JP4925445B2 - ベルトガイドアンカーおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばピラー等の車体に支持され、シートベルト装置のシートベルトを乗員のショルダーの方へガイドするベルトガイドアンカーおよびこれを用いたシートベルト装置の技術分野に関するものである。
従来から自動車等の車両シートに付設されているシートベルト装置は、衝突時等の車両に大きな減速度が作用した場合のような緊急時に、シートベルトで乗員を拘束するようになっている。このようなシートベルト装置には、例えば車体のピラー等に支持され、シートベルトを摺動可能にガイドするベルトガイドアンカーを備えたシートベルト装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のベルトガイドアンカーにより、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトはベルトガイドアンカーで曲げ返されて乗員のショルダーの方へガイドされ、乗員にフィットされる。これにより、シートベルトは乗員を正しい位置で拘束するようになる。
特開2002−200964号公報
ところで、シートベルト装置においては、車両のレイアウトによってはシートベルトリトラクタを乗員よりはるかに後方に配置しなければならない場合がある。このようにシートベルトリトラクタを後方に配置した場合、ベルトガイドアンカーで曲げ返される前のシートベルト(つまり、シートベルトリトラクタ側のシートベルト)と、ベルトガイドアンカーで曲げ返された後のシートベルト(つまり、乗員側のシートベルト)との間のベルト開き角度が大きくなってしまう。
しかしながら、前述の特許文献1に記載のベルトガイドアンカーでは、ベルト挿通孔に隣接するモールド樹脂の部分は厚肉部とされて、ベルトガイドアンカーの厚み方向(車両サイドにおいて車内外方向)に大きく膨出している。このように膨出部を設けることで、ベルト挿通孔におけるモールド樹脂の部分の曲率半径を大きくして、この部分でシートベルトをスムーズに摺動させている。
このようにベルト挿通孔の近傍に膨出部が形成された場合、前述のようにシートベルトリトラクタ側のシートベルトとの間のベルト開き角度が大きくなると、シートベルトがこれらの膨出部に圧接されるようになる。このため、シートベルトの引出し時にシートベルトとベルトガイドアンカーの膨出部との間の摩擦が大きくなり、シートベルトがスムーズに引き出せなくなる。しかも、ベルトガイドアンカーがこの摩擦力で回動し、シートベルトの片寄り(ジャミング)が発生し易くなる。したがって、このような車両のレイアウトにシートベルトリトラクタを配設した場合には、シートベルトの取扱操作性が低下してしまう。
そこで、ベルトガイドアンカーのベルト挿通孔の幅を拡げることでシートベルトの操作性の低下を阻止することが考えられる。しかしながら、ベルト挿通孔の幅を拡げると、シートベルトの幅方向の規制がなくなるので、同様にジャミングが発生し易くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リトラクタ側のシートベルトと乗員側のシートベルトとの間のベルト開き角度が大きくなっても、シートベルトの取扱操作性を向上することのできるベルトガイドアンカーおよびこれを用いたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明に係るベルトガイドアンカーは、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトが摺動可能に挿通されるベルト挿通孔を有するとともに、車内側の面および車外側の面にそれぞれベルト挿通孔に隣接して膨出部を有し、前記ベルト挿通孔によりシートベルトを乗員の方へガイドするベルトガイドアンカーにおいて、車内側の面において、前記膨出部のうち、前記ベルト挿通孔の車両前方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両前方側膨出部が、前記ベルト挿通孔の車両後方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両後方側膨出部の肉厚より薄い薄肉部とされているとともに、車外側の面において、前記膨出部のうち、前記ベルト挿通孔の車両後方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両後方側膨出部が、前記ベルト挿通孔の車両前方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両前方側膨出部の肉厚より薄い薄肉部とされていることを特徴としている。
また、請求項2の発明に係るベルトガイドアンカーは、前記車内側の面における前記薄肉部が、ベルトガイドアンカーの車体への取付状態でこの薄肉部が設けられている車両前方側膨出部と左右対称位置にある車両後方側膨出部の肉厚より薄くされているとともに、前記車外側の面における前記薄肉部は、ベルトガイドアンカーの車体への取付状態でこの薄肉部が設けられている車両後方側膨出部と左右対称位置にある車両前方側膨出部の肉厚より薄くされていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明に係るベルトガイドアンカーは、車内側の面の薄肉部と車外側の面の薄肉部とは、いずれも凹部からなることを特徴としている。
一方、請求項4の発明に係るシートベルト装置は、乗員に装着されるシートベルトと、前記シートベルトを引き出し可能に巻き取るとともに、前記緊急時に作動して前記シートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタと、前記シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトを乗員の方へガイドするベルトガイドアンカーと、前記ベルトガイドアンカーを通過した前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体または車両シートに設けられ、前記タングが離脱可能に係止されるバックルとを少なくとも備えるシートベルト装置において、前記ベルトガイドアンカーに、本発明のベルトガイドアンカーが用いられていることを特徴としている。
このように構成された本発明に係るベルトガイドアンカーによれば、ベルトガイドアンカーの車内側の面において、ベルト挿通孔の車両前方側の部分に隣接する車両前方側膨出部に薄肉部を設け、かつ車外側の面において、ベルト挿通孔の車両後方側の部分に隣接する車両後方側膨出部に薄肉部を設けているので、ベルト挿通孔を通過した乗員側シートベルトが最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両前方に向かって延設されたとき、乗員側シートベルトの車両前方側に位置する側縁側の部分がベルトガイドアンカーの薄肉部に弱く当接させることができるとともに、ベルト挿通孔を通過する前のリトラクタ側シートベルトが最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両前方に向かって延設されたとき、リトラクタ側シートベルトの車両後方側に位置する側縁側の部分がベルトガイドアンカーの薄肉部およびその近傍部に弱く当接させることができる。
これにより、乗員のシートベルト装着操作時に、シートベルトと膨出部の薄肉部との摩擦が低減され、乗員はシートベルトをスムーズに引き出すことができる。その場合、シートベルトが乗員よりかなり車両後方から引き出されて、リトラクタ側シートベルトと乗員側シートベルトとの成すベルト開き角度が大きくなっても、シートベルトと両薄肉部との摩擦を低減でき、シートベルトをスムーズに引き出すことができる。これにより、シートベルトの取扱操作性が向上する。また、場合によっては、シートベルトが膨出部の両薄肉部およびその近傍部とほとんど当接しないこともある。この場合には、シートベルトと両薄肉部およびその近傍部との摩擦が更に一層抑制することができる。
また、ベルトガイドアンカーの車内側の面の薄肉部と裏側の車外側の面は薄肉部ではなく、またベルトガイドアンカーの車外側の面の薄肉部と裏側の車内側の面は薄肉部ではないので、薄肉部を設けてもベルトガイドアンカーの強度を確保することができる。
更に、ベルト挿通孔の中央のベルトガイド孔の幅を拡大する必要がないので、このベルトガイド孔の幅を拡大することに起因するシートベルトのねじれの発生や片寄り(ジャミング)の発生を阻止することができる。
更に、各薄肉部を凹部で構成すると、膨出部の一部を単に凹ませるだけでよいので、従来のベルトガイドアンカーを用いることができ、安価に形成することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明にかかるベルトガイドアンカーの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、シートベルトリトラクタを用いた従来公知の三点式シートベルト装置と同様に、車両シート2近傍の車体に固定されたシートベルトリトラクタ3、このシートベルトリトラクタ3から引き出されるとともに先端のベルトアンカー8が車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト4、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするベルトガイドアンカー5、このベルトガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング6、車体の床あるいは車両シート2に固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックル7から構成されている。
図2はこの例のベルトガイドアンカーを示し、(a)は車内側の面を示す正面図、(b)は車外側の面を示す裏面図であり、図3は図2(a)におけるIII−III線に沿う断面図である。
図2(a)および(b)に示すように、この例のベルトガイドアンカー5は、従来公知の一般的なベルトガイドアンカーと同じ基本構成を有している。すなわち、図3に示すようにベルトガイドアンカー5は、金属プレート5aを芯金にし、この金属プレート5aの所定の個所を樹脂5bでモールドされて構成されている。そして、樹脂5bの所定個所に細長いベルト挿通孔5cが車両前後方向(図2(a)において左右方向)となるように設けられている。
このベルト挿通孔5cは、シートベルト4を摺動可能にガイドする直線状の中央ガイド孔5c1と、この中央ガイド孔5c1の両端にシートベルト4のねじれを防止する湾曲形状の逃げ孔5c2,5c3とからなっている。そして、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4が下方かつ車両後方からベルト挿通孔5cに挿通されるとともにベルト挿通孔5cの通過後下方かつ車両前方に向かって曲げ返される。中央ガイド孔5c1の幅は、ベルト挿通孔5cでのシートベルト4の曲げ返し時に生じると考えて設定した最大幅(シートベルト4の両側縁間の長さ)より若干長く設定されている。
また、金属プレート5aには、ベルトガイドアンカー5を車体に取り付けるための取付孔5dが設けられている。また、金属プレート5aにモールドされた樹脂5bは、金属プレート5aの各表面から車内側および車外側のそれぞれの方向に膨出した膨出部5b1,5b2を有している。そして、この例のベルトガイドアンカー5も、従来一般的なベルトガイドアンカーと同様に、ベルト挿通孔5cおよび取付孔5dを含む大部分が、図2(a),(b)において取付孔5dの中心を通る上下方向の直線に関して左右対称またはほぼ左右対称に構成されている。
この例のベルトガイドアンカー5は、このような従来一般的なベルトガイドアンカーと同じ基本構成に対して、次のような異なる構成を有している。すなわち、図2(a)および図3に示すように、ベルトガイドアンカー5の車内側の面において、中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分(図2(a)において左側)およびこの中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分に連続する逃げ孔5c2の部分にそれぞれベルトガイドアンカー5の車体への取付状態で下側に隣接する、樹脂5bの膨出部5b1の部分に、金属プレート5aの表面からの樹脂5bの膨出量が小さい薄肉部5eが設けられている。この薄肉部5eは、その周囲の近傍部分と滑らかな形状変化に形成されている。
図4に実線で示すようにベルト挿通孔5cを通過した乗員側のシートベルト4が、シートベルト装置1が搭載される車両のレイアウトに基づいて考えられる最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両前方に向かって延設されるときには、乗員側シートベルト4の車両前方側に位置する側縁側の部分4aが薄肉部5eの領域内を通過するようになっている。したがって、この薄肉部5eにより、乗員側シートベルト4の部分4aが樹脂5bの膨出部5b1の薄肉部5eおよびその近傍部に弱く当接するようになる。
ベルトガイドアンカー5の車内側の面において、この薄肉部5eは、中央ガイド孔5c1の車両後方側(図2(a)において右側)よりの部分およびこの中央ガイド孔5c1の車両後方側の部分に連続する逃げ孔5c3の部分に隣接する、樹脂5bの膨出部5b1の部分5b3には設けられない。したがって、この例のベルトガイドアンカー5は、ベルトガイドアンカー5の車内側が図2(a)において取付孔5dの中心を通る上下方向の直線に関して左右非対称に形成されている。換言すると、樹脂5bの膨出部5b1における薄肉部5eは、図4bに二点鎖線で示す従来のベルトガイドアンカー5のこの部分の肉厚より薄く、つまり、車両後方側部分の薄肉部5e形成部分と左右対称位置(図2(a)において取付孔5dの中心を通る上下方向の直線に関して対称位置)の部分に比べて肉厚が薄い薄肉部となっている。なお、薄肉部5eは段部を有する凹部として形成することもできる。
一方、図2(b)に示すように、ベルトガイドアンカー5の車外側の面において、中央ガイド孔5c1の車両後方側の部分(図2(b)において左側)およびこの中央ガイド孔5c1の車両後方側の部分に連続する逃げ孔5c3の部分にそれぞれベルトガイドアンカー5の車体への取付状態で下側に隣接する、樹脂5bの膨出部5b2の部分に、金属プレート5aの表面からの樹脂5bの膨出量が小さい薄肉部5fが設けられている。この薄肉部5fにより、前述のベルトガイドアンカー5の車内側の面における薄肉部5eの場合と同様に、シートベルトリトラクタ3から引き出されてベルト挿通孔5cに挿通されようとするリトラクタ側シートベルト4が考えられる最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両後方から延設されるときには、リトラクタ側シートベルト4の車両後方側に位置する側縁側の部分4bが樹脂5bの膨出部5b2の薄肉部5fおよびその近傍部に弱く当接するようになる。樹脂5bの膨出部5b2における薄肉部5fは、薄肉部5e形成部分と同様に、車両前方側部分の薄肉部5f形成部分と左右対称位置(図2(b)において取付孔5dの中心を通る上下方向の直線に関して対称位置)の部分に比べて肉厚が薄くされている。なお、薄肉部5fは前述の薄肉部5eと同様に、凹部で形成することもできる。
ベルトガイドアンカー5の車外側の面において、この薄肉部5fは、中央ガイド孔5c1の車両前方側(図2(b)において右側)の部分およびこの中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分に連続する逃げ孔5c2の部分にそれぞれベルトガイドアンカー5の車体への取付状態で下側に隣接する、樹脂5bの膨出部5b2の部分5b4には設けられない。したがって、この例のベルトガイドアンカー5は、ベルトガイドアンカー5の車外側が図2(a)において左右非対称に形成されている。なお、薄肉部5fを、中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分およびこの中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分に連続する逃げ孔5c2の部分に隣接する、樹脂5bの膨出部5b2の部分にも設けることもできる。この場合には、ベルトガイドアンカー5の車内側を図2(b)において左右対称に形成することもできる。
この例のベルトガイドアンカー5によれば、ベルトガイドアンカー5の車内側の面において、中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分およびこの中央ガイド孔5c1の車両前方側の部分に連続する逃げ孔5c2の部分にそれぞれベルトガイドアンカー5の車体への取付状態で下側に隣接する、樹脂5bの膨出部5b1の部分に、薄肉部5eを設けているので、ベルト挿通孔5cを通過した乗員側シートベルト4が最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両前方に向かって延設されるときにも、図4に実線で示すように乗員側シートベルト4の車両前方側に位置する側縁側の部分4aが膨出部5b1の薄肉部5eおよびその近傍部に弱く当接させることができる。
また、ベルトガイドアンカー5の車外側の面において、中央ガイド孔5c1の車両後方側の部分およびこの中央ガイド孔5c1の車両後方側の部分に連続する逃げ孔5c3の部分にそれぞれベルトガイドアンカー5の車体への取付状態で下側に隣接する、樹脂5bの膨出部5b2の部分に、薄肉部5fを設けているので、ベルト挿通孔5cを通過する前のリトラクタ側シートベルト4が最大の傾斜角で傾斜して下方かつ車両前方に向かって延設されるときにも、シートベルト4の車両後方側に位置する側縁側の部分4bが樹脂5bの膨出部5b2の薄肉部5fおよびその近傍部に弱く当接させることができる。
これにより、乗員のシートベルト装着操作時に、シートベルト4と樹脂5bの膨出部5b1,5b2との摩擦が低減され、乗員はシートベルト4をスムーズに引き出すことができる。その場合、シートベルト4が乗員よりかなり車両後方から引き出されて、中央ガイド孔5c1で曲げ返される前のリトラクタ側シートベルト4と、曲げ返された後の乗員側シートベルト4との成すベルト開き角度θ(図2(a),(b)に示す)が大きくなっても、両薄肉部5e,5fによってシートベルト4が樹脂5bの膨出部5b1,5b2の薄肉部5e,5fおよびそれらの近傍部に弱く当接するようになり、シートベルト4をスムーズに引き出すことができる。これにより、シートベルト4の取扱操作性が向上する。
なお、場合によっては、シートベルト4が膨出部5b1,5b2の両薄肉部5e,5fからなる両薄肉部およびその近傍部とほとんど当接しないこともある。この場合には、シートベルト4と両薄肉部およびその近傍部との摩擦が更に一層抑制することができる。したがって、この場合にはシートベルト4を更に一層スムーズに引き出すことができる。
これに対して、従来のベルトガイドアンカーの場合には、例えば車内側の面においては図4に二点鎖線で示すように薄肉部5eが設けられていないことから、膨出部5b1にシートベルト4が強く当接してシートベルト4と膨出部5b1との摩擦が大きくなる。したがって、従来のベルトガイドアンカーでは、シートベルト4をスムーズに引き出すことができない。
更に、各薄肉部5e,5bは、樹脂5bの膨出部5b1,5b2の一部を単に凹ませるだけでよいので、従来のベルトガイドアンカー5を用いることができ、安価に形成することができる。しかも、中央ガイド孔5c1の幅を拡大する必要がないので、中央ガイド孔5c1の幅を拡大することに起因するシートベルト4のねじれの発生や片寄り(ジャミング)の発生を阻止することができる。
本発明のベルトガイドアンカーおよびシートベルト装置は、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトを乗員のショルダーの方へガイドして乗員にフィットさせるベルトガイドを備え、ベルトガイドでガイドされたシートベルトで乗員を拘束するシートベルト装置に好適に利用することができる。
本発明にかかるベルトガイドアンカーの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。 図1に示す例のベルトガイドアンカーを示し、(a)は車内側の面を示す正面図、(b)は車外側の面を示す裏面図である。 図2(a)におけるIII−III線に沿う断面図である。 図2(a)におけるIV−IV線に沿う断面図である。
符号の説明
1…シートベルト装置、2…車両シート、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、、5…ベルトガイドアンカー、6…タング、7…バックル、5a…金属プレート、5b…樹脂、5b1,5b2…膨出部、5c…ベルト挿通孔5c、5c1…中央ガイド孔、5c2,5c3…逃げ孔、5e,5f…薄肉部

Claims (4)

  1. シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトが摺動可能に挿通されるベルト挿通孔を有するとともに、車内側の面および車外側の面にそれぞれベルト挿通孔に隣接して膨出部を有し、前記ベルト挿通孔によりシートベルトを乗員の方へガイドするベルトガイドアンカーにおいて、
    車内側の面において、前記膨出部のうち、前記ベルト挿通孔の車両前方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両前方側膨出部が、前記ベルト挿通孔の車両後方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両後方側膨出部の肉厚より薄い薄肉部とされているとともに、
    車外側の面において、前記膨出部のうち、前記ベルト挿通孔の車両後方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両後方側膨出部が、前記ベルト挿通孔の車両前方側の部分にベルトガイドアンカーの車体への取付状態で下側に隣接する車両前方側膨出部の肉厚より薄い薄肉部とされていることを特徴とするベルトガイドアンカー。
  2. 前記車内側の面における前記薄肉部は、ベルトガイドアンカーの車体への取付状態でこの薄肉部が設けられている車両前方側膨出部と左右対称位置にある車両後方側膨出部の肉厚より薄くされているとともに、前記車外側の面における前記薄肉部は、ベルトガイドアンカーの車体への取付状態でこの薄肉部が設けられている車両後方側膨出部と左右対称位置にある車両前方側膨出部の肉厚より薄くされていることを特徴とする請求項1記載のベルトガイドアンカー。
  3. 車内側の面の薄肉部と車外側の面の薄肉部とは、いずれも凹部からなることを特徴とする請求項1または2記載のベルトガイドアンカー。
  4. 乗員に装着されるシートベルトと、前記シートベルトを引き出し可能に巻き取るとともに、前記緊急時に作動して前記シートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタと、前記シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトを乗員の方へガイドするベルトガイドアンカーと、前記ベルトガイドアンカーを通過した前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体または車両シートに設けられ、前記タングが離脱可能に係止されるバックルとを少なくとも備えるシートベルト装置において、
    前記ベルトガイドアンカーに、請求項1ないし3のいずれか1に記載されたベルトガイドアンカーが用いられていることを特徴とするシートベルト装置。
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