JP4925295B2 - 人工乳首、哺乳器及び人工乳首の製造方法 - Google Patents

人工乳首、哺乳器及び人工乳首の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば乳幼児等が授乳等に際し利用する人工乳首、哺乳器及び人工乳首の製造方法に関するものである。
母親等の母乳を摂取する月齢の乳児は、母親の母乳のみならず搾乳された母乳や人工的に調整された調整ミルクも摂取するため、このような調整ミルク等を収容するための哺乳瓶が使われている。
そして、哺乳瓶には、母親の乳首等と同様の役割を果たす人工乳首が設けられている。
このような人工乳首は、シリコーンゴムやイソプレンゴム等を使用すると共に、内部に調整ミルクの流路を確保するための空間が形成され中空構造となっている。
一方、母親の乳首は、中空構造となっておらず、中実な組織体で構成されている。
ところで、乳児が母乳や調整ミルクを摂取する際には、自己の舌を乳首等に当接させ波打つように動かす、舌の蠕動様運動を行うことが知られている。
舌の蠕動様運動について以下、説明する。先ず、乳児は自己の舌によって、母親の乳首を包み、母親の乳首の先を自己の口腔内にある哺乳窩という窪みに当接させる。
次に、乳児は舌により、母親の乳首等に刺激を与え、母乳の分泌を促すと共に、母乳を乳首の先に移動させるため、乳児の舌がその先端側より膨らみ始め連続的に膨らみが舌の根本側に向かって移動する。この舌の動きを蠕動様運動と称する。
この舌の蠕動様運動である舌の先端から始まる膨らみの移動により、乳首は変形し、伸び始める。そして、乳首の先は中実な組織体であるため、若干潰れるように変形しながら、更に先端側に向かって伸びることになる。
すなわち、乳児は、母親等の母乳を乳首の先側に引き込むように、舌の膨らみを移動させる。ところで、口腔内には、乳首の先、舌の膨らみ、哺乳窩及び軟口蓋等によって、密閉空間が形成されている。
この密閉空間は、舌の移動により、容積が大となるように形成されているため、舌の移動で密閉空間を陰圧にすることができる。このように陰圧とされた密閉空間内に乳首の先が引き込まれ、乳首は更に変形することになる。
次に、舌の蠕動様運動による刺激やそれに伴う陰圧により分泌された母乳が乳児の口腔内に流出する。すると、乳児は舌と軟口蓋等の接触を離して密閉空間を開放し、この流出した母乳を乳児が嚥下することになる。このようにして、乳児は母乳等を摂取している。
以上が乳児の舌による蠕動様運動であるが、人工乳首は内部が中空で、母親の乳首の内部が中実であるため、乳児が、この舌の蠕動様運動を人工乳首や母親の乳首に対して行うと、人工乳首と母親の乳首とで、変形の仕方が異なることになる。
このため、乳児が母親の乳首による母乳の摂取と、人工乳首による調整ミルクの摂取を平行して行うと、それぞれの舌の蠕動様運動による乳首等の変形が異なるため、蠕動様運動の動作に混乱が生じ、母乳の摂取を上手にできない等の所謂、乳頭混乱と呼ばれる現象が生ることがあった。
このような、乳頭混乱と呼ばれる現象は、母親等の乳首と人工乳首との上述のような構造上の違いによるものであるため、両者の相違を近づけるため、各種の人工乳首が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5)。
特開2000−189496号公報(図1等) 特開昭63−24948号公報(図1等) 実公昭36−15480号公報(図等) 実公平4−41864号公報(図1等) 実公昭36−29265号公報(図等)
しかしながら、特許文献1に示すような人工乳首を、母親等の乳首と同様の変形が可能な程度まで柔らかく構成すると、人工乳首が潰れ、内部の中空部分を塞ぎ、調整ミルクが通過し難い構成となるという問題があった。
また、特許文献2乃至特許文献5の人工乳首は、乳児が舌による上述の蠕動様運動を行いづらいという問題があった。
また、乳児の舌による蠕動様運動で変形する人工乳首を形成しようとすると、人工乳首の材質を柔らかくする必要がある。しかし、人工乳首の材質を柔らかくすると、人工乳首が潰れ、調整ミルクが内部を通過し難くなるだけでなく、人工乳首の表面が滑らかでなくなり、舌の蠕動様運動がし難くなるという問題があった。
そこで、舌による蠕動様運動による変形が可能な柔らかさを維持しつつ、蠕動様運動がし易い滑らかな表面を有し、さらに潰れ難いことで、母乳授乳時に近い舌の蠕動様運動で授乳できる人工乳首、哺乳器及び人工乳首の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の発明により、達成される。すなわち、請求項1の構成によれば、乳首胴部から乳頭先端部にかけて形成されている人工乳首の壁面の表面側である外層には、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層が形成されている。
このため、乳児等が人工乳首で哺乳瓶内の液体を飲用する際、舌による蠕動様運動を行い易い乳首表面となっている。具体的には、乳児等が舌による蠕動様運動を行う際、先ず、舌の先端側に膨らみ(高まり)を作り、この膨らみを根本側にかけて移動させるが、この舌の膨らみの移動を行い易くするために、本請求項の発明では、舌による蠕動様運動が可能な平滑面が舌当接層に形成されている。したがって、乳児等が舌による蠕動様運動を行い易い構成となっている。
また、本請求項の人工乳首の壁面の内側である内層には、壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材を備える形状保持層が形成されている。さらに、形状保持層と舌当接層との中間には、形状保持層及び舌当接層に備わっている素材より剛性の低い素材を有すると共に、形状保持層及び舌当接層より厚みが大に形成される変形吸収層が配置されている。
このため、乳児等の蠕動様運動によって壁面のうち、舌当接層が変形しても、この変形は、変形吸収層によって吸収されて、中実体である母乳授乳時と同様な舌の蠕動様運動を行うことができると共に、壁面全体が潰れることを防ぐことができる。したがって、人工乳首の内部の中空部分を調整ミルク等が通過し難くなることを防いでいる。
また、本請求項の人工乳首の壁面は、柔軟な素材より成り、特に中間層に他の層よりも柔軟な変形吸収層が設けられているため、乳児等の舌による蠕動様運動によって変形可能な柔らかさを有しているので、乳児等は、母乳授乳時における母親の乳首と同様に、舌による蠕動様運動を行うことができる。
また、変形吸収層に含まれる剛性の低い素材は、柔らかく変形し易いため、従来より、舌の蠕動様運動に対応して変形する素材として注目されていた。しかし、柔らかい素材は、柔らかくなればなるほど、その表面は粘性等を有し、乳児が、直接、舌による蠕動様運動をし難く、さらに、人工乳首が変形した際に内面同士が張り付いてしまって、調乳ミルク等の流路を妨げる恐れがあった。
そこで、本請求項の構成では、この変形性に富む、柔らかい素材を変形吸収層に用い、その表面側には、変形吸収層より剛性が高い素材から成り、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層を配置し、内側には剛性を有する形状保持層を配置した。これにより、乳児等の舌による蠕動様運動が行い易いと共に、内層が潰れないよう形状を保持し、かつ、接触しても張り付いてしまうことを防ぎ、蠕動様運動による変形がし易いという母親の乳首に近い人工乳首を実現することができた。
また、本請求項の構成では、変形吸収層より剛性が高い、形状保持層が延伸されて、前記形状保持層と同じ硬度で取付手段が形成されている。このため、取付手段の剛性が高まるので、取付手段が変形し、不用意に哺乳瓶から外れることを未然に防止することができる。
好ましくは、請求項2の発明の構成によれば、請求項1の構成において、先端開口部が設けられた乳頭先端部側は、形状保持層及び/又は舌当接層によってのみ構成されている。
変形吸収層に使用される柔軟な材料は比較的粘性が高いこともあり、乳頭先端部に変形吸収層を配置した場合、先端開口部からの調整ミルク等の流出が行い難くなることがあり、形状保持層と舌当接層の両方又は一方で乳頭先端部を形成することで、壁面における舌の蠕動様運動は行いやすい構成でありながらも、確実に流出させることができる。
好ましくは、請求項3の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の構成において、乳頭先端部側の形状保持層の厚みが、乳頭部及び前記乳首胴部側の前記形状保持層の厚みより薄く形成されている。
通常、乳児等が舌による蠕動様運動を行う場合、舌の膨らみ(高まり)を人工乳首に沿って移動させる。具体的には、舌の膨らみは、乳頭部及び乳首胴部側から乳頭先端部側へと移動し、最後は、乳首先端部を通過し、乳児等の口腔内の軟口蓋に接するように移動する。
このため、乳児等の舌の膨らみは、人工乳首の乳首先端部を大きく変形させる必要がある。この点、本請求項の構成によれば、乳頭先端部側の形状保持層の厚みが薄いため、乳児等の舌の膨らみが乳頭先端部側を変形させながら移動し易い構成となっている。このため、乳児等が舌の蠕動様運動を行い易い構成となっている。
また、本請求項の構成によれば、乳頭部及び乳首胴部側の形状保持層が乳頭先端部側より厚く形成されている。このため、乳頭部及び乳首胴部側が潰れて調整ミルク等の流路を塞ぐことを未然に防ぐ構成となっている。
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記変形吸収層が前記形状保持層より厚く形成されている人工乳首である。
すなわち、本請求項の舌当接層は、比較的剛性のある素材から成り、乳児等による舌の蠕動様運動を滑らかにする機能を発揮する最低限の厚みに止めている。また、変形吸収層は、比較的剛性の低い素材から成り、舌の蠕動様運動に伴う高まりの移動を吸収しスムーズに移動するよう、最も厚みが大きくされている。
さらに、形状保持層は、比較的剛性のある素材から成っているが、舌の蠕動様運動による人工乳首の潰れを防止するため舌当接層より剛性を高めており、舌当接層より厚く、かつ、変形吸収層より薄く形成されている。
好ましくは、請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記形状保持層は、前記形状保持層から離間する方向に突出した剛性部を有しているので、乳児等の舌の蠕動様運動をスムーズに行える機能は維持しつつ、確実に人工乳首の潰れを防止することができる。
好ましくは、請求項6の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記舌当接層及び前記形状保持層は、硬度が15度乃至50度の弾性体から成り、前記変形吸収層は、前記硬度が10度以下の弾性体から成っている人工乳首であり、滑らかな舌運動は維持しつつ、内壁が潰れることも防ぎ、母乳授乳時に近い舌の蠕動様運動が行える構成とされている。なお、各硬度はJIS−K6235(ISO7619)におけるA型デュロメータによる硬度を示している。
前記課題は、請求項1の構成を有する請求項7の発明の哺乳器により達成される。
前記課題は、請求項8の発明により達成される。すなわち、請求項8の構成によれば、請求項1の構成を有する人工乳首の製造方法であって、前記形状保持層を成形するための形状保持層成形金型又は前記舌当接層を成形するための舌当接層成形金型に弾性体材料を射出成形することで、前記形状保持層又は前記舌当接層を成形する第1成形工程と、前記変形吸収層を成形するための変形吸収層成形金型に、前記形状保持層又は前記舌当接層を装着した状態で、弾性体材料を射出成形することで、前記形状保持層又は前記舌当接層と一体と成った前記変形吸収層を成形する第2成形工程と、前記第2成形工程で成形された前記変形吸収層に対して、未だ成形されていない前記形状保持層又は前記舌当接層を一体に成形する第3成形工程と、を有している。
このため、請求項8の構成によれば、変形吸収層を舌当接層と形状保持層の間に確実に配置することができ、乳児等の舌による蠕動様運動が行い易いと共に、この蠕動様運動で変形し易いという母親の乳首に近い人工乳首を簡易且つ確実に製造することができる。
前記課題は、請求項9の発明により達成される。すなわち、請求項9の構成によれば、請求項1の構成を有する人工乳首の製造方法であって、舌当接層成型雌型内に硬度の高い舌当接層用の液状弾性体を充填した後に、舌当接層成形用雄型を前記舌当接層成形雌型内に挿入し、前記舌当接層を圧縮成形する舌当接層成形工程と、前記舌当接層成形工程で成形された前記舌当接層に対して、硬度の低い変形吸収層用の液状弾性体を充填した後に、変形吸収層成形用雄型を挿入し、前記変形吸収層を圧縮成形する変形吸収層成形工程と、前記変形吸収層成形工程で成形された変形吸収層に対して硬度の高い形状保持層用の液状弾性体を充填した後に、形状保持層成形用雄型を挿入し、前記形状保持層を圧縮成形する形状保持層成形工程と、を有している。
請求項9の構成によれば、圧縮成形により人工乳首の外側の層である舌当接層から順番に内側に向かって変形吸収層及び形状保持層が圧縮成形により成形される。
ところで、舌当接層と形状保持層という比較的剛性の高い層の間に、これらより剛性の低い変形吸収層を射出成形で成形しようとすると、射出された樹脂が一方に偏ったり、射出圧力の影響で均一な層を形成しにくいという問題が発生するおそれがあった。
しかし、本請求項にかかる発明によれば、圧縮成形により剛性の低い変形吸収層を成形するので、樹脂が下方に偏ることがなく、均一な層を容易に成形することができる。
また、人工乳首の外側の層より成形するので、最も外側の層である舌当接層に対応する雌型のみを用意すればよく、変形吸収層や形状保持層に対応する雌型を、用意する必要がないので、製造コスト等を低減することができる。
本発明は、舌による蠕動様運動による変形が可能な柔らかさを維持しつつ、蠕動様運動がし易い滑らかな表面を有し、さらに潰れ難いことで、母乳授乳時に近い舌の蠕動様運動で授乳できる人工乳首、哺乳器及び人工乳首の製造方法を提供できるという利点がある。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施の形態)
(哺乳器10の全体構成等について)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る哺乳器10の構成を示す概略図である。図1に示すように、哺乳器10は、調整ミルク等の液体を収容するためのガラス製又は樹脂製の哺乳瓶11を有している。また、哺乳器10は、素材である例えば、シリコーンゴムから成る人工乳首100を有している。また、哺乳器10は、人工乳首100を哺乳瓶11に固定するための樹脂製のキャップ12を有している。
(人工乳首100の構成等について)
図2は、図1の人工乳首100等の構成を示す概略断面図である。図2に示すように、人工乳首100は、哺乳瓶11にキャップ12等により着脱可能に取り付けられる取付手段である例えば、ベース部110を有している。
また、人工乳首100は、ベース部110に連接された乳首胴部120を有していると共に、乳首胴部120から突出して形成された乳頭部130を有している。
また、乳頭部130の先端部には、乳頭先端部140が形成されている。乳頭先端部140の先端には、図2に示すように先端開口141が形成され、先端開口141は、図1の哺乳瓶11内の調整ミルク等を乳児等が飲用するための液体を通過させる開口である。
この先端開口141は、図2の平面から見て例えば、一個または、複数の丸穴状の微細な開口や、十字状、Y字状又は一文字状のスリット等により形成されている。
先端開口141は、人工乳首100の内部に形成されている中空部Cと連通されている。また、中空部Cは、哺乳瓶11の内部と連通しており、先端開口141と連通しているため、哺乳瓶11内の調整ミルク等は、中空部Cを介して先端開口141から飲用される構成となっている。
また、図2の乳首胴部120から乳頭先端部140にかけて形成されている人工乳首100の壁面は、柔軟な素材である例えば、シリコーンゴムにより成っている。なお、本発明では、シリコーンゴムに限らずイソプレンゴムや、ポリプロピレン等からなる熱可塑性エラストマー、天然ゴム等を単独又は複数を組み合せて使用してもよい。
(形状保持層150等について)
人工乳首100の壁面の中空部C側である内側(内層)には、人工乳首100の壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材からなる形状保持層150が配置されている。形状保持層150は、例えば、硬度15度乃至50度(JIS−K6235(ISO7619)におけるA型デュロメータによる硬度)好ましくは硬度15度乃至40度のシリコーンゴム等で形成されている。
上述のように、乳児等による舌の蠕動様運動では、人工乳首の壁面が、図2の中空部C側へ変形することが望ましい。
しかし、人工乳首の壁面が変形し過ぎて、人工乳首が潰れてしまうと、壁面により図2の中空部Cを塞いでしまい、乳児等が先端開口141から調整ミルク等を飲むことができなくなるという問題がある。
しかし、本実施の形態の人工乳首100の形状保持層150は、硬度15度乃至50度という比較的硬い硬度で構成されているため、人工乳首100の壁面が変形し過ぎることを防ぐことができるので、壁面により中空部Cが塞がれることを防いでいる。
(舌当接層160について)
また、人工乳首100の壁面の表面側である外層には、図2に示すように、乳児等の舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層160が形成されている。
舌当接層160は、例えば、硬度15度乃至50度のシリコーンゴムにより形成されている。
シリコーンゴム等は、硬度が下がる(軟らかくなる)と表面の滑らかさが損なわれる性質を有する。すなわち、シリコーンゴムの硬度を上げるには、シリコーンゴムの基本的部分であるベースコンパウンドに補強剤を加える加工を行っている。一方、硬度を下げるには、補強剤を減らす加工を行っている。このため、シリコーンゴムの硬度を下げると、補強剤の量が少ないため、ベースコンパウンドのシリコーンオイル分が表面に出やすくなる。そして、このシリコーンオイルによって、シリコーンゴムの表面が粘着質となる。
この点、図2の舌当接層160は、硬度が15乃至50度というように硬度が比較的高く設定されているため、舌当接層160を形成するシリコーンゴムの表面にはシリコーンオイルが出にくい。このため、舌当接層160の表面は、粘性が少なく、滑らかな平滑面となっている。
ところで、上述のように、乳児等が哺乳瓶11内の調整ミルクを飲用するときは、人工乳首100をくわえて舌による蠕動様運動を行う。すなわち、舌の膨らみ(高まり)を人工乳首100の乳首胴部120から乳頭先端部140側に移動させる。
このとき、舌が当接する人工乳首の壁面に必要以上の粘性があると、乳児等は、舌の膨らみの移動を母乳授乳時のように滑らかに行うことができない。
しかし、本実施の形態の舌当接層160は、表面に粘性が少なく、滑らかな平滑面を有しているので、乳児等は舌の膨らみを人工乳首100の乳首胴部120から乳頭先端部140にかけて円滑に移動させることができる。すなわち、乳児等にとって舌の蠕動様運動を行い易い舌当接層160となっている。
また、舌当接層160のシリコーンゴムの硬度が硬すぎると、乳児等の舌の蠕動様運動によっても舌当接層が変形せず、蠕動様運動を円滑に行い難い人工乳首となってしまい、乳頭混乱を生じさせる恐れもある。
この点、本実施の形態の人工乳首100の舌当接層160のシリコーンゴム等の硬度は、舌の蠕動様運動によって変形する硬度範囲内に設定されているため、乳児等は舌による蠕動様運動を円滑に行うことができるので、混乱を生じさせない構成となっている。
(変形吸収層170の構成等について)
図2に示すように、形状保持層150と舌当接層160とに中間には、これらに挟まれるように変形吸収層170が配置されている。変形吸収層170は、図2に示すように、形状保持層150及舌当接層160に備わっている素材より剛性の低い素材を採用し、他の層よりも厚みを増した中間層としている。例えば、変形吸収層170は、前記硬度が10度以下、つまり、硬度が0度乃至10度の範囲とされており、好ましくは5度乃至10度のシリコーンゴムにより形成されている。
このため、乳児等による舌の蠕動様運動に伴う舌の膨らみの移動が行われた場合、人工乳首100の舌当接層160が大きく中空部C側に変形しても、中実体である***と同様に、その大きな変形は変形吸収層170によって吸収されるので、内層にある形状保持層150を大きく中空部C側に変形させることがない。
したがって、乳児等が母乳授乳時と同様の動きによる舌の蠕動様運動を行い易く、しかも、人工乳首100の壁面が潰れて、中空部Cを塞ぎ、調整ミルクが通過し難くなることを未然に防止することができる。
以上のように人工乳首100の壁面を3層構造とすることで、乳児等が母親の乳首で舌の蠕動様運動を行うときと同様の、蠕動様運動を行うことができる人工乳首100と成っている。
(形状保持層150の厚み等について)
図2に示すように、乳頭先端部140の形状保持層150の厚みである矢印aの部分は、乳頭部130及び乳首胴部120の形状保持層150の厚みである矢印bよりも僅かに薄く形成されている。
ところで、乳児等が舌の蠕動様運動を行う際、舌の膨らみの移動は、図2の人工乳首100の乳首胴部120から乳頭部130、乳頭先端部140に達し、さらに、乳頭先端部140を越えて軟口蓋に当接するよう移動することになる。
一方、乳頭先端部140は、図2に示すように母親の乳頭と同様に全体が丸みを帯びた略球形で構成されており、乳児の哺乳窩に収容される形状とされている。しかし、このような球形は変形し難い形状であるため、略球形部が硬い構成とされている場合、乳首胴部120から移動してきた舌の膨らみが、この球形の乳頭先端部140に当接すると、それまでと同じ舌の蠕動様運動では乳頭先端部140を変形させることができず、乳児が母乳授乳時とは異なる舌の動きを行う等、円滑に舌の蠕動様運動を行うことができない可能性がある。
このため、本実施の形態では、図2に示すように、比較的硬い素材で形成された乳頭先端部140の剛性を低くし、乳頭先端部140が変形し易い構成となるよう、乳頭先端部140における形状保持層150の厚みaを薄く構成している。
なお、乳頭部130や乳首胴部120に設けられた形状保持層150の厚さbは比較的厚みを増しているため、乳児等の舌の蠕動様運動によって、人工乳首100の壁面が変形しても、人工乳首100が潰れて中空部Cを塞ぐことを防ぐよう形状を保持する構成となっている。
(舌当接層160、変形吸収層170及び形状保持層150の厚み等について)
図2に示すように、乳首胴部120等では、形状保持層150が舌当接層160より僅かに厚く形成され、変形吸収層170が形状保持層150より厚く形成されている。
舌当接層160は、上述のように比較的剛性の高いシリコーンゴム等から成っているため、厚く構成すると、舌の蠕動様運動による変形がし難くなるため、舌当接層160は、乳児等による舌の蠕動様運動を滑らかにする機能を発揮する最低限の厚みとなるよう、最も薄肉としている。
一方、変形吸収層170は、上述のように比較的剛性の低い素材から成り、舌の蠕動様運動に伴う舌の膨らみの移動を妨げずに吸収する構成となっているため、厚みが最も大きくされている。
また、形状保持層150は、比較的剛性の高いシリコーンゴム等から成っており、人工乳首100の壁面の潰れを防止するため、舌当接層160より厚く形成されている。また、形状保持層150は、その外側に、変形吸収層170を有しているので、形状保持のため舌当接層160より厚く形成しても、乳児等の舌の蠕動様運動による人工乳首100の壁面の変形を阻害しない構成となっている。
(先端開口141ついて)
図2に示すように、先端開口141には、変形吸収層170は設けられておらず、形状保持層150及び舌当接層160のみが配置されている。すなわち、先端開口141が例えば、スリット状の場合で、変形吸収層170が存在すると、変形吸収層170のシリコーンゴムは硬度が低く粘性が高いため、左右の変形吸収層170が相互に当接すると、スリットを塞ぐ構成となり、先端開口141から調整ミルク等が出にくくなる。
そこで、本実施の形態では、先端開口141は、乳頭先端部140の略球状の形状を形成できるよう、形状保持層150が舌当接層160側に窪んだ形状とされて、当接された領域に配置されており、乳頭先端部140における先端開口141の外周を変形吸収層170が囲繞するよう構成されている。また、形状保持層150と舌当接層160とを直接、融着することで、これらに挟み込まれるように配置されている変形吸収層170のシリコーンゴムが先端開口141から漏れ出すことを未然に防ぐ構成ともなっている。
(ベース部110の構成等について)
図2に示すように、ベース部110は、形状保持層150が延伸されて形成されているので、ベース部110は、形状保持層150と同じ硬度で構成される。
形状保持層150は、上述のように比較的硬度が高く設定されているので、ベース部110の硬度も比較的高くなる。このため、授乳に伴ってベース部110が変形してキャップ12との接続が外れ、不用意に人工乳首100が哺乳瓶11から外れることを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、形状保持層150が延伸されてベース部110を形成しているが、舌当接層160を延伸してベース部110を形成しても構わない。また、形状保持層150及び舌当接層160の両方を延伸してベース部110を形成してもよい。
また、ベース部110上に位置する係合部112は形状保持層150によって形成されており、同様にキャップ12を確実に保持するよう構成されると共に、舌当接層160が係合部112側に折り返された位置161の端部において、形状保持層150による係合部112に当接されて一体に接合されている。これにより、変形吸収層170が露出することなく、形状保持層150と舌当接層160が確実に融着される構成とされている。なお、この融着する位置は、形状保持層150に係合凹部を形成し、係合凹部内に舌当接層160が挿入されるよう構成し、より強固に融着するよう構成しても良い。
(その他の構成等について)
図2に示すように、ベース部110には、通気弁111が形成されているため、哺乳に伴って哺乳瓶11内の圧力が低下した場合でも、この通気弁111によって外気が人工乳首100の内部となる哺乳瓶11内に流入し、負圧の発生を防ぐ構成となっている。
すなわち、通気弁150は、哺乳瓶11に取り付けられた人工乳首100の内外を連通し、圧力を均等とする機能を有する。
また、キャップ12は、人工乳首100のベース部110に設けられた係合部112乃至114に係合するよう装着されて、哺乳瓶11と螺合等され、哺乳瓶11に対して固定される構成となっている。すなわち、キャップ12は、図2に示すように、人工乳首100のベース部110を哺乳瓶11に対して固定でき、しかも、その締め込み強さを調整でき、通気弁111による通気量を調整できる構成となっている。なお、通気弁111は一箇所ではなく、ベース部110の複数個所に設けてもよく、他の構造を採用しても良い。
(人工乳首100の製造方法について)
本実施の形態に係る人工乳首100は、以上のように構成されるが、以下、その製造方法について説明する。
図3及び図4は、人工乳首100を成形するための金型等を示す概略説明図である。
図3に示すように、人工乳首100の成形には、図2の形状保持層150を成形するための形状保持層成形金型である例えば、形状保持層成形雌型180と成形用雄型190を用いる。
先ず、図3に示す形状保持層成形雌型180に成形用雄型190を挿入した後、前記硬度15度乃至50度のシリコーンゴムを射出し、成形する(第1成形工程の一例)。すると、図2に示す形状保持層150が形成される。
次に、図4に示す、変形吸収層成形金型である例えば、変形吸収層成形雌型181内に、成形された形状保持層150が付いた状態の成形用雄型190を乳頭先端部が当接する位置まで挿入し、前記硬度5度乃至10度のシリコーンゴムを射出し、成形する(第2成形工程の一例)。すると、図2に示す変形吸収層170が形状保持層150と一体となって成形される。
次に、人工乳首100における乳頭部130等と同じ外形形状とされた図示しない舌当接層成形雌型内に、一体成形された形状保持層150及び変形吸収層170が付いた状態の成形用雄型190を挿入し、前記硬度15度乃至50度のシリコーンゴムを射出し、成形する(第3成形工程の一例)。すると、図2に示す舌当接層160が、変形吸収層170と一体となって成形される。
このようにして、図2に示す3層構造の人工乳首100が形成される。そして、本実施の形態の製造方法によれば、図2の変形吸収層170を形状保持層150と舌当接層160との間に確実に配置することができる。
なお、本実施の形態では、形状保持層150、変形吸収層170、そして舌当接層160の順に成形したが、これに限らず、舌当接層160、変形吸収層170、そして形状保持層150の順に成形しても構わない。
また、本実施の形態の一体成形は、一つの雄型を異なる雌型に順次移動させて成形する所謂2色成形や、成形した一次成形物を他の金型にセットして一体に成形するインサート成形等を含むものである。そして、成形の方法としては、本実施の形態に限らず、例えば、第2成形工程までで得られた二次成形物の外層となる舌当接層160をディッピング成形することや、その他にも圧縮成形により形成することも含まれる。
(人工乳首100の他の製造方法について)
上述の人工乳首100の製造方法では、射出成形により製造する方法について説明したが、以下、圧縮成形により成形する方法について説明する。
先ず、舌当接層成形雌型が用意される。この舌当接層成形雌型は、全体の形状は図4の変形吸収層成形雌型181に近似した構成となっている。
但し、舌当接層成形雌型の内側の形状は、図2の舌当接層160の外形に対応したものとなっている。
このような舌当接層成形雌型内に、硬度の高い舌当接層用の液状弾性体である例えば、硬度15度乃至50度のシリコーンゴムが注入される。この状態で、舌当接層成形用雄型が舌当接層成形雌型内に挿入され、舌当接層160が圧縮成形される(舌当接層成形工程の一例)。
この舌当接層成形用雄型は、図3の成形用雄型190に近似した構成となっているが、その舌当接層成形用雄型の外形は、図2の舌当接層160の内側の形状に対応したものとなっている。
したがって、舌当接層成形用雄型を挿入し、圧縮成形することで、図2に示す舌当接層160が成形されることになる。
次に、このように舌当接層成形用雌型内に舌当接層160が成形された状態で、舌当接層成形用雄型を引き抜いた後、舌当接層に対して、すなわち、舌当接層160上に硬度の低い変形吸収層用の液状弾性体である、例えば、硬度5度乃至硬度10度のシリコーンゴムが注入される。
その後、変形吸収層成形用雄型を舌当接層成形用雌型内に挿入し、圧縮成形することで、図2に示す変形吸収層160が成形される(変形吸収層成形工程の一例)。
この変形吸収層成形雄型は、図3の成形用雄型190に近似した構成となっているが、その外形は、図2の変形吸収層170の内側の形状に対応したものとなっている。
したがって、変形吸収層用雄型を挿入し、圧縮成形することで、図2に示す変形吸収層170が舌当接層160上に一体成形されることになる。
次に、このように舌当接層成形用雌型内に舌当接層160及び変形吸収層170が成形された状態で、変形吸収層成形雄型を引き抜いた後、変形吸収層170に対して、すなわち変形吸収層170上に、硬度の高い形状保持層用の液状弾性体である、例えば、硬度15度乃至硬度50度のシリコーンゴムが注入される。
その後、形状保持層成形用雄型を舌当接層成形用雌型内に挿入し、圧縮成形することで、図2に示す形状保持層150が成形される(形状保持層成形工程の一例)。
この形状保持層成形雄型は、図3の成形用雄型190に近似した構成となっており、殆ど同じ構成のものとなっている。
この形状保持層用雄型を挿入し、圧縮成形することで、図2に示す形状保持層150が舌当接層160及び変形吸収層170と一体成形されることになる。
ところで、図2の舌当接層160と形状保持層150という比較的剛性が高い(硬度が高い)層の間に、これより剛性の低い(硬度の低い)変形吸収層170を射出成形で成形しようとすると、射出された樹脂が金型の一方に偏ったり、射出圧力の影響を受け、均一な層を形成しにくいという問題が生じるおそれもあった。
しかし、上述のように、液状の弾性材料を使用し、ひとつの雌型に外側から順次各層を注入して積層成形していくという方法によれば、圧縮成形により、剛性の低い変形吸収層を舌当接層160上に一体成形するので、硬度の低い、軟らかい樹脂が金型の一方に偏ること等がなく、均一な層を容易に成形することができる。
また、上述の方法によれば、人工乳首100を図2の外側である舌当接層160から順番に成形するので、雌型は、舌当接層成形用雌型のみを用意すればよく、形状保持層150等に対応する雌型を用意する必要がない。このため、人工乳首100の製造コストを低減することができる。なお、この圧縮成形を使用した製造方法においても、雌型をひとつとして外側の舌当接層160から製造するのではなく、雄型をひとつとして、内側の形状保持層150から成形し、雌型を換えて積層するよう製造することもできる。
なお、上述の圧縮成形による人工乳首100に製造方法は、本実施の形態のみならず、以下に説明する他の実施の形態においても同様に適用することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る人工乳首200を示す概略断面図である。図5に示す人工乳首200の多くの構成は、第1の実施の形態に係る人工乳首100と共通しているため、共通部分は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図5に示す形状保持層250が、第1の実施の形態と相違する。すなわち、本実施の形態の形状保持層250は、図5に示すように、形状保持層250から離間する方向に突出した剛性部である例えば、突出部251が3カ所形成されており、変形吸収層170の厚みも対応して厚肉部と薄肉部が形成されている。
すなわち、突出部251は、形状保持層250から中空部C側へ突出してリング状に形成されている。なお、この突出部251の形状を螺旋状や連続した点状としてもよく、また、形状保持層250の厚みを増すのではなく、変形吸収層170の厚みを増すだけとして、形状保持層250は均一な厚みとして、形状保持層に凹凸を設けることで剛性を高めるよう構成してもよい。
このように本実施の形態では、形状保持層250の剛性を高めた突出部251が形成されているので、舌の蠕動様運動を妨げない範囲で形状保持層250の剛性が高くなり、乳児等の舌の蠕動様運動に伴う人工乳首200の壁面の潰れが確実に防止されることになる。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る人工乳首300を示す概略断面図である。図6に示す人工乳首300の多くの構成は、第1の実施の形態にかかる人工乳首100と共通しているため、共通部分は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図6に示す形状保持層350及び変形吸収層370が、第1の実施の形態と相違する。すなわち、本実施の形態では、形状保持層250が、変形吸収層370側に向かって突出する突出部351が変形吸収層370に当接するよう配置されている。この突出部351は例えば2カ所、図6に示すようにリング状に配置されている。
また、変形吸収層370は、形状保持層350の突出部351に対応した位置が図6に示すように凹状となるよう構成されている。
このように形状保持層350の突出部351を変形吸収層370側に突出させることで第2の実施の形態に係る突出部251と同様の効果を奏すると共に、形状保持層350の中空部C側には、突出部351が形成されない構成となっている。このため、図6の人工乳首300の中空部Cを利用者が洗浄する際に、洗浄の妨げになる突出部がないため、洗浄をし易い人工乳首300となる。
なお、本実施の形態では、突起部351を形状保持層350に設けたが、これに限らず、舌当接層160に設けてもよい。この場合、突起部は舌当接層160から変形吸収層370側に向かって形成されることになる。
(第4の実施の形態)
図7(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る人工乳首400を示す概略断面図であり、図7(b)は、(a)のD−D線概略断面図である。
本実施の形態に係る人工乳首400の多くの構成は、第1の実施の形態に係る人工乳首100と共通するため、共通部分は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図6に示すように、形状保持層450における乳頭部近傍に舌の蠕動様運動を行う方向に伸びる剛性リブ451が形成され、剛性リブ451は、舌当接層160まで達するように配置されている。すなわち、剛性リブ451が形成されている部分には、変形吸収層470が配置されておらず、舌当接層160に直接接合されている。
このため、剛性リブ451が形成されている部分には、硬度が低い柔らかいシリコーンゴムが存在せず、硬度が高い、剛性があるシリコーンゴムのみが配置されることになるので、乳児等の舌の蠕動様運動で潰れにくい人工乳首400と成っている。
また、剛性リブ451が形成されている部分は、比較的高い剛性を有する舌当接層160と形状保持層450が直接的に一体とされているため、層間における歪みが生じ難い構成となっている。
また、人工乳首400には、図7(a)の右側に示すように乳児等の舌が当接する際に3箇所設けられた剛性リブ451の対向面T側に舌が配置されるように使用する。
そして、人工乳首400は図7(a)(b)に示すように、乳児の舌が当接する対向面Tには、剛性リブ451が形成されていないため、乳児等の舌が当接する部分には、舌当接層160の内側に変形吸収層470が配置されているので、乳児等の舌の膨らみで人工乳首400の壁面は、円滑に変形することになる。
このように、人工乳首400は、乳児等の舌が当接しない部分にのみ剛性リブ451を形成し、乳児等の舌が当接する部分には、剛性リブ451を形成しないことで、乳児等が舌の蠕動様運動を行い易く、かつ、舌の蠕動様運動で壁面が潰れにくい人工乳首400を実現している。
また、本実施の形態の人工乳首400は、中空部C側に突起部が形成されないので、利用者が洗浄し易い構成ともなっている。
なお、本実施の形態では、形状保持部450の剛性リブ451を縦方向に配置したが、これに限らず、柱状の剛性リブを図において斜めや点線状に配置してもよい。
(第5の実施の形態)
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る人工乳首500を示す概略断面図である。本実施の形態に係る人工乳首500の多くの構成は、第1の実施の形態に係る人工乳首100と共通するため、共通部分は同一符号等とし説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態の人工乳首500の変形吸収層570は、第1の実施の形態の人工乳首100の変形吸収層170より厚みが大と成っている。変形吸収層170は、上述のように硬度10以下の柔らかいシリコーンゴム等から成っているため、厚みを増した場合、乳児等が舌の蠕動様運動を行う際、人工乳首500の壁面が変形しやすく、実際の母親等の乳首の感触に近づくことになる。
また、形状保持層550は、第1の実施の形態の人工乳首100の形状保持層150より薄く形成され、舌当接層560と略同等の厚みとされている。
すなわち、本実施の形態では、変形吸収層570を厚く形成しているため、乳児等の舌の蠕動様運動による人工乳首500の壁面の変形が、変形吸収層570で十分、吸収される。このため、形状保持層150を薄くしても、人工乳首500の壁面が潰れることを防止することが可能な構成となっている。
そして、変形吸収層570が厚く形成されたことに伴い、中空部Cの空間が比較的細くなるよう構成されている。このため、乳幼児の舌の蠕動様運動によって人工乳首500が全体的に変形してしまい、その変形に伴う圧力によって、先端開口141から調整ミルク等が流出してしまうということがない。このように、変形吸収層570で確実に変形を吸収し、蠕動様運動に応じた適切な量を流出させるように構成されている。なお、中空部Cがチューブ状の流路となるよう構成しても良い。
また、本実施の形態の人工乳首500は、第1の実施の形態の人工乳首100と異なり、哺乳瓶11に装着する際に、キャップ12が不要な構成となっている。すなわち、図8に示すように、人工乳首500には、ベースキャップ部510が形成されている。
ベースキャップ部510は、図8に示すようにシリコーンゴムからなる舌当接層560及び形状保持層550が延伸されて形成されている。この舌当接層560等は、硬度15度乃至硬度50度の比較的剛性のあるシリコーンゴムから成っているので、ベースキャップ部510も剛性が高く成っている。
このため、ベースキャップ部510によって、人工乳首500は、哺乳瓶11に容易に外れない状態で装着することが可能な構成となっている。
ベースキャップ部510は、図8に示すように、ベースキャップ部510を哺乳瓶11から容易に外すための舌片512を有している。このため、利用者は、舌片512を持って操作することで容易に、人工乳首500を哺乳瓶11から取り外すことができる構成となっている。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。上述の各実施の形態では、舌当接層160と形状保持層150の硬度を同じ硬度としている例を例示していたが、形状保持層150に使用する素材について、潰れを確実に防ぐよう比較的高い硬度の素材を採用し、その厚みを薄くした構成としても良い。また、逆に表面の粘性が高くならない範囲で舌当接層160の硬度を、形状保持層150よりも低く、変形吸収層170に近い硬度とする等、硬度と厚さを調整することで蠕動様運動を妨げず、潰れも防ぐ構成としてもよい。
また、人工乳首100の形状を、予め母親の乳首や乳頭が乳児の口腔内で変形した変形形状として、その変形形状とされた人工乳首が上述の舌当接層、形状保持層及び変形吸収層の各層を有する構成としてもよい。
また、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る哺乳器の構成を示す概略図である。 図1の人工乳首等の構成を示す概略断面図である。 人工乳首を成形するための金型等を示す概略説明図である。 人工乳首を成形するための金型等を示す他の概略説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る人工乳首を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る人工乳首を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る人工乳首を示す概略断面図であり、(b)は、(a)のD−D線概略断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る人工乳首を示す概略断面図である。
符号の説明
10・・・哺乳器、11・・・哺乳瓶、100・・・人工乳首、120・・・乳首胴部、130・・・乳頭部、140・・・乳頭先端部、141・・・先端開口、150・・・形状保持層、160・・・舌当接層、170・・・変形吸収層。

Claims (9)

  1. 哺乳瓶に対して着脱するための取付手段と、
    前記取付手段に連接された乳首胴部と、
    前記乳首胴部から突出された乳頭部と、
    前記乳頭部の先端部に位置しており、前記哺乳瓶に収容された液体を飲用するための先端開口部が設けられた乳頭先端部と、を有する人工乳首であって、
    前記乳首胴部から前記乳頭先端部にかけて形成されている人工乳首の壁面は、柔軟な素材から成り、
    前記壁面の内側である内層には、前記壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材を備える形状保持層が形成され、
    前記壁面の表面側である外層には、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層が形成され、
    前記形状保持層が前記舌当接層より厚く形成され、
    前記形状保持層と前記舌当接層との中間には、前記形状保持層及び前記舌当接層に備わっている素材より剛性の低い素材を有すると共に、前記形状保持層及び前記舌当接層より厚みが大に形成される変形吸収層と、が配置され、
    前記形状保持層が延伸されて、前記形状保持層と同じ硬度で前記取付手段が形成されていることを特徴とする人工乳首。
  2. 前記先端開口部が設けられた前記乳頭先端部側は、前記形状保持層及び/又は前記舌当接層によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の人工乳首。
  3. 前記乳頭先端部側の前記形状保持層の厚みが、前記乳頭部及び前記乳首胴部側の前記形状保持層の厚みより薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人工乳首。
  4. 記変形吸収層が前記形状保持層より厚く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の人工乳首。
  5. 前記形状保持層は、前記形状保持層から離間する方向に突出した剛性部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の人工乳首。
  6. 前記舌当接層及び前記形状保持層は、JIS−K6235(ISO7619)におけるA型デュロメータによる硬度が15度乃至50度の弾性体から成り、
    前記変形吸収層は、前記硬度が10度以下の弾性体から成っていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の人工乳首。
  7. 哺乳瓶に対して着脱するための取付手段と、
    前記取付手段に連接された乳首胴部と、
    前記乳首胴部から突出された乳頭部と、
    前記乳頭部の先端部に位置しており、前記哺乳瓶収容された液体を飲用するための先端開口部が設けられた乳頭先端部と、を有する人工乳首を備える哺乳器であって、
    前記乳首胴部から前記乳頭先端部にかけて形成されている人工乳首の壁面は、柔軟な素材から成り、
    前記壁面の内側である内層には、前記壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材を備える形状保持層が形成され、
    前記壁面の表面側である外層には、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層が形成され、
    前記形状保持層が前記舌当接層より厚く形成され、
    前記形状保持層と前記舌当接層との中間には、前記形状保持層及び前記舌当接層に備わっている素材より剛性の低い素材を有すると共に、前記形状保持層及び前記舌当接層より厚みが大に形成される変形吸収層と、が配置され、
    前記形状保持層が延伸されて、前記形状保持層と同じ硬度で前記取付手段が形成されていることを特徴とする哺乳器。
  8. 哺乳瓶に対して着脱するための取付手段と、
    前記取付手段に連接された乳首胴部と、
    前記乳首胴部から突出された乳頭部と、
    前記乳頭部の先端部に位置しており、前記哺乳瓶に収容された液体を飲用するための先端開口部が設けられた乳頭先端部と、を有し、
    前記乳首胴部から前記乳頭先端部にかけて形成されている人工乳首の壁面は、柔軟な素材から成り、
    前記壁面の内側である内層には、前記壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材を備える形状保持層が形成され、
    前記壁面の表面側である外層には、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層が形成され、
    前記形状保持層が前記舌当接層より厚く形成され、
    前記形状保持層と前記舌当接層との中間には、前記形状保持層及び前記舌当接層に備わっている素材より剛性の低い素材を有すると共に、前記形状保持層及び前記舌当接層より厚みが大に形成される変形吸収層と、が配置され、
    前記形状保持層が延伸されて、前記形状保持層と同じ硬度で前記取付手段が形成されている人工乳首の製造方法であって、
    前記形状保持層を成形するための形状保持層成形金型又は前記舌当接層を成形するための舌当接層成形金型に弾性体材料を射出成形することで、前記形状保持層又は前記舌当接層を成形する第1成形工程と、
    前記変形吸収層を成形するための変形吸収層成形金型内に、前記形状保持層又は前記舌当接層を装着した状態で、弾性体材料を射出成形することで、前記形状保持層又は前記舌当接層と一体と成った前記変形吸収層を成形する第2成形工程と、
    前記第2成形工程で成形された前記変形吸収層に対して、未だ成形されていない前記形状保持層又は前記舌当接層を一体に成形する第3成形工程と、を有することを特徴とする人工乳首の製造方法。
  9. 哺乳瓶に対して着脱するための取付手段と、
    前記取付手段に連接された乳首胴部と、
    前記乳首胴部から突出された乳頭部と、
    前記乳頭部の先端部に位置しており、前記哺乳瓶に収容された液体を飲用するための先端開口部が設けられた乳頭先端部と、を有し、
    前記乳首胴部から前記乳頭先端部にかけて形成されている人工乳首の壁面は、柔軟な素材から成り、
    前記壁面の内側である内層には、前記壁面の形状を保持可能な剛性を有する素材を備える形状保持層が形成され、
    前記壁面の表面側である外層には、舌による蠕動様運動が可能な平滑面を有する舌当接層が形成され、
    前記形状保持層が前記舌当接層より厚く形成され、
    前記形状保持層と前記舌当接層との中間には、前記形状保持層及び前記舌当接層に備わっている素材より剛性の低い素材を有する変形吸収層と、が配置され、
    前記形状保持層が延伸されて、前記形状保持層と同じ硬度で前記取付手段が形成されている人工乳首の製造方法であって、
    舌当接層成型雌型内に硬度の高い舌当接層用の液状弾性体を充填した後に、舌当接層成形用雄型を前記舌当接層成形雌型内に挿入し、前記舌当接層を圧縮成形する舌当接層成形工程と、
    前記舌当接層成形工程で成形された前記舌当接層に対して、硬度の低い変形吸収層用の液状弾性体を充填した後に、変形吸収層成形用雄型を挿入し、前記変形吸収層を圧縮成形する変形吸収層成形工程と、
    前記変形吸収層成形工程で成形された変形吸収層に対して、硬度の高い形状保持層用の液状弾性体を充填した後に、形状保持層成形用雄型を挿入し、前記形状保持層を圧縮成形する形状保持層成形工程と、を有することを特徴とする人工乳首の製造方法。
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