JP4925053B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであったときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、演出画像の表示過程を示す演出パターンとして、所定タイミングから所定内容の演出の実行が確保されるべき優先期間が表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類の演出パターンを保持する演出パターン保持手段と、当否抽選の結果に応じていずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにしたがって演出画像を表示再生する演出制御手段と、演出パターンとは別に、所定の遊技条件が成立したときに実行される割込演出データを保持する割込演出保持手段と、所定の遊技条件が成立したとき、割込演出データによる割込演出を所定期間実行する割込演出実行手段と、優先期間付き演出パターンが選択された場合において、優先期間外に所定の遊技条件が成立したときには割込演出を開始させ、優先期間中に所定の遊技条件が成立したときには優先期間が終了するまで割込演出の開始のタイミングを遅延させる演出調整手段と、を備える。
そして、演出調整手段は、優先期間付き演出パターンが選択され、優先期間中に所定の遊技条件が成立し、かつ、優先期間付き演出パターンの優先値より示される重要度よりも割込演出データの優先値により示される重要度が高い状況である割込優先状況においては、優先期間付き演出パターンによる演出の進行を停止させ優先期間中であっても割込演出を開始してもよい。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
特別図柄192は、通常当たり時は0、確変当たり時は1、外れ時は2〜9のいずれか、が停止図柄として停止表示される。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
図柄決定手段114は、当否抽選の結果、変動パターンを示すデータ、停止図柄をメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
また、特定遊技実行手段122は、通常当たりが発生した場合、特別遊技後に通常遊技を時短状態に設定することにより変動短縮遊技を実行する。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
同図においては、ある演出パターンAが選択され、演出図柄190の変動表示が時刻t0に開始され、時刻t7に終了するものとする。この演出パターンAによる基本演出期間(t0〜t7)のうち、時刻t3から時刻t5に相当する期間はあらかじめ「優先期間」として設定されている。この優先期間において実行される基本演出、すなわち優先基本演出は、割込演出の干渉を受けたくない演出である。たとえば、大当たりを示唆する重要なメッセージを表示したり、稀少な演出を実行するときには、割込演出による介入を排除しておきたい場合がある。どのような演出を優先基本演出とし、どのような期間を優先期間とするかは、演出パターンのデザイナーが任意に設定すればよい。
優先基本演出の優先値よりも割込演出の優先値が小さいときには、図4に示した割込遅延処理が実行される。一方、優先基本演出の優先値よりも割込演出の優先値が大きいときには、図5に示す基本遅延処理が実行される。
優先値記憶手段216は、割込演出優先値テーブル230を保持する。割込演出ID欄232は割込演出IDを示す。選択確率欄234は割込演出抽選により各割込演出データが選択される確率を示す。たとえば、割込演出ID:01の割込演出データ(以下、単に「割込演出(01)」と表記する)は35%の確率で選択されるが、割込演出(07)は3%の確率でしか選択されない稀少な演出である。優先値欄236は、各割込演出の優先値を示す。割込演出優先値テーブル230においては、選択確率の小さい割込演出ほど高い優先値が設定されている。このため、比較的発生しやすい割込演出(01)は割込遅延処理の対象となり遅延実行されやすいが、稀少な割込演出(07)は基本遅延処理により優先実行されやすくなる。このように、稀少で遊技興趣への寄与が大きい割込演出とそうでない割込演出の重要度の違いを優先値という数値パラメータによって定量的に設定できる。
優先値記憶手段216は、割込演出優先値テーブル230だけではなく、基本演出優先値テーブル240も保持する。パターンID欄242は、演出パターンを一意に特定するパターンIDを示す。当たり時選択確率欄244と外れ時選択確率欄246は、それぞれ当否抽選が当たりとなるときと外れとなるときに、演出決定手段132により選択される確率を示す。
一方、演出決定手段132は、当否抽選が当たりのときには5%という低確率で演出パターン(10)を選択するが、当否抽選が外れの時には30%という高確率で演出パターン(10)を選択する。演出パターン(10)は、遊技者に外れを示唆する演出パターンであるといえる。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。当否判定処理の詳細については、次の図10に関連して説明する。メイン表示制御手段118は特別図柄192の変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドをサブ基板104へ送信する。これを受信した演出決定手段132は演出パターンを選択し、演出表示制御手段134は演出図柄190の変動表示を開始する(S36)。
このS36のタイミングにて、上記したAフラグとBフラグは共にオフされる。
まず、当否抽選手段112は、保留制御手段116から読み出した抽選値の当否判定を行う(S50)。確率変動遊技中であれば確変当否テーブル、確率変動遊技中でなければ非確変当否テーブルにより当否判定がなされる。大当たりであれば(S52のY)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオンする(S54)。特別遊技フラグがオンのときには、当該変動の終了後に特別遊技が実行される。
なお、当否抽選が外れであれば(S52のN)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオフする(S56)。
まず、割込調整手段214は、Aフラグがオンとなっているかを判定する(S100)。Aフラグとは、優先基本演出中に割込演出の実行条件が成立し、優先基本演出の終了後に割込演出の実行が予約されている状態を示すフラグである。割込遅延処理時に成立するフラグであり、図4でいえばAフラグは時刻t4に成立する。
特別遊技は、当否抽選が大当たりとなって特別遊技フラグがオンとなったとき、図柄変動後に実行される遊技である。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
なお、ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
Claims (4)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果が当たりであったときに、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
演出画像の表示過程を示す演出パターンとして、所定タイミングから所定内容の演出の実行が確保されるべき優先期間が表示過程の一部に設定される優先期間付き演出パターンを含めて複数種類の演出パターンを保持する演出パターン保持手段と、
前記当否抽選の結果に応じていずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、
前記選択された演出パターンにしたがって演出画像を表示再生する演出制御手段と、
演出パターンとは別に、所定の遊技条件が成立したときに実行される割込演出データを保持する割込演出保持手段と、
前記所定の遊技条件が成立したとき、前記割込演出データによる割込演出を所定期間実行する割込演出実行手段と、
前記優先期間付き演出パターンが選択された場合において、前記優先期間外に前記所定の遊技条件が成立したときには前記割込演出を開始させ、前記優先期間中に前記所定の遊技条件が成立したときには前記優先期間が終了するまで前記割込演出の開始のタイミングを遅延させる演出調整手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記演出パターン保持手段は、前記優先期間中において音声データを再生する優先期間付き演出パターンを保持し、
前記割込演出保持手段は、音声データを再生する割込演出データを保持することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。 - 複数種類の優先期間付き演出パターンと割込演出データのそれぞれについて、演出の重要度の高さを示す優先値を保持する優先値保持手段と、を更に備え、
前記演出調整手段は、優先期間付き演出パターンが選択され、前記優先期間中に前記所定の遊技条件が成立し、かつ、前記優先期間付き演出パターンの優先値より示される重要度よりも前記割込演出データの優先値により示される重要度が高い状況である割込優先状況においては、前記優先期間付き演出パターンによる演出の進行を停止させ前記優先期間中であっても前記割込演出を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。 - 前記演出調整手段は、前記割込優先状況においては、前記割込演出が終了したあとに前記優先期間付き演出パターンによる演出を再開させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
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