JP4923819B2 - 現像装置 - Google Patents
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Description
トナーの軟化点が90〜120℃であり、体積平均粒径が4.0〜9.0μmであることを特徴とする現像装置に関する。
本明細書中、弾性力は以下の方法によって測定された値を用いている。すなわち、ローラを測定台の上に乗せ、プッシュプルゲージ(ZP−20;IMADA社製)に直径13mmのプラスチック円盤を取り付け、ローラの中心軸に垂直に押し当てた時の値を弾性力(N)とする。その時の押し込み量は1.0mmとし、押し込んでから1分後の値を測定値とする。
発泡層;
密度10〜80kg/m3、特に15〜60kg/m3;
気泡平均径0.2〜1.5mm、特に0.3〜1.2mm。
気泡平均径は電子顕微鏡(SEM)で気泡の径を測定し、100個の気泡径を平均化することによって測定された値を用いている。
芯金込み規制ローラ;体積抵抗102〜108Ω、特に104〜106Ω。
線圧測定器15は、概略断面図を表す図2に示すように、直径16mmのアルミ製ローラ11に荷重変換器(9E01−L43−10N;NEC三栄社製)12を組み込んだものである。詳しくは本測定器のローラ表面上には長手方向(軸方向)に伸びた受圧部材13を有しており、この受圧部材に圧力を加えると、内部に組み込まれた荷重変換器12によって、加えられた荷重が測定される。この測定値と、受圧部材13における加圧部分のローラ長手方向の距離から線圧を求める。
例えば、トナーが負極性に帯電される場合、現像ローラに印加される直流電圧よりも負側の直流電圧を規制ローラに対して印加する。すなわち、現像ローラに印加される直流電圧よりも低い直流電圧を規制ローラに対して印加する。
また例えば、トナーが正極性に帯電される場合、現像ローラに印加される直流電圧よりも正側の直流電圧を規制ローラに対して印加する。すなわち、現像ローラに印加される直流電圧よりも高い直流電圧を規制ローラに対して印加する。
現像ローラに印加される直流電圧は通常、トナーが負極性に帯電される場合で−100〜−550V、特に−250〜−450Vであり、トナーが正極性に帯電される場合で100〜550V、特に250〜450Vである。
トナーの軟化点はフローテスター(CFT−500;島津製作所社製)を用いて測定する。ダイスの細孔径1mm、ダイスの細孔長さ1mm、加圧20kg/cm2、昇温速度6℃/分の条件下で1cm3の試料を溶融流出させたときの流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温度を軟化点とする。
トナーのガラス転移点は示差走査熱量測定装置(DSC−200;セイコー電子工業社製)を用いて測定する。トナーを約10mg精秤し、アルミニウムパンに入れ、リファレンスとしては、アルミナをアルミニウムパンに入れたものとし、昇温温度30℃/min.で常温から、200℃まで昇温してメルトクェンチした後、冷却し、昇温温度10℃/min.で20〜150℃の間で測定を行う。この昇温過程で、30〜90℃の温度範囲におけるメインピークの吸熱ピークのショルダー値をガラス転移点とする。
詳しくは、第1外添剤のBET比表面積は160〜310m2/g、好ましくは160〜280m2/g、より好ましくは170〜260m2/gである。第1外添剤は、トナー粒子100重量部あたりの第1外添剤の添加量(重量部)と該外添剤のBET比表面積(m2/g)との積H1が175〜440、特に180〜440、好ましくは185〜420、より好ましくは200〜400となるように使用することが望ましい。第1外添剤の添加量は通常はトナー粒子100重量部に対して0.1〜3重量部である。第1外添剤は無機微粒子であることが好ましく、特に疎水性シリカが好ましい。第1外添剤の使用によりトナーの流動性や画像のキメ等を向上させることができる。第1外添剤は2種類以上の微粒子を使用してよく、その場合個々の微粒子についての添加量とBET比表面積との積の和が上記範囲内であればよい。
温度計、撹拌器、流下式コンデンサーおよび窒素導入管を取り付けたガラス製4つ口フラスコに、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、イソドデセニル無水コハク酸、テレフタル酸およびフマル酸を重量比82:77:16:32:30に調整して重合開始剤であるジブチル錫オキサイドとともに入れた。これをマントルヒーター中で窒素雰囲気下にて、220℃で撹拌しつつ反応させ表に示すポリエステル樹脂L1〜L5を得た。
バインダー樹脂とC.I.Pigment Blue 15−3とを重量比(樹脂:顔料)7:3の割合で加圧ニーダーに仕込み、混練した。混練物を冷却後、フェザーミルにより粉砕し、顔料マスターバッチを得た。
ポリエステル樹脂L4(100部)に対して、顔料マスターバッチ10部と荷電制御剤としてサリチル酸の亜鉛錯体(E−84:オリエント化学工業社製)2.0部、酸化型低分子量ポリプロピレン(100TS:三洋化成社製;軟化点140℃、酸価3.5)1.0部をヘンシェルミキサーで十分混合した後、2軸押し出し混練機(PCM−30:池貝鉄工社製)の排出部を取り外したものを使用して、溶融混練した後冷却した。得られた混練物を冷却ベルトで冷却した後、フェザーミルで粗粉砕した。その後、機械式粉砕機(KTM:川崎重工業社製)で平均粒径10〜12μmまで粉砕し、さらに、ジェット粉砕機(IDS:日本ニューマチック工業社製)で平均粒径6.6μmまで粉砕粗粉分級した後、微粉分級をロータ型分級機(ティープレックス型分級機タイプ:100ATP:ホソカワミクロン社製)を使用して体積平均粒径6.5μmのトナー粒子DC1を得た。
表2に記載のポリエステル樹脂を使用したこと、ならびに微粉砕および分級条件を調整してトナー粒子の粒径を制御したこと以外、トナー粒子DC1の製造方法と同様の方法によりトナー粒子を得た。
表3または表4に記載のトナー粒子と外添剤とを9Lのヘンシェルミキサー(FM10B;三井三池化工機社製)を用いて混合して、実施例/参考例/比較例で使用するトナーを得た。ヘンシェルミキサーは上羽根としてST羽根を、下羽根としてAO羽根を用いた。いずれのトナーも負帯電性を示すものである。トナーのTmおよびTgを測定し、表に示した。
S2はシリカ(90G;日本アエロジル社製)を疎水化剤であるヘキサメチルジシラザン(HMDS)により表面処理した疎水性シリカ(BET比表面積70m2/g)を示す。
S3はシリカ(OX50;日本アエロジル社製)を疎水化剤であるヘキサメチルジシラザン(HMDS)により表面処理した疎水性シリカ(BET比表面積40m2/g)を示す。
T1は平均1次粒径20nmのアナターゼ型酸化チタンを水系湿式中で疎水化剤であるイソブチルトリメトキシシランにより表面処理した疎水性酸化チタン(BET比表面積100m2/g)を示す。
TSrは平均1次粒径350nm、BET比表面積8m2/gのチタン酸ストロンチウムを示す。
円筒形状の芯金の外周面に発泡層を形成し、さらに外周面にチューブを被せてスキン層を形成し、規制ローラを得た。
芯金;SUS製、直径5mm
低硬度発泡層;発泡ウレタン、厚み3.5mm
スキン層;導電性ポリアミド(ナイロン6)、膜厚100μm
弾性力0.8Nの規制ローラ(密度21kg/m3、気泡平均径1300μm)
弾性力1.4Nの規制ローラ(密度26kg/m3、気泡平均径1000μm)
弾性力1.6Nの規制ローラ(密度40kg/m3、気泡平均径900μm)
弾性力1.8Nの規制ローラ(密度52kg/m3、気泡平均径800μm)
上記括弧内の密度および気泡平均径は、各規制ローラの製造の際に使用した発泡体のものである。
プリンター(magicolor2300DL;コニカミノルタ社製)を、所定の規制ローラを組み込むことができ、かつ所定の駆動・評価条件で耐久試験できるように改造し、現像器に所定のトナーを150g充填し、A4縦白紙印字5000枚相当の耐久駆動を行った(温度23℃、湿度65%)。駆動・評価条件は、表5〜6に記載の各種条件を採用したこと以外、magicolor2300DLの条件と同様である。このとき線圧が所定の値になるように、規制ローラに現像ローラを押し込んだ。
耐久駆動直後の現像ローラ表面のトナー薄層を取り除き、ローラ表面を目視にて観察し、評価した。
○;融着は全く発生しなかった;
△;融着がうっすらと発生したが、実用上問題なかった;
×;融着が明らかに発生し、実用上問題があった。
耐久駆動直後の現像ローラ表面のトナー薄層を目視にて観察し、評価した。
○;トナー薄層に筋状のムラは全くなかった;
△;トナー薄層に筋状のムラがうっすらと存在したが、実用上問題なかった;
×;トナー薄層に筋状のムラが明らかに存在し、実用上問題があった。
耐久駆動直後の現像ローラ上のトナーのトナー表面を電子顕微鏡にて観察し、評価した。
○;トナー粒子表面に外添剤が存在していた;
△;トナー粒子表面に外添剤が○よりは少ない量で存在していたが、実用上問題なかった;
×;トナー粒子表面に外添剤がほとんど存在せず、実用上問題があった。
耐久駆動後において、ハーフ画像を印字し、印字画像を目視にて観察し、評価した。
○;画像上に濃度ムラは全く発生しなかった;
△;画像上に濃度ムラがわずかに発生したが、実用上問題なかった;
×;画像上に濃度ムラが比較的多く発生し、実用上問題があった。
トナー20gをガラス瓶に入れ、50℃の高温下に5時間放置後、そのトナーを目視で確認することにより評価した。
○;ほんの少し軽い凝集トナーがある、軽い力ですぐ解れ、実用上問題ないもの;
△;軽い軟凝集が存在するが、軽い力ですぐ解れ、実用上問題ないもの;
×;強い凝集塊が存在し、容易には解れないもので、実用上問題あり。
周速比とは「規制ローラの周速/現像ローラの周速」である。
規制ローラバイアスが「−100V」とは、図4(B)に示すバイアス(実線)を印加することを意味する。図4(B)において、図4(A)に示す現像ローラバイアス(点線)も重ねて示されており、規制ローラバイアス(実線)と現像ローラバイアス(点線)とは、直流電圧および交流電圧のVpp以外、同じである。
(体積平均粒径)
粒径はコールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)で測定した。コールターマルチサイザーIIを用い、粒度分布を出力するインターフェース(ベックマンコールター社製)、パーソナルコンピューターを接続して使用した。前記コールターマルチサイザーIIにおけるアパーチャーとしては50μmのものを用いて、0.99μm以上(例えば、2〜40μm)の試料の体積分布を測定して粒度分布および平均粒径を算出した。
(測定条件)(1)アパーチャー:50μm。(2)サンプル調製法(トナー粒径の場合):電解液(ISOTON−II−pc(ベックマンコールター社製))50〜100mlに界面活性剤(中性洗剤)を適量加えて撹拌し、これに測定試料10〜20mgを加える。この系を超音波分散機にて1分間分散処理することにより調製する。(3)サンプル調製法(コア粒子の粒径の場合)は会合液そのものを、電解液(ISOTON−II−pc(ベックマンコールター社製))50〜100mlに適量加えて測定用試料として調製した。
以下の式で表される円形度をフロー式粒子像分析装置(FPIA−1000;東亜医用電子株式会社製)により測定し、約1万個のトナー粒子の平均値として求めた。
円形度=(円相当径から求めた円の周囲長)/(粒子役影像の周囲長)
円形度の標準偏差は円形度分布における標準偏差を指し、値は上記フロー式粒子像分析装置によって平均円形度と同時に得られる。当該値が小さいほどトナー粒子形状がそろっていることを意味する。
Claims (4)
- 弾性力1.6N以下のトナー規制ローラを現像ローラに対して線圧が5〜30N/mになるように圧接させて現像ローラ表面にトナー薄層を形成する現像装置であって、
トナーの軟化点が90〜120℃であり、体積平均粒径が4.0〜9.0μmであり、
トナーがBET比表面積160〜310m 2 /gの第1外添剤、BET比表面積35〜110m 2 /gの第2外添剤、およびBET比表面積3〜22m 2 /gの第3外添剤を外添され、
トナー粒子100重量部あたりの第1外添剤の添加量(重量部)と該外添剤のBET比表面積(m 2 /g)との積H1が175〜440であり、
トナー粒子100重量部あたりの第2外添剤の添加量(重量部)と該外添剤のBET比表面積(m 2 /g)との積H2が20〜110であり、
トナー粒子100重量部あたりの第3外添剤の添加量(重量部)と該外添剤のBET比表面積(m 2 /g)との積H3が1〜25であることを特徴とする現像装置。 - 外添剤の総添加量がトナー粒子100重量部に対して2.0〜6.0重量部であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- トナー規制ローラを現像ローラに対してカウンター回転させ、トナー規制ローラと現像ローラとの周速比(トナー規制ローラ/現像ローラ)を3.00以下にすることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
- 現像ローラに印加される直流電圧を基準に、トナーが帯電されるべき極性と同極側の直流電圧を、トナー規制ローラに対して印加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
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