JP4923488B2 - 音声出力装置および方法、並びに部屋 - Google Patents

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Description

本発明は音声出力装置および方法並びに部屋に関し、特に、音声を出力する音声出力装置および方法並びに部屋に関する。
スピーカの機能と同時に、部屋を仕切ったり、目隠ししたりする衝立としての役割も果たす衝立スピーカ装置が利用されている。
従来の衝立スピーカ装置は、図1に示すように、振動材14−1に振動子13−1が装着され、振動材14−2に振動子13−2が装着される。
振動子13−1は、信号処理部12−1から供給される、マイクロホン11−1が集音した音声に所定の信号処理が施された音声信号を基に、振動材14−1を振動させることにより、音声を出力させる。また、振動子13−2は、振動子13−1と同様に、信号処理部12−2から供給される、マイクロホン11−2が集音した音声に所定の信号処理を施された音声信号を基に、振動材14−2を振動させることにより、音声を出力させる。
以上のようにして、従来の衝立スピーカ装置は、1つの振動子が1枚の振動材を振動させることにより音声を出力する。
また、浴室の天井パネルもしくは壁パネルに取り付けられる振動材を有する防水スピーカと、浴室のバスタブエプロン、バスタブ近傍の壁パネル、カウンター及び天井パネル等のバスタブ以外の浴室内部材に取り付けられるアクチュエータとを備え、防水スピーカで中高音を再生すると共に、アクチュエータで浴室内部材を振動させて低音を再生することを特徴とする音響再生装置もある(例えば、特許文献1)。
特開2001−157642号公報
しかしながら、従来の衝立スピーカ装置は、集音時にマイクロホンが向いていない方向の音声を出力させることができないという問題があった。
例えば、従来の衝立スピーカ装置では、マイクロホン11−1で集音された音声は振動子13−1に入力されることにより、振動材14−1を振動させて音声を出力し、マイクロホン11−2で集音された音声は振動子13−2に入力されることにより、振動材14−2を振動させて音声を出力する。このような方法であると、マイクロホン11−1とマイクロホン11−2との中間に存在した音声を再生することができず、マイクロホン11−1およびマイクロホン11−2のそれぞれから集音された音声を離散的に配置した音場となり、ユーザは、その場にいるような臨場感を得ることはできなかった。
また、特開2001−157642号公報に開示されている音響再生装置は、集音時にマイクロホンの存在しない方向の音を出力することができず、また、一般的な部屋ではなく浴室を前提とすることで、防水スピーカで中高音を再生し、浴室内部の部材に取り付けられたアクチュエータで部材を振動させることにより低音を再生していた。
さらに、一般的なスピーカにおいては、2つのスピーカの間の音声を作り出す場合、空気中で2つのスピーカの音声を混ぜ合わせることにより作り出すため、いわゆるスイートスポットを少しでも外れてしまうと、ユーザにとって違和感のある音声となったり、中抜けと称される、スピーカ間の音声が欠落したような現象が発生してしまう可能性があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、振動材の広い範囲のそれぞれの部分を適切に振動させて、それぞれの部分から音声を発することができるようにするものである。
本発明の一側面(第1の側面)は、複数の音声信号のそれぞれを音声に変換して出力する音声出力装置において、振動することで前記音声を出力する振動材と、それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段と、前記振動材上の任意の位置に装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子とを備え、前記複数の振動子は、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着され、前記処理手段は、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる音声出力装置である。
前記処理手段は、前記複数の音声信号のそれぞれを遅延させる遅延処理手段を備えることができる。
前記処理手段は、前記複数の音声信号のそれぞれの成分のうち、所定の周波数帯域成分を通過させるフィルタ処理手段を備えることができる。
前記処理手段は、前記複数の音声信号のそれぞれのゲインを調整するゲイン調整処理手段を備えることができる。
本発明の一側面(第1の側面)は、振動することで前記音声を出力する振動材と、それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段と、前記振動材上の任意の位置に装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子であって、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着される前記複数の振動子とを備える音声出力装置の音声出力方法において、前記処理手段が、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる音声出力方法である。
本発明の一側面(第1の側面)においては、振動することで音声を出力する振動材と、振動材上の任意の位置に装着され、信号処理が施された複数の音声信号のそれぞれに基づいて、振動材を振動させる複数の振動子とが設けられ、それぞれが異なる複数の音声信号が入力され、振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成する複数の振動子により振動材が振動され、振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、複数の振動子の振動による中間音を出力される
本発明の一側面(第2の側面)は、振動することで音声を出力する振動材と、前記振動材上の任意の位置に装着され、それぞれが異なる音声信号に基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子とからなる壁で仕切られ、それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段とを備え、前記複数の振動子は、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させ、前記処理手段は、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる部屋である。
ユーザの位置を検出する検出手段をさらに備え、前記処理手段は、検出した前記位置に基づいて、前記振動材上の任意の位置を中心とした面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させることができる。
四方が前記壁で囲まれているようにすることができる。
本発明の一側面(第2の側面)においては、振動することで音声を出力する振動材と、振動材上の任意の位置に装着され、それぞれが異なる音声信号に基づいて、振動材を振動させる複数の振動子とからなる壁で仕切られ、それぞれが異なる複数の音声信号が入力され、振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成する複数の振動子により振動材が振動され、振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、複数の振動子の振動による中間音を出力される
以上のように、本発明の一側面(第1の側面)によれば、振動材の広い範囲のそれぞれの部分を適切に振動させて、それぞれの部分から音声を発することができる。
本発明の一側面(第2の側面)によれば、振動材による壁の広い範囲のそれぞれの部分を適切に振動させて、それぞれの部分から音声を発することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図2は、衝立スピーカ装置21の外観を示す図である。
衝立スピーカ装置21は、スピーカの機能と同時に、衝立としての役割も果たす、本発明の音声出力装置の一例である。
衝立スピーカ装置21は、振動材26A乃至26Cおよび振動子27A乃至27Fを含むようにして構成される。
振動材26A乃至26Cのそれぞれは、例えば、石膏ボード、MDF(Medium Density Fiberboard)などの木材、アルミプレート、カーボン、若しくはアクリルなどの樹脂、またはガラスなどの素材から板状に形成される。また、振動材26A乃至26Cのそれぞれは、異なる素材を組み合わせた(積層させた)複合材料により形成するようにしてもよい。
また、振動材26A乃至26Cの振動材には、それぞれ複数の振動子(図2では2つの振動子)が、例えば、図中横一列に取り付けられており、振動材26Aには、振動子27Aおよび振動子27B、振動材26Bには、振動子27Cおよび振動子27D、振動材26Cには、振動子27Eおよび振動子27Fが図中横一列にそれぞれ取り付けられている。
振動子27A乃至27Fのそれぞれは、後述する信号処理部から供給されてくる音声信号に応じて、振動材26A乃至26Cのそれぞれを振動させることで、振動材26A乃至26Cのそれぞれは、音声を出力する。すなわち、衝立スピーカ装置21は、音声信号を音声に変換するスピーカとしての役割を果たす。
また、振動子27A乃至27Fのそれぞれは、振動材26A乃至26Cのそれぞれの振動特性にしたがって、所定の位置に着脱自在に配置される。
なお、図2の例において、衝立スピーカ装置21は、振動材26A乃至26Cの3枚の振動材を固定しているが、本発明においては、振動材の数は3枚に限らず、1または複数枚、着脱自在に固定することができる。また、衝立スピーカ装置21においては、振動材を自由に取り外すことができるので、ユーザは、振動材の厚み(奥行)を、所望の厚さに変更することも可能となる。
また、以下の説明において、振動材26A乃至26Cを個々に区別する必要がない場合、単に、振動材26と称し、振動子27A乃至27Fを個々に区別する必要がない場合、単に、振動子27と称する。
図3は、本発明を適用した衝立スピーカ装置21の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図2に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれには、例えば、後述するマイクロホンが接続され、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれは、マイクロホンにより集音された音声の音声信号であって、マイクロホンから入力されてくる音声信号を信号処理部42に供給する。
信号処理部42は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)またはMPU(Micro Processing Unit)などから構成される。信号処理部42は、制御部43の制御の基に、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号に、所定の処理を施し、処理により得られた音声信号を振動子27−1乃至27−Mのそれぞれに供給する。
制御部43は、信号処理部42に制御信号を供給することにより、信号処理部42を制御する。
また、制御部43は、ユーザの視聴位置を検出するセンサ44から供給されてくる信号に応じて制御信号を生成し、生成した制御信号を信号処理部42に供給する。
なお、センサ44は、例えば、床に設けたマットセンサ、マイクアレイ、またはビデオカメラなどからなり、音声信号または映像信号に基づいて、ユーザが視聴している位置を検出する。
振動子27−1乃至27−Mのそれぞれは、信号処理部42から供給された音声信号を基に、自分が装着されている振動材26を振動させる。その結果、振動材26は、音声を出力することになる。
信号処理部42は、信号選択部51、本処理部52、ディレイ処理部53−1乃至53−M、フィルタ処理部54−1乃至54−M、およびゲイン調整部55−1乃至55−Mを含むようにして構成される。
信号選択部51は、制御部43からの制御信号を基に、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号の供給先として、振動子27−1乃至27−Mのいずれかを選択し、音声信号が選択された振動子に供給されるよう本処理部52を制御する。
また、信号選択部51は、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号を、本処理部52に供給する。
本処理部52は、信号選択部51から供給される音声信号に対して、所定の処理を施す。本処理部52は、信号選択部51の制御の基に、所定の処理が施された音声信号を、供給先となる振動子に対する信号処理を行うディレイ処理部53−1乃至53−Mのいずれかに供給する。
ここで、本処理部52が行う所定の処理であるが、本処理部52は、例えば、音声信号のノイズを除去する処理などを行う。また、本処理部52は、信号選択部51の制御の基に、所定の処理を行わずに、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号を、そのまま、供給先となる振動子に対する信号処理を行うディレイ処理部53−1乃至53−Mのいずれかに供給するようにしてもよい。
ディレイ処理部53−1は、制御部43から供給される制御信号を基に、本処理部52から供給される音声信号に対して、所定の処理を施し、処理が施された音声信号をフィルタ処理部54−1に供給する。
ここで、ディレイ処理部53−1が行う所定の処理であるが、例えば、ディレイ処理部53−1は、制御部43から供給された、ユーザの視聴位置に応じた遅延量を示す制御信号を基に、本処理部52から供給される音声信号に対して、所定の遅延量だけ遅延させる処理(遅延処理)を施す。ディレイ処理部53−1は、遅延処理が施された音声信号をフィルタ処理部54−1に供給する。
ディレイ処理部53−2は、ディレイ処理部53−1と同様に、制御部43から供給される制御信号を基に、本処理部52から供給される音声信号に対して、音声信号を遅延させる処理を施し、遅延処理が施された音声信号をフィルタ処理部54−2に供給する。
ディレイ処理部53−3乃至53−Mのそれぞれは、ディレイ処理部53−1と同様に、制御部43から供給される制御信号を基に、本処理部52から供給される音声信号に対して、音声信号を遅延させる処理を施し、遅延処理が施された音声信号をフィルタ処理部54−3乃至54−Mのそれぞれに供給する。
なお、ディレイ処理部53−1乃至53−Mのそれぞれが行う遅延処理の詳細は後述する。
フィルタ処理部54−1は、制御部43から供給される制御信号を基に、ディレイ処理部53−1から供給される音声信号に対して、所定の処理を施し、処理が施された音声信号をゲイン調整部55−1に供給する。
ここで、フィルタ処理部54−1が行う所定の処理であるが、例えば、フィルタ処理部54−1は、制御部43から供給された制御信号を基に、ディレイ処理部54−1から供給される音声信号に対して、FIR(Finite Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite Impulse Response)フィルタなどのフィルタにより、所定の周波数帯域の音声信号を通過させたり、阻止したりするフィルタ処理を施す。フィルタ処理部54−1は、フィルタ処理が施された音声信号をゲイン調整部55−1に供給する。
フィルタ処理部54−2は、フィルタ処理部54−1と同様に、制御部43から供給される制御信号を基に、ディレイ処理部53−2から供給される音声信号に対して、所定の周波数帯域の音声信号を通過させたり、阻止したりするフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号をゲイン調整部55−2に供給する。
フィルタ処理部54−3乃至54−Mのそれぞれは、フィルタ処理部54−1と同様に、制御部43から供給される制御信号を基に、ディレイ処理部53−3乃至53−Mのそれぞれから供給される音声信号に対して、所定の周波数帯域の音声信号を通過させたり、阻止したりするフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号をゲイン調整部55−3乃至55−Mのそれぞれに供給する。
なお、フィルタ処理部54−1乃至54−Mのそれぞれが行うフィルタ処理の詳細は後述する。
ゲイン調整部55−1は、制御部43から供給される制御信号を基に、フィルタ処理部54−1から供給される音声信号に対して、所定の処理を施し、処理が施された音声信号を振動子27−1に供給する。
ここで、ゲイン調整部55−1が行う所定の処理であるが、例えば、ゲイン調整部55−1は、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ処理部54−1から供給される音声信号に対して、入力されてくる音声信号を基にゲインを調整し、出力する音声信号のレベルの範囲を制限するゲイン調整処理を施す。ゲイン調整部55−1は、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27−1に供給する。
ゲイン調整部55−2は、ゲイン調整部55−1と同様に、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ処理部54−2から供給される音声信号に対して、出力する音声信号レベルの範囲を制限するゲイン調整処理を施し、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27−2に供給する。
ゲイン調整部55−3乃至55−Mのそれぞれは、ゲイン調整部55−1と同様に、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ処理部54−3乃至54−Mのそれぞれから供給される音声信号に対して、出力する音声信号レベルの範囲を制限するゲイン調整処理を施し、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27−3乃至27−Mのそれぞれに供給する。
なお、ゲイン調整部55−3乃至55−Mのそれぞれが行うゲイン調整処理の詳細は後述する。
このように、衝立スピーカ装置21においては、信号処理部42が所定の信号処理を行うことにより、振動子27に供給する音声信号に重み付けをし、振動板26に所望の音声を出力させることができる。
なお、以下の説明において、ディレイ処理部53−1乃至53−Mを個々に区別する必要がない場合、単に、ディレイ処理部53と称し、フィルタ処理部54−1乃至54−Mを個々に区別する必要がない場合、単に、フィルタ処理部54と称し、ゲイン調整部55−1乃至55−Mを個々に区別する必要がない場合、単に、ゲイン調整部55と称する。また、音声入力端子41−1乃至41−Nを個々に区別する必要がない場合、単に、音声入力端子41と称する。
さらにまた、上述した例においては、振動子27−1乃至27−Mのそれぞれに供給される音声信号に対して、ディレイ処理部53、フィルタ処理部54、およびゲイン調整部55のそれぞれが所定の処理を施すとして説明したが、本発明においては、全ての処理を施す必要はなく、例えば、音声信号に対して、ディレイ処理部53による遅延処理のみを施すようにしてもよい。
さらに、上述した例においては、説明を分かり易くするために、ディレイ処理部53は、ディレイ処理部53−1乃至53−Mに分けて説明し、フィルタ処理部54は、フィルタ処理部54−1乃至54−Mに分けて説明し、ゲイン調整部55は、ゲイン調整部55−1乃至55−Mに分けて説明したが、本発明においては、それぞれを1つの処理部(例えば、ディレイ処理部53、フィルタ処理部54、またはゲイン調整部55)にまとめて処理を行うようにしてもよい。
ところで、信号処理部42に音声信号を入力する音声入力端子41には、例えば、複数のマイクロホンが接続され、信号処理部42は、それらのマイクロホンが集音した音声の音声信号に対して、所定の信号処理を施すことになる。
図4は、マイクロホンを音声入力端子41に接続させた場合における、マイクロホンの取り付け例を説明する図である。
音声入力端子41−1乃至41−6のそれぞれには、図4の例に示すように、ケーブル72−1乃至72−6のそれぞれを介して、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれが接続され、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれは、マイクロフォンスタンド73により固定されている。
マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれは、音声を集音し、集音した音声を音声信号に変換する。マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれは、ケーブル72−1乃至72−6のそれぞれを介して、変換した音声信号を音声入力端子41−1乃至41−6のそれぞれに出力する。
このように、マイクロホン71−1乃至71−6は、6方向に向けられることにより6方向から集音し、集音した音声の音声信号を、ケーブル72−1乃至72−6と音声入力端子41−1乃至41−6とのそれぞれを介して、信号処理部42に入力することになる。
なお、図4の例では、6本のマイクロホンを6方向に向けて集音したが、本発明においては、6本に限らず、複数のマイクロフホンにより任意の方向から集音するようにしてもよい。また、マイクロホンの配置であるが、図4の例で示したように、同心円上に配置する必要はなく、任意の位置に配置してよい。
さらに、図4の例では、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれを、ケーブル72−1乃至72−6のそれぞれを介して、音声入力端子41−1乃至41−6に接続させることにより、マイクロホンにより集音される音声をリアルタイムで処理することが可能となるが、本発明はそれに限らず、例えば、マイクロホンから録音した音声を記録している録音装置などを、音声入力端子41に接続させるようにしてもよい。
また、以下の説明においては、マイクロホン71−1乃至71−6を個々に区別する必要がない場合、単に、マイクロホン71と称し、ケーブル72−1乃至72−6を個々に区別する必要がない場合、単に、ケーブル72と称する。
ところで、本発明の衝立スピーカ装置21は、部屋の壁となるように構成することができる。すなわち、衝立スピーカ装置21を部屋の壁として設けることにより、壁は、部屋を仕切る役割を果たすとともに、音声を出力させることもできる。
図5は、本発明を適用した部屋81の一実施の形態の構成を示す図である。
図3に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
部屋81は、複数の衝立スピーカ装置21が部屋の壁となることにより構成される、本発明の部屋の一例である。
すなわち、衝立スピーカ装置21が壁として設けられている部屋81では、壁は、部屋を仕切る役割を果たすとともに、音声を出力させることができる。図5の例は、上側から見た場合の図となるので、衝立スピーカ装置21−1乃至21−12のそれぞれにより囲まれた空間が部屋81となる。
なお、図5は、部屋81を上側から見た図となるので、衝立スピーカ装置21−1乃至21−12のそれぞれにおいては、黒色の四角が振動板を表現し、その振動板に装着されている2つの白色の四角が振動子を表現している。
また、部屋81は、衝立スピーカ装置21により四方を囲まれるように構成されるので、12台の衝立スピーカ装置21が横方向に連結されているように表現されているが、実際には、図2の例で示したように、縦方向にも振動材が連結されており、振動材および振動子のそれぞれの数は任意である。
部屋81は、衝立スピーカ装置21−1乃至21−3、衝立スピーカ装置21−4乃至21−6、衝立スピーカ装置21−7乃至21−9、衝立スピーカ装置21−10乃至21−12の4つの面により構成されている。すなわち、部屋81の四方を囲む4つの面は、それぞれ3つの衝立スピーカ装置21により構成される。
衝立スピーカ装置21−1乃至21−12のそれぞれは、衝立スピーカ装置21と同様に、スピーカの機能と同時に、衝立(壁)としての役割も果たす。すなわち、衝立スピーカ装置21−1乃至21−12のそれぞれは、振動材を縦方向に増やしたり、振動材の厚みを調節したりすることにより、多様な音声を出力させることができる。
なお、図5の例では、部屋81は、4つの面に囲まれているとして説明したが、本発明においては、4つの面に限らず、少なくとも1つの面が設けられていればよい。また、1つの面を3つの衝立スピーカ装置により構成されるとして説明したが、本発明においては、3つの衝立スピーカ装置に限らず、少なくとも1つの面に1つの衝立スピーカ装置が設けられていればよい。
音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれには、例えば、マイクロホン71が接続され、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれは、マイクロホン71により集音された音声の音声信号であって、マイクロホン71から入力されてくる音声信号を信号処理部42に供給する。
信号処理部42は、制御部43の制御の基に、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号に、例えば、上述した、遅延処理、フィルタ処理、またはゲイン調整処理などの所定の処理を施し、処理により得られた音声信号を衝立スピーカ装置21−1乃至21−12のそれぞれに装着されている振動子27−1乃至27−24のそれぞれに供給する。
振動子27−1乃至27−24のそれぞれは、振動材26−1乃至26−12のそれぞれの振動特性にしたがって、所定の位置に配置されており、信号処理部42から供給される音声信号を基に、振動材26−1乃至26−12のそれぞれを振動させる。
振動材26−1乃至26−12のそれぞれは、振動子27−1乃至27−24のそれぞれにより振動させられることで、音声を出力する。すなわち、振動材26−1乃至26−12のそれぞれは、図5の例で示すように、部屋81の四方を囲むようにして構成されている場合、部屋81全体が音場となる。
また、制御部43は、センサ44により検出された、部屋81の中にいるユーザの位置に基づいて、信号処理部42が行う信号処理を制御することにより、ユーザのいる位置での音声が最適になるように音場を制御する。
このように、部屋81は、衝立スピーカ装置21−1乃至21−12を連結させて部屋を構成しているので、部屋全体の音場を制御することができる。また、部屋81は、ユーザのいる位置をセンサ44により検出することにより、ユーザのいる位置に最適となる音声を出力することができる。
例えば、ユーザが、タッチパネルリモコンや、ジョイステックなどを操作して、部屋81の音場を回転させるようにした場合、部屋81の位置に応じて、振動子番号、入力信号番号、遅延量、フィルタ番号、またはゲイン値などを音場マップとして予め保持しておくことにより、部屋81は、その音場マップに基づいて、ユーザが視聴している位置に音声を回転させることができる。
部屋81の音場を回転させる方法としては、例えば、信号処理部42の信号選択部51が、制御部43から供給される音場マップの情報を含む制御信号を基に、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号の供給先として、振動子27−1乃至27−24のいずれかを選択し、音声信号が選択された振動子に供給されるように制御する。その結果、部屋81は、音声入力端子41−1乃至41−Nのそれぞれから入力されてくる音声信号の数の回転角度で回転することができる。
また、ディレイ処理部53、フィルタ処理部54、およびゲイン調整部55のそれぞれは、制御部43から供給される音場マップの情報を含む制御信号を基に、所定の処理を行うことにより、原理的には、回転角度が小さくなるので、よりなめらかな回転が可能となる。
なお、以下の説明においては、振動子27−1乃至27−24を個々に区別する必要がない場合、単に、振動子27と称し、振動材26−1乃至26−12を個々に区別する必要がない場合、単に、振動材26と称する。
図6は、振動材26に取り付ける振動子27について説明する図である。
なお、図2乃至図5のそれぞれに示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。また、図6の例では、説明を分かり易くするために、2本のマイクロホンにより集音した場合について説明する。さらに、2本のマイクロホンにより集音した音声の音声信号を、信号処理部42−1および信号処理部42−2のそれぞれに入力するように表現されているが、信号処理部42−1および信号処理部42−2のそれぞれは、上述した、信号処理部42と同様の処理を行う。
信号処理部42−1は、マイクロホン71−1から入力されてくる音声信号に対して、所定の処理を施し、処理が施された音声信号を、振動子27−2および振動子27−3のそれぞれに供給する。
信号処理部42−2は、信号処理部42−1と同様に、マイクロホン71−2から入力されてくる音声信号に対して、所定の処理を施し、処理が施された音声信号を、振動子27−4および振動子27−5のそれぞれに供給する。
振動子27−2乃至27−5のそれぞれは、振動材26−1乃至26−3の所定の位置に配置され、信号処理部42−1および信号処理部42−2のいずれかから供給される音声信号を基に、振動材26−1乃至26−3のいずれかを振動させることにより、音声を出力させる。
すなわち、振動材26−2には、図6の例で示すように、振動子27−3および振動子27−4の2つの振動子が装着されており、振動子27−3および振動子27−4のそれぞれは、振動材26−2を振動させることにより、マイクロホン71−1およびマイクロホン71−2のそれぞれで集音された音声を出力させる。
図7は、図6の振動材26−2を正面から見た場合の図である。
振動子27−3は、信号処理部42−1から供給される音声信号Aを基に、例えば、図7の振動子27−3を中心とした3重円の点線で示す振動波aのように、振動材26−2を振動させることにより、振動材26−2に音声を出力させる。
また、振動子27−4は、信号処理部42−2から供給される音声信号Bを基に、例えば、図7の振動子27−4を中心とした3重円の点線で示す振動波bのように、振動材26−2を振動させることにより、振動材26−2に音声を出力させる。
図7の弧状の点線で示す合成波cは、振動波aと振動波bとが、振動材26−2上で合成されることにより、発生した波である。すなわち、合成波cが発生している位置には、振動材26−2を振動させる振動子は設けられていないが、合成波cは、振動子27−3と振動子27−4とが振動材26−2を振動させることにより発生する振動波からつくられることになる。
換言すれば、合成波cは、振動子27−3と振動子27−4との中間となる位置に振動子が存在し、その仮想的な振動子が振動材26−2を振動させることにより、振動材26−2に出力させた音波(音声)(以下、中間音とも称する)となる。
このように、本発明においては、複数のマイクロホンにより集音した音声を、空気中で混ぜ合わせるのではなく、振動板上の任意の位置で合成させることで、マイクロホンが設けられた位置における音声とともに、マイクロホン間に存在したと想定される中間音も出力させることができる。その結果、音源が離散的に配置されていない、その場にいるような臨場感のある音場をつくりだすことができる。
なお、上述した例においては、1枚の振動材26−2に、2つの振動子27−3と振動子27−4とが装着されるとして説明したが、最低2つ以上の振動子27が装着されていればよく、それらの複数の振動子27は、振動材26の特性に応じて、所定の位置に配置されることになる。
また、合成波cを発生させる位置であるが、信号処理部42が所定の処理を行うことにより、振動材26の所望の位置に合成波cを発生させることができる。すなわち、信号処理部42は、所定の処理が施された音声信号を振動子27に供給して、物理的に振動材26に音声を出力させて、所望の位置に合成波cを発生させることにより、所望の位置から中間音を出力させることが可能となる。
図8の例で示すように、振動材26−2上の、振動子27−3から距離L1だけ図中右側に離れ、振動子27−4から距離L2だけ図中左側に離れている位置91から合成波cを発生させたい場合、信号処理部42のディレイ処理部53、フィルタ処理部54、およびゲイン調整部55のそれぞれは、マイクロホン71が集音した音声の音声信号に対して、所定の信号処理を行う。
ディレイ処理部53は、制御部43から供給された遅延量を示す制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号に対して、遅延処理を行う。
ここで、制御部43から供給される遅延量を示す制御信号であるが、例えば、振動子27−3に対する遅延量を遅延量D1とし、振動子27−4に対する遅延量を遅延量D2とした場合、遅延量D1および遅延量D2のそれぞれは、式(1)および式(2)のそれぞれから算出される。
D1=(L2-L1)/2×v+α・・・(1)
D2=(L1-L2)/2×v+α・・・(2)
但し、vは、振動材26の伝搬速度を示し、αは、複数枚の振動材26を設けた場合に遅延量を調整する値(調整量)を示す。なお、伝搬速度vは、振動材26の材質により異なるので、材質毎に値を変える必要がある。また、調整量αは、複数枚の振動材26を設けた場合、例えば、ユーザの位置に応じて、振動材26間で遅延量を調整する値となる。
すなわち、制御部43から供給される制御信号には、遅延量D1および遅延量D2を示す情報が含まれており、ディレイ処理部53は、それらの遅延量D1および遅延量D2を基に、マイクロホン71が集音した音声信号に対して、遅延処理を行う。
フィルタ処理部54は、制御部43から供給された制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号に対して、FIRフィルタやIIRフィルタなどのフィルタにより、所定の周波数帯域の音声信号を通過させたり、阻止したりするフィルタ処理を行う。
図9の例で示すように、振動材26を垂直方向に2列に並べた場合(図9では縦2×横2)、フィルタ処理部54は、高い位置に設けられた振動材26−1および振動材26−3のそれぞれからは、高い周波数の音声(高い音)が出力されるようにし、低い位置に設けられた振動材26−2および振動材26−4のそれぞれからは、低い周波数の音声(低い音)が出力されるようにする。
なお、図9の例では、説明を分かり易くするために、縦2×横2に並べられた4枚の振動材を、振動材26−1乃至26−4と称し、それらの4枚の振動材にそれぞれ装着された4つの振動子を、振動子27−1乃至27−4と称して説明する。
図10は、フィルタ処理部54の詳細を説明する図である。
なお、図3に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
フィルタ処理部54は、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ係数バンク101から、例えば、ハイパスフィルタ(HPF(High Pass Filter))、ローパスフィルタ(LPF(Low Pass Filter))、またはバンドパスフィルタ(BPF(Band Pass Filter))などのフィルタ係数を取得する。フィルタ処理部54は、マイクロホン71により集音された音声の音声信号に対して、フィルタ係数バンク101から取得したフィルタ係数に応じたフィルタ処理を行う。
すなわち、フィルタ処理部54−1は、制御部43から供給された制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号Cに対して、フィルタ係数バンク101から取得した係数であるハイパスフィルタにより、遮断周波数以上の周波数の音声信号Cのみを通過させ、遮断周波数以下の周波数の音声信号Cを減衰させることで、フィルタ処理が施された音声信号CHPFを(ゲイン調整部55−1を介して、)振動子27−1に供給する。そして、振動子27−1は、フィルタ処理部54−1から供給された音声信号CHPFを基に、振動材26−1を振動させることにより、高い周波数の音声を出力させる。
また、フィルタ処理部54−2は、制御部43から供給された制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号Cに対して、フィルタ係数バンク101から取得した係数であるローパスフィルタにより、遮断周波数以下の周波数の音声信号Cのみを通過させ、遮断周波数以上の周波数の音声信号Cを減衰させることで、フィルタ処理が施された音声信号CLPFを(ゲイン調整部55−2を介して、)振動子27−2に供給する。そして、振動子27−2は、フィルタ処理部54−2から供給された音声信号CLPFを基に、振動材26−2を振動させることにより、低い周波数の音声を出力させる。
さらにまた、フィルタ処理部54−3は、フィルタ処理部54−1と同様に、制御部43から供給された制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号Dに対して、フィルタ係数バンク101から取得した係数であるハイパスフィルタによりフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号DHPFを(ゲイン調整部55−3を介して、)振動子27−3に供給する。そして、振動子27−3は、フィルタ処理部54−3から供給された音声信号DHPFを基に、振動材26−3を振動させることにより、高い周波数の音声を出力させる。
また、フィルタ処理部54−4は、フィルタ処理部54−2と同様に、制御部43から供給された制御信号を基に、マイクロホン71により集音された音声の音声信号Dに対して、フィルタ係数バンク101から取得した係数であるローパスフィルタによりフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号DLPFを(ゲイン調整部55−4を介して、)振動子27−4に供給する。そして、振動子27−4は、フィルタ処理部54−4から供給された音声信号DLPFを基に、振動材26−4を振動させることにより、低い周波数の音声を出力させる。
すなわち、複数枚の振動材26を利用する場合、それぞれの振動材26の厚さや材質、振動子27を取り付ける位置により、振動材26の特性が異なるので、フィルタ処理部54は、それぞれの振動材26で最適となる帯域(例えば、最も音量の大きく出る帯域や、最も周波数特性がフラットになる帯域など)を受け持つように、音声信号に対して、所定のフィルタ処理を施して、それぞれの振動材26に入力される周波数の帯域を制限する。
図11は、ゲイン調整部55の詳細について説明する図である。
なお、図3に示す場合と同様の部分には、同一の符号が付してあり、その説明は(適宜)省略する。
ゲイン調整部55は、制御部43から供給された制御信号を基に、ゲイン係数バンク111から、ゲイン係数を取得する。ゲイン調整部55は、マイクロホン71により集音された音声の音声信号に対して、ゲイン係数バンク111から取得したゲイン係数に応じたゲイン調整処理を行う。
ここで、ゲイン係数には、例えば、線形に変化する係数、対数で変化する係数、またはユーザの聴覚特性に合わせて非線形に変化する係数などがあり、ゲイン調整部55は、それらの係数により、入力されてくる音声信号に対して、ゲインを調整することにより出力する音声信号のレベルの範囲を制限し、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27に供給する。そして、振動子27は、ゲイン調整部55から供給されるゲインが調整された音声信号を基に、振動材26を振動させることにより、音声を出力させる。
すなわち、振動材26は、その材質により振動材内部の振動の減衰率が異なるので、図8の例に示すように、特定の位置である位置91の振動を最大にし、その位置91に音声信号Aと音声信号Bとの中間音をつくり出す場合、材質の減衰率に応じてゲインを調整することになる。
ところで、振動材26には、複数の振動子27を所望の位置に取り付けることができるので、図12の例に示すように、振動材26上に振動子27−1乃至27−4のそれぞれを取り付ける場合、信号処理部42は、上述した、遅延処理、フィルタ処理、またはゲイン調整処理などを行うことで、振動材26上の任意の位置を中心とした、図中の斜線で示す面121から複数の音声信号の中間音を出力するように制御することができる。
すなわち、信号処理部42は、例えば、マイクロホン71−1乃至71−4のそれぞれから入力された音声信号E乃至Hのそれぞれに対して、遅延処理、フィルタ処理、またはゲイン調整処理などの所定の処理を施し、処理を施した音声信号E乃至Hのそれぞれを振動子27−1乃至27−4のそれぞれに供給する。
振動子27−1乃至27−4のそれぞれは、信号処理部42から供給される音声信号E乃至Hのそれぞれに応じて、振動材26を振動させることにより、面121から中間音を出力させる。
また、このとき、振動子27−1乃至27−4のそれぞれは、振動材26の端に取り付けるのが望ましい。例えば、振動子27−1および振動子27−2のそれぞれは、図13の例で示すように、振動子27−1を振動材26の図中左端に取り付け、振動子27−2を振動子26の図中右端に取り付けることにより、図12の面121の範囲を拡大させることができる。
なお、振動子27−3および振動子27−4のそれぞれにおいても、振動材26の端に取り付けることにより、振動材26上の任意の位置を中心とした面121の範囲を拡大させることができる。
このように、振動材26上の任意の位置を中心とした面121から、複数の信号源(例えば、音声信号E乃至H)の中間音が出力するように制御することにより、上述した音場の回転をより滑らかに行うことが可能となる。
次に、図14のフローチャートを参照して、衝立スピーカ装置21が行う、音声出力の処理について説明する。
ステップS11において、マイクロホン71は、音声を集音し、集音した音声を音声信号に変換する。マイクロホン71は、ケーブル72を介して、変換した音声信号を音声入力端子41に出力することで、音声信号を信号処理部42に供給する。
例えば、ステップS11において、同心円上に配置された6本のマイクロホン71−1乃至71−6(図4)は、それぞれ、音声を集音し、集音した音声を音声信号に変換し、変換した音声信号を、ケーブル72および音声入力端子41を介して、信号処理部42に供給する。
ステップS12において、信号処理部42は、制御部43の制御の基に、マイクロホン71が集音した音声の音声信号であって、音声入力端子41から入力されてくる音声信号に、所定の処理を施し、処理により得られた音声信号を振動子26に供給する。
例えば、ステップS12において、信号処理部42は、制御部43の制御の基に、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれから供給されてくる音声信号に対して、遅延処理、フィルタ処理、またはゲイン調整処理などの処理を施し、信号処理が施された音声信号のうち、マイクロホン71−1により集音された音声の音声信号を振動子27−1に供給する。また、同様に、信号処理部42は、制御部43の制御の基に、マイクロホン71−2乃至71−6のそれぞれにより集音された音声信号であって、信号処理が施された音声信号を、振動子27−2乃至27−6のそれぞれに供給する。
すなわち、図5の例で示すように、衝立スピーカ装置21−1が、振動板26−1と、振動子27−1および振動子27−2とから構成され、衝立スピーカ装置21−2が、振動板26−2と、振動子27−3および振動子27−4とから構成され、衝立スピーカ装置21−3が、振動板26−3と、振動子27−5および振動子27−6とから構成されている場合、信号処理部42は、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれが集音した音声信号であって、信号処理が施された音声信号を、振動板26−1乃至26−3のそれぞれに装着された、振動子27−1乃至振動子27−6のそれぞれに供給する。信号処理の詳細については後述する
ステップS13において、振動子27は、信号処理部42から供給される音声信号を基に、振動材26を振動させる。
例えば、ステップS13において、振動子27−1は、マイクロホン71−1が集音した音声の音声信号であって、信号処理部42から供給される音声信号を基に、振動材26−1を振動させる。また、同様に、振動子27−2乃至27−6のそれぞれは、マイクロホン72−2乃至71−6のそれぞれが集音した音声の音声信号であって、信号処理部42から供給される音声信号を基に、それぞれが装着されている振動材26−1乃至26−3のそれぞれを振動させる。
ステップS14において、振動材26は、振動子27により振動させられることにより、音声を出力して、処理は終了する。
例えば、ステップS14において、振動材26−1は、振動子27−1および振動子27−2のそれぞれにより振動させられることにより、マイクロホン71−1およびマイクロホン71−2のそれぞれが集音した音声を出力する。
このとき、振動材26−1は、振動子27−1がマイクロホン71−1で集音された音声信号により振動し、振動子27−2がマイクロホン71−2で集音された音声信号により振動するので、上述したように、それらの振動が振動板26−1上で合成することにより、中間音を発生させる。すなわち、この中間音は、マイクロホンで直接集音していないが、マイクロホン71−1とマイクロホン71−2との間で集音されたと想定される音声となる。
また、例えば、振動材26−2は、振動材26−1と同様に、振動子27−3および振動子27−4のそれぞれにより振動させられることにより、マイクロホン71−3およびマイクロホン71−4のそれぞれが集音した音声を出力する。
このとき、振動材26−2は、振動材26−1と同様に、振動子27−3のマイクロホン71−3からの音声信号による振動と、振動子27−4のマイクロホン71−4からの音声信号による振動とが、振動材26−2上で合成することにより、マイクロホン71−3とマイクロホン71−4との間で集音されたと想定される中間音を発生させる。
さらに、例えば、振動材26−3は、振動材26−1と同様に、振動子27−5および振動子27−6のそれぞれにより振動させられることにより、マイクロホン71−5およびマイクロホン71−6のそれぞれが集音した音声を出力する。
このとき、振動材26−3は、振動材26−1と同様に、振動子27−5のマイクロホン71−5からの音声信号による振動と、振動子27−6のマイクロホン71−6からの音声信号による振動とが、振動材26−3上で合成することにより、マイクロホン71−5とマイクロホン71−6との間で集音されたと想定される中間音を発生させる。
このように、衝立スピーカ装置21−1乃至21−3のそれぞれは、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれにより集音された音声はもちろん、各マイクロホンの間で集音されたと想定される音声(中間音)も出力することが可能となる。その結果、本発明においては、マイクロホンなどの音源が離散的に配置されていない、その場にいるような臨場感のある音場を作り出すことができる。
なお、図14の例では、説明をわかり易くするために、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれにより集音された音声の音声信号を、振動子27−1乃至27−6に供給するとして説明したが、本発明はそれに限らず、例えば、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれにより集音された音声の音声信号を、図5の振動子27−1乃至27−24のそれぞれに供給するようにして、同心円上に配置されたマイクロホンと対応させるようにしてもよい。
次に、図14のステップS12の信号処理の詳細について、図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS21において、信号選択部51は、制御部43からの制御信号を基に、音声入力端子41から入力されてくる音声信号の供給先として、振動子27を選択し、音声信号が選択された振動子27に供給されるよう本処理部52を制御する。
例えば、ステップS21において、信号選択部51は、信号選択部51は、制御部43からの制御信号を基に、音声入力端子41−1乃至41−6のそれぞれから入力されてくる音声信号の供給先として、振動子27−1乃至27−6のそれぞれを選択し、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれが集音した音声の音声信号が、選択された振動子27−1乃至27−6のそれぞれに供給されるように本処理部52を制御する。
ステップS22において、本処理部52は、信号選択部51から供給される音声信号に対して、例えば、音声信号のノイズを除去する処理などの所定の処理を施す。本処理部52は、信号選択部51の制御を基に、所定の処理が施された音声信号を、供給先となる振動子に対する信号処理を行うディレイ処理部53に供給する。
例えば、ステップS22において、本処理部52は、信号選択部51から供給される、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれが集音した音声の音声信号に対して、ノイズを除去する処理を施し、処理が施された音声信号を、ディレイ処理部53−1乃至53−6のそれぞれに供給する。
ステップS23において、ディレイ処理部53は、制御部43から供給される制御信号を基に、本処理部52から供給される音声信号に対して、音声信号を遅延させる処理を施し、遅延処理が施された音声信号をフィルタ処理部54に供給する。
例えば、ステップS23において、ディレイ処理部53−1乃至53−6のそれぞれは、制御部43から供給される制御信号を基に、本処理部52から供給される、マイクロホン71−1乃至71−6のそれぞれが集音した音声の音声信号に対して遅延処理を施し、遅延処理が施された音声信号をフィルタ処理部54−1乃至54−6のそれぞれに供給する。
ステップS24において、フィルタ処理部54は、制御部43から供給される制御信号を基に、ディレイ処理部53から供給される音声信号に対して、所定の周波数帯域の音声信号を通過させたり、阻止したりするフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号をゲイン調整部55に供給する。
例えば、ステップS24において、フィルタ処理部54−1乃至54−6のそれぞれは、制御部43から供給される制御信号を基に、ディレイ処理部53−1乃至53−6のそれぞれから供給される音声信号に対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された音声信号をゲイン調整部55−1乃至55−6のそれぞれに供給する。
ステップS25において、ゲイン調整部55は、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ処理部54から供給される音声信号に対して、出力する音声信号レベルの範囲を制限するゲイン調整処理を施し、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27に供給して、処理を図14のステップS12の処理に戻し、ステップS13以降の処理を実行させる。
例えば、ステップS25において、ゲイン調整部55−1乃至55−6のそれぞれは、制御部43から供給された制御信号を基に、フィルタ処理部54−1乃至54−6のそれぞれから供給される音声信号に対してゲイン調整処理を施し、ゲイン調整処理が施された音声信号を振動子27−1乃至27−6のそれぞれに供給する。
このように、信号処理部42は、振動子27に供給される音声信号ごとに異なる信号処理を施すことができるので、中間音を発生させるために、より適した音声信号を振動子27に供給することができる。
以上のように、本発明によれば、振動材の広い範囲のそれぞれの部分を適切に振動させて、それぞれの部分から音声を発することができる。その結果、より臨場感のある音声を出力することができる。
また、本発明によれば、2本以上のマイクロホンで集音した音声を、空気中で混ぜ合わせるのではなく、振動材上で合成させることにより、集音した位置における音声とともに、マイクロホン間に存在したと想定される音声も出力させることができる。さらに、本発明によれば、部屋の壁を衝立スピーカ装置により連結して構成した場合、ユーザの視聴している位置をセンサにより検出することにより、ユーザの視聴位置に関係なく臨場感のある音場をつくることができる。
また、本発明によれば、部屋の壁を衝立スピーカ装置で囲んで音声を振動板上で合成させることにより、いわゆるスイートスポットを広げることができるとともに、中抜けを防止することもできる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図16は、汎用のパーソナルコンピュータ201の内部の構成例を示す図である。CPU(Central Processing Unit)211は、ROM(Read Only Memory)212に記憶されているプログラム、または記録部218からRAM(Random Access Memory)213にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM213にはまた、CPU211が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU211、ROM212、およびRAM213は、バス214を介して相互に接続されている。このバス214にはまた、入出力インタフェース215も接続されている。
入出力インタフェース215には、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成される入力部216、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、並びにスピーカなどで構成される出力部217、ハードディスクなどで構成される記録部218、およびモデムやターミナルアダプタなどで構成される通信部219が接続されている。通信部219は、インターネットを含むネットワークを介して通信処理を行う。
入出力インタフェース215にはまた、必要に応じてドライブ220が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア211が適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラムが、記録部218にインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図16に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア211により構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM212または記録部218に含まれるハードディスクなどで構成される。
さらに、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の衝立スピーカ装置を説明する図である。 衝立スピーカ装置の外観を示す図である。 本発明を適用した衝立スピーカ装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 マイクロホンの取り付け例を説明する図である。 本発明を適用した部屋の一実施の形態の構成を示す図である。 振動材に取り付ける振動子について説明する図である。 図6の振動材を正面から見た場合の図である。 遅延処理の詳細について説明する図である。 フィルタ処理の詳細について説明する図である。 フィルタ処理部の詳細を説明する図である。 ゲイン調整部の詳細について説明する図である。 振動する面について説明する図である。 振動する面の範囲の拡大について説明する図である。 音声出力の処理を説明するフローチャートである。 図14の信号処理の詳細を説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である
符号の説明
21,21−1乃至21−12 衝立スピーカ装置, 26,26A乃至26C,26−1乃至26−12 振動材, 27,27A乃至27F,27−1乃至27−M 振動子, 41,41−1乃至41−N 音声入力端子, 42,42−1,42−2 信号処理部, 43 制御部, 44 センサ, 51 信号選択部, 52 本処理部, 53,53−1乃至53−M ディレイ処理部, 54,54−1乃至54−M フィルタ処理部, 55,55−1乃至55−M ゲイン調整部, 71,71−1乃至71−6 マイクロホン, 72,72−1乃至72−6 ケーブル, 101 フィルタ係数バンク, 111 ゲイン係数バンク

Claims (8)

  1. 複数の音声信号のそれぞれを音声に変換して出力する音声出力装置において、
    振動することで前記音声を出力する振動材と、
    それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、
    前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段と、
    前記振動材上の任意の位置に装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子と
    を備え、
    前記複数の振動子は、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着され
    前記処理手段は、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる
    音声出力装置。
  2. 前記処理手段は、
    前記複数の音声信号のそれぞれを遅延させる遅延処理手段を備える
    請求項1の音声出力装置。
  3. 前記処理手段は、
    前記複数の音声信号のそれぞれの成分のうち、所定の周波数帯域成分を通過させるフィルタ処理手段を備える
    請求項1の音声出力装置。
  4. 前記処理手段は、
    前記複数の音声信号のそれぞれのゲインを調整するゲイン調整処理手段を備える
    請求項1の音声出力装置。
  5. 振動することで前記音声を出力する振動材と、
    それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、
    前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段と、
    前記振動材上の任意の位置に装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子であって、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着される前記複数の振動子と
    を備える音声出力装置の音声出力方法において、
    前記処理手段が、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる
    音声出力方法。
  6. 振動することで音声を出力する振動材と、前記振動材上の任意の位置に装着され、それぞれが異なる音声信号に基づいて、前記振動材を振動させる複数の振動子とからなる壁で仕切られ、
    それぞれが異なる複数の音声信号を入力する複数の音声入力端子と、
    前記複数の音声入力端子から入力される前記複数の音声信号のそれぞれに対して、所定の信号処理を行う処理手段と
    を備え、
    前記複数の振動子は、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面を形成するように装着され、前記信号処理が施された前記複数の音声信号のそれぞれに基づいて、前記振動材を振動させ、
    前記処理手段は、その任意の面を形成する前記複数の振動子により前記振動材を振動させて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる
    部屋。
  7. ユーザの位置を検出する検出手段をさらに備え、
    前記処理手段は、検出した前記位置に基づいて、前記振動材上の任意の位置を中心とした任意の面から、前記複数の振動子の振動による中間音を出力させる
    請求項の部屋。
  8. 四方が前記壁で囲まれている
    請求項の部屋。
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