JP4920033B2 - イオン源におけるカソード及びカウンターカソード配置 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、イオン注入装置に適したカソード及びカウンターカソードを備えるイオン源に関する。
発明の背景
本発明が意図する1つの用途は、半導体デバイス又は他の物質の製造に使用できるイオン注入装置であるが、多数の他の用途も考えられる。このような用途では、半導体ウエハは、導電率の変化する領域を形成するために所望のドーパント種の原子をウエハの本体内へ注入することにより、変性される。通常のドーパントの例としては、ホウ素、リン、ヒ素及びアンチモンがある。
典型的に、イオン注入装置は、真空チャンバ内に真空下に保持されたイオン源を含む。このイオン源は、アークチャンバ内に生成されるプラズマを使用してイオンを生成する。プラズマイオンは、アークチャンバから引き出され、そして、「イオンシャワー」モードにおいて、それらイオンは、半導体ウエハの如きターゲットに注入すべく進行する。別の仕方として、それら引き出されたイオンは、質量分析ステージに通され、所望の質量及びエネルギーのイオンが選択されて、半導体ウエハに注入すべく前進させられる。イオン注入装置のより詳細な説明は、米国特許第4,754,200号に見ることができる。
典型的なベルナスタイプの源においては、熱電子がカソードから電界の影響下で放出されて加速され、磁界によって抑制されてカウンターカソードに向かうスパイラル経路に沿って進行する。アークチャンバ内の前駆体ガス分子の相互作用により、所望のプラズマが生成される。
1つの既知の配置では、カウンターカソードがカソードに接続され、それらが共通の電位とされる(米国特許第5,517,077号及び米国特許第5,977,552号)。カウンターカソードは、負にバイアスされ、それが、カソードから進行してくる電子をはね返して、イオン源を通してのスパイラル経路の数を増大させてアークチャンバにおけるイオン化効率を増大させるようにする。
別の既知の配置では、カウンターカソードは、電気的に分離され、プラズマの電位近くに浮動とされる(米国特許第5,703,372号)。
注入装置の質量分析ステージは、磁界の制御により作動させられ、所望の質量のイオンを選択(それらの運動量又は質量対荷電状態比による)し且つ不所望のイオンを阻止(それらが磁界における異なる経路に従う範囲で)するようにする。
ホウ素ドーピングの場合には、例えば、BFが、通常、前駆体ガスとして使用される。アークチャンバにおける解離の結果として、典型的には、B、F、BF及びBF イオンを含むプラズマが生成される。このようなイオンの混合体が引き出され、質量分析ステージに入り、そこで、好ましいB/BF種のみが半導体ウエハへ供給されるよう確保される。多くの注入レシピはBイオンが注入されることを要求するが、BF イオンを使用するその他のものもある。このBF イオンは半導体ウエハと衝突するとき解離するので、その結果生じるホウ素原子は、エネルギーの減じた状態で注入され、ある幾つかの用途において必要とされるような浅いドーピング層を生成する。
発明の概要
本発明の目的は、イオン源の動作の融通性を増大することであり、例えば、共通の原料物質から引き出せる異なる種を注入するためそのイオン源を最適化すること、又は、特定の供給物質からの特定のイオン種の出力を最適化することである。
第1の態様によれば、本発明は、プラズマを生成し収容するように配置されたアークチャンバと、上記アークチャンバ内へ電子を放出するように配置されたカソードと、上記カソードにより放出された電子が入射するように上記アークチャンバに配置された電極と、上記電極をバイアスするように構成された1つ以上の電位源と、上記電極をアノードとして作用するように正にバイアスする上記電位源と、上記電極をカウンターカソードとして作用するように負にバイアスする上記電位源との間を切り換えるように作動できる電位調整器と、を備えるイオン注入装置のためのイオン源にある。
「カウンターカソード」という用語は、普遍的に認識されているとは思われない。用語「アンチカソード」及び「リフレクター」も、当業技術分野内で同意語的に使用されていると思われる。用語「カウンターカソード」は、以下において、このような電極を示すものとして使用され、特許請求の範囲の記載における用語「カウンターカソード」は、これに準じて解釈されるべきである。本質的に、これは、アークチャンバを横切ってカソードと対向し、且つ前もってカソードの電位に結合されるか、又はプラズマの電位近くで浮動するのを許すように電気的に分離された電極である。
本発明によって提供される配置では、カソードと、アノードとして作用するカウンターカソードとの間にアークを当てることができる。その上、カウンターカソードの正にバイアスされた電位により、カソードによって放出された電子は、吸引され、カウンターカソードへと進行して、そこに収集される。従って、電子は、(対向したカソード及びカウンターカソードの従来の配置が使用されると仮定して)アークチャンバを一回だけ横切る傾向にある。それら電子のアークチャンバ内での平均寿命は、負にバイアスされたカソード及びカウンターカソードを有する従来技術の配置(反射動作モード)と比べてより短い。
反射動作モードでは、カウンターカソードは、電子が繰り返し反射されるように、カソードと同じ電位に保持されている。これにより、カソードによって放出された電子のアークチャンバにおける寿命が延長され、より強いプラズマが生成され、原料ガス分子のイオン化及び分解が高められる。本新規な非反射動作モードでは、電子は、正のカウンターカソードへ吸引され、そこに収集される。その結果として、アークチャンバ内の電子の寿命は、減少させられる。
しかしながら、電子寿命が減少した結果、分子の分解が減少することが分かった。例えば、BFが前駆体ガスとして使用されるならば、生成されるB及びBFイオンがより少なくなる。このことは、プラズマにおいて生成されるイオンはより少なくなるが、それらのより多くの部分がBF イオンとして留まることを意味している。驚くべきことに、そのような分解の減少により、BF の如きより大きなイオンの生成が増大され、この増大は、全イオン生成における減少を補償するに十分であることが分かった。前駆体ガスとしてBFを使用した実験によれば、BF イオンビーム電流の70%程の高さの増大がなされることが示された(これは、質量分析ステージから出るBF イオンの測定値である)。
従って、本新規な配置は、より低い質量の分解生成物よりもむしろ、BF の如きより高い質量の分子イオンが注入のために使用されるべき場合に効果的である。
更に又、本新規な配置は、必要とされる注入に従って最も適当な動作モードを選択できるようにする。注入レシピに依存して、例えば、それぞれB生成又はBF 生成に有利な動作モードのいずれかを選択することができる。
任意であるが、イオン源は、更に、真空チャンバを備え、電位調整器は、大気中に配設される。こうすることにより、電位調整器にアクセスするために真空チャンバを大気へと通気する必要なしに、動作モードを切り換えることができるようになる。
非反射モードにて作動するとき、電子がカウンターカソードへと進行するようにさせるため、アークチャンバ壁部を負にバイアスするのが好ましい。別の仕方として、アークチャンバ壁部は、正にバイアスされるか、又は、電気的に分離してプラズマの電位近くに浮動するようにさせることができる。反射モードでは、そのチャンバ壁部は、必要とされるアークを生じさせるためのアノードを与えるように正にバイアスされる。結果として、イオン源は、アークチャンバ壁部を正にバイアスし又はアークチャンバ壁部を負にバイアスするように動作できる別の電位調整器を備えると都合がよい。この場合も又、真空チャンバを通気する必要を排除するため、その別の電位調整器は、大気中に配設されるとよい。
好ましくは、そのイオン源は、更に、各々、カウンターカソードが正にバイアスされ且つアークチャンバ壁部が負にバイアスされるように、また、各々その逆となるように、少なくとも第1のイオン生成モード及び第2のイオン生成モードに対してその電位調整器及び別の電位調整器がセットされた状態で作動するように構成されるとよい。これは、各々、非反射モード及び反射モードに対応する。任意であるが、更に、最初の切り換えが、通常、負のバイアスから正のバイアスへ、であるようにして、その電位調整器及び別の電位調整器を順次に作動させることで、第1のイオン生成モードと第2のイオン生成モードとの間で切り換え及びその逆に切り換えできるようにイオン源を構成すると効果的である。こうすることで、常に、アノードを使用することができ、アークを連続して発生させることができ、アークチャンバにプラズマを維持することができる。このようにして、アークチャンバは、高い動作温度に維持される。
任意であるが、この電位調整器は、更に、カウンターカソードを電気的に分離するように構成され、そのイオン源は、更に、カウンターカソードが電気的に分離され且つアークチャンバ壁部が正にバイアスされるような第3のイオン生成モードに対してその電位調整器及び別の電位調整器がセットされた状態で作動するように構成される。
これにより、カウンターカソードの電位が、プラズマによりセットされる電位に対して浮動することが許される第3(浮動)の動作モードが与えられる。これにより、カウンターカソードによる電子反射の中間レベル、ひいては、分解の中間レベルが与えられる。
任意であるが、その電位調整器は、カウンターカソードを正にバイアスするように配置された第1の位置と、カウンターカソードを負にバイアスするように配置された第2の位置との間を切り換えるように構成された二方スイッチでよい。或いは又、その電位調整器は、カウンターカソードを正にバイアスするように配置された第1の位置と、カウンターカソードを負にバイアスするように配置された第2の位置と、カウンターカソードを電気的に分離するように配置された第3の位置との間を切り換えるように構成された三方スイッチでよい。
任意であるが、その別の電位調整器は、アークチャンバを正にバイアスするように配置された第1の位置と、アークチャンバを負にバイアスするように配置された第2の位置との間を切り換えるように構成されたスイッチである。これら電圧調整器又はスイッチは、アークチャンバ壁部及びカウンターカソードを同じ電位とするように構成するのも任意である。
任意であるが、イオン源は、更に、カソードによって放出された電子のための電子経路を画成する磁界をアークチャンバに与えるように配置されたマグネットアセンブリを備える。こうすることで、さもなければ、アークチャンバ壁部がカソードに対して正の電位となるようなモードで動作するときにその隣接アークチャンバ壁部へと直接的に吸引されてしまう熱電子に対して電子経路長さをより長くすることができる。その磁界は、例えば、カソード及びカウンターカソードがアークチャンバの対向端部に配設されるようなアークチャンバの長手方向に沿って電子が通過するようにそれら電子を抑制する。
第2の態様によれば、本発明は、前述したようなイオン源のいずれかを含むイオン注入装置にまで拡張される。任意であるが、アークチャンバは、更に、出口開口を備え、イオン注入装置は、更に、アークチャンバ内に含まれたプラズマから上記出口開口を通して電子を引き出し且つ又その引き出された電子をターゲットに注入すべく供給するように動作できる引出電極を備える。任意であるが、イオン注入装置は、更に、アークチャンバから引き出されたイオンを受け入れるように配設され且つターゲットへ注入するために特定のエネルギーにて選択された質量及び荷電状態のイオンを供給するように動作できるような質力分析ステージを備えることができる。
第3の態様によれば、本発明は、カソード及びカウンターカソードを有するイオン源を作動させる方法であって、上記カソードを負にバイアスし、チャンバ壁部を正にバイアスして、カソードと上記チャンバ壁部との間にプラズマを生ぜしめ、上記カウンターカソードを負にバイアスして電子をはね返すようにすることを含む第1の反射動作モードと、上記カソードを負にバイアスし、上記カウンターカソードを正にバイアスして上記カソードとカウンターカソードとの間にプラズマを生ぜしめることを含む第2の非反射動作モードと、を含む方法にある。この方法の好ましい特徴は、特許請求の範囲の記載に限定されている。
本発明による方法及び装置の実施例について、添付図面を参照して以下に説明する。
発明の詳細な説明
本発明の技術関連事項の理解を深めるため、典型的な応用例を図1に示しているが、これは、本発明の応用例の一例に過ぎず、本発明をこれに限定しようとしているものではないことを理解されたい。
図1は、本発明によるイオン源14を含む、半導体ウエハ12にイオンを注入するための既知のイオン注入装置10を示している。イオンは、イオン源14によって生成され、引き出されて、この実施形態では、質量分析ステージ30に通される。所望の質量のイオンが選択されて、質量分解スリット32を通過して、それから、半導体ウエハ12に当たるようにされる。
このイオン注入装置10は、真空チャンバ15内に配設される、所望の種のイオンビームを生成するためのイオン源14を含む。このイオン源14は、一般的に、一方の端部に配設されたカソード20を含むアークチャンバ16を備える。従来技術によれば、イオン源14は、アノードがアークチャンバ16の壁部18によって与えられるように作動される。カソード20は、熱電子を生成するに十分に加熱される。
カソード20によって放出された熱電子は、アノード、この場合には、隣接チャンバ壁部18へと吸引される。それら熱電子は、アークチャンバ16を横切って行くにつれてガス分子をイオン化し、それにより、プラズマを形成し、所望のイオンを生成する。
それら熱電子が辿る経路は、従来技術に従って、それら電子がチャンバ壁部18への最短の経路を単に辿らないように、制御される。マグネットアセンブリ46は、熱電子がアークチャンバ16の対向端部に配設されたカウンターカソード44に向かってアークチャンバ16の長手方向に沿うスパイラル経路を辿るように、アークチャンバ16を通して延びる磁界を与える。
ガス供給路22は、アークチャンバ16にBFの如き前駆体ガス種を充填する。アークチャンバ16は、真空チャンバ15内の減少した圧力に保持されている。アークチャンバ16を通して進行する熱電子は、前駆体BFガス分子をイオン化し、また、BF分子を分解して、BF、BF及びB分子及びイオンを形成する。プラズマ中に生成されたイオンは、微量の汚染イオン(例えば、チャンバ壁部の物質から生成される)も含む。
アークチャンバ16内からのイオンは、負にバイアスされた引出電極26を使用して、出口開口28を通して引き出される。引き出されたイオンを加速するため、イオン源14と次の質量分析ステージ30との間に、電力供給源21によって電位差が加えられる。ここで、イオン源14と質量分析ステージ30とは、絶縁体(図示していない)によって、互いに電気的に分離されている。引き出されたイオンの混合体は、それから、質量分析ステージ30に通されて、磁界の影響下で湾曲経路を辿るようにされる。どのイオンについても、その進行する湾曲経路の曲率半径は、そのイオンの質量、荷電状態及びエネルギーによって決定され、磁界は、設定されたビームエネルギーについて、所望の質量対荷電比及びエネルギーを有するイオンのみが質量分解スリット32と一致した経路に沿って出て行くように、制御される。こうして出されたイオンビームは、それから、ターゲット、即ち、注入されるべき基板ウエハ12へ移送されるか、又は、ターゲット位置にウエハ12がないときには、ビームストップ38へと移送される。他のモードでは、ビームは、質量分析ステージ30とターゲット位置との間に配置されたレンズアセンブリを使用して、加速されたり又は減速されたりすることもできる。
半導体ウエハ12は、ウエハホルダー36上に取り付けられ、ウエハ12は、直列注入のため連続してウエハホルダー36へ移送され、ウエハホルダー36から移送されていく。別の仕方として、並列処理を使用することができ、この場合には、多数のウエハ12が回転コンベヤー36上に配置され、この回転コンベヤーは、それらウエハ12を順次に入射イオンビームに対してさらすように回転する。
図2及び図3は、図1のイオン注入装置10に使用できる2つの既知のイオン源14をより詳細に示している。図2は、フィラメント配置に対応しており、図3は、間接加熱カソード配置に対応している。
先ず、図2を参照するに、カソードとして作用するフィラメント40が、電子リフレクター42の前に位置するように、アークチャンバ16の一方の端部に配置されている。電子リフレクター42は、フィラメント40と同じ負の電位に保持されており、それらが共に負にバイアスされ電子をはね返すようにされている。電子リフレクター42と、アークチャンバ16の最も内側の部分を構成するライナー56との間には、小さなギャップがある。このギャップは、電子リフレクター42が通常のようにアノードとして作用するライナー56から電気的に分離されるようにする。この間隔は、アークチャンバ16から前駆体ガスが失われるのを避けるため最少とされている。カウンターカソード44が、アークチャンバ16の遠い端部に、ライナー56との間に小さな分離をもって配設されており、電気的分離を行い且つガス漏れを最少とするようにされている。マグネットアセンブリ46(図1にのみ示されている)は、フィラメント40から放出された電子がカウンターカソード44に向かうアークチャンバ16の長手方向にそうスパイラル経路34を辿るようにさせる磁界を与えるように作動しうる。アークチャンバ16は、ガス供給路22又は固体又は液体を加熱することができる1つ又はそれ以上の気化器23によって前駆体ガス種を充填される。
フィラメント40は、各々が絶縁ブロック52を使用してイオン源14の本体50に接続された2つのクランプ48により所定位置に保持されている。絶縁ブロック52には、アークチャンバ16から逃げたいずれのガス分子もその絶縁ブロックに達しないようにするためのシールド54がはめ込まれている。
明らかなように、図3は、大部分は、図2に対応しており、従って、同様の部分については、簡略化のため繰り返し説明しない。また、同様の部分については、同様の参照符号を使用している。
図2と図3との間の相違点は、図3では間接加熱カソード配置として示されているアークチャンバ16の頂部にある。カソードは、アークチャンバ62内へ僅かに突き出したチューブ60のエンドキャップ58によって与えられ、このチューブ60は、加熱フィラメント62を収容している。これら加熱フィラメント62及びエンドキャップ58は、フィラメント62によって放出された熱電子がエンドキャップ58へと加速されるようにするため、異なる電位に維持されており、チューブ60とアークチャンバ16のライナー56との間には、電気的分離を維持するため、ギャップが残されている。エンドキャップ58へ電子を加速することにより、エネルギーがエンドキャップ58へ移され、そのエンドキャップ58が熱電子をアークチャンバ16内へと放出するに十分に加熱される。
この配置は、フィラメント40がプラズマの反応性イオンにより、また、イオン衝撃によりより急速に腐食させられてしまうような図3の配置に比べて、改善される。この問題点を解消するため、間接加熱カソードの加熱フィラメント62は、イオンがこの加熱フィラメント62に接触しないように、包囲チューブ60内に収容されている。
次に、新規なバイアス配置を有するイオン源14について、図4から図7を参照して説明する。
先ず、図4を参照するに、ここには、電力供給装置64と並べて、図3のアークチャンバ16の簡略図が示されている。点線で示すボックス66は、真空チャンバ15内に収容される構成部分と大気70中に配置される構成部分との間の境界を示している。明らかなように、大気70中に配設された構成部分は、真空を解く必要なしに、容易に調整することができる。
図4から分かるように、大気70中に配設された一連の3つの電力供給源により、異なる電位にてイオン源14の種々な構成部分へ電流が与えられる。このイオン源14は、間接加熱カソードを含む。フィラメント供給源72は、間接加熱カソードのフィラメント62へ比較的に高い電流を与える。バイアス供給源74は、フィラメント62から放出された熱電子がエンドキャップ58の方へ加速されるように、フィラメント62に対して正にエンドキャップ58をバイアスするのに使用される。アーク供給源76は、プラズマを生じさせ、それからそのプラズマを維持するように、エンドキャップに対して大きな正の電位を設定することにより、アノードを生成するのに使用される。
従来技術に従って、イオン源14は、アノードを与えるようにチャンバ壁部18が正にバイアスされ且つ電子をはね返すようにカウンターカソード44が負にバイアスされた状態で反射モードにて作動される。
本発明は、カウンターカソード44がアノードとして作用するように正にバイアスされ、チャンバ壁部18が電子をはね返すように負にバイアスされるような新規な非反射動作モードを提供する。これらの電位は、エンドキャップ58から放出された電子がカウンターカソード44へ進行してそこで電気回路を閉成するようにそれら電子を導くように作用する。別の仕方として、チャンバ壁部18は、正にバイアスされることもあるし、又は、チャンバ壁部18は、プラズマによって設定された電位に対して浮動となるように電気的に分離されることもある。
図4のイオン源は、反射動作モード(図4に示されたような)又は非反射動作モード(図4に示されていないが、単にスイッチ82及び84が反対側に切り換えられたものに相当する)にて動作できる。このような融通性は、正又は負のバイアスがカウンターカソード44及びチャンバ壁部18に印加されうるようにする1対のスイッチ82及び84によって可能とされる。
カウンターカソード44及びチャンバ壁部18から電気接続が延びて、それぞれスイッチ82及び84への電気接続を与えている。スイッチ82及び84は、大気70中に配設されており、従って、それら電気接続は、真空/大気インターフェース66にて真空フィードスルー80を通して延びている。これらスイッチ82及び84を大気70中に置くことにより、真空チャンバ15を大気へ通気する必要なく動作モードの切り換えを行うことができるようになる。別々のフィードスルー80を使用してもよいし、共通のフィードスルー80を使用することもできる。フィラメント供給源72及びバイアス供給源74からの電気接続も、真空フィードスルー80に通される。別々のフィードスルー80を使用することができるが、これら電気接続のすべてを通すように単一フィードスルー80を使用するのが好ましい。別の仕方として、スイッチ82、84を真空チャンバ15内に配設することができる。
スイッチ82は、カウンターカソード44を1対の端子のうちのいずれかに接続する二方スイッチである。これらの端子は、アーク供給源76のいずれかの側に電気的に接続され、カウンターカソード44に対して正及び負のバイアスを与える。スイッチ84についても同様の配置が使用され、即ち、スイッチ84は、チャンバ壁部18をアーク供給源76のいずれかの側から取られる正又は負の電位にバイアスさせる。
図4は、反射モードで作動するイオン源14を示している。従って、スイッチ82は、カウンターカソード44が負にバイアスされるように、その負の端子にセットされている。スイッチ84は、チャンバ壁部18が正にバイアスされるように、その正の端子にセットされている。
新規な非反射モードの動作の場合には、図4に示したスイッチ82及び84の位置が単に反転させられ、カウンターカソード44が正にバイアスされ、チャンバ壁部18が負にバイアスされるようにする。このモードで動作するときは、マグネット46をスイッチオフするか、又はマグネット46を低電流で動作させるか、するのが好ましい。
これら2つのモードの間の動作切換えは、プラズマを消滅させる必要なしに、次のようにして行うことができる。図4に例示した反射動作モードから始めるときには、先ず、スイッチ82を切り換えてカウンターカソード44が正にバイアスされるようにし、その後、スイッチ84を切り換えて、チャンバ壁部18が負にバイアスされるようにする。こうすることにより、常にカソードとアノードとの間に十分な電位差があるので、プラズマが維持される。非反射動作モードから反射モードへ変えるためには、先ず、スイッチ84を切り換えて、チャンバ壁部18が正にバイアスされるようにし、その後、スイッチ82を切り換えて、カウンターカソード44が負にバイアスされるようにする。この場合にも、プラズマは維持される。
図5は、大部分において、図4に対応しているので、簡略化のため、同様の部分については繰り返し説明しない。また、同様の部分については、同様の参照符号にて示す。
図5は、図4と類似しているが、間接加熱カソードでなくフィラメント40を有する配置を示している。図5のイオン源14は、電子リフレクター42の前に配設されたフィラメント40を備える。これらフィラメント40及び電子リフレクター42は、真空68内に配設される電気接続を介して常に共通の負の電位に保持される。また、フィラメント40と電子リフレクター42との間に電位差がないので、別個のバイアス供給源74を設ける必要はない。従って、単一のアーク供給源76により、壁部18(又はライナー56)に対する電子リフレクター42及びフィラメント40の電位が設定される。
その他の点では、図5の実施形態は、図4の実施形態に対応している。従って、カウンターカソード44及びチャンバ壁部18の電位は、両方の動作モードを可能とするため、前述したように切り換えることができる。
図6は、大部分において、図4と対応しており、従って、同様の部分については再度説明しない。また、同様の部分は、同様の参照符号で示す。図6は、二向スイッチ82が三方スイッチ82′によって置き換えられている点で、図4と異なる。スイッチ82′は、カウンターカソード44が正及び負の両方にバイアスされうるように、同じ正及び負の端子を有している。しかしながら、カウンターカソード44を電気的に分離するように単に作用する第3のスイッチが設けられている。この浮動動作モードは、チャンバ壁部18が正であるときに使用されるだけのものである。このイオン源14は、浮動動作モードのために構成されている。この浮動動作モードは、中間の電子寿命を与えるものであり、ここでは、電子は、カウンターカソード44が負に保持されているときのようにそのカウンターカソード44によって強くは反射されないが、カウンターカソード44が正に保持されているときよりは多く反射されるのである。
カウンターカソード44の電位が負に保持されているときには、アークチャンバ16におけるBF分子の分解する確率は、アークチャンバ16における電子密度がより高いことにより、増大される。従って、プラズマ中における他のイオンタイプ(例えば、BF及びBFイオン)の総計に対するホウ素イオンの割合は増大する。カウンターカソード44が分離されて、プラズマによって設定される電位に対して浮動とされているときには、分解が減少され、プラズマ中により多くの分子イオン(例えば、BF及び/又はBF )が留まる。カウンターカソード44が正にバイアスされているときには、分解は更に減少される。前述したように、半導体ウエハ12のイオン注入のためには、ホウ素又はBF イオンかが好ましいものである。カウンターカソード44の電位を切り換えることにより、質量分析ステージ30に入射するので、半導体ウエハ12へと前進させることのできる好ましいイオンの数を最大とすることができる。従って、カウンターカソード44は、優先的に特定のドーパントを生成するようにバイアスすることができる。
図7は、図5のイオン源に適用される同じ三方スイッチ(結果として3つの動作モード)を示している。スイッチ82が、図示されるように、第3の端子にセットされるときには、カウンターカソード44は、アークチャンバ16内のプラズマの電位に対して浮動とされている。
本発明の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態に対して種々な変形がなされうることは、当業者には理解されよう。
前述したように、チャンバ壁部は、正のバイアス、負のバイアス又は電気的に分離した状態で動作することができる。図4から図7は、バイアスを正から負に、また、負から正へ切り換えられるようにする二方スイッチ84、84′を示している。このスイッチ84、84′を図6及び図7のスイッチ82′と類似の三方スイッチに置き換えることにより、正のバイアス、負のバイアス及び電気的分離の間の三方切換えを行うことができる。
前述した実施形態では、スイッチ82及び84を使用して、アーク供給源76のいずれかの側へ接続することによりカウンターカソード44及びチャンバ壁部18の電位を変えることができるようにしているが、他の配置も可能である。例えば、カウンターカソード44及び/又はチャンバ壁部18を1つ又はそれ以上の代替電力供給源へ接続するようなスイッチを使用することができる。代替電力供給源は、図4から図7に示されたもののうちの1つであってもよく、又は、それらは、更に別の電力供給源であってもよい。前述した切換え配置は、それらが簡単であることが好ましい。更に別の代替物は、分圧電位を与えるように接続された分圧器及びカウンターカソード44をカソード20又は分圧電位のうちの一方へ接続するように動作できる作動しうるスイッチである。更に又、カウンターカソード44及び/又はチャンバ壁部18へ選択された電圧を供給するように、可変電力供給源又は可変抵抗又は可変ポテンショメータを使用することもできる。
スイッチ82及び84は、どのような標準仕様にても実施することができる。スイッチは単なる一例であり、多くの他の配置が可能である。
明らかなように、イオン源14の構成に使用される物質及び構成部分の特定の配置は、必要に応じて選択することができる。
前述した実施形態は、本発明をイオン注入装置10のイオン源14として適用するものであったが、本発明は、イオン源14から引き出されたイオンが質量分析を受けずにターゲットへと注入されるようなイオンシャワーシステムの如き他の多くの応用例、又は選択性イオン化及び/又は分子分解が望まれるようなカウンターカソード44を使用する任意の他のイオン源14、に使用することができるものである。
イオン注入装置の概略図である。 第1のイオン源の側面図である。 間接加熱カソード配置を備える第2のイオン源の側面図である。 本発明の第1の実施形態によるバイアス配置を示す、間接加熱カソード配置を有するイオン源の簡略図である。 本発明の第2の実施形態によるバイアス配置を示す、簡単フィラメント配置を有するイオン源の簡略図である。 図4に対応しているが、カウンターカソードの電位を設定するための三方スイッチを備える本発明の第3の実施形態を示している。 図5に対応しているが、カウンターカソードの電位を設定するための三方スイッチを備える本発明の第4の実施形態を示している。
符号の説明
10…イオン注入装置、12…半導体ウエハ(基板ウエハ)、14…イオン源、15…真空チャンバ、16…アークチャンバ、18…アークチャンバ壁部、20…カソード、21…電力供給源、22…ガス供給路、23…気化器、26…引出電極、28…出口開口、30…質量分析ステージ、32…質量分解スリット、34…スパイラル経路、36…ウエハホルダー(回転コンベヤー)、38…ビームストップ、40…フィラメント、42…電子リフレクター、44…カウンターカソード、46…マグネットアセンブリ、48…クランプ、50…イオン源の本体、52…絶縁ブロック、54…シールド、56…ライナー、58…エンドキャップ、60…チューブ、62…加熱フィラメント、64…電力供給装置、66…境界、68…真空、70…大気、72…フィラメント供給源、74…バイアス供給源、76…アーク供給源、80…真空フィードスルー、82…二方スイッチ、82′…三方スイッチ、84…二方スイッチ、84′…二方スイッチ

Claims (22)

  1. イオン注入装置のためのイオン源において、
    プラズマを生成し収容するように配置されたアークチャンバと、
    上記アークチャンバ内へ電子を放出するように配置されたカソードと、
    上記カソードによって放出された電子が向けられるように上記アークチャンバに配置された電極と、
    上記電極をバイアスするように構成された1つ以上の電位源と、
    上記電極をアノードとして作用するように正にバイアスする上記電位源と、上記電極をそのカウンターカソードとして作用するように負にバイアスする上記電位源との間を切り換えるように作動できる電位調整器と、
    アークチャンバ壁部に対する正のバイアスと、上記アークチャンバ壁部に対する負のバイアスとの間を切り換えるように構成された別の電位調整器と、
    を備えるイオン源。
  2. 真空チャンバを更に備え、上記電位調整器は、大気中に配設される、請求項1に記載のイオン源。
  3. 真空チャンバを備え、上記別の電位調整器は、大気中に配設される、請求項1又は2に記載のイオン源。
  4. 更に、上記電極が正にバイアスされ且つ上記アークチャンバ壁部が負にバイアスされ、また、各々その逆となるように、少なくとも第1のイオン生成モード及び第2のイオン生成モードに対して上記電位調整器及び上記別の電位調整器がセットされた状態で作動するように構成される、請求項1から3のいずれかに記載のイオン源。
  5. 更に、最初の切り換えが負のバイアスから正のバイアスへとなるようにして、上記電位調整器及び上記別の電位調整器を順次に作動させることにより、第1のイオン生成モードと第2のイオン生成モードとの間で切り換え及びその逆に切り換えるように構成される、
    請求項4に記載のイオン源。
  6. 上記電位調整器は、更に、上記電極を電気的に分離させるように構成される、請求項1から5のいずれかに記載のイオン源。
  7. 上記別の電位調整器は、更に、上記アークチャンバ壁部を電気的に分離させるように構成される、請求項1に記載のイオン源。
  8. 上記電位調整器は、更に、上記電極を電気的に分離させるように構成され、上記イオン源は、更に、上記電極が電気的に分離され且つ上記アークチャンバが正であるような第3のイオン生成モードに対して上記電位調整器及び上記別の電位調整器がセットされた状態で作動するように構成される、請求項4又は5に従属するときの請求項6に記載のイオン源。
  9. 上記電位調整器は、上記電極を正にバイアスする第1の位置と、上記電極を負にバイアスする第2の位置との間を切り換えるように構成されたスイッチである、請求項1から8のいずれかに記載のイオン源。
  10. 上記電位調整器は、上記電極を正にバイアスする第1の位置と、上記電極を負にバイアスする第2の位置と、上記電極を電気的に分離させる第3の位置との間を切り換えるように構成されたスイッチである、請求項6から8のいずれかに記載のイオン源。
  11. 上記別の電位調整器は、上記カソードに関して正の電位を上記アークチャンバ壁部に与えるように配置された第1の位置と、上記電極に関して負の電位を上記アークチャンバ壁部に与えるように配置された第2の位置との間を切り換えるように構成されたスイッチである、請求項1に記載のイオン源。
  12. 上記別の電位調整器は、上記アークチャンバ壁部を正にバイアスするように配置された第1の位置と、上記アークチャンバ壁部を負にバイアスするように配置された第2の位置と、上記アークチャンバ壁部を電気的に分離させるように配置された第3の位置との間を切り換えるように構成されたスイッチである、請求項7に記載のイオン源。
  13. 上記カソードは、間接加熱カソードタイプのイオン源のチューブのエンドキャップ又はフィラメントである、請求項1から12のいずれかに記載のイオン源。
  14. 上記カソードは、イオン源のフィラメントに隣接して配設された電子リフレクターとして作動できる電極を更に備える、請求項13に記載のイオン源。
  15. 上記カソードによって放出された電子のための電子経路を画成する磁界を上記アークチャンバに与えるように構成されたマグネットアセンブリを更に備える、請求項1から14のいずれかに記載のイオン源。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載のイオン源を含むイオン注入装置。
  17. 上記アークチャンバは、更に、出口開口を備え、上記イオン注入装置は、更に、上記アークチャンバ内に含まれたプラズマから上記出口開口を通してイオンを引き出し、その引き出されたイオンをターゲットに注入するために供給するよう作動できる引出電極を備える、請求項16に記載のイオン注入装置。
  18. 上記アークチャンバから引き出されたイオンを受け入れるように配設され且つターゲットへ注するため特定のエネルギーにて選択された質量及び荷電状態のイオンを供給するように作動できる質量分析ステージを更に備える、請求項17に記載のイオン注入装置。
  19. カソード及びそのカウンターカソードを有するようなイオン源を作動させるための方法であって、上記カソードを負にバイアスし、チャンバ壁部を正にバイアスして、カソードと上記チャンバ壁部との間にプラズマを生ぜしめ、上記カウンターカソードを負にバイアスして電子をはね返すことを含む第1の反射動作モードと、上記カソードを負にバイアスし、上記カウンターカソードを正にバイアスして、上記カソードとそのカウンターカソードとの間にプラズマを生ぜしめるようにすることを含む第2の非反射動作モードと、
    アークチャンバ壁部のバイアスを負から正へと切り換え、次いで、上記カウンターカソードのバイアスを正から負へ切り換えることにより、上記非反射モードから上記反射モードへ切り換えること、
    を含む方法。
  20. 上記非反射動作モードにおいてアークチャンバ壁部を電気的に分離させることを更に含む、請求項19に記載の方法。
  21. 上記カウンターカソードが電気的に分離されるように上記カウンターカソードを切り離すことを更に含む、請求項19に記載の方法。
  22. 上記アークチャンバ壁部のバイアスが正であるようにし且つ上記カウンターカソードが電気的に分離されるように上記カウンターカソードを切り離すことにより、第3の動作モードへ切り換えることを更に含む、請求項19から21のいずれかに記載の方法。
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