JP4919656B2 - 合成樹脂製ルーバーブレード及びこれを用いたルーバー製品 - Google Patents

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Description

本発明は,フェンス,面格子,建具等のルーバー製品に好適に使用し得る合成樹脂製ルーバーブレード及びこれを用いたルーバー製品に関する。
フェンス,面格子,建具等のルーバー製品に好適に使用し得る合成樹脂製ルーバーブレード及びこれを用いたルーバー製品に関して,下記特許文献1には,屋外から内部が見えないように目隠ししつつ通気乃至換気を行えるようにするための目隠し部材として,上下の横桟と縦桟とフィンとにより構成され,フィンはポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂等の半透明の成形品であり,第3図に示すように傾斜片の前後に立ち上がり片と垂下片が設けられていて屈曲した断面形状を有しており,傾斜片の両端部にはそれぞれ角孔状の通孔が穿孔されたものが示される。
実公平7−54540号公報
しかし乍ら,アルミに比して合成樹脂のヤング率は小さいために,合成樹脂製のルーバーブレードは,その長さを長くすると撓みが生じるのを避け難い。例えばポリカーボネート,ASA等の合成樹脂を用いて,肉厚を2mm,長さを1mとした比較的長尺の断面S字状のルーバーブレードを用いたルーバー製品と,アルミを用いて,肉厚を0.8mmとした同長にして同断面のルーバーブレードを用いたルーバー製品について,風速33.1m/sec,風圧力82kgf/mの風圧を掛けたテストにおいて,アルミの最大撓みは0.28mm,ポリカーボネートは8.84mm,ASAは9.73mmであり,アルミに比して合成樹脂製のルーバーブレードの撓み量が極端に大きいという結果であり,更に長さを1.2m,1.5mといったように長くすると,更に撓み量が10cmを超えるという結果になる。
このように撓み量が大きいことは,手でルーバーブレードを押圧乃至引寄せれば目隠し機能が損われることになるし,強風を受けると撓んだルーバーブレード同士が当って騒音を発生するといった問題を生じることになり,従ってルーバーブレードを合成樹脂製とすることや,その長さを数十cm程度とする場合には特段の問題はないとしても,例えば1m程度を超えるといった比較的長尺のルーバーブレードを用いて該1m程度乃至それ以上の幅や高さを有するルーバー製品を生産するには,該撓みの発生を防止する必要がある。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,可及的簡易にして確実に高いヤング率を確保することによって撓みを解消し得るようにした強度に優れた合成樹脂製ルーバーブレードを提供するにあり,また該ルーバーブレードを用いることによって撓みを解消し,撓みに起因する問題点を解消し得るようにしたルーバー製品を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,ヤング率の小さい合成樹脂製ブレード本体の幅方向両端の長手方向全長に亘ってヤング率の大きいアルミ製の撓み防止バーを配置してブレードを形成するようにして,撓み防止バーがブレード本体の幅方向両端を保持し該ブレード本体を補強することによって,ルーバーブレードとして高いヤング率を確実に確保して優れた強度を発揮して撓みを解消する一方,該ルーバーブレード及び撓み防止バーをそれぞれ押出成形によって長手方向同一断面形状に一体成形してこれらの精度を可及的高度に確保するとともにブレード本体及び撓み防止バーに相互に対をなす嵌合突条と嵌合凹条の一方による嵌合部位を同時に一体成形し,上記ブレード本体幅方向両端の撓み防止バーの配置を,これら嵌合部位を相互の嵌合することによって可及的簡易にして確実になし得るようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,押出成形によって合成樹脂を一体成形したブレード本体と,同じく押出成形によってアルミを一体成形した撓み防止バーとを備えるとともに上記押出成形によってこれらブレード本体の幅方向両端と撓み防止バーにそれぞれ同時成形した嵌合突条と嵌合凹条とを対とする嵌合部位相互の嵌合によって上記ブレード本体の幅方向両端の長手方向全長に亘って上記撓み防止バーを配置してなることを特徴とする合成樹脂製ルーバーブレードとしたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記ブレード本体の幅方向両端に配置した撓み防止バーを有するルーバーブレードによるルーバーの組立形成を,該撓み防止バーに支持枠側からのネジを螺入することによって可及的簡易且つ確実にして強固なネジ固定によってなし得るとともに撓み防止バーを押出成形によって一体成形する利点を活かして該ネジ固定のためのネジ受を形成した形態のものとするように,こを,上記撓み防止バーが,その押出成形によって同時成形したブレードネジ固定用のタッピングホールを具備してなることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製ルーバーブレードとしたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記撓み防止バーを用いることによる撓み防止効果を可及的高度に確保してルーバーブレードとしてのヤング率を可及的有効に確保し得る形態のものとするように,これを,上記ブレード本体の各嵌合部位を,該ブレード本体の幅方向両端のそれぞれ先端位置に設置することによって上記撓み防止バーを該ブレード本体の嵌合部位設置位置に配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製ルーバーブレードとしたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記ブレード本体の先端位置に撓み防止バーを配置するについて,風圧等の水平荷重をブレード本体の幅方向両端で受止めすることによって可及的に高い撓み防止効果とこれによる有効なヤング率を確保して更に好ましい形態のものとし得るように,これを,上記ブレード本体の各嵌合部位を,上記先端位置の前後面のいずれか一方に設置し又は前後面の双方に幅方向両端で分けて設置することによって上記撓み防止バーを該ブレード本体の嵌合部位設置位置に配置してなることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂製ルーバーブレードとしたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,ブレード本体を断面S字状とすることにより該ブレード本体の強度,即ちヤング率を向上する一方,同様に風圧等の水平荷重をブレード本体の幅方向両端で受止めすることによって高い撓み防止効果とこれによる有効なヤング率の確保し,また上記断面S字状のブレード本体によってルーバー製品を組立形成したときに,例えば撓み防止バーが幅方向両端一方の起立条の後面に位置してルーバー製品の外観に露出するのを防止するとともに幅方向両端他方の起立条が隣接する起立条と重なることによって,起立条前面の撓み防止バーが該隣接する起立条によってカバーされて同じくルーバー製品の外観に露出するのを防止して外観を良好とした配置をなし得る形態のものとするように,これを,上記ブレード本体を,傾斜基部と,該傾斜基部の幅方向両端に起立した起立条とを備えて断面S字状とし且つ各嵌合部位を幅方向両端の一方において起立条の起立面前面に,幅方向両端の他方において起立条の起立面後面に配置することによって上記撓み防止バーを該起立面前面及び後面に配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製ルーバーブレードとしたものである。
請求項6に記載の発明は,これらヤング率を高く確保したルーバーブレードを用いることによって優れた強度を確保して撓みを解消し,ルーバーブレードの押圧乃至引寄せによって目隠し機能が損われたり,強風等の水平荷重によってルーバーブレード同士が当って騒音を発生するといった撓みに起因する問題点を解消し得るようにした高品質のルーバー製品を提供するように,これを,上記請求項1乃至5に記載のいずれかの合成樹脂製ルーバーブレードを用いて,該ブレードを対向する支持枠に支持することによって形成してなることを特徴とするルーバー製品としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,ヤング率の小さい合成樹脂製ブレード本体の幅方向両端の長手方向全長に亘ってヤング率の大きいアルミ製の撓み防止バーを配置してルーバーブレードを形成するようにして,撓み防止バーがブレード本体の幅方向両端を保持し該ブレード本体を補強することによって,ルーバーブレードとして高いヤング率を確実に確保して優れた強度を発揮して撓みを解消する一方,ブレード本体及び撓み防止バーをそれぞれ押出成形によって長手方向同一断面形状に一体成形してこれらの精度を可及的高度に確保するとともにブレード本体及び撓み防止バーに相互に対をなす嵌合突条と嵌合凹条の一方による嵌合部位を同時に一体成形し,上記ブレード本体幅方向両端の撓み防止バーの配置を,これら嵌合部位を相互の嵌合することによって可及的簡易にして確実になし得るようにした合成樹脂製ルーバーブレードを提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記ブレード本体の幅方向両端に配置した撓み防止バーを有するルーバーブレードによるルーバー製品の組立形成を,該撓み防止バーに支持枠側からのネジを螺入することによって可及的簡易且つ確実にして強固なネジ固定によってなし得るとともに撓み防止バーを押出成形によって一体成形する利点を活かして該ネジ固定のためのネジ受を形成した形態のものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記撓み防止バーを用いることによる撓み防止効果を可及的高度に確保してルーバーブレードとしてのヤング率を可及的有効に確保し得る形態のものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記ブレード本体の先端位置に撓み防止バーを配置するについて,風圧等の水平荷重をブレード本体の幅方向両端で受止めすることによって可及的に高い撓み防止効果とこれによる有効なヤング率を確保して更に好ましい形態のものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,ブレード本体を断面S字状とすることにより該ブレード本体の強度,即ちヤング率を向上する一方,同様に風圧等の水平荷重をブレード本体の幅方向両端で受止めすることによって高い撓み防止効果とこれによる有効なヤング率の確保し,また上記断面S字状のブレード本体によってルーバー製品を組立形成したときに,例えば撓み防止バーが幅方向両端一方の起立条の後面に位置してルーバー製品の外観に露出するのを防止するとともに幅方向両端他方の起立条が隣接する起立条と重なることによって,起立条前面の撓み防止バーが該隣接する起立条によってカバーされて同じくルーバー製品の外観に露出するのを防止しその外観を良好とした配置をなし得る形態のものとすることができる。
請求項6に記載の発明は,これらヤング率を高く確保したルーバーブレードを用いることによって優れた強度を発揮して撓みを解消し,ルーバーブレードの押圧乃至引寄せによって目隠し機能が損われたり,強風等の水平荷重によってルーバーブレード同士が当って騒音を発生するといった撓みに起因する問題点を解消し得るようにした高品質のルーバー製品を提供することができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1乃至図6においてAは,合成樹脂製ルーバーブレード3を用いた,本例にあって通風機能と採光機能を有するフェンスとしたルーバー製品であり,該フェンスAは,上記ブレード3を対向する支持枠に支持することによって形成したものとしてあり,本例にあって該支持枠はこれをフェンスAの端部及び中間の支柱1とし,該支柱1にネジ5固定して多数のルーバーブレード3をその幅方向両端,即ち上下端が部分的に重なるよう水平配置して,ルーバーブレード3間に貫通する空隙が生じないように目隠し機能を有するものとしてある。
このときルーバーブレード3は,押出成形によって合成樹脂を一体成形したブレード本体31と,同じく押出成形によってアルミを一体成形した撓み防止バー4とを備えるとともに上記押出成形によってこれらブレード本体31の幅方向両端と撓み防止バー4にそれぞれ同時成形した嵌合突条と嵌合凹条とを対とする嵌合部位35,41相互の嵌合によって上記ブレード本体31の幅方向両端の長手方向全長に亘って上記撓み防止バー4を配置したものとしてある。
本例にあってブレード本体31は,例えばポリカーボネート,ASA,アクリル等の透明乃至半透明樹脂を押出成形してこれを一体成形したものとしてあり,このとき透明樹脂を用いたとき,該押出成形に際して前後双方又は一方の表面に光の乱反射を行う乱反射措置を施して目隠し機能を付与したものとしてあり,該乱反射措置は,例えば図5に示すように,並列多数の微細リブ33を同時成形し,また押出成形後にショットブラスト,研磨等適宜の半透明化のための後加工を施すことによってブレード本体31をその全面乃至部分的に粗面化することによって行ってある。
このときブレード本体31は,例えばこれを,傾斜基部32と,該傾斜基部32の幅方向両端に起立した起立条34とを備えて断面S字状としてある。即ち本例のブレード本体31は,その傾斜基部32を,例えば60度程度に傾斜し,該傾斜基部32の幅方向両端,即ち上下端に垂直の起立条34を起立して断面S字状をなすものとし,該断面形状によってヤング率を向上したものとしてあり,本例にあって該ブレード本体31は,例えばその肉厚を1.5乃至2mm程度とし,起立条34を垂直とするように配置した状態で,例えば10cm程度,本例にあっては11〜12cmの高さの幅広にして,5cm程度,本例にあっては4cm程度の奥行を有したものとしてある。
該ブレード本体31の上記同時成形した嵌合部位35は,これを,該ブレード本体31の幅方向両端のそれぞれ先端位置,特に該先端位置の前後面のいずれか一方に設置し又は前後面の双方に幅方向両端で分けて設置したものとしてある。このとき断面S字状として幅方向両端に起立条34を具備した本例のブレード本体31にあって該嵌合部位35は,これを幅方向両端の一方において起立条34の起立面前面に,幅方向両端の他方において起立条34の起立面後面に配置したものとすることによって,上記前後面の双方に幅方向両端で分けて嵌合部位を設置したものとしてある。
本例にあって該ブレード本体31の嵌合部位35は,これを上記対を成す嵌合突条と嵌合凹条のうち,嵌合突条によるものとしてあり,本例にあって該嵌合突条は,例えば断面T字状をなすものとして,幅方向両端の,本例にあって上端において起立条34の起立面後面に倒T字状に突設し,下端において同じく起立条34の起立面前面に同じく倒T字状に突設したものとしてあり,このとき本例の断面T字状とした嵌合突条による嵌合部位35は,これを上記ブレード本体31の肉厚より厚肉にして後述の撓み防止バー4の,本例にあって嵌合凹条の嵌合部位41との確実且つ強固な嵌合をなし得るものとしてあり,該ブレード本体31の嵌合部位35の肉厚は,これを数mm程度としてあり,例えば起立面からの突設部を3mm程度,これに交差する交差部を2mm程度としてある。
本例にあって撓み防止バー4は,例えば一般のアルミ製品に用いられるJISA6063アルミニウム合金を押出成形してこれを一体成形して,上記ブレード本体31における嵌合部位35の嵌合突条と対をなす嵌合凹条による嵌合部位41を同時成形して具備するとともに本例にあって該撓み防止バー4は,これが,その押出成形によって同時成形したブレードネジ固定用のタッピングホール42を具備したものとしてある。
このとき撓み防止バー4は,これを,一辺を1〜2cm程度幅の矩形,方形,楕円形等適宜断面形状をなす細いバー材によって形成してあり,本例にあって該撓み防止バー4は,ブレード本体31との対接面に嵌合部位41として,上記T字状の嵌合突条を反転し対接面側を開口した溝をなすT字状の嵌合凹条を配置するとともに該嵌合凹条と並列して断面内の中間位置にタッピングホール42を配置し,その余を中実としたものとしてあり,本例の該撓み防止バー4は,例えば1cm程度の幅と高さにして上記対接面と対向する端面の両端を角落しして湾曲した断面角落し矩形のものとしてある。撓み防止バー4は,このように細いバー材によって形成しても,ブレード本体31の幅方向両端に嵌合することによって該ブレード本体31のヤング率を充分に向上確保することができるから,これより拡大した断面とすることを妨げないが,一般には上記1〜2cm程度のものとすれば足りる。
撓み防止バー4は,その嵌合部位41を,上記ブレード本体31の嵌合部位35と相互に嵌合して該ブレード本体31の幅方向両端の長手方向全長に亘って配置してあり,このとき嵌合部位35を幅方向両端の先端位置,特に断面S字状の起立条34の前後面に配置した本例のブレード本体31にあっては,これを該ブレード本体31の先端位置にしてその該起立面前面及び後面に配置したものとしてあり,従ってブレード本体31の上端にあってはその起立条34の起立面後面に,下端にあっては起立条34の起立面前面に該撓み防止バー4を配置してある。
ブレード本体31の幅方向両端,特に起立条34に撓み防止バー4を配置するには,ブレード本体31の嵌合部位35,特に嵌合突条と撓み防止バー4の嵌合部位41,特に嵌合凹条を,これらの長手方向端部で対面させてスライド嵌合することによってその相互の嵌合を行うようにすればよく,このとき,例えば嵌合突条を幾分研削してこれを先細りとし,嵌合凹条の内側を研削してこれを拡大することによって該スライド嵌合を容易化することが可能となる。
このように形成したルーバーブレード3を用いた本例のフェンスAは,上記端部及び中間の支柱1に該ルーバーブレード3を,隣接するルーバーブレード3の幅方向両端の片側,即ちルーバーブレード3を水平配置した本例のフェンスAにあっては,上位のルーバーブレード3の下端と下位のルーバーブレード3の上端とが前後に重なるように順次配置し,それぞれ各ルーバーブレード3の上記撓み防止バー4に形成したタッピングホール42に対して支柱1から該支柱1に形成した透孔を介して上記ネジ5を螺入して,該支柱1に長手方向両端にしてその幅方向両端でネジ止めすることによってその固定を行って,フェンスAとしてその組立形成を行えばよく,これによってヤング率を高く確保することによって撓みを解消するとともに撓み防止バー4が,ルーバーブレード3の上端にあっては後面に,下端にあっては前面に存在するも,これらが重なり配置した起立条34の前後に対向配置されることによって,該撓み防止バー4がフェンスAの外観に露出することを防止し,撓み防止バー4を配置し乍ら外観を良好とし且つ通風機能と採光機能を維持しつつ併せて目隠し機能を確保したフェンスとすることができる。図中2は上記端部及び中間の支柱1間に架設固定した横枠を示す。
図7乃至図10は,他の形態に係るルーバーブレード3とその配置形態の例をモデル的に示したものであって,図7はブレード本体31をフラットな板状に形成し,該ブレード本体31の幅方向両端,本例にあっては上下端に撓み防止バー4を配置してルーバーブレード3を形成し,該ルーバーブレード3を端部及び中間の支柱1に千鳥状をなすように配置したフェンスの例,図8は該ルーバーブレード3をその上下端が部分的に重なるように傾斜配置したフェンスの例,図9は同じくフラットな板状のブレード本体31を複数枚用い,中間に配置して双方のブレード本体31に合せた嵌合部位を備えることによって上記撓み防止バー4に準じて押出成形により一体成形した中間連結バー36を介して倒V字状に連結して,その幅方向両端に同じく撓み防止バー4を配置してルーバーブレード3を形成し,該ルーバーブレード3の上下端が相互に部分的に重なるように端部及び中間の支柱1間に配置した例,図10はブレード本体31を垂直基部37と該垂直基部37から水平に突出した幅方向両端の折曲条38を備えて断面コ字状とし,該折曲条38に同じく撓み防止バー4を配置してルーバーブレード3を形成し,同様に該ルーバーブレード3の上下端が相互に部分的に重なるように端部と中間の支柱1間に配置した例である。その余は上記例と同じであるので重複する説明を省略するが,いずれも上記例と同様に通風機能性,採光機能及び目隠し機能を備えるとともにそれぞれ高いヤング率を呈して強度に優れたフェンスとすることができる。
このようにブレード本体31の断面形状及びブレード本体31に対する撓み防止バー4の配置形態は様々に変更することが可能であるが,一方で断面形状及び撓み防止バー4の配置形態によってヤング率に差異が生じるに至る可能性も残る。特に上記断面S字状とし,また断面コ字状としたブレード本体31としたものは,該断面形状とあいまって,フラットな平板状のものに比して更にヤング率の高いルーバーブレード3とすることができ,従って支持枠の配置ピッチをより拡大することができる。また撓み防止バー4は,上端にキャップ状に配置した図 や図 の形態のものより,上記図1乃至図6のようにブレード本体31の前後面にこれに交差状に配置したものが更に高いヤング率を呈するものとなり,図10のように折曲条38に配置したものもブレード本体31に交差状となることによって同様である。このため,これらのうちでは図1乃至図6の例及び図10の例のものが好ましいが,通風機能の確保及び意匠性の確保の面から見て,前者の図1乃至図6の例に係るものが更に好ましい。
図示した例は以上のとおりとしたが,ブレード本体の嵌合部位を嵌合凹条,撓み防止バーの嵌合部位を嵌合突条とすること,ブレード本体の幅方向中間に垂直乃至傾斜の基部を設けるとともに該基部をホロー形態のものとすること,この場合雨水の浸入による汚れ,微小昆虫の侵入による汚れ等の発生を防止するために,好ましくは支持枠とブレード本体間の気密性乃至水密性を確保するようにすること,ルーバーブレードを上下に対向する支持枠に支持することによって該ルーバーブレードを垂直に配置すること,上記起立条や折曲条を基部に設置するとき,その基部に対する突出角度を適宜に設定すること等を含めて,本発明の実施に当って,ブレード本体,撓み防止バー,嵌合突条と嵌合凹条とを対とする嵌合部位,ルーバーブレード,該ルーバーブレードを用いたルーバー製品等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
フェンスの正面図である。 図1のA−A線縦断面図である。 図1のB−B線横断面図である。 ブレード本体の縦断面図である。 図4の傾斜基部部分の拡大縦断面図である。 撓み防止バーの縦断面図である。 他の例に係るルーバーブレードとその配置のモデルを示す縦断面図である。 他の例に係るルーバーブレードとその配置のモデルを示す縦断面図である。 他の例に係るルーバーブレードとその配置のモデルを示す縦断面図である。 他の例に係るルーバーブレードとその配置のモデルを示す縦断面図である。
符号の説明
A フェンス
1 支柱
2 横枠
3 ルーバーブレード
31 ブレード本
32 傾斜基部
33 微細リブ
34 起立条
35 嵌合部位
36 中間連結バー
37 垂直基部
38 折曲条
4 撓み防止バー
41 嵌合部位
42 タッピングホール
5 ネジ

Claims (6)

  1. 押出成形によって合成樹脂を一体成形したブレード本体と,同じく押出成形によってアルミを一体成形した撓み防止バーとを備えるとともに上記押出成形によってこれらブレード本体の幅方向両端と撓み防止バーにそれぞれ同時成形した嵌合突条と嵌合凹条とを対とする嵌合部位相互の嵌合によって上記ブレード本体の幅方向両端の長手方向全長に亘って上記撓み防止バーを配置してなることを特徴とする合成樹脂製ルーバーブレード。
  2. 上記撓み防止バーが,その押出成形によって同時成形したブレードネジ固定用のタッピングホールを具備してなることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製ルーバーブレード。
  3. 上記ブレード本体の各嵌合部位を,該ブレード本体の幅方向両端のそれぞれ先端位置に設置することによって上記撓み防止バーを該ブレード本体の嵌合部位設置位置に配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製ルーバーブレード。
  4. 上記ブレード本体の各嵌合部位を,上記先端位置の前後面のいずれか一方に設置し又は前後面の双方に幅方向両端で分けて設置することによって上記撓み防止バーを該ブレード本体の嵌合部位設置位置に配置してなることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂製ルーバーブレード。
  5. 上記ブレード本体を,傾斜基部と,該傾斜基部の幅方向両端に起立した起立条とを備えて断面S字状とし且つ各嵌合部位を幅方向両端の一方において起立条の起立面前面に,幅方向両端の他方において起立条の起立面後面に配置することによって上記撓み防止バーを該起立面前面及び後面に配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製ルーバーブレード。
  6. 上記請求項1乃至5に記載のいずれかの合成樹脂製ルーバーブレードを用いて,該ブレードを対向する支持枠に支持することによって形成してなることを特徴とするルーバー製品。
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