JP4919221B2 - シート化粧料包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、保熱持続性の優れた加温効果又は冷却効果を有するシート化粧料包装体に関する。
さらに詳しくは、本発明は、シート素材に粘着性の化粧料が含有されたシート化粧料を断面N型又はM型の包装体の1室に、水を内蔵するカプセル及び水による発熱反応性又は吸熱反応性を発揮する成分を他室に収納し、カプセルを圧壊して発熱反応又は吸熱反応を利用してシート化粧料の肌への貼着域の加温状態又は冷却状態の温度維持性の優れたシート化粧料包装体に関する。
本発明でいう断面N型又はM型の包装体とは、長手方向の断面がN型又はM型で、長手方向のエッジがシールされた状態を意味する。また、貼着とはシート化粧料の含浸液の粘着性により肌にパック化粧に必要な時間貼着している状態を意味する。
従来、シート化粧料を用いたパック化粧としては、発熱体を用いてシート化粧料を加温してパック効果を高める方法や冷却剤により保冷効果を得る方法が知られている。例えば、貼付化粧料に焼石膏を配合して皮膚の温度を高めて血行促進を図ることが特開昭57−114506号公報、シート状の化学的発熱体を用いたフェースマスクパックが特開昭56−85336号公報、水との反応により発熱する塩化カルシウムや塩化マグネシウム等を配合した発熱体を被覆したパック化粧料が特開平5−9109号公報、粘着性のシート化粧料と空気に接触して発熱するシートとを接合した自己加温タイプの貼付材が特開2001−55324号公報で開示されている。
しかしながら、一般にパック化粧には少なくとも20分程度必要であることから、従来技術にあるような発熱体によってシート化粧料を加温した場合、加温されたシート化粧料を肌に貼着したとき肌への貼着域の加温状態は20秒程度しか維持できず、上述するような従来品では、温度持続性の上で要求を満たさなかった。
シート化粧料で、上述する加熱タイプとは逆に冷却タイプのものも知られているが、冷却シート化粧料の包装体として連通可能な2つの収容部を設けて、一方に水に溶解して吸熱化学反応をする冷却剤を収容し、他方に冷却剤の溶剤を収容し、使用時に2室を連通させて即冷型却包装体が特開2001−198151号公報で提案されているが、冷却の場合、パック化粧では最低20分程度を必要とされるが、現実には即冷タイプで20秒程度の冷却効果しかなかった。
従来技術では、シート化粧料の加熱タイプのものでも、冷却タイプのものでも、パック化粧に必要な時間、肌への貼着性又は密着性の良い実用品の開発が熱望されていた。
上述するような従来技術にある加熱タイプや冷却タイプのシート化粧料で、温度持続性に欠ける理由としては、シート化粧料を加温又は冷却のいずれの場合であっても、シート化粧料に用いるシート基材が薄く、蓄熱容量が小さいのに対して放熱面積が大きいために、加温したシート化粧料であっては、20秒程度、冷却したシート化粧料では、もっと短く20秒程度しか適当な温度を持続することができなかった。
普通、パック化粧効果を発揮させるためには、少なくとも20分の温度維持が必要であるのが常識であるので、上述するような従来の加温・冷却タイプのシート化粧料では、その製品の有する持続性と実際に求められる性能との間に大きなギャップがあった。
特開昭57−114506号公報 特開昭56−085336号公報 特開平05−009109号公報 特開2001−055324号公報 特開2001−198151号公報
そこで、本発明では、上記状況に鑑み加温又は冷却タイプのシート化粧料において、このギャップをなくし、実用上の機能を備えたシート化粧料を提供することを課題とする。
すなわち、本発明では、シート化粧料の使用時に、加温タイプ、冷却タイプを問わず、求める有効温度を可能な限り長時間持続させたシート化粧料の包装体の提供を課題とする。
本発明において、有効温度の持続とは、加温タイプの場合は常温でシート化粧料を20分間、肌に貼着したときに終始37℃以上の温度を持続できる機能であり、冷却タイプの場合では常温でシート化粧料を20分間、肌に貼着させたときに5℃以下の温度を持続できる機能を意味する。
本発明に用いるシート化粧料とは、布帛、不織布、ゲルシートより選ばれたシート素材に、粘着性を有する化粧料を含有させて肌に貼着させるもので、該シート化粧料を包装体より取り出すか、又は露出状態で肌に貼着して用いるものであるが、いずれの場合も該シート化粧料を肌に貼着した域において加温又は冷却の有効温度の優れた持続性を備えたシート化粧料包装体である。
本発明では、以下の構成を基本として上記の課題を解決した。
本発明に用いる極薄のシーラントフィルムに使用する各フィルムの素材としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレン・酢酸ビニール(EVA)、ポリプロピレン(PP、CPP:無延伸)、ポリエステル(PET)より選ばれたポリマーを使用したラミネートフィルムが適当であるが、断熱効果をさらに上げるためにアルミニウムのラミネート又は蒸着したものを使用するのがよい。
本発明で使用するラミネートフィルムとしては、加熱タイプ又は冷熱タイプにかかわらず、温度持続性という面でみると、CPP(30μ厚)/PET(12μ厚)/AL(9μ厚)/PET(12μ厚)/CPP(30μ厚)等を用いることができる。また、断熱効果を上げるために表面シートにポリエチレンの独立発泡シートを用いるのもよい。
長手方向の断面N型又はM型の袋の形成は、N型袋の場合は、2枚のシーラントフィルムを使用し、長手方向に2本の折曲線で、M型袋の場合は同じく3本の折曲線で折り曲げて、長手方向の各終端部と折曲線域とをヒートシールし、さらに長手方向の一方側のエッジ部分を相互にヒートシールすることによって、折曲線2本で折り曲げたN型の場合は2室、折曲線3本で折り曲げたM型の場合は3室の収納部を形成する。N型袋では、1面のみからの加熱又は冷却の利用が可能な袋体であり、M型袋の場合では、折り曲げたときの厚さが1折りのフィルム分だけ厚くなるが、包装体が薄手のラミネートフィルムから形成されているから、折りたたんでも厚み的にそれほどかさばるものではないので、シート化粧料の2重シートの中央間隙部に畳み込んで収納して発熱又は冷却反応を持続させることが可能である。
本発明の加熱タイプの場合に使用する加熱成分(吸水により発熱する化合物)としては、塩化マグネシウム、炭酸カルシウム等が挙げられるが、処方としては、例えば塩化マグネシウム4〜8重量部及び/又は炭酸カルシウム4〜8重量部に対して、設定温度調整剤として流動パラフィン10〜20重量部を配合した混合物20〜30重量部用い、これに水2〜10重量部、好ましくは3〜6重量部を内蔵した易破壊性のカプセルとを共存させて、包装体の収納室に収納する。カプセルは、指圧で包装袋の外側から小さい力で容易に破壊可能な薄手の材料のものである。
設定温度による好ましい処方例としては、93℃設定では、水4重量部、塩化マグネシウム4重量部及び流動パラフィン8重量部の混合物、87℃設定では、水と塩化マグネシウムは同量で、流動パラフィン15重量部の混合物、70℃の設定では、水と塩化マグネシウムは同量で、流動パラフィン20重量部が挙げられる。
本発明では、水と上記化合物の配合によって有効温度を持続するように調節されるが、20分間の貼着で37℃以上を持続すれば本発明に適合するとした。
また、冷熱タイプの場合には、冷却剤(吸水により冷却する化合物)として、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、酸性硫酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム又は尿素等がある。
この場合は、水3〜8重量部を内蔵した易破壊性のカプセルと尿素3〜6重量部及び/又は硝酸アンモニウム4〜8重量部を、加熱タイプのものと同ように包装体の収納室に収納する。冷熱タイプの場合は、カプセル内の水の量は、上記冷却剤7〜14重量部に対して水3〜8重量部であるが、これに限られるものではない。
例えば、冷熱タイプの場合、使用時に水を収納するカプセルを圧壊して、−10〜−15℃の範囲に適宜に設定することができる。この場合は、冷却の有効温度を持続するように配合を調節されるが、20分間の貼着でも5℃以下に持続できることにより、本発明の冷熱タイプ包装体に適合するとした。
シート化粧料の基材は、布帛はガーゼが好ましい。不織布は60〜100g/mの目付でコットン、レーヨンもしくはパルプが100%のもの又は混用されたものを用いることができる。本発明のN型袋用又はM型袋用の素材としては一般的な不織布にPVA又はアクリル酸を含有したものが使用できるが、さらに微生物セルロースを原料とするゲルシートを用いることができる。微生物セルロースを原料とするゲルシートとしては、例えばアセトバクター菌の培養により産生される微生物セルロースのゲルシートでは、厚さ0.5mm以下のシートで引張強度が1kg/幅cm以上、切断伸張率が24〜34%を得ることができるので、ゲルシートは柔軟で、取扱いしやすく、変形や破損することなく、パック材として肌への貼着性に優れている。96〜99%が水分のゲルシートであり、化粧液を注液して肌にパックするには適合性が高い。
本発明の化粧料には、保湿剤、美白剤、肌荒れ防止剤、しわ防止剤又は皮膚栄養剤を含有する美肌成分を用いることができる。含有成分の安定化と肌への貼着効果を得るためにポリアクリル酸Na、澱粉・ポリアクリル酸Naグラフト重合体、グリセリン又はキサンタンガム等を配合して粘着性を付与する。
本発明のシート化粧料を図面で説明する。
図1は、本発明のN型シート化粧料袋体の閉袋前の横断面概念図、図2は、N型シート化粧料袋体の閉袋後の横断面概念図、図3はN型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図、図4は、閉袋後のN型シート化粧料(図2、図3)の使用時の概念断面図、図5は本発明のN型シート化粧料袋体(変形例)の閉袋後の横断面概念図、図6は図5のN型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図、図7は、N型シート化粧料袋体(図5)の使用時の概念断面図、図8は、本発明のM型シート化粧料袋体の閉袋前の横断面概念図、図9はM型シート化粧料袋体の閉袋後の横断面概念図、図10は、M型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図、図11は、図9のシート化粧料の間隙に熱媒体を挿入した概念図、図12は、M型シート化粧料の使用時の概念斜視図を示す。
図1〜図4で、本発明のN型包装体10の構成及び使用態様を示すと、気密性の高いラミネートシーラントフィルムを長手方向に2本の折曲線11,12で折り曲げる。図2及び図3に示すように、折曲線11,12、長手方向の終端部13で囲まれる空間Aに粉状又は液状の発熱成分又は冷却成分3と、水8を収納したカプセル7を収納し、ラミネートフィルムの終端部13を折曲線12より若干内側にずらせてヒートシールする(ヒートシール部は、12,13,13’で囲まれる域である)。この空間Aは、粉状又は液状の発熱成分又は冷却成分3が漏れることのないように、図3の13,137で囲まれるヒートシール域は密封状態を保ち、開封することはない。
次に、折曲線11、12及び、長手方向の終端部14で囲まれる空間Bに、粘着性の高い化粧料を含浸したシート化粧料2の面22を粘着固定させるようにして、ラミネートフィルムの終端部14を折曲線11より若干内側にずらせてヒートシールする。ヒートシール部は、14(11),14’(14’)で囲まれる域である。
シーラントフィルムの長手方向の両方の縁部又はエッジ部をヒートシールする。N型シートの折曲線12と一方端13との間隙にV字カットを設けてラミネートフィルム5を引き裂き、空間Bのシート化粧料が外部に露出させるが、空間Aの粉状又は液状の発熱成分又は冷却成分3は、上述するように使用中に漏れることはない。
本発明のシート化粧料包装体10の使用に当たっては、水の収納されたカプセル7を空間Aの外側から指圧で押しつぶし、カプセル7に収納される水8と加熱剤3又は冷却剤3とが発熱反応又は吸熱反応を起こす。反応成分3による発熱反応又は吸熱反応を維持したままで、シート化粧料を取り出し、図4に示すように粘着性を有するシート化粧料の一面22に包装体の残部を貼着し、他の一面21を肌に貼着して、肌面を暖めるか又は冷却する。加熱反応又は吸熱反応の継続中は、上述するような肌への適温を保つことができる。
また、N型の変形例の包装体20の図5〜7で説明すると、シート化粧料2を簡便に露出するため、折曲線12と長手方向終端部14との間にエンドレスの切離用切込み又はハーフカット4を設け、開口部6を開口し易くしておく。シート化粧料の密封保管性からみて、エンドレスのハーフカット4の上面に保護用のフラップ9を設けておくのがよい。
本発明のシート化粧料包装体20の使用に際しては、適宜、フラップ9をはがし、ハーフカット4を切り裂いて開口部6を開口し、空間Bのシート化粧料2を開口部6より外面に露出するようにする。シート化粧料2の面21を露出した状態で、上述の包装体10の場合と同様に空間Aに収納されるカプセルを圧壊して発熱反応又は吸熱反応を起こした状態で、図7に示すようにシート化粧料2の面21の側を顔面又は肌に接触させる。図4と同様に肌面に直接的に貼着することもできるが、シート化粧料2自体に適宜の耳かけ紐24をつけて、耳にかけて使用してもよいし、図12に示すようにマスク用のものに収納して使用してもよい。いずれにしろ熱反応又は吸熱反応の継続中は、先の包装体10と同様に肌への適温を保つことが必要である。
さらに、M型のシート化粧料包装体30の場合を図8〜図12で説明する。
気密性の高いラミネートフィルムを長手方向に直角の折曲線16,17、18で折り曲げる。
まず、図8に示すように折曲線16及び18で囲まれる2つの空間Dに固状の発熱成分又は冷却成分3と、水8を収納したカプセル7を収納し、15と17、19と17をそれぞれヒートシールする。19(15)〜19’(15’)で囲まれた斜線部がヒートシール域である。空間Dは、N型の場合と同様に粉状又は液状の発熱成分又は冷却成分3が漏れることのないように完全に密封状態を保ち、開封することはない。
次に図9に示すように粘着性の高い化粧料を含浸したシート化粧料2を折曲線16,17,及び18で囲まれる2つの空間Cにシート化粧料2を収納し、16と18をヒートシールする。他方、同時に長手方向の両方の縁部又はエッジ部をヒートシールする。図10に示すように、折り曲げ線16と18をヒートシール(16(18)〜16‘(18’)で囲まれる斜線部がヒートシール域である)し、使用時にシート化粧料を取り出し易いようにV字カットを設けておく。
本発明のM型のシート化粧料包装体30の使用に当たっては、まず、水の収納のカプセル7を空間Dの外側から指圧で押しつぶし、水8と加熱剤又は冷却剤3とで発熱反応又は吸熱反応させる。次に、16(18)〜16’(18’)域のV字カットを引き裂いてシート化粧料2を取出す。図11に示すように積層化粧料2の中間に、シート化粧料2を取り出した残りの包装体30を収納し、シート化粧料の一面21又は22いずれかの面をシート化粧料に含浸した粘着性化粧料の粘着力により肌に貼着する(図示せず)。また、図12に示すように、包装体30をマスク25の中間部に収納した状態でマスクの紐24で耳に引っかけて使用してもよい。
熱反応又は吸熱反応の継続中は、上述するような肌への適温を保つことができる。この場合のシート化粧料の形状は、衛生マスクの使用と同様に耳にかけて固定する形が好ましい。
本発明は、加熱又は冷却効率の優れた薄手の包装体であるから、該包装体は肌又はシート化粧料に貼着して用いられ、加温効果は、肌に貼着した場合に40℃以上の温度を20分間を持続できるものであり、冷却効果は20分の貼着している間に5℃以下を持続するものであって、従来品では、同様の温度を20秒程度しか持続できなかったことからすると、加熱又は冷却効率の持続性において格段の改善がなされており、本発明品の出現によって消費者の製品ニーズにようやく対応することができた。
そして、本発明品を用いた場合、加温効果によってパック化粧効果を、冷却効果によって肌美容の快適性を達成することができた。
CPP(30μ厚)/PET(12μ厚)/AL(9μ厚)/PET(12μ厚)/CPP(30μ厚)よりなるシーラントフィルムを用意する。該フィルムを長手方向の2本の折曲線で横断面がN型形状に折り曲げた。フィルムの長手方向の両方の終端部のそれぞれを、N型の2つの折曲線でヒートシールし、さらに長手方向片側のエッジ部をヒートシールすることにより2つの収納室のある袋体を形成した。
N型の斜面に8cm×5cmのフラップを感圧接着剤により7cm×4cmの大きさのハーフカット開口部を覆うように貼着した。フラップの剥離により7cm×4cmに開口することになる。
フラップ側の1室に、目付60g/mで17cm×16cmの大きさにカットしたコットン100%の不織布を8.5cm×5.5cmに折り畳み、表1に示す保湿性の化粧料を含浸して収納した。
他の1室に、水4gを封入した易破壊性のカプセル1個と、炭酸カルシウム4g、塩化マグネシウム4g、流動パラフィン20gを収納した。
カプセルを圧壊して発熱を開始して、フラップを剥離してシート化粧料7cm×4cmを露出させて目の下に貼着した。最高温度は75℃に達し貼着20分で39℃であり有効温度に持続された。中身のシート化粧料を包装体から取出した比較例では、最高温度は75℃に達したが貼着20分で30℃に低下して有効温度に持続されなかった。
Figure 0004919221
実施例1と同様のN型で2室の収納部を有する袋体において、実施例1と同様にフラップを設けた包装体の構成とアセトバクター菌の培養による微生物セルロースよりなる厚さ0.5mmの含水ゲルシート(水分率96%)を8.5cm×5.5cmの大きさにカットして表1に示す化粧液を含浸して収納した。他の1室に、冷却剤として、水4gを封入した易破壊性のカプセルと、尿素3g、硝酸アンモニウム4gを収納した。カプセルを圧壊して冷却を開始して、フラップを剥離してシート化粧料7cm×4cmを露出させてひたいに貼着した。
最低温度は−13℃に達し、貼着20分しても+1℃を持続しており、有効温度に持続された。中身のシート化粧料を包装体から取出した比較例では、最低温度は直後は−13℃に達したが、貼着10分経過後には、23℃になり、有効温度に持続されなかった。
CPP(30μ厚)/PET(12μ厚)/AL(9μ厚)/PET(12μ厚)/CPP(30μ厚)よりなるシーラントフィルムを用意する。該フィルムを長手方向の3本の折曲線で横断面がM型形状に折り曲げた。フィルムの長手方向の両方の終端部のそれぞれを、M型の2つの折曲線でヒートシールし、さらに長手方向片側のエッジ部をヒートシールすることにより3つの収納室のある袋体を形成した。
M型の2つの折曲線同士をヒートシールして形成された中央の収納室に、目付80g/mのコットン100%の不織布2枚で形成したシート化粧料を収納した。
シート化粧料と一緒に表2に示す保湿性の化粧料を含浸して収納した。
他の2室にともに水8gを封入した易破壊性のカプセルと尿素6g及び硝酸アンモニウム8gとを収納した。
使用時に水を収納するカプセルを圧壊して、水、尿素及び硝酸アンモニウムによる吸熱反応を利用して冷却を開始させて、同時に中央室に収納されたシート化粧料を取出して、吸熱反応を開始した冷熱包装体を2重シートの間隙に収納した状態とし、該シート化粧料を目の付近に貼着した。
最低温度は−15℃に達し、貼着後20分しても、−1℃を保っており、有効温度に持続された。
これに対して、冷熱包装体を収納しないシート化粧料のみの比較例では貼着20分で20℃になり、求めるような冷却温度の持続性がなかった。
Figure 0004919221
実施例4は、実施例3の実施条件で、冷却剤を発熱剤に置き換えて、加温した場合である。
発熱体としては、水5gを封入した易破壊性のカプセルと塩化マグネシウム5g及び流動パラフィン15gを収納した。
カプセルを圧壊して発熱を開始して、中身のシート化粧料を取出し、2重シート部に該発熱包装体を折り畳んで収納してシートを額に貼着した。最高温度は78℃に達し、貼着20分で40℃で有効温度に持続された。
これに対して、発熱包装体を収納しない加温したシートのみの比較品では、肌への貼着後20分で常温の28℃となり、有効温度を持続することができなかった。
本発明のN型シート化粧料袋体の閉袋前の横断面概念図 N型シート化粧料袋体の閉袋後の横断面概念図 N型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図 閉袋後のN型シート化粧料(図2、図3)の使用時の概念断面図 本発明のN型シート化粧料袋体(変形例)の閉袋後の横断面概念図 図5のN型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図 N型シート化粧料袋体(図5)の使用時の概念断面図 本発明のM型シート化粧料袋体の閉袋前の横断面概念図 M型シート化粧料袋体の閉袋後の横断面概念図 M型シート化粧料袋体の閉袋後の平面概念図 図9のシート化粧料の間隙に熱媒体を挿入した概念図 M型シート化粧料の使用時の概念斜視図
符号の説明
1. シーラントフィルム
2. シート化粧料
3. 発熱又は冷却剤
4. ハーフカット
5. シーラントフィルム
6. 開口部
7. 易破壊性カプセル
8. 水
9. フラップ
10. N型シート化粧料包装体
11. N型シートの一方の折曲線
12. N型シートの他方の折曲線
13. N型シートの一方端
13’.13に対応するシール部
14. N型シートの他方端
14’.14に対応するシール部
15. M型シートの一方端
16. M型シートの他方の折曲線
17. M型シートの中央の折曲線
18. M型シートの他方の折曲線
19. M型シートの他方端
20. N型シート化粧料包装体(変形例)
21. シート化粧料の片側面
22. シート化粧料の片側面(21の反対面)
24. マスク紐
25. マスク
30. M型シート化粧料包装体
A. N型の一方の空所
B. N型の他方の空所
C. M型の一方の空所
D. M型の他方の空所

Claims (4)

  1. シーラントフィルムを用い断面N型で2室の収納部、又は断面M型で3室の収納部を形成した包装体であって、(1)N型袋の1室又はM型袋の中央の1室に粘着性化粧液を含浸したシート化粧料を収納し、(2)N型袋の他の1室又はM型袋の外側2室を(1)の収納部より短い長さで設け該室に、水を内蔵するカプセルと、水による発熱反応又は吸熱反応を生じる成分を収納し、該包装体よりシート化粧料を取り出し、粘着性を有するシート化粧料の一面に、該シート化粧料の取出し残部を貼着し、他の一面を肌に貼着することを特徴とするシート化粧料包装体。
  2. 上記N型袋であって、シート化粧料を収納した1室の一面をシート化粧料の露出可能な切離用切込みを設け、該切込み部を被覆するフラップを設け、フラップを剥離することにより該シート化粧料の一面を外部に露出させ、露出させたシート化粧料を該包装体とともに肌に貼着することを特徴とする請求項1に記載のシート化粧料包装体。
  3. シート化粧料が、2重シートで形成されており、該2重シートの中央間隙に発熱反応又は吸熱反応を開始した包装体を畳み込んだ状態でその一面を肌に貼着することを特徴とする請求項1のシート化粧料包装体。
  4. シート化粧料の基材が、布帛、不織布、ゲルシートより選ばれた素材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート化粧料包装体。
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