JP4918371B2 - 室内機ユニット及び空気調和装置 - Google Patents

室内機ユニット及び空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4918371B2
JP4918371B2 JP2007010382A JP2007010382A JP4918371B2 JP 4918371 B2 JP4918371 B2 JP 4918371B2 JP 2007010382 A JP2007010382 A JP 2007010382A JP 2007010382 A JP2007010382 A JP 2007010382A JP 4918371 B2 JP4918371 B2 JP 4918371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
unit
air
indoor unit
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007010382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008175486A (ja
Inventor
滋久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007010382A priority Critical patent/JP4918371B2/ja
Publication of JP2008175486A publication Critical patent/JP2008175486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4918371B2 publication Critical patent/JP4918371B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、室内機ユニット及び空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置の室内機ユニットは、室内空気を内部に吸入し、その温度を調整した後、再び室内へ温度調整された室内空気を吹き出している。この際に、室内空気中に浮遊する塵埃(綿埃等のゴミ類)を捕集し、室内機ユニット内に侵入するのを防ぐエアフィルタが、室内機ユニットの吸入口に設けられている。
室内機ユニットを運転し続けると、エアフィルタには捕集された塵埃が蓄積される。すると、エアフィルタにおける室内空気の流通抵抗が増加し、室内機ユニットの効率が低下する問題があった。一方、蓄積された塵埃にカビなどが発生する恐れもあった。
上述の問題を解決するためには、エアフィルタに蓄積された塵埃を取り除く必要があった。
しかしながら、通常、室内機ユニットは高所に設置されることが多く、エアフィルタの清掃を行うことは容易でなかった。特に、天井埋め込み式室内機ユニットや、天井吊り下げ式室内機ユニットは、設置位置が天井に近くエアフィルタの清掃作業が困難を伴うものであった。このため、天井に設置した室内機ユニットのフィルタ部分を昇降可能にする昇降装置を設けるなど、高所に設置されたエアフィルタの清掃に関するさまざまな技術が提案されている。
従来の空気調和装置においては、天井埋込形室内機ユニットにフィルタ清掃装置を設けたものが提案されている。
従来のフィルタ清掃装置は、清掃により捕集した塵埃を溜め込むゴミ収納部の収納容器が所定量に達すると、センサーがこれを検知して使用者へ告知する機能を備えている。そして、この告知を受けた使用者は、天井埋込形室内機ユニットからゴミ収納部だけを取り外すことにより、塵埃を処分することができる。(たとえば、特許文献1参照)
また、従来の空気調和装置において、上述したフィルタ清掃装置に不具合が生じている場合、これを使用者に知らせるための先行技術として次のようなものが開示されている。この先行技術では、吸引排気装置の回転数が所定の回転数以下になった場合を不具合と判断する。そして、不具合の判断がなされると、フィルタ清掃装置の動作を停止して使用者には不具合を告知するが、このような不具合が生じた場合、空調装置本体の運転をどのように制御するかに関する記載は特にない。(たとえば、特許文献2参照)
特開2004−340507号公報 特開2006−132861号公報
ところで、フィルタの清掃装置を備えた室内機ユニットにおいては、フィルタから捕集した塵埃が容器内に溜め込まれるため、適当な時期に溜め込んだ塵埃を容器内から回収する必要がある。このため、たとえば点灯表示等のように塵埃の回収時期を使用者に知らせる警報を出すとともに、塵埃の回収廃棄を完了した後に使用者がリセットボタンを操作して警報を解除してから空調運転を再開するようにしている。
しかし、塵埃回収時期の警報を出しても、使用者が塵埃の回収作業をきちんと行わないでリセットボタンを操作してしまうと、その後の空調運転においては、塵埃が容器内から溢れるなどの異常により清掃装置を運転継続することが困難になる。
また、清掃装置の異常により空気調和装置全体が異常停止されると、運転可能な空調運転も実施できないため好ましくない。
さらに、清掃装置の異常により空調運転を停止した後に運転を再開する場合など、スイッチONによりいきなり清掃装置の動作が開始されてしまうと、その分だけ空調運転の開始時期が遅れることになって好ましくない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、塵埃の回収忘れや警報無視による清掃装置の異常を防止するとともに、清掃装置の異常が空調運転に及ぼす影響を最小限に抑えた室内機ユニット及び空気調和装置の提供を目的としている。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の室内機ユニットは、天井に設置される筐体と、該筐体内に室内空気を流入させる吸入部と、該吸入部に設けられて吸込口を形成する吸込みグリルと、前記吸入口から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、該エアフィルタに付着した塵埃を所定の運転条件で動作して取り除く塵埃除去部と、該塵埃除去部が取り除いた塵埃を捕集する捕集部と、前記吸込みグリルとともに前記捕集部を前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、各種運転制御を行う制御部とを具備してなる室内機ユニットにおいて、前記制御部が、前記捕集部に捕集した塵埃の回収時期を所定の空調運転累計時間経過を計測した動作条件で使用者に告知する回収時期信号を出力する回収告知手段と、前記回収時期信号の出力後に塵埃回収動作が行われたことを確認して確認信号を出力する塵埃回収確認手段とを備え、前記吸込みグリルが所定の空調運転位置にあることを検出してONとなり、かつ、前記空調運転位置から下降したことを検出してOFFとなるパネルスイッチを設け、前記確認信号は、前記パネルスイッチが所定時間以上の間隔でON−OFF−ONの順に動作した場合に出力され、前記回収時期信号のリセット条件に前記確認信号の出力を含むことを特徴とするものである。
このような本発明の室内機ユニットによれば、制御部が、捕集部に捕集した塵埃の回収時期を所定の空調運転累計時間経過を計測した動作条件で使用者に告知する回収時期信号を出力する回収告知手段と、回収時期信号の出力後に塵埃回収動作が行われたことを確認して確認信号を出力する塵埃回収確認手段とを備え、吸込みグリルが所定の空調運転位置にあることを検出してONとなり、かつ、空調運転位置から下降したことを検出してOFFとなるパネルスイッチを設け、確認信号は、パネルスイッチスイッチが所定時間以上の間隔でON−OFF−ONの順に動作した場合に出力され、回収時期信号のリセット条件に確認信号の出力を含んでいるので、回収時期信号のリセットが塵埃回収動作を実施することなくなされることを防止できる。
すなわち、確認信号は、昇降部が所定時間以上の間隔でON−OFF−ONの順に昇降動作した場合に出力されるようにしたので、塵埃回収動作の実施を確実に確認することができる。
上記の発明において、前記塵埃除去部に異常検出手段を設けるとともに、前記制御部が、前記異常検出手段の異常信号を受けて前記動作条件をリセット初期値に再設定する制御を行うことが好ましく、これにより、空調運転を再開する際に、エアフィルタに付着した塵埃を取り除く塵埃除去部がいきなり動作することを防止できる。
この場合、前記昇降部が所定の運転位置にあることを検出する位置検出手段を設けるとともに、前記異常信号が、前記位置検出手段の位置異常信号を含むことが好ましく、これにより、昇降部が所定の運転位置にある場合にのみ塵埃除去部を動作させることができる。
上記の発明において、前記制御部は、前記異常信号から独立して空調運転制御を行うことが好ましく、これにより、塵埃除去部の異常が原因となって空調運転できなくなることを防止できる。
本発明の空気調和装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の室内機ユニットと、該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒回路を構成する室外機ユニットと、を有することを特徴とするものである。
このような本発明によれば、上記本発明の室内機ユニットを用いることにより、塵埃の回収忘れや回収時期信号の無視により、塵埃回収動作を実施することなく回収時期信号がリセットされて空調運転されることを防止できる。また、塵埃除去部に異常が生じた場合であっても、空調運転に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
本発明の室内機ユニット及び空気調和装置によれば、塵埃の回収時期信号(警報)を出しても、使用者が塵埃の回収作業をきちんと行わないでリセットボタンを操作してしまうことを防止できるようになるので、リセット後の空調運転においては、捕集部(容器)から塵埃が溢れるなどの異常を防止し、塵埃除去部(清掃装置)を正常に運転継続することが可能になる。
また、異常信号から独立して空調運転制御を行うようにしたので、塵埃除去部の異常により空気調和装置全体が異常停止されることを防止できる。
さらに、異常検出手段の異常信号を受けて塵埃除去部の動作条件を初期値にリセットする制御を行うようにしたので、空調運転を再開する際に、エアフィルタに付着した塵埃を取り除く塵埃除去部がいきなり動作することはなく、速やかに空調運転を開始することができる。
このように、本発明によれば、塵埃の回収忘れや塵埃の回収時期信号(警報)無視による塵埃除去部の異常を防止するとともに、塵埃除去部や捕集部の異常が空調運転に及ぼす影響を最小限に抑えた室内機ユニット及び空気調和装置を提供するという顕著な効果が得られる。
以下、本発明に係る室内機ユニット及び空気調和装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和装置の全体構成を説明する図である。
図示の空気調和装置1は、天井に設置される室内機ユニット3と、室外に設置される室外機ユニット5と、室内機ユニット3と室外機ユニット5との間で冷媒を循環させる冷媒流路7と、から概略構成されている。
室外機ユニット5は、図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機9と、冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外熱交換器11と、室外ファン13と、から概略構成されている。
図2は、図1に示した室内機ユニット3の概略構成を説明する断面図である。
室内機ユニット3は、図1及び図2に示すように、下部に天面パネル14を有し、天井に埋め込み設置される筐体15と、天面パネル14の空気吸入部16に設けられ、室内空気を吸込む吸込口17が形成された吸込みグリル(パネル)19と、室内空気を吸込み送り出す室内ファン21と、室内空気と冷媒との間で熱交換を行なう室内熱交換器23と、から概略構成されている。この室内機ユニット3には、後述する昇降部及び制御部に加えて、塵埃(綿埃などのゴミ類)を捕集するエアフィルタ31用として清掃装置33が設けられている。
筐体15内部の上面における略中央には、室内ファン21を駆動するファンモータ25が配置され、室内ファン21及びファンモータ25の周囲には、室内熱交換器23が配置されている。室内ファン21の下方(図2中の下方)には、室内ファン21に流入する室内空気の流れを整えるベルマウス27が配置され、ベルマウス27の下方には、吸込みグリル19が配置されている。天面パネル14に設けられた吸込みグリル19の周囲には、室内ファン21から室内熱交換器23を通過した室内空気が、筐体15から流出する吹出口29が形成されている。なお、図中の符号14aは、天面パネル14と筐体15との間に介在されたスペーサである。
図3は、図2の室内機ユニット1における吸込みグリル19、天面パネル14及びスペーサ14aの構成を説明する部分斜視図である。
吸込みグリル19には、図3に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31と、エアフィルタ31を清掃する清掃装置33と、吸込グリル19を昇降させる昇降装置(昇降部)150と、が備えられている。
エアフィルタ31は、吸込みグリル19の略中央領域に配置されている。吸込みグリル19の縁領域である枠部の四隅には、吸込みグリル19を昇降させる昇降装置150のワイヤ152が配置されている。また、昇降装置150は、吸込グリル19が所定の空調運転位置にあることを検出するパネルスイッチ206を備えている。
天面パネル14上には所定の厚さ寸法を有するスペーサ14aが配置され、該スペーサ14aによって形成される空間には、清掃装置33を駆動するための後述する回転駆動力を発生する駆動モータ(駆動部)35と、回転駆動力を往復駆動力に変換する往復動部37と、往復駆動力が伝達される上部伝達部(第1伝達部)39とが、たとえば図4に示すように、天面パネル14上に設置されたフレーム(筐体)41に保持されて配置されている。なお、図中の符号207は、後述するダストボックス87が所定位置にあることを検出するダストボックススイッチである。
図4は、図3のスペーサ14a及び天面パネル14上に設置されたフレーム(筐体)41の構成を説明する分解斜視図である。
スペーサ14aは、図4に示すように、矩形状の枠体から構成され、枠体内の空間には、駆動モータ35や往復動部37を保持するフレーム(筐体)41が配置されている。なお、スペーサ14aの枠体の中央に形成された貫通孔は、室内機ユニット3に流入する空気の流路であり、周囲に形成された4つの貫通孔は、室内機ユニッ3から流出する空気の流路である。
天面パネル14上に設置されるフレーム41には、駆動モータ35や往復動部37などを支持する支持部43が設けられている。支持部43は、フレーム41における対向する一対の辺であって、略中央部に設けられている。支持部43は、フレーム41の内周面から内側に向かって突出する凸状の部材であり、駆動モータ35と、往復動部37とを支持するものである。駆動モータ35は、フレーム41と支持部43との間に配置され、往復動部37は、一対の支持部43の間に配置されている。
なお、上述のように、フレーム41に支持部43を設けて、支持部43により駆動モータ35や往復動部37などを支持してもよいし、支持部43を設けることなく、フレーム41が直接駆動モータ35や往復動部37などを支持するように構成してもよく、特に限定するものではない。
往復動部37は、図4に示すように、駆動モータ35により回転駆動される駆動用シャフト45と、駆動用シャフト45により回転駆動されるウォームギア47と、ウォームギア47と係合される駆動用ラックギア49と、を備えている。
駆動用シャフト45は、断面が六角形などの多角形に形成された柱状部材であり、一対の支持部43の間に回転可能に支持されている。
ウォームギア47は、駆動用シャフト45により回転駆動されるとともに、駆動用シャフト45の長手方向に移動可能に配置されている。つまり、ウォームギア47には、駆動用シャフト45の断面形状と同一形状の貫通孔が形成され、その貫通孔に駆動用シャフト45が挿通されている。そのため、駆動用シャフト45の回転駆動力がウォームギア47に伝達されるとともに、駆動用シャフト45の長手方向にウォームギア47が移動可能となる。ウォームギア47には、ギアが形成された領域の両端に円筒部51が形成されている。円筒部51は、その外周面が後述する上部伝達部39と接触し、ウォームギア47が駆動用ラックギア49から離れることを防止している。
駆動用ラックギア49は、回転駆動されるウォームギア47と係合することにより、ウォームギア47が往復移動する駆動力を発生させるものである。駆動用ラックギア49は、一対の支持部の間に固定配置されている。駆動用ラックギア49は、断面が略H状に形成され、その中央にウォームギア47と係合されるラックギアが形成されている。なお、駆動用ラックギア49の断面形状は、上述のように略H状に形成されていてもよいし、その他の形状であってもよく、特に限定するものではない。
図5は、図4の上部伝達部の構成を説明する部分断面図である。
上部伝達部39は、図4に示すように、ウォームギア47から往復駆動力が伝達される駆動力伝達部53と、駆動力伝達部53との間で駆動用ラックギア49を挟み込む規制部(外れ防止部)55と(図5参照)、駆動力伝達部53と規制部55とを結合させるネジ(外れ防止部)57と、を備えている。
図6は、図4の上部伝達部39とウォームギア47との組み合わせを説明する部分斜視図である。
駆動力伝達部53は、ウォームギア47から往復駆動力が伝達される天板59と、後述する下部伝達部75に往復駆動力を伝達する側板61とを備えている。
天板59には、矩形状に形成された貫通孔63と、貫通孔63に隣接して形成された略半円状部である接触部(外れ防止部)65と、ネジ57が取り付けられる一対のネジ孔67が形成されている。貫通孔63には、図6に示すように、上部伝達部39と往復動部37とが組み合わされた際に、ウォームギア47のギア部が配置される。接触部65は、図5に示すように、ウォームギア47の円筒部51と接触するように配置されている。
側板61の下方端部には、図4に示すように、後述する下部伝達部75と係合される上部係合部69が形成されている。上部係合部69には、下部伝達部75を挟み、往復駆動力を下部伝達部75に伝達する上部凹部71と、側板61から外側に延び、上部伝達部39及び下部伝達部75の間の相対姿勢を規定する押さえ73と、が設けられている。
規制部55は、図5に示すように、凹状に折り曲げられた部材であり、その内部に駆動用ラックギア49が配置されるように、駆動力伝達部53に取り付けられる。規制部55の駆動力伝達部53への取付けには、ネジ57が用いられる。
図7は、図3の吸込みグリル19上に設けられるエアフィルタ31及び清掃装置33の構成を説明する部分分解斜視図である。
吸込みグリル19上には、図7に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31と、エアフィルタ31を清掃する清掃装置33と、清掃装置33に往復駆動力を伝達する下部伝達部(第2伝達部)75と、が矩形状の枠体をなす台座19aを介して設置されている。
図8は、図7の台座19aの構成を説明する平面図である。図9は、図8の回転用ラックギア77の形状を説明するA−A断面視図である。図10は、図8の台座19a及び清掃装置33の組み合わせを説明するB−B断面視図である。
吸込みグリル19上に設置される台座19aは、エアフィルタ31及び清掃装置33を支持する枠体である。台座19aには、図8に示すように、略中央にエアフィルタ31が配置される矩形状の貫通孔が形成され、後述する回転ブラシ85に回転駆動力を発生させる回転用ラックギア77と、清掃装置33を支持するガイド部79と、が形成されている。ガイド部79及び回転用ラックギア77は、上記貫通孔の対向する辺に沿って延びるように形成されている。
回転用ラックギア77は、図9に示すように、台座19aの面に沿って延びるラックギアであり、図10に示すように、後述する回転ブラシ85のピニオンギア93と係合されるものである。
ガイド部79は、図10に示すように、後述するダストボックス87のコロ103の案内溝107と係合する凸部である案内部81と、コロ103を支持する支持面83とを備えている。
エアフィルタ31は、図7に示すように、台座19aの略中央部に配置されている。また、エアフィルタ31の上面側(図7の上面側)には、下部伝達部75が配置され、さらに、下面側(図7の下面側)には、清掃装置33が配置されている。
清掃装置33は、図7に示すように、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを除去する回転ブラシ(塵埃除去部)85と、回転ブラシ85により除去された塵埃などを一時的に貯留するダストボックス(捕集部)87と、を備えている。
回転ブラシ85は、図10に示すように、回転駆動されるとともにエアフィルタ31の面に沿って駆動される回転軸89と、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを掃き取るブラシ部91と、回転軸89を回転駆動させるピニオンギア93と、ダストボックス87と接触する摺動部95とを備えている。
回転軸89には、図7に示すように、その両端にピニオンギア93が配置され、ピニオンギア93の内側に隣接して摺動部95が配置されている。両摺動部95の間の回転軸89には、ブラシ部91が半径方向外側に向かって延びるように設けられている。本実施形態のブラシ部91は、たとえば図11に示すように、4つのブラシ部91の列が回転軸89の中心軸線に沿って延びるとともに、回転軸89の円周周りに等間隔に配置されるように形成されている。また、このブラシ部91の列の構成は、たとえば180度の捻りを加えることにより、回転軸89の周りに螺旋状に延びるように形成されてもよいし、あるいは、中心軸線に沿って平行な直線状に延びるように形成されていてもよく、特に限定するものではない。また、ブラシ部91の列の数についても、上述した4列であってもよいし、あるいは、4列より多くても少なくてもよく、特に限定するものではない。
上述したピニオンギア93は回転用ラックギア77と係合され、回転ブラシ85がエアフィルタ31の面に沿って移動されることにより、回転軸89を回転させる回転駆動力を発生するものである。
摺動部95は、ダストボックス87と接触することにより、ダストボックス87に伝達された往復駆動力を回転ブラシ85に伝達するものである。摺動部95には、ダストボックス87がはめ込まれる凹部が形成されている。その凹部とダストボックス87とが嵌め合わされることにより、回転ブラシ85とダストボックス87との相対位置関係が規定されている。摺動部95を構成する部材としては、摺動性を考慮してダストボックス87を構成する部材とは異なる部材であることが好ましい。たとえば、ダストボックス87がABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)で形成されている場合には、摺動部95はジュラコン樹脂(ポリアセタール)で形成されていることが好ましい。
図11は、図7に示す清掃装置の回転ブラシ及び捕集部の構成を説明する断面図である。
ダストボックス87は、図7に示すように、下部伝達部75から往復駆動力が伝達される本体97と、塵埃などを一時的に貯留する貯留部99と、を備えている。本体97と貯留部99とは、その間に回転ブラシ85を回転可能に保持するように構成されている。
本体97は、図10に示すように、下部伝達部75と係合されるブラケット101と、本体97を往復移動可能に支持するコロ103と、図11に示すように、ブラシ部91から塵埃などをすき取るすき歯105と、を備えている。
本体97は、図7に示すように、中央に貫通孔が形成された枠体状に形成されているとともに、図10に示すように、長手方向の両端部に回転ブラシ85のピニオンギア93が配置される凹部が形成されている。
ブラケット101は、上記凹部が形成された両端部に、長手方向へ延びるように配置されている。ブラケット101の先端部は、エアフィルタ31の縁部よりも外側に延びている。ブラケット101の先端部は、エアフィルタ31の縁部よりも外側の領域で下部伝達部75と係合されている。
コロ101は、上記凹部が形成された両端部の外面に、回転可能に配置されている。コロ101は円柱状に形成され、その円柱面には、ガイド部79の案内部81と嵌め合わされる案内溝107が形成されている。
すき歯105は、図11に示すように、本体97における上記貫通孔の内面に、内側に向かって延びるように配置されているとともに、本体97の長手方向(図11における紙面に対して垂直方向)に等間隔に隙間をあけて並んで配置されている。回転ブラシ85のブラシ部91はすき歯105の隙間を通り、ブラシ部91に付着した塵埃などがすき取られる。図示の例では、すき歯105のエアフィルタ31に対向する縁部(図11における上側の縁部)が、回転ブラシ85に向かってエアフィルタ31から離れる方向に傾斜している。塵埃などは、すき歯105の上記縁部の傾斜により中央部に寄せられ、貯留部99に送り込まれる。
なお、すき歯105は、図11に示したように、平面視したときの形状が略三角状の板から形成されていてもよいし、あるいは、抵抗の低減を考慮して、平面視したときの形状が略棒状の板から形成されていてもよく、特に限定するものではない。
貯留部99は、図7に示すように、回転ブラシ85を下方から覆う形状に形成され、図11に示すように、本体97と係合される。貯留部99と本体97と回転ブラシ85とから形成される空間には、回転ブラシ85がエアフィルタ31から除去した塵埃などが一時的に貯留される。すなわち、この貯留部99は、捕集部となるダストボックス87において、捕集した塵埃を溜め込むための容器として機能する。
下部伝達部75は、図7に示すように、略棒状に形成された部材であって、その長手方向における両端部に清掃装置33のブラケット101を把持する把持部109が設けられている。
下部伝達部75の略中央部には、上部伝達部39の上部係合部69と係合される下部係合部111が形成されている。下部係合部111は、下部伝達部75における他の部分と比較して、棒状の部材の幅が狭く形成され、この部分が上部係合部69の上部凹部71と係合される。把持部109は、図10に示すように、その先端に清掃装置33と係合されブラケット101を把持する下部凹部13が形成されている。
なお、清掃装置33には、貯留部99などに小径の貫通孔などが形成され、外部から空気が流入するように形成されている。
図12は、室内機ユニット3の運転制御について、本発明の関連部分を説明するブロック図である。
室内機ユニット3は、筐体15内の適所に各種運転制御を行うための制御部200を備えている。この制御部200は、電源201から電源の供給を受け、図中に破線で示す配線により接続されているワイヤードリモートコントローラ(以下、「リモコン」と呼ぶ)202と、赤外線等により制御信号を送信するワイヤレスリモートコントローラ(以下、「ワイヤレスリモコン」と呼ぶ)203とにより、使用者が所望の運転操作を行うようになっている。ワイヤレスリモコン203には、清掃装置33を手動で動作させるための清掃スイッチ(SW)203aと、ダストボックス87内に溜め込んだ塵埃を処理した後に操作するリセットスイッチ(SW)203bとが設けられている。
室内機ユニット3の内部には、ワイヤレスリモコン203から送信される操作信号を受信して制御部200に入力する受光部204と、清掃装置33の異常を表示して使用者に知らせる警報表示手段のLED(赤)205と、昇降装置150により昇降する吸込みパネル19が室内機ユニット3の所定位置(空調運転を行う位置)に設置されていることを検出するパネルスイッチ(SW)206と、清掃装置33のダストボックス87が所定位置(初期位置)にあることを検出する一対のダストボックススイッチ(SW)207と、が設けられている。
制御部200は、上述したリモコン202、ワイヤレスリモコン203、パネルSW206及びダストボックスSW207から入力される制御信号を受けて、図13及び図14に示すフローチャートのように制御する。
図13のフローチャートにおいて、ステップS1では、たとえば空調運転の運転時間を累計するダストボックス回収タイマーが所定時間経過してタイムアップになると、所定の動作条件を満たしたものと判断し、次のステップS2に進んでLED(赤)205を点灯させる。すなわち、制御部200は、制御部200内に設けたダストボックス回収タイマーで室内機ユニット3による空調運転時間の累計を計測し、この計測時間が所定時間に到達すると、エアフィルタ31を清掃してダストボックス87に溜め込んだ塵埃量が所定量に到達したと判断し、捕集した塵埃の回収時期を使用者に知らせる回収時期信号を出力する回収告知手段を備えている。
回収時期信号の出力により点灯されるLED(赤)205は、室内機ユニット3の使用者から見える位置に設けられているので、ダストボックス87内の塵埃回収作業が必要であることを使用者に知らせる警告表示手段となる。なお、ダストボックス87内の塵埃回収作業が必要であることを使用者に知らせる警告表示手段は、上述したLED(赤)205に限定されることはなく、たとえばランプ表示や音声などを採用してもよい。
続いて、次のステップS3に進み、塵埃回収確認手段によりダストボックス回収確認動作を実施する。この確認動作は、空調運転を停止して行われるダストボックス回収作業が確実に行われたことを確認するものである。
具体的には、昇降装置150が所定時間以上の間隔でON−OFF−ONの順に昇降動作することにより、パネルSW206がON−OFF−ONの順に動作したことを検出した場合に、ダストボックス87内に溜め込まれた塵埃の回収作業が実施されたと判断して確認信号を出力する。
すなわち、吸込みグリル19が所定の空調運転位置にあるとパネルSW206はONとなり、昇降装置150を動作させて吸込みグリル19が塵埃回収位置に下降した状態にあるとパネルSW206はOFFとなるので、吸込みパネル19を下降させた状態で塵埃を回収してから所定位置に戻すと、パネルSW206はON−OFF−ONの順に動作することとなる。従って、パネルSW206が所定時間(たとえば1分程度)以上の間隔をもってON−OFF−ONの順に動作したことを確認すると、回収時期信号の出力後に塵埃回収動作が行われたものと判断して確認信号を出力する。
ステップS3の回収動作確認により、確認信号が出力されるYESの場合には、次のステップS4に進む。このステップS4では、ワイヤレスリモコン203のリセットSW203bが操作されることにより、LED(赤)205を消灯するとともに、ダストボックス回収タイマーが初期値(所定の動作条件)にリセットされる。すなわち、空調運転の運転時間を累計するダストボックス回収タイマーが初期値の0に戻され、以後の空調運転時間を最初から累計できる状態となる。
一方、ステップS3の回収確認動作により、確認信号が出力されないNOの場合には、次のステップS6に進む。このステップS6において、ワイヤレスリモコン203のリセットSW203bが操作されると次のステップS7に進む。ステップS7において、制御部200はリセットSW203bからの受信をキャンセルする。このとき、LED(赤)205は、点灯したままとなる。すなわち、ステップS3の回収確認動作により確認信号が出力されない限り、リセットSW203bの操作は無効となる。
このような制御を行うことにより、ダストボックス87内に溜め込まれた塵埃の回収作業を実施したと判断できる確認信号が出力されるまで、ワイヤレスリモコン203のリセットSW203bによるリセット操作は無効となるので、実際には塵埃の回収動作を行わないまま回収時期信号がリセットされてしまうことを防止できる。換言すれば、回収時期信号のリセット条件には上述した確認信号の出力が含まれているので、回収時期信号のリセットが、塵埃回収動作を実施することなく実行されることを防止できる。
さらに、図14に示すフローチャートにおいて、ステップS11でフィルタ自動清掃タイマーがタイムアップになると、次のステップS12に進む。
フィルタ自動清掃タイマーは、清掃装置33による最初の空調運転時間または清掃完了後の空調運転時間を累計し、清掃装置33による次回の清掃実施時期を判断するものである。すなわち、累計開始から所定時間(たとえば1時間程度)の空調運転が実施されると、清掃装置33による最初または再度の清掃実施が必要と判断し、次のステップS12に進む。
ステップS12では、エアコン(空調)サーモOFFまたはリモコンOFFとして空調運転を停止する。エアコンサーモOFFは、室内の温度が設定値まで空調されて運転を停止する状態であり、リモコンOFFは、使用者が運転を停止した状態である。このとき、使用者に空調運転の停止を告知するため、LED(赤)205を点灯する。なお、この場合のリモコンOFFは、リモコン202及びワイヤレスリモコン203のいずれによって操作されてもよい。
次のステップS13では、空調運転が停止された状態で、清掃装置33による自動清掃運転を開始する。
清掃装置33の自動清掃運転を開始すると、次のステップS14に進んで清掃が正常に行われているか否かを判断する。
具体的には、左右一対のダストボックスSW207が異常検出手段として機能し、所定時間(たとえば1分程度)未満の時間内において交互にONとなる回数を検出することにより、清掃が正常に行われたものと判断する。すなわち、ダストボックス87が往復移動して清掃する際に、往復移動範囲の両端部に設置された一対のダストボックスSW87が交互に押圧されてONとなるため、この出力信号は、制御部200に入力される時間や回数が所定の条件を満たしていれば、清掃装置33が正常に往復移動してフィルタ31の清掃が行われていると判断することができる。
なお、この実施形態では、ダストボックス87が両端部のいずれか一方に設定された初期位置をスタートした後、たとえばフィルタ31に沿って2往復して清掃を行うので、最終的に初期位置に戻るまで、各々所定時間内に合計4度のスイッチONを確認できた場合に正常と判断することができる。
ステップS14において清掃が正常に行われたと判断されたYESの場合には、次のステップS15に進んで清掃装置33の自動清掃運転を終了する。
清掃装置33の自動清掃運転が終了すると、次のステップS16では、LED(赤)205を消灯するとともに、フィルタ自動清掃タイマーを0に戻すことで動作条件を初期値に再設定する。
続いて、上述したステップS12において、エアコンサーモOFFにより空調運転を停止して自動清掃運転が開始された場合(ステップS12a参照)には、次のステップS17に進んでエアコン(空調)運転を再開した後、再度ステップS11に戻るとともに、以下同様の制御を繰り返す。
しかし、上述したステップS12において、リモコンOFFにより空調運転を停止して自動清掃運転が開始された場合(ステップS12b参照)には、上述したステップS11に戻るとともに、以下同様の制御を繰り返す。
ところで、上述したステップS13において、清掃装置33に異常がある場合には、下記のように制御される。
ステップS21において、位置検出手段として機能するパネルSW206がONからOFFに変化した異常信号を出力すると、室内機ユニット3は、吸込みパネル19が所定の運転位置にない異常状態にあると考えられる。このため、次のステップS22では、清掃装置33の運転を継続することが適切ではない異常状態と判断し、清掃装置33の運転を異常停止するとともに、LED(赤)205を点滅させて使用者に異常を告知する。
ステップS22の異常を受けて使用者が修理を行うことにより、次のステップS23では、パネルSW206がOFFからONに変化してYESの状態となる。すなわち、ステップS23では、吸込みパネル19の異常を解消する修理がなされたか否かの判断が行われる。
この変化によりステップS23の判断がYESとなれば、吸込みパネル19が所定の運転位置に戻り、空調運転及び清掃装置33による清掃運転を実施可能な状態に戻って異常が解消されたものと判断できる。従って、次のステップS24に進み、ワイヤレスリモコン203で清掃装置33または電源をリセットする。
この結果、次のステップS25では、LED(赤)205が消灯するとともに、フィルタ自動清掃タイマーをリセット初期値に再設定してすぐに清掃装置33が動作しないようにする。すなわち、清掃装置33が自動清掃を開始するまでの時間(たとえば1時間程度)をリセット初期値に再設定し、この再設定時間が経過するまで清掃装置33を動作させないように維持した後、再度ステップS11に戻って以下同様の制御を繰り返す。
一方、ステップS23の判断がNOの場合、すなわち、吸込みパネル19の異常を解消する修理がなされていないと判断された場合には、ステップS26に進み、LED(赤)205を点滅させたままエアコン(空調)運転を再開する。このような空調運転は、ステップS23の判断がYESになるまで継続される。
また、上述したステップS14においてNOと判断された場合には、すなわち、清掃装置33による清掃運転が正常に行われなかった場合には、ステップS31に進む。
ステップS31では、清掃装置33の運転を継続することは適切でない異常状態と判断することにより、異常信号を出力して清掃装置33の運転を異常停止するとともに、LED(赤)205を点滅させて使用者に異常を告知する。
次のステップS32では、異常を解消するための修理が行われたか否かを判断する。この結果、修理が行われたと判断されたYESの場合には、上述したステップS24に進むことにより、ワイヤレスリモコン203で清掃装置33または電源をリセットする。この結果、次のステップS25では、LED(赤)205が消灯するとともに、フィルタ自動清掃タイマーをリセット初期値に再設定した後、再度ステップS11に戻って以下同様の制御を繰り返す。
しかし、ステップS32で修理が行われないと判断されたNOの場合には、ステップS33に進み、LED(赤)205を点滅させたままエアコン(空調)運転を再開する。このような空調運転は、ステップS32の判断がYESになるまで継続される。
このような運転制御を行うことにより、パネルSW206で検出される吸込みパネル19の異常や、ダストボックスSW207で検出される清掃装置33の異常が生じた場合であっても、清掃装置33の影響を受けることのない独立した制御により、空調運転のみを継続することができる。しかも、上述した異常が解消された場合でも、清掃装置33の運転開始までの時間をリセット初期値に再設定するので、空調運転が開始される前にいきなり清掃装置33による清掃運転が行われ、空調運転の開始が遅れるようなことはない。
次に、上記の構成からなる空気調和装置1における作用について説明する。
まず、空気調和装置1における冷房運転時の作用について説明する。
冷媒は、図1に示すように、圧縮機9により圧縮され高温高圧の状態で室外熱交換器11に送り出される。室外熱交換器11に流入した冷媒は、室外空気に対して熱を放出し、凝縮・液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室内熱交換器23に流入する。室内熱交換器23に流入した冷媒は、室内空気から熱を奪い、蒸発・気化する。気化した冷媒は再び圧縮機9に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
次に空気調和装置1における暖房運転時の作用について説明する。
冷媒は、圧縮機9により圧縮され室内熱交換器23に送り出される。室内熱交換器23に流入した冷媒は、室内空気に対して熱を放出し、凝縮・液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室外熱交換器11に流入する。室外熱交換器11に流入した冷媒は、室外熱交換器11から熱を奪い、蒸発・気化する。気化した冷媒は再び圧縮機9に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
次に、室内機ユニット3内における室内空気の流れについて説明する。
室内空気は、図2に示すように、ファンモータ25により室内ファン21が回転することにより、吸込口17から筐体15内に流入する。筐体15に流入した室内空気は、エアフィルタ31を通過し、室内空気に含まれる塵埃がエアフィルタ31に捕集される。エアフィルタ31を通過した室内空気は、ベルマウス27を通過して室内ファン21に吸込まれる。室内ファン21に吸込まれた室内空気は、室内ファン21の半径方向外側へ送り出され、室内熱交換器23を通過する。
冷房運転時には、室内空気は室内熱交換器23を通過する際に冷媒に熱を奪われ冷却される。一方、暖房運転時には、室内空気は室内熱交換器23を通過する際に冷媒から熱を受取り加熱される。
室内熱交換器23を通過した室内空気は、吹出口29から室内へ流出する。
次に、エアフィルタ31の清掃及び塵埃圧縮の作用について説明する。
上述のように、室内機ユニット3の運転によりエアフィルタ31に付着した塵埃は、清掃装置33をエアフィルタ31の面に沿って往復動させることにより取り除かれる。
具体的には、駆動モータ35の回転駆動力が、図4に示すように、駆動用シャフト45に伝達され、ウォームギア47が回転駆動される。駆動用ラックギア49と係合されたウォームギア47は、回転駆動されることにより駆動用シャフトに沿って往復駆動される。ウォームギア47の駆動方向は、駆動モータ35の回転方向により制御される。ウォームギア47の往復動は上部伝達部39に伝達され、上部伝達部39は、ウォームギア47とともに往復動される。
ウォームギア47の円筒部51は、上部伝達部39の接触部65と接触しており、ウォームギア47が駆動用ラックギア49から所定間隔以上に離れることがない。上部伝達部39と規制部55との間には、駆動用ラックギア49が配置されているため、上部伝達部39が駆動用ラックギア49から所定間隔以上に離れることがない。
上部伝達部39に伝達された往復動は、図6に示すように、上部伝達部39から下部伝達部へ伝達される。上部伝達部39の押さえ板73が下部伝達部75の上面と接触しているため、上部伝達部39と下部伝達部75との相対位置関係は、往復動が伝達されている間においても変化しない。
下部伝達部75に伝達された往復動は、図10に示すように、把持部109からエアフィルタ31の下面側に配置された清掃装置33のブラケット101へ伝達される。ブラケット101に伝達された往復動はダストボックス87から回転ブラシ85へ伝達される。
回転ブラシ85は、エアフィルタ31の下面側を往復動するとともに、ピニオンギア93と回転用ラックギア77との係合により回転駆動される。回転ブラシ85の往復動及び回転により、回転ブラシ85のブラシ部91は、エアフィルタ31における空気吸入側の面の全面を掃き、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを取り除く。このとき、ブラシ部91に適当な割合で除電ブラシが混入されているので、塵埃への帯電が抑えられる。従って、エアフィルタ31やダストボックス87の縁に、静電気により塵埃が付着して残ることを防止できる。
なお、回転ブラシ85の往復動の速度と、ブラシ部91の先端部の回転速度と、の間には所定の速度差が設けられ、この速度差によりブラシ部91がエアフィルタ31の全面を掃くことができる。この速度差を設ける方法としては、たとえば、ピニオンギア93の直径とブラシ部91の直径とを所定の比率に設定する方法を挙げることができる。
ブラシ部91により取り除かれた塵埃などは、一部は重力により下方に落下し、残りはブラシ部91に付着する。落下した塵埃などのうち一部は、図11に示すように、すき歯105の隙間から貯留部99内に落下し、残りは、すき歯105と衝突し、すき歯105の縁部の傾斜に沿って中央側へ落下し、貯留部99内に落下する。
ブラシ部91に付着した塵埃などは、ブラシ部91がすき歯105の隙間を通るときにブラシ部91からすき取られる。すき歯105にすき取られた塵埃などは、すき歯105の隙間から貯留部99内に落下する。
貯留部99内に貯留された塵埃は、上方にすき歯105及び回転ブラシ85が塞ぐように配置されているため、清掃装置33から外部にこぼれることがない。
また、上述した制御部200は、回収時期信号を解除するリセット条件として、ダストボックス87から塵埃回収する回収確認動作の実施を確認して得られる確認信号を必要とする。このため、LED(赤)205を点灯させて塵埃の回収時期信号(警報)を出しても、使用者が塵埃の回収作業をきちんと行わないままリセットボタンを操作してしまうことを防止できるようになる。従って、リセット後の空調運転においては、ダストボックス87から塵埃が溢れるような異常発生を防止して、清掃装置33を正常に運転継続することができる。
また、パネルSW206やダストボックス207で検出される異常信号から独立して空調運転制御を行うようにしたので、清掃装置33の異常により空気調和装置全体が異常停止されることを防止できる。
さらに、ダストボックスSW207の異常信号を受けて清掃装置33の動作条件をリセット初期値に再設定する制御を行うようにしたので、空調運転を再開する際、エアフィルタ31に付着した塵埃を取り除く清掃装置33がいきなり動作するようなことはなく、従って、速やかに空調運転を開始することができる。
このように、上述した本発明によれば、塵埃の回収忘れや塵埃の回収時期信号(警報)無視による清掃装置33の異常を防止するとともに、清掃装置33やダストボックス87の異常が空調運転に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
たとえば、上記の実施の形態においては、室内機ユニットと室外機ユニットとが一対一に対応する空気調和装置に適用して説明したが、その他にも、複数台の室内機ユニットに対して一台の室外機ユニットが対応する空気調和装置や、複数台の室内機ユニットに対して複数台の室外機ユニットが対応する空気調和装置に適用してもよく、特に限定するものでない。
本発明に係る室内機ユニット及び空気調和装置の一実施形態として全体構成例を示す図である。 図1の室内機ユニットについて、その概略構成例を示す断面図である。 図2の室内機ユニットにおける吸込みグリル、天面パネル及びスペーサの構成例を示す部分斜視図である。 図3のスペーサの構成例を示す分解斜視図である。 図4の上部伝達部の構成例を示す部分断面図である。 図4の上部伝達部とウォームギアとの組合せを示す部分斜視図である。 図2の吸込グリル、エアフィルタ及び清掃装置の構成例を示す部分斜視図である。 図7の台座の構成例を示す平面図である。 図8の回転用ラックギアの形状例を示すA−A断面図である。 図8の台座及び清掃装置の組合せを示すB−B断面図である。 図7の清掃装置について、回転ブラシ及び捕集部の構成例を示す断面図である。 本発明に係る室内機ユニットの運転制御を説明するブロック図である。 図12に示した制御部の制御を示すフローチャートである。 図12に示した制御部の制御を示すフローチャートである。
1 空気調和装置
3 室内機ユニット
5 室外機ユニット
15 筐体
16 吸入部
17 吸込口
19 吸込みグリル(パネル)
31 エアフィルタ
33 清掃装置
85 回転ブラシ
87 ダストボックス
91 ブラシ部
150 昇降装置
200 制御部
202 ワイヤードリモートコントローラ
203 ワイヤレスリモートコントローラ
204 受光部
205 LED(赤)
206 パネルスイッチ
207 ダストボックススイッチ

Claims (5)

  1. 天井に設置される筐体と、該筐体内に室内空気を流入させる吸入部と、該吸入部に設けられて吸込口を形成する吸込みグリルと、前記吸入口から流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、該エアフィルタに付着した塵埃を所定の運転条件で動作して取り除く塵埃除去部と、該塵埃除去部が取り除いた塵埃を捕集する捕集部と、前記吸込みグリルとともに前記捕集部を前記筐体から昇降可能に支持する昇降部と、各種運転制御を行う制御部とを具備してなる室内機ユニットにおいて、
    前記制御部が、前記捕集部に捕集した塵埃の回収時期を所定の空調運転累計時間経過を計測した動作条件で使用者に告知する回収時期信号を出力する回収告知手段と、前記回収時期信号の出力後に塵埃回収動作が行われたことを確認して確認信号を出力する塵埃回収確認手段とを備え、
    前記吸込みグリルが所定の空調運転位置にあることを検出してONとなり、かつ、前記空調運転位置から下降したことを検出してOFFとなるパネルスイッチを設け、
    前記確認信号は、前記パネルスイッチが所定時間以上の間隔でON−OFF−ONの順に動作した場合に出力され、
    前記回収時期信号のリセット条件に前記確認信号の出力を含むことを特徴とする室内機ユニット。
  2. 前記塵埃除去部に異常検出手段を設けるとともに、前記制御部が、前記異常検出手段の異常信号を受けて前記動作条件をリセット初期値に再設定する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の室内機ユニット。
  3. 前記昇降部が所定の運転位置にあることを検出する位置検出手段を設けるとともに、前記異常信号が、前記位置検出手段の位置異常信号を含むことを特徴とする請求項2に記載の室内機ユニット。
  4. 前記制御部は、前記異常信号から独立して空調運転制御を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の室内機ユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の室内機ユニットと、
    該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒回路を構成する室外機ユニットと、
    を有することを特徴とする空気調和装置。
JP2007010382A 2007-01-19 2007-01-19 室内機ユニット及び空気調和装置 Expired - Fee Related JP4918371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010382A JP4918371B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 室内機ユニット及び空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010382A JP4918371B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 室内機ユニット及び空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008175486A JP2008175486A (ja) 2008-07-31
JP4918371B2 true JP4918371B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39702631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007010382A Expired - Fee Related JP4918371B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 室内機ユニット及び空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4918371B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5309899B2 (ja) * 2008-10-31 2013-10-09 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP4930492B2 (ja) * 2008-11-20 2012-05-16 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP5493495B2 (ja) * 2009-06-23 2014-05-14 ダイキン工業株式会社 空気調和機の室内機
JP2011012936A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Hitachi Appliances Inc 天井埋込型空気調和機
JP5214551B2 (ja) * 2009-07-17 2013-06-19 シャープ株式会社 イオン送出装置
JP5333022B2 (ja) * 2009-08-07 2013-11-06 ダイキン工業株式会社 空気調和機の室内機
JP2011075170A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
CN104132420B (zh) * 2013-05-02 2017-04-12 珠海格力电器股份有限公司 低功耗待机电路装置和空调器及空调器的控制方法
JP2017146006A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 菱熱工業株式会社 環境制御装置
CN109237723B (zh) * 2018-08-31 2020-04-21 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法、空调器及计算机可读存储介质

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4488196B2 (ja) * 2004-08-31 2010-06-23 株式会社富士通ゼネラル 室内機
JP2006136787A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Sintokogio Ltd 集塵装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008175486A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4918371B2 (ja) 室内機ユニット及び空気調和装置
JP5563047B2 (ja) 室内機ユニットおよび空気調和機
EP2762791B1 (en) Air conditioner with filter cleaning arrangement and method of filter cleaning
JP4418427B2 (ja) 室内機ユニットおよび空気調和機
JP4041962B2 (ja) 空気調和機
JP4611448B2 (ja) 室内機ユニットおよび空気調和機
JP2006170614A (ja) 空気調和機
JP4488196B2 (ja) 室内機
KR20090060601A (ko) 공기조화기와 그 필터 청소방법 및 필터 청소 장치
JP5194349B2 (ja) 空気調和機
JP2005195240A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2006170613A (ja) 空気調和機
JP5291371B2 (ja) 室内機ユニットおよび空気調和機
JP2010019549A (ja) 空気調和機の制御装置
JP4918370B2 (ja) 室内機ユニット及び空気調和装置
JP5084691B2 (ja) 空気調和機
JP2008000674A (ja) 空気清浄機
JP2006064266A (ja) 空気調和機
JP2011075170A (ja) 空気調和機
JP4872579B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JP2007255841A (ja) 空気調和機の室内機
JP2005300155A (ja) 空気調和機
JP2007101100A (ja) 空気調和機
JP2005308391A (ja) 空気調和機
WO2008038585A1 (fr) Appareil de conditionnement d'air

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4918371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees