JP4917365B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来より、身体から***される尿、便等の***物を吸収保持する吸収性物品として、例えば、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シート及び裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつが知られている。このような使い捨ておむつは、着用時に***される尿等の***物を液透過性の表面シートを介して吸収体で保持し、液不透過性の裏面シートにより、***物が吸収性物品の外に漏れ出すのを防ぐ構造になっている。
使い捨ておむつにおいて、排便等の***物の漏れ防止や保持機能の向上を目的として様々な工夫がなされている。例えば、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収性コアが介在し、その吸収性コアが厚さ方向を二分する上層コアと下層コアとで構成され、かつ、装着時において上層コアが臀部に当接する部位において前後方向を二分する前側コアと後側コアとで構成されるとともに、前後方向において所要寸法離間することで、臀部当接部位の横方向に延び、所定の大便保持用ポケットが構成される使い捨ておむつが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載の発明であっても、吸収性物品の着用時に、着用者の臀部にてオムツが轢きこんだ際に、前側コアと下層、後側コアと下層との間に吸収体の厚み分の段差が発生することから、着用者に違和感を与えてしまう場合があった。
また、吸収体コアの横方向側縁が互いに平行に面取りされ、吸収体コアの隣接した独立セグメント間の長さ方向移動を助長することを特徴としており、それにより着用者の体の前部から後部にかけた体の相違に適応する吸収体を提供することができる。この構成によりコアの長さ方向縁が自由になり、Z方向での相対移動を前記縁において最大にすることができ、それにより体との密着を高めることができる使い捨ておむつが提供されている(例えば、特許文献2)。
しかし、独立セグメントの縁が、中心部に対してZ方向に体から離れた位置へ相対移動し、それにより、中心部が体と密着する状態になる変形を狙いとしているが、変形を制御することが出来ていないため、必ずしも狙いとした変形ができないという場合があった。
特許第3130438号公報 特許第3233930号公報
本発明は、以上に鑑みてなされたものであり、所定の形状に変形可能な吸収体を備える使い捨ておむつを提供することを課題とする。
本発明者は、縦長状の吸収体の両側に切り欠き状の凹部を形成し該吸収体を所定形状に変形可能にすることで、排便等の***物の漏れ防止機能や収容機能を向上させることが可能であることを見出し、本発明を完成した。
(1) 前身頃と後身頃とを少なくとも備え、幅方向と前記幅方向に直交する長手方向とを有するシャーシーと、前記前身頃における所定位置から前記後身頃における所定位置まで前記長手方向に沿うように配設される縦長状の吸収体と、を少なくとも備える使い捨ておむつであって、前記吸収体は、該吸収体を前記長手方向において二等分する中心線から前記後身頃側における後縁までの所定位置に形成される屈曲誘導部を備える使い捨ておむつ。
(2) 前記屈曲誘導部は、隣接する領域より幅狭になるよう形成された幅狭部、隣接する領域より該吸収体を構成する材料の密度を低くすることで形成される低密度部、隣接する領域より該吸収体を構成する材料の目付け量を小さくすることで形成される低目付部又は、異なる吸収体を離間して配置することで形成される離間部のいずれかである(1)に記載の使い捨ておむつ。
(3) 前記屈曲誘導部は、前記幅狭部であり、前記幅狭部における両側には、該吸収体の幅方向における側縁で形成される切り欠き状の凹部がそれぞれ形成される(2)に記載の使い捨ておむつ。
(4) 前記吸収体の前記幅方向における両側縁に前記長手方向に沿うように配置される一対の第1伸縮性部材と、を備え、前記伸縮性部材の前記長手方向における両端は、前記屈曲誘導部に対して前記長手方向における一方側と他方側のそれぞれに配置される(1)から(3)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(5) 装着状態において、前記吸収部は、該吸収体における前記屈曲誘導部から前記後縁までが、前記屈曲誘導部を屈曲腺として該吸収体における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲する(1)から(4)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(6) 前身頃と後身頃とを少なくとも備え、幅方向と前記幅方向に直交する長手方向とを有するシャーシーと、前記前身頃における所定位置から前記後身頃における所定位置まで前記長手方向に沿うように配設される縦長状の吸収体と、を少なくとも備える使い捨ておむつであって、前記吸収体は、主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、を備える使い捨ておむつ。
(7) 前記中央吸収部は、前記幅方向外側にそれぞれ突出する両凸状である(6)に記載の使い捨ておむつ。
(8) 前記中央吸収部は、該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部又は肉薄部を備える(7)に記載の使い捨ておむつ。
(9) 前記空隙部又は肉薄部それぞれにおける前記幅方向外側の外郭線は、前記幅方向外側に突出する凸状である(8)に記載の使い捨ておむつ。
(10) 前記第2幅狭部における両側には、該吸収体の幅方向における側縁で形成される切り欠き状の凹部がそれぞれ形成される(6)から(9)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(11) 前記凹部は、前記後身頃側吸収部における側縁と、前記中央吸収部における側縁とにより形成され、前記凹部を形成する前記後身頃側吸収部の側縁は、略直線であり、前記空隙部又は前記肉薄部それぞれは、該空隙部又は該肉薄部における前記後身頃側の端部が前記後身頃側吸収部の側縁における延長線上又はその近傍に位置するよう形成される(10)に記載の使い捨ておむつ。
(12) 前記吸収体の前記幅方向における両側縁近傍に前記長手方向に沿うように配置される一対の第1伸縮性部材を備え、前記第1伸縮性部材の前記長手方向における両端は、前記吸収体の長手方向における前縁近傍及び後縁近傍にそれぞれ配置される(6)から(11)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(13) 前記後身頃に配置される第3伸縮部材を備え、前記第3伸縮部材は、前記幅方向に延びるように配置される(6)から(12)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(14) 少なくとも装着時において、前記シャーシーの前記長手方向における前縁及び後縁により形成される胴開口と、前記胴開口部と対向する側に形成され前記シャーシーの幅方向における側縁により形成される一対の脚開口部と、を有するように形成され、前記後身頃における前記脚開口を形成する側縁に沿うように配置される第2伸縮部材を備え、前記第2伸縮部材の少なくとも一部は、前記第2幅狭部の近傍に配置される(6)から(13)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(15) 装着状態において、前記後身頃側吸収部は、前記第2幅狭部を屈曲腺として前記吸収体における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、前記中央吸収部は、幅方向外側における側方領域がそれぞれ前記厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、前記屈曲した後身頃側吸収部と、前記中央吸収部における幅方向の中央域と、前記屈曲した側方領域とにより所定の空洞部を形成する(6)から(14)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(16) 前記中央吸収部は、該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部又は肉薄部を備え、前記側方領域は、前記空隙部又は肉薄部それぞれにおける前記幅方向外側の領域である(15)に記載の使い捨ておむつ。
(17) 前身頃と後身頃とを少なくとも有するシャーシーを備える使い捨ておむつに用いられる使い捨ておむつ用吸収体であって、主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、を備える使い捨ておむつ用吸収体。
(18) 前記中央吸収部は、前記幅方向にそれぞれ突出する両凸状である(17)に記載の使い捨ておむつ用吸収体。
(19) 前記中央吸収部は、該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部又は肉薄部を備える(18)に記載の使い捨ておむつ用吸収体。
本発明によれば、所定の形状に変形可能な吸収体を備える使い捨ておむつを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。
また、本実施形態においては、主に前身頃と後身頃とを所定の接合部において接合することにより胴開口及び一対の脚開口を形成するパンツ型の使い捨ておむつについて説明するが、本発明はこのタイプ使い捨ておむつに限定されない。例えば、前身頃と後身頃とを係止部材等で係止させることにより着用可能な展開型の使い捨ておむつを含む。また、例えば、パンツ型に形成された使い捨ておむつの前身頃及び後身頃の所定の接合部において、展開型の使い捨ておむつに用いられるような再係止が可能な面ファスナー等の係止部材により係止され、パンツ型の使い捨ておむつでありながら容易に当該おむつの係止を解除し、パンツ型の使い捨ておむつを展開及び再係止させることが可能な使い捨ておむつを含む。
さらに、本実施形態においては、子供用の使い捨ておむつについて説明するが、本発明においてはこれに限らない。例えば、大人用の使い捨ておむつを含む。また、本発明に係る使い捨ておむつの吸収体においては、おむつカバー等に用いられる尿取りパット等のおむつパットを含む。
図1は、本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。図3は、図2のX−X断面図である。図4は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの分解組立図である。図5(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつにおける吸収体の正面図である。図5(B)は、図5(A)のX―X断面図である。図6(A)から(D)は、吸収体の変形状態を示す図である。図7は、変形後の吸収体を示す斜視図である。図8は、装着時における吸収体の状態を説明する図である。図9は、第1実施形態の変形形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。図10は、第2実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。図11(A)は、第2実施形態に係る使い捨ておむつにおける吸収体の正面図であり、(B)は、変形後の吸収体を示す斜視図である。図12は、装着時における吸収体の状態を説明する図である。図13は、第3実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。図14は、吸収体の変形形態を示す平面図である。図15は、吸収体の変形形態を示す平面図である。図16は、吸収体の変形形態を示す平面図である。図17(A)は、吸収体の変形形態を示す平面図である。図17(B)は、図17(A)のY―Y断面図である。図18は、吸収体の変形形態を示す平面図である。
[1]第1実施形態
[1.1]全体構成
本発明の第1実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1を用いて、本発明に係る使い捨ておむつの全体構成を説明する。なお、本実施形態においては、使い捨ておむつ1のうち着用者の身体に向けられる一方側を肌当接面側とし、肌当接面側と反対の他方側を非肌当接面側とする。
図1に示すように、本実施形態に係る使い捨ておむつ1は、使い捨ておむつ1の外形を形成し、装着時において胴周りを形成するシャーシー2と、着用者の股間部に該当する位置に配置される股下部23と、を備える。また、図2に示すように、シャーシー2は、着用者の腹部側に配置される前身頃21と、着用者の背部側に配置される後身頃22と、を有し、前身頃21と後身頃22との間に股下部23が配置される。
股下部23は、使い捨ておむつ1の幅方向に対して、前身頃21及び後身頃22よりも幅狭になっており、股下部23と連続する前身頃21及び後身頃22もその一部において幅狭になっている。言い換えると、使い捨ておむつ1は、展開状態において、長手方向における両縁側が幅広であり、長手方向における中央域が幅狭になるよう形成される。つまり、使い捨ておむつ1における幅方外側の側縁95、97は、長手方向における中央域が狭くなるような凹状部205を形成する。言い換えると、使い捨ておむつ1は、いわゆる砂時計型に形成される。
図1に示すように、使い捨ておむつ1は、前身頃21及び後身頃22の両側縁に形成される所定の接合部24において、前身頃21と後身頃22とを接合することにより、パンツ型形に形成される。
具体的には、図2に示すように、前身頃21における接合部24aと後身頃22における接合部24bとを貼り合わせるようにして接合することで、パンツ型に形成される。
そして、図1に示すように、側縁95、97の一部により構成される凹状部205それぞれが一対の脚開口7を形成する。そして、展開状態における長手方向における両縁(前縁91及び後縁93)が胴開口8を形成する。
脚開口7には、該脚開口7における開口に沿うように所定の弾性部材を配置することができる。具体的には、凹状部205を形成する前身頃21及び後身頃22における側縁部分に、該側縁部分に沿うように糸状若しくは帯状の弾性部材72をそれぞれ配置することができる。これにより、いわゆるレッグギャザー71を設けることができる。
同様に、胴開口8は、該胴開口8における開口に沿うように所定の弾性部材を配置することができる。具体的には、前身頃21における前縁91に該前縁91に沿うように糸状若しくは帯状の弾性部材82を配置すると共に、後身頃22における後縁93に該後縁93に沿うように糸状若しくは帯状の弾性部材82を配置することができる。これにより、いわゆるウエストギャザー81を設けることができる。
なお、本実施形態においては、前身頃21と後身頃22とを有するシャーシー2の前身頃21と後身頃22との間に股下部23を配置したが、本発明においては、このような形態に限定されない。例えば、シャーシー2が前身頃21、後身頃22及び股下部23を有する構成であってもよい。また、例えば、シャーシー2が前身頃21及び後身頃22を有し、表面シート3、吸収体4及び裏面シート5を有する独立した股下部をシャーシー2と接合させるものであってもよい。この場合、股下部における裏面シート5とシャーシー2とを接合してもよく、裏面シート5にシャーシー2の役割をもたせるものであってもよい。
また、図4に示すように、使い捨ておむつ1は、着用者の肌当接面側に設けられ、表面層を構成する縦長状に形成される液透過性の表面シート3と、表面シート3とシャーシー2との間に配置され、吸収層を構成する縦長状に形成された液保持性の吸収体4と、着用者の非肌当接面側に設けられ、裏面層を構成する縦長状に形成された液不透過性の裏面シート5とを有する。表面シート3、吸収体4及び裏面シート5のそれぞれは、股下部23を介して前身頃21から後身頃22に沿って配置される。これにより、***部から***された尿等の***物は、表面シート3における液透過領域を透過して、吸収体4で吸収される。非肌当接面側に配置される裏面シート5は、液不透過性であるため、尿等の***物は非肌当接面側には透過せず、吸収体4に吸収された状態で保持されることになる。
なお、本実施形態においては、裏面シート5は、着用者の非肌当接面側に配置したが、例えば、吸収体4とシャーシー2との間、若しくは、シャーシー2が複数枚のシート部材から形成される場合においては、それぞれのシート部材の間に配置してもよい。また、裏面シート5は、この裏面シート5の非肌当接面側に不織布等を接合させたものを使用してもよい。裏面シート5の非肌当接面側に不織布等を接合させることにより、着用者の装着時等における肌触りが向上するため好ましい。また、裏面シート5にフィルムを使用した場合には、フィルムに不織布等を接合させることにより、例えば、フィルムの擦れから生じる不快な音の発生を防止できるため好ましい。
図3又は図4に示すように、使い捨ておむつ1は、弾性部材61と防漏シート62を用いて形成される防漏壁6を備える。防漏壁6は、吸収体4の幅方向外側の側縁に吸収体4の長手方向に沿って配置されている。具体的には、吸収体4と、シャーシー2又は裏面シート5との間から吸収体4の厚さ方向に延出するように防漏シート62を設け、その防漏シート62の固定されていない端部側に少なくとも1本の弾性部材61を配置し、ホットメルト接着剤等により固定する。そして、防漏シート62を吸収体4の幅方向の中心側に吸収体4を包むように肌当接面側に折り返し、さらに吸収体4の幅方向外縁側に折り返すことにより断面がZ状になるように形成する(図3参照)。これにより、防漏壁6は、形成される。なお、防漏壁6は、防漏シートを吸収体4の幅方向に延出したままの状態で形成してもよい。
防漏壁6は、吸収体4から吸収体4の幅方向外縁側に延出している場合においては、吸収体4の長手方向における略中央領域40において、吸収体4と防漏壁6における弾性部材61との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。また、防漏壁6が折り返して配置されている場合においては、略中央領域40において防漏壁6の防漏シート62を幅方向に広げた状態において、吸収体4と防漏壁6における弾性部材61との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。
[1.2]シャーシー
図1又は図2に示すように、シャーシー2は、着用時(装着時)における着用者の腹部側に配置される前身頃21と、着用者の背部側に配置される後身頃22と、を有する。更に、シャーシー2は、前身頃21と、後身頃22との間に配置される股下部23を備える。シャーシー2は、前身頃21と後身頃22とのそれぞれの両側縁の一部が接合されてなる接合部24を備える。言い換えると、前身頃21における接合部24a、24aと、後身頃22における接合部24b、24bとを、例えば、超音波シールにより間欠的に接合することで、前身頃21と後身頃22とが接合される。これにより、シャーシー2は、パンツ形状に形成される。この接合部24における他の接合方法としては、熱シールやホットメルト接着剤等による接合を例示できる。
胴開口8の周領域に形成されるウエストギャザー81には、複数の糸状の弾性部材82が配置される。なお、弾性部材82は、帯状のものであってもよい。弾性部材82は、例えば、ポリウレタンとポリプロピレンの混合繊維から形成される不織布等のような伸縮性不織布や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを用いることができる。
脚開口7の少なくとも一部に形成されるレッグギャザー71には、複数の糸状の弾性部材72が配置される。なお、弾性部材72は、帯状のものであってもよい。弾性部材72は、例えば、ポリウレタンとポリプロピレンの混合繊維から形成される不織布等のような伸縮性不織布や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを用いることができる。
図1に示すように、レッグギャザー71を構成する弾性部材72は、脚開口7の開口周りに沿うように配置される。図1におけるパンツ型の状態において、弾性部材72は、脚開口7における上側(胴開口8側)にアーチ状に配置される。図2の展開図において説明すると、弾性部材72は、脚開口7を構成する側縁95、97の一部である凹状部205の一部に沿うように配置される。
具体的には、弾性部材72は、凹状部205を構成する前身頃21側の側縁及び後身頃22側の側縁それぞれに沿うように配置され、股下部23の側縁には配置されていない。そして、後身頃22における脚開口7を構成する側縁に沿うように配置される第2伸縮部材である弾性部材72は、該弾性部材72における長手方向内側の端部が、後述する吸収体4における第2幅狭部の近傍に位置するよう配置される。
シャーシー2の全部又は一部には、幅方向に向かう糸状の弾性部材26が長手方向に対し、所定の間隔で配置される。言い換えると、前身頃21及び後身頃22の全部又は一部に糸状の弾性部材26が配置される。これにより、使い捨ておむつ1がずり下がること等が防止される。なお、本発明においては、使い捨ておむつ1は、シャーシー2に糸状の弾性部材26を配置させたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、シャーシー2の全部又は一部に伸縮性不織布や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを配置してもよい。
[1.3]吸収体
[1.3.1]全体構成
図5(A)又は図5(B)に示すように、吸収体4は、縦長状に形成されている。吸収体4は、主に前身頃21側に配置される前身頃側吸収部43と、後身頃22側に配置される後身頃側吸収部44と、股下部23に配置される中央吸収部45と、を備える。そして、前身頃側吸収部43と中央吸収部45との間に形成される第1幅狭部100と、後身頃側吸収部44と中央吸収部45との間に形成される第2幅狭部110とを備える。
吸収体4は、略長方形で側縁195、197が、吸収体4の前縁191から長手方向に延びる所定長さ直線と、この直線に連続する幅方向内側に突出する第1の凹状と、この第1の凹部に連続する幅方向外側に膨らむ凸状と、この凸状に連続する第2の凹状と、この第2の凹状に連続する長手方向に延びる所定長さの直線とにより構成される。この吸収体4における幅方向における外側には、側縁195、197により構成される第1凹部46と第2凹部47とが形成される。言い換えると、第1幅狭部100の両端に第1凹部46が形成され、第2幅狭部110の両端に第2凹部47が形成される。
そして、中央吸収部45は、側縁195b、197bが幅方向外側に膨らむような両凸状である。また、中央吸収部45は、該中央吸収部45を幅方向に二等分する中心線Cの両側に長手方向に沿うように形成される一対の空隙部41(又は肉薄部)を備える。
空隙部41(又は肉薄部)は、第1幅狭部100及び第2幅狭部110と共に、吸収体4の変形を誘導する機能を有する。例えば、第2幅狭部110は、後身頃側吸収部44を厚さ方向に立ち上がるように屈曲することを誘導可能である。例えば、空隙部41は、該空隙部41の幅方向外側の領域を厚さ方向に立ち上がるよう屈曲することを誘導する。そして、吸収体4がこのように変形することで、例えば、排便を所定量収容可能な空洞部48(図7参照)を形成することができる。
[1.3.1.1]前身頃側吸収部
前身頃側吸収部43は、略長方形であり、中央吸収部45側が幅狭になるよう側縁195a、197aが幅方向内側に向かうよう変形している。前身頃側吸収部43は、例えば、排尿部に当接し***された排尿を吸収する。
[1・3・1.2]後身頃側吸収部
後身頃側吸収部44は、略長方形であり、中央吸収部45側が幅狭になるよう側縁195a、197aが幅方向内側に向かうよう変形している。後身頃側吸収部44は、例えば、排便等の***物を吸収すると共に、該排便等の漏れを抑制する。
[1.3.1.3]中央吸収部及び空隙部
中央吸収部45は、幅方向外側にそれぞれ突出する両凸状である。中央吸収部45は、それぞれが互いに相反する方向であって吸収体4の幅方向外側に膨らむように突出する一対の凸状部42、42を有する。凸状部42、42における外縁の形状は、例えば、曲率の低い湾曲状に形成されることが好ましいが、本発明においてはこれに限らない。例えば、台形状に形成したものであってもよい。さらに、本実施形態においては、凸状部42、42は、中央吸収部45において、一対設けたが本発明においてはこれに限らない。例えば、一対の凸状部42、42を中央吸収部45に複数設けてもよい。
凸状部42、42の幅方向における内側には、吸収体4の幅方向を二分する略中心線Cに対し互いに対称であって、長手方向に沿うように伸びる縦長状の空隙部41、41が形成される。言い換えると、空隙部41、41それぞれの幅方向外側に凸状部42、42が形成される。空隙部41、41は、吸収体4を構成する吸収性材料を配置しないことにより形成される。空隙部41、41は、吸収体4の長手方向に伸びる縦長状であると共に、該空隙部41、41における幅方向外側の外郭線は、幅方向外縁側に膨らむように突出する凸状に形成される。
凸状部42、42は、中央吸収部45における厚さ方向に立ち上がるように屈曲することが可能である。例えば、中央吸収部45に幅方向外側から幅方向内側に向かうように力が加えられた場合に、凸状部42、42は、中央吸収部45における厚さ方向に立ち上がるように屈曲する。例えば、中央吸収部45の幅を使用対象者の股下幅よりも広くすることで、大腿部により幅方向内側に向かう力を受けやすくなる。
空隙部41、41は、上述した凸状部42、42の屈曲を誘導する機能を有することができる。すなわち、凸状部42、42は、空隙部41、41を屈曲線として屈曲することができ、屈曲した状態を保持しやすくする。
具体的には、図6(B)に示すように、空隙部41、41は、中央吸収部45の幅方向外側である側縁195b、197bの側に突出するような凸状の湾曲部411、411と、長手方向に沿うように延びる直線状の起点部412、412とを備える。使い捨ておむつ1の着用時(装着時)において、着用者の大腿部から幅方向内側への圧縮力を受け、凸状部42、42が変形しようとする場合には、直線状に形成された起点部412、412が屈曲起点(線)になる。湾曲部411、411は、外縁(外郭線)が湾曲しているため応力を分散させてしまうためである。凸状部42、42が着用者の肌当接面側に立ち上がるような変形をすると、凸状部42、42から空隙部41、41に伝わる圧縮力は、空隙部41、41の湾曲部411、411において、湾曲部411、411の接線方向に当該圧縮力を逃がすため、空隙部41、41を潰すことなく保持することが可能になる。また、空隙部41、41は、吸収性材料を配置しないため、尿等の***物は、抵抗の少ない空隙部41、41の内部を自由に走り、他方向へすばやく拡散することが可能となるため、吸収速度を向上させることができる。
なお、湾曲部411、411は、例えば、凸状部42、42の外縁である側縁195b、197bと略同平行(例えば、回転軸が同軸等)の円弧を描くように形成されることが好ましい。これにより、例えば、吸収体4の割れや千切れ等を防止することが可能となるためである。また、例えば、使い捨ておむつ1の着用時において、着用者の大腿部から圧縮力を受けても、凸状部42、42から伝わる圧縮力を湾曲部411、411の接線方向に逃がすことが可能になり、空隙部41、41が着用者の大腿部や肌当接面側からの圧縮力により潰されることを防止することができるためである。
ここで、空隙部41、41の長手方向における長さとしては、例えば、10mm以上であることが好ましい。さらに好ましくは、50mmから100mmを例示できる。また、空隙部41、41の幅方向における長さとしては、例えば、5mm以上であって、吸収体4の中央吸収部45における幅方向の長さの50%以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは、5mmから40mmの範囲であることを例示できる。
なお、本実施形態においては、空隙部41、41は、長手方向に沿うように延び、幅方向外側に突出する凸状に形成したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、略台形状の空隙部が吸収体4の長手方向に伸びるように形成してもよい。このように、空隙部41、41は、幅方向の長さが全て異なるように長手方向に伸びる形状であってもよい。また、矩形の一部に半円状のものが取り付けたれたような形状であってもよい。このように、空隙部41、41は、長手方向における少なくとも一部において、幅方向の長さが異なるような形状であってもよい。また、長手方向に伸び、幅方向に突出する凸状の空隙部41、41の間に長手方向に伸びる1つの空隙部を設けてもよい。このように、空隙部は、複数設けてもよい。さらに、空隙部41、41は、湾曲した2以上の凸状部を形成してもよい。
また、本実施形態においては、空隙部41、41は、吸収体4の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線Cに対し、互いに対称となる位置にそれぞれ設けたが、例えば、略中心線Cの線上に1つ設ける構成としてもよい。この場合、吸収体4は、略V字状に変形することにより、尿や便を収容するための収容部を形成し得るためである。また、空隙部41、41は、複数本設けてもよい。この場合、中央吸収部45における吸収体4の面積が空隙部41、41の面積よりも50%以上の範囲にあることが好ましい。例えば、吸収性材料を配置しない場合の空隙部41、41の面積が、中央吸収部45における面積の50%の範囲を超えると、中央吸収部45において、尿等の***物が漏れるおそれが生じるためである。
ここで、空隙部41、41に代えて、吸収体4を構成する材料を少なくすることで肉薄に形成される肉薄部や、吸収体4をエンボス等により圧搾することにより形成される圧搾部を形成しても良い。
このように、使い捨ておむつ1は、中央吸収部45に凸状部42を設けることにより、吸収体4を幅広にすることができる。例えば、中央吸収部45に後述する空隙部41、41を設けた場合においても、中央吸収部45における吸収体4の面積を広くとることが可能になる。また、吸収性材料を配置しない空隙部41、41を設けることにより、上述の通り、凸状部42、42の屈曲を誘導すると共に、尿等の拡散・吸収速度を向上させることができる。
ここで、凸状部42、42は、少なくとも股下部23において、空隙部41、41に挟まれる略中央領域40よりも膨潤率が低く形成することが可能である。例えば、凸状部42、42は、略中央領域40よりも目付け量が小さくなるように形成することができる。つまり、目付け量を調整して、目付けを小さくすることにより、膨潤率を低くすることができる。例えば、略中央領域40の目付け量を550g/mから650g/mとすると、凸状部42、42における目付け量は、220g/mから620g/mとを例示することができる。言い換えると、略中央領域40の目付け量に対し、凸状部42、42における目付け量を40%から95%以内の範囲にすることを例示できる。なお、略中央領域40とは、図5(A)に示す空隙部41、41のそれぞれの幅方向における略中心部を横切り、長手方向に伸びる線L、Rに挟まれる領域をいう。また、膨潤率とは、吸収体4を構成する吸収性材料の乾燥状態における体積に対し、湿潤状態における体積の変化の割合をいう。すなわち、膨潤率が高いほど、湿潤状態における体積の増加が多く、膨潤率が低いほど、湿潤状態における体積の増加が多くなることを示す。
このように、少なくとも股下部23における凸状部42、42は、略中央領域40よりも膨潤率を低く形成した場合、例えば、使い捨ておむつ1の着用時において、着用者の大腿部から圧縮力を受け凸状部42、42が着用者の肌当接面側に立ち上がるように変形した状態において、排便等を収容可能な空洞部48の空間容積減少を抑制することができる。つまり、図7に示すように、変形後に形成される空洞部48の立ち上り側壁を構成する凸状部42、42は、変形により底部に配置される略中央領域40よりも膨潤率が低く形成されているため、膨潤により中央部方向(内側)に膨らむ量が少なく、空洞部48の入り口を狭くすることや、排便等の収容容積の減少を抑制することが可能である。
[1.3.2]屈曲誘導部及び幅狭部
図5に示すように、吸収体4は、幅方向に狭くなるように形成される第1幅狭部100と第2幅狭部110とを備える。第1幅狭部の両端には、該吸収体4の幅方向における側縁195、197で形成される切り欠き状の第1凹部46、46がそれぞれ形成される。同様に、第2幅狭部110の両端には、該吸収体4の幅方向における側縁195、197で形成される切り欠き状の第2凹部47、47がそれぞれ形成される。
中央吸収部45の側縁195b、197bは幅方向外側に膨らむ凸状に形成され、その一端側には切り欠き状に形成された第1凹部46、46が形成され、他端側には切り欠き状に形成された第2凹部47、47が形成される。言い換えると、第1凹部46、46は、前身頃側吸収部43の側縁195a、197aと、中央吸収部45の側縁195b、197とにより形成される。そして、第2凹部47、47は、後身頃側吸収部44の側縁195c、197cと、中央吸収部45の側縁195b、197とにより形成される。
ここで、第2幅狭部の両端に形成される第2凹部47、47の深さは、後身頃側の側縁195c、197cを基準として、幅方向に、それぞれ10mm以上であり、かつ、吸収体幅に対して25%以下の寸法であることが好ましい。深さが10mm以下では、吸収体4を構成する吸収コア(パルプ/SAP)をラップする素材(ティッシュや親水性不織布等)により、第2凹部47より股下側の吸収性コアの変形が背側の吸収性コアの変形に伝わってしまい、それぞれが独立した変形をする事ができない。また、吸収体幅の25%以上では、吸収性コアの変形域が大きくなり着用時において、吸収性コアの縁が体に近い位置に存在するように変形するため、相対的に、吸収性コアの中心部は体からより離れた位置に存在することとなり、フィット感を失わせ、違和感を与えてしまう。
また、第2凹部47における長手方向の寸法は、吸収体4の厚み以上であり、好ましくは吸収体4の厚みに対して2倍以上であることが望ましい。吸収体4の厚み以下では、第2凹部47の長手方向前後の吸収性コア同士が干渉してしまい独立した変形を妨げてしまう場合がある。
また、第2凹部47、47における最も幅方向内側に突出する突端部は、中央吸収部45における長手方向の中心より、後身頃22側に形成されることが好ましい。突端部が中央吸収部45の長手方向の中心よりも前身頃21側に形成される場合には、排便等を収容する空洞部48が前身頃21側に形成され、好適に排便等を収容できない場合がある。
第1幅狭部100及び第2幅狭部110は、吸収体4における所定領域が該吸収体4の厚さ方向に立ち上がるように屈曲することを誘導できる。具体的には、第1幅狭部100は、前身頃側吸収部43における屈曲を誘導する屈曲誘導部であり、第2幅狭部110は、後身頃側吸収部44における屈曲を誘導する屈曲誘導部である。
特に、第2屈曲誘導部は、後身頃側吸収部44を厚さ方向に立ち上がるように屈曲させ、排便等の後漏れを抑制すると共に、排便等を収容可能な空洞部48(図7参照)を形成させる。ここで、空洞部48は、屈曲した後身頃側吸収部44と、中央吸収部45における幅方向の中央域と、屈曲した側方領域である凸状部42とにより、略カップ状に形成されることから、この変形に寄与する構造も重要である。例えば、第2凹部47における凹状は深く、突端部における曲率半径が小さい(急な曲線)である場合、中央吸収部45の凸状部42、42の変形を、後身頃側吸収部44に影響を与えることを抑制できる場合がある。また、第2凹部47、47を構成する略直線の側縁(側縁195c、197cそれぞれの一部)の延長上又はその近傍に、空隙部41、41の後身頃側端部が位置するよう該空隙部41、41を形成した場合も併せて例示できる。
ここで、第2幅狭部110の両端に形成される第2凹部47、47は、切り欠き状だけでなく、例えば、図14に示す吸収体500Aのように、略U字の凹部であってもよい。更に、また、第2幅狭部110両端に第2凹部47、47を形成した場合だけでなく、例えば、図15に示す吸収体500Bのように、切り込み501、503を略V字にいれた場合でもよい。これにより、略V字の突端部と突端部との間は幅狭となる。更には、吸収体の側縁における所定の対向する位置に配置される吸収材料を少なくすることでも実質的に幅狭部を形成できる。
ここで、後身頃側吸収部44を厚さ方向に立ち上がるように屈曲させる屈曲誘導部としては、上述した第2幅狭部の他、例えば、隣接する領域より吸収体4を構成する吸収材料の密度を低くすることで形成される低密度部や、隣接する領域より吸収体4を構成する材料の目付け量を小さくすることで形成される低目付部又は、異なる吸収体を離間して配置することで形成される離間部を例示することができる。
例えば、図16に示す吸収体500Cのように、前身頃側吸収部511及び後身頃側吸収部513においては吸収体4を構成する材料の密度を高くし、前身頃側吸収部511と後身頃側吸収部513との間の領域510における材料の密度を低くすることで、屈曲誘導部を形成することができる。
図17(A)又は(B)に示す吸収体500Dのように、前身頃側吸収部521と後身頃側吸収部523との間の領域520に、例えば、所定強さの気体を噴きあてることで、吸収体4を構成する材料が少ない領域(低目付領域)を形成すると共に、この低目付領域の両側に材料の密度が高い高密度領域を形成することで、屈曲誘導部を形成することができる。
図18に示す吸収体500Fのように、前身頃側に配置される第1吸収体551と、後身頃側に配置される第2吸収体552とを所定間隔だけ離間させて配置することで、第1吸収体と第2吸収体の間の領域550を、吸収体が存在しない離間領域である屈曲誘導部を形成することができる。
[1.3.3]各種ギャザー及び弾性部材
図2又は図3に示すように、本実施形態における使い捨ておむつ1は、吸収体4の幅方向における両側縁近傍に長手方向に沿うように配置される、一対の第1伸縮性部材である弾性部材61を備える。弾性部材61は、防漏シート62に防漏壁6の長手方向に沿うように配置される。そして、図2に示すように、弾性部材61の長手方向における両端は、吸収体4の長手方向における前縁191近傍及び後縁193近傍にそれぞれ配置される。このように配置された防漏壁6は、吸収体4を図7に示すような略U字状に変形することに寄与する。
図1又は図2に示すように、シャーシー2の全部又は一部には、幅方向に延びるように複数の第3伸縮部材である弾性部材26が配置される。複数の弾性部材26は糸状又は帯状であり、複数の弾性部材26は、長手方向に所定の間隔でそれぞれ略平行に配置される。そして、後身頃22の全部又は一部に配置される弾性部材26は、使い捨ておむつ1がずり下がること等を防止すると共に、少なくとも後身頃22(着用時における胴回り領域)を着用者の身体側に押し当てる。これにより、後身頃側吸収部44は、着用者の身体に押し当てられ、結果として、後身頃22は、着用者の身体のライン(形状)に沿った状態で維持される。つまり、該後身頃側吸収部44の幅方向に広がった状態となるので幅入りが抑制される。後身頃側吸収部44の幅入りが抑制された状態で、吸収体4全体の変形が可能である。
図1又は図2に示すように、少なくとも装着時において、使い捨ておむつ1は、長手方向における前縁91及び後縁93により形成される胴開口8と、胴開口8と対向する側に形成されシャーシー2の幅方向における側縁95、97により形成される一対の脚開口7、7とを有するように形成される。そして、後身頃22における脚開口7を形成する側縁95a、97aに沿うように配置される、第2伸縮部材である弾性部材72を備える。弾性部材72は、レッグギャザー71を構成する。この第2伸縮部材である弾性部材72は、後身頃22における側縁の一部である接合部24b、24bの所定位置から、凹状部205の一部を構成する側縁95a、97aに沿うように配置される。そして、第2伸縮部材である弾性部材72、72における吸収体4の長手方向内側(幅方向の内側でもある)に位置する端部は、第2幅狭部110の近傍に配置される。
弾性部材72が、本実施形態とは異なる態様、例えば、前身頃21から後身頃22まで連続して形成されている場合(例えば、互い交差するように配置される場合や、中心線Cにおける同じ側を長手方向に延びるようにそれぞれ配置される場合を例示できる。)には、第2伸縮部材の少なくとも一部は、第2幅狭部の近傍に配置される。
ここで、第2伸縮部材である弾性部材72、72の端部(一部)が、第2幅狭部110の近傍であって、長手方向における後縁193側に配置されている場合には、後身頃側吸収部44が、例えば、着用者の体に沿って幅入りすることなく装着される。
また、図9に示すように、弾性部材72、72の端部(一部)が、第2幅狭部110の近傍であって、吸収体4の長手方向における中心側に配置されている場合には、中央吸収部45が、例えば、着用者の体に沿って、吸収体4の幅方向により広がった状態にて着用(装着)される。つまり、排便等を収容する空洞部48を、より大きくして排便を好適に収容することが可能になる場合がある。
また、着用時においてその股下域に相当する吸収性コアは、防漏壁6(弾性部材61)と空隙部41、41により、側縁195、197がより容易に体方向(吸収体4における厚さ方向)に立ち上がるように屈曲変形し、図7に示すような空洞部48が形成される。三角錐状の空間が形成される。さらに、このように構成した使い捨ておむつ1では、幅方向に、中心線Cに対称な空隙部41、41が形成されていることから、中央吸収部45の幅方向中心が着用者の体の中心に確実に配置可能になる場合がある。つまり、吸収体4の変形により形成された空洞部48が、使い捨ておむつ1の着用時には、この着用者の体の中心に配置されるため、より確実に排便等を収容することが可能になる。これにより、排便等の漏れが大幅に低減される場合がある。
[1.3.4]使用態様
図7に示すように、装着状態において、吸収体4は長手方向においてU字状に変形し、後身頃側吸収部44は、第2幅狭部110を屈曲線として吸収体4における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲する。
また、図5又は図6に示すように、中央吸収部45において幅方向外側に配置される側方領域の凸状部42、42それぞれが、厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲する。具体的には、図6(A)に示す状態において、矢印で示すように幅方向外側から内側に力が加わることで、図6(B)に示すように、凸状部42、42がそれぞれ立ち上がるように屈曲する。そして、図6(C)に示すように、この変形状態においても、吸収体4全体では、薄いカップ状の収容部を形成する。
上記屈曲変形の後、図7又は図8に示すように、屈曲した後身頃側吸収部44と、中央吸収部45における幅方向の中央域と、屈曲した側方領域である凸状部42とにより所定の空洞部48を形成する。
屈曲した後身頃側吸収部44と、中央吸収部45における幅方向の中央域と、屈曲した側方領域である凸状部42とにより、略カップ状に形成されることから、この変形に寄与する構造も重要である。例えば、第2凹部47における凹状は深く、突端部における曲率半径が小さい(急な曲線)場合、中央吸収部45の凸状部42、42の変形が、後身頃側吸収部44に影響を与えることを抑制できる場合がある。また、第2凹部47、47を構成する略直線の側縁(側縁195c、197cそれぞれの一部)の延長上又はその近傍に、空隙部41、41の後身頃側端部が位置するよう該空隙部41、41を形成した場合も併せて例示できる。
また、図6(A)から(D)に示すように、使い捨ておむつ1の着用時に着用者の大腿部から矢印方向に圧縮力を受けた場合において、レッグギャザー71(弾性部材72)の引張応力等により、凸状部42、42が着用者の肌当接面側に立ち上がるように変形した場合においても、凸状部42、42の変形とは係わりなく前身頃側吸収部43及び後身頃側吸収部44を着用者の身体に沿って、湾曲した状態の変形を可能にすることができる。切り欠き状に形成された一対の第2凹部47、47のそれぞれを繋ぐ線、及び一対の第1凹部46、46のそれぞれを繋ぐ線が吸収体4の前身頃側吸収部43及び後身頃側吸収部44の変形時における折れ起点となり得るためである。
このように、前身頃側吸収部43及び後身頃側吸収部44が着用者の身体の形状に沿って、湾曲状に変形すると共に、吸収体4の幅方向において、凸状部42、42が肌当接面側に立ち上がるように変形することにより、使い捨ておむつ1は、図7に示すような空洞部48を形成することができる。また、これにより、着用者に違和感を抱かせることなく、排便等の漏れを抑制することが可能な使い捨ておむつ1を提供することがえきる。
[2]第2実施形態
図10から図12により、本発明の第2実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1Aを説明する。本実施形態における使い捨ておむつ1Aは、第1実施形態における使い捨ておむつ1における吸収体4のみが異なる使い捨ておむつである。本実施形態においては、第1実施形態の吸収体4とは形状が異なる吸収体4Aついて主に説明する。
本実施形態における吸収体4Aは、中央吸収部45Aと、後身頃側吸収部44Aと、中央吸収部45Aと後身頃側吸収部44Aとの間に形成される第2幅狭部110Aと、を備える。吸収体4Aは、後身頃側吸収部44を厚さ方向に立ち上がるように屈曲させる屈曲誘導部である第2幅狭部110Aのみ形成される。第2幅狭部110Aの両端には、第2凹部47A、47Aが形成される。
第2幅狭部110Aは、後身頃側吸収部44Aを厚さ方向に立ち上がるように屈曲することを誘導し、例えば、図5(B)及び図6に示すように、例えば、使い捨ておむつ1Aを着用(装着)する場合等において吸収体4AがU字状に変形する際に、後身頃側吸収部44Aを好適に屈曲変形させる。
屈曲誘導部である第2幅狭部110Aにより、後身頃側吸収部44Aが厚さ方向に立ち上がるように屈曲変形することで、排便等の漏れを抑制することが可能となる。
本実施形態において、屈曲誘導部として幅狭部を形成した態様を説明したが、当然に、第1実施形態において例示された他の屈曲誘導部を適用することができる。
[3]第3実施形態
図13により、本発明の第3実施形態におけるオープン型の使い捨ておむつ1Bを説明する。本実施形態における使い捨ておむつ1Bは、第1実施形態における使い捨ておむつ1におけるシャーシー2のみが異なる使い捨ておむつである。本実施形態においては、第1実施形態のシャーシー2とは形状が異なるシャーシー2Bの吸収体4について主に説明する。
本実施形態におけるシャーシー2Bは、略縦長状であり、幅方向における中央域には、吸収体4が長手方向に沿うように配置される。長手方向における吸収体4の後身頃側吸収部が配置される側の後縁側には、弾性部材720が配置される。弾性部材720は、シャーシー2Bにおける幅方向に伸縮可能に配置される。そして、弾性部材720の弾性部材の幅方向外側には、一対の係止部711、711が配置される。
長手方向における吸収体4の前身頃側吸収部が配置される側の前縁側には、被係止部材710が配置される。被係止部材710は、シャーシー2Bの厚さ方向において吸収体4とは反対側の面に配置される。
オープン型の使い捨ておむつ1Bを着用するには、前縁と後縁とで胴開口を形成するように装着し、係止部711、711を被係止部材710の外面に重ねるようにして係止する。これにより、シャーシー2Bの両側縁も一対の脚開口を形成し、装着される。
オープン型の使い捨ておむつ1Bにおける吸収体4の屈曲等の変形は、第2実施形態に記載の通りである。本実施形態におけるオープン型のシャーシー2Bにおいても、吸収体4は、所定の屈曲変形をし、例えば、排便等を収容可能な空洞部を形成することができる。
[4]各構成物
以下に、使い捨ておむつの各構成物について説明する。
[4.1]シャーシー
シャーシー2は、使い捨ておむつ1の外形を構成する。シャーシー2は、一枚のシート状部材で構成されていても良く、複数のシート状部材が接着されて構成されていても良い。なお、本実施形態においては、使い捨ておむつ1は、前身頃21及び後身頃22を有するシャーシー2と、前身頃21と後身頃22との間に位置される股下部23と、を備え、シャーシー2の所定位置に股下部23を介して表面シート3、吸収体4及び裏面シート5が接合されるが、本発明においてはこれに限らない。例えば、シャーシー2が前身頃21、後身頃22及び前身頃21と後身頃22との間に位置される股下部23を有し、シャーシー2の所定位置に表面シート3、吸収体4及び裏面シート5が配置されるものであってもよい。また、例えば、シャーシー2が前身頃21及び後身頃22を有し、表面シート3、吸収体4及び裏面シート5を有する股下部23が独立してシャーシー2と接合させるものであってもよい。この場合、股下部23における裏面シート5とシャーシー2とを接合してもよく、裏面シート5にシャーシー2の役割をもたせるものであってもよい。
シャーシー2は、例えば、通気性であり、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても、破損しない強度を有し、肌に刺激を与えない材料が好ましく、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、通気性を有するシート状材料を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の合成繊維をポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等により形成したものを例示できる。不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付けが15g/mから35g/mの範囲から得られる材料を例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、もしくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
有孔プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような熱可塑性樹脂による有孔シートや、多孔質の発泡材等を例示できる。
[4.2]表面シート
表面シート3は、使用時には身体側に配置されると共に***部に当接される。表面シート3は、全面が液透過性であっても良く、一部が液透過性であっても良い。また、一枚のシート状部材で構成されていても良く、複数のシート状部材が接着されて構成されていても良い。
表面シート3としては、例えば、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても破損しない強度をもち、肌に刺激を与えない材料が好ましく、織布、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、液透過性を有するシート状材料を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の疎水性繊維に親水処理を施したものをポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等の製法により形成したものを例示できる。また、不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付けが15g/mから35g/mの範囲から得られる材料を例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、もしくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
有孔プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような熱可塑性樹脂による有孔シートや、多孔質の発泡材等を例示できる。
[4.3]吸収体
吸収体4は、尿などの排出された体液を吸収、保持する。吸収体4としては、例えば、高吸収性ポリマーと親水性繊維とが混合されて積層されたもの、或いは、高吸収性ポリマーが親水性シートにホットメルト接着剤等により固定化された構造を有してもよい。また、高吸収性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸塩系、デンプン/アクリル酸塩系などの吸収性ポリマーで、その吸水可能倍率が20g/g以上、その粒度が100〜800μmであるものが80%以上を占めるものを例示できる。親水性繊維としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やレーヨン繊維などを例示できる。親水性シートとしては、ポリオレフィン系、ポリエステル系などの疎水性繊維に親水処理を施したものから形成されるポイントボンド、エアスルー、スパンボンドなどの不織布(目付け15〜35g/m)を例示できる。ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものを例示できる。
[4.4]裏面シート
裏面シート5としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を主体とした熱可塑性フィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムを接合したもの、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)の複数層等を用いることができる。好ましくは、例えば、ポリオレフィン系の樹脂を主体とし、目付が10g/mから30g/mの範囲から得られる樹脂フィルムが好ましい。
[4.5]弾性部材
弾性部材26としては、例えば、天然ゴムや、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴムを用いることができる。また、シート状の弾性部材26としては、例えば、目付けが30g/mから80g/mの発泡ポリウレタン、目付けが20g/mから70g/mのポリウレタンとポリプロピレンとの混合繊維から形成される不織布等を用いることができる。
[4.6]接着剤
表面シート3及び吸収体4とシャーシー2とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。また、表面シート3と吸収体4とは、ホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。なお、接合は、上記ホットメルト接着に限られず、例えば、熱シール、超音波シール等を単独又は組み合わせて使用してもよい。
ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものを例示できる。ホットメルト接着により接合した場合における塗工パターンは、例えば、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工等が挙げられる。ホットメルト接着における接着剤の目付量は、1g/mから30g/mが好ましく、更には3g/mから10g/mであることが好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンの場合には、その線径は30μmから300μmであることが好ましい。
本発明の実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図である。 本発明の実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。 図2のX−X断面図である。 本発明の実施形態に係る使い捨ておむつの分解組立図である。 発明の実施形態に係る使い捨ておむつの吸収体を示す図である。 吸収体の変形状態を示す図である。 変形後の吸収体を示す斜視図である。 装着時における吸収体の状態を説明する図である。 第1実施形態の変形形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。 第2実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。 (A)は第2実施形態に係る使い捨ておむつにおける吸収体の正面図であり、(B)は、変形後の吸収体を示す斜視図である。 装着時における吸収体の状態を説明する図である。 第3実施形態に係る使い捨ておむつを展開した状態を示す展開図である。 吸収体の変形形態を示す平面図である。 吸収体の変形形態を示す平面図である。 吸収体の変形形態を示す平面図である。 (A)は、吸収体の変形形態を示す平面図である。(B)は、(A)のY―Y断面図である。 吸収体の変形形態を示す平面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 シャーシー
3 表面シート
4 吸収体
5 裏面シート
6 防漏壁
7 脚開口
8 胴開口
21 前身頃
22 後身頃
23 股下部
41 空隙部
42 凸状部
46 第1凹部
47 第2凹部
100 第1幅狭部
110 第2幅狭部

Claims (9)

  1. 前身頃と後身頃とを少なくとも備え、幅方向と前記幅方向に直交する長手方向とを有するシャーシーと、
    前記前身頃における所定位置から前記後身頃における所定位置まで前記長手方向に沿うように配設される縦長状の吸収体と、を少なくとも備える使い捨ておむつであって、
    前記吸収体は、
    主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、
    主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、
    前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、
    前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、を備え、
    前記中央吸収部は、
    前記幅方向外側にそれぞれ突出する一対の凸状部と、
    該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部と、を備え、
    前記空隙部は、
    前記中央吸収部の長手方向に沿うように延びる直線状の起点部と、
    前記起点部よりも前記幅方向外側に位置すると共に、前記中央吸収部の幅方向外側に突出する湾曲部と、を備え、かつ前記起点部と前記湾曲部とで取り囲まれた形状に形成され、
    前記湾曲部は、前記凸状部の側縁と略同平行の円弧を描くように形成される使い捨ておむつ。
  2. 前記第2幅狭部における両側には、該吸収体の幅方向における側縁で形成される切り欠き状の凹部がそれぞれ形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記凹部は、前記後身頃側吸収部における側縁と、前記中央吸収部における側縁とにより形成され、
    前記凹部を形成する前記後身頃側吸収部の側縁は、略直線であり、
    前記空隙部は、該空隙部における前記後身頃側の端部が前記後身頃側吸収部の側縁における延長線上又はその近傍に位置するよう形成される請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体の前記幅方向における両側縁近傍に前記長手方向に沿うように配置される一対の第1伸縮性部材を備え、
    前記第1伸縮性部材の前記長手方向における両端は、前記吸収体の長手方向における前縁近傍及び後縁近傍にそれぞれ配置される請求項1から3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記後身頃に配置される第3伸縮部材を備え、
    前記第3伸縮部材は、前記幅方向に延びるように配置される請求項1から4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 少なくとも装着時において、前記シャーシーの前記長手方向における前縁及び後縁により形成される胴開口部と、前記胴開口部と対向する側に形成され前記シャーシーの幅方向における側縁により形成される一対の脚開口部と、を有するように形成され、
    前記後身頃における前記脚開口を形成する側縁に沿うように配置される第2伸縮部材を備え、
    前記第2伸縮部材の少なくとも一部は、前記第2幅狭部の近傍に配置される請求項1から5のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 装着状態において、
    前記後身頃側吸収部は、前記第2幅狭部を屈曲線として前記吸収体における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、
    前記中央吸収部は、幅方向外側における側方領域がそれぞれ前記厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、
    前記屈曲した後身頃側吸収部と、前記中央吸収部における幅方向の中央域と、前記屈曲した側方領域とにより所定の空洞部を形成する請求項1から6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記側方領域は、前記空隙部における前記幅方向外側の領域である請求項7に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前身頃と後身頃とを少なくとも有するシャーシーを備える使い捨ておむつに用いられる使い捨ておむつ用吸収体であって、
    主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、
    主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、
    前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、
    前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、
    を備え、
    前記中央吸収部は、
    前記幅方向外側にそれぞれ突出する一対の凸状部と、
    該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部と、を備え、
    前記空隙部は、
    前記中央吸収部の長手方向に沿うように延びる直線状の起点部と、
    前記起点部よりも前記幅方向外側に位置すると共に、前記中央吸収部の幅方向外側に突出する湾曲部と、を備え、かつ前記起点部と前記湾曲部とで取り囲まれた形状に形成され、
    前記湾曲部は、前記凸状部の側縁と略同平行の円弧を描くように形成される使い捨ておむつ用吸収体。
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