JP4917365B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
[1.1]全体構成
本発明の第1実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1を用いて、本発明に係る使い捨ておむつの全体構成を説明する。なお、本実施形態においては、使い捨ておむつ1のうち着用者の身体に向けられる一方側を肌当接面側とし、肌当接面側と反対の他方側を非肌当接面側とする。
図1又は図2に示すように、シャーシー2は、着用時(装着時)における着用者の腹部側に配置される前身頃21と、着用者の背部側に配置される後身頃22と、を有する。更に、シャーシー2は、前身頃21と、後身頃22との間に配置される股下部23を備える。シャーシー2は、前身頃21と後身頃22とのそれぞれの両側縁の一部が接合されてなる接合部24を備える。言い換えると、前身頃21における接合部24a、24aと、後身頃22における接合部24b、24bとを、例えば、超音波シールにより間欠的に接合することで、前身頃21と後身頃22とが接合される。これにより、シャーシー2は、パンツ形状に形成される。この接合部24における他の接合方法としては、熱シールやホットメルト接着剤等による接合を例示できる。
[1.3.1]全体構成
図5(A)又は図5(B)に示すように、吸収体4は、縦長状に形成されている。吸収体4は、主に前身頃21側に配置される前身頃側吸収部43と、後身頃22側に配置される後身頃側吸収部44と、股下部23に配置される中央吸収部45と、を備える。そして、前身頃側吸収部43と中央吸収部45との間に形成される第1幅狭部100と、後身頃側吸収部44と中央吸収部45との間に形成される第2幅狭部110とを備える。
前身頃側吸収部43は、略長方形であり、中央吸収部45側が幅狭になるよう側縁195a、197aが幅方向内側に向かうよう変形している。前身頃側吸収部43は、例えば、排尿部に当接し***された排尿を吸収する。
後身頃側吸収部44は、略長方形であり、中央吸収部45側が幅狭になるよう側縁195a、197aが幅方向内側に向かうよう変形している。後身頃側吸収部44は、例えば、排便等の***物を吸収すると共に、該排便等の漏れを抑制する。
中央吸収部45は、幅方向外側にそれぞれ突出する両凸状である。中央吸収部45は、それぞれが互いに相反する方向であって吸収体4の幅方向外側に膨らむように突出する一対の凸状部42、42を有する。凸状部42、42における外縁の形状は、例えば、曲率の低い湾曲状に形成されることが好ましいが、本発明においてはこれに限らない。例えば、台形状に形成したものであってもよい。さらに、本実施形態においては、凸状部42、42は、中央吸収部45において、一対設けたが本発明においてはこれに限らない。例えば、一対の凸状部42、42を中央吸収部45に複数設けてもよい。
図5に示すように、吸収体4は、幅方向に狭くなるように形成される第1幅狭部100と第2幅狭部110とを備える。第1幅狭部の両端には、該吸収体4の幅方向における側縁195、197で形成される切り欠き状の第1凹部46、46がそれぞれ形成される。同様に、第2幅狭部110の両端には、該吸収体4の幅方向における側縁195、197で形成される切り欠き状の第2凹部47、47がそれぞれ形成される。
図2又は図3に示すように、本実施形態における使い捨ておむつ1は、吸収体4の幅方向における両側縁近傍に長手方向に沿うように配置される、一対の第1伸縮性部材である弾性部材61を備える。弾性部材61は、防漏シート62に防漏壁6の長手方向に沿うように配置される。そして、図2に示すように、弾性部材61の長手方向における両端は、吸収体4の長手方向における前縁191近傍及び後縁193近傍にそれぞれ配置される。このように配置された防漏壁6は、吸収体4を図7に示すような略U字状に変形することに寄与する。
図7に示すように、装着状態において、吸収体4は長手方向においてU字状に変形し、後身頃側吸収部44は、第2幅狭部110を屈曲線として吸収体4における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲する。
図10から図12により、本発明の第2実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1Aを説明する。本実施形態における使い捨ておむつ1Aは、第1実施形態における使い捨ておむつ1における吸収体4のみが異なる使い捨ておむつである。本実施形態においては、第1実施形態の吸収体4とは形状が異なる吸収体4Aついて主に説明する。
図13により、本発明の第3実施形態におけるオープン型の使い捨ておむつ1Bを説明する。本実施形態における使い捨ておむつ1Bは、第1実施形態における使い捨ておむつ1におけるシャーシー2のみが異なる使い捨ておむつである。本実施形態においては、第1実施形態のシャーシー2とは形状が異なるシャーシー2Bの吸収体4について主に説明する。
以下に、使い捨ておむつの各構成物について説明する。
シャーシー2は、使い捨ておむつ1の外形を構成する。シャーシー2は、一枚のシート状部材で構成されていても良く、複数のシート状部材が接着されて構成されていても良い。なお、本実施形態においては、使い捨ておむつ1は、前身頃21及び後身頃22を有するシャーシー2と、前身頃21と後身頃22との間に位置される股下部23と、を備え、シャーシー2の所定位置に股下部23を介して表面シート3、吸収体4及び裏面シート5が接合されるが、本発明においてはこれに限らない。例えば、シャーシー2が前身頃21、後身頃22及び前身頃21と後身頃22との間に位置される股下部23を有し、シャーシー2の所定位置に表面シート3、吸収体4及び裏面シート5が配置されるものであってもよい。また、例えば、シャーシー2が前身頃21及び後身頃22を有し、表面シート3、吸収体4及び裏面シート5を有する股下部23が独立してシャーシー2と接合させるものであってもよい。この場合、股下部23における裏面シート5とシャーシー2とを接合してもよく、裏面シート5にシャーシー2の役割をもたせるものであってもよい。
表面シート3は、使用時には身体側に配置されると共に***部に当接される。表面シート3は、全面が液透過性であっても良く、一部が液透過性であっても良い。また、一枚のシート状部材で構成されていても良く、複数のシート状部材が接着されて構成されていても良い。
吸収体4は、尿などの排出された体液を吸収、保持する。吸収体4としては、例えば、高吸収性ポリマーと親水性繊維とが混合されて積層されたもの、或いは、高吸収性ポリマーが親水性シートにホットメルト接着剤等により固定化された構造を有してもよい。また、高吸収性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸塩系、デンプン/アクリル酸塩系などの吸収性ポリマーで、その吸水可能倍率が20g/g以上、その粒度が100〜800μmであるものが80%以上を占めるものを例示できる。親水性繊維としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やレーヨン繊維などを例示できる。親水性シートとしては、ポリオレフィン系、ポリエステル系などの疎水性繊維に親水処理を施したものから形成されるポイントボンド、エアスルー、スパンボンドなどの不織布(目付け15〜35g/m2)を例示できる。ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものを例示できる。
裏面シート5としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を主体とした熱可塑性フィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムを接合したもの、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)の複数層等を用いることができる。好ましくは、例えば、ポリオレフィン系の樹脂を主体とし、目付が10g/m2から30g/m2の範囲から得られる樹脂フィルムが好ましい。
弾性部材26としては、例えば、天然ゴムや、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴムを用いることができる。また、シート状の弾性部材26としては、例えば、目付けが30g/m2から80g/m2の発泡ポリウレタン、目付けが20g/m2から70g/m2のポリウレタンとポリプロピレンとの混合繊維から形成される不織布等を用いることができる。
表面シート3及び吸収体4とシャーシー2とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。また、表面シート3と吸収体4とは、ホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。なお、接合は、上記ホットメルト接着に限られず、例えば、熱シール、超音波シール等を単独又は組み合わせて使用してもよい。
2 シャーシー
3 表面シート
4 吸収体
5 裏面シート
6 防漏壁
7 脚開口
8 胴開口
21 前身頃
22 後身頃
23 股下部
41 空隙部
42 凸状部
46 第1凹部
47 第2凹部
100 第1幅狭部
110 第2幅狭部
Claims (9)
- 前身頃と後身頃とを少なくとも備え、幅方向と前記幅方向に直交する長手方向とを有するシャーシーと、
前記前身頃における所定位置から前記後身頃における所定位置まで前記長手方向に沿うように配設される縦長状の吸収体と、を少なくとも備える使い捨ておむつであって、
前記吸収体は、
主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、
主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、
前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、
前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、を備え、
前記中央吸収部は、
前記幅方向外側にそれぞれ突出する一対の凸状部と、
該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部と、を備え、
前記空隙部は、
前記中央吸収部の長手方向に沿うように延びる直線状の起点部と、
前記起点部よりも前記幅方向外側に位置すると共に、前記中央吸収部の幅方向外側に突出する湾曲部と、を備え、かつ前記起点部と前記湾曲部とで取り囲まれた形状に形成され、
前記湾曲部は、前記凸状部の側縁と略同平行の円弧を描くように形成される使い捨ておむつ。 - 前記第2幅狭部における両側には、該吸収体の幅方向における側縁で形成される切り欠き状の凹部がそれぞれ形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。
- 前記凹部は、前記後身頃側吸収部における側縁と、前記中央吸収部における側縁とにより形成され、
前記凹部を形成する前記後身頃側吸収部の側縁は、略直線であり、
前記空隙部は、該空隙部における前記後身頃側の端部が前記後身頃側吸収部の側縁における延長線上又はその近傍に位置するよう形成される請求項2に記載の使い捨ておむつ。 - 前記吸収体の前記幅方向における両側縁近傍に前記長手方向に沿うように配置される一対の第1伸縮性部材を備え、
前記第1伸縮性部材の前記長手方向における両端は、前記吸収体の長手方向における前縁近傍及び後縁近傍にそれぞれ配置される請求項1から3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。 - 前記後身頃に配置される第3伸縮部材を備え、
前記第3伸縮部材は、前記幅方向に延びるように配置される請求項1から4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。 - 少なくとも装着時において、前記シャーシーの前記長手方向における前縁及び後縁により形成される胴開口部と、前記胴開口部と対向する側に形成され前記シャーシーの幅方向における側縁により形成される一対の脚開口部と、を有するように形成され、
前記後身頃における前記脚開口部を形成する側縁に沿うように配置される第2伸縮部材を備え、
前記第2伸縮部材の少なくとも一部は、前記第2幅狭部の近傍に配置される請求項1から5のいずれかに記載の使い捨ておむつ。 - 装着状態において、
前記後身頃側吸収部は、前記第2幅狭部を屈曲線として前記吸収体における厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、
前記中央吸収部は、幅方向外側における側方領域がそれぞれ前記厚さ方向に立ち上がるようにして屈曲し、
前記屈曲した後身頃側吸収部と、前記中央吸収部における幅方向の中央域と、前記屈曲した側方領域とにより所定の空洞部を形成する請求項1から6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。 - 前記側方領域は、前記空隙部における前記幅方向外側の領域である請求項7に記載の使い捨ておむつ。
- 前身頃と後身頃とを少なくとも有するシャーシーを備える使い捨ておむつに用いられる使い捨ておむつ用吸収体であって、
主に前記前身頃側に配置される前身頃側吸収部と、
主に前記後身頃側に配置される後身頃側吸収部と、
前記前身頃側吸収部と前記後身頃側吸収部との間に形成される中央吸収部と、
前記前身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第1幅狭部及び/又は前記後身頃側吸収部と前記中央吸収部との間に形成される第2幅狭部と、
を備え、
前記中央吸収部は、
前記幅方向外側にそれぞれ突出する一対の凸状部と、
該中央吸収部を前記幅方向に二等分する中心線の両側に前記長手方向に沿うように形成される一対の空隙部と、を備え、
前記空隙部は、
前記中央吸収部の長手方向に沿うように延びる直線状の起点部と、
前記起点部よりも前記幅方向外側に位置すると共に、前記中央吸収部の幅方向外側に突出する湾曲部と、を備え、かつ前記起点部と前記湾曲部とで取り囲まれた形状に形成され、
前記湾曲部は、前記凸状部の側縁と略同平行の円弧を描くように形成される使い捨ておむつ用吸収体。
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