JP4916602B2 - 耐熱性エステラーゼおよびその遺伝子 - Google Patents

耐熱性エステラーゼおよびその遺伝子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エステル加水分解反応、エステル合成反応、エステル交換反応等に利用可能な耐熱性エステラーゼおよびその遺伝子に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
エステラーゼは、エステル結合を加水分解する酵素であり、エステル合成およびエステル交換反応の触媒能をも有し、近年、例えば医農薬やその中間体等を製造する為の有機合成反応に利用されている。
工業的に利用されるエステラーゼとしては、温度・pH・溶媒・圧力等に対する安定性が高いことが望ましい。中でも温度に対するエステラーゼの安定性、即ち熱安定性が高いと、反応温度を高くすることができ、反応速度を高めかつ反応中の該酵素の失活を軽減することが可能となる。そこで、反応時間の短縮および反応効率の向上を図るうえで熱安定性に優れたエステラーゼが切望されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
このような状況下で、本発明者らは、遺伝子の部位特異的変異導入技術を用いて、鋭意検討を行った結果、野生型のアミノ酸配列においてある特定のアミノ酸が置換されているアミノ酸配列を有する変異型エステラーゼが優れた熱安定性を示すことを見いだし、本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記のいずれかのアミノ酸配列、または該配列の中の少なくとも耐熱性のエステラーゼ活性の発現に必要なアミノ酸配列を有するエステラーゼ(以下、本発明エステラーゼと記す。)、
(1)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その325番目のアミノ酸がイソロイシンで置換されているアミノ酸配列
(2)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その240番目のアミノ酸がアラニンで置換されておりかつ288番目のアミノ酸がアラニンで置換されているアミノ酸配列
(3)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その43番目のアミノ酸がセリンで置換されているアミノ酸配列、
該エステラーゼをコードする遺伝子、該遺伝子を含有するプラスミド、該プラスミドを保有する微生物、および、該微生物を培養し、該微生物に本発明エステラーゼを生産させるエステラーゼの生産方法を提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、さらに詳細に本発明を説明する。
配列番号1で示されるアミノ酸配列を有するエステラーゼ(以下、野生型エステラーゼと記す。)は、特願平5-315497号(特開平7-163364号公報)に記載のChromobacterium SC-YM-1(工業技術院生命工学工業技術研究所 受託番号;FERM P−14009)由来のエステラーゼである。該エステラーゼおよび本発明エステラーゼのエステラーゼ活性は、これらのエステラーゼを例えばp―ニトロフェニルアセテート(pNPA)と混合して37℃で保温し、遊離するp―ニトロフェノール量を反応液の410nmにおける吸光度を指標に定量することにより測定することができる。本発明エステラーゼにおいて、「耐熱性のエステラーゼ活性」とは、例えば、70℃で120分間の保温処理を行った後の活性の残存率が、同様に処理した野生型エステラーゼの活性残存率よりも高いことを意味する。
また、本発明エステラーゼにおいて、「少なくとも耐熱性のエステラーゼ活性の発現に必要なアミノ酸配列」とは、例えば配列番号1で示されるアミノ酸配列における少なくとも1番目から362番めまでに相当する362個のアミノ酸からなるエステラーゼおよびその等価体をあげることができる。
【0005】
本発明エステラーゼをコードする遺伝子(以下、本発明遺伝子と記す。)を取得するには、まず、野生型エステラーゼをコードする遺伝子(以下、野生型遺伝子と記す。)を取得するとよい。野生型遺伝子とは、例えば、配列番号2に示される塩基配列を有する遺伝子であり、例えばJ.Sambrook、E.F.Fritsch、T.Maniatis著;モレキュラー クローニング 第2版(Molecular Cloning 2nd edition)、コールドスプリング ハーバー ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)発行、1989年、等に記載の通常の遺伝子工学的手法に準じてChromobacterium SC-YM-1株から取得することができる。即ち、Chromobacterium SC-YM-1株を例えばLB培地(トリプトン 1.0% 酵母エキス 0.5% NaCl 0.5%)を用いて培養し、得られた菌体を超音波破砕等の通常の方法によって破壊して、プロテアーゼ処理等を行った後、ゲノムDNAを抽出する。得られたゲノムDNAを適当な制限酵素で切断し、例えば、ファージベクターであるλgt11、あるいはプラスミドベクターであるpUC19などにリガーゼを用いて挿入することによりゲノムDNAライブラリーを作製する。これを例えば、野生型エステラーゼのアミノ酸配列の一部に対応する合成DNAプローブを用いたハイブリダイゼーション法、野生型エステラーゼの活性を測定する方法等のスクリーニング法によりスクリーニングし、野生型遺伝子を含有するクローンを取得することができる。前記の野生型エステラーゼのアミノ酸配列の一部に対応する合成DNAプローブとしては、具体的には、例えば、配列番号3に示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号4に示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを用いるとよい。
【0006】
野生型遺伝子に部位特異的変異を導入することによって、本発明遺伝子を調製することができる。部位特異的変異導入法としては、例えば、 Olfert Landt ら(Gene 96 125-128 1990)、Smithら(Genetic Engineering 3 1 Setlow,J.and Hollaender,A Plenum:New York)、Vlasukら(Experimental Manipulation of Gene Expression,Inouye,M.:Academic Press,New York)、Hos.N.Huntら(Gene 77 51 1989)の方法等があげられる。
例えば、Olfert Landtら(Gene 96 125-128 1990)の方法を用いて、配列番号1で示されるアミノ酸配列においてその325番目のアミノ酸がイソロイシンで置換されているアミノ酸配列をコードする本発明遺伝子を調製するには、まず、配列番号2で示される塩基配列を有する野生型遺伝子が組み込まれたプラスミドDNAを、例えばJ.sambrook、E.F.Fritsch、T.Maniatis著;モレキュラー クローニング 第2版(Molecular Cloning 2nd edition)、コールドスプリング ハーバー ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)発行、1989年、等に記載の方法に準じて調製する。次いで、得られたプラスミドDNAを鋳型にして、例えば、配列番号1で示されるアミノ酸配列における325番目のアミノ酸がイソロイシンに置換されている塩基配列を含むオリゴヌクレオチド(例えば、配列番号15で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチド)を片側のプライマーとして用い、配列番号20で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをもう一方の側のプライマーとして用いて、PCR法によるDNA断片の増幅を行うとよい。ここで、PCR反応の条件としては、例えば、94℃にて5分間保温した後、94℃にて1分間、次いで50℃にて2分間、さらに75℃にて3分間保温する処理を20サイクル行い、最後に75℃で8分間保温する。このようにして増幅されたDNA断片を、例えば制限酵素BstPIおよびXbaIで消化し、同様の制限酵素消化を行った野生型エステラーゼ遺伝子を含むプラスミドDNAとライゲーション反応を行うことにより、目的とする本発明遺伝子を得ることができる。
【0007】
このようにして調製された本発明遺伝子を用いて、通常の遺伝子工学的方法に準じ、本発明エステラーゼを大量に製造し、取得することができる。具体的には、例えば、本発明遺伝子を宿主微生物細胞中で発現させることのできるプラスミドを調製し、これを宿主微生物細胞に導入して宿主微生物細胞を形質転換し、該形質転換体微生物を培養すればよい。
上記のようなプラスミドとしては、宿主微生物細胞中で複製可能であって、宿主からの単離・精製が容易であり、プロモーターおよび検出可能なマーカーをもつ発現ベクターに、本発明遺伝子が導入されたプラスミドを好ましくあげることができる。該発現ベクターには市販の各種ベクターを用いることができ、例えば、大腸菌での発現には、lac,trp,tacなどのプロモーターを含む発現ベクター(ファルマシアバイオテク等から市販されている)を用いることができる。
【0008】
宿主微生物細胞としては、真核生物および原核生物のいずれも用いることができ、例えば大腸菌等をあげることができる。該宿主微生物細胞に、通常の遺伝子工学的方法により上記のプラスミドを導入し宿主微生物細胞を形質転換することができる。
この様にして得られる本発明遺伝子を含有するプラスミドを保有する微生物(以下、本発明微生物と記す。)の培養は通常の方法によって行うことができる。例えば、宿主微生物細胞が大腸菌である場合は、適当な炭素源、窒素源およびビタミン等の微量栄養物を適宜含む培地中で培養を行う。培養方法としては、固体培養、液体培養のいずれでも可能であるが、好ましくは、通気撹拌培養方法をあげることができる。
こうして調製された本発明エステラーゼを産生する本発明微生物は、エステル加水分解を行うバイオリアクターとして、例えば医薬品,農薬品の中間体など有用な化合物の生産に利用することが可能である。
また、本発明微生物を培養して得られる菌体から本発明エステラーゼを精製し、これをエンザイムリアクターとして利用することもできる。本発明微生物の培養菌体からのエステラーゼの採取は、蛋白質の通常の単離・精製の方法を適宜組み合わせて実施すれば良く、例えば、培養終了後、本発明微生物の菌体を遠心分離等で集め、破砕または溶菌せしめ、イオン交換,疎水,ゲルろ過等の各種クロマトグラフィーを用いた工程を組み合わせて本発明エステラーゼを精製すれば良い。
上記のような本発明微生物および本発明エステラーゼは適当な担体に固定化しリアクターとして利用してもよい。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例および参考例をあげ、さらに詳細に本発明を説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0010】
参考例1(野生型遺伝子の調製:ゲノムDNAの調製)
クロモバクテリウムSC−YM−1株を、5mlの前培養用培地(グルコース1%(W/V)、酵母エキス1%(W/V)、K2HPO40.1%(W/V)、MgSO40.02%(W/V)、pH7.3)で、30℃ 24時間振盪培養した後、得られた培養液を1000mlの本培養用培地(グルコース1%(W/V)、酵母エキス1%(W/V)、K2HPO40.1%(W/V)、MgSO40.02%(W/V)、pH7.3)に接種し、30℃で培養した。その際、OD660が3.4に達した時点で、ペニシリンGを最終濃度として2ユニット/ml培養液になるように添加し、OD660が10に達するまで培養を継続した。
遠心分離(8000xg、10分間、4℃)により菌体を回収し、80mlの10mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、25%(W/V)ショ糖溶液に菌体を懸濁し、これに卵白リゾチーム(生化学工業社製)を最終濃度が5mg/mlになるように添加して、37℃で30分間インキュベートした。次に10mlの10%(W/V)SDSを添加し、さらにプロテアーゼK(ベーリンガー社製)を最終濃度200μg/mlになるように添加し、37℃で3時間インキュベートした。その後、等量の0.1Mトリス飽和フェノールで3回、エーテルで2回抽出を行った後、水層に2倍容のエタノールを添加し攪拌した後、遠心分離(12000xg、30分間、4℃)した。得られた沈殿を乾燥後、これを20mlのトリスEDTA緩衝液(10mMトリス塩酸、1mMEDTA、pH8.0)に溶解し、CsCl−EtBr平衡密度勾配超遠心分離(275000xg、18時間、25℃)に供してバンド状に収束したDNAを回収し、これをトリスEDTA緩衝液(10mMトリス塩酸、1mMEDTA、pH8.0)に対し透析し、約5.4mgのゲノムDNAを得た。
【0011】
参考例2(野生型遺伝子の調製:ゲノムDNAライブラリーの作製)
参考例1で得られたゲノムDNA100μgをXhoI(宝酒造社製制限酵素)で消化した。一方、λファージλZAPII(ストラタジーン社製)1μgを同じくXhoIで消化後、前記ゲノムDNA消化物と混合し、リガーゼ(宝酒造社製)を加え、16℃にて一夜保温した。
つぎにこの反応液に含まれるDNAを、インビトロパッケージングキット(ストラタジーン社製)およびキット付属の大腸菌XL−1blue株を用いてλファージλZAPIIにパッケージングし、ゲノムDNAライブラリーを作製した。
【0012】
参考例3(野生型遺伝子の調製:ゲノムDNAライブラリーのスクリーニング)1.合成DNAプローブの作製およびアイソトープ標識
野生型エステラーゼのN末端アミノ酸配列をもとに配列番号3および4で示す塩基配列を有する44merのオリゴヌクレオチドを合成した。該オリゴヌクレオチドの合成は、DNA自動合成機(アプライド バイオシステムズ モデル394A)を用いて行った。
このオリゴヌクレオチド50pmolに3μlの0.5Mトリス塩酸(pH7.6)、0.1M MgCl2、0.05M DTT、0.001M EDTA、10units T4ポリヌクレオチドカイネース(宝酒造社製)、10μl[γ32P]ATP(アマーシャム社製)を混合し、37℃ 60分間保温した後、セファデックスG−50(ファルマシア社製)によるゲルろ過に供することによりアイソトープ標識したDNAプローブを調製した。
2.ゲノムDNAライブラリーのスクリーニング
参考例2で作製したゲノムDNAライブラリーのファージで感染させた大腸菌をプレートに撒いて培養し、ニトロセルロースフィルターを前記プレート表面に密着させた後、静かにはがした。該フィルターを1.5M NaCl-0.5M NaOH溶液に浸し、ついで1.5M NaCl-0.5M トリス塩酸(pH8.0)溶液に浸して中和した。その後0.36M NaCl-20mMNaH2PO4(pH7.5)-2mM EDTA(pH7.5)でフィルターを洗浄した後乾燥させた。
次に、これらのフィルターと、上記のようにして調製した野生型エステラーゼのN末端アミノ酸配列に対応するアイソトープ標識したDNAプローブを用いて、以下の方法によりプラークハイブリダイゼーションを行った。すなわち、フィルターを4xSSC,1%(W/V)SDS、10xデンハルト(0.2%(W/V)フィコール、0.2%(W/V)ポリビニルピロリドン、0.2%(W/V)ウシ血清アルブミン)を含む溶液中で60℃、30分間保温した後、5xSSC、5xデンハルト、100μg/mlサケ精巣DNAを含む溶液中で、60℃、5時間保温した。ハイブリダイゼーションは、プラスティックバックに5xSSC、5xデンハルト、100μg/mlサケ精巣DNAを含む溶液とフィルターを入れ、これにアイソトープ標識したDNAプローブをフィルター1枚当たり約5x105cpm 添加して、60℃で一夜保温した。
このようにしてハイブリダイゼーションを行ったフィルターは、1)2xSSC、0.5%(W/V)SDSを含む溶液中で60℃にて15分間、2)2xSSC、0.5%(W/V)SDSを含む溶液中で25℃にて30分間、3)2xSSC、0.5%SDS(W/V)を含む溶液中で60℃にて15分間、順次保温することにより洗浄した後、風乾し、X線フィルム(FUJI RX)と増感紙をあて、−80℃ 一夜オートラジオグラムをとった。この結果、ポジティブシグナルを与えるプラークを得た。J.Sambrook、E.F.Fritsch、T.Maniatis著;モレキュラー クローニング 第2版(Molecular Cloning 2nd edition)、コールドスプリング ハーバー ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)発行、1989年等に記載される通常の方法を用いて、目的プラーク、ヘルパーファージ、大腸菌を混合し、37℃で4時間培養後、70℃にて20分間保温した。上澄液を大腸菌に感染させ培養することにより、アンピシリンを含んだ培地で生育する形質転換体が得られた。得られた形質転換体からプラスミドDNAを調製し、その塩基配列をダイデオキシ法により決定した結果、得られたクローン株は、エステラーゼ遺伝子の全長をコードしてはいなかった。そこでその配列の一部を有するDNA断片をプローブとして使用し、再度プラークハイブリダイゼーションによるスクリーニングを行った。その際ゲノムDNAをSau3AI(宝酒造社製制限酵素)で部分消化し、λファージλZAPII(ストラタジーン社製)に連結して作製したライブラリーを使用した。その結果、ポジティブシグナルを与えるプラークを得た。該プラークから上記と同様の方法でプラスミドDNAを調製し、塩基配列を決定した結果、エステラーゼ遺伝子の全長をコードしていた。このようにしてプラスミドpCC6(図1)を得た。
【0013】
参考例4 (野生型遺伝子を含有する発現プラスミド)
野生型遺伝子の開始コドン周辺とその5’上流側の塩基配列を大腸菌での遺伝子発現に適した配列に変換するため、配列番号5〜11で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをアプライド社DNA合成機モデル394Aを用いて合成した。
LP−1 (配列番号5)
LP−2 (配列番号6)
ES−3 (配列番号7)
ES−4 (配列番号8)
ES−5 (配列番号9)
ES−6 (配列番号10)
ES−7 (配列番号11)
オリゴヌクレオチドLP−2,ES−3,ES−5,ES−6およびES−7断片の5’末端をリン酸化後、LP−1、ES−5とともにライゲーションし、アニーリングを行って、下記の塩基配列からなる2本鎖DNA断片(SD)を調製した。該2本鎖DNA断片(SD)は、その両端をリン酸化した。
【0014】
Figure 0004916602
【0015】
一方、pCC6中のSacI断片(約3.5kbp)をpUC118(宝酒造社製)へサブクローニングし、pCC30を作製した。このpCC30をEco52I、およびSacIで消化することによりエステラーゼ遺伝子の翻訳領域をコードするDNA断片(約1.2Kbp)を切り出した。一方lacプロモーターを有するpUC118をEcoRIとSacIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpUC118のEcoRIとSacI部位の間に、前記DNA断片(SD)および、本発明遺伝子翻訳領域を含むEco52I−SacI断片をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結することにより(図2)、pCC101(図3)を作製した。
【0016】
実施例1 (本発明遺伝子の作製)
1.変異プライマーの調製
アミノ酸置換Asn43Ser、Thr240Ala、Val288Ala、Val325IleまたはAla363Term(終始コドン)を導入するための変異プライマーとして、図4および配列番号12〜22で示すように、各アミノ酸に対応する塩基配列を有する合成オリゴヌクレオチド(変異プライマーN43S、T240A、V288A、V325I、A363Term、RV−G、RV−C、RV−D、MY−2、MY−3、MY−6)を作製した。これらの変異プライマーはアプライドバイオシステムズ社製DNA合成機394型を用いて合成した後、同社製のオリゴヌクレオチド精製カートリッジにて精製した。
【0017】
2.部位特異的変異の導入
変異エステラーゼを、 Olfert Landtら(Gene 96 125-128 1990) の方法に準じて調製した。
2-1)pCCN43Sの作製
参考例4で得たpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号17で示される変異プライマ−RV−G (100pmol)および配列番号12で示される変異プライマーN43S(100pmol)を用いて、GeneAmpTM PCR Reagent キット(宝酒造社製)によりDNA断片を増幅した(1stPCR)。得られたPCR産物(190bp断片)をSUPREC−02(宝酒造社製)カラムを使用して精製した。
続いて、同様にpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号21で示される変異プライマーMY−3(50pmol)および先に精製した190bpDNA断片(50pmol)をプライマーとしてGeneAmpTM PCR ReagentキットによりDNA断片を増幅した。増幅したDNA断片を制限酵素NdeIおよびBpu1102Iで消化し、サンプルを4%アガロースゲル(NuSieve3:1Agarose宝酒造社製)で電気泳動後、約370bpのDNA断片を分離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを用いて精製した。
一方、pCC101 3μgをNdeIおよびBpu1102Iで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCC101のNdeI−Bpu1102I断片(4.2Kbp) と先に調製して得られた変異の導入されたNdeI-Bpu1102I断片(240bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、pCCN43Sを作製した(図5)。
【0018】
2-2)pCCT240Aの作製
参考例4で得たpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号22で示される変異プライマーMY−6 (100pmol)および配列番号13で示される変異プライマーT240A(100pmol)を用いて、GeneAmpTM PCR Reagent キット(宝酒造社製)によりDNA断片を増幅した(1stPCR)。得られたPCR産物(280bp断片)をSUPRECー02(宝酒造社製)カラムを使用して精製した。
続いて、同様にpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号18で示される変異プライマーRV−C(50pmol)および先に精製した280bpDNA断片(50pmol)をプライマーとしてGeneAmpTM PCR ReagentキットによりDNA断片を増幅した。増幅したDNA断片を制限酵素Bpu1102IおよびBstPIで消化し、サンプルを4%アガロースゲル(NuSieve3:1Agarose宝酒造社製)で電気泳動後、約590bpのDNA断片を分離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを用いて精製した。
一方、pCC101 3μgをBpu1102IおよびBstPIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCC101のBpu1102I−BstPI断片(3.8Kbp) と先に調製した変異の導入されたBpu1102I−BstPI断片(590bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、pCCT240Aを作製した(図6)。
【0019】
2-3)pCCV288Aの作製
参考例4で得たpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号22で示される変異プライマ−MY−6 (100pmol)および配列番号14で示される変異プライマーV288A(100pmol)を用いて、GeneAmpTM PCR Reagent キット(宝酒造社製)によりDNA断片を増幅した(1stPCR)。得られたPCR産物(130bp断片)をSUPRECー02(宝酒造社製)カラムを使用して精製した。
続いて、同様にpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号18で示される変異プライマーRV−C(50pmol)および先に精製した130bpDNA断片(50pmol)をプライマーとしてGeneAmpTM PCR ReagentキットによりDNA断片を増幅した。増幅したDNA断片を制限酵素Bpu1102IおよびBstPIで消化し、サンプルを4%アガロースゲル(NuSieve3:1Agarose宝酒造社製)で電気泳動後、約590bpのDNA断片を分離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを用いて精製した。
一方、pCC101 3μgをBpu1102IおよびBstPIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCC101のBpu1102I−BstPI断片(3.8Kbp) と先に調製して得られた変異の導入されたBpu1102I−BstPI断片(590bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、pCCV288Aを作製した(図7)。
【0020】
2-4)pCCV325Iの作製
参考例4で得たpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号20で示される変異プライマ−MY−2(100pmol)および配列番号15で示される変異プライマーV325I(100pmol)を用いて、GeneAmpTM PCR Reagent キット(宝酒造社製)によりDNA断片を増幅した(約280bp)。増幅したDNA断片を制限酵素BstPIおよびXbaIで消化し、サンプルを4%アガロースゲル(NuSieve3:1Agarose宝酒造社製)で電気泳動後、約220bpのDNA断片を分離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを用いて精製した。
一方、pCC101 3μgをBstPIおよびXbaIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCC101のBstPI−XbaI断片(4.2Kbp) と先に調製して得られた変異の導入されたBstPI−XbaI断片(220bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、pCCV325Iを作製した(図8)。
【0021】
2-5)pCCA363termの作製
参考例4で得たpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号20で示される変異プライマ−MY−2 (100pmol)および配列番号16で示される変異プライマーA363term(100pmol)を用いて、GeneAmpTM PCR Reagent キット(宝酒造社製)によりDNA断片を増幅した(1stPCR)。得られたPCR産物(150bp断片)をSUPRECー02(宝酒造社製)カラムを使用して精製した。
続いて、同様にpCC101 500ngを鋳型DNAとし、配列番号19で示される変異プライマーRV−D(50pmol)および先に精製した150bpDNA断片(50pmol)をプライマーとしてGeneAmpTM PCR ReagentキットによりDNA断片を増幅した。増幅したDNA断片を制限酵素BstPIおよびXbaIで消化し、サンプルを4%アガロースゲル(NuSieve3:1Agarose宝酒造社製)で電気泳動後、約220bpのDNA断片を分離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを用いて精製した。
一方、pCC101 3μgをBstPIおよびXbaIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCC101のBstPI−XbaI断片(4.2Kbp) と先に調製して得られた変異の導入されたBstPI−XbaI断片(220bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、pCCA363termを作製した(図9)。
【0022】
3.多重変異の導入
3-1)pCCN43SA363termの作製
2-1)で得られたpCCN43S 10μgをNdeIおよびBpu1102Iで消化して370bpの断片を得た。一方、pCCA363term 3μgをNdeIおよびBpu1102Iで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCCA363termのNdeI−Bpu1102I断片(4.2KbP)と先に調製して得られたNdeI−Bpu1102I断片(370bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、多重変異本発明遺伝子を含有するプラスミドpCCN43SA363termを得た(図10)。
【0023】
3-2)pCCT240AV288Aの作製
2-2)で得られたpCCT240A 10μgをClaIおよびMluIで消化して200bpの断片を得た。一方、pCCV288A 3μgをClaIおよびMluIで消化し、アルカリフォスファターゼ処理を行った。ついでこのpCCV288AのClaI−MluI断片(4.4Kbp)と先に調製して得られたClaI−MluI断片(200bp)をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結し、通常の方法に従って大腸菌JM109株に形質転換し、多重変異本発明遺伝子を含有するプラスミドpCCT240AV288Aを得た(図11)。
【0024】
実施例2 (形質転換体微生物による本発明エステラーゼの生産)
実施例1で得られた3種類の本発明エステラーゼ発現プラスミドが導入された組換え体大腸菌(JM109/pCCN43SA363term、JM109/pCCT240AV288A、JM109/pCCV325I)および野生型エステラーゼ発現ベクターが導入された組換え体大腸菌(JM109/pCC101)の計4株をアンピシリン100μg/mlを含むLB培地(トリプトン1w/v%,酵母エキス0.5w/v%,NaCl0.5w/v%)50mL(500mLフラスコ)に接種後、37℃で振とう培養し、対数増殖期(培養開始約2時間後)にIPTG(イソプロピルーβーDーチオガラクトピラノシド)を終濃度1mMになる様に添加した後さらに4時間培養した。
遠心分離(8000xg、10分間、4℃)により菌体を回収し、その一部(培養液5μl相当)をSDS−PAGEに供したところ、4種すべてのサンプルにおいて、本発明エステラーゼの分子量に相当する位置に蛋白質が主バンドとして認められた。
【0025】
実施例3 (本発明エステラーゼの精製)
実施例2で示した方法で培養を行った組換え組換え体大腸菌4種類を各々超音波破砕(20KHz、15分間、4℃)した後、遠心分離(12000xg、30分間、4℃)を行い、その上清を得た。得られた上清150mlを陰イオン交換樹脂(DEAE−Sepharose fastflow ファルマシア社製)200mlを充填したカラムに通した。0.15MNaCl+10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを洗浄した後、0.15ー0.35MNaCl直線濃度勾配法にて目的酵素を溶出した。溶出画分の活性測定はエステラーゼの一般的な基質であるp-ニトロフェニルアセテート(pNPA)を用いて行った。具体的には、溶出画分を含む1.0mlの10mMリン酸緩衝液(pH7.5)に、アセトニトリルに溶解した基質5mMを加え、37℃で保温し、410nmの吸光度の増加を測定した。エステラーゼ活性のある画分を集め、該画分を疎水性樹脂(ButylーToyopearl650S、東洋曹達工業社製)200mlを充填したカラムに通した。10%(W/V)の(NH42SO4 +10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)でカラムを洗浄した後、10ー0%(W/V) 飽和硫酸アンモニウム直線濃度勾配法にて目的酵素を溶出した。エステラーゼ活性のある画分を集め、精製酵素とした(以下、本発明エステラーゼN43SA363term、T240AV288A、およびV325I、および野生型エステラーゼWTと記す。)。
【0026】
実施例4 (本発明エステラーゼの熱安定性測定)
実施例3で得られた4種の精製酵素について、下記の手順によりその熱安定性を測定した。
上記の精製酵素10μg/mlが添加された1.0mlの10mMリン酸緩衝液(pH7.5)を70℃で120分間保温した後、本発明エステラーゼの活性を測定した。活性測定はエステラーゼの一般的な基質であるp-ニトロフェニルアセテート(pNPA)を用いて行った。具体的には、上記保温後の検液に、アセトニトリルに溶解した基質5mMを加え、37℃で保温し、410nmの吸光度を測定した。70℃120分間の保温前の活性に対する保温後の活性の割合を表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0004916602
【0028】
【発明の効果】
本発明により、医農薬やその中間体を製造する為の有機合成反応に利用され得る熱安定性に優れたエステラーゼが提供可能となる。
【0029】
[配列表フリーテキスト]
配列番号3
設計されたオリゴヌクレオチドプローブ
配列番号4
設計されたオリゴヌクレオチドプローブ
配列番号5
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号6
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号7
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号8
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号9
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号10
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号11
エステラーゼ遺伝子の塩基配列を有するDNA断片を作製するために設計されたオリゴヌクレオチド
配列番号12
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号13
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号14
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号15
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号16
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号17
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号18
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号19
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号20
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号21
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号22
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
【0030】
【配列表】
Figure 0004916602
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【図面の簡単な説明】
【図1】野生型エステラーゼをコードする遺伝子がサブクローニングされたプラスミドpCC6の制限酵素地図を示す図である。
【図2】野生型エステラーゼをコードする遺伝子を含有する発現プラスミドpCC101の構築工程を示す図である。
【図3】野生型エステラーゼをコードする遺伝子を含有する発現プラスミドpCC101の制限酵素地図を示す図である。図中白抜きは、Chromobacterium SC-YM-1(FERM P-14009)由来のDNAを、黒塗り部は野生型エステラーゼの翻訳領域を示す図である。
【図4】野生型エステラーゼの43番目のアミノ酸、240番めのアミノ酸、288番目のアミノ酸、325番目のアミノ酸および363番目のアミノ酸に特異的変異を導入するために使用される合成オリゴヌクレオチドの塩基配列を示す図である。
【図5】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCN43Sの構築工程を示す図である。
【図6】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCT240Aの構築工程を示す図である。
【図7】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCV288Aの構築工程を示す図である。
【図8】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCV325Iの構築工程を示す図である。
【図9】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCA363termの構築工程を示す図である。
【図10】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCN43SA363termの構築工程を示す図である。
【図11】本発明遺伝子を含有する組換えプラスミドpCCT240V288Aの構築工程を示す図である。

Claims (5)

  1. 下記のいずれかのアミノ酸配列を含むエステラーゼ。
    (1)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その325番目のアミノ酸がイソロイシンで置換されているアミノ酸配列。
    (2)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その240番目のアミノ酸がアラニンで置換されておりかつ288番目のアミノ酸がアラニンで置換されているアミノ酸配列。
    (3)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その43番目のアミノ酸がセリンで置換されているアミノ酸配列。
  2. 請求項1記載のエステラーゼをコードする遺伝子。
  3. 請求項2記載の遺伝子を含有するプラスミド
  4. 請求項3記載のプラスミドを保有する微生物。
  5. 請求項4記載の微生物を培養し、該微生物に、下記のいずれかのアミノ酸配列を含むエステラーゼを生産させるエステラーゼの製造方法。
    (1)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その325番目のアミノ酸がイソロイシンで置換されているアミノ酸配列。
    (2)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その240番目のアミノ酸がアラニンで置換されておりかつ288番目のアミノ酸がアラニンで置換されているアミノ酸配列。
    (3)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その43番目のアミノ酸がセリンで置換されているアミノ酸配列。
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