JP4915837B2 - タング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばリヤシート等の車両シートに付設されて緊急時に乗員を拘束するシートベルトに支持されかつシートベルトを装着するために車体側のバックルに係合するタングをシートベルト装置の非使用時に収納するタング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置の技術分野に関し、特に、アンカー用タングと乗員拘束用タングの2つのタングを収納するタング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置の技術分野に関する。
自動車の座席に付設されるシートベルト装置は、車両衝突時などの大きな車両減速度が発生する緊急時において、シートベルトにより慣性移動しようとする乗員を拘束するようになっている。
このようなシートベルト装置として、従来、図7に示すようにリヤシートに設けられかつ2つのタングを備えた三点式のシートベルト装置が種々開発されている。このシートベルト装置1は、ルーフ部2あるいはピラー等の車体に車室3から見えないように設けられた例えば緊急式シートベルトリトラクタ(ELR)や自動シートベルトリトラクタ(ALR)等のシートベルトリトラクタ(不図示)と、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルト4の先端に取り付けられたアンカー用タング5と、シートベルト4に摺動可能に支持された乗員拘束用タング6と、リヤシート7に設けられかつアンカー用タング5が着脱可能に係止するアンカー用バックル8と、同じくリヤシート7に設けられかつ乗員拘束用タング6が着脱可能に係止する乗員拘束用バックル9と、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルト4を車室内に繰り出す位置のルーフ部2に設けられてシートベルト4の非装着時にアンカー用タング5と乗員拘束用タング6とをそれぞれ収納するタング収納装置10とを備えている。
タング収納装置10は、例えばリヤシート7に1ないし2人しか着座しない場合やリヤシート7の背もたれを倒して車体後部空間をラッゲージルームとして使用する場合等において、シートベルト装置の非使用時にアンカー用タング5および乗員拘束用タング6が邪魔にならないようにこれらのタング5,を上方のルーフ部2等に収納するものである。なお、後部左右座席に設けられたシートベルト装置1には、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルト4を車室内に繰り出す位置が車体のピラーに設定されてタング収納装置10がピラーに設けられたシートベルト装置1もある。
従来、タング収納装置10として、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングをこれらの順にタング収納装置の挿入口から収納空間内に差し込んで部分的に上下に二段に重ねて互いにずらせた位置に収納したタング収納装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されているタング収納装置によれば、その収納空間の厚み方向を小さくすることができるとともに、ヘッドクリアランスを確保することができる。
特開2002−331909号公報。
しかしながら、前述の特許文献1に開示のタング収納装置では、まずアンカー用タングを挿入口から収納空間内に差し込み、その後で乗員拘束用タングを挿入口から収納空間内に差し込むようになっているため、2つのタングの収納操作が2アクションとなっている。このため、2つのタングの収納操作が煩雑であり、2つのタングの収納操作性が良好でないという問題がある。
また、アンカー用タングと乗員拘束用タングの2つのタングを一緒にばね部材と受承部材とで弾性保持しているので、アンカー用タングと乗員拘束用タングが安定して保持することが難しいという問題がある。更に、乗員拘束用タングを保持するために特別の保持部材を必要とし、その分部品点数が多くなっている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングの収納操作をワンアクションで行うことで、2つのタングの収納操作を簡単にし、収納操作性を向上することのできるタング収納装置およびこれを用いたシートベルト装置を提供することである。
また、本発明の目的は、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングをともに安定して収納することができるとともに、部品点数を削減できるタング収納装置およびこれを用いたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のタング収納装置は、乗員を拘束するシートベルトに取り付けられたアンカー用タングと前記シートベルトに摺動可能に支持された乗員拘束用タングとを収納するタング収納装置において、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方のみを収納操作することで前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングをともに収納するタング収納手段を備え、前記タング収納手段が前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方が係合可能なタング係止手段を備えるとともに、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方のみを前記タング係止手段に係合操作することで前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングをともに収納し、前記タング収納手段が、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方の収納時に前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方を前記シートベルトで保持して収納するタング収納手段であり、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方が、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方の収納操作で回動するように構成されているとともに、前記タング収納手段が、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方の回動時にこの回動の回動支点を構成する回動支点手段を備えていることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルト装置は、乗員を拘束するシートベルトと、このシートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに取り付けられたアンカー用タングと、車体に設けられかつ前記アンカー用タングが係合可能なアンカー用バックルと、前記シートベルトに摺動可能に支持された乗員拘束用タングと、前記車体に設けられかつ前記乗員拘束用タングが係合可能な乗員拘束用バックルと、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングを収納するタング収納装置とを少なくとも備えたシートベルト装置において、前記タング収納装置が前述の本発明のタング収納装置であることを特徴としている。
更に、発明のシートベルト装置は、前記タング収納装置が車両の車体に設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明に係るタング収納装置によれば、タング収納手段によりアンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方のみを収納操作することでアンカー用タングおよび乗員拘束用タングをともに収納するので、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方のみの収納のためのワンアクション操作でアンカー用タングと乗員拘束用タングとをともに収納することができる。したがって、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングの2つのタングの収納操作を簡単にでき、2つのタングの収納操作性を向上することができる。
特にタング収納手段のタング係止手段によりアンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方のみを係合操作することで、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方を安定して収納できる。しかも、これによりアンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか他方も安定して収納できる。
また、発明によれば、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか他方を収納時にシートベルトで保持しているので、この他方のタングを保持するための特別な保持部材を不要にでき、その分、部品点数を削減できる。
更に、発明によれば、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方の収納操作でアンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか他方を、回動支点手段を支点として回動させているので、この他方のタングをスムーズにかつ安定して回動させて収納することができる。これにより、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングのいずれか一方の収納のワンアクション操作で、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングの2つのタングの収納をより一層簡単にかつスムーズに行うことができる。
更に、本発明に係るシートベルト装置によれば、アンカー用タングおよび乗員拘束用タングを備えた本発明のタング収納装置を備えることで、シートベルトの装着性を良好にすることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるタング収納装置の実施の形態の一例を示す図、図2は図1の部分拡大図である。なお、前述の従来例と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本発明のシートベルト装置1は、前述の図7に示すリヤシート7に設けられ本発明のタング収納装置10を備えた三点式のシートベルト装置1である。
図1および図2に示すように、この例のシートベルト装置1は、従来公知のELRまたはALRのシートベルトリトラクタ11を備えており、このシートベルトリトラクタ11は、車室3と反対側で車室3から見えないルーフ部2に設けられている。シートベルトリトラクタ11から引き出されたシートベルト4はルーフ部2の開口2aを通って車室3内に繰り出されている。図1および図2において、左右方向が車両の前後方向に対応する。なお、これに限定されることなく、図1の左右方向は車両の後、前方向でもよいし、左右のいずれかの方向でもよい。説明の便宜上、この例では、図1の左右方向が車両の前後方向であるとして説明するが、以下の説明における車両の前後方向は、図1の左右方向が車両の前後左右方向のいずれかの方向であることに応じて変わることは言うまでもない。
従来と同様に、シートベルト4の先端部は折り返されてその折返し部4aの一部がシートベルト4の非折返し部4bに縫合により堅固に接合されてループ状に形成されており、このループ状部分にアンカー用タング5が取り付け支持されている。その場合、折返し部4aは非折返し部4bより車両前方に位置するようにされている。また、図3に示すように、ループ状部分の非折返し部4bにはシートベルト4の幅方向が縮小されて摘み部4cが形成されており、後述するようにこの摘み部4cを指で摘んでアンカー用タング5の収納操作を行うようになっている。
シートベルト4には乗員拘束用タング6が従来と同様に摺動可能に支持されている。その場合、乗員拘束用タング6のベルト貫通孔6cは、シートベルト4の折返し部4aの先端4dが把持部6bのベルト貫通孔6c縁部に当接することで、乗員拘束用タング6とシートベルト4との相対移動が停止する大きさに設定されている。また、シートベルト4の折返し部4aの長さL(図2に図示)が所定長さに設定されていて、乗員拘束用タング6がアンカー用タング5に接近する方向に移動してもアンカー用タング5と乗員拘束用タング6との距離が一定距離になるようにされている。この折返し部4aの所定長さは、図1においてアンカー用タング5を時計回りに回動させたとき、アンカー用タング5が乗員拘束用タング6の係止片6aに当接することができる長さに設定されている。更に、乗員拘束用タング6の係止片6aはシートベルト4に関して車両前方側に位置するようにされている。
ルーフ部2の車室3側には、この例のタング収納装置10がルーフ部2の開口2aを覆うようにして設けられている。このタング収納装置10は、ルーフ部2に着脱可能に取り付けれるカバー本体12と、このカバー本体12の車室3と反対側に設けられてアンカー用タング5をその係止片5aに例えばスプリングのばね力等によって弾性的に係止して保持するタング係止保持手段13とを備えている。
図4(a)および(b)に示すように、カバー本体12は合成樹脂材から成形され、カバー本体12の車両前方側部分に設けられ、ルーフ部2に係止してこの部分をルーフ部2に支持する一対の支持係止片12a,12bと、カバー本体12の中央部分に設けられ、ルーフ部2に螺合するねじが挿通する一対のねじ挿通孔12c,12dと、一対の支持係止片12a,12bと一対のねじ孔12c,12dとの車両前後方向の中間部に設けられてシートベルトがその長手方向に移動自在に貫通されるベルト貫通孔12eと、このベルト貫通孔12eに隣接して車室3側に突出するように立設されたベルト貫通孔12eの長手方向(つまりシートベルトの幅方向)に延びる支点突条12f(本発明の回動支点手段に相当)と、カバー本体12の車両前方側部分に一対の支持係止片12a,12bの間に位置して設けられ、アンカー用タング5の係止片5aが挿通されるタング挿通孔12gと、支点突条12fとタング挿通孔12gとの間に設けられ、乗員拘束用タング6の係止片6aが面接触で当接可能なタング支持部12hと、タング挿通孔12gに隣接して設けられ、タング係止保持手段13を取り付ける保持手段取付部12iとを備えている。
そして、ルーフ部2の開口2a縁部、シートベルト4,シートベルトリトラクタ11,支点突条12f、タング支持部12h、およびタング係止保持手段13(本発明のタング係止手段に相当)により、本発明のタング収納手段が構成されている。
図1に示すように、支点突条12fは根元部より頂部に向かって次第に細くなるように形成されているとともに頂部が丸くなっている。これにより、カバー本体12の成形加工時に型抜きを容易にするとともに、後述するように支点突条12fを回動支点とする乗員拘束用タング6の回動をスムーズになるようにしている。
支点突条12fには乗員拘束用タング6の把持部6bが当接可能となっている。そして、乗員拘束用タング6は、把持部6bが当接した図1に示す状態から支点突条12fを回動支点に時計回りに回動することができるようになっている。また、タング支持部12hは乗員拘束用タング6の係止片6aが面接触で当接したとき、この係止片6aを支持するようになっている。なお、係止片6aのタング支持部12hへの当接は面接触に限らず、線接触あるいは点接触でもよい。
図1に示すように、カバー本体12がルーフ部2に取り付けられた状態では、ベルト貫通孔12eがルーフ部2の開口2aに対向するようになっているとともに、タング挿通孔12gおよびタング係止保持手段13が車両前方側に位置するようになる。
次に、シートベルト4の装着を終了してアンカー用タング5と乗員拘束用タング6とをこのように構成されたこの例のタング収納装置10に収納する作用について説明する。
リヤシートに着座している乗員がシートベルト4の装着を終了して乗員拘束用タング6を乗員拘束用バックル9から外すとともに、アンカー用タング5をアンカー用バックル8から外す。すると、引き出されたシートベルト4がシートベルトリトラクタ11によって巻き取られるため、アンカー用タング5が上昇する。また、乗員拘束用タング6もシートベルト4の巻取りとともに上昇するが、このとき、乗員拘束用タング6はその係止片6aが下にかつ把持部6bが上となるようにしてシートベルト4に対して若干斜めに交差した姿勢で上昇する。
シートベルト4の巻取りで乗員拘束用タング6が上昇することで、図1および図2に示すように乗員拘束用タング6の把持部6bの係止片6aと反対側の端縁がルーフ部2の開口2a周縁部に当接する。シートベルト4の更なる巻取りで、シートベルト4の折返し部4aの先端4dが、乗員拘束用タング6のベルト貫通孔6cの縁部に当接して乗員拘束用タング6とシートベルト4との相対移動が停止する。すると、シートベルト4の巻取り力で乗員拘束用タング6がルーフ部2の開口2a周縁部との当接部位を中心に時計回りに回動し、乗員拘束用タング6の把持部6bが支点突条12fに当接すると乗員拘束用タング6の回動が停止し図1および図2に示す状態になる。このとき、乗員拘束用タング6の係止片6aは車両前方側、つまりタング挿通孔12g側に向いている。また、シートベルト4の折返し部4aの長さLが所定長さに設定されていることから、アンカー用タング5と乗員拘束用タング6との距離は一定距離に保持される。
そして、図1に示す状態から、アンカー用タング5に隣接する摘み部4cを指で摘んでアンカー用タング5を時計回りに回動する。すると、図5に示すようにアンカー用タング5が乗員拘束用タング6に当接するとともに、乗員拘束用タング6がアンカー用タング5とともに時計回りに回動する。このとき、乗員拘束用タング6は支点突条12fを支点として時計回りに回動する。
乗員拘束用タング6が所定量時計回りに回動すると、図6に示すように乗員拘束用タング6の係止片6aがカバー本体12のタング支持部12hに面接触で当接し、乗員拘束用タング6の回動が阻止されるので、アンカー用タング5の回動も阻止される。このようにアンカー用タング5および乗員拘束用タング6の各回動が阻止された状態では、アンカー用タング5の係止片5aの先端がタング挿通孔12gに対向するようになる。
そこで、係止片6aをタング支持部12hに当接させた状態を保持しながら、アンカー用タング5の係止片5aをタング挿通孔12gに挿通してタング係止保持手段13に係止する。この状態では、乗員拘束用タング6の係止片6aの先端部がアンカー用タング5の把持部5bとタング支持部12hとの間に挟持されるとともに、タング支持部12hの弾性力で保持される。また、乗員拘束用タング6の把持部6bがシートベルト4と支点突条12fとの間に挟持されて、シートベルト4に付加されたシートベルトリトラクタ11のベルト巻取り力で保持される。このとき、乗員拘束用タング6の係止片6aがカバー本体12のタング挿通孔12g形成部とタング支持部12hとの間の折曲部12jに当接しているので、タング支持部12hの面に沿う乗員拘束用タング6の移動は阻止される。こうして、アンカー用タング5をタング係止保持手段13に係止するだけで、アンカー用タング5と乗員拘束用タング6とがワンアクション操作でともに収納されるようになる。
アンカー用タング5と乗員拘束用タング6とがともに収納された図6に示す状態から、乗員がシートベルト装置1を使用するために、乗員はアンカー用タング5に近傍の摘み部4cを指で摘んでアンカー用タング5を所定の力で引き抜く。すると、アンカー用タング5はタング係止保持手段13の弾性力で係止されているだけであるので、このタング係止保持手段13から比較的簡単に引き抜かれる。そして、アンカー用タング5をアンカー用バックル8に係止した後、乗員がリヤシートに着座した後、乗員拘束用タング6を乗員拘束用バックル9に係止させることで、シートベルト4が乗員に装着される。なお、アンカー用タング5のアンカー用バックル8への係止は、乗員がリヤシートに着座した後に行うこともできる。
この例のタング収納装置10によれば、アンカー用タング5の係止片5aをタング係止保持手段13に係止保持させて収納することにより、乗員拘束用タング6をアンカー用タング5とカバー本体12のタング支持部12hとの間およびシートベルト4と支点突条12fとの間にそれぞれ挟持して収納することができる。したがって、アンカー用タング5の収納のためのワンアクション操作でアンカー用タング5と乗員拘束用タング6とをともに収納することができ、アンカー用タング5および乗員拘束用タング6の2つのタングの収納操作を簡単にでき、2つのタングの収納操作性を向上することができる。
また、アンカー用タング5のみをタング係止保持手段13に係止保持させているので、アンカー用タング5を安定して収納できるとともに、安定して収納されたアンカー用タング5とシートベルト4とで乗員拘束用タング6を保持しているので、乗員拘束用タング6も安定して収納することができる。
その場合、乗員拘束用タング6をシートベルト4で保持するとき、乗員拘束用タング6をシートベルトリトラクタ11のベルト巻取り力でがたつくことなく保持しているので、タング収納時にタングのがたつきによる異音の発生を抑制することができる。
更に、乗員拘束用タング6をシートベルト4で保持することで、乗員拘束用タング6を保持するための特別な保持部材を不要にでき、その分、部品点数を削減できる。
更に、カバー本体12の支点突条12fを支点に乗員拘束用タング6を回動させているので、乗員拘束用タング6をスムーズにかつ安定して回動させることができる。これにより、アンカー用タング5の収納のワンアクション操作によるアンカー用タング5および乗員拘束用タング6の2つのタングの収納をより一層簡単にかつスムーズに行うことができる。
更に、この例のシートベルト装置1によれば、アンカー用タング5および乗員拘束用タング6を備えたこの例のタング収納装置10を備えることで、シートベルト4の装着性をより一層良好にすることができる。
なお、前述の例において、乗員拘束用タング6のベルト貫通孔6cの大きさは、シートベルト4の折返し部4aが把持部6bのベルト貫通孔6c貫通可能な大きさに設定することもできる。この場合には、シートベルト4の折返し部4aの長さLが前述のような所定長さに設定される必要はなく任意の長さでよいとともに、ベルト装着解除後のシートベルト4の巻取り時に、アンカー用タング5を支持するシートベルト4のループ部が乗員拘束用タング6に当接するようになる。
また、本発明のタング収納装置10は前述の例に限定されるものではなく、アンカー用タング5および乗員拘束用タング6の少なくとも一方のタングの収納操作のワンアクション操作でこれらの2つのタングの収納を行うことができるものであれば、どのようなタン
グ収納装置10にも適用することができる。
更に、前述の例では、アンカー用バックル8および乗員拘束用バックル9をリヤシート7に設けられるものとしているが、これに限定されることはなく、アンカー用バックル8および乗員拘束用バックル9少なくとも一方を車体フロア等の車体に設けることもできる。
本発明のタング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置は、例えばリヤシート等の車両シートに付設されて緊急時に乗員を拘束するシートベルトに支持されかつシートベルトを装着するために車体側のバックルに係合するタングをシートベルト装置の非使用時に収納するタング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置に適用することができ、特に、アンカー用タングと乗員拘束用タングの2つのタングを収納するタング収納装置およびこれを備えたシートベルト装置に好適に利用することができる。
本発明にかかるタング収納装置の実施の形態の一例を示す図である。 図1の部分拡大図である。 アンカー用タングのシートベルトへの取付部を示す図である。 カバ本体を示し、(a)は下面図、(b)は上面図である アンカー用タングおよび乗員拘束用タングの収納動作途中の状態を示す図である。 アンカー用タングおよび乗員拘束用タングを収納した状態を示す図である。 従来のリヤシートにおける三点式シートベルト装置を示す図である。
符号の説明
1…シートベルト装置、2…ルーフ部、4…シートベルト、4a…折返し部、4b…非折返し部、4c…摘み部、5…アンカー用タング、5a…係止片、5b…把持部、6…乗員拘束用タング、6a…係止片、6b…把持部、7…リヤシート、8…アンカー用バックル、9…乗員拘束用バックル、10タング収納装置、11…シートベルトリトラクタ、12…カバー本体、12f…支点突条、12h…タング支持部、13…タング係止保持手段

Claims (3)

  1. 乗員を拘束するシートベルトに取り付けられたアンカー用タングと前記シートベルトに摺動可能に支持された乗員拘束用タングとを収納するタング収納装置において、
    前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方のみを収納操作することで前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングをともに収納するタング収納手段を備え、
    前記タング収納手段は前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方が係合可能なタング係止手段を備えるとともに、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方のみを前記タング係止手段に係合操作することで前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングをともに収納し、
    前記タング収納手段は、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方の収納時に前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方を前記シートベルトで保持して収納するタング収納手段であり、
    前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方が、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか一方の収納操作で回動するように構成されているとともに、前記タング収納手段が、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングのいずれか他方の回動時にこの回動の回動支点を構成する回動支点手段を備えていることを特徴とするタング収納装置。
  2. 乗員を拘束するシートベルトと、このシートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに取り付けられたアンカー用タングと、車体に設けられかつ前記アンカー用タングが係合可能なアンカー用バックルと、前記シートベルトに摺動可能に支持された乗員拘束用タングと、前記車体に設けられかつ前記乗員拘束用タングが係合可能な乗員拘束用バックルと、前記アンカー用タングおよび前記乗員拘束用タングを収納するタング収納装置とを少なくとも備えたシートベルト装置において、
    前記タング収納装置が請求項に記載されたタング収納装置であることを特徴とするシートベルト装置。
  3. 前記タング収納装置が車両の車体に設けられていることを特徴とする請求項記載のシートベルト装置。
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