JP4915735B2 - 疲労判定システム及び疲労判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばトラック(貨物用自動車)等の自動車を運転するドライバーが疲労しているか否かを判定する技術に関する。
トラックの様な貨物用自動車の運転に際しては、長時間に亘る運転を余儀なくされる等、現状においても厳しい条件である。それに加えて、近い将来に決定されるであろう各種規制(例えば、速度規制)により、貨物自動車を運転するドライバーは更に厳しい精神的なストレスを受け続けなければならない状況が予想される。
その様な状況下で、長時間に亘る運転を行うドライバーには、多大な肉体的、精神的な疲労が蓄積されることは想像に難くない。
その様な状況下で、「交通安全」という最優先の命題を達成するために、ドライバーの疲労が危険な水準に達する以前に適切な措置を講ずることが望まれる。
ここで、「疲労」については個人差が大きいので、ドライバーの疲労を抑制するため、車両の走行距離や運転時間等について統一的な基準を設けることは、現実的ではなく、且つ、その有効な適用が困難であることが予想される。
また、貨物用自動車の運転に長年従事しているドライバーは、自らの経験により「疲れない」と考えるペースで運転することが多い。各種規制により画一的に定められた基準とドライバーの経験則的なペースとでは一致しない場合が殆どであることが予想される。
この様な場合、画一的に定められた基準をドライバーに遵守させることにより、ドライバーの精神的な負担が増大し、却って疲労感が増して、交通安全の見地から望ましくない結果となる。
それに対して、ドライバーの疲労を計測し、計測された疲労が閾値以上となれば警告を与える等の措置を取るようにすれば、個々のドライバーの状況に応じて措置を講じることが出来るので、上述した様な問題は生じない。
しかし、疲労については、精神的な要因が非常に影響するものであり、必ずしも肉体的な変化を伴うものではない。そのため、疲労したか否かの判定が大変困難である。
ここで、疲労を検出するためには、ドライバーの身体にセンサを取り付ける場合があるが、センサを取り付けられることによりドライバーは精神的なストレスを感じてしまう。そのため、ドライバーと非接触な態様で疲労に対応するパラメータを計測することが望ましい。
非接触で計測できるパラメータであって、ドライバーの感じている疲労を反映できるパラメータとして、ドライバーの目蓋の開度を、例えば、CCDカメラによって常時監視しており、目蓋の開度が所定値以下の状態が続いた場合にドライバーは疲れ等による眠気に襲われていると判断し、ドライバーに対して警告を与える技術が提案されている。
或いは、ドライバーの視線の移動が少なくなったことをCCDカメラで検知し、視線移動が所定値以下となった場合に、ドライバーに対して警告を与える技術も提案されている。
然るに、上記二つの技術では、ドライバーの目の位置は身体の大小によって大きく異なり、CCDカメラの焦点を定めることが難しいという問題がある。また、目蓋の開度の変化は個人差が大きく、検出するデータの精度問題が解決されていない。さらに、ドライバーの中にはCCDカメラによって視線を常時観察されることに心理的なストレスを感じる者が多く、係る心理的ストレスにより、運転に対して悪影響を及ぼす恐れが存在する。
その他の従来技術として、例えば、ドライバーの音声から運転手の疲労状態を判定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
係る技術においてはドライバーと交信して音声を受信することが必要となる。しかし、運転中に会話をすることを嫌うドライバーや、運転中の会話により周囲に対する注意が散漫となってしまうドライバーに対して、上述の(音声から疲労状態を判定する)技術を適用することは、交通安全上、却って危険である。
特開2000−113347号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、ドライバーに精神的な負担を及ぼすこと無く、ドライバーの疲労の度合いを正確に判定することが出来る様な疲労判定システム及び疲労判定方法の提供を目的としている。
本発明の疲労判定システムは、ドライバー(2)の姿勢の変動を検出するユニット(たとえば、座圧センサ4)と、該ユニット(4)で検出された姿勢変動の頻度からドライバー(2)が疲労しているか否かを判定するユニット(40)とを有し、前記ドライバーの姿勢変化の変動を検出するユニットは、ドライバーシート(3)に左右一対設けられた圧力センサ(4;合計2個)を備え、前記判定するユニット(40)は、左右の圧力センサ(4)の検出結果の差(L−R)、和(L+R)、検出結果の変化量の差(dL−dR)の各々の標準偏差を求め、前記差(L−R)、和(L+R)、変化量の差(dL−dR)の各々について標準偏差の整数倍(例えば、3倍)よりも大きい値を異常値(例えば標準偏差σの3倍、3σよりも大きい数値)と定義し、当該異常値が一定時間当たりに出現した回数をカウントし、前記差(L−R)の異常値が出現した回数(c(L−R))から、前記和(L+R)の異常値が出現した回数(c(L+R))と、前記変化量の差(dL−dR)の異常値が出現した回数(c(dL−dR))を減算し(「c(L−R)−c(L+R)−c(dL−dR)」)、当該減算結果(「c(L−R)−c(L+R)−c(dL−dR)」)が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向がある場合には、ドライバー(2)が疲労していると判定する機能を有している(請求項1)。
そして本発明の疲労判定方法は、ドライバー(2)の姿勢の変動を検出する工程(S42)と、検出された姿勢変動の頻度からドライバーが疲労しているか否かを判定する工程(S51〜S54)とを有し、前記ドライバーの姿勢変化の変動を検出する工程(S42)では、ドライバーシート(3)に左右一対設けられた圧力センサ(4;合計2個)からの検出信号を受信し、前記判定する工程(S51〜S54)では、左右の圧力センサ(4)の検出結果の差(L−R)、和(L+R)、検出結果の変化量の差(dL−dR)の各々の標準偏差(σ)を求め、前記差(L−R)、和(L+R)、変化量の差(dL−dR)の各々について標準偏差(σ)の整数倍(例えば、3倍;3σ)よりも大きい値を異常値(例えば標準偏差σの3倍(3σ)よりも大きい数値)と定義し、当該異常値が一定時間当たりに出現した回数をカウントし、前記差(L−R)の異常値が出現した回数(c(L−R))から、前記和(L+R)の異常値が出現した回数(c(L+R))と、前記変化量の差(dL−dR)の異常値が出現した回数(c(dL−dR))を減算し(「c(L−R)−c(L+R)−c(dL−dR)」)、当該減算結果(「c(L−R)−c(L+R)−c(dL−dR)」)が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向がある場合には、ドライバーが疲労していると判定する(請求項2)。
発明者は種々研究の結果、例えば「眠気」を覚える程度にまでドライバーが疲労した場合には、ドライバーが首や腕、肩を回したり、座る位置を変えたりする等、その姿勢を変動する動作の頻度が多くなることを見出した。そして各種実験を繰り返すことにより、ドライバーの姿勢変動頻度を観察すれば、ドライバーが疲労しているか否かを正確に判定できることを確認した。
上述する構成を具備する本発明(請求項1、2の発明)は、係る知見に基いて構成されたものである。すなわち、ドライバーが首や腕、肩を回したり、座る位置を変えたりする等、その姿勢を変動するか否かを検出して、その頻度からドライバーが疲労しているか否かを正確に判定することが出来る。
さらに、本発明によれば、ドライバーシートに左右一対設けられた圧力センサ(合計2個)からの検出信号から、左右の圧力センサの検出結果の差(L−R)の異常値が出現した回数(c(L−R))、和(L+R)の異常値が出現した回数(c(L+R))、検出結果の変化量の差(dL−dR)の異常値が出現した回数(c(dL−dR))を求め、前記差(L−R)の異常値が出現した回数(c(L−R))から、前記和(L+R)の異常値が出現した回数(c(L+R))と、前記変化量の差(dL−dR)の異常値が出現した回数(c(dL−dR))を減算した結果(「c(L−R)−c(L+R)−c(dL−dR)」)からドライバーが疲労したか否かを判定しているので、左右一対(合計2個)の圧力センサの信号を処理するだけで、ドライバーの疲労状態を検出することが出来る。従って、3個以上の圧力センサや、加速度センサを必要とせず、センサの個数を減少することが出来ると共に、ドライバーが疲労傾向にあるか否かを確実に判断出来る。
また、標準偏差(σ)や、異常値が出現した回数(c(L−R)、c(L+R)、c(dL−dR))を取得するための時間を適宜設定することにより、運転状況に対応した疲労傾向の判定が可能となる。
さらに、係る構成を採用すれば、2個の圧力センサをドライバーシートに設けるのみで良く、ドライバーの身体に特別な機器を着装したり、モニタ等でドライバーを観察したりする必要が無いので、計測対象であるドライバーに不快感を与えずに済む。
そして、計測及び制御が比較的シンプルであるため、複雑且つ大規模な信号処理設備を必要とせず、システム全体を小型化することが出来る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図4を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、システム全体を符号J1で示す疲労判定システムには、大型トラック1のドライバー2用のシート3のシート座面31の表面の裏側(内部)にドライバー2が着座した場合にシート座面31にかかる座圧を検知する座圧センサ4が内蔵され、シートバック32又はシートクッション31に加速度センサ5が内蔵されている。
更に、疲労判定システムJ1は、前記座圧センサ4からの信号及び加速度センサ5からの信号を中継するインターフェース6と、そのインターフェース6経由で座圧センサ4からのデータを受け、そのデータを記憶する座圧データ記憶手段7と、インターフェース6経由で加速度センサ5からのデータを受け、そのデータを記憶する加速度データ記憶手段8を有している。
又、疲労判定システムJ1は、前記座圧データ記憶手段7及び加速度データ記憶手段8からのデータに基づき、車両がヨーイングやローリングによって生じる車両揺動を、ドライバーの疲労に基づく座圧変化と区別するために、車両揺動時の加速度変化を排除する「車両揺動影響排除ユニット」9を備えている。
更に、疲労判定システムJ1は、姿勢変動ユニット10、記憶手段であるデータベース11、閾値決定ユニット12、疲労判定ユニット13A及び表示兼警報手段14を備えている。
姿勢変動決定ユニット10は、前記車両揺動影響排除ユニット9で車両揺動の影響が排除された座圧データに基づき、純粋にドライバー2が腰を動かした姿勢変動量を決定している。そして決定された姿勢変動量は一端データベース11に記憶されるとともに、疲労判定ユニット13に送られる。
ここで、閾値、即ち「疲労」と判定する判定基準となる姿勢変動量は、ドライバーによる癖、或いは個人差によって閾値自体が変わることが考えられる。
姿勢を変える頻度及びその変動量と、ドライバーとの疲労について、有意な相関関係があることは発明者の研究で明らかであるが、具体的な閾値については、ドライバー毎に、或いは、ケース・バイ・ケースで定めることとなる。
図1で示す場合、姿勢変動決定ユニット10から姿勢変更に関するデータがデータベース11に送られ、閾値決定ユニット12では、係る姿勢変更に関するデータとドライバーの感想(感覚)や記憶等と総合して、ドライバーの疲労感が危険域に到達したか否かの閾値(姿勢変更の頻度における閾値)が決定される。
上述した様に、当該閾値はドライバー毎に定められることが望ましい。しかし、当該閾値として、予め記憶手段(データベース)に記憶された固定値を採用することも可能である。
上記構成の第1実施形態の疲労判定システムJ1では、ドライバー2が首を回したり、座り直したり、その姿勢を変えると、シート3のシート座面31にかかる圧力(座圧)が変動する。そこで、シート座面31にかかる圧力(座圧)を座圧センサ4で検出し、検出された「シート座面31にかかる圧力(座圧)」の変動から、姿勢を変える頻度や、どの程度姿勢を変えたかという姿勢の変動量が姿勢変動決定ユニット10によって演算される。
ここで、図3及び図4を参照すれば明らかな様に、ドライバーの疲労と、姿勢を変化させる頻度及びその変動量とは密接な関係がある。図3及び図4は、横軸が時間経過を示し、縦軸方向の振幅が姿勢の変化量を示しており、縦軸方向の振幅が大きい時点で姿勢が変化していることを示している。そして、縦軸方向の振幅が大きくなる頻度が多ければ、姿勢変化の頻度も増加していることとなる。
図3で示す疲労していない状態(通常時)に比較して、図4で示す疲労している状態(疲労時)では、明らかに、縦軸方向の振幅が大きくなる頻度が増加している。
これは、単に圧力の変動ではなく、いわゆる「変動早さ」を表している。そして、例えば高速フーリエ変換(FFT)による周波数分析を実施すれば、ドライバーが首等を回す動作は、或る範囲の周波数が現れることが予測される。
ここで、車両1自体の揺動その他の動作によっても、シート3にかかる圧力(座圧)は変動してしまう。従って、車両1自体の揺動その他の動作は、ドライバー2の疲労とは無関係なので、排除する必要がある。
そのため、加速度センサ5により、車両1自体の揺動その他の動作が生じていることを検出し、座圧センサ4で検出された「シート座面31にかかる圧力(座圧)の変動」から、加速度センサ5で検出された「車両1自体の揺動その他の動作」を排除する。そうすることにより、座圧センサ4で検出された「シート座面31にかかる圧力(座圧)の変動」から、ドライバー2の姿勢の変動のみに起因する圧力変動を抽出するようにしている。
次に、図2に基づき、図1をも参照して第1実施形態における疲労判定制御について説明する。
先ず、ステップS1では、運転を開始しているか否かを判断しており、運転が開始されていれば(ステップS1のYES)、次のステップS2に進み、運転が未だ開始されていないのであれば(ステップS1のNO)、ステップS1のループを繰り返す。
ここで、ドライバーが首を回したり、座り直したり、その姿勢を変えると、シートにかかる圧力(座圧)が変動する。
そこで、ステップS2では、座圧センサ4からの検出信号はインターフェース6を介して座圧データ記憶手段7に受信(入力)する。一方、加速度センサ5からの検出信号データはインターェース6を介して加速度データ記憶手段8に受信する。
次のステップS3では、車両揺動影響排除ユニット9が、座圧データ記憶手段7からのデータと加速度データ記憶手段8からのデータを受信し、その内の加速度データから、ドライバーの身じろぎ以外の、例えば車両のヨーイング、或いはバウンシング等の影響を排除し、その車両揺動の影響が排除されたデータが姿勢変動決定ユニット10に入力され、姿勢変動量が演算・決定される。そして、次のステップS4に進む。
ステップS4では、姿勢変動量が閾値以上か否か、即ち、疲労が決められた限界を超えているか否かを判断する。
姿勢変動量が閾値以上であれば(ステップS4のYES)、ステップS5に進み、一方、姿勢変動量が閾値未満であれば(ステップS4のNO)、ステップS2まで戻り、再びステップS2以降を繰り返す。
ステップS5では、表示兼警報手段14によって、例えば「あなたはお疲れです。早めに休息を取りましょう」との表示及び警告音声を発した後、ステップS6に進む。
ここで、警告としては、ドライバー自身が素直に聞き入れることが出来る人物の音声、例えば、配偶者、子供、恋人等の音声で行えば、より効果的である。
ステップS6では、制御を終了するか否かを判断しており、制御を終了するなら(ステップS6のYES)、そのまま終了する。一方、制御を続けるのであれば(ステップS6のNO)、ステップS2まで戻り、再びステップS2以降を繰り返す。
次に、図5を参照して、第1実施形態の変形例を説明する。
図1〜図4で示す第1実施形態では、ドライバーの疲労を判定するシステムJ1全体が、自動車(貨物用自動車)1に搭載され、全て自前で疲労判定を行っているが、情報通信技術を応用して、ドライバーが疲労したか否かの判定を、自動車(貨物用自動車)1の走行地点の遠隔地に存在する処理センターで行うことも可能である。
図5の第1実施形態の変形例(疲労判定システム全体を符号J12で示す)では、座圧センサ4、加速度センサ5、インターフェース6、座圧データ記憶手段7、加速度データ手段8、車両揺動影響排除手段9、姿勢変動決定ユニット10、表示兼警報手段14に新たに通信ユニット20Aを加えた装備を車両側装備U1とし、一方、データベース11、閾値決定ユニット12、疲労判定ユニット13Aに通信ユニット20Bを加えた装備を、例えば、運行管理側の処理センターの装備U2として分けている。
そして、車両側装備U1で決定された姿勢変動量のデータを、通信ユニット20Aによって例えば無線(LAN)L1で一端プロバイダ30に送信する。
プロバイダ30は、例えば既存の高速通信手段L2によって処理センターの装備U2に送信し、処理センターの疲労判定ユニット13Aは、送られたデータとデータベース11に記憶された閾値とを比較して疲労の度合いを判定する。
明らかに疲労していると判断「疲労判定」した場合には、その結果を前記通信手段L2、L1を返信して対象となる車両側の通信ユニット20Aに送り返し、車載の表示兼警報手段14でドライバーに「疲労状態である」ことの表示及び警報を与える様に構成されている。
車両側装備U1における個々の装備4〜10の機能、動作及び、処理センターの装備U2における個々の装備11〜13Aの機能、動作に関しては、図1〜図4の第1実施形態と実質的に同じである。
尚、閾値の決定についても処理センターの装備U2において疲労判定と同様に行われる。
第1実施形態の変形例J12では、複数台の車両を有する運輸会社などにおいて、車載装備U1と処理センターの装備U2に分けることで、装備の一部(処理センター側の装備)を共用化し、車載ユニットの巨大化を防止することが出来る。
又、処理センターで情報処理を行うことにより、判定の正確性向上、処理の迅速性向上、安全管理の徹底等の効果が得られる。
ここで、図5の変形例では、車両側装備U1に車両揺動影響排除ユニット9及び姿勢変動決定ユニット10を設け、座圧センサ4による計測結果から車両1自体の揺動等による影響を除去してから、運行管理側の処理センターの装備U2へ信号を送信している。これに対して、図示はされていないが、運行管理側の処理センターの装備U2側に車両揺動影響排除ユニット9及び姿勢変動決定ユニット10を設け、処理センター側U2にて、座圧センサ4による計測結果から車両1自体の揺動等による影響を除去する様に構成することが可能である。
次に、図6〜図8を参照して第2実施形態を説明する。
第1実施形態の疲労判定システムJ1、J12では、ドライバー2の姿勢の変化の頻度及び変化量を、座圧センサ4(及び加速度センサ5)により検出して、ドライバー2の疲労の程度を判定している。
それに対して、図6〜図8の第2実施形態の疲労判定システム(符号J2で示す)では、ドライバー2の血流から、ドライバー2の疲労の判定を行っている。以下、図6に基づいて、第2実施形態の構成を説明する。
図6において、第2実施形態の疲労判定システムJ2は、ドライバー2の手首や首等、動脈が観察可能な箇所に、光照射手段により各種光を照射し、動脈が観察可能な箇所で反射した光を、各種受光素子を用いて検知する光照射兼反射光受光手段15がドライバー2の近傍に設置されている。
更に、第2実施形態の疲労判定システムJ2は、前記光照射兼反射光受光ユニット15からの反射光データを中継するインターフェース6と、反射光データの変動量を演算する反射光データ変動量演算ユニット16と、反射光データ変動量から血流データを求める血流データ決定ユニット17と、データベース11、閾値決定ユニット12、疲労判定ユニット13B、及び表示兼警報手段14とを備えている。
上述した構成の第2実施形態では、ドライバー2の手首や首等、動脈が観察可能な箇所に、光照射兼反射光受光ユニット15により各種光を照射し、動脈が観察可能な箇所で反射した光を光照射兼反射光受光ユニット15に内臓の各種受光素子を用いて検知する。
血流の周期(脈拍)や血流量により、当該受光素子で計測された反射光データは変化するので、反射光データの変動量を反射光データ変動量演算ユニット16によって求め、さらにその変動量から、血流データ決定ユニット17で血流量或いは心拍数を求めることが出来る。
ここで、血流量は心拍数と密接な関係があり、心拍数が低下すると血流量も低下する。また、眠くなると、心拍数が減少することは良く知られている。
即ち、図8に示すように、被験者(ドライバー)A,Bがおり、互いに午前9時から運転を開始し、24時間運転を継続した場合に、共に(夜半の)19〜20時頃から体温の降下、即ち血流の減少が現れ、その後2〜4時間経過した後に今度は心拍数が低下し始めている様子が記録されている。
そして、凡そ翌日の2時から未明の5時にかけて、覚醒度は最も低下した状態に陥る。尚、ドライバーAにおいて6時に突然心拍数の大きなピークが発生しているが、これは、ドライバーAが何らかの理由で覚醒状態に戻り、例えば、前方車両、或いはガードレール等に自車が異常接近していることに気付き、そのため、心拍数が急激に上昇したものと考えられる。
なお、上述した心拍数の上昇(6時における大きなピーク)は、上述したように覚醒状態に戻ったことに加えて、朝日を浴びることによる人間のサーカディアンリズム(人間の1日のリズム)の影響も、その要因として考えられる。
上述したように、ドライバーの血流量が低下(減少)すれば、当該ドライバーの疲労度が危険な水準に達しており、ドライバーが眠気を覚えていることとなる。
ここで、脈拍も血流或いは心拍数を示すパラメータであるので、光照射手段と受光素子との組み合わせにより反射光データを取得することに代えて、加速度センサ等をリストバンド等に取り付け、以って、ドライバー2の脈拍を計測し、計測された脈拍から、ドライバー2の疲労を判定することも可能である。
次に、図7に基づいて、図6をも参照して第2実施形態における疲労判定制御について説明する。
先ず、ステップS11では、運転を開始しているか否かを判断しており、運転が開始されていれば(ステップS11のYES)、次のステップS12に進み、運転が未だ開始されていないのであれば(ステップS11のNO)、ステップS11のループを繰り返す。
ステップS12では、光照射権反射光受光ユニット15によってドライバー2の血管の脈動部分に光を照射して反射光を受信する。
次のステップS13では、前記受信した反射光データを反射光データ変動量演算ユニット16に取り込み、反射光の変動量を演算する。次のステップS14では、血流データ決定ユニット17は演算して求めた反射光変動量から血流データ、例えば心拍数などを決定する。
次のステップS15では、疲労判定ユニット13Bが、血流量、或いは血流量のパラメータである体温が、閾値以上になったか否かを判断する。
血流量が閾値以上であれば(ステップS15のYES)、次のステップS16に進み、閾値未満であれば(ステップS15のNO)、ステップS12まで戻り、再びステップS12以降を繰り返す。
ステップS16では、表示兼警報手段14によって、例えば「あなたはお疲れです。早めに休息を取りましょう」との表示及び警告音声を発した後、ステップS17に進む。
ステップS17では、制御を終了するか否かを判断しており、制御を終了するなら(ステップS17のYES)、そのまま終了する。一方、制御を続けるのであれば(ステップS17のNO)、ステップS12まで戻り、再びステップS12以降を繰り返す。
次に、図9を参照して第2実施形態の変形例を説明する。
図6〜図8で示す第2実施形態も、ドライバーの疲労を判定するシステム全体が、自動車(貨物用自動車)に搭載されているが、図9の(第2実施形態における)変形例は、情報通信技術を応用して、ドライバーが疲労したか否かの判定を、自動車(貨物用自動車)1の走行地点の遠隔地に存在する処理センターで行っている。
図9の第2実施形態の変形例(疲労判定システム全体を符号J22で示す)では、光照射兼反射光受光ユニット15、インターフェース6、反射光データ変動量演算ユニット16、血流データ決定ユニット17、表示兼警報手段14に新たに通信ユニット20Aを加えた装備を車両側装備U11とし、一方、データベース11、閾値決定ユニット12、疲労判定ユニット13Bに通信ユニット20Bを加えた装備を、例えば、運行管理側の処理センターの装備U21として分けている。
そして、車両側装備U11で演算された血流データを、通信ユニット20Aによって例えば無線(LAN)L1で一端プロバイダ30に送信する。
プロバイダ30は、例えば既存の高速通信手段L2によって処理センターの装備U21に送信し、処理センターの疲労判定ユニット13Bは、送られたデータとデータベース11に記憶された閾値とを比較して疲労の度合いを判定する。
明らかに疲労していると判断「疲労判定」した場合には、その結果を前記通信手段L2、L1を返信して対象となる車両側の通信ユニット20Aに送り返し、車載の表示兼警報手段14でドライバーに警報を与える様に構成されている。
車両側ユニットU1における個々の装備15,6,16,17,14の機能、動作及び、処理センターの装備U22における個々の装備11〜13Bの機能、動作に関しては、図6〜図8の第2実施形態と実質的に同じである。
尚、閾値の決定についても処理センターの装備U22において疲労判定と同様に行われる。
第2実施形態の変形例J22では、複数台の車両を有する運輸会社などにおいて、車載装備U11と処理センターの装備U21に分けることで、装備の一部(処理センター側の装備)を共用化し、車載ユニットの巨大化を防止することが出来る。
又、処理センターで情報処理を行うことにより、判定の正確性向上、処理の迅速性向上、安全管理の徹底等の効果が得られる。
図9の変形例において、図示はされていないが、運行管理側の処理センターの装備U21に反射光データ変動量演算ユニット16及び血流データ決定ユニット17を設け、運行管理側の処理センターの装備U2にて、血流データを決定して心拍数を求める様に構成することが可能である。
次に、図10を参照して第3実施形態を説明する。
図10の第3実施形態は、ドライバー2の姿勢の変化で疲労度を判定する第1実施形態J1と、ドライバー2の血流量で疲労度を判定する第2実施形態J2と
を組み合わせた実施形態である。
換言すれば、ドライバー2の姿勢の変化と、ドライバー2の血流量とにより、疲労度を判定する実施形態である。
以下、図10に基づいて、第3実施形態の構成を説明する。
図10において、第3実施形態の疲労判定システムJ3は、車両側の装備U12と、運行管理側の処理センターの疲労判定用パソコン60とから構成されている。
車両側の装備U12は、データロガー51と通信ユニット52からなる車載コンピュータ50と通信ユニット52と接続された表示兼警報手段14を装備している。
また、ドライバー2用のシート3におけるシート座面31の表面裏側(内部)には、第1実施形態と同様の座圧センサ4が内蔵され、シートバック32又はシートクッション31に第1実施形態と同様の加速度センサ5が内蔵されている。
更に、ドライバー2の近傍に第2実施形態と同様の光照射兼反射光受光手段15が設置されている。
また、車両側の装備U12は、検出信号処理ユニット18と反射光データ処理ユニット19を備えており、前記座圧センサ4及び加速度センサ5からのデータである検出信号を検出信号処理ユニット18で処理し、光照射兼反射光受光手段15からの反射光データを反射光データ処理ユニット19で処理して車載マイコン50のデータロガー51に送信し、一端データはデータロガー51に収集されるように構成されている。
一端データロガー51に収集されたデータは通信ユニット52を介して、例えば、無線(ワイヤレスインターネット)N1でプロバイダ30に送信され、更にプロバイダ30からインターネットN2によってデータが運行管理側の処理センターの疲労判定用パソコン60に送信される。
前記60はコンピュータ本体61と入力装置であるキーボード62とモニタ63によって構成され、車両側からのデータを受審して、コンピュータ本体61の図示しないデータベースに記憶された閾値と前記受信したデータを比較することによって、ドライバー2が疲労しているか否かを判断する。
そして、判断結果は、インターネットN2、無線N1を経由して者両側装備の通信ユニット52に返信され、更にドライバー2近傍の表示兼警報手段14によってドライバー2に警告を与える。
制御については、図2(第1実施形態)に示す制御(姿勢の変化で疲労度を判定)と、図7(第2実施形態)に示す制御(血流量で疲労度を判定)とを、それぞれ独立に行い、何れかでドライバーの疲労が所定レベル以上に到達していると判断された場合には、警告をするように構成されている。
但し、姿勢の変化で疲労度を判定した場合(図2)と、血流量で疲労度を判定した場合(図7)との双方で、同時に、ドライバー2に対して警告を出すべきである、と判定された場合にのみ、ドライバー2に警告をするように構成することも可能である。
すなわち、ドライバーによっては、警告の頻度が増加することを嫌う場合がある。姿勢の変化で疲労度を判定(図2)し、且つ、血流量で疲労度を判定(図7)すると、警告の頻度が増加してしまうことが考えられるので、警告の頻度が増加することを嫌うタイプのドライバーの精神的な安定性に悪影響を与える事態も想定される。その様なケースでは、姿勢の変化で疲労度を判定する手法(図2)と、血流量で疲労度を判定する手法(図7)の双方で、「警告すべき」と判断された場合にのみ、「非常に危険な段階までドライバーが疲労した」と判定して警告するが、それ以外では警告を行わず、ドライバーの不快感が惹起されることを防止して、精神的安定に考慮する。
上述したように、貨物用自動車1で処理された座圧センサ4及び加速度センサ5の計測結果と反射光データとは、例えば、無線N1で、インターネット等の情報ネットワーク(無線LAN)N2等を介して、処理センター(事業所)のパソコン60に送られる。そして処理センターでは、閾値の決定、ドライバーの疲労判定を行っている。
しかし、図示はされていないが、座圧センサ4及び加速度センサ5の計測結果の処理、反射光データの処理に加えて、閾値の決定、ドライバー2の疲労判定についても、車載ユニットU12で行う様に構成することも可能である。
次に図11〜図13を参照して第4実施形態について説明する。
図11〜図13の第4実施形態は、ドライバーの姿勢の変化による疲労度を判定するシステム(第1実施形態)と、ドライバーの血流量による疲労度を判定するシステム(第1実施形態)とに加えて、さらに、車両が進行するべき方向と、実際に車両が進行している方向との「ずれ」量(角度)によるドライバーの疲労度を判定するシステムと、を組み合わせた実施形態である。
即ち、図11で全体構成を示す第4実施形態の疲労判定システムJ4は、図10の第3実施形態の構成に対して、GPSシステム80を加え、更に操舵系、例えばステアリングコラムの一部に設けた舵角センサ70と、ハンドル操作の誤差処理ユニット90とを装備している。
ここで、車両が進行するべき方向はGPSのデータから決定し、実際に車両が進行している方向は前記舵角センサ70の検出結果から決定し、その両決定値を前記ハンドル操作の誤差処理ユニット90にかけ、両者の差(絶対値)が、上記の「ずれ」量、例えば、角度(degree)の次元として表される(図12のVH線を参照)。そして、疲労してくると、上記の「ずれ」量(VH線)が増大する傾向が見られる。
或いは、車両が進行するべき方向については、デジタル地図データ中の道路データを基本として決定しても良い。
ここで、低速の場合は様々な状況で大きなハンドル操作が行われると考えられるので、車両の速度が或る一定速度以上の場合に「車両が進行するべき方向」を判定するように構成することが出来る。
次に、図13のフローチャートに基づき図11をも参照して、車両が進行するべき方向と、実際に車両が進行している方向との「ずれ」量により疲労度を判定する際の制御方法について説明する。
先ず、ステップS21では、運転を開始しているか否かを判断しており、運転が開始されていれば(ステップS21のYES)、次のステップS22に進み、運転が未だ開始されていないのであれば(ステップS21のNO)、ステップS21のループを繰り返す。
ステップS22では、GPSシステム80によりGPSデータを受信するとともに舵角センサ70からも舵角情報を受信する。次のステップS23では、GPSデータより車両が本来進行すべき方向を決定し、更に舵角センサ70からの情報によって実際の車両進行方向を決定する。
次のステップS24では、車両が進行すべき方向から実際の車両進行方向を差し引いた値の絶対値が閾値以上か否かを判断する。車両が進行すべき方向から実際の車両進行方向を差し引いた値の絶対値が閾値以上であれば(ステップS24のYES)、ステップS25に進み、車両が進行すべき方向から実際の車両進行方向を差し引いた値の絶対値が閾値未満であれば(ステップS24のNO)、ステップS22まで戻り、再びステップS22以降を繰り返す。
ステップS25では、表示兼警報手段14によって、例えば「あなたはお疲れです。早めに休息を取りましょう」との表示及び警告音声を発した後、ステップS26に進む。
ステップS24において、「車両が進行すべき方向から実際の車両進行方向を差し引いた値」(ずれ)が一定以上となる頻度を分析し、その頻度が所定の閾値を加えた場合に警告を発する様に構成しても良い。
ステップS26では、制御を終了するか否かを判断しており、制御を終了するなら(ステップS26のYES)、そのまま終了する。一方、制御を続けるのであれば(ステップS26のNO)、ステップS22まで戻り、再びステップS2以降を繰り返す。
第4実施形態全体としての制御については、図2に示す制御(姿勢の変化で疲労度を判定)と、図7に示す制御(血流量で疲労度を判定)と、図13に示す制御(車両が進行するべき方向と、実際に車両が進行している方向との「ずれ」量により疲労度を判定)を、それぞれ独立に行い、何れかでドライバーの疲労が所定レベル以上に到達していると判断された場合には、警告を与える様に設定されている。
但し、ドライバーにより、警告の頻度が増加することを嫌うことがある場合を考慮して、姿勢の変化で疲労度を判定する手法(図2)と、血流量で疲労度を判定する手法(図7)と、上述した「ずれ」量により拾う度を判定する手法(図13)の内、2つの判定手法において、ドライバーに対して警告を出すべきであると判定された場合に、ドライバーに警告をするように構成することも可能である。
或いは、姿勢の変化で疲労度を判定した場合(図2)と、血流量で疲労度を判定した場合(図7)と、上述した「ずれ」量により拾う度を判定した場合(図13)の全てにおいて、ドライバーに対して警告を出すべきであると判定された場合にのみ、ドライバーに警告をするように構成することも可能である。
前述したように、図11においても、疲労判定手段は、ドライバーの疲労チェックの対象となる貨物用自動車1の走行地点から遠隔地に位置する処理センター(事業所)のパソコン60として表示されている。
貨物用自動車1で処理された座圧センサ4及び加速度センサ5の計測結果と反射光データとは、例えば、無線N1で、インターネットN2等の情報ネットワーク(無線LAN)等を介して、処理センター(事業所)のパソコン60に送られる。そして処理センターでは、閾値の決定、ドライバーの疲労判定を行っている。
図11の第4実施形態においても、図示はされていないが、閾値の決定、ドライバーの疲労判定についても、車載ユニットU13で行う様に構成することが可能である。
上述の第1実施形態〜第4実施形態及び変形例において、ドライバーの体温を検出し、検出された体温の変動から疲労度を判定するシステム及び手法を組み合わせることが可能である。
ここで、睡眠時には体温が低下することが知られている。従って、体温が閾値以下になると、少なくとも、ドライバーに疲労が蓄積して「眠気」を覚えている状態であり、最悪、「居眠り」をしている可能性がある。
その様な状態を検出することを上述した各実施形態や変形例に組み合わせることにより、安全性をさらに向上させることが可能。
より詳細には、図14に示す制御方法を行うことが出来る。以下に、図14の披露判定制御の方法を説明する。
先ず、ステップS31において、運転を開始しているか否かを判断しており、運転が開始されていれば(ステップS31のYES)、次のステップS32に進み、運転が未だ開始されていないのであれば(ステップS31のNO)、ステップS31のループを繰り返す。
ステップS32では、ドライバー2の体温を計測した後、ステップS33では、体温が閾値以上であるか否かを判断する。体温が閾値以上であれば(ステップS33のYES)、ステップS34に進み、体温が閾値未満であれば(ステップS33のNO)、ステップS32まで戻り、再びステップS32以降を繰り返す。
次のステップS34では、表示兼警報手段14によって、例えば「あなたはお疲れです。早めに休息を取りましょう」との表示及び警告音声を発した後、ステップS35に進む。
ステップS35では、制御を終了するか否かを判断しており、制御を終了するなら(ステップS35のYES)、そのまま終了する。一方、制御を続けるのであれば(ステップS35のNO)、ステップS32まで戻り、再びステップS32以降を繰り返す。
ここで、上述した様に、センサを体表面に付着することを不快に感じるドライバーの存在を考慮して、体温の検出は非接触方式で行うことが好適である。
発明者等は、一連の疲労判定システム及び疲労判定方法を研究していく中で、たった二つの圧力センサをドライバシートの左右に埋め込み、この左右1対の圧力センサからの情報を加工処理し、その処理した値を判定することによって、ドライバーが疲労傾向にあることを判断する技術を確立するに至った。
図15は、係る疲労判定技術を用いて疲労判定試験を行ったときのデータを纏めたグラフである。
図15のグラフにおいて、横軸は時間を、縦軸左はドライバーが1分間に体を異常に動かし、その異常な動きを圧力センサが受信して、その受信データに以下に説明する処理を施して得られた値(異常値)が1分間に生じた回数をカウントした回数が目盛られ(棒グラフに対応)、縦軸右はドライバーの心拍数を目盛っている(折れ線グラフに対応)。
図15によれば、当該異常値が「正」の値であって、且つ、増加傾向がある場合(図15の矢印Aで示した部分)、心拍数は徐々に低下し(図15の矢印Bで示した部分)、即ち、ドライバーは覚醒度が次第に下がっていることを示している。
尚、図15において、異常値が突出している部分(矢印Cで示した部分)は、覚醒が低下していたドライバーが、途中で(例えば、対向車のヘッドライトによって)一時的に覚醒が戻ったことを示している。
図16〜図18は上記研究によって得られた技術(疲労判定システム)の第5実施形態である。以下、図面を参照して第5実施形態について説明する。
図16において、第5実施形態(疲労判定システム全体を符号J5で示す)は、ドライバシート3の座面31の左右側方の内部に埋設した1対の座圧センサ(圧力センサ)4と、制御手段であるコントロールユニット40と、運転席前方に設けられた表示兼警報手段14とによって構成されている。
コントロールユニット40は、インターフェース6と座圧データ記憶手段41と、標準偏差演算手段42と、比較ユニット43と、計数ユニット(カウンター)44と、計時ユニット(タイマ)45と、演算ユニット(減算ユニット)46と、データベース11と疲労判定ユニット13Cとを有している。
インターフェース6は前記左右の座圧センサ4から座圧情報(左の座圧のデータ値をL、右のそれをRとする)を記憶手段41に中継する。
ここで、座圧情報L、Rを座圧データ記憶手段41に記憶する際には、座圧データ記憶手段41にはL、Rの値の他に、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の形でも記憶されることが好ましい。
標準偏差演算ユニット42では、一端、記憶されたデータの内、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」を取り出し、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の各々の標準偏差σを求める。
比較ユニット43では、座圧データ記憶手段41から左右の検出値の「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」を引き出し、更に標準偏差演算ユニット42で演算して求めたそれら「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の標準偏差σを引き出し、その各々の標準偏差σを3倍して、その3倍した値3σを異常値とする。
そして、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」と標準偏差σの3倍(3σ)との大きさを比較して、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の、各々の3σよりも大きなものを抽出してそれらを異常値とする。
計数ユニット(カウントユニット)44は、前記異常値が所定時間当りに出現した回数をカウントする。計時ユニット45は係る所定時間を運転状態に応じて割り振る手段である。
演算ユニット(減算ユニット)46は、「差」の異常値が出現した回数c(L−R)から、「和」の異常値が出現した回数c(L+R)と、「変化量の差」の異常値が出現した回数C(dL−dR)を減算して、「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」を求める。そして、求めた「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」をデータベース11にも格納する。
疲労判定ユニット13Cは、「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向がある(以前のサイクルの減算結果と比較してそれよりも大きい)場合には、ドライバーが疲労していると判定して、その旨の警告を、表示兼警告手段14を介してドライバーに行う様に構成されている。
次に図17、図18に基づいて、第5実施形態の疲労判定の制御方法を説明する。
先ず、ステップS41において、タイマ45を作動させ、左右の圧力センサ4からの出力信号L、Rを受信して(ステップS42)、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」を座圧データ記憶手段41の内部で演算する(ステップS43)。
次のステップS44では、標準偏差演算手段42において、前記「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」について夫々標準偏差σを演算し、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」と標準偏差σの3倍、3σとを比較する(ステップS45)。
次に、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の各々が、3σを超えているか否かを判断して(ステップS46)、超えていれば(ステップS46のYES)、ステップS47に進み、3σ以下であれば(ステップS46のNO)、そのままステップS48まで進む。
ステップS47では、「差(L−R)」、「和(L+R)」、「検出値の変化量の差(dL−dR)」の各々において3σを超えている物をカウントし、「差(L−R)」で超えている回数をC(L−R)、「和(L+R)」で超えている回数をC(L+R)、「検出値の変化量の差(dL−dR)」で超えている回数をC(dL−dR)とする。そして、順次それらの超えている回数を加算していく。
ステップS48では、所定時間が経過したか否かを判断して、経過していれば(ステップS48のYES)、A、即ち、図18のフローに進み、経過していなければ(ステップS48のNO)、ステップS42まで戻り、再びステップS42以降を繰り返す。
図18のステップS51において、前記カウント数から下記の減算、すなわち、「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」を求め、その結果が「正」の値となるか否か、即ち、「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」>0か否かを判断する。
「正」の値であれば(ステップS51のYES)、ステップS52に進み、一方、0又は「負」の値となれば(ステップS51のNO)、ステップS54に進む。
ステップS52では、「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」が増加傾向であるか否かを判断して、増加傾向であれば(ステップS52のYES)、ステップS53に進む。一方、増加傾向でなければ(ステップS52のNO)、ステップS54に進む。
ステップS53ではドライバー2は疲労傾向と判断して、表示兼警告手段14を介してドライバー2に警告を与えた後、ステップS55に進む。ステップS54では、疲労傾向ではないと判断してステップS55に進む。
ステップS55では、コントロールユニット40は、制御を終了するか否かを判断しており、終了するなら(ステップS55のYES)、そのまま終了し、終了しないのであれば(ステップS55のNO)、B、即ち、図17のステップS41に戻り、再びステップS41以降を繰り返す。
図16〜図18の第5実施形態は、疲労判定システムに係わる機器類を、全て車載した実施形態である。これに対して、図5、図9〜図11に示した実施形態の様に、無線LANや、無線インターネットを活用することも可能である。
上述の様に構成された第5実施形態の疲労判定システムによれば、以下の効果を奏する。
(a)左右1対(合計2個)の圧力センサ4を設け、その信号を処理するだけで、ドライバー2の疲労状態を検出することが出来る。従って、3個以上の圧力センサや、加速度センサを必要としない。
(b)「C(L−R)−C(L+R)−C(dL−dR)」が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向があるか否かを判定することにより、ドライバーが疲労傾向にあるか否かを確実に判断出来る。
(c)2個の圧力センサをドライバー2に設けるのみでよく、ドライバーの身体に特別か機器を装着させたり、モニタ等でドライバー2を観察したりする必要がないので、計測対照であるドライバー2に不快感を与えずに済む。
(d)標準偏差σや、回数C(L−R)、C(L+R)、C(dL−dR)を取得するための時間を適宜設定することにより、運転状況に対応した疲労傾向の判定が可能となる。
(e)計測及び制御が比較的シンプルであるため、複雑且つ大規模な信号処理設備を必要とせず、システム全体の小型化に貢献する。
(f)無線LANや無線インターネット等を活用することにより、自動車に設置する機器(車載機器)を小型化出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
例えば、図示の実施形態に加えて、第1実施形態(ドライバーの姿勢の変化による疲労度の判定)に、車両が進行するべき方向と実際に車両が進行している方向との「ずれ」量により疲労度を判定するシステムを、組み合わせることも可能である。
また、第2実施形態(血流量で疲労度を判定)に、車両が進行するべき方向と実際に車両が進行している方向との「ずれ」量により疲労度を判定するシステムを、組み合わせることも可能である。
さらに、これ等に、体温を検出して疲労度を判定するシステム(図14)を組み合わせることが可能である。
これに加えて、例えば、第1実施形態の第1変形例と、第1実施形態の第2変形例とを組み合わせることも出来る。或いは、第2実施例に第1実施例の第1変形例を組み合わせても良い。
或いは本発明において、ドライバーの顔表面(例えば、窓側ではない側の頬)の表面温度を赤外線センサで検出し、検出結果から体温を推定し、推定された体温からドライバーが眠気を感じているか否かを判定する様に構成することが可能である。
具体的には、例えば図6において、符号17で示すユニットを反射光データから体温を推定するユニットにせしめ、符号13Bで示すユニットを推定された体温から眠気を感じているか否かを判定するユニットとせしめる。そして、図7において、ステップS14を「体温を推定するステップ」にして、ステップS15を「体温≦閾値?」という論理回路ステップにして、制御を行えば良い。
ここで、係る内容は、上述した本発明(或いは本発明の各実施形態)と組み合わせることが可能である。
本発明は、貨物用自動車等の自動車を運転するドライバーの疲労を判定するのみならず、オートバイ、電車、飛行機等のその他の乗物や、建設機械や工作機械等の各種機械を操作するオペレーターの疲労判定にも適用することが可能である。
本発明の第1実施形態の構成全体を示したブロック図。 本発明の第1実施形態の疲労判定制御方法を説明するフローチャート。 ドライバーの疲労と姿勢変化の頻度及び変動量との関係を示す特性図であり、特に疲労していない状態の図。 ドライバーの疲労と姿勢変化の頻度及び変動量との関係を示す特性図であり、特に疲労している状態の図。 第1実施形態の変形例の構成を示したブロック図。 本発明の第2実施形態の構成全体を示したブロック図。 本発明の第2実施形態の疲労判定制御方法を説明するフローチャート。 ドライバーの疲労と体温の変化及び心拍数の変化との関係を示す特性図。 本発明の第3実施形態の構成全体を示したブロック図。 第3実施形態の変形例の構成を示したブロック図。 第4実施形態の変形例の構成を示したブロック図。 ドライバーの疲労と、車両が進行するべき方向と実際に車両が進行している方向との差との関係を示す特性図。 本発明の第4実施形態に関わる疲労判定制御方法の一部を説明するフローチャート。 第1実施形態〜第4実施形態以外の居眠り状態を検出する方法を示したフローチャート。 本発明の第5実施形態を確立する上で確認するために行った試験データを示すグラフ。 本発明の第5実施形態の構成全体を示したブロック図。 本発明の第5実施形態に関わる疲労判定制御方法の一部を説明するフローチャート。 本発明の第5実施形態に関わる疲労判定制御方法の残りの部を説明するフローチャート。
符号の説明
1・・・車両
2・・・ドライバー
3・・・シート
4・・・座圧センサ/圧力センサ
5・・・加速度センサ
6・・・インターフェース
7・・・座圧データ記憶手段
8・・・加速度データ記憶手段
9・・・車両揺動影響排除ユニット
10・・・姿勢変動決定ユニット
11・・・データベース
12・・・閾値決定ユニット
13A,13B、13C・・・疲労判定ユニット
14・・・表示兼警報手段
15・・・光照射権反射光受光ユニット
16・・・反射光データ変動量演算ユニット
17・・・血流データ決定ユニット
18・・・検出信号処理ユニット
19・・・反射光データ処理ユニット
20A,20B・・・通信ユニット
N1・・・無線/ワイヤレスインターネット
N2・・・情報ネットワーク/インターネット
30・・・プロバイダ
40・・・コントロールユニット
41・・・座圧データ記憶手段
42・・・標準偏差演算ユニット
43・・・比較ユニット
44・・・計数ユニット
46・・・演算ユニット/減算ユニット
50・・・車載コンピュータ
60・・・処理センターの疲労判定用パソコン
70・・・舵角センサ
80・・・GPSシステム

Claims (2)

  1. ドライバーの姿勢の変動を検出するユニットと、該ユニットで検出された姿勢変動の頻度からドライバーが疲労しているか否かを判定するユニットとを有し、前記ドライバーの姿勢変化の変動を検出するユニットは、ドライバーシートに左右一対設けられた圧力センサを備え、前記判定するユニットは、左右の圧力センサの検出結果の差、和、検出結果の変化量の差の各々の標準偏差を求め、前記差、和、変化量の差の各々について標準偏差の整数倍よりも大きい値を異常値と定義し、当該異常値が一定時間当たりに出現した回数をカウントし、前記差の異常値が出現した回数から、前記和の異常値が出現した回数と、前記変化量の差の異常値が出現した回数を減算し、当該減算結果が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向がある場合には、ドライバーが疲労していると判定する機能を有していることを特徴とする疲労判定システム。
  2. ドライバーの姿勢の変動を検出する工程と、検出された姿勢変動の頻度からドライバーが疲労しているか否かを判定する工程とを有し、前記ドライバーの姿勢変化の変動を検出する工程では、ドライバーシートに左右一対設けられた圧力センサからの検出信号を受信し、前記判定する工程では、左右の圧力センサの検出結果の差、和、検出結果の変化量の差の各々の標準偏差を求め、前記差、和、変化量の差の各々について標準偏差の整数倍よりも大きい値を異常値と定義し、当該異常値が一定時間当たりに出現した回数をカウントし、前記差の異常値が出現した回数から、前記和の異常値が出現した回数と、前記変化量の差の異常値が出現した回数を減算し、当該減算結果が「正」の値をとり、且つ、増加する傾向がある場合には、ドライバーが疲労していると判定することを特徴とする疲労判定方法。
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