JP4914099B2 - 排気ガスセンサのヒータ制御装置 - Google Patents

排気ガスセンサのヒータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4914099B2
JP4914099B2 JP2006104540A JP2006104540A JP4914099B2 JP 4914099 B2 JP4914099 B2 JP 4914099B2 JP 2006104540 A JP2006104540 A JP 2006104540A JP 2006104540 A JP2006104540 A JP 2006104540A JP 4914099 B2 JP4914099 B2 JP 4914099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
energization
period
exhaust gas
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006104540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007278802A (ja
Inventor
一也 河野
裕士 宮本
昌義 川津
弘二 松藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2006104540A priority Critical patent/JP4914099B2/ja
Publication of JP2007278802A publication Critical patent/JP2007278802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4914099B2 publication Critical patent/JP4914099B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、排気ガスセンサのヒータ制御装置に係り、特に、内燃機関の排気系に設置される排気ガスセンサのセンサ素子を加熱するヒータの通電制御を行うヒータ制御装置に関する。
内燃機関のガス燃焼における排気ガス有害成分の低減には、燃焼ガスの空燃比を、より精密に制御することが効果的である。このため、燃焼ガスの空燃比をリッチとリーンの2値でのみ検出する酸素濃度センサ(以降、Oセンサ)に代えて、リニアに空燃比測定が可能なリニア空燃比センサ(以降、LAFセンサ)が多くの内燃機関に採用されるようになってきている。
しかし、LAFセンサによる空燃比測定時は、センサ内の酸素イオンの移動量を高めるために、従来のOセンサと同様に、センサ素子を所定の高温状態に保つ必要がある。また、この高温状態は、従来のOセンサ(約300℃前後)に対して、より高温な状態(約600℃〜800℃程度)を要求されている。このため、LAFセンサに用いられるヒータは、Oセンサに用いられるヒータよりも、より発熱量の大きいものが設定されることとなる。
一方、LAFセンサにおけるセンサ素子とヒータの構造では、センサ素子とヒータがプレート状態で並列に配置されたものがある。このような構成では、Oセンサに増して、センサ素子ヒートアップ時のセンサ素子に発生する熱応力の影響を考慮したヒータ制御が要請される。
さらに、排気管内で発生、付着している水分もセンサ素子加熱時の障害(センサ素子割れの原因)となっており、現在、このような問題に対処すべく、LAFセンサの熱応力を考慮したヒータ制御装置の技術が提案されている。
その一つとして、リニア空燃比センサに設けられたプロテクタカバ−の穴から排気管内面に付着した水分が始動等で飛散して侵入し、ヒータで加熱された高温のセンサ素子に被水することによってセンサ素子が割れることに着目し、これを防止するためのヒータ制御装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、機関始動時に、排気管内やセンサ内部に、液状の水分が存在に液状の水分が存在している場合、機関始動から所定期間経過するまで、リニア空燃比センサがセンサ活性化に至る温度まで昇温可能な電力よりも低い電力でヒータを制御し、排気管内の水分を沸騰させないように蒸発させるヒータ制御装置の技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2001−41923号公報 特開2004−69644号公報
しかしながら、特許文献1では、排気管内に存在する液状の水分がプロテクタカバーの穴からプロテクタカバー内に侵入してセンサ素子に直接かかり、センサ素子が割れることを防止するために、ヒータの通電を制限するが、水分によるセンサ素子割れは、プロテクタカバーの穴からプロテクタカバー内に水が侵入するケース以外にも、プロテクタカバー内で排気管内の水蒸気が結露し、センサ素子表面に水分が付着するケースがあり、この点については考慮されていない。
例えば、機関停止後、10分間から1時間程度の如く、比較的短時間の放置後に機関を再始動する場合には、内燃機関の冷却水温はあまり下がらないものの、排気管の温度は該排気管周囲の外気温度と同等程度までに冷却されることから、排気管内に溜まった水蒸気が結露し、リニア空燃比センサの内部にも結露が生じる。そして、結露水はセンサ素子及びヒータの各表面に付着する。この状態で、ヒータの温度を直ぐに600℃に達するようなヒータ制御を行なうと、センサ素子におけるヒータからの熱を受ける面側とその面の反対面側との間には大きい温度差が生じ、センサ素子には過大な熱応力が生じることになり、センサ素子が破損してしまう虞れがある。
特許文献2に示されている技術は、センサ内部に液状の水分が存在した場合に、センサ活性化に至る温度まで昇温可能な電力よりも低い電力でヒータを制御し、センサ内部の水分を沸騰させることなく緩慢に蒸発させる技術であるが、センサ本体内の水分がなくなった時にヒータを活性化通電制御に切り換えることに関する提案がされておらず、排気管内やセンサ内に存在する水分を測定する事は困難と思われ、実用化の面に大きな課題があった。
このため、活性化通電制御に切り換える条件を設定する手段としては、予め実験で始動後の排気管壁面の温度変化から間接的に水分がなくなるまでの期間(始動後経過時間等)を運転条件や環境条件の組合せ毎に測定し、実際の運転では、運転条件、環境条件に応じて実験で測定した期間が経過した後に、活性化通電制御に切り換える方法が考えられる。
しかし、この方法では、実験で測定できるのは、限られた運転条件や環境条件の組合せとなるので、実際の運転で水分が存在する間にヒータを活性化通電制御に切り換わることがないように、ワーストケースの最長期間、または測定した期間にマージンを加算した期間が経過した後に活性化通電制御へ切り換えることになる。
また、何れの従来技術も、ヒータ加熱の最適な時期については、考慮されておらず、触媒が不活性で、LAFセンサが活性状態であるようなエネルギの無駄な状態の発生が危惧される。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、排気ガスセンサの活性化時期を最適化して排気性能を悪化させることなく燃費向上が図られると共に、排気ガスセンサのセンサ素子に付着する水分の存在による当該センサ素子の破損を防止することができる排気ガスセンサのヒータ制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、理論空燃比検出部を含むセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを有する排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、前記センサ素子の前記理論空燃比検出部が生じる起電力または起電力変化量が所定値以上になったか否かを判別する判別手段を有し、ヒータ通電開始後にセンサ活性温度よりも低い温度で加熱を行う第1ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第1期間を設定し、前記第1期間では前記ヒータに対する通電を前記第1ウォームアップ通電とし、前記第1期間が経過、あるいは前記第1期間において前記判別手段が肯定判定した時には、前記ヒータに対する通電を、前記第1ウォームアップ通電の加熱温度より高温の加熱を行う活性化通電に切り換える。
また、前記目的を達成するために、本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、理論空燃比検出部を含むセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを有する排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、前記センサ素子の前記理論空燃比検出部が生じる起電力または起電力変化量が所定値以上になったか否かを判別する判別手段を有し、ヒータ通電開始後にセンサ活性温度よりも低い温度で加熱を行う第1ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第1期間と、前記第1期間経過後に前記第1期間よりも更に低い温度で加熱を行う第2ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第2期間を設定し、前記第1期間では前記ヒータに対する通電を前記第1ウォームアップ通電とし、前記第期間では前記ヒータに対する通電を前記第2ウォームアップ通電とし、前記第2期間が経過、あるいは前記第1期間あるいは前記第2期間において前記判別手段が肯定判定した時には、前記ヒータに対する通電を、前第1ウォームアップ通電の加熱温度より高温の加熱を行う活性化通電に切り換える。
また、前記目的を達成するために、本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、理論空燃比検出部を含むセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを有する排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、前記センサ素子の前記理論空燃比検出部が生じる起電力または起電力変化量が所定値以上になったか否かを判別する判別手段を有し、センサ活性温度よりも低い温度で加熱を行う第1ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第1期間と、前記第1期間よりも更に低い温度で加熱を行う第2ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第2期間とを設定し、ヒータ通電開始後に前記第1期間による第1ウォームアップ通電と前記第2期間による第2ウォームアップ通電を繰返し行い、その繰返し回数が所定値になるか、あるいは前記第1期間あるいは前記第2期間において前記判別手段が肯定判定した時には、前記ヒータに対する通電を、前記第1ウォームアップ通電の加熱温度より高温の加熱を行う活性化通電に切り換える。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第1期間に行なう第1ヒータウォームアップ通電は、前記センサ素子が昇温する温度が250℃から300℃の範囲である。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第2期間に行なう第2ヒータウォームアップ通電は、前記センサ素子が昇温する温度が50℃から100℃の範囲である。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第1期間中に前記判別手段が肯定判定した時には、前記第1期間を開始してから前記判定手段が肯定判定するまでの期間を記憶する記憶手段を設け、前記記憶手段に記憶された期間情報を基づいて前記第1期間を可変設定する。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記記憶手段に記憶された前記期間情報が所定範囲外である場合には、前記第1期間を所定範囲内の値に設定する。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、ヒータ通電切換時のヒータ通電を所定量ずつ徐々に変化させる。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第1期間あるいは前記第2期間が経過したことを判定するパラメータが経過時間である。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第1期間あるいは前記第2期間が経過したことを判定するパラメータが内燃機関に吸入される吸入空気量の積算値である。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記第1期間あるいは前記第2期間が経過したことを判定するしきい値を内燃機関の運転状態に応じて設定する。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置は、好ましくは、前記ヒータはデューティ信号によって駆動され、デューティ比制御によってヒータ通電を制御する。
排気ガスセンサのヒータ加熱の最適化が図られ、消費電力の抑制による燃費向上効果、排気管の水被りによる素子割れ防止効果が期待できる。
本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は、本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置を適用される内燃機関及びその制御システムの全体構成を示している。
内燃機関10は、多気筒機関として、複数個の気筒11を有する。気筒11は、各々、往復運動するピストン12と燃焼室13とで構成されている。
内燃機関10には、各気筒11毎に、点火コイル・パワースイッチ手段14と接続された点火プラグ15が配置されると共に、吸気ポート16を開閉する吸気弁17と、排気ポート18を開閉する排気弁19とが設けられている。
吸気ポート16には、吸気管20、エアクリーナ21が順に接続されている。吸気管20には、吸気ポート16へ向けて燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)22が設けられていると共に、燃焼室13に吸入される吸入空気量を計量するエアフローセンサ23、スロットルバルブ24の開度を計測するスロットル開度センサ25、アイドル時のエンジン回転数が目標回転数になるように制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISC)26が各々の適宜位置に配置されている。インジェクタ22は、各気筒11毎に配置され、マルチポイントインジェクション(MPI)システム化された燃料噴射方式を採用している。
排気ポート18には、排気管29、触媒コンバータ30、マフラ31が順に接続されている。
内燃機関10には、冷却水温を計測する冷却水温センサ27、エンジン回転数を計測するクランク角センサ28が各々の適宜位置に配置されている。
吸気管20の上流部に設けられたエアクリーナ21から吸入された空気は、スロットルバルブ24によって流量を調節された後、インジェクタ(燃料噴射弁)22から所定のタイミングで噴射されたガソリンと混合されて各燃焼室13内に供給される。
一方、燃料タンク33からの燃料は、燃料ポンプ34によって吸引・加圧された後、プレッシャレギュレータ35を備えた燃料管36を通ってインジェクタ22の燃料入口部に導かれ、余分な燃料は燃料タンク33に戻される態様で、インジェクタ22に供給される。
燃焼室13内に供給された混合気は点火プラグ15によって点火され、混合気の燃焼による生じる排気ガスは、排気管29を通って触媒コンバータ30に導かれ、触媒コンバータ30によって浄化された後、大気中に排出される。
排気管29には排気空燃比(酸素濃度)に対してリニアな空燃比信号を出力する排気ガスセンサの一態様であるリニア空燃比センサ32が適宜位置に配置されている。
エアフローセンサ23から得られる吸入空気量を示す出力信号とスロットル開度センサ25からの出力信号と、冷却水温センサ27、クランク角センサ28及びリニア空燃比センサ32からの各出力信号は、エンジンコントロールユニット(ECU)40に入力される。
ECU40は、コンピュータ式のものであり、車室あるいはエンジンルーム内に配置され、前述した各種のセンサから出力される内燃機関10の運転状態を示す電気的な信号に基づいて、所定の演算処理を行ない、運転状態に応じた最適制御を行うべく、燃料を噴射供給するインジェクタ22の開閉、点火プラグ15の駆動、及びアイドルスピードコントロールバルブ26の開閉を行う信号を各々出力し、併せて燃料ポンプ34の制御を行う。そして、ECU40は、各気筒11の吸気行程と燃料噴射タイミングを合わせて各気筒毎にインジェクタ22から燃料を噴射する制御を行う。
ECU40は、演算処理を行うCPU41と、基準となる時間(クロック信号)を生成するクロック発生器42と、多数の制御プログラムを記憶するROM43及びRAM44と、タイマカウンタ45と、入出力インターフェイス(I/O)46と、出力回路47と、デジタル入力回路48と、A/D(アナログ/デジタル)変換器49と、アナログ入力回路50とを有している。
ECU40は、具体的には、吸入空気量及び設定された空燃比に基づいてインジェクタ22から各気筒11に供給すべき要求燃料量を算出すると共に、該要求燃料量と、インジェクタ22の噴射量特性である流量傾斜及び無効噴射パルス幅とに基づいて要求噴射パルス幅(インジェクタ22の開弁時間)を演算し、該要求燃料噴射パルス幅に基づいてインジェクタ22が噴射パルスの時間分の開弁を行う指令信号(駆動信号)を生成する。また、吸入空気量及びエンジン回転数等に基づいてインジェクタ22の噴射時期を演算し、吸気行程に同期させると共に、吸気行程中の燃料噴射時期を最適なタイミングに設定し、該タイミングに基づいてインジェクタ22、点火コイル・パワースイッチ手段14に駆動信号を出力する。
図2(a)は、リニア空燃比センサ32の構成例を示している。リニア空燃比センサ32は、ジルコニア固体電解質等により構成された排気ガスセンサ素子(以下、センサ素子)32Sと、センサ素子32Sを加熱するヒータ32Hとを有し、これらが共にプレート状である、いわゆる板型の排気ガスセンサであり、センサ素子32Sとヒータ32Hとは所定の間隔をおいて平行配置されている。
センサ素子32Sは、Ipセル部32S−Ipと、Vsセル部(理論空燃比検出部)32S−Vsとを有し、Vsセル部32S−Vsの両側に、排気ガスを導入する測定室32Aと大気を導入する大気室(酸素基準室)32Bとを画定している。
リニア空燃比センサ32は、排気管29の排気ガス中に含まれる残存酸素量を検出して排気ガスの実空燃比を測定し、その酸素濃度に応じた電気信号をECU40に出力する。
つまり、リニア空燃比センサ32では、測定される空燃比に対してセンサ素子32SのIpセル部32S−Ipに流れる空燃比測定電流Ipが変化し、この空燃比測定電流Ipを、センサ電圧制御部(空燃比検出部)401の測定用抵抗に流し、当該測定用抵抗の両端に生じるセンサ電圧を測定し、当該センサ電圧から排気ガスの実空燃比が換算される。排気ガスの実空燃比A/Fと空燃比測定電流Ipとの関係を、図2(b)に示す。
センサ電圧制御部401は、測定室32Aに導入される排気ガスが理論空燃比より薄い場合には測定室32A内の酸素を排気ガス中に放出するように、逆に測定室32Aに導入される排気ガスが理論空燃比より濃い場合には測定室32A内に酸素を取り込むように空燃比測定電流Ipを流す方向、大きさを調整する。
Vsセル部32S−Vsは、測定室32Aに接する面と大気室32Bに接する面に各々電極を設けられていて、構造的には従来からある排気ガスセンサとして用いられているOセンサと同様の形態であり、電極の両端には測定室32Aの酸素濃度(空燃比A/F)に応じて図2(c)に示されているような特性の起電力Vsを生じ、当該起電力Vsを起電力検出部402によって検出される。
Vsセル部32S−Vsの起電力Vsはセンサ素子温度に依存し、約300℃付近ではリッチ(濃い)/リーン(薄い)を判別するのに十分な起電力Vsを生じるが、センサ素子温度が低い(100℃付近)ほど生じる起電力Vsは小さくなる。起電力検出部402によって検出される起電力Vsよりセンサ電圧制御部401が測定室32S内のリッチ(濃い)/リーン(薄い)の状態を判定し、これに基づいて空燃比測定電流Ipの極性(流れ方向)を制御する。
ヒータ32Hは、セラミックヒータ等により構成され、ヒータ通電制御部403によって、エンジン回転数、冷却水温に応じて通電状態を制御される。
本実施形態では、センサ電圧制御部401、起電力検出部402、ヒータ通電制御部403は、コンピュータ式のECU40によって具現化される。
図3(a)、(b)は、リニア空燃比センサ32を保護するプロテクタ構造を示している。このプロテクタ構造は、内側プロテクタチューブ321と外側プロテクタチューブ322との二重構造となっていて、内側プロテクタチューブ321に設けられた穴323と外側プロテクタチューブ322に設けられた穴324とが重ならないように、若しくはセンサ素子32Sの配置位置には穴を設けないようにされている。
これにより、排気管29の内壁表面の結露水が、排気ガスの流れに乗って外側プロテクタチューブ322、内側プロテクタチューブ321にかかっても、これらプロテクタチューブに設けられた穴323、324からの結露水が、直接、センサ素子32Sにかからないようになっている。
しかし、このような構造がとられても、センサ素子32S自体が露点温度以下になれば、別の問題が生じる。なぜならば、排気ガス中の水蒸気が内側プロテクタチューブ321の内部で結露するからである。
特に、エンジン始動時には、最初の爆発が起こるまでは、吸気効率を上げ、かつ、必要な空燃比を14.7以下にして回転が維持されるので、吸入空気量はアイドル時よりも大きくなる。ここで、エンジン水温が10℃以下の場合には、内燃機関10の暖気を促進するために、通常のアイドル回転数よりも回転数を1000〜1500r/min程度に高く設定し、また空燃比を若干濃く設定するので、通常のアイドル時よりも多くの燃料が噴射され、排気ガス中の水蒸気も5〜10g/min程度発生する。さらに、水温10℃以下での場合には、リニア空燃比センサ32付近の排気管29の温度は外気温度に相当するので、水蒸気が冷却され、リニア空燃比センサ32の内部にも結露水が付着してしまう。
図4(a)は、リニア空燃比センサ32のセンサ素子32Sの結露水付着状態を、図4(b)、(c)は、リニア空燃比センサ32のセンサ素子32Sの温度変化を示している。図4(a)に示されているように、リニア空燃比センサ32は、センサ素子32Sと該センサ素子32Sを加熱するヒータ32Hとが共にプレート状に所定間隔で配列されているから、センサ素子32Sは、ヒータ32Hに対面するヒータ面32Saと、ヒータ32Hから遠い側の面(結露水付着面)32Sbとを有する。
排気管29が外気温度によって冷却され、センサ素子32S、ヒータ32Hに結露水が存在する状態で内燃機関10を始動させ、ヒータ32Hがセンサ素子32Sの活性化温度(600℃)に設定される(以下、活性化通電とする)と、図4(b)に示されているように、センサ素子32Sのうち、ヒータ面32Saではヒータ32Hの輻射熱によって急速に温度上昇し、結露水が蒸発し、ヒータ32Hとほぼ同じ温度になる。
一方で、ヒータ32Hから遠い側の面32Sbでは、熱伝達の遅れによって結露水が未だ蒸発されず、結露水が蒸発されるまでの時間は、水の沸点である100℃の表面温度に維持され、その蒸発後に活性化温度(600℃)に達することになる。
つまり、ヒータ32Hから遠い側の面32Sbでは、結露水の蒸発後に急激に活性化温度に達することから、図4(c)に示されているように、単位時間当りの温度上昇率も高くなるので、センサ素子32S内部には、大きな熱応力が生じ、センサ素子32Sの破損の原因となる。
このため、結露水がセンサ素子32Sの表面から全て蒸発するまでの間は、センサ素子32Sの温度を低く、例えば、100℃に保ち、素子表面の結露水を蒸発させながら、しかも、センサ素子32Sに熱応力が生じないよう、ヒータ32Hの通電を制御する(以下、この通電制御をウォームアップ通電と云う)ことで、センサ素子32Sの破損を防止する必要がある。
しかしながら、センサ素子32Sが活性化しない状態では、排気ガスの空燃比を目標値に保つ空燃比制御が行なえず、排気ガス中のNOx、HC、CO成分の量が増加するという問題がある。
このことに対して、本実施形態の排気ガスセンサのヒータ制御装置では、このようなセンサ素子32Sの破損を防止しつつ、センサ素子32Sに付着した結露水が全て蒸発した時点を適切に判定し、ウォームアップ通電を終了して活性化通電に切り換えるために、該リニア空燃比センサ32のVsセル部(理論空燃比検出部)32S−Vsが従来のOセンサと同等の構造であり、リニア空燃比センサ32の活性化温度(600℃)よりも低い(300℃)で起電力が生じることに着目して、以下のようにヒータ制御を行う。
図5は、ヒータ制御装置(ECU40に内蔵)の一つの実施形態を示している。ヒータ制御装置は、判定手段404と、前回のヒータ通電時に判定手段404が肯定判定するまでの期間(時間)を記憶する記憶手段405と、記憶手段405に記憶されている情報の異常を判定する照合手段406とを有する。判定手段404は、センサ素子32SのVsセル部(理論空燃比検出部)32S−Vsが生じる起電力Vsまたは起電力変化量が所定値以上になったか否やを判別する判別手段である。さらに、運転状態検出手段407によってヒータ制御に必要なパラメータを求め、ヒータ通電制御部403による通電制御によってヒータ32Hの温度制御を行なっている。
図6は本発明の実施形態1を示すタイミングチャートである。実施形態1では、センサ素子32Sを300℃相当まで昇温できるように、ヒータ32Hを通電(第1ウォームアップ通電)して加熱した時、Vsセル部32S−Vsの起電力Vsがヒータ通電開始後に所定量の変化があれば、センサ素子32Sの表面に結露水が付着していないためセンサ素子32Sが昇温したと判断できるので、この場合には、ヒータ32Hに対する通電を活性化通電に切り換える。
これに対し、Vsセル部32S−Vsの起電力Vsがヒータ通電開始時点から変化がない場合は、結露水がセンサ素子32Sの表面に付着し蒸発している過程のためにセンサ素子32Sが昇温しない(図4(b)の100℃に停滞している状態)と判断してヒータ通電開始時点から第1期間(300℃保持時間T1)が経過するまで、活性化通電の開始を遅延させることで、センサ素子32S表面の結露水の有無を判定する。
第1期間に行う第1ウォームアップ通電は、センサ素子32Sが昇温する温度が250℃から300℃程度の範囲の通電でよい。
図7のフローチャートを用いて実施形態1の動作について説明する。
まず、ステップS701では、内燃機関10の回転数から完爆状態か否かを判定し、完爆状態であれば、ステップS703に進み、ステップS701が否定であれば、ステップS702でヒータ32Hをオフして終了する。
ステップS703では、300℃保持時間T1(第1期間)を計測するタイマを初期化し、300℃保持時間T1を設定する。
つぎに、ステップS704では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を300℃相当の第1ウォームアップ通電(以下、第1ヒータ通電と云う)に設定し、ヒータ32Hに対してヒータ通電を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。
つぎに、ステップS705では、リニア空燃比センサ32のVsセル部32S−Vsの起電力Vsを測定した起電力検出部402の電圧のヒータ通電開始時からの変化量としきい値SL1を判定手段404によって比較判定する。図6の例では、起電力Vsが生じると、起電力検出部402の電圧が低下する検出回路の構成となっている。
ステップS705が否定なら、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS706へ進み、300℃保持時間T1が経過するまでの間、ステップS704の第1ヒータ通電と、ステップS705の判定を繰返し実施する。
これに対し、ステップS705が肯定ならば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1であれば、ステップS707へ進む。また、300℃保持時間T1が経過してもステップS705が否定ならば(ステップS706肯定)、ステップS707へ進む。
ステップS707では、ヒータ目標温度を600℃相当のヒータ通電(活性化通電)を実施し、第1ウォームアップ通電を終了する。
上述の制御により、結露水がセンサ素子32Sの表面から全て蒸発するまでの間は、センサ素子32Sの温度が、例えば、100℃に保たれ、素子表面の結露水を蒸発させながら、しかも、センサ素子32Sに熱応力が生じないよう、ヒータ32Hに対して第1ウォームアップ通電(第1ヒータ通電)が行われ、Vsセル部32S−Vsの起電力Vsが変化すれば、素子表面の結露水がすべて蒸発として、直ちに第1ウォームアップ通電を終了し、活性化通電が開始されることになる。これにより、素子表面の結露水によるセンサ素子32Sの破損が防止される共に、センサ活性化時期が最適化され、排気性能を悪化させることなく燃費向上が図られる。
また、ヒータ機能の故障等の理由により、ヒータ通電開始後、予め設定された300℃保持時間T1を経過してしまう場合には、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1にならなくても、第1ウォームアップ通電を終了して活性化通電へ遷移し、その後、故障診断等を実施する。
図8は、本発明の実施形態2を示すタイミングチャートである。実施形態2では、センサ素子32S表面に結露水が付着していない場合は、第1ヒータ通電(第1ウォームアップ通電)を開始した後に、起電力検出部電圧変化量<SL1となるまでの時間は、ほぼ一定(水の蒸発がないので、ヒータ32Hが発生する熱量が同一ならセンサ素子32Sが300℃相当に昇温する時間は、はぼ再現性がある)であることに着目し、このことに基づいて300℃保持時間T1A(第1期間)を設定し、300℃保持時間T1Aの間は、第1ヒータ通電を実施し、300℃保持時間T1Aが経過した時点で、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1であれば、最初からセンサ素子32S表面に結露水が付着していなかったと判断して、第1ウォームアップ通電を直ちに終了して活性化通電を開始する。
なお、300℃保持時間T1Aは、センサ素子32Sに結露水が付着していない状態で第1ヒータ通電を実施した時に、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になる時間にマージンを加算して設定する。
センサ素子32S表面に結露水がある場合は、結露水が蒸発するためセンサ素子32Sの温度は100℃付近で一時的に停滞するので、300℃保持時間T1Aが経過しても、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、センサ素子32S表面に結露水が付着していると判断でき、この場合には、ヒータ目標温度100℃相当の第2ウォームアップ通電(以下、第2ヒータ通電と云う)へ切り換え、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になることを判定し、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になれば、第2ウォームアップ通電を終了して活性化通電を開始する。
これにより、センサ素子32S表面に付着した結露水が蒸発している間は、ヒータ目標温度100℃に下げてセンサ素子32S内部に熱応力がかからないように、ヒータ通電が行われる。
また、第2ヒータ通電を開始してから第2期間(100℃保持時間T2)を経過しても、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1にならない場合には、第2ウォームアップ通電を終了して活性化通電を開始する。
第1期間に行う第1ウォームアップ通電は、センサ素子32Sが昇温する温度が250℃から300℃程度の範囲の通電、第2期間に行う第2ウォームアップ通電は、センサ素子32Sが昇温する温度が50℃から100℃程度の範囲の通電でよい。
図9のフローチャートを用いて実施形態2の動作について説明する。
まず、ステップS901では、内燃機関10の回転数から完爆状態か否かを判定し、完爆状態であれば、ステップS903に進み、ステップS901が否定であれば、ステップS902でヒータ32Hをオフして終了する。
ステップS903では、300℃保持時間T1A(第1期間)を計測するタイマを初期化し、300℃保持時間T1Aを設定する。
ステップS904では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を300℃相当の第1ウォームアップ通電(第1ヒータ通電)に設定し、ヒータ32Hに対して第1ヒータ通電を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。
つぎに、ステップS905では、リニア空燃比センサ32のVsセル部32S−Vsの起電力Vsを測定した起電力検出部402の電圧のヒータ通電開始時からの変化量としきい値SL1を判定手段404によって比較判定する。図8の例でも、起電力Vsが生じると、起電力検出部402の電圧が低下する検出回路の構成となっている。
ステップS905が否定なら、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS906へ進み、300℃保持時間T1Aが経過するまでの間、ステップS904の第1ヒータ通電と、ステップS905の判定を繰返し実施する。
300℃保持時間T1Aが経過してもステップS905が否定ならば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS907へ進む。
これに対し、300℃保持時間T1A中に、ステップS905が肯定になれば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になれば、直ちにステップS911へ進む。
ステップS907では、100℃保持時間T2(第2期間)を計測するタイマを初期化し、100℃保持時間T2を設定する。
つぎに、ステップS908では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を100℃相当の第2ウォームアップ通電(以下、第2ヒータ通電と云う)に設定し、ヒータ32Hに対して第2ヒータ通電を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。
つぎに、ステップS909では、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1の判定を行い、肯定ならば、ステップS911へ進み、否定ならば、ステップS910へ進む。
ステップS910では、100℃保持時間T2が経過するまでの間、ステップS908の第2ヒータ通電と、ステップS909の判定を繰返し実施する。
センサ素子32Sは、常に高温の排気ガスに曝されているから、100℃保持時間T2の間にセンサ素子32S表面の結露水が全て蒸発した後、排気ガスからの受熱によりセンサ素子32Sが暖められて昇温し、ステップS909が肯定判定となることがあるので、本実施形態では、第2ヒータ通電中も、ステップS909の判定を行っている。
100℃保持時間T2内においてステップS909が肯定、あるいは100℃保持時間T2が経過しても、ステップS909が否定ならば、ステップS911へ進む。
ステップS911では、ヒータ目標温度を600℃相当のヒータ通電(活性化通電)を実施し、第1あるいは第2ウォームアップ通電を終了する。
図10は、本発明の実施形態3を示すタイミングチャートである。
実施形態3では、図4(c)で説明したように、センサ素子32Sの昇温速度が高いと、センサ素子内部に熱応力が生じることから、ヒータ目標温度を瞬時に切り換えるのではなく、所定値ずつ徐々に変化させることで、センサ素子32Sの昇温速度を緩やかにし、熱応力を抑えたヒータ制御を行う。
図11のフローチャートを用いて実施形態3の動作について説明する。
まず、ステップS1101では、内燃機関10の回転数から完爆状態か否かを判定し、完爆状態であれば、ステップS1103に進み、ステップS1101が否定であれば、ステップS1102でヒータ32Hをオフして終了する。
ステップS1103では、300℃保持時間T1A(第1期間)を計測するタイマを初期化し、300℃保持時間T1Aを設定する。
ステップS1104では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を現在のヒータ目標温度に対して所定値(例えば10℃)を加算した温度であって300℃を超えない温度に設定し、ヒータ32Hに対してヒータ目標温度に応じた第1ウォームアップ通電(第1ヒータ通電)を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。これにより、ヒータ目標温度が急激に変化することがなく、センサ素子32Sの加熱温度が300℃に向けて徐々に上昇する。
つぎに、ステップS1105では、リニア空燃比センサ32のVsセル部32S−Vsの起電力Vsを測定した起電力検出部402の電圧のヒータ通電開始時からの変化量としきい値SL1を判定手段404によって比較判定する。図10の例でも、起電力Vsが生じると、起電力検出部402の電圧が低下する検出回路の構成となっている。
ステップS1105が否定なら、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS1106へ進み、300℃保持時間T1Aが経過するまでの間、ステップS1104の第1ヒータ通電と、ステップS1105の判定を繰返し実施する。
300℃保持時間T1Aが経過してもステップS1105が否定ならば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS1107へ進む。
これに対し、300℃保持時間T1A中に、ステップS1105が肯定になれば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になれば、直ちにステップS1111へ進む。
ステップS1107では、100℃保持時間T2(第2期間)を計測するタイマを初期化し、100℃保持時間T2を設定する。
つぎに、ステップS1108では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を現在のヒータ目標温度から所定値(例えば10℃)を減算した値で100℃より大きい温度に設定し、ヒータ32Hに対してヒータ目標温度に応じた第2ウォームアップ通電(第2ヒータ通電)を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。これにより、ヒータ目標温度が急激に変化することがなく、センサ素子32Sの加熱温度が100℃に向けて徐々に降下する。
つぎに、ステップS1109では、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1の判定を行い、肯定ならば、ステップS1111へ進み、否定ならば、ステップS1110へ進む。
ステップS1110では、100℃保持時間T2が経過するまでの間、ステップS1108の第2ヒータ通電と、ステップS1109の判定を繰返し実施する。
100℃保持時間T2内においてステップS1109が肯定、あるいは100℃保持時間T2が経過しても、ステップS1109が否定ならば、ステップS1111へ進む。
ステップS1111では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を現在のヒータ目標温度に対して所定値(例えば10℃)を加算した温度であって600℃を超えない温度に設定し、ヒータ32Hに対してヒータ目標温度に応じたヒータ通電(活性化通電)を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。これにより、ヒータ目標温度が急激に変化することがなく第1あるいは第2ウォームアップ通電が終了し、センサ素子32Sの加熱温度が600℃に向けて徐々に上昇する。
上述のステップS1104、S1108、S1111では、ヒータ目標温度を所定値ずつ変化させているが、ヒータ目標温度を徐々に変化させる値は、固定値、所定比率もしくは運転状態に応じて可変設定されてもよい。
図12は、本発明の実施形態4を示すタイミングチャートである。
第4の実施形態は、図8及び図9で説明した実施形態2で、100℃保持時間T2が経過する前に、センサ素子32S表面の結露水が全て蒸発しても、排気ガスの温度が低い状況、例えば、内燃機関10がアイドル状態で放置された状況では、センサ素子32Sが昇温しないので、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1とならず、100℃保持時間T2が経過するまで活性化通電に切り換えられないことを改善している。
点に着目したものである。
すなわち、実施形態4では、第1ヒータ通電(ヒータ目標温度300℃)を実施する300℃保持時間T1B(第1期間)を、ヒータ通電開始後、複数回設ける構成とした。この場合、第1ヒータ通電を実施する比較的短い300℃保持時間T1B(第1期間)と、第2ヒータ通電を実施する比較的短い100℃保持時間T2B(第2期間)を交互に複数回繰り返すので、センサ素子32S表面の水が全て蒸発した後にも第1ヒータ通電が行われ、排気ガスの温度が低い状況でも、ヒータ32Hからの受熱でセンサ素子32Sが昇温し、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1となって、活性化通電に切り換えることができる。
図13は、排気ガスセンサのヒータ制御装置のフローチャートであり、該フローチャートを用いて実施形態4の動作について説明する。
まず、ステップS1301では、内燃機関10の回転数から完爆状態か否かを判定し、完爆状態であれば、ステップS1303に進み、ステップS1301が否定であれば、ステップS1302でヒータ32Hをオフして終了する。
ステップS1303では、300℃保持時間T1B(第1期間)を計測するタイマを初期化し、300℃保持時間T1Bを設定する。
ステップS1304では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を300℃相当の第1ウォームアップ通電(第1ヒータ通電)に設定し、ヒータ32Hに対して第1ヒータ通電を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。
つぎに、ステップS1305では、リニア空燃比センサ32のVsセル部32S−Vsの起電力Vsを測定した起電力検出部402の電圧のヒータ通電開始時からの変化量としきい値SL1を判定手段404によって比較判定する。図12の例でも、起電力Vsが生じると、起電力検出部402の電圧が低下する検出回路の構成となっている。
ステップS1305が否定なら、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS1306へ進み、300℃保持時間T1Bが経過するまでの間、ステップS1304の第1ヒータ通電と、ステップS1305の判定を繰返し実施する。
300℃保持時間T1Bが経過してもステップS1305が否定ならば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1でなければ、ステップS1307へ進む。
これに対し、300℃保持時間T1B中に、ステップS1305が肯定になれば、つまり、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1になれば、直ちにステップS1312へ進む。
ステップS1307では、100℃保持時間T2B(第2期間)を計測するタイマを初期化し、100℃保持時間T2Bを設定する。
つぎに、ステップS1308では、ヒータ通電制御部403によりヒータ目標温度を100℃相当の第2ウォームアップ通電(以下、第2ヒータ通電と云う)に設定し、ヒータ32Hに対して第2ヒータ通電を行い、センサ素子32Sの加熱を行なう。
つぎに、ステップS1309では、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1の判定を行い、肯定ならば、ステップS1312へ進み、否定ならば、ステップS1310へ進む。
ステップS1310では、100℃保持時間T2Bが経過するまでの間、ステップS1308の第2ヒータ通電と、ステップS1309の判定を繰返し実施する。
100℃保持時間T2Bが経過しても、ステップS1309が否定ならば、ステップS1311へ進む。
ステップ1311では、ステップS1303からステップS1310を実施した回数がKN回未満ならば、ステップS1303へ戻り、ステップS1303からステップS1310を繰り返し実施する。これに対し、繰返し回数がKN回となったら、ステップS1312へ進む。
ステップS1312では、ヒータ目標温度を600℃相当のヒータ通電(活性化通電)を実施し、第1あるいは第2ウォームアップ通電を終了する。
ここで、ステップS1304で設定されるヒータ目標温度は300℃固定または繰返し回数に応じて変えてもよい。例えば、図12に示すように、ヒータ通電開始後の初回はヒータ目標温度は300℃、2回目以降は300℃よりも低い温度(例えば250℃)としている。これは、初回はセンサ素子32Sが冷えている状態から昇温するのに対し、2回目以降はセンサ素子が100℃相当の状態から昇温するので、初回よりもヒータの発熱量は小さく設定している例を示している。
以下に、本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の他の実施形態について説明する。
(1)第1ヒータ通電(ヒータ目標温度300℃)を実施する300℃保持時間T1、T1Aは、センサの生産ばらつきや経時劣化によるばらつきを考慮してワーストケースの最長期間を設定する必要がある。
しかしながら、センサ素子32Sに水が付着していた場合、センサ素子32Sに水が付着した状態で、第1ヒータ通電(ヒータ目標温度300℃)が行われる期間が長くなり、図4(c)で説明したセンサ素子32S内部に熱応力を生じさせるので、センサ素子個々に応じた適切な期間を設定することが望ましい。
そこで、第1ヒータ通電を開始してから、起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1となるまでの時間(例えば、経過時間T1BCTとする)を不揮発性のメモリ(例えば、バッテリバックアップしたRAM44=記憶手段405)に記憶し、次回のヒータ通電開始時には記憶手段405に記憶した経過時間T1BCTから、300℃保持時間T1、T1Aを設定する構成としてもよい。
また、実測した値を記憶手段405に記憶するので、記憶手段405の故障や、起電力検出部402とセンサ素子32Sをつなぐ信号線に電気ノイズが混入した場合に、誤って起電力検出部電圧変化量>しきい値SL1の肯定判定される場合も考えられるので、記憶手段405に記憶した経過時間T1BCTは、予めROM43に記憶された上下限の範囲外(例えばT1BCTMNからT1BCTMX)であれば、所定値(例えば、T1BCTMX)を300℃保持時間T1、T1Aに設定してもよい。
(2)第1期間あるいは第2期間が経過したことを判定するパラメータ、つまり、第1ヒータ通電または第2ヒータ通電を行う期間は、各々のヒータ通電が開始してからの経過時間以外に、内燃機関10が始動してからの吸入空気量の積算値が所定値に達するまでの期間としてもよい。吸入空気量は内燃機関10が発生する熱量に相当するので、吸入空気量の積算値を使ってヒータ32Hを通電する期間を設定することで、排気ガスからの受熱によりセンサ素子32Sや排気管が昇温状況にあった期間を設定できる。なお、ヒータ32Hの発熱量は電源であるバッテリ電圧やヒータを流れる電流を検出することで求めることができるので、センサ素子の昇温状態にあった期間を設定できる。
(3)第1ヒータ通電または第2ヒータ通電を行う期間(時間)が経過したことを判定するしきい値は、内燃機関10の運転状態から求めてもよい。例えば、外気温が低い場合は排気管内に発生する結露水の量が多くなるので、センサ素子表面に付着した水が全て蒸発するまでの期間が長くなるので、低外気温ほど期間(時間)を長く設定できる。
(4)ヒータ32Hの通電を制御する手段として、デューティ信号を使い、第1ヒータ通電、第2ヒータ通電、活性化通電で設定するヒータ目標温度は、デューティ値で設定するような構成としてもよい。つまり、デューティ比制御によってヒータ通電を制御してもよい。デューティ信号は、コントロールユニット40内のクロック発生器42を使って生成できるので、コントロールユニット40に設けるヒータ通電制御部403を簡素化できる。
(5)リニア空燃比センサ32のVsセル部(理論空燃比検出部)32S−Vsの起電力を測定する起電力検出部402の電圧のヒータ通電開始からの変化量としきい値SL1を比較した判定結果により活性化通電へ切り換える際、該判定結果が肯定となってから活性化通電へ切り換えるまでに所定の遅延時間(例えば2秒)を設ける、または、該判定結果が肯定となった状態が所定時間(例えば2秒)連続した時に活性化通電へ切り換える構成としてもよい。
図4で説明したように、センサ素子32S表面の結露水が全て蒸発したときに、ヒータ面と結露水付着面との間に温度差があると、温度上昇率が高くなる(図4(b)、(c))要因になることから、例えば、コントロールユニット40の起電力検出部402に接続された信号線にノイズが混入し、判定結果が誤って肯定判定するような誤動作を回避できる。
以上説明した実施形態は、図2で説明した構造のリニア空燃比センサ32に限定されるものではなく、図14に示す構造のリニア空燃比センサ320にも適用できる。なお、図14において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
リニア空燃比センサ320は、空燃比測定電流Ipを検出する信号線と、起電力Vsを検出する信号線を共有する構造となっている。空燃比測定電流Ipを停止した状態では、大気室32Bと排気ガスと接するセンサ素子面側との酸素濃度差に応じた起電力Vsのみが信号線に現れるので、ECU40の起電力検出部402で起電力Vsを検出できる。
前述の実施形態で説明したヒータ制御は、何れも機関始動からセンサが活性化温度に至るまでのセンサが活性していない状態についてのヒータ制御であり、空燃比測定電流は停止した状態であることから、図14に示す構造のリニア空燃比センサ320にも適用できる。
以上の説明から理解できるように、本発明による排気ガスヒータ制御装置は、センサ素子に結露水が付着している場合に、該センサ素子に生じる熱応力が過大にならないよう、結露水が蒸発する間、ヒータ又はセンサ素子の温度を、センサが活性化する温度よりも低く設定してヒータの通電を行なうことで、センサ素子の破損を防止することを目的としたウォームアップ通電を実施している期間中に、センサ素子表面の結露水が蒸発したことを的確に判定し、ウォームアップ通電から活性化通電へ切り換えて排気ガスセンサが活性化する温度まで昇温させることが可能である。
これにより、排気ガスセンサの活性化をより確実に、かつ従来に比較して早期に行なうことができるので、排気ガスを目標空燃比に制御可能な範囲が拡大できる。従って、ウォームアップ通電による排気ガスセンサの破損防止を行ないつつ、より一層の排気レベルの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
本発明の排気ガスセンサのヒータ制御装置を備えたエンジン制御システムの全体構成図。 (a)は本発明によるヒータ制御装置が適用されるリニア空燃比センサの一つの実施形態を示す構成図、(b)はリニア空燃比センサの空燃比測定電流特性を示すグラフ、(c)はリニア空燃比センサの起電力特性を示すグラフ。 (a)、(b)は本発明によるヒータ制御装置が適用されるリニア空燃比センサのプロテクタ構造を示す説明図。 (a)は本発明によるヒータ制御装置が適用されるリニア空燃比センサの結露水付着を示す説明図、(b)、(c)はセンサ素子の温度変化、温度上昇率を示すグラフ。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の一つの実施形態を示す制御ブロック図。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態1を示すタイミングチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態1を示すフローチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態2を示すタイミングチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態2を示すフローチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態3を示すタイミングチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態3を示すフローチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態4を示すタイミングチャート。 本発明による排気ガスセンサのヒータ制御装置の実施形態4を示すフローチャート。 本発明によるヒータ制御装置が適用されるリニア空燃比センサの他の実施形態を示す構成図。
符号の説明
10 内燃機関
11 気筒
12 ピストン
13 燃焼室
14 点火コイル・パワースイッチ手段
15 点火プラグ
16 吸気ポート
17 吸気弁
18 排気ポート
19 排気弁
20 吸気管
21 エアクリーナ
22 インジェクタ
23 エアフローセンサ
24 スロットルバルブ
25 スロットル開度センサ
26 アイドルスピードコントロールバルブ(ISC)
27 冷却水温センサ
28 クランク角センサ
29 排気管
30 触媒コンバータ
31 マフラ
32 リニア空燃比センサ
320 リニア空燃比センサ
32S センサ素子
32H ヒータ
32S−Ip Ipセル部
32S−Vs Vsセル部(理論空燃比検出部)
321 内側プロテクタチューブ
322 外側プロテクタチューブ
323、324 穴
33 燃料タンク
34 燃料ポンプ
35 プレッシャレギュレータ
36 燃料管
40 コントロールユニット(ECU)
401 センサ電圧制御部
402 起電力検出部
403 ヒータ通電制御部
404 判定手段
405 記憶手段
406 照合手段
42 クロック発生器
43 ROM
44 RAM
45 タイマカウンタ
46 入出力インターフェイス(I/O)
47 出力回路
48 デジタル入力回路
49 A/D(アナログ/デジタル)変換器
50 アナログ入力回路

Claims (11)

  1. 理論空燃比検出部を含むセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを有する排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、
    前記ヒータ制御装置は、前記センサ素子の前記理論空燃比検出部が生じる起電力または起電力変化量が所定値以上になったか否かを判別する判別手段と、車両の運転状態と前記判定手段の判定結果に基づいて前記ヒータに対して通電制御を行うヒータ通電制御手段と、少なくとも備えており、
    該ヒータ通電制御手段は、ヒータ通電開始後にセンサ活性温度よりも低い温度で加熱を行う第1ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第1期間と、前記第1期間経過後に前記第1期間よりも更に低い温度で加熱を行う第2ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第2期間を設定する設定手段と、
    該第1期間では前記ヒータに対して前記第1ウォームアップ通電を行い、前記第2期間では前記ヒータに対して前記第2ウォームアップ通電を行うウォームアップ通電手段と、
    前記第2期間が経過、あるいは前記第1期間あるいは前記第2期間において前記判別手段が肯定判定した時に、前記ヒータに対する通電を、前記第1ウォームアップ通電の加熱温度より高温の加熱を行う活性化通電に切り換える切り換え手段と、を備えることを特徴とする排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  2. 理論空燃比検出部を含むセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを有する排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、
    前記ヒータ制御装置は、前記センサ素子の前記理論空燃比検出部が生じる起電力または起電力変化量が所定値以上になったか否かを判別する判別手段と、車両の運転状態と前記判定手段の判定結果に基づいて前記ヒータに対して通電制御を行うヒータ通電制御手段と、少なくとも備えており、
    該ヒータ通電制御手段は、センサ活性温度よりも低い温度で加熱を行う第1ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第1期間と、前記第1期間よりも更に低い温度で加熱を行う第2ウォームアップ通電を前記ヒータに対して行なう第2期間とを設定する設定手段と、
    ヒータ通電開始後に前記第1期間による第1ウォームアップ通電と前記第2期間による第2ウォームアップ通電を前記ヒータに対して繰返し行うウォームアップ通電手段と、
    該ウォームアップ通電手段よるその繰返し回数が所定値になるか、あるいは前記第1期間あるいは前記第2期間において前記判別手段が肯定判定した時に、前記ヒータに対する通電を、前記第1ウォームアップ通電の加熱温度より高温の加熱を行う活性化通電に切り換える切り換え手段と、を備えることを特徴とする排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  3. 前記第1期間に行なう第1ヒータウォームアップ通電は、前記センサ素子が昇温する温度が250℃から300℃の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  4. 前記第2期間に行なう第2ヒータウォームアップ通電は、前記センサ素子が昇温する温度が50℃から100℃の範囲であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  5. 前記第1期間中に前記判別手段が肯定判定した時に前記第1期間を開始してから前記判定手段が肯定判定するまでの期間を記憶する記憶手段を有し、前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された期間情報基づいて前記第1期間を可変設定することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  6. 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記期間情報が所定範囲外である場合には、前記第1期間を所定範囲内の値に設定することを特徴とする請求項5に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  7. 前記ウォームアップ通電手段は、ヒータ通電切換時のヒータ通電を所定量ずつ徐々に変化させることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  8. 前記切り換え手段は、前記第1期間あるいは前記第2期間が経過したことを、タイマにより判定することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  9. 前記切り換え手段は、前記第1期間あるいは前記第2期間が経過したことを、内燃機関に吸入される吸入空気量の積算値により判定することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  10. 前記設定手段は、前記第1期間あるいは前記第2期間を内燃機関の運転状態に応じて設定することを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  11. 前記ヒータはデューティ信号によって駆動され、デューティ比制御によってヒータ通電を制御することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
JP2006104540A 2006-04-05 2006-04-05 排気ガスセンサのヒータ制御装置 Expired - Fee Related JP4914099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006104540A JP4914099B2 (ja) 2006-04-05 2006-04-05 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006104540A JP4914099B2 (ja) 2006-04-05 2006-04-05 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007278802A JP2007278802A (ja) 2007-10-25
JP4914099B2 true JP4914099B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=38680396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006104540A Expired - Fee Related JP4914099B2 (ja) 2006-04-05 2006-04-05 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4914099B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5206730B2 (ja) * 2010-04-28 2013-06-12 株式会社デンソー 触媒通電制御装置
JP2016028680A (ja) 2014-07-23 2016-03-03 株式会社千鳥屋宗家 眼鏡ケース
JP2023178668A (ja) * 2022-06-06 2023-12-18 株式会社クボタ 作業車

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01147138A (ja) * 1987-12-01 1989-06-08 Mitsubishi Electric Corp 空燃比センサのヒータ制御装置
JP3436611B2 (ja) * 1995-04-28 2003-08-11 日本特殊陶業株式会社 酸素センサ用ヒータの通電制御方法及び装置
JP4344486B2 (ja) * 2001-03-09 2009-10-14 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP2003083152A (ja) * 2001-09-05 2003-03-19 Toyota Motor Corp 空燃比センサ
JP2003097323A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Hitachi Ltd 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JP4110874B2 (ja) * 2002-08-09 2008-07-02 株式会社デンソー 内燃機関のガスセンサの加熱制御装置
JP3824984B2 (ja) * 2002-09-06 2006-09-20 三菱電機株式会社 排気ガスセンサの温度制御装置
JP4570082B2 (ja) * 2004-03-22 2010-10-27 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007278802A (ja) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323281B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008286116A (ja) 排気ガスセンサのヒータ制御装置
US8899014B2 (en) Emission control system for internal combustion engine
US20090093945A1 (en) Controller and control system for internal combustion engine
JP2007120390A (ja) 排出ガスセンサのヒータ制御装置
JP2006220573A (ja) 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JP2014134125A (ja) 空燃比制御装置
JP4914099B2 (ja) 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JP2008232961A (ja) センサ加熱制御装置及びセンサ情報取得装置及びエンジン制御システム
US6859719B2 (en) Control system and control method for controlling heater, and engine control unit
US8000883B2 (en) Control apparatus and method for air-fuel ratio sensor
JP2007321561A (ja) 排出ガスセンサのヒータ制御装置
JP2008274858A (ja) 内燃機関の凝縮水量検出装置及びセンサ加熱制御装置
JP3524373B2 (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP2008274800A (ja) 空燃比制御装置及びエンジン制御システム
JP6349906B2 (ja) 排出ガスセンサのヒータ制御装置
JP2008286153A (ja) 車両の制御装置
JP5459513B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2009091949A (ja) ガスセンサ制御装置
JP2015094331A (ja) 内燃機関用酸素濃度センサの劣化判定装置及び方法
JP6350414B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3990902B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5004935B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御方法
JP3699510B2 (ja) 内燃機関の始動時燃料供給制御装置
JP2009257242A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080501

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4914099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees