JP4911841B2 - 農作物皮剥ぎ装置 - Google Patents

農作物皮剥ぎ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4911841B2
JP4911841B2 JP2001242159A JP2001242159A JP4911841B2 JP 4911841 B2 JP4911841 B2 JP 4911841B2 JP 2001242159 A JP2001242159 A JP 2001242159A JP 2001242159 A JP2001242159 A JP 2001242159A JP 4911841 B2 JP4911841 B2 JP 4911841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crop
fluid
holding
skin
sprayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001242159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003052345A (ja
Inventor
久典 宮田
行満 小西
勉 竹国
篤 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shibuya Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Seiki Co Ltd filed Critical Shibuya Seiki Co Ltd
Priority to JP2001242159A priority Critical patent/JP4911841B2/ja
Publication of JP2003052345A publication Critical patent/JP2003052345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911841B2 publication Critical patent/JP4911841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネギやゴボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等の農作物外面を包んでいる不必要又は食用に供し得ない表皮(下葉)を分離(剥離)する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のネギの表皮を分離する装置としては、例えばノズルから吐出されるエアーを、略垂直姿勢又は略斜め姿勢に保持されたネギの茎部外面に吹付けて不要な表皮を分離する装置(特開平10−57032号公報、特開2001−163号公報、特開2000−312861号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の装置は、ネギの葉部側を、例えばベルトやプレート、チャック等の保持手段により保持した状態で表皮を分離するので、ノズルから吐出されるエアーが吹付けられたとき、そのエアーの圧力により、ネギの茎部側が前後左右に揺れ動きやすく、茎部外面に対して吹付けられるエアーの角度や間隔が不安定である。且つ、エアーの吹付け力が変動するため、複数枚の表皮が一挙に分離されたり、薄い表皮のみが分離されることがあり、所定の枚数及び厚さの表皮を分離することが難しく、不要な表皮のみを綺麗に分離することが難しいという問題点を有している。
【0004】
この発明は上記問題に鑑み、流体が吹付けられる農作物の特定部分を、流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態に支持するので、農作物の表皮を略均等且つ綺麗に分離することができる農作物皮剥ぎ装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、農作物を所定高さに持上げて略水平となる姿勢に保持する農作物保持手段と、上記農作物保持手段により保持された農作物外面に対して流体を吹付け、該農作物の表皮を長さ方向に対して分離する流体吹付け手段と、上記流体が吹付けられる農作物の特定部分を、上記流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態に支持する農作物支持手段と、上記流体吹付け手段及び農作物支持手段を、上記流体が吹付けられる方向に対して相対移動する相対移動手段とを備え、上記農作物保持手段を、上記農作物の始端側を保持すると共に、該始端側を中心として農作物全長を水平回動可能に保持する農作物保持体で構成した農作物皮剥ぎ装置であることを特徴とする。
【0006】
上述の農作物は、例えばネギやゴボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等で構成することができる。流体は、例えばエアーやガス等の気体、水道水や蒸留水、溶剤等の液体で構成することができる。農作物保持手段は、例えば保持台や受けパッド(農作物保持体)、受け部等で構成することができる。流体吹付け手段は、例えば吐出ノズルや吐出ホース、吐出孔を有する部材等で構成することができる。農作物支持手段は、例えば支持アームや支持チャック、支持爪等で構成することができる。相対移動手段は、例えば牽引チェーン及び可動枠を備えたモータ機構やエアーシリンダー、ソレノイド等で構成することができる。
【0007】
つまり、農作物を、農作物保持手段により所定高さに持上げて略水平となる姿勢に保持し、農作物の特定部分を、農作物支持手段により流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態(センタリング状態)に支持(又は矯正)する。流体吹付け手段及び農作物支持手段を相対移動手段により流体が吹付けられる方向に相対移動させながら、流体吹付け手段から吐出される流体(例えばエアー)を農作物外面に吹付けて、不要な表皮を長さ方向に分離する。
【0008】
実施の形態として農作物保持体を、農作物の始端側を基準として、農作物全長が始端側から終端側に向けて低くなる姿勢に変位可能に構成することができる。また、流体吹付け手段を、農作物支持手段により支持された農作物外面に対してエアーを略水平に吐出する吐出ノズルと、農作物外面に対してエアーを略斜め下向きに吐出する吐出ノズルとで構成することができる。また、農作物支持手段を、表皮が分離された農作物の外面部分と、農作物外面から分離された表皮の根元部分とに近接して設けることができる。
【0009】
【作用及び効果】
この発明よれば、流体が吹付けられる農作物の特定部分を農作物支持手段により支持して、流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態に案内するので、流体の吹付け角度や吹付け間隔が常時一定し、農作物外面の表皮を、所望する枚数又は厚さだけ分離することができる。且つ、エアーの吹付け力や吹付け量が安定しているため、農作物外面の表皮を略均等且つ綺麗に分離することができ、不必要又は食用に供し得ない表皮のみを分離する作業が確実且つスムースに行える。
【0010】
しかも、流体が吹付けられる農作物の特定部分を、流体が略均等に吹付けられる状態に修正又は矯正するので、様々な曲がりや変形を有する農作物の表皮も確実に分離することができ、特異形状を有する農作物の表皮を分離する作業に最適である。さらに、農作物の曲がり具合を農作物支持手段により略真っ直ぐに矯正するとき、その曲がり具合に応じて又は追従するように、農作物保持体が水平方向に首振り回動するので、農作物に与える負荷が軽減され、農作物の表皮を分離する作業が抵抗なくスムースに行える。
【0011】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は農作物の一例であるネギの表皮を分離する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置を示し、図1及び図2に於いて、この農作物皮剥ぎ装置1は、ネギAを切り揃える工程の前段又は後段に配設され、長尺のネギA(例えば白ネギ)を搬送コンベア2の載置台3…に1本ずつ載置して、搬送路上に設定した供給区間aと、分離区間bと、排出区間cとに搬送する。
【0012】
上述の搬送コンベア2は、平面から見て略矩形に形成した載置台3(例えばバケット、トレイ等)を、搬送路両側部に張架した周回チェーン4の間に架設すると共に、周回チェーン4全長に対して所定間隔に隔てて架設している。且つ、周回チェーン4を、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により搬送方向に回転して、載置台3を、搬送方向に対して3台ずつ間欠的(又は連続的)に周回移動する。実施例では、載置台3を3台一組として複数組架設しているが、等間隔に隔てて多数架設してもよい。
【0013】
且つ、載置台3は、長尺のネギAが搬送方向に対して略直交する水平姿勢に載置される大きさで、側面から見て略U字状(又は略V字状)となる形状に形成すると共に、ネギAの軟白部Adを受け止める略U字状(又は略円弧状)の受け部3aを、その部分と対向する載置台3の中央底面に固定し、後述する保持ユニット11の保持台12が上下方向に対して出没許容される開口部3bを、ネギAの葉部Aaと対向する載置台3底面に開口している。また、載置台3の大きさや形状、架設間隔を、農作物の種類や大きさに応じて変更することもできる。
【0014】
前述の分離区間b下部に配設した持上げ機10は、図3、図4にも示すように、ネギAの葉部Aaを所定高さに持上げた状態に保持する保持ユニット11を、分離区間bに停止される載置台3の開口部3b(又はネギAの葉部Aa)と対向する間隔に隔てて搬送路右側部に3組配設し、ネギAの茎部Abを所定高さに持上げた状態に支持する支持ユニット20を、載置台3左側端部と対向して搬送路左側部に配設している。
【0015】
上述の保持ユニット11は、ネギAの葉部Aaを保持する一対の保持台12,13を、載置台3(又はネギAの葉部Aa)と対向する間隔に隔てて3組配設している。保持台12は、載置台3の開口部3bに対して出没許容される大きさ及び形状に形成し、下面側中央部に垂設した支軸12aを、搬送路右側下部の昇降台12bに立設した軸受12cに挿入して水平方向に対して首振り可能に設け、下面側両端部に張架したコイルスプリング12dの復元力により正面向きとなる状態に回動付勢している。また、上下方向に対して首振り可能に軸支してもよい。
【0016】
且つ、ネギAの葉部Aaを保持するのに必要な柔軟性と接触抵抗とを有し、葉部Aaから根部Acに向けて低くなる角度に傾斜した受けパッド12eと、ネギAの軟白部Adを中央部載置面に保持する略U字状(又は略円弧状)の受け部12fとを、保持台12上面に固定している。
【0017】
且つ、昇降台12b下面に連結した昇降シリンダー12gは、昇降台12b上に配設した3台の保持台12を、載置台3の開口部3b上方に突出され、後述する支持アーム36により保持される高さにネギAの葉部Aaを持上げる上昇位置と、載置台3の開口部3b下方に降下(又は引抜かれ)され、載置台3の周回移動を許容する降下位置とに上下動する。
【0018】
一方、保持台13は、上面側中央部に立設した支軸13aを、搬送路右側上部の支持台13b下面に垂設に立設した軸受13cに挿入して水平方向に対して首振り可能に設け、上面側両端部に張架したコイルスプリング13dの復元力により正面向きとなる状態に回動付勢している。且つ、ネギAの葉部Aaを保持するのに必要な柔軟性と接触抵抗とを有する受けパッド13eを、保持台13下面に固定している。
【0019】
前述の支持ユニット20は、ネギAの茎部Abを支持する側面から見て略Y字状の支持枠21(図5参照)を、載置台3…の左側端部に突出されるネギAの茎部Ab下面と対向する間隔に隔てて昇降台22上に3本立設し、昇降台22下面に連結した昇降シリンダー23は、支持枠21を、上述のネギAの茎部Abが載置台3上方に持上げられ、上述の保持ユニット11により保持された葉部Aaよりも低位となる高さに持上げられる上昇位置と、ネギAの搬送及び載置台3の周回移動が許容される降下位置とに上下動する。
【0020】
且つ、受けパッド12e,13eは、例えばスポンジゴムやウレタンゴム等のクッション材で形成され、後述するネギAの表皮Aeを分離するとき、ネギAの位置が変位したり、抜け落ちるのを防止する。また、クッション材を、載置台3と支持枠21との載置面にも装着してもよい。
【0021】
一方、後述する表皮分離機30により分離された表皮Aeを投入する箱状の表皮投入部24を、上述の支持ユニット20よりも左側で、載置台3左側端部に突出されるネギAの茎部Ab及び根部Ac下面と対向して搬送路左側下部に配設し、表皮投入部24下面に連結した昇降シリンダー25は、表皮投入部24を、表皮分離機30により分離された表皮Aeが投入される上昇位置と、ネギAの搬送及び載置台3の周回移動が許容される降下位置とに上下動する。
【0022】
前述の分離区間b上部に配設した表皮分離機30は、図5、図6、図7にも示すように、ネギAの不要な表皮Aeを分離する皮剥ぎユニット31を、搬送路右側上部に架設した可動枠32下面に取付けると共に、分離区間bに停止される載置台3(又はネギA)と対向する間隔に隔てて3台配設している。
【0023】
且つ、可動枠32の上端側を、搬送路と略直交して分離区間b上部に架設したガイドレール33間に係合し、そのガイドレール33に沿ってスプロケット34a間に張架した牽引チェーン34に連結している。牽引チェーン34を、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により正逆回転させて、皮剥ぎユニット31を、前述の持上げ機10により持上げられたネギAの茎部Ab(ネギAの軟白部Ad側に近い部分)を保持する保持位置と、ネギAの根部Acから抜き取られる搬送路左側部の分離位置とに往復移動する。また、モータの代わりに、例えばエアーシリンダーやクランク機構等で皮剥ぎユニット31を往復移動することもできる。
【0024】
上述の皮剥ぎユニット31は、ネギAの茎部Abを略水平に支持する一対の支持アーム36と、その支持された茎部Ab外面に向けてエアーGを吐出するエアー吐出部37とを、可動枠32下端に架設した支持枠38に取付けると共に、載置台3…に載置されたネギAと略対向する間隔に隔てて3組配設している。
【0025】
上述の支持アーム36は、ネギAの茎部Abを、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGが略均等に吹付けられる状態に矯正するのに必要な強度を有する線条体(例えばピアノ線)で、様々な径を有する大小の茎部Abが略真っ直ぐに支持される形状(略横V字状)に形成している。且つ、支持アーム36の基端部を、ネギA全長と略平行して支持枠38上面に軸受した支軸39前端部に固定し、支軸39中間部に連結した連結杆40を連板41に連結している。
【0026】
且つ、可動枠32に取付けた昇降シリンダー42は、連結板41と後述するカバー43とに連結され、連結板41を上下動して、連結杆40を介して支軸39を正逆回動させ、一対の支持アーム36を、前述の持上げ機10により持上げられたネギAの茎部Abを支持する閉角度と、その支持が解除される開角度とに回動する。また、略U字形状や略半円形状等の支持アーム36、棒状や板状の支持アーム36を用いてもよい。
【0027】
且つ、前述の保持ユニット11と支持ユニット20とで支持された茎部Ab両側面と上面側とをカバー43で囲繞して、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGにより分離される表皮Aeが周囲に拡散するのを防止する。
【0028】
前述のエアー吐出部37は、一対の支持アーム36により支持されるネギAの茎部Ab両側面と対向して支持枠38下面に取付けられ、エアー吐出部37の吐出側に設けた下側の吐出ノズル37aを、茎部Ab側面に対してエアーGが略水平に吐出される角度に設定し、上側の吐出ノズル37bを、茎部Ab側面に対してエアーGが斜め下向きに吐出される角度に設定して、茎部Ab外面と表皮Ae裏面(又は表皮Ae裏面)との剥離部分に向けて吐出する。また、吐出ノズル37a,37bを、茎部Ab上下面と対向して設けてもよい。
【0029】
且つ、吐出ノズル37a,37bは、例えば送気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給源(図示省略)に接続され、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGの吐出圧を、上述のエアー供給源に接続した吐出圧制御手段(図示省略)により弱めたり、強くする等して、所定枚数又は所定厚さの表皮Aeを分離するのに適したエアー吐出圧に可変調節する。また、吐出ノズル37a,37bの取付け数や吐出角度を変更してもよい。
【0030】
且つ、エアーGの吹付けをガイドするガイド板37cをエアー吐出部37の吐出側に取付け、そのガイド板37cに形成した孔部37dを介して、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGをネギAの茎部Abに対して吹付ける。
【0031】
なお、実施例では、エアーG(大気)によりネギAの表皮Aeを分離するが、例えば不活性ガスやブタンガス等の気体を用いてもよい。また、気体の代わりに、例えば水道水や水溶液、溶剤等の液体を用いることもできる。
【0032】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物皮剥ぎ装置1によりネギAの表皮Aeを分離するときの動作を説明する。
先ず、図1、図2に示すように、異なる茎径を有する大小様々なネギAを、供給区間aに待機する作業者の手で保持して搬送コンベア2の載置台3…に1本ずつ載置し、ネギAの葉部Aa側を載置台3右側に突出し、根部Ac側を載置台3左側に突出し、軟白部Adを受け部3aで受止めた状態に載置する。また、ネギAを、例えば吸着子やアーム等の機械的手段により保持して移載又は供給してもよい。
【0033】
次に、ネギAが載置された3台の載置台3を分離位置bに停止したとき、図3、図4、図5に示すように、持上げ機10を駆動して、載置台3の開口部3bを介して、保持ユニット11の保持台12によりネギAの葉部Aa側を載置台3上方に持上げ、その葉部Aa側を保持台12,13により保持すると共に、皮剥ぎユニット31のエアー吐出部37間に挿入された高さに保持する。
【0034】
同時に、支持ユニット20の支持枠21によりネギAの茎部Ab側を載置台3上方に持上げ、保持台12,13により保持された葉部Aa側よりも低位(又は略同等)となる高さに持上げた後、表皮分離機30を駆動して、エアー吐出部37の吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGをネギAの茎部Abに吹付け、不要な表皮Aeを引き剥がす。且つ、吐出ノズル37bから吐出されるエアーGを、茎部Ab外面に対して斜め下方に向けて吹付け、ネギAの茎部Abを、支持アーム36,36の交差部分に対して積極的に押付け、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGが茎部Ab外面に対して略均等に吹付けられる状態にセンタリングしながら分離する。
【0035】
次に、ネギAの表皮Aeを、支持アーム36,36の支持位置よりも根部Ac側に引き剥した後、図6、図7に示すように、ネギAの茎部Abを、皮剥ぎユニット31の支持アーム36,36により支持する。この後、支持枠21を降下して、ネギAの茎部Abを自重により垂れ下げ、支持アーム36,36の交差部分に載置された茎部Ab下面を基準としてセンタリングする。
【0036】
続いて、皮剥ぎユニット31を葉部Aa側から根部Ac側に向けて、茎部Abに沿って水平移動させながら、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGをネギAの茎部Ab外面に対して連続して吹付け、不要な表皮Aeを引き剥がし分離する。
【0037】
例えば略へ字状や略く字状等の特異形状にネギAの茎部Abが変形している場合、その茎部Abの曲がり部分を支持アーム36,36により矯正しながら、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGを茎部Ab外面に対して略均等に吹付け、不要な表皮Aeを引き剥がし分離する。この時、茎部Abの曲がり具合に応じて又は追従して、保持台12,13を水平方向に首振り回動させ、表皮Aeの分離作業をスムースに行わせる。一方、分離される表皮Aeを表皮投入部24に投入して、定期的に回収又は廃棄する。
【0038】
分離後、保持ユニット11の保持台12,13による保持を解除し、保持台12を降下させて、表皮Aeが分離されたネギAを、搬送コンベア2の載置台3に再度載置して、次工程(例えば選別工程)に搬送する。以下同様に、皮剥ぎユニット31を初期位置に復帰させて、ネギAの皮剥ぎ作業を継続して行う。また、表皮Aeを分離する前又は分離した後、葉部Aaと根部Acとを所定寸法に切揃えてもよい。
【0039】
以上のように、持上げ機10により所定高さに持上げられたネギAの茎部Abを、表皮分離機30の支持アーム36,36により支持して、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGが略均等に吹付けられる状態に案内するので、エアーGの吹付け角度や吹付け間隔が常時一定し、ネギA外面の表皮Aeを、所望する枚数又は厚さだけ分離することができる。且つ、エアーGの吹付け力や吹付け量が安定しているため、ネギA外面の表皮Aeを略均等且つ綺麗に分離することができ、不必要又は食用に供し得ない表皮Aeのみを分離する作業が確実且つスムースに行える。
【0040】
しかも、エアーGが吹付けられる茎部Abを略真っ直ぐな状態に修正又は矯正しながら、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGを茎部Ab外面に対して略均等に吹付けるので、様々な曲がりを有する茎部Ab全長の表皮Aeも確実に分離することができ、特異形状を有するネギAの表皮Aeを分離する作業に最適である。
【0041】
さらに、ネギAの曲がり具合を支持アーム36,36により略真っ直ぐに矯正するとき、その曲がり具合に応じて又は追従するように、保持ユニット11を構成する保持台12,13が略水平方向に首振り回動し、その保持台12,13に取付けた受けパッド12e,13eが変形するので、ネギAに与える負荷が軽減され、ネギAの表皮Aeを分離する作業が抵抗なくスムースに行える。
【0042】
さらにまた、支持アーム36,36を、分離される表皮Aeの後を追うようにしてネギA外面に沿って移動させ、ネギA外面から分離される表皮Aeを終端部に向けて案内するので、表皮Aeの分離枚数が多かったり、表皮Aeの肉厚が厚くても、支持アーム36,36により強制的に分離又は除去することができる。
【0043】
図8は、ネギAの茎部Ab全長を覆っている表皮Aeを略半分ずつ皮剥ぎ分離する分離農作物皮剥ぎ装置1の他の実施形態を示し、茎部Ab全長の略半分を覆っている表皮Aeを、前側分離区間bに配設した持上げ機10と表皮分離機30とで分離した後、その茎部Ab全長の残り略半分を覆っている表皮Aeを、後側分離区間bに配設した持上げ機10と表皮分離機30とで分離するので、載置台3の停止時間が短く、多数本のネギAを連続して皮剥ぎ分離することができ、皮剥ぎ作業の能率アップが図れる。
【0044】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の農作物は、実施例のネギAやゴボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等に対応し、
以下同様に、
流体は、エアーG(大気)やガス等の気体、水道水や蒸留水、溶剤等の液体に対応し、
農作物保持手段は、持上げ機10及び保持台12,13(農作物保持体)に対応し、
流体吹付け手段は、エアー吐出部37及び吐出ノズル37a,37bに対応し、
農作物支持手段は、支持アーム36に対応し、
相対移動手段は、可動枠32及びガイドレール33、牽引チェーン34に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0045】
実施例の農作物皮剥ぎ装置1は、例えばゴボウやアスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等の農作物の表皮を剥ぎ取る作業にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物皮剥ぎ装置による分離動作を示す側面図。
【図2】 農作物皮剥ぎ装置による分離動作を示す平面図。
【図3】 持上げ機の持上げ動作と表皮分離機の分離動作を示す側面図。
【図4】 持上げ機の持上げ動作を示す正面図。
【図5】 表皮分離機の支持動作及び分離動作を示す正面図。
【図6】 表皮分離機による分離動作を示す平面図。
【図7】 皮剥ぎユニットによる表皮の分離動作を示す正面図。
【図8】 農作物皮剥ぎ装置の他の例を示す側面図。
【符号の説明】
A…ネギ
Ab…茎部
Ae…表皮
G…エアー
1…農作物皮剥ぎ装置
2…搬送コンベア
3…載置台
10…持上げ機
11…保持ユニット
12,13…保持台(農作物保持体)
20…支持ユニット
21…支持枠
31…皮剥ぎユニット
30…表皮分離機
36…支持アーム
37…エアー吐出部
37a,37b…吐出ノズル

Claims (3)

  1. 農作物を所定高さに持上げて略水平となる姿勢に保持する農作物保持手段と、
    上記農作物保持手段により保持された農作物外面に対して流体を吹付け、該農作物の表皮を長さ方向に対して分離する流体吹付け手段と、
    上記流体が吹付けられる農作物の特定部分を、上記流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態に支持する農作物支持手段と、
    上記流体吹付け手段及び農作物支持手段を、上記流体が吹付けられる方向に対して相対移動する相対移動手段とを備え
    上記農作物保持手段を、上記農作物の始端側を保持すると共に、該始端側を中心として農作物全長を水平回動可能に保持する農作物保持体で構成した
    農作物皮剥ぎ装置。
  2. 上記農作物保持体を、上記農作物の始端側を基準として、該農作物全長が始端側から終端側に向けて低くなる姿勢に変位可能に設けた
    請求項1記載の農作物皮剥ぎ装置。
  3. 農作物を所定高さに持上げて略水平となる姿勢に保持する農作物保持手段と、
    上記農作物保持手段により保持された農作物外面に対して流体を吹付け、該農作物の表皮を長さ方向に対して分離する流体吹付け手段と、
    上記流体が吹付けられる農作物の特定部分を、上記流体吹付け手段から吐出される流体が略均等に吹付けられる状態に支持する農作物支持手段と、
    上記流体吹付け手段及び農作物支持手段を、上記流体が吹付けられる方向に対して相対移動する相対移動手段とを備え、
    上記農作物支持手段を、上記表皮が分離された農作物の外面部分と、該農作物外面から分離された表皮の根元部分とに近接して設けた
    作物皮剥ぎ装置。
JP2001242159A 2001-08-09 2001-08-09 農作物皮剥ぎ装置 Expired - Fee Related JP4911841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001242159A JP4911841B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 農作物皮剥ぎ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001242159A JP4911841B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 農作物皮剥ぎ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003052345A JP2003052345A (ja) 2003-02-25
JP4911841B2 true JP4911841B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=19072482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001242159A Expired - Fee Related JP4911841B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 農作物皮剥ぎ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911841B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103271417A (zh) * 2013-05-06 2013-09-04 张凯斯 全自动削皮机及削皮方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101956518B1 (ko) * 2018-11-28 2019-03-11 해나래 영농조합법인 마늘 박피 기능을 가진 마늘 가공장치
KR102128243B1 (ko) * 2018-12-27 2020-06-30 농업회사법인주식회사팜텍 과일 박피장치
CN113545647B (zh) * 2021-08-02 2022-11-18 南京智悟智能科技有限责任公司 一种便于家庭使用的山药去皮装置
CN115736269B (zh) * 2022-10-25 2023-05-05 鸿翔中药科技有限责任公司 一种用于三七去皮和脱皮的加工工艺

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0512445Y2 (ja) * 1990-04-05 1993-03-30
JP3467106B2 (ja) * 1995-01-13 2003-11-17 株式会社マキ製作所 長ねぎの皮剥装置
JPH10146180A (ja) * 1996-11-15 1998-06-02 Hama Seisakusho:Kk 長葱の外皮剥離方法およびその装置
JP3127396B2 (ja) * 1998-02-24 2001-01-22 株式会社マツモト 長葱の皮剥処理方法
JP2000037180A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Renko Denki:Kk 長ネギ加工装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103271417A (zh) * 2013-05-06 2013-09-04 张凯斯 全自动削皮机及削皮方法
CN103271417B (zh) * 2013-05-06 2015-07-29 张凯斯 全自动削皮机及削皮方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003052345A (ja) 2003-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4045073A (en) Device for displacing an egg-tray
JPH06255772A (ja) ガラス基板移送用ハンド及びガラス基板移送装置
JP4911841B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
CN113979117A (zh) 一种座框自动化包裹***
JP3630659B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP3880847B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP3880853B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP2003164273A (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP2003199545A (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP6611840B2 (ja) エビ延伸具及びエビ延伸装置
JP4190429B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP2926491B1 (ja) 長葱の切断・皮はぎ連続処理機
JPH08191679A (ja) 長ねぎの皮剥装置
JP3892311B2 (ja) 農作物整列供給装置
JPH07298829A (ja) 活魚活きじめ装置
JP3866153B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP2002272439A (ja) 農作物処理装置
JP2023143018A (ja) 搬送装置作動方法および搬送装置
JP3866144B2 (ja) 農作物整列供給装置
JPH0713512Y2 (ja) 横スライスされたスポンジケーキの分離装置
JP3980436B2 (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JPH10295349A (ja) ねぎ類の外皮,不要葉自動除去装置
JP2003245063A (ja) 農作物皮剥ぎ装置
JP2002335930A (ja) 農作物処理装置
JP2007308239A (ja) ワーク供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees