JP4911596B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

この発明は、洗濯機、詳しくは、蒸気を供給することにより洗濯物を加熱して洗うことができる洗濯機に関する。
従来から、洗剤液がしみ込んだ洗濯物に蒸気を与えることによって、洗剤液の温度を高めて洗濯物の汚れを分解する洗濯方法が知られている。
そのような洗濯方法を実行する洗濯機には、たとえば水を溜めるための水受け槽と、水受け槽に配設され、水受け槽と連通しており、洗い、すすぎおよび脱水などの処理を行なう洗濯兼脱水槽と、水受け槽に給水するために開閉される給水弁と、水受け槽内の水を循環させるための循環経路と、水受け槽内の水を循環経路へ吸い出すための循環ポンプと、洗濯兼脱水槽の上部に設けられ、循環経路を通る水を洗濯兼脱水槽内に散布するための散水ノズルと、洗濯兼脱水槽に蒸気を供給するための蒸気供給装置とが、備えられている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の洗濯機では、ユーザが、洗濯兼脱水槽に洗濯物および洗剤を投入し、運転を開始させることにより、給水弁が「開」にされて水受け槽に給水され、洗濯兼脱水槽の所定水位まで給水される。これにより、洗剤と水が混じり合って洗剤液が生成する。そして、循環ポンプが作動することにより、水受け槽内の洗剤液が、循環経路に吸い出され、循環経路を通り、散水ノズルから洗濯兼脱水槽内の洗濯物に散布される。洗濯物に洗剤液が散布されることによって、洗濯物全体に洗剤液がしみ込ませられる。その後、蒸気供給装置が作動して、洗濯兼脱水槽内の洗濯物に蒸気が供給される。これにより、洗濯物にしみ込んだ洗剤液の温度が高められ、この高温の洗剤液によって、洗濯物の汚れが落とされる。
ところで、近年、洗濯物の特定部位に特殊な洗剤を塗布し、その洗濯物の洗濯を洗濯機で行なうことが検討されている。たとえば、カッターシャツの襟元や袖口に塗布された後、加熱されることによって、しみ汚れなどと速やかに化学反応して、短時間で汚れを落とすことができる特殊洗剤(しみ抜き洗剤)が開発されており、かかる特殊洗剤が塗布された洗濯物を洗濯機に投入し、この洗濯物に蒸気を供給することにより、洗濯物を加熱して洗うことが検討されている。
特開2003−93775号公報
ところが、特殊洗剤の使用に際しては、洗濯物に特殊洗剤を人手によって塗布しなければならず、このような塗布作業が非常に手間である。
また、上記のように、洗濯物をある程度の温度(たとえば、70℃)まで加熱して洗う加熱洗いを行なった後、洗剤がしみ込んだ洗濯物をすすぐために冷たい水が供給されると、その水によって洗濯物の温度が急激に下げられる。
化学繊維の一部には、急激な温度変化によって洗濯物のシワを固定化させてしまう性質のものがあり、このような性質の化学繊維を組成として含む洗濯物が、加熱洗い後に急激に冷やされると、洗濯後の洗濯物にシワが生じてしまい好ましくない。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、蒸気を供給することにより洗濯物の加熱洗いを行なうことができる洗濯機において、洗剤を洗濯物全体に自動的に塗すことができる洗濯機を提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、洗濯物の加熱洗いを行なうことができる洗濯機において、洗濯後の洗濯物にシワが生じ難い洗濯機を提供することを別の目的とする。
請求項1記載の発明は、洗濯物を収容し、洗濯物の洗い、すすぎなどの処理を行なう処理槽と、前記処理槽へ水を供給する給水手段と、前記処理槽へ洗剤を供給する洗剤供給手段と、洗濯物を加熱するために、前記処理槽へ蒸気を供給する蒸気供給手段と、を有し、洗剤塗布工程および洗い工程を順に行なう洗濯機であって、前記洗剤塗布工程では、前記洗剤供給手段から洗剤を供給し、洗剤を洗濯物全体に塗るとともに、前記蒸気供給手段から蒸気を供給して、洗剤が塗られた洗濯物を蒸気で加熱する処理を含み、前記洗い工程では、前記給水手段から水を供給し、前記蒸気供給手段から蒸気を供給することによって、洗濯物周囲の環境温度が予め定める高温度の温度環境中で、洗濯物の洗いを開始し、前記環境温度を、前記高温度より低い予め定める低温度まで段階的に低下させて、洗いを終了する加熱洗い工程を含むことを特徴とする、洗濯機である。
請求項記載の発明は、前記加熱洗い工程は、前記蒸気供給手段から供給する蒸気の量を、段階的に減らすことにより、前記環境温度を段階的に低下させることを特徴とする、請求項記載の洗濯機である。
請求項記載の発明は、前記加熱洗い工程は、前記給水手段から給水し、前記処理槽に溜める水の量を段階的に増やすことにより、前記環境温度を段階的に低下させることを特徴とする、請求項またはに記載の洗濯機である。
請求項1記載の発明によれば、洗い工程の前に行なわれる洗剤塗布工程において、洗剤が、洗剤供給手段から供給されて洗濯物全体に塗れる。
洗濯物の洗い工程前に、洗剤が洗濯物に自動的に塗布されるので、洗濯物を処理槽に収容する前に、洗剤を洗濯物に手作業で塗布する手間を省略することができる。また、蒸気供給手段が備えられているので、洗濯物全体に洗剤を塗した後、蒸気供給手段から蒸気を供給して洗い工程を行なうことによって、洗濯物全体にしみ込んだ洗剤と洗濯物に付着した汚れとの化学反応を促進させて、短時間で洗濯物全体の汚れを落とすことができる。
そして、洗剤塗布工程は、洗濯物全体に洗剤が塗れるとともに、蒸気供給手段から蒸気が供給されて、洗剤が塗れた洗濯物が蒸気で加熱される処理が含まれる。洗濯物が蒸気で加熱されることにより、洗濯物に塗れた洗剤と洗濯物に付着した汚れとの化学反応を促進させて、短時間で洗濯物の汚れを落とすことができる
さらに、加熱洗い工程では、洗剤供給手段から洗剤を供給し、給水手段から水を供給し、蒸気供給手段から蒸気を供給することによって、洗濯物周囲の環境温度が予め定める高温度の温度環境中で、洗濯物の洗いを開始し、高温度の環境温度を低温度まで段階的に低下させて、洗いを終了する。
洗濯物周囲の環境温度が予め定める高温度(たとえば、70℃)の温度環境中で、洗いが開始されるので、洗剤と洗濯物に付着した汚れとの化学反応を促進させて、短時間で洗濯物の汚れを落とすことができる。また、高温度の環境温度のまま、すすぎ工程に移行せず、環境温度を、高温度より低い予め定める低温度まで段階的に低下させて洗いを終了し、すすぎ工程に移行するので、すすぎ工程開始時に供給される水によって、洗濯物が急激に冷やされることを抑制することができる。
その結果、洗濯物が、急激な温度変化によって洗濯物のシワを固定化させてしまう性質の化学繊維を組成として含んでいても、洗濯物にシワが生じ難くすることができる。なお、環境温度を低下させるには、連続的に徐々に低下させてもよいし、段階的に低下させてもよい。
請求項記載の発明によれば、加熱洗い工程実行手段によって、蒸気供給手段から供給される蒸気の量が、段階的に減らされることにより、環境温度が段階的に低下させられる。被加熱対象への蒸気の供給量と被加熱対象の温度上昇度とは、比例関係にあるので、蒸気の供給量を調節することにより、簡単に被加熱対象の温度上昇度を調節することができる。つまり、請求項のように、蒸気供給手段からの蒸気量を段階的に減らせば、簡単に、環境温度を段階的に低下させることができる。
請求項記載の発明によれば、加熱洗い工程実行手段によって、給水手段から供給され、処理槽に溜められる水の量が段階的に増やされることにより、環境温度が段階的に低下させられる。被冷却対象への水の供給量と被冷却対象の温度下降度とは、比例関係にあるので、水の供給量を調節することにより、簡単に被冷却対象の温度下降度を調節することができる。つまり、請求項8のように、処理槽に溜める水量を段階的に増やせば、簡単に、環境温度を段階的に低下させることができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1の概略配管図である。
ドラム式洗濯機1は、主にコインランドリー店舗、クリーニング施設、一般家庭などに導入される洗濯機である。
ドラム式洗濯機1は、内部に水を溜めることができる外槽2と、外槽2内に回転自在に配置されている略円筒状のドラム3(内槽)とを備えており、ドラム3内に洗濯物を収容して洗濯を行なうことができる。なお、外槽2およびドラム3が、この発明の処理槽に相当する。
ドラム3の周面には、外槽2内と水および蒸気が流通自在に連通された貫通孔4が形成されている。そのため、外槽2に水や蒸気を供給することによって、この貫通孔4を通して、ドラム3内にも供給することができる。
ドラム3の内周面には、その円周方向に、複数のバッフル5(この実施形態では3つ)が略等間隔に突設されている。洗濯時にドラム3が回転すると、ドラム3に収容された洗濯物がバッフル5により持ち上げられ、自然落下するいわゆる叩き洗いが行なわれる。
外槽2の周囲には、給水部6および蒸気供給部7(蒸気供給手段)が設けられている。
給水部6は、外槽2に水や洗剤を供給する部分であり、水道水供給部8(給水手段)と助剤供給部9(洗剤供給手段)とを含んでいる。
水道水供給部8は、外槽2に水道水を供給する部分であり、一端が外槽2の周壁に接続された給水管10を備えている。給水管10の他端には、水道栓などの外部の給水設備(図示せず)などに接続される水取入口11が形成されており、水取入口11と外部の給水設備とを接続することによって、外部の給水設備と外槽2とを連通させることができる。
給水管10の途中には、給水用ストレーナ12、逆止弁13および給水バルブ14が、水の流れ方向に見て上流側から、この順に設けられている。
水道水を外槽2に供給するには、給水バルブ14を「開」にすればよい。給水バルブ14を「開」にすることによって、外部の給水設備から給水管10に流入し、給水バルブ14で塞き止められていた水道水が、給水管10を流れて外槽2へ供給される。なお、給水管10を流れる水に異物などが混入している場合には、その異物は、給水用ストレーナ12によって捕捉される。また、逆止弁13によって水の逆流が防止されるようになっている。
また、給水管10の途中であって、給水バルブ14の下流側には、合流管15が設けられている。
合流管15は、水道水供給部8から水道水を供給するのに換えて、外槽2へ温水を供給するための温水供給部16とつながっている。つまり、温水供給部16を、この発明の給水手段として機能させることができる。
温水供給部16は、外部に設置される給湯器などの温水供給設備(図示せず)から供給される温水を、機内に取り入れるための温水供給装置17を備えている。
温水供給装置17には、温水供給管18が収納されており、温水供給管18の一端は、温水供給装置17の外壁から露出して、合流管15に接続されている接続管19と接続されている。一方、温水供給管18の他端には、外部の温水供給設備に接続される温水取入口20が形成されており、温水取入口20と外部の温水供給設備とを接続することによって、外部の温水供給設備と外槽2とを連通させることができる。
温水供給管18の途中であって、温水供給装置17内には、温水用ストレーナ21および温水供給バルブ22が、水の流れ方向に見て上流側から、この順に設けられている。
温水を外槽2に供給するには、給水バルブ14を「閉」にし、温水供給バルブ22を「開」にすればよい。これらのバルブをこのように操作することによって、外部の温水供給設備から温水供給管18に流入し、温水供給バルブ22で塞き止められていた温水が、温水供給管18内を流れ、合流管15において、給水管10へと流れて外槽2へ供給される。なお、温水供給管18を流れる温水に異物などが混入している場合には、その異物は、温水用ストレーナ21によって捕捉される。
また、ドラム式洗濯機1の設置スペースに制限がある場合など、温水供給部16を設けることが困難な場合には、温水供給部16を設けずに、外部の給水設備から供給される水道水のみを使用する仕様にすることもできる。
助剤供給部9は、外槽2に洗剤を含んだ洗剤液や柔軟剤を含んだ柔軟剤液を供給する部分である。
助剤供給部9は、給水管10における、給水バルブ14と逆止弁13との間に設けられた分岐管23に接続される、助剤供給管24を備えている。助剤供給管24の終端は、外槽2の周壁上部に形成された、助剤供給口25に接続されている。
助剤供給管24は、その途中で、洗剤液供給管26と柔軟剤液供給管27とに分岐されており、これら2つの供給管(26、27)の終端は、洗濯に使用するための助剤(たとえば、洗剤や柔軟剤)を収容するための助剤収容部28につながっている。
助剤収容部28の内部には、洗剤を収容するための洗剤収容器29と、柔軟剤を収容するための柔軟剤収容器30とが互いに並んで収容されている。そして、洗剤収容器29の上部には、洗剤液供給管26の終端開口31が、洗剤収容器29内部に臨むように配置されている。一方、柔軟剤収容器30の上部には、柔軟剤液供給管27の終端開口32が、柔軟剤収容器30内部に臨むように配置されている。
また、洗剤液供給管26および柔軟剤液供給管27の途中には、これら2つの供給管(26、27)の管路を開閉するための洗剤液供給バルブ33および柔軟剤液供給バルブ34がそれぞれ設けられている。
洗剤を溶解した洗剤液を外槽2に供給するには、給水バルブ14を「閉」にし、洗剤液供給バルブ33を「開」にすればよい。これらのバルブをこのように操作することによって、外部の給水設備から、給水管10、助剤供給管24および洗剤液供給管26へと流入し、洗剤液供給バルブ33で塞き止められていた水が、洗剤収容器29の内部に流出する。洗剤収容器29の内部に水が流出すると、洗剤収容器29に予め収容されていた洗剤を溶解し、洗剤液となって、再び助剤供給管24を通って外槽2に供給される。
そして、外槽2に供給された洗剤液は、その自重により外槽2内を落下するので、洗剤液の一部は、ドラム3の周面に衝突する。ドラム3の周面に衝突した洗剤液は、その後、周面上を伝って、貫通孔4からドラム3内に供給される。一方、他の洗剤液は、たとえば、ドラム3の周面に衝突せずに、外槽2の内周面や外槽2の前面に設けられた蓋(図示せず)を伝って、外槽2内に溜められる。この場合において、外槽2内における、ドラム3の下面より高い位置まで洗剤液が溜められると、その洗剤液も貫通孔4を通ってドラム3内に供給される。
一方、外槽2に柔軟剤を溶解した柔軟剤液を供給するには、給水バルブ14を「閉」にし、柔軟剤液供給バルブ34を「開」にすればよい。このように操作することによって、柔軟剤を溶解した柔軟剤液が、洗剤液の場合と同様に、外槽2内およびドラム3内に供給される。
なお、助剤供給管24の途中に、洗剤収容器29および柔軟剤収容器30への給水量を調節するための、手動の調節バルブ35が設けられているため、ユーザは、洗剤液や柔軟剤液を外槽2に供給する際、洗剤収容器29および柔軟剤収容器30から水が溢れ出たりしないかどうかをチェックしながら、調節バルブ35を回転させることにより、給水量を調節することができる。
蒸気供給部7は、外槽2へ蒸気を供給する部分である。
蒸気供給部7は、一端が、外部の蒸気発生装置(図示せず)に接続された蒸気供給管36を備えており、蒸気供給管36は、その途中で、第1蒸気供給管37と、第2蒸気供給管38と、第3蒸気供給管39とに分岐されている。
第1蒸気供給管37の終端は、外槽2の、溢水口57(後述)とほぼ同じ高さの位置に形成された第1蒸気噴出口40に接続されている。また、第1蒸気供給管37の途中には、第1蒸気供給管37の管路を開閉するための第1蒸気供給バルブ41が設けられている。
第1蒸気供給管37から外槽2に蒸気を供給するには、第1蒸気供給バルブ41を「開」にすればよい。第1蒸気供給バルブ41を「開」にすることによって、外部の蒸気発生装置から蒸気供給管36および第1蒸気供給管37に流入し、第1蒸気供給バルブ41で塞き止められていた蒸気が、外槽2内へと噴出する。この際、外槽2内の水位が溢水口57未満の水位であれば、蒸気は、外槽2の空間に噴出し、ドラム3に衝突して外槽2内に充満する。外槽2に蒸気が充満すると、その蒸気の一部がドラム3の貫通孔4を通過して、ドラム3内にも充満する。そのため、ドラム3に洗濯物が収容されていると、その洗濯物は、ドラム3内に充満した蒸気に包み込まれて加熱される。このように、第1蒸気供給管37から蒸気を供給することによって、ドラム3内に収容された洗濯物を直接加熱することができる。
第2蒸気供給管38の終端は、外槽2の、ドラム3の下面より低い位置に形成された第2蒸気噴出口42に接続されている。また、第2蒸気供給管38の途中には、第2蒸気供給管38の管路を開閉するための第2蒸気供給バルブ43が設けられている。
第2蒸気供給管38から外槽2に蒸気を供給するには、第2蒸気供給バルブ43を「開」にすればよい。第2蒸気供給バルブ43を「開」にすることによって、外部の蒸気発生装置から蒸気供給管36および第2蒸気供給管38に流入し、第2蒸気供給バルブ43で塞き止められていた蒸気が、外槽2内へと噴出する。
この際、第2蒸気噴出口42を覆う程度に外槽2内に水が溜められていれば、蒸気は、外槽2に溜められた水の中に噴出し、水と混じり合う。蒸気は高温であり、水は蒸気に比べて低温であるため、混じり合うときに、蒸気と水との間で熱交換が行なわれて、水が加熱される。また、ドラム3が漬かる程度に外槽2内に水が溜められている場合には、この加熱された水によってドラム3が加熱されるため、ドラム3内の洗濯物が加熱される。また、洗濯物は、加熱された水に直接触れることによっても加熱される。このように、第2蒸気供給管38から蒸気を供給することによって、外槽2内に溜められた水を加熱することができ、また、洗濯物を間接的に加熱することもできる。
第3蒸気供給管39の終端は、外槽2のほぼ中央部に形成された、第3蒸気噴出口44に接続されている。第3蒸気供給管39の途中には、第3蒸気供給管39の管路を開閉するための、第3蒸気供給バルブ45が設けられている。また、第3蒸気供給管39の途中であって、第3蒸気供給バルブ45の下流側には、エゼクタ46が設けられている。
エゼクタ46には、一端が、のり水が溜められるのり水収容器47につながっている、のり水供給管48の他端が接続されている。
第3蒸気供給管39から外槽2に蒸気を供給するには、第3蒸気供給バルブ45を「開」にすればよい。第3蒸気供給バルブ45を「開」にすることによって、外部の蒸気発生装置から蒸気供給管36および第3蒸気供給管39に流入し、第3蒸気供給バルブ45で塞き止められていた蒸気が、エゼクタ46の方向へと第3蒸気供給管39を流れる。
そして、蒸気がエゼクタ46を外槽2の方向へと通過すると、エゼクタ46内に負圧が生じ、のり水がエゼクタ46に吸い込まれて蒸気に混入される。のり水を含んだ蒸気は、第3蒸気噴出口44から外槽2内に噴出し、第1蒸気供給管37から外槽2への蒸気供給の場合と同様に、ドラム3内の洗濯物に供給される。このように、第3蒸気供給管39から蒸気を供給することによって、洗濯物が、のり水を含んだ蒸気に包み込まれるため、たとえば、ワイシャツなど型崩れをさせたくない衣類に、容易にのり付けを行なうことができる。
なお、蒸気供給管36を流れる蒸気に異物などが混入している場合には、その異物は、各蒸気供給管(37、38、39)に流れ出す前に、蒸気供給管36に設けられた蒸気用ストレーナ49で捕捉される。
外槽2の周壁上部には、外槽2内の空気を排出するための排気口50が設けられおり、排気口50には、排気管51の一端が接続されている。排気管51の他端は、機外に露出しているため(図示せず)、外槽2内の空気は、排気管51を通って機外に排出されるようになっている。
排気管51の途中には、排気管51を通過する空気の温度を測定する排気温度センサ52が設けられている。排気管51を通過する空気と外槽2内の空気との温度差は、略ゼロに近いため、排気温度センサ52を用いて排気空気の温度を測定することによって、外槽2内の空気温度を知ることができる。そのため、第1蒸気供給管37から外槽2に蒸気を供給して、ドラム3内の洗濯物を予め定める設定温度まで加熱する際、洗濯物が当該設定温度まで加熱されたか否かを、排気温度センサ52の測定温度に基づき判断することができる。
また、外槽2の下部には、外槽2に溜められた水の温度を測定するための水温度センサ53が設けられている。この水温度センサ53によって、外槽2に溜められた水のみならず、外槽2に溜められた洗剤液の温度も測定することができるので、たとえば、水蒸気供給管35から洗剤液中に蒸気を供給して、洗剤液を予め定める設定温度まで加熱する際、洗剤液が当該設定温度まで加熱されたか否かを、水温度センサ53の測定温度に基づき判断することができる。
また、外槽2の最下部には、外槽2に溜められた水を排出するための排水口54が形成されており、排水口54には、一端が機外の排水溝へと延びる排水管55が接続されている。外槽2内の水を機外に排水するには、排水管55に設けられた排水バルブ56を「開」にすればよい。
また、外槽2の周壁の所定の高さには、溢水口57が形成されており、溢水口57には、溢水管58の一端が接続されている。溢水管58の他端は、排水管55の排水バルブ56よりも下流側に合流されているため、外槽2内の水が溢水口57の高さ以上に達した場合、その高さ以上の水が機外に排出されるようになっている。
さらに、外槽2には、外槽2内の水位を検知するための水位センサ59が設けられている。水位センサ59としては、たとえば、外槽2に溜められた水の圧力により水位を測定できる圧力式の水位センサなどが用いられる。
図2は、ドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図であって、この発明に関連する部分を示したものである。
ドラム式洗濯機1には、たとえば、マイクロコンピュータなどで構成された、制御部60が備えられている。
制御部60には、CPU61と、ROM62と、タイマ63と、RAM64とが備えられており、たとえば、ROM62に読み込まれたプログラム(ソフトウェア)に基づいてCPU61が実行する機能によって、ドラム式洗濯機1の運転が制御され、初期給水工程実行手段および加熱洗い工程実行手段が実現される。
制御部60には、ドラム式洗濯機1の外形を構成する筐体(図示せず)に設置された操作パネル65に設けられた、スタート/ストップキー66と、プログラムセレクトキー67とが接続されており、ユーザがこれらのキーを操作することにより、その操作に対応した入力信号が制御部60に入力される。たとえば、ユーザが、プログラムセレクトキー67を押して所望の洗濯プログラムを選択し、スタート/ストップキー66を押せば、当該洗濯プログラムに対応する入力信号が、制御部60のROM62に読み込まれ、制御部60のCPU61によって実行される。
また、制御部60には、各種センサとして、排気温度センサ52、水温度センサ53および水位センサ59が接続されている。
一方、各種制御対象として、制御部60には、ドラム3、給水バルブ14、洗剤液供給バルブ33、第1蒸気供給バルブ41、第2蒸気供給バルブ43および排水バルブ56が接続されている。これら各種制御対象は、ユーザが操作部65を操作したり、制御部60に上記各種センサからの入力信号が与えられたりすることにより、制御部60によって制御される。
図3Aは、ドラム式洗濯機1の運転の流れを示すフローチャートである。図3Bは、ドラム式洗濯機1の運転の流れを示すフローチャートであって、図3Aに示されるフローに続くフローを示す図である。図3Cは、ドラム式洗濯機1の運転の流れを示すフローチャートであって、図3Bに示されるフローに続くフローを示す図である。
次に、ドラム式洗濯機1の運転の流れについて、図2に加え、図3A、図3Bおよび図3Cを参照して説明する。
このドラム式洗濯機1では、ユーザが所望の洗濯プログラムを選択して運転を開始させることにより、蒸気で洗濯物を加熱しながら洗う加熱洗い→すすぎ→脱水の処理が順に行なわれて洗濯が行なわれる。
まず、ドラム3内に洗濯物が収容され、プログラムセレクトキー67およびスタート/ストップキー66が押されることにより、ドラム式洗濯機1の運転が開始される。運転が開始されると、まず、ドアロックがされているか確認されるとともに、排水バルブ56が「閉」にされる(ステップS1)。ここで、ドアロックの確認とは、外槽2から外部へ水が漏れ出すことを防止するべく、外槽2が液密的に密閉されているか確認する処理であって、たとえば、ドラム式洗濯機1の外形を構成する筐体(図示せず)に設けられ、外槽2を密閉するための開閉蓋(図示せず)が閉まっているか確認することによって実行される。そして、ステップS1の処理に続いて、工程1が開始される(ステップS2)。
工程1が開始されると、外槽2内への給水が開始されることにより、初期給水工程が開始されるとともに、ドラム3の回転が開始され、洗濯物の加熱が開始される(ステップS3)。より具体的には、給水バルブ14が「開」にされて、外槽2に給水され、水面が、ドラム3の最下面に接する水位(第1の初期設定水位)からドラム3内に少し進入する水位A(図1参照)(第2の初期設定水位)まで水が溜められる。また、給水とともに、ドラム3が、予め設定されている中速設定の回転数(たとえば、40rpm〜50rpm)で回転される。また、第1蒸気供給バルブ41が「開」にされて、蒸気が外槽2の空間に供給されることにより、洗濯物の加熱が行なわれる。工程1開始の時点では、外槽2内に水が溜められていないので、外槽2の空間に供給された蒸気が、貫通孔4を介してドラム3内にも充満して洗濯物を包み込むため、洗濯物全体がムラなく加熱される。
また、外槽2に充満した蒸気が排気管51を通って機外に向かう際に、排気温度センサ52で蒸気温度が測定される。そして、この測定温度に基づき、第1蒸気供給バルブ41の「開」状態および「閉」状態の時間が適宜調節される。これにより、外槽2に供給される蒸気量が調節されるため、洗濯物を予め定められた設定温度(高温設定:たとえば、70℃)付近で安定して加熱することができる。
そして、上記した処理(ステップS3)の開始後、水位Aまで、外槽2内に水が溜められたか否か判別される(ステップS4)。この判別は、水位センサ59により測定され、水位Aまで水が溜められていなければ(ステップS4のNo)、溜められるまで給水バルブ14の「開」が継続されて給水が継続される。その後、外槽2内の水位が水位Aまで到達すると(ステップS4のYes)、給水バルブ14が「閉」にされて、給水が停止されることにより初期給水工程が終了される。初期給水工程の終了とともに、外槽2への洗剤液の供給が開始されることにより(ステップS5)、洗剤塗布工程が開始される。
このように、初期給水工程では、洗剤液の供給が開始される前に、水位Aまで水が溜められるので、外槽2の空間のうちドラム3より低い部分および排水管55における排水バルブ56の上流側(図1の斜線領域B参照)が、水で満たされる。そのため、その後外槽2内に供給される洗剤液が、外槽2における水位Aより低い部分に溜まったり、排水管55内などに流入したりすることによって、洗濯物の洗いに使用できなくなることを抑制することができ、洗剤液のロスを減らすことができる。また、水位Aは、水面がドラム3の最下面よりドラム3内に少し進入する位置に設定されているので、後に洗剤が投入されたときに、その洗剤と水とが混じり合ってできる洗浄水が洗濯物の下部に触れるため、この洗浄水を用いて洗濯物の洗いを行なうことができる。
洗剤塗布工程では、制御部60の制御により、洗剤液供給バルブ33が自動的に「開」にされて、助剤供給管24および洗剤液供給管26を流れる水が、洗剤収容器29に収容された洗剤を溶解して洗剤液となって、外槽2に供給される。このとき、洗剤液供給バルブ33の「開」状態を短時間にし、その時間経過後、「閉」状態にすることで、少量の水に溶解した高濃度の洗剤液を外槽2に供給できる。なお、洗剤液収容器29に収容される洗剤としては、加熱により、しみ汚れなどと速やかに化学反応して、短時間で汚れを落とすことができる所定の洗剤であって、下記のものを採用できる。
・形態安定剤、オレイン酸、遊離剤および抗酸化剤を混合させた洗剤
・チタンおよびマグネシウムに中性指向性漂白剤を反応させた洗剤(マグタン漂白剤)
・過炭酸からなる洗剤
・過酸化水素水(たとえば、濃度が35%程度)からなる洗剤
そして、外槽2に供給された高濃度の洗剤液のうち、その一部が、貫通孔4を通って、回転中のドラム3内に流れていくことによって、ドラム3の回転運動によって攪拌される洗濯物全体に満遍なく塗される。一方、その他の洗剤液は、外槽2内の周面などを伝って外槽2の下部へ向かい、水位Aまで溜められている水と混ざり合うことによって、洗剤成分を含む洗浄水となる。洗浄水の水面は、供給された洗剤液量の分、水位Aより高くなるので、その高くなった分の洗浄水を利用することによっても、洗剤成分が洗濯物に塗される。
そして、外槽2に溜まっている洗浄水は、洗剤塗布工程の開始後に加熱される(ステップS6)。より具体的には、第2蒸気供給バルブ43が「開」にされて、蒸気が第2蒸気噴出口42から外槽2内に溜められた洗浄水中に噴出することにより、洗浄水の加熱が行なわれる。これにより洗濯物の加熱洗いが開始される。このとき、水温度センサ53の測定温度に基づき、第2蒸気供給バルブ43の「開」状態および「閉」状態の時間が適宜調節される。これにより、洗浄水中に供給される蒸気量が調節されるため、洗浄水液を予め定められた設定温度(高温設定:たとえば、70℃)付近で安定して加熱することができる。
また、第1蒸気供給管37からの蒸気供給による洗濯物の加熱も、同じ設定温度(高温設定:たとえば、70℃)で継続して行なわれている。そのため、ドラム3内の洗濯物を、洗濯物周囲の蒸気および洗浄水の両方面から安定して加熱することができる。
その後、外槽2内の水が水位Aに到達してから2分経過したか否かが判別され(ステップS7)、経過していなければ(ステップS7のNo)、洗浄水の温度が70℃を超えているか否かが判別される(ステップS8)。そして、洗浄水の温度が70℃を超えている場合は(ステップS8のYes)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43がともに「閉」にされて(ステップS9)蒸気の供給が中断される。一方、70℃以下の場合は(ステップS8のNo)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の「開」状態がともに継続されて(ステップS10)、蒸気の供給が継続される。このように、洗浄水の温度を常時70℃付近に管理することによって洗濯物が熱でいたむことを防止できる。
そして、外槽2内の水が水位Aに到達してから2分経過すると(ステップS7のYes)、工程1が終了されることにより、洗剤塗布工程が終了されるとともに、工程2が開始される(ステップS11)。
このように、洗剤塗布工程では、上記した所定の洗剤を含む洗剤液が、加熱された洗浄水を用いた洗濯物の加熱洗い前に洗濯物全体に自動的に塗布されるので、洗濯物をドラム3に収容する前に、洗剤を洗濯物に手作業で塗布する手間を省略することができる。
また、洗剤塗布工程の次に行なわれる加熱洗い工程では、洗剤液が塗布された洗濯物が蒸気の供給によって加熱されるので、洗濯物全体に満遍なく塗された洗剤液が加熱され、洗剤液と洗濯物に付着した汚れとの化学反応を促進させることができる。これによって、洗濯物に付着した汚れ(たとえば、シャツの袖口や襟元などに付着した頑固なしみ汚れなど)を短時間で落とすことができる。
また、洗剤液が高濃度であるため、洗濯物に頑固な脂汚れやしみ汚れなどがこびりついていても簡単に分解することができる。さらに、洗剤液の塗布により、洗濯物全体が洗剤液で濡らされるため、乾燥状態の洗濯物と比較して、洗濯物の嵩が減っている。そのため、ドラム3内に大きな空間を確保することができ、ドラム3内に蒸気を充満させやすくすることができるので、短時間で洗濯物全体をムラなく加熱することができ、効率よく洗剤と汚れとの化学反応を促進させることができる。また、濡れた洗濯物は、洗剤液になじみやすく、洗濯物全体に洗剤が塗布されやすい。
工程2が開始されると、給水バルブ14が「開」にされて給水が開始されるとともに、中速設定回転数(たとえば、40rpm〜50rpm)でのドラム3の回転、および、第1蒸気供給管37および第2蒸気供給管38からの蒸気供給による洗濯物・洗浄水の加熱が継続される(ステップS12)。このときの洗濯物・洗浄水の加熱温度は、工程1における、高温設定(たとえば、70℃)より低い、中高温設定(たとえば、60℃)である。
加熱温度を中高温設定の温度(たとえば、60℃)まで低下させるには、給水量と蒸気の供給量とを調節すればよい。給水量を増やせば加熱温度を下げることができ、蒸気供給量を増やせば加熱温度を上げることができるので、給水バルブ14、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の、「開」状態および「閉」状態の時間を適宜調節することによって、中高温設定の加熱温度に制御できる量の水および蒸気を供給すれば、簡単に加熱温度を低下させることができる。
その後、外槽2に所定の設定水位(低)まで水が溜められたか否かが判別され(ステップS13)、設定水位(低)まで水が溜められるまで、継続して給水される。そして、設定水位(低)まで水が溜められると(ステップS13のYes)、給水バルブ14が「閉」にされて給水が停止される(ステップS14)。
その後、給水停止から2分経過したか否かが判別され(ステップS15)、経過していなければ(ステップS15のNo)、洗浄水の温度が60℃を超えているか否かが判別される(ステップS16)。そして、洗浄水の温度が60℃を超えている場合は(ステップS16のYes)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43がともに「閉」にされて(ステップS17)蒸気の供給が中断される。一方、60℃以下の場合は(ステップS16のNo)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の「開」状態がともに継続されて(ステップS18)、蒸気の供給が継続される。このように、蒸気の供給量を調節して洗浄水の温度を常時60℃付近に管理することにより、中高温設定で洗濯物および洗浄水を加熱して洗う加熱洗いが行なわれる。
そして、給水停止後、2分経過すると(ステップS15のYes)、工程2が終了されるとともに、工程3が開始される(ステップS19)。
工程3が開始されると、給水バルブ14が「開」にされて給水が開始されるとともに、中速設定回転数(たとえば、40rpm〜50rpm)でのドラム3の回転、および、第1蒸気供給管37および第2蒸気供給管38からの蒸気供給による洗濯物・洗浄水の加熱が継続される(ステップS20)。このときの洗濯物・洗浄水の加熱温度は、工程2における、中高温設定(たとえば、60℃)より低い、中温設定(たとえば、50℃)である。この場合も、工程2の場合と同様に、給水バルブ14、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の、「開」状態および「閉」状態の時間を適宜調節することによって、中温設定の加熱温度に制御できる量の水および蒸気を供給すれば、簡単に中温設定の温度(たとえば、50℃)まで低下させることができる。
その後、外槽2に所定の設定水位(中)まで水が溜められたか否かが判別され(ステップS21)、設定水位(中)まで水が溜められるまで、継続して給水される。そして、設定水位(中)まで水が溜められると(ステップS21のYes)、給水バルブ14が「閉」にされて給水が停止される(ステップS22)。
その後、給水停止から1分経過したか否かが判別され(ステップS23)、経過していなければ(ステップS23のNo)、洗浄水の温度が50℃を超えているか否かが判別される(ステップS24)。そして、洗浄水の温度が50℃を超えている場合は(ステップS24のYes)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43がともに「閉」にされて(ステップS25)蒸気の供給が中断される。一方、50℃以下の場合は(ステップS24のNo)、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の「開」状態がともに継続されて(ステップS26)、蒸気の供給が継続される。このように、蒸気の供給量を調節して洗浄水の温度を常時50℃付近に管理することにより、中温設定で洗濯物および洗浄水を加熱して洗う加熱洗いが行なわれる。
そして、給水停止後、1分経過すると(ステップS23のYes)、排水バルブ56が「開」にされて外槽2内の洗浄水が外部の排水溝に排出される。また、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43が、「閉」にされて蒸気の供給が停止される(ステップS27)。
排水が完了すると、洗濯物に含まれる洗浄水を取り除くため、中間脱水が行なわれる(ステップS28)。このとき、洗濯物は、その内部にこもっている熱によって中温(たとえば、50℃)で保温されている。そして、中間脱水が終了されると、工程3が終了されることにより加熱洗いが終了されるとともに、すすぎが開始される(ステップS29)。
すすぎが開始されると、排水バルブ56が「閉」にされ、給水バルブ14が「開」にされて給水が開始されるとともに、第2蒸気供給管38からの蒸気供給が開始されることにより、すすぎ水の加熱が行なわれる(ステップS30)。このときのすすぎ水の加熱温度は、工程3における、中温設定(たとえば、50℃)より低い、低温設定(たとえば、40℃)である。この場合も、工程2の場合と同様に、給水バルブ14および第2蒸気供給バルブ43の、「開」状態および「閉」状態の時間を適宜調節することによって、低温設定の加熱温度に制御できる量の水および蒸気を供給すれば、簡単に低温設定の温度(たとえば、40℃)まで低下させることができる。
そして、所定の水位まで水が溜められると、ドラム3が回転されることによって、すすぎが行なわれる(ステップS31)。
このように、洗濯物の加熱洗いは、洗濯物の温度が中高温設定(たとえば、70℃)で開始され、中温設定(たとえば、50℃)で終了される。また、加熱洗い後のすすぎも、洗濯物を低温設定(たとえば、40℃)まで加熱して行なわれる。洗濯物の温度を70℃→60℃→50℃→40℃と段階的に低下させることにより、洗濯物が急激に冷やされることを抑制することができる。その結果、洗濯物が、急激な温度変化によって洗濯物のシワを固定化させてしまう性質の化学繊維を組成として含んでいても、洗濯物にシワが生じ難くすることができる。
また、上記のように、洗濯物の加熱温度を段階的に低下させる制御を、給水バルブ14、第1蒸気供給バルブ41および第2蒸気供給バルブ43の、「開」状態および「閉」状態の時間を適宜調節して、各加熱設定温度(たとえば、中高温設定、中温設定など)に制御できる量の水および蒸気を供給するだけという簡単な操作で行なうことができる。
さらに、各加熱温度(たとえば、70℃、60℃など)での加熱洗いの時間は、設定水位に達してから何分経過したか否かというように、水位で管理されている(たとえば、ステップS7、ステップS15など)。加熱温度に達してから何分経過したか否かというように、熱で管理されないので、加熱が遅いことにより洗濯時間が長引くこともない。
その後、すすぎが終了され、脱水が行なわれて(ステップS32)、運転が終了する。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、上述の実施形態では、初期給水工程において、水位Aまで水を溜めたが、水面がドラム3の最下面に接する水位まで水を溜める形態であってもよい。
また、加熱洗いにおいて、加熱温度を70℃→60℃→50℃と段階的に低下させたが、70℃から50℃へと徐々に低下させてもよい。また、加熱温度も、これらに限定されるものではなく、ドラム式洗濯機1の外部環境(たとえば、寒冷地、温暖地など)に応じて、適宜変更してもよい。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の概略配管図である。 ドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図であって、この発明に関連する部分を示したものである。 ドラム式洗濯機の運転の流れを示すフローチャートである。 ドラム式洗濯機の運転の流れを示すフローチャートであって、図3Aに示されるフローに続くフローを示す図である。 ドラム式洗濯機の運転の流れを示すフローチャートであって、図3Bに示されるフローに続くフローを示す図である。
符号の説明
1 ドラム式洗濯機
2 外槽
3 ドラム
4 貫通孔
7 蒸気供給部
8 水道水供給部
9 助剤供給部
10 給水管
14 給水バルブ
15 合流管
23 分岐管
24 助剤供給管
26 洗剤液供給管
29 洗剤収容器
33 洗剤液供給バルブ
36 蒸気供給管
37 第1蒸気供給管
38 第2蒸気供給管
41 第1蒸気供給バルブ
43 第2蒸気供給バルブ
60 制御部

Claims (3)

  1. 洗濯物を収容し、洗濯物の洗い、すすぎなどの処理を行なう処理槽と、
    前記処理槽へ水を供給する給水手段と、
    前記処理槽へ洗剤を供給する洗剤供給手段と、
    洗濯物を加熱するために、前記処理槽へ蒸気を供給する蒸気供給手段と、を有し、洗剤塗布工程および洗い工程を順に行なう洗濯機であって、
    前記洗剤塗布工程では、前記洗剤供給手段から洗剤を供給し、洗剤を洗濯物全体に塗るとともに、前記蒸気供給手段から蒸気を供給して、洗剤が塗られた洗濯物を蒸気で加熱する処理を含み、
    前記洗い工程では、前記給水手段から水を供給し、前記蒸気供給手段から蒸気を供給することによって、洗濯物周囲の環境温度が予め定める高温度の温度環境中で、洗濯物の洗いを開始し、前記環境温度を、前記高温度より低い予め定める低温度まで段階的に低下させて、洗いを終了する加熱洗い工程を含むことを特徴とする、洗濯機。
  2. 前記加熱洗い工程は、前記蒸気供給手段から供給する蒸気の量を、段階的に減らすことにより、前記環境温度を段階的に低下させることを特徴とする、請求項記載の洗濯機。
  3. 前記加熱洗い工程は、前記給水手段から給水し、前記処理槽に溜める水の量を段階的に増やすことにより、前記環境温度を段階的に低下させることを特徴とする、請求項またはに記載の洗濯機。
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