JP4908019B2 - スイッチングレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、出力電圧を安定化させるスイッチングレギュレータの制御技術に係り、特に、バースト動作状態から通常の発信動作(PWM動作)状態への復帰を効率的に行うのに好適な技術に関するものである。
携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、ノートパソコンなど様々な携帯用電子機器等においては、内部回路を駆動するために様々な電源電圧を必要としており、これらの様々な電源電圧はバッテリー電圧を用いて電源回路で生成している。
これらの携帯用電子機器等に対しては、小型軽量化および低コスト化が要望されている。そのため効率のよいスイッチングレギュレータを用いた電源回路が用いられ、これにより安定した様々な電源電圧を生成して、内部回路に安定した電源を供給している。
従来のスイッチングレギュレータの制御技術としては、例えば、特許技術1〜3に記載のものがある。特許文献1においては、スイッチングレギュレータにおけるPWM(Puise Width Modulation)動作の基本的な説明と、軽負荷時における当該スイッチングレギュレータの効率を上げるための技術が記載されている。
PWM回路は、スイッチングレギュレータの出力電圧を安定させるために、スイッチング素子のオン・オフ(ON/OFF)をコントロールするロジック信号のパルス幅を変化させるものであり、出力電圧を高くする場合にはスイッチング素子のON期間を長くし、出力電圧を低くする場合には、スイッチング素子のON期間を短くするよう動作する。
特許文献1の技術では、図2に示すように、基準電圧回路210の基準電圧Vrefと、スイッチングレギュレータの出力電圧Voutを分圧するブリーダ抵抗R211,212の接続点の電圧Vaとの差電圧を増幅するエラーアンプ(差動増幅器)213を設け、「Vref>Va」ならば、このエラーアンプ213の出力電圧(Verr)が高くなり、逆にVref<Vaならば、Verrは低くなるようにする。
そして、PWMコンパレータ(差動増幅器)215において、発振回路214の出力(例えば三角波)と、エラーアンプ213の出力(Verr)とを比較して信号を出す構成とし、出力電圧Voutの変化に応じてエラーアンプ213の出力Verrが上下することで、PWMコンパレータ215の出力のパルスの幅がコントロールされ、スイッチングレギュレータは、このパルス幅の時間のみ、スイッチ素子をONまたは、OFFに制御する。
また、特許文献1においては、図3に示すように、エラーアンプ213の出力電圧(Verr)と基準電圧回路2110の基準電圧(Vref2)とを比較して信号を出力するコンパレータ2115を設けて、出力電圧(Verr)が基準電圧(Vref2)以下であるときは発振回路2114の発振周波数を下げ、スイッチング周波数を下げることで、軽負荷時の効率を改善する技術が記載されている。
また、特許文献2においては、上記特許文献1に記載の技術における問題点(大幅に周波数を変化させた場合、切り替え時に数十倍ものオン時間になるため、リップル電圧が増大してしまう)を解決するための技術、すなわち、電流制御型のPWMコントローラと、矩形波を発信する発信回路とを用いることにより、周波数切り替え時のスイッチ素子のON時間の変化を少なくする技術が記載されている。
また、特許文献3においては、短絡に至る過電流の場合と、短絡には至らない過電流の場合を区別し、それぞれに最適な保護を行う過電流保護機能を有するスイッチングレギュレータに関しての技術が記載されている。
すなわち、短絡に至らない過電流の場合にドライバトランジスタ(スイッチ素子)をオフにして保護し、また、短絡には至らないノイズなどの一時的(瞬間的、突発的)な過電流の場合に対処するためにドライバトランジスタを周期的に回復させ、さらに、短絡に至る過電流の場合に、ドライバトランジスタをそれ以降継続的にオフにして保護する(システムダウン)ために、スイッチ素子(Pchドライバトランジスタ)がONの時動作し、発振出力Lxのハイレベル時の電圧と過電流検出用基準電圧および短絡検出用基準電圧を比較する第1,第2のコンパレータ回路と、第1,第2のコンパレータ回路の出力を保持する第1,第2のラッチ回路と、第1,第2のラッチ回路の出力に基づいて、PWMコントローラからのPWM信号をPchドライバトランジスタ(スイッチ素子)のゲート電極に伝達するか否かを制御する出力制御回路を設ける技術が記載されている。
一般に、このようなスイッチングレギュレータにおいては、携帯用電子機器の待機時などの軽負荷時における消費電力の低減を目的として、例えば、非特許文献1に記載の「バーストモード(商標)」や非特許文献2に記載の「オートバーストスタンバイ」等と呼ばれる機能(「バースト動作」)が設けられている。
バーストモード(商標)では、軽負荷時に、基準電源と誤差アンプ(エラーアンプ)を除いた全ての内部回路を停止させ、また、オートバーストスタンバイでは、軽負荷時に、PWMコントローラ自体の発振動作は停止して、スイッチ素子を間欠起動することで、消費電力を低減させる。
このように、バースト動作状態では、軽負荷になるとPWMコントローラへの入力信号のレベルが下がり、この値が一定レベル以下になると、PWMコントローラ自体の発振動作は停止して、消費電力を低減させる。
このようなバースト動作状態において、重負荷になると、エラーアンプを介してのPWMコントローラへの入力信号のレベルが上がり、ある一定レベル以上になると、PWMコントローラ自体の発振動作が開始され、通常の発振動作状態(「PWMモード」)に戻る。このような動作により、軽負荷時の効率を高めることができる。
しかし、このように、バースト動作状態において急峻な負荷が加わった場合、エラーアンプを介してのPWMコントローラへの入力信号のレベルがある一定レベル以上になるまでスイッチング素子の間欠動作状態が続いており、その期間、出力が下がり続けるという欠点を抱えている。このような、バースト動作時に急峻な負荷が加わった場合の問題点に対しては、上記特許文献1〜3および上記非特許文献1,2を含む従来技術では、対処することができない。
特開平11−155281号公報 特開2005−261060号公報 特開2002−171749号公報 リニアテクノロジー株式会社 「DESIGN NOTES 128」、[online]、[平成18年2月22日検索]、インターネット<URL:http://www.linear-tech.co.jp/pc/downloadDocument.do?navId=H0,C1,C1003,C1042,C1031,C1060,P1522,D7373> サンケン電気株式会社 製品カタログ 「スイッチング電源用 ISTR−A6200シリーズ」、[online]、[平成18年2月22日検索]、インターネット<URL:http://www.sanken-ele.co.jp/news/contents/20050324.htm>
解決しようとする問題点は、従来の技術では、バースト動作時に急峻な負荷が加わった場合におけるスイッチングレギュレータの出力電圧の降下を回避することができない点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、スイッチングレギュレータの負荷過渡応答を向上させることである。
請求項1の発明は、出力電圧を分圧した出力分圧と基準電圧との差に応じたパルス幅の出力信号を所定の発信周波数の周期で出力するPWMコントローラを備え、このPWMコントローラは、前記出力電圧が所定値以下に低下した場合、前記発信周波数の発信を停止してバースト動作するスイッチングレギュレータであって、
バースト動作中の負荷電圧を検知する検知回路と、
該検知回路が検知した負荷電圧に基づいて停止している前記PWMコントローラの発信を強制起動させる起動回路とを備え、
前記検知回路は、前記出力分圧をレギュレートする第1の回路と、該第1の回路でレギュレートした電圧からAC成分信号を生成する第2の回路とを有し、
前記起動回路は、第2の回路で生成したAC成分信号の差分値が予め設定された閾値を越えると、前記PWMコントローラの発信を起動させる第3の回路を有することを特徴とする。
本発明によれば、バースト動作中に急峻な負荷が加わったとき直ちにPWMモード動作を開始させることができるので、スイッチングレギュレータの負荷過渡応答を向上させることが可能である。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係るスイッチングレギュレータの構成例を示す回路図であって、このスイッチングレギュレータは、基準電圧1、PWMコントローラ2、出力制御回路3、制御回路4、差動増幅器(図中「EA」と記載)5、差動増幅器(図中「AMP」と記載)6、PチャネルMOSトランジスタ(図中「Pchドライバ」と記載)TR1、コイルL、容量(コンデンサ)C7、抵抗R5,R6により構成されている。
PチャネルMOSトランジスタTR1とコイルLおよび容量C7は、スイッチングレギュレータの基本的な構成要素であり、ソースが電源Vddに接続されたスイッチ素子としてのPチャネルMOSトランジスタTR1は、ゲートに入力されたロジックコントロール信号に応じてオン・オフしてスイッチング波形の信号(発振出力Lx)を出力し、コイルLおよび容量C7は、PチャネルMOSトランジスタTR1の発振出力Lxを平滑化し直流電圧(出力電圧Vout)として出力する。
また、基準電圧1とPWMコントローラ2、差動増幅器5および抵抗R5,R6は、PチャネルMOSトランジスタTR1のゲートに入力するロジックコントロール信号を、出力電圧Voutの変化に応じて制御し、スイッチングレギュレータの動作を安定させるために設けられた一般的な構成要素である。
すなわち、抵抗R5,R6は出力電圧Voutを分圧してFB端子電圧Vaを生成し、差動増幅器(エラーアンプ)5は、抵抗R5,R6で生成されたFB端子電圧Vaと基準電圧1との比較結果を出力(Verr)し、PWMコントローラ2は、図示していない発振器の出力(例えば三角波)と差動増幅器5の出力(Verr)を比較して、PチャネルMOSトランジスタTR1のゲートに入力するロジックコントロール信号のパルス幅を制御する。
PチャネルMOSトランジスタTR1は、PWMコントローラ2で制御されたパルス幅の時間のみオン(ON)またはオフ(OFF)する。一般に、スイッチングレギュレータの場合、PチャネルMOSトランジスタTR1(スイッチ素子)をONにする時間が長い方が、出力電圧Voutに接続された負荷に電力を供給する能力が高くなる。
例えば、負荷が重くなり出力負荷電流値が大きくなると、スイッチングレギュレータの出力電圧Voutが下がり、それを抵抗R5,R6で分圧したFB端子電圧Vaも下がる。これによって差動増幅器5の出力Verrは上がるので、結果として、PWMコントローラ2の出力信号のパルス幅が広がり、PチャネルMOSトランジスタTR1のオン(ON)時間が長くなって出力電圧Voutを上げ、出力電圧Voutを一定に保つ。
逆に、負荷が軽くなると出力負荷電流値が小さくなり、スイッチングレギュレータの出力電圧Voutが上がり、抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Vaが上がる。これによって、差動増幅器5の出力Verrは下がるので、結果として、PWMコントローラ2の出力信号のパルス幅が狭くなり、PチャネルMOSトランジスタTR1のオン(ON)時間が短くなって出力電圧Voutを下げ、出力電圧Voutを一定に保つ。
差動増幅器6は、上記特許文献1,2(特開平11−155281号公報と特開2005−261060号公報)において開示されているものであり、負荷が軽いときのスイッチングレギュレータの効率を向上させることを目的として設けられたものである。
すなわち、差動増幅器6は、基準電圧1の出力Vrefと差動増幅器5の出力電圧Verrとを比較し差動増幅器5の出力電圧Verrの変化に応じて、PWMコントローラ2に内蔵された発振器の周波数を変化させる。
具体的には、負荷が軽く、出力負荷電流値が小さい場合には、出力電圧Voutおよび抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Vaが上がり、差動増幅器5の出力Verrは下がる。
その結果、差動増幅器5の出力Verrが基準電圧1の出力Vrefよりも下がった場合、差動増幅器6は、PWMコントローラ2に内蔵された発振器の発振周波数を下げる信号を出力し、PWMコントローラ2から出力するコントロール信号のパルス幅を増大させる。これにより、PチャネルMOSトランジスタTR1のON時間が長くなり出力電圧Voutが上がる。
このように、軽い負荷の時に、広いパルス幅でPチャネルMOSトランジスタTR1をONするということは、リップル電圧が増大するというデメリットはあるが、スイッチングの回数が減少し、結果として、スイッチングのロスが減少し、軽負荷時の効率を向上させることができる。
尚、差動増幅器5の出力電圧Verrがさらに下がると、パルスの幅は細くなるが、スイッチングの周波数は低いので、軽負荷時のスイッチング損失が減少し、効率は改善される。
このように、差動増幅器6を具備していない場合のスイッチングレギュレータでは、負荷が軽いときのスイッチング損失が増大し、効率が大幅に減少するが、差動増幅器6を具備したスイッチングレギュレータでは、負荷が軽いとき、スイッチングの回数を減らすことで、効率をあげることができる。
一方、差動増幅器5の出力電圧Verrが、基準電圧1の出力電圧Vrefよりも大きいような負荷の場合は、差動増幅器6は機能せず、PWMコントローラ2に内蔵された発振器の発振周波数は通常のままでの動作をするので、効率およびリップルに変化はない。
尚、基準電圧1の出力電圧Vrefの電圧値を調整することで、差動増幅器6が発振周波数を切り換えるときの差動増幅器5の出力電圧値(Verr)を調整できるので、PWMコントローラ2に内蔵された発振器の発振周波数を切り換えるときのスイッチングレギュレータの出力負荷電流値を任意に調整できる。
出力制御回路3は、PWMコントローラ2から出力されたロジックコントロール信号(パルス)の、PチャネルMOSトランジスタTR1のゲートへの入力を制御するものであり、例えば、上述の特許文献3(特開2002−171749号公報)に記載のように、発振出力Lxのハイレベル時の電圧と、図示していない過電流検出用の基準電圧および短絡検出用の基準電圧を比較した結果に応じて、PWMコントローラ2からの出力をPチャネルMOSトランジスタTR1のゲート電極に伝達するか否かを制御する。これにより、短絡に至る過電流の場合と、短絡には至らない過電流の場合を区別し、それぞれに最適な保護を行うことができる。
制御回路4は、本発明に係る回路であり、バースト動作中のスイッチングレギュレータに急峻な負荷が加わったときに、直ちにPWMコントローラ2における発振を起動してPWMモードに復帰させるものである。
すなわち、スイッチングレギュレータにおいては、軽負荷時の効率を高めるために、軽負荷時にはPWMコントローラ2の発振動作は停止して、PチャネルMOSトランジスタTR1を間欠発振させる機能(「バースト動作」)を有している。具体的には、軽負荷になると上述したように差動増幅器5の出力電圧Verrが下がり、この出力電圧Verrがある一定レベル以下になると、PWMコントローラ2における発振動作を停止する。
このようなバースト動作状態において、重負荷になると差動増幅器5の出力電圧Verrが上がり、この出力電圧Verrがある一定レベル以上になると、PWMコントローラ2における発振動作が再開してPWMモードとなる。
しかし、軽負荷時(バースト動作時)に急峻な負荷が加わったとき、差動増幅器5の出力電圧Verrのレベルがある一定レベル以上になるまでPWMコントローラ2における発振器が停止している。その結果、差動増幅器5の出力電圧Verrのレベルがある一定レベル以上になるまでの期間、出力電圧Voutが下がり続ける。
制御回路4は、このように、バースト動作時のスイッチングレギュレータに急峻な負荷が加わったときに、直ちにPWMコントローラ2における発振器を復帰させ、すなわち、バースト動作からPWMモードに切り替え、負荷過渡応答を向上させる。以下、その構成と動作を説明する。
本例の制御回路4は、差動増幅器(図中「AMP」と記載)7,8と、PチャネルMOSトランジスタTR2、抵抗R3,R4、容量(コンデンサ)C8を有している。
差動増幅器7と、PチャネルMOSトランジスタTR2および抵抗R3は、抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Va(信号9)をレギュレートする。
すなわち、差動増幅器7のマイナス入力端子(−)には抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Va(信号9)が入力され、この差動増幅器7の出力はPチャネルMOSトランジスタTR2のゲートに入力される。
このPチャネルMOSトランジスタTR2の出力電流は、抵抗R3を介してグランドに流れ、抵抗R3とPチャネルMOSトランジスタTR2間の接続点において電圧(=Va)を出力する。
このようにして、FB端子電圧Va(信号9)をレギュレートすることにより、信号9へのノイズの影響を小さくすることができる。
抵抗R3には並列に、抵抗R4と容量C8が接続されており、さらに、この抵抗R4と容量C8の接続点が差動増幅器8のマイナス入力端子(−)に、抵抗R4の抵抗R3との接続点が差動増幅器8のプラス入力端子(+)に接続されており、抵抗R4と容量C8による回路で生成されるAC成分信号(信号10,11)が差動増幅器8に入力される回路構成となっている。
差動増幅器8は、入力した信号10と信号11に基づき、PWMコントローラ2を起動制御する機能を有する。すなわち、スイッチングレギュレータの出力側に急峻な負荷が加わった際の信号10,11の変化に応じて、PWMコントローラ2における発振器の発振動作を強制起動する。
以下、このように、バースト動作中に、スイッチングレギュレータの出力側(Vout)に急峻な負荷が加わった場合の動作を説明する。
バースト動作状態において、スイッチングレギュレータの出力側(Vout)に急峻な負荷が加わった場合、出力電圧Voutおよび抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Va(信号9)は低くなり、差動増幅器7の出力VsはH(ハイ)となり、PチャネルMOSトランジスタTR2がオン(ON)して、抵抗R3のラインと平行して、抵抗R4と容量C8のラインに電流が流れる。
このように、抵抗R4と容量C8のラインに電流が流れる結果、信号10にAC成分がのり、容量C8から抵抗R4に向けて電流が流れ、抵抗R4の両端に電圧が生じる。その差分電圧(信号10,11)が予め定められた閾値以上となると、差動増幅器8がPWMコントローラ2に対して発振器を強制的に動作させる信号12を出力し、PWMモード状態に切り替える。尚、差動増幅器8のオフセット量により、信号10と信号11の差分電圧の閾値が決定される。
逆に、スイッチングレギュレータの出力側(Vout)に急峻な負荷が加わらない場合、軽負荷状態であり、出力電圧Voutおよび抵抗R5,R6で分圧されたFB端子電圧Va(信号9)は高いままで、差動増幅器7の出力VsはL(ロー)であり、PチャネルMOSトランジスタTR2はオフ(OFF)状態で、抵抗R4と容量C8のそれぞれのラインには電流が流れない。
そのため、信号10と信号11の差分(電圧差)はゼロとなり、差動増幅器8は、PWMコントローラ2を強制的に発振動作させる信号12を出力せず、PWMモードへの切り替えは行われず、バースト動作状態のままとなる。
以上、図1を用いて説明したように、本例のスイッチングレギュレータでは、PWMコントローラ2の動作制御に用いる出力電圧Voutの分圧値であるFB端子電圧Va(信号9)の変動に基づき、信号10,11の差分電圧を発生させることで、バースト動作中において、スイッチングレギュレータの出力側に急峻な負荷が加わったことを検知して、PWMコントローラ2の発振動作を強制起動し、強制的にPWMモードを復帰させることができる。
特に、本例では、信号9(FB端子電圧Va)のAC成分を、信号10と信号11の差分電圧として出力して、そのAC成分(信号10と信号11の差分)の大きさが一定レベルより大きくなると、PWMコントローラ2の発信動作を強制的に起動させるので、バースト動作状態中に急峻な負荷が加わったとき、直ちに、PWMモード動作を開始させることができる。
また、本例では、信号9(FB端子電圧Va)を、差動増幅器7とPチャネルMOSトランジスタTR2、抵抗R3によりレギュレートしており、信号9へのノイズの影響を小さくすることができる。
尚、本発明は、図1を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、図1における構成から出力制御回路3および差動差動増幅器6を除いた構成としても良い。
本発明に係るスイッチングレギュレータの構成例を示す回路図である。 従来のスイッチングレギュレータの第1の構成例を示す回路図である。 従来のスイッチングレギュレータの第2の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1:基準電圧、2:PWMコントローラ、3:出力制御回路、4:制御回路、5:差動増幅器(「EA」)、6〜8:差動増幅器(「AMP」)、9〜12:信号、C7,C8:容量(コンデンサ)、L:コイル、R3〜R6:抵抗、TR1,2:PチャネルMOSトランジスタ(「Pchドライバ」)、210:基準電圧回路、R211,212:ブリーダ抵抗、213:エラーアンプ、215:PWMコンパレータ、214:発振回路、2110:基準電圧回路、2115:コンパレータ、2114:発振回路。

Claims (2)

  1. 出力電圧を分圧した出力分圧と基準電圧との差に応じたパルス幅の出力信号を所定の発信周波数の周期で出力するPWMコントローラを備え、このPWMコントローラは、前記出力電圧が所定値以下に低下した場合、前記発信周波数の発信を停止してバースト動作するスイッチングレギュレータであって、
    バースト動作中の負荷電圧を検知する検知回路と、
    該検知回路が検知した負荷電圧に基づいて停止している前記PWMコントローラの発信を強制起動させる起動回路とを備え、
    前記検知回路は、前記出力分圧をレギュレートする第1の回路と、該第1の回路でレギュレートした電圧からAC成分信号を生成する第2の回路とを有し、
    前記起動回路は、第2の回路で生成したAC成分信号の差分値が予め設定された閾値を越えると、前記PWMコントローラの発信を起動させる第3の回路を有することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  2. 請求項1のスイッチングレギュレータであって、
    前記第1の回路は、第1の差動増幅器とPチャンネルMOSトランジスタと第1の抵抗とからなり、第1の差動増幅器のマイナス入力端子に前記出力分圧が入力され、第1の差動増幅器の出力は前記PチャンネルMOSトランジスタのゲートに接続され、該PチャンネルMOSトランジスタのソースは高電位側に接続され、PチャンネルMOSトランジスタのドレインは第1の差動増幅器のプラス入力端子と第1の抵抗の一端に接続され、該第1の抵抗の他端は低電位側に接続されており、
    前記第2の回路は、互いに直列接続された第2の抵抗と容量とからなり、第2の抵抗の一端はPチャンネルMOSトランジスタのドレインに接続され、その他端は前記容量を介して前記低電位側に接続されて、直列接続された第2の抵抗及び容量は第1の抵抗に並列接続され、
    前記第3の回路は、マイナス入力端子が第2の抵抗と容量の接続点に接続され、プラス入力端子が第2の抵抗の他端に接続された第2の差動増幅器からなることを特徴とするスイッチングレギュレータ。
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