JP4906677B2 - 閉塞鍛造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、閉塞鍛造装置に関する。
従来から、ベベルギヤなどの複雑な形状を有する製品を高精度に製造する方法として、閉塞鍛造が用いられている。閉塞鍛造は、一方の金型に他方の金型を当接させて閉じられた型彫空間を画成し、その型彫空間で塑性変形により製品を成形する。このような密閉状態を作り出すために、一般的に油圧機構が用いらていた。
このように閉塞鍛造を行うと、油圧機構が必要となるため、装置が大型化するという問題点があった。また、加工速度を速くすると、油圧の供給がその速度に追いつかないため、生産性が低いという問題点もあった。そこで加工速度に合わせた速度で油圧を供給するために油圧を低くすることが考えられるが、油圧を低くすると所望の密閉状態が得られず、製品の精度が低下するという問題点が生じる。
上記の如き問題点を解決するために油圧機構を用いず、機械的に密閉状態を作り出す閉塞鍛造装置が考えられる。この閉塞鍛造装置には、ダイスハウジング内に配置されたダイス側金型と、プレス側金型から成る一対の金型が、金型の軸線方向に対向して当接した状態でダイスハウジング内に押し込まれる際、パンチ側の押し込み部材がダイスハウジング内に配置された係合部材を更にダイスハウジング内に押し込むことによって、係合部材が縮径手段によって縮径し、一対の金型に跨って係合する(特許文献1参照)。この閉塞鍛造装置によれば、係合部材により一対の金型から形成される型彫空間の密閉状態が高められ、所望の閉塞鍛造成形を行うことができる。
特許第3127124号
しかし上記の如き閉塞鍛造装置では、製品の成形後、ダイスハウジングの奥方から係合部材が押し上げられたとき、係合部材を押し上げるためのスプリングの劣化等の理由で、係合部材が所定の位置まで戻らない場合が考えられる。すると、押し上げられたダイス側金型と所定の位置で係合しない状態で次の成形が開始され、所望の密閉状態が得られなかったり、金型が破損するなどの不具合が発生することが考えられる。
従って、本発明は上述の如き課題を解決し、金型が破損せず所望の閉塞状態が得られる閉塞鍛造装置を提供することを目的とする。
本発明の鍛造閉塞装置は、第一金型を有し軸線方向に移動可能である可動型と第二金型を有する固定型とが同一軸心上に対向して配置され、第一金型と第二金型とにより型彫空間が形成される閉塞鍛造装置であって、
第一金型は固定型側の外周面に凹凸状の第一凹凸部が形成され、
第二金型は可動型側の外周面に凹凸状の第二凹凸部が形成され、
第二金型の外周側には複数の分割ピースと、分割ピースを内周側に保持するケースとを備える係合機構が配置され、
ケースは内周面が可動型側から固定型側に向かって小径となるテーパ形状であり、
分割ピースは外周面が可動型側から固定型側へ向かって小径となるテーパ形状で、内周面には第一金型と第二金型の凹凸部に嵌合する複数のピース凹凸部が形成され、ピース凹凸部の第二金型の凹部と嵌合する少なくとも一つの凸部は他の凸部より内側に向かって突出する抜け止め部であり、
第二金型と分割ピースは抜け止め部によって離間することのない状態に配設され、
分割ピースがケースの内周面に沿って移動し、第一金型と第二金型の凹凸部に分割ピースの凹凸部が嵌合することを特徴とする。
分割ピースは分割ピースの移動を軸線方向のみに規制する規制部が形成されることを特徴とする。
分割ピースはケースの内周面と当接する外周面が正面視で直線に形成されることを特徴とする。
第二金型及びケースは軸線方向に移動可能にそれぞれ緩衝機構に支持されることを特徴とする。
分割ピースの抜け止め部は第二金型の凹部と当接する面が閉塞鍛造装置の軸心に対して垂直な水平面を有し、抜け止め部以外の凸部は、閉塞鍛造装置の軸心に向かって傾斜するテーパ面を有することを特徴とする。
本発明の特徴による閉塞鍛造装置によれば、第一金型を有し軸線方向に移動可能である可動型と第二金型を有する固定型とが同一軸心上に対向して配置され、第一金型と第二金型とにより型彫空間が形成される閉塞鍛造装置であって、第一金型は固定型側の外周面に凹凸状の第一凹凸部が形成され、第二金型は可動型側の外周面に凹凸状の第二凹凸部が形成され、第二金型の外周側には複数の分割ピースと、分割ピースを内周側に保持するケースとを備える係合機構が配置され、ケースは内周面が可動型側から固定型側に向かって小径となるテーパ形状であり、分割ピースは外周面が可動型側から固定型側へ向かって小径となるテーパ形状で、内周面には第一金型と第二金型の凹凸部に嵌合する複数のピース凹凸部が形成され、ピース凹凸部の第二金型の凹部と嵌合する少なくとも一つの凸部は他の凸部より内側に向かって突出する抜け止め部であり、第二金型と分割ピースは抜け止め部によって離間することのない状態に配設され、分割ピースがケースの内周面に沿って移動し、第一金型と第二金型の凹凸部に分割ピースの凹凸部が嵌合するので、分割ピースは第一金型及び第二金型に対して常に所望の配置状態を維持できるため、常に所望の閉塞状態が得られる。また第一金型及び第二金型の凹凸部と分割ピースのピース凹凸部が所定の状態で嵌合するため、金型が破損することはない。
また、分割ピースは分割ピースの移動を軸線方向のみに規制する規制部が形成されていると、分割ピースが径方向に移動することなく軸線のみに移動するので、所望の状態で第一金型及び第二金型の凹凸部と分割ピースのピース凹凸部とが嵌合するため所望の閉塞状態が得られる。
また、分割ピースはケースの内周面と当接する外周面が正面視で直線に形成されと、分割ピースがケースと面接触するので、ケースと当接する全面で荷重を受けることができるため分割ピースの寿命が向上し、軸線方向の移動が安定する。
また、第二金型及びケースが軸線方向に移動可能にそれぞれ緩衝機構に支持されると、弾性力により第二金型及びケースの軸線方向の移動が安定する。
また、分割ピースの抜け止め部は第二金型の凹部と当接する面が閉塞鍛造装置の軸心に対して垂直な水平面を有し、抜け止め部以外の凸部は、閉塞鍛造装置の軸心に向かって傾斜するテーパ面を有すると、分割ピースの抜け止め部の水平面により、分割ピースが第二金型から抜脱しにくく、また分割ピースの抜け止め部以外の凸部はテーパ面により第一金型及び第二金型の凹凸部に嵌合しやすく、また抜脱しやすいので、分割ピースと第一金型及び第二金型との嵌合及び離間が滑らかに行われるので、所望の状態で第一金型及び第二金型の凹凸部と分割ピースのピース凹凸部とが嵌合するため所望の閉塞状態が得られる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図は本発明の実施例による閉塞鍛造装置及び閉塞鍛造装置により製造される製品の製造工程を表すもので、図1は製品の鍛造成形の工程を表す断面平面図、図2は閉塞鍛造装置による製品の成形前の状態を表す部分断面平面図、図3は閉塞鍛造装置による製品の成形途中の状態を表す部分断面平面図、図4は閉塞鍛造装置による製品の成形終了の状態を表す部分断面平面図、図5は分割ピースを表し、(ア)は平面図、(イ)は正面図、図6はケース及び分割ピースの正面図である。
本発明の実施例による閉塞鍛造装置について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は鍛造成形品の一例として、動力伝達接続部に使用されるかさ歯車W4を鍛造成形する工程を表す。まず、円柱状の素材W0(図1の(ア))を軸方向に押圧して円盤状の予備成形品W1(図1の(イ))を形成し、続いて、予備成形品W1に閉塞鍛造成形を施して、外周に荒歯形2が形成され、軸方向両端面に凹溝3,4が成形された中間成形品W2(図1の(ウ))を形成する。次に、中間成形品W2の凹溝3,4間に形成される隔壁部5を打ち抜いて完成品であるかさ歯車(図1の(エ))を形成する。
まず図2に基づいて本発明の実施例による閉塞鍛造装置1を説明する。1はかさ歯車を成形する閉塞鍛造装置で、閉塞鍛造装置1の同一軸心上に対向して配置される可動型11と固定型51とからなる。この閉塞鍛造装置1は横型の多段式鍛造装置に用いられている。
可動型11は、内周に中間成形品W2の荒歯形2を成形する成形歯部16を有する第一金型12と、第一金型12の反固定型側に配置されるパンチホルダ20と、第一金型12及びパンチホルダ20の内周側に配置される第一ノックアウト22とからなる。
上記可動型11について更に詳細に説明する。第一金型12は略円筒形で、第一大径部13と、第一大径部13から固定型側に連続し、第一大径部13より小径の外径を有する第一小径部14とよりなる。第一小径部14は、固定型側に開口する第一開口19を有し、外周面にはそれぞれテーパ面37を有する二つの凸部15a及び凹部15bが交互に形成されている。第一開口19は内側に第一段部18が形成され、第一段部18から連続して成形歯部16が形成されている。この成形歯部16から内側に連続して中間成形品W1の凹溝3を成形する凸端部17が形成される。またパンチホルダ20はボルト21により第一金型12と一体化するように固定されている。更に第一ノックアウト22は第一金型12と同一軸心上に配置され、軸線方向に移動可能な状態で保持されている。
次に固定型51について説明する。固定型51は、最外周に配置されるダイブロック66と、ダイブロック66の内側に配置される係合機構80と、第二金型52とを備える。係合機構80は、略円筒形状のケース81と、ケース81の内周側に配置され径方向に分割する4個の分割ピース82とを備える。第二金型52は略円筒形状で、内側にカウンターパンチ60が配置される。ケース81及び第二金型52はリング状の第一プレート61に支持され、第一プレート61は緩衝機構である第二スプリング72により付勢される。第二スプリング72は第一プレート61より反可動型側に配置される第二プレート62及び第三プレート63に保持されている。またカウンターパンチ60はカウンターパンチ支持プレート63を介して第四プレート64に保持され、カウンターパンチ60、カウンター支持プレート63及び第四プレート64の内側には第二ノックアウト73が第二金型52と同一軸心上で進退可能に配置される。また第二プレート62は無頭ねじ99によってダイブロック66に固定されている。
固定型51について更に詳細に説明する。まず第二金型52について説明する。第二金型52は、第二大径部53と、第二大径部53から可動型側に連続し第二大径部53より小径の外径を有する第二小径部54とよりなる。第二大径部53は反可動型側に緩衝機構である第一スプリング71が配置される円筒状の穴部56が複数形成されている。また第二小径部54は第二大径部53から連続し第一金型12の凹部15bより小径の外径を有する第二凹部55bと、第二凹部55bから連続する第二凸部55aが一つ形成され、第二凸部55aから可動型側に連続して形成される第二段部68は、第一金型12の第一開口側端面23と当接するように形成されている。この第二凹部55bは第二凸部55a側の面が第二金型52の軸心に対して垂直である軸直面39を有している。ここで第二金型52の内側に配置されるカウンターパンチ60、第二金型52の可動型側開口69及び第一金型12の成形歯部16とにより型彫空間が形成される。
続いて固定型51の係合機構80について説明する。ケース81の内周面83は反可動型側に向かって小径となるテーパ形状を有しており、ケース81の可動型側には、ケース81の可動型側ケース開口93内径より小径の内径を有する円盤状の抜け止めリング92が配置され、ケース81と抜け止めリング92はボルト(図示せず)により一体化される。また分割ピース82の外周面85は、図5の(ア)に示す如く、ケース81の内周面83に沿って移動可能なテーパ形状であり、その可動型側端部には抜け止めリング92に当接するリング段部87が形成されている。また分割ピース82の内周面は三個の凸部86a,86b,86cが形成され、各凸部間に凹部86d,86eが二個形成される。可動型側の二個の凸部86a,86bは第一金型12の二個の凹部15bと嵌合し、固定型側の凸部86cは他の二個の凸部86aより内側に突出する抜け止め部である係合凸部で、第二金型52の凹部55bに嵌合する。可動型側の二個の凸部86a,86bはケース81の内径における最大径部に配置されたときには、第一金型12の凹部15bと嵌合しない軸直方向長さを有し、係合凸部86cは第二金型52の凹部55bに一部が嵌合する軸直方向長さを有している。加えて凸部86a,86bは第二金型52の軸心に向かって小径となるように傾斜するテーパ面95を有し、係合凸部86cは、可動型側の面が第二金型52の軸心に対して垂直である水平面94である。この分割ピース82は図5の(イ)に示す如く、正面視で幅広の第一ガイド部90と第一ガイド部90より幅狭の第二ガイド部91とから成る形状を有し、第一ガイド部90の外周面は正面視で直線に形成されている。ケース81には図6に示す如く分割ピース82の形状に合わせた分割ピース係合部97が形成され、分割ピース82はケース81の分割ピース係合部97内に配置される。分割ピース82のガイド部90は分割ピース係合部97内で分割ピース82の径方向及び周方向への移動を規制する規制部となる。
続いて上記閉塞鍛造装置1で閉塞鍛造を行い、中間成形品W2を成形する方法を説明する。この閉塞鍛造装置1は多段式の横型プレスに使用されている。まず図2に示す如く閉塞鍛造装置1は、可動型11と固定型51が同一軸心上に対向し離間した状態になっている。可動型11においては第一ノックアウト22が第一金型12より固定型側に突出した状態になっている。また固定型51においては、抜け止めリング92がダイブロック66の可動型側端部と同位置になる状態で配置され、分割ピース82のリング段部87は抜け止めリング92に当接し、分割ピース82の外周面85はケース81の最大径部に配置されている。また第二金型52は分割ピース82の係合凸部86cの一部が第二金型52の凹部55b内に嵌合した状態で配置されている。この可動型11と固定型51との間に図示せぬ搬送手段で円盤状の予備成形品W1が配置される。
図示せぬ搬送手段で運ばれた予備成形品W1は、第一ノックアウト22に押されて第二金型52の内側に第二ノックアウト73に当接する位置まで移動し、第一ノックアウト22と第二ノックアウト73に挟持される。続いて可動型11が固定型側に移動し、第一金型12の第一開口側端面23と第二金型52の第二段部68、第一金型12の第一段部18と第二金型52の可動型側端面32、及び第一金型12の第一大径部13の固定型側端面33と分割ピース82の可動型側端面34が当接する。このとき第一金型12の第一凹凸部15と分割ピース82のピース凹凸部86は嵌合していない。
ついで第一金型12はさらに固定型側へと移動する。すると図3に示す如く、第二金型52は第一金型12に押され反可動型側へと移動し、それに伴って第二金型12内の第一スプリング71が圧縮されて第一プレート61を反可動型側へと移動させる。このように第一プレート61が反可動型へと移動するので、第一プレート61に保持されるケース81も反可動型側へと移動する。また分割ピース82も第一金型12に押されて反可動型側へと移動を開始するが、正面視で直線に形成された分割ピース82の外周面85は、外周面85全体でケース81の内周面83と当接して移動するので、受ける負荷が部分的に偏ることはなく移動する。このとき分割ピース82は規制部90により径方向及び周方向への移動が抑制されているので、分割ピース82は第一金型12に押された衝撃で径方向及び周方向に移動するようなことはなく、所定の位置に配置された状態で移動する。このとき分割ピース82はケース81の内周面83のテーパ面に沿って移動するので、漸次縮径する状態になり、第一金型12の凹凸部15及び第二金型52の凹凸部55と分割ピース82のピース凹凸部86は徐々に嵌合し、係合凸部86cはさらに第二金型52の凹部55bと嵌合する部分が大きくなる。ここで第一金型12の凹凸部15、及び分割ピース82の第一金型12と嵌合する凹凸部86a,86b,86cはそれぞれテーパ形状に形成されるテーパ面37,95が当接するので、それぞれに多少の寸法誤差があっても嵌合が容易に行われる。
その後図4に示す如く予備成形品W1は第一金型12、第二金型52及びカウンターパンチ60により画成される型彫空間内で押圧され、中間成型品W2に成形される。このとき分割ピース82のピース凹凸部86は第一金型12及び第二金型52の凹凸部15,55と嵌合しているので、第一金型12及び第二金型52が軸線方向に離間することを防いで、第一金型12及び第二金型52が当接した状態を維持でき、所望の閉塞状態で中間成形品W2の成形が行われる。
中間成型品W2に成形品の成形が終了すると、可動型11が反固定型側へと移動を開始し、第二金型12及び分割ピース82も反固定型側へと移動し、中間成形品W2も合わせて移動する。すると第二スプリング72の付勢力によりケース81も反固定型側へと移動を開始する。また分割ピース82はケース81の内周面83に沿って移動するので徐々に拡径し、第一金型12及び第二金型52の凹凸部15,55から分割ピース82の凹凸部86a,86b,86d,86eは徐々に嵌合が解除される。ここで分割ピース82の凸部86a,86bは第二金型52の軸心に向かって傾斜するテーパ面95を有するので、第一金型12の凹部15bから外れやすい状態にあり、逆に係合凸部86cは、第二金型52の凹部55bと当接する水平面94が第二金型52の軸心に対して垂直なので第二金型52の凹部55bから外れにくい状態にある。このとき第二金型52は第一スプリング71の付勢力が加わった状態で可動型側に移動するので、途中で移動が停止したり移動速度が遅くなるようなことはなく、移動が安定する。その後、分割ピース82はリング段部87が抜け止めリング92に当接して停止する。このときピース凹凸部86a,86b,86d,86eは第一金型12の凹凸部15と完全に離間した状態になり、可動型11はさらに反固定型側へと移動するが、分割ピース82の抜け止め部86cは第二金型52の第二凹部55bに一部が嵌合した状態なので、第二金型52は分割ピース82の停止にあわせて移動を停止する。ついで可動型11が完全に固定型51から離間し所定の位置まで到達すると中間成形品W2は図示せぬ搬送手段により取り出され、次の工程へと搬送される。
なお、本実施例においては、分割ピースの凸部は三個形成され、最も固定型側の凸部が抜け止め部として形成されているが、凸部の個数はこの数に限定されるわけではない。また分割ピースの個数も四個に限定されるわけではなく、任意の個数に設計することが可能である。
また、本実施例においては、閉塞鍛造装置を横型の多段式の鍛造装置に用いたが、単独の装置としても使用できることはいうまでもない。
本発明の実施例による閉塞鍛造装置により中間成形品が成形される製品の鍛造成形の工程を表す断面平面図である。 本発明の実施例による閉塞鍛造装置による製品の成形前の状態を表す部分断面平面図である。 本発明の実施例に閉塞鍛造装置による製品の成形途中の状態を表す部分断面平面図である。 本発明の実施例による閉塞鍛造装置による製品の成形終了の状態を表す部分断面平面図である。 本発明の実施例による分割ピースであり、(ア)は平面図、(イ)は正面図である。 本発明の実施例によるケース及び分割ピースの正面図である。
符号の説明
11 可動型
12 第一金型
13 第一大径部
14 第一小径部
15 凹凸部
51 固定型
52 第二金型
53 第二大径部
54 第二小径部
55 凹凸部
80 係合機構
81 ケース
82 分割ピース
83 (ケース)内周面
85 (分割ピース)外周面
86 ピース凹凸部
86a 他の凸部
86c 抜け止め部

Claims (5)

  1. 第一金型(12)を有し軸線方向に移動可能である可動型(11)と第二金型(52)を有する固定型(51)とが同一軸心上に対向して配置され、前記第一金型(12)と前記第二金型(52)とにより型彫空間が形成される閉塞鍛造装置において、
    前記第一金型(12)は固定型側の外周面に凹凸状の第一凹凸部(15)が形成され、
    前記第二金型(52)は可動型側の外周面に凹凸状の第二凹凸部(55)が形成される第二小径部(54)とから成り、
    前記第二金型(52)の外周側には複数の分割ピース(82)と、該分割ピース(82)を内周側に保持するケース(81)とを備える係合機構(80)が配置され、
    前記ケース(81)は内周面(83)が可動型側から固定型側に向かって小径となるテーパ形状であり、
    前記分割ピース(82)は外周面(85)が可動型側から固定型側へ向かって小径となるテーパ形状で、内周面には前記第一金型(12)と前記第二金型(52)の凹凸部(15,55)に嵌合する複数のピース凹凸部(86)が形成され、該ピース凹凸部(86)の前記第二金型(52)の凹部(55b)と嵌合する少なくとも一つの凸部(86c)は他の凸部(86a)より内側に向かって突出する抜け止め部であり、
    前記第二金型(52)と前記分割ピース(82)は前記抜け止め部(86c)によって離間することのない状態に配設され、
    前記分割ピース(82)が前記ケース(81)の内周面(83)に沿って移動し、前記第一金型(12)と前記第二金型(52)の凹凸部(15,55)に前記分割ピース(82)のピース凹凸部(86)が嵌合することを特徴とする閉塞鍛造装置。
  2. 前記分割ピース(82)は該分割ピース(82)の移動を軸線方向のみに規制する規制部(90)が形成されることを特徴とする請求項1記載の閉塞鍛造装置。
  3. 前記分割ピース(82)は前記ケース(81)の内周面(83)と当接する外周面(85)が正面視で直線に形成されることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の閉塞鍛造装置。
  4. 前記第二金型(52)及び前記ケース(81)は軸線方向に移動可能にそれぞれ緩衝機構(71,72)に支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の閉塞鍛造装置。
  5. 前記分割ピース(82)の抜け止め部(86c)は前記第二金型の凹部(55)と当接する面が前記閉塞鍛造装置の軸心に対して垂直な水平面(94)を有し、前記抜け止め部(86c)以外の凸部(86a,86b)は、前記閉塞鍛造装置(1)の軸心に向かって傾斜するテーパ面(95)を有することを特徴とする請求項1乃至4記載の閉塞鍛造装置。
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