JP4906167B2 - 塗布フィルム - Google Patents
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Description
本発明の塗布フィルムの基材フィルムは、ポリエステルからなるものである。かかるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸のようなジカルボン酸またはそのエステルとエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのようなグリコールとを溶融重縮合させて製造されるポリエステルである。これらの酸成分とグリコール成分とからなるポリエステルは、通常行われている方法を任意に使用して製造することができる。
例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステル交換反応をさせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させるかして、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下、加熱して重縮合させる方法が採用される。その目的に応じ、脂肪族ジカルボン酸を共重合しても構わない。
ポリウレタン樹脂の溶液もしくは水分散液を、乾燥後の膜厚が500μmになるように、テフロン(登録商標)製のシャーレ内で乾燥させ皮膜を得る。乾燥条件は、室温で1週間乾燥させた後、120℃で10分間さらに乾燥させる。得られた皮膜を幅5mmに切り出し、アイティー計測制御(株)製動的粘弾性測定装置(DVA−200型)にチャック間20mmとなるように測定装置にセットし、−100℃から200℃まで、10℃/分の速度で昇温させながら、周波数10Hzで測定する。E’’が最大となる点をTgとした。
フィルムの反射率測定面とは反対の面に、黒テープ(ニチバン株式会社製ビニールテープVT―50)を片側からローラーで加重しながら貼り、12時間置いた後、日本分光株式会社製 紫外可視分光光度計V−570および自動絶対反射率測定装置AM−500Nを用い、同期モード、入射角5°、N偏光、レスポンス Fast、データ取区間隔1.0nm、バンド幅10nm、走査速度1000m/分、波長範囲300〜800nmで、フィルム測定面からの絶対反射率を測定した。
断面が頂角100度、低角が40度である二等辺三角形であり、ピッチ50μmとなるプリズム型を刻んだ鋼板上に、レンズ層形成樹脂としてUV硬化アクリレートであるZ9002A(JSR製)を滴下し、次いでフィルムのレンズ形成面をレンズ層形成樹脂を滴下した鋼板上に合わせる様に設置し、重量2kgのローラーで加圧しつつ重ね合わせた。
次いで速やかに、160W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使用し、照射距離100mmにて約10秒間、フィルム側からフィルムを透過して紫外線を照射し硬化を行い、プリズム型からフィルムを剥がしフィルムの片面にレンズ層が設けられたレンズシートを作成した。
上記(3)で作成したレンズシートのレンズ層に、1インチ幅に碁盤目が100個になるようクロスカットを入れ、直ちに、同一箇所について3回、セロテープ(登録商標)による速剥離テストを実施し、剥離面積によりその密着性を評価した。判定基準は以下のとおりである。
◎:碁盤目剥離個数=0
○:1≦碁盤目剥離個数≦10
△:11≦碁盤目剥離個数≦20
×:21<碁盤目剥離個数
××:全面が剥離
測定するポリエステルフィルムを2枚用意し、一枚のフィルムの片面と、もう一枚のフィルムの反対面とをそれぞれ重ね合わせて、12cm×10cmの面積をプレスする。条件は、40℃、80%RH、10kg/cm2、20時間。その後、フィルム同士をASTM−D−1893に規定された方法に準じて剥離し、その剥離荷重を測定する。剥離荷重が軽いものほどブロッキングしにくく良好と言える。荷重が150g/10cm未満であれば問題ないと言え、100g/10cm未満であれば良好であると言える。荷重が150g/10cmを超えるものは実用上問題となる場合が出てくる。
上記(3)の方法で作成したレンズシートを、レンズを上面として電通産業製フラットイルミネーターHF−SL−A48LCF上に置いた。コニカミノルタセンシング社製CS−200を用い測定角1°、サンプルと輝度計の距離を500mmとし、輝度値(cd/m2)を測定した。
(ポリエステル1):実質的に粒子を含有しない、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(ポリエステル2):平均粒径1.6μmの非晶質シリカを0.3重量%含有する、極限粘度0.61のポリエチレンテレフタレート
(L1):パーフルオロ基を含有する水分散型樹脂であるディックガードF−90N(大日本インキ化学工業製)
(L2):フッ素系水系コーティング剤であるフロロサーフFS−6030(フロロテクノロジー製)
(L3):パーフルオロ基を含有する水分散型樹脂であるアサヒガードAG−E060(旭硝子製)
(U2):1,6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートからなる数平均分子量が800のポリカーボネートポリオールを320部、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート505.7部、ジメチロールブタン酸が148.6部からなるプレポリマーをトリエチルアミンで中和し、イソホロンジアミンで鎖延長して得られる、Tgが7℃のポリウレタン樹脂の水分散体
(U3):カルボキシル基を有する、Tgが−20℃の水分散型ポリカーボネートポリウレタン樹脂であるRU−40−350(スタール製)
(U4):カルボキシル基を有する、Tgが35℃の水分散型ポリカーボネートポリウレタン樹脂であるタケラックW−511(三井化学ポリウレタン社製)
(U5):1,6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートからなる数平均分子量が400のポリカーボネートポリオールを180部、テレフタル酸およびエチレングリコールからなるポリエステルポリオールを520部、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)を420.4部、ジメチロールブタン酸が121.8部からなるプレポリマーをトリエチルアミンで中和し、イソホロンジアミンで鎖延長して得られる、Tgが60℃のポリウレタン樹脂の水分散体
(U6):3−メチル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸からなる数平均分子量が3000のポリエステルポリオールを400部、ネオペンチルグリコールを41.7部、イソホロンジイソシアネート133部、ジメチロールブタン酸が29.7部からなるプレポリマーをトリエチルアミンで中和し、イソホロンジアミンで鎖延長して得られる、Tgが−47℃のポリウレタン樹脂の水分散体
(F2):平均粒径0.44μmのシリカゾル水分散体
(C2):メトキシメチロールメラミンであるベッカミン J−101(大日本インキ化学工業製)。官能基(メトキシ、メチロール、イミノ基)量=18mmol/g
(S1):界面活性剤サーフィノール465(エアープロダクツ製)
ポリエステル1とポリエステル2とを重量比で90/10でブレンドしたものをA層、ポリエステル1のみのものをB層の原料として、二台のベント式二軸押出機にそれぞれを供給し、285℃に加熱溶融し、A層を二分配して再外層(表層)、B層を中間層とする二種三層(A/B/A)の層構成で共押出し、静電密着法を用いて表面温度40〜50℃の鏡面冷却ドラムに密着させながら冷却固化させて、未延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した。このフィルムを85℃の加熱ロール群を通過させながら長手方向に3.7倍延伸し、一軸配向フィルムとした。この一軸配向フィルムの片面(第一面と呼ぶ)に、下記表1に示すとおりの塗布組成物(X−1)を塗布し、反対の面(第二面と呼ぶ)に塗布組成物(Y−1)を塗布した。次いでこのフィルムをテンター延伸機に導き、その熱を利用して塗布組成物の乾燥を行いつつ、100℃で幅方向に4.0倍延伸し、さらに230℃で熱処理を施した後、幅方向に2%の弛緩処理を行い、フィルム厚みが100μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムの上に下記表2に示すとおりの量の塗布層を設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、下記表3に示す。ただし、表2中の塗布量とは、最終的に得られた二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムの状態での塗布層固形分換算の値である。また表3中の接着性評価は、第二面に対して実施し、輝度評価は第二面にレンズ層を形成して実施した。耐ブロッキング性評価は、第一面と第二面とを向き合わせる形で実施した。以降の実施例および比較例においても同様である。
実施例1と同様の工程において、フィルム厚みが100μmの基材フィルムの上に表1、2に示す量の塗布層を片面(第二面)のみに設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表3に示す。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1、2に示すように変更し、フィルム厚みが100μmの基材フィルムの上に表1、2に示す量の塗布層を設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表3に示す。
実施例1と同様の工程において、フィルム厚みが100μmの基材フィルムの上に表1、2に示す量の塗布層を片面(第一面)のみに設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの第二面側に表1,2に示すとおり(Y−1)同様の成分比率の塗布組成物を、乾燥後の塗布量が0.05g/m2になるように、オフラインでバーコート方式にて塗布し、ドライヤー設定温度100℃で5秒間熱処理して、塗布フィルムを得た。このフィルムの特性は、表3に示すように、易接着層の乾燥、硬化の不足のためと見られる接着性の不足があった。
比較例7において、オフライン塗工のドライヤー設定温度を180℃とした以外は同様にして塗布フィルムを得た。このフィルムは、ドライヤー内でフィルムが収縮してしわが入り平面性にきわめて劣るものとなった。その他の特性を表3に示す。
Claims (1)
- 塗布延伸法により得られる塗布層を両面に有するポリエステルフィルムであって、一方の塗布層はフッ素含有樹脂を構成成分の一つとし、もう一方の塗布層は、ポリカーボネート構造およびカルボキシル基を有するガラス転移点が10℃以下のポリウレタン樹脂を含有し、官能基量が10mmol/g以上である架橋剤を20重量%以上含有しないことを特徴とする塗布フィルム。
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