JP4906073B2 - 発光装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、三重項励起状態からの発光を得られる発光素子、及びその発光素子を用いた発光装置、電子機器に関する。
電極間を流れる正孔と電子とが再結合し、生成された励起子が基底状態に戻るときに発光する発光素子は、画素あるいは光源として活用できる為、近年ますます開発が進められている。発光素子の開発において発光効率の向上は、発光素子を画素として用いた発光装置、或いは発光素子を光源として用いた照明装置の低消費電力化にとって重要である。
これまでに、燐光物質を用いることによって発光効率を向上させることが知られている。例えば特許文献1には、陰極と陽極との間に燐光物質がドープされた混合層を設けることによって陰極側への正孔の移動を抑制した結果、効率良く発光するようにできた発光素子について記載されている。
特許文献1のような技術によって効率良く発光させることも有効ではあると考えられる。しかしながら、特許文献1を実施する為には、三種の材料を同時に精度良く蒸着させる必要があり、製造マージンが低くなる場合が生じ得ると考えられる。従って、高効率で発光する発光素子を得るための新たな技術を開発することが求められる。
特表2004−515895号公報
本発明は、有機金属錯体を効率良く発光させることのできる発光素子を提供することを課題とする。また、本発明は、効率良く動作させることのできる発光装置を提供することを課題とする。
本発明の実施には、下記一般式(1)で表される有機金属錯体が用いられる。
一般式(1)において、R、Rは、それぞれ、電子吸引基を表す。また、R、Rは、それぞれ、水素または炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。また、Lは、ベータジケトン構造を有するモノアニオン性の配位子、またはカルボキシル基を有するモノアニオン性の二座キレート配位子、またはフェノール性水酸基を有するモノアニオン性の二座キレート配位子等のモノアニオン性の配位子を表す。ここで、電子吸引基としては、ハロゲン基、−CF基、シアノ基、アルコキシカルボニル基のなかから選ばれるいずれかの基であることが好ましい。また、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、sec−ブチル基のなかから選ばれるいずれかの基であることが好ましい。また、Lは、具体的には、下記構造式(1)〜構造式(7)で表される配位子のなかから選ばれるいずれかのモノアニオン性の配位子であることが好ましい。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の一は、第1の電極と第2の電極との間に、発光層と、発光層に接して設けられた正孔輸送層と、発光層に接して設けられた電子輸送層と、電子輸送層と第2の電極との間に設けられた混合層とを有する発光素子である。
正孔輸送層に含まれる正孔輸送性物質について特に限定はないが、1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性物質であることが好ましく、発光層113において用いられるホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性物質であることがより好ましい。また、電子輸送層に含まれる第1の電子輸送性物質について特に限定はないが、1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性物質であることが好ましく、発光層113において用いられるホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性物質であることがより好ましい。また、混合層は、第2の電子輸送性物質と、第2の電子輸送性物質に対して電子供与性を示す物質とを含んでいる。発光層は、一般式(1)で表される有機金属錯体とホストとを含んでいる。なお、第1の電子輸送性物質と第2の電子輸送性物質とは、異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、第2の電子輸送性物質は、ホストよりも励起エネルギーが小さくてもよい。
また、第1の電極と第2の電極との間には、正孔注入層、または、第2の正孔輸送性物質と、第2の正孔輸送性物質に対して電子受容性を示す物質とを含む第2の混合層が設けられていてもよい。なお、正孔輸送層に含まれている正孔輸送性物質と第2の正孔輸送性物質とは、異なっていてもよいし、同一であってもよい。また第2の正孔輸送性物質は、ホストよりも励起エネルギーが小さくてもよい。このような構成を有する発光素子とすることによって、第1の電極の電位が第2の電極の電位よりも高くなるように電圧を印加したときに、効率良く発光させることができる。
本発明の一は、以上に説明した本発明の発光素子を画素または光源として用いていることを特徴とする発光装置である。
本発明の一は、以上に説明した本発明の発光素子を画素または光源として用いている発光装置を表示部に用いた電子機器である。
本発明の実施によって、効率良く発光する発光素子を得ることができる。これは、本発明によって電子と正孔とをバランス良く発光層へ注入させることができ、また、注入された電子と正孔を有効に利用して発光させることができるようになった為である。
本発明の実施によって、電流効率良く動作させることのできる発光装置を得ることができる。これは、外部量子効率が向上した本発明の発光素子を用いることで、低い電圧でも高い輝度の発光を得ることができるようになった為である。
本発明の実施によって、低消費電力で動作させることのできる電子機器を得ることができる。これは、本発明の発光素子を用いることで電流効率良く動作させることのできる発光装置を表示手段または照明手段として用いている為である。
以下、本発明の一態様について説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の発光素子の一態様について図1を用いて説明する。
図1には、第1の電極101と第2の電極102との間に、発光層113とを有する発光素子が示されている。また、発光層113と第2の電極102との間には、電子輸送性物質及びその電子輸送性物質に対して電子供与性を示す物質とを含む第1の混合層115が設けられている。さらに、発光層113よりも第1の電極101側には発光層113に接して正孔輸送層112が設けられており、第2の電極102側には発光層113に接して電子輸送層114が設けられている。なお、図1の発光素子では、第1の電極101と正孔輸送層112との間に正孔注入層111が設けられている。発光層113には発光物質が含まれている。このような発光素子において、第1の電極101の電位が第2の電極102の電位よりも高くなるように第1の電極101と第2の電極102とに電圧を印加したとき、発光層113には、第1の電極101側から正孔が注入され、第2の電極102側から電子が注入される。そして、発光層113に注入された正孔と電子とは再結合する。発光層113には発光物質が含まれており、再結合によって生成された励起エネルギーによって発光物質は励起状態となる。励起状態となった発光物質は、基底状態に戻るときに発光する。
以下、第1の電極101、第2の電極102、及び第1の電極101と第2の電極102との間に設けられた各層について具体的に説明する。
第1の電極101を形成する物質について特に限定はないが、インジウム錫酸化物、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物、2〜20%の酸化亜鉛を含む酸化インジウム、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、窒化タンタル等の仕事関数の高い物質を用いることが好ましい。但し、正孔注入層111に換えて正孔を発生する機能を有する層を設けた場合には、アルミニウム、またはマグネシウム等の仕事関数の低い物質を用いて第1の電極101を形成することもできる。
第2の電極102を形成する物質としては、アルミニウム、及びマグネシウム等の仕事関数の低い物質の他、インジウム錫酸化物、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物、2〜20%の酸化亜鉛を含む酸化インジウム、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、窒化タンタル等の仕事関数の高い物質等も用いることができる。
なお、第1の電極101と第2の電極102とは、いずれか一方または両方の電極が発光した光を透過できるように形成されていることが好ましい。
正孔注入層111は、第1の電極101から正孔輸送層112へ正孔の注入を補助する機能を有する層である。正孔注入層111を設けることによって、第1の電極101と正孔輸送層112との間のイオン化ポテンシャルの差が緩和され、正孔が注入され易くなる。正孔注入層111は、正孔輸送層112を形成している物質よりもイオン化ポテンシャルが小さく、第1の電極101を形成している物質よりもイオン化ポテンシャルが大きい物質、または正孔輸送層112と第1の電極101との間に1〜2nmの薄膜として設けたときに、正孔輸送層112側の準位が高くなるようなエネルギーバンドの勾配をもつ物質を用いて形成することが好ましい。正孔注入層111を形成するのに用いることのできる物質の具体例として、フタロシアニン(略称:HPc)や銅フタロシアニン(CuPC)、4,4’−ビス{N−[4−(N,N−ジ−m−トリルアミノ)フェニル]−N−フェニルアミノ}ビフェニル(略称:DNTPD)等の低分子、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS)等の高分子が挙げられる。つまり、正孔注入層111におけるイオン化ポテンシャルが正孔輸送層112におけるイオン化ポテンシャルよりも小さくなるような物質を選択することによって、正孔注入層111を形成することができる。
正孔輸送層112は、正孔を輸送する機能を有する層であり、本形態の発光素子においては、正孔注入層111から発光層113へ正孔を輸送する機能を有する。また、本形態のように発光層113に接して正孔輸送層112が設けられている場合は、正孔輸送層112は、発光層113において生成された励起エネルギーが発光層113からその他の層へ移動しないように阻止する機能も有する。
正孔輸送層112の形成に用いる正孔輸送性物質について特に限定はないが、1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性物質を用いることが好ましく、発光層113において用いられるホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性物質を用いることがより好ましい。1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性材料を用いることで正孔移動度に起因した駆動電圧の増加を抑えることができる。また、ホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する正孔輸送性物質を用いることで、発光層113から正孔輸送層112へ励起エネルギーが移動してしまうことを防ぐことができ、励起エネルギーの移動に起因した発光効率の低下を低減することができる。ここで、正孔輸送性物質とは、電子よりも正孔の移動度が高い物質であり、好ましくは、電子の移動度に対する正孔の移動度の比の値(=正孔移動度/電子移動度)が100よりも大きい物質をいう。
正孔輸送性物質の具体例としては、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)、4,4’−ビス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:TPD)、1,3,5−トリス[N,N−ジ(m−トリル)アミノ]ベンゼン(略称:m−MTDAB)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(略称:TCTA)等が挙げられる。これらの正孔輸送性物質の中からホストとして用いる物質よりも励起エネルギーの大きいものを適宜選択して用いればよい。
また、正孔輸送層112の厚さについて特に限定はないが、5〜30nmであることが好ましい。このような厚さとすることによって、正孔輸送層112からさらに他の層(本形態においては正孔注入層111、また正孔輸送層112と正孔注入層111の間にさらに層を設けた場合はその層。)への励起エネルギーの移動を抑えることができると共に、正孔輸送層112の厚さに起因した駆動電圧の増加も抑えることができる。
以上のように正孔輸送層112を設けることによって、第1の電極101と発光層113との距離を離すことができる為、第1の電極101に含まれている金属に起因して発光が消光することを防ぐことができる。また、励起エネルギーが発光層113から他の層へ移動するのを防ぐことができる為、量子効率良く発光させることができる。
発光層113は、先にも述べたように、発光物質(ゲストともいう。)を含んでいる。より具体的には発光物質は、分散状態で発光層113に含まれている。そして、発光層113には、発光物質と共に、発光物質よりも広い三重項励起状態のエネルギーギャップ(エネルギーギャップとはLUMO準位とHOMO準位との間のエネルギーギャップをいう。)を有する物質が含まれている。このような発光物質よりも広いエネルギーギャップを有する物質は、発光層113の発光物質よりも高い濃度で、発光層113の主成分として含まれており、ホストという。ホストは、発光物質が発光するのを補助する機能を有する。
本形態の発光素子には、発光物質として下記一般式(1)で表される有機金属錯体が含まれている。一般式(1)で表される有機金属錯体を用いることによって正孔と電子の再結合効率を向上させることができる。また、三重項励起状態の励起寿命等に起因する非発光遷移の増加が起こり難くなり、励起と発光の繰り返しを効率良く行うことができる。
一般式(1)において、R、Rは、それぞれ、電子吸引基を表す。また、R、Rは、それぞれ、水素または炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。また、Lは、ベータジケトン構造を有するモノアニオン性の配位子、またはカルボキシル基を有するモノアニオン性の二座キレート配位子、またはフェノール性水酸基を有するモノアニオン性の二座キレート配位子のいずれかを表す。ここで、電子吸引基としては、ハロゲン基、−CF基、シアノ基、アルコキシカルボニル基の中から選ばれるいずれかの基であることが好ましい。また、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、sec−ブチル基の中から選ばれるいずれかの基であることが好ましい。また、Lは、具体的には、下記構造式(1)〜構造式(7)で表される配位子の中から選ばれるいずれかの配位子であることが好ましい。
また、一般式(1)で表される有機金属錯体の中でも特に、構造式(8)〜(31)で表される有機金属錯体を用いることが好ましい。
また、ホストとしては、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(略称:CBP)、4,4’,4’’−トリ(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(略称:TCTA)等のカルバゾール誘導体、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)のようなアリールアミン骨格を有する化合物、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジナト]亜鉛(略称:Znpp)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:ZnBOX)等の金属錯体等を用いることが好ましい。
電子輸送層114は、電子を輸送する機能を有する層であり、本形態の発光素子においては、第1の混合層115から発光層113へ電子を輸送する機能を有する。また、本形態のように発光層113に接して電子輸送層114が設けられている場合は、電子輸送層114は、発光層113において生成された励起エネルギーが発光層113からその他の層へ移動しないように阻止する機能も有する。
電子輸送層114の形成に用いる電子輸送性物質について特に限定はないが、1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性物質を用いることが好ましく、発光層113において用いられるホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性物質を用いることがより好ましい。1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性材料を用いることで電子移動度に起因した駆動電圧の増加を抑えることができる。また、ホストよりも励起エネルギーが大きく1×10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する電子輸送性物質を用いることで、発光層113から電子輸送層114へ励起エネルギーが移動してしまうことを防ぐことができ、励起エネルギーの移動に起因した発光効率の低下を低減することができる。ここで、電子輸送性物質とは、正孔よりも電子の移動度が高い物質であり、好ましくは、正孔の移動度に対する電子の移動度の比の値(=電子移動度/正孔移動度)が100よりも大きい物質をいう。
電子輸送性物質の具体例としては、バソキュプロイン(略称:BCP)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(BOX))、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)等が挙げられる。これらの電子輸送性物質の中からホストとして用いる物質よりも励起エネルギーが大きいものを適宜選択して用いればよい。
また、電子輸送層114の厚さについて特に限定はないが、5〜30nmであることが好ましい。このような厚さとすることによって、電子輸送層114からさらに他の層(本形態においては第1の混合層115、また電子輸送層114と第1の混合層115の間にさらに層を設けた場合はその層。)への励起エネルギーの移動を抑えることができると共に、電子輸送層114の厚さに起因した駆動電圧の増加も抑えることができる。
以上のように電子輸送層114を設けることによって、後述する第1の混合層115と発光層113との距離を離すことができる為、第1の混合層115に含まれている金属に起因して発光が消光することを防ぐことができる。また、励起エネルギーが発光層113から他の層へ移動するのを防ぐことができる為、量子効率良く発光させることができる。
以上に正孔輸送層112、発光層113、電子輸送層114のそれぞれについて説明したが、正孔輸送層112の形成に用いられる正孔輸送性物質、ホスト、電子輸送層114の形成に用いられる電子輸送性物質は下記(i)、(ii)のような関係を満たしていることが好ましい。
(i)正孔輸送層112の形成に用いられる正孔輸送性物質のイオン化ポテンシャルとホストのイオン化ポテンシャルとの差の絶対値が0.4eV以下
(ii)電子輸送層114の形成に用いられる電子輸送性物質の電子親和力とホストの電子親和力との差の絶対値が0.5eV以下
これらの関係を満たすことによって正孔輸送層112から発光層113への正孔の注入、および電子輸送層114から発光層113への電子の注入が容易となり、その結果、電流効率をより高めることができる。
ここで、正孔輸送層112の形成に用いられる正孔輸送性物質と、ホストと、電子輸送層114の形成に用いられる電子輸送性物質との好ましい組み合わせの具体例(1)〜(3)を表1に示す。
表1に記載された物質のイオン化ポテンシャル及び電子親和力を表2に示す。表2に記載されたイオン化ポテンシャル(Ip)は、光電子分光装置(AC−2、(株)理研計器)による測定に基づく値である。また、表2に記載された電子親和力(Ea)は、各々の物質の吸収スペクトルを基に各々の物質のエネルギーギャップ(ΔE)の値を求めた後、測定により求められたイオン化ポテンシャルの値からエネルギーギャップの値を差し引きすることにより算出された値である。なお、吸収スペクトルを基にエネルギーギャップの値を求める際、1.24μm=1eVとして換算した。なお、表1に記載されていない物質のIp、Ea、ΔEaについても参考として表2に記載しておく。
なお、表1に示された組み合わせの中で最も好ましいものは、(1)で表される組み合わせである。(1)のように組み合わせることによって、実施例1に記載されているような外部量子効率が20%を超える発光素子を作製することが可能となる。
第1の混合層115は、電子輸送性物質と、その電子輸送性物質に対して電子供与性を示す物質とを含む層である。第1の混合層115に含まれる電子輸送性物質は、必ずしもホストよりも大きい励起エネルギーを有する物質を選択する必要はない。
第1の混合層115の形成に用いることのできる電子輸送性物質の具体例としては、電子輸送層114についての説明で記載した電子輸送性物質の他、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(略称:BAlq)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ))等の金属錯体の他、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、4,4−ビス(5−メチルベンズオキサゾリル−2−イル)スチルベン(略称:BzOs)等の電子輸送性物質も用いることができる。
また、電子供与性を示す物質としては、リチウム、ナトリウム、セシウム等のアルカリ金属(周期表I族の金属)、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等のアルカリ土類金属(周期表II族の金属)等の金属を用いることが好ましい。
以上のように第1の混合層115を設けることで、第2の電極102側から発光層113へより多くの電子を注入することができる。
以上のような構成を有する発光素子では、電子と正孔とをバランス良く発光層113へ注入することができる。これは、第1の混合層115のような電子輸送性物質と、その電子輸送性物質に対して電子供与性を示す物質とを含む層を設けることによって、発光層113に対しより多くの電子を注入することができ、その結果、発光層113に注入される電子に対して正孔が過多となってしまうことを防ぐことができる為である。また、以上のような構成を有する発光素子は、発光層113へ注入された電子と正孔のなかで発光に寄与する電子と正孔の割合が高い、つまり電流効率が高い。これは、一般式(1)で表される有機金属錯体を発光物質として用いることによって、発光層113に注入された電子及び正孔を、有効に発光に活用できるようになる為、より具体的に説明すると、一般式(1)で表される有機金属錯体を発光物質として用いることによって、電子と正孔とを効率良く再結合させることができる、つまりキャリアの再結合効率を向上させることができると共に、励起と発光の繰り返しを効率良く行うことができるようになる為である。
このように、本発明を実施することで、電流効率が向上し、その結果、外部量子効率の良好な発光素子を得ることができる。
なお、以上に説明した発光素子において、正孔注入層111に換えて、正孔輸送性物質と、正孔輸送性物質に対して電子受容性を示す物質とを含む第2の混合層を設けてもよい。第2の混合層の形成に用いる正孔輸送性物質は、必ずしもホストよりも大きい励起エネルギーを有する物質を選択する必要はない。第2の混合層の形成には、正孔輸送層112についての説明で記載した正孔輸送性物質を用いることができる。また、電子受容性を示す物質としては、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、レニウム酸化物等の金属酸化物を用いることが好ましい。
また、以上に説明した発光素子において、正孔輸送層112と正孔注入層111との間には、正孔輸送層112の形成に用いられている正孔輸送性物質と異なる正孔輸送性物質を用いて形成された正孔輸送層がさらに設けられていても構わない。また、このようにして設けられる正孔輸送層は発光層113とは接していない為、ホストよりも励起エネルギーの小さい正孔輸送性物質を用いて形成してもよい。また、電子輸送層114と第1の混合層115との間においても、電子輸送層114の形成に用いられている電子輸送性物質と異なる電子輸送性物質を用いて形成された電子輸送層がさらに設けられていても構わない。また、このようにして設けられる電子輸送層は発光層113とは接していない為、ホストよりも励起エネルギーの小さい電子輸送性物質を用いて形成してもよい。
また、以上に説明した発光素子の作製方法について特に限定はなく、スパッタリング法、蒸着法、インクジェット法等の方法を適宜選択して用いて作製すればよい。また、特に発光層113及び第1の混合層115のように複数の化合物が混合した層は、例えば共蒸着法を用いて形成すればよい。ここで、共蒸着とは、一つの処理室内に設けられた複数の蒸着源からそれぞれ原料を気化させ、気化した化合物を混合状態となるように被処理物上に堆積させる蒸着法をいう。
また、第1の電極101から順に発光層等を積層して最後に第2の電極102を形成する順序で以上に説明した発光素子を作製してもよいし、または、第2の電極102から順に発光層等を積層して最後に第1の電極101を形成する順序で以上に説明した発光素子を作製してもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施に用いる有機金属錯体の合成方法について説明する。なお、合成方法は、ここで開示する方法に限定されるものではなく、他の合成方法を適用しても構わない。
構造式(8)〜構造式(31)のいずれかで表される本発明の有機金属錯体は、以下の合成スキーム(a−1)〜合成スキーム(a−3)で表されるような合成方法によって得られる。合成スキーム(a−1)のようにして電子吸引基を含む配位子を合成する。そして、合成された電子吸引基を含む配位子を、合成スキーム(a−2)で表されるように、塩化イリジウム塩酸塩水和物と混合して、イリジウムに配位させる。さらに、合成スキーム(a−3)で表されるように、モノアニオン性の配位子をイリジウムに配位させる。
ここで、合成スキーム(a−1)〜合成スキーム(a−3)において、R、Rは、それぞれ、フルオロ基、−CF基、シアノ基、アルコキシカルボニル基のいずれかを表す。また、R、Rは、それぞれ、水素またはメチル基を表す。また、Lは、アセチルアセトンまたはピコリン酸を表す。
なお、本発明の有機金属錯体の合成方法は、合成スキーム(a−1)〜合成スキーム(a−3)で表されるものには限定されない。例えば、(a−1)で得られる配位子において、RとRの両方がアルキル置換された配位子に関しては、まず、フェニル基のパラ位が電子吸引基で置換された2,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロピラジン−5,6−ジオンを原料とし、POCl等を用いて5,6位がクロロ化したジクロロ体を形成し、得られたジクロロ体とアルキル金属とをカップリングすることにより得られる。また、塩化イリジウム塩酸塩水和物に換えてテトラクロロ白金酸カリウム等の白金を含む塩を用いることによって、白金を中心金属として含む本発明の有機金属錯体を得ることもできる。また、アセチルアセトンまたはピコリン酸に換えて、マロン酸ジメチル、サリチルアルデヒド、サリチリデンアミン、テトラピラゾラトボロナート等の配位子を用いることによって、構造式(2)、(4)〜(7)で表されるような配位子を含む、本発明の有機金属錯体を得ることもできる。
(実施の形態3)
本発明の発光素子は効率よく発光させることができる為、実施の形態1で説明した本発明の発光素子を画素として用いることによって、電流効率良く表示動作を行うことができる発光装置を得ることができる。
本形態では、表示機能を有する発光装置の回路構成および駆動方法について図2〜6を用いて説明する。
図2は本発明を適用した発光装置を上面からみた模式図である。図2において、基板6500上には、画素部6511と、ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6514とが設けられている。ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6514とは、それぞれ、配線群を介して、外部入力端子であるFPC(フレキシブルプリントサーキット)6503と接続している。そして、ソース信号線駆動回路6512と、書込用ゲート信号線駆動回路6513と、消去用ゲート信号線駆動回路6514とは、それぞれ、FPC6503からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。またFPC6503にはプリント配線基盤(PWB)6504が取り付けられている。なお、駆動回路部は、上記のように必ずしも画素部6511と同一基板上に設けられている必要はなく、例えば、配線パターンが形成されたFPC上にICチップを実装したもの(TCP)等を利用し、基板外部に設けられていてもよい。
画素部6511には、列方向に延びた複数のソース信号線が行方向に並んで配列している。また、電流供給線が行方向に並んで配列している。また、画素部6511には、行方向に延びた複数のゲート信号線が列方向に並んで配列している。また画素部6511には、発光素子を含む一組の回路が複数配列している。
図3は、一画素を動作するための回路を表した図である。図3に示す回路には、第1のトランジスタ901と第2のトランジスタ902と発光素子903とが含まれている。
第1のトランジスタ901と、第2のトランジスタ902とは、それぞれ、ゲート電極と、ドレイン領域と、ソース領域とを含む三端子の素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有する。ここで、ソース領域とドレイン領域とは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソース領域またはドレイン領域であるかを限定することが困難である。そこで、本形態においては、ソースまたはドレインとして機能する領域を、それぞれトランジスタの第1電極、トランジスタの第2電極と表記する。
ゲート信号線911と、書込用ゲート信号線駆動回路913とはスイッチ918によって電気的に接続または非接続の状態になるように設けられている。また、ゲート信号線911と、消去用ゲート信号線駆動回路914とはスイッチ919によって電気的に接続または非接続の状態になるように設けられている。また、ソース信号線912は、スイッチ920によってソース信号線駆動回路915または電源916のいずれかに電気的に接続するように設けられている。そして、第1のトランジスタ901のゲートはゲート信号線911に電気的に接続している。また、第1のトランジスタの第1電極はソース信号線912に電気的に接続し、第2電極は第2のトランジスタ902のゲート電極と電気的に接続している。第2のトランジスタ902の第1電極は電流供給線917と電気的に接続し、第2電極は発光素子903に含まれる一の電極と電気的に接続している。なお、スイッチ918は、書込用ゲート信号線駆動回路913に含まれていてもよい。またスイッチ919についても消去用ゲート信号線駆動回路914の中に含まれていてもよい。また、スイッチ920についてもソース信号線駆動回路915の中に含まれていてもよい。
また画素部におけるトランジスタや発光素子等の配置について特に限定はないが、例えば図4の上面図に表すように配置することができる。図4において、第1のトランジスタ1001の第1電極はソース信号線1004に接続し、第2の電極は第2のトランジスタ1002のゲート電極に接続している。また第2トランジスタの第1電極は電流供給線1005に接続し、第2電極は発光素子の電極1006に接続している。ゲート信号線1003の一部は第1のトランジスタ1001のゲート電極として機能する。
次に、駆動方法について説明する。図5は時間経過に伴ったフレームの動作について説明する図である。図5において、横方向は時間経過を表し、縦方向はゲート信号線の走査段数を表している。
本発明の発光装置を用いて画像表示を行うとき、表示期間においては、画面の書き換え動作と表示動作とが繰り返し行われる。この書き換え回数について特に限定はないが、画像をみる人がちらつき(フリッカ)を感じないように少なくとも1秒間に60回程度とすることが好ましい。ここで、一画面(1フレーム)の書き換え動作と表示動作を行う期間を1フレーム期間という。
1フレームは、図5に示すように、書き込み期間501a、502a、503a、504aと保持期間501b、502b、503b、504bとを含む4つのサブフレーム501、502、503、504に時分割されている。発光するための信号を与えられた発光素子は、保持期間において発光状態となっている。各々のサブフレームにおける保持期間の長さの比は、第1のサブフレーム501:第2のサブフレーム502:第3のサブフレーム503:第4のサブフレーム504=2:2:2:2=8:4:2:1となっている。これによって4ビット階調を表現することができる。但し、ビット数及び階調数はここに記すものに限定されず、例えば8つのサブフレームを設け8ビット階調を行えるようにしてもよい。
1フレームにおける動作について説明する。まず、サブフレーム501において、1行目から最終行まで順に書き込み動作が行われる。従って、行によって書き込み期間の開始時間が異なる。書き込み期間501aが終了した行から順に保持期間501bへと移る。当該保持期間において、発光するための信号を与えられている発光素子は発光状態となっている。また、保持期間501bが終了した行から順に次のサブフレーム502へ移り、サブフレーム501の場合と同様に1行目から最終行まで順に書き込み動作が行われる。以上のような動作を繰り返し、サブフレーム504の保持期間504b迄終了する。サブフレーム504における動作を終了したら次のフレームへ移る。このように、各サブフレームにおいて発光した時間の積算時間が、1フレームにおける各々の発光素子の発光時間となる。この発光時間を発光素子ごとに変えて一画素内で様々に組み合わせることによって、明度および色度の異なる様々な表示色を形成することができる。
サブフレーム504のように、最終行目までの書込が終了する前に、既に書込を終え、保持期間に移行した行における保持期間を強制的に終了させたいときは、保持期間504bの後に消去期間504cを設け、強制的に非発光の状態となるように制御することが好ましい。そして、強制的に非発光状態にした行については、一定期間、非発光の状態を保つ(この期間を非発光期間504dとする。)。そして、最終行目の書き込み期間504aが終了したら直ちに、一行目から順に次の(またはフレーム)の書込期間に移行する。これによって、サブフレーム504の書き込み期間504aと、その次のサブフレームの書き込み期間とが重畳することを防ぐことができる。
なお、本形態では、サブフレーム501乃至504は保持期間の長いものから順に並んでいるが、必ずしも本実施例のような並びにする必要はなく、例えば保持期間の短いものから順に並べられていてもよいし、または保持期間の長いものと短いものとがランダムに並んでいてもよい。また、サブフレームは、さらに複数のフレームに分割されていてもよい。つまり、同じ映像信号を与えている期間、ゲート信号線の走査を複数回行ってもよい。
ここで、書込期間および消去期間における、図3で示す回路の動作について説明する。
まず書込期間における動作について説明する。書込期間において、n行目(nは自然数)のゲート信号線911は、スイッチ918を介して書込用ゲート信号線駆動回路913と電気的に接続し、消去用ゲート信号線駆動回路914とは非接続である。また、ソース信号線912はスイッチ920を介してソース信号線駆動回路915と電気的に接続している。ここで、n行目(nは自然数)のゲート信号線911に接続した第1のトランジスタ901のゲートに信号が入力され、第1のトランジスタ901はオンとなる。そして、この時、1列目から最終列目迄のソース信号線に同時に映像信号が入力される。なお、各列のソース信号線912から入力される映像信号は互いに独立したものである。ソース信号線912から入力された映像信号は、各々のソース信号線912に接続した第1のトランジスタ901を介して第2のトランジスタ902のゲート電極に入力される。この時第2のトランジスタ902に入力された信号によって、発光素子903は発光または非発光が決まる。例えば、第2のトランジスタ902がPチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にLow Levelの信号が入力されることによって発光素子903が発光する。一方、第2のトランジスタ902がNチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にHigh Levelの信号が入力されることによって発光素子903が発光する。
次に消去期間における動作について説明する。消去期間において、n行目(nは自然数)のゲート信号線911は、スイッチ919を介して消去用ゲート信号線駆動回路914と電気的に接続し、書込用ゲート信号線駆動回路913とは非接続である。また、ソース信号線912はスイッチ920を介して電源916と電気的に接続している。ここで、n行目のゲート信号線911に接続した第1のトランジスタ901のゲートに信号が入力され、第1のトランジスタ901はオンとなる。そして、この時、1列目から最終列目迄のソース信号線に同時に消去信号が入力される。ソース信号線912から入力された消去信号は、各々のソース信号線に接続した第1のトランジスタ901を介して第2のトランジスタ902のゲート電極に入力される。この時第2のトランジスタ902に入力された信号によって、電流供給線917から発光素子903への電流の供給が阻止される。そして、発光素子903は強制的に非発光となる。例えば、第2のトランジスタ902がPチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にHigh Levelの信号が入力されることによって発光素子903は非発光となる。一方、第2のトランジスタ902がNチャネル型である場合は、第2のトランジスタ902のゲート電極にLow Levelの信号が入力されることによって発光素子903は非発光となる。
なお、消去期間では、n行目(nは自然数)については、以上に説明したような動作によって消去する為の信号を入力する。しかし、前述のように、n行目が消去期間であると共に、他の行(m行目(mは自然数)とする。)については書込期間となる場合がある。このような場合、同じ列のソース信号線を利用してn行目には消去の為の信号を、m行目には書込の為の信号を入力する必要があるため、以下に説明するような動作させることが好ましい。
先に説明した消去期間における動作によって、n行目の発光素子903が非発光となった後、直ちに、ゲート信号線911と消去用ゲート信号線駆動回路914とを非接続の状態とすると共に、スイッチ920を切り替えてソース信号線912とソース信号線駆動回路915と接続させる。そして、ソース信号線912とソース信号線駆動回路915とを接続させる共に、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913とを接続させる。そして、書込用ゲート信号線駆動回路913からm行目のゲート信号線911に選択的に信号が入力され、第1のトランジスタがオンすると共に、ソース信号線駆動回路915からは、1列目から最終列目迄のソース信号線に書込の為の信号が入力される。この信号によって、m行目の発光素子903は、発光または非発光となる。
以上のようにしてm行目について書込期間を終えたら、直ちに、n+1行目の消去期間に移行する。その為に、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913を非接続とすると共に、スイッチ920を切り替えてソース信号線912を電源916と接続する。また、ゲート信号線911と書込用ゲート信号線駆動回路913を非接続とすると共に、ゲート信号線911については、消去用ゲート信号線駆動回路914と接続状態にする。そして、消去用ゲート信号線駆動回路914からn+1行目のゲート信号線911に選択的に信号を入力して第1のトランジスタ901に信号をオンすると共に、電源916から消去信号が入力される。このようにして、n+1行目の消去期間を終えたら、直ちに、m+1行目の書込期間に移行する。以下、同様に、消去期間と書込期間とを繰り返し、最終行目の消去期間まで動作させればよい。
なお、本形態では、n行目の消去期間とn+1行目の消去期間との間にm行目の書込期間を設ける態様について説明したが、これに限らず、n−1行目の消去期間とn行目の消去期間との間にm行目の書込期間を設けてもよい。
また、本形態では、サブフレーム504のように非発光期間504dを設けるときおいて、消去用ゲート信号線駆動回路914と或る一のゲート信号線911とを非接続状態にすると共に、書込用ゲート信号線駆動回路913と他のゲート信号線とを接続状態にする動作を繰り返している。このような動作は、特に非発光期間を設けないフレームにおいて行っても構わない。
(実施の形態4)
本発明の発光素子を含む発光装置の一態様について、図6の断面図を用いて説明する。
図6において、点線で囲まれているのは、本発明の発光素子12を駆動するために設けられているトランジスタ11である。発光素子12は、実施の形態1で説明した本発明の発光素子である。トランジスタ11のドレインと第1の電極13とは、第1層間絶縁膜16(16a、16b、16c)を貫通している配線17によって電気的に接続されている。また、発光素子12は、隔壁層18によって、隣接して設けられている別の発光素子と分離されている。このような構成を有する本発明の発光装置は、本形態において、基板10上に設けられている。
なお、図6に示されたトランジスタ11は、半導体層を中心として基板と逆側にゲート電極が設けられたトップゲート型のものである。但し、トランジスタ11の構造については、特に限定はなく、例えばボトムゲート型のものでもよい。またボトムゲートの場合には、チャネルを形成する半導体層の上に保護膜が形成されたもの(チャネル保護型)でもよいし、或いはチャネルを形成する半導体層の一部が凹状になったもの(チャネルエッチ型)でもよい。
また、トランジスタ11を構成する半導体層は、結晶性、非結晶性のいずれのものでもよい。また、セミアモルファス等でもよい。
なお、セミアモルファス半導体とは、次のようなものである。非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造を有し、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な領域を含んでいるものである。また少なくとも膜中の一部の領域には、0.5〜20nmの結晶粒を含んでいる。ラマンスペクトルが520cm−1よりも低波数側にシフトしている。X線回折ではSi結晶格子に由来するとされる(111)、(220)の回折ピークが観測される。未結合手(ダングリングボンド)を終端するために水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。所謂微結晶半導体(マイクロクリスタル半導体)とも言われている。微結晶半導体はSiH、Si、SiHCl、SiHCl、SiCl、またはSiFをグロー放電分解(プラズマCVD)して形成することができる。これらの気体をH、又は、HとHe、Ar、Kr、Neから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈しても良い。希釈率は2〜1000倍の範囲。圧力は概略0.1Pa〜133Paの範囲、電源周波数は1MHz〜120MHz、好ましくは13MHz〜60MHz。基板加熱温度は300℃以下でよく、好ましくは100〜250℃。膜中の不純物元素として、酸素、窒素、炭素などの大気成分の不純物は1×1020/cm以下とすることが望ましく、特に、酸素濃度は5×1019/cm以下、好ましくは1×1019/cm以下とする。
また、結晶性の半導体層の具体例としては、単結晶または多結晶性の珪素、或いはシリコンゲルマニウム等から成るものが挙げられる。これらはレーザー結晶化によって形成されたものでもよいし、例えばニッケル等を用いた固相成長法による結晶化によって形成されたものでもよい。
なお、半導体層が非晶質の物質、例えばアモルファスシリコンで形成される場合には、トランジスタ11およびその他のトランジスタ(発光素子を駆動するための回路を構成するトランジスタ)は全てNチャネル型トランジスタで構成された回路を有する発光装置であることが好ましい。それ以外については、Nチャネル型またはPチャネル型のいずれか一のトランジスタで構成された回路を有する発光装置でもよいし、両方のトランジスタで構成された回路を有する発光装置でもよい。
さらに、第1層間絶縁膜16は、図6(A)、(B)、(C)に示すように多層でもよいし、または単層でもよい。なお、16aは酸化珪素や窒化珪素のような無機物から成り、16bはアクリル、シロキサン(シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基として、フルオロ基またはアルキル基等の有機基を含む化合物である。)、または塗布成膜可能な酸化珪素等物質から成る。さらに、16cはアルゴン(Ar)を含む窒化珪素膜から成る。なお、各層を構成する物質については、特に限定はなく、ここに述べたもの以外のものを用いてもよい。また、これら以外の物質から成る層をさらに組み合わせてもよい。このように、第1層間絶縁膜16は、無機物または有機物の両方を用いて形成されたものでもよいし、または無機物と有機物のいずれか一で形成されたものでもよい。
隔壁層18は、エッジ部において、曲率半径が連続的に変化する形状であることが好ましい。また隔壁層18は、アクリルやシロキサン、レジスト、酸化珪素等を用いて形成される。なお隔壁層18は、無機物と有機物のいずれか一で形成されたものでもよいし、または両方を用いて形成されたものでもよい。
なお、図6(A)、(C)では、第1層間絶縁膜16のみがトランジスタ11と発光素子12の間に設けられた構成であるが、図6(B)のように、第1層間絶縁膜16(16a、16b)の他、第2層間絶縁膜19(19a、19b)が設けられた構成のものであってもよい。図6(B)に示す発光装置においては、第1の電極13は第2層間絶縁膜19を貫通し、配線17と接続している。
第2層間絶縁膜19は、第1層間絶縁膜16と同様に、多層でもよいし、または単層でもよい。19aはアクリル、シロキサン、または塗布成膜可能な酸化珪素等の物質から成る。さらに、19bはアルゴン(Ar)を含む窒化珪素膜から成る。なお、各層を構成する物質については、特に限定はなく、ここに述べたもの以外のものを用いてもよい。また、これら以外の物質から成る層をさらに組み合わせてもよい。このように、第2層間絶縁膜19は、無機物または有機物の両方を用いて形成されたものでもよいし、または無機膜と有機膜のいずれか一で形成されたものでもよい。
発光素子12において、第1の電極および第2の電極がいずれも透光性を有する物質で構成されている場合、図6(A)の白抜きの矢印で表されるように、第1の電極13側と第2の電極14側の両方から発光を取り出すことができる。また、第2の電極14のみが透光性を有する物質で構成されている場合、図6(B)の白抜きの矢印で表されるように、第2の電極14側のみから発光を取り出すことができる。この場合、第1の電極13は反射率の高い材料で構成されているか、または反射率の高い材料から成る膜(反射膜)が第1の電極13の下方に設けられていることが好ましい。また、第1の電極13のみが透光性を有する物質で構成されている場合、図6(C)の白抜きの矢印で表されるように、第1の電極13側のみから発光を取り出すことができる。この場合、第2の電極14は反射率の高い材料で構成されているか、または反射膜が第2の電極14の上方に設けられていることが好ましい。
また、発光素子12は、第1の電極13の電位よりも第2の電極14の電位が高くなるように電圧を印加したときに動作するように層15が積層されたものであってもよいし、或いは、第1の電極13の電位よりも第2の電極14の電位が低くなるように電圧を印加したときに動作するように層15が積層されたものであってもよい。前者の場合、トランジスタ11はNチャネル型トランジスタであり、後者の場合、トランジスタ11はPチャネル型トランジスタである。
以上のように、本実施の形態では、トランジスタによって発光素子の駆動を制御するアクティブ型の発光装置について説明したが、この他、トランジスタ等の駆動用の素子を特に設けずに発光素子を駆動させるパッシブ型の発光装置であってもよい。図7には本発明を適用して作製したパッシブ型の発光装置の斜視図を示す。図7の発光装置において、基板951上には、電極952と電極956との間に、発光層等を含む層955が設けられた構成を有する本発明の発光素子を有する。電極952の端部は絶縁層953で覆われている。そして、絶縁層953上には隔壁層954が設けられている。隔壁層954の側壁は、基板面に近くなるに伴って、一方の側壁と他方の側壁との間隔が狭くなっていくような傾斜を有する。つまり、隔壁層954の短辺方向の断面は、台形状であり、底辺(絶縁層953の面方向と同様の方向を向き、絶縁層953と接する辺)の方が上辺(絶縁層953の面方向と同様の方向を向き、絶縁層953と接しない辺)よりも短い。このように、隔壁層954を設けることで、静電気等に起因した発光素子の不良を防ぐことが出来る。また、パッシブ型の発光装置においても、低駆動電圧で動作する本発明の発光素子を含むことによって、低消費電力で駆動させることができる。
(実施の形態5)
本発明の発光素子を画素または光源として用いた発光装置は電流効率良く動作させることができる為、このような発光装置を表示部に用いることで低い消費電力で動作させることができる電子機器を得られる。
本発明を適用した発光装置を実装した電子機器の一実施例を図8に示す。
図8(A)は、本発明を適用して作製したコンピュータであり、本体5521、筐体5522、表示部5523、キーボード5524などによって構成されている。実施の形態1で説明したような本発明の発光素子を画素として用いた発光装置(例えば実施の形態3、4で説明したよう構成を含む発光装置)を表示部として組み込むことで、低い消費電力で動作させることのできるコンピュータを完成できる。また、本発明の発光素子を光源として用いた発光装置を、バックライトとして組み込んでもコンピュータを完成させることができる。具体的には、図9に示すように、筐体5511と筐体5514とに液晶装置5512と発光装置5513とが嵌め込まれた照明装置を表示部として組み込めばよい。なお、図9において、液晶装置5512には外部入力端子5515が装着されており、発光装置5513には、外部入力端子5516が装着されている。
図8(B)は、本発明を適用して作製した電話機であり、本体5552には表示部5551と、音声出力部5554、音声入力部5555、操作スイッチ5556、5557、アンテナ5553等によって構成されている。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことで、低い消費電力で駆動させることができる電話機を完成できる。
図8(C)は、本発明を適用して作製したテレビ受像機であり、表示部5531、筐体5532、スピーカー5533などによって構成されている。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことで、低い消費電力で動作させることのできるテレビ受像機を完成できる。
以上のように本発明の発光装置は、各種電子機器の表示部として用いるのに非常に適している。なお、電子機器は、本形態で述べたものに限定されるものではなく、ナビゲーション装置等、その他の電子機器であってもよい。
本実施例では、二つの発光素子、電子輸送性物質としてTAZを用いて作製した発光素子(1)と、電子輸送性物質としてBCPを用いて作製した発光素子(2)とについて図10を用いて説明する。これらの発光素子は、それぞれ異なる電子輸送性物質を用いて形成されているが、その他の構成については同様である。なお、発光素子(1)は表1の(1)の組み合わせに対応し、発光素子(2)は表1の(2)の組み合わせに対応している。
先ず、基板200上に、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物を用いて第1の電極201をスパッタリング法によって形成した。第1の電極201の厚さは110nmとなるようにした。
次に、第1の電極201の上に、蒸着法によって、DNTPDを用いて第1の層211を40nmの厚さとなるように形成した。このように形成された第1の層211は正孔注入層として機能する。
次に、第1の層211の上に、蒸着法によって、TCTAを用いて第2の層212を20nmの厚さとなるように形成した。第2の層212は正孔輸送層として機能する。
次に、第2の層212の上に、CBPと、構造式(16)で表されるIr(Fdppr−Me)acacとを含む第3の層213を、30nmの厚さとなるように、共蒸着法によって形成した。また、CBPとIr(Fdppr−Me)acacの重量比は1:0.05(=CBP:Ir(Fdppr−Me)acac)となるようにした。これによって、Ir(Fdppr−Me)acacはCBPからなる層に分散したような状態となる。第3の層213は発光層として機能し、またIr(Fdppr−Me)acacは発光物質として機能する。
次に、発光素子(1)においては、第3の層213の上に、蒸着法によって、TAZを用いて第4の層214を20nmの厚さとなるように形成した。また、発光素子(2)においては、第3の層213の上に、蒸着法によって、BCPからなる第4の層214を20nmの厚さとなるように形成した。第4の層214はそれぞれ電子輸送層として機能する。
次に、発光素子(1)においては、第4の層214の上に、共蒸着法によって、TAZとリチウムとを含む第5の層215を30nmの厚さとなるように形成した。また、TAZとリチウムの重量比は1:0.01(=TAZ:リチウム)となるようにした。また、発光素子(2)においては、第4の層214の上に、BCPとリチウムとを含む第5の層215を30nmの厚さとなるように形成した。また、BCPとリチウムの重量比は1:0.01(=BCP:リチウム)となるようにした。
次に、第5の層215の上にアルミニウムを用いて第2の電極202を蒸着法によって形成した。第2の電極202の厚さは200nmとなるようにした。
以上のようにして発光素子(1)、(2)をそれぞれ作製した。なお、発光素子(1)、(2)において、第1の電極201および第2の電極202は、それぞれの発光取り出し面の面積が4mmとなるように形成されている。
以上のようにして作製した発光素子(1)、(2)に対し、第1の電極201の電位が第2の電極202の電位よりも高くなるように電圧を印加し、発光素子(1)、(2)を発光させたときに得られた特性について次に説明する。
図11は電圧−輝度特性について、図12は電圧−電流特性について、図13は電流密度−輝度特性について、図14は輝度−電流効率特性について、それぞれ、プロットした図である。図11において、横軸は電圧(V)、縦軸は輝度(cd/m)を表す。図12において、横軸は電圧(V)、縦軸は電流(mA)を表す。図13において、横軸は電流密度(mA/cm)、縦軸は輝度(cd/m)を表す。図14において、横軸は輝度(cd/m)、縦軸は電流効率(cd/A)を表す。また、図11〜14において●で表されるプロットは発光素子(1)について、○で表されるプロットは発光素子(2)についてのものである。また、図15(A)は発光素子(1)に1mAの電流を流したときに得られた発光スペクトル、図15(B)は、発光素子(2)に1mAの電流を流したときに得られた発光スペクトルについて示す図である。図15(A)、(B)において、横軸は波長(nm)、縦軸は発光強度(任意単位)を表す。
図11〜14より、発光素子(1)、(2)は共に効率良く発光していることが分かる。特に、発光素子(1)は、電流効率が非常に優れている発光素子であることが分かる。また、図15(A)、(B)より、発光素子(1)、(2)のいずれにおいても、Ir(Fdppr−Me)acacに由来した黄色の発光が得られていることが分かる。図16は、図13で表される電流密度−輝度特性、及び図15で表される発光スペクトルを基に発光素子(1)、(2)の外部量子効率についてプロットした図である。図16において、横軸は輝度(cd/m)、縦軸は外部量子効率(%)を表す。また、●であらわされるプロットは発光素子(1)についてのプロット、○であらわされるプロットは発光素子(2)についてのプロットである。図16から、発光素子(1)、(2)のいずれについても外部量子効率が良好であることが分かる。特に発光素子(1)については、外部量子効率が20%を超える場合もあり、非常に優れた発光素子であることが分かる。
本実施例では、一般式(1)で表される有機金属錯体の一であり、下記構造式(32)で表される有機金属錯体を用いた本発明の発光素子の一実施例について説明する。なお、本実施例の発光素子は、第1の電極と第2に電極との間に5層の層が設けられているという点で実施例1に記載の発光素子と同じである為、本実施例についても実施例1の説明に用いた図10を用いて説明する。
先ず、基板200上に、酸化珪素を含むインジウム錫酸化物を用いて第1の電極201をスパッタリング法によって形成した。第1の電極201の厚さは110nmとなるようにした。
次に、第1の電極201の上に、NPBと三酸化モリブデンとを共蒸着することによって、第1の層211を40nmの厚さとなるように形成した。なお、NPBと三酸化モリブデンとの混合比が質量比でNPB:三酸化モリブデン=4:1となるように、NPBと三酸化モリブデンそれぞれの蒸着レートを調節した。このように形成された第1の層211は、正孔輸送性物質であるNPBと、正孔輸送性物質に対し電子受容性を示す金属酸化物の一つであるモリブデン酸化物を含む混合層であり、正孔を発生する機能を有する。
次に、第1の層211の上に、蒸着法によって、TCTAを用いて第2の層212を20nmの厚さとなるように形成した。第2の層212は正孔輸送層として機能する。
次に、第2の層212の上に、CBPと、構造式(32)で表されるIr(Fdppr−iPr)(pic)とを含む第3の層213を、30nmの厚さとなるように、共蒸着法によって形成した。また、CBPとIr(Fdppr−iPr)(pic)の重量比は1:0.05(=CBP:Ir(Fdppr−iPr)(pic))となるようにした。これによって、Ir(Fdppr−iPr)(pic)はCBPを主成分として含む層に分散されたような状態となる。第3の層213は発光層として機能し、またIr(Fdppr−iPr)(pic)は発光物質として機能する。
次に、第3の層213の上に、蒸着法によって、TAZを用いて第4の層214を20nmの厚さとなるように形成した。第4の層214は電子輸送層として機能する。
次に、第4の層214の上に、TAZとリチウムとを含む第5の層215を30nmの厚さとなるように形成した。また、TAZとリチウムの重量比は1:0.01(=TAZ:リチウム)となるようにした。
次に、第5の層215の上にアルミニウムを用いて第2の電極202を蒸着法によって形成した。第2の電極202の厚さは200nmとなるようにした。
以上のようにして本実施例の発光素子を作製した。なお、本発光素子において、第1の電極201および第2の電極202は、発光取り出し面の面積が4mmとなるように形成されている。
以上のようにして作製した発光素子に対し、第1の電極201の電位が第2の電極202の電位よりも高くなるように電圧を印加し、発光素子を発光させたときに得られた特性について次に説明する。
図17は電圧−輝度特性について、図18は電圧−電流特性について、図19は電流密度−輝度特性について、図20は輝度−電流効率特性について、それぞれ、プロットされた図である。図17において、横軸は電圧(V)、縦軸は輝度(cd/m)を表す。図18において、横軸は電圧(V)、縦軸は電流(mA)を表す。図19において、横軸は電流密度(mA/cm)、縦軸は輝度(cd/m)を表す。図20において、横軸は輝度(cd/m)、縦軸は電流効率(cd/A)を表す。また、図21は発光素子に1mAの電流を流したときに得られた発光スペクトルについて示す図である。図21において、横軸は波長(nm)、縦軸は発光強度(任意単位)を表す。
図21より、発光素子は、Ir(Fdppr−iPr)(pic)に由来した緑黄色の発光が得られていることが分かる。図22は、図19で表される電流密度−輝度特性、及び図21で表される発光スペクトルを基に発光素子の外部量子効率についてプロットした図である。図22において、横軸は輝度(cd/m)、縦軸は外部量子効率(%)を表す。図22から、発光素子は外部量子効率が良好であることが分かる。外部量子効率の最大値は約20%であり、非常に効率良く発光する発光素子であることが分かる。
(合成例1)
一般式(1)で表される有機金属錯体の一つであり、実施例1の実施に用いられ、構造式(16)で表される有機金属錯体であるIr(Fdppr−Me)acacの合成方法について説明する。
構造式(16)で表される本発明の有機金属錯体(名称:(アセチルアセトナト)ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラジナト]イリジウム(III))の合成法について説明する。
〔ステップ1:配位子(略称:HFdppr−Me)の合成〕
まず、エタノールを溶媒として、4,4’−ジフルオロベンジル[東京化成製]を5.31gと1,2−ジアミノプロパン[関東化学製]を1.60g混合した後、3時間還流した。還流された混合液をエバポレーターで濃縮後、エタノールで洗浄後再結晶させ、2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−メチル−5,6−ジヒドロピラジンを得た(淡黄色粉末、収率86%)。
次に、エタノールを溶媒として、上記で得られた2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−メチル−5,6−ジヒドロピラジンを5.29gと塩化鉄(III)を6.04g混合し、3時間おだやかに加熱攪拌した。反応後、水を加えて得られた固体を、ジクロロメタンを展開溶媒としたカラムで精製し、配位子2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラジン(HFdppr−Me)を得た(乳白色粉末、収率72%)。
ステップ1の合成に係る合成スキーム(b−1)を次に示す。
〔ステップ2:複核錯体(略称:[Ir(Fdppr−Me)Cl])の合成〕
次に、2−エトキシエタノール30mlと水10mlとの混合液を溶媒として、上記で得られた配位子HFdppr−Meを3.75g、塩化イリジウム塩酸塩水和物(III)(IrCl・HCl・HO)[シグマ−アルドリッチ製]を1.59g混合し、窒素雰囲気下16時間還流することにより、複核錯体[Ir(Fdppr−Me)Cl] を得た(赤茶色粉末、収率87%)。
ステップ2の合成に係る合成スキーム(b−2)を次に示す。
〔ステップ3:本発明の有機金属錯体(略称:[Ir(Fdppr−Me)(acac)])の合成〕
さらに、2−エトキシエタノール30mlを溶媒として、上記で得られた[Ir(Fdppr−Me)Cl] を1.91g、アセチルアセトン(Hacac)を0.37ml、炭酸ナトリウムを1.28g混合し、窒素雰囲気下にて16時間還流し、黄橙色粉末(収率34%)を得た。
ステップ3の合成に係る合成スキーム(b−3)を次に示す。
得られた黄橙色粉末を核磁気共鳴分光法(H−NMR)によって分析したところ、下記のような結果が得られ、構造式(16)で表されるIr(Fdppr−Me)(acac)であることが分かった。
H−NMR.δ(CDCl):8.27(s,2H),7.66(dd,4H),7.22(m,4H),6.78(dd,2H),6.26(td,2H),5.92(dd,2H),5.31(s,1H),2.70(s,6H),1.89(s,6H)
また、得られた本発明の有機金属錯体Ir(Fdppr−Me)(acac)の分解温度Tを示差熱熱重量同時測定装置(セイコー電子株式会社製 TG/DTA 320型)により測定したところ、T=291℃であり、良好な耐熱性を示すことがわかった。
次に、Ir(Fdppr−Me)(acac)のジクロロメタン溶液に溶かし、発光スペクトル(蛍光光度計 浜松ホトニクス株式会社製 FS920)の測定を行った。その結果、Ir(Fdppr−Me)(acac)の発光スペクトルは564nmにピークを有する黄色の発光であることが分かった。
(合成例2)
一般式(1)で表される有機金属錯体の一つであり、実施例1の実施に用いられ、構造式(32)で表される有機金属錯体であるIr(Fdppr−iPr)(pic)の合成方法について説明する。
〔ステップ1:配位子(略称:HFdppr−iPr)の合成〕
まず、150mLの脱水エタノールに、5.36gの4,4’−ジフルオロベンジル[(株)東京化成工業製]と1.31gの無水エチレンジアミン[(株)東京化成工業製]とを混合し、その混合物を窒素雰囲気下にて3時間還流した。反応溶液を室温まで放冷した後、1.60gのアセトンと1.47gの水酸化カリウムを添加し、さらにその溶液を窒素雰囲気下にて6時間還流した。反応後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルを用いて有機層の抽出を行った。抽出により得られた有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過した後、ろ液の溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメタンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することで、配位子である2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−イソプロピルピラジン(HFdppr−iPr)4.00gを得た(淡黄色油状物、収率59%)。ステップ1の合成に係る合成スキーム(c−1)を次に示す。
〔ステップ2:複核錯体(略称:[Ir(Fdppr−iPr)Cl])の合成〕
次に、30mLの2−エトキシエタノールと10mLの水とを混合した混合溶媒に、上記ステップ1で得た配位子HFdppr−iPrを4.00g、塩化イリジウム(III)水和物(IrCl・HO)[シグマ−アルドリッチ社製]を1.61g混合し、その混合物を窒素雰囲気下にて19時間還流することにより、複核錯体[Ir(Fdppr−iPr)Cl] を得た(橙色粉末、収率72%)。ステップ2の合成に係る合成スキーム(c−2)を次に示す。
〔ステップ3:本発明の有機金属錯体(略称:Ir(Fdppr−iPr)(pic))の合成〕
さらに、25mLのジクロロメタンに、上記ステップ2で得た複核錯体[Ir(Fdppr−iPr)Cl] を1.61g、ピコリン酸を0.94g混合し、その混合物を窒素雰囲気下にて18時間還流することにより、山吹色粉末を得た(収率90%)。ステップ3の合成に係る合成スキーム(c−3)を次に示す。
得られた山吹色粉末を核磁気共鳴分光法(H−NMR)によって分析したところ、下記のような結果が得られ、本発明の有機金属錯体のひとつであり、構造式(32)で表されるIr(Fdppr−iPr)(pic)であることが分かった。
H−NMR.δ(CDCl):1.15(d,6H),1.32(t,6H),2.93(quin,1H),3.16(quin,1H),5.82(dd,1H),6.07(dd,1H),6.31(td,1H),6.38(td,1H),6.85(dd,1H),6.92(dd,1H),7.11−7.32(m,5H),7.53(m,1H),7.59−7.69(m,4H),7.80(d,1H),8.05(td,1H),8.43(d,1H),8.60(s,1H).
また、得られた本発明の有機金属錯体Ir(Fdppr−iPr)(pic)の分解温度T をTG/DTA(示差熱熱重量同時測定装置 セイコー電子株式会社製 TG/DTA 320型)により測定したところ、T =348℃であり、良好な耐熱性を示すことがわかった。
次に、Ir(Fdppr−iPr)(pic)のジクロロメタン溶液に溶かし、発光スペクトル(蛍光光度計 浜松ホトニクス株式会社製 FS920)の測定を行った。その結果、Ir(Fdppr−iPr)(pic)の発光スペクトルは559nmにピークを有する黄色の発光であることが分かった。
本発明の発光素子の一態様について説明する図。 本発明の発光装置の一態様について説明する上面図。 本発明の発光装置に設けられた画素を駆動する為の回路の一態様について説明する図。 本発明の発光装置に含まれる画素部の一態様について説明する図。 本発明の発光装置に含まれる画素を駆動するための駆動方法について説明するフレーム図。 本発明の発光装置の断面の一態様について説明する図。 本発明の発光装置の一態様について説明する図。 本発明を適用した電子機器の一態様について説明する図。 本発明を適用した電子機器の一態様について説明する図。 実施例1で作製した発光素子について説明する図。 実施例1で作製した発光素子の電圧−輝度特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の電圧−電流特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の電流密度−輝度特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の輝度−電流効率特性を示す図。 実施例1で作製した発光素子の発光スペクトル。 実施例1で作製した発光素子の輝度−外部量子効率を示す図。 実施例2で作製した発光素子の電圧−輝度特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の電圧−電流特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の電流密度−輝度特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の輝度−電流効率特性を示す図。 実施例2で作製した発光素子の発光スペクトル。 実施例2で作製した発光素子の輝度−外部量子効率を示す図。
符号の説明
10 基板
11 トランジスタ
12 発光素子
12 発光素子
13 第1の電極
14 第2の電極
15 層
16 層間絶縁膜
17 配線
18 隔壁層
19 層間絶縁膜
101 第1の電極
102 第2の電極
111 正孔注入層
112 正孔輸送層
113 発光層
114 電子輸送層
115 第1の混合層
200 基板
201 第1の電極
202 第2の電極
211 第1の層
212 第2の層
213 第3の層
214 第4の層
215 第5の層
501 サブフレーム
502 サブフレーム
503 サブフレーム
504 サブフレーム
901 トランジスタ
902 トランジスタ
903 発光素子
911 ゲート信号線
912 ソース信号線
913 書込用ゲート信号線駆動回路
914 消去用ゲート信号線駆動回路
915 ソース信号線駆動回路
916 電源
917 電流供給線
918 スイッチ
919 スイッチ
920 スイッチ
951 基板
952 電極
953 絶縁層
954 隔壁層
955 層
956 電極
1001 トランジスタ
1002 トランジスタ
1003 ゲート信号線
1004 ソース信号線
1005 電流供給線
1006 電極
501a 書き込み期間
501b 保持期間
502a 書き込み期間
502b 保持期間
503a 書き込み期間
503b 保持期間
504a 書き込み期間
504b 保持期間
504b 保持期間
504c 消去期間
504d 非発光期間
5511 筐体
5512 液晶装置
5513 発光装置
5514 筐体
5515 外部入力端子
5516 外部入力端子
5521 本体
5522 筐体
5523 表示部
5524 キーボード
5531 表示部
5532 筐体
5533 スピーカー
5551 表示部
5552 本体
5553 アンテナ
5554 音声出力部
5555 音声入力部
5556 操作スイッチ
6500 基板
6503 FPC
6504 プリント配線基盤(PWB)
6511 画素部
6512 ソース信号線駆動回路
6513 書込用ゲート信号線駆動回路
6514 消去用ゲート信号線駆動回路

Claims (9)

  1. 第1の電極と第2の電極との間に、発光層と、前記発光層に接して設けられた正孔輸送層と、前記発光層に接して設けられた電子輸送層と、前記電子輸送層と前記第2の電極との間に設けられた混合層と、を有し、
    前記正孔輸送層は、正孔輸送性物質を含み、
    前記電子輸送層は、第1の電子輸送性物質を含み、
    前記発光層は、一般式(1)で表される有機金属錯体と、ホストとを含み、
    前記混合層は、第2の電子輸送性物質と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を含むことを特徴とする発光装置。

    (式中、R、Rは、それぞれ、ハロゲン基、−CF 基、シアノ基、アルコキシカルボニル基の中から選ばれるいずれかの基を表す。また、R、Rは、それぞれ、水素または炭素数1乃至4のアルキル基のいずれかを表す。Lは、モノアニオン性の配位子を表す。)
  2. 第1の電極と第2の電極との間に、発光層と、前記発光層に接して設けられた正孔輸送層と、前記発光層に接して設けられた電子輸送層と、前記正孔輸送層と前記第1の電極との間に設けられた正孔注入層と、前記電子輸送層と前記第2の電極との間に設けられた混合層と、を有し、
    前記正孔輸送層は、正孔輸送性物質を含み、
    前記電子輸送層は、第1の電子輸送性物質を含み、
    前記発光層は、一般式(1)で表される有機金属錯体と、ホストとを含み、
    前記混合層は、第2の電子輸送性物質と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を含むことを特徴とする発光装置。

    (式中、R 、R は、それぞれ、ハロゲン基、−CF 基、シアノ基、アルコキシカルボニル基の中から選ばれるいずれかの基を表す。また、R 、R は、それぞれ、水素または炭素数1乃至4のアルキル基のいずれかを表す。Lは、モノアニオン性の配位子を表す。)
  3. 前記一般式(1)で表される前記有機金属錯体における前記モノアニオン性の配位子は、構造式(1)乃至構造式(7)のいずれかで表される配位子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。
  4. 第1の電極と第2の電極との間に、発光層と、前記発光層に接して設けられた正孔輸送層と、発光層に接して設けられた電子輸送層と、前記電子輸送層と前記第2の電極との間に設けられた混合層とを有し、
    前記正孔輸送層は、正孔輸送性物質を含み、
    前記電子輸送層は、第1の電子輸送性物質を含み、
    前記発光層は、(アセチルアセトナト)ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)−5−メチルピラジナト]イリジウム(III)と、ホストとを含み、
    前記混合層は、第2の電子輸送性物質と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属とを含ことを特徴とする発光装置。
  5. 前記正孔輸送性物質は、前記ホストよりも励起エネルギーが大きく、
    前記第1の電子輸送性物質は、前記ホストよりも励起エネルギーが大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記正孔輸送性物質は、前記ホストとのイオン化ポテンシャルの差の絶対値が0.4eV以下であ
    前記第1の電子輸送性物は、前記ホストとの電子親和力の差の絶対値が0.5eV以下であることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記正孔輸送性物質は、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル、4,4’−ビス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル、1,3,5−トリス[N,N−ジ(m−トリル)アミノ]ベンゼン、及び4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミンのなかから選ばれるいずれか一の物質であり、
    前記第1の電子輸送性物質は、バソキュプロイン、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール、及びバソフェナントロリンのなかから選ばれるいずれか一の物質であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記ホストは、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル、4,4’,4’’−トリ(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジナト]亜鉛、及びビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛のなかから選ばれるいずれか一の物質であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の発光装置を含む電子機器。
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