JP4905794B2 - データ処理システム、および同システムにおけるデータ伝送方法、ならびに携帯無線端末装置 - Google Patents

データ処理システム、および同システムにおけるデータ伝送方法、ならびに携帯無線端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、PC等のホスト機器と携帯無線端末装置とがUSB(Universal Serial Bus)等のインターフェースを介して接続されるデータ処理システム、および同システムにおけるデータ伝送方法、ならびに携帯無線端末装置に関する。
USB通信のマスストレージクラスの転送プロトコルに対応した、メモリカード等外部メモリが実装される携帯電話等の携帯無線端末装置を、PC等ホスト機器のUSBインターフェースに接続してマスストレージデバイス(ここでは、リムーバブルメディア)として使用することのできるUSBマスストレージ技術が知られている。
図6に、USBマスストレージ技術におけるマスストレージモード開始/終了シーケンスの一例が示されている。ここでは、PC等のホスト機器、携帯電話に実装されるUSBドライバおよびマスストレージアプリ、そして、通信の制御を行うプロトコル間処理の流れが示されている。以下にその処理の流れを簡単に説明する。
まず、PCと携帯電話との間にUSBケーブルが接続されると(ステップS601)、USBドライバは、携帯電話(に実装された外部メモリ)をマスストレージデバイスとして扱うために、PCからのデータの読み出しや書き込みに応答してデータフォルダの制御を行なうマスストレージアプリに対してUSBケーブル接続通知を発行する(ステップS602)。これを受けた携帯電話は、アプリケーションプログラムの一つとして実装されるマスストレージアプリを起動し(ステップS603)、ユーザにUSBモード選択を促すための画面表示を行う(ステップS604)。そして、ユーザ操作によるマスストレージモード選択が行なわれると(ステップS605)、プロトコルに対して電波OFF設定要求を発行する(ステップS606)。
一方、プロトコルは、電波OFFを設定して携帯電話を通信不可状態に設定した後、マスストレージアプリに対して電波OFF設定完了通知を発行し(ステップS607)、これを受けたマスストレージアプリは、USBドライバに対し、携帯電話をUSBデバイスとして扱うUSBモード(マスストレージモード)の設定を行う(ステップS608)。PCは、USBデバイスが接続されていることを、接続されたUSBケーブルが有するD+ラインがプルアップされていることにより検知し(ステップS609)、以降、PCとUSBドライバとの間でネゴシエーション処理が実行される(ステップS610)。
ここで、ネゴシエーション処理とは、PCが携帯電話に実装されたUSBドライバとの間で利用できる動作スピード(12Mbpsか480Mbps)等の仕様確認を行い、かつ、携帯電話に接続された外部メモリがマスストレージモードで動作することを認識する処理であり、PCは、このネゴシエーション処理の完了を待ち(ステップS611)、自身のマスストレージ用アプリケーションプログラムの起動を行い(ステップS613)、また、USBドライバは、携帯電話のマスストレージアプリに対してUSBネゴシエーション完了通知を発行する(ステップS612)。このことにより、PCと携帯電話との間でUSBプロトコルによるデータ転送が開始される(ステップS614)。
一方、データ転送が終了し、あるいは不測の事態が発生してUSBケーブルが切断された場合(ステップS615)、PCはこれを検知してマスストレージ用アプリケーションプログラムの実行を終了し(ステップS616)、また、USBドライバは、携帯電話のマスストレージアプリに対してUSBケーブル切断通知を発行する(ステップS617)。これを受けてマスストレージ用アプリは、プロトコルに対して電波OFF解除要求を発行し(ステップS618)、これを受けたプロトコルは携帯電話を通信可状態に復旧させ、マスストレージアプリに対して、電波OFF解除完了通知を発行する(ステップS619)。そして、携帯電話本体はマスストレージアプリを終了させることにより上記したマスストレージモード開始/終了の一連のシーケンスを終了する(ステップS620)。
上記したUSBマスストレージ技術を用い、例えば、マスストレージデバイスのデータ転送中のケーブル抜けによるデータ破損を防ぐUSBストレージ機器(例えば、特許文献1参照)、マスストレージデバイスのデータ転送中における電池切れによる記憶装置の破損、データ損失を防ぐデータ伝送システム(例えば、特許文献2参照)も知られている。
特開2007−26005号公報 特開2004−38411号公報
携帯電話をマスストレージデバイスとして使用する場合、上記したケーブル抜けや電池切れを監視するのは勿論のこと、USB通信等によるデータ転送中に、無線通信による音声着信やメール受信等があった場合にも記憶領域の破損やデータ損失などが懸念される。
このため、携帯電話がマスストレージモードで動作中は、一旦電波OFFモードに設定され(図6のステップS605〜S607)、したがって、音声着信やメール受信等の無線通信はできない状態になる。これでは折角の着信機会を逸することになり、ユーザは、USBケーブルを接続してマスストレージモードを選択する際に無線通信ができないことを意識する必要があり、このため、ユーザビリティが悪化する。
本発明は、マスストレージモード中であっても着信を取りこぼすことなくユーザビリティの向上をはかった、データ処理システム、およびデータ伝送方法、ならびに携帯無線端末装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明のデータ処理システムは、ネットワークに無線接続する通信部と、各種データを記憶する第1の記憶部と、所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能な第1のインターフェースと、前記通信部が使用可状態のときには前記通信部により着信を監視する着信監視処理、および前記記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書込み処理を実行可能な制御を行う第1の制御部と、を備える携帯無線端末装置と、前記第1のインターフェースに接続して信号伝送する第2のインターフェースと、各種データを記憶する第2の記憶部と、前記第2のインターフェースおよび前記第1のインターフェースを介して前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行う第2の制御部と、を備えるコンピュータと、を含んで構成されるデータ処理システムであって、前記第1の制御部は、前記携帯無線端末装置と前記コンピュータが前記第1および第2のインターフェースにより接続されるとネゴシエーション処理を実行し、当該ネゴシエーション処理を完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させる処理を実行可能とし、前記第2の制御部は、前記ネゴシエーション処理完了後に、前記通信部が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始するとともに、前記所定時間が経過するまで前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを前記携帯無線端末装置に伝送する処理と、前記所定時間が経過すると前記通信部の通信可状態への遷移を前記携帯無線端末装置に要求する処理と、前記携帯無線端末装置による前記着信監視処理の結果、着信が生じていなければ再度前記通信部を使用不可状態に遷移するよう要求する処理と、を実行可能である。
また、本発明のデータ処理システムにおいて、前記第2の制御部は、前記通信部を使用可状態に遷移するよう要求して後、前記着信監視処理の結果を要求し、前記第1の制御部は、前記着信監視処理が完了するまでの間は前記結果の要求に対し、前記通信部を介して所定の信号を返答するように構成してもよい。
また、本発明のデータ処理システムにおいて、前記第1の制御部は、前記着信監視処理において、前記通信部により前記ネットワークを介して接続されるメールサーバと通信を行ない、未受信メールの蓄積の有無を確認するように構成してもよい。
また、本発明のデータ処理システムにおいて、前記第1の制御部は、前記書き込み処理が完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させるように構成してもよい。
また、本発明のデータ処理システムにおいて、前記所定のプロトコルは、USBプロトコルであるように構成してもよい。
上記した課題を解決するために本発明のデータ処理システムにおけるデータ伝送方法は、ネットワークに無線接続する通信部と、各種データを記憶する第1の記憶部と、所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能な第1のインターフェースと、前記通信部により着信を監視する着信監視処理と、前記第1の記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う第1の制御部とを備える携帯無線端末装置と、前記第1のインターフェースに接続可能な第2のインターフェースと、各種データを記憶する第2の記憶部と、前記第2のインターフェースおよび第1のインターフェースを介して前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行う第2の制御部とを備えるコンピュータとを含んで構成されるデータ処理システムにおける伝送方法であって、前記第1のインターフェースと前記第2のインターフェースとを介して前記携帯無線端末装置と前記コンピュータとの間でネゴシエーション処理を実行するステップと、前記携帯無線端末装置において前記ネゴシエーション処理が完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させるステップと、前記携帯無線端末装置において前記通信部を使用不可状態に遷移させると、前記第1のインターフェースを介して前記コンピュータへ前記通信部が使用不可状態に遷移したことを通知するステップと、前記コンピュータにおいて前記通信部が使用不可状態に遷移したことが通知されると所定時間の計時を開始するステップと、前記所定時間中に前記コンピュータと前記携帯無線端末装置との間で、前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを伝送するステップと、前記コンピュータにおいて所定時間が経過すると前記データ伝送を停止して前記通信部を使用可状態に切り替えるよう前記携帯無線端末装置に通知させるステップと、前記使用可状態への切り替えが通知されると、前記携帯無線端末装置に対し、前記通信部を使用可状態に切り替えて前記着信監視処理を行なわせるステップと、前記着信監視処理が完了する、あるいは所定時間の経過により前記携帯無線端末装置に対して通信部を使用不可状態に切り替えさせるステップと、を備える。
また、本発明のデータ伝送方法において、前記所定のプロトコルは、USBプロトコルであるように構成してもよい。
上記した課題を解決するために本発明の携帯端末装置は、ネットワークに無線接続する通信部と、各種データを記憶する記憶部と、所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能なインターフェースと、前記通信部を使用可状態としているときには前記通信部により着信を監視する着信監視処理と、前記記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う制御部と、前記インターフェースに接続される外部機器に、前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行わせる処理手順が格納される記憶媒体とを備え、前記制御部は、前記インターフェースに前記外部機器が接続されるとネゴシエーション処理を行うとともに、当該ネゴシエーション処理を完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させる処理を実行可能であり、前記記憶媒体は、前記外部機器に前記通信部が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始させるとともに、前記所定時間が計時されるまで前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを前記携帯無線端末装置に伝送させる処理と、前記所定時間が計時されると前記通信部の通信可状態への遷移を前記携帯無線端末装置に要求させる処理と、前記携帯無線端末装置での前記着信監視処理の結果、着信が生じていなければ、再度、前記通信部を使用不可状態に遷移するよう要求させる処理とを記録する。
また、本発明のデータ携帯無線端末装置において、前記所定のプロトコルは、USBプロトコルであるように構成してもよい。
本発明によれば、マスストレージモード中であっても無線通信を可能とすることによりユーザビリティの向上をはかった、データ処理システム、およびデータ伝送方法、ならびに携帯無線端末装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの接続構成の一例を示す図であり、ここでは、ホスト機器としてのPC1と、無線携帯端末としての外部メモリ(後述する記憶部37)が実装された携帯電話3とがUSBケーブル2を介して接続される例が示されている。
図1に示されるように、PC1と携帯電話3は、それぞれUSBインターフェース10、USBインターフェース30をスロットに実装しており、両者は、一対の信号線(D+、D−)と一対の電源線(Vcc、GND)とを含む少なくとも4本のケーブルで構成されるUSBケーブル2を介して接続されている。なお、携帯電話3には、マスストレージデバイスとして使用されるメモリカード等の外部メモリ(後述する記憶部37)が実装されているものとする。
図2は、図1に示す携帯電話3の内部構成を示すブロック図である。図2に示されるように、携帯電話3は、PC1とはUSBインターフェース30を介し、また、不図示の基地局を含む網側装置(後述するメールサーバ等)とは同じく不図示のネットワークを介してそれぞれ接続され、USBインターフェース30によりPC1と交信を行なうとともに、上記した網側装置との間で捕捉した通信システムで所定のプロトコルにしたがう通信を行なう。
このため、携帯電話3は、通信部31と、操作部32と、音声処理部33と、スピーカ(SP)34と、マイクロフォン(MIC)35と、表示部36と、記憶部37と、制御部38とにより構成される。
通信部31は、複数の通信システムを捕捉し、例えば、CDMA2000 1xやEVDOの通信プロトコルにしたがい、通信網に接続される不図示の基地局を含む網側装置との間で無線通信を行う。
また、操作部32は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部38に入力する。
音声処理部33は、SP34から出力される音声信号やMIC35において入力される音声信号の処理を行う。
すなわち、音声処理部33は、MIC35から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部38に出力する。
また、音声処理部33は、制御部38から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してSP34に出力する。
表示部36は、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部38から供給される映像信号に応じた画像を表示する。
表示部36は、例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を、
また、ここでは、表示部36は、制御部38による制御の下、音声着信が生じると、データ伝送処理の完了の可否を問う画面を表示する。
記憶部37は、制御部38において処理に利用される各種のデータを記憶する。記憶部37は、例えば、制御部38が実行するアプリケーションプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。ここに示される記憶部37は、アプリケーションプログラムが常駐する主メモリとしての役割の他に、上記した各種ファイルが一時的に格納される図1の外部メモリとしての役割も有するものとする。
なお、記憶部37は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
制御部38は、携帯電話の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧などの他に、USBマスストレージデバイスとしての制御)が操作部32の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部31における信号の送受信、音声処理部33における音声の入出力、表示部36における画像の表示など)を制御する。
制御部38は、記憶部37に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部37に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
制御部38はまた、通信部31が使用可状態のときには通信部31により着信を監視する着信監視処理、および記憶部37にアクセスして読み出し処理あるいは書込み処理を実行可能な制御を行う機能を有する。具体的に、制御部38は、PC1がUSB接続されるとネゴシエーション処理を実行し、当該ネゴシエーション処理を完了すると通信部31を使用不可状態に遷移させる処理を実行する。また、書き込み処理が完了すると通信部31を使用不可状態に遷移させる処理も実行する。
制御部38は更に、着信監視処理において、通信部31によりネットワークを介して接続されるメールサーバと通信を行ない、未受信メールの蓄積の有無を確認し、着信監視処理が完了するまでの間はPC1から発行される結果の取得要求に対し、通信部31を介して所定の信号を返答する機能を有する。
このため、制御部38は、その内部構成が機能展開され示されているように、主制御部380と、USBドライバ制御部381と、マスストレージクラス制御部382と、通信処理部383とにより構成される。
主制御部380は、通信部31による着信の監視を行う着信監視処理と、記憶部37をアクセスして読み出しあるいは書き込むデータをUSBインターフェース30により伝送するデータ伝送処理とを実行する際の制御中枢となり、そのためのシーケンス制御を司る。
USBドライバ制御部381は、USBプロトコルにしたがうネゴシエーション処理や、トークン/データ/パケットの転送処理を行なうために用意されるUSBドライバソフトウェアを実行制御し、また、マスストレージクラス制御部382は、記憶部37をマスストレージデバイスとして扱うために、上記したUSBドライバ制御部381と協働してPC1からのデータの読み出しや書き込みに応答してデータフォルダの制御を行なうマスストレージアプリ(以下、単にMSAPLという)を実行制御する機能を有する。
通信処理部383は、マスストレージクラス制御部382による指示に基づく主制御部380による制御にしたがい着信監視処理を実行し、当該着信監視処理が完了すると通信部31を使用不可状態に遷移させる機能を有する。ここで、着信処理とは、通信部31を介してネットワークに接続される網側装置(ここではメールサーバ)と通信を行ない、未受信メールの蓄積の有無を確認することをいう。
主制御部380は、マスストレージクラス制御部382によるMSAPLを実行して、データ伝送に関する指示が読み出し指示であった場合、記憶部37からのデータ読み出しは通信部31が使用不可状態のときに行い、通信部31が使用可状態のときは行なわない。また、データ伝送に関する指示が書き込み指示であった場合、記憶部37へのデータ書き込みは通信部31が使用不可状態のときに行い、通信部31が使用可状態のときは行なわない。以下にその詳細を説明する。
図3は、図1に示すホスト機器(PC1)の内部構成を示すブロック図である。図3に示されるように、本発明のコンピュータとして機能するPC1は、携帯無線端末装置としての携帯電話3とはUSBケーブル2を介して接続され、USBインターフェース10とUSBインターフェース30とにより携帯電話3と交信を行なう。
図3に示されるように、PC1は、制御中枢となるCPU11と、主メモリ12と、HDコントローラ13と、KBコントローラ14と、表示コントローラ15と、USBインターフェース30とが、アドレスデータコントロールのためのラインが複数本で構成されるシステムバス17に共通接続され、構成される。
主メモリ12には、マスストレージ用アプリが格納されており、CPU11は、主メモリ12に格納されたマスストレージ用アプリを逐次読み出し実行することにより、USBインターフェース30および携帯電話3に実装されたUSBインターフェース30を介し携帯無線端末装置3(記憶部37)をマスストレージデバイスとしてデータ伝送制御を行う。
具体的に、CPU11は、携帯電話3とのネゴシエーション処理完了後に、携帯電話3の通信部31が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始するとともに、当該所定時間が経過するまで携帯電話3に実装された記憶部37に書き込む、あるいは読み出すデータを伝送する処理と、所定時間が経過すると通信部31の通信可状態への遷移を携帯電話3に要求する処理と、携帯電話3による着信監視処理の結果、着信が生じていなければ、再度、携帯電話3の通信部31を使用不可状態に遷移するように要求する処理と、を実行する。
一方、HDコントローラ13には、HDD(Hard Disc Drive)等の大容量メモリが接続され、システムバス17を介してCPU11からリードライトコマンドを受信し、HDDの目的トラック位置にヘッドを移動させ実際のリードライトを行い、CPU11との間でデータ転送を行なう。また、KBコントローラ14にはKB(Key-Board:操作部)やマウス等の入力装置が接続され、ユーザにより操作入力されたデータは、システムバス17を介してCPU11より取り込まれる。また、表示コントローラ15にはLCD等の表示デバイスが接続され、CPU11により生成されるデータを、例えば、主メモリ12のVRAM(Video RAM)領域からLCDの表示タイミングに同期して読み出し、LCDに表示する。
なお、USBインターフェース30は上記したとおりであり、重複を回避する意味で説明を省略する。ここではUSBデバイスとして携帯電話3が接続され、USBケーブル2を介して形態電話が接続されるとCPU11は、実装されているOS(Operating System)により自動認識され処理に必要なUSBドライバがインストールされる仕組みになっている。
図4、図5は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの動作を説明するために示した図であり、マスストレージモード中の着信問い合わせシーケンス(図4)、マスストレージモード中に着信があった場合のシーケンス(図5)、のそれぞれを示す。
図4、図5のいずれも、PC1に実装されるマスストレージ用アプリ(CPU11)と、携帯電話3に実装されるUSBドライバ(USBドライバ制御部381)、マスストレージ用アプリMSAPL(マスストレージクラス制御部382)間の動作の流れが示されている。
以下、図4、図5に示すシーケンス図を参照しながら、図1〜図3に示す本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの動作について詳細に説明する。
まず、図4のシーケンス図を参照しながら、マスストレージモード中の着信問い合わせシーケンスについて説明する。
まず、PC1と携帯電話3が有するUSBインターフェース10、30との間にUSBケーブル2が接続され、これら機器間でUSB転送を開始するにあたり、PC1と携帯電話3の制御部38(USBドライバ制御部381)との間で、USBネゴシエーション処理が実行される(ステップS401)。ここで、USBネゴシエーション処理とは、例えば、図6のシーケンス図に示されるように、PC1が携帯電話3の接続を検知し(例えば、USBケーブル2のD+ラインのプルアップ接続による)、PC1が携帯電話3に実装されたUSBドライバとの間で利用できる動作スピード(12Mbpsか480Mbps)の仕様確認を行い、かつ、携帯電話3に接続された外部メモリ(図2の記憶部37)がマスストレージモードで動作することを認識する処理である。
上記したネゴシエーション処理が完了すると、USBドライバ制御部381(USBドライバ)は、電波OFF設定中で動作中(ステップS402)のMSAPL(マスストレージクラス制御部382)に対してUSBネゴシエーション完了通知を発行する(ステップS403)。
ところで、電波OFFとは、通信部31からの電波の送受信を停止する機能のことである。網との通信を行うための通信プロトコルを司るアプリケーションプログラムから、電波OFFが要求されることにより、通信部31の送受信動作が停止される状態のことである。この状態では当然ながら無線通信を行わない。
一方、PC1(CPU11)は、USBネゴシエーション処理完了をうけて主メモリ12に格納されているマスストレージ用アプリを起動し(ステップS404)、当該マスストレージ用アプリにて着信問い合わせタイマを起動する(ステップS405)。そして、携帯電話3の制御部38(USBドライバ制御部381)に対してバルクモードでのデータ転送要求(WRITE DATA)を発行し(ステップS406)、OUTトークンと転送データとを送信する(それぞれステップS407、S408)。
これを受けたUSBドライバ制御部381は、主制御部380経由で記憶部37のデータ領域にその転送データを書き込み(ステップS409)、PC1にACKパケットを送信する(ステップS410)。ACKパケットを受信したPC1は、OUTトークンと後続する転送データとを送信し(ステップS411、S412)、これをUSBインターフェース30経由で受信した携帯電話3の制御部38(USBドライバ制御部381)は、主制御部380経由で記憶部37のデータ領域に転送データを書き込み(ステップS413)、PC1にACKパケットを送信する(ステップS414)。
以上の動作は、データ転送要求に含まれる所定のデータ量だけ繰り返し実行される。なお、PC1(CPU11)は、マスストレージ用アプリを実行することにより、先に着信問い合わせタイマが起動されており、この着信問い合わせタイマにて計時が満了すると(ステップS415)、最初のデータ転送で、携帯電話3のUSBドライバ制御部381(USBドライバ)経由マスストレージクラス制御部382(MSAPL)に対して、ベンダ固有のリクエストを用いて着信の問い合わせを要求する(ステップS416、S417)。
上記した着信問い合わせ要求を受信したマスストレージクラス制御部382は、携帯電話3の通信部31を使用可状態に設定するための電波OFF解除処理を実行する(ステップS418)。続いて、マスストレージクラス制御部382は、主制御部380経由で通信処理部383を起動し、通信処理部383は、不図示の網側装置(メールサーバ)に新着メールの問い合わせを行い(ステップS419)、結果(新着メールや留守番電話の有無)を取得して主制御部380を介してマスストレージクラス制御部382に引き渡す(ステップS420)。
ここで、新着メール等が無いことが確認されると、マスストレージクラス制御部382は、主制御部380経由で通信処理部383に対し、通信部31を使用不可状態とする電波OFF設定処理を実行し(ステップS421)、主制御部380経由でUSBドライバ制御部381に対して問い合わせ結果通知(新着メールなし)を発行する(ステップS422)。
ところで、PC1(マスストレージ用アプリ)は、ステップS416にて着信問い合わせ要求発行後、着信問い合わせが完了したか否かを確認するために、携帯電話3のUSBドライバ制御部381に対してINトークンを継続して発行しており(ステップS423、S425)、着信問い合わせが完了していない場合にはNAKパケットが応答として送信されている(ステップS424、S426)。
USBドライバ制御部381は、マスストレージクラス制御部382から問い合わせ結果通知を受信してから、CPU11がマスストレシージ用アプリを実行することにより受信したINトークンに対し(ステップS427)、マスストレージクラス制御部382から引き渡された問い合わせ結果通知(着信なし)を発行する(ステップS428)。これを受けたCPU11(マスストレージ用アプリ)は、携帯電話3のUSBドライバ制御部381に対してACK応答を送信し(ステップS429)、同時に、次回着信問い合わせ用タイマを起動する(ステップS430)。そして、先の問い合わせ結果によれば、着信が無かったため、次のデータ転送にあたりデータ転送要求(WRITE DATA)を発行し(ステップS431)、OUTトークンと転送データとを送信し(ステップS432、S433)、これを受けた携帯電話3のUSBドライバ制御部381は、当該転送データを記憶部37のデータ領域に書き込み(ステップS434)、CPU11(マスストレージ用アプリ)に対してACK応答を返す(ステップS435)。
なお、上記した本発明の実施の形態によれば、新着メールの有無はマスストレージクラス制御部382(MSAPL)が通信処理部383経由でメールサーバに問い合わせるものとして説明したが、マスストレージクラス制御部382(MSAPL)が、同じく携帯電話3に実装されるメールアプリに対してメール確認要求を発行し、メールアプリがメールサーバに問い合わせてもよい。
次に、図5のシーケンス図を参照しながら、マスストレージモード中の着信問い合わせ動作について説明を行う。
基本的に、USBデバイスである携帯電話3は、着信が無い場合に電波OFFモードに移行しPC1からのデータ転送要求にACKで応答していた図4に示すマスストレージモード中における着信問い合わせシーケンスにしたがうものとするが(ステップS501〜S518は、図4のステップS401〜S418に、ステップS524〜S527は、図4のステップS423〜S426のそれぞれに相当する)、着信があった場合に、マスストレージモードを終了するか否かの表示を表示部36に表示し、ユーザの終了選択によりマスストレージモードを終了している点が異なる。以下にその詳細な説明を行なう。
すなわち、携帯電話3(通信処理部383)は、まず、マスストレージクラス制御部382による電波OFF解除処理後(ステップS518)、網側装置のメールサーバに対し、通信部31経由で新着メールの問い合わせを行う(ステップS519)。ここで、メールサーバから、音声着信(留守番電話)やメール着信がある旨の応答があった場合(ステップS520)、通信処理部383は、主制御部380経由でマスストレージクラス制御部382にその応答を引き渡し、このことにより、マスストレージクラス制御部382は、例えば、「新着メールあり/マスストレージモードを終了しますか」といったメッセージを生成して主制御部380経由で表示部36に表示する(ステップS521)。
そして、マスストレージクラス制御部382は、ユーザが操作部32を操作することにより取得されるマスストレージモード終了選択要求により(ステップS522)、USBドライバ制御部381に対してマスストレージモード終了要求を発行する(ステップS523)。
マスストレージモード終了要求を受けたUSBドライバ制御部381は、USBケーブル2のD+ラインをプルダウンすることでPC1に一旦USBケーブル切断として見せかけ(電源は供給されたまま)、USBケーブル2の再接続要求を発行する(ステップS528、S529)。
そして、USBケーブル2の再接続要求を受けたPC1(CPU11:マスストレージ用アプリ)は、マスストレージモードを終了するため、USBデバイスである携帯電話3(USBドライバ制御部381)との間でUSBケーブル2をモデムモードで接続するためのネゴシエーション処理を開始し(ステップS530)、モデムネゴシエーションを終了(ステップS531)して一連のマスストレージモード中における着信ありシーケンスを終了する。
以上説明のように、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムによれば、データ転送中、PC1(マスストレージ用アプリ)は、所定時間経過後の最初のデータの転送が完了するタイミングで着信問い合わせの要求を発行してデータへのアクセス要求を規制し(この間にデータ転送要求を行なわない)、その間に新着メールや留守番電話の確認を自動で行うことにより、ユーザはマスストレージモードで動作中に音声着信やメール受信等の無線通信ができないこと(電波OFFモード)を意識する必要が無くなり、このため、ユーザビリティの向上がはかれる。
なお、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムにおける伝送方法は、例えば、図1〜図3に示されるように、ネットワークに無線接続する通信部31と、各種データを記憶する第1の記憶部37と、USBプロトコルにしたがいデータ伝送可能な第1のUSBインターフェース30と、前記通信部31により着信を監視する着信監視処理と、前記第1の記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う第1の制御部38とを備える携帯無線端末装置(携帯電話3)と、前記第1のUSBインターフェース30に接続可能な第2のUSBインターフェース10と、各種データを記憶する第2の記憶部12と、前記第2のUSBインターフェース10および第1のUSBインターフェース30を介して前記携帯無線端末装置(携帯電話3)との間でデータ伝送制御を行う第2の制御部(CPU11)とを備えるコンピュータ(PC1)とを含んで構成されるデータ処理システムにおける伝送方法であって、例えば、図4のマスストレージ中における着信問い合わせシーケンスに示されるように、前記第1のUSBインターフェース30と前記第2のUSBインターフェース10とを介して前記携帯無線端末装置(携帯電話3)と前記コンピュータ(PC1)との間でネゴシエーション処理を実行するステップ(S401)と、前記携帯無線端末装置(携帯電話3)において前記ネゴシエーション処理が完了すると前記通信部31を使用不可状態に遷移させるステップ(S402、S403)と、前記携帯無線端末装置(携帯電話3)において前記通信部31を使用不可状態に遷移させると、前記第1のUSBインターフェース30を介して前記コンピュータ(PC1)へ前記通信部31が使用不可状態に遷移したことを通知するステップと(S404)、前記コンピュータ(PC1)において前記通信部31が使用不可状態に遷移したことが通知されると所定時間の計時を開始するステップ(S405)と、前記所定時間中に前記コンピュータ(PC1)と前記携帯無線端末装置(携帯電話3)との間で、前記第1の記憶部37に書き込むあるいは読み出すデータを伝送するステップ(S406〜S414)と、前記コンピュータ(PC1)において所定時間が経過すると前記データ伝送を停止して前記通信部を使用可状態に切り替えるよう前記携帯無線端末装置に通知させるステップ(S415〜S418)と、前記使用可状態への切り替えが通知されると、前記携帯無線端末装置(携帯電話3)に対し、前記通信部31を使用可状態に切り替えて前記着信監視処理を行なわせるステップ(S419〜S429)と、前記着信監視処理が完了する、あるいは所定時間の経過により前記携帯無線端末装置(携帯電話3)に対して通信部31を使用不可状態に切り替えさせるステップ(S421)と、を有するものである。
上記した本発明の実施の形態に係るデータ処理システムにおける伝送方法によれば、マスストレージモード中であっても着信を取りこぼすことなくユーザビリティの向上がはかれる。
また、本発明の携帯無線端末装置は、例えば、図2に示されるように、ネットワークに無線接続する通信部31と、各種データを記憶する記憶部37と、USBプロトコルにしたがいデータ伝送可能なUSBインターフェース30と、前記通信部31を使用可状態としているときには前記通信部31により着信を監視する着信監視処理と、前記記憶部37にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う制御部38と、前記USBインターフェース30に接続される外部機器(例えば、図1、図3に示すPC1)に、前記携帯無線端末装置3との間でデータ伝送制御を行わせる処理手順(例えば、マスストレージ用アプリ)が格納される記憶媒体(例えば、図3のHDD)とを備え、前記制御部38は、前記USBインターフェース30に前記外部機器(例えば、図1、図3に示すPC1)が接続されるとネゴシエーション処理を行うとともに、当該ネゴシエーション処理を完了すると前記通信部31を使用不可状態に遷移させる処理を実行可能であり、前記記憶媒体(例えば、図3のHDD)は、前記外部機器(例えば、図1、図3に示すPC1)に前記通信部31が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始させるとともに、前記所定時間が計時されるまで前記記憶部37に書き込むあるいは読み出すデータを前記携帯無線端末装置3に伝送させる処理と、前記所定時間が計時されると前記通信部31の通信可状態への遷移を前記携帯無線端末装置3に要求させる処理と、前記携帯無線端末装置3での前記着信監視処理の結果、着信が生じていなければ、再度、前記通信部31を使用不可状態に遷移するよう要求させる処理とを記録する。
上記した本発明の実施の形態に係る携帯無線端末装置によれば、マスストレージモード中であっても一定時間ごとにコンピュータからのデータ転送要求に対してNAK応答を行うことによりデータへのアクセスを規制し、その間に新着メールや留守番電話の確認を自動で行うことにより、ユーザはマスストレージモードで動作中に音声着信やメール受信等の無線通信ができないこと(電波OFFモード)を意識する必要が無くなり、このため、ユーザビリティの向上がはかれる。また、マスストレージモードにおいて、USBケーブル抜けや電池切れの監視は勿論のこと、USB通信によるデータ転送中に無線通信による音声着信やメール受信等があった場合にも記憶領域の破損やデータ損失などが懸念はなくなる。
なお、本発明によれば、マスストレージ用アプリで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをPC1等のコンピュータに読み込ませ、実行することによって本発明のデータ処理システムを実現することができるものである。ここでいうコンピュータとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含む。また、記録媒体とは、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体、あるいはハードディスクやフレキシブルディスク等の磁気記録媒体、あるいはメモリカード等の半導体記録媒体をいう。
また、上記したプログラムは、このプログラムを記録媒体等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介し、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、プログラムは、上記した機能の一部を実現するためのものであってもコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
なお、上記した本発明の実施の形態に係る携帯無線端末装置によれば、マスストレージデバイスとして携帯電話3のみ例示したが、同様の構成を有するPDA(Personal Digital Assistants)、やゲーム機、ナビゲーションシステム等にも同様に適用が可能である。
また、図2に示す本発明の実施の形態に係る携帯無線端末装置が有する各構成ブロックの機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。例えば、通信部31、音声処理部33、制御部38(主制御部380、USBドライバ制御部381、マスストレージクラス制御部382、通信処理部383)におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
なお、上記の説明において、USBインターフェースとUSBプロトコルを用いた例を用いて本発明の説明を行ったが、これに限定されるものではない。Bluetooth(商標)規格やIrDA規格、その他IEEEなどで定められた様々なプロトコルとインターフェースによっても実現可能である。
本発明の実施の形態に係るデータ処理システムシステム構成の一例を示す図である。 図1に示す携帯無線端末装置(携帯電話)の内部構成を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータ(PC)の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのマスストレージモード中における着信問い合わせシーケンスを示す図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのマスストレージモード中における着信ありシーケンスを示す図である。 従来のマスストレージモード開始/終了の動作シーケンスを示す図である。
符号の説明
1…コンピュータ(PC)、2…USBケーブル、3…携帯無線端末装置(携帯電話)、10…第2のUSBインターフェース、11…第2の制御部(CPU)、12…第2の記憶部(主メモリ)、30…第1のUSBインターフェース、31…通信部、32…操作部、33…音声処理部、34…スピーカ(SP)、35…マイク(MIC)、36…表示部、37…第1の記憶部、38…制御部、380…主制御部、381…USBドライバ制御部(USBドライバ)、382…マスストレージクラス制御部(マスストレージアプリ)、383…通信処理部。

Claims (9)

  1. ネットワークに無線接続する通信部と、各種データを記憶する第1の記憶部と、所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能な第1のインターフェースと、前記通信部が使用可状態のときには前記通信部により着信を監視する着信監視処理、および前記記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書込み処理を実行可能な制御を行う第1の制御部と、を備える携帯無線端末装置と、
    前記第1のインターフェースに接続して信号伝送する第2のインターフェースと、各種データを記憶する第2の記憶部と、前記第2のインターフェースおよび前記第1のインターフェースを介して前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行う第2の制御部と、を備えるコンピュータと、を含んで構成されるデータ処理システムであって、
    前記第1の制御部は、
    前記携帯無線端末装置と前記コンピュータが前記第1および第2のインターフェースにより接続されるとネゴシエーション処理を実行し、当該ネゴシエーション処理を完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させる処理を実行可能とし、
    前記第2の制御部は、
    前記ネゴシエーション処理完了後に、前記通信部が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始するとともに、前記所定時間が経過するまで前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを前記携帯無線端末装置に伝送する処理と、前記所定時間が経過すると前記通信部の通信可状態への遷移を前記携帯無線端末装置に要求する処理と、前記携帯無線端末装置による前記着信監視処理の結果、着信が生じていなければ再度前記通信部を使用不可状態に遷移するよう要求する処理と、を実行可能である
    ことを特徴とするデータ処理システム。
  2. 前記第2の制御部は、
    前記通信部を使用可状態に遷移するよう要求して後、前記着信監視処理の結果を要求し、
    前記第1の制御部は、
    前記着信監視処理が完了するまでの間は前記結果の要求に対し、前記通信部を介して所定の信号を返答する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記第1の制御部は、
    前記着信監視処理において、前記通信部により前記ネットワークを介して接続されるメールサーバと通信を行ない、未受信メールの蓄積の有無を確認する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理システム。
  4. 前記第1の制御部は、
    前記書き込み処理が完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  5. 前記所定のプロトコルは、USBプロトコルである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  6. ネットワークに無線接続する通信部と、各種データを記憶する第1の記憶部と、所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能な第1のインターフェースと、前記通信部により着信を監視する着信監視処理と、前記第1の記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う第1の制御部とを備える携帯無線端末装置と、
    前記第1のインターフェースに接続可能な第2のインターフェースと、各種データを記憶する第2の記憶部と、前記第2のインターフェースおよび第1のインターフェースを介して前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行う第2の制御部とを備えるコンピュータとを含んで構成されるデータ処理システムにおける伝送方法であって、
    前記第1のインターフェースと前記第2のインターフェースとを介して前記携帯無線端末装置と前記コンピュータとの間でネゴシエーション処理を実行するステップと、
    前記携帯無線端末装置において前記ネゴシエーション処理が完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させるステップと、
    前記携帯無線端末装置において前記通信部を使用不可状態に遷移させると、前記第1のインターフェースを介して前記コンピュータへ前記通信部が使用不可状態に遷移したことを通知するステップと、
    前記コンピュータにおいて前記通信部が使用不可状態に遷移したことが通知されると所定時間の計時を開始するステップと、
    前記所定時間中に前記コンピュータと前記携帯無線端末装置との間で、前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを伝送するステップと、
    前記コンピュータにおいて所定時間が経過すると前記データ伝送を停止して前記通信部を使用可状態に切り替えるよう前記携帯無線端末装置に通知させるステップと、
    前記使用可状態への切り替えが通知されると、前記携帯無線端末装置に対し、前記通信部を使用可状態に切り替えて前記着信監視処理を行なわせるステップと、
    前記着信監視処理が完了する、あるいは所定時間の経過により前記携帯無線端末装置に対して通信部を使用不可状態に切り替えさせるステップと、
    を備えることを特徴とするデータ伝送方法。
  7. 前記所定のプロトコルは、USBプロトコルである
    ことを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送方法。
  8. ネットワークに無線接続する通信部と、
    各種データを記憶する記憶部と、
    所定のプロトコルにしたがいデータ伝送可能なインターフェースと、
    前記通信部を使用可状態としているときには前記通信部により着信を監視する着信監視処理と、前記記憶部にアクセスして読み出し処理あるいは書き込み処理とを実行可能な制御を行う制御部と、
    前記インターフェースに接続される外部機器に、前記携帯無線端末装置との間でデータ伝送制御を行わせる処理手順が格納される記憶媒体とを備え、
    前記制御部は、
    前記インターフェースに前記外部機器が接続されるとネゴシエーション処理を行うとともに、当該ネゴシエーション処理を完了すると前記通信部を使用不可状態に遷移させる処理を実行可能であり、
    前記記憶媒体は、
    前記外部機器に前記通信部が使用不可状態に遷移されると、所定時間の計時を開始させるとともに、前記所定時間が計時されるまで前記記憶部に書き込むあるいは読み出すデータを前記携帯無線端末装置に伝送させる処理と、前記所定時間が計時されると前記通信部の通信可状態への遷移を前記携帯無線端末装置に要求させる処理と、前記携帯無線端末装置での前記着信監視処理の結果、着信が生じていなければ、再度、前記通信部を使用不可状態に遷移するよう要求させる処理とを記録する
    ことを特徴とする携帯無線端末装置。
  9. 前記所定のプロトコルは、USBプロトコルである
    ことを特徴とする請求項8に記載の携帯無線端末装置。
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