JP4904065B2 - 接続構造及び接続部材 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば笠木のような板状部材又は棒状部材の端部同士を、接続部材を介して接続してなる接続構造、及び接続部材に関する。
笠木は、階段の昇降口、踊り場等の階段壁に固定されることによって、階段の手すり、階段壁の化粧板等として用いられる。
例えば昇降口に設けてある階段壁は、略鉛直な端面と、この端面に連続的に、略水平の上面、又は水平面に対して35°の勾配を有する上面とを有する。このため、2本の笠木が90°又は125°の配置角度で、夫々階段壁の端面と上面とを覆って配される。
また、例えば踊り場に設けてある階段壁は、直線状の略水平な上面、又は90°に屈折する略水平な上面を有する。このため、2本の笠木が180°又は90°の配置角度で、夫々階段壁の上面を覆って配される。
従来、このように配された2本の笠木の端面同士を接続部材で接続し、更に、この接続部材で笠木端部を化粧して美観を向上させる接続構造が提案されている(特許文献1,2参照)。
特許文献1に開示されている第1の接続構造においては、矩形板状の2本の笠木夫々の端部が挿入される溝部が形成してある接続部材(笠木接続部材)が用いられている。この溝部の底面同士の配置角度は笠木の配置角度に対応し、接続部材の各溝部の底面に笠木の端面を突き合わせることによって笠木同士が接続され、また、溝部の壁部で笠木端部を被覆することによって化粧される。
ここで、笠木の端面は、笠木の配置角度にかかわらず笠木の表面及び裏面夫々に対して略垂直である。
しかしながら、このような接続部材は、笠木の配置角度毎、及び、異なる幅を有する笠木毎に、異なる形状の接続部材が必要となるため、接続部材の種類が増加するという問題があった。
例えば、4種類の幅を有する笠木を用い、鉛直な笠木とこの笠木に対し90°又は125°の配置角度を有して配される笠木とを接続する場合、接続部材は8種類必要となり、このため、接続部材を形成するための金型も8種類必要となる。
図16は、従来の接続構造の側面図である。
接続部材の種類を低減させるために、特許文献1に開示されている第2の接続構造における接続部材(笠木接続部材)9は、本体901と、2個の端部被覆部材902,902(1個のみ図示)とを備える。
矩形板状の2本の笠木B1,B2は、笠木B1が鉛直に配され、笠木B2は、水平面に対して45°の勾配、即ち笠木B1に対して135°の配置角度で階段壁Wの端面W1及び上面W2夫々に配される。
本体901は、笠木B1,B2の端部が挿入される溝部91,92が形成してある。溝部91,92の底面同士の配置角度は45°である。
各端部被覆部材902は、本体901の断面積よりも広い面積を有する板状である。本体901の両端には、端部被覆部材902の一面(裏面)に形成された凸部94が挿入される穴93,93(1個のみ図示)が形成してあり、端部被覆部材902,902の表面を外側に向けて、穴93,93に凸部94,94を挿入することによって、端部被覆部材902,902が本体901に図中二点鎖線のように取り付けられ、本体901の両端部を被覆する。
笠木B1,B2は、溝部91,92の底面に笠木B1,B2の端面を突き合わせることによって接続される。
また、笠木B1,B2端部は、溝部91,92の壁部91a,92aと端部被覆部材902とが笠木B1,B2端部を被覆することによって化粧される。
このような接続部材9は、本体901を切断して、笠木B1,B2の幅に応じて本体901の長さを調整することによって、異なる幅を有する笠木B1,B2に対応可能である。しかも、端部被覆部材902で本体901端部を被覆するため、切断された本体901端部の美観を向上させることができる。
例えば、4種類の幅を有する笠木B1,B2を用い、鉛直な笠木B1と、この笠木B1に対し90°又は125°の配置角度を有して配される笠木B2とを接続する場合、接続部材9の本体901及び端部被覆部材902は夫々2種類準備されていればよい。
この結果、接続部材を形成するための金型の種類が低減される。
しかしながら、特許文献1の第1及び第2の接続構造に用いられる笠木の端面は、笠木の配置角度にかかわらず笠木の表面及び裏面夫々に対して略垂直であり、笠木の配置角度に応じて笠木の端面が傾斜させてある場合については言及されていない。
また、例えば90°の配置角度を有して配される水平な笠木B1,B2同士を、第2の接続構造に用いられる接続部材9を介して接続する場合については言及されていない。
ところで、特許文献2に開示されている接続構造においては、笠木の外周縁と略同形状の頭部と、この頭部を外周縁に有する平板状の介挿部とを備える接続部材(笠木用接合部材)が用いられている。この接続構造では、接続部材の介挿部を2本の笠木の端面間に介挿することによって笠木同士が接続され、接続部材の頭部で笠木の端部を被覆することによって笠木端部が化粧される。
このような接続構造では、笠木を略一直線に配する場合は、端面が表面及び裏面夫々に対して略垂直の笠木が用いられ、笠木を90°、125°等の配置角度を有して配する場合は、配置角度に応じて端面が傾斜させてある笠木が用いられる。つまり、2本の笠木の端面同士が略平行に対向した状態で接続される。
特開2004−257035号公報 特開2004−27771号公報
しかしながら、特許文献2の接続部材は、異なる幅を有する笠木毎に、この笠木に応じた接続部材が必要となるため、接続部材の種類が増加する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、被接続部材端部を被覆する表面被覆部及び被接続部材の端面間に介挿される介挿板部を有する接続化粧部材と、接続化粧部材端部を被覆する部材被覆部及び被接続部材の端面間に介挿される介挿部を有する端部化粧部材とを備える接続部材を介して被接続部材を接続する構成とすることにより、少ない種類の接続部材で、様々な配置態様及び横幅の被接続部材を接続することができる接続構造及び接続部材を提供することにある。
本発明の他の目的は、夫々の厚みが略等しい接続化粧部材の介挿板部と端部化粧部材の介挿部とを、被接続部材の端面に沿って並置してあることにより、端面同士を可及的接近させて被接続部材を接続することができる接続構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、接続化粧部材が、湾曲面を有する表面被覆部と表面被覆部の幅方向中央部に配された介挿板部とを備えることにより、簡易な形状の接続部材で被接続部材を接続することができる接続構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、略同一形状の2個の端部化粧部材を接続化粧部材の両端夫々に配する構成とすることにより、略対称形状の接続部分を、少ない種類の接続部材で接続することができる接続構造を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、異なる形状の2個の端部化粧部材を接続化粧部材の両端夫々に配する構成とすることにより、非対称形状の接続部分を、接続部材で接続することができる接続構造を提供することにある。
第1発明に係る接続構造は、2個の板状又は棒状の被接続部材を、接続部材を介して、端面同士を略平行に対向させて接続してなる接続構造において、前記接続部材は、前記被接続部材の端面の間に、該端面に略平行に介挿される介挿板部、並びに、前記端面の一辺に沿い、該一辺の長さに応じて配され、前記被接続部材夫々の端部表面を被覆する表面被覆部が、一体に設けられてなる接続化粧部材と、前記被接続部材の端面の間に、該端面に略平行に介挿される介挿部、並びに、一側及び他側が夫々前記接続化粧部材の長手方向の端部表面及び端面を被覆する部材被覆部が、一体に設けられてなる端部化粧部材とを備え、前記介挿板部及び前記介挿部夫々を、前記被接続部材の端面の一方又は両方に固定してなることを特徴とする。
第2発明に係る接続構造は、前記介挿板部及び前記介挿部夫々の厚みが略等しく、前記被接続部材の端面に沿って並置してあることを特徴とする。
第3発明に係る接続構造は、前記表面被覆部は、幅方向に湾曲する曲面を有し、該曲面の他面側の幅方向中央部に前記介挿板部が配してあることを特徴とする。
第4発明に係る接続構造は、形状が略同一の2個の前記端部化粧部材を、前記接続化粧部材の両端に配してなることを特徴とする。
第5発明に係る接続構造は、形状が異なる2個の前記端部化粧部材を、前記接続化粧部材の両端に配してなることを特徴とする。
第6発明に係る接続部材は、2個の他の部材を接続するための接続部材において、条状部、及び該条状部の長手方向に沿って配されている板部が一体に設けられてなる接続化粧部材と、一側及び他側が夫々前記接続化粧部材の長手方向の端部表面及び端面を被覆する部材被覆部、並びに、該部材被覆部から突出している突出部が一体に設けられてなる端部化粧部材とを備えることを特徴とする。
第1発明の接続構造及び第6発明の接続部材による場合、接続部材は、被接続部材(他の部材)の間に配される接続化粧部材と、接続化粧部材の両端部に夫々配される2個の端部化粧部材とを用いてなる3個の部材で構成されており、この接続部材を介して、2個の板状又は棒状の被接続部材を接続する。
被接続部材が略一直線に配される場合、被接続部材の端面は、被接続部材の長手方向に略垂直である。また、被接続部材が例えば90°を有して配される場合、被接続部材の端面は、被接続部材の長手方向に対し、45°の角度を有して傾斜している。
被接続部材は端面同士を略平行に対向させて接続される。このため、被接続部材の端面同士を可及的接近させることができる。つまり、被接続部材の接続部をコンパクトにすることができる。
接続部材の接続化粧部材は、表面被覆部と介挿板部(板部)とが一体に設けられてなる。
表面被覆部は、被接続部材の端面の一辺に沿い、該一辺の長さに応じて配される条状部であり、被接続部材夫々の端部表面を被覆することによって、被接続部材端部を化粧する。
介挿板部は、2個の被接続部材の端面の間に略平行に介挿されて、被接続部材の端面の一方又は両方に固定されることによって、被接続部材端面間を接続する。
このような接続化粧部材は、例えば金型を用いた押出成型で連続的に形成することができ、被接続部材のサイズ(板状の被接続部材の横幅、棒状の被接続部材の周長等)に応じて接続化粧部材を切断して、接続化粧部材の長さを調整することができる。このため、1個の金型を用いて、異なるサイズの被接続部材に対して共用可能な接続化粧部材を形成することができる。
接続部材の端部化粧部材は、部材被覆部と介挿部(突出部)とが一体に設けられてなる。
部材被覆部は、部材被覆部の一側及び他側が夫々接続化粧部材の長手方向の端部表面及び端面を被覆することによって、接続化粧部材端部を化粧する。
介挿部は、被接続部材の端面の間に略平行に介挿されて、被接続部材の端面の一方又は両方に固定されることによって、被接続部材端面間を接続する。
つまり、接続部材の接続化粧部材及び端部化粧部材によって、被接続部材の端面間を接続し、また、被接続部材の接続部分の美観を向上し、更に、被接続部材の端面の鋭い周縁を接続部材で被覆して、安全性を向上させることができる。
被接続部材は、例えば階段壁に固定されるため、接続部材を用いて被接続部材同士を確実に接続する必要はない。このため、接続化粧部材の介挿板部と端部化粧部材の介挿部夫々は、2個の被接続部材の端面の一方又は両方に、接着剤、両面テープ、ビス等で簡易に固定することができる。
第2発明の接続構造による場合、接続化粧部材の介挿板部と端部化粧部材の介挿部とが、被接続部材の端面の間に、この端面に沿って並置して略平行に夫々介挿される。しかも、接続化粧部材の介挿板部の厚みと端部化粧部材の介挿部の厚みとが略等しい。このため、被接続部材の端面同士の離隔距離は、介挿板部(又は介挿部)の厚み(+接着剤、両面テープ等の厚み)に略等しく、被接続部材の接続部を更にコンパクトにすることができる。
第3発明の接続構造による場合、接続化粧部材の表面被覆部は幅方向に湾曲する曲面を有するため、被接続部材に使用者が触れることによる負傷を防止することができ、しかも、接続部材の触感を向上させることができる。
また、表面被覆部の湾曲面の他面側の幅方向中央部に介挿板部が配してあるため、接続化粧部材は略対称形状であり、断面形状は矢符状である。
つまり、接続化粧部材は簡易な形状を有し、表面被覆部の湾曲面を被接続部材間の外側に向けて、介挿板部を被接続部材の端面間に介挿し、介挿板部の両面側夫々の表面被覆部で各被接続部材の端部表面を被覆することによって、被接続部材間の隙間を目隠しすることができる。
第4発明の接続構造による場合、接続部材は、形状が略同一の2個の端部化粧部材を、接続化粧部材の両端に配してなる。
例えば略鉛直に配された被接続部材と、この被接続部材に対し所定の配置角度を有して配される被接続部材との接続部分の両端(介挿板部の一辺方向の両端)の形状は略対称形状である。また、略一直線に配された被接続部材同士の接続部分の両端の形状は略対称形状である。
このため、接続化粧部材の両端夫々に配する2個の端部化粧部材の形状は略同一あっても問題はない。
この結果、接続部材は、各1種類の接続化粧部材及び端部化粧部材を用いてなり、接続化粧部材及び端部化粧部材夫々に対応する2個の金型を用いて形成した接続部材を、異なるサイズの被接続部材に対して共用することができる。
第5発明の接続構造による場合、接続部材は、形状が異なる2個の端部化粧部材を、接続化粧部材の両端に配してなる。
例えば0°を超過し180°未満である所定の配置角度を有して互いに水平に配される被接続部材同士の接続部分の両端(介挿板部の一辺方向の両端)の形状は非対称形状である。
このため、接続化粧部材の両端夫々に配する2個の端部化粧部材の形状は異なる必要がある。
この結果、接続部材は、1種類の接続化粧部材及び2種類の端部化粧部材を用いてなり、接続化粧部材及び端部化粧部材夫々に対応する3個の金型を用いて形成した接続部材を、異なるサイズの被接続部材に対して共用することができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る接続構造11が用いられている階段6を示す斜視図であり、図2は、接続構造11の構成を示す斜視図である。また、図3は、本発明の実施の形態1に係る接続部材2が備える接続化粧部材20及び端部化粧部材24の構成を示す説明図である。
図1に示すように、階段6の昇降口の側部には、階段壁61が設けられている。階段壁61は、略鉛直な矩形状の端面611と、端面611に連続的に、水平面に対して約35°の勾配を有する矩形状の上面612とを有する。
図中51,52は、幅及び厚みが夫々略等しい矩形状の板状部材を用いてなる笠木である。図1及び図2に示すように、笠木51は、一面(裏面)が階段壁61の端面611に固定されて端面611を被覆することによって階段壁61の端面611を化粧する。笠木52は、一面(裏面)が端面612に固定されて端面612を被覆することによって端面612を化粧し、また、階段6の手すりとして利用される。
笠木51,52を被接続部材とする接続構造11は、図2及び図3に示すように、接続部材2を介して、笠木51,52を接続してなる。ここで、笠木51,52の端面51a,52aは、笠木51,52の他面(表面)51c,52cに対して約62.5°の傾斜を有する。接続構造11によって接続された笠木51,52は、笠木51,52夫々の長手方向同士が約125°の配置角度を有し、接続部材2を介して端面51a,52aが略平行に対向している。
接続部材2は、1個の接続化粧部材20と、形状が略同一の2個の端部化粧部材24,24とで構成されており、端部化粧部材24,24が、接続化粧部材20の両端に配されている。
接続化粧部材20及び端部化粧部材24夫々は合成樹脂であるABSを用いてなり、笠木51,52の色合いに近似した色合いを有する。
なお、PPのような硬質の合成樹脂、NBRのような適宜の弾性を有する合成ゴム等を用いて接続部材2を形成してもよく、接続化粧部材20及び端部化粧部材24夫々の材料が異なってもよい。
また、接続部材2の色合いは笠木51,52の色合いと異なってもよく、接続化粧部材20及び端部化粧部材24夫々の色合いが異なってもよい。
さらに、接続部材2の表面に、接続部材2の装飾、保護等の目的で、例えばオレフィンシートを貼着してもよい。
図4は、接続部材2の接続化粧部材20の構成を示す説明図であり、図5は、図4におけるV−V線の断面図である。
接続化粧部材20は、押出成型によって形成された棒状の部材である。
接続化粧部材20の長さは笠木51,52の端面51a,52aの長辺(即ち笠木51,52の幅方向の一辺)の長さに略等しい。
接続化粧部材20の横断面(長手方向に略直交する断面。図5)形状は、矢符状であり、接続化粧部材20は、矢符の前頭部に相当する表面被覆部22と、矢符の後尾部に相当する介挿板部21とが一体に設けられてなる。
介挿板部21は、側面視が細長矩形状の薄板状である。
表面被覆部22は、幅方向に湾曲する曲面(湾曲面)22bを有し、横断面形状が笠状であり、湾曲面22bの他面側(笠状の表面被覆部22の内面側)の幅方向中央部に介挿板部21が配してある。つまり、接続化粧部材20は簡易な略対称形状である。
表面被覆部22は、幅方向中央部を中心に約125°の角度を有する。この角度は、笠木51,52の配置角度に略等しい。
このような接続化粧部材20は、図2及び図3に示すように、介挿板部21が、笠木51,52の端面51a,52aの間に、端面51a,52aに略平行に介挿され、表面被覆部22が、端面51a,52aの長辺に沿い、この長辺の長さに応じて配され、笠木51,52夫々の端部表面51b,52b(笠木51,52の表面51c,52cの一部)を被覆する。
介挿板部21と端面51a,52aとの間には、両面テープT,Tが配されて、介挿板部21を端面51a,52aに固定(固着)している。
図6は、接続部材2の端部化粧部材24の構成を示す正面図であり、図7は、同じく側面図である。
端部化粧部材24は、射出成型によって形成された部材であり、側面視が矩形状の薄板状の介挿部25と、側面視がL字状の部材被覆部26とが一体に設けられてなる。端部化粧部材24の形状及びサイズは、接続化粧部材20の形状及びサイズに対応している。
介挿部25の厚みは、接続化粧部材20の介挿板部21の厚みに略等しい。
L字状の部材被覆部26の一側部261は、矩形板状の他側部262の長手方向一端に立設されている。また、一側部261は、他側部262の幅方向に湾曲し、しかも湾曲面22bに沿う湾曲面261aをL字の内側に有し、更に他側部262の幅方向に湾曲する湾曲面をL字の外側に有する湾曲部である。
他側部262のL字の内側には、介挿部25が、一側部261から適長離隔して一側部261の立設方向と同一方向に立設してある。ここで、一側部261と介挿部25との離隔距離は、接続化粧部材20の横断面の長手方向長さより長い(図3)。また、介挿部25は、介挿部25の短辺が他側部262の長辺に沿って、他側部262の幅方向中央部に配されている。
このような端部化粧部材24は、図2、図3及び図4に示すように、介挿部25,25が、笠木51,52の端面51a,52aの間に、端面51a,52aに略平行に介挿される。また、部材被覆部26,26の一側部261,261及び他側部262,262が、夫々接続化粧部材20の長手方向の端部表面22a,22a(接続化粧部材20の湾曲面22bの各一部)及び端面21a,21aを被覆する。
ここで、各一側部261の湾曲面261aは接続化粧部材20の端部表面22aに略密着し、各他側部262は接続化粧部材20の端面21aに略近接する。
介挿部25と端面51a,52aとの間には、両面テープT,Tが配されて、介挿部25を端面51a,52aに固定(固着)している。
図3に示すように、介挿板部21及び介挿部25は、笠木51,52の端面51a,52aに沿って並置される。このため、端面51a,52a間の離隔距離は、介挿板部21(又は介挿部25)の厚みと2枚分の両面テープTの厚みとの和に略等しい。
以上のような接続構造11を構成する場合、作業者は、端面51a,52aを有する笠木51,52と、射出成型された2個の端部化粧部材24,24と、押出成型された接続化粧部材とを準備する。この接続化粧部材は、笠木51,52の幅方向の一辺の長さより長く、この長さに応じて接続化粧部材を切断することによって、作業者は接続化粧部材20を準備する。
接続化粧部材20の端部は、後に端部表面22a,22a及び端面21a,21aが端部化粧部材24,24で被覆されるため、接続化粧部材を切断する際に、接続化粧部材の端部を厳密な精度で切断する必要はない。つまり、接続化粧部材20の長さが笠木51,52の幅方向の一辺の長さより僅かに短くてもよく、端部表面22a、端面21a等が肌荒れしていてもよい。つまり、接続部材2は、接続化粧部材20を準備する際の作業性が向上されている。
この点が、図16に示したような従来の接続構造との大きな相違点である。接続部材9の端部被覆部材902,902は本体901に直接的に取り付けられるため、本体901の長さ、端部形状等は高い精度を必要とする。
笠木51,52、接続化粧部材20及び端部化粧部材24,24を準備した作業者は、例えば、まず、階段壁61の端面611に、表面51cを表側にし、端面51aを階段壁61の上面612側にして笠木51を取り付ける。
次に作業者は、介挿板部21の両面夫々に両面テープT,Tを固着した接続化粧部材20を準備し、笠木51の幅方向の一辺に沿わせて表面被覆部22の一側で端部表面51bを被覆しつつ、介挿板部21の一面を両面テープTで端面51aに固着する。
更に作業者は、介挿部25,25の両面夫々に両面テープTを固着した端部化粧部材24,24を準備し、部材被覆部26,26の一側部261,261及び他側部262,262で端部表面22a,22a及び端面21a,21aを被覆しつつ、介挿部25,25の一面を両面テープT,Tで端面51aに固着する。
最後に作業者は、階段壁61の上面612に、表面52cを表側にし、端面52aを階段壁61の端面611側にして笠木52を取り付ける。ただし、笠木52を取り付ける際、作業者は、笠木51に固着された接続化粧部材20及び端部化粧部材24,24の位置をズラさないようにし、また、笠木52の幅方向の一辺に沿わせて表面被覆部22の他側で端部表面52bを被覆しつつ、端面52aを、夫々両面テープT,T,…が固着された介挿板部21の他面及び介挿部25,25他面に突き当てる。
以上のようにして笠木51,52は、接続構造11によって接続され、このとき、笠木51,52夫々の長手方向同士は約125°の配置角度を有し、接続部材2を介して端面51a,52aが略平行に対向する。
また、接続化粧部材20が笠木51,52の端部表面51b,52bを化粧し、更に、端面51a,52a間の上部の空隙を目隠しする。
更にまた、端部化粧部材24,24が接続化粧部材20の端部表面22a,22a及び端面21a,21aを化粧する。更に、端部化粧部材24,24の他側部262,262が端面51a,52a間の側部の空隙を目隠しし、しかも、笠木51,52の側面の端部を化粧する。
また、笠木51,52の取り付けの際に、笠木51,52に僅かの段差が生じても、この段差を接続部材2によって目隠しすることができる。
このように、接続構造11は、笠木51,52の鋭い周縁を被覆して触感及び安全性を向上しつつ、作業性の向上、及び美観の向上を両立させている。
また、表面被覆部22の湾曲面22bと、湾曲部である部材被覆部26の他側部262とが接続部材2に触れた場合の触感及び安全性を向上させている。
なお、接続化粧部材20の介挿板部21及び端部化粧部材24,24の介挿部25,25の端面51a,52aに対する固定は両面テープT,T,…に限らず接着剤、ビス等を用いてもよく、複数の固定手段を併用してもよい。
また、笠木51,52、接続化粧部材20及び端部化粧部材24,24の取付手順は、本実施の形態の取付手順に限るものではない。
例えば、まず、階段壁61の端面611及び上面612に、端面51a,52aを適長離隔させて略平行に対向させた笠木51,52を取り付け、次いで、介挿板部21の両面に接着剤を塗布した接続化粧部材20を準備し、笠木51,52の幅方向の一辺に沿わせて表面被覆部22で端部表面51b,52bを被覆しつつ笠木51,52の表面51c,52c側から介挿板部21を端面51a,52a間に挿入する。ここで、余剰の接着剤が端部表面51b,52bにあふれた場合でも、表面被覆部22によって余剰の接着剤が被覆される。
最後に、介挿部25,25の両面に接着剤を塗布した端部化粧部材24,24を、部材被覆部26,26で接続化粧部材20の端部表面22a,22a及び端面21a,21aを被覆しながら介挿部25,25を端面51a,52a間に挿入する。ここで、余剰の接着剤が笠木51,52夫々の側端面にあふれた場合でも、部材被覆部26,26によって余剰の接着剤が被覆される。
ところで、接続部材2は、異なる幅を有する笠木51,52に対して共用することができるため、接続部材2の種類を低減することができる。この結果、接続化粧部材20を切り出すための接続化粧部材を形成する場合に用いる1個の押出成型用の金型と、端部化粧部材24を形成する場合に用いる1個のインジェクション金型とを準備すればよい。
また、特に接続化粧部材20の表面被覆部22が、例えばエラストマを用いてなり、適宜の可撓性を有する場合、接続化粧部材20を配置角度が異なる笠木51,52に対して共用することができるため、更に接続部材2の種類を低減することができる。
なお、接続化粧部材20及び各端部化粧部材24の形状は本実施の形態の形状に限るものではない。例えば接続化粧部材20の表面被覆部22の横断面形状が笠状ではなく円形状であってもよく、端部化粧部材24に、接続化粧部材20の端部を挿入する凹部が形成されていてもよい。
実施の形態 2.
図8は、本発明の実施の形態2に係る接続構造12の構成を示す斜視図であり、図9は、本発明の実施の形態2に係る接続部材3が備える接続化粧部材30及び端部化粧部材34の構成を示す説明図である。
本実施の形態の笠木53,54、笠木53,54を被接続部材とする接続構造12、及び接続構造12の接続部材3は、実施の形態1の笠木51,52、笠木51,52を被接続部材とする接続構造11、及び接続構造11の接続部材2に対応する。また、本実施の形態の階段壁62及び階段壁62の端面621と上面622とは、実施の形態1の階段壁61及び階段壁61の端面611と上面612とに対応する。
このため、以下では実施の形態1との差異について主に説明する。
本実施の形態における階段の昇降口の側部には、階段壁62が設けられている。階段壁62は、略鉛直な矩形状の端面621と、端面621に連続的に、略水平面な矩形状の上面622とを有する。笠木53,54の端面53a,54aは、笠木53,54の表面53c,54cに対して約45°の傾斜を有する。接続構造12によって接続された笠木53,54は、笠木53,54夫々の長手方向同士が約90°の配置角度を有し、接続部材3を介して端面53a,54aが略平行に対向している。
接続化粧部材30の表面被覆部32は、幅方向中央部を中心に約90°の角度を有する。この角度は、笠木53,54の配置角度に略等しい。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一の符号又は対応する符号を付してそれらの説明を省略する。例えば、介挿板部31は介挿板部21、端部化粧部材34は端部化粧部材24、表面被覆部32の端部表面32aは表面被覆部22の端部表面22a、表面被覆部32の湾曲面32bは表面被覆部22の湾曲面22b、介挿部35は介挿部25に夫々対応する。また、部材被覆部36は部材被覆部26、部材被覆部36の一側部361及び他側部362は部材被覆部26の一側部261及び他側部262、笠木53,54の端部表面53b,54bは笠木51,52の端部表面51b,52bに夫々対応する。
以上のような接続構造12は、実施の形態1の接続構造11と同様に構成され、このとき、笠木53,54夫々の長手方向同士は約90°の配置角度を有し、接続部材3を介して端面53a,54aが略平行に対向する。
接続構造12は、笠木53,54の鋭い周縁を被覆して触感及び安全性を向上しつつ、作業性の向上、及び美観の向上を両立させている。
また、表面被覆部32の湾曲面32bと、湾曲部である部材被覆部36の他側部362とが接続部材3に触れた場合の触感及び安全性を向上させている。
また、接続部材3は、異なる幅を有する笠木53,54に対して共用することができるため、接続部材3の種類を低減することができる。この結果、接続化粧部材30を切り出すための接続化粧部材を形成する場合に用いる1個の押出成型用の金型と、端部化粧部材34を形成する場合に用いる1個のインジェクション金型とを準備すればよい。
つまり、実施の形態1,2の接続構造11,12は、接続部分が略対称形状であるため、部材被覆部26,36を接続部分の両端に共用して接続部材2,3の種類、延いては金型の個数を更に低減させている。
実施の形態 3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る接続構造13の構成を示す斜視図であり、図11は、本発明の実施の形態3に係る接続部材4が備える接続化粧部材40及び端部化粧部材441(442)の構成を示す説明図である。
本実施の形態の接続構造13は、接続部分が略対称形状である実施の形態1,2の接続構造11,12とは異なり、接続部分が非対称形状である。
階段の踊り場には、水平方向に約90°に屈曲する階段壁63が設けられている。階段壁63は、矩形状の上面631と、上面631に連続的に、長手方向が約90°の角度で交差する矩形状の上面632とを有する。ただし、上面631,632夫々は略水平であり、上面631,632の接続部分(短辺)は、上面631,632の長辺に対して約45°に傾斜している。
笠木55,56は、幅及び厚みが夫々略等しい矩形状の板状部材を用いてなる。笠木55,56は、裏面が上面631,632に固定されて上面631,632を被覆することによって上面631,632を化粧し、また、踊り場の手すりとして利用される。
笠木55,56を被接続部材とする接続構造13は、接続部材4を介して、笠木55,56を接続してなる。ここで、笠木55,56の端面55a,56aは、笠木55,56の側面55d,56dに対して約45°の傾斜を有する。接続構造13によって接続された笠木55,56は、笠木55,56夫々の長手方向同士が約90°の配置角度を有し、笠木55,56の表面55c,56cが互いに約180°の配置角度を有し、接続部材4を介して端面55a,56aが略平行に対向している。
接続部材4は、1個の接続化粧部材40と、形状が異なる2個の端部化粧部材441,442とで構成されており、端部化粧部材441,442が、接続化粧部材40の両端に配されている。
接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442夫々はABSを用いてなり、笠木55,56の色合いに近似した色合いを有する。
なお、PP、NBR等を用いて接続部材4を形成してもよく、接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442夫々の材料が異なってもよい。
また、接続部材4の色合いは笠木55,56の色合いと異なってもよく、接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442夫々の色合いが異なってもよい。
さらに、接続部材4の表面に、接続部材4の装飾、保護等の目的で、例えばオレフィンシートを貼着してもよい。
接続化粧部材40は、押出成型によって形成された棒状の部材である。
接続化粧部材40の長さは笠木55,56の端面55a,56aの長辺の長さに略等しい。
接続構造13の接続化粧部材40は、実施の形態1の接続構造11を構成する場合に準備すべき接続化粧部材を切断してなる。このため、実施の形態1の接続化粧部材20を切り出すための接続化粧部材を形成する場合に用いる押出成型用の金型を、接続化粧部材40を切り出すための接続化粧部材を形成する場合に用いる押出成型用の金型として利用することができ、この結果、更に金型の個数を低減させることができる。
つまり、表面被覆部42は、幅方向中央部を中心に約125°の角度を有し、この角度は、笠木55,56の配置角度に無関係である。
なお、表面被覆部42の代わりに、笠木55,56の配置角度に応じて、幅方向中央部を中心に180°の角度を有する表面被覆部を用いてもよい。
このような接続化粧部材40は、介挿板部41が、笠木55,56の端面55a,56aの間に、端面55a,56aに略平行に介挿され、表面被覆部42が、端面55a,56aの長辺に沿い、この長辺の長さに応じて配され、笠木55,56夫々の端部表面55b,56b(笠木55,56の表面55c,56cの一部)を被覆する。
介挿板部41と端面55a,56aとの間には、両面テープT,Tが配されて、介挿板部41を端面55a,56aに固定(固着)している。
図12は、接続部材4の端部化粧部材441の構成を示す平面図であり、図13は、同じく側面図である。また、図14は、接続部材4の端部化粧部材442の構成を示す平面図であり、図15は、同じく側面図である。
端部化粧部材441,442は、異なるインジェクション金型を用いて夫々射出成型によって形成された部材であり、端部化粧部材441は接続構造13における階段壁63の屈曲の外側(凸側)に用いられ、端部化粧部材442は接続構造13における階段壁63の屈曲の内側(凹側)に用いられる。
端部化粧部材441,442の形状及びサイズは、接続化粧部材40の形状及びサイズに対応している。
端部化粧部材441,442は、側面視が矩形状の薄板状の介挿部451,452と、側面視がL字状の部材被覆部461,462とが一体に設けられてなる。
介挿部451,452の厚みは、接続化粧部材40の介挿板部41の厚みに略等しい。
図12及び図13に示すように、L字状の部材被覆部461の一側部461aは、矩形板状の他側部461bの長手方向一端に立設されている。一側部461aのL字の内側には、笠木55,56の外側の側面55d,56dに沿う凹状の90°の屈曲面461cが形成されている。
同様に、図14及び図15に示すように、L字状の部材被覆部462の一側部462aは、矩形板状の他側部462bの長手方向一端に立設されている。一側部462aのL字の内側には、笠木55,56の内側の側面に沿う凸状の270°の屈曲面462cが形成されている。
図12〜図15に示すように、他側部462b,462bのL字の内側には、介挿部451,452が、一側部461a,462aから適長離隔して一側部461a,462aの立設方向と同一方向に立設してある。ここで、一側部461a,462aと介挿部451,452との離隔距離は、接続化粧部材40の横断面の長手方向長さより長い(図11)。また、介挿部451,452は、介挿部451,452の短辺が他側部462b,462bの長辺に沿って、他側部462b,462bの幅方向中央部に配されている。
このような端部化粧部材441,442は、図10及び図11に示すように、介挿部451,452が、笠木55,56の端面55a,56aの間に、端面55a,56aに略平行に介挿される。また、部材被覆部461,462の一側部461a,462a及び他側部462b,462bが、夫々接続化粧部材40の長手方向の端部表面42a,42a(接続化粧部材40の湾曲面42bの各一部)及び端面を被覆する。
ここで、各一側部461a,462aの屈曲面461c,462cは笠木55,56の対応する側面に略密着して配される。
介挿部451,452と端面55a,56aとの間には、両面テープT,Tが配されて、介挿部451,452を端面55a,56aに固定(固着)している。
図11に示すように、介挿板部41と介挿板介挿部451,452とは笠木55,56の端面55a,56aに沿って並置される。このため、端面55a,56a間の離隔距離は、介挿板部41(又は介挿部451,452)の厚みと2枚分の両面テープTの厚みとの和に略等しい。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一の符号又は対応する符号を付してそれらの説明を省略する。
以上のような接続構造13を構成する場合、作業者は、端面55a,56aを有する笠木55,56と、射出成型された2個の端部化粧部材441,442と、押出成型された接続化粧部材とを準備する。この接続化粧部材は、端面55a,56aの長辺の長さより長く、この長さに応じて接続化粧部材を切断することによって、作業者は接続化粧部材40を準備する。
接続化粧部材40の端部は、後に端部表面42a,42a及び接続化粧部材40の両端面が端部化粧部材441,442で被覆されるため、接続化粧部材を切断する際に、接続化粧部材の端部を厳密な精度で切断する必要はない。つまり、接続化粧部材40の長さが端面55a,56aの長辺の長さより僅かに短くてもよく、端部表面42a、接続化粧部材40の両端面等が肌荒れしていてもよい。つまり、接続部材4は、接続化粧部材40を準備する際の作業性が向上されている。
笠木55,56、接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442を準備した作業者は、例えば、まず、階段壁63の上面631に、表面55cを表側にし、端面55aを階段壁63の上面632側にして笠木55を取り付ける。
次に作業者は、介挿板部41の両面夫々に両面テープTを固着した接続化粧部材40を準備し、笠木55の幅方向の一辺に沿わせて表面被覆部42の一側で端部表面55bを被覆しつつ、介挿板部41の一面を両面テープTで端面55aに固着する。
更に作業者は、介挿部451,452の両面夫々に両面テープTを固着した端部化粧部材441,442を準備し、部材被覆部461,462の一側部461a,462a及び他側部462b,462bで端部表面42a,42a及び接続化粧部材40の両端面を被覆しつつ、介挿部451,452の一面を両面テープTで端面55aに固着する。
最後に作業者は、階段壁63の上面632に、表面56cを表側にし、端面56aを階段壁63の上面631側にして笠木56を取り付ける。ただし、笠木56を取り付ける際、作業者は、笠木55に固着された接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442の位置をズラさないようにし、また、笠木56の幅方向の一辺に沿わせて表面被覆部42の他側で端部表面56bを被覆しつつ、端面56aを、夫々両面テープT,T,…が固着された介挿板部41の他面及び介挿部451,452他面に突き当てる。
以上のようにして笠木55,56は、接続構造13によって接続され、このとき、笠木55,56夫々の長手方向同士は約90°の配置角度を有し、表面55c,56cは互いに約180°の配置角度を有して、接続部材4を介して端面55a,56aが略平行に対向する。
また、接続化粧部材40が笠木55,56の端部表面55b,56bを化粧し、更に、端面55a,56a間の上部の空隙を目隠しする。
更にまた、端部化粧部材441,442が接続化粧部材40の端部表面42a,42a及び接続化粧部材40の両端面を化粧する。更に、端部化粧部材441,442の他側部462b,462bが端面55a,56a間の側部の空隙を目隠しし、しかも、笠木55,56の端部側面を化粧する。
また、笠木55,56の取り付けの際に、笠木55,56に僅かの段差が生じても、この段差を接続部材4によって目隠しすることができる。
このように、接続構造13は、笠木55,56の鋭い周縁を被覆して触感及び安全性を向上しつつ、作業性の向上、及び美観の向上を両立させている。
また、表面被覆部42の湾曲面42bが、接続部材4に触れた場合の触感及び安全性を向上させている。
なお、接続化粧部材40の介挿板部41及び端部化粧部材441,442の介挿部451,452の端面55a,56aに対する固定は両面テープT,T,…に限らず接着剤、ビス等を用いてもよく、複数の固定手段を併用してもよい。
また、笠木55,56、接続化粧部材40及び端部化粧部材441,442の取付手順は、本実施の形態の取付手順に限るものではない。
ところで、接続部材4は、異なる幅を有する笠木55,56に対して共用することができるため、接続部材4の種類を低減することができる。この結果、接続化粧部材40を切り出すための接続化粧部材を形成する場合に用いる1個の押出成型用の金型と、端部化粧部材441,442を形成する場合に用いる2個のインジェクション金型とを準備すればよい。
なお、接続化粧部材40及び各端部化粧部材441,442の形状は本実施の形態の形状に限るものではない。例えば接続化粧部材40の表面被覆部42の横断面形状が笠状ではなく円形状であってもよく、端部化粧部材441,442に、接続化粧部材40の端部を挿入する凹部が形成されていてもよい。
実施の形態1〜3においては、階段壁61〜63に取り付けられる笠木51〜56を例示したが、これに限るものではなく、例えば、柵の貫でもよい。
また、笠木51〜56は横断面矩形状の板状に限るものではなく、横断面変形六角形状の柱状、階段壁61〜63の上面又は端面を幅方向に囲繞する横断面コ字状の板状等でもよい。
本発明の実施の形態1に係る接続構造が用いられている階段を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る接続構造の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る接続部材が備える接続化粧部材及び端部化粧部材の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る接続部材の接続化粧部材の構成を示す説明図である。 図4におけるV−V線の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る接続部材の端部化粧部材の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る接続部材の端部化粧部材の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る接続構造の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る接続部材が備える接続化粧部材及び端部化粧部材の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る接続構造の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る接続部材が備える接続化粧部材及び端部化粧部材の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る接続部材の一の端部化粧部材の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る接続部材の一の端部化粧部材の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る接続部材の他の端部化粧部材の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る接続部材の他の端部化粧部材の構成を示す側面図である。 従来の接続構造の側面図である。
符号の説明
11,12,13 接続構造
2,3,4 接続部材
20,30,40 接続化粧部材
21,31,41 介挿板部
21a 端面(接続化粧部材の長手方向の端面)
22,32,42 表面被覆部
22a,32a,42a 端部表面(接続化粧部材の長手方向の端部表面)
22b,32b,42b 湾曲面(幅方向に湾曲する曲面)
24,34,44,441,442 端部化粧部材
25,35,451,452 介挿部
26,36,461,642 部材被覆部
51,52,53,54,55,56 笠木(被接続部材)
51a,52a,53a,54a,55a,56a 端面(被接続部材の端面)
51b,52b,53b,54b,55b,56b 端部表面(被接続部材夫々の端部表面)

Claims (6)

  1. 2個の板状又は棒状の被接続部材を、接続部材を介して、端面同士を略平行に対向させて接続してなる接続構造において、
    前記接続部材は、
    前記被接続部材の端面の間に、該端面に略平行に介挿される介挿板部、並びに、前記端面の一辺に沿い、該一辺の長さに応じて配され、前記被接続部材夫々の端部表面を被覆する表面被覆部が、一体に設けられてなる接続化粧部材と、
    前記被接続部材の端面の間に、該端面に略平行に介挿される介挿部、並びに、一側及び他側が夫々前記接続化粧部材の長手方向の端部表面及び端面を被覆する部材被覆部が、一体に設けられてなる端部化粧部材と
    を備え、
    前記介挿板部及び前記介挿部夫々を、前記被接続部材の端面の一方又は両方に固定してなることを特徴とする接続構造。
  2. 前記介挿板部及び前記介挿部夫々の厚みが略等しく、前記被接続部材の端面に沿って並置してあることを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
  3. 前記表面被覆部は、幅方向に湾曲する曲面を有し、該曲面の他面側の幅方向中央部に前記介挿板部が配してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の接続構造。
  4. 形状が略同一の2個の前記端部化粧部材を、前記接続化粧部材の両端に配してなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の接続構造。
  5. 形状が異なる2個の前記端部化粧部材を、前記接続化粧部材の両端に配してなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の接続構造。
  6. 2個の他の部材を接続するための接続部材において、
    条状部、及び該条状部の長手方向に沿って配されている板部が一体に設けられてなる接続化粧部材と、
    側及び他側が夫々前記接続化粧部材の長手方向の端部表面及び端面を被覆する部材被覆部、並びに、該部材被覆部から突出している突出部が一体に設けられてなる端部化粧部材と
    を備えることを特徴とする接続部材。
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