JP4901421B2 - 光線路試験システム - Google Patents

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Description

本発明は、光パルス測定器(Optical Time Domain Reflectometer)を用いて光ファイバの光損失を測定する光線路試験システムに関する。
ONU(Optical Network Unit)の直前に取付けられた反射器からの反射レベルを測定して、光パルス測定器で光ファイバ通信網の光ファイバの光損失を求める技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、光パルス測定器でONUの直前に取付けられた反射器からの反射レベル及び反射位置の変化を測定し、光ファイバ通信網で発生した故障の切り分けを行う技術が開示されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2003−222573号公報 特開平4−211204号公報
光ファイバ通信網に複数のONUが接続されている場合、特許文献1又は2で開示される技術では、1回の試験用光パルスの出射で複数のONUからの複数の反射パルスが測定されるため、事前にどの反射パルスがどのONUに対応するか特定する必要があった。ここで、事前に反射パルスとONUとの対応を特定しておかないと、反射パルスの反射レベルが変動しても、どのONUまでの間で故障が発生したかを切り分けるのが難しいという問題があった。
OLT(Optical Line Terminal)からONUまでの距離を設計図面から求めることで、反射パルスとONUとの対応を特定することが可能である。しかし、作業者が設計図面からOLTからONUまでの距離を求める方法では、設計図面の設計誤差に加え、クロージャー又はキャビネット内での光ファイバの接続余長があり、誤差が生じる場合がある。この誤差が生じることで、OLTから複数のONUまでの距離が近い場合、反射パルスとONUとの対応を正確に特定できない問題があった。
また、OLTとONUとを結ぶ光ファイバの長さを工事や点検の際、作業者がメジャー等の測定手段で測定し、OLTからONUまでの距離を求める方法がある。しかし、作業者が光ファイバの長さを実測することは大変な手間が掛かり、更に、光ファイバが配管内部に敷設されている場合、光ファイバの長さを測定することが非常に困難な問題があった。
本発明は、前記課題を解決するため、作業者がOLT等の近端側光通信装置からONU等の遠端側光通信装置までの距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能な光線路試験システムを提供することを目的とする。さらに、本発明は、光損失を求めると共に、光線路の故障であるか或いは遠端側光通信装置の故障であるかを切り分け可能な光線路試験システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光線路試験システムは、M個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとM−1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとの差分を求め、差分の中で最も高い反射レベルとなる反射位置までの距離をM個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行う試験合否判定手段を備えることを特徴とする。
具体的には、本発明に係る光線路試験システムは、近端側光通信装置、前記近端側光通信装置と通信するN個(但し、Nは正整数)の遠端側光通信装置、N以上に分岐する光分岐回路、前記近端側光通信装置と前記光分岐回路とを接続する第1光線路、前記光分岐回路と前記N個の遠端側光通信装置とをそれぞれ接続するN個の第2光線路、及び、前記N個の遠端側光通信装置と前記第2光線路との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システムであって、前記第1光線路に結合回路を介して接続され、前記遠端側光通信装置に向けて前記試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器と、前記光パルス測定器に前記試験用光パルスを出射させて前記光パルス測定器が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから前記結合回路と前記試験用光パルス反射手段との間の光損失を求め、前記光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段と、を備え、前記試験合否判定手段は、M個目(但し、Mは2以上N以下の数)の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、前記差分が最大となる前記反射位置までの距離を前記M個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行うことを特徴とする。
前記差分は、M個目の前記遠端側光通信装置のみに対応する。これによって、前記差分からM個目の前記遠端側光通信装置までの距離を求めることができる。従って、上記の光線路試験システムは、前記反射位置の対応付けを行うことによって、作業者が前記近端側光通信装置から前記遠端側光通信装置まで距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能である。さらに、上記の光線路試験システムは、光損失を求めると共に、光線路の故障であるか或いは遠端側光通信装置の故障であるかを切り分け可能である。
上記目的を達成するために、本発明に係る光線路試験システムは、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段、及び、M個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとM−1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとの差分を求め、差分の中で最も高い反射レベルとなる反射位置までの距離をM個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行う試験合否判定手段を備えることを特徴とする。
具体的には、本発明に係る光線路試験システムは、近端側光通信装置、前記近端側光通信装置と通信するN個(但し、Nは正整数)の遠端側光通信装置、N以上に分岐する光分岐回路、前記近端側光通信装置と前記光分岐回路とを接続する第1光線路、及び、前記光分岐回路と前記N個の遠端側光通信装置とをそれぞれ接続するN個の第2光線路、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システムであって、前記N個の遠端側光通信装置と前記第2光線路との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段と、前記第1光線路に結合回路を介して接続され、前記遠端側光通信装置に向けて前記試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器と、前記光パルス測定器に前記試験用光パルスを出射させて前記光パルス測定器が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから前記結合回路と前記試験用光パルス反射手段との間の光損失を求め、前記光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段と、を備え、前記試験合否判定手段は、M個目(但し、Mは2以上N以下の数)の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、前記差分が最大となる前記反射位置までの距離を前記M個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行うことを特徴とする。
前記差分は、M個目の前記遠端側光通信装置のみに対応する。これによって、前記差分からM個目の前記遠端側光通信装置までの距離を求めることができる。従って、上記の光線路試験システムは、前記反射位置の対応付けを行うことによって、作業者が前記近端側光通信装置から前記遠端側光通信装置まで距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能である。さらに、上記の光線路試験システムは、光損失を求めると共に、光線路の故障であるか或いは遠端側光通信装置の故障であるかを切り分け可能である。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記光ネットワークは、前記近端側光通信装置とM個目の前記遠端側光通信装置との間でリンクが確立されたときに、前記リンクが確立された旨のリンク情報を前記近端側光通信装置が前記試験合否判定手段に送信し、前記試験合否判定手段は、前記リンク情報を前記近端側光通信装置から受信した後に前記反射位置の対応付けを行うことが好ましい。
上記の光線路試験システムは、前記反射位置の対応付けを行う前にさらに前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されてしまうことで、前記反射位置の対応付けを行うことができない事態を減少させることができる。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記試験合否判定手段は、前記光パルス測定器の内部で発生するノイズによる前記反射レベルが最も高くなるノイズレベルを求め、前記ノイズレベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことが好ましい。
上記の光線路試験システムは、前記ノイズに影響されず、前記反射位置の対応付けを正確に行うことができる。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記試験合否判定手段は、前記光パルス測定器の測定する反射位置までの距離に対する後方散乱光の前記反射レベルが最も高くなる後方散乱光レベルを求め、前記後方散乱光レベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことが好ましい。
上記の光線路試験システムは、前記後方散乱光に影響されず、前記反射位置の対応付けを正確に行うことができる。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記光ネットワークは、前記光パルス測定器と前記遠端側光通信装置との間に光コネクタが配置され、前記試験合否判定手段は、前記光コネクタで発生する前記反射レベルが最も高くなる光コネクタ反射レベルを求め、前記光コネクタ反射レベルが前記後方散乱光レベルよりも高い場合、前記光コネクタ反射レベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことが好ましい。
上記の光線路試験システムは、前記光コネクタで発生する前記反射レベルに影響されず、前記反射位置の対応付けをより正確に行うことができる。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記試験の合否を表示する通信端末をさらに備え、前記試験合否判定手段は前記試験の合否を無線で前記通信端末に通知することが好ましい。
上記の光線路試験システムは、作業者の居場所に関わらず、前記通信端末を所持する作業者が試験の合否を知ることができ、利便性が良い。
本発明に係る光線路試験システムでは、前記光ネットワークは、前記近端側光通信装置が前記試験の合否を示す警告を前記遠端側光通信装置に転送し、前記遠端側光通信装置が前記警告に従って前記警告の内容を出力し、前記試験合否判定手段は、前記警告を前記近端側光通信装置に送信し前記警告を前記遠端側光通信装置に転送させることが好ましい。
上記の光線路試験システムは、前記遠端側光通信装置の近くにいる作業者に試験の合否を通知でき、利便性が良い。
本発明は、作業者がOLT等の近端側光通信装置からONU等の遠端側光通信装置までの距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能な光線路試験システムを提供することができる。さらに、本発明は、光損失を求めると共に、光線路の故障であるか或いは遠端側光通信装置の故障であるかを切り分け可能な光線路試験システムを提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。また、同一部材及び同一部位には同一符号を付した。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態に係る光線路試験システムの概略構成図を示した。第1実施形態に係る光線路試験システムは、近端側光通信装置10、近端側光通信装置10と通信する8個の遠端側光通信装置30、8以上に分岐する光分岐回路22、近端側光通信装置10と光分岐回路22とを接続する第1光線路20、光分岐回路22と8個の遠端側光通信装置30とをそれぞれ接続する8個の第2光線路24、及び、8個の遠端側光通信装置30と第2光線路24との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段60、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システム100であって、第1光線路20に結合回路52を介して接続され、遠端側光通信装置30に向けて試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器50と、光パルス測定器50に試験用光パルスを出射させて光パルス測定器が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから結合回路52と試験用光パルス反射手段60との間の光損失を求め、光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段70と、を備え、試験合否判定手段70は、M個目(但し、Mは2以上8以下の数)の遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されたときの反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されたときの反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、差分の中で最も高い反射レベルとなる反射位置までの距離をM個目の遠端側光通信装置30に対応させる反射位置の対応付けを行う。さらに、図1には、光スイッチ54を示した。なお、図1では、3個目〜7個目までの遠端側光通信装置及び第2光線路を省略している。
近端側光通信装置10としては、例えば、OLTがある。また、第1光線路20としては、芯線が1本の単芯光ファイバがある。また、光分岐回路22としては、例えば、光スプリッタがある。
第2光線路24としては、例えば、光ファイバがある。ここで、第2光線路24は、例えば、光分岐回路22からの引き込み区間(ドロップ区間)となっている。また、遠端側光通信装置30としては、例えば、ONUがある。さらに、試験用光パルス反射手段60としては、例えば、試験用光パルスを反射し、信号光を透過する光フィルタがある。図2に、試験用光パルス反射手段60を遠端側光通信装置30と第2光線路24との間に挿入する形態を示した。図1の光線路試験システム100では、図2(a)に示すように、試験用光パルス反射手段60は、遠端側光通信装置30の外部に配置されている。ここで、図2(b)に示すように、試験用光パルス反射手段60は、遠端側光通信装置30の内部に配置することが好ましい。これによって、遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されたとき、試験用光パルス反射手段60の設置する時間を要することなく速やかに試験を行うことが可能となる。
図1の結合回路52は、試験を行う光ファイバの芯線を選択する光スイッチ54と接続される。図1には図示していないが、光スイッチ54は、例えば、複数の結合回路と接続されている。光パルス測定器50は、例えば、光スイッチ54に光ファイバを介して接続される。試験合否判定手段70は、例えば、近端側光通信装置10、光パルス測定器50及び光スイッチ54に接続される。
図3に、第1実施形態における試験合否判定手段のブロック図を示した。試験合否判定手段70は、例えば、CPU71、OLTインターフェース72、光スイッチインターフェース73、光パルス測定器インターフェース74及び記憶部75を有する。CPU71は、例えば、OLTインターフェース72、光スイッチインターフェース73、光パルス測定器インターフェース74及び記憶部75の制御並びに試験の合否の判定に必要な演算を行う。OLTインターフェース72は、例えば、電気ケーブル等の電気的接続手段を介してOLT等の近端側光通信装置に接続するための端子である。光スイッチインターフェース73は、例えば、電気的接続手段を介して光スイッチに接続するための端子である。光パルス測定器インターフェース74は、例えば、電気的接続手段を介して光パルス測定器に接続するための端子である。これによって、図1の試験合否判定手段70は、近端側光通信装置10からの信号を受信し、光パルス測定器50及び光スイッチ54の制御が可能となる。
図3の記憶部75は、例えば、ONU記憶部75a、測定条件記憶部75b、測定結果記憶部75c、ノイズレベル記憶部75d、後方散乱光レベル記憶部75e及び光コネクタ反射レベル記憶部75fを有する。ONU記憶部75aは、例えば、第2光線路24に接続されたONU等の遠端側光通信装置の個数を記憶する。測定条件記憶部75bは、例えば、試験用光パルスの出力レベル、波長及びパルス幅、測定距離レンジ、サンプリングレート並びに平均化回数等の測定条件並びに試験の合否の基準となる規定値を記憶する。測定条件記憶部75bが記憶した測定条件を読み込こむことで、同一の測定条件での試験が可能となる。測定結果記憶部75cは、例えば、光パルス測定器が測定した反射レベル、光パルス測定器が測定した反射位置までの距離、光パルス測定器が測定した反射波形、及び、試験合否判定手段70が行う反射位置の対応付けを記憶する。ノイズレベル記憶部75dは、例えば、ノイズレベルを記憶する。後方散乱光レベル記憶部75eは、例えば、後方散乱光レベルを記憶する。光コネクタ反射レベル記憶部75fは、例えば、光コネクタ反射レベルを記憶する。なお、ノイズレベル、後方散乱光レベル及び光コネクタ反射レベルの詳細については、後述する。
図1の一点鎖線で囲われた部分、すなわち、2個目の遠端側光通信装置30aを第2光線路24aに接続する場合を例として、遠端側光通信装置30の接続作業の手順について説明する。図4に、遠端側光通信装置を光分岐手段に接続する作業のフローチャートを示した。まず、作業者は、図1の第2光線路24aの配線工事を実施する(図4のS101を参照。)。次に、作業者は、試験用光パルス反射手段60aを第2光線路24aの端に取り付ける(図4のS102を参照。)。作業者は、試験用光パルス反射手段60aが取付けられた第2光線路24aの端を遠端側光通信装置30aに接続し、遠端側光通信装置30aの電源を投入する(図4のS103を参照。)。作業者は、遠端側光通信装置30aと近端側光通信装置10とのリンクを開始させる。このとき、遠端側光通信装置30aが接続されたらリンクを確立できるように、近端側光通信装置10の設定を事前に行っておくことが好ましい。第1実施形態に係る光線路試験システムでは、光ネットワークは、近端側光通信装置10と2個目の遠端側光通信装置30との間でリンクが確立されたときに(図4のS104を参照。)、リンクが確立された旨のリンク情報を近端側光通信装置10が試験合否判定手段70に送信し(図4のS105を参照。)、試験合否判定手段70は、リンク情報を近端側光通信装置10から受信した後、すみやかに反射位置の対応付けを行うことが好ましい(図4のS106を参照。)。これによって、第1実施形態に係る光線路試験システムは、遠端側光通信装置30aを接続した後、反射位置の対応付けを行う前にさらに遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されてしまうことで、反射位置の対応付けを行うことができない事態を減少させることができる。また、反射位置の対応付けの詳細については、後述する。このとき、同時に2以上の遠端側光通信装置30を第2光線路24に接続しないように、遠端側光通信装置30の接続作業のスケジュールの調整を必要とする場合がある。なお、図4は遠端側光通信装置の接続作業の手順の一例であり、図4に示す手順に限定されない。
試験合否判定手段の動作について説明する。図5に、試験合否判定手段の処理のフローチャートを示した。まず、試験合否判定手段は、試験を行う芯線を光スイッチに選択させる(図5のS201を参照。)。次に、試験合否判定手段は、1個目の遠端側光通信装置が接続されたか判定する(図5のS202を参照。)。ここで、第2光線路に既に接続されている遠端側光通信装置の個数は、図3のONU記憶部75aから読み込むか、作業者が予め試験合否判定手段に登録するか、或いは、設備データベース(図1及び図3には図示していない。)から取得する。図5に示すように、試験合否判定手段は、1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合と2個目以降の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合とで、動作が異なる。まず、1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の試験合否判定手段の動作について説明する。
試験合否判定手段は、測定条件を設定し、設定した測定条件を記憶する(図5のS203を参照。)。設定した測定条件の下、試験合否判定手段は、光パルス測定器に試験用光パルスを出射させ、光パルス測定器が測定する反射レベルを記憶する(図5のS204を参照。)。試験合否判定手段は、反射レベルから反射位置の対応付けを行い、この反射位置の対応付けを記憶する(図5のS205を参照。)。図6に、1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の反射波形を示した。このとき、試験合否判定手段は、反射パルスαの中で最も高い反射レベルaとなる反射位置までの距離bを1個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行うことが好ましい。光ネットワークには、1個の試験用光パルス反射手段しか取付けられておらず、1個目の遠端側光通信装置に対応する反射パルスαが測定されるためである。試験合否判定手段は、反射位置までの距離に対する反射レベルから光損失を算出し、光損失と予め定められた規定値とを比較して試験の合否を判定する(図5のS206を参照。)。
次に、2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の試験合否判定手段の動作について説明する。図5のS201及びS202は、上記と同様である。試験合否判定手段は、記憶されている測定条件を読み込む(図5のS207を参照。)。読み込まれている測定条件の下、試験合否判定手段は、光パルス測定器に試験用光パルスを出射させ、光パルス測定器が測定する反射レベルを記憶する(図5のS208を参照。)。試験合否判定手段は、差分から反射位置の対応付けを行い、この反射位置の対応付けを記憶する(図5のS209を参照。)。図7に、2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の反射波形を示した。光ネットワークには2個の試験用光パルス反射手段が取り付けられているため、図7に示すように2個の遠端側光通信装置に対応する反射パルスα,βが測定される。ここで、1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルと2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとの差分を求める。図8に、図6の反射波形と図7の反射波形の差分波形を示した。試験合否判定手段は、差分の中で最も高い反射レベルcとなる反射位置までの距離dを2個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置として対応付けを行う。すなわち、図7で、距離dとなる反射パルスβが2個目の遠端側光通信装置として対応付けを行う。試験合否判定手段は、反射パルスβと反射位置までの距離dから光損失を算出し、光損失と予め定められた規定値とを比較して試験の合否を判定する(図5のS206を参照。)。従って、第1実施形態に係る光線路試験システムは、反射位置の対応付けを行うことによって、作業者が近端側光通信装置から遠端側光通信装置まで距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能である。
さらに、3個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときは、試験合否判定手段は、2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルと3個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射レベルとの差分から反射位置の対応付けを行う。
また、図5のフローチャートは、遠端側光通信装置の接続時の処理である。ここで、故障が発生した際、予め、試験合否判定手段に記憶されている反射レベルと故障発生時に測定した反射レベルの測定結果とを比較することで、どの遠端側光通信装置との間で故障が発生したかを特定可能である。さらに、第1実施形態に係る光線路試験システムは、光損失を求めると共に、試験用光パルス反射手段からの反射光が測定されなければ光線路の故障とし、或いは、試験用光パルス反射手段からの反射光が測定されれば遠端側光通信装置の故障とする故障の切り分けが可能である。なお、図5は試験合否判定手段の動作の一例であり、図5に示す手順に限定されない。
光パルス測定器の内部で発生するノイズの影響について、図9を用いて説明する。図9に、光パルス測定器の内部で発生するノイズxと2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形とを重ねて示した。図9の破線で示すように、反射パルスα,βにノイズxが重なっている。この場合、差分波形を求めると、図8に示すように、反射パルスγが凹凸の激しいギザギザ状となってしまう。図10に、光パルス測定器の内部で発生するノイズx及びノイズレベルeを示した。第1実施形態に係る光線路試験システムでは、試験合否判定手段は、光パルス測定器の内部で発生するノイズによる反射レベルが最も高くなるノイズレベルeを求め、ノイズレベルeを基準として反射位置の対応付けを行うことが好ましい。図11に、ノイズレベルeを基準とした場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示した。また、図12に、ノイズレベルeを基準とした場合の2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示した。ノイズレベルeを基準としているため、図11及び図12に示すように、ノイズに影響されない。図13に、図11の反射波形と図12の反射波形との差分波形を示した。図11及び図12のようにノイズに影響されないことで、図13の反射パルスβは、ギザギザ状とならず、2個目の遠端側光通信装置に対応する反射パルス(図12の反射パルスβを参照。)と略等しくなる。これによって、第1実施形態に係る光線路試験システムは、ノイズに影響されず、反射位置の対応付けを正確に行うことができる。
第1光線路及び第2光線路では、試験の際に光線路内で後方散乱光が反射波形とともに測定される場合がある。図14に、ノイズx及び後方散乱光yが測定される場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示した。ここで、反射パルスδが遠端側光通信装置に対応する反射パルスである。図14に示すように、ノイズレベルeより、後方散乱光レベルfの方が高くなる。また、後方散乱光yとノイズxとが重なる場合、ノイズレベルeが変化し、試験合否判定手段が誤ってノイズを反射位置と対応付けてしまうことがある。第1実施形態に係る光線路試験システムでは、試験合否判定手段は、光パルス測定器の測定する反射位置までの距離に対する後方散乱光yの反射レベルが最も高くなる後方散乱光レベルfを求め、後方散乱光レベルfを基準として反射位置の対応付けを行うことが好ましい。これによって、第1実施形態に係る光線路試験システムは、後方散乱光に影響されず、反射位置の対応付けを正確に行うことができる。
後方散乱光レベルfは、光パルス測定器の出荷時に工場等でダミーファイバを用いて後方散乱光レベルfを算出しても良い。もしくは、光パルス測定器がダミーファイバを内部に備えて後方散乱光レベルfを随時測定可能としても良い。なお、後方散乱光と重なるノイズ幅は、平均化回数と相関し、これを考慮すると、反射位置の対応付けがさらに正確になる。
光パルス測定器と遠端側光通信装置との間に光コネクタが配置されている場合、光コネクタで発生する反射パルスが後方散乱光に重なって測定される場合がある。図15に、ノイズx、後方散乱光y及び光コネクタで発生する反射パルスzが測定される場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示した。ここで、光コネクタで発生する反射パルスzが光コネクタの温度変化又は経年劣化によって変化した場合、光コネクタで発生する反射パルスzを測定してしまうことがある。第1実施形態に係る光線路試験システムでは、光ネットワークは、光パルス測定器と遠端側光通信装置との間に光コネクタが配置され、試験合否判定手段は、光コネクタで発生する反射レベルzが最も高くなる光コネクタ反射レベルgを求め、光コネクタ反射レベルgが後方散乱光レベルfよりも高い場合、光コネクタ反射レベルgを基準として反射位置の対応付けを行うことが好ましい。これによって、第1実施形態に係る光線路試験システムは、光コネクタで発生する反射レベルに影響されず、反射位置の対応付けを正確に行うことができる。
基準となる光コネクタの反射レベルとして、例えば、光コネクタの代表的な反射減衰量である40dBから求めれば、試験合否判定手段が誤った反射位置の対応付けを行うといった問題が発生することはない。ただし、光コネクタによって代表的な反射減衰量が異なる為、光コネクタの反射レベルを求める方法としては、該当する光線路に使われる光コネクタの種別と、光コネクタの種別毎に有する工事規格値から基準となる光コネクタの反射レベルを用いれば良い。なお、光コネクタが外部要因で劣化することによって反射減衰量が、例えば、20dBに悪化した場合、光コネクタでの反射レベルが光コネクタ反射レベルgを超え、かつ、反射パルスδをも超えた場合、試験合否判定手段が故障と判断する。第1実施形態に係る光線路試験システムは、光線路の故障の検出が目的であるため、光コネクタの故障を検出しても運用上問題ない。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る光線路試験システムについて、第1実施形態に係る光線路試験システムと異なる点を中心に説明する。図16に、第2実施形態に係る光線路試験システムの概略構成図を示した。第2実施形態に係る光線路試験システムは、近端側光通信装置10、近端側光通信装置10と通信する8個の遠端側光通信装置30、8以上に分岐する光分岐回路22、近端側光通信装置10と光分岐回路22とを接続する第1光線路20、及び、光分岐回路22と8個の遠端側光通信装置30とをそれぞれ接続する8個の第2光線路24、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システム101であって、8個の遠端側光通信装置30と第2光線路24との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段60と、第1光線路20に結合回路52を介して接続され、遠端側光通信装置30に向けて試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器50と、光パルス測定器50に試験用光パルスを出射させて光パルス測定器50が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから結合回路52と試験用光パルス反射手段60との間の光損失を求め、光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段70と、を備え、試験合否判定手段70は、M個目(但し、Mは2以上8以下の数)の遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されたときの反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の遠端側光通信装置30が第2光線路24に接続されたときの反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、差分の中で最も高い反射レベルとなる反射位置までの距離をM個目の遠端側光通信装置30に対応させる反射位置の対応付けを行う。なお、図16では、3個目〜7個目までの遠端側光通信装置及び第2光線路を省略し、無線通信手段80及び通信端末90を示した。無線通信手段80は、例えば、無線で通信する機能を有する。
図17に、第2実施形態における試験合否判定手段のブロック図を示した。試験合否判定手段70は、無線インターフェース76を介して無線通信手段80が接続される。
図16の通信端末90は、無線で通信する機能を有する端末であり、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistants)及び無線通信機能を備えたノート型パソコンである。第2実施形態に係る光線路試験システムでは、試験の合否を表示する通信端末90をさらに備え、試験合否判定手段70は試験の合否を無線で通信端末90に通知することが好ましい。第2実施形態に係る光線路試験システムは、作業者の居場所に関わらず、通信端末を所持する作業者に試験の合否を通知でき、利便性が良い。
以上のように、第2実施形態係る光線路試験システムは、第1実施形態に係る光線路試験システムと同様に、反射位置の対応付けを行うことによって、作業者が近端側光通信装置から遠端側光通信装置まで距離を設計図面から求めることなく或いは実測することなく、どの遠端側光通信装置に対応する試験用光パルス反射手段からの反射パルスであるかを特定可能である。さらに、第2実施形態に係る光線路試験システムは、第1実施形態に係る光線路試験システムと同様に、光損失を求めると共に、光線路の故障であるか或いは遠端側光通信装置の故障であるかを切り分け可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る光線路試験システムについて、第2実施形態に係る光線路試験システムと異なる点を中心に説明する。第3実施形態に係る光線路試験システムでは、図16の通信端末90の代わりに、光ネットワークは、近端側光通信装置10が試験の合否を示す警告を遠端側光通信装置30に転送し、遠端側光通信装置30が警告に従って警告の内容を出力し、試験合否判定手段70は、警告を近端側光通信装置10に送信し警告を遠端側光通信装置30に転送させても良い。遠端側光通信装置30が備える警告を出力する手段としては、例えば、アラームランプ、アラーム音又は音声を出力するスピーカー、警告文を出力するディスプレイがある。第3実施形態に係る光線路試験システムは、遠端側光通信装置10の近くにいる作業者に試験の合否を通知でき、利便性が良い。
以上のように、第3実施形態に係る光線路試験システムは、第2実施形態に係る光線路試験システムと同様に効果に加え、既存の光ネットワークを利用して警告を転送できるので低コストである。
本発明に係る光通信システムは、PON(Passive Optical Network)をはじめとする光ネットワークで利用することができる。
第1実施形態に係る光線路試験システムの概略構成図である。 試験用光パルス反射手段を遠端側光通信装置と第2光線路との間に挿入する形態を示す概念図である。 試験合否判定手段のブロック図である。 遠端側光通信装置を光分岐手段に接続する作業のフローチャートである。 試験合否判定手段の処理のフローチャートである。 1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の反射波形を示す概念図である。 2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続された場合の反射波形を示す概念図である。 図6の反射波形と図7の反射波形との差分波形を示す概念図である。 パルス測定器の内部で発生するノイズと2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形とを重ねた概念図である。 光パルス測定器の内部で発生するノイズ及びノイズレベルを示す概念図である。 ノイズレベルを基準とした場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示す概念図である。 ノイズレベルを基準とした場合の2個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示す図である。 図11の反射波形と図12の反射波形との差分波形を示す図である。 ノイズ及び後方散乱光が測定される場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示す図である。 ノイズ、後方散乱光及び光コネクタで発生する反射波形が測定される場合の1個目の遠端側光通信装置が第2光線路に接続されたときの反射波形を示す図である。 第2実施形態に係る光線路試験システムの概略構成図である。 第2実施形態における試験合否判定手段のブロック図である。
符号の説明
100、101 光線路試験システム
10 近端側光通信装置
20 第1光線路
22 光分岐回路
24、24a 第2光線路
30、30a 遠端側光通信装置
50 光パルス測定器
52 結合回路
54 光スイッチ
60、60a 試験用光パルス反射手段
70 試験合否判定手段
71 CPU
72 OLTインターフェース
73 光スイッチインターフェース
74 光パルス測定器インターフェース
75 記憶部
75a ONU記憶部
75b 測定条件記憶部
75c 測定結果記憶部
75d ノイズレベル記憶部
75e 後方散乱光レベル記憶部
75f 光コネクタ反射レベル記憶部
76 無線インターフェース
80 無線通信手段
90 通信端末
a、c 反射レベルの最高値
b、d 反射位置からの距離
e ノイズレベル
f 後方散乱光レベル
g 光コネクタ反射レベル
x ノイズ
y 後方散乱光
z 光コネクタで発生する反射パルス
α、β、γ、δ 反射パルス

Claims (8)

  1. 近端側光通信装置、前記近端側光通信装置と通信するN個(但し、Nは正整数)の遠端側光通信装置、N以上に分岐する光分岐回路、前記近端側光通信装置と前記光分岐回路とを接続する第1光線路、前記光分岐回路と前記N個の遠端側光通信装置とをそれぞれ接続するN個の第2光線路、及び、前記N個の遠端側光通信装置と前記第2光線路との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システムであって、
    前記第1光線路に結合回路を介して接続され、前記遠端側光通信装置に向けて前記試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器と、
    前記光パルス測定器に前記試験用光パルスを出射させて前記光パルス測定器が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから前記結合回路と前記試験用光パルス反射手段との間の光損失を求め、前記光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段と、を備え、
    前記試験合否判定手段は、M個目(但し、Mは2以上N以下の数)の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、前記差分が最大となる前記反射位置までの距離を前記M個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行うことを特徴とする光線路試験システム。
  2. 近端側光通信装置、前記近端側光通信装置と通信するN個(但し、Nは正整数)の遠端側光通信装置、N以上に分岐する光分岐回路、前記近端側光通信装置と前記光分岐回路とを接続する第1光線路、及び、前記光分岐回路と前記N個の遠端側光通信装置とをそれぞれ接続するN個の第2光線路、を有する光ネットワークを試験する光線路試験システムであって、
    前記N個の遠端側光通信装置と前記第2光線路との間に挿入され、試験用光パルスを反射する試験用光パルス反射手段と、
    前記第1光線路に結合回路を介して接続され、前記遠端側光通信装置に向けて前記試験用光パルスを出射し、反射位置までの距離に対する反射レベルを測定する光パルス測定器と、
    前記光パルス測定器に前記試験用光パルスを出射させて前記光パルス測定器が測定する反射位置までの距離に対する反射レベルから前記結合回路と前記試験用光パルス反射手段との間の光損失を求め、前記光損失に基づいて試験の合否を判定する試験合否判定手段と、を備え、
    前記試験合否判定手段は、M個目(但し、Mは2以上N以下の数)の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとM−1個目の前記遠端側光通信装置が前記第2光線路に接続されたときの前記反射位置までの距離に対する反射レベルとの差分を求め、前記差分が最大となる前記反射位置までの距離を前記M個目の遠端側光通信装置に対応させる反射位置の対応付けを行うことを特徴とする光線路試験システム。
  3. 前記光ネットワークは、前記近端側光通信装置とM個目の前記遠端側光通信装置との間でリンクが確立されたときに、前記リンクが確立された旨のリンク情報を前記近端側光通信装置が前記試験合否判定手段に送信し、
    前記試験合否判定手段は、前記リンク情報を前記近端側光通信装置から受信した後に前記反射位置の対応付けを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光線路試験システム。
  4. 前記試験合否判定手段は、前記光パルス測定器の内部で発生するノイズによる前記反射レベルが最も高くなるノイズレベルを求め、前記ノイズレベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光線路試験システム。
  5. 前記試験合否判定手段は、前記光パルス測定器の測定する反射位置までの距離に対する後方散乱光の前記反射レベルが最も高くなる後方散乱光レベルを求め、前記後方散乱光レベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光線路試験システム。
  6. 前記光ネットワークは、前記光パルス測定器と前記遠端側光通信装置との間に光コネクタが配置され、
    前記試験合否判定手段は、前記光コネクタで発生する前記反射レベルが最も高くなる光コネクタ反射レベルを求め、前記光コネクタ反射レベルが前記後方散乱光レベルよりも高い場合、前記光コネクタ反射レベルを基準として前記反射位置の対応付けを行うことを特徴とする請求項5に記載の光線路試験システム。
  7. 前記試験の合否を表示する通信端末をさらに備え、前記試験合否判定手段は前記試験の合否を無線で前記通信端末に通知することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光線路試験システム。
  8. 前記光ネットワークは、前記近端側光通信装置が前記試験の合否を示す警告を前記遠端側光通信装置に転送し、前記遠端側光通信装置が前記警告に従って前記警告の内容を出力し、
    前記試験合否判定手段は、前記警告を前記近端側光通信装置に送信し前記警告を前記遠端側光通信装置に転送させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光線路試験システム。
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