JP4901355B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明はレーザ加工装置に関し、特に、レーザビームの断面を整形する光学系を有するレーザ加工装置に関する。
シリンドリカルレンズアレイを用いてレーザビームを複数の光線束に分割し、分割された複数の光線束を集光レンズで重ね合わせることにより、ビーム断面を整形するとともに、ビーム断面内の光強度分布を均一化するホモジナイザがレーザ加工装置に用いられている(例えば特許文献1参照)。
ホモジナイザにより、例えば、一方向に細長い形状のビーム断面を持つレーザビームを生成することができる。このようなレーザビームは、例えば、レーザビームにより非晶質シリコン膜を多結晶化するレーザアニールに用いられている。非晶質シリコン膜が形成された被加工面上で、ビーム断面の長さ方向に直交する方向にレーザビームを走査することにより、レーザビームが走査された領域のシリコン膜を多結晶化することができる。
例えば加工対象物の寸法に応じて、レーザアニールに用いるレーザビームの断面の長さを変えたい場合がある。このような場合、ホモジナイザが有するシリンドリカルレンズアレイの位置を基準位置からレーザビームの進行方向に対して変化させることにより、被加工面上のビーム断面の長さをある程度変化させることができる。
例えば、基準位置に配置されたシリンドリカルレンズアレイにより100mmの長さのビーム断面が得られるようなホモジナイザでは、シリンドリカルレンズアレイをレーザビームの進行方向に対して移動させることにより、80〜120mm程度の長さのビーム断面を得ることができる。
特開2002−025933号公報
上述のような技術では、ビーム断面の長さを大幅に変えることができない。例えば、基準位置に配置されたシリンドリカルレンズアレイにより100mmの長さのビーム断面が得られるようなホモジナイザで、50mmの長さのビーム断面を得ることは困難である。
なお、シリンドリカルレンズアレイを基準位置からレーザビームの進行方向に関して移動させることによりビーム断面の長さを変化させることに伴って、被加工面上のビーム断面内の光強度分布が所望のものからずれるという問題も生じる。
本発明の一目的は、ビーム断面の寸法を容易に大幅に変化させることが可能なレーザ加工装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ビーム断面を整形するための新規な光学系を有するレーザ加工装置を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、レーザビームを出射するレーザ光源と、第1の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、入射するレーザビームの進行方向に交差する第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第1のレンズアレイ系と、第2の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、前記第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第2のレンズアレイ系と、前記第1のレンズアレイ系が前記第1の位置に配置され、かつ前記第2のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第1の状態と、前記第2のレンズアレイ系が前記第2の位置に配置され、かつ前記第1のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第2の状態とを切り換えるように、前記第1及び第2のレンズアレイ系を移動させる第1のレンズアレイ系移動機構と、集光レンズと、レーザビームが入射する加工対象物を保持するための保持台とを有し、前記第1の状態で、前記第1のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して第1の寸法を持つビーム断面を生成し、前記第2の状態で、前記第2のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して前記第1の寸法と異なる寸法を持つビーム断面を生成し、さらに、前記第1のレンズアレイ系が含むレンズアレイを保持する第1の保持部材と、前記第1の保持部材を移動可能に保持する第2の保持部材と、前記第2の保持部材に対し、前記第1の保持部材に保持されたレンズアレイの各レンズが並ぶ方向に関して、該第1の保持部材を微動させる微動機構とを有し、前記第1のレンズアレイ系移動機構は、前記第2の保持部材を移動させることにより前記第1のレンズアレイ系を移動させるレーザ加工装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、レーザビームを出射するレーザ光源と、第1の位置に配置され、入射するレーザビームの進行方向に交差する第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第1のレンズアレイ系と、第2の位置に配置され、前記第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第2のレンズアレイ系と、前記第1のレンズアレイ系に入射するようにレーザビームを導き、かつ前記第2のレンズアレイ系にはレーザビームを入射させない第1の状態と、前記第2のレンズアレイ系に入射するようにレーザビームを導き、かつ前記第1のレンズアレイ系にはレーザビームを入射させない第2の状態とを切り換える光路切り換え光学系と、集光レンズと、レーザビームが入射する加工対象物を保持するための保持台と
を有し、前記第1の状態で、該第1のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して第1の寸法を持つビーム断面を生成し、前記第2の状態で、該第2のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して前記第1の寸法と異なる寸法を持つビーム断面を生成するレーザ加工装置が提供される。
第1の観点によるレーザ加工装置は、第1のレンズアレイ系移動機構が、第1の状態と第2の状態とを切り換える。これにより、被加工面上で、第1の状態に対応する寸法のビーム断面と第2の状態に対応する寸法のビーム断面とを切り換えることができる。
第2の観点によるレーザ加工装置は、光路切り換え光学系が、第1の状態と第2の状態とを切り換える。これにより、被加工面上で、第1の状態に対応する寸法のビーム断面と第2の状態に対応する寸法のビーム断面とを切り換えることができる。
図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置について説明する。図1(A)は、第1の実施例のレーザ加工装置の概略図である。レーザ光源1が、レーザビームを出射する。レーザ光源1は、例えばNd:YAGレーザの2倍高調波を出射する。レーザ光源1から出射されたレーザビームが、ズーム光学系2を経てホモジナイザ光学系3に入射する。ズーム光学系2により、ホモジナイザ光学系3に入射するレーザビームの断面を所望の大きさにすることができる。
ホモジナイザ光学系3は、短尺用レンズアレイ系11、第1の長尺用レンズアレイ系12、第2の長尺用レンズアレイ系13、集光レンズ21、第1のリニアステージ機構32、及び第2のリニアステージ機構33を含む。制御装置100が、第1及び第2のリニアステージ機構32及び33を制御する。
第1のリニアステージ機構32が、第1の長尺用レンズアレイ系12を、入射するレーザビームの進行方向に直交する方向に移動可能に保持する。第2のリニアステージ機構33が、第2の長尺用レンズアレイ系13を、入射するレーザビームの進行方向に直交する方向に移動可能に保持する。
ホモジナイザ光学系3は、第1の長尺用レンズアレイ系12が、第1のリニアステージ機構32によりレーザビームの光路上に配置され、第2の長尺用レンズアレイ系13が、第2のリニアステージ機構33によりレーザビームの入射しない位置に退避された第1の状態で用いられるか、または、第2の長尺用レンズアレイ系13が、第2のリニアステージ機構33によりレーザビームの光路上に配置され、第1の長尺用レンズアレイ系12が、第1のリニアステージ機構32によりレーザビームの入射しない位置に退避された第2の状態で用いられる。図1(A)には、第1の状態に設定されたホモジナイザ光学系3を示す。
ホモジナイザ光学系3を透過したレーザビームが、加工対象物4に入射する。ホモジナイザ光学系3は、加工対象物4の表面上(被加工面上)で、ビーム断面を一方向に細長い形状に整形するとともにビーム断面内の光強度分布を均一に近づける。ホモジナイザ光学系3が第1の状態に設定されているときの被加工面上のビーム断面の長さは例えば50mmであり、第2の状態に設定されているときの被加工面上のビーム断面の長さは例えば100mmである。被加工面上のビーム断面の幅は、第1及び第2の状態の双方で、例えば50μmである。
加工対象物4は、例えば、表面に非晶質シリコン膜が形成されたガラス基板である。XYステージ5が、加工対象物4を保持する。XYステージ5は、加工対象物4を被加工面に平行な面内で移動させることができる。被加工面上で、断面が一方向に細長い形状に整形されたレーザビームをビーム断面の幅方向に走査することにより、走査された領域内のシリコン膜を多結晶化することができる。
次に、図1(B)、図1(C)、及び図2を参照して、第1の状態で第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21が構成する光学系について説明する。ここで、ホモジナイザ光学系3に入射するレーザビームの進行方向に平行なZ軸を有するXYZ直交座標系を定義する。レーザビームが進行する向きをZ軸正方向とする。図1(B)は、X軸方向に平行な視線で見た第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21を示し、図1(C)は、Y軸方向に平行な視線で見た第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21を示す。
第1の長尺用レンズアレイ系12は、Z軸方向に所定の間隔を隔てて並べられた2列のシリンドリカルレンズアレイ121及び122から構成される。シリンドリカルレンズアレイ121及び122はそれぞれ、母線方向がX軸方向と平行になる姿勢に保持されてY軸方向に平行な方向に並ぶ複数のシリンドリカルレンズから構成される。両シリンドリカルレンズアレイ121及び122が有するシリンドリカルレンズの本数は等しい。
シリンドリカルレンズアレイ121を構成する複数のシリンドリカルレンズは同一形状を有し、シリンドリカルレンズアレイ122を構成する複数のシリンドリカルレンズは同一形状を有する。シリンドリカルレンズアレイ121及び122の各シリンドリカルレンズのY軸方向に関する幅は等しい。なお、シリンドリカルレンズアレイ121のシリンドリカルレンズとシリンドリカルレンズアレイ122のシリンドリカルレンズとは、互いに同一の形状とは限らない。
Y軸の負方向から正方向に並べられた各シリンドリカルレンズのY軸方向に関する中心が相互に一致するように、シリンドリカルレンズアレイ121及び122が配置されている。
レーザビームがシリンドリカルレンズアレイ121に入射する。シリンドリカルレンズアレイ121に入射するレーザビームの断面内のY軸方向に関する光強度分布Dyは、ビーム断面の中心部分で相対的に高く周辺部分で相対的に低く、また、ビーム断面の中心を挟んでY軸方向に関してほぼ対称である。
入射レーザビームの断面のY軸方向に関する中心が、シリンドリカルレンズアレイ121のY軸方向に関する中心を通過するように、第1の状態で、入射レーザビームと第1の長尺用レンズアレイ系12との相対位置が設定される。
シリンドリカルレンズアレイ121に入射したレーザビームが、Y軸方向に関して、シリンドリカルレンズアレイ121の各シリンドリカルレンズに対応した本数の光線束に分割される。シリンドリカルレンズアレイ121で分割された各光線束が、シリンドリカルレンズアレイ122の対応する各シリンドリカルレンズを透過する。図1(C)に示すように、X軸方向については、シリンドリカルレンズアレイ121及び122は単なる透明な平板と等価である。
第1の状態で、第1の長尺用レンズアレイ系12を透過したレーザビームが、集光レンズ21を透過して、加工対象物4に入射する。集光レンズ21は、第1の長尺用レンズアレイ系12でY軸方向に関して分割された複数の光線束を、被加工面上でY軸方向に関して同一の範囲に重ね合わせる。これにより、被加工面上でY軸方向に関して所定の寸法を持つビーム断面が得られる。
Y軸方向に関してシリンドリカルレンズアレイ121の中心からそれぞれ等しい距離に配置された1対のシリンドリカルレンズについて考える。これら2つのシリンドリカルレンズをそれぞれ透過した2本の光線束の、Y軸方向に関する光強度分布は、互いに反対の増減傾向を有する。従って、これら2本の光線束がY軸方向に関して同一の範囲に重ね合わせられた光では、Y軸方向に関する光強度分布が均一に近づいている。
Y軸方向に関する光強度分布が互いに反対の増減傾向を有する光線束の対のすべてが、集光レンズ21により同一の範囲に重ね合わせられる。このようにして、被加工面上でY軸方向に関して断面内の光強度分布が均一に近づけられたレーザビームが得られる。
さらに、図2を参照して、第1の状態で第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21が構成する光学系について説明する。図2の上側の図は、X軸方向に平行な視線で見た第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21を示す。なお、図2では、第1の長尺用レンズアレイ系12のレンズアレイの1組を代表して示す。
第1の長尺用レンズアレイ系12の焦点距離がfa1であり、集光レンズ21の焦点距離がfcである。集光レンズ21の焦点距離fcが、第1の長尺用レンズアレイ系12の焦点距離fa1よりも長い。第1の長尺用レンズアレイ系12及び集光レンズ21は、Y軸方向に関して倍率fc/fa1を有する拡大光学系を構成する。第1の長尺用レンズアレイ系12を構成する各シリンドリカルレンズのY軸方向に関する幅をhy1とすると、シリンドリカルレンズの幅hy1がfc/fa1倍された長さのビーム断面が、被加工面上に生成される。
次に、図1に戻って、第2の状態で第2の長尺用レンズアレイ系13及び集光レンズ21が構成する光学系について説明する。第2の長尺用レンズアレイ系13は、Z軸方向に所定の間隔を隔てて並べられた2列のシリンドリカルレンズアレイ131及び132から構成される。
シリンドリカルレンズアレイ131及び132は、第1の長尺用レンズアレイ系12を構成するシリンドリカルレンズアレイ121及び122と、それぞれ異なる焦点距離を有する。Z軸方向に関して、シリンドリカルレンズアレイ131から132までの間隔は、第1の長尺用レンズアレイ系12のシリンドリカルレンズアレイ121から122までの間隔と異なっている。第2の長尺用レンズアレイ系13は、その他は、第1の長尺用レンズアレイ系12と同様な構成を有する。
第2の状態では、入射レーザビームの断面のY軸方向に関する中心が、シリンドリカルレンズアレイ131のY軸方向に関する中心を通過するように、入射レーザビームと第2の長尺用レンズアレイ系13との相対位置が設定される。
第2の状態では、第2の長尺用レンズアレイ系13でY軸方向に関して分割された複数の光線束が、集光レンズ21により被加工面上でY軸方向に関して同一の範囲に重ね合わされて、被加工面上でY軸方向に関して所定の寸法を持ち、光強度分布が均一に近づけられたビーム断面が得られる。
さらに、図2を参照して、第2の状態で第2の長尺用レンズアレイ系13及び集光レンズ21が構成する光学系について説明する。図2の下側の図は、X軸方向に平行な視線で見た第2の長尺用レンズアレイ系13及び集光レンズ21を示す。なお、図2では、第2の長尺用レンズアレイ系13のレンズアレイの1組を代表して示す。
第2の長尺用レンズアレイ系13の焦点距離がfa2である。第2の長尺用レンズアレイ系13の焦点距離fa2は、第1の長尺用レンズアレイ系12の焦点距離fa1よりも短い。また、集光レンズ21の焦点距離fcが、第2の長尺用レンズアレイ系13の焦点距離fa2よりも長い。
第2の長尺用レンズアレイ系13及び集光レンズ21は、Y軸方向に関して倍率fc/fa2を有する拡大光学系を構成する。第2の長尺用レンズアレイ系13を構成する各シリンドリカルレンズのY軸方向に関する幅をhy2とすると、シリンドリカルレンズの幅hy2がfc/fa2倍された長さのビーム断面が、被加工面上に生成される。
第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13の各シリンドリカルレンズの幅hy1及びhy2が等しいとする。例えば、第2の長尺用レンズアレイ系13の焦点距離fa2が、第1の長尺用レンズアレイ系12の焦点距離fa1の1/2である場合について考えると、第2の状態の拡大倍率fc/fa2は、第1の状態の拡大倍率fc/fa1の2倍となる。つまり、このような場合、第2の状態で生成されるビーム断面の長さが、第1の状態のそれの2倍となる。このように、第1の状態と第2の状態とを切り換えることにより、被加工面上のビーム断面のY軸方向に関する寸法を切り換えることができる。
次に、再び図1を参照して、短尺用レンズアレイ系11及び集光レンズ21が構成する光学系について説明する。短尺用レンズアレイ系11は、1つの長尺用レンズアレイ系をXY面に平行な面内で90度回転させた構成を有する。短尺レンズアレイ系11は、Z軸方向に所定の間隔を隔てて並べられた2列のシリンドリカルレンズアレイ111及び112から構成され、シリンドリカルレンズアレイ111及び112はそれぞれ、母線方向がY軸方向と平行で、X軸方向に並ぶ複数のシリンドリカルレンズから構成される。短尺用レンズアレイ系11は、それに入射したレーザビームを、X軸方向に関して複数の光線束に分割する。
短尺用レンズアレイ系11でX軸方向に関して分割された複数の光線束が、集光レンズ21により被加工面上でX軸方向に関して同一の範囲に重ね合わされて、被加工面上でX軸方向に関して所定の寸法を持ち、光強度分布が均一に近づけられたビーム断面が得られる。
ただし、短尺用レンズアレイ系11の焦点距離fbは、集光レンズ21の焦点距離fcよりも長い。短尺用レンズアレイ系11及び集光レンズ21は、X軸方向に関して倍率fc/fbを有する縮小光学系を構成する。短尺用レンズアレイ系11を構成する各シリンドリカルレンズのX軸方向に関する幅をhxとすると、シリンドリカルレンズの幅hxがfc/fb倍された幅のビーム断面が、被加工面上に生成される。
次に、図3(A)及び図3(B)を参照して、第1のリニアステージ機構32、第2のリニアステージ機構33、及び、シリンドリカルレンズアレイの保持機構について説明する。
図3(A)は、X軸方向に平行な視線で見た第1及び第2のリニアステージ機構32及び33と、それらにそれぞれ保持された第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13を概略的に示す。
第1のリニアステージ機構32は、移動台322を含むリニアガイド321と、駆動機構323を有する。駆動機構323が、移動台322を、リニアガイド321のレールに沿ってY軸方向に移動させる。
レンズ保持機構41及び42が、それぞれ、シリンドリカルレンズアレイ121及び122を保持する。レンズ保持機構41及び42が、第1のリニアステージ機構32の移動台322に取り付けられている。移動台322を移動させることにより、第1の長尺用レンズアレイ系12のシリンドリカルレンズアレイ121及び122をY軸方向に移動させることができる。
第2のリニアステージ機構33も、第1のリニアステージ機構32と同様の構成を有する。第2の長尺用レンズアレイ系13のシリンドリカルレンズアレイ131及び132が、それぞれ、レンズ保持機構43及び44に保持され、レンズ保持機構43及び44が、第2のリニアステージ機構33の移動台332に取り付けられている。移動台332を移動させることにより、第2の長尺用レンズアレイ系13のシリンドリカルレンズアレイ131及び132をY軸方向に移動させることができる。
図3(B)は、Z軸方向に平行な視線で見た第1のリニアステージ機構32と、それに取り付けられたレンズ保持機構41を概略的に示す。レンズ保持機構41は、レンズ保持枠411、レンズ保持枠保持部材412、基台413、回転方向微動機構414、及び長尺方向微動機構415を含む。
レンズ保持枠411の枠内にシリンドリカルレンズアレイ121が嵌め込まれている。レンズ保持枠保持部材412が、レンズ保持枠411を保持する。レンズ保持枠保持部材412に支軸416が取り付けられており、レンズ保持枠411は、支軸416を中心として、XY面に平行な面内で回転方向に変位可能である。回転方向微動機構414が、レンズ保持枠411を、回転方向に関する基準位置から回転方向に微小角度変位させることにより、シリンドリカルレンズアレイ121を構成するシリンドリカルレンズの母線方向を微調整することができる。
基台413が、レンズ保持枠保持部材412を、Y軸方向に平行な方向に移動可能に保持する。長尺方向微動機構415が、レンズ保持枠保持部材412を、基台413に対し、Y軸方向に関する基準位置からY軸方向に関して微動させることにより、シリンドリカルレンズアレイ121へのレーザビームの入射位置を、Y軸方向に関して微調整することができる。長尺方向微動機構415として、例えばマイクロメータ機構が用いられる。長尺方向微動機構415のストロークは、例えば5mm程度である。
第1のリニアステージ機構32の移動台322に、レンズ保持機構41の基台413が取り付けられている。シリンドリカルレンズアレイ121のY軸方向の寸法は、例えば数cm〜10cm程度であり、第1のリニアステージ機構32のストロークは、例えば10cm〜20cm程度である。なお、シリンドリカルレンズアレイ121の重量は、例えば1kg〜2kg程度である。
第1のリニアステージ機構32が図中の左方に(Y軸正方向に)シリンドリカルレンズアレイ121を移動させることにより、シリンドリカルレンズアレイ121がレーザビームの入射しない位置に退避される。
第1のリニアステージ機構32が所望の位置まで右方に(Y軸負方向に)シリンドリカルレンズアレイ121を移動させたとき、第1のリニアステージ機構32の移動台322の右方の縁が、リニアガイド321に対して相対位置を固定されたセットスクリュー324と接触して、移動台322がそれ以上は右方へ移動しない。このようにして、シリンドリカルレンズアレイ121が所望の位置に位置決めされる。
シリンドリカルレンズアレイ121が第1のリニアステージ機構32により位置決めされた後、必要に応じ上述のように、レンズ保持機構41の有する回転方向微動機構414、及び長尺方向微動機構415を用いて、シリンドリカルレンズアレイ121の姿勢が微調整される。一旦微調整が完了すると、第1の状態と第2の状態とを切り換えても、再度微調整する必要はない。
他のシリンドリカルレンズアレイ122、131及び132も、シリンドリカルレンズアレイ121が保持されているのと同様な構成のレンズ保持機構に保持され、各レンズ保持機構の基台がリニアステージ機構の移動台に取り付けられる。
以上説明した実施例によるレーザ加工装置を用いれば、第1及び第2のリニアステージ機構で第1の状態と第2の状態とを切り換えることにより、2種類の長さのビーム断面を生成することができる。ビーム断面の長さを大幅に変化させる(例えば100mmから50mmにする)ことも容易である。
例えば加工対象物の寸法等で定まる加工対象物の種別に応じて、ホモジナイザ光学系3の状態を切り換えることにより、被加工面上のビーム断面の長さを切り換えて加工を行うことができる。
1回の走査でレーザビームを入射させる被加工面上の領域を単位領域と呼ぶこととする。1つの加工対象物上に、第1の長さのビーム断面のレーザビームで走査すべき単位領域と、第2の長さのビーム断面のレーザビームで走査すべき単位領域とが画定されている場合について考える。このような場合に、単位領域に応じてホモジナイザ光学系3の状態を切り換えることにより、被加工面上のビーム断面の長さを切り換えて加工を行うことができる。
なお、レーザビームの進行方向に関しては長尺用レンズアレイ系が移動しないので、そのような移動に伴いビーム断面内の光強度分布が劣化する問題が生じない。
次に、図4を参照して、第2の実施例のレーザ加工装置について説明する。第1の実施例では、第1及び第2のリニアステージ機構32及び33のそれぞれで第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13を移動させたが、第2の実施例では、第1及び第2のリニアステージ機構32及び33の代わりに1つのリニアステージ機構32aを用いる。
リニアステージ機構32aの移動台32a2に、移動台32a2の移動方向であるY軸方向に関して、第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13が並べて取り付けられている。第1の状態で、第1の長尺用レンズアレイ系12がレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第2の長尺用レンズアレイ系13がレーザビームの入射しない位置に退避されるように、かつ、第2の状態で、第2の長尺用レンズアレイ系13がレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第1の長尺用レンズアレイ系12がレーザビームの入射しない位置に退避されるように、移動台32a2上に第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13が配置されている。
なお、さらに、第1及び第2の状態で得られるものとは異なる長さのビーム断面を得たい場合、移動台32a2上に第3の長尺用レンズアレイ系14を配置することもできる。第1〜第3の長尺用レンズアレイ系12〜14のうち、いずれか1つが用いられる(レーザビームの光路上に配置される)とき、他の2つの長尺用レンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避されるように、移動台32a2上に第1〜第3の長尺用レンズアレイ系12〜14が配置される。なお、必要に応じて、4つ以上の長尺用レンズアレイ系を用いることも可能である。
なお、移動台上に配置された3つ以上の長尺用レンズアレイ系のうち、Y軸方向について両端に配置されたもの以外に対しては、セットスクリューによる位置決めができないので、充分に高い位置精度を有するリニアステージ機構を用いる必要がある。
第2の実施例のレーザ加工装置では、第1の実施例のレーザ加工装置に比べてリニアステージ機構の数を減らすことができる。なお、第1の実施例のレーザ加工装置においても、第1及び第2の状態で得られるものとは異なる長さのビーム断面を得たい場合、さらに、第3の長尺用レンズアレイ系を追加することができる。第3の長尺用レンズアレイ系とともに、それを移動させるためのリニアステージ機構も追加される。
次に、図5を参照して、第3の実施例のレーザ加工装置について説明する。本実施例も2つの長尺用レンズアレイ系を有するが、長尺用レンズアレイ系の構成が第1の実施例と異なる。
図5は、X軸方向に平行な視線で見た第1及び第2のリニアステージ機構32b及び33bと、それらにそれぞれ保持された第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12b、13bを概略的に示す。
2列のシリンドリカルレンズアレイ12b1及び12b2から第1の長尺用レンズアレイ系12bが構成され、2列のシリンドリカルレンズアレイ13b1及び13b2から第2の長尺用レンズアレイ系13bが構成される。レーザビームの光路のうち、相対的にレーザ光源側を上流と呼び、相対的に加工対象物側を下流と呼ぶこととする。Z軸方向に関して、第1の長尺用レンズアレイ系12bを構成するシリンドリカルレンズアレイ12b1と12b2との間に、第2の長尺用レンズアレイ系13bを構成するシリンドリカルレンズアレイのうち上流側のシリンドリカルレンズアレイ13b1が配置されている。
第1の実施例では、第1の長尺用レンズアレイ系12を構成するシリンドリカルレンズアレイのうち、最も下流に配置されるシリンドリカルレンズアレイ122よりも、第2の長尺用レンズアレイ系13を構成するシリンドリカルレンズアレイのうち、最も上流に配置されるシリンドリカルレンズアレイ131の方が、下流側に配置された。すなわち、ある長尺用レンズアレイ系を構成する複数列のシリンドリカルレンズアレイの間には、他の長尺用レンズアレイ系を構成するシリンドリカルレンズアレイが配置されなかった。
光学系の設計によっては、Z軸方向に関して、第3の実施例のように、ある長尺用レンズアレイ系を構成する複数列のシリンドリカルレンズアレイの間に、他の長尺用レンズアレイ系を構成するシリンドリカルレンズアレイが配置される場合がある。
第1のリニアステージ機構32bの移動台32b2に、保持台52が取り付けられ、保持台52が、第1の長尺用レンズアレイ系12bを構成するシリンドリカルレンズアレイ12b1及び12b2を保持する。保持台52は、Z軸方向に関して、シリンドリカルレンズアレイ12b1と12b2とを互いに所定間隔で配置されるように保持する。
また、第2のリニアステージ機構33bの移動台33b2に、保持台53が取り付けられ、保持台53が、第2の長尺用レンズアレイ系13bを構成するシリンドリカルレンズアレイ13b1及び13b2を保持する。保持台53は、Z軸方向に関して、シリンドリカルレンズアレイ13b1と13b2とを互いに所定間隔で配置されるように保持する。
第1の長尺用レンズアレイ系12bを構成するシリンドリカルレンズアレイ12b1及び12b2が、Y軸負方向側からレーザビームの光路LBに近づけられ、Y軸負方向側に向かって退避される。第2の長尺用レンズアレイ系13bを構成するシリンドリカルレンズアレイ13b1及び13b2が、Y軸正方向側からレーザビームの光路LBに近づけられ、Y軸正方向側に向かって退避される。このような構成とすると、例えば、保持台52と53とを相互に干渉しにくくできる。
なお、シリンドリカルレンズアレイ12b1、12b2、13b1及び13b2を、すべて別々のリニアステージ機構で移動させる構成も可能である。しかし、1つの長尺用レンズアレイ系を構成する複数のシリンドリカルレンズアレイは1組のレンズとして作用するので、第3の実施例のように、1つの長尺用レンズアレイ系を構成する複数のシリンドリカルレンズアレイを共通のリニアステージ機構に保持して、シリンドリカルレンズアレイ同士の相対位置関係を固定したまま移動させることが好ましい。なお、第1、第2の実施例の装置も、1つの長尺用レンズアレイ系を構成するシリンドリカルレンズアレイを共通のリニアステージ機構に保持している。
次に、図6を参照して第4の実施例のレーザ加工装置について説明する。本実施例では、リニアステージ機構に代えて、回転ステージ機構で長尺用レンズアレイ系を移動させる。図6は、Z軸方向に平行な視線で見た回転ステージ機構61と、それに保持された第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13を概略的に示す。
回転ステージ機構61に、保持台72を介して第1の長尺用レンズアレイ系12が取り付けられ、さらに、保持台73を介して第2の長尺用レンズアレイ系13が取り付けられている。回転ステージ機構61は、Z軸方向に平行な軸の周りに第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12及び13を回転させる。
第1の状態で、第1の長尺用レンズアレイ系12がレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第2の長尺用レンズアレイ系13がレーザビームの入射しない位置に退避されるように、かつ、第2の状態で、第2の長尺用レンズアレイ系13がレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第1の長尺用レンズアレイ系12がレーザビームの入射しない位置に退避されるように、回転ステージ機構61に、両長尺用レンズアレイ系が取り付けられている。
次に、図7を参照して、第5の実施例によるレーザ加工装置について説明する。本実施例では、ビーム断面の幅も切り換えられるようにするため、ホモジナイズ光学系に、短尺用レンズアレイ系も2種類用意される。第1の短尺用レンズアレイ系10dと、第2の短尺用レンズアレイ系11dとが、Z軸方向に関して所定の間隔を隔てて配置される。
第3のリニアステージ機構30dが、第1の短尺用レンズアレイ系10dを、第1の短尺用レンズアレイ系10dに入射するレーザビームの進行方向に直交する方向に移動させる。第4のリニアステージ機構31dが、第2の短尺用レンズアレイ系11dを、第2の短尺用レンズアレイ系11dに入射するレーザビームの進行方向に直交する方向に移動させる。
ビーム断面の長さを切り換える場合と同様に、第1の短尺用レンズアレイ系10dがレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第2の短尺用レンズアレイ系11dがレーザビームの入射しない位置に退避された状態と、第2の短尺用レンズアレイ系11dがレーザビームの光路上の所定位置に配置され、第1の短尺用レンズアレイ系10dがレーザビームの入射しない位置に退避された状態とを切り換えることにより、被加工面上のビーム断面の幅を切り換えることができる。
なお、上記実施例では、1つの長尺用レンズアレイ系が複数列のシリンドリカルレンズアレイから構成されたが、1つの長尺用レンズアレイ系を1列のシリンドリカルレンズアレイから構成することも可能である。これは、短尺用レンズアレイ系についても同様である。
次に、図8を参照して、第6の実施例によるレーザ加工装置について説明する。本実施例では、長尺用レンズアレイ系を移動させる代わりに、所定位置に配置された複数の長尺用レンズアレイ系にレーザビームを振り分けることにより、ビーム断面の長さを切り換える。
レーザ光源1eから出射されたレーザビームが、ズーム光学系2eを経て、短尺用レンズアレイ11eに入射する。短尺用レンズアレイ系11eの下流に、光路切り換え光学系81の第1の部分光学系811が配置されている。
第1の部分光学系811は、レーザビームが第1の長尺用レンズアレイ系12eに入射する第1の光路と、レーザビームが第2の長尺用レンズアレイ系13eに入射する第2の光路とを切り換える。
第1及び第2の長尺用レンズアレイ系12e及び13eの下流に、第2の部分光学系812が配置されている。第2の部分光学系812は、第1の長尺用レンズアレイ系12eを通ったレーザビーム、または第2の長尺用レンズアレイ系13eを通ったレーザビームを、集光レンズ21eに入射させる。制御装置100eが、光路切り換え光学系81を制御する。
短尺用レンズアレイ系11e、第1の長尺用レンズアレイ系12e、第2の長尺用レンズアレイ系13e、集光レンズ21e、及び光路切り換え光学系81を含んで、ホモジナイザ光学系3eが構成される。ホモジナイザ光学系3eを経たレーザビームが、XYステージ5eに保持された加工対象物4eに入射する。
レーザビームが第1の光路を通るとき、第1の長尺用レンズアレイ系12e及び集光レンズ21eが構成する光学系が、被加工面上のビーム断面を所望の第1の長さに整形する。レーザビームが第2の光路を通るとき、第2の長尺用レンズアレイ系13e及び集光レンズ21eが構成する光学系が、被加工面上のビーム断面を所望の第2の長さに整形する。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1(A)は、第1の実施例によるレーザ加工装置の概略図であり、図1(B)及び図1(C)は、長尺用レンズアレイ系と集光レンズからなる光学系の概略図である。 図2は、第1及び第2の長尺用レンズアレイ系、集光レンズ、及び加工対象物の配置を示す図である。 図3(A)及び図3(B)は、リニアステージ機構及びレンズ保持機構の概略図である。 図4は、第2の実施例によるレーザ加工装置が有するリニアステージ機構の概略図である。 図5は、第3の実施例によるレーザ加工装置が有する長尺用レンズアレイ系の構成とリニアステージ機構を示す図である。 図6は、第4の実施例によるレーザ加工装置が有する回転ステージ機構の概略図である。 図7は、第5の実施例によるレーザ加工装置が有するホモジナイザ光学系の概略図である。 図8は、第6の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。
符号の説明
1 レーザ光源
2 ズーム光学系
3 ホモジナイザ光学系
4 加工対象物
5 XYステージ
11 短尺用レンズアレイ系
12、13 長尺用レンズアレイ系
111、112、121、122、131、132 シリンドリカルレンズアレイ
32、33 リニアステージ機構
100 制御装置

Claims (6)

  1. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    第1の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、入射するレーザビームの進行方向に交差する第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第1のレンズアレイ系と、
    第2の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、前記第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第2のレンズアレイ系と、
    前記第1のレンズアレイ系が前記第1の位置に配置され、かつ前記第2のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第1の状態と、前記第2のレンズアレイ系が前記第2の位置に配置され、かつ前記第1のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第2の状態とを切り換えるように、前記第1及び第2のレンズアレイ系を移動させる第1のレンズアレイ系移動機構と、
    集光レンズと、
    レーザビームが入射する加工対象物を保持するための保持台と
    を有し、
    前記第1の状態で、前記第1のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して第1の寸法を持つビーム断面を生成し、
    前記第2の状態で、前記第2のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して前記第1の寸法と異なる寸法を持つビーム断面を生成し、
    さらに、
    前記第1のレンズアレイ系が含むレンズアレイを保持する第1の保持部材と、
    前記第1の保持部材を移動可能に保持する第2の保持部材と、
    前記第2の保持部材に対し、前記第1の保持部材に保持されたレンズアレイの各レンズが並ぶ方向に関して、該第1の保持部材を微動させる微動機構と
    を有し、前記第1のレンズアレイ系移動機構は、前記第2の保持部材を移動させることにより前記第1のレンズアレイ系を移動させるレーザ加工装置。
  2. 前記第1及び第2のレンズアレイ系の少なくとも一方は、入射するレーザビームの進行方向に並べられた複数列のレンズアレイを含み、前記第1のレンズアレイ系移動機構は、レンズアレイ系が含む複数列のレンズアレイ同士の相対位置関係を固定したまま当該レンズアレイ系を移動させる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. さらに、
    第3の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、入射するレーザビームの進行方向及び前記第1の方向と交差する第2の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第3のレンズアレイ系と、
    第4の位置に配置されたとき前記レーザビームが入射し、前記第2の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第4のレンズアレイ系と、
    前記第3のレンズアレイ系が前記第3の位置に配置され、かつ前記第4のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第3の状態と、前記第4のレンズアレイ系が前記第4の位置に配置され、かつ前記第3のレンズアレイ系がレーザビームの入射しない位置に退避された第4の状態とを切り換えるように、前記第3及び第4のレンズアレイ系を移動させる第2のレンズアレイ系移動機構と
    を有し、
    前記第3の状態で、該第3のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第2の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して第2の寸法を持つビーム断面を生成し、
    前記第4の状態で、該第4のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第2の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して前記第2の寸法と異なる寸法を持つビーム断面を生成する請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. さらに、加工対象物が複数の種別に分類されており、該加工対象物の種別に基づいて前記第1のレンズアレイ系移動機構を制御する制御装置を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  5. さらに、加工対象物の表面に、加工すべき複数の単位領域が画定されており、該単位領域ごとに前記第1のレンズアレイ系移動機構を制御する制御装置を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  6. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    第1の位置に配置され、入射するレーザビームの進行方向に交差する第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第1のレンズアレイ系と、
    第2の位置に配置され、前記第1の方向と平行な方向に並べられた複数のシリンドリカルレンズからなるレンズアレイを少なくとも1列含み、入射したレーザビームをレンズアレイの各シリンドリカルレンズに対応する複数の光線束に分割する第2のレンズアレイ系と、
    前記第1のレンズアレイ系に入射するようにレーザビームを導き、かつ前記第2のレンズアレイ系にはレーザビームを入射させない第1の状態と、前記第2のレンズアレイ系に入射するようにレーザビームを導き、かつ前記第1のレンズアレイ系にはレーザビームを入射させない第2の状態とを切り換える光路切り換え光学系と、
    集光レンズと、
    レーザビームが入射する加工対象物を保持するための保持台と
    を有し、
    前記第1の状態で、該第1のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して第1の寸法を持つビーム断面を生成し、
    前記第2の状態で、該第2のレンズアレイ系で分割された複数の光線束が前記集光レンズに入射し、該集光レンズは、入射した複数の光線束を前記保持台に保持された加工対象物の表面上で前記第1の方向に対応する方向に関し同一の範囲に重ね合わせて、加工対象物の表面上で当該方向に関して前記第1の寸法と異なる寸法を持つビーム断面を生成するレーザ加工装置。
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