JP4900146B2 - 障害物検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の進行方向に障害物が存在するかどうかを検知するための障害物検知装置に関する。
従来、障害物検知装置を含む障害物回避装置として、車両及び障害物の距離を検出する検出手段と、この距離に基づいて車両が障害物に衝突する可能性を判定する衝突判定手段と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような障害物回避装置では、衝突判定手段により障害物に衝突する可能性がありと判定された場合、スピーカ等を用いた警告音を発生させることにより、車両が障害物と衝突するのを回避させることが図られている。
特開2004−106701号公報 特開2004−364112号公報
ところで、上述したような障害物回避装置とは別の他の障害物回避装置として、例えば、上記特許文献2に記載されたような注意喚起型の衝突回避装置がある。この注意喚起型の衝突回避装置は、赤外線カメラと、コンソール等に組み込まれたモニタ部と、を備え、赤外線カメラにより捉えられた画像から障害物が検知された場合に、運転者に対して障害物への注意を喚起する警告表示をモニタ部に表示させる。
ここで、この注意喚起型の障害物回避装置を上述のような障害物回避装置と併せて車両に搭載することがある。しかし、この場合、警告音が発生されて運転者が障害物に注視しなければならないのにも関わらず、警告音の発生と同時に、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位に設けられたモニタ部に警告表示が表示されるため、運転者がモニタ部に誘目されるおそれがある。すなわち、危険度が高いときに出力される警告が出力されているのにも関わらず、危険度が低いときに出力される警告表示に運転者が誘目してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、危険度が高いときに出力される警告が出力されているのにも関わらず、危険度が低いときに出力される警告表示に運転者が誘目するのを防止できる障害物検知装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る障害物検知装置は、車両に搭載される障害物検知装置であって、車両の進行方向に障害物を検知すると第1の警告を出力する第1の障害物検知手段と、車両の進行方向に障害物を検知すると第2の警告を出力する第2の障害物検知手段と、を備え、第2の障害物検知手段は、第1の警告が開始されるときの危険度よりも低い危険度のときから、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位において第2の警告として警告表示を行い、第1の警告の出力が開始されるときには、警告表示を停止させることを特徴とする。
この本発明に係る障害物検知装置では、車両の進行方向に障害物が存在する場合、第2の衝突検知手段により第2の警告としての警告表示が行なわれ、所定時間経過後に、第1の障害物検知手段により第1の警告が出力される。ここで、第1の警告の出力が開始される際には、第2の障害物検知手段は、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位に対して行なわれている警告表示を停止する。これにより、危険度が高いときに出力される第1の警告が第1の障害物検知手段で出力される際、危険度が低いときに出力される第2の障害物検知手段の警告表示に運転者が誘目してしまうのを防止することができ、運転者が障害物の存在する方向に確実に注視することが可能となる。その結果、障害物との衝突可能性に運転者が迅速に対応することが可能となる。
また、運転者が障害物を注視しているかどうかを判定する注視方向判定手段をさらに備え、第2の障害物検知手段は、第1の警告の出力が開始されるときには、注視方向判定手段により運転者が障害物を注視していると判定された場合にのみ、警告表示を停止させることが好ましい。
運転者が警告表示側を注視している場合においては、当該警告表示を行なっても特に支障はない。従って、運転者が障害物を注視している場合にのみ警告表示を停止させることが好適である。
また、第1の障害物検知手段は、車両及び障害物に関する情報を検出する検出手段と、情報に基づいて、車両が障害物に衝突する可能性を判定する衝突判定手段と、衝突判定手段により衝突する可能性がありと判定された場合、第1の警告として警告音を発生させる警告手段と、を有し、第2の障害物検知手段は、車両の進行方向の路上画像を取得する撮像手段と、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位に設けられ、撮像手段で取得された路上画像を表示するモニタ部と、撮像手段で取得された路上画像に基づいて、障害物が存在するかどうかを判断する障害物検出手段と、障害物検出手段により障害物が検出された場合、モニタ部に第2の警告として注意喚起マークを表示させる表示制御手段と、を有し、表示制御手段は、衝突判定手段により衝突の可能性がありと判定された場合、注意喚起マークの表示をキャンセルすることが好ましい。
この場合、例えば、障害物との衝突の被害を軽減する既存のプリクラッシュセイフティーシステム(PCS)を第1の障害物検知手段として適用することができ、夜間の走行を補助する既存の注意喚起型ナイトビューシステム(PDNV)を第2の障害物検知手段として適用することができる。
本発明によれば、危険度が高いときに出力される警告が出力されているのにも関わらず、危険度が低いときに出力される警告表示に運転者が誘目するのを防止できる。これにより、運転者の注意を警告に積極的に向けさせることが可能となり、第1の障害物検知手段と第2の障害物検知手段とを併用した場合でも、障害物との衝突可能性に運転者が迅速に対応することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る障害物検知装置の構成について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る障害物検知装置を備えた障害物回避装置を示す概略図である。この障害物回避装置は、車両に搭載され当該車両が障害物と衝突するのを回避するためのものである。ここでの障害物としては、路上の駐停車車両、電柱、雪壁、工事現場(パイロン、柵など)、路上落下物、ガードレール、塀、壁等といった静止状態のものや、他車両、歩行者、動物等といった移動状態のものがある。また、車両には、バイクや自転車等も含まれる。
図1に示すように、障害物回避装置1は、プリクラッシュセイフティーシステム(第1の障害物検知手段:Pre-Crash Safety system、以下「PCS」という)2と、注意喚起型ナイトビューシステム(第2の障害物検知手段:PedestrianDetection Night-View system、以下「PDNV」という)3と、PCD2及びPDNV3に接続されこれらの間でデータ通信を行なうデータ通信部4と、を備えている。
PCS2は、車両が衝突する可能性が高い状況(プリクラッシュ)時において、運転者にその旨を知らせて衝突の回避を支援すると共に、万が一に衝突した際の被害を軽減するものである。このPCS2は、カメラセンサ5、レーダセンサ6、ヨーレートセンサ22、車速センサ23、衝突判定ECU(Electronic Control Unit)7、ブレーキECU8、インジケータ9、警報音スピーカ10、及びブレーキアクチュエータ11を含んで構成されている。
カメラセンサ5としては、例えばステレオカメラが用いられる。このカメラセンサ5は、車両前方(車両の進行方向)の路上映像を取得し、障害物検出処理を行なうことにより、障害物の位置、距離、大きさを取得する。また、カメラセンサ5は、白線認識を行なうことより、カーブRを取得する。レーダセンサ6としては、例えばミリ波レーダが用いられる。このレーダセンサ6は、障害物検出処理を行なうことにより、障害物の位置、距離、障害物との相対速度を取得する。ここでは、センサ5,6は、互いに協働(フュージョン)して障害物の位置及び距離を取得しており、これにより、障害物の位置及び距離の取得におけるセンシング精度が高められている。
ヨーレートセンサ22は、車両に作用するヨーレートを取得する。車速センサ23は、車両速度(車速)を検出する。なお、以下の説明において、上述した車両及び障害物に関する情報、すなわち、障害物の位置、距離、大きさ、障害物との相対速度、カーブR、ヨーレート、及び車速を、単に走行情報という。
衝突判定ECU7は、CPU、ROM、及びRAM等からなり、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより、衝突判定部12及び衝突判定前出部13が構成される。
衝突判定部12は、入力された走行情報に基づいて衝突の可能性を判定する。具体的には、衝突判定部12は、走行情報に基づいて衝突予測時間(Time To Collision:以下「TTC」という)を求め、当該TTCに基づいて衝突の可能性を判定する。なお、TTCとは衝突するまでの予測時間を意味し、例えばTTC=0は予測された衝突時を意味する。衝突判定前出部13は、データ通信部4を介して接続されたPDNV3における後述の注意喚起ECU16に、衝突の可能性の有無(すなわち、障害物との衝突可能性があるか否か)を衝突判断信号として送信する。
この衝突判定ECU7は、衝突の可能性の判定結果に応じて、ブレーキECU8、PCSインジケータ9、及び警報音スピーカ10を制御する。ブレーキECU8は、CPU、ROM、及びRAM等により構成され、ブレーキを作動させるブレーキ圧を調整するブレーキアクチュエータ11を制御することにより、自動ブレーキを制御して運転者の走行を支援する。PCSインジケータ9は、PCS2の作動の有無を運転者に報知する。警報音スピーカ10は、警告音(第1の警告)により衝突の可能性の有無を運転者に報知する。
PDNV3は、肉眼では見え難い路上状況を赤外線映像で映像化して映し出すことにより車両の走行を補助するシステムである。このPDNV3は、上記のPCS2により警告音が発生される前に(警告音が発生されるときの危険度よりも低い危険度のときから)、障害物への注意を喚起する衝突の警告表示である注意喚起表示によって、車両が衝突する可能性の高い状況になるのを予め運転者に報知する。PDNV3は、夜間に対向車のためにヘッドライトをHiビームにできない状況等において特に有効である。
PDNV3は、IRカメラセンサ14、IR投光器15、注意喚起ECU16、及びモニタ(モニタ部)17を含んで構成されている。IRカメラセンサ14としては、近赤外線カメラが用いられる。IRカメラセンサ14は、IR投光器15からの近赤外線の反射光を取り込み、反射光の近赤外線の強弱に応じた濃淡で車両前方の路上状況を近赤外線映像として取得する。近赤外線映像は、一定時間毎のフレームの近赤外線画像(路上画像)からなり、IRカメラセンサ14は、各フレームの近赤外線画像を画像信号として注意喚起ECU16に出力する。
注意喚起ECU16は、上記の衝突判定ECU7と同様に、CPU、ROM、及びRAM等からなっている。注意喚起ECU16は、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより、障害物検知部18、注意喚起生成部19、注意喚起調停部20、及び映像表示部21が構成される。
障害物検知部18は、近赤外線画像から障害物検知処理を行うことにより障害物を検知する。ここでは、障害物検知処理として、障害物のテンプレートを用いたパターンマッチングにより検知している。なお、障害物検知処理としては特に限定されず各種方法が適用可能である。
注意喚起生成部19は、警告表示としての注意喚起表示(第2の警告、注意喚起マーク)を近赤外線画像上に描画する。ここでは、注意喚起表示は、モニタ17に表示された近赤外線画像の全体を囲む枠Z1(図5参照)であって、点滅して視覚を刺激する枠であるいわゆる注意喚起刺激枠とされている。なお、注意喚起表示は、この注意喚起刺激枠Z1、及び近赤外線画像内で検出された障害物Tを囲む枠Z2(図5参照)からなる場合もある。ちなみに、注意喚起表示としては、枠形状に限定されず、運転者に対して障害物Tへの注意を喚起する警告表示であれば、種々のものであってもよい。
注意喚起調停部20は、PCS2における衝突判定EUC7からデータ通信部4を介して受信される衝突判断信号に基づいて、近赤外線画像上に描画される注意喚起表示をキャンセルする(近赤外線画像上に注意喚起表示を描画しない)。
映像表示部21は、近赤外線画像をモニタ17に出力する。モニタ17は、例えば、カーナビゲーション装置のディスプレイや計器パネル内に設けられている。つまり、モニタ17は、運転者の障害物に対する注視方向とは異なる方向の部位に設けられている。このモニタ17は、映像表示部21から入力された近赤外線画像を表示する。
次に、障害物回避装置1の動作について説明する。
以上のように構成された障害物回避装置1では、車両前方に障害物が存在する場合、PCS2にて次の動作が実行される。すなわち、図2に示すように、センサ5,6,22,23により走行情報が取得される(S21)。続いて、衝突EUC7の衝突判定部12により、取得された走行情報に基づいてTTC(前述)が求められる(S22)。
ここで、TTCが予め定められた閾値WT1と前出し値αとの合計よりも大きい、すなわちWT1+α<TTC場合(例えば車両が図4中のAにある状態)、「衝突可能性なし」とする衝突判断信号がデータ通信部4を介して注意喚起EUC16に送信される(S23→S24)。そして、再びセンサ5,6,22,23により走行情報が取得される(S21)。なお、この閾値WT1は、車両が衝突の可能性が高い状況である衝突危険領域(図4参照)を画定する時間であり、ここでは、3秒としている。前出し値αは、衝突判断信号が伝達され且つ当該信号により制御されるのに必要な時間であり、具体的には、データ通信部4により衝突判断信号を通信する際の所要時間と、注意喚起表示Z1をキャンセルする際の所要時間と、モニタ17に赤外線画像を表示する際の所要時間と、の合計である。
一方、TTCが閾値WT1よりも大きく且つ閾値WT1と前出し値αとの合計以下、すなわちWT1<TTC≦WT1+αの場合(例えば車両が図4中のBにある状態)、「衝突可能性あり」とする衝突判断信号がデータ通信部4を介して注意喚起EUC16に送信され(S23→S25)、そして、再びセンサ5,6,22,23により走行情報が取得される(S21)。
他方、TTCが閾値WT1以上、すなわちTTC≦WT1の場合(例えば車両が図4中の衝突危可能性領域にある状態、PDNV3により注意喚起表示Z1(図5参照)が表示されてから所定時間経過後)、衝突判定ECU7により、PCSインジケータ9、警報音スピーカ10、及びブレーキECU8がTTCに応じて作動される。
具体的には、WT2<TTC≦WT1(車両が図4中のCにある状態)であると、PCSインジケータ9が点灯されると共に、警報音スピーカ10の警告音により衝突可能性が運転者に報知される(S23→S26→S27)。TTC≦WT2(車両が図4中のDにある状態)であると、ブレーキECU8によりブレーキアクチュエータ11が制御されて、自動ブレーキが作動される(S23→S26→S28)。そして、再びセンサ5,6,22,23により走行情報が取得される(S21)。なお、ここでは、WT2を2秒としている。
また、障害物回避装置1では、車両前方に障害物が存在する場合、上述したPCS2による動作に合わせて、PDNV3にて次の動作が実行される。すなわち、図3に示すように、IRカメラセンサ14及びIR投光器15により近赤外線画像が取得され(S31)、注意喚起ECU16の障害物検出部18により、近赤外線画像に対して障害物検知処理が行われて障害物が検知される(S32)。
障害物が検知されなかった場合(例えば障害物との距離が遠い状態)には、注意喚起ECU16の映像表示部21で近赤外線画像がそのままモニタ17に表示され(S33→S38)、そして、再びIRカメラセンサ14等により近赤外線画像が取得される(S31)。一方、障害物が検知された場合(例えば車両が図4中のAにある状態)には、衝突判定ECU7から送信された衝突判断信号が注意喚起ECU16で受信される(S33→S34)。
ここで、受信された衝突判断信号が「衝突可能性なし」である場合、図5(b)に示すように、注意喚起ECU16の注意喚起生成部19により注意喚起表示Z1が近赤外線画像上に描画される(S35→S36)。他方、受信された衝突判断信号が「衝突可能性あり」である場合、図5(a)に示すように、注意喚起ECU16の注意喚起調停部20により、近赤外線画像上に描画される注意喚起表示Z1がキャンセルされる(近赤外線画像上に注意喚起表示Z1を描画しない)(S35→S37)。そして、注意喚起ECU16の映像表示部21により近赤外線画像がモニタ17に表示され(S38)、再びIRカメラセンサ14により近赤外線画像が取得される(S31)。
ところで、従来、PCS2が搭載されている車両にPDNV3がさらに搭載されてなるような障害物回避装置では、図9に示すように、衝突可能性領域においてPCS2の作動により警告音及び自動ブレーキが作動して運転者が障害物に注視しなければならないのにも関わらず、警告音の発生と同時にPDNV3のモニタ17に注意喚起表示Z1が表示されることがある。この場合、運転者の視線が本来向かなければならない障害物からモニタ17に誘目(いわゆる誘い目)されるおそれがある。よって、従来の障害物回避装置においては、衝突に備えた準備が遅れてしまうという問題、すなわち、障害物との衝突可能性に運転者が迅速に対応することができないという問題がある。特に、一般的なPDNV3では、障害物の大きさや車速によっては、障害物と衝突する直前であっても障害物検知が行われ障害物の存在の有無に応じてモニタ17に注意喚起表示Z1が表示されるため、上記問題は特に顕著である。
これに対し、本実施形態では、上述したように、車両前方に障害物が存在する場合、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位に設けられたPDNV3のモニタ17に注意喚起表示Z1が表示され、所定時間経過後にPCS2により警告音が発生され、この警告音の発生の際に、PDNV3は注意喚起表示Z1の表示を停止する。つまり、上述したように、WT1<TTC≦WT1+αの場合、PCS2にて「衝突可能性あり」とする衝突判断信号がPDNV3の注意喚起ECU16に送られ、近赤外線画像上の注意喚起表示Z1がキャンセルされる。
従って、本実施形態によれば、危険度が高いときに出力されるPCS2の警告音が発生しているにも関わらず、危険度が低いときに出力されるPDNV3のモニタ17の注意喚起表示Z1に運転者が誘目してしまうのを防止ひいては抑止することができる。その結果、運転者は、障害物の存在する方向に確実に注視することができ、障害物との衝突可能性に迅速に対応することができる。よって、本実施形態は、プライオリティの高い衝突回避システムであるPCS2とPDNV3とが互いに協調して作動するのを実現するものであり、2つの障害物検知手段を利用して効果的な運転支援を実施できるものであるといえる。その結果、運転者は、例えば、衝突に身構える姿勢を容易にとることが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、注意喚起表示Z1、音警報、及び自動ブレーキが同時に作動せず、1種類の刺激が運転者に提供されることになるため、運転者が混乱してしまうのを防止することができる。
なお、カメラセンサ5、レーダセンサ6、ヨーレートセンサ22及び車速センサ23は検出手段をそれぞれ構成し、衝突判定ECU7の衝突判定部12は衝突判定手段を構成する。衝突判定ECU7における警告音を発生させる処理及び警報音スピーカ10は警告手段を構成する。IRカメラセンサ14及びIR投光器15は撮像手段を構成し、注意喚起ECU16の障害物検出部18は障害物検出手段を構成する。注意喚起ECU16の注意喚起生成部19、注意喚起調停部20、及び映像表示部21は表示制御手段を構成する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る障害物検知装置について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の説明は省略し、異なる点について主に説明する。
図6は本発明の第2実施形態に係る障害物検知装置を備えた障害物回避装置を示す概略図である。図6に示すように、障害物回避装置30は、顔向き判定システム(注視方向判定手段)31を備えている。
顔向き判定システム31は、例えば車室内の計器パネル内やステアリングコラムカバー上に配置されており、IRカメラセンサ34、IR投光器35、及び顔向き判定ECU36を含んで構成されている。
IRカメラセンサ34としては、室内用の近赤外線カメラが用いられる。IRカメラセンサ34は、IR投光器35からの近赤外線の反射光を取り込み、その近赤外線の強弱に応じた濃淡で運転者の顔画像を取得する。顔向き判定ECU36は、CPU、ROM、及びRAM等により構成されている。この顔向き判定ECU36は、取得した顔画像から画像認識によって運転者の顔向き(すなわち、運転者の注視方向)を判定する。そして、顔向き判定ECU36は、データ通信部4を介して注意喚起ECU16に接続されており、当該注意喚起ECU16に運転者が正面を向いているか否かの顔向き判定信号を送信する。
以上のように構成された障害物回避装置30では、上述したPCS2による動作に合わせて、顔向き判定システム31にて次の動作が実行される。すなわち、図7に示すように、IRカメラセンサ34により顔画像が取得され(S71)、顔向き判定ECU36により取得した顔画像から運転者の顔向きが判定される(S72)。続いて、顔向き判定ECU36により、運転者が正面を向いていると判定された場合には、「運転者が正面を向いている」とする顔向き判定信号が注意喚起ECU16に送信される。一方、運転者が正面を向いていないと判定された場合には、「運転者が正面を向いていない」とする顔向き判定信号が注意喚起ECU16に送信される(S73)。そして、再びIRカメラセンサ34により顔画像が取得される(S73→S71)。
また、障害物回避装置30では、上述したPCS2及び顔向き判定システム31による動作に合わせて、PDNV3にて次の動作が実行される。すなわち、図8に示すように、障害物が検知された場合に顔向き判定信号が注意喚起ECU16で受信される(S80)。
続いて、衝突判断信号が「衝突可能性あり」とされ、顔向き判定信号が「運転者が正面を向いていない」である場合、注意喚起ECU16の注意喚起生成部19により注意喚起表示Z1の画像が近赤外線画像上に描画される(S35→S81→S36)。一方、衝突判断信号が「衝突可能性あり」とされ、顔向き判定信号が「運転者が正面を向いている」である場合、注意喚起ECU16の注意喚起調停部20により、近赤外線画像上の注意喚起表示Z1がキャンセルされる(S35→S81→S37)。そして、当該近赤外線画像が注意喚起ECU16の映像表示部21によりモニタ17に表示される(S38)。
このような本実施形態においても、上記効果と同様な効果、すなわち、危険度が高いときに出力されるPCS2の警告音が発生しているにも関わらず、危険度が低いときに出力されるPDNV3のモニタ17の注意喚起表示Z1に運転者が誘目してしまうのを防止するという効果を奏する。
また、本実施形態では、上述したように、衝突判断信号が「衝突可能性あり」とされ、且つ顔向き判定信号が「運転者が正面を向いている」である場合に、近赤外線画像上に描画される注意喚起表示Z1がキャンセルされる。つまり、車両が障害物に衝突する可能性があるときは、運転者が障害物を注視している場合にのみ、注意喚起表示Z1の表示が停止される。
ここで、一般的に、運転者が注意喚起表示Z1側を注視している場合においては、警告音が鳴っている状態で注意喚起表示Z1を行なっても特に支障はない。従って、このように、運転者が前を向いて運転し障害物を注視している場合にのみ、PDNV3による注意喚起表示Z1を停止させることで、障害物との衝突可能性に迅速に対応するという上記効果が好適に奏される。その結果、運転者が障害物を注視している場合には注意喚起表示Z1を停止させる一方で、運転者が注意喚起表示Z1を注視している場合においては注意喚起表示Z1で警告表示を行なうことができる。つまり、注意喚起表示Z1に運転者が誘目してしまうのを抑止しつつ、運転者の注視方向に応じた注意喚起表示Z1で警告表示を行なうことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、IRカメラセンサ14,34に近赤外線カメラセンサを用いたが、遠赤外線カメラを用いてもよい。遠赤外線カメラを用いた場合には、IR投光器は不要となる。
また、上記実施形態では、PCS2とPDNV3と備えたが、これらに代えて、PCSと車線変更システムとを備えてもよい。本発明は、運転者に衝突の警告や障害物回避のための走行支援を行なうシステムと、運転者に衝突の警告表示を行なうシステムと、を備えたものであればよい。
また、上記実施形態では、センサ5,6,14は、車両の進行方向として車両前方を対象としたが、車両側方又は後方を対象としても勿論よい。
また、上記実施形態では、PCS2が、ブレーキECU8、警報音スピーカ10、及びブレーキアクチュエータ11を含んで構成されたが、シートベルトの巻き取りを制御するシートベルト制御手段、エアバックの展開を制御するエアバッグ制御手段、又はハンドル操作を制御する自動操舵手段等を含んでいてもよい。
本発明の第1実施形態に係る障害物検知装置を備えた障害物回避装置を示す概略図である。 図1の障害物回避装置におけるPCSの動作フローを示す図である。 図1の障害物回避装置におけるPDNVの動作フローを示す図である。 図1の障害物回避装置の作動状況を時系列的に示す図である。 図1の障害物回避装置における注意喚起表示の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る障害物検知装置を備えた障害物回避装置を示す概略図である。 図6の障害物回避装置における顔向き判定システムの動作フローを示す図である。 図6の障害物回避装置におけるPDNVの動作フローを示す図である。 従来の障害物回避装置の作動状況を時系列的に示す図である。
符号の説明
2…PCS(第1の障害物検知手段)、3…PDNV(第2の障害物検知手段)、5…カメラセンサ(検出手段)、6…レーダセンサ(検出手段)、10…警報音スピーカ(警告手段)、7…衝突判定ECU(衝突判定手段、警告手段)、14…IRカメラセンサ(撮像手段)、15…IR投光器(撮像手段)、17…モニタ(モニタ部)、16…注意喚起ECU(障害物検出手段、表示制御手段)、21…ヨーレートセンサ(検出手段)、23…車速センサ(検出手段)、31…顔向き判定システム(注視方向判定手段)、T…障害物、Z1…注意喚起表示(第2の警告、警告表示、注意喚起マーク)。

Claims (2)

  1. 車両に搭載される障害物検知装置であって、
    前記車両の進行方向に障害物を検知すると第1の警告を出力する第1の障害物検知手段と、
    前記車両の進行方向に前記障害物を検知すると第2の警告を出力する第2の障害物検知手段と、
    運転者が前記障害物を注視しているかどうかを判定する注視方向判定手段と、
    ブレーキアクチュエータを制御することにより、自動ブレーキを作動させて運転者の走行を支援する手段と、を備え、
    前記第1の障害物検知手段は、
    前記自動ブレーキが作動されるときの危険度よりも低い危険度のとき、前記第1の警告として警告音を発生させ、
    前記第2の障害物検知手段は、
    前記第1の警告が開始されるときの危険度よりも低い危険度のときから、運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位において前記第2の警告として警告表示を行い、
    前記第1の警告の出力が開始されるときには、前記注視方向判定手段により前記運転者が前記障害物を注視していると判定された場合にのみ、前記警告表示を停止させることを特徴とする障害物検知装置。
  2. 前記第1の障害物検知手段は、
    前記車両及び前記障害物に関する情報を検出する検出手段と、
    前記情報に基づいて、前記車両が前記障害物に衝突する可能性を判定する衝突判定手段と、
    前記衝突判定手段により衝突する可能性がありと判定された場合、前記第1の警告として警告音を発生させる警告手段と、を有し、
    前記第2の障害物検知手段は、
    前記車両の進行方向の路上画像を取得する撮像手段と、
    前記運転者の障害物注視方向とは異なる方向の部位に設けられ、前記撮像手段で取得された前記路上画像を表示するモニタ部と、
    前記撮像手段で取得された前記路上画像に基づいて、前記障害物が存在するかどうかを判断する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段により前記障害物が検出された場合、前記モニタ部に前記第2の警告として注意喚起マークを表示させる表示制御手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記衝突判定手段により衝突の可能性がありと判定された場合、前記注意喚起マークの表示をキャンセルすることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
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