JP4900102B2 - 無線制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線制御システムに関し、特に無線ネットワークおよびコントローラの負荷を軽減し、制御システムの信頼性を向上させることを可能とする無線制御システムに関する。
近年、たとえばインダストリアルオートメーションにおけるプロセス制御システムを、特許文献1のように無線通信を利用した無線制御システムとして構成することが提案されている。これは、従来の制御システムが有線ネットワークとして構成されていたことに起因する通信距離の制限や配線の引き回しの制約などで温度や流量などのセンサをプラント内の最適位置に設置できず、制御精度が低下する不都合を解消するためのものである。
このような従来の無線制御システムに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2003−23621号公報 特開2006−318148号公報
図9は従来の無線制御システムの一例を示す構成ブロック図である。図9において、コントローラ1は無線通信機能を有し、プラントに設置されている図示しないバルブやヒータなどの制御機器を、目標値と無線ノード5〜7の測定値に基づいて制御する。中継ノード2〜4は無線通信機能を有し無線ノード5〜7から受信したデータをコントローラ1へ転送する。無線ノード5〜7はプラントに設置されたものであり、温度や流量などの物理量を測定するセンサ機能とこれら物理量の測定データを無線伝送する無線通信機能を有している。
コントローラ1は、無線ネットワーク回線(以下、無線回線という)CN101を介して中継ノード2に接続され、無線回線CN102を介して中継ノード3に接続され、無線回線CN103を介して中継ノード4に接続されている。
中継ノード2は、無線回線CN104を介して無線ノード5に接続され、無線回線CN105を介して無線ノード6に接続され、無線回線CN106を介して中継ノード3に接続されている。中継ノード3は、無線回線CN107を介して無線ノード5に接続され、無線回線CN108を介して無線ノード6に接続され、無線回線CN109を介して無線ノード7に接続され、無線回線CN110を介して中継ノード4に接続されている。
中継ノード4は、無線回線CN111を介して無線ノード6に接続され、無線回線CN112を介して無線ノード7に接続されている。無線ノード6は、無線回線CN113を介して無線ノード5に接続され、無線回線CN114を介して無線ノード7に接続されている。これらコントローラ1、中継ノード2〜4および無線ノード5〜7は、無線ネットワークを構成している。
図10は図9の無線ノード5の無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。図10において、他の無線ノードや中継ノードとの間で無線通信を行う無線通信部8、各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)などの演算制御部9、無線ノードとして動作させるためのプログラムやデータの経路情報などが格納される記憶部10などで構成されている。無線通信部8は演算制御部9に接続され、演算制御部9は記憶部10に接続されている。無線ノード6、7も無線ノード5と同様の構成である。
図11は図9の無線制御システムの動作を説明する説明図である。図11では、無線ノード5が中継ノード2を介してコントローラ1にデータを送信する無線通信NR100の動作を示している。
図12は図11の無線通信NR100の動作を説明するフロー図である。まず、ステップS101において、無線ノード5の演算制御部9は、センサを制御して流量や温度などの物理量を測定し、測定データを記憶部10に記憶する。
ステップS102において、無線ノード5の演算制御部9は記憶部10に格納されたプログラムを読み出し実行することにより無線通信部8を制御し、無線回線CN104を介して流量、温度などの物理量の測定データを中継ノード2に送信する。
このとき、無線ノード5は、あらかじめ定められた複数のファンクションブロックを用いて構成される制御ループが1周期動作するのに必要な時間間隔である「制御周期」および各制御周期の最小公倍数である「マクロサイクル」に同期して、中継ノード2に測定データ(以下、データという)を送信する。なお、無線ノード6、7も無線ノード5と同様の動作を行う。
ステップS103において、中継ノード2は、無線回線CN101を介して無線ノード5から受信したデータをコントローラ1に送信する。ステップS104において、コントローラ1は、中継ノード2から転送されるデータがあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、バルブやヒータなどの所定の制御機器を制御する。
しかしながら、このような無線制御システムでは、プラント内の設備などが障害物になって電波障害や通信障害が発生し、無線ノードから送信されたデータがコントローラに到達しない場合や、制御周期およびマクロサイクルの期間内にコントローラに到達しないことがあり、コントローラによる制御に必要なデータが欠落してプラントなどの最適な運転が行えないといった問題点があった。
無線ノードから送信されたデータが、制御周期およびマクロサイクルで規定される制御期間内にコントローラに到達できない場合の無線制御システムの動作を、図11に示す無線通信NR100の動作について説明する。図13は従来の無線制御システムの動作を説明するフロー図、図14は従来の無線制御システムの動作を説明するタイミングチャートである。
まず、ステップS201において、無線ノード5の演算制御部9は、センサを制御して流量や温度などの物理量を測定し、測定データを記憶部10に記憶する。ステップS202において、無線ノード5は、無線回線CN104を介して中継ノード2にデータを送信する。
次に、ステップS203において、無線ノード5は、送信したデータが中継ノード2に到達したか否かを判断する。無線ノード5は、ステップS203において中継ノード2にデータが到達したと判断すると、ステップS204に移行する。ここで、データが中継ノード2に到達すると、中継ノード2はたとえばACKパケットのような受信成功メッセージを無線ノード5に送信する。そして、無線ノード5は、中継ノード2からの受信成功メッセージを受信するとデータが中継ノード2に到達したものと判断し、ステップS204に移行する。
一方、無線ノード5は、ステップS204において、電波障害によりデータが中継ノード2に到達しなかったと判断すると、ステップS202に戻って再び中継ノード2にデータを送信する。
図14のシーケンスSQ101に示すように、無線ノード5から送信したデータが電波障害により中継ノード2に到達しない場合、無線ノード5は中継ノード2からの受信成功メッセージを受信できない。
また、無線ノード5は、ステップS203において、あらかじめ設定した時間が経過しても中継ノード2からの受信成功メッセージを受信できない場合、データが中継ノード2に到達しなかったものと判断してステップS202に戻る。
そして、無線ノード5は、ステップS202において、再び中継ノード2にデータを送信し、ステップS203に移行する。図14のシーケンスSQ102に示すように、無線ノード5は中継ノード2にデータを再び送信し、中継ノード12にデータが到達したか否かを判断する。
無線ノード5は、ステップS204であらかじめ設定した時間が経過するまでの間、データが中継ノード12に到達したと判断するまで、ステップS202およびステップS203で行われるデータの再送を繰り返して実行する。この結果、たとえば図13のシーケンスSQ103に示すようにデータの再送を3回繰り返すこともある。
次に、中継ノード2は、ステップS205において、無線ノード5から受信したデータをコントローラ1に送信する。また、コントローラ1は、ステップS205において、前述の制御期間内にデータが到達したか否かを判断する。
ステップS205において、コントローラ1は、制御期間内にデータが到達したものと判断すると、ステップS206に移行する。ステップS206において、コントローラ1は、中継ノード2からのデータに基づき、プラントが最適に運転されるようにバルブやヒータなどの制御機器を制御する。
一方、中継ノード2から送信されたデータが電波障害などにより制御期間内に到達できない場合、コントローラ1は、ステップS205において、データが制御期間内に到達しなかったものと判断し、ステップS207に移行する。
たとえば、図14のシーケンスSQ103に示すように無線ノード5から3回目に送信されたデータが制御期間を過ぎた後に中継ノード2に到達する場合、コントローラ1はデータが制御期間内に到達しなかったものと判断してステップS207に移行する。
そして、コントローラ1は、ステップS207において制御期間内に到達しなかったものとして中継ノード2から受信したデータを破棄し、図14のシーケンスSQ105に示すようにデータを破棄する。
このように電波障害が発生する場合に、無線ノードがデータの再送を繰り返して何回も行うと、多数のデータが転送されることから無線ネットワーク回線の帯域が再送される複数のデータで占有されることになり、無線ネットワーク回線におけるデータの転送速度が遅くなってネットワークパフォーマンスが低下してしまう。
無線ネットワーク回線のデータの転送速度が遅くなると、無線ノードからのデータが制御期間内にコントローラに到達できず、コントローラによる制御に必要なデータが欠落して最適な制御が行えなくなってしまう。
また、無線ノードや中継ノードによるネットワーク構成が複雑になると、無線ノードからコントローラにデータを転送する際に、多数の中継ノードを経由することがある。この場合にも、無線ノードがデータの再送を繰り返して行う結果、無線ネットワーク回線のデータの転送速度が遅くなってしまうと、複数の中継ノードがデータを転送する度に遅延時間が増大するので制御期間内にコントローラに到達できなくなり、コントローラによる制御に必要なデータが欠落して最適な制御が行えなくなってしまう。
また、無線ノードがデータの再送を繰り返し行うと、無線ノードの処理量が増えて無線ノードの電力消費量が増大し、無線ノードがバッテリ駆動型の場合にはバッテリ交換などのメンテナンスコストも増大してしまうといった問題点があった。
さらに、多数の無線ノードがデータの再送を繰り返し行うと、制御期間内にコントローラに到達できないデータが多数発生してコントローラがこれらのデータを破棄するための処理量が増大することになり、バルブやヒータなどの制御機器などの制御に必要なCPU資源が不足して最適な制御が行えなくなってしまうといった問題点も発生する。
本発明はこれらの問題点を解決するものであり、その目的は、無線ネットワークおよびコントローラの負荷を軽減し、制御システムの信頼性を高めることができる無線制御システムを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
無線ネットワークを介してコントローラと中継ノードと無線ノード間でデータ通信を行う無線制御システムにおいて、
前記無線ノードは、物理量を測定するセンサ機能と、このセンサ機能により測定されたデータをあらかじめ設定された所定の制御期間の開始からの経過時間を反映した経過時間情報とともに送信する無線通信機能を有し、
前記中継ノードは、前記所定の制御期間の開始からの経過時間を反映した経過時間情報とともにデータを送信する無線通信機能と、前記所定の制御期間内にデータが送信先に到達しないと判断した場合には送信すべきデータを破棄するデータ破棄機能を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の無線制御システムおいて、
前記中継ノードは、無線通信を行う無線通信部と各部の動作を制御する演算制御部とデータの経路情報を記憶する記憶部とで構成され、
前記無線ノードは、物理量を測定するセンサ部と他のノードとの間で無線通信を行う無線通信部と各部の動作を制御する演算制御部とデータの経路情報を記憶する記憶部とで構成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の無線制御システムおいて、
前記中継ノードの演算制御部は、
自機から送信先までの複数の経路情報を記憶する経路情報管理部と、この経路情報管理部の経路情報に基づいて自機から送信先までのデータ転送に要するデータ転送時間を推定するデータ転送時間推定部と、このデータ転送時間推定部から入力される推定結果に基づきあらかじめ設定された所定の制御期間内にデータが送信先に到達するか否かを判断するデータ転送判断部と、このデータ転送判断部の判断結果に基づきデータを所定の送信先に転送するデータ転送部と、前記制御期間の開始からの経過時間情報を更新記憶する制御期間情報管理部と、前記送信すべきデータを記憶するデータ管理部と、前記データ転送判断部が前記所定の制御期間内にデータが送信先に到達しないと判断した場合には前記データ管理部に記憶されているデータを破棄するデータ破棄部とで構成され、
前記無線ノードの演算制御部は、
センサを制御するセンサ部と、前記所定の制御期間の経過時間を算出し記憶する制御期間情報管理部と、前記センサで測定された測定データを記憶するデータ管理部と、
無線通信を介して測定データを送信するデータ転送部、
とで構成されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項1から3のいずれかに記載の無線制御システムにおいて、
前記無線制御システムは、プラントの運転を支援するプロセス制御システムとして構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
前記無線制御システムは、ビルオートメーションシステムとして構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、無線ノードは制御期間の経過時間を求めてデータとともに経過時間情報を中継ノードに送信し、中継ノードは更新された経過時間情報に基づいて経過時間とコントローラまでのデータ転送時間との合計時間が制御期間よりも短い場合にはデータを転送し、制御期間よりも長い場合にはデータを破棄するので、無線ネットワークおよびコントローラの負荷を軽減でき、制御システムの信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明に係る無線制御システムの実施例を示す構成ブロック図である。なお、無線制御システムの構成は従来と同等なので、各部の説明を適宜省略する。図1において、コントローラ11、中継ノード12〜14および無線ノード15〜17は、無線ネットワークを構成している。図1では、無線ノード15が中継ノード12を介してコントローラ11にデータを送信する無線通信NR110の動作を示している。
図2は、図1の中継ノード12の無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。図2において、無線通信部18は演算制御部19に接続され、演算制御部19は記憶部20に接続されている。無線通信部18は、他の無線ノードや中継ノードとの間で無線通信を行う。演算制御部19は、各部の動作を制御する。記憶部20は、中継ノードとして動作させるためのプログラムやデータの経路情報などを記憶する。中継ノード13、14も中継ノード12と同様の構成である。
図3は、図2の中継ノード12を構成する演算制御部19の機能ブロック例図である。図3において、経路情報管理部191は、自機から送信先までの複数の経路情報を記憶する。データ転送時間推定部192は、経路情報管理部191の経路情報に基づいて自機から送信先までのデータ転送に要するデータ転送時間を推定し、推定結果をデータ転送判断部193に入力する。データ転送判断部193は、所定の制御期間内にデータが送信先に到達するか否かを判断し、判断結果をデータ転送部194に出力する。データ転送部194は、データ転送判断部193の判断結果に基づきデータを所定の送信先に転送する。制御期間情報管理部195は、経過時間情報を更新記憶する。データ管理部196はデータを記憶する。データ破棄部197は、データ転送判断部193が所定の制御期間内にデータが送信先に到達しないと判断した場合には、データ管理部196に記憶されているデータを破棄する。
図4は図2の中継ノード12の動作を説明するフロー図である。説明を簡単にするために、コントローラ、中継ノードおよび無線ノードは互いに同期して、制御周期およびマクロサイクルなどの制御期間を共有するものとする。なお、制御期間は、制御周期およびマクロサイクルに限定するものではなく、プラントの制御にかかわる周期や期間などであればどのようなものであっても構わない。
まず、ステップS301において、演算制御部19のデータ管理部196および制御期間情報管理部195は、無線ノードや他の中継ノードからデータおよび制御期間開始からの経過時間情報を受信する。
次に、ステップS302において、制御期間情報管理部195は、演算制御部19が記憶部20に格納されたプログラムを読み出し実行することにより、受信した経過時間情報に基づいて制御期間の現在までの経過時間を算出し、経過時間情報を更新して記憶する。たとえば、受信した経過時間情報(200ミリ秒)に転送にかかった時間(1000ミリ秒)を加えて現在までの経過時間(1200ミリ秒)を算出し、この算出経過時間情報を更新記憶する。
ステップS303において、データ転送時間推定部192は、経路情報管理部191にあらかじめ記憶されているコントローラ11までの経路情報に基づいて、コントローラ11に到達するまでにかかるデータ転送時間を推定する。具体的には、システム設計時に設定されている1ホップあたりの転送に必要な時間と経路情報に基づくコントローラ11に到達するまでに必要なホップ数との乗算を行って、コントローラ11に到達するまでのデータ転送時間を推定する。
なお、転送時間の推定にあたっては、ネットワークパフォーマンスに応じて1ホップあたりの転送に必要な時間を変更してもよい。これにより、データ転送時間をより正確に推定できる。
ステップS304において、データ転送判断部193は、更新された経過時間情報と推定されたデータ転送時間に基づき、データを転送した場合に制御期間内にコントローラ11に到達できるか否かを判断する。更新された経過時間情報と推定されたデータ転送時間との合計時間が制御期間よりも短い場合はデータを転送しても制御期間内にコントローラに到達できるものと判断し、ステップS305に移行する。具体的には、更新された経過時間情報が1200ミリ秒でデータ転送時間が1000ミリ秒とすると合計時間は2200ミリ秒になり、所定の制御期間を2400ミリ秒とすると制御期間よりも短いので、データは制御期間内にコントローラ11に到達すると判断する。
なお、制御期間内に到達できるか否かを判断すると例示しているが、特にこれに限定するものではなく、あらかじめ設定された時間であればどのようなものであっても構わない。言い換えれば、データ転送判断部193は、送信前に制御期間などのあらかじめ設定された時間の開始からの経過時間と推定されるデータ転送時間とに基づいて、制御期間などのあらかじめ設定された時間内にデータがコントローラなどの送信先ノードに到達するか否かを判断することになる。
ステップS305において、データ転送部194は、データ管理部196に記憶されているデータと制御期間情報管理部195に記憶されている更新経過時間情報とを、たとえば経過時間情報をデータに付加してコントローラや他の中継ノードなどの送信先に送信する。
一方、ステップS304において、データ転送判断部193は、更新された経過時間情報と推定されたデータ転送時間との合計時間が制御期間よりも長い場合はデータを転送しても制御期間内にコントローラ11に到達できないものと判断し、ステップS306に移行する。具体的には、更新された経過時間情報が1500ミリ秒でデータ転送時間が1000ミリ秒とすると合計時間は2500ミリ秒になり、所定の制御期間を2400ミリ秒とすると制御期間よりも長いのでデータは制御期間内にコントローラ11に到達しないものと判断する。
ステップS306において、データ破棄部197は、データ管理部196に記憶されているデータを転送しないものとして破棄する。
図5は、図1の無線ノード15の無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。図5において、無線通信部21は演算制御部22に接続され、演算制御部22は記憶部23に接続されている。無線通信部21は、他の無線ノードや中継ノードとの間で無線通信を行う。演算制御部22は、各部の動作を制御する。記憶部23は、無線ノードとして動作させるためのプログラムやデータの経路情報などを記憶する。無線ノード16、17も無線ノード15と同様の構成である。
図6は図5の無線ノード15を構成する演算制御部22の機能ブロック例図である。図6において、センサ部221は、図示しないセンサを制御する。制御期間情報管理部222は、制御期間の経過時間を算出し記憶する。データ管理部223は、センサで測定された測定データ(以下、データという)を記憶する。データ転送部224は、無線通信を介してデータを送信する。
図7は図5の無線ノード15の動作を説明するフロー図である。まず、ステップS401において、無線ノード15の演算制御部22が記憶部23に格納されたプログラムを読み出し実行することにより、センサ部221は、センサを制御して流量や温度などの物理量を測定してデータ管理部223にデータを出力し、データ管理部223はセンサ部221からのデータを記憶する。
ステップS402において、制御期間情報管理部222は、制御期間の経過時間を算出し経過時間情報として記憶する。ステップS403において、データ転送部224は、データ管理部223に記憶されたデータに制御期間情報管理部222で算出された経過時間情報(たとえば200ミリ秒)を付加して中継ノードや他の無線ノードに送信する。
図8は図1の無線通信NR110の動作を説明するタイミングチャートである。シーケンスSQ201に示すように、無線ノード15から送信したデータが電波障害により中継ノード12に到達しない場合、無線ノード15は中継ノード12からの受信成功メッセージを受信できない。そこで、無線ノード15は、シーケンスSQ202に示すように、経過時間情報を更新して再びデータとともに送信し、中継ノード12にデータが到達したか否かを判断する。
無線ノード15は、あらかじめ設定した時間が経過するまでの間、データが中継ノード12に到達したと判断するまで繰り返して経過時間情報を更新しデータとあわせて送信する。この結果、たとえばシーケンスSQ203に示すようにデータの再送を3回繰り返すこともある。
シーケンスSQ204に示すように無線ノード15から送信されたデータが制御期間を過ぎた後に中継ノード12に到達すると、中継ノード12は無線ノード15から受信したデータを転送しても制御期間内にコントローラ11に到達できないと判断し、シーケンスSQ205に示すように受信したデータを破棄する。
このように、中継ノード12は、経過時間とコントローラ11までのデータ転送時間との合計時間が制御期間よりも長い場合には無線ノード15から受信したデータを破棄するので、無線ネットワークを介して送信されるデータ量が少なくなり、無線ネットワークの負荷を軽減できる。また、コントローラ11には制御期間を超えて到着するようなデータは転送されないので、コントローラ11のデータ処理量は軽減され、制御システムの信頼性が向上する。
なお、上記実施例では、無線制御システムがインダストリアルオートメーションにおけるプラントの運転を支援する例を説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえばファクトリーオートメーションにおける浄水場の制御システムや、ビルの空調・照明システムなどの運転を支援するものであっても構わない。
たとえば、ビルオートメーションシステムにおいては、照明やスイッチなどを無線ノードとした場合、無線ノードが設置されるビル内部も機器や什器など多くの障害物が存在するので電波障害も生じやすい。このため、無線ノードが経過時間情報とデータとを中継ノードに送信し、中継ノードが経過時間情報を更新するとともに、無線ノードから受信したデータをコントローラに転送しても制御期間内に到達できないと判断する場合にデータを破棄することにより、無線ネットワークおよびコントローラの負荷を軽減し、制御システムの信頼性を向上させることが可能となる。
また、上記実施例に示した無線制御システムは、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17などで構成されているが、特にこれらに限定されるものではなく、無線ノードからコントローラにデータを送信することが可能であれば、中継ノードを構成要素としないものであっても構わない。
この場合、無線ノードは、上述した中継ノードの演算制御部と同じ機能を有するものとする。そして、無線ノードは、経過時間情報を更新してデータとともに送信し、経過時間情報に基づきデータを送信した場合に制御期間内にコントローラに到達できるか否かを判断し、制御期間内に到達できないと判断する場合にはデータを破棄する。
このように、無線ノードが制御期間内にコントローラに到達しないデータを破棄することにより、コントローラの処理量は少なくなり、コントローラの負荷を軽減できる。
また、上記実施例では無線ノード15が中継ノード12を経由してコントローラ1にデータを送信する例を示したが、無線ノードからコントローラにデータを送信する際には、複数個の中継ノードを経由するものであっても構わない。
複数個の中継ノードを経由することにより電波障害などでネットワークパフォーマンスが低下し、中継ノードがデータを転送する度に遅延時間が増大するが、中継ノードはデータ転送を行う前に経過時間情報に基づいて制御期間内における送信先へのデータ到達の成否を判断して到達できない場合はデータを破棄するので、無線ネットワークの負荷が軽減し、コントローラの負荷を軽減できる。
また、上記実施例の中継ノードは、再送にあたり、制御期間の経過時間とコントローラまでのデータ送信時間との合計時間と制御期間とを比較してコントローラにデータを送信するか否かを判断しているが、制御期間の経過時間から制御期間の残り時間を推定し、制御期間の残り時間とデータ転送時間とを比較してコントローラにデータを送信するかしないかを判断するものであっても構わない。
この場合、中継ノードは、推定された制御期間の残り時間があらかじめ求められる中継ノードからコントローラまでのデータ送信時間よりも短い場合にデータを破棄し、推定された制御期間の残り時間が予め求められるデータ転送時間よりも長い場合にデータを送信する。すなわち、中継ノードは、制御期間の経過時間と予め求められた中継ノードからコントローラまでのデータ送信時間とに基づいて、コントローラにデータを送信するかどうかを判断することになる。
また、上記実施例の無線ノード15および中継ノード12は、データに制御期間が開始されてからの経過時間を求めて経過時間情報としてデータに付加して(もしくはデータとともに)送信しているが、中継ノードが制御期間内にデータが到達したか否かを判断することができるのであれば、制御期間を識別するIDなどの識別情報をデータに付加して(もしくは、データとともに)送信するものであっても構わない。
この場合、中継ノードは、受信した識別信号に基づいて、データを転送した場合に同じIDの制御期間内にコントローラに到達できるか否かを判断し、同じIDの制御期間内にコントローラに到達できないと判断した場合はデータを破棄することにより、コントローラの処理量が少なくなり、コントローラの負荷を軽減できる。
また、上記実施例の無線ノード15および中継ノード12は、制御期間の経過時間を求めてデータとあわせて送信しているが、データを送信する際の現在時刻が制御期間内のどの時点にあるかを特定できれば時刻の単位や計測の手法にこだわるものではない。
たとえば、無線ノードおよび中継ノードは、NTP(Network Time Protocol)を用いて制御期間の開始から経過した時間を求めるものであってもよいし、制御期間をあらかじめ定められた時間幅で等分して最小単位時間を設定し、制御期間の開始から経過した時間を最小単位時間の個数で表すものであっても構わない。
また、上記実施例では、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17から構成される無線ネットワークを示しているが、無線通信方式は無線通信の標準規格であるIEEE802.15.4を用いるものであっても構わないし、無線ノードからコントローラに無線回線を介してデータを送信することが可能であるならば、どのようなものを用いても構わない。
また、上記実施例の無線ノード15は、中継ノード12を経由してコントローラ11にデータを送信しているが、無線ノードが無線ノードからコントローラまでの経路探索する方法は、コントローラにデータを送信することが可能であればどのようなものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムは、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17で構成されているが、1個以上のコントローラ、1個以上の中継ノード、1個以上の無線ノードから構成されるものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムにおける制御周期およびマクロサイクル(制御期間)は、コントローラ11、中継ノード12〜14および無線ノード15〜17によってそれぞれ共有しているが、制御期間はプラントの制御にかかわる周期や期間などであればどのようなものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムにおけるコントローラ11、中継ノード12〜14および無線ノード15〜17は、それぞれ無線通信を行っているが、コントローラと制御機器や上位のシステムとの通信は、無線通信であっても有線通信であっても構わない。
本発明に係る無線制御システムの実施例を示す構成ブロック図である。 中継ノードの無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。 図2の中継ノード12を構成する演算制御部19の機能ブロック例図である。 図2の中継ノード12の動作を説明するフロー図である。 図1の無線ノード15の無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。 図5の無線ノード15を構成する演算制御部22の機能ブロック例図である。 図5の無線ノード15の動作を説明するフロー図である。 無線通信NR110の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の無線制御システムの一例を示す構成ブロック図である。 図9の無線ノード5の無線通信機能の一例を示す構成ブロック図である。 図9の無線制御システムの動作を説明する説明図である。 図11の無線通信NR100の動作を説明するフロー図である。 従来の無線制御システムの動作を説明するフロー図である。 従来の無線制御システムのタイミングチャートである。
符号の説明
1、11 コントローラ
2、3、4、12、13、14 中継ノード
5、6、7、15、16、17 無線ノード
8、18 無線通信部
9、19 演算制御部
10、20 記憶部
191 経路情報管理部
192 データ転送時間推定部
193 データ転送判断部
194 データ転送部
195 制御期間情報管理部
196 データ管理部
197 データ破棄部
221 センサ部
222 制御期間情報管理部
223 データ管理部
224 データ転送部

Claims (5)

  1. 無線ネットワークを介してコントローラと中継ノードと無線ノード間でデータ通信を行う無線制御システムにおいて、
    前記無線ノードは、物理量を測定するセンサ機能と、このセンサ機能により測定されたデータをあらかじめ設定された所定の制御期間の開始からの経過時間を反映した経過時間情報とともに送信する無線通信機能を有し、
    前記中継ノードは、前記所定の制御期間の開始からの経過時間を反映した経過時間情報とともにデータを送信する無線通信機能と、前記所定の制御期間内にデータが送信先に到達しないと判断した場合には送信すべきデータを破棄するデータ破棄機能を有することを特徴とする無線制御システム。
  2. 前記中継ノードは、無線通信を行う無線通信部と各部の動作を制御する演算制御部とデータの経路情報を記憶する記憶部とで構成され、
    前記無線ノードは、物理量を測定するセンサ部と他のノードとの間で無線通信を行う無線通信部と各部の動作を制御する演算制御部とデータの経路情報を記憶する記憶部とで構成されたことを特徴とする請求項1記載の無線制御システム。
  3. 前記中継ノードの演算制御部は、
    自機から送信先までの複数の経路情報を記憶する経路情報管理部と、この経路情報管理部の経路情報に基づいて自機から送信先までのデータ転送に要するデータ転送時間を推定するデータ転送時間推定部と、このデータ転送時間推定部から入力される推定結果に基づきあらかじめ設定された所定の制御期間内にデータが送信先に到達するか否かを判断するデータ転送判断部と、このデータ転送判断部の判断結果に基づきデータを所定の送信先に転送するデータ転送部と、前記制御期間の開始からの経過時間情報を更新記憶する制御期間情報管理部と、前記送信すべきデータを記憶するデータ管理部と、前記データ転送判断部が前記所定の制御期間内にデータが送信先に到達しないと判断した場合には前記データ管理部に記憶されているデータを破棄するデータ破棄部とで構成され、
    前記無線ノードの演算制御部は、
    センサを制御するセンサ部と、前記所定の制御期間の経過時間を算出し記憶する制御期間情報管理部と、前記センサで測定された測定データを記憶するデータ管理部と、
    無線通信を介して測定データを送信するデータ転送部、
    とで構成されたことを特徴とする請求項2記載の無線制御システム。
  4. 前記無線制御システムは、プラントの運転を支援するプロセス制御システムとして構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線制御システム。
  5. 前記無線制御システムは、ビルオートメーションシステムとして構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線制御システム。
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