JP4899583B2 - 加熱炉 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉ガス等の各種燃料ガスを用いた加熱炉に関する。
従来、製鉄所において鋼材を加熱する加熱炉としては、炉本体内が複数の燃焼ゾーンに区画され、各燃焼ゾーン毎にバーナを設け、コークス炉ガスなどの燃料ガスと燃焼用空気をバーナに供給して燃料ガスを燃焼させることにより発生した火炎を炉内に吹き込むものが知られている(例えば特許文献1)。
図11は、このような技術が適用された一般的な鋼材の加熱炉の概略構成を示す図である。この加熱炉は鋼材31を連続的に加熱処理するための炉本体32を有している。炉本体32には加熱装置としてバーナ33が複数設置されており、バーナには燃料ガスと燃焼用空気が供給されるようになっている。燃焼制御は1〜4ゾーンの全4ゾーンからなる。燃料として製鉄所のコークス炉から発生するコークス炉ガスが使用される。コークス炉ガスの発熱量は4350kcal/Nmである。燃料はコークス炉ガスの供給元である図11中のA点で圧力700mmAqで供給されている。その後、配管34を経て各燃焼ゾーン(1〜4ゾーン)へ分岐する。分岐前の配管34には、流量計35、緊急遮断弁36が設けられている。分岐後、コークス炉ガスはバーナ33へと供給される。分岐後の配管には、各ゾーンとも、ゾーン個別の燃料流量計37、燃料流量調節弁38が設けられている(1ゾーンのみ図示する)。燃焼空気は燃焼空気ブロワ39により供給され、各燃焼ゾーンには個別に空気流量計40と空気流量調節弁41が設置されている。燃料の流量と空気の流量の信号は調節器42に入力され、各ゾーンの空気比が一定となるように、調節器42から燃料流量調節弁38および空気流量調節弁41に制御信号が出力され、自動制御される。
また、加熱炉の各ゾーン内には温度計43が個別に配置されており、各ゾーンの燃焼制御は設定炉温を与えておくと、温度計43の計測値がその設定炉温の±5℃以内になる様に、燃料流量調節弁38および空気流量調整弁41の開度を空気比が一定となるように保ちながら自動制御する方式となっている。
今、炉本体32における鋼材31の時間あたりの加熱処理量を10%アップするため、炉ヘの投入熱量を10%アップし、3830Mcal/hとしたい。しかし、既に燃料流量調節弁38の開度は全開であり、これ以上燃料ガスであるコークス炉ガスの供給量が増加できない状態である。すなわち、コークス炉ガスの供給圧力は図11中のA点で700mmAqで供給されているが、この圧力ではバーナ33へ供給できるコークス炉ガスの流量は、燃料ガス流量調節弁38が全開のときに最大で800Nm/hである。よって加熱炉32ヘの投入熱量は最大で3480Mcal/hである。
仮に、コークス炉ガスの増量により、熱量アップするとなると、880Nm/h必要であり、これを達成するためには、A点でのコークス炉ガスの供給圧力を850mmAqまでアップする方法が考えられる。しかし、加熱処理能力をアップするためには、コークス炉ガスの昇圧が必要になってしまい、昇圧ブロワ、ブロワ用電源、ブロワおよびブロワ電源の防爆装置、昇圧後圧力調整機構、各流量計の圧力補正等が必要となる。したがって、昇圧機の設置工事、昇圧機前後のコークス炉ガス配管の改造工事などにより大規模な構造となり、かつコストがかかってしまうという問題がある。
また、炉本体32に供給されるコークス炉ガスはその流量が変動することがあり、炉本体において一定の発熱量を確保することが困難になる場合が生じる。
特開平6−200328号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、所望の熱量で加熱処理を行なうことができ、安定的に操業可能な加熱炉を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、炉本体と、前記炉本体へ向けて第1の燃料ガスを送給する第1の燃料ガス配管と、前記第1の燃料ガスとは異なる第2の燃料ガスが通流する第2の燃料ガス配管と、前記第1の燃料ガス配管に設けられた、前記第2の燃料ガス配管からの前記第2の燃料ガスが前記第1の燃料ガスに完全に混合される燃料ガス混合部と、前記第1の燃料ガスと前記第2の燃料ガスが完全に混合された燃料ガスを燃焼させて前記炉本体内を加熱するバーナとを具備し、前記第1の燃料ガスによる発熱量を前記第2の燃料ガスにより補いまたは安定させて加熱処理を行う加熱炉であって、前記燃料ガス混合部は、前記第1の燃料ガス配管に連続し、断面が円形または略円形をなす主管と、噴射口が前記主管の内面に開口するとともに前記第2の燃料ガス配管に連続し、前記主管に前記第2の燃料ガスを吹き込むガス吹き込み用ノズルとを備え、前記ガス吹き込み用ノズルは、前記第2の燃料ガスの噴射方向が前記主管の外周部接線方向または略接線方向となるように設けられ、前記ガス吹き込み用ノズルからの前記第2の燃料ガスの噴射流速が混合後のガス流速の2倍以上であり、前記バーナに、前記第1の燃料ガスと前記第2の燃料ガスが完全に混合された燃料ガスとは別途に、燃焼空気を供給することを特徴とする加熱炉を提供する。
前記燃料ガス混合部は、前記ガス吹き込み用ノズルを少なくとも2本備え、前記少なくとも2本のガス吹き込み用ノズルは、旋回方向が同一になるように設けられるものを用いることができる。また、前記第1の燃料ガス配管に設けられ、前記第1の燃料ガスの供給を遮断可能な遮断弁をさらに具備し、前記遮断弁は、前記混合部よりも前記第1の燃料ガス供給元側に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第1の燃料ガスを用いて加熱処理を行なう加熱炉において、前記第1の燃料ガスとは発熱量の異なる第2の燃料ガスを混合して加熱炉に供給し、供給量の制約等から第1の燃料ガスでは発熱量が不足する場合や、第1の燃料ガスの供給が安定しない場合でも所望の熱量で安定して操業することができる。具体的には、製鉄所において、第1の燃料ガスとしてコークス炉ガスを用いた加熱炉において、コークス炉ガスの供給熱量で供給安定性が不十分な場合でも、第2の燃料ガスとして、通常製鉄所に供給されている都市ガスを用いて投入熱量を制御することにより、より簡便に所望の熱量で安定して操業することができる。
また、第1の燃料ガスと第2の燃料ガスを混合部で混合させ、混合された第1の燃料ガスと第2の燃料ガスを燃焼させて炉本体内を加熱する加熱装置を備える加熱炉において、主管と、1本または2本以上のガス吹き込み用ノズルを備えた混合部を取り付けることで、第1の燃料ガスと第2の燃料ガスはより確実に混合することができるため、より一層簡便に所望の熱量で安定して操業することができる。さらに、ガス混合距離がより短いため、より小スペースにすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、コークス炉ガスと都市ガスを混合して供給する本発明の一実施形態に係る加熱炉の概略構成を示す図である。
図1に示すように、この加熱炉は鋼材1を連続的に加熱処理するための加熱炉2を有している。炉本体2には加熱装置としてバーナ3が複数設置されており、バーナには燃料ガスと燃焼用空気が供給されている。燃焼制御は1〜4ゾーンの全4ゾーンからなる。ここでは主たる燃料ガスである第1の燃料ガスとして製鉄所のコークス炉から発生するコークス炉ガスが使用される。コークス炉ガスは供給元である図1中のA点において配管4に所定の圧力で供給される。A点の下流側において、配管4は各燃焼ゾーン(1〜4ゾーン)へ分岐する。分岐前の配管4には、流量計5、遮断弁6が設けられている。
本実施形態では、主たる燃料ガスであるコークス炉ガスを補助するための第2の燃料ガスとして、加熱炉の近くまで供給されている都市ガスを使用する。都市ガスとコークス炉ガスを混合する混合器14が遮断弁6の直下流に設置される。これは、緊急時に遮断弁6が閉となった時に都市ガスがコークス炉ガス側の供給側へ逆流するのを防止するためである。都市ガスは図1中のB点において所定の圧力で供給され、配管15を通り、混合器14に導入され、コークス炉ガスと混合される。配管15には、上流側から都市ガス流量計16、都市ガス流量調整弁17、都市ガス遮断弁18が設けられている。都市ガスの流量は都市ガス流量計16により測定され、コークス炉ガスの流量計5の計測値に対して所定の割合となるように、都市ガス流量調整弁17でコントロールされる。これにより、加熱炉2ヘ投入される燃料流量が変化しても、常に一定の発熱量を保つことができる。
コークス炉ガスの流量と都市ガスの流量の信号は調節器19に入力され、調節器19から都市ガス流量調節弁17に制御信号が出力され、コークス炉ガスと都市ガスとの混合比率が自動制御される。混合されたガスは各燃焼ゾーンに分岐後の配管4を通ってバーナ3へと供給される。分岐後の配管4には、各ゾーンとも、ゾーン個別の燃料流量計7、燃料流量調節弁8が設けられている。燃焼空気は燃焼空気ブロワ9により供給され、各燃焼ゾーンには個別に空気流量計10と空気流量調節弁11が設置されている。燃料の流量と空気の流量の信号は調節器12に入力され、各ゾーンの空気比(燃焼に必要な空気を1として表した空気の比率)が所定値、例えば1.2となるように、調節器12から燃料流量調節弁8および空気流量調節弁11に制御信号が出力され、自動制御される。
また、加熱炉の各ゾーン内には温度計13が個別に配置されており、各ゾーンの燃焼制御は設定炉温を与えておくと、温度計13の計測値がその設定炉温の±5℃以内になる様に、燃料流量調節弁8、および空気流量調節弁11の開度を空気比が一定となるように保ちながら自動制御する方式となっている。
このように構成される加熱炉においては、コークス炉ガスが、A点で配管4に供給され、流量計5により流量を計測されながら配管4を通流する。配管4を通流したコークス炉ガスは燃焼ゾーン1〜4へ分岐して供給される。各ゾーンへ供給されたコークス炉ガスは、各ゾーン個別に設置された燃料流量計7により流量を計測されながら各燃焼ゾーンの配管を通流する。この計測された流量の信号が調節器12に入力される。一方、燃焼空気ブロワ9により供給される燃焼空気は、燃焼空気の流量が空気流量計10で計測される。この計測された信号が調節器12に入力される。調節器12に入力されたコークス炉ガスおよび燃焼空気の流量の信号により、各ゾーンの空気比が所定の値、例えば1.2となるように、調節器12から燃料流量調節弁8および空気流量調節弁11に制御信号がそれぞれ出力される。出力された信号により、コークス炉ガスは、燃料流量調節弁8により流量を調節されながら各燃焼ゾーンのバーナ3に供給され、燃焼空気は、空気流量調節弁11により流量を調節されながら各燃焼ゾーンのバーナ3に供給される。バーナ3に供給されたコークス炉ガスを燃焼させ、燃焼により発生した火炎をバーナ3から炉本体2に吹き込んで鋼材1を加熱する。
また、各ゾーン内に配置された温度計13の計測値が、予め設定しておいた設定炉温の±5℃の範囲を超えると、その設定炉温の±5℃以内になるように、燃料流量調節弁8でコークス炉ガスの流量を、空気流量調節弁11で燃焼空気の流量を空気比が一定となるように保ちながら自動制御し、制御された流量のコークス炉ガスおよび燃焼空気がバーナ3に供給される。
しかし、燃料ガスとしてコークス炉ガスのみを用いると、コークス炉ガスの熱量が不足するような場合、または供給流量が安定せず上記制御を行なっても一定の発熱量が得難い場合が生じる。
本実施形態では、そのような場合に、コークス炉ガスに第2の燃料ガスとして都市ガスを混合する。都市ガスはこのような加熱炉の近傍まで供給されており、それ自体熱量が高いため、このような目的の燃料ガスとして適している。
都市ガスは配管15のB点で供給され、流量計16により流量を計測されながら配管15を通流し、混合器14でコークス炉ガスと混合される。この際に流量計5により計測されたコークス炉ガスの流量と、流量計16により計測された都市ガスの流量との信号は調節器19へ入力される。この入力された信号により、都市ガスの流量がコークス炉ガスの流量に対して所定の割合となるように、調節器19から都市ガス流量調節弁17に制御信号が出力される。出力された制御信号により、都市ガスは、流量調節弁17により流量を調節されながら配管15を通流して、混合器14で、配管4を通流するコークス炉ガスと混合される。混合器14で混合された混合ガスは上述したコークス炉ガスのみの場合と同様にして流量を調節されながら各燃焼ゾーンのバーナ3に供給され、かつ同様にして流量調節して燃焼空気をバーナ3に供給し、混合ガスを燃焼させ、燃焼により発生した火炎をバーナ3から炉本体2に吹き込んで鋼材1を加熱する。
また、コークス炉ガスのみの場合と同様に、各ゾーン内に配置された温度計13の計測値が、予め設定しておいた設定炉温の±5℃の範囲を超えると、その設定炉温の±5℃以内になるように、混合ガスの流量と、燃焼空気の流量との空気比が一定となるように保ちながら自動制御し、制御された流量の混合ガスおよび燃焼空気がバーナ3に供給される。
このように、コークス炉ガスに第2の燃焼ガスとして都市ガスを混合することにより、コークス炉ガスの発熱量が不足している場合でも、その不足分を都市ガスが補うことができ、所望の燃焼エネルギーを得ることができる。また、コークス炉ガスの供給が安定しない場合でも、都市ガスを混合することにより安定した発熱量で加熱することができる。さらに、コークス炉ガスと都市ガスを混合するのみであり、ガスを混合するのに耐圧設備など特別な設備を導入する必要がなく、簡単かつ小規模な構造であるため低コスト、小スペースにすることができる。
ところで、遮断弁6の直下流で都市ガスを混合する場合、ゾーン間で発熱量が異なる燃料が供給されて空気比が乱れるなど、燃焼制御上好ましくないことが生じることを防止するため、そこから各ゾーンへの分岐が始まる間の距離で完全に混合することが好ましい。また、遮断弁6から分岐が始まる部分までが短い場合でも完全に混合できることが好ましい。
以下、このようなことを実現することができる好ましい混合器14の構造について説明する。図2はこのような好ましい構造の混合器を示す側面図であり、図3はその横断面図であり、図4は縦断面図である。なお、図3は図4のA−A線で切断した断面図である。
図2に示すように、配管4の一部をなす主管20に対し、都市ガスを吹き込むガス吹き込み用ノズル21が都市ガスを主管20の外周部接線方向に吹き込むように接続されて構成されている。
また、図3に示すように、ガス混合器14は、断面が円形をなし、配管4の一部をなしており、コークス炉ガスが通流する主管20と、噴射口21aが主管20の内面に開口し、主管20に都市ガスを吹き込むガス吹き込み用ノズル21とを備えている。そして、ガス吹き込み用ノズル21からの都市ガスの噴射方向が主管20の外周部接線方向であり、ガス吹き込み用ノズル21からの都市ガスの噴射流速が混合後のガス流速の2倍以上である。
このような構成により、コークス炉ガスは図4中の矢印の方向から、主管20の内側を流れてくる。ガス吹き込み用ノズル21から都市ガスを吹き込むと、都市ガスは主管20の内周面に沿って符号22で示される矢印のごとく旋回し、コークス炉ガスと混合しながら、コークス炉ガスの進行方向である矢印方向に流れていく。そして、ある距離まで進むと完全に混合する。
以上は、ガス吹き込み用ノズル21が1本の場合について説明したが、次に、混合器14のガス吹き込み用ノズル21が2本ある場合の混合器の構成について以下に示す。
図5はガス吹き込み用ノズルが2本の場合の混合器を示す横断面図であり、図6は縦断面図である。なお、図5は図6のB−B線で切断した断面図である。
図5に示すように、主管20に対し、2本のガス吹き込み用ノズル21が、主管20に対して都市ガスの噴射方向が主管20の外周部接線方向となるように、かつ旋回方向が同一になるように設置されている。
混合器14のガス吹き込み用ノズル21が2本ある場合の混合器の構成により、都市ガスがガス吹き込み用ノズル21から外周部接線方向に吹き込むようにかつ旋回方向が同一となるように吹き込み、コークス炉ガスと完全に混合し、より確実に効率よく、かつ、より短い混合距離でコークス炉ガスと都市ガスを混合することができる。このため、混合したガスが燃焼する際の燃焼にばらつきがないため、加熱炉を所望の熱量でより安定して操業することができる。かつ、より短い混合距離で混合されるため、加熱炉をより小スペース化することができる。
なお、複雑な構造の混合器を用いた場合、コークス炉ガスがダストタールを含み、ダスト堆積しやすいため、清掃頻度が多くなり炉の生産性が低下する。しかし、上記実施形態における混合器は簡単な構造であり、ダスト堆積しにくく、清掃頻度が少なくて済むため、炉の生産性が向上する。
次に、このような構造の混合器を用いた加熱炉により、都市ガスを混合して加熱炉の処理能力を向上した例について説明する。
今、鋼材1の時間あたりの加熱処理量を10%アップするため、炉ヘの投入熱量を10%アップし、3830Mcal/hとしたい。そのためには、コークス炉ガスの発熱量が4350kcal/Nm、都市ガスの発熱量が9500kcal/Nmであるから、コークス炉ガスを730Nm/h、都市ガスを70Nm/h混合し発熱量4800kcal/Nmのガスを合計で800Nm/h供給すればよい。
まず、第1の実施例について説明する。
本実施例では、コークス炉ガスは、供給元である図1中のA点で圧力700mmAqで配管径が150A(内径155.2mm)の配管4に供給される。一方、都市ガスは、供給元である図1中のB点で圧力2000mmAqで配管径が65A(内径70.2mm)の配管15に供給される。
ところで、遮断弁直後から各ゾーンの分岐開始までの距離は(図1中の記号Y)1200mmであり、この条件下で都市ガスがコークス炉ガスに均一に混合する必要がある。そこで、混合距離を短くするために混合器を用いることが望ましい。なお、混合器を使用することでコークス炉ガスの圧力を下げてしまってはガス供給流量が低下してしまい、投入熱量アップには不利な方向になるため、コークス炉ガスの圧力損失が最小となる混合器が望ましい。また、混合器を使用しない場合、都市ガスとコークス炉ガスを均一に混合するには、混合部から各ゾーンの分岐開始までの距離(図1中の記号Y)を3.1〜4.7m以上とする必要がある。よって、本実施例では、混合器を使用することが望ましい。
本実施例では、混合器14の都市ガスのガス吹き込み用ノズル21は、65Aの配管15を20A(内径21.6mm)に絞って形成されている。この条件のもと、流量計5により計測されたコークス炉ガスの流量と、流量計16により計測された都市ガスの流量との信号が調節器19へ入力される。今、コークス炉ガスの流量は730Nm/hであり、730Nm/hの信号が流量計5から調節器19へ入力される。この入力された信号により、都市ガスの流量がコークス炉ガスの流量の計測値の9.6%となるように、すなわち、70Nm/hとなるように、調節器19から都市ガス流量調節弁17に制御信号が出力される。この出力された制御信号により、都市ガスは、流量調節弁17により流量を70Nm/hに調節されながら配管15を通流して、混合器14で、配管4を通流するコークス炉ガスと混合される。混合後ガスの流量は800Nm/hで配管4を通流する。また、この際の都市ガスの吹き込み流速は温度20℃で57m/sであり、混合後ガスの配管内流速は温度20℃で12.6m/sであり、速度比は4.5となる。なお、速度比とは、混合器において接線方向から吹き込むガス流速(この場合、都市ガスを吹き込む流速)を混合後のガス流速(この場合、コークス炉ガスと都市ガスの混合ガスの流速)で除した値である。
コークス炉ガス側の混合器14前後での圧力損失はΔ2mmAqであり、供給圧力700mmAqと比較して、充分無視できる程度の大きさであり、流量の低下は無視することができる。また、都市ガス側の吹き込み圧力損失は、Δ120mmAqであるが、都市ガス吹き込み直前に必要な都市ガス圧力は820mmAqであり、都市ガス供給系統の都市ガス流量計16、都市ガス流量調節弁17、供給配等の圧力損失(B点から吹き込み直前圧力)をおよそ合計500mmAqと見積もっても、B点で必要な圧力は1320mmAqとなり、実際のB点の圧力は2000mmAqであるので十分である。
コークス炉ガスと都市ガスの混合性については、混合後の各ゾーン行きのガス発熱量を、各ゾーン行き配管でのサンプル孔で測定することにより求めた。その結果、いずれも、4800kcal/Nmであった。すなわち、混合開始からの距離1200mmの間で充分に均一混合が完了していることが確認された。
次に、本実施形態に係る加熱炉を用いて、都市ガス供給圧力が1250mmAqと低い場合に対応可能な実施例2について説明する。
この場合、都市ガス供給系の配管15、都市ガス流量計16、都市ガス流量調節弁17の圧力損失をΔ500mmAqとすると、吹き込み直前の都市ガス圧力は750mmAqとなる。コークス炉側の圧力は700mmAqであるので、都市ガスの吹き込み圧損をΔ50mmAq以下としないと、都市ガスを所定の流量まで混合できない。よって、20Aノズル1本では都市ガス側吹き込み圧量損失はΔ120mmAqであるから成り立たない。よって、ここでは都市ガス吹き込み用ノズルを40A(内径41.6mm)とし、さらにそれを2本とした。この場合の都市ガス吹き込み用ノズルでの吹き込み流速は温度20℃で7.7m/s、圧力損失はΔ2mmAqであり、この時の、速度比は0.6である。混合性については、混合後の各ゾーン行きのガス発熱量を、各ゾーン行き配管で測定した結果、いずれも、4800kcal/Nmであった。すなわち、混合開始からの距離1200mmの間で十分に均一混合が完了していることが確認された。
よって、上記実施例1および2によれば、実施例2のように、たとえ都市ガス供給圧力が低い場合であっても、発熱量が4350kcal/Nmであるコークス炉ガスを730Nm/h、発熱量が9820kcal/Nmである都市ガスを70Nm/h混合し、発熱量4800kcal/Nmのガスを合計で800Nm/h供給して燃焼することにより大きな燃焼力を得て、炉ヘの投入熱量を10%アップするという目的を達成することができる。
また、都市ガス供給圧力がさらに低く、例えば1050mmAqの場合、都市ガス配管15、都市ガス流量計16、調整弁17の圧損をΔ300mmAqまで小さくなるように設計することで、混合前都市ガス圧力を、750mmAqにでき、目的を達成できる。
なお、このような構造の混合器を用いることが好ましいが、混合距離が十分ある場合など、ガスの混合が確実に行われ、加熱炉が安定的に操業できれば、必ずしも上記のような混合器を用いなくても構わない。さらに、上記実施例1および2では、都市ガスとコークス炉ガスを用いたが、所望する熱量を得ることができれば、都市ガスとコークス炉ガスの混合に限らず、その他の燃料ガスを組み合わせても構わない。さらにまた、都市ガスとコークス炉ガスの2種類を混合して用いたが、所望する熱量を得ることができれば、3種類以上のガスを混合しても構わない。さらにまた、実施例1および2では、コークス炉ガスの密度0.6kg/Nm、都市ガスの密度0.8kg/Nmであり混合ガスの密度は0.62kg/Nmとコークス炉ガスの密度とほぼ変わらず、混合器で混合された混合ガスがバーナに到達するまでの密度上昇による圧損上昇は無視できる範囲であるため、混合ガス流量の低下も無視できる範囲であり問題ない。しかし、都市ガスでなく密度が大きい、例えばプロパンガス(密度2kg/Nm)をコークス炉ガスに混合する場合などは、混合ガスの密度が大きくなり、混合器で混合された混合ガスがバーナに到達するまでの圧損上昇は大きくなる。このため、流量低下が無視できない場合は、炉への投入熱量が目的値まで増大できるように、すなわち混合後のガス発熱量が大きくなる様な方向に予め混合比を調節していけば問題ない。
次に、本実施形態に係る加熱炉に用いた上記好ましい構造の混合器に至るまでの検討結果について説明する。ここでは、混合器の性能を確認する上で、混合するガスを便宜的にガスA(空気)、ガスB(酸素)とした。
ガス混合器の性能を評価するにあたり、その性能の一つに、混合距離なるものがあるが、それはガスAとガスBが混合し始める場所からガスAとガスBがある混合度まで混合するのに必要な距離であり、混合部の配管径が同じであれば、この距離が短いほうが混合の効率が良く、混合器本体のサイズを小さくできる。前記混合距離は、図4中に示す、ガスAとガスBが混合し始めるA−A線からガスAとガスBが所定の混合度に混合するまでに要する記号X方向の距離である。
さらに混合距離を混合後の配管内径で除したものを無次元混合距離とする。すなわち、一般にガス流量が多ければそれを輸送する配管径は必然的に大きくなっていくので、混合器の性能を比較する際には、絶対的な混合距離だけを論ずるだけでは、不充分である。よって、無次元混合距離で論ずれば、配管径の大きさの影響が無くなり、混合器の形式による性能の比較が可能である。
しかしながら、単にガス吹き込み用ノズル21からガスBを吹き込むだけでは、混合距離が長くなってしまい、混合効率が十分でない。
本発明者らの検討結果によれば、混合効率を上昇させるためには、単にガス吹き込み用ノズル21からガスBを吹き込むだけよりもノズル吹き込み流速を混合後ガスの流速で除した値(これを速度比と呼ぶ)を大きくすることが有効であることが判明した。
上記の検討結果に基づいて、まず、混合器のガス吹き込み用ノズルが1本の場合についての性能を試験した結果を以下に詳細に説明する。
混合器のガス吹き込み用ノズルが1本の場合の試験条件として酸素を吹き込むガス吹き込み用ノズル21は1本とし、ノズル径は20A(内径21.6mm)の場合と10A(ノズル内径12.7mm)の場合の2種類とした。この時の速度比は20Aノズルで1.1、10Aノズルの場合で3.3である。
図7に速度比が1.1と3.3の場合の混合度の試験結果を示す。
ここでは、便宜上、空気193Nm/hと酸素ガス17Nm/hを混合させた。空気中の酸素は20.9%であるから、上記流量比率で完全に混合した場合の酸素濃度は27.4%となる。試験は、80A(内径80.7mm)の直円管に空気を流し、そこに直円管内の接線方向に噴出する20A(内径21.6mm)の吹き込みノズルから酸素ガスを噴出し混合した。混合場所から、下流に200mm(無次元混合距離=2.5)、400mm(無次元混合距離=5)、600mm(無次元混合距離=7.5)、800mm(無次元混合距離=10)、1000mm(無次元混合距離=12.5)の各距離で、配管内流路断面内の9点の酸素濃度を測定した。各断面内で測定された酸素濃度(%)の最大値と最小値の差の絶対値を酸素濃度偏差(%)とした。下流に行くほど混合が進むため、酸素濃度偏差は小さくなっていくが、酸素濃度偏差Δが2.5%を下回る距離を実験から求め、その距離が小さいほど混合度が高いと評価した。
図7に示すグラフによると、酸素濃度偏差Δが2.5%となるのは、速度比が1.1の場合では約900mm(無次元混合距離=11)、速度比が3.3の場合では約450mm(無次元混合距離=5.6)であり、速度比が大きい方が、速度比が小さい条件よりも、短い混合距離で酸素濃度偏差が小さくなっていくことが確認され、よって混合度は速度比が大きい方が明らかに高いことがわかった。
次に、速度比を種々変化させて同様の実験により酸素濃度偏差Δが2.5%となる無次元混合距離を求めた。その結果を図8に示す。この図から、速度比が2より小さい範囲では、速度比が増加しても混合距離は大きくならないが、速度比が2以上となると、混合度が急激に増加する(無次元混合距離が短くなる)ことが確認された。このことから、速度比を2以上、すなわちガス吹き込み用ノズルからのガスBの噴射流速が混合後のガス流速の2倍以上として、より混合距離を短くし、効率の良いガス混合を行うことが好ましいことが判明した。
表1および表2に、上記速度比1.1の場合と3.3の場合の一連の試験で得られた主な結果を示す。また、比較のため、従来の旋回羽根方式の混合器により、同様の試験を行った結果を表3に示す。これらの表に示すように、速度比3.3の場合は、従来の旋回羽根方式の混合器と遜色のない混合度(酸素濃度偏差が2.5%となる混合距離)となることがわかる。また、混合器の特性としては、混合距離の他、圧力損失も重要であり、特にガスA側の圧力損失が低いことが重要であるが、旋回羽根を用いない場合にはいずれもガスA側の圧力損失が3mmAqと低い値を示した。これに対して、旋回羽根方式の混合器では、ガスA側の圧力損失が77mmAqと明らかに圧力損失が大きいことが確認された。
Figure 0004899583
Figure 0004899583
Figure 0004899583
なお、主管20の断面形状は円形に限らず、略円形であればよく、例えば6角形以上の多角形が例示される。また、ガス吹き込み用ノズル21の断面形状も円形に限らず、扁平形状や矩形状等、どのような形状であってもよい。
さらに、ガス吹き込み用ノズル21の寸法は特に限定されないが、図9に示すように、主管20の断面で見た場合のガス吹き込み用ノズル21の寸法hが主管20の内径dの1/4以下であることが好ましい。このようにすることにより、好ましい旋回流を容易に形成することができる。この効果は、このような寸法を満たしている限り、ガス吹き込み用ノズル21の断面形状によらずに得ることができる。
さらにまた、ガス吹き込み用ノズル21は、ガスの噴射方向が主管20の接線方向になるように設けられた例について示したが、完全に接線方向でなくてもよく、また主管20の断面形状が円でない場合でも外接円の接線方向また略接線方向であればよい。
次に、混合器のガス吹き込み用ノズルが2本の場合についての性能を試験した結果を以下に詳細に説明する。
図10はノズル本数が1本の場合と2本の場合の混合度の比較を行った試験結果である。ここでは、ガス吹き込み用ノズルが1本の場合と同様、空気193Nm/hと酸素ガス17Nm/hを混合させた。試験は、80A(内径80.7mm)の直円管に空気を流し、そこに直円管内の接線方向に噴出する20A(内径21.6mm)の吹き込みノズルから酸素ガスを噴出し混合した。混合場所から、下流に200mm(無次元混合距離=2.5)、400mm(無次元混合距離=5)、600mm(無次元混合距離=7.5)、800mm(無次元混合距離=10)、1000mm(無次元混合距離=12.5)の各距離で、配管内流路断面内の9点の酸素濃度を測定した。各断面内で測定された酸素濃度(%)の最大値と最小値の差の絶対値を酸素濃度偏差(%)とし、酸素濃度偏差Δが2.5%を下回る距離を実験から求め、その距離が小さいほど混合度が高いと評価した。以上を、吹き込みノズルが1本の場合と、2本の場合で行い混合度を比較した。また、表4に、ガス吹き込み用ノズルが2本の場合の一連の試験で得られた主な結果を示す。
図10のグラフによると、酸素濃度偏差Δが2.5%となるのは、ノズルが1本の場合では約900mm(無次元混合距離=11)、ノズル2本の場合では約400mm(無次元混合距離=5)であり、吹き込みノズルを2本とすることにより、より短い混合距離で酸素濃度偏差が小さくなっていくことが確認された。すなわち、ガス吹き込み用ノズルを2本にすることにより、混合効率が極めて良好になることが確認された。なお、速度比はノズル1本の場合は1.1、ノズル2本の場合は0.55(2本のノズルは同流速)であり、ノズル2本とすることで速度比が2より小さくても混合距離を短くすることができる。
表4に示すように、ガス吹き込み用ノズルが2本の場合は、ガスA側の圧力損失が3mmAqと低いのみならず、ガスBの速度が小さくてよいことから、ガスB側の圧力損失も4mmAqと著しく低いことが確認された。
Figure 0004899583
このように2本のガス吹き込み用ノズルを設けることにより、混合距離を短くすることができ、2つのガスを効率良く混合することができる。
なお、ガス吹き込み用ノズルが2本の場合において、主管の断面形状やガス吹き込み用ノズルの断面形状、さらにはこれらの断面積比、ガス吹き込み用ノズルの方向等は、ガス吹き込み用ノズルが1本の場合と同様である。さらに、ガス吹き込み用ノズルが2本の例について示したが、3本以上であってもよい。さらにまた、2本のガス吹き込み用ノズルを主管の同一断面位置に配置した例について示したが、主管の長手方向に間隔をおいて2本以上のガス吹き込み用ノズルを配置してもよい。さらにまた、2本のガス吹き込み用ノズルから吹き込むガスを同じガスとしたが、異なるガスを吹き込むようにしてもよく、その場合には3種類のガスを混合することになる。3本以上のガス吹き込み用ノズルを用いる場合には、4種類以上のガスを混合することが可能である。ただし、1本のガス吹き込み用ノズルから吹き込むことになるガスについては、ガス吹き込み用ノズルが1本の場合と同様、ガス吹き込み用ノズルからのガスの噴射流速が混合後のガス流速の2倍以上とする必要がある。
本発明によれば、簡単かつ小規模な構造で、鋼材の処理能力を向上することができるので、加熱炉の処理能力アップに最適であり、産業上の利用価値が高い。
本発明の一実施形態に係る加熱炉の構造を示す概略構成図。 図1の加熱炉に適用可能なガス混合器を示す図。 ガス吹き込み用ノズルが1本のガス混合器を示す横断面図。 ガス吹き込み用ノズルが1本のガス混合器を示す縦断面図。 ガス吹き込み用ノズルが2本のガス混合器を示す横断面図。 ガス吹き込み用ノズルが2本のガス混合器を示す縦断面図。 速度比1.1および3.3における混合開始からの距離と酸素濃度偏差との関係を示す図。 速度比と酸素濃度偏差2.5%となる無次元混合距離との関係を示す図。 ガス吹き込み用ノズルの好ましい寸法を説明するための図。 吹き込みノズル1本と2本の場合における混合開始からの距離と酸素濃度偏差との関係を示す図。 従来の加熱炉の構造を示す概略構成図。
符号の説明
1 鋼板
2 加熱炉
3 バーナ
4,15 配管
5 流量計
6 遮断弁
14 混合器
20 主管
21 ガス吹き込み用ノズル
22 旋回方向

Claims (3)

  1. 本体と、
    記炉本体へ向けて第1の燃料ガスを送給する第1の燃料ガス配管と、
    前記第1の燃料ガスとは異なる第2の燃料ガスが通流する第2の燃料ガス配管と、
    前記第1の燃料ガス配管に設けられた、前記第2の燃料ガス配管からの前記第2の燃料ガスが前記第1の燃料ガスに完全に混合される燃料ガス混合部と、
    記第1の燃料ガスと前記第2の燃料ガスが完全に混合された燃料ガスを燃焼させて前記炉本体内を加熱するバーナとを具備し、
    前記第1の燃料ガスによる発熱量を前記第2の燃料ガスにより補いまたは安定させて加熱処理を行う加熱炉であって、
    前記燃料ガス混合部は、
    前記第1の燃料ガス配管に連続し、断面が円形または略円形をなす主管と、
    噴射口が前記主管の内面に開口するとともに前記第2の燃料ガス配管に連続し、前記主管に前記第2の燃料ガスを吹き込むガス吹き込み用ノズルと
    を備え、前記ガス吹き込み用ノズルは、前記第2の燃料ガスの噴射方向が前記主管の外周部接線方向または略接線方向となるように設けられ、前記ガス吹き込み用ノズルからの前記第2の燃料ガスの噴射流速が混合後のガス流速の2倍以上であり、
    前記バーナに、前記第1の燃料ガスと前記第2の燃料ガスが完全に混合された燃料ガスとは別途に、燃焼空気を供給することを特徴とする加熱炉。
  2. 前記燃料ガス混合部は、前記ガス吹き込み用ノズルを少なくとも2本備え、前記少なくとも2本のガス吹き込み用ノズルは、旋回方向が同一になるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
  3. 前記第1の燃料ガス配管に設けられ、前記第1の燃料ガスの供給を遮断可能な遮断弁をさらに具備し、
    前記遮断弁は、前記混合部よりも前記第1の燃料ガス供給元側に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱炉。
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