JP4896408B2 - 花粉アレルギー症状緩和環境の提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、花粉アレルギー症状緩和環境の提供方法及び該方法に用いられる花粉アレルギー症状緩和用組成物に関する。
ハウスダストに含まれるアレルゲンを除去する技術は、特許文献1〜4などを参考にすることができ、これら公報にはクエン酸などの有機酸を用いることが記載されている。特許文献5には、ポリアクリル酸などの皮膜を形成しえる高分子化合物を用いることが記載されている。
また、皮膚や鼻孔に直接接触させてアレルギー症状を改善する技術は、特許文献6〜7を参考にすることができ、これら公報にもクエン酸を用いることが記載されている。
特開2003−336099号公報 特開2003−336100号公報 特開2004−510841号公報 特開2004−510717号公報 特表2004−510841号公報 特開2002−316925号公報 特開2000−109425号公報
スギやヒノキの花粉は、アレルギー症状を引き起こすアレルゲン物質であり、その特異的な症状は花粉症と呼ばれている。花粉症対策として、抗原回避の見地からマスクなどで体内に吸引されないように注意することや、換気を最小限に抑えたり帰宅後の着衣を払う等の生活環境内への花粉侵入抑制といった方法が行われている。しかしながら、僅かな換気時間であっても花粉は室内に侵入し、またドアや窓の隙間、排気口などから花粉が室内に侵入したり、衣料に付着・残留して室内に持ち込まれることも多く、花粉に対する完全な抗原回避は事実上困難である。
一方、花粉は20〜40μmと一般に浮遊塵として問題にされるアレルゲン含有ハウスダストよりも大きく、空気中に舞い上がっているものも存在するが、大部分は床や繊維製品に存在している。また、花粉そのものはアレルゲンではなく、アレルゲンは花粉表面及び花粉の内部に内包されており、特に花粉が鼻腔に侵入すると花粉が破裂し、内包されているアレルゲンが原因でアレルギー症状を引き起こす。特許文献6、7には鼻腔内に侵入した花粉の破裂を防止することを目的としているが、症状が発生してからこれら公報に記載の方法を行っても症状は改善できるものではなく、また、予防的にこれら方法を行うことは非常に手間のかかる方法である。従って簡便に花粉アレルギー症状を緩和する方法が強く求められる。
特許文献1〜4には室内のハウスダスト中に存在するアレルゲンを除去する方法を開示している。特に特許文献1、2は乾燥により固体が析出する化合物を床やカーペットあるいは寝具に噴霧して乾燥させ、掃除機などにより清掃することで室内のアレルゲンを効率よく除去できる優れた技術であり、固体源物質の一つとしてクエン酸などの有機酸が開示されている。しかし、これら公報に記載のアレルゲンはダニなどの糞や死骸のように非常に微細なダストを対象としており、花粉の存在する対象物に処理することにより、清掃を行わなくても花粉によるアレルギー症状を緩和するという点については全く示唆するものではない。
特許文献5には高分子化合物を用いてアレルゲンを対象物に固着させ、舞い散りを抑制する技術が例示されているが、この技術においても花粉が鼻腔内に侵入してもアレルギー症状を緩和する点については示唆するものではない。
従って本発明の課題は、花粉アレルギー症状を緩和できる環境を簡便に提供できる方法を見出すことにある。
本発明は、(a)乾燥することにより固体が析出するか又は皮膜が形成される有機酸及び無機酸の一種以上を0.05質量%を超え10質量%以下、(b)水と共沸混合物を形成し、1013.25hPaにおける水との共沸温度が100℃未満になる有機化合物を3〜60質量%含有し20℃におけるpHが1〜6である水性組成物を、花粉が存在する環境に噴霧し乾燥させる、花粉アレルギー症状緩和環境の提供方法に関する。
また、本発明は、(a)乾燥することにより固体が析出するか又は皮膜が形成される有機酸及び無機酸の一種以上〔以下、(a)成分という〕を0.05質量%を超え10質量%以下、(b)水と共沸混合物を形成し、1013.25hPaにおける水との共沸温度が100℃未満になる有機化合物〔以下、(b)成分という〕を3〜60質量%、(c)ヒドロキシ基又はカルボキシ基を有する構成単位を有する高分子化合物のヒドロキシ基又はカルボキシ基の水素原子の少なくとも一部を、下記一般式(1)で示される基で置換した水溶性高分子化合物〔以下、(c)成分という〕及び(d)水〔以下、(d)成分という〕を含有し、20℃におけるpHが1以上6以下である、上記本発明の方法に供される花粉アレルギー症状緩和用組成物に関する。この組成物は、花粉アレルゲン低減用組成物ないし花粉アレルゲン不活性化剤組成物である。
−R1a−(OR1b)p−A−R1c (1)
〔式中、R1aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキレン基であり、R1bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R1cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の炭化水素基、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基及びステロイド骨格を有する炭化水素基基より選ばれる基である。Aは−O−、−OCO−、−COO−から選ばれる基であり、pは0〜50(平均付加モル数)であり、p個の(OR1b)は同一でも異なっていてもよい。〕
本発明によれば、花粉によるアレルギー症状を緩和できる環境を簡便に提供できる。
本発明は、所定量の(a)成分と(b)成分とを含有し20℃におけるpHが1〜6である水性組成物を、花粉が存在する環境、例えば繊維製品又は硬質表面を有する製品に噴霧し乾燥させることで、花粉によるアレルギー症状緩和環境を提供するものである。すなわち、本発明によって、(a)成分の一種以上を0.05質量%を超え10質量%以下、(b)成分を3〜60質量%含有し20℃におけるpHが1〜6である水性組成物を、花粉が存在する環境に噴霧し乾燥させる、花粉アレルゲンの低減方法ないし花粉アレルゲン不活性化方法が提供される。
本発明の方法には、特定量の(a)成分、特定量の(b)成分、更には(c)成分及び(d)成分を含有し、20℃におけるpHが1以上6以下である液体組成物(以下、本発明に係る組成物ということもある)を用いることが好ましい。
本発明の組成物における(a)成分としては、下記(i)成分、(ii)成分、(iii)成分、(iv)成分から選ばれる一種以上が好ましい。
(i)成分:炭素数12〜18の飽和脂肪酸、具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸から選ばれる飽和脂肪酸。
(ii)成分:クエン酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、マロン酸、マレイン酸、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸から選ばれる多価カルボン酸及びその塩。
(iii)成分:(メタ)アクリル酸、無水コハク酸から選ばれるモノマーを重合して得られる高分子化合物及びその塩。
(iv)成分:リン酸、亜リン酸、亜硝酸、ケイ酸及びその塩。
(i)成分についてはミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸が好ましく、特にパルミチン酸及びステアリン酸が好ましい。(ii)成分についてはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、マロン酸が好適である。また、(iii)成分については重量平均分子量が2,000〜1,000,000、好ましくは2,000〜500,000、より好ましくは4,000〜100,000のポリ(メタ)アクリル酸、アクリル酸/無水マレイン酸共重合体(アクリル酸/無水マレイン酸のモル比は好ましくは40/60〜90/10、より好ましくは50/50〜80/20)が好適である。なお、ここでいう重量分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーによりポリエチレングリコールを標準として用いることで測定することができる。また、(iii)成分についてはアクリル酸及び/又は無水マレイン酸と共重合可能な他のモノマーとの共重合体であっても差し支えないが、その場合には、分子中にアクリル酸及び/又は無水マレイン酸に由来するモノマー単位が50モル%以上、好ましくは70モル%以上が好適である。また、(iv)成分についてはリン酸塩が好ましく、より好ましくはリン酸二水素塩が好適である。
(a)成分としては、特に(ii)成分及び(iv)成分の化合物から選ばれる1種以上が好適であり、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸二水素塩が最も好ましい。
本発明では上記(a)成分を水に可溶化させる目的及び対象表面に接触させた後の乾燥を促進させる目的から、水と共沸混合物を形成し、1013.25hPaにおける水との共沸温度が100℃未満になる有機化合物〔(b)成分〕を含有する。(b)成分としては、化学便覧基礎編 改訂4版 日本化学会編 丸善(株) II−147頁 表8・43に記載の水と共沸混合物を形成する化合物から共沸温度が100℃未満、好ましくは60〜90℃の化合物を用いることができ、(b)成分を含有することにより、花粉の存在する対象物の乾燥が促進され、花粉の表面に(a)成分に由来する固体の生成あるいは皮膜の形成が促進される。(b)成分の好ましい具体例としてはエタノール、シクロヘキサン、2−ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、トルエン、1-ブタノール、2-ブタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ヘキサノール、ヘキサン、1−ヘプタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノールを挙げることができ、炭素数2〜7のアルコール化合物が好ましい。特にエタノール、1−プロパノール、2−プロパノールが花粉除去効果の点から最も好ましい。
本発明では花粉又は花粉アレルゲンの舞い上がり抑止と花粉アレルゲンの無害化をする目的からヒドロキシ基又はカルボキシ基を有する構成単位を有する高分子化合物のヒドロキシ基又はカルボキシ基の水素原子の少なくとも一部を、下記一般式(1)で示される基で置換した水溶性高分子化合物〔(c)成分〕を含有する。
−R1a−(OR1b)p−A−R1c (1)
〔式中、R1aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキレン基であり、R1bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R1cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の炭化水素基、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基及びステロイド骨格を有する炭化水素基基より選ばれる基である。Aは−O−、−OCO−、−COO−から選ばれる基であり、pは0〜50(平均付加モル数)であり、p個の(OR1b)は同一でも異なっていてもよい。〕
(c)成分において、R1aは、好ましくはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシトリメチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基であり、特に2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシトリメチレン基が好ましい。R1bは、好ましくはエチレン基、プロピレン基であり、R1cは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、ステロイド骨格を有する炭化水素基(好ましくはコレステリル基)等の炭素数4〜30の炭化水素基であり、好ましくはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数5〜25、更に6〜20のアルキル基であるか、又は2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基である。Aは、好ましくは−O−であり、pは好ましくは0〜40、より好ましくは0〜30、更に好ましくは0〜20、特に好ましくは10〜20の数(平均付加モル数)である。
(c)成分となる水溶性高分子としては、セルロース、スターチ、グアーガム、キサンタンガム、プルラン、デキストラン、クラスターデキストリン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸、イヌリン等の多糖類;これらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することができ、多糖誘導体の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられる。これら多糖類又はその誘導体のうち、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、イヌリン、キトサン、クラスターデキストリン、グアーガムが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロース、イヌリン、キトサン、クラスターデキストリン、グアーガムが好ましい。また、上記多糖誘導体の置換基は、ヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。
本発明の(c)成分は、上記水溶性高分子の水酸基又はカルボキシ基の水素原子の一部又は全部を、一般式(1)の置換基で置換した高分子化合物であり、該置換基(1)の置換度は、水酸基又はカルボキシ基を含む単量体単位残基当たり(例えば、構成単糖残基当たり)、0.0001〜1、更に0.0005〜0.5、更に0.001〜0.1、特に0.001〜0.05が好ましい。また、一般式(1)においてR1cがスルホアルキル基の場合にはスルホアルキル基の置換度は、水酸基又はカルボキシ基を含む単量体単位残基当たり(例えば、構成単糖残基当たり)、0〜1、更に0〜0.8、特に0〜0.5が好ましい。
(c)成分の重量平均分子量は、好ましくは1万〜200万、より好ましくは5万〜150万、特に好ましくは10万〜60万である。なお、重量平均分子量は例えばポリエチレングリコールを指標物質として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により求めることができる。
あるいは、(c)成分の重量平均分子量はパルスアンペロメトリック検出器付き高性能陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC)やキャピラリー電気泳動法により求めることができる。
本発明の(c)成分のあるものは、WO00/73351号公報記載の方法でセルロース誘導体又は澱粉誘導体とR1d−(OR1bp−A−R1c[R1dは炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、又はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜6のハロゲン化アルキル基、又はカルボキシ基若しくは炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはそれらの誘導体を示し、R1b、p、A、R1cは前記と同一の意味である。]で示される化合物と反応させ、所望により通常のスルホン化剤でスルホン化することで得られる。
他の(c)成分となる水溶性高分子化合物としては、アクリル酸、酢酸ビニル(ポリビニルアルコールの製造)、グリシドール等のヒドロキシ基又はカルボキシ基を有する構成単位を形成し得る単量体から得た高分子化合物のヒドロキシ基又はカルボキシ基を、前記一般式(1)の基で置換したものが挙げられる。
また、本発明の(c)成分としては、下記(イ)又は(ロ)の高分子化合物が好適である。
(イ);水溶性高分子化合物が、下記一般式(2)のモノマー単位(c1)及び下記一般式(3)のモノマー単位(c2)を含有し、(c1)/(c2)がモル比で1/1500〜30/100であり、(c1)と(c2)の合計の比率が分子中に50〜100モル%である高分子化合物〔以下、高分子化合物(イ)という〕
Figure 0004896408
〔式中、R2aは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R2bは水素原子、又は−COOM(Mは水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R2cは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、R2dはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキレン基であり、R2eは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R2fはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の炭化水素基である。Bは−O−、−COO−、−OCO−、−CONR2g−(R2gは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基)から選ばれる基であり、Eは−O−、−OCO−、−COO−から選ばれる基であり、であり、qは0〜50(平均付加モル数)であり、q個の(OR2e)は同一でも異なっていてもよい。〕
Figure 0004896408
〔式中、R3aは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R3bは水素原子、又は−COOM(Mは水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R3cは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、Gは−COOM、−OH、−T−(R3dO)c−H、−CON(R3e)(R3f)、−COO−R3g−N+(R3h)(R3i)(R3j)・X-、−COO−R3g−N(R3h)(R3i)、−CON(R3e)−R3g−N+(R3h)(R3i)(R3j)・X-、−CON(R3e)−R3g−N(R3h)(R3i)、又は環内にアミノ基若しくはアミド基を少なくとも1つ有する5若しくは6員環構造の複素環基である。ここで、Mは水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子、Tは−O−、−COO−から選ばれる基であり、R3dは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R3e、R3f、R3h、R3i、R3jは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、R3gは、炭素数1〜5のアルキレン基である。X-は有機又は無機の陰イオン基を示す。cは1〜50(平均付加モル数)であり、c個の(R3dO)は同一でも異なっていてもよい。〕
(ロ);下記一般式(4)の構成単位及び/又は下記一般式(5)の構成単位(c3)、並びに一般式(6)の構成単位及び/又は下記一般式(7)の構成単位(c4)を含有し、(c4)/(c3)がモル比で30/100〜1/1500であり、(c4)と(c3)の合計の比率が分子中に50〜100モル%である高分子化合物〔以下、高分子化合物(ロ)という〕
Figure 0004896408
〔式中、J、Mは−O−、−OCO−、−COO−から選ばれる基であり、R6a、R7aは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R6b、R7bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、R6c、R7cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の炭化水素基である。L、Qは−O−、−OCO−、−COO−から選ばれる基であり、r、sは0〜50(平均付加モル数)であり、r個の(OR6b)、s個の(OR7b)は同一でも異なっていてもよい。〕
<高分子化合物(イ)>
一般式(2)においてR2a、R2bは水素原子が好ましく、R2cは水素原子又はメチル基が好ましい。R2fは炭素数10〜24のアルキル基、又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜18のアルキル基が更に好ましい。Bは−O−、−COO−又は−CONR2g−が好ましく、R2gは水素原子が好ましい。R2dはエチレン基、プロピレン基、又は−CH2CH(OH)CH2−から選ばれる基であり、R2eはエチレン基、プロピレン基、−CH2CH(OH)CH2−から選ばれる基であり、好ましくはエチレン基である。Eは−O−が好適であり、qは好ましくは0〜40、より好ましくは0〜30、更に好ましくは0〜20、特に好ましくは10〜20の数(平均付加モル数)である。
一般式(3)においてR3a、R3bは水素原子が好ましく、R3cは水素原子又はメチル基が好ましい。R3e、R3f、R3h、R3i、R3jは水素原子、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましく、特にR3f、R3h、R3i、R3jはメチル基が最も好ましく、R3eは水素原子、又はメチル基が最も好ましい。R3gはエチレン基又はプロピレン基が好ましい。また、複素環基としては、ピロリドン基、ピリジン基、イミダゾール基、好ましくはピロリドン基を挙げることができる。X-はクロルイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン、好ましくはクロルイオン又はエチル硫酸エステルイオンが好適である。
高分子化合物(イ)は、一般式(2)のモノマー単位(c1)及び下記一般式(3)のモノマー単位(c2)を、(c1)/(c2)=1/1500〜30/100、好ましくは1/1200〜10/100、特に好ましくは1/1000〜5/100のモル比で含有する。
高分子化合物(イ)は(c1)及び(c2)のビニル系モノマー単位の由来となる単量体(c1’)及び単量体(c2’)をラジカル重合などの公知の方法で共重合して得られることができる。また、(c1)のビニル系モノマー単位は、C(R2a)(R2b)=C(R2c)(Y’)で示される重合性単量体(c1'')を(c2)のモノマー単位の由来となる単量体と予め共重合して得られた高分子化合物に、Z−(OR2eq−E−R2fを反応させて導入することもできる。なおここで、Y’及びZは反応してB−R2d−(OR2eq−E−R2fを形成する反応基である。
(c1)の由来となるビニル系モノマー単量体(c1’)の具体例としては以下の化合物を挙げることができる。
CH2=CH−COO−C24−(OC24)q−O−R2f
CH2=CH−COO−CH2CH(OH)CH2−(OC24)q−O−R2f
CH2=C(CH3)−COO−C24−(OC24)q−O−R2f
CH2=C(CH3)−COO−CH2CH(OH)CH2−(OC24)q−O−R2f
CH2=C(CH3)−CONH−C24−(OC24)q−O−R2f
また、(c2)の由来となるビニル系モノマー単位(c2’)の具体例としては以下の化合物を挙げることができる。
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、α−ヒドロキシアクリル酸、平均付加モル数2〜50、好ましくは2〜40、より好ましくは2〜30、更に好ましくは2〜20、特に好ましくは10〜20のポリオキシアルキレン(好ましくはエチレン)モノ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ジアルキル(炭素数1〜3)アミド、(メタ)アクリル酸モノ(ジ)アルカノール(炭素数2〜3)アミド、重合後ケン価してビニルアルコール骨格に変換出来る酢酸ビニル、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルカノール(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾ−ル、N−ビニル−2−カプロラクタム
また、(c2’)から選ばれる単量体と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られたビニルアルコール単位のOHに、
Figure 0004896408
で示されるグリシジルエーテル化合物を反応させて(c1)のモノマー単位を得ることも可能であり、(c2’)から選ばれる単量体と平均付加モル数1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、
Figure 0004896408
とを反応させて(c1)のモノマー単位を得ることも可能である。
また、(c1)のモノマー単位は、(c2’)から選ばれる単量体と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られたビニルアルコール単位のOHに、R2f−O−(C24O)q−CH2COX’〔式中;X’は−OH、−Cl、−OCH3、−OC24〕で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸とのエステル化反応(又はエステル交換反応)により得ることが可能であり、(c2’)から選ばれる単量体と平均付加モル数1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、R2f−COXで示されるカルボン酸とのエステル化反応(又はエステル交換反応)により得ることも可能である。
高分子化合物(イ)は(c1)及び(c2)のビニル系モノマー単位を分子中に50〜100モル%、好ましくは60〜100モル%、特に好ましくは70〜100モル%含有する高分子化合物であり、(c1’)又は(c1'')と(c2’)のビニル系モノマーと共重合可能な他の単量体を共重合させることも可能である。共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレン、N−ブチレン、イソブチレン、N−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、N−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエンなどの化合物を挙げることができる。
高分子化合物(イ)はラジカル重合法で製造することが特に好ましく、塊状、溶液、又は乳化系にてこれを行うことができる。ラジカル重合は加熱によりこれを開始してもよいが、開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩などのアゾ系開始剤、過酸化水素及び、過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロパーオキシドなどの有機過酸化物、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩等が挙げられるが、これらのラジカル開始剤以外でも、過酸化水素−Fe3+などのレドックス開始剤、光増感剤の存在/又は非存在下での光照射や、放射線照射により重合を開始させてもよい。
本発明の(イ)の高分子化合物の重量平均分子量は、好ましくは2000〜20万、より好ましくは3000〜15万、特に好ましくは4000〜12万である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリエチレングリコールを標準として求めることができる。
<高分子化合物(ロ)>
本発明の(c)成分として好適な高分子化合物(ロ)はポリグリセリルエーテル化合物のOHの一部がJ−R6a−(OR6br−L−R6cである化合物である。ポリグリセリルエーテルはグリシジルエーテルの付加反応で製造することができるが、グリセロール基の1位又は3位のOHにグリシジルエーテルが付加した一般式(4)で示される構成単位、及びグリセロール基の2位のOHにグリシジルエーテルが付加した一般式(5)で示される構成単位のランダム付加体を形成する。一般式(4)、及び一般式(5)の構成単位の比率は本発明の効果に影響はなく、任意に選ぶことができる。
高分子化合物(ロ)は、一般式(4)及び一般式(5)の構成単位を含むポリグリセリルエーテル化合物のヒドロキシ基の一部とW−(OR6br−L−R6cとの反応で製造することができる。ここでWはポリグリセリルエーテルのOHと反応して−J−R6a−(OR6br−L−R6cを形成する基である。W−(OR6br−L−R6cの具体例としては以下の化合物を挙げることができる。
Figure 0004896408
これら化合物とポリグリセリルエーテルのOHと反応は通常知られている方法を用いることができ、例えば一般式(6−1)の化合物は、NaOH、KOHなどのアルカリを触媒として用いることで容易に反応させることができる。また、一般式(6−2)の化合物を用いる場合は、極知られたエステル化反応又はエステル交換反応を採用することができる。
本発明の(ロ)の高分子化合物において、構成単位(c3)、構成単位(c4)以外の構成単位(c5)を含んでいてもよく、(c5)の具体例としては以下のものを挙げることができる。
Figure 0004896408
高分子化合物(ロ)は(c4)/(c3)のモル比が1/1500〜30/100、好ましくは1/1200〜10/100、より好ましくは1/1000〜5/100であり、(c3)と(c4)の合計の比率が分子中に50〜100モル%、好ましくは60〜100モル%、より好ましくは70〜100モル%である。また、(ロ)の高分子化合物の重量平均分子量は、好ましくは500〜20000、より好ましくは1000〜10000、特に好ましくは3000〜8000である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリエチレングリコールを標準として求めることができる。
また、R1cがステロイド骨格を有する炭化水素基である化合物としては、多糖類又はその誘導体のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(A)〔以下、置換基(A)ということもある〕で置換されているコレステリル多糖誘導体が挙げられる。
基(A):下記一般式(1p)で表される基〔該置換基(A)のヒドロキシ基の水素原子は更に置換基(A)で置換されていてもよい〕
−E1−(OA)n−E2−Rst (1p)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、nは5〜30の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、Rstはステロイド骨格を有する炭化水素基を示す。〕
このようなコレステリル多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体を、下記一般式(2p)で表されるポリオキシアルキレン化剤と反応させることで得られる。
3−(OA)n−E2−Rst (2p)
〔式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基、又はカルボキシ基若しくは炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはそれらの誘導体を示し、nは5〜30の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、Rstはステロイド骨格を有する炭化水素基を示す。〕
このようなコレステリル多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体としてセルロース類を用いた場合を例に挙げれば、その繰返し単位は次のような一般式で例示される。
Figure 0004896408
〔式中、Rは同一又は異なって、(1):水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等、(2):ポリオキシアルキレン基を含む置換基(A)、(3):スルホアルキル基(B)、(4):カルボキシアルキル基(C)、(5):カチオン性置換基(D)から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で又は繰り返し単位間で同一でも異なってもよく、また上記置換基(A)〜(D)のヒドロキシ基は更に他の置換基(A)〜(D)で置換されていてもよい。ただし、Rとして少なくとも置換基(A)を有する。〕
ポリオキシアルキレン基を含む置換基(A)の一般式(1p)におけるE1としては炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン、1−オキソエチレン、1−オキソトリメチレン、1−メチル−2−オキソエチレン等が好ましい。
一般式(1p)におけるAとしては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン及びトリメチレンが好ましい。nで表される(−OA−)の重合度としては安定面、及びアレルゲン無害化効果の点から5〜30、特に5〜25が好ましく、n個のAは同一でも異なってもよい。ここでnは平均付加モル数の意味である。E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基であるが、エーテル結合が好ましい。
一般式(1p)におけるRstは、ステロイド骨格を有する炭化水素基であり、特にコレステリル基が好ましい。
かかるコレステリル多糖誘導体における置換基(A)による置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0、更に0.0005〜0.5、特に0.001〜0.1の範囲が好ましい。
かかるコレステリル多糖誘導体は、上記置換基(A)に加え、更に以下に示す置換基(B’)、(C’)及び(D’)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、置換基(A)及び置換基(B’)〜(D’)のヒドロキシ基の水素原子は、更に置換基(A)及び置換基(B’)〜(D’)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。
置換基(B’):ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
置換基(B’)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(B’)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(B’)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
置換基(C’):ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基又はその塩
置換基(C’)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら置換基(C’)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(C’)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
置換基(D’):下記一般式(3p)で表される基
Figure 0004896408
〔式中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R1、R2及びR3は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X-はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す。〕
カチオン性置換基(D’)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
カチオン性置換基(D’)におけるR1、R2及びR3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
カチオン性置換基(D’)におけるX-で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH22COO-等が挙げられる。X-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
これらカチオン性置換基(D’)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5、特に0〜0.3の範囲が好ましい。
本発明に係るコレステリル多糖誘導体は、例えば多糖類又はその誘導体を、(a)下記一般式(2p)
3−(OA)n−E2−R (2p)
〔式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基、又はカルボキシ基若しくは炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはそれらの誘導体を示し、n、A、E2及びRは前記と同じ意味を示す。〕
で表されるポリオキシアルキレン化剤と反応させることにより、又は更に以下に示す(b)、(c)及び(d)から選ばれる化合物と反応させることにより得られる。
(b)ビニルスルホン酸、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のハロアルカンスルホン酸、炭素数2〜6のエポキシ基を有するスルホン酸及びそれらの塩から選ばれるスルホン化剤
(c)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のハロゲン化カルボン酸及びその塩から選ばれるカルボキシ化剤
(d)下記一般式(4p)で表されるカチオン化剤
Figure 0004896408
〔式中、D2は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、又はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基を示し、R1、R2、R3及びX-は前記と同じ意味を示す。〕
すなわち、本発明のコレステリル多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体をヒドロキシ基の水素原子を全てポリオキシアルキレン化〔置換基(A)の導入〕することにより、又は当該水素原子を部分的にポリオキシアルキレン化〔置換基(A)の導入〕し、必要に応じてスルホン化〔スルホアルキル基(B)の導入〕、カルボキシ化〔カルボキシアルキル基(C)の導入〕及びカチオン化〔カチオン性置換基(D)の導入〕することにより得られる。これらポリオキシアルキレン化反応、スルホン化反応、カルボキシ化反応及びカチオン化反応はどの順序で行ってもよく、また2〜4の反応を同時に行うこともできるが、ポリオキシアルキレン化反応、カチオン化反応、カルボキシ化反応、スルホン化反応の順で反応を行うのが好ましい。
本発明に係るコレステリル多糖誘導体の製造に用いられる多糖類又はその誘導体も前記したものが挙げられ、その重量平均分子量は、1000〜1000万、1万〜500万、特に1万〜200万の範囲が好ましい。
本発明に係わる(d)成分は水であり、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分や鉄などの重金属が多少含んだものを使用してもよいが、保存安定性の上でイオン交換水を用いることが好ましい。
本発明に係る組成物は、(a)成分を組成物中に0.05質量%を超え10質量%以下、好ましくは0.1質量%を超え5質量%以下、より好ましくは0.5〜5質量%の範囲で含有する。また、(b)成分を組成物中に3〜60質量%、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%含有する。また、(c)成分を組成物中に好ましくは0.01質量%を超え2質量%以下、より好ましくは0.05質量%を超え1質量%以下、特に好ましくは0.1〜0.5質量%含有する。また、(d)成分を組成物中に好ましくは96.9〜25質量%、より好ましくは95〜60質量%、特に好ましくは95〜80質量%含有する。
本発明に係る組成物の20℃におけるpHは1〜6、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜4である。このようなpHは、(a)成分を含有することにより達成でき、目的のpHに調整するために、多少の酸剤、アルカリ剤を用いても差し支えない。アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを用いることが好適である。
本発明の方法は、花粉が存在する繊維製品や床などの硬質表面に、(a)成分を含有する水性組成物、好適には上記本発明に係る組成物を噴霧し、乾燥させる。このような方法をとることで、花粉表面に(a)成分が析出するか皮膜が形成される。このように酸性物質が付着した花粉は、舞い散りにくくなるとともに、舞い散った花粉が鼻腔に侵入しても花粉の破裂が起こらずに、アレルギー症状が緩和される。従って、対象表面に噴霧/乾燥するだけでアレルギー症状を緩和させることができ、処理後に清掃を行う必要がない。また、対象表面に固着させるわけではないため、簡単な清掃作業で花粉を除去することもできる。
噴霧器としては、トリガー式噴霧器を用いることが好ましい。トリガー式噴霧器を用いる場合、該噴霧器は1回のストロークで0.1g〜2.0g、好ましくは0.2〜1.5g、更に好ましくは0.3g〜1.0g噴出するものが良好である。本発明で使用するトリガー式スプレー容器として特に好ましいものは、実開平4−37554号公報に開示されているような蓄圧式トリガーが、噴霧の均一性の点で特に良好である。
噴霧特性としては、特に地面に垂直に置いた対象物に15cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が100〜800cm2、好ましくは150〜600cm2になるトリガー式噴霧器が好ましい。また、本発明では(a)成分を対象物1000cm2当たり1〜10mg、好ましくは2〜5mgになるように均一に対象物にスプレーし、乾燥させることで良好な花粉アレルギー症状緩和効果を得ることができる。噴霧後は自然乾燥させることができる。
表1に示す組成物を調製し、以下の方法でアレルゲン溶出抑制率と花粉残留率を測定した。結果を表1に示す。
(1)アレルゲン溶出抑制率
濾紙(アドバンテック製FILTER PAPER、No.7、φ150mnm)の上に同心円状に親水化PTFE製メンブランフィルタ(日本ミリポア(株)製、Type JA、0.45μm、φ47mm)を置き、該メンブランフィルタ上にスギ花粉3mgを散布した。次いで表1に示した組成物をスプレーバイアル((株)マルエム製、No.6)を用いて0.1g/φ47mmとなる様に散布した(濾紙は過剰な組成物を吸液するために配し、メンブランフィルタは花粉を支持するために配している。)。これを25℃、60%RH環境下で16時間乾燥させ、処理花粉を作成した。
リン酸水素二ナトリウムの1質量%溶液にリン酸二水素カリウム1質量%溶液を適当量添加し、pH=8.7に調整し、これにBSA(ウシ血清アルブミン、シグマアルドリッチ製)を0.5質量%添加し、モデル鼻汁とした。処理花粉をメンブランフィルタごと遠沈管(旭テクノガラス製、IWAKI Centrifuge Tubes with Triple Seal Cap、Cat.No.2335-050、50ml、ポリプロピレン製)に入れ、次いでモデル鼻汁20mlを投入し、速やかにボルテックスミキサーで30秒間の撹拌を加えた。5分経過の後、シリンジ(テルモ(株)製、SS-10ESz、10ml)を用いて上澄部より10mlを吸引し、速やかにフィルターユニット(日本ミリポア(株)製、マイレクス−HV(SLHV033RS)、33mm径、0.45μm)で濾過した。
得られた濾液について、下記ELISA法を用いてスギ花粉主要アレルゲンであるCry j 1を定量し、モデル鼻汁中に溶出したアレルゲン量を測定した。
表1に示した各組成物についてそれぞれ5回の実験を行い、下記計算式で得られた値の平均値を求め、下記式に従い無害化効果を含むアレルゲン溶出抑制率を算出した。
アレルゲン溶出抑制率(%)=100−[(C1/C0)×100]
1:実施例の組成物を用いた場合のCry j 1量(ng/mL)
0:比較例1の組成物を用いた場合のCry j 1量(ng/mL)
<Cry j 1 の定量法(ELISA法)>
1.モノクローナル抗体Ab-Cry j1 mAb 013(生化学工業(株))をPBS(リン酸バッファー液:pH 7.4±0.1、KH2PO4、NaCl、Na2HPO4・7H2Oをそれぞれ0.144g/L、9.00g/L、0.795g/Lとなるように蒸留水に溶解したもの)で2μg/mlの濃度に希釈しマイクロプレート(住友ベークライトELISA PLATE H TYPE)の各ウェルに50μlずつ分注し、室温で2時間静置する。
2.プレートをPBSで3回洗浄する。
3.1%BSAを含むPBSを各ウェルに200μlずつ分注し室温で2時間静置し、ブロッキングを行う。
4.プレートをTween20(SIGMA)を0.05質量%含有するPBS(以下、T-PBSとする)で3回洗浄する。
5.スタンダードとして精製 Cry j 1(生化学工業(株))を4ng/mlから5管 T-PBS で2n倍希釈し、各々50μlを各ウェルに分注し、更に陰性対照として Cry j 1の替わりにT-PBSを50μl加えたウェルを用意する。測定する試料はT-PBSで適宜希釈してから各ウェルに50μlずつ分注し、室温で2時間静置する。
6.プレートをT-PBSで3回洗浄する。
7.至適濃度のPeroxidase Conjugated Ab-Cry j1 mAb 053(生化学工業(株))を各ウェルに50μl分注し室温で2時間静置する。
8.プレートをT-PBSで3回洗浄する。
9.ペルオキシダーゼ用発色キットT(住友ベークライト)を用いて発色を行う。まず発色剤10mLに基質液を0.1mL加えて混和して発色液とする。この発色液を各ウェルに100μlずつ分注し室温で発色させる。 その後停止液を各ウェルに100μlずつ分注して反応を止め、プレートリーダーで450nmにおける吸光度を測定する。
10.スタンダードの吸光度から得られる検量線を用いて測定する試料の Cry j1濃度を算出する。
(2)花粉残留率
7cmラ15cm、厚さ2mmの黒アクリル板の上に濾紙(アドバンテック製、cat.Y100A049A。47mmφ)を、両面テープを用いて貼り付けた。該濾紙に250〜2500個/cm2程度になるようにスギ花粉を散布し、次いで表1に示した組成物をスプレーバイアル((株)マルエム製、No.2)を用いて0.2g/φ47mmとなる様に散布した。これを25℃、60%RH環境下で16時間乾燥させ、処理花粉を作成した。乾燥後、アクリル板中央部に対して15cm離れた場所からドライヤー(National製、Turbo dry、coolモード、ターボなし)で20秒間、風を吹きつけた。該濾紙上に1mm2の測定点を5箇所用意し、ドライヤーの風を吹きつける前後における花粉数をそれぞれビデオマイクロスコープを用いてカウントし、下記計算式により花粉残留率の平均値を求めた。
花粉残留率(%)=(P1/P0)×100
1:ドライヤーの風を吹きつけた後に残っていた花粉数(個)
0:ドライヤーの風を吹きつける前の花粉数(個)
Figure 0004896408
表1中、pHは実施例6を除く実施例1〜5はすべて塩酸を用いて調整した。また、化合物A、Bは以下の合成例により得られたものである。
<合成例>
合成例1
重量平均分子量約20万のヒドロキシエチルセルロース(Natrozol 250G ハーキュレス(社)製)50g、イソプロピルアルコール225g、イオン交換水40gを混合し、窒素気流下1時間室温にて攪拌を行った。この溶液に下記化合物(GA’)
Figure 0004896408
7.89g、48%NaOH水溶液3.06gを添加した後、80℃に昇温した。その後80℃で8時間熟成を行った。熟成終了後室温まで冷却し、酢酸で中和を行った。反応終了物を濾過し、得られた固体をイソプロピルアルコール400gで2回洗浄を行った。得られた反応生成物を減圧下1昼夜乾燥し、多糖誘導体(化合物A)47gを得た。得られた多糖誘導体のイソステアリル基置換度は構成単糖残基当たり0.0086であった。
合成例2
重量平均分子量約20万のヒドロキシエチルセルロース(Natrozol 250G ハーキュレス(社)製)50g、イソプロピルアルコール225g、イオン交換水40gを混合し、窒素気流下1時間室温にて攪拌を行った。この溶液に下記化合物(GB’)
Figure 0004896408
5.59g、48%NaOH水溶液3.06gを添加した後、80℃に昇温した。その後80℃で8時間熟成を行った。熟成終了後室温まで冷却し、酢酸で中和を行った。反応終了物を濾過し、得られた固体をイソプロピルアルコール400gで2回洗浄を行った。得られた反応生成物を減圧下1昼夜乾燥し、多糖誘導体(化合物B)48gを得た。得られた多糖誘導体のコレステリル基置換度は構成単糖残基当たり0.0033であった。

Claims (3)

  1. (a)乾燥することにより固体が析出するか又は皮膜が形成される有機酸及び無機酸の一種以上を0.05質量%を超え10質量%以下、(b)水と共沸混合物を形成し、1013.25hPaにおける水との共沸温度が100℃未満になる有機化合物を3〜60質量%、(c)ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシ基の水素原子の一部が、下記一般式(1p)で表される基で置換されているコレステリル多糖誘導体〔一般式(1p)で表される基のヒドロキシ基の水素原子は更に一般式(1p)で表される基で置換されていてもよい〕及び(d)水を含有し、20℃におけるpHが1以上6以下である花粉アレルギー症状緩和用組成物であって、(c)コレステリル多糖誘導体における一般式(1p)で表される基による置換度が構成単糖残基当たり0.001〜0.1であり、花粉が存在する環境に噴霧し乾燥させる花粉アレルギー症状緩和環境の提供方法に供される花粉アレルギー症状緩和用組成物。
    −E1−(OA)n−E2−Rst (1p)
    〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数2又は3の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、nは5〜30の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数2又は3の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合を示し、Rstはコレステリル基を示す。〕
  2. (a)成分が、下記(i)成分、(ii)成分、(iii)成分、(iv)成分から選ばれる一種以上である請求項記載の花粉アレルギー症状緩和組成物。
    (i)成分:炭素数12〜18の飽和脂肪酸、具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸から選ばれる飽和脂肪酸。
    (ii)成分:クエン酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、マロン酸、マレイン酸、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸から選ばれる多価カルボン酸及びその塩。
    (iii)成分:(メタ)アクリル酸、無水コハク酸から選ばれるモノマーを重合して得られる高分子化合物及びその塩。
    (iv)成分:リン酸、亜リン酸、亜硝酸、ケイ酸及びその塩。
  3. 請求項1又は2記載の花粉アレルギー症状緩和用組成物を、花粉が存在する環境に噴霧し乾燥させる、花粉アレルギー症状緩和環境の提供方法。
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