JP4895296B2 - フィラーネック - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、給油口を持ち車両等用の燃料タンクと連通するフィラーネックに関する。
従来、図7に示すように、特許文献1に示されているように、車両の給油口と燃料タンクとの間には、給油ガンを受けるフィラーネック91が設けられている。フィラーネック91は、上流側に給油口920が開口し下流側に燃料供給用のインレットチューブ接続筒部921と燃料蒸気放出用のブリーザチューブ接続筒部923とを備えたネック本体92と、ネック本体92の内周側において上流側と下流側とを区画し給油ガンを保持する給油ガン保持口933と燃料蒸気を放出する蒸気放出口934とをもつリテーナ93とを備えている。インレットチューブ接続筒部921及びブリーザチューブ接続筒部923には、それぞれインレットチューブ、ブリーザチューブが挿着され、これらのチューブは燃料タンクに接続されている。フィラーネック及びインレットチューブを通じて燃料が燃料タンクに供給されると、燃料タンクには、燃料蒸気が充満する。この燃料蒸気は、ブリーザチューブを経てフィラーネック91に供給される。
ここで、給油された燃料は、ブリーザチューブから導出された燃料蒸気と、フィラーネック91で合流する。このため、給油時のフィラーネック91においては、燃料の供給と、この燃料供給方向と逆流する方向への燃料蒸気の放出とが、同時に並行して行われる。このため、逆方向に放出される燃料蒸気に含まれる燃料飛沫が、給油口から吹き出すおそれがある。この燃料飛沫の吹き返しを防止するために、特許文献1では、ブリーザチューブ接続筒部923とリテーナ93の蒸気放出口934とをネック本体92の周方向に位置をずらしてオフセット配置している。この構成では、燃料飛沫がブリーザチューブ接続筒部923から上方に向かって放出されると、燃料蒸気はリテーナ93に衝突し、燃料飛沫は下方に跳ね返され、燃料蒸気のみが蒸気放出口934から給油口920を通じて外部に放出される。
しかしながら、ブリーザチューブ接続筒部923と、リテーナ93の蒸気放出口934とをオフセット配置しても、ブリーザチューブ接続筒部923と蒸気放出口934と給油口920とが、斜め方向に一直線上に配列されている。このため、図7の矢印Aに示すように、燃料飛沫がブリーザチューブ接続筒部923から斜め方向に飛散すると、その一部が蒸気放出口934を通って、給油口920から外部に放出されるおそれがある。
また、燃料飛沫の吹き返しを防止するために、特許文献2の第1図には、ブリーザホース接続口(16)とキャニスタホース接続口(18)との間に、ブリーザホース(15)からの燃料ミスト流に直交する方向のミスト流阻止凸条(20)を設けることが示されている。しかし、この場合、ミスト流阻止凸条(20)は、キャニスタホース接続口(18)に突出するため、挿入される給油ガンの先端と干渉するおそれがある。
また、特許文献3のFig.1には、給油ガン(5)を受容する受容機構(4)の外周に周方向に空気を流通させる室(8)を形成し、受容機構(4)に設けた開口部(9)から燃料蒸気を外部に放出することが開示されている。しかし、燃料飛沫が周方向に飛散した場合、開口部(9)から外部に放出されるおそれがある。
特開2003−80959号公報(段落番号「0014」〜「0028」、図1) 実開平3−32521号公報(第5頁〜第8頁、第1図) 特開昭55−164525号公報(第6頁〜第7頁、第1図)
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、燃料飛沫の外部放出を抑制できるフィラーネックを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、給油時に給油ガンが挿入されるとともに燃料タンク内の余剰な燃料蒸気を放出するフィラーネックであって、上流側に給油口が開口し下流側にインレットチューブ接続筒部と該インレットチューブ接続筒部に対し略平行なブリーザチューブ接続筒部とを備えたネック本体と、該ネック本体の内周側において該上流側と該下流側とを区画するリテーナと、を備え、該リテーナにより区画された前記ネック本体の前記下流側には、前記インレットチューブ接続筒部の一端及び前記ブリーザチューブ接続筒部の一端が開口する合流室が形成され、該合流室には、前記燃料蒸気が前記ブリーザチューブ接続筒部から供給され、該リテーナは、前記給油口と前記インレットチューブ接続筒部とを連通し給油ガンが挿入保持される給油ガン保持口と、前記ブリーザチューブ接続筒部の軸延長線上からオフセットした位置に開口し前記燃料蒸気を前記給油口に放出する蒸気放出口と、を持ち、前記合流室には、前記ブリーザチューブ接続筒部の開口部が形成され、前記合流室には、前記ブリーザチューブ接続筒部の前記開口部と前記蒸気放出口との間に、前記ネック本体の内壁から前記ネック本体の軸方向に沿って邪魔板が突設されていることである。
請求項2に係る発明の特徴は、前記邪魔板の一方の側縁部は、前記ネック本体の側壁部に固定され、前記邪魔板の他方の側壁部は、前記ブリーザチューブ接続筒部と前記蒸気放出口との間を結ぶ領域を跨いで前記一方の側縁部と反対側に位置しており、前記ブリーザチューブ接続筒部から前記合流室に供給された前記燃料蒸気は、前記邪魔板の前記他方の側縁部を迂回することである。
請求項3に係る発明の特徴は、前記邪魔板の上縁部は、前記リテーナの近傍に位置しリテーナに沿って形成されていることである。
請求項1に係る発明によれば、ブリーザチューブ接続筒部と蒸気放出口との間には、ネック本体の内壁から突出された邪魔板が配設されている。このため、燃料飛沫を含む燃料蒸気は、フリーザチューブ接続筒部から飛散すると、邪魔板に衝突する。このため、燃料蒸気に含まれている燃料飛沫は、邪魔板によって跳ね返される。ゆえに、燃料飛沫がリテーナの蒸気放出口から放出されることを確実に抑制できる。また、燃料蒸気は、邪魔板に跳ね返されて、邪魔板を迂回しながら、蒸気放出口に到達し、蒸気放出口を通り抜けて外部に放出される。ゆえに、燃料蒸気だけが、蒸気放出口を通過して外部に放出されることになる。したがって、燃料飛沫が外部に放出されることはない。
請求項2に係る発明によれば、邪魔板の一方の側縁部は、ネック本体の側壁部に固定され、他方の側壁部は、ブリーザチューブ接続筒部と蒸気放出口との間を結ぶ領域を跨いで一方の側縁部と反対側に位置しているため、邪魔板の側方に、ブリーザチューブ接続筒部と蒸気放出口との間を連通する隙間が形成されない。ゆえに、燃料飛沫が邪魔板の側方を通って蒸気放出口から放出されることを確実に防止できる。
請求項3に係る発明によれば、邪魔板の上縁部は、リテーナの近傍に位置しリテーナに沿って形成されているため、燃料飛沫が、邪魔板の上方を通って蒸気放出口から放出されることを確実に防止できる。
本発明のフィラーネックの実施の形態について図面を用いて説明する。図1、図2に示すように、本実施形態のフィラーネック1は、給油時に給油ガンが挿入されるとともに燃料タンク内の余剰な燃料蒸気を放出するものであって、上流側に給油口20が開口し下流側にインレットチューブ接続筒部22とインレットチューブ接続筒部22に対し略平行なブリーザチューブ接続筒部23とを備え一体成形されたネック本体2と、ネック本体2の内周側において上流側と下流側とを区画するリテーナ3を備えている。リテーナ3は、給油口20とインレットチューブ接続筒部22とを連通し給油ガンが挿入保持される給油ガン保持口33と、ブリーザチューブ接続筒部22の軸延長線上とオフセットの位置に開口し燃料蒸気を給油口20に放出する蒸気放出口34とをもつ。ブリーザチューブ接続筒部22と蒸気放出口34との間には、ネック本体2の内壁から突出された邪魔板27が配設されている。
以下、本実施形態のフィラーネック1についてさらに詳細に説明する。
図1に示すように、ネック本体2は、樹脂製であって円筒状を呈している。ネック本体2の上方には、上端が外部に開口する給油口20を備え、下方にはインレットチューブ接続筒部22の一端及びブリーザチューブ接続筒部23の一端が開口しこれらが合流する合流室21を備えている。給油口20の開口周縁には、後述のリテーナ3の上端部が係止されている。ネック本体2の下方には、径方向に広がる底部28と、底部28から側壁部26に向けて傾斜する傾斜部29とが形成されている。ネック本体2の底部28には、円筒状のインレットチューブ接続筒部22が延設されている。インレットチューブ接続筒部22の下端外周面には、端縁方向に向かって鋭角な三角形状の断面をもつリングリブ22aが周設されている。
ネック本体2の傾斜部29には、このインレットチューブ接続筒部22とほぼ平行に、ブリーザチューブ接続筒部23が延設されている。インレットチューブ接続筒部22と同様に、ブリーザチューブ接続筒部23の下端外周面にも、端縁方向に向かって鋭角な三角形の断面をもつリングリブ23aが周設されている。そして、図1〜図5に示すように、傾斜部29及び側壁部26には、邪魔板27が突設されている。
邪魔板27は、ブリーザチューブ接続筒部23と、リテーナ3に設けられた2つの蒸気放出口34のうちブリーザチューブ接続筒部23に近い方の蒸気放出口34との間に配置されている。邪魔板27は、ネック本体2の合流室21内に配置され、ネック本体2の傾斜部29及び側壁部26からネック本体2の軸方向に沿って延設されている。邪魔板27は、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231とリテーナ3の蒸気放出口34との間の直線状の経路の途中に、この経路と直交して配設されている。邪魔板27の一方の側縁部27aは、ネック本体2の側壁部26に固定され、他方の側壁部27bは、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231と蒸気放出口34との間を結ぶ領域C(図2の右上がり斜線部)を跨いで前記側縁部27aと反対側に位置している。また、図5に示すように、邪魔板27の一方の側縁部27aは、ネック本体2の側壁部26に固定され、他方の側縁部27bは蒸気放出口34よりもネック本体2の中心側に位置している。邪魔板27の下縁部27cは、ネック本体22の傾斜部29に固定され、上縁部27dは、リテーナ3の底壁部30の近傍に位置し底壁部30の裏面に沿って形成されている。上縁部27dと底壁部30との間の隙間の距離Lは、0〜3mmである。このため、図1、図3に示すように、邪魔板27は、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231と蒸気放出口34との間の直線状の経路を遮ることになる。
なお、図4に示すように、ネック本体2の側壁部26には、燃料キャップ(図示略)が閉止時に係合される係合部261が突設されている。
リテーナ3は、金属製であって、有底円筒状即ちカップ状を呈している。リテーナ3は、ネック本体2の給油口20を覆うように配置されている。リテーナ3は、底壁部30と側壁部31と上端部32とからなる。
底壁部30は、円盤状であり、ネック本体2の内周側において上流側の給油口20と下流側の合流室21とを区画している。底壁部30は、1つの給油ガン保持口33と、給油ガン保持口33よりも小径の2つの蒸気放出口34とが貫通形成されている。図2の上視投影図に示すように、給油ガン保持口20は、ネック本体2のインレットチューブ接続筒部22と略同一の円形断面であり、いずれも同一の中心軸をもつ。2つの蒸気放出口34は、図2の上視投影図に示すように、底壁部30に周方向に並設されており、いずれもネック本体2のブリーザチューブ接続筒部23と位置をずらしてオフセット配置されている。
また、図1に示すように、リテーナ3の側壁部31は、筒状を呈しており、底壁部30の周縁から上方に延設されている。側壁部31の内周面には、燃料キャップ(図示略)が閉止時に係合する三日月状の係合リブ35が形成されている。リテーナ3の上端部32は、側壁部31から拡径されており、ネック本体2の上部に係止されている。
リテーナ3の側壁部31は、ネック本体2の側壁部26との間に配設されたゴム製のリング状のガスケット39を側壁部26に対して押接させることにより、ネック本体2に気密的に保持されている。また、リテーナ3の側壁部31には、図示しない係止部が設けられ、ネック本体2の側壁部26に設けられた被係止部と係合することによって、ネック本体2に対して周軸方向に位置決めされている。これにより、リテーナ3の給油ガン保持口33がネック本体2のインレットチューブ接続筒部22と略同一軸上に配置され、また、リテーナ3の蒸気放出口34がネック本体2のブリーザチューブ接続筒部23とオフセット配置されるように、リテーナ3がネック本体2に対して位置決めされる。
本実施形態に係るフィラーネック1は、図6に示すように、ネック本体2の側壁部26の外周面に周設された段部25において、車両のシールカップ41及びホイールハウスアウタ42に固定されている。シールカップ41は、給油口20の上方に開口するカップ状を呈している。シールカップ41の開口周縁は、車両外装パネルの一部を構成するサイドメンバアウタ40に固定されている。
フィラーネック1のインレットチューブ接続筒部22は、インレットチューブ5の上端に圧入嵌合されている。この圧入嵌合によりリングリブ22aの頂面がインレットチューブ5の内周面に圧接されて、インレットチューブ接続筒部22とインレットチューブ5との間のシール性が確保される。一方、インレットチューブ5の下端は、燃料タンク7と接続されている。
フィラーネック1のブリーザチューブ接続筒部23は、ブリーザチューブ6の上端に圧入嵌合されている。この圧入嵌合によりリングリブ23aの頂面がブリーザチューブ6の内周面に圧接されて、ブリーザチューブ接続筒部23とブリーザチューブ6との間のシール性が確保される。一方、ブリーザチューブ6の他端は、燃料タンク7に接続されている。
本実施形態のフィラーネックの作動について説明する。図6に示すように、給油時には、給油ガン8を給油口20に挿入し、給油ガン保持口20にて保持させる。給油ガン8から給油された燃料は、インレットチューブ接続筒部22及びインレットチューブ5を経て燃料タンク7に供給される。燃料タンク7に燃料が供給されると、燃料タンク7の内部には、燃料蒸気が発生する。この燃料蒸気の余剰分は、ブリーザチューブ6及びブリーザチューブ接続筒部23を経て、ネック本体2の合流室21に流入する。ブリーザチューブ接続筒部23から合流室21に供給された燃料蒸気は、燃料飛沫を含んでいる。
ここで、図3に示すように、リテーナ3の蒸気放出口34は、ブリーザチューブ接続筒部23に対してネック本体2の周方向にオフセット配置されている。そして、ブリーザチューブ接続筒部23とリテーナ3の蒸気放出口34との間には、邪魔板27が配設されている。このため、燃料蒸気11の多くは、ブリーザチューブ接続筒部23からネック本体2の軸方向に流出されるため、リテーナ3の底壁部30に衝突して跳ね返される。さらに、図3の一点鎖線に示すように、燃料蒸気11がブリーザチューブ接続筒部23から斜め方向に流出された場合にも、燃料蒸気11は邪魔板27に衝突して、逆方向に回転しながら、または邪魔板27の側縁部27bを迂回しながら、上方に向かって流通する。そして、リテーナ3に蒸気放出口34から給油口20に流出し、フィラーネック1の外部に放出される。一方、燃料蒸気11に含まれている燃料飛沫10は、邪魔板27に衝突して、ブリーザチューブ接続筒部23に跳ね返される。このように、燃料飛沫10を含む燃料蒸気11が、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231から蒸気放出口34に向けて斜め方向に流出した場合にも、燃料飛沫10は邪魔板27に跳ね返されて燃料蒸気11から分離され、燃料蒸気11だけが蒸気放出口34から放出される。このように、邪魔板27によって燃料蒸気11と燃料飛沫10とが分離されて、燃料蒸気11だけを蒸気放出口34から放出させることができる。
また、図3、図5に示すように、邪魔板27の一方の側縁部27aは、ネック本体2の側壁部26に固定され、邪魔板27の他方の側縁部27bは、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231と蒸気放出口34との間を結ぶ領域C(図2の右上がり斜線部)を跨いで前記側縁部27aと反対側に位置している。また、邪魔板27の上縁部27dは、リテーナ3の底壁部30の近傍に底壁部30に沿って形成されている。このため、邪魔板27は、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231と蒸気放出口34との間の領域Cを遮って配置されることになり、燃料飛沫10が邪魔板27の側方や上方を通って蒸気放出口34から放出されることを確実に防止できる。
本実施形態においては、リテーナ3の蒸気放出口34を2つ配設したが、蒸気放出口34の数は1つでも、3つ以上でもよく、所望の蒸気通過断面積を確保できればよい。蒸気放出口34の位置についても、本実施形態においては底壁部30に配置したが、側壁部31に配置してもよい。本実施形態のようにブリーザチューブ接続筒部23の軸延長方向にリテーナ3の底壁部30が配置されるように蒸気放出口34を周方向に位置をずらしてオフセット配置することが好ましい。これにより、ブリーザチューブ接続筒部23と蒸気放出口34とが直線的に連通することがリテーナ3によって遮られる。それゆえ、ブリーザチューブ接続筒部23からの燃料蒸気に燃料飛沫が含まれていても、燃料飛沫の多くはリテーナ3に衝突し付着して、燃料飛沫は、燃料蒸気と分離される。
さらに、本実施形態においては、ブリーザチューブ接続筒部23とこれとオフセット配置された蒸気放出口34との間に邪魔板27を配置している。このため、ブリーザチューブ接続筒部23から流出した燃料蒸気のうち、ブリーザチューブ接続筒部23から軸延長線方向に流出した燃料蒸気については、リテーナ3の底壁部30によって燃料飛沫と分離される。そして、ブリーザチューブ接続筒部23の軸延長線に対して斜め方向に流出した燃料蒸気については、邪魔板27によって燃料飛沫と分離される。したがって、燃料蒸気がブリーザチューブ接続筒部23からどの方向に流出しても、燃料蒸気だけを蒸気放出口34から放出させることができる。
また、邪魔板27は、2つの蒸気放出口34の一方の側にオフセット配置したが、2つの蒸気放出口34の間にオフセット配置してもよい。
また、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231は、ネック本体2の傾斜部29に位置しているが、ネック本体2の底部28または側壁部26に位置してもよい。
また、邪魔板27は、ネック本体2から一体に延設されているが、邪魔板を別体に作製し、これをネック本体2に溶着、接着などにより固定してもよい。また、邪魔板27は、ネック本体2の傾斜部29と側壁部26にから延設されているが、側壁部26だけから延設させてもよい。この場合、少なくとも邪魔板27の側縁部27aの上部271(図5)を側壁部26に固定していることがよい。側縁部27aの上部271を固定することで、蒸気放出口34に近い部分の燃料飛沫の流通を遮ることができ、蒸気放出口34から燃料飛沫が吹き出すことを効果的に防止できるからである。
また、本実施形態の邪魔板27は、ブリーザチューブ接続筒部23の開口部231と蒸気放出口34とを直線状につなぐ経路に対して直行する方向に配置されているが、燃料飛沫の流通を遮ることができるならばどの向きに配置されていてもよい。更に、本実施形態の邪魔板27は平板であるが、燃料飛沫の流通を遮ることができる形状であれば、平板に限定されず、たとえば、弧状に湾曲していてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種種の変形が可能であることは勿論である。
本発明のフィラーネックであって、図2のA−A矢視線断面斜視図である。 本発明のフィラーネックの上視投影図である。 本発明のフィラーネックの上視投影図であって、燃料蒸気及び燃料飛沫の流通状態を示す説明図である。 本発明のネック本体を上方から視た斜視図である。 図2のB−B矢視線断面図である。 本発明のフィラーネックの作動を示すための説明図である。 従来例のフィラーネックの軸方向断面斜視図である。
符号の説明
1:フィラーネック、2:ネック本体、3:リテーナ、5:インレットチューブ、6:ブリーザチューブ、7:燃料タンク、10:燃料飛沫、11:燃料蒸気、20:給油口、21:合流室、22:インレットチューブ、23:ブリーザチューブ、26:側壁部、27:邪魔板、28:底部、29:傾斜部、30:底壁部、31:側壁部、32:上端部、33:給油ガン保持口、34:蒸気放出口

Claims (3)

  1. 給油時に給油ガンが挿入されるとともに燃料タンク内の余剰な燃料蒸気を放出するフィラーネックであって、
    上流側に給油口が開口し下流側にインレットチューブ接続筒部と該インレットチューブ接続筒部に対し略平行なブリーザチューブ接続筒部とを備えたネック本体と、
    該ネック本体の内周側において該上流側と該下流側とを区画するリテーナと、を備え、
    該リテーナにより区画された前記ネック本体の前記下流側には、前記インレットチューブ接続筒部の一端及び前記ブリーザチューブ接続筒部の一端が開口する合流室が形成され、該合流室には、前記燃料蒸気が前記ブリーザチューブ接続筒部から供給され、
    該リテーナは、前記給油口と前記インレットチューブ接続筒部とを連通し給油ガンが挿入保持される給油ガン保持口と、前記ブリーザチューブ接続筒部の軸延長線上からオフセットした位置に開口し前記燃料蒸気を前記給油口に放出する蒸気放出口と、を持ち、
    前記合流室には、前記ブリーザチューブ接続筒部の開口部が形成され、
    前記合流室には、前記ブリーザチューブ接続筒部の前記開口部と前記蒸気放出口との間に、前記ネック本体の内壁から前記ネック本体の軸方向に沿って邪魔板が突設されていることを特徴とするフィラーネック。
  2. 前記邪魔板の一方の側縁部は、前記ネック本体の側壁部に固定され、前記邪魔板の他方の側壁部は、前記ブリーザチューブ接続筒部と前記蒸気放出口との間を結ぶ領域を跨いで前記一方の側縁部と反対側に位置しており、
    前記ブリーザチューブ接続筒部から前記合流室に供給された前記燃料蒸気は、前記邪魔板の前記他方の側縁部を迂回することを特徴とする請求項1記載のフィラーネック。
  3. 前記邪魔板の上縁部は、前記リテーナの近傍に位置し該リテーナに沿って形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィラーネック。
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