JP4894112B2 - 透明導電膜および透明導電膜の製造方法 - Google Patents

透明導電膜および透明導電膜の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、EL,PDP,LCD,CRT等の各種表示装置の電磁波遮蔽膜および透明電極、あるいは太陽電池の透明電極として有用な透明導電膜およびその製造方法に関する。詳しくは、高い導電性と透明性を示しかつ視認性に優れた透明導電膜およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、透明導電膜としては導電性酸化物あるいは金属からなる薄膜が一般的に用いられている。このうち、導電性酸化物は透明性には優れているが体積抵抗率が比較的大きく、十分低い表面抵抗を得るためには厚膜化が必要である。このため、特に低い表面抵抗が必要とされる大面積用途においては、成膜コストが非常に高くなるばかりか、実用上十分低い表面抵抗を得ることは困難である。一方、金属は導電性には優れるが本質的に透明性が小さく、実用化は非常に狭い用途範囲に限られているのが現状である。
【0003】
これに対し、金属ワイヤーやカーボンワイヤーで形成されたメッシュ状の導電性構造体を透明基材の表面に設け、透明性と導電性を高いレベルで両立させる試みがなされている。しかしながら、メッシュ状構造体は線幅を小さくするには限界がありワイヤーが目視できてしまうため、上記各種表示装置に用いられた場合、著しい視認性の低下は避けられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における上記問題点を鑑みてなされたものであり、高い導電性と透明性を有しかつ視認性に優れた、透明導電膜およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、透明基材と、該透明基材上に形成された透明導電層とを少なくとも有する透明導電膜であって、該透明導電層が金属微粒子保持層を含み、該金属微粒子保持層が、金属微粒子保持部および金属微粒子非保持部がパターン形成されたアルコキシゲル層と、該金属微粒子保持部に保持された金属微粒子とを含み、該金属微粒子の少なくとも一部が金属により被覆され、近接する該金属微粒子同士が該金属により架橋されており、該金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される一つ以上の官能基を該金属微粒子保持部の表面に有することを特徴とする透明導電膜である。
【0006】
請求項2の発明は、前記金属微粒子保持部のパターン形状が線幅5μm以下の網目状であり、かつ該金属微粒子保持部の面積が前記金属微粒子保持層の面積に対して40%以下であることを特徴とする請求項1記載の透明導電膜である。
【0008】
請求項の発明は、前記金属微粒子が、Ag及び/またはAuを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電膜である。
【0009】
請求項の発明は、前記金属微粒子が一次粒径100nm以下であることを特徴とする請求項記載の透明導電膜である。
【0010】
請求項の発明は、前記金属がAg,Au,Pd,Ptのいずれか、あるいはそれらの2種類以上の組み合わせまたは合金であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜である。
【0011】
請求項の発明は、前記金属微粒子保持層が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成されたアルコキシゲル層を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜である。
【0012】
請求項の発明は、前記金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物のうち一種類以上を、前記アルコキシゲル層の表面に結合させることで形成されることを特徴とする請求項記載の透明導電膜である。
【0013】
請求項の発明は、前記金属微粒子保持層が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上とメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物から選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成される、金属微粒子が全面に保持可能な金属保持性アルコキシゲル層を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜である。
【0014】
請求項の発明は、透明基材と、該透明基材上に形成された透明導電層とを少なくとも有する透明導電膜の製造方法であって、該透明基材上に金属微粒子保持部および金属微粒子非保持部がパターン形成された金属微粒子保持層を形成する工程、該金属微粒子保持層に金属微粒子を保持させる工程、保持された金属微粒子同士を被覆金属により架橋する工程を含み、該金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される一種類以上の官能基を該金属微粒子保持部の表面に有することを特徴とする透明導電膜の製造方法である。
【0015】
請求項11の発明は、前記金属微粒子保持部のパターン形状が線幅5μm以下の網目状であり、かつ該金属微粒子保持部の面積が前記金属微粒子保持層の面積に対して40%以下であることを特徴とする請求項10記載の透明導電膜の製造方法である。
【0017】
請求項11の発明は、前記金属微粒子が、Ag及び/またはAuを含むことを特徴とする請求項9または10記載の透明導電膜の製造方法である。
【0018】
請求項12の発明は、前記金属微粒子が一次粒径100nm以下であることを特徴とする請求項11記載の透明導電膜の製造方法である。
【0019】
請求項13の発明は、前記金属微粒子保持層形成工程が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成されたアルコキシゲル層上に、下記加水分解性シラン化合物に対して該アルコキシゲル層を不活性化せしめる非保持部をパターン形成した後、該非保持部が形成されていない部分にメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物のうち一種類以上を金属微粒子保持部としてパターン形成することを含むことを特徴とする請求項12のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0020】
請求項14の発明は、前記金属微粒子保持層形成工程が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上とメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物から選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成される、金属微粒子が全面に保持可能な金属保持性アルコキシゲル層上に、前記非保持部をパターン形成することを含むことを特徴とする請求項13のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0021】
請求項15の発明は、前記非保持部が、加水分解基を含む各種長鎖アルキルシラン化合物および加水分解基を含む各種長鎖フルオロアルキルシラン化合物から選択される一種類以上を含むことを特徴とする請求項13または14記載の透明導電膜の製造方法である。
【0022】
請求項16の発明は、前記非保持部をマイクロコンタクト印刷で形成することを特徴とする請求項1315のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0023】
請求項17の発明は、前記金属微粒子を保持させる工程が、前記金属微粒子保持層を前記金属微粒子が分散した分散液に浸漬する操作を含むことを特徴とする請求項16のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0024】
請求項18の発明は、前記金属微粒子を保持させる工程が、前記金属微粒子を含む塗布液を前記金属微粒子保持層上に塗布する操作を含むことを特徴とする請求項17のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0025】
請求項19の発明は、前記保持金属微粒子同士を被覆金属により架橋する工程が、金属微粒子が保持された前記金属微粒子保持層を金属イオンを含む処理液により処理する操作を含むことを特徴とする請求項18のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法である。
【0026】
請求項20の発明は、前記処理液中の金属イオンがAgイオン,Auイオン,Pdイオン,Ptイオンから選択される一種類以上を含むことを特徴とする請求項19記載の透明導電膜の製造方法である。
【0027】
請求項21の発明は、前記処理液が還元剤を含むことを特徴とする請求項20記載の透明導電膜の製造方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例について図1に示し詳細に説明する。発明における透明導電膜2は透明基材1上に形成され少なくとも透明導電層3を含み、透明導電層3は金属微粒子保持層4を含む。また、金属微粒子保持層4は金属微粒子保持部4aおよび金属微粒子非保持部4bがパターン形成されたアルコキシゲル層41を含み、金属微粒子5を金属微粒子保持部4aに保持している。
また、金属微粒子5はその少なくとも一部が被覆金属6で被覆されており、かつ隣接する金属微粒子5同士が被覆金属6により架橋されている。
【0029】
透明導電膜2の製造方法は、透明基材1上に金属微粒子保持部4aおよび金属微粒子非保持部4bがパターン形成された金属微粒子保持層4を形成する[金属微粒子保持層形成工程]、金属微粒子保持部4aに金属微粒子5を保持させる[金属微粒子保持工程]、および隣接する金属微粒子5同士を被覆金属6により架橋する[金属微粒子架橋工程]を含む。以下に各工程別に詳細な説明を行う。
【0030】
[金属微粒子保持層形成工程]
金属微粒子保持層4は、透明基材1に形成したアルコキシゲル層41上に金属微粒子非保持部4bをパターン形成した後、金属親和性官能基を有する加水分解性シラン化合物を金属微粒子保持部4aとして、金属微粒子非保持部4bが形成されていない部分に必要に応じて定着させることで形成される。また、金属微粒子保持部4aを直接パターニングすることも可能であるが、ここでは前者の方法による製造方法を中心に説明する。
【0031】
透明基材1は、特に限定されるものではなく、各種ガラス基材をはじめ適当な機械的剛性をもつ公知の透明プラスチックフィルムもしくはシートの中から適宜選択して用いることができる。具体例としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース等のフィルムが挙げられる。
【0032】
アルコキシゲル層41は、その形成物質として、例えば以下の2系統を用いることができる。
A)Si,Al,Ti,Zrの各種金属アルコキシドおよびそれらの加水分解物から選択された一種類以上。
B)前記A)に加えて、メルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される金属親和性官能基を有する加水分解性シラン化合物から選択された一種類以上。
【0033】
金属アルコキシドの具体例としては、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、クロルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリブトキシド、アルミニウムジイソプロポキシドエチルアセトアセテート、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムジイソプロポキシ(ビス−2,4−ペンタンジオネート)、ジルコニウムテトラブトキシド等が挙げられるが、汎用性および加水分解性シラン化合物との相性の観点から、Siアルコキシドが好ましく用いられる。
【0034】
また、金属親和性加水分解性シラン化合物の具体例としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、メルカプトメチルジメチルエトキシシラン、メルカプトメチルメチルジエトキシシラン、メルカプトメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−シアノプロピルジメチルメトキシシラン、3−シアノプロピルメチルジメトキシシラン、3−シアノプロピルトリメトキシシラン、3−シアノプロピルトリエトキシシラン、3−シアノプロピルトリクロルシラン、2−ピリジルエチルトリメトキシシラン、ジフェニルホスフィノエチルジメチルエトキシシラン、2−ジフェニルホスフィノエチルトリエトキシシラン等が挙げられるが、金属親和性が特に強いメルカプト基あるいはアミノ基を有する加水分解性シラン化合物が好ましく用いられる。
【0035】
アルコキシゲル層41は、前記A)あるいはB)を含む組成物を透明基材に塗布し硬化することで形成される。塗布方法としては、スピンコート、ナイフコート、スプレーコート、ディップコート、およびスリットコータ、マイクログラビアコータを用いる等の方法が挙げられ、塗布面積等の諸条件により適宜選択して用いられる。
【0036】
金属微粒子非保持部4bは、その形成物質として加水分解基を含む各種長鎖アルキルシラン化合物および加水分解基を含む各種長鎖フルオロアルキルシラン化合物から選択される一種類以上が適宜選択され用いられる。具体例としては、n−オクタデシルメトキシジクロロシラン、n−オクタデシルメチルジクロロシラン、n−オクタデシルメチルジエトキシシラン、n−オクタデシルトリクロロシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラン、n−ヘキサデシルトリクロロシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−テトラデシルトリクロロシラン、ドデシルトリメトキシシラン、ドデシルトリクロロシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシルトリクロロシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0037】
金属微粒子非保持部4bのパターンは、その面積占有率が金属微粒子保持層4全体の面積に対して60%以上であることが必要であり、かつ金属微粒子保持部4aのパターン形状を、線幅が5μm、好ましくは1μm以下とすることが可能な形状とすることが必要である。前記面積占有率が60%以下であると、金属微粒子保持部分すなわち後に遮光部分となる部分が大きすぎるため十分な透明性を確保できない。また、前記線幅が5μm以上であると視認性が著しく低下する。
【0038】
金属微粒子非保持部4bを形成する方法としては、マイクロコンタクト印刷が好適に用いられる。金属微粒子非保持部4bの前記パターンが凸に形成されているシリコーン樹脂製スタンプを用い、前記アルコキシゲル層41上に金属微粒子非保持部4bを形成することが可能である。
【0039】
金属微粒子保持部4aは、前記アルコキシゲル層形成物質としてB)を用いた場合は、金属微粒子非保持部4bをパターン形成することによって、金属微粒子非保持部4b非形成部分が金属微粒子保持部4aとして自動的にパターニングされる。一方、前記アルコキシゲル層形成物質としてA)を用いた場合は、金属微粒子非保持部4b非形成部分に金属微粒子保持部分4aを形成する必要がある。形成方法としては、金属親和性官能基を有する前記加水分解性シラン化合物を含む溶液に、金属微粒子非保持部4bが形成されたアルコキシゲル層4が形成された透明基材1を浸漬することで、金属親和性官能基を有する加水分解性シラン化合物と金属微粒子非保持部4b非形成部分を化学反応させる操作が一例として挙げられる。
【0040】
[金属微粒子保持工程]
金属微粒子5としてはAg,Auのいずれか、あるいはそれらの組み合わせまたは合金を用いることが可能であるが、後述の金属微粒子架橋工程における金属イオンの還元析出反応を効果的に行うためにAuを含むことが好ましい。金属微粒子は数多くの公知技術により比較的容易に製造可能である。例えば、AgとAuの合金微粒子は、硝酸銀と塩化金酸塩の水溶液をクエン酸、EDTA等の還元剤で還元することで得られる。
【0041】
金属微粒子5の粒径は透明性の観点から一次粒径100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが特に好ましい。一次粒径が100nm以上であると、透明性の低下のみならずヘーズが発生しやすくなり、視認性の悪化につながる。
【0042】
金属微粒子5は、前記金属微粒子保持層4が形成された透明基材1を金属微粒子5が分散した分散液にを浸漬するか、あるいは該透明基材1に金属微粒子5を含む塗布液を塗布することで、金属微粒子保持部4aに保持される。
【0043】
[金属微粒子架橋工程]
本工程は、金属微粒子5を保持した前記金属微粒子保持層4が形成された透明基材1を被覆金属6のイオンと還元剤と水を含む処理溶液で薬液処理することでなされる。薬液処理により、金属微粒子の表面において選択的に被覆金属6のイオンの還元析出が生じ、金属微粒子5が被覆金属6により被覆され、さらには隣接する金属微粒子同士が被覆金属6により架橋されることで、導通パスが生成し導電性が発現する。金属微粒子同士の架橋はAFM等の手法で観察することが可能である。薬液処理においては、金属微粒子や被覆金属6のイオンの種類に応じて各種反応条件を適宜最適化することで、金属微粒子の新たな核発生を抑制し、保持された金属微粒子5の表面のみで金属が析出するようにすることが重要である。新たな核発生が生じると、架橋による導通パスが効率的に得られないばかりでなく、金属微粒子非保持部4bまでもが還元金属により覆われてしまうため透明性を著しく損なう。
【0044】
被覆金属6のイオンとしては、Agイオン,Auイオン,Pdイオン,Ptイオンを含む各種イオンを用いることが可能であるが、還元反応における反応性の観点からAg,Auを主体とするものであることが好ましい。還元剤は、特に限定はなく、金属微粒子および還元する金属イオンの種類により適宜最適なものが用いられる。なお、条件によっては、還元剤無しで金属の還元析出が生じる場合もあり、還元剤は必ずしも必須成分ではない。還元剤の例としては、金属微粒子としてAg/Au複合体および被覆金属イオンとしてAuイオンを用いた系におけるヒドロキシルアミンが一例として挙げられる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。まず、各実施例および比較例に共通なPDMSスタンプ形成方法、各種溶液の調製方法および各種評価方法について示す。
【0046】
[Au微粒子分散液の調製]
HAuCl4・4H2O0.17gを蒸留水500gに溶解させた溶液を攪拌沸騰させながら、クエン酸ナトリウム0.50gを蒸留水50gに溶解させた溶液を加えた後、攪拌しながら15分間沸騰させ、深紅色のAu微粒子分散液を得た。
[金属微粒子保持部形成用処理液の調製]
3−メルカプトプロピルトリメトキシシランの10%メタノール溶液を調製し、金属微粒子保持部形成用処理液とした。
[Au被覆用処理液の調製]
HAuCl4・4H2O0.1gおよびNH2OH・HCl0.013gを蒸留水1000gに溶解し、Au被覆用処理液を調製した。
[Ag被覆用処理液の調製]
市販のAg還元析出用溶液をそのまま用いた(Nanoprobes Co.,Ltd.製 LISiler)。LISilerはAgイオンを含む溶液と還元剤を含む溶液の2液からなるが、Ag被覆処理を行う直前にこれらの2液を混合し、Ag被覆用処理液とした。
[PDMSスタンプ形成]
公知の手法を用い、金属微粒子保持部の格子状パターンが凹に形成されているシリコーン樹脂製スタンプを形成した。なお、格子状パターン形状は、線幅を1μmかつ全体に対する面積占有率を15%とした。
【0047】
[透明導電膜の評価]
(表面抵抗率)
三菱油化(株)製 ロレスタAP(MCP−T400)を用い4端針法にて測定を行った。
(透過率)
(株)村上色彩技術研究所製 反射・透過率計(HR−100)を用い測定を行った。
(目視評価)
格子状パターンが目視できるかどうか目視にて確認した。
各実施例および比較例の評価結果は全て表.1に示した。
【0048】
<実施例1>
(アルコキシゲル層の形成)
テトラエトキシシラン5.21gに、0.1N塩酸3.38gを添加し加水分解を行った後、エタノールを添加し濃度がシリカ換算で4重量%の溶液を調製した。この溶液をスピンコータでガラス基材上に塗布乾燥後、100℃で1分間の熱処理を行い硬化させアルコキシゲル層を形成した。
(金属微粒子非保持部のパターン形成)
オクタデシルトリクロロシランの0.2%ヘキサン溶液を塗布した前記PDMSスタンプを、前記アルコキシゲル層が形成されたガラス基材の前記アルコキシゲル層が形成された面に数秒間押しつけ、金属微粒子非保持部をパターン形成した。
【0049】
(金属微粒子保持部の形成)
前記金属微粒子非保持部が形成されたガラス基材を、前記金属微粒子保持部形成用処理液に室温で10分間浸漬し、該金属微粒子保持部が形成されていない部分に金属微粒子保持部を形成した。
(金属微粒子保持)
前記金属微粒子保持部が形成されたガラス基材を、前記Au微粒子分散液に室温で30分浸漬し、Au微粒子を金属微粒子保持部に保持させた。
(金属微粒子架橋)
前記Au微粒子が保持されたガラス基材を前記Au被覆用処理液に室温で30分浸漬し、Au微粒子上にAuを還元析出させることでAu微粒子同士をAuにより架橋させ、透明導電膜を得た。
【0050】
<実施例2>
(アルコキシゲル層の形成)
実施例1と同様に、ガラス基材上にアルコキシゲル層を形成した。
(金属微粒子非保持部のパターン形成)
実施例1と同様に前記アルコキシゲル層上に金属微粒子非保持部をパターン形成した。
(金属微粒子保持部の形成)
実施例1と同様に前記金属微粒子非保持部が形成されたガラス基材に金属微粒子保持部をパターン形成した。
【0051】
(金属微粒子保持)
実施例1と同様に前記金属微粒子保持部が形成されたガラス基材にAu微粒子を保持させた。
(金属微粒子架橋)
前記Au微粒子が保持されたガラス基材を前記Ag被覆用処理液に室温で30分浸漬し、Au微粒子上にAgを還元析出させることでAu微粒子同士をAgにより架橋させ、透明導電膜を得た。
【0052】
<実施例3>
(アルコキシゲル層の形成)
テトラエトキシシラン2.60g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン2.45gを混合したものに、0.1N塩酸3.38gを添加し加水分解を行った後、エタノールを添加し濃度がシリカ換算で4重量%の溶液を調製した。この溶液をスピンコータでガラス基材上に塗布乾燥後、100℃で1分間の熱処理を行い硬化させアルコキシゲル層を形成した。
(金属微粒子非保持部および金属微粒子保持部のパターン形成)
実施例1と同様に前記アルコキシゲル層上に金属微粒子非保持部をパターン形成した。なお、金属微粒子非保持部が形成されていない部分が金属微粒子保持部分である。
【0053】
(金属微粒子保持)
実施例1と同様に前記金属微粒子保持部が形成されたガラス基材にAu微粒子を保持させた。
(金属微粒子架橋)
実施例1と同様にガラス基材に保持した前記Au微粒子同士をAuにより架橋させ、透明導電膜を得た。
【0054】
<比較例1>
前記PDMSスタンプの金属微粒子保持部の凹部パターン形状を、従来の金属メッシュと同程度に線幅を20μmかつ全体に対する面積占有率を15%とした以外は全て実施例1と同様に透明導電膜を形成した。
【0055】
【表1】
Figure 0004894112
【0056】
[評価結果]
表1に示された結果から明らかなように、本発明で得られた透明導電膜は、透明性と導電性が良好であり、かつメッシュが黙視できない程度の視認性に優れたものである。
【0057】
【発明の効果】
本発明の透明導電膜は、金属微粒子が極微細な網目状にパターン形成され、かつ近接する該金属微粒子同士が被覆金属により架橋された透明導電層を有するため、高い導電性と透明性を示しかつ視認性に優れている。即ち網目状にパターン形成された導電層のメッシュが目視できず、気にならない程度の良い視認性を有する。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明導電膜の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の透明導電膜に含まれる金属微粒子保持層の拡大図である。
【符号の説明】
1 透明基材
2 透明導電膜
3 透明導電層
4 金属微粒子保持層
4a 金属微粒子保持部
4b 金属微粒子非保持部
41 アルコキシゲル層
5 金属微粒子
6 金属(被覆金属)

Claims (21)

  1. 透明基材と、該透明基材上に形成された透明導電層とを少なくとも有する透明導電膜であって、
    該透明導電層が金属微粒子保持層を含み、
    該金属微粒子保持層が、金属微粒子保持部および金属微粒子非保持部がパターン形成されたアルコキシゲル層と、該金属微粒子保持部に保持された金属微粒子とを含み、
    該金属微粒子の少なくとも一部が金属により被覆され、近接する該金属微粒子同士が該金属により架橋されており、
    該金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される一つ以上の官能基を該金属微粒子保持部の表面に有することを特徴とする透明導電膜。
  2. 前記金属微粒子保持部のパターン形状が線幅5μm以下の網目状であり、かつ該金属微粒子保持部の面積が前記金属微粒子保持層の面積に対して40%以下であることを特徴とする請求項1記載の透明導電膜。
  3. 前記金属微粒子が、Ag及び/またはAuを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電膜。
  4. 前記金属微粒子が一次粒径100nm以下であることを特徴とする請求項記載の透明導電膜。
  5. 前記金属がAg,Au,Pd,Ptのいずれか、あるいはそれらの2種類以上の組み合わせまたは合金であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜。
  6. 前記金属微粒子保持層が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成されたアルコキシゲル層を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜。
  7. 前記金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物のうち一種類以上を、前記アルコキシゲル層の表面に結合させることで形成されることを特徴とする請求項記載の透明導電膜。
  8. 前記金属微粒子保持層が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上とメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物から選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成される、金属微粒子が全面に保持可能な金属保持性アルコキシゲル層を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の透明導電膜。
  9. 透明基材と、該透明基材上に形成された透明導電層とを少なくとも有する透明導電膜の製造方法であって、
    該透明基材上に金属微粒子保持部および金属微粒子非保持部がパターン形成された金属微粒子保持層を形成する工程、
    該金属微粒子保持層に金属微粒子を保持させる工程、
    保持された金属微粒子同士を被覆金属により架橋する工程を含み、
    該金属微粒子保持部がメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される一種類以上の官能基を該金属微粒子保持部の表面に有することを特徴とする透明導電膜の製造方法。
  10. 前記金属微粒子保持部のパターン形状が線幅5μm以下の網目状であり、かつ該金属微粒子保持部の面積が前記金属微粒子保持層の面積に対して40%以下であることを特徴とする請求項記載の透明導電膜の製造方法。
  11. 前記金属微粒子が、Ag及び/またはAuを含むことを特徴とする請求項9または10記載の透明導電膜の製造方法。
  12. 前記金属微粒子が一次粒径100nm以下であることを特徴とする請求項11記載の透明導電膜の製造方法。
  13. 前記金属微粒子保持層形成工程が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成されたアルコキシゲル層上に、下記加水分解性シラン化合物に対して該アルコキシゲル層を不活性化せしめる非保持部をパターン形成した後、該非保持部が形成されていない部分にメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物のうち一種類以上を金属微粒子保持部としてパターン形成することを含むことを特徴とする請求項12のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  14. 前記金属微粒子保持層形成工程が、Si,Al,Ti,Zrの各種アルコキシドから選択された一種類以上とメルカプト基、アミノ基、シアノ基、2−ピリジル基、ジフェニルホスフィノ基から選択される官能基を有する加水分解性シラン化合物から選択された一種類以上を少なくとも含む出発物質から形成される、金属微粒子が全面に保持可能な金属保持性アルコキシゲル層上に、前記非保持部をパターン形成することを含むことを特徴とする請求項13のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  15. 前記非保持部が、加水分解基を含む各種長鎖アルキルシラン化合物および加水分解基を含む各種長鎖フルオロアルキルシラン化合物から選択される一種類以上を含むことを特徴とする請求項13または14記載の透明導電膜の製造方法。
  16. 前記非保持部をマイクロコンタクト印刷で形成することを特徴とする請求項1315のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  17. 前記金属微粒子を保持させる工程が、前記金属微粒子保持層を前記金属微粒子が分散した分散液に浸漬する操作を含むことを特徴とする請求項16のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  18. 前記金属微粒子を保持させる工程が、前記金属微粒子を含む塗布液を前記金属微粒子保持層上に塗布する操作を含むことを特徴とする請求項17のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  19. 前記保持金属微粒子同士を被覆金属により架橋する工程が、金属微粒子が保持された前記金属微粒子保持層を金属イオンを含む処理液により処理する操作を含むことを特徴とする請求項18のいずれかに記載の透明導電膜の製造方法。
  20. 前記処理液中の金属イオンがAgイオン,Auイオン,Pdイオン,Ptイオンから選択される一種類以上を含むことを特徴とする請求項19記載の透明導電膜の製造方法。
  21. 前記処理液が還元剤を含むことを特徴とする請求項20記載の透明導電膜の製造方法。
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