JP4892375B2 - カード用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、カード用コネクタに関する。特に、本発明は、メモリカードなどのカード状の記録媒体がコネクタに装着されたこと検知するスイッチを備えるカード用コネクタの構造に関する。
例えば、SD(Secure Digital)カードなどのメモリカードは、記憶媒体としてフラッシュメモリを採用している。メモリカードは非常に小型であり、データの読み書きにほとんど電力を消費しないため、例えば、カメラ付き携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)に代表される携帯型情報機器の記録メディアとして普及している。
一般に、このようなカードが装着されるカード用コネクタには、カード検出スイッチとライトプロテクト検出スイッチとが設けられている。カード検出スイッチは、カードが装着されたことを検出する機能を有している。ライトプロテクト検出スイッチは、カードにデータを書き込むことが許されているか否かを検出する機能を有している。
カード用コネクタにおける検出スイッチは、一般に接触板と被接触板とで構成される一対のスイッチ部材を備えている。接触板は、カード用コネクタを構成するハウジングのカード受入部に設けられ、カード受入部に挿入されるカードによって変位する。被接触板は、カード受入部に設けられ、変位した接触板に接触される。
カード検出スイッチとライトプロテクト検出スイッチとを設けるカード用コネクタにおいて、接触板と被接触板とを共通化することにより、コストの低減を可能とする検出スイッチが発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−59595号公報
図12は、特許文献1の第1実施形態の検出スイッチを構成する二つのスイッチ部材を取り出して表した拡大斜視図である。本願の図12は、特許文献1の図1に相当している。図13は、第1実施形態の検出スイッチを構成する二つのスイッチ部材の接点部の拡大側面図である。本願の図13は、特許文献1の図2に相当している。
図12において、検出スイッチ80は、第1スイッチ部材81aと第2スイッチ部材81bで構成されている。第1スイッチ部材81aと第2スイッチ部材81bとは、SDカードCの挿入方向と同じ方向に一列に並んでいる。そして、第1スイッチ部材81aの前端部と第2スイッチ部材81bの後端部とがオーバーラップするような関係で設置されている。
図12において、第1スイッチ部材81aの前端部は、SDカードC側に突出するように弧状に屈曲又は湾曲成形される斜面部82を設けている。斜面部82は、SDカードCの先端コーナー部C1と対向している。一方、第2スイッチ部材81bの後端部は、SDカードCの挿入方向D1に対して斜め下方に向って屈曲又は湾曲成形される斜面部83を設けている(図9参照)。
図12又は図13において、第2スイッチ部材81bの斜面部83と第1スイッチ部材81aの斜面部82とは、SDカードCの挿入方向D1に対して交差するように位置している。そして、斜面部82の側縁82aと斜面部83の側縁83aが間隙を介して対向している。側縁82aが第1接点84を形成し、側縁83aが第2接点85を形成し、これら第1接点84及び第2接点85が検出スイッチ80を構成している。なお、第1スイッチ部材81aの斜面部82に連続する斜面部86は、第2スイッチ部材81bの斜面部83に連続する平坦面部87の下方に進入可能となっている。
図12において、SDカードCを矢印D1の方向に挿入すると、先端コーナー部C1が斜面部82に当接し、第1スイッチ部材81aの前端部を矢印D2の方向に外側に変位させる。そして、第1接点84が第2接点85と係合する。したがって、検出スイッチ80はオンの状態となり、SDカードCの挿入を検出できる。
図12において、SDカードCを更に挿入すると、斜面部82は、矢印D2の方向の変位が進み、斜面部83が矢印D3の方向に変位させる。又、第1接点84と第2接点85の係合部が斜面部83から平坦面部87に向って移行する。図13には、変位した斜面部83を想像線(2点鎖線)で示している。
図12において、第1スイッチ部材81aの後端部は、第2スイッチ部材81bの後端部と同じ形状となっている。又、第2スイッチ部材81bの前端部は、第1スイッチ部材81aの前端部と同じ形状となっている。そして、第2スイッチ部材81bの前方に、第1スイッチ部材81aの前端部が切除された第3スイッチ部材81c(図示せず)を一列に配置することにより、第2スイッチ部材81bと第3スイッチ部材81cとの組み合わせをカード検出スイッチとすることができる。又、図12に示された検出スイッチ80をライトプロテクト検出スイッチとすることができる。
このように、特許文献1の検出スイッチは、カード用コネクタのハウジングに設けられる少なくとも二つのスイッチ部材を同一の形状として共通化したので、カード用コネクタの製造コストの低減を可能にできる、としている。
特許文献1にも開示されたように、カード用コネクタに備わるカード検出スイッチは、挿入されるカードによって変位する接触板の接点と、変位した接触板に接触される被接触板の接点とが近接配置されている。そして、カードを装着すると、直ちに接触板の先端部が被接触板に接触して、カードの装着状態が検知される。
しかし、このようなカード検出スイッチをもつ電子機器に振動や衝撃が付加されると、カードが装着されていないにも係わらず、接触板の接点が被接触板の接点に振動や衝撃による慣性力で接触することがあり得る。いわゆる、誤検出の問題がある。
振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しないように、接触板の接点を被接触板の接点から十分に離間して配置すると、カード用コネクタの外形が大きくなり好ましくない。又、接触板の撓み量も大きくなり、接触板の寿命に影響を及ぼすことが懸念される。接触板の接点は被接触板の接点に近接して配置されているが、振動や衝撃で、接触板の接点が被接触板の接点に容易に接触しないカード検出スイッチを備えるカード用コネクタが求められる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しないカード検出スイッチを備えるカード用コネクタを提供することを目的とする。
本発明者は、接触板と被接触板で構成されるカード検出スイッチを備えるカード用コネクタであって、挿入されるカードにより接点を有する先端部が板厚方向に弾性変形すると共に、挿入されるカードにより板厚方向と略直交する方向に弾性変形するように接触板を構成した。そして、カードがコネクタに装着されていないときは、板厚方向に弾性変形する強い慣性力と、板厚方向と略直交する方向に弾性変形する強い慣性力とが重複したときのみ、被接触板に接触するように、接触板と被接触板を相対配置することにより、振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しないことを見出し、これに基づき、以下のような新たなカード検出スイッチを備えるカード用コネクタを発明するに至った。
(1) カードが挿抜されるハウジングと、挿入される前記カードによって変位する接触板、及び変位した前記接触板に接触する被接触板で構成されるカード検出スイッチと、を備えるカード用コネクタであって、前記接触板は、前記ハウジングに固定される第1固定端と、挿入される前記カードにより板厚方向に弾性変形する第1自由端と、この第1自由端から更に延びて、挿入される前記カードにより前記第1自由端の板厚方向と略直交する方向に弾性変形する第2自由端と、を有し、前記被接触板は、前記ハウジングに固定される第2固定端と、前記第2自由端に近接配置される接触端と、を有し、前記第2自由端は、前記第1自由端の板厚方向への第1変位量と前記第1自由端の板厚方向と略直交する方向への第2変位量とが加算されて前記接触端に接触するカード用コネクタ。
(1)の発明によるカード用コネクタは、ハウジングとカード検出スイッチを備えている。ハウジングは、カードが挿抜される。カード検出スイッチは、接触板と被接触板で構成されている。接触板は、挿入されるカードによって変位する。被接触板は、変位した接触板に接触する。
又、(1)の発明によるカード用コネクタは、接触板が第1固定端、第1自由端、及び第2自由端を有している。第1固定端は、ハウジングに固定される。第1自由端は、挿入されるカードにより板厚方向に弾性変形する。第2自由端は、第1自由端から更に延びている。そして、第2自由端は、挿入されるカードにより第1自由端の板厚方向と略直交する方向に弾性変形する。
更に、(1)の発明によるカード用コネクタは、被接触板が第2固定端と接触端を有している。第2固定端は、ハウジングに固定される。接触端は、第2自由端に近接配置される。そして、第2自由端は、第1自由端の板厚方向への第1変位量と、第1自由端の板厚方向と略直交する方向への第2変位量が加算されて接触端に接触する。
ここで、カードは、SDカードなどメモリカードを含んでよく、ICカード、PCカード、フレキシブルディスクなど、外形が略矩形の薄板状の記録媒体を含むことができる。接触板が被接触板に接触すると、カード検出スイッチはオンの状態となり、カード用コネクタを備える電子機器は、カードが装着されたと認識する。そして、記録媒体であるカードにデータを書き込みでき、又はカードに記録されたデータを読み取りできる。
ハウジングは絶縁性を有している。絶縁性のハウジングとは、非導電性の材料からなるハウジングのことであってよく、合成樹脂を成形して、所望の形状の絶縁性のハウジングを得ることができる。
接触板及び被接触板は、展開された金属板を折り曲げ加工して成形してよく、所望の形状を得ることができる。接触板及び被接触板は、導電性の金属板が好ましく、例えば、銅合金などが適用されるが、銅合金に限定されない。
接触板は、片持ち梁の板ばねとして機能してよく、荷重が作用する自由端とハウジングに固定される固定端を有している。自由端に作用する荷重は、カードが挿入されることにより、自由端を撓ませる強制荷重を含んでよく、振動や衝撃により自由端を撓ませる慣性力を含んでよい。第1及び第2固定端は、圧入によりそれぞれハウジングに固定してもよく、ハウジングと一体にモールディングすることにより固定してもよい。
例えば、第1自由端は突起又は段差を設けてよく、ハウジングにカードを挿入すると、カードの平面が突起又は段差を押し下げて、第1自由端が板厚方向に弾性変形される。ここで、第2自由端は、第1自由端の撓み角度で延長される第1変位量で撓み得ることができる。
第2自由端は第1自由端に向かって屈折又は屈曲されてよく、ハウジングにカードを更に挿入すると、カードの隅部が第2自由端を押して、第2自由端が第1自由端の板厚方向と略直交する方向に弾性変形される。そして、第2自由端は第2変位量を得ることができる。
(1)の発明によるカード用コネクタは、カードを挿入すると第1自由端を板厚方向に弾性変形させる第1変位と、カードを挿入すると第2自由端を板厚方向に弾性変形させる第2変位を経て、接触板の第2自由端が被接触板の接触端に接触できる。
(1)の発明によるカード用コネクタは、第1自由端を板厚方向に弾性変形させる振動や衝撃による一方向の慣性力が作用しても、接触板の第2自由端が被接触板の接触端に接触できない相対配置となっている。又、第2自由端を板厚方向に弾性変形させる振動や衝撃による一方向の慣性力が作用しても、接触板の第2自由端が被接触板の接触端に接触できない相対配置となっている。第1及び第2自由端を各板厚方向に同時に弾性変形させる強い慣性力が作用したときのみ、接触板の第2自由端が被接触板の接触端に接触できる。
このように、(1)の発明によるカード用コネクタは、振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しないカード検出スイッチを備えている。(1)の発明によるカード用コネクタは、振動や衝撃によるカードの誤検出を防止できる。
(2) 略矩形に形成されたカードが挿抜されるための開口を形成する凹部を有する板状のハウジングと、このハウジングの凹部の片翼に配置され、接触板と被接触板で構成されるカード検出スイッチと、を備えるカード用コネクタであって、前記接触板は、第1基端部が前記凹部の底壁に固定され、第1先端部が前記第1基端部から前記開口と反対側に延びる第1可動片と、第2基端部が前記第1基端部と前記第1先端部との中間から略直角に屈折され、第2先端部が前記第1先端部を越えて前記開口と反対側に前記第1先端部と対向するように傾斜して延びる第2可動片と、前記第2先端部の一部が突出する第1接点と、を有し、前記被接触板は、第3基端部が前記凹部の底壁に固定され、第3先端部が前記第1可動片に対して略直交する方向に延びる固定片と、この固定片の第3先端部が屈折されて前記第1接点に近接配置される第2接点と、を有し、前記第1可動片の第1先端部は、前記カードの先端縁が乗り越え可能な段差部を設け、前記第1接点は、前記カードの一方の面が前記段差部を付勢して前記第1可動片を変位させる第1変位量と前記カードの一方の隅部が前記第2先端部を付勢して前記第2可動片を変位させる第2変位量とが加算されて前記第2接点に接触するカード用コネクタ。
(2)の発明によるカード用コネクタは、板状のハウジングとカード検出スイッチを備えている。ハウジングは、略矩形に形成されたカードが挿抜される開口を形成する凹部を有している。カード検出スイッチは、接触板と被接触板で構成されてハウジングの凹部の片翼に配置されている。
又、(2)の発明によるカード用コネクタは、接触板が第1及び第2可動片と第1接点を有している。第1可動片は、第1基端部が凹部の底壁に固定されている。又、第1可動片は、第1先端部が第1基端部から開口と反対側に延びている。第2可動片は、第2基端部が第1基端部と第1先端部との中間から略直角に屈折されている。又、第2可動片は、第2先端部が第1先端部を越えて開口と反対側に第1先端部と対向するように傾斜して延びている。第1接点は、第2先端部の一部が突出している。
更に、(2)の発明によるカード用コネクタは、被接触板が固定片と第2接点を有している。固定片は、第3基端部が凹部の底壁に固定されている。又、固定片は、第3先端部が第1可動片に対して略直交する方向に延びている。第2接点は、固定片の第3先端部が屈折されて第1接点に近接配置されている。
そして、(2)の発明によるカード用コネクタは、第1可動片の第1先端部は、カードの先端縁が乗り越え可能な段差部を設けている。第1接点は、カードの一方の面が段差部を付勢して第1可動片を変位させる第1変位量と、カードの一方の隅部が第2先端部を付勢して第2可動片を変位させる第2変位量とが加算されて第2接点に接触する。
ここで、ハウジングは、対向する一対の側壁と、一対の側壁と直交してカードの先端縁と対向する対向壁を有してよく、一対の側壁と対向壁で囲われた薄直方体状の空間を「カードが挿抜される凹部」と規定できる。又、薄直方体状の空間をカード保持部とすることもできる。
凹部の片翼には、カードが装着位置に在ることを電気的に検知するカード検出スイッチが配置される。カード検出スイッチは、接触板と被接触板で構成されてよく、カードが装着位置に在るときは、カードに押されて接触板が変位して接触板と被接触板とが電気的に接続状態となる。カードを抜去すると、接触板は復帰して接触板と被接触板は電気的に遮断状態となる。このようにカードの有無が検知される。
第1及び第2先端部は、荷重が作用する自由端であってよく、第1及び第3基端部は固定端であってよく、ハウジングに固定される。
ハウジングにカードを挿入すると、カードの平面が段差を押し下げて、第1先端部が板厚方向に弾性変形される。ここで、第2先端部は、第1先端部の撓み角度で延長される第1変位量で撓み得ることができる。
第2先端部は第1先端部に向かって傾斜されており、ハウジングにカードを更に挿入すると、カードの隅部が第2先端部を押して、第2先端部が第1自由端の板厚方向と略直交する方向に弾性変形される。そして、第1接点は所定の第2変位量を得ることができる。
(2)の発明によるカード用コネクタは、カードを挿入すると第1先端部を板厚方向に弾性変形させる第1変位と、カードを挿入すると第2先端部を板厚方向に弾性変形させる第2変位を経て、接触板の第1接点が被接触板の第2接点に接触できる。又、接触板の第1接点が被接触板の第2接点を摺動できる。いわゆる、セルフクリーニングが可能となっている。
(2)の発明によるカード用コネクタは、第1先端部を板厚方向に弾性変形させる振動や衝撃による一方向の慣性力が作用しても、接触板の第1接点が被接触板の第2接点に接触できない相対配置となっている。又、第2先端部を板厚方向に弾性変形させる振動や衝撃による一方向の慣性力が作用しても、接触板の第1接点が被接触板の第2接点に接触できない相対配置となっている。第1及び第2先端部を各板厚方向に同時に弾性変形させる強い慣性力が作用したときのみ、接触板の第1接点が被接触板の第2接点に接触できる。
このように、(2)の発明によるカード用コネクタは、振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しないカード検出スイッチを備えている。(2)の発明によるカード用コネクタは、振動や衝撃によるカードの誤検出を防止できる。又、セルフクリーニングが可能となっている。
(3) 前記ハウジングは、両翼を囲う一対の補強タブを備え、この一対の補強タブは、プリント基板にはんだ接合される接合部を有し、前記接触板は、前記プリント基板にはんだ接合されるリード片を有し、前記被接触板は、前記一対の補強タブの一方の補強タブに結合している(1)又は(2)記載のカード用コネクタ。
(3)の発明によるカード用コネクタは、プリント基板にはんだ接合により実装されるプリント基板用コネクタを実現している。又、第1及び第2リード片は、プリント基板への接合強度を補強している。
(4) 前記ハウジングは、前記カードに接続する複数のカンチレバーコンタクトを備え、前記複数のカンチレバーコンタクトの内の一つは、前記接触板を兼用する(1)から(3)のいずれかに記載のカード用コネクタ。
(4)の発明によるカード用コネクタは、カンチレバーコンタクトの必要本数を低減でき、製造コストの低減に寄与できる。
(5) 前記カードを装着するスライダを更に備え、前記スライダは、前記カードを前記ハウジングに挿抜させる(1)から(4)のいずれかに記載のカード用コネクタ。
本発明によるカード用コネクタは、接触板と被接触板で構成されるカード検出スイッチを備え、カードを挿入すると接触板を板厚方向に弾性変形させる第1変位と、カードを挿入すると接触板を板厚方向に弾性変形させる第2変位を経て、接触板が被接触板に接触できる。このように構成されたカード検出スイッチは、カードが装着されない状態では、振動や衝撃で、接触板が被接触板に容易に接触しない。本発明によるカード用コネクタは、振動や衝撃によるカードの誤検出を防止できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明によるカード用コネクタの一実施形態を示す斜視外観図である。図2は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、図1と異なる方向からカード用コネクタを観ている。図3は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、スライダを用いてカードを装着した状態図である。図4は、前記実施形態によるカード用コネクタの背面図であり、一対の補強タブを分離した状態図である。図5は、前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、カードが挿入される前の状態図である。
図6は、前記実施形態によるカード用コネクタの縦断面図であり、カードが挿入される前の状態図である。図7は、前記実施形態によるカード用コネクタの縦断面図であり、カードが挿入されて、接触板が下に撓んだ状態図である。図8は、前記実施形態によるカード用コネクタの平面図であり、カードの隅部で押されて接触板が横方向に撓んだ状態図である。
図9は、前記実施形態によるカード用コネクタにカードが挿入される前の状態図であり、図9(A)はカード用コネクタの平面図、図9(B)は図9(A)の縦断面図である。図10は、前記実施形態によるカード用コネクタにカードが挿入されて、接触板が下に撓んだ状態図であり、図10(A)はカード用コネクタの平面図、図10(B)は図10(A)の縦断面図である。図11は、前記実施形態によるカード用コネクタの平面図であり、カードの隅部で押されて接触板が横方向に撓んだ状態図である。
最初に、本発明によるカード用コネクタ(以下、コネクタと略称する)の構成を説明する。図1から図3において、コネクタ10は、板状のハウジング2とカード検出スイッチ3(以下、検出スイッチ3と略称する)を備えている。ハウジング2は、略矩形に形成されたカード1が挿抜される開口22を形成する凹部21を有している。そして、検出スイッチ3は、接触板31と被接触板32で構成されている。又、検出スイッチ3は、ハウジング2の凹部21の片翼に配置されている。
図1又は図2において、接触板31は、可動片311、可動片312、及び接点313を有している。可動片311は、基端部31aが凹部21の底壁に固定されている。又、可動片311は、先端部31bが基端部31aから開口22と反対側に延びている。可動片312は、基端部31cが基端部31aと先端部31bとの中間から略直角に屈折されている。又、可動片312は、先端部31dが先端部31bを越えて開口22と反対側に先端部31bと対向するように傾斜して延びている。接点313は、先端部31dの一部が突出している。
図1において、被接触板32は、固定片321と接点323を有している。固定片321は、基端部32aが凹部21の底壁に固定されている。又、固定片321は、先端部32bが可動片311に対して略直交する方向に延びている。接点323は、固定片321の先端部32bが屈折されて接点313に近接配置されている。
図1から図3において、可動片311の先端部31bは、カード1の先端縁1aが乗り越え可能な段差部31eを設けている(図5参照)。
図4において、ハウジング2は、両翼を囲う一対の補強タブ61・62を備えている。一対の補強タブ61・62は、プリント基板1pにはんだ接合される各接合部61a・62bを有している。接触板31は、プリント基板1pにはんだ接合されるリード片314を有している。被接触板32は、一方の補強タブ61に結合している(図1参照)。
図4において、ハウジング2は、複数のカンチレバーコンタクト(以下、コンタクト4と略称する)を備えている。コンタクト4は、可動片411と、カード1の接点(図示せず)に接続する接点413を有している。又、コンタクト4は、プリント基板1pにはんだ接合されるリード片414を有している(図1参照)。
図3において、コネクタ10は、カード1を装着するスライダ5を備えている。スライダ5は、カード1を装着する凹部(図示せず)を有している。又、ハウジング2の両翼には、スライダ5を移動可能に案内する一対の溝23a・23bが設けられている。スライダ5は、一対の溝23a・23bに規制されてカード1をハウジング2に進退できる。
次に、本発明によるコネクタ10の構成を捕捉しつつ作用を説明する。
図6において、カード1は、ハウジング2の開口22から段差部31eの手前まで挿入される。なお、図7から図10において、カード1を2点鎖線(想像線)で示している。図6において、接触板31の接点313と、被接触板32の接点323とは近接配置されているが、互いに接触困難な相対位置関係となっている。図6に示された状態では、検出スイッチ3は、オフの状態である。
次に、図7に示すように、カード1の先端縁1aが段差部31eを押し下げると、可動片311が撓み変形する。更に、先端部31bがカード1の面より下に押し下げられて、可動片311が弾性変形する。なお、この段階では、カード1の先端縁1aは、先端部31dには接触していない(図10参照)。ここで、接触板31は、可動片311が下方向へ撓んだことにより先端部31dが下がり、接点313が下方向へ変位する。このとき、接点313と、接点323とは、同じ高さに配置されるが、横方向の隙間があるので互いに接触困難な相対位置関係となっている。したがって、検出スイッチ3は、カード1を検出しないオフ状態である。
次に、図8に示すように、カード1を更に挿入すると、カード1の隅部1bが先端部31bを押して、可動片312を撓み変形させる。又、先端部31dがカード1の隅部1bにより押され、可動片312を撓み変形させる。この段階では、可動片312の先端部31dが横方向へ変位するので、接点313も横方向に変位する。
このように、接点313は、カード1の挿入によって、下方向への変位と、横方向への変位を受けて、接点323と接触する。そして、接触板31と被接触板32とが接触することで、検出スイッチ3は電気的に接続状態となる(図11参照)。又、カード1を抜去すると、接触板31が復帰して、接点313が接点323から離反するので、接触板31と被接触板32は電気的に遮断状態となる。このようにカード1の有無が検知される。
本発明によるコネクタ10は、先端部31bを下方向に変位させる振動や衝撃による一方向の慣性力が作用しても、接点313が接点323に接触できない。又、先端部31dを横方向に変位させる慣性力が作用しても、接点313が接点323に接触できない。接点313を下方向及び右方向に同時に弾性変形させる強い慣性力が作用したときのみ、接点323と接触できる。したがって、本発明によるコネクタ10は、振動や衝撃によるカードの誤検出を抑制できる。
又、本発明によるコネクタ10は、接点323が傾斜しているので、接点313が摺動して接触することになる。いわゆる、セルフクリーニングが可能となっている(図5参照)。
本発明によるコネクタ10は、複数のコンタクト4の内の一つは、接触板31を兼用してもよい。こうすることで、コンタクト4の必要本数を低減でき、製造コストの低減に寄与できる。
本発明によるカード用コネクタの一実施形態を示す斜視外観図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、図1と異なる方向からカード用コネクタを観ている。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、スライダを用いてカードを装着した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの背面図であり、一対の補強タブを分離した状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの斜視外観図であり、カードが挿入される前の状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの縦断面図であり、カードが挿入される前の状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの縦断面図であり、カードが挿入されて、接触板が下に撓んだ状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの平面図であり、カードの隅部で押されて接触板が横方向に撓んだ状態図である。 前記実施形態によるカード用コネクタにカードが挿入される前の状態図であり、図9(A)はカード用コネクタの平面図、図9(B)は図9(A)の縦断面図である。 前記実施形態によるカード用コネクタにカードが挿入されて、接触板が下に撓んだ状態図であり、図10(A)はカード用コネクタの平面図、図10(B)は図10(A)の縦断面図である。 前記実施形態によるカード用コネクタの平面図であり、カードの隅部で押されて接触板が横方向に撓んだ状態図である。 従来技術による検出スイッチを構成する二つのスイッチ部材を取り出して表した拡大斜視図である。 従来技術による検出スイッチを構成する二つのスイッチ部材の接点部の拡大側面図である。
符号の説明
1 カード
2 ハウジング
3 カード検出スイッチ(検出スイッチ)
10 コネクタ
21 凹部
22 開口
31 接触板
32 被接触板
311 第1可動片(第1自由端、第1固定端)
312 第2可動片(第2自由端)
313 第1接点(第2自由端)
321 固定片(第2固定端)
323 第2接点(接触端)
31a 第1基端部(第1固定端)
31b 第1先端部(第1自由端)
31c 第2基端部
31d 第2先端部(第2自由端)
31e 段差部
32a 第3基端部(第2固定端)
32b 第3先端部(接触端)

Claims (3)

  1. 略矩形に形成されたカードが挿抜される開口を形成する凹部を有する板状のハウジングと、
    このハウジングの凹部の片翼に配置され、接触板と被接触板で構成されるカード検出スイッチと、を備えるカード用コネクタであって、
    前記接触板は、
    基端部が前記凹部の底壁に固定され、先端部が当該凹部の底壁に沿って前記開口と反対側に延び、前記カードの底面がスライドすると、前記ハウジングの高さ方向に撓み変形可能な帯状の第1可動片と、
    この第1可動片の先端部に設けられ、前記カードの先端縁が乗り越え可能な段差部と、
    基端部が前記第1可動片の中間部から略直角に屈折され、前記第1可動片の先端部を越えて、前記第1可動片の先端部と対向するように傾斜した傾斜面が前記開口と反対側に延び、当該傾斜面に前記カードの隅部が当接すると、前記ハウジングの高さ方向に撓み変形可能な帯状の第2可動片と、
    前記第2可動片の傾斜面の一部が前記凹部の底壁と略平行に前記第1可動片側に突出した第1接点と、を有し、
    前記被接触板は、
    前記凹部の隅部に固定された固定片と、
    この固定片の端部に設けられ、前記第1接点に対して高さ方向及び横方向に隙間を設けて、前記カードを前記凹部に挿入しない状態では、当該第1接点と接触困難な位置関係に配置された第2接点と、を有し、
    前記カードを前記凹部に挿入した状態では、前記カードの底面が前記段差部を付勢して前記第1可動片を高さ方向に変位させると共に、前記カードの隅部が前記傾斜面を付勢して前記第2可動片を横方向に変位させて、前記第1接点を前記第2接点に接触させるカード用コネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記カードに接続する複数のカンチレバーコンタクトを備え、
    複数の前記カンチレバーコンタクトの内の一つは、前記接触板を兼用する請求項1記載のカード用コネクタ。
  3. 前記カードを装着するスライダを更に備え、
    前記スライダは、前記カードを前記ハウジングに挿抜させる請求項1又は2記載のカード用コネクタ。
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