JP4891060B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真感光体を用いた画像形成装置及び画像形成方法に関する。特に、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる画像形成装置及びそれを用いた画像形成方法に関する。
従来、プリンタ、コピー等に用いられる画像形成装置は、電子写真感光体の周囲に、電子写真感光体を帯電させるための帯電手段と、この帯電した感光体表面を露光して潜像を形成する露光手段と、この潜像にトナーを転写させて現像する現像手段と、このトナーを記録紙に転写して画像化する転写手段と、転写後の感光体表面に残留する残留電位を消去する除電手段と、を順次配置した画像形成プロセスが採用されている。
ここで、かかる帯電手段は、電子写真感光体表面に対して帯電ローラ等の帯電部材を直接接触させる接触帯電方式の帯電手段と、コロナ帯電器を用いて感光体表面をコロナ帯電させる非接触帯電方式の帯電手段と、に大別することができる。
しかしながら、非接触帯電方式を採用した場合、例えば負帯電型のコロナ放電装置であれば、4〜10kVといった高電圧電源が必要となること、使用するにつれてワイヤの汚染が進行して帯電が不均一になること、及び空気中放電によりオゾン等が大量に発生すること、等の種々の問題が生じることが知られている。
一方、接触帯電方式を採用した場合、これらの問題を大幅に低減することが可能となる。したがって、かかる接触帯電方式の帯電手段がより多く実用化されてきている。
しかしながら、かかる接触帯電方式の帯電手段を、単層型電子写真感光体と組み合わせて用いた場合には、接触帯電方式の帯電手段における電子写真感光体表面に対する電荷付与能力が比較的弱いことに起因して、連続して画像形成を行った際に帯電電位の変化幅が増加しやすいという問題が見られた。その結果、部分的な帯電不良が生じるため、形成画像においてかぶりが発生しやすいという問題が見られた。
そこで、接触帯電方式の帯電手段を、単層型電子写真感光体と組み合わせて用いた場合であっても、安定した帯電特性を得るために、感光層の膜厚と、帯電手段に加えられる直流印加電圧と、かかる直流印加電圧に重畳される交流ピーク間電圧と、を所定の関係式を満足するように調節する方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−123061号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、たとえ接触帯電方式の帯電手段であっても、比較的少量ではあるもののオゾン等が発生し、電子写真感光体表面を不均一に酸化劣化させるため、電子写真感光体表面の特性が変化する場合がある。よって、このような場合には、特許文献1の画像形成部材であっても、十分に帯電電位の変化幅を減少させることができないといった問題が見られた。
したがって、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、効果的に帯電電位の変化幅を減少させることができる画像形成装置が求められていた。
そこで、本発明者らは、鋭意検討した結果、感光層に含まれる正孔輸送剤として、特定の構造を有するアミン化合物を用いることによって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することを効果的に抑制できることを見出した。そして、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の目的は、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる画像形成装置及びそれを用いた画像形成方法を提供することにある。
本発明によれば、電子写真感光体の周囲に、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、除電手段と、が順次配置された画像形成装置であって、帯電手段が接触帯電方式の帯電手段であるとともに、電子写真感光体が、電荷発生剤、正孔輸送剤、電子輸送剤及び結着樹脂を同一層に含む単層型電子写真感光体であり、かつ、正孔輸送剤として下記一般式(1)で表されるアミン化合物を含むことを特徴とする画像形成装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
(一般式(1)中、Ra〜Rgは、それぞれ独立しており、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であって、かつ、Ra〜Reのいずれか2つが結合してシクロヘキシル基を形成し、1及びX2はそれぞれ独立しており、下記一般式(2)で表される置換基であり、X1及びX2、あるいはいずれか一方が複数である場合は、それぞれ同一でも異なってもよく、置換基数l及びmは、(l+m≧2)を満足する0または正の整数である。)
(一般式(2)中、Rh〜Riは、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であり、繰り返し数nは1〜2の整数であり、Rjはハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、あるいは置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であり、Rjが複数である場合は、同一でも異なってもよく、置換基数oは0〜5の整数である。)
すなわち、電子写真感光体の感光層において、正孔輸送剤として一般式(1)で表されるアミン化合物が含まれていることから、その抗酸化性によって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することを効果的に抑制することができる。
したがって、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
また、正孔輸送剤をこのように構成することにより、感光層中における特定の正孔輸送剤の分散性を向上させることができる。したがって、特定の構造を有する正孔輸送剤が有する抗酸化性をより効率的に発揮することができるとともに、電子写真感光体の感度特性についても向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、一般式(1)において、X1及びX2、あるいはいずれか一方が、一般式(2)における繰り返し数nを2としたブタジエン構造を有することが好ましい。
このように構成することにより、特定の構造を有する正孔輸送剤が有する抗酸化性をより向上させることができるとともに、電荷輸送速度を向上させて、感度特性についてもさらに向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、一般式(1)で表されるアミン化合物の添加量を、結着樹脂100重量部に対して30〜80重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、特定の構造を有する正孔輸送剤の抗酸化性をより効率的に発揮させることができる。
また、感光層中における分散性についても、さらに向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、帯電手段を帯電ローラとすることが好ましい。
このように構成することにより、電子写真感光体表面に対する電荷付与の均一性及び安定性を、より向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置を構成するにあたり、帯電手段において、印加電圧を直流電圧のみとすることが好ましい。
このように構成することにより、交流重畳方式と比較して、電子写真感光体と帯電手段との間の微小空隙において発生する放電エネルギーを低下させることができる。したがって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することをより効果的に抑制することができる。
また、帯電手段において、印加される直流電圧を800〜3000Vの範囲内の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することをさらに効果的に抑制することができる一方で、十分な帯電電位を確保することができる。
また、本発明の別の態様は、上述したいずれかの画像形成装置を用いた画像形成方法である。
すなわち、かかる画像形成方法であれば、構成が容易である単層型電子写真感光体及び接触帯電方式の帯電手段を用いているにも関わらず、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
したがって、高品質な画像を容易かつ安価に形成することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、電子写真感光体の周囲に、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、除電手段と、が順次配置された画像形成装置であって、帯電手段が接触帯電方式の帯電手段であるとともに、電子写真感光体が、電荷発生剤、正孔輸送剤、電子輸送剤及び結着樹脂を同一層に含む単層型電子写真感光体であり、かつ、正孔輸送剤として一般式(1)で表されるアミン化合物を含むことを特徴とする画像形成装置である。
以下、第1の実施形態としての画像形成装置について、各構成要件に分けて、主に接触帯電方式の帯電手段及び電子写真感光体について具体的に説明する。
1.基本的構成
図1に、本発明における画像形成装置の基本的構成を示す。かかる画像形成装置10は、ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体と称する場合がある。)11を備えており、この感光体11の周囲には、矢印Aで示す回転方向に沿って、接触帯電方式の帯電手段12(図中においては、一例として帯電ローラを記載している。)と、感光体表面に潜像を形成するための露光手段13と、この感光体表面に対してトナーを付着させて潜像現像する現像手段14と、このトナーを記録紙20上に転写するための転写手段15と、感光体表面上の残留トナーを除去するクリーニング装置17と、感光体表面の残留電位を除去するための除電手段18と、が順次配置されている。
また、接触帯電方式の帯電手段12には、帯電印加電圧を印加するための電源19が接続されている。この電源19は、直流成分(DC)のみを印加することもでき、更には、この直流成分に交流成分(AC)を重畳させた重畳電圧を印加することもできる。このとき、電源19の極性を帯電手段12側が正極になるように接続すれば、かかる画像形成装置を正帯電型とすることができ、帯電手段12側が負極になるように接続すれば、かかる画像形成装置を負帯電型とすることができる。
また、転写手段15には、電源22が接続されている。この電源22は、直流成分(DC)のみを印加することもでき、更には、この直流成分に交流成分(AC)を重畳させた重畳電圧を印加することもできる。また、その電源22の極性は、感光体11における帯電型の正・負及び現像方式の正・反転等により決定する。
なお、感光体11は、後述するように、単層型電子写真感光体であるとともに、その感光層において特定の構造を有する正孔輸送剤を含むことを特徴としている。
2.帯電手段
(1)種類
本発明における帯電手段は、接触帯電方式の帯電手段であることを特徴とする。
この理由は、接触帯電方式の帯電手段であれば、例えば、コロナ放電装置等を用いた非接触帯電方式の帯電手段を採用した場合よりも、容易かつ安定的に電子写真感光体表面を均一帯電することができるためである。
すなわち、非接触帯電方式の帯電手段を採用した場合、例えば負帯電型のコロナ放電装置であれば、4〜10kVといった高電圧電源が必要となるばかりか、使用するにつれてワイヤの汚染が進行して帯電が不均一になるといった問題が見られる。さらには、積極的に空気中放電することにより、オゾン等が大量に発生するという問題も見られる。そして、かかる大量のオゾン等によって、電子写真感光体をはじめとした各種搭載ユニットが劣化しやすくなって、画像形成装置の長寿命化が困難となったり、オゾン特有の臭い等が、使用者に不快感を催させるといった問題が見られる。
その点、接触帯電方式の帯電手段であれば、積極的に空気中放電する構成でないため、上述した種々の問題を根本的に改善することができる。
しかしながら、かかる接触帯電方式の帯電手段を、単層型電子写真感光体と組み合わせて用いた場合には、接触帯電方式の帯電手段における電子写真感光体表面に対する電荷付与能力が比較的弱いことに起因して、連続して画像形成を行った際に帯電電位の変化幅が増加しやすいという問題が見られる。その結果、部分的な帯電不良が生じるため、形成画像においてかぶりが発生しやすくなるという問題が見られる。
かかる現象は、たとえ接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電手段と電子写真感光体表面間の微小空隙において発生する放電を完全に防止することが困難であることに起因している。つまり、長期的には、放電の際に発生するオゾン等によって感光体表面が不均一に劣化してしまい、帯電電位の変化幅が増加しやすくなるためである。
一方、本発明においては、電子写真感光体の感光層中に、抗酸化性に優れた特定の構造を有する正孔輸送剤を含有させていることから、かかる僅かな放電によって発生するオゾン等の影響であれば、長期にわたって安定的に抑制することができる。
したがって、電子写真感光体として、帯電電位の安定性に劣る単層型電子写真感光体を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
なお、かかる特定の構造を有する正孔輸送剤については、後の電子写真感光体の項において詳述する。
また、接触帯電方式の帯電手段の具体例としては、帯電ローラ、導電性ブラシ等が挙げられ、電子写真感光体に直接接触して、その表面を帯電させるものであれば、特に限定されるものではないが、中でも帯電ローラを用いることがより好ましい。
この理由は、接触帯電方式の帯電手段として帯電ローラを用いることで、電子写真感光体表面に対する電荷付与の均一性及び安定性を、より向上させることができるためである。
すなわち、帯電ローラであれば、導電性ブラシ等と比較して、導電性部材が隙間無く均一に感光体表面に接触することになるため、帯電手段と電子写真感光体間における放電の発生をさらに効果的に抑制して、感光体表面が不均一に酸化劣化することをさらに効果的に抑制することができるためである。
また、接触帯電方式の帯電手段として帯電ローラを用いる場合、電子写真感光体表面との接触部分である導電性部材としては、導電性ゴムまたは導電性スポンジを用いることが好ましい。
より具体的には、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)等の半導電性を有する極性ゴム(イオン導電系ゴム)や、ウレタンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム等にイオン導電剤を添加して半導電性を付与したイオン導電系ゴム等を用いる事ができる。このとき、体積固有抵抗としては、1×103〜1×1010Ω・cmの範囲内の値とすることが好ましい。そして、かかる導電性材料を、芯金の周囲に装着して帯電ローラとすることが好ましい。
また、この導電性材料は、その成形過程において発泡処理が施されているとともに、その際に形成される空孔セル径が所定範囲内に調整してあることが好ましい。
より具体的には、セル径が30〜150μmの空孔セルが形成されていることが好ましい。この理由は、空孔セル径が150μmよりも大きくなると、放電開始電圧が異常に高くなり、安定的な帯電特性が得られなくなるためである。
一方、空孔セル径が30μmよりも小さくなると、導電性部材と感光体との摩擦力が過度に大きくなり、導電性部材が過剰に摩耗してしまうためである。
したがって、空孔セル径は、30〜150μmであることが好ましく、60〜100μmであることがより好ましい。
また、ここで用いられる材料の硬度は、その表面硬度が所定範囲内に調整してあることが好ましい。より具体的には、ショワーA硬度で35〜65度であることが好ましい。
この理由は、表面硬度が35度より小さくなると、導電性部材が過剰に変形して、安定的な帯電特性が得られなくなるためである。
一方、表面硬度が65度より大きくなると、導電性部材の形状が、感光体表面の形状に追従できなくなり、所定のニップ幅を設定することが困難になるためである。
したがって、表面硬度は、35〜65度であることが好ましく、45〜55度であることがより好ましい。
なお、接触帯電方式の帯電手段として導電性ブラシを用いる場合、電子写真感光体表面と接触する導電性ブラシ繊維としては、導電性粒子を含有したポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂とすることが好ましい。また、導電性粒子としては、カーボン粒子等が挙げられる。このとき、原糸抵抗としては、1×103〜1×1010Ω・cmの範囲内の値とすることが好ましい。
(2)印加電圧
また、接触帯電方式の帯電手段への印加電圧としては、一般に、直流電圧のみを印加する直流方式と、直流電圧に交流電圧を重畳して印加する交流重畳方式とがある。
本発明においては、このどちらの方式を採用してもよいが、特に直流方式を採用することが好ましい。
この理由は、直流方式であれば、交流重畳方式と比較して、電子写真感光体と帯電手段との間の微小空隙において発生する放電エネルギーを低下させることができるためである。したがって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することをより効果的に抑制することができるためである。
すなわち、交流重畳方式では、直流成分に交流成分を重畳させることにより、電子写真感光体表面において除電と放電が繰り返されることから、電子写真感光体の表面電位を直流成分に近づけることができる。したがって、より均一な帯電電位を得ることができる。
しかしながら、かかる交流重畳方式では、交流電圧を重畳している分だけ、電子写真感光体と帯電手段との微小空隙において発生する放電エネルギーが増加することになり、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化しやすくなる場合がある。
一方、直流方式では、帯電電位の安定性という面では、交流重畳方式に劣るものの、電子写真感光体の帯電特性が安定しているという前提の下であれば、十分に帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
また、直流方式では、交流電圧を重畳していない分だけ、電子写真感光体と帯電手段との微小空隙において発生する放電エネルギーを低く抑えることができ、オゾン等による電子写真感光体表面へのダメージを低減させることができる。
つまり、電子写真感光体の帯電特性が安定しているという前提の下であれば、直流方式を採用することによって、十分に帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができ、さらに、長期的にもオゾン等による電子写真感光体表面へのダメージを低減させて、電子写真感光体の帯電特性を優れたレベルで維持することができる。よって、総合的に判断すると、本発明においては、交流重畳方式よりも、直流帯電方式を採用した方が、電子写真感光体の帯電特性を優れたレベルで維持することができるため、より好ましいと判断できる。
なお、後述するように、本発明の電子写真感光体は、比較的帯電特性に劣る単層型電子写真感光体であるものの、その感光層が抗酸化性に優れた特定の構造を有する正孔輸送剤を含有している。したがって、繰り返し使用した場合であっても、電子写真感光体表面の特性が変化しにくいため、安定した帯電特性を有していると言える。
また、帯電手段において、印加される直流電圧を800〜3000Vの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、印加される直流電圧を800〜3000Vの範囲内の値とすることによって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することをさらに効果的に抑制することができる一方で、十分な帯電電位を確保することができるためである。
すなわち、印加される直流電圧が800V未満の値となると、放電によるオゾン等の発生は抑制することができるものの、電子写真感光体表面に対して鮮明な静電潜像を形成するのに十分な帯電電位を得ることが困難となる場合があるためである。一方、印加される直流電圧が3000Vを超えた値となると、放電によるオゾン等の発生が過度に増加して、電子写真感光体表面を不均一に劣化し、帯電特性が不安定になったり、電子写真感光体の絶縁破壊を誘発する恐れがある。
したがって、帯電手段において、印加される直流電圧を900〜2000Vの範囲内の値とすることがより好ましく、1000〜1800Vの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、直流電圧に交流電圧を重畳させる場合は、印加される交流電圧におけるピーク間電圧を600〜2500Vの範囲内の値とすることが好ましく、800〜2000Vの範囲内の値とすることがより好ましい。
また、周波数を100〜1500kHzの範囲内の値とすることが好ましく、400〜1200kHzの範囲内の値とすることがより好ましい。
3.電子写真感光体
(1)基本的構成
本発明においては、電子写真感光体として、単層型電子写真感光体を用いることを特徴とする。
この理由は、単層型電子写真感光体であれば、積層型電子写真感光体と比較して、層構造が単純であるため容易に製造することができ、また、層界面が少ないことから光学特性を向上させやすい等の利点があるためである。
一方、単層型電子写真感光体は、感光層に電荷発生剤を含む構成をとるため、感光層の電気抵抗が小さくなりやすく、連続して画像形成を行った際には、帯電電位の変化幅が増加しやすいという問題が見られる。そして、かかる帯電電位の変化幅に起因して、形成画像においてかぶりが発生しやすいという問題が見られる。特に、電子写真感光体表面が、帯電手段への印加電圧に起因して発生するオゾン等によって不均一に酸化劣化した場合には、かかる問題が顕著となる。
しかしながら、本発明においては、後述するように抗酸化性に優れた特定の構造を有する正孔輸送剤を用いていることから、電子写真感光体の帯電特性を安定させて、かかる問題を解決することができる。
図2(a)に示すように、単層型電子写真感光体30は、基体32上に単一の感光層34を設けたものである。
また、かかる感光層は、結着樹脂と、特定の構造を有する正孔輸送剤と、電荷発生剤と、を含むとともに、さらに必要に応じて電子輸送剤、レベリング剤またはシリル基含有化合物等の添加剤を含むことができる。
また、図2(b)に示すように、基体32と感光層34との間に、感光体の特性を阻害しない範囲でバリア層36が形成されている単層型感光体30´でもよい。
なお、電荷輸送剤として、さらに電子輸送剤を含有させることによって、電荷発生剤と正孔輸送剤との間における電荷輸送効率を、さらに向上させることができる。
また、基体としては、導電性を有する種々の材料を使用することができ、例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属や、上述した金属が蒸着又はラミネートされたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス、あるいはカーボンブッラク等の導電性微粒子を分散してなるプラスッチク材料等があげられる。
また、基体の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。
(2)正孔輸送剤
(2)−1 種類
本発明においては、正孔輸送剤として、上述した一般式(1)で表されるアミン化合物を用いることを特徴とする。
この理由は、正孔輸送剤として一般式(1)で表されるアミン化合物を用いることにより、その抗酸化性によって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することを効果的に抑制することができるためである。
したがって、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができるためである。
すなわち、帯電手段の項において記載したように、接触帯電方式の帯電手段を、単層型電子写真感光体と組み合わせて用いた場合には、接触帯電方式の帯電手段における電子写真感光体表面に対する電荷付与能力が比較的弱いこと及び単層型感光層の電気抵抗が比較的小さいことに起因して、連続して画像形成を行った際に帯電電位の変化幅が増加しやすいという問題が見られる。その結果、部分的な帯電不良が生じるため、形成画像においてかぶりが発生しやすくなるという問題が見られる。
一方、本発明においては、電子写真感光体の感光層が、抗酸化性に優れた特定の構造を有する正孔輸送剤を含んでいることから、僅かな放電によって発生するオゾン等の影響であれば、長期にわたって安定的に抑制することができる。
したがって、電子写真感光体として、帯電電位の安定性に劣る単層型電子写真感光体を用いた場合であっても、その表面における不均一な劣化を抑制することによって帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
特に、一般式(1)において、Ra〜Reのいずれか2つが結合してシクロヘキシル基を形成していることを特徴とする。
この理由は、一般式(1)における所定箇所の構造を、このように特定することによって、感光層中における特定の構造を有する正孔輸送剤の分散性を向上させることができるためである。したがって、特定の構造を有する正孔輸送剤が有する抗酸化性をより効率的に発揮することができるとともに、電子写真感光体の感度特性についても向上させることができる。
すなわち、一般式(1)における所定箇所において、シクロヘキシル基を導入することにより、一般式(1)で表されるアミン化合物における平面性や対称性を調節して、かかるアミン化合物の結晶性を低下させて、感光層用塗布液に対する相溶性を向上させることができるためである。
また、一般式(1)において、X1及びX2、あるいはいずれか一方が、一般式(2)における繰り返し数nを2としたブタジエン構造を有することが好ましい。
この理由は、一般式(1)における所定箇所の構造を、このように特定することによって、特定の構造を有する正孔輸送剤が有する抗酸化性をより向上させることができるとともに、電荷輸送速度を向上させて、感度特性についてもさらに向上させることができるためである。
かかる効果は、一般式(1)でにおける所定箇所において、ブタジエン構造を導入することにより、π電子が豊富になって、分子内の電荷輸送をさらに効率的にすることができることに起因するものと考えられる。
(2)−2 具体例
また、一般式(1)で表されるアミン化合物の具体例としては、下記式(5)および(11)で表されるアミン化合物(HTM−3および9)を挙げることができる。
(2)−3 添加量
また、一般式(1)で表されるアミン化合物の添加量を、結着樹脂100重量部に対して30〜80重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量をかかる範囲とすることによって、特定の構造を有する正孔輸送剤の抗酸化性をより効率的に発揮させることができるためである。また、感光層中における分散性についても、さらに向上させることができるためである。
すなわち、特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量が30重量部未満の値となると、その絶対量が不足して、抗酸化性を十分に発揮することが困難となるばかりか、十分な感度を得ることも困難となる場合があるためである。一方、特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量が80重量部を超えた値となると、結晶化しやすくなるため、感光層中に均一に分散させることが困難となる場合があるためである。
したがって、特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量を、結着樹脂100重量部に対して35〜75重量部の範囲内の値とすることがより好ましく、40〜70重量部の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
次いで、図3を用いて、特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量と、帯電電位の変化幅と、の関係について説明する。
図3においては、横軸に、感光層の結着樹脂100重量部に対する特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量(重量部)を採り、縦軸に、連続画像形成を実施する前後での帯電電位の変化幅(V)((経過帯電電位)−(初期帯電電位))を採った特性曲線が示してある。
なお、帯電電位の変化幅は、その値が0Vに近い程、帯電特性が安定しており、優れた帯電特性であることを示している。また、その測定条件等については、後の実施例において記載する。
かかる特性曲線から理解されるように、特定の正孔輸送剤の添加量が0重量部から30重量部へと増加するのにともなって、帯電電位の変化幅が−45V以下の値から−30V以上の値へと急激に変化している。
そして、特定の正孔輸送剤の添加量が30〜80重量部の範囲では、その増加にともなって、帯電電位の変化幅も緩やかに増加しつつ、安定的に−30〜−15Vの範囲内の値を維持している。
また、特定の正孔輸送剤の添加量が80重量部を超えた範囲においても、帯電電位の変化幅は比較的良好な値を維持している。しかしながら、特定の正孔輸送剤の添加量が80重量部を超えた範囲となると、感光層用塗布液の条件等によっては、結晶化が生じやすくなる場合があり、電子写真感光体として安定した品質を確保することが困難となる場合がある。
したがって、かかる特性曲線が示す相関と、結晶化による弊害を考慮すると、感光層の結着樹脂100重量部に対する特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量を30〜80重量部の範囲内の値とすることによって、安定的に帯電電位の変化幅を抑制することができることがわかる。
次いで、図4を用いて、帯電電位の変化幅と、かぶりの発生と、の関係について説明する。
図4においては、横軸に、連続画像形成を実施する前後での帯電電位の変化幅(V)((経過帯電電位)−(初期帯電電位))を採り、縦軸に、かぶり濃度(FD値)(−)を採った特性が示してある。
なお、FD値が高いほど、かぶりが強く発生していることを示す。また、FD値の測定条件等については、後の実施例において記載する。
かかる特性曲線から理解されるように、帯電電位の変化幅が増加するにしたがって、FD値が急激に減少している。
より具体的には、帯電電位の変化幅が−40V以下の範囲では、FD値が少なくとも0.012以上の高い値であるが、帯電電位の変化幅が−20V以上の範囲では、FD値が0.004前後の非常に低い値となっている。
したがって、かかる特性曲線から、帯電電位の変化幅と、かぶりの発生との間には明確な相関があり、帯電電位の変化幅を抑制することによって、かぶりの発生を抑制することができることがわかる。ひいては、特定の構造を有する正孔輸送剤を用いることによって、かぶりの発生を効果的に抑制できることがわかる。
(3)電子輸送剤
(3)−1 種類
本発明に用いられる電子輸送剤としては、従来公知の電子輸送剤を用いることができる。
例えば、ジフェノキノン誘導体、ピレン誘導体、ベンゾキノン誘導体のほか、アントラキノン誘導体、マロノニトリル誘導体、チオピラン誘導体、トリニトロチオキサントン誘導体、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン誘導体、ジニトロアントラセン誘導体、ジニトロアクリジン誘導体、ニトロアントアラキノン誘導体、ジニトロアントラキノン誘導体、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等の一種単独又は二種以上の組み合わせが挙げられる。
(3)−2 添加量
また、電子輸送剤の添加量を、結着樹脂100重量部に対して10〜100重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、電子輸送剤の添加量が10重量部未満の値になると、感度が低下して、実用上の弊害が生じる場合があるためである。一方、電子輸送剤の添加量が100重量部を超えた値になると、電子輸送剤が結晶化しやすくなり、感光体として適正な膜が形成されない場合があるためである。
したがって、電子輸送剤の添加量を20〜80重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
なお、電子輸送剤の添加量を定めるにあたり、正孔輸送剤の添加量を考慮することが好ましい。より具体的には、電子輸送剤(全ETM)の添加割合(全ETM/全HTM)を、正孔輸送剤(全HTM)に対して、0.25〜1.3の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる全ETM/全HTMの比率がかかる範囲外の値になると、感度が低下して、実用上の弊害が生じる場合があるためである。
したがって、かかる全ETM/全HTMの比率を0.5〜1.25の範囲内の値とすることがより好ましい。
(4)電荷発生剤
(4)−1 種類
また、本発明に用いられる電荷発生剤としては、従来公知の電荷発生剤を用いることができる。
例えば、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ビスアゾ顔料、ジオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライン顔料、トリスアゾ顔料、インジゴ顔料、アズレニウム顔料、シアニン顔料、ピリリウム顔料、アンサンスロン顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料といった有機光導電体や、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム、アモルファスシリコンといった無機光導電剤等の一種単独又は二種以上の混合物が挙げられる。
(4)−2 添加量
また、電荷発生剤の添加量を、結着樹脂100重量部に対して、0.2〜40重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、電荷発生剤の添加量が0.2重量部未満の値になると、量子収率を高める効果が不十分となり、電子写真感光体の感度、電気特性、安定性等を向上させることができなくなるためである。一方、電荷発生剤の添加量が40重量部を超えた値になると、可視光における赤色領域、近赤外領域、あるいは赤外領域に波長を有する光に対する吸光係数を大きくする効果が不十分となり、感光体の感度特性、電気特性、及び安定性等を向上させることができない場合があるためである。
したがって、電荷発生剤の添加量を0.5〜20重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
(5)結着樹脂
また、本発明で用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、及びその他の架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシ−アクリレート、及びウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独で使用できるほか、2種以上を併用することもできる。
(6)厚さ
また、本発明における感光層の厚さは、5〜100μmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、感光層の厚さが5μm未満の値となると、感光層を均一に形成することが困難となったり、機械的強度が低下する場合があるためである。一方、感光層の厚さが100μmを超えた値となると、感光層が基体から剥離しやすくなる場合があるためである。
したがって感光層の厚さを10〜50μmの範囲内の値とすることがより好ましく、15〜45μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態において説明した画像形成装置を用いた画像形成方法である。
以下、第1の実施形態において既に説明した内容は省略し、第2の実施形態として、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2の実施形態の画像形成方法を実施するにあたり、図1に示すような画像形成装置10を好適に使用することができる。
ここで、図1は、画像形成装置の全体構成を示す概略図であり、以下、その動作について、順を追って説明する。
まず、画像形成装置10の感光体11を、矢印Aで示す方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転させた後、その表面を帯電手段12によって所定電位に帯電させる。
次いで、露光手段13により、画像情報に応じて光変調されながら反射ミラー等を介して、感光体11の表面を露光する。この露光により、感光体11の表面に静電潜像が形成される。
次いで、この静電潜像に基づいて、現像手段14により潜像現像が行われる。この現像手段14の内部にはトナーが収納されており、このトナーが感光体11表面の静電潜像に対応して付着することで、トナー像が形成される。
また、記録紙20は、所定の転写搬送経路に沿って、感光体下部まで搬送される。このとき、感光体11と転写手段15との間に、所定の転写バイアスを印加することにより、記録材20上にトナー像を転写することができる。
次いで、トナー像が転写された後の記録紙20は、分離手段(図示せず)によって感光体11表面から分離され、搬送ベルトによって定着器に搬送される。次いで、この定着器によって、加熱、加圧処理されて表面にトナー像が定着された後、排出ローラによって画像形成装置10の外部に排出される。
一方、トナー像転写後の感光体11はそのまま回転を続け、転写時に記録紙20に転写されなかった残留トナー(付着物)が感光体11の表面から、クリーニング装置17によって除去される。
また、感光体11の表面に残留した電荷は、除電器18からの除電光の照射によって完全に消去され、次の画像形成に供されることになる。
したがって、本発明の画像形成装置を用いることで、構成が容易である単層型電子写真感光体及び接触帯電方式の帯電手段を用いているにも関わらず、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができる。
よって、高品質な画像を容易かつ安価に形成することができる。
参考例1]
1.電子写真感光体の製造
撹拌容器内に、電荷発生物質として下記式(13)で表されるX型無金属フタロシアニン(CGM−1)2.7重量部と、正孔輸送剤として式(3)で表されるアミン化合物(HTM−1)50重量部と、電子輸送剤として下記式(14)で表されるアゾキノン系化合物(ETM−1)35重量部と、結着樹脂として平均分子量30000のビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂100重量部と、テトラヒドロフラン700重量部と、を収容した後、ボールミルで50時間混合分散し、塗布液を作成した。次いで、得られた塗布液をアルマイト素管からなる導電性支持体上にディップコート法にて塗布した後、130℃、45分間の条件で熱風乾燥し、膜厚30μm、直径30mmの単層型電子写真感光体を得た。
2.評価
(1)帯電電位の変化幅の評価
得られた電子写真感光体を搭載した画像形成装置を用いて、帯電電位の変化幅の評価を行った。
すなわち、得られた電子写真感光体をプリンタ(京セラミタ製、FS−1500改造機)に装着した後、1時間連続通紙を行い、その前後での帯電電位の変化幅(V)((経過帯電電位)−(初期帯電電位))を測定した。
このとき、帯電手段としては、直流電圧のみを印加した帯電ローラを用い、初期表面電位を420Vになるように設定して帯電を行った。なお、実際に印加した直流電圧は、1300Vであった。得られた結果を表1に示す。
なお、上述した帯電ローラの詳細としては、導電性部材としてエピクロルヒドリンゴムを用い、厚さを3mmとし、このときの抵抗は1×106Ωであった。また、帯電ローラの直径は12mmとした。
(2)かぶりの評価
また、得られた電子写真感光体を搭載した画像形成装置を用いて、かぶりの評価を行った。
すなわち、得られた電子写真感光体をプリンタ(京セラミタ製、FS−1500改造機)に装着した後、1時間連続通紙を行った後、白紙画像を印刷し、白紙印字画像における濃度、及び白紙(未印刷)における濃度を、反射濃度計(東京電色社製TC−6D)を用いて測定した。次いで、白紙印刷画像における濃度から、白紙における濃度を引いて、かぶり濃度(FD値)とし、下記基準に沿って評価した。得られた結果を表1に示す。
◎:FD値が0.008未満の値である。
○:FD値が0.008〜0.012未満の値である。
△:FD値が0.012〜0.015未満の値である。
×:FD値が0.015以上の値である。
参考例2]
参考例2においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(4)で表されるアミン化合物(HTM−2)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例3においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(5)で表されるアミン化合物(HTM−3)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例4]
参考例4においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(6)で表されるアミン化合物(HTM−4)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例5]
参考例5においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(7)で表されるアミン化合物(HTM−5)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例6]
参考例6においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(8)で表されるアミン化合物(HTM−6)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例7]
参考例7においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(9)で表されるアミン化合物(HTM−7)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例8]
参考例8においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(10)で表されるアミン化合物(HTM−8)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
[実施例9]
実施例9においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(11)で表されるアミン化合物(HTM−9)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例10]
参考例10においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、式(12)で表されるアミン化合物(HTM−10)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
[比較例1]
比較例1においては、電子写真感光体を製造する際に用いた正孔輸送剤を、下記式(15)で表されるアミン化合物(HTM−11)にかえたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表1に示す。
参考例11〜17]
参考例11〜17においては、電子写真感光体を製造する際に正孔輸送剤の添加量を、それぞれ20、30、40、60、70、80、90重量部に変えたほかは、参考例1と同様に電子写真感光体を製造するとともに、評価した。得られた結果を表2に示す。
本発明に係る画像形成装置及びそれを用いた画像形成方法によれば、電子写真感光体の感光層において、正孔輸送剤として特定の構造を有するアミン化合物が含まれていることから、その抗酸化性によって、電子写真感光体表面がオゾン等によって酸化劣化することを効果的に抑制することができるようになった。
したがって、電子写真感光体として単層型電子写真感光体を用い、かつ、帯電手段として接触帯電方式の帯電手段を用いた場合であっても、帯電電位の変化幅を減少させて、かぶりの発生を効果的に抑制することができるようになった。
したがって、本発明の画像形成装置及びそれを用いた画像形成方法は、画像形成装置の高画質化、小型化等に寄与することが期待される。
本発明にかかる画像形成装置の概略図である。 本発明における単層型電子写真感光体の構成を説明するために供する図である。 特定の構造を有する正孔輸送剤の添加量と、帯電電位の変化幅と、の関係を説明するために供する図である。 帯電電位の変化幅と、かぶりの発生と、の関係を説明するために供する図である。
符号の説明
2:均一化手段、10:画像形成装置、11:電子写真感光体、12:帯電手段、13:露光手段、14:現像手段、15:転写手段、17:クリーニング装置、20:記録紙、30:単層型電子写真感光体、32:基体、34:感光層、36:バリア層

Claims (7)

  1. 電子写真感光体の周囲に、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、除電手段と、が順次配置された画像形成装置であって、
    前記帯電手段が接触帯電方式の帯電手段であるとともに、前記電子写真感光体が、電荷発生剤、正孔輸送剤、電子輸送剤及び結着樹脂を同一層に含む単層型電子写真感光体であり、かつ、前記正孔輸送剤として下記一般式(1)で表されるアミン化合物を含むことを特徴とする画像形成装置。
    (一般式(1)中、Ra〜Rgは、それぞれ独立しており、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であって、かつ、Ra〜Reのいずれか2つが結合してシクロヘキシル基を形成し、1及びX2はそれぞれ独立しており、下記一般式(2)で表される置換基であり、X1及びX2、あるいはいずれか一方が複数である場合は、それぞれ同一でも異なってもよく、置換基数l及びmは、(l+m≧2)を満足する0または正の整数である。)
    (一般式(2)中、Rh〜Riは、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であり、繰り返し数nは1〜2の整数であり、Rjはハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、あるいは置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基であり、Rjが複数である場合は、同一でも異なってもよく、置換基数oは0〜5の整数である。)
  2. 前記一般式(1)において、X1及びX2、あるいはいずれか一方が、一般式(2)における繰り返し数nを2としたブタジエン構造を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記一般式(1)で表されるアミン化合物の添加量を、前記結着樹脂100重量部に対して30〜80重量部の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電手段を帯電ローラとすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電手段において、印加電圧を直流電圧のみとすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電手段において印加される直流電圧を800〜3000Vの範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法。
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