JP4890054B2 - 画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法 Download PDF

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本発明は、回転多面鏡により変調された複数光束による走査露光を行い、記録媒体に形成された静電潜像に現像材を現像して画像を形成する画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法に関する。
従来、電子写真方式による画像形成において、複数光源による同時主走査露光方式では、所謂「相反則不軌」による濃度バラツキ特性が生じ、画像品質が問題となっていた。露出量は露光時間と絞りの対数関係が理論値である相反則に従えば、得られる画像は良好な画像となる。しかし、前記した相反則不軌は、このような適正な露出からずれていく現象であり、一般に露光時間が極端に短いとき、あるいは露光時間が長いときなどに発生する現象である。
この現象が発生すると、照射光量とトナー量とが比例しなくなるといえる。たとえば副走査方向に隣接する2つのビームスポットが感光体表面に同時に形成された時の感光体表面電位と、その2つのビームスポットが感光体表面に時間差を持って形成されたときには、これらの表面電位が異なってしまう。したがって、このような感光体にできた潜像をトナーを用いて現像すると、上記した相反則不軌による濃度バラツキ特性を生じた画像が形成されることとなる。
図1に示すような複数光源で同時に感光体に走査露光する電子写真方式では、図2に示すように、隣り合うLD0〜LD3の走査露光開始タイミングが同時であるのに対し、m回目の走査のLD3による走査露光開始タイミングからm+1回目走査のLD0の走査露光開始までの間隔は、T時間後と長くなっている。つまり、走査周期の異なる露光タイミングによるずれが発生し、この異なる露光タイミングによって、所謂相反則不軌による濃度ムラが生じて画像品質が問題になっていたことになる。
このような問題を解決する従来技術としては、特許文献1,2に開示された発明が公知である。たとえば、特許文献1には、複数光ビームによる走査露光方法において、感光面上で隣接する光ビームの1部分が重なるようにm本の光ビームを1列に配列し、光ビームの配列方向と交差する方向に走査する主走査および光ビームの配列方向に走査する副走査を行って2次元の走査露光を行うにあたり、前記m本の光ビームの各々についての露光または非露光を表す画像データを用いて、Nを1以上の整数とし、N回目の主走査を行う光ビーム内の第m本目の光ビームの露光とN+1回目の主走査を行う光ビーム内の第1本目の光ビームの露光とが重なる場合には、前記第1本目の光ビームおよび前記第m本目の光ビームの少なくとも一方の光ビームのパワーを変化させると共に、N回目の主走査を行う光ビーム内の第m本目の光ビーム及びN+1回目の主走査を行う光ビーム内の第1本目の光ビームの一方が露光でかつ他方が非露光となる場合には該露光に対応する光ビームのパワーを維持させることを特徴とする複数光ビームによる走査露光方法の発明が記載されている。
また、特許文献2には、1つのチップ上に複数の発光源の配列されたレーザダイオードアレイの各発光源から出射されたレーザビームを、回転多面鏡で周期的に変更させ、副走査方向に回転する感光体上に副走査方向に位置差を有して主走査方向に照射し、当該感光体面上に静電潜像を形成する電子写真装置において、前記発光源の数をn(n≧2)、感光体上で隣り合う当該各発光源からのレーザビームの副走査方向の間隔をd、前記回転多面鏡による走査1回分の時間で感光体の進む量をLとしたとき、L=nd/k(kは発光源の数nと互いに素である2以上の自然数)の関係にあることを特徴とする電子写真装置の発明が記載されている。
特許第2685346号公報 特開2004−20911号公報
しかし、近年の高密度・高画質化においては、単に画像データの有無を判定して光ビームのパワーを一律に変調するだけでは、濃度ムラの影響を無視できるほどの画像品質を得ることができない。
このような課題に鑑み、本発明は、主走査における複数の画像データから導出した補正係数を用い、主走査露光における光源の光量を適確に調整し得る画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法を提供することを目的としている。
記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、N本の複数の光束を射出する光源と、前記光源から射出された前記各光束を偏光する回転多面鏡と、前記偏光された各光束を主走査露光して静電潜像を形成する記録媒体と、前記静電潜像が現像剤により現像されて画像形成される画像形成装置であって、前記N本の複数光束による主走査露光に一対一に対応する画像データのうち、m+1番目(但し、mは1以上の整数を表す)の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データとを格納する格納手段と、前記m+1番目の主走査における前記第1番目の画像データ及び前記m番目の主走査における前記第N番目の画像データから重合ラインに現像されるトナー量を算出した結果を示す予測重合ライントナー量を予め実測されて記憶手段に保有された実測重合ライントナー量から差し引いた差分結果に対応する当該m+1番目の主走査露光及び当該m番目の主走査露光における光量補正係数を導出する導出手段と、前記導出手段により導出された前記光量補正係数を用いて前記光源の光量調整量を算出した結果に応じて、以降に前記m+1番目の主走査露光における第1番目の光束の光量と前記m番目の主走査露光における第N番目の光束の光量とを調整する調整手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記画像データの濃度レベルを変化させて行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記光源へのレーザ制御信号によりパルス幅を変調して行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記光源へのレーザ制御信号に対するバイアス制御によって行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、N本の複数の光束を射出する光源と、前記光源から射出された前記各光束を偏光する回転多面鏡と、前記偏光された各光束を主走査露光して静電潜像を形成する記録媒体と、前記静電潜像が現像剤により現像されて画像形成される画像形成装置で適用される相反則不軌を低減させた画像形成方法であって、格納手段により前記N本の複数光束による主走査露光に一対一に対応する画像データのうち、m+1番目(但し、mは1以上の整数を表す)の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データとを格納しておき、導出手段により当該m+1番目の主走査における当該第1番目の画像データ及び当該m番目の主走査における当該第N番目の画像データから重合ラインに現像されるトナー量を算出した結果を示す予測重合ライントナー量を予め実測されて記憶手段に保有された実測重合ライントナー量から差し引いた差分結果に対応する当該m+1番目及び当該m番目の主走査露光における光量補正係数を導出し、調整手段により当該導出手段で導出された当該光量補正係数を用いて前記光源の光量調整量を算出した結果に応じて、以降に当該m+1番目の主走査露光における第1番目の光束の光量と当該m番目の主走査露光における第N番目の光束の光量とを調整する光量調整工程を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の相反則不軌を低減させた画像形成方法において、前記光量調整工程では、前記調整手段による前記光量調整を前記画像データの濃度レベルを変化させて行うか、或いは前記光源へのレーザ制御信号によりパルス幅を変調して行うか、或いは当該光源へのレーザ制御信号に対するバイアス制御によって行うことを特徴とする。
発明の画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法によれば、主走査における複数の画像データから導出した光量補正係数を用い、主走査露光における光源の光量調整を行う際、光量補正係数の算出に用いた主走査露光における光束を対象としてそれ以降に光量調整を行うため、濃度ムラの影響を無視できる程度の高い画像品質を得ることができる。
本実施形態では、例えば、現像剤であるトナーが感光体に現像される量を画像データに応じて逐次導出し、その導出結果と予め格納した相反則不軌や感光体バラツキの影響を含めた実際のトナー量とから、光ビームのパワーを画素毎に変調して、画像品質をより改善することを目的としている。
本実施形態の画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法は、電子写真方式における画像形成装置であって、複数光源による同時主走査露光方式による画像形成装置に適用可能であり、従来問題となっていた相反則不軌の影響と、記録媒体や現像材の特性バラツキによって生じる濃度ムラを原因とする画像品質問題を改善することが可能となる。
以下、図面を参照して、本実施形態の画像形成装置を詳細に説明する。なお、本実施形態は以下に述べるものに限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
本実施形態の画像形成装置は、N本の複数光束による主走査露光に一対一に対応する画像データのうち、m+1番目(但し、mは1以上の整数を表す)の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データとを格納する格納手段と、m+1番目の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データからm+1番目及びm番目の主走査露光における光量補正係数を導出する導出手段と、導出手段により導出された光量補正係数を用いて光源の光量調整量を算出した結果に応じて、以降にm+1番目の主走査露光における第1番目の光束の光量とm番目の主走査露光における第N番目の光束の光量とを調整する調整手段とを有する。
このような本実施形態の画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法として、図1に示す光書き込み部の構成例に示すように、複数の光源、たとえば4つのレーザ光源を持つLDA(レーザダイオードアレイ(光束数4))101を1個使用した画像形成装置を例にして説明する。
図3は、図1に示した光書き込み部を有する画像形成装置の光書き込み部の構成を模式的に示す図である。
この図3に示すように、本実施形態の画像形成装置に係る光書き込み部は、画像データ入力部(図示せず)により、紙面上に存在する画像を読み取って各色毎に分けた画像情報である画像データLDD0〜LDD3に基づいて、LDA101内のレーザ光源LD0〜LD3からの光束が、帯電装置により一様に帯電された感光体に光照射されて潜像が形成される。図3に示すように、たとえば、その画像データLDD0〜LDD3の内、LDD3を1主走査分、記憶媒体(RAM)1に格納する。そして図4(a)に示すように、m番目に主走査されるLDD3データとその次ラインに当たるm+1番目走査のLDD0データを用いて、図4(b)に示すように、LD3走査ラインpとLD0走査ラインqとの間の露光ラインr(以後、重合(重ね合わせ)ラインrと言う)の現像されるトナー量(以後、重合(重ね合わせ)ライントナー量と言う)を予測する。
この重合ラインrに現像される重合ライントナー量は、例えば図4に示すようにして、求めることができる。
図4(a)に示すように、m回目主走査の走査ラインpの次がm+1回目主走査のqラインである。図4(b)に示すように、重合ラインrの注目画素「D」で現像される重合ライントナー量Destは、LD3の主走査によって露光される画像データj1〜j3およびLD0の主走査によって露光される画像データk1〜k3と、係数1〜係数6とを掛け合わせ、得られた値から感光体の露光感度閾値である閾値1を差し引いた下記式(1)によって表現することができる。
est=(係数1×j1+係数2×j2+係数3×j3)+(係数4×k1+係数5×k2+係数6×k3)−閾値1 ・・・式(1)
上記式(1)の例では感光体やトナー、LDAの特性バラツキは、各係数と閾値1に反映させることにより吸収すること、換言すれば、LDAの特性バラツキは各係数と閾値1に含めて表現することが可能である。ここに示した重合ラインのトナー量導出方法は一例であり、本実施形態はこの式に限定されない。
次に、図3および表1〜表5に示すように、予め相反則不軌の影響がある場合の重合ライントナー量を実測値から導出し、NVRAM(Non Volatile RAM)などの記憶媒体にDrealとして、重合ライントナー実測部を格納しておく。
図3に示すように、補正係数導出部は、複数チャネルたとえば4ch(チャネル(光束数はアレイを構成するレーザ光源の数と同数)の画像データの1つである3ch画像データLDD3からのデータを保存しておくRAM1と、0ch画像データLDD0からの画像データと前記RAM1からのデータ値とから、重合ラインのトナー量を算出する重合ライントナー量計算部2とを備えている。さらに、この重合ライントナー量計算部2では、RAM1に格納されているDrealと重合ライントナー量計算値Destとを逐次比較している。ここで、表1に実測した重合ライントナー量Drealを示し、表2に予測重合ライントナー量Destを示す。
Figure 0004890054
Figure 0004890054
これら、DrealとDestとの比較結果を補正係数導出部3(但し、図3中、並びに以後の図5から図11中では処理内容の補正係数導出として表記する)に送出して、補正係数導出部3がLD0、LD3の光量補正係数を導出する。この比較結果を表3に示す。
Figure 0004890054
また、補正係数導出部3によって導出された補正係数の例を表4および表5に示す。
Figure 0004890054
Figure 0004890054
本実施形態では、このような補正係数をLUT(ルック・アップ・テーブル)によって導出する構成としたり、画素毎に補正係数を導出する構成とするなどの適用が可能である。
導出された補正係数は、光量調整手段であるLDドライバ6により用いられ、補正係数の導出対象としたLD0、LD3に対するそれ以降の光量調整量を算出する。これによって、感光体の特性バラツキによる誤差の影響を含めてLD0、LD3の光量調整を行うことが可能となり、画像品質を向上することができる。
たとえば本実施形態は、図3に例示するように、3ch画像データLDD3からのデータを保存しておくRAM1と、0ch画像データLDD0からの画像データと前記RAMからのデータ値とから重合ラインのトナー量を算出する重合ライントナー量計算部2と、この重合ライントナー量計算部2ではRAM1に格納されているDrealと重合ライントナー量計算値Destを逐次比較し、その結果を補正係数導出部3に送出してLD0の光量補正係数を補正係数導出部3が導出する。
また本実施形態は、図5に示すように、図3に示す構成に加えて、0ch画像データLDD0からの画像データと補正係数導出部3が導出したLD0の光量調整用補正係数とを用いて、画像データLDD0の濃度レベル(濃度値)を増減する濃度変調回路5をさらに加えた構成としている。この濃度変調回路5で画像データLDD0の濃度レベル(濃度値)を増減し、LDAを駆動するLDドライバ回路に変調後の画像データ(画像データを数値化した信号)を入力している。この構成にすることにより、画像品質のより一層の向上が可能となる。
また本実施形態は、図6に示すように、入力した0ch画像データLDD0信号の重合ライントナー計算部からの出力が補正係数導出部に実測重合ライントナー量と共に入力され出力された0ch光量補正係数である、すなわち、導出したLD0の光量調整用補正係数を用いて、パルス幅変調回路7でパルス幅変調した信号を送出する。この送出した信号をLDドライバに出力することによってLDドライバ回路のLDA駆動信号を制御する。その他の各部の動作は、図5に示すものと同様であるためその説明を省略する。
また本実施形態は、図7に示すように、図6に示すパルス幅変調回路7に代えてバイアス制御回路8によってLDA駆動信号レベルを調整するLDドライバ回路のバイアスレベルを制御する。その他は図5に示す回路の動作例と同様であり、前記同様にその説明を省略する。このように、図5から図7の構成例に示す本実施形態においても画像品質の向上が可能となる。
次に、本実施形態の画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法において、各ch画像データLDD0〜LDD3の各データを個別に保存しておく保存手段であるRAM等が複数設けられた場合の構成例を、図8〜図11を用いて説明する。なお、本実施形態では、図1に示すような光書き込み装置の構成で、4つのレーザ光源(光束数4)を持つLDA(レーザダイオードアレイ)を1個使用した画像形成装置を例に挙げて説明する。
図8に示すように、LDA内のレーザ光源LD0〜LD3に対応した画像データLDD0〜LDD3を1主走査分記憶媒体に格納し、図4のように、m番目に主走査されるLDD3データとその次ラインに当るm+1番目走査のLDD0データとを用いて、LD3走査ラインpとLD0走査ラインqとの間の重合ラインrに現像される重合ライントナー量を予測する。なお、重合ラインrに現像される重合ライントナー量計算は、前述の実施形態中に示した通りである。
次に、図8および表1〜表5に示したように、各チャンネル毎の0〜3ch画像データLDD0〜LDD3からのデータを保存しておくRAM1’、1’・・・を備え重合ライントナー量計算部2が0ch画像データLDD0からの画像データのデータ値と3ch画像データLDD3からのデータを保存するRAM1’からのデータ値とから重合ラインのトナー量について、RAM1’に格納されている実測重合ライントナー量Drealと重合ライントナー量計算値Destを逐次比較した結果を補正係数導出部3に送出し、補正係数導出部3が比較結果の差分値に対応する光量補正係数を導出し、LDドライバ6が導出対象としたLD0、LD3に対するそれ以降の光量調整量を光量補正係数を用いて算出した結果に応じてLD0、LD3の光量を調整する。
なお本構成においても、予め相反則不軌の影響がある場合の重合ライントナー量を実測値から導出し、NVRAMなどの記憶媒体にDrealとして格納しておく。Drealと重合ライントナー量計算値Destを逐次比較し、その結果によってLD0およびLD3の光量補正係数を導出し、LD0の光量補正係数を1主走査分記憶媒体に格納することで、補正係数適用タイミングを合わせ込んでいる。表4および表5に示した補正係数はLUT(ルック・アップ・テーブル)による構成、画素毎に補正係数を導出するなどの構成も適用可能である。
導出されたLD3光量補正係数をLD3の光量調整手段に適用し、1主走査期間遅延させたLD0光量補正係数をLD0の光量調整手段に用い、またLD3光量補正係数をLD3の光量調整手段に用いることで、感光体の特性バラツキによる誤差の影響を含めたLD0およびLD3の光量調整を行うことが可能となり、トナー現像による画像品質を向上することができる。
また図9に示すように、導出したLD3の光量調整用補正係数と1主走査期間遅延させたLD0の光量調整用補正係数を用いて、濃度変調回路で画像データLDD0およびLDD3の濃度レベルの増減を行い、LDAを駆動するLDドライバ回路に変調後の画像データを入力することにより、画像品質の向上が可能となる。導出された0ch光量補正係数(一旦RAMに保存)および3ch光量補正係数が濃度変調部に入力され、それぞれの濃度変調部は、これらの補正係数を用いてLDドライバをコントロールしている。このようにm+1回目以降の主走査露光における第1番目の光束の光量と、m回目以降の主走査露光における第N番目の光束の光量を調整するようにRAM1‘を設けている。
また本実施形態は、図10に示すように、導出した光量調整用補正係数(入力した0ch画像データLDD0信号およびRAM1’に保存された3ch画像データLDD3が重合ライントナー計算部からの出力が補正係数導出部に実測重合ライントナー量と共にそれぞれ入力され、出力されたそれぞれRAMに保存された0ch光量補正係数、および3ch光量補正係数)と、一旦、それぞれRAM1’に保存した0ch画像データLDD0〜LDD3とを用いて、パルス幅変調回路でパルス幅変調した信号をLDドライバに出力することによってLDドライバ回路のLDA駆動信号を制御する。その他の各部の動作は、図9に示した場合と同様であるためその説明を省略する。
さらに本実施形態は、図11に示すように、図10に示すパルス幅変調回路をバイアス変調回路に代えた以外は図10と同様にしてLDドライバ回路のLDA駆動信号を制御する。その動作は、図10に示す場合と同様であるため説明を省略する。
以上、本実施形態の画像形成装置および相反則不軌を低減させた画像形成方法は、相反則不軌を防止するため、その光書込み部が各チャンネル毎の画像データを用いて重合ラインにあたる光ビームのパワーを、m回目の主走査における最終番目である第N番目の画像データを用いて補正係数を導出する導出手段と、m回目の主走査における第N番目の次のm+1回目の主走査における第1番目の主走査画像データを格納する格納手段(RAM1、1’など)と、この導出手段により導出された補正係数を用いてm+1回目以降の主走査露光の第1番目の光束の光量を調整する調整手段とを有している。
また、上記したLDAは、チャンネル数(ch)Nを4として説明したが、1走査で形成できる画素数を増加させるために、チャンネル数をさらに増加させることもできる。なお、チャンネル数Nが増加すれば画像データLDD0〜LDD3(N=4の場合)の数がLDD0〜LDD(N−1)となる構成になる。
本発明の画像形成装置に使用された光書き込み部は、ある画像データを基調として照明するような光照射装置としても使用可能であり、またこのような光書込み部を有する画像形成装置は光束数、独立したアレイの数によって、様々な記録媒体上に高画質の画像を形成することも可能となる。
画像形成装置における光書き込み部の構造例を示す図である。 走査周期の異なる露光タイミングが発生して、相反則不軌による濃度ムラが生じた例を示す図である。 本実施形態の画像形成装置の画像データを1主走査分、記憶媒体に格納する構成を例示した図である。 m番目に主走査されるLD3の次ラインのm+1番目走査のLD0データを用いて、LD3走査ラインpとLD0走査ラインq間の露光ラインのrで現像されるトナー量予測を説明するための図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、複数のレーザ光源を使用した画像形成装置の光書き込み部を例示した図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、導出した光量調整用補正係数を用いてパルス幅変調した信号によって、LDドライバ回路の駆動信号を制御することを示す図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、バイアス制御回路によってLDドライバ回路のバイアスレベルを制御することを示した図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、画像データを1主走査分記憶媒体に格納し、m番目に主走査されるm+1番目走査のデータを用いて、重合ラインrに現像される重合ライントナー量を予測した図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、導出した光量調整用補正係数と光量調整用補正係数を用いて、画像データLD0及びLD3の濃度レベルを増減し、LDドライバ回路に変調後画像データを入力することを説明した図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、導出した光量調整用補正係数と1主走査期間遅延させた光量調整用補正係数を用いて、パルス幅変調して、LDAを制御することを示した図である。 本実施形態の画像形成装置の構成例を示す図であり、バイアス制御回路によってLDA駆動信号レベルを調整するLDドライバ回路のバイアスレベルを制御することを示した図である。
符号の説明
1,1’,9 記録媒体(RAM)
2 重合ライントナー量計算部
3 補正係数導出部
4 重合ライントナー量実測部
5 濃度変調回路
6 LD(レーザダイオード)ドライバ
100 ポリゴンミラー
101 レーザダイオードアレイ(LDA)
102 同期検知センサ
103 感光体

Claims (6)

  1. N本の複数の光束を射出する光源と、前記光源から射出された前記各光束を偏光する回転多面鏡と、前記偏光された各光束を主走査露光して静電潜像を形成する記録媒体と、前記静電潜像が現像剤により現像されて画像形成される画像形成装置であって、
    前記N本の複数光束による主走査露光に一対一に対応する画像データのうち、m+1番目(但し、mは1以上の整数を表す)の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データとを格納する格納手段と、
    前記m+1番目の主走査における前記第1番目の画像データ及び前記m番目の主走査における前記第N番目の画像データから重合ラインに現像されるトナー量を算出した結果を示す予測重合ライントナー量を予め実測されて記憶手段に保有された実測重合ライントナー量から差し引いた差分結果に対応する当該m+1番目の主走査露光及び当該m番目の主走査露光における光量補正係数を導出する導出手段と、
    前記導出手段により導出された前記光量補正係数を用いて前記光源の光量調整量を算出した結果に応じて、以降に前記m+1番目の主走査露光における第1番目の光束の光量と前記m番目の主走査露光における第N番目の光束の光量とを調整する調整手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記画像データの濃度レベルを変化させて行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記光源へのレーザ制御信号によりパルス幅を変調して行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、前記調整手段による前記光量調整は、前記光源へのレーザ制御信号に対するバイアス制御によって行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. N本の複数の光束を射出する光源と、前記光源から射出された前記各光束を偏光する回転多面鏡と、前記偏光された各光束を主走査露光して静電潜像を形成する記録媒体と、前記静電潜像が現像剤により現像されて画像形成される画像形成装置で適用される相反則不軌を低減させた画像形成方法であって、
    格納手段により前記N本の複数光束による主走査露光に一対一に対応する画像データのうち、m+1番目(但し、mは1以上の整数を表す)の主走査における第1番目の画像データ及びm番目の主走査における第N番目の画像データとを格納しておき、導出手段により当該m+1番目の主走査における当該第1番目の画像データ及び当該m番目の主走査における当該第N番目の画像データから重合ラインに現像されるトナー量を算出した結果を示す予測重合ライントナー量を予め実測されて記憶手段に保有された実測重合ライントナー量から差し引いた差分結果に対応する当該m+1番目及び当該m番目の主走査露光における光量補正係数を導出し、調整手段により当該導出手段で導出された当該光量補正係数を用いて前記光源の光量調整量を算出した結果に応じて、以降に当該m+1番目の主走査露光における第1番目の光束の光量と当該m番目の主走査露光における第N番目の光束の光量とを調整する光量調整工程を有することを特徴とする相反則不軌を低減させた画像形成方法。
  6. 請求項5記載の相反則不軌を低減させた画像形成方法において、前記光量調整工程では、前記調整手段による前記光量調整を前記画像データの濃度レベルを変化させて行うか、或いは前記光源へのレーザ制御信号によりパルス幅を変調して行うか、或いは当該光源へのレーザ制御信号に対するバイアス制御によって行うことを特徴とする相反則不軌を低減させた画像形成方法
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