JP4888262B2 - 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ - Google Patents

通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ Download PDF

Info

Publication number
JP4888262B2
JP4888262B2 JP2007183369A JP2007183369A JP4888262B2 JP 4888262 B2 JP4888262 B2 JP 4888262B2 JP 2007183369 A JP2007183369 A JP 2007183369A JP 2007183369 A JP2007183369 A JP 2007183369A JP 4888262 B2 JP4888262 B2 JP 4888262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
signal
call
correlation coefficient
microphone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007183369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009021859A (ja
Inventor
聡 関根
司 末永
高康 近藤
啓 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2007183369A priority Critical patent/JP4888262B2/ja
Publication of JP2009021859A publication Critical patent/JP2009021859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4888262B2 publication Critical patent/JP4888262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

この発明は、電話会議システムの通話端末やハンズフリー機能を備えた携帯電話機等に好適な通話状態判定装置およびエコーキャンセラに関する。
従来より、電話会議システムの通話端末やハンズフリー機能を備えた携帯電話機等の通話端末は、スピーカとマイクロホンを同一空間に向けて使用するため、遠端側からの受信音声信号がスピーカから放音されるとき、スピーカからマイクロホンへの音の回り込みが発生する。そこで、この種の端末では、マイクロホンによって収音される回り込み音の音声信号がエコーとして遠端側に送信されるのを防止するため、エコーキャンセラが一般的に用いられる。このエコーキャンセラとしては、適応フィルタを利用したものが一般的であるが、この適応フィルタのみではエコーを完全にキャンセルすることが困難であり、残留エコーがどうしても発生する。このため、適応フィルタに加えて、遠端側に送信される残留エコーを抑圧するエコーサプレッサを備えたエコーキャンセラが提案されている。
図4はこの種のエコーキャンセラの構成例を示すブロック図である。この例において、エコーキャンセラは、電話会議の通話端末に設けられており、大別して適応フィルタ1と、エコーサプレッサ2とにより構成されている。
図4において、通話相手である遠端側の通話端末からの音声信号は、受信端子101により受信され、スピーカ102から音声として放音される。マイクロホン103は、近端側の空間内の音声を収音し、音声信号を出力する。このマイクロホン103が収音する音声は、近端側の話者が発声したものである場合もあるが、スピーカ102からマイクロホン103への回り込み音である場合もある。適応フィルタ1は、遠端側から受信される音声信号にフィルタ処理を施し、後者の回り込み音を模擬した擬似エコー信号r(n)を生成し、マイクロホン103の出力信号との逆相加算を行う回路である。また、適応フィルタ1は、逆相加算により得られる誤差信号e(n)が最小になるようにフィルタ処理のフィルタ係数列を更新する適応制御を行う。この適応制御により、擬似エコー信号r(n)がスピーカ102からマイクロホン103への回り込み音の成分に近似したものとなり、適応フィルタ1から出力される誤差信号e(n)は回り込み音の成分が除去された音声信号となる。
以上説明した適応フィルタ1によりマイクロホン103の出力信号から回り込み音の成分をある程度キャンセルすることができるが、回り込み成分に完全に一致した擬似エコー信号r(n)を発生するのは困難であるため、どうしてもキャンセルしきれない残留エコーの成分が誤差信号e(n)に発生する。エコーサプレッサ2は、このような残留エコーを含んだ誤差信号e(n)が遠端側に送信されるのを防止する装置である。
図示のように、エコーサプレッサ2は、通話状態判定装置21と、ゲインコントロール部22とを含む。通話状態判定装置21は、近端側の話者および遠端側の話者の通話状態を判定する装置である。この通話状態には、遠端側の話者のみが発声している遠端シングルトーク、近端側の話者のみが発声している近端シングルトーク、近端側の話者および遠端側の話者の両方が発声しているダブルトーク、近端側の話者および遠端側の話者の両方が発声していない無音の各状態がある。通話状態判定装置21は、近端側の話者および遠端側の話者の通話状態がこれらの各状態のいずれであるかを判定し、判定結果をゲインコントロール部22に与える。
ゲインコントロール部22は、上記誤差信号e(n)を増幅して、遠端側に送る音声信号を発生する回路である。その際、ゲインコントロール部22は、通話状態判定装置21の判定結果に基づき、例えば誤差信号e(n)に残留エコーが含まれている可能性の高い遠端シングルトークの状態では誤差信号e(n)の増幅時のゲインを下げる、という具合に通話状態に応じたゲイン調整を行い、遠端側に送信される残留エコーを抑圧する。
通話状態判定装置21における通話状態の判定方法としては、従来、2種類の方法があった。第1の通話状態判定方法は、遠端側からの受信音声信号とマイクロホン103の出力信号とのレベル差を閾値と比較することにより通話状態を判定する方法である。第2の通話状態判定方法は、遠端側からの受信音声信号とマイクロホン103の出力信号との相互相関係数を算出し、この相互相関係数を閾値と比較することにより通話状態を判定する方法である。なお、エコーキャンセラにおける通話状態の判定技術に関しては例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−324370号公報
上述した第1の通話状態判定方法は、判定を高速に実行することができるという利点を有する。しかし、第1の通話状態判定方法は、遠端シングルトークとダブルトークの判別が難しく、また、通話端末の設置環境や使用条件により通話状態の判定を行うのに適切な閾値が大きく変動する欠点がある。一方、第2の通話状態判定方法は、このような欠点はなく、正確に通話状態を判定することができる。しかし、第2の通話状態判定方法は、通話状態を判定するために、遠端側からの受信音声信号とマイクロホン103の出力信号との相互相関係数を算出する必要がある。ここで、相互相関係数は、過去一定期間内に発生した遠端側からの受信音声信号とマイクロホン103の出力信号のサンプルを用いて算出するので、算出に用いる音声信号が変化したとしても、その影響が相互相関係数に現れるまでには時間が掛かる。このため、第2の通話状態判定方法は、遠端側からの受信音声信号が突発的(パルシブ)に立ち上がった場合に、相互相関係数がこのパルシブな立ち上がりに追従せずに、ゲインコントロール部22のゲインを低下させる動作が遅れ、遠端側に残留エコーが送られる欠点がある。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、通話状態の判定を正確に行うことができ、かつ、遠端側からの受信音声信号が突発的に立ち上がる場合においても、新たな通話状態に対応した動作を迅速にエコーキャンセラに行わせることができる通話状態判定装置およびエコーキャンセラを提供することを目的としている。
この発明は、適応フィルタにより、通話端末のスピーカからマイクロホンへの回り込み音を模擬した擬似エコー信号を発生し、前記マイクロホンの出力信号から除去するエコーキャンセラに設けられ、前記通話端末の利用者である近端側の話者と通話相手端末の利用者である遠端側の話者の通話状態を判定し、判定結果に基づいて前記エコーキャンセラを制御する通話状態判定装置において、前記マイクロホンの出力信号と前記擬似エコー信号との相互相関係数または前記通話相手端末から受信される音声信号と前記マイクロホンの出力信号との相互相関係数を算出する相関係数計算部と、前記相関係数計算部が算出した相互相関係数と閾値との比較により前記通話状態を判定する手段であって、前記通話相手端末から前記通話端末が受信する遠端側からの音声信号が突発的に立ち上がったとき、前記遠端側の話者のみが発声している状態である遠端シングルトークと判定する前記相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値を低下させ、その後、徐々に元の値に戻す状態判定部とを具備することを特徴とする通話状態判定装置を提供する。また、この発明は、この通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラを提供する。
かかる発明によれば、上記第2の通話状態判定方法と同様な相互相関係数に基づく通話状態の判定を行うので、通話状態を正確に判定することができる。また、この通話状態判定装置によれば、状態判定部は、遠端側からの受信音声信号が突発的に立ち上がったとき、遠端側の話者のみが発声している遠端シングルトークと判定する相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値を低下させ、その後、徐々に元の値に戻す。このため、遠端側からの受信音声信号が突発的に立ち上がった直後は、相互相関係数の上昇が遅れたとしても、通話状態が遠端シングルトークであると判定され易くなり、新たな通話状態への切り換わりが迅速に判定される。従って、新たな通話状態に対応した動作を迅速にエコーキャンセラに行わせることができることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態である通話状態判定装置210を備えたエコーキャンセラの構成を示すブロック図である。図1に示すように、このエコーキャンセラは、適応フィルタ1と、エコーサプレッサ2Aとにより構成されている。適応フィルタ1は、前掲図4のものと同様な構成である。本実施形態の特徴は、エコーサプレッサ2A、特に同エコーサプレッサ2Aに設けられた通話状態判定装置210にある。
通話状態判定装置210は、無音判定部211と、相関係数計算部212と、アタック検出部213と、状態判定部214とを有する。無音判定部211は、マイクロホン103の出力信号のレベルを監視し、近端側が無音状態か否かを判定する。そして、マイクロホン103の出力信号のレベルが所定の閾値に満たない状態が過去一定時間以上に亙って持続している場合に近端側が無音状態であることを示す無音信号を出力する。
相関係数計算部212は、所定の時間長のサンプリング周期毎に、過去一定時間内のマイクロホン103の出力信号のサンプルと擬似エコー信号r(n)のサンプルとを用いて、両信号間の相互相関係数を算出する。ここで、遠端シングルトークの場合は、マイクロホン103の出力信号と擬似エコー信号r(n)との類似度が上がり、相互相関係数は高くなる。これに対し、近端シングルトークの場合には、マイクロホン103の出力信号と擬似エコー信号r(n)との関係は完全に無相関となり、相互相関係数は0になる。ダブルトークの場合の相互相関係数は、遠端シングルトークの場合の相互相関係数と近端シングルトークの場合の相互相関係数の中間の値となる。
アタック検出部213は、遠端側から受信される音声信号の立ち上がりを検出する回路である。図2は、このアタック検出部213の構成例を示すブロック図である。この構成例において、パワー計算部31は、遠端側から受信される音声信号の各サンプルについて、パワーの瞬時値Pを算出する。移動平均部32は、このパワーの瞬時値Pの移動平均値Pma、すなわち、過去一定時間内のパワーの瞬時値Pの平均値を算出する。比率計算部33は、パワーの瞬時値Pと移動平均値Pmaとの比率P/Pmaを算出する。閾値比較部34は、比率P/Pmaを所定の閾値thpと比較し、P/Pma>thpであるときに、アタック検出信号を出力する。
図1において、状態判定部214は、無音判定部211、相関係数計算部212およびアタック検出部213の各出力情報に基づき、遠端側の話者および近端側の話者の通話状態が、遠端シングルトーク、近端シングルトーク、ダブルトーク、無音の各状態のいずれであるかを判定する装置である。通話状態の判定の態様は、遠端側から受信される音声信号の突発的な立ち上がり(以下、便宜上、遠端パルシブ入力という)が検出されない定常状態と、遠端パルシブ入力が検出された直後の状態とで異なる。
定常状態において、状態判定部214は、遠端閾値th1(1>th1>0)とこの遠端閾値th1よりも低い近端閾値th2(th1>th2>0)とを用いて、相関係数計算部212が出力する相互相関係数の大きさの判定を行う。そして、相互相関係数が遠端閾値th1より大きいときは遠端シングルトーク、遠端閾値th1以下であり、かつ、近端閾値th2より大きいときはダブルトーク、近端閾値th2以下であるときは近端シングルトークと判定する。また、十分に低い閾値th3(例えばth2>th3>0)を用い、相関係数計算部212が出力する相互相関係数が閾値th3以下であり、かつ、無音判定部211が無音信号を出力しているときは、無音状態と判定する。以上の判定において閾値th1〜th3は、エコーサプレッサ2A内の閾値・ゲインテーブル221に予め格納されたものが用いられる。
状態判定部214は、アタック検出部213がアタック検出信号を出力し、かつ、その直前に無音判定部211が無音信号を出力していた場合に、遠端パルシブ入力があったと判定する。図3は、この遠端パルシブ入力を検出したときの状態判定部214の動作を示す波形図である。この図3に示すように、状態判定部214は、遠端パルシブ入力を検出したとき、遠端シングルトークであると判定する相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値th1を低下させ、その後、一定時間を要して、遠端閾値th1を徐々に元の値まで増加させる。すなわち、遠端パルシブ入力を検出した直後は、遠端シングルトークと判定され易くなるように遠端閾値th1を制御するのである。なお、他の閾値th2〜th3は、遠端パルシブ入力を検出したときに、例えば遠端閾値th1に対する比が同一値を維持するように、遠端閾値th1に連動させて低下させ、徐々に元の値に戻してもよいが、これらの閾値を遠端閾値th1に比べて十分に低くする場合には、変化させなくてもよい。
エコーサプレッサ2Aは、以上説明した通話状態判定装置210に加えて、閾値・ゲインテーブル221と、ゲイン計算部222と、ゲインコントロール部223とを有する。ここで、ゲインコントロール部223は、ゲイン可変の増幅器であり、適応フィルタ1から出力される誤差信号e(n)を与えられたゲインで増幅して、送信端子104から遠端側に送信する。閾値・ゲインテーブル221は、状態判定部214が通話状態の判定において用いる閾値th1〜th3を記憶するとともに、各種の通話状態に対応付けてゲインコントロール部223に与えるゲインを記憶している。この閾値・ゲインテーブル221において、ゲインコントロール部223に与えるゲインは、近端シングルトークの場合が最大になっており、ダブルトークの場合には中庸、遠端シングルトークの場合は最低の値になっている。ゲイン計算部222は、これらの各種の通話状態に対応したゲインのうち状態判定部214により判定された通話状態に対応したものを閾値・ゲインテーブル221から読み出し、この読み出したゲインでの増幅動作をゲインコントロール部223に行わせる。
以上が本実施形態による通話状態判定装置210を備えたエコーキャンセラの詳細である。
本実施形態によれば、通話状態判定装置210の状態判定部214は、マイクロホン103の出力信号と擬似エコー信号r(n)との相互相関係数に基づいて、通話状態の判定を行う。従って、遠端パルシブ入力のない定常状態において、状態判定部214は、正確に通話状態の判定を行うことができる。
ここで、相互相関係数の算出には、過去一定時間内に発生したマイクロホン103の出力信号のサンプルと擬似エコー信号r(n)のサンプルが用いられる。従って、遠端の話者が発声を開始し、突発的に遠端シングルトークの状態になったとしても、その効果が相互相関係数の上昇となって現れるのには時間が掛かる。このため、何ら策を講じないとすると、遠端シングルトークを検出してゲインコントロール部223のゲインを低下させる動作が遅れ、残留エコーを多く含んだ適応フィルタ1の出力信号e(n)が抑圧されることなく遠端側に送信される。
しかしながら、本実施形態における通話状態判定装置210の状態判定部214は、遠端の話者が発声を開始し、遠端パルシブ入力があったとき、遠端シングルトークであると判定する相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値th1を低下させ、その後、一定時間を要して、遠端閾値th1を徐々に元の値まで増加させる。従って、本実施形態による通話状態判定装置210は、遠端シングルトークが開始されたときに、迅速にこれを検知して、ゲインコントロール部223のゲインを遠端シングルトーク時に適したゲインに低下させ、大きなレベルの残留エコーが遠端側に送られるのを防止することができる。
また、本実施形態では、遠端パルシブ入力があったとき、ゲインコントロール部223のゲインを直接低下させるのではなく、遠端閾値th1を低下させることにより間接的にゲインを低下させるようにしている。このため、例えば遠端パルシブ入力があった直後に、近端側の話者が発声を開始し、ダブルトークの状態になった場合に、状態判定部214の判定結果は、例えば、最初は遠端シングルトークとなり、その後、ダブルトークに切り換わり、ゲインコントロール部223のゲインは、遠端シングルトークに対応したものからダブルトークに対応したものへスムーズに移行する。このように本実施形態によれば、通話状態の急激な変化に対応して、ゲインコントロール部223のゲインをスムーズに切り換えることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態において、適応フィルタ1およびエコーサプレッサ2Aは、上記実施形態において述べた通りの処理を実行する専用の電子回路でもよく、同様な処理を通話端末等に搭載されたコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであってもよい。
(2)上記実施形態では、通話状態判定装置210の判定結果をエコーサプレッサの制御に用いたが、適応フィルタ1においてフィルタ係数の更新を行うか否かの制御に用いてもよい。例えば遠端シングルトークでは適応フィルタ1にフィルタ係数の更新を行わせるが、ダブルトークではフィルタ係数の更新の際のステップを小さくし、近端シングルトークおよび無音状態ではフィルタ係数の更新を行わせない、といった制御の態様が考えられる。
(3)相関係数計算部212は、遠端側から受信される音声信号とマイクロホン103の出力信号との相互相関係数を算出して状態判定部214に送り、状態判定部214はこの相互相関係数を用いて通話状態の判定を行ってもよい。
この発明の一実施形態である通話状態判定装置210を備えたエコーキャンセラの構成を示すブロック図である。 同通話状態判定装置210におけるアタック検出部213の構成例を示すブロック図である。 同通話状態判定装置210の動作例を示す波形図である。 従来のエコーキャンセラの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1……適応フィルタ、2A……エコーサプレッサ、102……スピーカ、103……マイクロホン、210……通話状態判定装置、211……無音判定部、212……相関係数計算部、213……アタック検出部、214……状態判定部、221……閾値・ゲインテーブル、222……ゲイン計算部、223……ゲインコントロール部。

Claims (4)

  1. 適応フィルタにより、通話端末のスピーカからマイクロホンへの回り込み音を模擬した擬似エコー信号を発生し、前記マイクロホンの出力信号から除去するエコーキャンセラに設けられ、前記通話端末の利用者である近端側の話者と通話相手端末の利用者である遠端側の話者の通話状態を判定し、判定結果に基づいて前記エコーキャンセラを制御する通話状態判定装置において、
    前記マイクロホンの出力信号と前記擬似エコー信号との相互相関係数または前記通話相手端末から受信される音声信号と前記マイクロホンの出力信号との相互相関係数を算出する相関係数計算部と、
    前記相関係数算出部が算出した相互相関係数と閾値との比較により前記通話状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、
    前記通話相手端末から受信される音声信号が突発的に立ち上がる遠端パルシブ入力の有無を判定し、遠端パルシブ入力があった場合には、前記遠端側の話者のみが発声している状態である遠端シングルトークと判定する前記相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値を低下させ、その後、徐々に元の値に戻す処理を行いつつ、前記通話状態の判定を行う
    とを特徴とする通話状態判定装置。
  2. 遠端側から受信される音声信号の立ち上がりを検出するアタック検出部と、
    前記マイクロホンの出力信号の信号レベルを監視し、近端側が無音状態であるか否かを判定する無音判定部と、を備え、
    前記状態判定部は、
    前記アタック検出部がアタック信号を出力し、かつその直前に無音判定部が無音信号を出力していた場合に遠端パルシブ入力があったと判定することを特徴とする請求項1に記載の通話状態判定装置。
  3. 適応フィルタにより、通話端末のスピーカからマイクロホンへの回り込み音を模擬した擬似エコー信号を発生し、前記マイクロホンの出力信号から除去し、通話相手端末に送信する音声信号を発生するエコーキャンセラにおいて、
    与えられたゲインに従って、前記マイクロホンの出力信号から前記擬似エコー信号を除去した信号を増幅して、前記通話相手端末に送信するゲインコントロール部と、
    前記通話端末の利用者である近端側の話者と前記通話相手端末の利用者である遠端側の話者の通話状態を判定し、判定結果に基づいて、前記ゲインコントロール部に与えるゲインを制御する信号を出力する通話状態判定装置とを具備し、
    前記通話状態判定装置は、
    前記マイクロホンの出力信号と前記擬似エコー信号との相互相関係数または前記通話相手端末から受信される音声信号と前記マイクロホンの出力信号との相互相関係数を算出する相関係数計算部と、
    前記相関係数算出部が算出した相互相関係数と閾値との比較により前記通話状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、
    前記通話相手端末から受信される音声信号が突発的に立ち上がる遠端パルシブ入力の有無を判定し、遠端パルシブ入力があった場合には、前記遠端側の話者のみが発声している状態である遠端シングルトークと判定する前記相互相関係数の範囲の下限である遠端閾値を低下させ、その後、徐々に元の値に戻す処理を行いつつ、前記通話状態の判定を行う
    ことを特徴とするエコーキャンセラ。
  4. 遠端側から受信される音声信号の立ち上がりを検出するアタック検出部と、
    前記マイクロホンの出力信号の信号レベルを監視し、近端側が無音状態であるか否かを判定する無音判定部と、を備え、
    前記状態判定部は、
    前記アタック検出部がアタック信号を出力し、かつその直前に無音判定部が無音信号を出力していた場合に遠端パルシブ入力があったと判定することを特徴とする請求項3に記載のエコーキャンセラ。
JP2007183369A 2007-07-12 2007-07-12 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ Expired - Fee Related JP4888262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007183369A JP4888262B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007183369A JP4888262B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009021859A JP2009021859A (ja) 2009-01-29
JP4888262B2 true JP4888262B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=40361083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007183369A Expired - Fee Related JP4888262B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4888262B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103828392B (zh) 2012-01-30 2016-10-26 三菱电机株式会社 混响抑制装置
JP6903884B2 (ja) 2016-09-15 2021-07-14 沖電気工業株式会社 信号処理装置、プログラム及び方法、並びに、通話装置
JP6635394B1 (ja) 2019-01-29 2020-01-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声処理装置および音声処理方法
CN113156373B (zh) * 2021-04-25 2023-06-02 北京华捷艾米科技有限公司 声源定位方法、数字信号处理装置及音频***

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003051879A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Fujitsu Ltd 通話装置
JP3979169B2 (ja) * 2002-04-26 2007-09-19 松下電工株式会社 エコーキャンセラ
JP2006033682A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd エコーキャンセラ及びそれを用いた電話機
JP4821635B2 (ja) * 2007-01-31 2011-11-24 沖電気工業株式会社 信号状態検出装置、エコーキャンセラ及び信号状態検出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009021859A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4282260B2 (ja) エコーキャンセラ
KR100519001B1 (ko) 통신 시스템에서 에코 억제 제어를 위한 방법 및 장치
JP2538176B2 (ja) エコ―制御装置
US7856097B2 (en) Echo canceling apparatus, telephone set using the same, and echo canceling method
CN106713570B (zh) 一种回声消除方法和装置
JP4036542B2 (ja) エコーキャンセラ
US8116448B2 (en) Acoustic echo canceler
KR20100007705A (ko) 잡음 억압 장치, 잡음 억압 방법 및 휴대 전화기
JP2009503568A (ja) 雑音環境における音声信号の着実な分離
US8718562B2 (en) Processing audio signals
JP4678349B2 (ja) 通話判定装置
JPWO2002095975A1 (ja) エコー処理装置
WO2008011319A2 (en) Method and system for near-end detection
JP2003500936A (ja) エコー抑止システムにおけるニアエンド音声信号の改善
SE533956C2 (sv) Enhet och metod för styrning av restekodämpning
JP4888262B2 (ja) 通話状態判定装置および該通話状態判定装置を備えたエコーキャンセラ
JP2009094802A (ja) 通信装置
WO2019239977A1 (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法およびエコー抑圧プログラム
WO2019169272A1 (en) Enhanced barge-in detector
WO2020203258A1 (ja) エコー抑圧装置、エコー抑圧方法及びエコー抑圧プログラム
JP4887181B2 (ja) エコー防止装置及びプログラム
JP4403491B2 (ja) エコーキャンセラ、エコーキャンセル方法及びエコーキャンセルプログラム
JP2006279191A (ja) エコーキャンセラ
JP5288500B2 (ja) ハンズフリー電話装置、ハンズフリー通話方法及びハンズフリー通話プログラム
JP4735419B2 (ja) 音声通話装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees