JP4885454B2 - 拡張可能ディスクプレイヤ - Google Patents

Description

本発明は、概してディスクプレイヤに関するものであり、特に新しいコンテンツ形式を再生するようにアップグレード可能なディスクプレイヤに関するものである。

光ディスクは、多様なフォーマットでエンコードされ得るオーディオ、データ、ビデオ、画像、アニメーション等のような多様な種類のメディアを格納するために広く使用されてきている。例えば、MPEG-2やMPEG-4やDivXやH26.Lはビデオ用に使用されており、MP3やSACDはオーディオ用に使用されており、FlashやSVGはアニメーション用に使用されている。一般的に従来のプレイヤは、コンテンツ形式のサブセットのみをサポートする固定数のデコーダを有している。新しいコンテンツ形式が市場に導入されると、この新しいフォーマットでディスクを再生するために、消費者は新しいコンテンツ形式をサポートするデコーダを備えた新しいプレイヤを購入する必要がある。これは消費者にとって非常に高コストである。顧客は新しいプレイヤを今購入して結果として数年のうちに旧式になることがわかるか、新しいフォーマットを備えたディスクを購入しないかについて困難な決定を行う必要がある。消費者の多数が新しいフォーマットを備えたディスクを購入しないことを決定した場合、新しいフォーマットの採用を著しく妨げ、新しい光ストレージ技術の開発にかなり影響を及ぼす。

従って、既存のコンテンツ形式を再生できるだけでなく、新しいコンテンツ形式を再生するようにアップグレード可能でもよいプレイヤを提供する必要がある。

本発明は、新しいコンテンツ形式を再生するようにアップグレード可能な拡張可能ディスクプレイヤを提供する。プレイヤの機能は、インターネットを介してウェブサーバから適切なデコーダをダウンロードすることにより、拡張可能である。このように、プレイヤは、もともとサポートしていないコンテンツを再生することができる。

本発明の一実施例によると、拡張可能ディスクプレイヤが提供される。プレイヤは、ディスクのコンテンツオブジェクトのコンテンツ形式を決定する手段と、コンテンツ形式が未知であると決定した場合に、ディスクが適切なデコーダを有するウェブサイトにリンクするURLを有するか否かを検査する手段と、ディスクがURLを有することを検査した場合に、ウェブサイトにアクセスして適切なデコーダをダウンロードする手段とを有する。

本発明のその他の実施例によると、プレイヤはまた、予め選択されたデコーダがダウンロードされ得るウェブサイトへのリンクを有するデフォルトURLリストを予め格納する手段と、コンテンツ形式のURLがデフォルトURLリストに存在するか否かを検査する手段とを有する。

本発明の更なる実施例によると、プレイヤは、コンテンツ形式のURLがデフォルトURLリストに存在しないことを検査した場合に、適切なデコーダを検索するためにプレイヤの製造者のウェブサイトにアクセスする手段を更に有する。

本発明によると、レコーダの機能も適切なエンコーダをダウンロードすることにより拡張され得る。

添付図面と共に検討する以下の詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することにより、本発明の十分な理解と共に他の目的及び到達が明らかになり、理解される。

本発明について、添付図面を参照して詳細に一例として説明する。

図面を通じて、同じ参照数字は、類似の又は対応する特徴又は機能を示す。

図１は、本発明の一実施例による拡張可能ディスクプレイヤ10の動作の概要を示している。プレイヤ10はインターネットに接続可能であり、ウェブアクセス用の基本的なプロトコルスタックのサポート(例えばHTTPプロトコルスタック)を有する。光ディスク20がプレイヤ10に挿入されると、プレイヤはディスクの内容を認識して再生しようとする。プレイヤがコンテンツのフォーマットを処理できない場合、インターネットを介してウェブサーバ30から適切なデコーダを見つけてダウンロードすることを試みる。適切なデコーダを見つけるために、プレイヤについてのある程度の基本情報及び未サポートのコンテンツオブジェクトが、ウェブサーバ30への要求に含まれる。このような情報は、例えば、プレイヤのモデル番号、チップセットのモデル番号及び周波数、OSバージョン、コンテンツ形式及びバージョン等を含む。デコーダがダウンロードされた後に、同じコンテンツ形式が次回認識されたときにプレイヤがそれを再びダウンロードする必要がないように、デコーダがプレイヤに格納されることが好ましい。プレイヤのストレージ空間は限られているため、プレイヤは、最近にダウンロードされて頻繁に使用されているデコーダのみを格納してもよく、それによりあまり頻繁に使用されていないデコーダが上書きされてもよい。同様に、ユーザはまた、プレイヤに予め選択されたデコーダを格納することにより、プレイヤでサポートされているデフォルトのコンテンツ形式のセットを変更してもよい。適切なデコーダを取得する処理について、図２に関して更に詳細に以下に説明する。

図２は、本発明の一実施例に従って適切なデコーダを取得する拡張可能ディスクプレイヤにより実行される処理100を示したフローチャートである。プレイヤへのディスクの挿入時に、プレイヤはディスクのコンテンツオブジェクトを提示しようとし(ステップ102)、プレイヤに既知のコンテンツ形式を有しているか否かを決定する(ステップ106)。これは複数の方法で実現され得る。１つの方法は、ディスクのテーブルオブコンテンツ(TOC:Table of Contents)ファイルを読み取り、コンテンツ形式を決定することである。その他の方法は、ディスクのファイルシステムのファイル拡張子を使用し、コンテンツ形式を特定することである。第３の方法は、コンテンツ属性を記述しており、コンテンツオブジェクトに関連するコンテンツ記述ファイル(例えばXMLファイル)を読み取ることである。

コンテンツ形式がプレイヤに既知である場合、プレイヤはコンテンツオブジェクトをロードして処理する(ステップ112)。しかし、プレイヤがコンテンツ形式を認識していない場合、適切なデコーダを有するウェブサイトにリンクするURLがディスクで利用可能であるか否かを決定しようとする(ステップ116)。このようなURLがディスクに存在しない場合、プレイヤは、プレイヤに格納されているデフォルトURLリストを読み取る(ステップ122)。デフォルトURLリストは、この特定のコンテンツ形式についてのいくつかの有名なデコーダの製造者のウェブサイトを有し、更新可能である。プレイヤは、そのようなURLがデフォルトURLリストに含まれているか否かを検査する(ステップ126)。そのようなURLが存在しない場合、プレイヤはプレイヤの製造者のポータルにアクセスし、適切なデコーダを見つける(ステップ132)。このポータルは、プレイヤのモデル番号等のような特定の関連情報に基づいて、ユーザが適切なデコーダを検索することを可能にする検索エンジンとして動作してもよい。他方、ステップ116でURLがディスクに存在することが決定されると、プレイヤはそのURLを使用してウェブサイトにアクセスする(ステップ136)。次に、プレイヤはデコーダが見つかったか否かを決定する(ステップ142)。見つかった場合、プレイヤはデコーダをダウンロードし(ステップ152)、コンテンツオブジェクトを処理し始める(ステップ156)。しかし、デコーダが見つからなかった場合、コンテンツオブジェクトはプレイヤにより再生不可能であり、プレイヤはユーザに促してコンテンツオブジェクトをスキップする(ステップ162)。

場合によっては、新しいコンテンツ形式を備えたコンテンツオブジェクトを再生するために、デコーダが必要なだけではなく、所要のプロトコルスタック(例えば新しいストリーミングプロトコル)が必要になる。そのような場合、プロトコルスタックがディスク又はプレイヤに存在せず、プレイヤのプラグインとして動作することができない場合、プレイヤはまた、前述に類似したステップを実行し、プロトコルスタックをダウンロードすることができる。

このように、DVDプレイヤのような再生装置の機能は、適切なデコーダモジュールをダウンロードすることにより拡張され得る。同様に、DVD+RWレコーダのようなレコーダの機能もまた、適切なエンコーダモジュール又はプラグインをインターネットからダウンロードすることにより拡張され得る。例えば、ユーザがH.26Lフォーマットのデータコンテンツを、もともとそのフォーマットをサポートしていないレコーダに記録しようとする場合、H.26Lエンコーダはレコーダによりダウンロードされて使用されてもよい。

本発明の原理はまた、インターネットに接続可能なその他の形式のプレイヤで使用可能である。例えば、MPV(MultiPhoto Video standard、更なる情報はwww.osta.orgから入手可能である)ディスクをサポートするDVDプレイヤ、PhotoCDプレイヤ、DivXプレイヤ、MP3プレイヤ等である。

本発明について特定の実施例に関して説明したが、前述の説明を考慮して多数の代替態様、変更態様及び変形態様が当業者に明らかになることが明白である。従って、特許請求の範囲の要旨及び範囲内にある全てのそのような代替態様、変更態様及び変形態様を含むことを意図する。

本発明の一実施例による拡張可能ディスクプレイヤの動作の概要 本発明の一実施例に従って適切なデコーダを取得する拡張可能ディスクプレイヤにより実行される処理を示したフローチャート

Claims (18)

1. データストレージ要素のコンテンツオブジェクトのコンテンツ形式を決定する手段と、
   前記コンテンツ形式が未知であると決定した場合に、前記データストレージ要素が適切なデコーダを有するサーバにリンクするアドレスを有するか否かを検査する手段と、
   前記データストレージ要素が前記サーバの前記アドレスを有する場合に、前記サーバにアクセスして前記適切なデコーダをダウンロードし、あまり頻繁に使用されていないデコーダが上書きされ得るように、最近にダウンロードされて頻繁に使用されているデコーダのみを格納する手段と
   を有する拡張可能再生装置。
2. 請求項１に記載の装置であって、
   予め選択されたデコーダが、ダウンロードされるリンクであり、サーバへのリンクを有するデフォルトアドレスリストを予め格納する手段と、
   前記データストレージ要素が前記サーバの前記アドレスを有さない場合に、適切なデコーダを有する前記サーバにリンクするアドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在するか否かを検査する手段と
   を更に有する装置。
3. 請求項２に記載の装置であって、
   前記サーバの前記アドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在しない場合に、適切なデコーダを検索するために前記装置の製造者のサーバにアクセスする手段を更に有する装置。
4. 請求項３に記載の装置であって、
   前記アクセスする手段は、前記装置及び前記コンテンツ形式についての関連情報を備えた要求を前記装置の製造者のサーバに送信する手段を有する装置。
5. 請求項１ないし４のうちいずれか１項に記載の装置であって、
   前記サーバは、ウェブサイトであり、
   前記アドレスは、前記ウェブサイトのURLである装置。
6. 請求項１ないし５のうちいずれか１項に記載の再生装置を有するディスクレコーダ。
7. 請求項６に記載のディスクレコーダであって、
   予め選択されたエンコーダが、ダウンロードされ得るリンクであり、サーバへのリンクを有するデフォルトアドレスリストを予め格納する手段と、
   データコンテンツを記録するために、ユーザにより選択された記録フォーマットをサポートするレコーダに適切なエンコーダが利用可能であるか否かを決定する手段と、
   前記適切なエンコーダが前記レコーダで利用可能でない場合に、前記適切なエンコーダを有するサーバにリンクするアドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在するか否かを検査する手段と、
   前記アドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在する場合に、前記サーバにアクセスして前記適切なエンコーダをダウンロードする手段と
   を有するディスクレコーダ。
8. 請求項７に記載のレコーダであって、
   前記アドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在しない場合に、適切なエンコーダを検索するために前記レコーダの製造者のサーバにアクセスする手段を更に有するレコーダ。
9. 請求項８に記載のレコーダであって、
   前記アクセスする手段は、前記レコーダ及び前記記録フォーマットについての関連情報を備えた要求を前記製造者のサーバに送信する手段を有するレコーダ。
10. 請求項６ないし９のうちいずれか１項に記載のレコーダであって、
    前記サーバは、ウェブサイトであり、
    前記アドレスは、前記ウェブサイトのURLであるレコーダ。
11. ディスクプレイヤを更新する方法であって、
    ディスクのコンテンツオブジェクトのコンテンツ形式を決定し、
    前記コンテンツ形式が未知である場合に、前記ディスクが適切なデコーダを有するサーバにリンクするアドレスを有するか否かを検査し、
    前記ディスクが前記サーバの前記アドレスを有する場合に、前記アドレスを使用して、前記サーバにアクセスして前記適切なデコーダをダウンロードし、あまり頻繁に使用されていないデコーダが上書きされ得るように、最近にダウンロードされて頻繁に使用されているデコーダのみを格納することを有する方法。
12. 請求項１１に記載の方法であって、
    予め選択されたデコーダが、ダウンロードされ得るリンクであり、サーバへのリンクを有するデフォルトアドレスリストを予め格納し、
    前記ディスクが前記サーバの前記アドレスを有さない場合に、適切なデコーダを有する前記サーバにリンクするアドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在するか否かを検査することを更に有する方法。
13. 請求項１２に記載の方法であって、
    前記サーバの前記アドレスが前記デフォルトアドレスリストに存在しない場合に、適切なデコーダを検索するために前記プレイヤの製造者のサーバにアクセスするステップを更に有する方法。
14. 請求項１３に記載の方法であって、
    前記アクセスするステップは、前記プレイヤ及び前記コンテンツ形式についての関連情報を備えた要求を前記プレイヤの製造者のサーバに送信するステップを有する方法。
15. 請求項１１に記載の方法であって、
    前記適切なデコーダが前記サーバから入手可能であるか否かを決定し、
    前記適切なデコーダが入手可能である場合に、前記デコーダをダウンロードすることを更に有する方法。
16. 請求項１５に記載の方法であって、
    前記適切なデコーダが前記サーバから入手可能でない場合に、ユーザに通知するステップを更に有する方法。
17. 請求項１１に記載の方法であって、
    ユーザが前記プレイヤからダウンロードしたデコーダを手動で削除することを可能にするステップを更に有する方法。
18. 請求項１１ないし１７のうちいずれか１項に記載の方法であって、
    前記サーバは、ウェブサイトであり、
    前記アドレスは、前記ウェブサイトのURLである方法。

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