JP4883543B2 - 発光表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として電気かみそりやヘアドライヤー等の小形電気機器に適用される発光表示装置に関する。発光表示装置は、例えば電気かみそりが運転状態や充電状態にあるなど、何等かの作動状態であることを表示するために設けられており、とくに広い範囲にわたって明確な発光表示を行う点に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】
この種の発光表示装置の従来例として、例えば特開昭62−47394号公報があり、そこでは、厚みが一定の透明な表示パネルと、表示パネルの一側縁に配置される発光ダイオードと、表示パネルの片面に形成した一群の表示穴とを表示要素にして発光表示を行っている。表示穴の内奥は、発光ダイオードから放射した入射光を表示パネルの外表面へ向かって反射するための反射面になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の発光表示装置では、光源からの距離が遠ざかるに従って反射光量が減少し、表示パネルの全表面において発光表示を均一化するのが難しい。そこで先の発光表示装置においては、表示穴の穴深さを光源から遠ざかるほど深くすることにより、各反射面における反射光の強度を光源からの距離とは関係なく、ほぼ一定にできるとしている。
【0004】
上記のように、反射面の位置を光源から遠ざかるほど深くすると、反射面へ直進する光の経路が他の反射面で遮られるのをある程度は解消できる。しかし、光源から表示パネルへ入る光は、必ずしも直進する訳ではない。むしろ入射光は、媒質の違い(空気とプラスチック)によって、媒質の境界面で屈折することが多い。従って、先のように反射面の位置を異ならせたとしても、各反射面への到達光量を均一化するのは極めて難しい。
【0005】
上記のような輝度むらは、表示パネルの面積が増えるほど、かつ光源からの距離が大きくなるほど顕著に現われる。そのため、大形の表示パネルを用いた発光表示において、パネル面に分散配置した反射表示部を均一にむらなく表示するのは、到底困難であった。本願発明者らは、反射面への到達光量が光源からの距離に比例して減る原因を検討した。その結果、板状の表示パネルの内部における光の伝達は、光ファイバーと同様に屈折を繰り返し行いながら伝わっており、屈折を繰り返す間に光の一部が表示パネルの内外表面から外部へ拡散し、これが到達光量の減少の原因ではないかとの確信を得て、本発明を提案するに至った。因みに光ファイバーにおいてはコアの周面をコアより屈折率の小さなクラッドで覆い、屈折時の光の漏洩(拡散)を防いでいるが、表示パネルにおいてはこの種の配慮が為されていない点に差があると考えられる。
【0006】
この発明は上記の知見に基づき提案されたものであって、その目的は、広範にわたってより明確な発光表示を行える発光表示装置、とくに電気かみそり等の小形電気機器に好適な発光表示装置を提供することにある。この発明の目的は、光源から遠い位置にある反射面への到達光量を増加でき、従って面積が大きな表示パネルを用いる場合にも、明確な発光表示を行える発光表示装置を提供することにある。
【0007】
この発明の他の目的は、表示パネルを内外一組の導光体で構成し、両導光体の間にこれらより屈折率の低い屈折層を設けることにより、とくに内導光体における入射光の到達距離を増加できるようにした発光表示装置を提供することにある。この発明の目的は、本体ケースに対する組み立てが容易になり、本体ケースを防水仕様とする際の防水構造も簡素化するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の発光表示装置は、本体ケース1の外面に臨む状態で配置されて、光源20からの放射光を本体ケース1の外面へ向かって反射誘導する表示パネル25を含んでいる。この表示パネル25は、それぞれ透明材で形成された外面側の外導光体28と、外導光体28の内側に隣接して配置される内導光体29とで内外複数層に構成する。外導光体28と内導光体29との少なくともいずれか一方には、光源20からの入射光を表示パネル25の外面に向かって反射する反射面32を設ける。さらに、外導光体28と内導光体29との間には、入射光の拡散を防ぐ屈折層33を設ける。なお、本発明で言う透明材とは、半透明材を含むこととする。また、本体ケース1の内外に光源20と表示パネル25とを分離して配置し、光源20の放射光を少なくとも内導光体29に導入案内する中間導光体26を設ける。この中間導光体26を内導光体29とは別体の独立部品で形成し、中間導光体26は、プリズム部34と、座部35と、軸部36とを一体に形成した成形品からなる。そして、軸部36を光源20と対向する状態且つ本体ケース1の壁面を内外に貫通する状態で設けるとともに、座部35の内面を本体ケース1の外面と密着する。また、座部35の外面と内導光体29の内面を隣接して対向するとともに、プリズム部34の出光面37と内導光体29の入光面38を隣接して対向する。
【0009】
外導光体28と内導光体29との間に小隙間を設けて、屈折層33を該小隙間内の空気層で形成する。反射面32は、屈折層33に臨む内外導光体28・29の少なくともいずれか一方の面に形成する。
【0010】
本体ケース1の内外に、光源20と表示パネル25とを分離して配置する。光源20の放射光を少なくとも内導光体29に導入案内する中間導光体26を、本体ケース1の壁面を内外に貫通する状態で設ける。
【0011】
中間導光体26は、内導光体29とは別体の独立部品で形成して、中間導光体26の出光面37と、少なくとも内導光体29の入光面38とを隣接して対向させ、内外導光体28・29の少なくともいずれか一方の面に微小梨地面52を形成する。
【0012】
本体ケース1の内部にスイッチ19を設け、一体化された内外導光体28・29に、スイッチ19をオン・オフ操作する切換ボタン30と、切換ボタン30の切り換え操作を阻止するロック具31とを設ける。そして、切換ボタン30は、これの軸部30bが本体ケース1の壁面を内外に貫通するように設ける。
【0013】
屈折層33に臨む外導光体28の内面には、反射面32を設け、この反射面32は内導光体29へ向かって膨出する一群の連続突弧面に形成する。
【0014】
【作用および発明の効果】
内外二重の外導光板28と内導光板29とで表示パネル25を構成し、両導光板28・29の少なくともいずれか一方に反射面32を設けるとともに、両導光板28・29間に入射光の拡散を防ぐ屈折層33を設けた発光表示装置によれば、屈折層33と内外導光板28・29との境界面における光の拡散を防止できる。この場合の屈折層33は、各導光板28・29の屈折率より低い屈折率になっていて、内導光板29において全反射する角度領域を大きくでき、光源20から遠い位置まで効果的に光を伝達できる。さらに、内導光板29から拡散し屈折層33を介して外導光板28に達した光の大半は、その内部で繰り返し屈折しながら、光源20から遠い位置まで光を伝達できる。従って、本発明によれば、光源20から遠く離れた反射面32への到達光量を増加して、表示パネル25の広い範囲にわたって明確な発光表示を行える。
【0015】
先に説明したように、屈折層33は内外の各導光板28・29に比べて屈折率が低い物質で形成するか、両導光板28・29間に微小隙間を設けて、この隙間を充たす空気層を屈折層33にすると、例えば屈折層33を別途形成して内導光板29に貼り付けるような場合に比べて、部品数を削減できる分だけコストを削減できる。屈折層33を固体や液体等で形成する場合に比べて、屈折率が低い屈折層33を容易に構成できる点でも有利である。
【0016】
反射面32は、内外の導光板28・29の肉壁内であればどこにでも形成できるが、屈折層33に臨む板面に形成しておけば、反射面32で反射された光が媒質の境界において再屈折する割合を多くでき、とくに外導光板29の板面に反射面32を設ける場合には、他の場合に比べて個々の反射面32における反射光量を増加でき、より効果的な発光表示を行える。
【0017】
本体ケース1の内外に光源20と表示パネル25とを分離配置し、光源20からの放射光を中間導体26を介してケース外の表示パネル25へ伝達する形態の発光表示装置によれば、光源20と表示パネル25とを本体ケース1の内外に個別に組むことができるので、組み付け作業性が向上し、本体ケース1を防水仕様とする場合にも、防水構造を簡素化できる。つまり、中間導光体26の一部が本体ケース1の壁面を内外に貫通するように設けてあるので、その貫通部の構造やシール部構造を単純化できる。例えば水洗い可能な電気かみそりに、発光表示装置を適用する場合に、本体ケース1の防水構造を簡素化できることになる。
【0018】
上記の中間導光体26を内導光体28とは別の独立部品で形成すると、中間導光体26を本体ケース1に予め組み付けておくことができるので、さらに組み立てを容易化できる。中間導光体26を本体ケース1に対して溶着固定する場合には、その取り付けを行うだけでシールも同時に行える。
【0019】
内外導光体28・29の少なくともいずれか一方の板面に微小梨地面52を形成すると、微小梨地面52において屈折する光の透過量が減少し、さらに、万遍なく拡散させて、その分だけ光源20から遠く離れた部分まで光を到達させることができる。
【0020】
一体化された内外導光体28・29を利用して、そこにスイッチ19用の切換ボタン30と、ロック具31を組んだ発光表示装置によれば、切換ボタン30およびロック具31と内外導光体28・29とを一個のユニット部品化でき、その取り扱いや組み立てが容易に行える。本体ケース1の壁面を貫通する部材を切換ボタン30の軸部36のみに限ることができるので、本体ケース1を防水仕様とする場合の防水構造を簡素化できる。
【0021】
反射面32を内導光板29へ向かって膨出する一群の連続突弧面で形成した表示パネル25によれば、各反射面32における表示光を高輝度部部分から低輝度部分へと反射光量が漸減するぼかし模様状に表示して、独特の発光表示を行え、その分だけ表示効果を高め、使用者の注意力を喚起し易い点で有利である。
【0022】
【実施例】
図1ないし図7はこの発明の発光表示装置を水洗い式の電気かみそりに適用した実施例を示す。図2において電気かみそりは、上面および下面が開口する筒状の本体ケース1と、本体ケース1に対して上面の開口から差し込み装填されるかみそりユニット2と、下面側のケース開口を塞ぐ底ケース3と、本体ケース1の前外面に配置される前面パネル4および発光表示装置5と、ケース後面の上下に配置されるきわぞり刃ユニット6および切換ノブ7と、ケース一側に配置される首振りロック用のロックノブ8などを備えている。
【0023】
かみそりユニット2は、モータ10、二次電池11、および回路基板12などの電気部品を集約配置したシャーシユニット13と、その上部に設けられるヘッドユニット14と、シャーシユニット13の上部に配置した防水シール15などで構成する。ヘッドユニット14には、前後一対の回転内刃16と、外刃17、およびモータ動力を回転内刃16や先のきわぞり刃ユニット6へ伝える伝動機構が設けられる。回路基板12の前外面の上方には、モータ起動用のスイッチ19が配置され、同基板12の下方には発光表示装置5用の発光ダイオード(光源)20と、充電状態表示用のチップ型の発光ダイオード21とが配置してある。かみそりユニット2を本体ケース1に組み付けた状態において、防水シール15は本体ケース1の内面に密接してケース内を水密に保持する。図示していないが、モータ10の出力軸まわりにも専用の防水シールを設けてある。
【0024】
底ケース3には充電用のコネクターを設けてあり、底ケース3を防水シール23を介して本体ケース1に下面から組み、さらに底ケース3とシャーシユニット13とをビスで締結することにより、本体ケース1の下面側開口を水密に保持している。底ケース3の前端にはポケット24を設けてあり、このポケット24に前面パネル4の下端が係合装着されている。
【0025】
モータ10が起動状態であることを表示し、さらに電池容量を表示するために発光表示装置5を有し、さらに充電時あるいは交流電源での使用状態であることを表示するために充電表示を有する。発光表示装置5は、本体ケース1の前外面に配置される縦長の表示パネル25と、本体ケース1内に収容される前述の発光ダイオード20と、発光ダイオード20の放射光を表示パネル25へ導入案内する中間導光体26とで構成する。
【0026】
表示パネル25は、それぞれ透明プラスチック材で形成される外面側の外導光体28と、その内面に隣接配置される内導光体29とで内外二重に構成し、内導光体29の成形時に、予め成形しておいた外導光体28をインサート固定して一体化してある。この表示パネル25を利用して、スイッチ19をオン・オフ操作する切換ボタン30と、切換ボタン30の切り換え操作を阻止するロック具31とが設けてある。
【0027】
外導光体28は上下に長い帯状のプラスチック成形品からなり、内導光体29との接合面側に、光を表示パネル25の前外面へ向かって反射する反射面32が形成してある。反射面32は、内導光体29側へ向かって膨出する一群の連続突弧面からなり、外導光体28の下端から上寄りにわたって一様に設けてある。その上下方向の全長は70mm強である。内導光体29は、外導光体28より一回り大きく、しかもややぶ厚い、上下に長い帯状のプラスチック成形品からなり、外導光体28との接合面側に僅かな凹みが設けてある。凹み深さは0.3mmである。この凹みを設けることによって、両導光体28・29間に空気層からなる屈折層33が形成される。
【0028】
中間導光体26は、プリズム部34と、座部35と、軸部36とを一体に形成した透明プラスチック製の成形品からなり、軸部36の突端面が発光ダイオード20の球状端面と対向する状態で、座部35に設けた周回リブを本体ケース1に熱溶着する。熱溶着した部分は、本体ケース1の壁面に通設される、軸部36用の挿通穴の防水シールを兼ねている。表示パネル25を本体ケース1に組み付けた状態において、プリズム部34の出光面37は、内導光体29の下端面の入光面38と上下に隣接して対向している。発光ダイオード20には放射光の漏れを防ぐキャップ39が外嵌装着してある。図1において符号40は、発光ダイオード21の放射光を前面パネル4の外面へと誘導案内する表示ピースであり、この表示ピース40も中間導光体26と同様に透明プラスチック製の成形品からなり、本体ケース1に対して熱溶着されている。
【0029】
切換ボタン30は、ボタン本体30aと、ボタン本体30aに圧嵌連結した軸部30bとからなり、本体ケース1に設けたボス41で、ボタン本体30aおよび軸部30bを出没自在に、しかし回転は不能に案内して、ばね42でケース前外面へ向かって押し出し付勢してある。なお、切換ボタン30は、ボタン本体30aの周面の突起を前面パネル4の内面で受け止めることにより抜け止め保持してある。軸部30bとボス41との間には、防水用のゴムリング43が配置してある。
【0030】
スイッチ19はチップ化された一種のタッチスイッチからなり、軸部30bの内端がスイッチ表面を押圧する毎にオン状態とオフ状態とに交互に切り換わる。このスイッチ19は静電気を受ける場合に誤作動してしまう。こうしたスイッチ19の誤作動を避ける必要上、切換ボタン30はボタン本体30aと軸部30bとに分けて構成し、ボタン本体30aのみに金属メッキを施し、電気かみそりの外観上の体裁を向上している。換言すると、切換ボタン30を一個の部品として形成し、その全体にメッキを施すと、メッキ層に帯電した静電気でスイッチ19の誤作動を招くおそれがあるが、こうした事態を解消するために、さらに軸部分にマスクをかける手間を省くために、切換ボタン30を2部品化し、ボタン本体30aのみにメッキを施している。
【0031】
先に説明したようにスイッチ19は、軸部30bが接当する毎にオン状態とオフ状態に切り換わる。そのため、ひげそり途中に誤って切換ボタン30に触れてしまったような場合に、スイッチ19がオフ状態に切り換わることがある。あるいは、子供のいたずらによって、スイッチ19がオン操作されることもある。こうしたスイッチ19の不必要な切り換わりを阻止するために、ロック具31を設けてある。
【0032】
ロック具31は、外導光体28の上部壁を内外に挟んで配置される外面側のスライドノブ45と内面側の節度ピース46とからなり、上方の待機位置と下方のロック位置とに上下スライド可能に外導光体28で案内支持してある。図6の想像線で示すように、ロック位置におけるスライドノブ45は、その下端のロック片47がボタン本体30aの周壁に設けた係合溝48内へ入り込んで、ボタン本体30aが押し込み操作されるのを阻止する。節度ピース46とスライドノブ45とは、スライドノブ45に設けたピン51を介して同行スライド可能に連結されている。節度ピース46には弾性変形可能な一対の弾性脚49が設けてあり、弾性脚49が外導光板28の内面に設けた節度ピン50を上下に乗り越えて移動することによって、クリック感が得られるようにしてある。
【0033】
次に、発光表示装置5および発光ダイオード21と、電気かみそりの作動モードとの関係を説明する。電気かみそりの作動モードには、待機モードと、DCモードと、ACモードと、充電モードと、デモモードとがある。待機モードは、スイッチ19の入力、あるいはAC入力待ちの状態であって、発光ダイオード20・21はいずれも消灯されて非表示状態になっている。
【0034】
DCモードでは、切換ボタン30を押し込んでスイッチ19がオン操作され、モータ10が起動した状態となる。このとき、充電表示用の発光ダイオード21は消灯している。発光表示装置5の発光ダイオード20は基本的に点灯するが、二次電池11の残りの電池容量に応じて点灯状態が変化する。電池容量が十分にある場合(2.2V以上)には発光ダイオード20は連続して点灯する。しかし、二次電池11の電圧が一定値以下(2.1〜2.2V)になると、発光ダイオード20はゆっくりと点滅して、軽度の警告を発する。さらに電圧が降下して所定値(2.1V)以下になると、発光ダイオード20を急速に点滅させて、速やかに充電すべきであることを表示する。スイッチ19がオフ操作された後も、発光ダイオード20は、一定時間(数秒間)点灯されて、モータ10が停止する直前の二次電池11の電圧状態に応じて、連続点灯し、ゆっくりと点滅し、あるいは急速に点滅して電池状態を表示(残光表示という)したのち消灯する。
【0035】
ACモードでは、AC入力とスイッチ19のオン操作とによって、モータ10が起動し、充電表示用の発光ダイオード21と、発光ダイオード20が点灯される。この場合も、DCモードと同様に二次電池11の電圧状態に応じて、発光ダイオード20の点灯状態を変化させる。スイッチ19がオフ操作された後、残光表示を行う点も同じである。
【0036】
充電モードでは、充電表示用の発光ダイオード21のみが点灯して、AC電源が入力され充電中であることを表示する。充電が完了して二次電池11の電圧が所定値に復帰すると、発光ダイオード21を消灯し、充電回路を遮断して待機モードへ移行する。
【0037】
スイッチ19を一定時間連続してオン(又はオフ)操作すると、デモモードに切り換わる。このデモモードでは、スイッチ19がオン操作されていてもモータ10は停止され、発光表示装置5の発光ダイオード20の点灯状態を連続点灯、ゆっくりした点滅、急速点滅、消灯の順に、一定時間ずつ表示する。このモード状態で再度スイッチ19が切り換わると、デモモードが解除され、待機モードへ移行する。デモモードにおいてAC入力があると、デモモードは解除され、充電モードへ移行して充電を開始する。
【0038】
表示パネル25における、表示光の伝わり方を図7の模式図に示す。発光ダイオード20から放射された光は、中間導光体26のプリズム部34で変向されて、内導光体29の内部へ入る。この入射光の大半は、符号aで示すように内導光体29の内外面において連続山形に反射屈折して上向きに伝わる。このとき、屈折層33と内導光体29との境界面においては、屈折層33の屈折率が内導光体の屈折率より充分に低いので、入射光が境界面で反射屈折する入射角度範囲を大きくできる。従って、中間導光体26から離れた上方へも、入射光を効果的に送ることができる。
【0039】
先の境界面を通り抜けた一部の光は、屈折層33に臨む外導光体28の反射面32において、一部が反射されて屈折層33を上方へ向かって移行する(符号b参照)。反射面32から外導光体28の内部へ入り込んだ光の一部は、そのまま表示パネル25の外へ出るか、反射面32の入射角によっては、外導光体28の前外面において反射屈折しながら、上方へ向かって移行し(符号c)、その間に反射面32で反射され、あるいは反射面32を通りぬけて屈折層33内へ再度入り込む。このように、中間導光体26を介して表示パネル25へ入射した光の大半は、内外の導光板28・29と屈折層33との間で反射屈折を繰り返しながら上方へ案内されるので、上方の反射面32へ到達する光量を増加し、表示パネル25の上下方向の広い範囲にわたって明確な発光表示を行える。
【0040】
各反射面32は内導光板29へ向かって膨出する連続突弧面に形成してある。従って、各突弧面の隣接入隅部分が高輝度に表示され、突弧面の弧頂部に近付くに従って輝度が漸減する。つまりグラディエーション処理を行ったようなぼかし模様状の表示を行える。しかも、この表示は表示パネル25の下端から上端へ向かって階段状に、かつ輝度が徐々に低下するように表示されるので、見る人に幻想的な印象を与えることができ、加えて表示パネル25の全体が点灯し、あるいは点滅するので、高度の注意換気機能を発揮する。
【0041】
上記の実施例では、予め成形しておいた外導光体28を内導光体29の成形時に一体化したが、両導光体28・29を個別に成形して、熱溶着や接着で両者を一体化することができる。その場合には、図8に示すように、内導光板29の屈折層33側の面壁全体を微小梨地面52に形成して、内導光板29に入射した光が微小梨地面52で透過する光量を抑制して、上方への到達光量を増加し、表示パネル25の下方と上方での表示光量の差を小さくできる。
【0042】
図9は中間導光体26の変形例を示す。そこでは、プリズム部34の出光面37の前後幅を拡大して、発光ダイオード20から入射された光を内外双方の導光板28・29に同時に変向入射できるようにした。
【0043】
図10においては、内導光板29の上下中途部に、発光ダイオード20を受け入れる穴53を設けておき、発光ダイオード20の放射光を内導光板29に直接入射できるようにした。また、発光ダイオード20の球状頂部と対向する外導光体28の内面に、反射板54を設けて、放射光が外導光体28を直接透過するのを防止した。このように、発光ダイオード20の放射光は、中間導光体26を介することなく直接入射でき、発光ダイオード20の内導光体29に対する配置位置は、任意に選択できる。
【0044】
反射面32は、図11に示すように外導光板28の外面側へ向かって凹む一群の連続凹弧面で形成することができ、この場合は内導光板29の外導光板28との対向面を平端面に形成して、先の凹弧面と内導光板29との間の空気層を屈折層33とすることができる。なお、反射面32は多角錐状や部分球状の突起で形成することができる。また、内導光体29にも反射面32を設けることができる。
【0045】
上記以外に、屈折層33は空気層以外の透明な固体や液体で形成してもよい。中間導光体26は内導光板29と一体に成形してもよい。内導光板29の厚みを中間導光体26から遠ざかるに従って徐々に厚く形成し、その本体ケース1側の表面に金属メッキを施して、本体ケース1の側へ透過する光を全て反射させることができる。表示パネル25の外形形状は四角形や円形など任意に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発光表示装置の要部の縦断側面図である。
【図2】かみそりユニットを分離した状態での本体ケースの縦断面図である。
【図3】電気かみそりの正面図である。
【図4】発光表示装置の分解斜視図である。
【図5】切換ボタンの周辺構造を示す縦断側面図である。
【図6】ロック具と切換ボタンとの関係を示す表示パネルの要部の背面図である。
【図7】表示パネルにおける光の伝達状態を示す説明図である。
【図8】内導光板の変形例を示す斜視図である。
【図9】中間導光体の変形例を示す断面図である。
【図10】光源の光入射形態の変形例を示す断面図である。
【図11】反射面の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
20 光源(発光ダイオード)
25 表示パネル
26 中間導光体
28 外導光板
29 内導光板
32 反射面
33 屈折層
Claims (6)
- 本体ケース1の外面に臨む状態で配置されて、光源20からの放射光を本体ケース1の外面へ向かって反射誘導する表示パネル25を含み、
表示パネル25が、それぞれ透明材で形成された外面側の外導光体28と、外導光体28の内側に隣接配置される内導光体29とで内外複数層に構成されており、
外導光体28と内導光体29との少なくともいずれか一方に、光源20からの入射光を表示パネル25の外面に向かって反射する反射面32が設けられており、
外導光体28と内導光体29との間に、入射光の拡散を防ぐ屈折層33が設けてある発光表示装置であって、
本体ケース1の内外に光源20と表示パネル25とが、分離して配置されており、
光源20の放射光を少なくとも内導光体29に導入案内する中間導光体26が設けてあり、
中間導光体26が、内導光体29とは別体の独立部品で形成されており、
中間導光体26は、プリズム部34と、座部35と、軸部36とを一体に形成した成形品からなり、
軸部36が光源20と対向する状態且つ本体ケース1の壁面を内外に貫通する状態で設けてあるとともに、座部35の内面が本体ケース1の外面と密着しており、
座部35の外面と内導光体29の内面とが隣接して対向しているとともに、プリズム部34の出光面37と内導光体29の入光面38とが隣接して対向していることを特徴とする発光表示装置。 - 外導光体28と内導光体29との間に小隙間を設けて、屈折層33が該小隙間内の空気層で形成されている請求項1記載の発光表示装置。
- 反射面32が、屈折層33に臨む内外導光体28・29の少なくともいずれか一方の面に形成してある請求項1または2記載の発光表示装置。
- 内外導光体28・29の少なくともいずれか一方の面が、微小梨地面52に形成されている請求項1、2または3記載の発光表示装置。
- 本体ケース1の内部にスイッチ19が設けられており、
一体化された内外導光体28・29に、スイッチ19をオン・オフ操作する切換ボタン30と、切換ボタン30の切り換え操作を阻止するロック具31とが設けられており、
切換ボタン30の軸部30bが本体ケース1の壁面を内外に貫通している請求項1、2、3または4記載の発光表示装置。 - 屈折層33に臨む外導光体28の内面に、反射面32が設けられており、
この反射面32が、内導光体29へ向かって膨出する一群の連続突弧面に形成されている請求項1、2、3、4または5記載の発光表示装置。
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