JP4882987B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読み取り装置に関し、より特定的には、それぞれが異なる色の光を出射する複数の光源を備えた画像読み取り装置に関する。
画像読み取り装置において、カラー画像を読み取る方式として、カラーフィルタ方式と光源切り替え方式との2種類の方式が存在する。カラーフィルタ方式は、R(赤色)G(緑色)B(青色)のそれぞれ光を透過する複数のフィルターを撮影素子に設け、原稿に対して白色光を照射し、該原稿からの反射光により画像を撮影する方式である。一方、光源切り替え方式は、赤色の光を出射する光源、緑色の光を出射する光源及び青色の光を出射する光源を設け、それぞれの光源により赤色・緑色・青色の光を原稿に対して順次照射し、該原稿からの反射光により画像を撮影する方式である。光源切り替え方式は、一般的に、低価格のCIS(コンタクトイメージセンサ)方式の画像読み取り装置に適用されている。
ここで、前記光源切り替え方式では、以下に図面を用いて説明するように、読み取った画像において色ずれが発生するという問題がある。図9は、光源切り替え方式により読み取った画像に色ずれが発生することを説明するための説明図である。図9には、原稿Pとスライダー101が記載されている。以下では、スライダー101が移動する方向を副走査方向と呼び、副走査方向に垂直であって、原稿Pと平行な方向を主走査方向と呼ぶ。
原稿Pには、読み取られるべき画像が印刷されている。また、スライダー101は、図9では省略されているが、赤色・緑色・青色のそれぞれの光を出射する複数の光源、等倍レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)を含んでいる。該スライダー101は、図9に示すように、副走査方向に等速vで移動しながら原稿Pの画像を読み取る。具体的には、スライダー101は、等速vで移動しながら、原稿Pに赤色・緑色・青色の光を順次照射する。CCDは、赤色・緑色・青色の一ライン分の画像を順次撮影する。
しかしながら、光源切り替え方式の画像読み取り装置では、スライダー101が等速vで移動しながら、赤色・緑色・青色の順に一ラインずつ画像が撮影される。そのため、赤色の画像が撮影される撮影位置RLと緑色の画像が撮影される撮影位置GLと青色の画像が撮影される撮影位置BLとが、図9に示すように、1/3画素ずつずれてしまう。その結果、画像読み取り装置によって読み取られた画像に色ずれが発生してしまう。
ところで、特許文献1には、読取り面が湾曲した原稿やしわのある原稿の画像を読み取るための画像読取り装置が記載されている。該画像読取り装置では、液体レンズの焦点を、原稿の読取り面に一致させている。しかしながら、特許文献1には、色ずれを解消するための画像読み取り装置は記載されていない。
特開2006−254132号公報
そこで、本発明の目的は、複数の色の光を順次照射してカラー画像を読み取る画像読み取り装置であって、読み取った画像に色ずれが発生することを抑制できる画像読み取り装置を提供することである。
本発明は、画像読み取り装置において、原稿面に沿って所定方向に移動するスライダーと、前記スライダーに搭載されると共に、該スライダーの移動中に、それぞれが異なる色の光を前記原稿に対して順次照射する複数の光源と、前記スライダーが前記所定方向において上流側から第2の撮影位置第1の撮影位置及び第3の撮影位置に位置する場合に、前記原稿において反射した光により、該原稿の画像を撮影する撮影手段と、前記原稿において反射した光の光路を変化させる光路変化手段と、を備え、前記光路変化手段は、第1の液体及び第2の液体を含む液体レンズであって、該第1の液体と該第2の液体との界面の形状が、エレクトロウエッティング現象により変形することによって、前記光路が変化する液体レンズであり、前記光路変化手段は、前記スライダーが前記第2の撮影位置に位置する場合において、前記原稿において反射した光の前記光路を該所定方向の流側に移動させると共に、前記スライダーが前記第3の撮影位置に位置する場合において、前記原稿において反射した光の該光路を該所定方向の流側に移動させること、を特徴とする。
本発明によれば、第1の撮影位置よりも上流側にスライダーが位置している場合には、光路変化手段が原稿で反射した光の光路を上流側に移動させ、第1の撮影位置よりも下流側が位置している場合には、光路変化手段が原稿で反射した光の光路を下流側に移動させている。そのため、第1の撮影位置よりも上流側にスライダーが位置している場合であっても、撮影手段には、原稿の第1の撮影位置において反射した光が入射するようになる。また、第1の撮影位置よりも下流側にスライダーが位置している場合であっても、撮影手段には、原稿の第1の撮影位置において反射した光が入射するようになる。これにより、撮影手段に入射する光は、複数の光源のいずれが点灯した場合においても、原稿の略同じ位置で反射した光となる。その結果、画像読み取り装置において色ずれが発生することが抑制される。
本発明において、前記第1の撮影位置は、前記所定方向に等間隔に複数並んでおり、前記第2の撮影位置及び前記第3の撮影位置は、前記各第1の撮影位置の間に複数並んでいてもよい。
本発明において、前記光路変化手段は、前記第1の液体及び前記第2の液体に電圧を印加するための第1の電極及び第2の電極を、更に含み、前記界面は、前記第1の電極と前記第2の電極とにそれぞれ異なる電圧が印加されることにより、前記液体レンズの光軸に対して非対称な形状に変形してもよい。
本発明において、前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記原稿において反射した光の光路を挟むように配置されていてもよい。
以下に、本発明の一実施形態に係る画像読み取り装置について、図面を参照しながら説明する。
(画像読み取り装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像読み取り装置10の側面図である。図2は、画像読み取り装置10に搭載されたスライダー16内部の斜視図である。
画像読み取り装置10は、原稿Pに光を照射して、原稿Pから反射してきた光を受光することにより、原稿Pの画像を読み取る装置であって、図1に示すように、画像読み取り装置本体12、プラテンガラス14、スライダー16及び制御部32を備える。該画像読み取り装置10は、所謂、コンタクトイメージセンサ方式と呼ばれる読み取り方式が採用された装置である。以下では、スライダー16の移動方向を副走査方向(x軸方向)と定義し、副走査方向に直交し、原稿Pに平行な方向を主走査方向(y軸方向)と定義する。
画像読み取り装置本体12は、画像読み取り装置10の筐体であり、その内部にスライダー16及び制御部32を格納している。更に、画像読み取り装置本体12の上面は、開口しており、開口にはプラテンガラス14が嵌め込まれている。プラテンガラス14は、透明なガラス又は樹脂により作成され、その上面に原稿Pが載置される。
スライダー16は、図1の矢印の方向に原稿P面に沿って一定の速度で移動して、原稿Pの画像を読み取り、スライダー本体18、光源20R,20G,20B、導光板22、等倍レンズ24、受光素子26、液体レンズ28及び基板30を含む。スライダー本体18は、スライダー16の筐体であり、その内部に光源20R,20G,20B、導光板22、等倍レンズ24、受光素子26、液体レンズ28及び基板30を格納している。更に、スライダー本体18の上面は開口している。
光源20R,20G,20Bは、例えばLED(Light Emitting Diode)により構成され、スライダー16に搭載される。具体的には、光源20R,20G,20Bは、図2に示すように、y軸方向に延びる導光板22の片端に取り付けられている。なお、光源20R,20G,20Bは、導光板22の両端に設けられていてもよい。光源20R,20G,20Bは、それぞれが異なる色の光を原稿Pに対して順次照射する光源として機能する。具体的には、光源20Rは、赤色の光を原稿Pに照射する。光源20Gは、緑色の光を原稿Pに照射する。光源20Bは、青色の光を原稿Pに照射する。
導光板22は、図2に示すように、y軸方向に長手方向を有する形状を有し、片端から入射してくる光を原稿P側へと導く。この際、導光板22は、原稿Pに照射する光に輝度むらが発生しないように、導光板22内において光を拡散させる。
導光板22から出射した光は、プラテンガラス14を通過し、原稿Pを照射する。更に、導光板22から出射した光は、原稿Pにおいて反射し、等倍レンズ24に入射する。等倍レンズ24は、図2に示すように、y軸方向に長手方向を有する形状を有し、原稿Pにおいて反射した光を、受光素子26の受光面上に等倍で結像させる光学素子である。
受光素子26は、原稿Pにおいて反射した光により、原稿Pの画像を撮影する撮影手段として機能する。該受光素子26は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)により構成され、入射してきた光の強度に応じた電気信号を生成する素子である。本実施形態では、受光素子26は、原稿Pで反射した光を受光し、該光の強度に応じた電気信号を生成する。該受光素子26は、図2に示すように、y軸方向に長手方向を有する形状を有し、x軸方向には1画素分の幅を有する。すなわち、受光素子26では、y軸方向に延びるように画素が1列に並んでいる。
液体レンズ28は、等倍レンズ24と受光素子26との間に設けられ、原稿Pにおいて反射した光の光路を、変化させる役割を果たす。具体的には、液体レンズ28は、原稿Pにおいて反射した光の光路を、スライダー16の進行方向(x軸方向)の上流側又は下流側に移動させる。該液体レンズ28は、図2に示すように、y軸方向に長手方向を有する形状を有する。これにより、等倍レンズ24、液体レンズ28及び受光素子26が、上からこの順に互いに平行となるように配置される。
基板30は、光源20R,20G,20B、受光素子26及び液体レンズ28の動作を制御するための回路基板である。制御部32は、例えば、CPUにより構成され、光源20R,20G,20B、受光素子26及び液体レンズ28の動作を制御する。以上に示す構成により、画像読み取り装置10は、原稿Pの画像を読み取る。
(液体レンズの構成)
次に、液体レンズ28の構成について図面を参照しながら説明する。図3及び図5は、液体レンズ28の光軸と平行な面における断面構造図である。図4は、図3の液体レンズ28のCの部分の拡大図である。
図2に示すように、液体レンズ28は、導電性液体40、絶縁性液体42、透明板44,46、電極48R,48L、絶縁膜50R,50L及び電極52R,52Lを含む。該液体レンズ28は、導電性液体40と絶縁性液体42との界面Sの形状を、エレクトロウエッティング現象により変形させることができるものである。具体的には、電極48R,48L,52R,52Lに対して電圧が印加されると、界面Sは、図2(b)に示す状態から、図2(a)に示す状態へと変形する。
透明板44,46は、透明な樹脂又はガラスにより構成され、互いに平行に所定の隙間を残して配置される。この隙間には、導電性液体40と絶縁性液体42とが封入される。
導電性液体40は、無機塩の水溶液や、有機液体など、それ自身が導電性を有するもの、或いはイオン性成分を付加することによって導電性とされた液体である。絶縁性液体42は、導電性液体40とは異なる屈折率を有し、導電性液体40と混合しない液体である。そのため、導電性液体40と絶縁性液体42とは、互いに分離した状態となっており、界面Sを形成している。これにより、導電性液体40と絶縁性液体42とはレンズを構成している。なお、導電性液体40の屈折率の方が、絶縁性液体42の屈折率よりも小さいことが好ましい。
電極48R,48Lは、導電性液体40と接触するように、透明板44上に設けられる。具体的には、電極48R,48Lは、原稿Pにおいて反射した光の光路を挟んで対向し、図2において、y軸方向に延びるように形成されている。電極52R,52Lはそれぞれ、透明板46と電極48R,48Lとの間に設けられる。具体的には、電極52R,52Lは、原稿Pにおいて反射した光の光路を挟んで対向し、図2において、y軸方向に延びるように形成されている。
絶縁膜50R,50Lはそれぞれ、電極52R,52Lを覆うように形成される。具体的には、絶縁膜50R,50Lはそれぞれ、電極48R,48Lと電極52R,52Lとの間に形成されて該電極48R,48Lと電極52R,52Lとを絶縁すると共に、電極52R,52Lの内周面に形成されて電極52R,52Lと導電性液体40及び絶縁性液体42とが接触しないようにしている。電極48R,48Lと電極52R,52Lとの間には、液体レンズ28の駆動時において、電圧が印加される。そして、電極48Rと電極48Lとが別々に設けられ、電極52Rと電極52Lとが別々に設けられることにより、電極48Rと電極52Rとの間に印加される電圧と、電極48Lと電極52Lとの間に印加される電圧とを独立して制御することが可能となる。
以上のように構成された液体レンズ28について、以下に、その動作原理について図4を参照しながら説明する。図4は、図3の液体レンズ28のCの部分の拡大図である。図4(a)は、電圧が印加されていない状態での液体レンズ28(図3(b)に対応)のCの部分の拡大図であり、図4(b)は、電圧が印加された状態での液体レンズ28(図3(a)に対応)のCの部分の拡大図である。以下の説明では、個別の電極48R,48L、絶縁膜50R,50L及び電極52R,52Lを指す場合には、電極48R,48L、絶縁膜50R,50L及び電極52R,52Lと記載し、電極48R,48L、絶縁膜50R,50L及び電極52R,52Lを総称する場合には、電極48、絶縁膜50及び電極52と記載する。
まず、導電性液体40と絶縁性液体42との間の界面張力を界面張力γ12とし、絶縁膜50と導電性液体40との間の界面張力を界面張力γ31とし、絶縁性液体42と絶縁膜50との間の界面張力を界面張力γ23と定義する。図4(a)に示すように、電極48と電極52との間に電圧が印加されていない場合には、界面張力γ12と界面張力γ23と界面張力γ31とは、互いに釣り合っており、界面Sと絶縁膜50とが角θ1の角度をなしている。このとき、角θ1と界面張力γ12と界面張力γ23と界面張力γ31との間には、ヤングの方程式により、式(1)の関係が成立する。
Figure 0004882987
ここで、電極48と電極52とに電圧を印加すると、例えば、図4(b)に示すように、絶縁膜50と導電性液体40との境界には、プラスの電荷が現れる。一方、絶縁膜50と電極52との境界には、マイナスの電荷が現れる。これにより、電荷による圧力Πが、絶縁性液体42と絶縁膜50との間に、界面張力γ23と同じ方向に発生する。この圧力Πは、式(2)のように示される。
Figure 0004882987
なお、εは絶縁膜50の誘電率であり、ε0は真空の誘電率であり、eは絶縁膜50の厚さであり、Vは電極48と電極52との間の電圧である。
圧力Πが発生することにより、界面Sと絶縁膜50とは、角θ1よりも大きな角θ2の角度をなすようになる。例えば、電極48Rと電極52Rとの間及び電極48Lと電極52Lとの間の両方に、電圧が印加された場合には、液体レンズ28の界面Sは、図3(a)に示すように、湾曲する。この角θ2は、式(3)のように示される。
Figure 0004882987
以上のように、電極48と電極52との間に印加する電圧を変化させることにより、界面Sと絶縁膜50とのなす角度が変化することがわかる。そして、界面Sと絶縁膜50とのなす角度が変化することにより、電極48Rと電極52Rとの間及び電極48Lと電極52Lの間の両方に電圧が印加された状態では、図3(a)に示すように、界面Sが湾曲して、焦点距離が相対的に短くなる。また、電極48Rと電極52Rとの間及び電極48Lと電極52Lとの間の両方に電圧が印加されていない状態では、図3(b)に示すように、界面Sが平坦状になり、焦点距離が相対的に長くなる。
更に、電極48Rと電極52Rとの間及び電極48Lと電極52Lとの間に異なる電圧が印加されることにより、界面Sは、液体レンズ28の光軸に対して非対称な形状に変形する。具体的には、電極48Rと電極52Rとの間にのみ電圧が印加された状態では、図5(a)に示すように、界面Sは、電極52L側から電極52R側へと行くにしたがって下がるように傾斜する。この場合、液体レンズ28に入射する光の光路は、図5(a)に示すように、電極52R側から電極52L側へと移動させられる。
一方、電極48Lと電極52Lとの間にのみ電圧が印加された状態では、図5(b)に示すように、界面Sは、電極52R側から電極52L側へと行くにしたがって下がるように傾斜する。この場合、液体レンズ28に入射する光の光路は、図5(b)に示すように、電極52L側から電極52R側へと移動させられる。
(画像読み取り装置の動作)
以下に、画像読み取り装置10の動作について図面を参照しながら説明する。図6及び図7は、画像読み取り装置10の側面図である。図6では、図1の画像読み取り装置10よりもスライダー16が1/3画素分だけx軸方向の上流側に位置している。図7では、図1の画像読み取り装置10よりもスライダー16が1/3画素分だけx軸方向の下流側に位置している。図6及び図7では、理解の容易のために、スライダー16の移動量を通常よりも大きく記載した。
画像読み取り装置10では、スライダー16が図9に示す撮影位置RL,GL,BLのそれぞれに位置する場合に、光源20R,20G,20Bが原稿Pに対して光を照射する。そして、受光素子26は、各光源20R,20G,20Bが光を照射するタイミングで原稿Pの一ライン分の画像の撮影を行う。この際、画像読み取り装置10では、液体レンズ28が、原稿Pにおいて反射した光の光路をx軸方向の上流側又は下流側に移動させている。ここで、スライダー16が撮影位置RL,GL,BLに位置するとは、原稿Pの撮影位置RL,GL,BLで反射した光が、図3(b)に示す状態の液体レンズ28を通過して受光素子26に入射するときのスライダー16の位置を指す。また、スライダー16は等速で移動するので、撮影位置GLは、図9に示すように、x軸方向に等間隔に複数並んでいる。撮影位置RLは、撮影位置GLの上流側に該撮影位置GLに対応するように位置している。撮影位置BLは、撮影位置GLの下流側に該撮影位置BLに対応するように位置している。
以下に、画像読み取り装置10の動作について詳しく説明する。図8は、画像読み取り装置10の動作信号の波形図である。図8(a)は、光源20Rの駆動信号LEDRを示した図である。図8(b)は、光源20Gの駆動信号LEDGを示した図である。図8(c)は、光源20Bの駆動信号LEDBを示した図である。図8(a)〜図8(c)では、駆動信号LEDR,LEDG,LEDBがローレベルのときに光源20R,20G,20Bが消灯し、駆動信号LEDR,LEDG,LEDBがハイレベルのときに光源20R,20G,20Bが点灯する。図8(d)は、制御部32が生成する駆動信号SPを示した図である。図8(e)は、電極48Lと電極52Lとの間に印加される駆動信号SigLを示した図である。図8(f)は、電極48Rと電極52Rとの間に印加される駆動信号SigRを示した図である。
制御部32は、駆動信号SPをハイレベルに立ち上げて、基板30に出力すると共に、駆動信号SigLをローレベルに立ち下げ、駆動信号SigRをハイレベルに立ち上げる(時刻t1)。これにより、図5(a)に示すように、液体レンズ28の界面Sは、電極52L側から電極52R側へと行くにしたがって下がるように傾斜する。時刻t1から所定時間経過後に、制御部32は、駆動信号LEDRをローレベルに立ち下げる。これにより、光源20Rは、赤色の光を原稿Pに照射する(時刻t2)。この時刻t2において、スライダー16は、図6に示すように、撮影位置GLよりもx軸方向の上流側に位置する撮影位置RLに位置している。更に、時刻t2において、液体レンズ28は、原稿Pで反射した光の光路をx軸方向の上流側に移動させている。その結果、受光素子26には、原稿Pの撮影位置GLで反射した光が受光素子26に入射するようになる。
時刻t2から所定の時間だけ、光源20Rは、点灯している。そこで、受光素子26は、光源20Rが点灯している期間中に、原稿Pの撮影位置GLにおける一ライン分の赤色の画像を撮影する。
次に、制御部32は、駆動信号SPをハイレベルに立ち上げて、基板30に出力すると共に、駆動信号SigRをローレベルに立ち下げる(時刻t3)。このとき、受光素子26は、一ライン分の赤色の画像信号を制御部32に出力する。更に、図3(b)に示すように、液体レンズ28の界面Sは、平坦状になる。時刻t3から所定時間経過後に、制御部32は、駆動信号LEDGをローレベルに立ち下げる。これにより、光源20Gは、緑色の光を原稿Pに照射する(時刻t4)。この時刻t4において、スライダー16は、図1に示すように、撮影位置GLに位置している。液体レンズ28は、原稿Pで反射した光の光路を移動させないので、受光素子26には、原稿Pの撮影位置GLで反射した光が入射する。
時刻t4から所定の時間だけ、光源20Gは、点灯している。そこで、受光素子26は、光源20Gが点灯している期間中に、原稿Pの撮影位置GLにおける一ライン分の緑色の画像を撮影する。
制御部32は、駆動信号SPをハイレベルに立ち上げて、基板30に出力すると共に、駆動信号SigLをハイレベルに立ち上げる(時刻t5)。このとき、受光素子26は、一ライン分の緑色の画像信号を制御部32に出力する。更に、図5(b)に示すように、液体レンズ28の界面Sは、電極52R側から電極52L側へと行くにしたがって下がるように傾斜する。時刻t5から所定時間経過後に、制御部32は、駆動信号LEDBをローレベルに立ち下げる。これにより、光源20Bは、青色の光を原稿Pに照射する(時刻t6)。この時刻t6において、スライダー16は、図7に示すように、撮影位置GLよりもx軸方向の下流側に位置する撮影位置BLに位置している。更に、時刻t6において、液体レンズ28は、原稿Pで反射した光の光路をx軸方向の下流側に移動させている。その結果、受光素子26には、原稿Pの撮影位置GLで反射した光が受光素子26に入射するようになる。
時刻t6から所定の時間だけ、光源20Bは、点灯している。そこで、受光素子26は、光源20Bが点灯している期間中に、原稿Pの撮影位置GLにおける一ライン分の青色の画像を撮影する。この後、制御部32は、駆動信号SPをハイレベルに立ち上げて、基板30に出力する(時刻t7)。このとき、受光素子26は、一ライン分の青色の画像信号を制御部32に出力する。以上のような時刻t1〜時刻t7の動作により、制御部32は、赤色の画像データ、緑色の画像データ及び青色の画像データをそれぞれ一ライン分ずつ得る。更に、スライダー16が原稿P面に沿って移動している間、時刻t1〜時刻t7の動作が繰り返されることにより、制御部32は、原稿Pの画像データを取得する。
(効果)
画像読み取り装置10によれば、撮影位置GLよりも上流側にスライダー16が位置している場合には、液体レンズ28が原稿Pで反射した光の光路を上流側に移動させ、撮影位置GLよりも下流側にスライダー16が位置している場合には、液体レンズ28が原稿Pで反射した光の光路を下流側に移動させている。そのため、撮影位置GLよりも上流側にスライダー16が位置している場合であっても、受光素子26には、原稿Pの撮影位置GLにおいて反射した光が入射するようになる。また、撮影位置GLよりも下流側にスライダー16が位置している場合であっても、受光素子26には、原稿Pの撮影位置GLにおいて反射した光が入射するようになる。これにより、受光素子26に入射する光は、光源20R,20G,20Bのいずれが点灯した場合においても、原稿Pの同じ位置で反射した光となる。その結果、画像読み取り装置10において色ずれが発生することが抑制される。
(その他の実施形態)
なお、本発明に係る画像読み取り装置10は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で変更することができる。例えば、液体レンズ28は、図2に示すように、一つの細長い形状のものに限らない。例えば、小さな液体レンズ28がy軸方向に複数並んでいてもよい。この場合、各液体レンズ28に、電極48と電極52とが設けられていることが好ましい。これにより、各液体レンズ28を独立して制御することが可能となり、y軸方向の位置に応じて、色ずれ量を制御することが可能となる。更に、不要な液体レンズ28については、駆動させずに済むので、画像読み取り装置10の低消費電力化を図ることが可能となる。
また、前記画像読み取り装置10では、光源として3つの光源20R,20G,20Bが用いられているが、光源の数はこれに限らない。光源は、少なくとも複数設けられていればよい。
また、前記画像読み取り装置10では、光路変化手段として液体レンズ28が用いられているが、該光路変化手段はこれに限らない。例えば、液体レンズ28の代わりに、ガラス板等の透明板が等倍レンズ24と受光素子26との間に設けられてもよい。そして、この透明板の傾きが変化させられることにより、原稿Pで反射した光の光路が変化させられる。
本発明の一実施形態に係る画像読み取り装置の側面図である。 画像読み取り装置に搭載されたスライダー内部の斜視図である。 液体レンズの光軸と平行な面における断面構造図である。 図3の液体レンズのCの部分の拡大図である。 液体レンズの光軸と平行な面における断面構造図である。 画像読み取り装置の側面図である。 画像読み取り装置の側面図である。 画像読み取り装置の動作信号の波形図である。 光源切り替え方式により読み取った画像に色ずれが発生することを説明するための説明図である。
符号の説明
10 画像読み取り装置
12 画像読み取り装置本体
14 プラテンガラス
16 スライダー
18 スライダー本体
20R,20G,20B 光源
22 導光板
24 等倍レンズ
26 受光素子
28 液体レンズ
30 基板
32 制御部
40 導電性液体
42 絶縁性液体
48,48L,48R,52,52L,52R 電極
RL,GL,BL 撮影位置
P 原稿
S 界面

Claims (4)

  1. 原稿面に沿って所定方向に移動するスライダーと、
    前記スライダーに搭載されると共に、該スライダーの移動中に、それぞれが異なる色の光を前記原稿に対して順次照射する複数の光源と、
    前記スライダーが前記所定方向において上流側から第2の撮影位置第1の撮影位置及び第3の撮影位置に位置する場合に、前記原稿において反射した光により、該原稿の画像を撮影する撮影手段と、
    前記原稿において反射した光の光路を変化させる光路変化手段と、
    を備え、
    前記光路変化手段は、第1の液体及び第2の液体を含む液体レンズであって、該第1の液体と該第2の液体との界面の形状が、エレクトロウエッティング現象により変形することによって、前記光路が変化する液体レンズであり、
    記光路変化手段は、前記スライダーが前記第2の撮影位置に位置する場合において、前記原稿において反射した光の前記光路を該所定方向の流側に移動させると共に、前記スライダーが前記第3の撮影位置に位置する場合において、前記原稿において反射した光の該光路を該所定方向の流側に移動させること、
    を特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記第1の撮影位置は、前記所定方向に等間隔に複数並んでおり、
    前記第2の撮影位置及び前記第3の撮影位置は、前記各第1の撮影位置の間に複数並んでいること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記光路変化手段は、
    前記第1の液体及び前記第2の液体に電圧を印加するための第1の電極及び第2の電極を、
    更に含み、
    前記界面は、前記第1の電極と前記第2の電極とにそれぞれ異なる電圧が印加されることにより、前記液体レンズの光軸に対して非対称な形状に変形すること、
    を特徴とする請求項に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記原稿において反射した光の光路を挟むように配置されていること、
    を特徴とする請求項に記載の画像読み取り装置。
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