JP4882861B2 - 再生装置、管理情報取得方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク等の記録媒体に対する少なくとも再生を行う再生装置と、上記記録媒体から最新の管理情報を取得するための管理情報取得方法とに関する。
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disc),MD(Mini-Disc),DVD(Digital Versatile Disc)などの、光ディスク(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。光ディスクとは、金属薄板をプラスチックで保護した円盤に、レーザ光を照射し、その反射光の変化で信号を読み取る記録メディアの総称である。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどで知られているようにユーザデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:登録商標)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
例えばこの高密度ディスクでは、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)とNAが0.85の対物レンズの組み合わせという条件下でデータ記録再生を行うとし、トラックピッチ0.32μm、線密度0.12μm/bitで、64KB(キロバイト)のデータブロックを1つの記録再生単位として、フォーマット効率約82%としたとき、直系12cmのディスクに23.3GB(ギガバイト)程度の容量を記録再生できる。
このような高密度ディスクにおいても、ライトワンス型や書換可能型が開発されている。
ここで、ブルーレイディスクとして、例えば追記のみが可能とされたBD−R(Blu-ray Disc Recordable)では、データの記録構造やディスクの欠陥情報を管理するため、管理情報であるTDMS(Temporary Disc Management Structure)をもち、そのTDMSをディスク上の所定位置に設けられている管理情報記録領域としてのTDMA(Temporary Disc Management Area)に追記していくよう定められている。最後に追記されたTDMSが、最新の(つまり有効な)TDMSである(図5を参照)。
このTDMAは、ディスク内周のリードイン領域やデータ領域に複数個設けられ、それぞれTDMAn(n=0、1、2、……)のように通し番号が付せられている。そして、このTDMAはTDMA0、TDMA1、TDMA2、……のように番号順に使用するとともに、各TDMAに対してTDMSを先頭から順に連続して記録するよう定められている。
ここで、上記のようにしてTDMA内に対して順次追記されいくTDMSとしては、その内部において、SRRI(Sequential Recording Range Information:ユーザデータエリア内のデータの記録構造についての管理情報)と、必要に応じてTDFL(Temporary Defect List:ディスク上の欠陥についての管理情報)とを格納するものとなる(例えば図6(c)を参照)。さらに、このTDMS内には、その最終セクタに対し、これらTDFL、SRRIの最新情報(つまり最後に記録された情報)の記録位置を指し示すためのポインタ情報として、TDDS(Temporary Disc Definition Structure)が格納されることになる。
このようなTDMSの構造から、ドライブ装置側においてディスク上に記録された最新の管理情報(SRRIやTDFL)を取得するにあたっては、まずはTDMAにおいて最後に記録されている最新のTDMSについて、その最終セクタにある上記TDDSを読み出すようにされている。そして、このように読み出したTDDS内のポインタ情報により指し示される位置からデータを読み出すことで、最新の管理情報を取得することができる。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開2006−85859号公報 特開2006−114107号公報
上記のようにして、従来においては、TDDSの情報から最新のTDFL、SRRIを取得するのにあたり、まずはTDDSの読み出しを行うものとし、その上で、そこに格納されるポインタ情報に基づき読み出しを行うようにされている。
しかしながら、このような従来手法によると、TDDSを読み出すためのシーク動作を行った後に、再度このTDDS内のポインタ情報に基づく読み出しのためのシーク動作を要するものとなっており、この点で最新の管理情報取得までに相応の時間を要するものとなっている。
そこで、本発明では最新の管理情報取得までの動作の迅速化を図るべく、再生装置として以下のように構成することとした。
つまり、本発明の再生装置は、ユーザデータの記録が可能なユーザデータ記録領域と、上記ユーザデータ記録領域に対するデータ記録に応じて更新されるべき一時的な管理情報を格納可能とされ且つその最終位置に上記一時的な管理情報の記録位置を示すポインタ情報が格納される一時管理情報ユニットが、上記一時的な管理情報の更新に応じて順次記録される一時管理情報ユニット記録領域と、が設けられている記録媒体に対して、少なくとも再生を行う再生装置であって、上記記録媒体に対する読み出しを行う読み出し手段を備える。
また、上記記録媒体に対して最後に記録された最新の上記一時的な管理情報を取得するための制御を行う制御手段として、
上記一時管理情報ユニット記録領域内の最後に記録される上記一時管理情報ユニット内の上記ポインタ情報を読み出す際に、当該ポインタ情報の含まれる区間よりも前側の所要位置からデータ読み出しが実行されるように上記読み出し手段を制御する読み出し制御処理と、
上記読み出し制御処理に応じて読み出されたデータ内から上記ポインタ情報により指し示される上記一時的な管理情報を取得するための処理を実行する情報取得処理と、を実行する制御手段を備えるものである。
上記本発明としても、上述したBD−Rのように、ユーザデータの記録が可能なユーザデータ記録領域と、上記ユーザデータ記録領域に対するデータ記録に応じて更新されるべき一時的な管理情報を格納可能とされ且つその最終位置に上記一時的な管理情報の記録位置を示すポインタ情報(TDDS)が格納される一時管理情報ユニット(TDMS)が、上記一時的な管理情報の更新に応じて順次記録される一時管理情報ユニット記録領域(TDMA)と、が設けられる記録媒体を想定している。
そして、本発明では、上記記録媒体に対して最後に記録された最新の上記一時的な管理情報を取得するにあたって、上記一時管理情報ユニット記録領域(TDMA)内の最後に記録される上記一時管理情報ユニット(TDMS)内の上記ポインタ情報(TDDS)を読み出す際に、当該ポインタ情報の含まれる区間よりも前側の所要位置からデータ読み出しを実行するものとしている。その上で、このようにして読み出したデータ内から上記ポインタ情報により指し示される上記一時的な管理情報を取得するための処理を行うものとしている。
ここで、一時管理情報ユニット内では、その最終位置に上記ポインタ情報が格納されるので、このようにしてポインタ情報の含まれる区間より前側の所要位置から読み出しを行うものとすれば、上記一時的な管理情報の含まれる区間を予め読み出しておくということが可能となる。すなわち、このようにすることで、上記ポインタ情報と上記一時的な管理情報との取得のために必要な読み出し動作は、最小で1回に抑えることが可能となる。
上記のようにして本発明によれば、最新の管理情報を取得するためのポインタ情報の取得と当該ポインタ情報が指し示す最新の管理情報の取得にあたり必要な読み出し動作の回数を最小で1回に抑えることが可能となり、従来よりも最新管理情報の取得動作の迅速化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。

1.ディスク構造。
2.DMA。
3.TDMA。
3−1 TDMA構造及びTDMSアップデートユニット。
3−2 TDDS。
3−3 TDFL。
3−4 SRR及びSRRI。
3−5 交替領域を用いた交替処理。
3−6 次TDMAへの追記処理。
4.ディスクドライブ装置の構成。
5.従来の管理情報取得処理。
6.本実施の形態の管理情報取得処理。
1.ディスク構造。

まず実施の形態の記録システムで用いる光ディスクについて説明する。この光ディスクは、いわゆるブルーレイディスクと呼ばれる高密度光ディスク方式の範疇におけるライトワンス型ディスクとして実施可能である。
本実施の形態で用いる高密度光ディスクの物理パラメータの一例について説明する。
本例の光ディスクは、ディスクサイズとしては、直径が120mm、ディスク厚は1.2mmとなる。即ちこれらの点では外形的に見ればCD(Compact Disc)方式のディスクや、DVD(Digital Versatile Disc)方式のディスクと同様となる。
そして記録/再生のためのレーザとして、いわゆる青色レーザが用いられ、また光学系が高NA(例えばNA=0.85)とされること、さらには狭トラックピッチ(例えばトラックピッチ=0.32μm)、高線密度(例えば記録線密度0.12μm)を実現することなどで、直径12cmのディスクにおいて、ユーザデータ容量として23G〜25Gバイト程度を実現している。
また、記録層が2層とされたいわゆる2層ディスクも開発されており、2層ディスクの場合、ユーザデータ容量は50Gバイト程度となる。
図1は、ディスク全体のレイアウト(領域構成)を示す。
なお本例のシステムでは、ディスクのフォーマット(初期化)処理により図1のレイアウトが形成される。また、以下では一例として、光ディスクが1層ディスク(SL:Single Layer)である場合を例に説明を行う。
このディスク上の領域としては、内周側からリードインゾーン、データゾーン、リードアウトゾーンが配される。
また、記録・再生に関する領域構成としてみれば。リードインゾーンのうちの最内周側のプリレコーデッド情報領域PICが再生専用領域とされ、リードインゾーンの管理領域からリードアウトゾーンまでが、1回記録可能なライトワンス領域とされる。
再生専用領域及びライトワンス領域には、ウォブリンググルーブ(蛇行された溝)による記録トラックがスパイラル状に形成されている。グルーブはレーザスポットによるトレースの際のトラッキングのガイドとされ、かつこのグルーブが記録トラックとされてデータの記録再生が行われる。
なお本例では、グルーブにデータ記録が行われる光ディスクを想定しているが、本発明はこのようなグルーブ記録の光ディスクに限らず、グルーブとグルーブの間のランドにデータを記録するランド記録方式の光ディスクに適用してもよいし、また、グルーブ及びランドにデータを記録するランドグルーブ記録方式の光ディスクにも適用することも可能である。
また記録トラックとされるグルーブは、ウォブル信号に応じた蛇行形状となっている。そのため、光ディスクに対するディスクドライブ装置では、グルーブに照射したレーザスポットの反射光からそのグルーブの両エッジ位置を検出し、レーザスポットを記録トラックに沿って移動させていった際におけるその両エッジ位置のディスク半径方向に対する変動成分を抽出することにより、ウォブル信号を再生することができる。
このウォブル信号には、その記録位置における記録トラックのアドレス情報(物理アドレスやその他の付加情報等)が変調されている。そのため、ディスクドライブ装置では、このウォブル信号からアドレス情報等を復調することによって、データの記録や再生の際のアドレス制御等を行うことができる。
図1に示すリードインゾーンは、例えば半径24mmより内側の領域となる。
そしてリードインゾーン内における半径22.2〜23.1mmがプリレコーデッド情報領域PICとされる。
プリレコーデッド情報領域PICには、あらかじめ、記録再生パワー条件等のディスク情報や、ディスク上の領域情報、コピープロテクションにつかう情報等を、グルーブのウォブリングによって再生専用情報として記録してある。なお、エンボスピット等によりこれらの情報を記録してもよい。
なお図示していないが、プリレコーデッド情報領域PICよりさらに内周側にBCA(Burst Cutting Area)が設けられる場合もある。BCAはディスク記録媒体固有のユニークIDを、記録層を焼き切る記録方式で記録したものである。つまり記録マークを同心円状に並べるように形成していくことで、バーコード状の記録データを形成する。
リードインゾーンにおいて、例えば半径23.1〜24mmの範囲が管理/制御情報領域とされる。
管理/制御情報領域にはコントロールデータエリア、DMA(Disc Management Area )、TDMA0(TDMA:Temporary Disc Management Area)、テストライトエリア(OPC)、バッファエリアなどを有する所定の領域フォーマットが設定される。
管理/制御情報領域における上記コントロールデータエリアには、次のような管理/制御情報が記録される。
すなわち、ディスクタイプ、ディスクサイズ、ディスクバージョン、層構造、チャンネルビット長、BCA情報、転送レート、データゾーン位置情報、記録線速度、記録/再生レーザパワー情報などが記録される。
また同じく、管理/制御情報領域内に設けられるテストライトエリア(OPC)は、記録/再生時のレーザパワー等、データ記録再生条件を設定する際の試し書きなどに使われる。即ち記録再生条件調整のための領域である。
管理/制御情報領域内には、DMAが設けられるが、通常、ディスクシステムの分野ではDMAは「Defect Management Area 」と呼ばれ、欠陥管理のための交替管理情報が記録される。しかしながら本例のディスクでは、DMAは欠陥箇所の交替管理のみではなく、このライトワンス型ディスクにおいてデータ書換を実現するための管理/制御情報が記録される。さらには、後述するSRRIも記録される。このためDMAは「Disc Management Area」としての機能を有する。
また、交替処理を利用してデータ書換を可能にするためには、データ書換に応じて交替管理情報の内容も更新されていかなければならない。さらには、追記が行われることに応じてデータの記録構造についての管理情報なども更新されていかなければならない。このため、これらの管理情報を更新するためのTDMAと呼ばれる領域が設けられる。
この場合、上記のような交替及びデータ記録構造などについての管理情報(以下単に管理情報とも呼ぶ)は、TDMA0から順に追加記録されて更新されていく。詳しくは後述するが、TDMA0が管理情報の更新のために使い切られた場合は、さらなる管理情報の書き込み領域としてのTDMA1、TDMA2に追記を行うことができる(図2参照)。DMAに対しては、ディスクのファイナライズ時において、最後にTDMAに記録された管理情報(最新の管理情報)が記録されることになる。
なお、DMA及びTDMAついては後に詳述する。
リードインゾーンより外周側の例えば半径24.0〜58.0mmがデータゾーンとされる。データゾーンは、実際にユーザデータが記録再生される領域である。データゾーンの開始アドレスADdts、終了アドレスADdteは、上述したコントロールデータエリアのデータゾーン位置情報において示される。
また、本例のディスクでは、データゾーンに交替領域(スペアエリア)が形成される。この場合、データゾーンにおいては、その最内周側にISA(Inner Spare Area)が、また最外周側にOSA(Outer Spare Area)が設けられる。このISA、OSAが、欠陥による交替処理に用いる交替領域とされる。
ISAはデータゾーンの開始位置から所定数のクラスタサイズ(1クラスタ=65536バイト)で形成される。
OSAはデータゾーンの終了位置から内周側へ所定数のクラスタサイズで形成される。ISA、OSAのサイズは上記DMAに記述される。
そしてデータゾーンにおいてISAとOSAにはさまれた区間がユーザデータ領域とされる。このユーザデータ領域が通常にユーザデータの記録再生に用いられる通常記録再生領域である。
ユーザデータ領域の位置、即ち開始アドレスADus、終了アドレスADueは、上記DMAに記述される。
なお、通常、書換のできないライトワンスメディアに対して本例では、交替処理を利用した書換が実現できるようにしている。つまり、既に或るブロック(クラスタ等の領域)に記録されたデータを書き換えようとする場合、新たなデータを他のブロックに記録し、これを欠陥交替の場合と同様に交替管理情報として管理することで、論理的にオーバーライトを実現する。そのような書換の場合の交替は、基本的には交替先としてユーザデータ領域内のブロックが用いられるものとしている。
図1においてデータゾーンより外周側、例えば半径58.0〜58.5mmはリードアウトゾーンとされる。リードアウトゾーンは、管理/制御情報領域とされ、コントロールデータエリア、DMA、バッファエリア等が、所定のフォーマットで形成される。コントロールデータエリアには、例えばリードインゾーンにおけるコントロールデータエリアと同様に各種の管理/制御情報が記録される。DMAは、リードインゾーンにおけるDMAと同様にISA、OSAの管理情報が記録される領域として用意される。
図2には、管理/制御情報領域の構造例、及びスペアエリア内に設定可能なTDMA1、TDMA2を示している。
先ず、リードインゾーンには、図示するように未定義区間(リザーブ)を除いて、DMA2,OPC(テストライトエリア)、TDMA0、DMA1の各エリアが形成される。またリードアウトゾーンには、未定義区間(リザーブ)を除いて、DMA3,DMA4の各エリアが形成される。
なお、上述したコントロールデータエリアは示していないが、例えば実際にはコントロールデータエリアの一部がDMAとなることから、図示を省略した。
また、スペアエリア内には、図示するようにしてTDMA1、TDMA2を設けることができる。具体的に、TDMA1はISA内に設定可能とされ、TDMA2はOSA内に設定可能とされる。これらTDMA1、TDMA2としては、リードインゾーン内に設けられるTDMA0が管理情報の更新のために使い切られた場合の、新たな管理情報の記録のための領域として設定することができる。つまり、この図に示されるようにしてTDMA1、TDMA2の2つが設けられる場合、管理情報の更新は、TDMA0→TDMA1→TDMA2の順で行われる。この場合、TDMA1は、その先頭アドレスのみが固定とされ、終了アドレスは可変とされる。またTDMA2は終了アドレスのみが固定とされ、先頭アドレスが可変とされている。すなわち、これらTDMA1、TDMA2はサイズ0の場合もあり得る。
ディスクがファイナライズされた場合、TDMAにおいて最後に更新された管理情報がDMAに対して書き込まれる。上述のようにしてDMAは、リードインゾーン、リードアウトゾーンにおいて各2箇所設けられ、計4つ設けられる。これらDMA1〜DMA4には、同一の管理情報が記録される。つまり、これらDMAに対しては、TDMAにおいて最後に更新された同じ管理情報が記録されるものである。このように同じ管理情報が大量に書き込まれることで、ファイナライズ後においては管理情報の読み出しをより確実に行うことができるようになる。
以上をまとめると、ディスクをファイナライズするまでは、DMAは使用されず、TDMAにおいて交替管理が行われる。ディスクをファイナライズすると、その時点においてTDMAに記録されている最新の管理情報がDMAに記録され、以降はDMAによる交替管理が可能となる、ということになる。
2.DMA。

リードインゾーン、リードアウトゾーンに記録されるDMAの構造を図3に示す。
ここではDMAのサイズは32クラスタとする例を示す。但しDMAサイズは32クラスタに限定されるものではない。
なお、1クラスタは65536バイトであり、これはデータ記録の最小単位である。また、2048バイトがセクタ(又はデータフレーム)と呼ばれる単位となり、従って1クラスタは32セクタ(又は32データフレーム)となる。ユーザデータのサイズで考えれば、セクタとデータフレームは同一であるが、セクタは物理的なデータ単位、データフレームは論理的なデータ単位である。
アドレスはセクタ単位で割り当てられる。物理セクタアドレスをPSN(Physical Sector Number)、論理セクタアドレスをLSN(Logical Sector Number)と呼ぶ。
図3では、32クラスタの各クラスタを、クラスタ番号1〜32としてDMAにおける各内容のデータ位置を示している。また各内容のサイズをクラスタ数として示している。
DMAにおいて、クラスタ番号1〜4の4クラスタの区間にはDDS(Disc Definition Structure)としてディスクの詳細情報が記録される。
このDDSの内容は図4で述べるが、DDSは1クラスタのサイズとされ、当該4クラスタの区間において4回繰り返し記録される。
クラスタナンバ5〜8の4クラスタの区間は、ディフェクトリストDFLの1番目の記録領域(DFL#1)となる。ディフェクトリストDFLは4クラスタサイズのデータとなり、その中に、個々の交替アドレス情報(後述するDFLエントリ、LOWエントリ)をリストアップした構成となる。
クラスタナンバ9〜12の4クラスタの区間は、ディフェクトリストDFLの2番目の記録領域(DFL#2)となる。
さらに、4クラスタづつ3番目以降のディフェクトリストDFL#3〜DFL#6の記録領域が用意され、クラスタナンバ29〜32の4クラスタの区間は、ディフェクトリストDFLの7番目の記録領域(DFL#7)となる。
つまり、32クラスタのDMAには、ディフェクトリストDFL#1〜DFL#7の7個の記録領域が用意される。
本例のように1回書き込み可能なライトワンス型光ディスクの場合、このDMAの内容を記録するためには、ファイナライズという処理を行う必要がある。その場合、DMAに書き込む7つのディフェクトリストDFL#1〜DFL#7は互換性を考慮して全て同じ内容とされる。
ディフェクトリストDFLの構造は、後述するTDMAにおけるTDFL(テンポラリDFL)とほぼ同様となるため説明を省略する。
上記図3のDMAの先頭に記録されるDDSの内容を図4に示す。
上記のようにDDSは1クラスタ(=65536バイト)のサイズとされる。
図4においてバイト位置は、65536バイトであるDDSの先頭バイトをバイト0として示している。バイト数は各データ内容のバイト数を示す。
バイト位置0〜1の2バイトには、DDSのクラスタであることを認識するための、DDS識別子(DDS Identifier)=「DS」が記録される。
バイト位置2の1バイトに、DDS型式番号(フォーマットのバージョン)が示される。
バイト位置4〜7の4バイトには、DDSの更新回数(DDS Update Count)が記録される。なお、本例ではDMA自体はファイナライズ時に管理情報が書き込まれるものであって更新されるものではなく、管理情報はTDMAにおいて行われる。従って、最終的にファイナライズされる際に、TDMAにおいて行われたDDS(TDDS:テンポラリDDS)の更新回数が、当該バイト位置に記録されるものとなる。
バイト位置16〜19の4バイトには、DMA内のドライブエリアの先頭物理セクタアドレスが記録される。
バイト位置24〜27の4バイトには、DMA内のディフェクトリストDFLの先頭物理セクタアドレスが記録される。
バイト位置32〜35の4バイトは、データゾーンにおけるユーザデータ領域の先頭位置(図1のADus)、つまりLSN(Logical Sector Number:論理セクタアドレス)”0”の位置を、PSN(Phisical Sector Number:物理セクタアドレス)によって示している。
バイト位置36〜39の4バイトは、データゾーンにおけるユーザデータエリアの終了位置(図1のADue)をLSN(論理セクターアドレス)によって示している。
バイト位置40〜43の4バイトには、データゾーンにおけるISAのサイズが示される。
バイト位置44〜47の4バイトには、データゾーンにおける1層当たりのOSAのサイズが示される。
バイト位置48〜51の4バイトには、データゾーンにおけるISA(2層ディスクにおける第2レイヤのISA)のサイズが示される。
バイト位置52の1バイトには、ISA、OSAを使用してデータ書換が可能であるか否かを示す交替領域使用可能フラグ(Spare Area Full Flag)が示される。交替領域使用可能フラグは、ISA又はOSAが全て使用された際に、それを示すものとされる。
バイト位置54の1バイトには、ディスクサーティフィケーションフラグ(Disc Certification Flag)が示され、ディスクの認証のステータスを表す。
バイト位置56〜59の4バイトには、ラストベリファイドアドレスポインタ(Last Verified Address Pointer)として、ベリファイ済みの最終アドレスが示される。
これら以外のバイト位置はリザーブ(未定義)とされ、全て00hとされる。
DMAにおいては、以上のようなデータ構造で、管理情報が記録される。但し、上述したように、DMAにこれらの情報が記録されるのはディスクをファイナライズした際であり、そのときは、TDMAにおける最新の管理情報が反映されるものとなる。
欠陥管理やデータ書換のための交替処理及びそれに応じた管理情報の更新は、次に説明するTDMAにおいて行われることになる。
3.TDMA。
3−1 TDMA構造及びTDMSアップデートユニット。

続いて、TDMAについて説明する。TDMA(テンポラリDMA)は、DMAと同じく管理情報を記録する領域とされるが、データ書換や欠陥の検出に応じた交替処理が発生することに応じて管理情報が追加記録されることで更新されていく。
図5にTDMA0の構造を示す。図5(a)(b)に示すように管理/制御情報領域内に設けられるTDMAのサイズは、例えば2048クラスタとされる。
図5(c)に2048クラスタを用いたTDMA0構造を示す。
先ず、TDMA0の先頭から3つのクラスタCL0、CL1、CL2は、アクセスインジケータとしての機能を持つ(アクセスインジケータ領域)。
クラスタCL2は、TDMA1アクセスインジケータとされ、クラスタCL1は、TDMA2アクセスインジケータとされる。これらTDMAアクセスインジケータには、そのTDMAに対して初めて情報が記録されたときに最新のTDDS(Temporary Disc Definition Structure:後述)を含むストラクチャを記録するようにされる。具体的に、TDMA1に初めて情報が記録された場合、クラスタCL2のTDMA1アクセスインジケータ内に対しTDMA1内の最新のTDDSを記録する。同様に、TDMA2に初めて情報が記録された場合、クラスタCL1のTDMA2アクセスインジケータ内に対しTDMA2内の最新のTDDSを記録する。
ここで、TDMA0内で情報が更新される限りは、各TDMAアクセスインジケータに対する情報の書き込みは一切行われない。すなわち、このことからTDMA1アクセスインジケータ、TDMA2アクセスインジケータの双方が未書き込みであれば、最新の管理情報はTDMA0内にあることが判明する(ブランクディスクである場合は除く)。そして上記説明によれば、TDMA1アクセスインジケータが書き込み済みであれば、最新の管理情報がTDMA1内にあることが判明し、TDMA2アクセスインジケータが書き込み済みであれば、最新の管理情報がTDMA2内にあることが判明する。
また、クラスタCL0はDMAアクセスインジケータとされ、ここにはファイナライズに伴いDMAが記録されるときに、図3に添った形で必要な情報を、最新のTDMS(Temporary Disc Management Structure:後述)から取得して記録する。
上記のようにして、クラスタCL1、クラスタCL2が共に未書き込みである場合、最新のTDMSはTDMA0から取得出来る。また、クラスタCL2が記録済みである場合、最新のTDMSはTDMA1から取得でき、クラスタCL1が記録済みである場合は、最新のTDMSはTDMA2から取得できることになる。
このクラスタCL0としてのDMAアクセスインジケータが記録済みの場合、そのディスクはファイナライズされて書き込み禁止状態になっており、最新のディスク情報はDMAから取得出来ることを表すものとなる。
また、このDMAアクセスインジケータは、これが書き込み済みであるか否かによってディスクがファイナライズ済みであるか否かを示す情報ともなる。
TDMA0のクラスタCL3〜CL2047までは、TDMS書き込み領域として、管理情報の更新に用いられる。
クラスタCL3以降に記録される管理情報を構成するストラクチャをTDMS(Temporary Disc Management Structure)と呼ぶ。
TDMSは、1〜Nクラスタの可変サイズとされるTDMSアップデートユニット単位で追加記録されていく。シーケンシャルレコーディングモードでは上記Nは「4」とされる。なお2層ディスクの場合は上記Nは「8」とされる。
例えば図5(d)は、最初にクラスタCL3に1クラスタのTDMSアップデートユニットが記録され、次にクラスタCL4に1クラスタのTDMSアップデートユニットが記録され、さらにクラスタCL5に2クラスタのTDMSアップデートユニットが記録された状態を示している。
TDMSは、管理情報の更新が必要となることに応じて、このようにTDMSアップデートユニット単位で、連続するクラスタに逐次記録されていく。TDMSアップデートユニットの記録の際には、その時点で最後の記録済みクラスタの後ろから間を空けずに 最新のTDMSアップデートユニットを記録していく。
本例のライトワンス型ディスクに対して記録モードがシーケンシャル記録モード(Sequential Recording Mode)とされる場合、TDMSを構成する要素は、TDDS(Temporary Disc Definition Structure)、TDFL(Temporary Defect List)、SRRI(Sequential Recording Range Information)の3つであり、これら要素は必ず同じTDMA内に記録されている。
それぞれ詳しく後述するが、TDDSは、主にTDMSの管理のための情報が含まれる。TDFLは、実際の交替情報(LOWエントリ,DFLエントリ)が含まれる。SRRIは、ユーザデータ領域に記録されるSRR(Sequential Recording Range:連続記録範囲)の管理情報である。ここでいう連続記録範囲とは、例えばCD、DVD等で言う「トラック」に相当するものである。
図6(a)(b)(c)にTDMSアップデートユニットの構成を示す。
全てのTDMSアップデートユニットは1セクタのサイズのTDDSを含むものとされる。そしてTDDSはTDMSアップデートユニットを構成するクラスタの最後のセクタ(データフレーム)に配置される。
またTDMSアップデートユニットにTDFLを含む場合、TDFLはTDMSアップデートユニットの先頭からの必要数のセクタ(データフレーム)に配置される。
またTDMSアップデートユニットにSRRIを含む場合、SRRIはTDMSアップデートユニットの終端側、即ちTDDSの直前の必要数のセクタ(データフレーム)に配置される。
図6(a)は、SRRIとTDDSを含むTDMSアップデートユニットの例である。TDMSアップデートユニットは例えば1クラスタとされ、最終セクタ(データフレーム31)にTDDSが配置される。そしてSRRIのサイズがMセクタであるとすると、TDDSの直前となるMセクタ(データフレーム(31−M)からデータフレーム30まで)にSRRIが配置される。
この場合TDFLは記録されないため、データフレーム0からデータフレーム(30−M)まではゼロデータ(00h)とされる。
図6(b)は、TDFLとTDDSを含むTDMSアップデートユニットの例である。TDMSアップデートユニットは例えばKクラスタとされ、最終セクタ(クラスタKのデータフレーム31)にTDDSが配置される。そしてTDFLのサイズがNセクタであるとすると、先頭からNセクタ(クラスタ0のデータフレーム0からクラスタKのデータフレーム(x−1)までにTDFLが配置される。なお、x=mod(N/32)−1である。
この場合SRRIは記録されないため、クラスタKのデータフレームxからデータフレーム30まではゼロデータ(00h)とされる。
図6(c)は、TDFL、SRRI、TDDSを含むTDMSアップデートユニットの例である。TDMSアップデートユニットは例えばKクラスタとされ、最終セクタ(クラスタKのデータフレーム31)にTDDSが配置される。そしてTDFLのサイズがNセクタであるとすると、先頭からNセクタ(クラスタ0のデータフレーム0からクラスタ(K−1)のデータフレーム(x−1)までにTDFLが配置される。
またTDDSの直前となるMセクタ(クラスタKのデータフレーム(31−M)からデータフレーム30まで)にSRRIが配置される。
TDFLとSRRIの間に図のように残り領域があれば、その領域はゼロデータ(00h)で埋められる。
なお、TDMSアップデートユニットを構成するクラスタ数は、TDFLやSRRIのサイズによって異なるものとなることは言うまでもない。
図7は、TDMSアップデートユニットが追加記録されていった様子を示している。例えば最初に2クラスタサイズのTDMSアップデートユニット#1が記録され、その後#2,#3・・・#x・・・#yと追加記録された場合である。
例えばTDFLの更新が必要な場合、或いはSRRIの更新が必要な場合、さらにはTDFLとSRRIの両方の更新が必要な場合に、上記図6(a)(b)(c)の内でいずれか必要な形態のTDMSアップデートユニットの追加記録が行われる。例えばSRRIの更新が必要であるがTDFLの更新は不要であるときは図6(a)の形態となる。
図7では、TDMSアップデートユニット#yが最新のTDMSアップデートユニットである。TDMSアップデートユニットには必ずTDDSが含まれることから、このTDMSアップデートユニット#yのTDDSが有効な最新のTDDSとなる。
そしてこの最新のTDDSによって、有効なSRRIやTDFLが示される。
この例のTDMSアップデートユニット#yは、SRRIの更新のために記録されたものであり、従って最新のTDDSにより、TDMSアップデートユニット#yにおけるSRRInを有効なSRRIとして示している。
また、この時点でTDMSアップデートユニット#xでのTDFLmが有効なTDFLであれば、最新のTDDSにより、TDMSアップデートユニット#xにおけるTDFLmが有効なTDFLとして示されることになる。
つまり、図5のTDMAにおいてクラスタCL3以降に随時追加記録されるTDMSは、その最新のTDMSアップデートユニットにおけるTDDSが有効なTDDSとされ、そのTDDSによって、最新のSRRI、TDFLが示されるものである。
3−2 TDDS。

上記のようにTDMSアップデートユニットの最後のセクターとして記録されるTDDS(temporary disc definition structure)の構造を図8に示す。
TDDSは1セクタ(2048バイト)で構成される。そして図4で述べたDMAにおけるDDSと同様の内容を含む。なお、DDSは1クラスタ(65536バイト)であるが、図4で説明したようにDDSにおける実質的内容定義が行われているのはデータフレーム0のバイト位置59までである。つまり1クラスタの先頭セクタ(データフレーム)内に実質的内容が記録されている。このためTDDSが1セクタであっても、DDS内容の主たる内容を包含できる。
TDDSは上述のようにTDMSアップデートユニットの最終クラスタの最終セクタに記録されるため、データフレーム31としてのバイト位置0〜2047に記録される。
そしてTDDSは、バイト位置0〜53まではDDSと同様の内容となる。つまり、ファイナライズによってDDSが記録される際には、最新のTDDSにおけるこれらの内容がDDSに反映されて記録される。
なお、DDSとTDDSのバイト位置53までにおいて、バイト位置4〜7の「TDDS Update Count」は図4を参照してわかるようにDDS更新回数とされるが、この情報は、TDDSにおいてはTDDSを作成した回数としての値となる。またTDDSにおいては、バイト位置24〜27の「first PSN of Defect List(P_DFL)」(ディフェクトリストの開始PSN)は、ディスクのクローズ処理(それ以上の追記を禁止するための処理)がされるまでは0の値を取る。
クローズ処理時に DMAに書き込まれるDDSには、ファイナライズ時点での最新の TDDSのバイト位置4〜7の値がDDSのバイト位置4〜7に書き込まれ、またバイト位置24〜27のディフェクトリストの開始PSNが書き込まれる。
この場合、バイト位置56「Pre-write Area Flags」の1バイトを挟むバイト位置53〜55、バイト位置57〜63は、リザーブ領域として共に0で埋められる。また、バイト位置64〜71は「Status bits of INFO1/PAC1 locations on L0」、バイト位置72〜79は「Status bits of INFO1/PAC2 locations on L0」となる。またバイト位置80〜87、バイト位置88〜95は、それぞれ「Status bits of INFO1/PAC1 locations on L1」、「Status bits of INFO1/PAC2 locations on L1」であり、これらの領域は2層ディスクの場合に有効な情報が書き込まれる。さらにバイト位置96〜1023まではリザーブ領域である。
TDDSのバイト位置1024以降には、DDSには無い情報が記録される。
バイト位置1024の1バイトは、レコーディングモード(Recording Mode)とされディスクの記録モードが示される。また、バイト位置1025の1バイト、バイト位置1026〜1027の2バイトは、それぞれジェネラルフラグビット(general flag bits)、インコンシステンシーフラグ(Inconsistency flags)とされ、さらにバイト位置1028〜1031の4バイトはリザーブ領域である。
また、バイト位置1032から1035の4バイトには、ユーザデータ領域でのデータ記録済の最終の物理セクタアドレスPSNが記録される。またバイト位置1036〜1039の4バイトはリザーブ領域である。
バイト位置1040〜1051の12バイトは、TDMAのサイズの記録領域として割り当てられる。
つまり、バイト位置1040〜1043の4バイトは、ISA内のTDMAのサイズ(Size of TDMA in Inner Space Area 0)、すなわちTDMS1のサイズ情報が記録され、バイト位置1044〜1047の4バイトにはOSA内のTDMAのサイズ(Size of TDMAs in Outner Space Area(s))、つまりTDMA2のサイズ情報が記録される。
また、バイト位置1048〜1051の4バイトは、後述する2層ディスクの場合のISA1内のTDMAのサイズ情報(Size of TDMA in Inner Space Area 1)が記録される。
なお、バイト位置1052〜1087の36バイトはリザーブ領域である。
バイト位置1088〜1095、バイト位置1104〜1111には、それぞれテストゾーン、キャリブレーションゾーンについての情報が記録される。つまり、バイト位置1088〜1091は「next available PSN of Test Zone on L0」であり、バイト位置1092〜1095は「next available PSN of Test Zone on L1」である。またバイト位置1104〜1107は「next available PSN of Drive Calibration Zone on L0」であり、バイト位置1108〜1111は「next available PSN of Drive Calibration Zone on L1」である。
なおバイト位置1096〜1103の8バイトはリザーブ領域である。また、バイト位置1112〜1119の8バイトとしてもリザーブ領域とされる。
バイト位置1120〜1123の4バイトには、TDFLの第1クラスタの先頭PSN(First PSN of 1st Cluster of DFL)が示される。
以降4バイトずつ、TDFLの第2〜第8クラスタの先頭PSNが示される。
このTDFLの第1クラスタの先頭PSN〜TDFLの第1クラスタの先頭PSNが、それぞれTDFLのポインタとされ、これらを用いて図7で示したように有効なTDFLを示すことが行われる。
バイト位置1152〜1183までの32バイトはリザーブ領域である。
また、バイト位置1184〜1187の4バイトには、SRRIの先頭PSN(First PSN of SRRI)が示される。このSRRIの先頭PSNはSRRIのポインタとされ、これを用いて図7で示したように有効なSRRIを示すことが行われる。
またバイト位置1188〜1191の4バイトには2層ディスクの場合におけるSBMの先頭PSN(first PSN of SBM for L1)が示される。
次のバイト位置1192〜1215の24バイトはリザーブ領域である。
バイト位置1216〜1219の4バイトには、ISAにおいて次に記録するアドレス(Next available PSN of ISA0)が示される。
またバイト位置1220〜1223の4バイトには、OSAにおいて次に記録するアドレス(Next available PSN of OSA0)が示される。
交替処理によりISA又はOSAが使用された時は、その次に書き込みを行うアドレスとして、これらの値が更新される。
また、バイト位置1224〜1227の4バイトには、2層ディスクの場合のOSA1において次に記録するアドレス(Next available PSN of OSA1)が示され、バイト位置1228〜1231の4バイトには2層ディスクの場合のISA1において次に記録するアドレス(Next available PSN of ISA1)が示される。
バイト位置1232〜1915までの684バイトはリザーブ領域となる。
バイト位置1916〜1919までの4バイトには、記録が行われた年月日の情報(Year/Month/Date of Recording)が示される。
また、バイト位置1920〜2048にはドライブID(Drive ID)が示される。このドライブIDとしては、図示するようにマニュファクチャーズネーム(Manufactures Name:48バイト)、アディショナルID(Additional ID:48バイト)、ユニークシリアルナンバ(Unique Serial Number:32バイト)が記録される。
3−3 TDFL。

次にTDFL(テンポラリDFL)の構成を述べる。上述のようにTDFLは、TDMSアップデートユニットに含まれることで更新されていく。
図9においてクラスタナンバ/データフレームナンバはTDFL内のクラスタ番号と、2048バイトのセクタ単位を示す。データフレーム内のバイト位置(Byte position in Data frame)は各データフレームでの内部のバイト位置を示す。
TDFLの内容として、バイト位置0からの64バイトは、TDFLの管理情報を収めるTDFLヘッダ(Temporary Defect List Header)とされる。
このTDFLヘッダは、TDFLクラスタであることを認識する情報、バージョン、、TDFLアップデート(TDFL記録更新)回数、TDFLの情報ブロック(DFLエントリ/LOWエントリ)のエントリー数等の情報で構成される。
バイト位置64以降は、複数の情報ブロックから構成されるテンポラリリストオブディフェクト(Temporary list of Defects)であり、一つ一つの情報ブロックの大きさは8バイトである。N個の情報ブロックが存在する場合、その大きさはN×8バイトとなる。
8バイトによる1つの情報ブロックが、1つの交替情報であり、DFLエントリ又はLOWエントリとなる。
DFLエントリとLOWエントリは、実質的に同じ交替情報であるが、説明の便宜上、DFLエントリは欠陥領域の交替情報、LOW(Logical Orverwrite)エントリは、データ書換に用いる交替情報とする。
DFLエントリとLOWエントリについては、実質的に同様の処理(交替処理)を示すものであるためテンポラリリストオブディフェクト内の情報ブロックとして混在してかまわないものとなっている。
テンポラリリストオブディフェクトは、DFLエントリとLOWエントリが複数集まって構成され、そのDFLエントリとLOWエントリを合わせた総数は、一層ディスクの場合、最大32759個とされる。
テンポラリリストオブディフェクトの直後は、8バイトでテンポラリディフェクトリスト終端(Temporary Defect List Terminator)が記録され、テンポラリリストオブディフェクトが終了されることを示す。以降、そのクラスタの最後までは0で埋められる。
個々の情報ブロックである8バイトのDFLエントリの構成を図10(a)に示す。なお、LOWエントリとされる場合も同様のフォーマットである。
8バイト(=64ビット)のうち、ビットb63〜b60の4ビットはステータス1とされる。
ビットb59〜b32の28ビットは交替元アドレス(交替元クラスタの先頭PSN)とされる。
ビットb31〜b28の4ビットはステータス2とされる。
ビットb27〜b0の28ビットは交替先アドレス(交替先クラスタの先頭PSN)とされる。
ステータス1,2による意味を図10(b)に示す。
ステータス1,2が「0000」「0000」とされる場合は、そのDFLエントリ(又はLOWエントリ)は通常の交替情報となる。
即ちそのエントリに記録された交替元アドレスと交替先アドレスで、1つのクラスタの交替処理が示される。つまり、欠陥検出に基づく交替処理、又はデータ書換のための交替処理がエントリされる。
欠陥交替を示すDFLエントリの場合、交替先アドレスは、図1に示した交替領域(ISA、OSA)内のアドレスとなる。
データ書換のための交替処理によるLOWエントリの場合は、交替先アドレスはユーザデータ領域内で選択されたアドレスとなる。但し、この場合の交替先にISA、OSA内の領域が用いられるようにしてもよい。
ステータス1,2が「0001」「0000」とされる場合は、そのDFLエントリは、交替処理を行っていないディフェクトクラスタを示すものとなる。
ここで、データ書込時等に欠陥(ディフェクト)クラスタが発見された場合においても、ISA、OSAを用いた交替処理ができない場合がある。そのような場合、交替処理は行わないが、その欠陥クラスタを1つのDFLエントリとして登録するようにしている。
そのDFLエントリは、ステータス1,2が「0001」「0000」とされ、該欠陥クラスタがビットb59〜b32の交替元クラスタとして示される。この場合交替先クラスタは存在しないため、ビットb27〜b0は例えばゼロデータとされる。
ステータス1,2が「0000」「0001」とされる場合は、そのエントリーは、バーストブロック交替のスタートアドレスを示す。
またステータス1,2が「0000」「0010」とされる場合は、そのエントリーは、バーストブロック交替のエンドアドレスを示す。
バーストブロック交替とは、物理的に連続する複数クラスタをまとめて交替させる交替処理である。
即ちステータス1,2が「0000」「0001」のエントリには、交替処理させる複数クラスタ範囲についての先頭クラスタの先頭PSNと、その交替先の複数クラスタ範囲の先頭クラスタの先頭PSNが記録される。
またステータス1,2が「0000」「0010」のエントリには、交替処理させる複数クラスタ範囲についての最終クラスタの先頭PSNと、その交替先の複数クラスタ範囲の最終クラスタの先頭PSNが記録される。
この2つのエントリによって、連続した複数クラスタ範囲を一括した交替処理として管理することができる。つまり、物理的に連続する複数のクラスタをまとめて交替管理する場合は、その複数個の全てのクラスタを1つづつエントリする必要はなく、先頭クラスタと終端クラスタとについての2つの交替情報をエントリすればよいものとなる。
DFLエントリとLOWエントリは同じフォーマットでTDFL内に混在されるが、データ書換の能力を持たない装置に、本例のディスクが装填された際には、DFLエントリとLOWエントリを、どちらもDFLエントリとして解釈し、再生時に読み出すクラスタを通常に交替させるため、再生互換性は保たれることになる。
3−4 SRR及びSRRI。

次にSRR(Sequential Recording Range)及びSRRI(Sequential Recording Range Information)について説明する。
SRRの構造を図11に示す。SRRは、本例のライトワンスディスクに対してシーケンシャル記録モード(Sequential Recording Mode)時に使用する書き込み領域(連続記録範囲)の事であり、CDにおけるトラックと似た、以下の<1>〜<5>のような特徴を持つ。
<1>SRR内部では記録はアドレス増加方向に行われ、また記録可能なアドレス(追記ポイント)を一つだけ持つ事が可能である。その追記ポイントとしてのアドレスの事を NWA(Next Writable Address, PSN)と呼ぶ。
図11(a)に示すように、SRR内部の最終記録アドレスをLRA(Last Recorded Address, PSN)とするとNWAは以下の式で示される。
NWA = (ip(LRA /32) + 1) * 32 (LRA≠0の場合)。
NWA = Start PSN of the SRR (LRA = 0の場合)。
ここで ip(N) は N よりも小さな整数で、最大の整数を表している。
つまり、SRRに記録が行われていれば、NWAはLRAを含むクラスタの次のクラスタの先頭アドレス(PSN)となり、またSRRが、まだ記録が行われていない状態なら、NWAはSRRの先頭アドレス(PSN)とされる。
<2>SRRは オープン(Open)およびクローズド(Closed)の二つのうちどちらかのステータスをとる。
ここで、図11(a)のOpen SRR は記録可能な(つまりNWAを持つ)SRRを表し、図11(b)のClosed SRR は記録不可能な(つまりNWAを持たない)SRRを表す。
<3>Open SRRをディスク上に確保する処理をSRRのリザーブ、Open SRRのステータスをClosed に変える処理をSRRのクローズと呼ぶ。
<4>SRRはディスク上に複数(最大7927個)存在することが可能であり、その中でもOpen SRRは同時に16個まで存在することが可能である。
<5>書き込み対象となるSRRは任意の順番で選択出来る。
実際の使用方法としてOpen SRRのリザーブはファイルシステムの管理領域をファイルデータの前方に確保しつつ、ディスクにファイルデータを記録した後にファイルシステムの管理情報を管理領域に記録する場合に使用されている。
図11(c)は、シーケンシャル記録モードで記録を行っている時のディスクのサンプルレイアウトを示している。
このディスク上には4つのSRR(SRR#1〜SRR#4)が存在し、SRR#1、SRR#3、SRR#4 がOpen SRRでSRR#2がClosed SRRである。
このディスクに追記する場合、NWA1、NWA3、NWA4のいずれからも記録が可能である。
このようなSRRを管理する情報として、上記TDMSアップデートユニットによりSRRIが記録される。
図12にSRRIの構成を示す。
SRRIはデータフレーム1〜31の大きさで構成される。
図12の相対データフレームナンバ(Relative Data Frame)はクラスタ内の各データフレームを示す。上述したようにSRRIは、TDMSアップデートユニットの最終データフレーム31に記録されるTDDSの直前に配置されるため、SRRIがMセクタのサイズであるとすると、SRRIはデータフレーム(31−M)〜データフレーム30に配置される。またデータフレーム内のバイト位置(Byte position in Data frame)は各データフレームの内部のバイト位置を示す。
SRRIの先頭から64バイトは、SRRIの管理情報を収めるSRRIヘッダ(SRRI Header)とされる。
SRRIヘッダは SRRIクラスタであることを認識する情報、バージョン、SRRIアップデート(SRRI記録更新)回数、SRRエントリ(SRRの情報を示すブロック)の総数等の情報で構成される。
続くバイト位置64以降は、複数のSRRエントリによるリスト(List of SRRI Entries)とされる。
リスト(List of SRRI Entries)に含まれる一つ一つのSRRエントリの大きさは8バイトである。N個のSRRエントリが存在する場合、リストの大きさはN×8バイトとなる。
最後のSRRエントリの直後は、8バイトのSRRI終端(SRRI Terminator)が配置され、以降そのクラスタの最後までが0で埋められる。
SRRIヘッダの構成を図13(a)に示す。
バイト位置0〜1の2バイトは、SRRIの管理情報を収めるSRRI−ID(SRRI Identifier)とされる。
バイト位置2の1バイトは、SRRIフォーマットのバージョンを示すSRRIフォーマット(SRRI Format)とされる。
バイト位置4〜7の4バイトは、SRRIの更新回数を表すSRRIアップデートカウント(SRRI Update Count)とされる。
バイト位置12〜15の4バイトは、SRRエントリの合計数を表すSRRエントリ数(Number of SRR Entries)とされる。
バイト位置16の1バイトは、ステータスがオープンになっているSRRの総数を表すオープンSRR数(Number of Open SRRs)とされる。
バイト位置20からは、全ての Open SRR 番号をまとめたリスト(List of Open SRR Numbers)が記録される。
このリスト(List of Open SRR Numbers)の構造を図13(b)に示す。各Open SRR番号が2バイトずつ、合計16個分の大きさを持ち、32バイトある。Open SRR の総数が16個に満たない場合、リスト(List of Open SRR Numbers )の残りの部分は0で埋められる。また、リスト(List of Open SRR Numbers)は Open SRR の総数が増減するたびにその内容を修正し降順にソートする必要がある。
このようなSRRIヘッダに続いて、図12のエントリーリスト(List of SRRI Entries)に登録されることになるSRRエントリの構成を図14に示す。エントリナンバをiとする。
それぞれが或るSRRを示すことになる個々のSRRエントリは8バイト(64ビット)で構成される。
ビットb63〜b60の4ビットはリザーブ(未定義)である。
ビットb59〜b32の28ビットは、ユーザデータ領域に存在するSRR#iのスタートアドレスとされる。つまりSRR#iの開始クラスタの先頭のPSNが示される。
ビットb31はセッションスタートとされ、このSRRがセッション最初のSRRであるかどうかを示すビットとされる。このビットが1のとき、このSRRがセッションの最初のSRR、すなわちこのSRRからセッションが始まっている事を示している。
ビットb30〜b28の3ビットはリザーブ(未定義)とされる。
ビットb27〜b0の28ビットではSRR#i内のLRA(Last Recorded Address:図11参照)がPSNにより示される。
以上のようにSRRIヘッダ及びSRRエントリを含むSRRIにより、ユーザデータ領域に存在する各SRRの数やアドレス、さらには各SRRのLRAが管理されることになる。また上述したようにオープンSRRのNWA(Next Writable Address)は、そのSRRに対応するSRRエントリにおけるLRA(Last Recorded Address)の値から算出できる。
このようなSRRIは、SRRがリザーブされた場合、SRR内のNWAから追記が行われた場合、SRRがクローズされた場合など、SRRの管理状態の更新が必要なときに、上記TDMSアップデートユニットにSRRIが含まれるかたちで更新される。
3−5 交替領域を用いた交替処理。

ここで、ISA、OSAとしての固定の交替領域を用いた交替処理を説明しておく。
ISA(インナースペアエリア:内周側交替領域)およびOSA(アウタースペアエリア:外周側交替領域)は欠陥クラスタの交替処理のための交替領域としてデータゾーン内の内周側と外周側に確保される。
ISA、OSAのサイズは上述のDDS,TDDS内で定義される。
ISA、OSAの大きさ(サイズ)は初期化時に決定され、その後の大きさも固定である。
これらISA、OSAを用いた欠陥クラスタの交替処理は、次のように行われる。
例えばホスト装置からの要求によるデータ書込時に、その書込アドレスとして指定されたクラスタが欠陥クラスタであった場合、適正なデータ記録が実行できない。その場合、記録しようとするデータを、ISA又はOSA内の或るクラスタに書き込むようにする。これが交替処理である。
この交替処理が上記のDFLエントリとして管理される。つまりデータ記録が実行できない欠陥クラスタのアドレスが交替元、ISA又OSA内にデータを書き込んだクラスタのアドレスが交替先として、1つのDFLエントリが登録される。
なお、記録済みアドレスに対する書き込み、つまりデータ書換の要求があった場合に、対象アドレスに書き込むデータを実際に記録するための交替先は、ユーザデータ領域内、例えばSRR内のNWAなどが選択される。
データ書換の場合も、その交替に応じたLOWエントリが登録されれば良い。書換によるデータ位置の交替をTDMA内のTDFLにおけるLOWエントリで管理するようにすることで、ライトワンス型のディスクでありながら、実質的に(例えばホストシステムのOS、ファイルシステム等から見て)データ書換を実現することができる。
3−6 次TDMAへの追記処理。

図15は、次TDMAへの追記処理について説明するための図として、リードインゾーンとデータゾーンの境界部分と、リードインゾーン内に設けられるTDMA0内の構造とを模式的に示している。この場合、インナースペアエリア内にはTDMA1が設定されている。
先にも述べたように、リードインゾーン内のTDMA0の先頭3クラスタは、アクセスインジケータの記録領域として割り当てられている。図15(a)にも示されているように、先頭のクラスタCL0はDMAアクセスインジケータ、次のクラスタCL1はTDMA2アクセスインジケータ、さらに次のクラスタCL2はTDMA1アクセスインジケータとなる。この図15(a)の状態では、TDMA1アクセスインジケータ、TDMA2アクセスインジケータ、DMAアクセスインジケータの何れの領域も未書き込みであり、またTDMA0のTDMS書き込み領域に対してもデータ未書き込みとされている。すなわち、この図15(a)では、ディスクがブランクディスクである場合を示している。
ここで、図15(a)に示す状態から例えばユーザデータエリアに対する記録が数度行われたことに伴って、図15(b)、図15(c)に示されるように、TDMA0のTDMS書き込み領域内に対しTDMSアップデートユニットがTDMS1、TDMS2・・・と徐々に追記されていったとする。
なお、このような図15(a)から図15(b)→図15(c)の遷移として示されているように、TDMA0内においてTDMSアップデートユニットの追記が行われる限りでは、何れのTDMAアクセスインジケータにも情報記録は行われないものとなる。すなわち、TDMAアクセスインジケータが未書き込みであることは、ブランクディスク、或いはTDMA0内に最新のTDMSがある場合を表す。
上記のようにして徐々にTDMSの追記が行われて、例えばN回目のTDMSアップデートユニットの追記(TDMSnの追記)時、図15(d)に示すようにしてTDMA0のTDMS書き込み領域内にTDMSnを書き込むことのできる空き領域がなくなってしまったとする。
このように追記のための領域が無くなってしまった場合に新たなTDMAに対するTDMSの追記が行われる。
但しこの場合、直ちに次のTDMA1に対してTDMSを追記するのではなく、図15(e)に示されるようにして、TDMA0のTDMS書き込み領域内の残りの領域をパディング(Padding)するようにされる。すなわち、TDMA0のTDMS書き込み領域内の残りの領域を0で埋めるということが行われる。
そしてその後に、TDMA1内にTDMS(この場合はTDMSn)の追記を行う。
なお、図示による説明は省略するが、TDMA2に対して新たにTDMSを追記する場合としても、同様にその前のTDMA1に空白領域が残る場合には、その領域に対するパディングを行うようにされる。
また、このように次のTDMAに対するTDMSの追記を行う際には、これに併せて、対応するTDMAアクセスインジケータ内に情報を記録するようにされる。上記のようにTDMA1に対して初めてTDMSを追記する場合には、TDMA1アクセスインジケータに情報記録を行う。また、TDMA2に対して初めてTDMSを追記する場合にはTDMA2アクセスインジケータに情報記録を行う。
ここで、図16は、このように次TDMAに初めて追加が行われることに応じて情報記録が行われた場合の、TDMAアクセスインジケータ内のデータ構造を示している。この図16に示されるように、TDMAアクセスインジケータのデータ構造としては、その全32セクター分の領域が最新のTDDSのコピー32個で埋め尽くされたものとなる。
つまり、TDMA1への初回の追記に応じては、当該TDMA1内に追記されるTDMS内のTDDSのコピーによってTDMA1アクセスインジケータ内が埋め尽くされる。同様に、TDMA2への初回の追記に応じては、当該TDMA2内に追記されるTDMS内のTDDSのコピーによってTDMA2アクセスインジケータ内が埋め尽くされることになる。
先の図8で説明したように、TDDS内には、TDMAのサイズの情報が格納されており、その情報(及び固定とされるTDMA1の先頭アドレス、TDMA2の終了アドレス)から、各TDMAの先頭アドレス、終了アドレスを計算することができる。そして、これら先頭アドレスと終了アドレスとが求まれば、それらの間の最終記録済みアドレスを調べることで、アクセスインジケータが示すTDMA内の最新のTDMSのTDDSを得ることができる。先に説明したようにTDDSはTDMS内の最終セクタに書き込まれるものである。
このようにしてTDMAアクセスインジケータは、その書き込み有無によって最新TDMSがどのTDMAに存在するかということを示す機能を有すると共に、上記のように最新のTDDSの場所を指し示すための機能も併せ持つ。
なお、図示による説明は省略したが、DMAアクセスインジケータ内には、ディスクのファイナライズ時、その時点での最新のTDDSに基づき生成されるDDSが埋め尽くされることになる。つまりDMAアクセスインジケータとしては、その書き込み有無によってディスクがファイナライズ済みであるか否かを示すと共に、その情報内容によってDDSの場所を指し示す機能を有する。
4.ディスクドライブ装置の構成。

次に、上記のようなライトワンス型のディスクに対応するディスクドライブ装置(ディスクドライブ装置10)の構成例を図17で説明する。
ディスクドライブ装置10は、ライトワンス型のディスク、例えば図1のプリレコーデッド情報領域PICのみが形成されている状態であって、ライトワンス領域は何も記録されていない状態のディスクに対してフォーマット処理を行うことで、図1で説明した状態のディスクレイアウトを形成することができるものとし、また、そのようなフォーマット済のディスクに対してユーザデータ領域にデータの記録再生を行なう。また必要時において、TDMAの更新も行うものである。
図17においてディスクドライブ装置10に装填されるディスク1は上述したライトワンス型のディスクである。なお、ディスクドライブ装置10は、リライタブルディスクに対する記録再生やROMディスクに対する再生も可能とされる。
ディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ52によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして光学ピックアップ(光学ヘッド)51によってディスク1上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIPアドレスやプリレコーデッド情報としての管理/制御情報の読み出しがおこなわれる。
また初期化フォーマット時や、ユーザデータ記録時には光学ピックアップによってライトワンス領域におけるトラックに、管理/制御情報やユーザデータが記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたデータの読出が行われる。
ピックアップ51内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系(図示せず)が形成される。
ピックアップ51内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ51全体はスレッド機構53によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ51におけるレーザダイオードはレーザドライバ63からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク1からの反射光情報はピックアップ51内のフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路54に供給される。
マトリクス回路54には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
なお、マトリクス回路54は、ピックアップ51内に一体的に構成される場合もある。
マトリクス回路54から出力される再生データ信号はリーダ/ライタ回路55へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号はサーボ回路61へ、プッシュプル信号はウォブル回路58へ、それぞれ供給される。
リーダ/ライタ回路55は、再生データ信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、ピックアップ51により読み出されたデータを再生して、変復調回路56に供給する。
変復調回路56は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての機能部位を備える。
再生時にはデコード処理として、再生クロックに基づいてランレングスリミテッドコードの復調処理を行う。
またECCエンコーダ/デコーダ57は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、変復調回路56で復調されたデータを内部メモリに取り込んで、エラー検出/訂正処理及びデインターリーブ等の処理を行い、再生データを得る。
ECCエンコーダ/デコーダ57で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ60の指示に基づいて、読み出され、インターフェース64を介して接続されたホスト装置120、例えばパーソナルコンピュータやAV(Audio-Visual)機器などに転送される。
グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル回路58において処理される。ADIP情報としてのプッシュプル信号は、ウォブル回路58においてADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ59に供給される。
アドレスデコーダ59は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ60に供給する。
またアドレスデコーダ59はウォブル回路58から供給されるウォブル信号を用いたPLL処理でクロックを生成し、例えば記録時のエンコードクロックとして各部に供給する。
また、グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号として、プリレコーデッド情報PICとしてのプッシュプル信号は、ウォブル回路58においてバンドパスフィルタ処理が行われてリーダ/ライタ回路55に供給される。そして2値化され、データビットストリームとされた後、ECCエンコーダ/デコーダ57でECCデコード、デインターリーブされて、プリレコーデッド情報としてのデータが抽出される。抽出されたプリレコーデッド情報はシステムコントローラ60に供給される。
システムコントローラ60は、読み出されたプリレコーデッド情報に基づいて、各種動作設定処理やコピープロテクト処理等を行うことができる。
記録時には、ホスト装置120から記録データが転送されてくるが、その記録データはインターフェース64を介してECCエンコーダ/デコーダ57におけるメモリに送られてバッファリングされる。
この場合ECCエンコーダ/デコーダ57は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、変復調回路56において例えばRLL(1−7)PP方式の変調が施され、リーダ/ライタ回路55に供給される。
記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックは上述したようにウォブル信号から生成したクロックを用いる。
エンコード処理により生成された記録データは、リーダ/ライタ回路55で記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた後、レーザドライブパルスとしてレーザードライバ63に送られる。
レーザドライバ63では供給されたレーザドライブパルスをピックアップ51内のレーザダイオードに与え、レーザ発光駆動を行う。これによりディスク1に記録データに応じたピットが形成されることになる。
なお、レーザドライバ63は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、ピックアップ51内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ60から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
サーボ回路61は、マトリクス回路54からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、ピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ51、マトリクス回路54、サーボ回路61、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
またサーボ回路61は、システムコントローラ60からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
またサーボ回路61は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ60からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッド機構53を駆動する。スレッド機構53には、図示しないが、ピックアップ51を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ51の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路62はスピンドルモータ52をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路62は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、リーダ/ライタ回路55内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路62は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルモータ52のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路62は、システムコントローラ60からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ60により制御される。
システムコントローラ60は、ホスト装置120からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト装置120から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ60は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ51を移動させる。そしてECCエンコーダ/デコーダ57、変復調回路56により、ホスト装置120から転送されてきたデータ(例えばMPEG方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにリーダ/ライタ回路55からのレーザドライブパルスがレーザドライバ63に供給されることで、記録が実行される。
また例えばホスト装置120から、ディスク1に記録されている或るデータ(MPEG方式のビデオデータ等)の転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボ回路61に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ51のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト装置120に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク1からのデータ読出を行い、リーダ/ライタ回路55、変復調回路56、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、これらのデータの記録再生時には、システムコントローラ60は、ウォブル回路58及びアドレスデコーダ59によって検出されるADIPアドレスを用いてアクセスや記録再生動作の制御を行うことができる。
また、ディスク1が装填された際など所定の時点で、システムコントローラ60は、ディスク1のBCAにおいて記録されたユニークIDや(BCAが形成されている場合)、再生専用領域にウォブリンググルーブとして記録されているプリレコーデッド情報(PIC)の読出を実行させる。
その場合、まずBCA、プリレコーデッドデータゾーンPRを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボ回路61に指令を出し、ディスク最内周側へのピックアップ51のアクセス動作を実行させる。
その後、ピックアップ51による再生トレースを実行させ、反射光情報としてのプッシュプル信号を得、ウォブル回路58、リーダ/ライタ回路55、ECCエンコーダ/デコーダ57によるデコード処理を実行させ、BCA情報やプリレコーデッド情報としての再生データを得る。
システムコントローラ60はこのようにして読み出されたBCA情報やプリレコーデッド情報に基づいて、レーザパワー設定やコピープロテクト処理等を行う。
図17ではシステムコントローラ60内にキャッシュメモリ60aを示している。このキャッシュメモリ60aは、例えばディスク1のTDMAから読み出したTDDS/TDFL/SRRI等の保持や、その更新に利用される。
システムコントローラ60は、例えばファイナライズされていないディスク1が装填された際には、各部を制御してTDMAに記録されたTDDS/TDFL/SRRIの読出を実行させ、読み出された情報をキャッシュメモリ60aに保持する。
その後、データ書込/書換や欠陥による交替処理が行われた際には、キャッシュメモリ60a内でSRRIやTDFLなどを更新していく。
例えばデータの書込や、データ書換等で交替処理が行われ、SRRI又はTDFLの更新を行う際に、その都度ディスク1のTDMA(又はATDMA)において、TDMSアップデートユニットを追加記録しても良いのであるが、そのようにすると、ディスク1のTDMAの消費が早まってしまう。
そこで、例えばデータ追記が行われてSRRIとしてのLRA(Last Recorded Address)が更新される場合などは、或る程度の回数はキャッシュメモリ60a内でSRRIを更新しておき、ある時点でキャッシュメモリ内で更新されてきたSRRIをTDMSアップデートユニットによりディスク1に記録するような手法を採る。
また例えばディスク1がディスクドライブ装置からイジェクト(排出)されるまでの間は、キャッシュメモリ60a内でTDFL/SRRIの更新を行っておき、イジェクト時などにおいて、キャッシュメモリ60a内の最終的な(最新の)TDFL/SRRIを、ディスク1のTDMAに書き込むようにするなどの手法も考えられる。
ホスト装置120は、例えばパーソナルコンピュータ等とされる場合、CPU101,インターフェース102,HDD103、ROM/RAM104、ユーザインターフェース105を有する構成とされる。
インターフェース102はディスクドライブ装置10との間のコマンドや記録再生データの通信を行う。
HDD(ハードディスクドライブ)103は、AVデータやアプリケーションプログラム等の格納に使用される。
ROM/RAM104は、CPU101で起動されるプログラムの格納やCPU101のワーク領域として用いられる。
ユーザインターフェース105は、例えばモニタディスプレイ等の映像/文字などの表示部、スピーカ等の音声出力部、キーボードやスイッチ等の操作入力部など、ユーザーに対する入出力を行う部位又は装置を示している。
このようなホスト装置120は、CPU101で起動されるアプリケーションプログラムに従って、ディスクドライブ装置10をAVデータのストレージ機器として利用する装置となる。
なお、このホスト装置120としては、実際の形態として、パーソナルコンピュータではなく、例えばビデオカメラ、オーディオシステム、AV編集装置、その他の各種機器が想定される。
5.従来の管理情報取得処理。

これまでの説明からも理解されるように、ディスク1においては、最後に記録されたTDMSアップデートユニットが、最新のTDMSとなる。つまりこの最新のTDMSに基づきTDFL、SRRIの情報を取得することで、ディスク1に記録されている最新の管理情報を取得することができる。
ここで、先の図7にて説明したように、TDMSにおいては、その最終クラスタの最終セクタに記録されるTDDSにより、最新のTDFL、SRRIの記録位置が指し示されるようになっている。これに対応して従来では、ディスク1から最新の管理情報を取得する動作を、次の図18に示すようにして行うようにされている。
図18は、従来の管理情報取得処理について説明するための図として、ディスク1上に最後に記録されたTDMSアップデートユニットを模式的に示している。なお、図中斜線部は記録部分、空白部分は未記録部分を表す。また図中の太枠はクラスタ単位の区切りを表す。
先ず、確認のために述べておくと、このように最後に記録されたTDMSアップデートユニットを探索するにあたっては、先の図5に示したようなTDMA0内のアクセスインジケータ領域の記録状態を調べるようにされる。先の説明から理解されるように、このアクセスインジケータ領域内において、DMAアクセスインジケータは、これが記録済みであるか否かによりディスク1がファイナライズ済みであるか否かを示す。つまり、当該DMAアクセスインジケータが記録済みであればディスク1がファイナライズ済みであることが判明し、従ってその場合は最新の管理情報をDMAから取得することになる。
一方、DMAアクセスインジケータが未記録である場合、最新の管理情報は何れかのTDMA内から取得できることが判明する。この場合には、最新の管理情報が記録されるTDMAを特定するために、TDMA2アクセスインジケータ、TDMA1アクセスインジケータの記録状態を確認する。具体的に、TDMA2アクセスインジケータが記録済みであれば、最新のTDMSはTDMA2にあることが判明する。またTDMA1アクセスインジケータのみが記録済みである場合には、最新TDMSはTDMA1内にあることが判明する。さらに、これらTDMAアクセスインジケータが共に未記録であれば、最新TDMSはTDMA0にあるか、或いはブランクディスクかの何れかとなる。その場合、TDMA0のTDMS書き込み領域内の記録状態を確認し、ここが記録済みであれば最新TDMSはTDMA0内にあることが特定される。
このようにしてTDMAアクセスインジケータの記録状態に基づき特定されたTDMA内から最新のTDDSを取得するにあたっては、そのTDMAにおける最終記録済みアドレスを探索する。つまり、上述もしているように最新のTDDSは最後に記録されたTDMSアップデートユニット内の最終セクタに対して記録されるからである。
なお、先にも述べたようにTDMA0(のTDMS書き込み領域)はその先頭アドレスと終了アドレスが固定の領域となるが、TDMA1は先頭アドレスのみ、TDMA2は終了アドレスのみが固定の領域とされる。最新のTDDS取得のために最終記録済みアドレスを探索するにあたっては、その探索範囲が設定される必要があるので、これらTDMA1、TDMA2内において最終記録済みアドレスを探索するにあたっては、TDMA1については最終アドレス、TDMA2については先頭アドレスの情報が特定される必要がある。
先に説明したTDMA1アクセスインジケータ、TDMA2アクセスインジケータとしては、図16において示したようにその内部がTDDSの情報で埋め尽くされるものとなっている。すなわち、TDMAアクセスインジケータとしては、それと対応づけられたTDMAに対して初回にTDMSが記録された時点での最新のTDDSでその内部が埋め尽くされるものとなっている。このTDDS内には、図8に示したように各TDMAのサイズ情報が格納されているので、アクセスインジケータ内のTDDSの情報を取得することで、TDMA1についてその終了アドレス、TDMA2についてはその先頭アドレスの情報を取得することができる。TDMA1が最新であるとされた場合には、TDMA1アクセスインジケータ内のTDDSにおけるTDMA1のサイズ情報からTDMA1の終了アドレスを計算し、固定の先頭アドレスとこの計算した終了アドレスとの間の最終記録済みアドレスを探索することで、最新のTDDSの探索を行う。また、TDMA2が最新であるとされた場合には、TDMA2アクセスインジケータ内のTDDSにおけるTDMA2のサイズ情報からTDMA2の先頭アドレスを計算し、固定の終了アドレスとこの計算した先頭アドレスとの間の最終記録済みアドレスを探索することで、最新のTDDSの探索を行う。
また、TDMA0については、予め定められた固定の先頭アドレスと最終アドレスの間を対象として最終記録済みアドレスを探索することで、最新のTDDSの探索を行うことになる。
このようにして、アクセスインジケータ領域の記録状態に基づき特定された最新のTDMA内を対象として、その最終記録済みアドレスを探索することで、最新TDDSの探索を行うことができる。
図18(a)において、従来においては、先ずはこのような最終記録済みアドレスの探索の結果特定された最新TDDSを、ディスク1から読み出すようにされる。具体的にこの場合、最小の読み出し単位はクラスタ単位とされるので、TDDSを含む1クラスタ分のデータをディスク1から読み出すようにされる。
ここで、先の図6においても説明したように、TDMSアップデートユニットにおける最後の1クラスタ内には、その最終セクタに必ずTDDSが格納され、その前の区間にはSRRIを格納するための領域(可変)と、さらにその前の区間にTDFLを格納するための領域(可変)とが設けられている。
この図では一例として、TDMSアップデートユニット内の最後の1クラスタ内において、TDDSとSRRIのみが格納されている場合を示している。この場合、TDFLは、この最後のクラスタよりも前の3クラスタ分の領域で収まっているとする(図中TDFL♯0〜TDFL♯2)。
この図に示す例では、上記のようにして最終記録済みアドレスの探索で特定されたTDDS内の最後の1クラスタを読み出すことによって、最新のTDDSと共にSRRIの情報も読み出されることになる。
そして、従来においては、このようにしてディスク1から読み出して取得した最新のTDDSに基づき、図18(b)に示すようにしてTDFLの読み出しを行う。つまり、TDDS内のTDFLのポインタ情報に基づき、ディスク1上から各TDFLのデータを読み出す。
なおこの場合、SRRIの情報は既に読み出しが完了しているので、読み出されたデータ(キャッシュデータ)内からTDDSのSRRIのポインタが指し示すSRRIの情報を取得することができる。
6.本実施の形態の管理情報取得処理。

上記のようにして従来においては、TDDSの情報から最新のTDFL、SRRIを取得するのにあたり、まずはディスク1からTDDSを含む1クラスタ分のデータ読み出しを行った上で、それにより取得されたTDDS内のポインタ情報により指し示されるTDFLの読み出しを行うようにされている。また、SRRIについては、キャッシュデータ内から取得が可能である。
しかしながら、先にも述べたようにこのような従来手法によると、TDDSを読み出すためのシーク動作を行った後に、再度TDFLの読み出しのためのシーク動作を要するものとなっており、この点で最新の管理情報読み出しまでに相応の時間を要するものとなってしまっている。
そこで本実施の形態では、最新の管理情報の取得動作についてその迅速化を図るべく、次の図19に示されるような管理情報取得処理を行うものとしている。
なお、この図19に示される処理動作は、図17に示したシステムコントローラ60により行われるものである。また、この図では、既にアクセスインジケータ領域内の記録状態に基づき、最新のTDMSの存在するTDMAが特定され、その最終記録済みアドレスの探索の結果最新TDDSの記録アドレスが特定された状態にあるものとする。
図19において、先ずステップS101では、TDDSのNCクラスタ手前からTDDSまでの読み出しを実行させると共に、読み出しデータを第1キャッシュに保持するための処理を実行する。
すなわち、先ずは上記最終記録済みアドレスの探索の結果特定された最新のTDDSを含むクラスタのNCクラスタだけ手前となる位置から、当該TDDSを含むクラスタまでの区間を対象として、ディスク1からの読み出し動作を実行させる。この場合において、上記「NC」の値は、例えば予め定められた所定の値であるとする。
そしてステップS101では、このようにしてNCクラスタ手間からTDDSまでの区間を対象としてディスク1から読み出されたデータを、キャッシュメモリ60a内における第1キャッシュ領域に保持するようにされる。
ここで、先の図17での説明は省略したが、本実施の形態の場合、キャッシュメモリ60a内には、ディスク1から読み出したデータを格納するための第1のキャッシュ領域と、後述するようにしてこの第1のキャッシュ領域内の格納データから取得した各種のデータ(SRRI、TDFL)を格納するための第2キャッシュ領域とが設けられている。
続くステップS102〜S104までの処理は、読み出されたデータ内に全TDFLが含まれているか否かを確認するための処理となる。
つまり、先ずステップS102では、TDDS内の情報からTDFLクラスタ数(Ndfl)の情報を取得する。具体的には、先の図8に示したTDDS内のバイト位置1120〜1151のデータからTDFLの総エントリ数を調べることで、TDFLの総クラスタ数(Ndfl)の情報を取得する。
続くステップS103では、TDDS内のポインタに基づき、キャッシュデータ内からTDFLを取得するための処理を実行する。すなわち、TDDSにおける上記バイト位置1120〜1151のデータは各TDFLのポインタ情報となるので、このポインタ情報の指し示すPSNの情報に基づき、キャッシュデータ内から各TDFLを取得するための処理を実行する。
その上で、次のステップS104では、取得したTDFLの数(Kdfl)と上記TDFLの総クラスタ数(Ndfl)とが一致するか否かを判別する。すなわちこれにより、上記ステップS103の処理で、存在する全てのTDFLをキャッシュデータから取得することができたか否かを判別しているものである。
ステップS104において、Kdfl=Ndflであり、全てのTDFLをキャッシュデータ内から取得できたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS106に進み、取得したTDFLをキャッシュメモリ60a内の第2キャッシュ領域に格納する。
一方、ステップS104において、Kdfl=Ndflではなく、全てのTDFLをキャッシュデータ内から取得できなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS105に進み、不足分のTDFLをディスク1から読み出して取得するための処理を実行する。具体的には、先のステップS103にて取得できなかったTDFLのポインタ情報に基づき、それらのTDFLがディスク1から読み出されるように必要な各部を制御すると共に、これによって読み出されたTDFLを取得する。その上で、上記ステップS106に進み、取得したTDFLを上記第2キャッシュ領域に格納する。
なお、図示による説明は省略したが、SRRIについても、上記TDFLについての取得処理と同様の処理を行うものとなる。確認のために述べておくと、SRRIとしても、先の図6(b)に示したように、最新のTDMS内においては含まれない場合もあり得る。すなわち、SRRIは、先の図18に示したように最新TDMSにおける最終クラスタ内に常にあるというものではなく、最新TDMSよりも以前のTDMS内の最終クラスタ内に格納されているという場合もある。
そこで、SRRIについても、同様にステップS101でキャッシュした読み出しデータ内を対象として、TDDS内のポインタ情報に基づきこれを取得するための処理を実行し、その結果SRRIが取得されなかった場合には、ディスク1上の上記ポインタ情報により指し示される位置の読み出しを実行させることでSRRIを取得する。当然のことながら、この場合もキャッシュデータからSRRIが取得された場合には、そのままこのSRRIを第2キャッシュ領域に格納する。
このようにして本実施の形態では、ディスク1から最新の管理情報を取得するにあたり、従来のように最新TDDSを含む最終記録済みクラスタのみを読み出すのではなく、このクラスタの手前の所要位置からデータ読み出しを行うものとしている。このようにすることで、最新の管理情報(TDFL、SRRI)の読み出しにあたり必要なシーク動作は最小で1回のみとすることが可能となる。すなわち、従来では最新TDDS取得のためのシーク動作とこの最新TDDSの情報に基づくTDFL(及びSRRI)取得のためのシーク動作の計2回のシーク動作が必ず必要であったところが、本例によれば1回とすることが可能となる。この結果、本実施の形態によれば、最新の管理情報の取得動作の迅速化を図ることができる。
なお、これまでの説明では、ディスク1が1層ディスク(SL)である場合を例に説明を行ってきたが、本実施の形態の管理情報取得処理としては2層以上のディスクに対しても好適に適用することができる。
ここで、図20は、比較として、1層ディスクの場合にTDMS内に最大にTDFLが格納された場合(図20(a))と、2層ディスク(DL:Dual Layer)の場合にTDMS内に最大にTDFLが格納された場合(図20(b))とを示している。なお、この図20においても太枠はクラスタ単位の区切りを示し、また斜線部は記録済み、空白部は未記録部分を示す。また、この場合も説明の便宜上、最新のSRRIが最新のTDMSの最終クラスタ内に存在する場合を例示している。
先ず、図20(a)に示されるようにして、SLの場合、TDMS内にはTDFLを最大で4個分格納することができる。具体的には、TDFL♯0〜TDFL♯2までの3クラスタ分と、さらに最終クラスタ内におけるTDFL♯3の計4つを格納することができる。
これに対し、図20(b)に示されるDLの場合、TDMS内には最大で8つのTDFLを格納することができる。すなわち、TDFL♯0〜TDFL♯6までの7クラスタ分と、さらに最終クラスタ内にTDFL♯7を格納することができる。
つまりDLの場合、データ記録領域がより広いことから、SLの場合よりも多くのTDFLが格納可能とされているものである。
この図20を参照してわかるように、DLの場合、従来手法による管理情報取得処理を行った場合には、TDDSの読み出し後にTDFLを読み出すためのシーク距離が、SLの場合と比較してより長くなる傾向となる。すなわち、その分シークに要する時間をより多く要する傾向となる。
従ってDLの場合に本実施の形態の管理情報取得処理を行うことによっては、キャッシュしたデータ内から全管理情報を取得できた場合の短縮時間長をより長くすることができ、より有効に最新の管理情報取得動作の迅速化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、これまでの説明では、ライトワンスメディアについて本発明が適用される場合を例示したが、リライタブルメディアであっても本発明は好適に適用できる。
また、これまでの説明では、本発明がディスク状の記録媒体に対応する場合を例示したが、本発明としてはディスク状以外の形状による記録媒体とされる場合にも好適に適用することができ、その場合も実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
すなわち本発明としては、「ユーザデータの記録が可能なユーザデータ記録領域と、上記ユーザデータ記録領域に対するデータ記録に応じて更新されるべき一時的な管理情報を格納可能とされ且つその最終位置に上記一時的な管理情報の記録位置を示すポインタ情報が格納される一時管理情報ユニットが、上記一時的な管理情報の更新に応じて順次記録される一時管理情報ユニット記録領域と、が設けられている記録媒体」とされる場合であれば、これを好適に適用することができる。
また、これまでの説明では、本発明の再生装置がホスト装置と接続される構成とされる場合を例示したが、他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインタフェース部位の構成が、図17とは異なるものとなる。つまり、ユーザ操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
また、これまでの説明では本発明の再生装置が記録も可能な記録再生装置とされる場合を例示したが、記録機能を持たない再生専用装置とすることも勿論可能である。
本発明の実施の形態のディスクのエリア構造の説明図である。 実施の形態のディスクの管理/制御情報領域の構造例、及びスペアエリア内に設定可能なTDMAを示した説明図である。 実施の形態のディスクのDMAの説明図である。 実施の形態のディスクのDDSの説明図である。 実施の形態のディスクのTDMA0の構造の説明図である。 実施の形態のTDMSアップデートユニットの説明図である。 実施の形態のTDMSアップデートユニットの追記状態の説明図である。 実施の形態のディスクのTDDSの説明図である。 実施の形態のディスクのTDFLの説明図である。 実施の形態のディスクのDFLエントリの説明図である。 実施の形態のディスクのSRRの説明図である。 実施の形態のディスクのSRRIの説明図である。 実施の形態のディスクのSRRIヘッダの説明図である。 実施の形態のディスクのSRRエントリの説明図である。 次TDMAへの追記処理についての説明図である。 TDMAアクセスインジケータ内のデータ構造を示した図である。 実施の形態のディスクドライブ装置の内部構成を示したブロック図である。 従来の管理情報取得処理について説明するための図である。 実施の形態の管理情報取得処理を示したフローチャートである。 TDFLが最大に格納された場合のTDMS内の構造を示した図である。
符号の説明
1 ディスク、10 ディスクドライブ装置、51 ピックアップ、52 スピンドルモータ、53 スレッド機構、54 マトリクス回路、55 リーダ/ライタ回路、56 変復調回路、57 ECCエンコーダ/デコーダ、58 ウォブル回路、59 アドレスデコーダ、60 システムコントローラ、60a キャッシュメモリ、61 サーボ回路、62 スピンドルサーボ回路、63 レーザドライバ、64,102 インターフェース、101 CPU、120 ホスト装置

Claims (3)

  1. ユーザデータの記録が可能なユーザデータ記録領域と、
    上記ユーザデータ記録領域に対するデータ記録に応じて更新されるべき一時的な管理情報を格納可能とされ且つその最終位置に上記一時的な管理情報の記録位置を示すポインタ情報が格納される一時管理情報ユニットが、上記一時的な管理情報の更新に応じて順次記録される一時管理情報ユニット記録領域と、が設けられている記録媒体に対して、少なくとも再生を行う再生装置であって、
    上記記録媒体に対する読み出しを行う読み出し手段と、
    上記記録媒体に対して最後に記録された最新の上記一時的な管理情報を取得するための制御を行う制御手段として、
    上記一時管理情報ユニット記録領域内の最後に記録される上記一時管理情報ユニット内の上記ポインタ情報を読み出す際に、当該ポインタ情報の含まれる区間よりも前側の所要位置からデータ読み出しが実行されるように上記読み出し手段を制御する読み出し制御処理と、
    上記読み出し制御処理に応じて読み出されたデータ内から上記ポインタ情報により指し示される上記一時的な管理情報を取得するための処理を実行する情報取得処理と、を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  2. 上記制御手段は、
    上記読み出し制御処理に応じて読み出されたデータ内から上記ポインタ情報により指し示される一時的な管理情報を取得できなかった場合に、上記読み出し手段を制御して上記記録媒体から上記ポインタ情報により指し示される一時的な管理情報の読み出しを実行させる再読み出し制御処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. ユーザデータの記録が可能なユーザデータ記録領域と、
    上記ユーザデータ記録領域に対するデータ記録に応じて更新されるべき一時的な管理情報を格納可能とされ且つその最終位置に上記一時的な管理情報の記録位置を示すポインタ情報が格納される一時管理情報ユニットが、上記一時的な管理情報の更新に応じて順次記録される一時管理情報ユニット記録領域と、が設けられている記録媒体について、最後に記録された最新の上記一時的な管理情報を取得するための管理情報取得方法であって、
    上記一時管理情報ユニット記録領域内の最後に記録される上記一時管理情報ユニット内の上記ポインタ情報を読み出す際に、当該ポインタ情報の含まれる区間よりも前側の所要位置からデータ読み出しを実行する読み出しステップと、
    上記読み出しステップにより読み出したデータ内から上記ポインタ情報により指し示される上記一時的な管理情報を取得するための処理を実行する情報取得ステップと、
    を備えることを特徴とする管理情報取得方法。
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