JP4881335B2 - スパッタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マグネトロンスパッタ技法に関し、特にカルーセル式マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置に関する。
近年のハードディスクで用いられているヘッドやメディアは、超高記録密度化の要請により、格段に複雑且つ多層・多種多様な材料を用いて作られるようになってきている。従って、これらのデバイス(例えば、ヘッド、メディア又は基板など)に薄膜を堆積させるスパッタ装置には、同一超高真空中で、10元近い多種の材料をスパッタ堆積できるような仕組みが必要である。
通常、これらのデバイスのスパッタリングには、マグネトロンスパッタ法が用いられており、実際に多元のマグネトロンスパッタカソード源をチャンバ下部に搭載した超高真空スパッタ装置は既知である。例えば、前述したようなヘッドやメディアなどのデバイスを成膜するために、マグネトロンカソードを用いたスパッタ装置が用いられる。該スパッタ装置は、真空排気ポンプによって、例えばデバイスの表面に被覆された有機物から放出されるガス成分の影響を排除しながら、チャンバ内を真空状態にして、プロセスガス導入系によって各カソードが有する板状材料(以下、ターゲットと称する)全面にわたって均一にプロセスガスを供給し、カソードに取り付けられたターゲットに電源供給してプラズマを生じさせ、プロセスガスから形成される組成分子を弾き飛ばし(スパッタ)、弾き飛ばされたもの(以下、スパッタ粒子と称する)をデバイスに貼り付けることで成膜する。また、イオン化された残留ガスをデバイスにぶつけることで表面を削る(エッチング)こともできる。
また、マグネトロンスパッタ技法によるスパッタ装置は、デバイス(例えば、基板)側をカルーセル構造にしたものがほとんどであるが、ターゲット側(即ち、カソード側)をカルーセル構造にした技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−265264号公報
現在の技術において、スパッタ装置におけるマグネトロンカソードの動作中において、ターゲットからスパッタされた粒子は、非常に広範囲に高エネルギーで飛散することがある。チャンバ内部のカソード配置によっては、これらのスパッタ粒子が周囲に搭載されているカソード上のターゲットへ堆積してしまい、ターゲットの汚染源となる問題がある。即ち、近年のプロセス要求では、この僅かな汚染でさえ、デバイス(例えば、基板)の不純物となり、格子欠陥や電子散乱中心となって、スパッタ装置の性能低下や歩留まり低下を引き起こしてしまう。これは、デバイス側をカルーセル構造にしたスパッタ装置において、特に観察される問題である。
また、特許文献1に開示されるターゲット側(即ち、カソード側)をカルーセル構造にしたスパッタ装置においても、或るカソードのターゲットから放出されたスパッタ粒子が他のカソード上のターゲットに堆積してしまう問題を完全に解決するには改善の余地がある。即ち、或るカソードのターゲットから放出されたスパッタ粒子の堆積を防止するため、防着板の役割を果たすように、正方形又は正六角形状のカソード回転体の各側面に各カソードを配置する構造にしているが、事実上チャンバ内をスパッタ粒子が飛散するので、防着板を有するスパッタ装置と比較して、スパッタ粒子の回り込み防止性能は向上しない。また、特許文献1に技術において、正方形又は正六角形状のカソード回転体に防着板を搭載するか、又はチャンバ側に防着板を搭載するように構成したとしても、カソード回転体の回転に悪影響を及ぼさない何らかの工夫(例えば、防着板の出し入れ機構など)が必要である。
より具体的に、従来の典型的な多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置について説明する。図6は、典型的な3元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図である。図6に示すスパッタ装置は、チャンバ110に固定されるマグネトロンカソード(以下、単にカソードとも称する)113a,113b及び113cを備え、各カソード113a,113b及び113cに載置される板状材料のターゲットから放出されるスパッタ粒子によって、チャンバ110内の所定の位置に配置された基板111に膜を堆積させる。また、各カソード113a,113b及び113cは、それぞれ電気配線115a,115b及び115cを介して電源(直流電源又は高周波電源(RF電源))116a,116b及び116cが接続される。各カソード113a,113b及び113cにおける、それぞれのスパッタ粒子の放出によって成膜するために、それぞれの電源116a,116b及び116cの切り替えとシャッタ112の開閉とを同期させて制御する。
尚、プロセスガス導入系114から放出されるプロセスガスから形成される組成分子を突き飛ばすスパッタ粒子を放出する際には、チャンバ110は、真空排気ポンプ(図示せず)によって超高真空状態が維持される。また、電源(直流電源又は高周波電源)116a,116b及び116cは、単一の電源(直流電源又は高周波電源)からスイッチ切り替えで構成されることもある。更に、基板111の位置は、回転又は傾斜させるための回転兼傾斜機構、冷却又は加熱するための水冷兼加熱機構、又は堆積効果を高めるために基板111にバイアス電圧を印加するバイアス印加機構などを設ける場合もある。
図6に示す従来の典型的なスパッタ装置は、各カソード113a,113b及び113cから上方の基板111へとスパッタ粒子を放射させて堆積させるように動作するものであるが、必ずしもスパッタ粒子は直進せず、空間的にかなり広い範囲へ飛び出すことが知られている(例えば、G. K. Wehner et al., “Angular Distribution of Sputtered Material”, J. Appl. Phys, January 1960, Vol. 31, Issue 1, pp. 177-179参照)。例えば、図6において、マグネトロンカソード113bがスパッタ粒子117bの放出の動作中であるとすれば、周囲に飛び出すスパッタ粒子(例えばスパッタ粒子117b)が、カソード113bの周囲に配置されたカソード(例えば、カソード113c)に付着し、そのターゲットを汚染させてしまうことがある。このように汚染された状態で、基板111への次の層堆積のためにカソード113a又はカソード113cを動作させると、汚染された材料が基板111に堆積することになる。
特に、近年のナノテクノロジを利用した量子デバイスの作製においては、この汚染が無視できなくなっており、デバイス(例えば、基板)の作製時の歩留まりや性能の低下に極めて影響を与えている。そこで、図7に示すように、例えばSNSの3極のプラズマ閉じ込め用磁石121a,121b及び121cにおける、それぞれのターゲット120a,120b及び120cのうち、例えばターゲット120b上にプラズマ122を形成してスパッタ粒子を放出させた場合に、カソード116a,116b及び116cの各々の間に、スパッタ粒子の回り込みを防止する防着板123,124を設けることがある。しかしながら、スパッタ装置の長時間使用後に、防着板123,124に付着していたフレーク状の堆積粒子125が剥がれ落ち(図示125a)、このフレーク状の堆積粒子125が汚染源となってしまう問題もある。
そこで、本発明の目的は、ターゲット汚染を低減する、カルーセル式マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置を提供することにある。
本発明においては、前述したスパッタ粒子の回り込み現象を低減させるために、カルーセル(回転木馬)型に複数のマグネトロンカソードを配置するという新しい構造(カルーセル式マグネトロンカソードと称する)を提供する。即ち、一つの回転機構且つ電流導入機構に複数のマグネトロンカソードをちょうど回転木馬のように設置する。更に、本発明のスパッタ装置には、このカルーセル式マグネトロンカソードと基板との間に防着板を設ける。防着板には、カソードに相当する大きさの“窓”が予め設けてあり、この窓から覗いているカソードのみが電源(直流電源又は高周波電源)につながり、スパッタを行うことができるようにする。別のカソードを使用するときには、カルーセル式マグネトロンカソード全体を回転して、スパッタ粒子の放出が所望されるカソードを“窓”位置に来るように制御する。
カルーセル式マグネトロンカソードには、多数のカソードを設置することができる。回転機構及びカソード保持機構に十分な機械的強度を持たすことができれば、数10からなる多元のカソードを実現することができ、今後の要求にも十分に応えることができる。
カソードへは、外部より電源及び冷却水の供給が必要になる。そこで、冷却水の供給については、通常使用されている冷却水導入系か、又は真空中で使用可能なフレキシブルチューブを使用することができる。また、防着板の“窓”以外の位置にあるカソードへは電源が供給されないように、本発明の一態様では、回転機構及び電流導入機構には、モータによく用いられる“整流子”及び“ブラシ”を用いた構造を有する。
即ち、本発明によるスパッタ装置は、所定の真空状態に保たれたチャンバ内にて、固定位置に設けられたデバイスの成膜面に、当該デバイスの下方から所定の薄膜を成膜するカルーセル式マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置であって、当該デバイスを多層に成膜するために、スパッタ粒子を放出可能なターゲットを各々が有する複数のカソード、前記複数のカソードを、所定の半径を有する円の円周上にそれぞれ配置するとともに、前記複数のカソードの各々を保持するカソード保持機構、及び前記カソード保持機構によって保持された複数のカソードを、順にスパッタ粒子を放出するのに適した、当該円の中心を回転軸として回転する回転機構を備え、前記回転機構及び前記カソード保持機構の各々は、前記複数のカソードの発熱を低減させるのに用いる冷却水の流路として機能する経路を有するカルーセル式マグネトロンカソードと、前記回転機構の回転軸を維持するために、前記チャンバに固定される回転機構保持構体と、前記カルーセル式マグネトロンカソードと前記デバイスとの間に、スパッタ粒子を放出するターゲットのサイズと適合した1つの窓が空けられている防着板と、当該カルーセル式マグネトロンカソードの回転時に、前記窓の位置と適合したカソードのターゲットがスパッタ粒子を放出するように、該カソードに電源供給する電流導入機構と、前記防着板を、前記カルーセル式マグネトロンカソードと所定の距離で近接して、該所定の距離を維持するように前記回転機構の回転に応じて機械的に上下動する隙間保持手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明によるスパッタ装置において、前記電流導入機構は、前記複数のカソードのターゲットのうち、スパッタ粒子を放出するためのターゲットに対して電源供給するための整流子を有し、前記複数のカソードの各々は、スパッタ粒子を放出するときのみ前記整流子と電気的に接続されるブラシを有することを特徴とする。
本発明のスパッタ装置によれば、発熱を低減させながら、カルーセル式マグネトロンカソードの回転に好適な構造を有し、スパッタ粒子の回り込み現象を好適に低減させることができる。
まず、本発明による実施例1の多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置を説明する。
(実施例1)
図1に、本発明による一実施例の3元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図を示す。本実施例のスパッタ装置は、所定の真空状態に保たれたチャンバ10内にて、固定位置に設けられたデバイスホルダ(図示せず)に保持したデバイス(以下、代表的に基板11)の成膜面に、所定の薄膜を成膜する装置である。真空排気ポンプ(図示せず)によって、基板11の表面に被覆された有機物から放出されるガス成分の影響を排除しながら、チャンバ10内を真空状態にした状態で、プロセスガス導入系14によって各カソード13a,13b及び13cのうちのいずれか1つのカソードのターゲットに防着板18の窓18aを経てプロセスガスを供給し、該カソードのターゲットに電源供給してプラズマを生じさせ、プロセスガスから形成される組成分子を弾き飛ばすスパッタ粒子を防着板18の窓18aを経て放出し(例えばスパッタ粒子17b)、このスパッタ粒子によって基板11の表面に成膜する。また、イオン化された残留ガスを基板11にぶつけることで表面をエッチングすることもできる。尚、各カソード13a,13b及び13cにおける、それぞれのスパッタ粒子の放出のために、電源16の電源供給による駆動制御で回動する回転機構60とシャッタ12の開閉とを同期して制御するだけでなく、スパッタ粒子の放出に係るカソードのみが電源16の電源供給されるように制御する(詳細は、後述する)。
本実施例のカルーセル式マグネトロンカソードは、基板11を多層に成膜するために、スパッタ粒子を放出可能なターゲットを各々が有する複数のカソード13a,13b及び13cと、カソード13a,13b及び13cを、所定の半径を有する円の円周上にそれぞれ配置するとともに、カソード13a,13b及び13cの各々を保持するカソード保持機構20と、カソード保持機構20によって保持されたカソード13a,13b及び13cを、順にスパッタ粒子を放出するのに適した、当該円の中心を回転軸として回転する回転機構21とを備える。従って、本実施例のスパッタ装置は、回転機構21の回転軸を維持するために、チャンバ10に固定される回転機構保持構体23が設けられる。
以下、本実施例のスパッタ装置をより具体的に説明する。本実施例のスパッタ装置は、マグネトロンカソード13a,13b及び13cのうち、順に選択された1つのカソードによって、チャンバ10内の所定の位置に配置された基板11に下方から膜を堆積させる。また、各カソード13a,13b及び13cは、カルーセル(回転木馬)状に配置されており、1つの構造体として組み合わされている(カルーセル式マグネトロンカソード)。尚、本実施例に係るカソード自体の構成は、前述の図2で説明したものと同様である。
更に、カルーセル式マグネトロンカソードを回転させる回転機構21は、電気配線15を介して電源(直流電源又は高周波電源)16から各カソードに電源供給するための電源供給用の経路(図示しないが、後述する図5で明らかになる)を有する。また、回転機構21及びカソード保持機構20の各々は、カソード13a,13b及び13cの発熱を低減させるのに用いる冷却水循環機構として、排水部19a及び入水部19bと連結した冷却水の流路として機能する冷却水用の経路(図示せず)を有する。冷却水循環機構には、通常使用されている冷却水導入系か、又は真空中で使用可能なフレキシブルチューブを使用することができる。
また、プロセスガス導入系14から放出されるプロセスガス(例えば、Ar,Kr,Xe,Ne,He,O2,N2,NH3など)をスパッタ粒子によって放射させる際に、チャンバ10は、真空排気ポンプ(図示せず)によって超高真空状態が維持される。また、電源(直流電源又は高周波電源)16は、単一の電源(直流電源又は高周波電源)からスイッチ切り替えで構成することもできる。更に、基板11の位置は、回転又は傾斜させるための回転兼傾斜機構、冷却又は加熱するための水冷兼加熱機構、又は堆積効果を高めるために基板11にバイアス電圧を印加するバイアス印加機構などを設けることもできる。
また、本実施例のスパッタ装置は、基板11とカソード13a,13b及び13cを有するカルーセル式マグネトロンカソードとの間に、防着板18が設けられ、防着板18の一部分には、1つのカソードサイズ(例えば、カソード13bのターゲットの面積)に合わせた“窓”18aが開けられている。即ち、防着板18の一部分に設けられた“窓”18aと、その下方に位置するカルーセル式マグネトロンカソードにおけるいずれかのカソード(即ち、カソード13a,13b及び13cのいずれか)の位置が適合した場合にのみ、該カソードからのスパッタ粒子によって膜を基板11に堆積させる。続いて、本実施例のスパッタ装置は、回転機構21の回転により、順次カソード切り替えを行い、基板11への層形成の堆積を実現する。
ここで、防着板18とカルーセル式マグネトロンカソード(即ち、カソード13a,13b及び13c)との間は、他のカソードへのスパッタ粒子の回り込みを防止するために、できるだけ近接させることが好適である。そこで、本実施例のスパッタ装置は、防着板18を、カソード13a,13b及び13cを有するカルーセル式マグネトロンカソードと所定の距離で近接して配置するとともに、該所定の距離を維持するように回転機構21の回転に応じて機械的に上下動する隙間保持手段(図示せず)を備える。より具体的には、カルーセル式マグネトロンカソードの回動時においても、防着板18とカソード13a,13b及び13cを有するカルーセル式マグネトロンカソードとの間の隙間を安定させるために、隙間保持手段によって防着板18を機械的に上下させて接触を防止する。尚、このような隙間保持手段は、実施例2において幾つかの例を説明するが、種々の構造で実現することができ、例えば回転機構21の回転に同期して、防着板18を機械的に上下させる自動オフセット機構を設ければよい。
これにより、例えばカソード13bを動作させて、薄膜を基板11に堆積させる際に、近接した位置に設けた防着板18の窓18aからスパッタ粒子を放出させることになるため、他のカソード(例えば、カソード13a及びカソード13c)への汚染を防止することができる。
尚、図1では、カソード(例えばカソード13a及びカソード13c)を傾けて配置させているが、全てのカソードを基板に対して垂直方向になるように配置させてもよい。或いは又、各カソードが他のカソードのターゲットを汚染しないように、防着板18をカソードの角度に合わせて、基板11に対して数10度の角度で傾けて配置させてもよい。
スパッタ装置の装置規模を考慮して、防着板18より下方に別の真空排気ポンプを設けてもよい。また、基板11の位置は、防着板18の窓18aの鉛直軸上における正対した位置に配置することができるが、防着板18の窓18aの鉛直軸外(オフアクシス)に配置してもよい。
このように、本実施例のスパッタ装置によれば、発熱を低減させながら、より多数のカソードをも構成することができるカルーセル式マグネトロンカソードを安定した動作で実現することができるとともに、スパッタ粒子の回り込み現象を好適に低減させることができる。
次に、本発明による実施例2の多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置を説明する。
(実施例2)
本実施例の4元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置は、実施例1のスパッタ装置の3元マグネトロンカソードを置き換えて構成するものであり、本実施例の4元マグネトロンカソードは実施例1のスパッタ装置に適用することができるものである。従って、同様な構成要素には同一の参照番号を付しており、本実施例に係る4元マグネトロンカソードについてのみ説明する。
図2(a)に、本発明による一実施例の4元カルーセル式マグネトロンカソードの上面図を示す。また、図2(b)に、本発明による一実施例の防着板の上部から見た4元カルーセル式マグネトロンカソードの上面図を示す。即ち、本実施例のカルーセル式マグネトロンカソードは、基板11を多層に成膜するために、スパッタ粒子を放出可能なターゲットを各々が有する複数のカソード13a,13b,13c及び13dと、カソード13a,13b,13c及び13dを、所定の半径を有する円の円周上にそれぞれ配置するとともに、カソード13a,13b,13c及び13dの各々を保持するカソード保持機構20と、カソード保持機構20によって保持されたカソード13a,13b,13c及び13dを、順にスパッタ粒子を放出するのに適した、当該円の中心を回転軸として回転する回転機構21とを備える。本実施例から理解されるように、本発明による多元カルーセル式マグネトロンカソード方式であれば、図2(a)及び図2(b)に示すような4元にすることができるだけでなく、カソード保持機構20の長さを長くして、機械的強度を十分に保つように構成すれば、更に大多数のカソード(例えば、36個)を装備して構成することができる。
防着板18のある一部分に開けられた窓18aは、各カソード13a,13b,13c及び13dのターゲットのサイズと同一とするか、又は各カソードのターゲットのサイズよりわずかに大きくする。例えば、4元カルーセル式マグネトロンカソードを回転機構21の中心軸を中心に回転させ、窓18aとカソード13dのターゲットの位置が合致した際に、当該カソードのみが電流導入機構(図5にて詳述する)を通じてスパッタ粒子を放出するように電源供給し、スパッタできるように構成する。例えば、カソード13dによりスパッタを行う場合には、防着板18の窓18aの位置に、カソード13dが露出する位置までカルーセル式マグネトロンカソードを回転させればよい。
実施例1と同様に、4元カルーセル式マグネトロンカソードを回転させる際に、各カソード13a,13b,13c及び13dと防着板18とを近接させながら接触を防ぐために、防着板18を上下動させる隙間保持手段を設けることができる。また、冷却水を用いて全てのカソードを十分に冷やすことができるように、カソード保持機構20及び回転機構21には、冷却水循環機構として、冷却水を循環させるための経路を設けることができる。
ここで、図3を参照して、防着板18を上下動させる隙間保持手段について説明する。図3に、隙間保持手段を設けた一実施例の多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図を示す。実施例1における3元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置(図1参照)と比較して、図3に示すスパッタ装置は、マグネトロンカソード13a,13b,13cを基板11に対して垂直方向に配置させている点と、隙間保持手段として、回転機構21の回転に同期して、防着板18を機械的に上下させる直線導入機40及び直線導入機41を設けている点と、防着板18の上下動によって、防着板18とマグネトロンカソード13a,13b,13cとの接触を保護する保護板42を設けている点で相違する。尚、図3に示すスパッタ装置において、マグネトロンカソード13a,13b,13cを実施例1のように傾けて配置してもよい。また、3元又は4元のマグネトロンカソードに限定する必要はない。
図3に示すスパッタ装置において、防着板18とロッド41は固着させており、防着板18の上下動は、直線導入機40によるロッド41の上下動で制御することができる。また、直線導入機40によるロッド41の上下動は、スパッタ粒子の放出が所望されるマグネトロンカソードの回転位置が窓18aの位置に合致して停止しているときに最も近接するように、回転機構21の回転に同期させて制御する。このように動作する直線導入機40は、例えば圧縮空気や電気制御などで実現することができる。
例えば、図4(a)を参照するに、ターゲット120b及びプラズマ閉じ込め用磁石121bを備えるマグネトロンカソード13bが回転している場合は、防着板18をターゲット120bの表面から遠ざけ、マグネトロンカソード13bの回転位置が防着板18の窓18aの位置に合致して停止している場合(即ち、スパッタ時などのカソードの非回転時)は、防着板18をターゲット120bの表面に可能な限り近接させるように、ロッド41の上下動を制御する。このようにして、他のカソードへの汚染を確実に防止するように隙間保持手段を設ける。一方、他のカソードへの汚染を確実に防止するには、本来、図4(b)に示すように、スパッタ時などのカソードの非回転時にはスパッタ粒子の放出に用いるターゲット120bの表面より下方に防着板18が位置するように、ロッド41の上下動を制御することが好ましい。しかしながら、この場合、スパッタ粒子の放出に用いない他のカソードに防着板18が接触しないような構造にする必要がある。尚、ターゲット及びプラズマ閉じ込め用磁石を有するマグネトロンカソードとして説明しているが、様々な形態のマグネトロンカソードに適用することができることは云うまでもない。
そこで、例えば、他のカソードへの汚染を確実に防止しながら、防着板と他のカソードと接触をも完全に防止する防着板の構造例として、図4(c)に示すように、カソードとの接触を防止する立体的な逃げ形状の逃げ構造43bを有する防着板43とすることができる。或いは又、図4(d)に示すように、カソードとの接触を防止する、ひさし構造44bを有する防着板44とすることができる。これにより、カソード回転時には、カソードと防着板とが干渉することなく回転させることができ、スパッタ時には、防着板としての機能をより向上させることができる。特に、ひさし構造44bを有する防着板44であれば、逃げ構造43bを有する防着板43と比較して、製造も容易であり利便性も高い。
このように、本実施例のスパッタ装置によれば、発熱を低減させながら、カルーセル式マグネトロンカソードの回転に好適な構造を有し、スパッタ粒子の回り込み現象を好適に低減させることができる。
次に、本発明による実施例3の多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置を説明する。
(実施例3)
本実施例の多元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置に用いる回転機構及び電流導入機構は、実施例1又は実施例2のスパッタ装置に適用することができるものである。従って、同様な構成要素には同一の参照番号を付しており、本実施例に係る回転機構及び電流導入機構についてのみ説明する。従って、前述した各カソード13a,13b,13c,13dのうち、代表的なカソード29として説明する。
図5に、本発明による一実施例の回転機構及び電流導入機構を示す。図5に示す回転機構21及び電流導入機構(絶縁被覆15a,15bを有する電気配線22a,22b、及び整流子24,26を含む)に用いられる整流子24,26は、各カソード29への電源16からの電源供給に直流電源を用いる場合の構成例である。整流子24は、回転機構21の回転軸を維持するためのチャンバ10に固定される絶縁性の回転機構保持構体23(回転機構保持構体部分25を含む)の所定位置を全周にわたって覆うように設けられ、回転機構21によって回転する各カソード29のブラシ27bと常に接触するように構成する。また、整流子26は、回転機構21の回転軸を維持するためのチャンバ10に固定される絶縁性の回転機構保持構体23における回転機構保持構体部分25の所定位置に設けられ、回転機構21によって回転する特定のカソード29(スパッタリング動作を行うカソード)のブラシ27aと接触可能に構成する。
ここで、カソード29への電源供給用の電源16として直流電源を用いる場合には、スパッタ装置の安全上、整流子24をグランドにし、整流子26をマグネトロンカソードを動作させるのに必要な正電位、もしくは負電位にすることが好ましい。尚、カソード29への電源供給用の電源16としてRF電源を用いる場合には、整流子26の面積を整流子24の面積と同程度に小さくし、回転機構21によって回転する特定のカソード29(スパッタリング動作を行うカソード)のブラシ27a,27bと同時に接触するように構成する。
また、各カソード29のブラシ27a,27bは、カソードへの電源供給のために各整流子24,26との接触を保つべく接触保持機構(図示せず)を設けるようにする。例えば、接触保持機構は、各カソード側の各ブラシ27a,27bをそれぞれ電流導入機構の整流子24,26に押し付けるリング状バネを設ける。より具体的には、接触保持機構は、各カソードのブラシ27a,27bと該カソード自身との間の配線28a,28bをそれぞれのリング状バネの内側に通すようにして、各カソード29の各ブラシ27a,27bをそれぞれ電流導入機構の整流子24,26に押し付けるように構成する。
また、整流子24,26の面積は、防着板18の窓18aとスパッタ粒子を放出する特定のカソード29のターゲット位置とが合致する場合に、当該特定のカソード29のみに電源源供給するのに必要な面積にする。これにより、防着板18の窓18aと合致するターゲット位置のカソード以外には、電源供給がなされず、回転するカソード29が防着板18の窓18aを経てスパッタ粒子を放出するタイミングを維持することができる。
このように、本実施例のスパッタ装置によれば、発熱を低減させながら、安定したカルーセル式マグネトロンカソードの回転を実現することができるとともに、スパッタ粒子の回り込み現象を好適に低減させることができる。

上述の実施例については特定の多元カルーセル式マグネトロンカソード方式を代表的な例として説明したが、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明による多元カルーセル式マグネトロンカソードは、高品質のスパッタリングを提供することができるため、特にマグネトロン方式のスパッタ装置に有用である。
本発明による一実施例の3元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図である。 本発明による一実施例の4元カルーセル式マグネトロンカソードの概略的な上面図である。 本発明による一実施例の多元カルーセル式マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図である。 本発明の実施例における隙間保持手段として機能する、幾つかの防着板の構造例を示す図である。 本発明による一実施例の回転機構及び電流導入機構を示す概略図である。 典型的な3元マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置の概略図である。 典型的な3元マグネトロンカソードを示す概略図である。
符号の説明
10 チャンバ
11 デバイス(基板)
12 シャッタ
13a,13b,13c,13d マグネトロンカソード
14 プロセスガス導入系
15 電気配線
16 電源(直流電源又は高周波電源)
17b スパッタ粒子
18 防着板
18a 窓
19a 排水部
19b 入水部
20 カソード保持機構
21 回転機構
22a,22b 電気配線
23 回転機構保持構体
24 整流子
25 回転機構保持構体部分
26 整流子
27a,27b ブラシ
28a,28b 配線
29 マグネトロンカソード
40 直線導入機
41 ロッド
42 保護板
43 防着板
43b 逃げ構造
44 防着板
44b ひさし構造
110 チャンバ
111 デバイス(基板)
112 シャッタ
113a,113b,113c マグネトロンカソード
114 プロセスガス導入系
115a,115b,115c 電気配線
116a,116b,116c 電源(直流電源又は高周波電源)
117b,117b スパッタ粒子
120a,120b,120c ターゲット
121a,121b,121c プラズマ閉じ込め用磁石
122 プラズマ
123,124 防着板
125 フレーク状の堆積粒子
125a 剥がれ落ちフレーク状の堆積粒子

Claims (2)

  1. 所定の真空状態に保たれたチャンバ内にて、固定位置に設けられたデバイスの成膜面に、当該デバイスの下方から所定の薄膜を成膜するカルーセル式マグネトロンカソードを備えるスパッタ装置であって、
    当該デバイスを多層に成膜するために、スパッタ粒子を放出可能なターゲットを各々が有する複数のカソード、
    前記複数のカソードを、所定の半径を有する円の円周上にそれぞれ配置するとともに、前記複数のカソードの各々を保持するカソード保持機構
    及び前記カソード保持機構によって保持された複数のカソードを、順にスパッタ粒子を放出するのに適した、当該円の中心を回転軸として回転する回転機構を備え
    前記回転機構及び前記カソード保持機構の各々は、前記複数のカソードの発熱を低減させるのに用いる冷却水の流路として機能する経路を有するカルーセル式マグネトロンカソードと、
    前記回転機構の回転軸を維持するために、前記チャンバに固定される回転機構保持構体と、
    前記カルーセル式マグネトロンカソードと前記デバイスとの間に、スパッタ粒子を放出するターゲットのサイズと適合した1つの窓が空けられている防着板と、
    当該カルーセル式マグネトロンカソードの回転時に、前記窓の位置と適合したカソードのターゲットがスパッタ粒子を放出するように、該カソードに電源供給する電流導入機構と、
    前記防着板を、前記カルーセル式マグネトロンカソードと所定の距離で近接して、該所定の距離を維持するように前記回転機構の回転に応じて機械的に上下動する隙間保持手段と、
    を備えることを特徴とするスパッタ装置。
  2. 前記電流導入機構は、前記複数のカソードのターゲットのうち、スパッタ粒子を放出するためのターゲットに対して電源供給するための整流子を有し、
    前記複数のカソードの各々は、スパッタ粒子を放出するときのみ前記整流子と電気的に接続されるブラシを有することを特徴とする、請求項1に記載のスパッタ装置。
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