JP4879796B2 - Rf分析・rf予測プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、商品の販売を支援するコンピュータプログラムであって、特にRF分析・RF予測を実現するコンピュータプログラムに関する。
商品販売者にとって、現在の売上情報から将来の売上傾向を予測し、顧客数、売上高、または利益の最大化のための適切な営業戦術を講ずることは永遠の課題である。現在の顧客の購買行動・購買履歴から、優良顧客のセグメンテーションを行う顧客分析手法としてRFM分析がある。これは、商品購入者の直近の購入時期(R:Recency)、特定の期間における累積購入回数(F:Frequency)およびその累積購入金額(M:Monetary)の要素で顧客動向を分析する手法である。この手法により、顧客をセグメンテーションすることで、より適切な営業戦術を講ずることができると考えられている。
国際公開第02/057973号パンフレット
前述の先行技術は、現在までのRFM分析を行った後、顧客が属するセグメントに応じて所定の営業戦術を講ずることを支援する技術である。しかし、先行技術では、予め定められた営業戦術、例えばダイレクトメールの送付やEmailの配信等、を自動もしくは手動で行うことになり、その営業戦術を執った結果は、その後の売上等の結果がフィードバックされるまでは不明である。営業戦術を執った結果の予測ができないため、例えばキャンペーン実施等の営業戦術への投資リスクが大きいという問題がある。
本発明はこうした状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、RF分析により顧客の将来の商品購入行動を予測し、また、適切な営業戦術の検討を支援する技術を提供することにある。
本発明の発明者は、前述のRFM分析の中でも特に商品購入者の直近の購入時期(R)、特定の期間における累積購入回数(F)を軸とするRF分析に着目した。そしてこのRF分析により、顧客の将来の商品購入行動を予測できることに想到し、以下のコンピュータプログラムを発明した。
本発明のある態様は、RF分析・RF予測プログラムに関する。このコンピュータプログラムは、顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するコンピュータプログラムであって、分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付機能と、分析の対象となる期間内の、セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析機能と、分析の対象となる期間後からRF表を作成する時点までの、セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測機能と、第1のセル値移動情報または第2のセル値移動情報をもとに、RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成機能と、RF表を画面表示させるRF表出力機能と、をコンピュータに実現させる。
前記RF履歴分析機能は、商品販売履歴情報を保持するデータベースから、分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得機能と、商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算機能と、個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算機能と、を含む。
前記RF予測機能は、第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算機能と、移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から所定の評価関数に基づいて個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動特性を算出するセル値移動特性計算機能と、第1のセル値移動情報と移動特性をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動予測情報を算出して、第2のセル値移動情報を作成するセル値移動予測機能と、を含む。
本明細書における「商品カテゴリ」は、単一の商品、複数の商品、および1以上の商品を含みそれらの共通の性質・属性等でグループ化された商品群を含む。
本発明の別の態様もまた、RF分析・RF予測プログラムに関する。このコンピュータプログラムは、顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するコンピュータプログラムであって、分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付機能と、分析の対象となる期間内の、セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析機能と、分析の対象となる期間後からRF表を作成する時点までの、セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測機能と、第1のセル値移動情報と第2のセル値移動情報をもとに、RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成機能と、RF表を画面表示させるRF表出力機能と、をコンピュータに実現させる。
前記RF履歴分析機能は、商品販売履歴情報を保持するデータベースから、分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得機能と、商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算機能と、個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算機能と、を含む。
前記RF予測機能は、第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算機能と、移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から所定の評価関数に基づいて個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動特性を算出して、前記第2のセル値移動情報を作成するセル値移動特性計算機能と、を含む。
これらの構成によれば、RF表作成のもととなるセルの値の移動情報について、RF表作成時点が分析対象期間内であれば、商品販売履歴情報をもとに移動情報を作成し、RF表作成時点が分析対象期間後であれば、予測機能により移動情報を作成する。これにより、商品販売履歴情報が存在する範囲でのRF表の作成はもちろんのこと、商品販売履歴情報が存在しない時点のRF表も作成することができる。ユーザは出力されたRF表から、未来時点のビジネス状況を可視化でき、適切な営業戦術の検討が容易になる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
企業間の競争が激化している現在、商品販売者にとって、適切な営業戦術を選択して顧客のロイヤリティを高めることは喫緊の課題である。適切な営業戦術を選択するに際して、顧客のセグメンテーションを行う顧客分析手法としてRFM分析がある。
本発明の発明者は、このRFM分析の中でも特に、商品購入者の直近の購入時期(以下、「R」と呼ぶ。)と、特定の期間における累積購入回数(以下、「F」と呼ぶ。)を軸とするRF表を用いて顧客動向を分析するRF分析に着目した。そして、多数の商品カテゴリにおいて多数のRF分析を行った結果、RF表の各セルの値(以下、「セル値」と呼ぶ)が他のセルへ推移する特性は、特定の評価関数で算出できることを知見した。そして、この推移の特性をもとに顧客の将来の商品購入行動を予測できることに想到して本RF分析・RF予測プログラムを発明し、ここに開示するものである。
ここでRF表とは、様々な商品の販売実績や購入者である顧客の情報を含む商品販売履歴情報の各要素を、RFの2次元の各セル領域にセグメンテーションした結果である。
図1は、RF表のイメージ図である。横は6列からなる購入回数であり、縦は13行からなる最新購入時期である。本明細書では、以下、購入回数が1回の列をF1と記述し、他も同様にF2、F3、・・・と記述する。また、最新購入時期が0〜1ヶ月前の行をR1と記述し、他も同様にR2、R3、・・・と記述する。そして、セルの位置の表示は(購入回数,最新購入時期)として、例えば(F1,R1)のように示す。ただし、本明細書におけるRF表の列数・行数および最新購入時期の単位時間は任意であり、特に具体的な数字には限定されない。以下では、単位時間を1月として説明する。
なお、図1において「・・・・・」で示した各セル値には、実際にはそのセルでの商品販売履歴情報の集計値が表示される。これは主に顧客数・売上高・利益といった数値であるが、これに限定されない。例えば、そのセルに属する顧客の属性情報の最頻値等の文字情報でもよい。以下では、セル値として顧客数を例にとり説明する。
また、図1では図示されていないが、RF表内もしくはその近傍に、各セル値の集計結果が表示されてもよい。例えば、図1の場合では、売上の集計および/または顧客数の集計がRF表内もしくはその近傍に表示されてもよい。
RF表の各セルに属する顧客は、時間の経過とともに他のセルへ移動する。
図2は、RF表上での顧客情報の移動イメージを示す図である。同図は、単位時間の経過に伴い、特定のセルに属する顧客が他のセルに移動する例を示す。ここで、ある顧客202は(F2,R3)のセルにいる。もしこの顧客202が商品を1ヶ月間購入しない場合、すぐ下のセル(F2,R4)に移動して顧客204となる。さらに商品を1ヶ月間購入しない場合、さらにその下のセル(F2,R5)に移動して顧客206となる。もしも顧客202が何か商品を1つ購入した場合、購入回数が3回となり右上のセル(F3,R1)に移動して顧客208となる。顧客202がRF分析における同一商品カテゴリの商品を2つ購入した場合には、購入回数が一気に4回となりセル(F4,R1)に移動して顧客210となる。このように、RF表の特定のセルから移動できるセルは、Fが同じでRが1大きいすぐ下のセルか、またはRが1でFが現在の値よりも増加したセルに限定される。言い換えれば、時間の経過に伴うセル値の移動できるセルが限定される。このセル値の移動可能セルの限定については後述する。
前述したRF表における顧客の移動とともに、その顧客に紐付けられた販売額等の商品販売履歴情報や顧客の属性情報も一緒に移動する。そして、セル値として集計されるときには、そのセルに属する顧客に紐付けられた情報、例えばそのセルに属する顧客個々の購入額、が集計される。結果として、RF上に表示された販売額の集計値も時間の経過とともに変化していくことになる。実際のRF分析・RF予測プログラム上では、顧客のIDのみが仮想的なRF表上を移動し、集計時にその顧客のIDに紐付いた商品販売履歴情報が集計されてもよい。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るRF分析・RF予測装置の構成を示す機能ブロック図である。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
RF分析・RF予測装置100は、ユーザインタフェイス機能110、RF表作成機能120、RF計算機能130、を備える。
データベース190は、特定の期間における、商品購入者の直近の購入時期、累積購入回数を少なくとも含む商品販売履歴情報を保持する。データベース190は、LAN・WAN・インターネット等何らかの通信手段でRF分析・RF予測装置100と接続される。さらに、RF分析・RF予測装置100とデータベース190は同一のハードウェア上に存在してもよい。
ユーザインタフェイス機能110は、ユーザからの入力処理やユーザに対する情報表示のようなユーザインタフェイス全般に関する処理を担当する。本実施の形態においては、ユーザインタフェイス機能110によりRF分析・RF予測装置100のユーザインタフェイスサービスが提供されるものとして説明する。別例として、図示しないクライアントアプリケーションが、インターネットを含む通信ネットワークを介して、RF分析・RF予測装置100との入出力を行ってもよい。この場合、図示しない通信部が、クライアントアプリケーションからの指示を受信し、またその指示に基づいて作成されたRF表の情報をクライアントアプリケーションに送信することになる。
ユーザインタフェイス機能110は、ユーザデータ受付機能112とRF表出力機能114を含む。ユーザデータ受付機能112は、ユーザによる入力操作を受け付ける。ユーザから入力される分析要求情報は、RF分析の対象期間となる(1)分析期間開始時点、(2)分析期間終了時点、さらに(3)商品カテゴリ、(4)RF表作成時点、である。(4)のRF表作成時点は、入力の結果としてユーザの画面に表示されるRF表のセル値を算出する基準となる日時である。この日時は、上記(1)から(2)の間の日時であってもよく、(2)以降の日時であってもよい。
なお、RF分析の対象期間は、例えば2003年の6月から9月、2004年の6月から9月、2005年の6月から9月、2006年の6月から9月という不連続な期間の指定も可能である。これにより、例えば花火や蚊取り線香のような季節品や販売期間限定品等に関してもより妥当なRF分析を得ることができる。
RF表出力機能114は、後述するRF表作成機能120により作成されたRF表をユーザの画面に表示させる。
RF計算機能130は、RF表のセル値の移動情報を作成する。RF計算機能130は、RF履歴分析機能140とRF予測機能150を含む。RF履歴分析機能140は、データベース190から商品販売履歴情報を取得し、ユーザが指定した分析期間内におけるセル値の移動情報(以下、「第1のセル値移動情報」と呼ぶ。)を作成する。RF予測機能150は、第1のセル値移動情報をもとに、ユーザが指定した分析期間後からRF表作成時点までのセル値の移動情報(以下、「第2のセル値移動情報」と呼ぶ。)を作成する。RF履歴分析機能140とRF予測機能150の詳細については後述する。
図4は、RF表のセル間でのセル値の移動情報を示す図である。同図に示す内容は、RF計算機能130が最終的に出力するものであり、後述するRF表作成機能120がRF表作成の際に利用する。例えば、2005年の12月には、(F1,R1)のセルから(F2,R1)のセルに100人の顧客が移動したことを示している。なお、ユーザが指定する分析期間終了時点が2006年2月で、RF表作成時点が2006年5月であった場合、2006年2月までのセル値の移動情報は、RF履歴分析機能140が第1のセル値移動情報として作成する。また2006年3月から5月までのセル値の移動情報は、RF予測機能150が第2のセル値移動情報として作成する。
RF表作成機能120は、第1のセル値移動情報または第2のセル値移動情報をもとに、ユーザが指定したRF表作成時点におけるRF表を作成する。例えば、図4に示したセル値の移動情報をもとに2006年5月のRF表を作成する場合で、RF表のセル(F3,R1)の値を算出する場合には、RF表作成機能120は、2006年5月の列で移動先が(F3,R1)の数値を和算する。この場合、(F1,R1)からの移動分18と(F2,R1)からの移動分30と、図示しないその他のFが1または2のセルからの移動分を和算して、セル(F3,R1)の値を算出する。RF表において、単位時間経過後も現在のセルにとどまる顧客はなく、セル間の各移動情報は図4に示されているため、前述の手順を各セルに対し行うことで、図4の任意の列、つまり任意の時点のRF表を作成することができる。
また、RF表作成機能120は、RF表の各セル値を求めた後、さらに、各セル値を和算する等して各セル値の集計値を算出してもよい。この場合、RF表出力機能114は、RF表内もしくはその近傍に、この集計値を表示させてもよい。
なお、本実施の形態では、RF表作成機能120は、図4に示したセル値の移動情報をもとに、RF表を作成しているが、RF表作成機能120は、指定されたRF表作成時点が分析対象期間の範囲に含まれる場合、商品販売履歴情報から直接RF表を作成することも可能である。例えば、RF表作成機能120は、まず、分析開始時点からRF表作成時点の商品販売履歴情報を取得する。次に、商品販売履歴情報から顧客ごとに購入回数と最新購入時期を取得してRF表にマッピングする。ここで、顧客の購入回数は、商品販売履歴情報において同一の顧客が同一の商品カテゴリに対し購入行動をとった回数を適用する。顧客の最新購入時期は、RF表作成時点と購入履歴情報において最後に顧客が購入行動をとった日時との差を適用する。以上により、指定されたRF表作成時点のRF表が作成できる。
しかし、本実施の形態のように、図4に示したセル値の移動情報をもとに、RF表作成機能120がRF表を作成することで、指定されたRF表作成時点が分析対象期間の範囲に含まれるかどうかに関わらず前述した手順と同様の手順でRF表を作成できる。
図5は、ここまで説明したRF分析・RF予測装置100での処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザデータ受付機能112は、ユーザによる分析要求情報の指定入力を検出する(S502)。RF履歴分析機能140は、ユーザにより指定された分析対象期間の商品販売履歴情報をデータベース190から取得する(S504)。RF履歴分析機能140はさらに、商品販売履歴情報を分析し、第1のセル値移動情報を作成する(S506)。ここで、RF計算機能130は、ユーザにより指定されたRF表作成時点が分析対象期間の範囲に含まれるかを判定する(S508)。含まれない場合(S508のN)、RF予測機能150は、第1のセル値移動情報をもとにRF表作成時点までの第2のセル値移動情報を作成する(S510)。含まれる場合(S508のY)には、第2のセル値移動情報は作成されない。RF表作成機能120は、第1のセル値移動情報または第2のセル値移動情報をもとにRF表を作成する(S512)。最後に、RF表出力機能114は、RF表をユーザ画面に表示する(S514)。
図6は、RF計算機能130の詳細な機能ブロック図である。同図は、RF履歴分析機能140とRF予測機能150の内部の詳細機能を示している。RF履歴分析機能140は、商品販売履歴情報取得機能142、顧客移動実績計算機能144、セル値移動実績計算機能146、を含む。RF予測機能150は、セル値移動割合計算機能152、セル値移動特性計算機能154、セル値移動予測機能156、を含む。商品販売履歴情報取得機能142は、ユーザにより指定された分析対象期間の商品販売履歴情報をデータベース190から取得する。
顧客移動実績計算機能144は、商品販売履歴情報をもとに、顧客個々のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する。
図7は、RF表上での顧客情報の移動実績の追跡情報イメージを示す図である。同図は、顧客移動実績計算機能144が算出したある顧客AのRF表上での移動実績イメージを示している。顧客Aが2006年1月に初めて商品を購入してから1年間の移動実績を示している。顧客Aが初めて商品を購入するとRF上の位置702として現れる。それから2ヶ月間商品を購入しなかったため位置704に移る。ここで商品を購入し位置706に移る。このようにして1年後には位置708に移る。
このように顧客移動実績計算機能144は、顧客個々の移動履歴を追跡し、最終的に図8で示した顧客移動実績記録表を作成する。
図8は、顧客のRF表上での移動実績を記録する表である。具体的には同図は、1顧客を1レコードとし、その移動履歴を単位時間ごとに(移動元セル位置)→(移動先セル位置)として記録した顧客移動実績記録表である。顧客Aの場合、2006年1月に初めて商品を購入したため、2006年1月には移動元セルはなく移動先セルのみ(F1,R1)となっている。次の2006年2月には商品を購入していないため、移動元セルが(F1,R1)、移動先セルが(F1,R2)となっている。このように、分析対象期間の開始時点から単位時間ごとに終了時点まで、顧客の移動実績が記録される。
セル値移動実績計算機能146は、顧客の移動実績からセル間におけるセル値の移動実績を算出して第1のセル値移動情報を作成する。セル値移動実績計算機能146は、図8の顧客移動実績記録表において、同一の単位時間で、移動元セル及び移動先セルが同一のセルの個数を集計する。例えば、図8には、前述の顧客Aの移動履歴の他に、顧客Bの移動履歴が記述されている。顧客Bは2005年12月に初めて商品を購入した顧客である。2006年5月にセル(F2,R1)から(F2,R2)に移動している。ここで同月には顧客Aも同様の移動をしている。この場合、セル値移動実績計算機能146は、2006年5月の時点においてセル(F2,R1)からセル(F2,R2)への移動が2件あったとカウントする。
このようにセル値移動実績計算機能146は、単位時間ごとの実績に基づく移動元セル・移動先セル・移動の量、つまりセル値の移動実績情報を算出し、最終的に図4で示したRF表上のセル値の移動情報をセルの組み合わせごとに作成して第1のセル値移動情報とする。
ここまでは、RF履歴分析機能140が含む、商品販売履歴情報取得機能142、顧客移動実績計算機能144、セル値移動実績計算機能146、について説明した。前述したように、RF履歴分析機能140は、ユーザにより指定された分析期間内のセル値の移動情報である第1のセル値移動情報を作成する。RF表作成時点が分析期間の後になる場合には、RF予測機能150が、分析期間終了時点からRF表作成時点までのセル値の移動情報である第2のセル値移動情報を作成する。以下、RF予測機能150に含まれる各機能について説明する。
セル値移動割合計算機能152は、第1のセル値移動情報から単位時間ごとのセル値の移動割合を算出する。例えば、図4において、2006年1月時点でセル(F1,R1)に存在する顧客数は440である。このうち、2006年2月時点では、88がセル(F2,R1)に移動し、319がセル(F1,R2)に移動する。つまり、2006年2月時点での移動元セル(F1,R1)に対する移動先セル(F2,R1)と(F1,R2)の割合はそれぞれ、約20%、約73%となる。このように、セル値移動割合計算機能152は、図4で示した第1のセル値移動情報の各セル値を顧客の移動数から移動割合に変換する。
セル値移動特性計算機能154は、セル値移動割合計算機能152が算出した第1のセル値移動情報の各セルの移動割合から、単位時間あたりの移動割合の変化傾向を移動特性として算出する。まず、セル値移動特性計算機能154は、特定のセルから別の特定のセルの間の移動割合と時間情報とを関連付けた時系列情報を作成する。
図9は、特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動を示す図である。同図では、時系列情報の例として、2005年の各月における特定のセル間の移動割合902を示している。
セル値移動特性計算機能154は、次に、所定の評価関数に基づいてこの移動割合902から第2のセル値移動情報の作成に用いる移動特性を算出する。そして、図4における第1のセル値移動情報のレコード数分、言い換えればセル値の移動において移動元と移動先の組の数分の移動特性を算出する。例えば、セル(F1,R1)とセル(F2,R1)間の移動特性、セル(F1,R1)とセル(F3,R1)間の移動特性、・・・という具合に一組ずつ移動特性を算出する。つまり、最終的に、セル値移動特性計算機能154は、図4の形式のRF表のセル値の移動情報であって、各セル値には移動特性により算出された移動割合が設定された移動情報を出力する。例えば、移動特性が特定のセル間において固定値の定数であれば、そのセル間に対する行の値にはその定数が記述されることになる。
セル値移動特性計算機能154が使用する評価関数は、個々の単位時間の移動割合の相加平均を求める関数でもよく、相乗平均、調和平均、最頻値、または中央値等を求める関数でもよく、これらの関数の組み合わせでもよい。さらに、その他の既知の算術的・統計的手法で移動割合の傾向を求めてもよい。特に断らない限り、本明細書における、他の移動割合・移動特性等を算出する場合も、この例と同様に値の算出方法に制限はない。
また、この評価関数は、分析対象期間を特定の期間に区切って移動割合の傾向を求めてもよい。例えば、セル(F1,R1)とセル(F2,R1)間の移動特性として、毎年1月はA%をセル値の移動割合、2月はB%をセル値の移動割合としてもよいし、毎年12月から2月はC%をセル値の移動割合、3月から5月はD%をセル値の移動割合、として移動特性を算出してもよい。
また、この評価関数は、単位時間の経過に伴うセル間でのセル値の移動割合が収束する収束値を算出する関数であってもよい。この場合、セル値移動特性計算機能154は、移動特性の算出にあたり、その収束値を移動割合の定数としてもよい。
本発明者は、RF表における単位時間の経過に伴うセル間でのセル値の移動割合は、特定の収束値に収束していくことを知見し、この収束値を移動割合の固定値とすることで、未来時点の移動割合を効率よく予測できることに想到した。なお、本明細書において「収束する」とは、ある期間の移動割合が特定の値から所定の範囲内になることを含む概念として記述している。
これにより、一旦移動割合の収束値を算出すれば、この収束値を定数として第2のセル値移動情報が作成でき、以降の移動特性の再計算が不要になる。したがって、効率的なハードウェア資源の利用、およびユーザの要求に対する迅速なレスポンスが容易になる。
前述したように移動特性となる収束値の算出方法に制限はないが、例えば、最小二乗法を利用して傾き0の近似直線を算出することによりこの収束値を求めることができる。
図10は、特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動と移動特性を示す図である。同図は、図9で示した移動割合902をもとに、最小二乗法を利用して傾き0の近似直線として移動特性1002を算出した例を示している。
なお、販売促進のキャンペーンの実施により商品の販売数が増加した場合や、逆に何らかのトラブルにより商品の販売数が減少した場合等には、特定のセル間の移動割合が大きくまたは小さくなることがある。
図11も、特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動と移動特性を示す図である。同図は、図9・図10と同じセル間の移動割合であって2006年の各月の移動割合1102を示している。2月・3月にキャンペーンを実施した影響で販売数が増加し、2月・3月・4月のセル間の移動割合が大きくなっている。反対に、8月に商品の卸売価格上昇に伴い小売価格も上昇した影響で販売数が減少し、8月・9月のセル間の移動割合が小さくなっている。この結果から、例えば最小二乗法を用いて傾き0の近似直線として移動特性1104を算出すると図10の移動特性1002と比較してその値は大きくなる。
このような場合、セル値移動特性計算機能154は、このような移動割合が大きく変動している期間を無効期間と判別し、無効期間以外の期間の移動割合から近似直線を算出して、移動特性を求めてもよい。具体的には、セル値移動特性計算機能154は、商品販売履歴情報からキャンペーンやトラブル等の期間情報を取得して、それらの期間を無効期間と判別してもよいし、所定の閾値を超える移動割合の期間は無効期間と判別してもよい。また、セル値移動特性計算機能154は、商品販売履歴情報からキャンペーンやトラブルの対象となった顧客情報を取得して、それらの顧客については移動特性を求める対象から外してもよい。また、ユーザにより指定されたキャンペーン期間やトラブル期間等の移動割合を無効期間としてもよい。さらには、ユーザにより無効期間が直接指定されてもよい。これらの無効期間の情報は、RF分析・RF予測装置100の図示しない情報保持機能に保持され、移動特性算出の際に参照されてもよい。移動特性1106は、図11の移動割合1102から、2月・3月・4月・8月・9月の移動割合を除いて算出した近似直線である。
これにより、移動割合の収束値を算出する際に、移動割合の一時的な変動による影響を排除することができ、長期的観点から見てより妥当な移動割合の収束値を算出することができる。
さらにまた、この評価関数は、RF表上の特定のセルの値が移動できるセルが限定されることに基づいて、その収束値を算出してもよい。
前述したようにRF表上では、例えば、Fが1の列のセル値が単位時間経過後に移動できるセルは、自身のすぐ下のセルか、Rが1でFが2以上のセルに限定される。言い換えれば、特定のセルが移動できるセルは、自身のすぐ下のセルか、または、最新購入時期が最も新しく、購入回数が増加したセルに限定される。
RF表のこの特徴により、セル値移動特性計算機能154は、評価関数を限定したセル間にのみ適用して収束値を求めればよい。つまり収束値を求める計算量が大幅に削減され、その結果、効率的なハードウェア資源の利用、およびユーザの要求に対する迅速なレスポンスが容易になる
なお、RF表上の特定のセル値が移動できるセルが限定されることによる効果は、セル値移動特性計算機能154のみに現れるものではない。図4で示したセル値の移動情報を使用する機能、例えば前述したセル値移動実績計算機能146、セル値移動割合計算機能152、後述するセル値移動予測機能156はいずれもセル値が移動できるセルが限定されることにより計算量が大幅に削減される。
ここで、計算量の削減について図1のRF表を用いて考察する。セルの移動に制限がない場合には、セル数全体が6×13あり、それぞれのセルには自身を含め全てのセルからの移動が考えられるため、(6×13)^2のセルの組み合わせについて計算する必要がある。ここで、「^」はべき乗を表す。この結果、セルの組み合わせ数は6084となる。
次に移動可能セルが限定されている場合を考える。購入行動があった場合には、必ず、Rが1のセルに移動するため、まず、Rが1のセルに移動するセル数について考える。(F1,R1)は初期値であるため移動元セルはなく0である。(F2,R1)に移動するセルはFが1のセルの列、(F3,R1)に移動するセルはFが1または2のセルとなる。その結果、Rが1のセルに移動してくるセル数は、Fが1から順に、0,13,13×2,・・・となり、初項0、項数6、公差13の等差数列となり、この等差数列の和は195となる。例外的に、Fが6の場合には、Fが6の各セルから(F6,R1)への移動があるためさらに13を加算して、合計は208となる。Rが2以上のセルは、原則、自身のFとFが同じで自身のRよりRが一つ小さいセルからの移動となり、例外的にRが最大のセルは自身への移動がありうるため、その組み合わせは6×13となり、合計78となる。したがって、図1のRF表の場合には、合計286のセルの組み合わせとなり、セルの移動に制限がない場合と比べ、大幅に組み合わせ数は少ない。
セル値移動予測機能156は、第1のセル値移動情報と、セル値移動特性計算機能154が算出した移動特性をもとに、未来時点のセル値の移動情報、つまり第2のセル値移動情報を作成する。
例えば、図4において、2006年2月までは、分析対象期間として指定され、第1の移動情報として与えられたとし、またRF表作成時点は2006年5月として指定されたとする。さらに、セル値移動特性計算機能154の結果として、セル間の移動特性が固定値の割合として与えられ、例えば、セル(F2,R1)とセル(F3,R1)間の移動特性がα%の移動として与えられていたとする。この場合、セル値移動予測機能156は、まず、2月のセル(F2,R1)のセル値を算出する。この算出は、前述したRF表作成機能120と同様に、2月の列であって移動先セルが(F2,R1)である値を集計する。次に、2月のセル(F2,R1)の値にα%を乗じたものを、移動元セル(F2,R1)、移動先セル(F3,R1)の3月の値とする。これを移動元セル、移動先セルの組ごとに繰り返し、図4における2006年3月の列、言い換えれば、3月のセル値の移動情報を算出する。
セル値移動予測機能156は、次に、3月のセル値の移動情報をもとに4月のセル値の移動情報を算出して、最終的にRF表作成時点までのセル値の移動情報を算出する。なお、この例では、移動特性が固定値の場合を示したが、移動特性は固定値には限らない。前述したように単位時間ごとに異なる移動特性であってもよい。
なお、セル(F1,R1)の値は、事前にユーザが設定しておいた値を与えてもよいし、セル値移動予測機能156が過去のセル(F1,R1)の値から適切と判断する値を設定してもよい。例えば、過去のセル(F1,R1)のセル値の相加平均や最頻値、中央値等を適切と判断してもよいし、最小二乗法を用いて過去のセル(F1,R1)の値の列から将来の同セルの値を予測してもよい。
このようにセル値移動予測機能156は、単位時間ごとの予測に基づく移動元セル・移動先セル・移動の量、つまりセル値の移動予測情報を算出し、最終的に図4で示したRF表上のセル値の移動情報をセルの組み合わせごとに作成して第2のセル値移動情報とする。この第2のセル値移動情報をもとに、RF表作成機能120は、ユーザにより指定されたRF表作成時点のRF表を作成する。
ここまで、本発明の実施の形態に係るRF分析・RF予測装置100を使用して、RF分析により顧客の将来の商品購入行動を予測する例を説明した。ここで、図4のセル値の移動情報の形式を用いて、RF計算機能130に含まれる各機能の処理の流れを再度説明する。ここで、分析対象期間の終了時点は2006年2月であり、RF表作成時点は2006年5月であるとする。セル値移動実績計算機能146は、実績に基づく第1のセル値情報として、2006年2月までの各セルに顧客の移動数を設定する。セル値移動割合計算機能152は、2006年2月までの各セル値を移動数から移動割合に変換する。セル値移動特性計算機能154は、この移動割合から移動特性を算出し、その移動特性をもとに2006年3月から5月までの各セルに移動割合を設定する。セル値移動予測機能156は、2006年3月から5月までの各セルの値を移動割合から顧客の移動数に変換して第2のセル値移動情報とする。これにより、RF表作成機能120は、2006年5月の列の情報により、RF表作成時点のRF表を作成できることになる。なお、ここでは簡明な説明のため、同一の移動情報を書き換えていくイメージで説明したが、本発明はこの方法には限定されない。
以下、さらなる具体例として、RF分析・RF予測装置100がユーザの適切な営業戦術の検討を支援する例について説明する。
ここまでの説明では、将来の移動割合の予測において、より妥当な移動特性を算出するため、例えばキャンペーンの実施による移動割合の一時的な変動の影響を排除して、移動特性を算出する例を示した。以下、このように算出した移動特性を「通常移動特性」と呼ぶことにする。
セル値移動特性計算機能154はさらに、キャンペーンの実施により変化するRF表のセル値の移動特性を「キャンペーン移動特性」として算出してもよい。なお、前述したように、商品販売履歴情報には、キャンペーンの期間情報や対象となった顧客情報が含まれてよく、セル値移動特性計算機能154は、これらの情報をもとに、キャンペーン移動特性を算出してもよい。
また、ユーザデータ受付機能112はさらに、新規顧客の加入情報とキャンペーン情報のユーザによる新規入力または編集をユーザシミュレーション情報として検出してもよい。セル値移動予測機能156はさらに、第1のセル値移動情報、通常移動特性に加えて、ユーザシミュレーション情報、およびキャンペーン移動特性をもとに第2のセル値移動情報を作成してもよい。本明細書の「キャンペーン」とは、ダイレクトメールの送付やEmailの配信などの販売促進のための営業戦術をいう。
前述したように、RF表のセル値の移動特性は、第1のセル値移動情報から所定の評価関数で算出することができる。さらに、その第1のセル値移動情報におけるセル値の移動割合の収束値を移動割合の定数としてもよいことは既に述べた。
ここで、この移動特性に変動を与える要因としては、キャンペーンの実施と新規顧客の加入がある。この例では、これらの変動要因を加味して第2のセル値移動情報を算出する。
通常、キャンペーンを実施した場合、既存顧客が商品を再び購入し(以下、このような顧客を「リピータ顧客」と呼ぶ。)、または、複数の商品を一度に購入する可能性が大きくなる。この顧客行動により、キャンペーンを行った場合と行わない場合とで、RF表のセル値の移動情報が異なったものとなる。
セル値移動特性計算機能154は、第1のセル値移動情報からキャンペーンにより変動した移動情報、つまり、セル値の移動量の増加数や増加割合をキャンペーン移動特性として算出する。例えば、セル(F3,R3)からセル(F4,R1)へのセル値の移動割合がキャンペーン未実施時には15%で、キャンペーン実施時には25%である場合には、通常移動特性を15%とし、キャンペーン移動特性を25%としてもよい。なお、キャンペーンの種別が複数ある場合は、セル値移動予測機能156は、それぞれのキャンペーン種別ごとにキャンペーン移動特性を算出してもよい。
キャンペーン移動特性の算出に関するさらなる具体例を示す。
図12は、特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動、移動特性、およびキャンペーン移動特性を示す図である。同図は、前述した2006年の各月における特定のセル間の移動割合1102と、キャンペーンやトラブルによる影響を受けた期間等を無効期間として除いて算出した前述の移動特性1106と同じ通常移動特性1202を示している。ここでセル値移動特性計算機能154は、キャンペーン移動特性1204の算出に際し、例えば、キャンペーン実施による影響を受けている2月から4月の移動割合を評価することで算出してもよい。ここでは、最小二乗法を用いて、2月から4月の移動割合に対する傾きが0の近似直線をキャンペーン移動特性1204として示している。キャンペーンの期間は、キャンペーンを実施するときのビジネスの状況に応じて様々であるが、このように傾きが0の近似直線としてキャンペーン移動特性を算出することは、期間の長短によらずキャンペーンの影響を把握できる点で有用である。この例で示したキャンペーン移動特性を、以下「第1のキャンペーン移動特性」と呼ぶことにする。
また、キャンペーン実施したときの移動割合と通常移動特性での移動割合との差は、キャンペーン開始時からしばらくの期間が最も大きく、次第にその差が小さくなり、キャンペーン終了からしばらくの期間で通常移動特性の移動割合に戻ると考えられる。このようなキャンペーンに伴う移動割合の変動に対し、より忠実にキャンペーン移動特性を算出することも可能である。例えば、図12の2月から4月のキャンペーン移動特性を算出するに際し、セル値移動特性計算機能154は、2月から4月の移動割合をそのままこのキャンペーンのキャンペーン移動特性としてもよい。また、別の例として、セル値移動特性計算機能154は、2月から4月の移動割合から最小二乗法を用いて次数がn(nは整数)の近似曲線を求め、その近似曲線の式をこのキャンペーンのキャンペーン移動特性としてもよい。図12では、この近似曲線の例として、キャンペーン移動特性1206を示している。これらの例は、キャンペーンの性格として、キャンペーン開始直後のみ変化割合が大きく変化し、すぐ通常移動特性の移動割合に戻るといった移動特性を持つ場合や、キャンペーン開始直後とキャンペーン終了直前のみ変化割合が大きく変化するといった移動特性を持つ場合に、そのキャンペーンの性格を忠実に反映できる点で有用である。この例で示したキャンペーン移動特性を、以下、「第2のキャンペーン移動特性」と呼ぶことにする。
前述したいずれの例においても、第1のキャンペーン移動特性および/または第2のキャンペーン移動特性は、RF分析・RF予測装置100の図示しない情報保持機能にキャンペーン種別を示す情報とともに保持され、以降の処理で参照される。さらに、キャンペーン移動特性の性格に応じた使い分けの例を示す。第1のキャンペーン移動特性は、キャンペーン実施における実際の移動割合との差は第2のキャンペーン移動特性よりも大きいが、期間の長短の影響を受けにくいという性格を持つ。第2のキャンペーン移動特性は、キャンペーン実施における実際の移動割合との差は小さいが、期間の長短の影響を受けやすい、つまり期間が変化すると実際の移動割合との差が大きくなる、という性格を持つ。したがって、以下のように、両方のキャンペーンの移動特性の長所を活かして、より適切なキャンペーン移動特性の取得をしてもよい。つまり、第1のキャンペーン移動特性はキャンペーン種別と、第2のキャンペーン移動特性はキャンペーン種別およびキャンペーン期間と、対応させて情報保持機能が保持しておく。キャンペーン移動特性を取得する場合には、キャンペーン種別とキャンペーン期間をもとに情報保持機能を参照し、両方が合致する第2のキャンペーン移動特性があれば、それを取得し、なければ、キャンペーン種別が合致する第1のキャンペーン移動特性を取得するようにしてもよい。
なお、本明細書の「キャンペーン移動特性」には、第1のキャンペーン移動特性および第2のキャンペーン移動特性が含まれる。
なお、後述するように、特定のセルおよび/または顧客に限定したキャンペーンが実施された場合には、セル値移動特性計算機能154は、セルおよび/または顧客を限定してキャンペーン移動特性を算出してもよい。つまり、特定のセルに限定したキャンペーンが実施された場合には、キャンペーンが実施されたセルに限定して、そのセルの顧客移動割合から、そのセルが移動元となるキャンペーン移動特性を算出してもよい。また、特定の顧客に限定してキャンペーンが実施された場合には、キャンペーンが実施された顧客が属するセルに限定して、キャンペーンが実施された顧客の移動割合から、そのセルが移動元となるキャンペーン移動特性を算出してもよい。これにより、セル値移動特性計算機能154での計算量が削減され、ユーザの要求に対するレスポンスタイムが向上する。
ユーザデータ受付機能112は、ユーザシミュレーション情報として、ユーザによる新規顧客の加入情報を受け付ける。具体的には、ユーザは、RF表のセル(F1,R1)に新規顧客の加入数を設定することができる。また、ユーザデータ受付機能112は、ユーザシミュレーション情報として、ユーザによるキャンペーン情報を受け付ける。具体的にそのキャンペーン情報には、複数のキャンペーンの種別、それぞれのキャンペーン期間、およびそれぞれのキャンペーン費用が含まれる。キャンペーン期間としては、キャンペーンの開始時点と終了時点が指定されてもよい。さらに、キャンペーン移動特性をユーザが新規に入力してもよいし、セル値移動特性計算機能154が算出したキャンペーン移動特性をユーザが編集してもよい。
また、先のユーザインタフェイス機能110の説明で説明したように、ユーザデータ受付機能112にユーザシミュレーション情報を入力するのは、クライアントアプリケーションであってもよい。言い換えれば、ユーザデータ受付機能112は、人間の手を介さずに、他のシステム・装置等から新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報を受け付けてもよい。クライアントアプリケーションは、例えば、RF分析・RF予測プログラムが提供するAPI(Application Program Interface)を利用することで、本実施の形態にかかるRF分析・RF予測装置100との通信を実現できる。
このように、クライアントアプリケーションがユーザシミュレーション情報の入力を自動化することで、システム間・装置間の連携が実現する。これにより、ユーザの負担を軽減し、人間作業による遅延はなく、さらに、ミスのない正確な情報の入力を実現できる。
セル値移動予測機能156は、セル(F1,R1)のセルにはユーザシミュレーション情報で指定される新規顧客の加入数を設定する。また、ユーザシミュレーション情報で指定されるキャンペーン期間について、通常移動特性に代えて、ユーザシミュレーション情報で指定されるキャンペーンの種別に係るキャンペーン移動特性をもとに移動予測情報を算出して第2のセル値移動情報を作成する。
この例によると、まず、セル(F1,R1)のセル値にユーザの意向を反映でき、新規顧客の加入による効果を可視化することができる。例えば、新規顧客をこれまでの月平均より100人増やすことで、1年後の特定のセルの顧客数、さらには顧客に紐付いた売上高の増加額の把握ができる。次に、ユーザが実施を予定しているキャンペーンによる効果をキャンペーン実施前に把握できる。キャンペーンによる効果としては、例えば、リピータ顧客数の増加、売上高の増加である。さらに、ユーザシミュレーション情報にはキャンペーンの費用も指定できるため、キャンペーンによる利益ベースの効果、つまり、売上高の増加とキャンペーン費用の差等も可視化できる。これにより、ユーザは実際にキャンペーンを実施する前に、実施すべきキャンペーンとキャンペーンごとの費用対効果等をシミュレーションに基づき検討できる。言い換えれば、キャンペーンの実施に先立ってそのリスクを軽減することができる。
この例では、通常移動特性と異なる移動特性としてキャンペーン移動特性のみを説明したが、変形例として、「卸売価格の上昇による小売価格の上昇」や「従業員のストライキによる生産量の低下」といった様々なビジネス上のイベントに対してもキャンペーンと同様に移動特性(以下、「イベント移動特性」と呼ぶ。)を算出してもよい。キャンペーン移動特性とイベント移動特性とは、移動割合が変動する理由は異なるものの、どちらも期間と移動割合を持つ点では共通しているため、前述した手順と同じ手順にて実現可能である。これにより、卸売価格の上昇による小売価格の上昇というイベントに伴い変化した移動割合や、従業員のストライキによる生産量の低下というイベントに伴い変化した移動割合等の、ユーザのビジネスにおいて生じる様々なイベントについて考慮したRF分析・予測が可能になる。
さらに、前述したキャンペーン情報には、各キャンペーンを実施する対象となる1以上のセルの識別情報、および/または、各キャンペーンを実施する対象となる複数の顧客の識別情報が含まれてもよい。つまり、特定の時点において特定のセルに属するユーザ全体、および/または、特定の時点においていずれかのセルに属する個々のユーザを指定して、キャンペーンの設定ができる。なお、これらの識別情報は、キャンペーン毎に設定可能である。また、この複数の顧客は、それぞれ、RF表の異なるセルに属する顧客であってもよい。
キャンペーン情報にキャンペーンを実施する対象となるセルの識別情報が含まれる場合、セル値移動予測機能156は、その識別情報に対応するセルに対してのみキャンペーン移動特性を適用し、その他のセルには通常移動特性を適用する。特定のセルに属する顧客全員にキャンペーンを実施する場合にこのような指定がなされる。
キャンペーン情報にキャンペーンを実施する対象となる1以上の顧客の識別情報が含まれる場合、セル値移動予測機能156は、その識別情報に対応する顧客に対してのみキャンペーン移動特性を適用し、その他の顧客には通常移動特性を適用する。例えば、キャンペーン開始時点において、セル(F3,R3)に100人の顧客がいたとする。そのうちの60人の識別情報を指定した場合、その60人にはキャンペーン移動特性が適用され、残りの40人には通常移動特性が適用される。
なお、同一のキャンペーンを複数のセルの顧客に適用することもできる。つまり、あるキャンペーンの対象としてセル(F3,R3)の60人を指定し、さらに同じキャンペーンの対象として(F3,R4)の40人を指定してもよい。指定された顧客には、それぞれのセルのキャンペーン移動特性が適用される。この場合、キャンペーン費用は、各セルに指定された人数により比例配分される。前述の例で、費用総額が10万円だった場合、セル(F3,R3)でのキャンペーン費用は、10万円×60÷100で、6万円となり、セル(F3,R4)におけるキャンペーン費用は、同様の計算で4万円となる。例えば、セル(F3,R3)からキャンペーン実施により、キャンペーン移動特性が適用され、40人が商品を購入してセル(F4,R1)に移動したとする。キャンペーンを実施しない場合は、通常移動特性が適用され、5人が購入するとする。増加分は35人となり、商品単価を1万円とすると、キャンペーンによる売上の伸びは35万円となる。利益ベースに換算すると、セル(F3,R3)の60人に6万円のキャンペーンを実施したことによる利益の伸びは、35万円−6万円で、29万円となる。
このように、特定のセルおよび/または顧客に限定したキャンペーンの効果についても把握できる。大規模にキャンペーンを実施するとキャンペーン費用も増大するため、実際のビジネスでは、一部の顧客のみを対象にキャンペーンが実施されることも多い。この例では、このようなキャンペーンの実施に対応したキャンペーン情報の設定ができる。つまり、ユーザは、実際のビジネスにより即したキャンペーンの設定ができ、その効果を把握することができる。その結果、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
さらに、RF表作成機能120は、特定のセル値、またはRF表の特定領域でのセル値の合計値を、最大化または所定の閾値以上にするための、新規顧客の加入に関する推奨情報、および/またはキャンペーンに関する推奨情報を作成してもよい。ここで、推奨情報とは、特定の1以上のセル値を最大化する等の上記した条件を実現するための、ユーザが設定すべき新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報である。
先の例では、ユーザが設定した新規顧客の加入情報およびキャンペーン情報をもとに第2のセル値移動情報が作成され、RF表作成機能120は、その第2のセル値移動情報をもとにRF表を作成した。この例では逆に、RF表作成機能120は、特定のセル値またはRF表の特定領域でのセル値の合計値を最大化または所定の閾値以上にするための新規顧客の加入およびキャンペーンに関する推奨情報を作成する。所定の閾値は、事前にユーザが設定してもよいし、RF分析・RF予測装置100の図示しない閾値算出部が、第1のセル値移動情報をもとに分析対象期間内のRF表のセル値の最大値を閾値として判定してもよい。
特定のセルの値を最大化する場合、セル値移動予測機能156は、第1のセル値移動情報、通常移動特性、およびキャンペーン移動特性をもとに、複数のキャンペーンを仮に設定し、または新規顧客の加入数を仮に設定して、それに基づいて移動予測情報を算出し、複数の第2のセル値移動情報を作成する。RF表作成機能120は、複数の第2のセル値移動情報をもとに複数のRF表を作成する。RF表作成機能120は、次に、特定のセル値の最大化の条件を満たすRF表に係る第2のセル値移動情報を特定し、その第2のセル値移動情報に係るキャンペーン情報および/または新規顧客の加入情報を推奨情報とする。
なお、RF表の特定領域でのセル値の合計を最大化する場合も、RF表作成機能120での判定において、RF表の特定領域でのセル値の合計が対象となる違いだけで、あとは同様である。また所定の閾値以上とする場合も、RF表作成機能120での判定において、所定の閾値以上となる条件を満たすRF表に係る第2のセル値移動情報を特定する違いだけで、あとは同様である。
最終的に、特定のセル値を最大とする条件を満たすRF表を、RF表出力機能114がそのユーザ画面に表示させてもよい。さらに、このRF表に係る推奨情報、つまり新規顧客の加入情報とキャンペーン情報を、ユーザの注意を喚起するように表示してもよい。例えば、推奨情報を文字フォントの変更などにより強調表示をさせてもよく、ユーザの画面のRF表とは別の領域に推奨情報を表示させてもよい。
この例によると、RF分析・RF予測装置100が自動的に営業戦術の推奨情報を提供するため、適切な営業戦術を検討するユーザの負荷を軽減することができる。さらには、ユーザが思いつかなかった営業戦術についても提供が可能となる。例えば、ユーザがキャンペーンの対象としては考えていなかった特定のセルにおいて、実はキャンペーンの反応が非常に大きい、つまりキャンペーン移動特性が非常に大きいことを検出して、そのセルの顧客に対し重点的に複数の営業戦術を執るように推奨することもできる。さらに、先の例と組み合わせて、一旦RF分析・RF予測装置100による営業戦術の推奨情報を得て、さらにユーザの経験則によりキャンペーンの実施情報の編集をして、さらに効果予測を繰り返すようにしてもよい。RF分析・RF予測装置100による推奨情報と、ユーザの経験に基づく修正により、ユーザは効果の高い営業戦術についてさらなる検討ができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、RF表作成時点が分析対象期間の後である場合には、セル値移動予測機能156が、図4に示したセル値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成し、RF表作成機能120はその第2のセル値移動情報をもとにRF表を作成した。第2の実施形態では、セル値移動特性計算機能154が個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動特性を算出して、第2のセル値移動情報を作成し、RF表作成機能120は第1のセル値移動情報と第2のセル値移動情報とをもとにRF表作成時点のRF表を作成する。
本実施形態の第2のセル値移動情報は、第1の実施形態のセル値移動特性計算機能154の出力である。つまり、図4の形式のRF表のセル値の移動情報であって、分析対象期間の終了時点からRF表作成時点までの各セル値には、移動特性をもとに算出された移動割合が設定されたものである。
本実施形態のRF表作成機能120は、まず、第1のセル値移動情報をもとに分析対象期間の終了時点のRF表を作成する。次に、そのRF表の各セル値と第2のセル値移動情報の移動割合をもとに、1単位時間経過後のRF表を作成する。次に1単位時間経過後のRF表の各セル値と移動割合により、2単位時間経過後のRF表を作成する。これを繰り返すことで、ユーザが指定したRF表作成時点のRF表を作成する。
図13は、現在のRF表と移動特性から単位時間経過後のRF表を作成する処理の流れを示すフローチャートである。同図は、前述した方法を使用して、ある時点の図1の形式のRF表から1単位時間経過後のRF表を作成するアルゴリズムの例を示している。このフローチャートでは、現在のRF表の特定のセル値を「セル値(F,R)」、1単位時間経過後のRF表の特定のセル値(以下、「将来セル値」と呼ぶ。)を「将来セル値(F,R)」とし、その単位時間におけるセル(F,R)とセル(F,R)間の移動割合を「移動割合(F,R)(F,R)」として記述している。なお、i・j・m・nはRF表のセルの位置を示す整数である。
まず、F軸のループに入り(S1302)、さらにR軸のループに入る(S1304)。次に、特定のセルの購入者数の和を保持する変数xを0で初期化する(S1306)。そして、特定のセルの顧客が商品を購入して移動するセル数分の購入ループに入る(S1308)。そして、セル値のFが6であるかを判定する(S1310)。
Fが6ではない場合(S1310のN)、特定のセル(F,R)とFがiより大きくRが1のセル(以下、「購買時移動セル」と呼ぶ。)との移動割合を取得し変数yに代入する(S1312)。次にセル値(F,R)と変数yとの積、つまり移動量を算出し変数zに代入する(S1314)。次に購買時移動セルの将来セル値に変数zを加算する(S1316)。
Fが6の場合(S1310のY)、特定のセル(F,R)とFが同じでRが1のセル(つまりセル(F,R))との移動割合を取得し変数yに代入する(S1318)。次にセル値(F,R)と変数yとの積、つまり移動量を算出し変数zに代入する(S1320)。次に将来セル値(F,R)に変数zを加算する(S1322)。
次に変数zを変数xに加算する(S1324)。これを、購買時移動セルの数分繰り返す(S1326)。ここまでで、セル(F,R)から購買時移動セル個々への移動量と、購買時移動セルへの移動量の総和が算出された。ここで、セル値のRが13であるかを判定する(S1328)。
Rが13でない場合(S1328のN)、セル(F,R)の現在値と、購買時移動セルへの移動量の総和である変数xとの差を求めることにより、セル(F,R)のすぐ下のセル、つまりRが1大きいセルへの移動量が算出される。そして算出した差を将来セル値(F,Rj+1)に代入する(S1330)。
Rが13の場合(S1328のY)、セル(F,R)の現在値と、購買時移動セルへの移動量の総和である変数xとの差を求めることにより、自身のセルへの移動量が算出される。そして算出した差を将来セル値(F,R13)、つまり自身の将来セル値、に加算する(S1332)。これをR軸の行数分繰り返し(S1334)、さらに、F軸の列数分繰り返す(S1336)。
これにより1単位時間経過後のRF表が作成できる。RF表作成時点のRF表を作成するには、ここで示したプロセスをRF作成時点に応じて単位時間ごとに繰り返すことになる。
前述した内容から明らかなように、第1の実施形態と第2の実施形態との差異は、RF表作成時点が分析対象期間の後である場合の、RF表作成時点のRF表を作成する方法である。つまり、第1の実施形態では、セル値移動予測機能156が、RF表作成時点までのセル値の移動数を作成し、RF表作成機能120は、RF表作成時点のセル値の移動数をもとに直接RF表を作成することができる。これに対し、第2の実施形態では、セル値移動特性計算機能154が、RF表作成時点までのセル値の移動割合を作成し、RF表作成機能120は、その移動割合をもとに、単位時間経過後のRF表を逐次作成していき、最終的にRF表作成時点のRF表を作成することができる。
したがって、RF表作成に直接関係のない特徴については、いずれの実施形態においても同様であることは当業者には明らかであり、本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法で実現でき、同様の効果を得られる。
以下、本実施形態と先の第1の実施形態とで違いがある部分に関し説明する。
第1の実施形態と同様に、本実施形態のセル値移動特性計算機能154はさらに、キャンペーンの実施により変化するRF表のセル値の移動特性をキャンペーン移動特性として算出してもよい。ここで、本実施形態のセル値移動特性計算機能154はさらに、第1のセル値移動情報と、通常移動特性と、キャンペーン移動特性と、をもとに個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出して、第2のセル値移動情報を作成してもよい。
セル値移動特性計算機能154は、前述したように、RF表作成時点までのセル値の移動割合を作成する。ここで、ユーザシミュレーション情報に指定されたキャンペーン期間については、セル値移動特性計算機能154は、通常移動特性に代えて、ユーザシミュレーション情報に指定されたキャンペーン種別に係るキャンペーン移動特性をその期間のセル値の移動割合として設定する。そして、RF表作成機能120は、前述したように第1のセル値移動情報と第2のセル値移動情報とをもとに、RF表作成時点のRF表を作成する。なお、セル(F1,R1)には、RF表作成機能120が、ユーザシミュレーション情報で指定される新規顧客の加入数を設定する。
また、第1の実施形態と同様に、RF表作成機能120はさらに、特定のセル値、またはRF表の特定領域でのセル値の合計値を、最大化または所定の閾値以上にするための、新規顧客の加入に関する推奨情報、および/またはキャンペーンに関する推奨情報を作成してもよい。このとき、本実施形態のセル値移動特性計算機能154は、第1のセル値移動情報、通常移動特性、およびキャンペーン移動特性をもとに、複数のキャンペーンを仮に設定し、それに基づいてセル間の移動割合を算出し、複数の第2のセル値移動情報を作成する。以降、RF表作成機能120は、前述した本実施形態の方法でRF表を作成する。RF表作成機能120における条件判定以降の処理は第1の実施形態と同様である。
なお、いずれの実施形態の説明においても、説明の簡明化のため、例外的なイベントであるキャンセルに関し言及していない。キャンセルが発生すると、RF表上において顧客は、Fが現在のセルよりも小さい任意のセルへと移動する。しかし、キャンセルが発生した場合であっても、第1のセル値移動情報を算出するときには、キャンセルに係る購入行動はなかったものとして顧客の移動実績を計算すればよい。また第2のセル値移動情報を算出するにおいては、既に第1のセル値移動情報において処理されているため、キャンセルの考慮は不要である。つまり、実質的には、RF表上での顧客の移動先セルは前述の通り限定されているといえる。したがって、キャンセル情報を含む商品販売履歴情報であっても本発明の分析対象となり、さらに、本発明によりキャンセルの実績も考慮したRF分析・RF予測を提供できることは当業者には明らかである。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施の形態において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
RF表のイメージを示す図である。 RF表上での顧客情報の移動イメージを示す図である。 実施の形態に係るRF分析・RF予測装置の機能ブロック図である。 RF表のセル間でのセル値の移動情報を示す図である。 RF分析・RF予測装置での処理の流れを示すフローチャートである。 RF計算機能の詳細な機能ブロック図である。 RF表上での顧客情報の移動実績の追跡情報イメージを示す図である。 顧客のRF表上での移動実績を記録する表である。 特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動を示す図である。 特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動と移動特性を示す図である。 特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動と移動特性を示す図である。 特定のセル間におけるセル値の移動割合の変動、移動特性、およびキャンペーン移動特性を示す図である。 現在のRF表と移動特性から単位時間経過後のRF表を作成する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
RF分析・RF予測装置 100、ユーザインタフェイス機能 110、ユーザデータ受付機能 112、RF表出力機能 114、RF表作成機能 120、RF計算機能 130、RF履歴分析機能 140、商品販売履歴情報取得機能 142、顧客移動実績計算機能 144、セル値移動実績計算機能 146、RF予測機能 150、セル値移動割合計算機能 152、セル値移動特性計算機能 154、セル値移動予測機能 156、190 データベース、202 顧客、204 顧客、206 顧客、208 顧客、210 顧客、702 位置、704 位置、706 位置、708 位置、902 移動割合、1002 移動特性、1102 移動割合、1104 移動特性、1106 移動特性、1202 通常移動特性、1204 キャンペーン移動特性、1206 キャンペーン移動特性。

Claims (12)

  1. 顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するコンピュータプログラムであって、
    分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付機能と、
    前記分析の対象となる期間内の、前記セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析機能と、
    前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までの、前記セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測機能と、
    前記第1のセル値移動情報または前記第2のセル値移動情報をもとに、前記RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成機能と、
    前記RF表を画面表示させるRF表出力機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記RF履歴分析機能は、
    商品販売履歴情報を保持するデータベースから、前記分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得機能と、
    前記商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算機能と、
    前記個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、前記第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算機能と、
    を含み、
    前記RF予測機能は、
    前記第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算機能と、
    前記移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から単位時間の経過に伴う前記セル間の値の移動割合が収束する収束値を算出し、当該収束値を前記セル間の値の単位時間ごとの移動割合の定数を示す移動特性として特定するセル値移動特性計算機能と、
    前記第1のセル値移動情報と前記移動特性をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動予測情報を算出して、前記第2のセル値移動情報を作成するセル値移動予測機能と、
    を含み、
    前記セル値移動特性計算機能はさらに、前記移動特性を通常移動特性とし、これとは別に、キャンペーン期間中の個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合の収束値をキャンペーン移動特性として算出し、
    前記ユーザデータ受付機能はさらに、新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報の、ユーザまたはクライアントアプリケーションによる新規入力または編集を、ユーザシミュレーション情報として検出し、
    前記セル値移動予測機能は、前記ユーザシミュレーション情報において指定された新規顧客の加入が実現した、および/または、キャンペーンが実施された場合の効果をRF表に反映させるために、前記ユーザシミュレーション情報にしたがって前記通常移動特性または前記キャンペーン移動特性を選択的に使用して、前記移動予測情報を算出することを特徴とするコンピュータプログラム。
  2. 前記RF表を作成する時点は、前記分析の対象となる期間より後であることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記セル値移動特性計算機能は、前記RF表上のセルの値が移動できるセルが限定されることに基づいて、前記収束値を算出することを特徴とする請求項に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記RF表上のセルの値が移動できるセルは、前記最新購入時期が一つ大きく、前記購入回数が同じセル、または、前記最新購入時期が最も新しく、前記購入回数が増加したセル、であることを特徴とする請求項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記セル値移動特性計算機能はさらに、前記時系列情報の中の一部を無効期間と判別し、前記無効期間以外の移動割合をもとに前記移動特性を算出することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記無効期間には、ユーザにより指定された期間、および/または、キャンペーン期間が含まれることを特徴とする請求項に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記キャンペーン情報は、1以上のキャンペーンの種別と、各キャンペーン期間と、各キャンペーンの費用と、を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記キャンペーン情報は、さらに、各キャンペーンを実施する対象となる1以上のセルの識別情報、および/または、各キャンペーンを実施する対象となる複数の顧客の識別情報を含むことを特徴とする請求項に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記RF表作成機能はさらに、特定のセルの値またはRF表の特定領域でのセルの値の合計値を、最大化または所定の閾値以上にするための、新規顧客の加入に関する推奨情報、および/または、キャンペーンに関する推奨情報を作成することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  10. 顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するコンピュータプログラムであって、
    分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付機能と、
    前記分析の対象となる期間内の、前記セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析機能と、
    前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までの、前記セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測機能と、
    前記第1のセル値移動情報と前記第2のセル値移動情報をもとに、前記RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成機能と、
    前記RF表を画面表示させるRF表出力機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記RF履歴分析機能は、
    商品販売履歴情報を保持するデータベースから、前記分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得機能と、
    前記商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算機能と、
    前記個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、前記第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算機能と、
    を含み、
    前記RF予測機能は、
    前記第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算機能と、
    前記移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から単位時間の経過に伴う前記セル間の値の移動割合が収束する収束値を算出し、当該収束値を前記セル間の値の単位時間ごとの移動割合の定数を示す移動特性として特定して、前記第2のセル値移動情報を作成するセル値移動特性計算機能と、
    を含み、
    前記セル値移動特性計算機能はさらに、前記移動特性を通常移動特性とし、これとは別に、キャンペーン期間中の個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合の収束値をキャンペーン移動特性として算出し、
    前記ユーザデータ受付機能はさらに、新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報の、ユーザまたはクライアントアプリケーションによる新規入力または編集を、ユーザシミュレーション情報として検出し、
    前記セル値移動特性計算機能は、前記ユーザシミュレーション情報において指定された新規顧客の加入が実現した、および/または、キャンペーンが実施された場合の効果をRF表に反映させるために、前記ユーザシミュレーション情報にしたがって、単位時間ごとの移動特性として、前記通常移動特性または前記キャンペーン移動特性が選択的に設定された情報を前記第2のセル値移動情報として作成し、
    前記RF表作成機能は、前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までのRF表作成において、前記第2のセル値移動情報をもとに、単位時間経過後のRF表を逐次作成して、前記RF表を作成する時点におけるRF表を作成することを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するRF分析・RF予測装置であって、
    分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付部と、
    前記分析の対象となる期間内の、前記セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析部と、
    前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までの、前記セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測部と、
    前記第1のセル値移動情報または前記第2のセル値移動情報をもとに、前記RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成部と、
    前記RF表を画面表示させるRF表出力部と、
    を備え、
    前記RF履歴分析部は、
    商品販売履歴情報を保持するデータベースから、前記分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得部と、
    前記商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算部と、
    前記個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、前記第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算部と、
    を含み、
    前記RF予測部は、
    前記第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算部と、
    前記移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から単位時間の経過に伴う前記セル間の値の移動割合が収束する収束値を算出し、当該収束値を前記セル間の値の単位時間ごとの移動割合の定数を示す移動特性として特定するセル値移動特性計算部と、
    前記第1のセル値移動情報と前記移動特性をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動予測情報を算出して、前記第2のセル値移動情報を作成するセル値移動予測部と、
    を含み、
    前記セル値移動特性計算部はさらに、前記移動特性を通常移動特性とし、これとは別に、キャンペーン期間中の個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合の収束値をキャンペーン移動特性として算出し、
    前記ユーザデータ受付部はさらに、新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報の、ユーザまたはクライアントアプリケーションによる新規入力または編集を、ユーザシミュレーション情報として検出し、
    前記セル値移動予測部は、前記ユーザシミュレーション情報において指定された新規顧客の加入が実現した、および/または、キャンペーンが実施された場合の効果をRF表に反映させるために、前記ユーザシミュレーション情報にしたがって前記通常移動特性または前記キャンペーン移動特性を選択的に使用して、前記移動予測情報を算出することを特徴とするRF分析・RF予測装置。
  12. 顧客の購入回数を第1軸とし、最新購入時期を第2軸とする2次元平面の表であり、所定の数のセルに分割されたRF表による分析を支援するRF分析・RF予測装置であって、
    分析の対象となる期間、RF表を作成する時点、および商品カテゴリのユーザによる指定入力を分析要求情報として検出するユーザデータ受付部と、
    前記分析の対象となる期間内の、前記セルの値の移動情報を第1のセル値移動情報として作成するRF履歴分析部と、
    前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までの、前記セルの値の移動情報を第2のセル値移動情報として作成するRF予測部と、
    前記第1のセル値移動情報と前記第2のセル値移動情報をもとに、前記RF表を作成する時点のRF表を作成するRF表作成部と、
    前記RF表を画面表示させるRF表出力部と、
    を備え、
    前記RF履歴分析部は、
    商品販売履歴情報を保持するデータベースから、前記分析の対象となる期間の商品販売履歴情報を取得する商品販売履歴情報取得部と、
    前記商品販売履歴情報をもとに、個々の顧客のRF表上での単位時間ごとの移動実績を算出する顧客移動実績計算部と、
    前記個々の顧客の移動実績から、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動実績情報を算出して、前記第1のセル値移動情報を作成するセル値移動実績計算部と、
    を含み、
    前記RF予測部は、
    前記第1のセル値移動情報をもとに、個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合を算出するセル値移動割合計算部と、
    前記移動割合のそれぞれの時系列情報を作成し、各時系列情報から単位時間の経過に伴う前記セル間の値の移動割合が収束する収束値を算出し、当該収束値を前記セル間の値の単位時間ごとの移動割合の定数を示す移動特性として特定して、前記第2のセル値移動情報を作成するセル値移動特性計算部と、
    を含み、
    前記セル値移動特性計算部はさらに、前記移動特性を通常移動特性とし、これとは別に、キャンペーン期間中の個々のセル間におけるセルの値の単位時間ごとの移動割合の収束値をキャンペーン移動特性として算出し、
    前記ユーザデータ受付部はさらに、新規顧客の加入情報および/またはキャンペーン情報の、ユーザまたはクライアントアプリケーションによる新規入力または編集を、ユーザシミュレーション情報として検出し、
    前記セル値移動特性計算部は、前記ユーザシミュレーション情報において指定された新規顧客の加入が実現した、および/または、キャンペーンが実施された場合の効果をRF表に反映させるために、前記ユーザシミュレーション情報にしたがって、単位時間ごとの移動特性として、前記通常移動特性または前記キャンペーン移動特性が選択的に設定された情報を前記第2のセル値移動情報として作成し、
    前記RF表作成部は、前記分析の対象となる期間後から前記RF表を作成する時点までのRF表作成において、前記第2のセル値移動情報をもとに、単位時間経過後のRF表を逐次作成して、前記RF表を作成する時点におけるRF表を作成することを特徴とするRF分析・RF予測装置。
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