JP4877166B2 - 再生装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、音や画像を再生する技術に関する。
音や画像を表す複数の素片を時系列に配列して再生する技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、伴奏や旋律の複数の演奏音のなかから利用者が選択した素片を順番に配列および再生する作曲装置が開示されている。利用者が選択した素片に対応する図柄(アイコン)が表示装置に表示される。各図柄は左方から右方に向けて直線状に配列する。
特開2000−214853号公報
特許文献1の技術においては各素片に対応した複数の図柄が直線的に配置される。したがって、複数の素片で構成される区間が反復的に再生(ループ)される場合であっても、当該区間が反復されることを利用者が直感的に把握できないという問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、複数の素片の反復的な再生を利用者が直感的に認識できるように各図柄を表示するという課題の解決をひとつの目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る再生装置は、音または画像を表す素片データを複数の素片の各々について記憶する記憶手段と、複数の単位図柄を環状に配置した素片環を表示装置に表示する表示制御手段と、各単位図柄に素片を割り当てる素片割当手段と、各単位図柄に割り当てられた素片の素片データを素片環における複数の単位図柄の配列の順番に再生する再生手段とを具備する。
以上の構成によれば、素片を割り当てる単位図柄が環状に配置されるとともに複数の素片の素片データが単位図柄の配列の順番に再生されるから、複数の素片の反復的な再生を利用者が直感的に認識できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、記憶手段は、複数の素片の各々について音または画像の特徴量を記憶し、表示制御手段は、素片割当手段が素片を割り当てた単位図柄を、当該素片の特徴量に応じた態様で表示装置に表示する。以上の態様によれば、素片の特徴量に応じた態様で単位図柄が表示されるから、各単位図柄に割り当てられた素片の特徴を利用者が直感的に把握することができる。
さらに好適な態様において、表示制御手段は、単位図柄を指示する指示体を表示装置の所定の位置に表示し、再生手段による再生中の素片に対応した単位図柄を指示体が指示するように、複数の単位図柄を各々の配列に沿って移動させる。別の態様において、表示制御手段は、単位図柄を指示する指示体を表示装置に表示し、再生手段による再生中の素片に対応した単位図柄を指示体が指示するように、当該指示体を複数の単位図柄の配列に沿って移動させる。以上の各態様によれば、再生手段による再生中の素片を利用者が素片環のなかから容易に把握することができる。
本発明の好適な態様において、表示制御手段は、複数の素片環を表示装置に表示し、素片割当手段は、複数の素片環の各々における各単位図柄に素片を割り当て、再生手段は、複数の素片環の各々における各単位図柄に対応した素片の素片データを、当該素片環における各単位図柄の配列の順番で、複数の素片環について並行して再生する。以上の態様においては、別個の素片環に対応する複数系統の素片が並列に再生されるから、多様な再生音や画像を生成することが可能である。
さらに好適な態様において、表示制御手段は、楽曲を区分した各素片に対応する複数の素片図柄を配列した素片列を楽曲毎に表示装置に表示し、素片割当手段は、複数の素片列のなかから利用者が指定した素片図柄に対応する素片を、利用者が指定した単位図柄に割り当てる。以上の態様によれば、各単位図柄に割り当てる所望の素片を利用者が容易に選択できるという利点がある。
以上の各態様に係る再生装置は、素片の再生に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェア(電子回路)によって実現されるほか、CPU(Central Processing Unit)などの汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても実現される。本発明に係るプログラムは、音または画像を表す素片データを複数の素片の各々について記憶する記憶手段を具備するコンピュータに、複数の単位図柄を環状に配置した素片環を表示装置に表示する表示制御処理と、各単位図柄に素片を割り当てる素片割当処理と、各単位図柄に割り当てられた素片の素片データを素片環における複数の単位図柄の配列の順番に再生する再生処理とを実行させる。以上のプログラムによっても、本発明に係る再生装置と同様の作用および効果が奏される。本発明のプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
<A:構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。再生装置100は、制御装置10と記憶装置20とを具備するコンピュータシステムで実現される。制御装置10は、プログラムの実行によって様々な処理を実行するとともに再生装置100の各部を制御する。制御装置10には入力装置32と表示装置34と放音装置36とが接続される。入力装置32は、利用者が再生装置100に対する指示を入力する機器(例えばマウスやキーボードといった操作部)である。表示装置34は、制御装置10による制御のもとに画像を表示する。放音装置36は、制御装置10による制御のもとに音波を出力する。
記憶装置20は、制御装置10が実行するプログラムや制御装置10が処理する各種のデータを記憶する。半導体記憶装置や磁気記憶装置といった公知の記録媒体が記憶装置20として任意に採用される。図1に示すように、記憶装置20は、複数の楽曲の各々について楽曲データを記憶する。
図2は、楽曲の構成を示すブロック図である。楽曲には区間Sが画定される。区間Sは、例えば、楽曲のなかの特徴的な部分(例えばサビの部分)を含む複数の小節で構成される部分であり、利用者が入力装置32を操作することで楽曲中に始点と終点とを設定することで画定される。ただし、区間Sの選定の仕方や区間Sの時間長は任意である。例えば、楽曲の全部をひとつの区間Sとしてもよい。
図2に示すように、区間Sは、楽曲の拍(ビート)に同期した時点を境界として複数の区間(以下「素片」という)Pに区分される。例えば、ひとつまたは複数の拍に相当する区間やひとつの拍を複数に区分した区間(すなわち1/2拍や1/4拍に相当する区間)が素片Pとされる。なお、各素片Pの時間長は複数の楽曲について同等の時間に調整される。
図1に示すように、ひとつの楽曲の楽曲データは、当該楽曲の区間Sに属する複数の素片Pの各々について、当該素片Pに属する楽音の波形を表す素片データAと、当該素片Pの音響的な性質を反映した特徴量Fとを含む。楽音のエネルギ(強度)、振幅スペクトルのセントロイド、スペクトルの強度が最大となる周波数,MFCC(Mel-Frequency Cepstrum Coefficient)といった様々な数値が特徴量Fとして採用される。なお、本形態では総ての楽曲データがひとつの記憶装置20に格納されるが、複数の楽曲データが複数の記憶装置に分散して記憶された構成や、各楽曲の素片データAと特徴量Fとが別個の記憶装置に格納された構成も採用される。
制御装置10は、プログラムを実行することで図1の複数の要素(表示制御部12,素片割当部14,再生部16)として機能する。なお、制御装置10の各要素はDSPなどの専用の電子回路によっても実現される。また、複数の集積回路に各要素が分散して実装されてもよい。
再生部16は、各素片Pの素片データAを記憶装置20から取得して順次に放音装置36に出力する。放音装置36は、制御装置10から供給される各素片データAに応じた音波を生成する。例えば、放音装置36は、各素片データAからアナログの信号を生成するD/A変換器と、D/A変換器が出力する信号を増幅する増幅器と、増幅器による増幅後の信号に応じた音波を出力する放音機器(スピーカやヘッドホン)とを含む。
表示制御部12は、画像を生成して表示装置34に表示させる手段である。さらに詳述すると、表示制御部12は、図3に例示する素片選択画面51および再生状態画面53を表示装置34に表示させる。
素片選択画面51は、再生部16による再生の対象となる素片Pを利用者が選択するための画像である。素片選択画面51は、各楽曲に対応する複数の素片列Lを含む。ひとつの楽曲の素片列Lは、当該楽曲の各素片Pを示す複数の矩形状の図柄(以下「素片図柄」という)GPを、楽曲における各素片Pの時系列の順番で横方向に配列した画像である。各素片列Lの全長は、楽曲内の素片Pの総数に応じて楽曲毎に相違する。各素片列Lの左側には楽曲名が配置される。利用者は、入力装置32を適宜に操作することで素片選択画面51内の任意の素片図柄GPを選択することができる。
図3の再生状態画面53は、各素片Pの再生の様子を利用者が確認するための画像である。再生状態画面53は、作業領域532と操作領域534とで構成される。作業領域532にはひとつまたは複数の素片環Cが配置される。ひとつの素片環Cは、複数の円形状の図柄(以下「単位図柄」という)GUを円環状(円周上)に等間隔に配置した画像である。
図1の素片割当部14は、素片選択画面51にて選択された素片Pを再生部16による再生の対象としてひとつの単位図柄GUに割り当てる。再生部16は、各単位図柄GUに割り当てられた素片Pを、素片環Cにおける各単位図柄GUの配列の順番で順次に再生する。作業領域532には、各素片環Cのうち再生部16が現に再生している素片Pに対応した単位図柄GUを利用者に指示する指示体Dが素片環C毎に配置される。
操作領域534には複数の操作子B(B1〜B5)が表示される。利用者は、入力装置32を適宜に使用して各操作子Bを操作することで各種の指示を再生装置100に入力する。例えば、各素片Pの再生の停止時に操作子B1が操作された場合には各素片Pの再生が再生装置100に指示され、各素片Pの再生中に操作子B1が操作された場合には再生の停止が再生装置100に指示される。
操作子B2が操作されると、表示モード(第1モード/第2モード)の切替えが制御装置10に指示される。各表示モードの具体例については後述する。操作子B3は、新たな素片環Cの作成を制御装置10に指示するための部分である。操作子B4は、作業領域532に作成された総ての素片環Cを削除するための部分である。操作子B5は、各素片Pの再生のテンポTを利用者が調整するためのツマミの画像である。
<B:動作>
次に、再生装置100の動作を説明する。図4は、制御装置10の動作を示すフローチャートである。図4の処理は、入力装置32に対する所定の操作を契機として開始される。同図に示すように、再生装置100の動作は、素片環Cの作成(ステップS2〜ステップS4)と、各単位図柄GUに対する素片Pの割り当て(ステップS6〜ステップS8)と、各素片Pの再生(ステップS10〜ステップS13)とに大別される。
図4の処理を開始すると、表示制御部12は、素片選択画面51と再生状態画面53とを表示装置34に表示させる(ステップS1)。ただし、素片環CはステップS1の時点で未作成であるから、再生状態画面53の作業領域532は空欄である。
次いで、制御装置10は、素片環Cの作成を指示する操作(操作子B3の押下)が入力装置32に付与されたか否かを判定する(ステップS2)。素片環Cの作成が指示された場合、制御装置10は、新たな素片環Cを構成する単位図柄GUの個数を、利用者からの指示に応じて可変に設定する(ステップS3)。そして、表示制御部12は、図5の部分(A)に示すように、ステップS3で設定した個数の単位図柄GUを円環状に配列した素片環Cと、ひとつの単位図柄GUを指示する指示体Dとを、再生状態画面53の作業領域532に表示させる(ステップS4)。ステップS4の段階(すなわち、何れの単位図柄GUにも素片Pが割り当てられていない段階)では、新たに作成された素片環Cの総ての単位図柄GUは、予め選定された初期的な態様で表示される。例えば、図5の部分(A)に示すように、素片環Cの総ての単位図柄GUが白色で表示される。一方、素片環Cの作成が指示されない場合(ステップS2:NO)、制御装置10は、ステップS3およびステップS4を経ずに処理をステップS5に移行する。
ステップS2からステップS4の処理は、少なくともひとつの素片環Cが作成されるまで反復される(ステップS5:NO)。そして、新たな素片環Cが作成されると(ステップS5:YES)、制御装置10は、各単位図柄GUに対する素片Pの割り当てが利用者によって指示されたか否かを判定する(ステップS6)。なお、以下ではまず、作業領域532にひとつの素片環Cが作成された場合を想定する。
利用者は、素片選択画面51内の何れかの素片図柄GPと再生状態画面53の作業領域532内の何れかの単位図柄GUとを指定することで素片Pの割り当てを再生装置100に指示することが可能である。素片Pの割り当てが指示された場合、素片割当部14は、利用者が素片選択画面51から選択した素片図柄GPに対応した素片Pを、利用者が作業領域532から選択した単位図柄GUに対応付ける(ステップS7)。なお、各素片列L(各楽曲)と素片環Cとの関係は任意である。例えば、ひとつの素片列Lの複数の素片Pをひとつの素片環Cの各単位図柄GUに割り当ててもよいし、別個の素片列Lの複数の素片Pをひとつの素片環Cの各単位図柄GUに割り当ててもよい。また、ひとつの素片Pを複数の単位図柄GUに重複して割り当ててもよい。
次いで、表示制御部12は、ステップS7で素片Pを割り当てた単位図柄GUの表示の態様を、当該素片Pの特徴量Fに応じて変更する(ステップS8)。さらに詳述すると、本形態の表示制御部12は、単位図柄GUの色相を特徴量Fに応じて制御する。すなわち、表示制御部12は、特徴量Fの大小と波長順の色相の配列(Hueスケール)とを対応させ、図5の部分(B)に示すように、素片Pが割り当てられた単位図柄GUの色相を、当該素片Pの特徴量Fに対応した色相に制御する。例えば、特徴量Fが増加するほど単位図柄GUは赤色に近い色相となり、特徴量Fが減少するほど単位図柄GUは紫色に近い色相となる。
一方、ステップS6にて素片Pの割り当てが指示されない場合、制御装置10は、ステップS7およびステップS8を経ずに処理をステップS9に移行する。ステップS9において、制御装置10は、作業領域532内の何れかの単位図柄GUに素片Pが割り当てられたか否かを判定する(ステップS9)。何れの単位図柄GUにも素片Pの割り当てが実行されていない場合、制御装置10は、処理をステップS2に移行し、素片環Cの作成(ステップS2〜ステップS4)や素片Pの割り当て(ステップS6〜ステップS8)を反復する。
ひとつまたは複数の単位図柄GUに素片Pが割り当てられた場合(ステップS9:YES)、制御装置10は、素片Pの再生の開始を指示する操作(操作子B1の押下)が入力装置32に付与されたか否かを判定する(ステップS10)。素片Pの再生が指示された場合、再生部16は、素片環Cの各単位図柄GUに割り当てられた素片Pを各単位図柄GUの配列の順番で順次に再生する(ステップS11)。
さらに詳述すると、再生部16は、各単位図柄GUを素片環Cの反時計回りに順次に選択し、当該単位図柄GUに対応した素片Pの素片データAを記憶装置20から取得して放音装置36に出力する。なお、素片Pが割り当てられていない単位図柄GUについては、無音を表す素片データAが放音装置36に出力される。放音装置36は、再生部16から供給される素片データAに応じた音波を放射する。再生部16が各素片データAを出力する周期は、利用者が操作子B5の操作で指定したテンポTに応じて設定される。したがって、利用者が素片選択画面51から選択した複数の素片PがテンポTで放音装置36から再生される。
以上のように各素片Pの再生が開始すると、表示制御部12は、再生部16による再生中の素片Pに対応した単位図柄GUを指示体Dが指示するように、素片環Cにおける各単位図柄GUの配列と指示体Dとの相対的な関係を、再生の進行に伴なって順次に制御する(ステップS12)。ステップS12における制御の内容は、操作子B2に対する操作で利用者が選択した表示モードに応じて相違する。
第1モードが選択されている場合、表示制御部12は、図6に示すように、指示体Dを初期的な位置に固定する一方、再生部16による再生中の単位図柄GUが指示体Dと重なるように、素片環Cの複数の単位図柄GUを各々の配列に沿って順次に移動させる。一方、第2モードが選択されている場合、表示制御部12は、図7に示すように、素片環Cの各単位図柄GUの位置を固定する一方、再生部16による再生中の単位図柄GUが指示体Dに重なるように、素片環Cにおける複数の単位図柄GUの配列に沿って指示体Dを順次に移動させる。
ステップS11およびステップS12の処理は、再生の終了を指示する操作(操作子B1の押下)が入力装置32に付与されるまで反復される(ステップS13:NO)。以上のように各素片Pの再生が順次に進行し、ひとつの素片環Cの総ての単位図柄GUについて再生が完了すると、再生部16は、ステップS10にて再生が指示された直後に選択した最初の単位図柄GUに対応する素片Pから順番に再生を繰り返す。すなわち、利用者がひとつの素片環Cについて選択した複数の素片Pの配列が循環的に再生される。
ステップS10にて再生が指示されない場合、およびステップS13にて再生の終了が指示された場合、制御装置10は、素片環Cの削除を指示する操作(操作子B4の押下)が入力装置32に付与されたか否かを判定する(ステップS14)。素片環Cの削除が指示された場合、制御装置10は、各単位図柄GUに対する素片Pの割り当てを解消するとともに作業領域532から総ての素片環Cを削除する(ステップS15)。
ステップS15の処理が完了した場合およびステップS14の結果が否定である場合、制御装置10は処理をステップS2に移行する。ステップS2からステップS4における素片環Cの作成が反復されることで作業領域532には複数の素片環Cが作成される。そして、複数の素片環Cの各々について、単位図柄GUに対する素片Pの割り当て(ステップS7)および各単位図柄GUの態様の制御(ステップS8)が以上と同様に実行される。図3には、複数の素片環Cについて単位図柄GUに対する素片Pの割り当てが完了した場合における表示装置34の表示例が図示されている。
以上のように複数の素片環Cが作成された場合、再生部16は、ステップS11において、各素片環Cの単位図柄GUに割り当てられた素片Pを複数の素片環Cについて並行して再生する。すなわち、再生部16は、利用者が指定したテンポTに応じた時間毎に、複数の素片環Cの各々から単位図柄GUを配列順に選択し、選択した複数の単位図柄GUの各々に割り当てられた素片Pの素片データAを記憶装置20から取得して放音装置36に並列に出力する。したがって、各々が別の素片環Cに割り当てられた素片Pで構成される複数の系列が共通のテンポTで並列に再生される。
以上に説明したように、本形態においては、素片Pを割り当てた複数の単位図柄GUが環状に配列されるから、複数の素片Pの反復的な再生を利用者が直感的に認識できるという利点がある。また、再生中の単位図柄GUを指示する指示体Dが表示されるから、利用者は実際の再生の時点を容易に確認することができる。しかも、複数の単位図柄GUの配列が指示体Dに対して移動する第1モードと指示体Dが複数の単位図柄GUに配列に対して移動する第2モードとを利用者が任意に指定できるから、利用者の好みに合った表示モードを選択することで再生の時点の確認はさらに容易となる。
また、再生の対象となる素片Pと当該素片Pを割り当てる単位図柄GUとが、入力装置32に対する操作に応じて任意に選択されるから、利用者の好みに合った多様な楽音を再生することが可能となる。しかも、複数の素片環Cが作成された場合には、各素片環Cに対応する素片Pの時系列が並列に再生されるから、ひとつの素片環Cしか作成できない場合と比較して多様な楽音を再生することができる。また、利用者による選択の候補となる素片Pに対応した素片図柄GPが素片選択画面51にて楽曲毎に時系列に配列されるから、利用者は所望の素片図柄GPを容易に選択することができる。
素片環Cを構成する単位図柄GUの総数が任意に選定されるから、所望のリズムの再生音を生成することができる。また、単位図柄GUの総数は素片環C毎に設定されるから、各素片環Cの単位図柄GUの総数を相違させることで、別個のリズムで素片Pが再生される複数の系統の楽音を混合した多彩な再生音(ポリリズム)を生成することが可能である。
<C:変形例>
以上の形態には以下に例示するような様々な変形を加えることができる。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の形態においては素片Pの特徴量Fに応じて単位図柄GUの色相を制御したが、特徴量Fに応じた制御の対象は色彩に限定されない。例えば、特徴量Fに応じて単位図柄GUのサイズや形状や位置(素片環Cの半径方向の位置)を変化させる構成、あるいは特徴量Fに応じて単位図柄GUの明度や彩度を変化させる構成も好適である。例えば、素片P内の楽音の高域成分の強度を特徴量Fとし、高域成分の強度が高いほど単位図柄GUが三角形に近づき、高域成分の強度が低いほど単位図柄GUが円形に近づくように、単位図柄GUの辺の総数(角の総数)を特徴量Fに応じて制御してもよい。
また、素片Pに応じた標章(文字や図形や記号)を単位図柄GUに付加する構成も好適である。例えば、素片Pを含む楽曲を識別する符号(例えば楽曲名)と楽曲中における当該素片Pの番号とを単位図柄GUに付加して表示装置34に表示する構成や、素片Pの楽音を出力する楽器の名称や図柄を単位図柄GUに付加して表示装置34に表示する構成が好適に採用される。
さらに、ひとつの素片Pについて複数の特徴量Fを記憶装置20に格納し、各特徴量Fに応じて単位図柄GUの複数種の態様を個別に制御する構成も好適である。例えば、第1の特徴量Fに応じて単位図柄GUの色相を制御し、第2の特徴量Fに応じて単位図柄GUの形状を制御し、第3の特徴量Fに応じて単位図柄GUの明度を制御するといった具合である。
(2)変形例2
単位図柄GUと素片Pとの対応の関係は以上の例示に限定されない。例えば、以上の形態においては、素片環C内のひとつの単位図柄GUにひとつの素片Pを割り当てたが、ひとつの単位図柄GUに複数の素片Pを対応させてもよい。さらに具体的には、単位図柄GUの配列を階層的に表示する構成が好適に採用される。例えば、図8に例示する素片環Cの単位図柄GU_aに複数の素片Pが割り当てられた場合を想定する。再生部16が再生の対象として単位図柄GU_aを選択すると、表示制御部12は、当該単位図柄GU_aの近傍に素片環C2を表示させる。素片環C2は、単位図柄GU_aに割り当てられた各素片Pに対応する複数の単位図柄GU2を円環状に配列した画像である。素片環C2についても、各単位図柄GU2の態様の制御(図4のステップS8)や指示体D2による指示(図4のステップS12)が、素片環Cと同様に実行される。
また、以上の形態においては、利用者が選択した素片Pを各単位図柄GUに固定的に割り当てたが、各単位図柄GUに対応する素片Pを経時的に変化させる構成も採用される。例えば、単位図柄GUに割り当てられた素片Pに特徴量Fが類似する別の素片Pを記憶装置20から選択する手段を制御装置10に搭載し、各素片Pを再生している期間内の所定の時間毎に(または入力装置32に対する操作を契機として)、各単位図柄GUに割り当てられる素片Pを、当該素片Pに類似する他の素片Pに置換する。以上の構成によれば、放音装置36から再生される楽音を経時的に多様に変化させることが可能となる。
(3)変形例3
単位図柄GUに割り当てる素片Pを確定する前に、素片図柄GPに対応した素片Pを利用者が試聴できる構成も採用される。すなわち、利用者が素片選択画面51内の何れかの素片図柄GPを入力装置32で指定すると、制御装置10(再生部16)は、当該素片図柄GPに対応した素片Pの素片データAを放音装置36に出力する。同様に、複数の素片Pの再生に先立って、各単位図柄GUに割り当てられた素片Pを利用者が試聴できる構成も好適である。すなわち、既に素片Pが割り当てられた単位図柄GUを利用者が入力装置32で選択すると、制御装置10(再生部16)は、当該素片Pの素片データAを放音装置36に出力する。以上の構成によれば、各素片Pの実際の再生音を随時に確認しながら利用者が素片Pを選択できる。したがって、所望の雰囲気を持った素片Pの配列を容易に作成することが可能となる。
(4)変形例4
以上の形態では素片環C内で複数の単位図柄GUを等間隔に配置したが、各素片Pの再生のリズムに応じて単位図柄GUの位置を調整してもよい。例えば、単位図柄GUを基準位置から素片環Cの周方向に移動させることで、当該単位図柄GUに対応した素片Pの再生の時期を前後させる構成が好適である。すなわち、利用者が入力装置32を操作することで単位図柄GUを基準位置から時計回りに移動すると、制御装置10(再生部16)は、当該単位図柄GUに割り当てられた素片Pの再生の時期を単位図柄GUの移動量に応じて早め、単位図柄GUを基準位置から反時計回りに移動すると、制御装置10は、当該単位図柄GUに割り当てられた素片Pの再生の時期を単位図柄GUの移動量に応じて遅延させる。以上の構成によれば、各単位図柄GUを視認しながら複雑なリズムを容易に作成できるという利点がある。
(5)変形例5
指示体Dの形態は任意である。例えば、再生中の単位図柄GUの態様を他の素片図柄GPの態様とは異ならせて強調する画像(例えば単位図柄GUが弾けた様子を示す画像)を指示体Dとして再生中の単位図柄GUに重ねて表示する構成や、再生中の単位図柄GUを指し示す矢印を指示体Dとして単位図柄GUの近傍に表示する構成も採用される。
また、素片選択画面51に表示された複数の素片図柄GPのうち再生部16による再生中の素片Pに対応した素片図柄GPを指示する指示体が素片選択画面51に表示される構成も好適である。素片図柄GPを指示する指示体としては、前述の指示体Dと同様に、再生中の素片図柄GPの態様を他の素片図柄GPとは相違させて強調する画像(例えば各素片図柄GPとは異なる色彩の画像)や再生中の素片図柄GPを指し示す矢印の画像が採用される。
(6)変形例6
以上の形態においては、複数の素片環Cの各々に対応する素片Pの系列を共通のテンポTで再生したが、素片Pの再生のテンポを素片環C毎に個別に設定してもよい。各素片環C毎にテンポを制御することで、複雑かつ多様な再生音を生成することが可能となる。
(7)変形例7
以上の形態においては各楽曲の素片Pを同等の時間長に調整したが、各素片Pを原曲での時間長のまま使用してもよい。各素片Pの時間長が区々である構成において、再生の対象となる素片Pの時間長が素片データAの再生の周期(テンポTに応じた時間長)と比較して短い場合、当該素片Pの素片データAの再生の終了後から次の素片データAの再生の開始までの区間を無音とする構成が例えば採用される。また、再生の対象となる素片Pの時間長が再生の周期と比較して長い場合、当該素片Pの素片データAのうち再生の周期を超えた部分と次の素片データAとをクロスフェードさせる構成が例えば採用される。
(8)変形例8
以上の形態においては楽音の再生に再生装置100を利用したが、再生装置100は動画像の再生にも利用される。すなわち、動画像(複数の静止画の時系列)を時間軸上で区分した複数の区間を素片Pとし、各素片P内の静止画を表す素片データAと当該素片Pの特徴量F(例えば明度や空間周波数)とを動画像毎に記憶装置20に格納する。素片環Cの生成(図4のステップS2〜ステップS4)や各単位図柄GUに対する素片Pの割り当て(図4のステップS6〜ステップS8)は以上の形態と同様である。再生部16は、単位図柄GUに対応する素片Pの素片データAを、素片環Cにおける各単位図柄GUの配列の順番で順次に表示装置34に出力する。表示装置34は、素片データAが表す画像を素片選択画面51や再生状態画面53とは別の領域に表示する。以上の構成によれば、各素片Pの画像が順次に表示されることでビデオジョッキー(VJ:Video Jockey)と同様の視覚的な効果が得られる。なお、各素片Pの画像を単位図柄GU内に表示する構成も採用される。
本発明の実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 楽曲の素片について説明するための概念図である。 表示装置による表示例を示す概念図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 素片環の作成および素片の割り当てについて説明するための概念図である。 再生中の素片環の表示例(第1モード)を示す概念図である。 再生中の素片環の表示例(第2モード)を示す概念図である。 変形例に係る素片環の表示例を示す概念図である。
符号の説明
100……再生装置、10……制御装置、12……表示制御部、14……素片割当部、16……再生部、20……記憶装置、32……入力装置、34……表示装置、36……放音装置、P……素片、A……素片データ、F……特徴量、51……素片選択画面、53……再生状態画面、532……作業領域、534……操作領域、GP……素片図柄、L……素片列、B(B1〜B5)……操作子、C……素片環、D……指示体、GU……単位図柄。

Claims (7)

  1. 音または画像を表す素片データを複数の素片の各々について記憶する記憶手段と、
    複数の単位図柄を環状に配置した素片環を表示装置に表示する表示制御手段と、
    前記各単位図柄に素片を割り当てる素片割当手段と、
    前記各単位図柄に割り当てられた素片の素片データを前記素片環における前記複数の単位図柄の配列の順番に再生する再生手段と
    を具備する再生装置。
  2. 前記記憶手段は、前記複数の素片の各々について音または画像の特徴量を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記素片割当手段が素片を割り当てた単位図柄を、当該素片の特徴量に応じた態様で前記表示装置に表示する
    請求項1の再生装置。
  3. 前記表示制御手段は、単位図柄を指示する指示体を前記表示装置の所定の位置に表示し、前記再生手段による再生中の素片に対応した単位図柄を前記指示体が指示するように、前記複数の単位図柄を各々の配列に沿って移動させる
    請求項1または請求項2の再生装置。
  4. 前記表示制御手段は、単位図柄を指示する指示体を前記表示装置に表示し、前記再生手段による再生中の素片に対応した単位図柄を前記指示体が指示するように、当該指示体を前記複数の単位図柄の配列に沿って移動させる
    請求項1または請求項2の再生装置。
  5. 前記表示制御手段は、複数の素片環を前記表示装置に表示し、
    前記素片割当手段は、前記複数の素片環の各々における各単位図柄に素片を割り当て、
    前記再生手段は、前記複数の素片環の各々における各単位図柄に対応した素片の素片データを、当該素片環における各単位図柄の配列の順番で、前記複数の素片環について並行して再生する
    請求項1から請求項4の何れかの再生装置。
  6. 前記表示制御手段は、楽曲を区分した各素片に対応する複数の素片図柄を配列した素片列を楽曲毎に前記表示装置に表示し、
    前記素片割当手段は、前記複数の素片列のなかから利用者が指定した素片図柄に対応する素片を、利用者が指定した前記単位図柄に割り当てる
    請求項1から請求項5の何れかの再生装置。
  7. 音または画像を表す素片データを複数の素片の各々について記憶する記憶手段を具備するコンピュータに、
    複数の単位図柄を環状に配置した素片環を表示装置に表示する表示制御処理と、
    前記各単位図柄に素片を割り当てる素片割当処理と、
    前記各単位図柄に割り当てられた素片の素片データを前記素片環における前記複数の単位図柄の配列の順番に再生する再生処理と
    を実行させるプログラム。
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