JP4872516B2 - 流体圧機械式動力伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、動力源が出力した動力を出力部材に伝達する伝達経路やその伝達の状態を油圧などの流体の圧力によって変化させるように構成した動力伝達装置に関するものである。
動力源から伝達される動力を、回転数やトルクを変化させて出力するように構成した動力伝達装置の一例として、車両用の変速機が知られている。車両用の変速機には、他の一般的な産業用動力伝達装置におけるのと同様に、小型であることや動力伝達効率が良好であることなどの要請があり、またこれに加えて設定可能な変速比の数が多いことや、変速比を連続的に変化させることができることなどの要請がある。
変速機におけるこのような要請に応える変速機として、ツインクラッチ式有段変速機が知られており、その一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された変速機は、第1クラッチを介してエンジンに連結される第1入力軸と、第2クラッチを介してエンジンに連結される第2入力軸と、出力軸と、第1入力軸にギヤ対を介して連結されている副軸と、第1入力軸と副軸との間に設けられるとともに噛み合いクラッチ機構によって選択的に連結状態とする複数のギヤ対と、第2入力軸と出力軸との間に設けられるとともに噛み合いクラッチ機構によって選択的に連結状態とされる複数のギヤ対とを有している。そして、この変速機は、いずれかの入力軸から所定のギヤ対を介して出力軸にトルクを伝達する変速段と、いずれかの入力軸から所定のギヤ対および副軸を介して出力軸にトルクを伝達する変速段とを設定するように構成され、その結果、後進段を含めて7段以上の変速段を設定するように構成されている。
特開2003−120764号公報
上記の特許文献1に記載されている変速機では、設定可能な変速段数が多いことにより、エンジンを燃費のよい状態で運転でき、また副軸を効果的に利用するように構成されているので、変速機が全体として小型軽量化され、その結果、車両の燃費を向上させることができる。しかしながら、所定の変速比を設定する場合、入力用のいずれかのクラッチを係合状態に維持することになる。そのクラッチはいわゆる発進クラッチとして機能するものであるから、回転数差を許容するように摩擦クラッチを使用することになり、そのため、その係合状態を維持するのに油圧などの動力を消費し、それに伴う動力損失が生じて車両の燃費が悪化する可能性がある。また、車両用の変速機における入力クラッチや歯車機構として各種の構成のものが従来知られているが、従来のいずれの構成であっても、燃費や車載性あるいは静粛性の向上などの点で未だ改善するべき余地が多分にあった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、動力の伝達効率に優れ、また小型化が容易であり、さらに車両に適用する場合には車両の前後方向に向けて搭載する際の車載性などに優れた動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、動力源から動力が入力されるとともに、可変容量型流体圧ポンプモータから反力を受けて所定の変速比を設定する動力伝達系統を、2組の遊星歯車機構と5つの連結機構とを主体として構成したことを特徴とするものである。具体的には、請求項1の発明は、動力源から伝達された動力を遊星歯車機構に入力するとともに、その遊星歯車機構に対する反力を流体圧に応じて変化させて変速比を変化させ、その変速比に応じた動力を出力部材に出力する流体圧機械式動力伝達装置において、前記流体圧を発生させる可変容量型の第1流体圧ポンプモータと、その第1流体圧ポンプモータとの間で圧力流体を授受できるように前記第1流体圧ポンプモータに連通された可変容量型の第2流体圧ポンプモータと、前記動力源から動力が伝達される入力部材と、前記入力部材と平行もしくは同一軸線上に配置されるとともに、所定の回転部材同士が互いに連結された第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構の2組の遊星歯車機構と、前記出力部材と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第1連結機構と、前記第1遊星歯車機構の出力要素と前記第2遊星歯車機構の出力要素とを選択的に連結する第2連結機構と、前記第2遊星歯車機構の反力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構と、前記第1遊星歯車機構の出力要素と前記第2遊星歯車機構の反力要素とを選択的に連結する第4連結機構と、前記入力部材と前記第1遊星歯車機構の反力要素とを選択的に連結するとともに、前記第1遊星歯車機構の入力要素と前記第2流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第5連結機構とを備えていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1流体圧ポンプモータが、押出容積をゼロを挟んで正負の両方向に変化させることができる両振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成され、かつ前記第2流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロから正負のいずれか一方に変化させることのできる片振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記第2遊星歯車機構の出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに動力を伝達する第1伝動機構と、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに動力を伝達する第2伝動機構とが設けられるとともに、前記第1伝動機構が、前記第2遊星歯車機構の出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成され、前記第2伝動機構が、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構が、それぞれ、サンギヤが入力要素となり、リングギヤが反力要素となり、キャリアが出力要素となるように構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、互いに隣接し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項6の発明は、請求項1または2の発明において、前記第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構が、それぞれ、リングギヤが入力要素となり、サンギヤが反力要素となり、キャリアが出力要素となるように構成されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、前記2組の遊星歯車機構および第1ないし第5の連結機構を挟んで対向し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置である。
そして、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記各流体圧ポンプモータの少なくとも一方の押出容積を最大にし、かつ他方の押出容積をゼロもしくは最大にして設定できる固定変速比が前進側で4段、後進側で1段であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置である。
したがって、請求項1の発明によれば、2組の遊星歯車機構の入力要素に動力源から動力が入力される。その状態で第2流体圧ポンプモータをポンプとして機能させると、その押出容積に応じた反力が2組の遊星歯車機構の反力要素に作用する。その結果、入力されたトルクおよび反力に応じたトルクが2組の遊星歯車機構の出力要素に現れる。また、第2流体圧ポンプモータで発生した圧力流体が第1流体圧ポンプモータに供給されてこれがモータとして機能し、その出力した動力が出力部材に加えられる。すなわち、2組の遊星歯車機構を介した機械的な動力伝達と、流体を介した動力伝達とが生じる。そのため、流体を介した動力伝達が行われている状態では、変速比が連続的に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
また、2組の遊星歯車機構の出力要素同士の連結・遮断状態、あるいは出力要素と反力要素との間の連結・遮断状態を切り換えることにより、少なくともいずれか一方の流体圧ポンプモータの押出容積を最大にして設定される固定変速比が4つとなり、最大固定変速比と最小固定変速比との間で連続的に変速比を変化させることができる。そして、所定の固定変速比は、いずれか一方の流体圧ポンプモータが固定され、もしくは空転していて動力を伝達しないで、その固定変速比を設定するために特に動力を消費することがなく、もしくは動力の消費を抑制することができる。特に各連結機構を噛み合い式のものとすれば、その噛み合い状態もしくは係合状態を維持するために動力を消費しないので、固定変速比を設定するための動力の消費をほぼ皆無にすることができ、その結果、動力伝達効率を向上させることができる。
さらに、2つの流体圧ポンプモータの押出容積を最大にして固定変速比を設定する場合に、2組の遊星歯車機構のそれぞれの入力要素と反力要素とを連結すること、すなわち2組の遊星歯車機構の各回転要素をそれぞれ一体回転させることにより、入力部材と出力部材とをいわゆる直結状態とすることができ、2つの流体圧ポンプモータの間で圧油が循環してしまうことによる効率の低下を回避することができる。
そして、動力源もしくは入力部材の延長軸線方向に出力部材から動力を出力するように配置することができ、その結果、車両に用いる場合には、エンジンなどの動力源を車両の前後方向に向けて搭載するFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車に適した構成とすることができる。
また、請求項2の発明によれば、第2流体圧ポンプモータの押出容積が正の容積であるのに対して第1流体圧ポンプモータの押出容積を負の容積とすれば、これらの流体圧ポンプモータが同方向に回転する場合でも、第1流体圧ポンプモータをポンプとして機能させ、その発生した圧力流体を第2流体圧ポンプモータに供給してこれをモータとして機能させることができる。このような機能により、各入力要素の回転数が同じになるように制御でき、したがって、各連結機構の係合・解放の状態を切り換える場合に、いわゆる同期状態を形成して、切り換えに伴うショックを防止もしくは抑制することができる。また言い換えれば、これらの連結機構を噛み合い式の機構とすることができる。
また、請求項3の発明によれば、第1流体圧ポンプモータもしくは第2流体圧ポンプモータをポンプとして機能させる場合、その回転数が相対的に高回転数になるので、押出容量を増大させることができ、言い換えれば、必要とする押出容量を得るために相対的に小型のポンプモータを使用することが可能になり、それに伴って装置を全体として小型化することができる。
また、請求項4の発明によれば、2組の遊星歯車機構の入力要素同士すなわちサンギヤ同士の連結、および出力要素同士すなわちキャリア同士の連結が容易になり、それらの連結部分の構成を簡素化することができる。
また、請求項5の発明によれば、第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、互いに同一軸線上に隣接して配列される。そのため、上述したFR車に、より適した構成とし、車載性の良好なものとすることができる。また、これらの流体圧ポンプモータの間の流体流路の構成を簡素化することができる。
また、請求項6の発明によれば、2組の遊星歯車機構の入力要素同士すなわちリングギヤ同士の連結、および出力要素同士すなわちキャリア同士の連結が容易になり、それらの連結部分の構成を簡素化することができる。
また、請求項7の発明によれば、第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとが、互いに同一軸線上に、また2組の遊星歯車機構および各連結機構が配列された構成の両端に配置される。そのため、上述したFR車に、より適した構成とし、車載性の良好なものとすることができる。また、2組の遊星歯車機構および各連結機構が例えばケーシング内に設置されている場合に、各流体圧ポンプモータを、ポンプユニットとしてそのケーシングの両端部に、外付けして組み立てることができ、装置の組み付け作業を容易にすることができる。
そして、請求項8の発明によれば、上述した各発明による効果と同様の効果に加えて、固定変速比が前進4段でかつ後進1段となるので、変速比幅を広くして実用に適した変速機として構成することができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。図1に示す例は、車両用の変速機として構成した例であり、2組の遊星歯車機構と、2つの流体圧ポンプモータとを用いて、少なくとも一方の流体圧ポンプモータの押出容積を最大にして設定できるいわゆる固定変速比として4つの前進段および1つの後進段を設定するように構成した例である。ここで、2組の遊星歯車機構は、それぞれの遊星歯車機構における回転要素同士を連結して構成したものであってもよく、あるいはそれらの回転要素を共用化した構成であってもよい。また、組み合わせる遊星歯車機構は、シングルピニオン型遊星歯車機構およびダブルピニオン型遊星歯車機構のいずれであってもよい。そして、それら2組の遊星歯車機構は、それぞれ、入力要素および反力要素および出力要素を備えた機構である。
そして、2つの流体圧ポンプモータもしくは入力部材もしくは出力部材と、2組の遊星歯車機構の反力要素との間のトルク伝達を選択的に可能にするため、あるいは、2組の遊星歯車機構の出力要素同士もしくは出力要素と反力要素とを選択的に連結するための連結機構が5つ設けられている。これらの連結機構は、要は、選択的に2つの部材をトルク伝達可能に連結できるものであればよく、噛み合いクラッチや同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用できる。それらのうち、噛み合いクラッチや同期連結機構であれば、連結状態(係合状態)を維持するための動力を必要としないので、全体としての動力伝達効率を向上させる上で有利である。
この発明における流体圧ポンプモータは、外部から動力を受けてポンプとして機能し、また外部から流体圧を供給されることによりモータとして機能する流体装置であり、特に押出容積を変化させることのできる可変容量型のものである。また、少なくとも一方の流体圧ポンプモータは、押出容積を正負の両方向に変化させることのできる両振りタイプのものである。これらの流体圧ポンプモータは圧力流体を相互に授受するように連通されている。この種の流体圧ポンプモータとしては、斜軸ポンプや斜板ポンプ、ラジアルピストンポンプなどの油圧ポンプモータを採用することができる。
図1に示す構成についてより具体的に説明すると、動力源1から動力が伝達される入力部材2と同一軸線上に、第1遊星歯車機構3および第2遊星歯車機構4が配置されている。動力源1は、内燃機関や電気モータあるいはこれらを組み合わせた構成など、車両に使用されている一般的な動力源であってよく、その出力側にダンパーやクラッチ、トルクコンバータなどの適宜の伝動手段を介在させることができる。
第1および第2遊星歯車機構3,4は、この具体例では、いずれもシングルピニオン型遊星歯車機構により構成されている。すなわち、第1遊星歯車機構3は、外歯車であるサンギヤS1が設けられていて、そのサンギヤS1と同心円上に内歯車であるリングギヤR1が配置されている。そして、それらサンギヤS1およびリングギヤR1のそれぞれに複数のピニオンギヤP1が噛み合っており、それらピニオンギヤP1がキャリアC1によって自転かつ公転自在に保持されている。
一方、第2遊星歯車機構4は、外歯車であるサンギヤS2が設けられていて、そのサンギヤS2と同心円上に内歯車であるリングギヤR2が配置されている。そして、それらサンギヤS2およびリングギヤR2のそれぞれに複数のピニオンギヤP2が噛み合っており、それらピニオンギヤP2がキャリアC2によって自転かつ公転自在に保持されている。
そして、入力部材2と第1遊星歯車機構3のサンギヤS1が連結されるとともに、そのサンギヤS1と第2遊星歯車機構4のサンギヤS2とが連結されている。すなわち、これらサンギヤS1およびサンギヤS2が、それぞれ、第1遊星歯車機構3および第2遊星歯車機構4における入力要素となっている。
また、第2遊星歯車機構4のキャリアC2が、第2遊星歯車機構4における出力要素となっていて、そのキャリアC2に、この発明における出力部材に相当する出力軸5が連結されている。そして、出力軸5は、入力部材2の中心軸線の延長方向(図1の右方向)にトルクを出力するようになっている。
出力軸5および第2遊星歯車機構4の外周側に、流体圧ポンプモータ6が、その軸線方向を出力軸5の軸線方向と平行にして配置されている。この流体圧ポンプモータ6は、押出容積をゼロから正負の両方向に変化させることのできる可変容量型のものであり、斜板ポンプや斜軸ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの可変容量型油圧ポンプによって構成されている。以下の説明で、この流体圧ポンプモータ6を第1ポンプモータ6と言い、図には「PM1」と併記する。この第1ポンプモータ6における「正」の押出容積とは、そのロータが入力部材2と逆方向に回転させられた場合に吸入ポート6Sから圧油を吸入し、吐出ポート6Dから圧油を吐出する方向である。したがって押出容積をいわゆる逆振りして負の押出容積を設定した状態でポンプとして機能すると、吐出ポート6Dから圧油を吸入して吸入ポート6Sから圧油を吐出する。したがって、この第1ポンプモータ6について図には「両振」と記載してある。
この第1ポンプモータ6のロータ軸(もしくは出力軸)には、この発明における第1伝動機構に相当するカウンタギヤ対7のドリブンギヤ7Bが連結されていて、このドリブンギヤ7Bと、これに噛み合っているドライブギヤ7Aとにより、カウンタギヤ対7が構成されている。また、ドライブギヤ7Aがドリブンギヤ7Bに対して大径であることにより、このカウンタギヤ対(第1伝動機構)7は、第1ポンプモータ6へ入力されるトルクに対する増速機構となっている。
ドライブギヤ7Aは、通常は出力軸5と相対回転可能になっていて、このドライブギヤ7Aと出力軸5との間には、ドライブギヤ7Aと出力軸5とを選択的に連結する第1連結機構8が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ6と出力軸5およびキャリアC2とが、カウンタギヤ対7および第1連結機構8を介して連結されている。言い換えると、出力軸5と第1ポンプモータ6との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第1連結機構8が設けられている。
一方、入力部材2および第1遊星歯車機構3の外周側に、流体圧ポンプモータ9が、その軸線方向を入力部材2の軸線方向と平行にして配置されるとともに、第1ポンプモータ6に隣接し、かつ互いの軸線方向が同一となるように配置されている。この流体圧ポンプモータ9は、押出容積をゼロから所定の正方向に変化させることのできる可変容量型のものであり、上記の第1ポンプモータ6と同様に、斜板ポンプや斜軸ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの可変容量型油圧ポンプによって構成されている。ここで「正方向」とは、ロータが入力部材2と同方向に回転した場合に吸入ポート9Sから圧油を吸入し、かつ吐出ポート9Dから圧油を吐出する押出容積の設定状態である。なお、以下の説明では、この流体圧ポンプモータ9を第2ポンプモータ9と言い、図には「PM2」と併記する。また、その押出容積の変化方向がゼロから一方向の片振りタイプであるから、図には「片振」と記載してある。
この第2ポンプモータ9のロータ軸(もしくは出力軸)には、この発明における第2伝動機構に相当するカウンタギヤ対10のドリブンギヤ10Bが連結されていて、このドリブンギヤ10Bと、これに噛み合っているドライブギヤ10Aとにより、カウンタギヤ対10が構成されている。ドライブギヤ10Aは、第1遊星歯車機構3のリングギヤR1に連結されていて、したがって、リングギヤR1が、第1遊星歯車機構3における反力要素となっている。また、ドライブギヤ10Aがドリブンギヤ10Bに対して大径であることにより、このカウンタギヤ対(第2伝動機構)10は、第2ポンプモータ9へ入力されるトルクに対する増速機構となっている。
第1遊星歯車機構3の出力要素であるキャリアC1と、同じく第2遊星歯車機構4の出力要素であるキャリアC2との間に、これらを選択的に連結する第2連結機構11が設けられている。言い換えると、キャリアC1とキャリアC2との間に、第1遊星歯車機構3の出力要素であるキャリアC1と第2遊星歯車機構4の出力要素であるキャリアC2とを選択的に連結する第2連結機構11が設けられている。
上記のドライブギヤ7AとリングギヤR2との間には、それらドライブギヤ7AとリングギヤR2とを選択的に連結する第3連結機構12が配置されている。すなわち、第1ポンプモータ6とリングギヤR2とが、カウンタギヤ対7および第3連結機構12を介して連結されている。言い換えると、第2遊星歯車機構4の反力要素であるリングギヤR2と第1ポンプモータ6との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構12が設けられている。
また、上記のキャリアC1とリングギヤR2との間には、それらキャリアC1とリングギヤR2とを選択的に連結する第4連結機構13が配置されている。言い換えると、第1遊星歯車機構3の出力要素であるキャリアC1と第2遊星歯車機構4の反力要素であるリングギヤR2との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第4連結機構13が設けられている。
そして、前述のドライブギヤ10Aは、通常は入力部材2と相対回転可能になっていて、このドライブギヤ10Aと入力部材2との間には、ドライブギヤ10Aと入力部材2とを選択的に連結する第5連結機構14が配置されている。すなわち、第2ポンプモータ9と入力部材2およびサンギヤS1とが、カウンタギヤ対10および第5連結機構14を介して連結されている。言い換えると、入力部材2と第2ポンプモータ9との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第5連結機構14が設けられている。
これら第1ないし第5の連結機構8,11,12,13,14は、要は、トルクを伝達する状態とトルクを伝達しない状態とに切り換えられる機構であり、噛み合いクラッチ(ドッグクラッチ)や同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用することができる。それら各種の連結機構のうち、トルク伝達する係合状態を維持するために動力を要しない点で噛み合いクラッチや同期連結機構が優れている。これに加えて、係合時に同期作用が生じてショックを回避もしくは軽減できる点では、同期連結機構が優れている。
上記の第1および第2のポンプモータ6,9は、いずれか一方が吐出した圧油を他方に供給することにより、両者の間で動力を伝達するように構成されている。具体的には、それぞれの吸入ポート6S,9S同士、および吐出ポート6D,9D同士が循環油路15によって連通されている。したがって、いずれか一方のポンプモータ6,9の押出容積をゼロにすると、循環油路15が遮断されて、他方のポンプモータ9.6で圧油が流動できなくなるので、他方のポンプモータ9,6が回転できないロック状態となるように構成されている。なお、油圧の不可避的な漏れがあるので、この循環油路15に圧油の補給のためのチャージポンプ(図示せず)を接続して設けてもよい。
つぎに、上述した変速機の作用について説明する。図2は、各変速段を設定する際の各ポンプモータ(PM1,PM2)6,9、および各連結機構8,11,12,13,14の動作状態をまとめて示す作動表であって、この図2における各ポンプモータ6,9についての「M」は、いわゆる正方向での押出容積が最大(Max)であることを示し、「−M」はいわゆる負の方向での押出容積が最大であることを示し、さらに「0」は押出容積が最小もしくはゼロであることを示す。また、各連結機構8,11,12,13,14についての「○」はトルクを伝達する係合状態であることを示し、「×」はトルクを伝達しない解放状態を示す。さらに「S」は車速がゼロからの発進時であることを示し、数字は各固定変速比を設定している変速段を示し、「R」は車両が後退する後進段(リバース)を示し、さらに「S−1」のようにハイフンで繋いでいるのは、発進直後の各固定変速比に到るいわゆる中間変速比を設定している状態を示す。
ニュートラルポジションが選択されたニュートラル(N)状態では、各ポンプモータ6,9は押出容積がゼロの「OFF」状態とされ、また各連結機構8,11,12,13,14は解放状態とされる。これらの各連結機構8,11,12,13,14が同期連結機構(いわゆるシンクロ)で構成されている場合には、それぞれのスリーブが中央位置に設定される。なお、後述する発進状態に備えた係合・解放状態に設定することもできる。したがって、第1および第2の遊星歯車機構3,4に動力が入力されず、もしくは出力軸5に動力源1の動力が伝達されない。
シフトポジションがドライブポジションなどに切り換えられることによって車両が発進する場合には、先ず、第1連結機構8と第2連結機構11とが係合状態に切り換えられ、出力軸5がカウンタギヤ対7を介して第1ポンプモータ6に連結され、キャリアC1とキャリアC2とが連結される。
この状態を第1および第2の遊星歯車機構3,4についての共線図で示せば、図3における直線L1のとおりである。すなわち、入力部材2に連結されているサンギヤS1が動力源1あるいは入力部材2と同方向に回転(正回転)し、また出力軸5に連結されているキャリアC2、およびそのキャリアC2に第2連結機構11を介して連結されているキャリアC1は、車両が未だ発進していないことにより停止したままとなっている。そのため、カウンタギヤ対10を介して第2ポンプモータ9が連結されているリングギヤR1が入力部材2とは反対方向に回転(逆回転)している。なお、第1ポンプモータ6の押出容積q1が最大(M)に設定され、かつ第2ポンプモータ9の押出容積q2がゼロ(0)に設定されているので、圧油の流動は生じていない。
また、発進の際には、第1ポンプモータ6の押出容積q1が最大から次第にゼロに減少させられ、また第2ポンプモータ9の押出容積q2がゼロから最大に向けて次第に増大させられる。したがって、押出容積がゼロに設定されて逆回転方向に空転している第2ポンプモータ9の押出容積q2が次第に増大することで、第2ポンプモータ9が圧油を吐出し始め、その圧油を吐出するのに要するトルクがリングギヤR1に反力として作用する。これは、図3の共線図では、リングギヤR1およびこれに連結される第2ポンプモータ9(PM2)における上向きの力であり、したがって第2ポンプモータ9の回転数が次第に低下するとともに、キャリアC1,C2にこれを正回転させるトルクが作用してその回転数が次第に増大する。そして、キャリアC2から出力軸5にトルクが伝達される。
また、第2ポンプモータ9は逆回転しているので、圧油はその吸入ポート9Sから吐出され、これが第1ポンプモータ6の吸入ポート6Sに供給される。そして、第1ポンプモータ6の押出容積q1が次第に低下させられていることと相まって、第1ポンプモータ6がモータとして機能して正回転し、カウンタギヤ対7および第1連結機構8を介して出力軸5に正回転方向のトルクが付与される。すなわち、第2ポンプモータ9から第1ポンプモータ6への圧油(流体)を介した動力の伝達が生じる。
したがって、発進から固定変速比である第1速が設定されるまでのいわゆる中間段(中間変速比)の状態では、第1および第2の遊星歯車機構3,4を介して機械的な動力伝達と、圧油を介したいわゆる流体伝動とによって出力軸5に対して動力が伝達される。そして、その過程における変速比(出力軸5の回転数に対する入力部材2の回転数の比)は、これら2つの動力伝達の割合に応じて決まり、かつ流体伝動により伝達される動力が、各ポンプモータ6,9の押出容積q1,q2によって連続的に変化するから、変速比は連続的(無段階)に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
第2ポンプモータ9の押出容積q2が最大になると、第2ポンプモータ9の回転がほぼ止まり、その状態で第1ポンプモータ6の押出容積q1をゼロにすることにより、圧油の流動が止まり、第2ポンプモータ9が停止する。また、第1ポンプモータ6は正回転方向に空転する。この状態を図3の共線図に直線L2で示してある。この場合、流体伝動は生じずに、第1および第2の遊星歯車機構3,4での機械的手段(機構)を介して、入力部材2から出力軸5に対して動力が伝達される。したがって、変速比は、第1および第2の遊星歯車機構3,4におけるギヤ比に応じた変速比となる。これが固定変速比である第1速である。
したがって、固定変速比である第1速では、各ポンプモータ6,9の間で圧油を循環流動させないから、この点で動力損失は、不可避的な圧油の漏れを除けば、殆ど生じない。また、各連結機構8,11を噛み合いクラッチや同期連結機構などによって構成することにより、動力源1からの動力を伝達するためにエネルギを消費することがなく、したがって動力の損失や消費の少ない、効率のよい動力伝達を行うことができる。
固定変速比である第1速から第2速に向けてアップシフトする場合、第2,第4,第5の連結機構11,13,14の係合・解放状態は変化させずに、第1および第3の連結機構8,12の係合・解放状態を変化させる。すなわち、第1連結機構8が解放状態に、第3連結機構12が係合状態に切り換えられる。そして、第1ポンプモータ6の押出容積q1がゼロから最大に向けて次第に増大させられ、また第2ポンプモータ9の押出容積q2が最大から次第にゼロに減少させられる。
したがって、押出容積がゼロに設定されて正回転方向に空転している第1ポンプモータ6の押出容積q1を次第に増大させると、第1ポンプモータ6が圧油を吐出し始め、その圧油を吐出するのに要するトルクがリングギヤR2に反力として作用する。これは、図3の共線図では、リングギヤR1およびこれに連結される第2ポンプモータ9(PM2)における上向きの力であり、したがって第2ポンプモータ9の回転数が次第に増大するとともに、キャリアC1,C2にこれを正回転させるトルクが作用してその回転数が次第に増大する。そして、キャリアC2から出力軸5にトルクが伝達される。
また、第1ポンプモータ6は正回転しているので、圧油はその吐出ポート6Dから吐出され、これが第2ポンプモータ9の吐出ポート9Dに供給される。そして、第2ポンプモータ9の押出容積q2が次第に低下させられていることと相まって、第2ポンプモータ9がモータとして機能して逆回転し、カウンタギヤ対10を介してリングギヤR1に正回転方向のトルクが付与される。すなわち、第1ポンプモータ6から第2ポンプモータ9への圧油(流体)を介した動力の伝達が生じる。
したがって、固定変速比である第1速から第2速が設定されるまでのいわゆる中間段(中間変速比)の状態では、第1および第2の遊星歯車機構3,4を介して機械的な動力伝達と、圧油を介したいわゆる流体伝動とによって出力軸5に対して動力が伝達される。そして、その過程における変速比は、これら2つの動力伝達の割合に応じて決まり、かつ流体伝動により伝達される動力が、各ポンプモータ6,9の押出容積q1,q2によって連続的に変化するから、変速比は連続的(無段階)に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
第1ポンプモータ6の押出容積q1が最大になると、第1ポンプモータ6の回転がほぼ止まり、その状態で第2ポンプモータ9の押出容積q2をゼロにすることにより、圧油の流動が止まり、第1ポンプモータ6が停止する。また、第2ポンプモータ9は正回転方向に空転する。この状態を図3の共線図に直線L3で示してある。この場合、流体伝動は生じずに、第1および第2の遊星歯車機構3,4での機械的手段(機構)を介して、入力部材2から出力軸5に対して動力が伝達される。したがって、変速比は、第1および第2の遊星歯車機構3,4におけるギヤ比に応じた変速比となる。これが固定変速比である第2速である。
したがって、固定変速比である第2速では、各ポンプモータ6,9の間で圧油を循環流動させないから、この点で動力損失は、不可避的な圧油の漏れを除けば、殆ど生じない。また、各連結機構11,12を噛み合いクラッチや同期連結機構などによって構成することにより、動力源1からの動力を伝達するためにエネルギを消費することがなく、したがって動力の損失や消費の少ない、効率のよい動力伝達を行うことができる。
固定変速比である第2速から第3速に向けてアップシフトする場合、第1,第3,第5の連結機構8,12,14の係合・解放状態は変化させずに、第2および第4の連結機構11,13の係合・解放状態を変化させる。すなわち、第2連結機構11が解放状態に、第4連結機構13が係合状態に切り換えられる。そして、第1ポンプモータ6の押出容積q1が最大から次第にゼロに減少させられ、また第2ポンプモータ9の押出容積q2がゼロから最大に向けて次第に増大させられる。
したがって、押出容積がゼロに設定されて逆回転方向に空転している第2ポンプモータ9の押出容積q2が次第に増大することで、第2ポンプモータ9が圧油を吐出し始め、その圧油を吐出するのに要するトルクがリングギヤR1に反力として作用する。これは、図3の共線図では、リングギヤR1およびこれに連結される第2ポンプモータ9(PM2)における上向きの力であり、したがって第2ポンプモータ9の回転数が次第に低下するとともに、キャリアC1およびキャリアC1に第4連結機構13を介して連結されているリングギヤR2に、これらを正回転させるトルクが作用してその回転数が次第に増大する。
また、第2ポンプモータ9は逆回転しているので、圧油はその吸入ポート9Sから吐出され、これが第1ポンプモータ6の吸入ポート6Sに供給される。そして、第1ポンプモータ6の押出容積q1が次第に低下させられていることと相まって、第1ポンプモータ6がモータとして機能して正回転し、カウンタギヤ対7および第3連結機構12を介してリングギヤR2に正回転方向のトルクが付与される。すなわち、第2ポンプモータ9から第1ポンプモータ6への圧油(流体)を介した動力の伝達が生じる。そして、キャリアC2から出力軸5にトルクが伝達される。
したがって、固定変速比である第2速から第3速が設定されるまでのいわゆる中間段(中間変速比)の状態では、第1および第2の遊星歯車機構3,4を介して機械的な動力伝達と、圧油を介したいわゆる流体伝動とによって出力軸5に対して動力が伝達される。そして、その過程における変速比は、これら2つの動力伝達の割合に応じて決まり、かつ流体伝動により伝達される動力が、各ポンプモータ6,9の押出容積q1,q2によって連続的に変化するから、変速比は連続的(無段階)に変化し、いわゆる無段変速が可能になる。
第2ポンプモータ9の押出容積q2が最大になると、第2ポンプモータ9の回転がほぼ止まり、その状態で第1ポンプモータ6の押出容積q1をゼロにすることにより、圧油の流動が止まり、第2ポンプモータ9が停止する。また、第1ポンプモータ6は正回転方向に空転する。この状態を図3の共線図に直線L4で示してある。この場合、流体伝動は生じずに、第1および第2の遊星歯車機構3,4での機械的手段(機構)を介して、入力部材2から出力軸5に対して動力が伝達される。したがって、変速比は、第1および第2の遊星歯車機構3,4におけるギヤ比に応じた変速比となる。これが固定変速比である第3速である。
したがって、固定変速比である第3速では、各ポンプモータ6,9の間で圧油を循環流動させないから、この点で動力損失は、不可避的な圧油の漏れを除けば、殆ど生じない。また、各連結機構12,13を噛み合いクラッチや同期連結機構などによって構成することにより、動力源1からの動力を伝達するためにエネルギを消費することがなく、したがって動力の損失や消費の少ない、効率のよい動力伝達を行うことができる。
固定変速比である第3速から第4速に向けてアップシフトする場合、各連結機構8,11,12,13,14の係合・解放状態は変化させずに、また、第2ポンプモータ9の押出容積q2を最大に維持したまま、第1ポンプモータ6の押出容積q1をゼロから負の最大(−M)に向けて次第に変化させる。
上述したように、第3速では、第1ポンプモータ6は正回転方向(入力部材2と同じ回転方向)に空転しているので、押出容積q1を負方向に設定することにより、吐出ポート6Dから圧油を吸入し、かつ吸入ポート6Sから圧油を吐出する。その吸入ポート6Sが第2ポンプモータ9の吸入ポート9Sに連通されているので、第2ポンプモータ9には第1ポンプモータ6から圧油が供給され、その結果、第2ポンプモータ9がモータとして機能して正回転する。
したがって、第3速から第4速に向けてアップシフトする過程では、サンギヤS1に動力源1からトルクが伝達されている状態で、リングギヤR1およびこれとカウンタギヤ対10を介して連結されている第2ポンプモータ9の回転数が次第に増大させられる。すなわち、各ポンプモータ6,9の間における圧油(流体)を介した動力伝達によって中間変速比が設定され、またその伝達される動力が、押出容積q1の変化に応じて変化するので、変速比が連続的に変化する。すなわち、無段変速を行うことができる。
こうして、カウンタギヤ対7とカウンタギヤ対10とのギヤ比が等しい場合は、第1ポンプモータ6の押出容積q1が負方向で最大(−M)になると、サンギヤS1とリングギヤR1との回転数が等しくなり、第1遊星歯車機構3全体が一体となって回転する。また、それに伴ってサンギヤS2とリングギヤR2との回転数も等しくなり、第2遊星歯車機構4全体が一体となって回転する。すなわち、第1および第2の遊星歯車機構3,4の全体が一体となって回転する。この状態を図3に直線L5で示してあり、変速比が「1」のいわゆる直結段となる。なお、カウンタギヤ対7とカウンタギヤ対10とのギヤ比が異なる場合には、そのギヤ比をそれぞれK7,K10とおくと、
K7:K10=−q1:q2
が成立するときに、各遊星歯車機構3,4の全体が一体となって回転することになる。またこの前進第4速は、各ポンプモータ6,9の押出容積を最大にして設定することになるので、この発明における固定変速比の1つである。
上記のように、この第4速では、第2ポンプモータ9の押出容積q2を正方向の最大(M)に設定し、第1ポンプモータ6の押出容積q1を負方向の最大(−M)に設定することで、サンギヤS1とリングギヤR1との回転数を等しくしている。この状態では、第1ポンプモータ6と第2ポンプモータ9との間で圧油が循環することになり、その状態のままでは効率が低下する要因となる。そこで、第1ポンプモータ6の押出容積q1が負方向の最大に増大されて第4速が達成されると、すなわち、サンギヤS1とリングギヤR1との回転、言い換えると入力部材2とリングギヤR1との回転が同期した状態になると、第5連結機構14が係合状態に切り換えられる。すなわち、サンギヤS1とリングギヤR1とが、第5連結機構14により機械的に連結され、第1ポンプモータ6と第2ポンプモータ9との間の油圧に対する負荷が解放される。その結果、流体伝動が生じずに、第1および第2の遊星歯車機構3、4の機械的手段による動力伝達のみが生じ、また各連結機構12,13,14を噛み合い式のクラッチや同期連結機構によって構成することにより、その伝達状態を維持するために特に動力を消費しないので、動力の伝達効率を向上させることができる。
つぎに後進段について説明すると、後進段を設定する場合には、第1および第5の連結機構8,14を係合させ、また第1ポンプモータ6の押出容積q1を最大に設定するとともに、第2ポンプモータ9の押出容積q2をゼロから最大に向けて次第に増大させる。したがって、第1および第5の連結機構8,14が係合されることにより、第1遊星歯車機構3のリングギヤR1とサンギヤS1とが連結されるので、第1遊星歯車機構3全体が一体化されて回転する状態になる。これは、第2ポンプモータ9をカウンタギヤ対10を介して入力部材2に直結した状態であり、第2ポンプモータ9は、入力部材2の回転速度がカウンタギヤ対10のギヤ比に応じて増速されて正回転する。
そのため、第2ポンプモータ9の押出容積q2をゼロから次第に増大させると、これがポンプとして機能して油圧を発生する。その圧油は、第2ポンプモータ9が正回転しているので、その吐出ポート9Dから吐出され、これが第1ポンプモータ6の吐出ポート6Dに供給される。そして、第1ポンプモータ6の押出容積q1が正方向で最大に設定されているので、第1ポンプモータ6はその吐出ポート6Dから圧油が供給されることにより逆回転する。こうして第2ポンプモータ9から第1ポンプモータ6に圧油を介して動力が伝達され、その第1ポンプモータ6が逆回転することにより、これにカウンタギヤ対7を介して連結されている出力軸5は、第1ポンプモータ6の回転速度がカウンタギヤ対7のギヤ比に応じて減速されて逆回転して後進走行することになる。したがって、発進から後進段までの変速比は、カウンタギヤ対10,7で増減速される以外は流体伝動のみによって設定され、また無段変速となる。
このように、図1に示す構成では、2組の遊星歯車機構3,4と、5つの連結機構8,11,12,13,14とによって、前進4段と後進1段との変速比を設定できるとともに、それらの変速比の間の変速をいわゆる無段変速することができる。しかも、第1および第2のポンプモータ6.9を、各遊星歯車機構3,4の外周側に、互いに隣接させ、かつ同一軸線上に配置することで、空間を有効に利用したコンパクトな構成の流体圧機械式動力伝達装置とすることができる。さらに、図1に示す構成では、動力源1もしくは入力部材2の軸線を延長した方向に出力軸5を延ばし、これにプロペラシャフト(図示せず)などを連結して出力できるので、前述したFR車への車載性が良好な装置とすることができる。さらに、固定変速比を設定する場合に特に動力を消費することがないので、動力の伝達効率を向上させることができる。
つぎにこの発明の他の例を説明する。図4に示す例は、上述した図1に示す構成のうち、2組の遊星歯車機構の間における各回転要素同士の連結関係、および2つの流体圧ポンプモータの配置を変更した例である。すなわち、図1に示す構成例において、第1および第2の遊星歯車機構3,4が、それぞれの入力要素であるサンギヤS1とサンギヤS2とが連結され、それぞれの出力要素であるキャリアC1とキャリアC2とが第2連結機構11を介して連結された構成であるのに対して、この図4に示す構成例における第1および第2の遊星歯車機構21,22は、それぞれの入力要素であるリングギヤR3とリングギヤR4とが連結され、それぞれの出力要素であるキャリアC3とキャリアC4とが第2連結機構26を介して連結された構成となっている。したがって、図1に示す例と同様の構成については、図4に図1と同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図4では、動力源1および循環油路15を省略してある。
図4において、第1および第2遊星歯車機構21,22は、前述の図1に示す第1および第2遊星歯車機構3,4と同様の構成であり、それぞれ、外歯車であるサンギヤS3,S4が設けられていて、そのサンギヤS3,S4と同心円上に内歯車であるリングギヤR3,R4が配置されている。そして、それらサンギヤS3,S4およびリングギヤR3,R4のそれぞれに複数のピニオンギヤP3,P4が噛み合っており、それらピニオンギヤP3,P4がキャリアC3,C4によって自転かつ公転自在に保持されている。
また、入力部材2が、カウンタギヤ対23を介して第1遊星歯車機構21のリングギヤR3と連結されるとともに、そのリングギヤR3と第2遊星歯車機構22のリングギヤR4とが連結されている。すなわち、これらリングギヤR3およびリングギヤR4が、それぞれ、第1遊星歯車機構21および第2遊星歯車機構22における入力要素となっている。
第2遊星歯車機構22のキャリアC4が、カウンタギヤ対24および第1連結機構25を介して出力軸5と連結されるとともに、そのキャリアC4が、第2連結機構26を介して第1遊星歯車機構21のキャリアC3と連結されている。すなわち、これらキャリアC3およびキャリアC4が、それぞれ、第1遊星歯車機構21および第2遊星歯車機構22における出力要素となっている。また、カウンタギヤ対24は、通常は第1ポンプモータ6のロータ軸(出力軸)もしくはサンギヤS4と相対回転可能なドリブンギヤ24Bと、これに噛み合っているドライブギヤ24Aとにより構成されている。そして、図1に示す構成例と同様に、出力軸5は、入力部材2の中心軸線の延長方向(図4の右方向)にトルクを出力するようになっている。
第2遊星歯車機構22のサンギヤS4が、第3連結機構27を介して第1ポンプモータ6のロータ軸(もしくは出力軸)と連結されているとともに、第4連結機構28を介してキャリアC3と連結されている。したがって、サンギヤS4が、第2遊星歯車機構22における反力要素となっている。
そして、第1遊星歯車機構21のサンギヤS3と第2ポンプモータ9のロータ軸(もしくは出力軸)とが連結されていて、この第2ポンプモータ9のロータ軸(出力軸)と前述のカウンタギヤ対23のドリブンギヤ23Bとの間に、それら第2ポンプモータ9とドリブンギヤ23Bとを選択的に連結する第5連結機構29が配置されている。したがって、サンギヤS3が、第1遊星歯車機構21における反力要素となっている。
ドリブンギヤ23Bは、通常は第2ポンプモータ9のロータ軸(出力軸)もしくはサンギヤS3と相対回転可能になっていて、このドリブンギヤ23Bとこれに噛み合っているドライブギヤ23Aとにより、カウンタギヤ対23が構成されている。すなわち、第2ポンプモータ9とリングギヤR3とが、カウンタギヤ対23および第5連結機構29を介して連結されている。言い換えると、第1遊星歯車機構21の入力要素であるリングギヤR3と第2ポンプモータ9との間に、その間のトルク伝達を選択的に可能にする第5連結機構29が設けられている。
なお、上記の第1ないし第5の連結機構25,26,27,28,29は、それぞれ、図1に示す構成例における第1ないし第5の連結機構8,11,12,13,14と同様の構成である。すなわち、第1ないし第5の連結機構25,26,27,28,29は、要は、トルクを伝達する状態とトルクを伝達しない状態とに切り換えられる機構であり、噛み合いクラッチ(ドッグクラッチ)や同期連結機構(シンクロナイザー)あるいは摩擦クラッチ(多板クラッチ)などを使用することができる。
この図4に示す構成の変速機の作用は、前述の図1に示す構成の変速機の作用と同じであり、図5に示す作動表、および図6に示す共線図を用いて同様に説明することができる。すなわち、図2に示す作動表の各連結機構8,11,12,13,14を、それぞれ各連結機構25,26,27,28,29に読み替えたものが図5に示す作動表であり、また、図3に示す共線図のサンギヤS1をリングギヤR3に、サンギヤS2をリングギヤR4に、リングギヤR1をサンギヤS3に、リングギヤR2をサンギヤS4に、キャリアC1をキャリアC3に、キャリアC2をキャリアC4に、それぞれ読み替えることにより、図6に示す共線図を説明することができる。したがって、図1に示す構成の変速機の作用についての説明を、上記のように各連結機構および各回転要素を読み替えることにより、図4に示す構成の変速機の作用についての説明とすることができる。
したがって、図4に示す構成であっても、前述の図1に示す構成の装置と同様に、前進4段および後進1段の変速比を連続的に(無段で)設定することができる。また、最高速段(第4速)で、第1遊星歯車機構21の入力要素(リングギヤR3)と反力要素(サンギヤS3)とが、第5連結機構29により機械的に連結されることにより、動力の伝達効率を向上させることができる。さらに、部品点数の少ないコンパクトな構成で、FR車に対する車載性の良好な装置とすることができる。これに加えて、図4に示す構成では、例えば、第1および第2の遊星歯車機構21,22や各連結機構25,26,27,28,29が設置されたケーシングの両端部に、各流体圧ポンプモータ6,9を、ポンプユニットとして外付けして組み立てることができる。その結果、装置の組み付けを容易にすることができる。あるいは設計の自由度が向上する。
なお、この発明は、上述した各具体例に限定されないのであり、この発明における伝動機構は上述したカウンタギヤ対に替えて、ベルトやチェーンなどを使用した巻き掛け伝動機構によって構成してもよく、あるいは摩擦車などを使用した機構によって構成してもよい。
この発明に係る動力伝達装置の一例を模式的に示すスケルトン図である。 固定変速比を設定する過程における各ポンプモータおよび各連結機構の動作状態をまとめて示す図表である。 各変速比を設定する際の動作状態を説明するための遊星歯車機構についての共線図である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例を模式的に示すスケルトン図である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例において、固定変速比を設定する過程における各ポンプモータおよび各連結機構の動作状態をまとめて示す図表である。 この発明に係る動力伝達装置の他の例において、各変速比を設定する際の動作状態を説明するための遊星歯車機構についての共線図である。
符号の説明
1…動力源、 2…入力部材、 3,21…第1遊星歯車機構、 4,22…第2遊星歯車機構、 S1,S2,S3,S4…サンギヤ、 R1,R2,R3,R4…リングギヤ、 C1,C2,C3,C4…キャリア、 5…出力部材(出力軸)、 6…第1流体圧ポンプモータ(第1ポンプモータ)、 9…第2流体圧ポンプモータ(第2ポンプモータ)、 7,10,23,24…伝動機構(カウンタギヤ対)、 8,25…第1連結機構、 11,26…第2連結機構、 12,27…第3連結機構、 13,28…第4連結機構、 14,29…第5連結機構。

Claims (8)

  1. 動力源から伝達された動力を遊星歯車機構に入力するとともに、その遊星歯車機構に対する反力を流体圧に応じて変化させて変速比を変化させ、その変速比に応じた動力を出力部材に出力する流体圧機械式動力伝達装置において、
    前記流体圧を発生させる可変容量型の第1流体圧ポンプモータと、
    その第1流体圧ポンプモータとの間で圧力流体を授受できるように前記第1流体圧ポンプモータに連通された可変容量型の第2流体圧ポンプモータと、
    前記動力源から動力が伝達される入力部材と、
    前記入力部材と平行もしくは同一軸線上に配置されるとともに、所定の回転部材同士が互いに連結された第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構の2組の遊星歯車機構と、
    前記出力部材と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第1連結機構と、
    前記第1遊星歯車機構の出力要素と前記第2遊星歯車機構の出力要素とを選択的に連結する第2連結機構と、
    前記第2遊星歯車機構の反力要素と前記第1流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第3連結機構と、
    前記第1遊星歯車機構の出力要素と前記第2遊星歯車機構の反力要素とを選択的に連結する第4連結機構と、
    前記入力部材と前記第1遊星歯車機構の反力要素とを選択的に連結するとともに、前記第1遊星歯車機構の入力要素と前記第2流体圧ポンプモータとの間のトルク伝達を選択的に可能にする第5連結機構と
    を備えていることを特徴とする流体圧機械式動力伝達装置。
  2. 前記第1流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロを挟んで正負の両方向に変化させることができる両振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成され、かつ前記第2流体圧ポンプモータは、押出容積をゼロから正負のいずれか一方に変化させることのできる片振りタイプの流体圧ポンプモータによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  3. 前記第2遊星歯車機構の出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに動力を伝達する第1伝動機構と、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに動力を伝達する第2伝動機構とが設けられるとともに、
    前記第1伝動機構は、前記第2遊星歯車機構の出力要素から前記第1流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成され、前記第2伝動機構は、前記入力部材から前記第2流体圧ポンプモータに向けて増速して動力を伝達する増速機構によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  4. 前記第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構は、それぞれ、サンギヤが入力要素となり、リングギヤが反力要素となり、キャリアが出力要素となるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  5. 前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとは、互いに隣接し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  6. 前記第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構は、それぞれ、リングギヤが入力要素となり、サンギヤが反力要素となり、キャリアが出力要素となるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  7. 前記第1流体圧ポンプモータと第2流体圧ポンプモータとは、前記2組の遊星歯車機構および第1ないし第5の連結機構を挟んで対向し、かつ同一軸線上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の流体圧機械式動力伝達装置。
  8. 前記各流体圧ポンプモータの少なくとも一方の押出容積を最大にし、かつ他方の押出容積をゼロもしくは最大にして設定できる固定変速比が前進側で4段、後進側で1段であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の流体圧機械式動力伝達装置。
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