JP4870922B2 - コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法 - Google Patents

コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4870922B2
JP4870922B2 JP2004336467A JP2004336467A JP4870922B2 JP 4870922 B2 JP4870922 B2 JP 4870922B2 JP 2004336467 A JP2004336467 A JP 2004336467A JP 2004336467 A JP2004336467 A JP 2004336467A JP 4870922 B2 JP4870922 B2 JP 4870922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting rod
end portion
hardness
manufacturing
tempering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004336467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006144928A (ja
Inventor
剛 久保田
進也 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2004336467A priority Critical patent/JP4870922B2/ja
Publication of JP2006144928A publication Critical patent/JP2006144928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4870922B2 publication Critical patent/JP4870922B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、クランクシャフトとピストンとを連結するコンロッドおよびその製造方法に関し、特に、一体型のコンロッドおよびその製造方法に関する。また、本発明は、そのようなコンロッドを有するエンジンや自動車両にも関する。
自動車両等に用いられるエンジンにおいて、クランクシャフトとピストンとを連結するために、コンロッド(あるいはコネクティングロッド)と呼ばれる部材が用いられている。図17(a)および(b)に、一般的なコンロッド401を示す。コンロッド401は、鋼から形成されており、ピストンに接続される小端部410と、クランクシャフトに接続される大端部420と、小端部410と大端部420とを連結する連結部430とを有している。
小端部410は、ピストンピンを通すための貫通孔412を有し、大端部420は、クランクピンを通すための貫通孔422を有している。連結部430は、棒状の形状を有しており、断面形状をH字状またはI字状とすることによって強度の向上が図られている。
図17(a)および(b)に示したコンロッド401は、一体型と呼ばれるタイプのコンロッドである。コンロッドとしては、他に、大端部が2つに分割された分割型のコンロッドが知られている。
一体型のコンロッド401をクランクシャフトへ組み付ける際には、大端部420の貫通孔422内には、ローラベアリングなどの転がり軸受けが配置される。大端部420の貫通孔422の内周面422aは、転がり軸受けの転動体(例えばローラベアリングのローラ)と接するため、高い耐圧強度を要求される。内周面422aの耐圧強度を高くするために、浸炭によって内周面422aの硬さを高くすることが一般的に行われている。
図18に、一体型のコンロッド401の一般的な製造工程を示す。まず、素材である鋼を用意し、この鋼を鍛造によってコンロッドの形状に成形する。素材としては、例えばクロムモリブデン鋼であるSCM420が用いられる。
次に、成形体の表面に銅めっきを施し、その後、所定の機械加工を行うことによって小端部410の貫通孔412や大端部420の貫通孔422などを形成する。
続いて、浸炭、焼入れおよび焼戻しを順次行う。このとき、大端部420の内周面422aなどのめっき層によって覆われていない部分(機械加工の際の切削によりめっき層が除去された部分)は、浸炭によって表面付近の炭素量が多くなるので、硬化する。浸炭は、例えば、有効硬化深さが1.0mmとなるような条件で行われる。「有効硬化深さが1.0mmである」とは、ここでは、550HVとなる点の表面からの深さが1.0mmであることを指す。一方、連結部430などのめっき層によって覆われている部分(つまり浸炭防止処理が施されている部分)は、浸炭によっても炭素量がほとんど多くならないので、ほとんど硬化しない。
その後、仕上げ加工を施されてコンロッド401が完成する。図19に、素材としてSCM420を用いて上述した手法(以下防炭法と呼ぶ)により製造したコンロッド401の硬さ分布を示す。図19に示すように、防炭法によれば、連結部430の硬さの上昇を抑えつつ、大端部420の内周面422aの硬さを高くすることができるので、連結部430の靭性を確保しつつ、内周面422aの耐圧強度を高くすることができる。
ところが、防炭法では、連結部430がほとんど硬化しないため、コンロッド401の軽量化等のために連結部430を細く形成すると、連結部430の曲げ強度が不足することがある。
そこで、特許文献1に開示されているように浸炭を2回行う手法(以下2回浸炭法と呼ぶ)が提案されている。図20に、2回浸炭法を用いたコンロッド401の製造工程を示す。
まず、素材である鋼を用意し、この鋼を鍛造によってコンロッドの形状に成形する。次に、成形体の表面に防炭(防炭剤の塗布)を施し、その後、所定の機械加工を行うことによって小端部410の貫通孔412や大端部420の貫通孔422などを形成する。
続いて、1回目の浸炭を行う。この浸炭は、防炭法における浸炭よりも浅く行われ、例えば、有効硬化深さが0.5mmとなるような条件で行われる。
次に、コンロッド401の表面に残っている防炭剤を除去し、その後、2回目の浸炭、焼入れおよび焼戻しを順次行う。2回目の浸炭も防炭法における浸炭よりも浅く、例えば、連結部430などの初めて浸炭雰囲気に晒される部分の有効硬化深さが0.5mmとなるように行われる。その後、所定の仕上げ加工が施されてコンロッド401が完成する。
2回浸炭法では、大端部420の内周面422aには浸炭が2回施される一方で、連結部430には浅い浸炭が1回施されるので、内周面422aの耐圧強度を十分に高くしつつ、連結部430の曲げ強度を靭性を損なわない程度に高くすることができる。
なお、分割型のコンロッドでは、大端部の貫通孔内には、軟らかい金属から形成されたコンロッドメタルと呼ばれる滑り軸受けが配置されるので、大端部の内周面にはそれほど高い耐圧強度は要求されない。そのため、図21に示すように、コンロッドの全体に浅めの浸炭(例えば有効硬化深さ0.5mm)を1回行うことによって(以下ではこの手法を全浸炭法と呼ぶ)、図22に示すように、連結部を靭性と曲げ強度のバランスがよい硬さにすることができる(例えば特許文献2〜4参照)。
特開2000−310329号公報 特開2004−3554号公報 特開2004−52775号公報 特開2004−211731号公報
しかしながら、2回浸炭法では、浸炭を2回行う必要があり、また、防炭剤の除去も行わなければならない。そのため、製造工程が長く、複雑になり、製造コストが上昇してしまう。また、品質のばらつきの主要な原因である浸炭を2回行うので、品質のばらつきが大きくなってしまう。
また、一体型のコンロッドでは、大端部の内周面には、高い耐圧強度が要求されるため、分割型のコンロッドに用いられる全浸炭法を用いることもできない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、連結部の靭性および曲げ強度が好適に設定された一体型のコンロッドを従来よりも低コストで品質のばらつきを小さく製造することができるコンロッドの製造方法を提供することにある。
本発明によるコンロッドの製造方法は、貫通孔を有する小端部と、前記小端部の貫通孔よりも大径の貫通孔を有する大端部と、前記小端部と前記大端部とを連結する連結部とを有する一体型のコンロッドの製造方法であって、前記小端部、前記大端部および前記連結部を有するコンロッドを、0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼から形成する工程(a)と、前記コンロッドに対して浸炭工程を含む熱処理を行う工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記小端部および前記連結部のうちの少なくとも前記連結部に対して選択的にさらに焼戻しを行う工程(c)とを包含し、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、前記工程(c)における選択的な焼戻しは、高周波誘導加熱により行われる。
ある好適な実施形態において、前記工程(c)における選択的な焼戻しは、前記連結部に対してのみ行われる。
ある好適な実施形態において、前記工程(c)における選択的な焼戻しは、前記小端部に対しても行われる。
ある好適な実施形態において、前記工程(b)は、前記熱処理を行った後の前記コンロッドの内部硬さが500HVを超えるように行われる。
ある好適な実施形態において、前記工程(c)は、選択的な焼戻しを行った後の前記連結部が、500HVを超える硬さを有する表面層と、前記表面層によって覆われ、300HV以上500HV以下の硬さを有する内部層とを有するように行われる。
本発明によるエンジンは、上記のコンロッドの製造方法によって製造されたコンロッドを有する。
本発明による自動車両は、上記構成を有するエンジンを備えている。
本発明によるコンロッドは、貫通孔を有する小端部と、前記小端部の貫通孔よりも大径の貫通孔を有する大端部と、前記小端部と前記大端部とを連結する連結部とを有する一体型のコンロッドであって、前記連結部は、500HVを超える硬さを有する表面層と、前記表面層によって覆われ、300HV以上500HV以下の硬さを有する内部層とを有し、前記表面層と前記内部層との境界の、前記連結部の表面からの深さをd(mm)としたとき、前記連結部の硬さ(HV)を前記連結部の表面から深さd(mm)まで積分した値から500・dを減じた値が、0HV・mmを超え70HV・mm以下であり、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、前記大端部の貫通孔の内周面において、表面から少なくとも0.7mmの深さまで硬さが550HV以上である。
本発明によるエンジンは、上記の構成を有するコンロッドを有する。
本発明による自動車両は、上記の構成を有するエンジンを備えている。
本発明によるコンロッドの製造方法では、コンロッドに浸炭工程を含む熱処理を行って一旦コンロッド全体の硬さを高くした後に、連結部を含むコンロッドの一部に選択的なさらなる焼戻しを行うことによって、連結部の硬さを選択的に低下させる。そのため、比較的少ない工程数で、連結部を靭性と曲げ強度のバランスのよい硬さにすることができる。また、品質のばらつきの主要な原因である浸炭を1回しか行う必要がないので、品質のばらつきを小さくすることができる。さらに、従来素材として用いられていた鋼よりも炭素含有率の高い鋼、具体的には、0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼を素材として用いるので、さらなる焼戻しに先立って行われる熱処理(浸炭工程を含む熱処理)によってコンロッドの内部硬さを予め十分に高くすることができる。そのため、さらなる焼戻しによって連結部の靭性および曲げ強度を好適に設定することが容易となる。
従って、本発明のコンロッドの製造方法によると、連結部の靭性および曲げ強度が好適に設定された一体型のコンロッドを従来よりも低コストで品質のばらつきを小さく製造することができる
以下、図面を参照しながら本実施形態におけるコンロッドの製造方法を説明する。図1は、本実施形態におけるコンロッドの製造方法を示すフローチャートである。
まず、特定の組成を有する鋼を用意し、この鋼から、図2(a)〜(c)に示すような小端部10、大端部20および連結部30を有する一体型のコンロッド1を形成する(工程S1〜S3)。コンロッド1の小端部10は、ピストンピンを通すための貫通孔12を有し、大端部20は、クランクピンを通すための貫通孔22を有している。大端部20の貫通孔22は、小端部10の貫通孔12よりも大径である。小端部10と大端部20とを連結する棒状の連結部30は、典型的には、図2(c)に示すようなH字状またはI字状の断面形状を有しており、そのことによって強度の向上が図られている。
上記工程をより具体的に説明する。まず、コンロッド1の素材として、0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼を用意する(工程S1)。本実施形態では、クロムモリブデン鋼であるSCM435を用意する。表1に、従来コンロッドの素材として用いられてきたSCM420と、本実施形態において用いるSCM435の組成を示す。残部は鉄および銅、リン、硫黄等の不可避不純物である。
Figure 0004870922
表1に示したように、SCM420が炭素を約0.20質量%含んでいるのに対して、SCM435は炭素を約0.35質量%含んでいる。つまり、本実施形態では、従来のコンロッドの素材よりも炭素の含有率が高い鋼を用いる。
次に、用意した鋼を鍛造することによってコンロッドの形状に成形し(工程S2)、その後、所定の機械加工を行って小端部10の貫通孔12や大端部20の貫通孔22などを形成する(工程S3)ことによって、図2(a)〜(c)に示したコンロッド1が得られる。なお、本実施形態では鍛造により成形を行うが、これに限定されず、鋳造や焼結により成形を行ってもよい。
続いて、コンロッド1の全体に対して浸炭工程を含む熱処理を行う(工程S4)。ここでは、浸炭、焼入れおよび焼戻しを順次行う。浸炭は、ガス浸炭などの公知の手法で行うことができ、焼入れおよび焼戻しも、公知の手法を適宜用いることができる。また、浸炭と同時に窒化(いわゆる浸炭窒化)を行ってもよい。
次に、小端部10および連結部30のうちの少なくとも連結部30に対して選択的にさらに焼戻しを行う(工程S5)。本実施形態では、高周波誘導加熱によりこの焼戻しを行う。コンロッド1の一部(大端部20を含む部分)を高周波で加熱されないようにしながら、他の部分を高周波を用いて加熱することにより、局所的な焼戻しを行うことができる。
この局所的なさらなる焼戻しは、図3(a)に示すように連結部30に対してのみ行われてもよいし、図3(b)に示すように小端部10に対しても(すなわち連結部30および小端部10の両方に対して)行われてもよい。小端部10に対してさらなる焼戻しを行うか否かは、小端部10に要求される強度特性に応じて決定すればよい。なお、ピストンピンへの接続の際、小端部10の貫通孔12の内周面12aは、ベアリングを介さずにピストンピンと面で接触するため、小端部10の貫通孔12の内周面12aには、大端部20の内周面22aほどの耐圧強度が必要とされないことが多い。
その後、所定の仕上げ加工を行う(工程S6)ことによって、コンロッドが完成する。仕上げ加工としては、例えば、内周面の研削やホーニングが行われる。
本実施形態における製造方法では、コンロッド1に浸炭工程を含む熱処理を行って一旦コンロッド1全体の硬さを高くした後に、連結部30を含むコンロッド1の一部に選択的なさらなる焼戻しを行うことによって、連結部30の硬さを選択的に低下させる。そのため、2回浸炭法に比べて少ない工程数で、連結部30を靭性と曲げ強度のバランスのよい硬さにすることができる。
また、品質のばらつきの主要な原因である浸炭を1回しか行う必要がないので、品質のばらつきを小さくすることができる。熱処理品質(硬さや歪みなど)のばらつきの主な原因は、2つある。1つは、浸炭炉内での位置が違うことによる温度の差および雰囲気ガスの濃度差である。もう1つは、冷却時にランダムに発生する温度履歴の差である。浸炭を2回行うと、1回目と2回目とで炉内での位置を同じにできない(さらに大抵の場合炉自体を1回目と2回目とで違うものにする必要がある)ため、品質のばらつきが大きくなる。また、冷却も2回行うことになるため、そのことによってもばらつきが大きくなる。表2に、浸炭を1回しか行わない場合と、浸炭を2回行う場合とでの、表面硬さおよび有効硬化深さの相対標準偏差を示す。
Figure 0004870922
表2に示すように、浸炭を2回行うと、相対標準偏差が表面硬さおよび有効硬化深さの両方について浸炭を1回しか行わない場合の約1.5倍になってしまう。これに対し、本実施形態における製造方法では、浸炭を1回しか行わないので、品質のばらつきを小さくし、歩留まりを向上することができる。
さらに、本実施形態における製造方法では、従来素材として用いられていた鋼よりも炭素含有率の高い鋼、具体的には、0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼を素材として用いる。そのため、さらなる焼戻しによって連結部30の靭性および曲げ強度を好適に設定することが容易である。以下、この理由を、0.20質量%の炭素を含む鋼であるSCM420と、0.35質量%の炭素を含む鋼であるSCM435を例として説明する。
本願発明者が連結部30の好ましい内部硬さについて詳細な検討を行ったところ、連結部30の内部硬さは、十分な靭性を確保する観点からは500HV以下であることが好ましく、十分な曲げ強度を確保する観点からは300HV以上であることが好ましいことがわかった。従って、連結部30の靭性と曲げ強度を好適なものとするためには、さらなる焼戻し後の連結部30の内部硬さが300HV以上500HV以下であることが好ましい。
ところが、コンロッド1の素材としてSCM420を用いると、たとえ図1に示す製造工程と同様の工程(工程S1においてSCM420を用意する点以外は同じ)でコンロッド1を製造しても、連結部30の内部硬さを300HV以上500HV以下とすることは難しい。
図4に、SCM420を用いた場合の連結部30の硬さ分布を高周波による焼戻しの前後について示す。SCM420を用いた場合、図4に示すように、高周波による焼戻し後の内部硬さが300HVを下回ってしまう。そのため、連結部30の曲げ強度が不足してしまう。
これに対し、SCM435を用いた場合には、図5および図6に示すように、高周波加熱による焼戻し後の連結部30の内部硬さが300HV以上500HV以下の範囲内に収まるので、連結部30の靭性と曲げ強度の両方を好適なものとすることができる。これは、SCM435は、炭素の含有率がSCM420よりも高く、もともと炭素の含有量が多いため、高周波加熱による焼戻しに先立って行われる熱処理(浸炭工程を含む熱処理)によって、内部硬さを予め十分に高くすることができるからである。
なお、コンロッド1の素材は例示したSCM435に限定されるものではない。図7に、炭素の含有率と、高周波による焼戻し前後の内部硬さとの関係を示す。図7からわかるように、炭素を0.3質量%以上0.5質量%以下含む鋼を用いることによって、さらなる焼戻し後の連結部30の内部硬さを300HV以上500HV以下とすることができる。これに対し、炭素の含有率が0.3質量%未満であると、連結部30の内部硬さが300HV未満となり、曲げ強度が不足することがある。また、炭素の含有率が0.5質量%を超えると、連結部30の内部硬さが500HVを超え、靭性が不足することがある。炭素を0.3質量%以上0.5質量%以下含む鋼としては、SCM435の他に、例えば、同じくクロムモリブデン鋼であるSCM440や、クロム鋼であるSCr435、マンガン鋼であるSMn438を用いることができる。
また、本願発明者は、連結部30の好ましい表面硬さについても詳細な検討を行った。その結果、十分に高い曲げ強度を得るためには、連結部30の表面硬さが500HVを超えていることが好ましいことがわかった。
素材としてSCM420を用いると、図4に示すように、高周波による焼戻し後の連結部30の表面硬さが500HVを大きく下回ってしまう。これに対し、素材としてSCM435を用いると、図5および図6に示すように、高周波による焼戻し後の連結部30の表面硬さが500HVを超える。そのため、十分に高い曲げ強度を得ることができる。
図4と図5との比較や図6からわかるように、SCM420を用いた場合には、SCM435を用いた場合よりも、さらなる焼き戻しによって表面付近の硬さが顕著に低下する。これは、SCM420の場合はもともと炭素量が少ないので、浸炭、焼き入れおよび焼戻し後において表面付近と内部とで炭素量の差が大きく、そのため、高周波による焼戻しの際の表面付近から内部への炭素の拡散が著しいためと考えられる。これに対し、SCM435の場合はもともと炭素量が多いので、浸炭、焼き入れおよび焼戻し後において表面付近と内部とで炭素量の差が小さく、高周波による焼戻しの際の表面付近から内部への炭素の拡散が起こりにくい。そのため、表面付近の硬さの顕著な低下を抑制できる。このように、従来よりも炭素の含有率の高い(具体的には炭素を0.3質量%以上含む)鋼を用いることによって、内部硬さを高く保つだけでなく、表面硬さの顕著な低下をも抑制でき、曲げ強度を効果的に向上することができる。
図8に、素材としてSCM435を用いて本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1の連結部30の曲げ強度(0.2%耐力)を示す。同図中には、比較のために、素材としてSCM420を用いて防炭法により製造されたコンロッドの連結部の曲げ強度も示している。図8からわかるように、防炭法により製造されたコンロッドでは連結部の曲げ強度が1500MPaであるのに対し、本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1では連結部30の曲げ強度は2450MPaである。このように、本実施形態の製造方法により連結部30の曲げ強度を効果的に向上できる。
また、本実施形態の製造方法では、従来よりも炭素の含有率の高い鋼を用いるので、浸炭に要する時間を短縮することができる。図9(a)に、SCM420を用いた場合の浸炭に要する時間を示し、図9(b)に、SCM435を用いた場合の浸炭に要する時間を示す。図9(a)および(b)からわかるように、SCM435を用いた場合には浸炭に要する時間を半分以下にすることができる。本実施形態の製造方法によれば、従来の防炭法に比べ、防炭工程の省略および浸炭工程の短時間化により、約23%の低コスト化を実現することができた。
既に述べたように、連結部30の内部硬さは300HV以上500HV以下であることが好ましく、連結部30の表面硬さは500HVを超えることが好ましい。これは、言い換えると、連結部30に対する選択的な焼戻し工程(図1の工程S5)は、選択的な焼戻しを行った後の連結部30が、500HVを超える硬さを有する表面層と、この表面層によって覆われ、300HV以上500HV以下の硬さを有する内部層とを有するように行われることが好ましいということである。
選択的な焼戻し後の連結部30の内部硬さを300HV以上500HV以下にするためには、図5に示されるように、浸炭、焼き入れおよび焼戻し後(図1の工程S4の後)のコンロッド1の内部硬さが500HVを超えていることが好ましい。
また、大端部20の貫通孔22の内周面22aの耐圧強度を十分に確保するためには、内周面22aにおいて表面から少なくとも0.7mmの深さまで硬さが550HV以上であることが好ましい。
さらに、本願発明者は、上述した表面層(連結部30のうち500HVを超える硬さを有する部分)の硬さを深さ方向に積分した値が、連結部30の靭性および曲げ強度と強い相関関係を有することに着目し、その積分値の好適な範囲を実験的に見出した。
まず、本願発明者は、図10に示すように連結部30の硬さ分布を示すグラフにおいて、ハッチングを付した部分の面積、すなわち、硬さ−深さ曲線と、深さ0mmの目盛り線と、硬さ500HVの目盛り線とによって囲まれた部分の面積が、連結部30の靭性および曲げ強度と強い相関関係を有することを見出した。上記の面積は、表面層と内部層との境界の、連結部30の表面からの深さ(つまり表面層の厚さ)をd(mm)としたとき、連結部30の硬さ(HV)を連結部30の表面から深さd(mm)まで積分した値から500・dを減じた値(HV・mm)である。表記の簡単さのために、以下ではこの値を、表面層の「硬さ・深さ積分値」と呼ぶことにする。
次に、この硬さ・深さ積分値と連結部30の靭性および曲げ強度との関係について具体的な検討を行ったところ、表面層の硬さ・深さ積分値を70HV・mm以下とすることによって、十分な靭性を得られることがわかった。また、既に述べたように、十分な曲げ強度を得るためには、連結部30は、硬さ500HV以上の表面層を有していることが好ましいので、表面層の硬さ・深さ積分値は、0HV・mmを超えていることが好ましい。従って、表面層の硬さ・深さ積分値を0HV・mmを超え70HV・mm以下とすることによって、曲げ強度を向上しつつ、十分な靭性を得ることができる。
参考までに、図11に、SCM420を用いて防炭法により製造したコンロッドの連結部の硬さ分布を示し、図12に、SCM420を用いる点以外は本実施形態の製造方法と同様の工程で製造したコンロッドの連結部の硬さ分布を示す。なお、図11には、防炭処理(銅めっき)が施されていない部分の硬さ分布を併せて示し、図12には、高周波による焼戻し前の硬さ分布を併せて示している。
図11から、防炭法を用いた場合には、硬さ500HV以上の表面層が存在せず、表面層の硬さ・深さ積分値が0HV・mmを超えないので、曲げ強度が不足することがわかる。また、防炭処理が施されていない部分では、表面層の硬さ・深さ積分値が70HV・mmを超えてしまっているので、靭性が十分ではないことがわかる。
また、図12から、SCM420を用いた場合にさらなる焼戻しを行うと、硬さ500HV以上の表面層が存在せず、表面層の硬さ・深さ積分値が0HV・mmを超えないので、曲げ強度が不足することがわかる。また、さらなる焼戻し前の状態では、表面層の硬さ・深さ積分値が70HV・mmを超えてしまっているので、靭性が十分ではないことがわかる。
図13に、SCM420を用いて全浸炭法により製造した分割型コンロッドの連結部の硬さ分布を示す。図13から、全浸炭法を用いると、表面層の硬さ・深さ積分値を0HV・mmを超え70HV・mm以下にでき、連結部の靭性および曲げ強度を好適に設定できることがわかる。ただし、既に述べたように、全浸炭法では、大端部の内周面の耐圧強度を確保できないため、全浸炭法を一体型のコンロッドの製造に用いることはできない。
また、図14に、表面層の硬さ・深さ積分値と炭素量との関係を示す。図14からわかるように、素材として0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼を用いると、さらなる焼戻し後の表面層の硬さ・深さ積分値を0HV・mmを超え70HV・mm以下の範囲内にすることができる。従って、コンロッドの素材として0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼を用いることにより、さらなる焼戻し後の連結部30の内部硬さを300HV以上500HV以下とし、且つ、表面層の硬さ・深さ積分値を0HV・mmを超え70HV・mm以下にすることが可能になる。
上述したように、本発明の製造方法によれば、連結部の靭性および曲げ強度が好適に設定された一体型のコンロッドを従来よりも低コストで品質のばらつきを小さく製造することができる。
本発明の製造方法により製造されたコンロッドは、乗用車、オートバイ、バス、トラック、トラクター、飛行機、モーターボート、土木車両などの各種自動車両用のエンジンに広く用いられる。また、草刈機や発電機などの各種機械用のエンジンや汎用エンジンにも用いられる。本発明の製造方法によれば、コンロッドの連結部の靭性および曲げ強度を好適に設定できるので、連結部を細くしてコンロッドを軽量化することが可能になり、エンジンの軽量化、高燃費化および高出力化を実現できる。
図15に、本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1を備えたエンジン100の一例を示す。エンジン100は、クランクケース110、シリンダブロック120およびシリンダヘッド130を有している。
クランクケース110内にはクランクシャフト111が収容されている。クランクシャフト111は、クランクピン112およびクランクウェブ113を有している。
クランクケース110の上に、シリンダブロック120が設けられている。シリンダブロック120には、円筒状のシリンダスリーブ121がはめ込まれており、ピストン122は、シリンダスリーブ121内を往復し得るように設けられている。
シリンダブロック120の上に、シリンダヘッド130が設けられている。シリンダヘッド130は、シリンダブロック120のピストン122やシリンダスリーブ121とともに燃焼室131を形成する。シリンダヘッド130は、吸気ポート132および排気ポート133を有している。吸気ポート132内には燃焼室131内に混合気を供給するための吸気弁134が設けられており、排気ポート内には燃焼室131内の排気を行うための排気弁135が設けられている。
ピストン122とクランクシャフト111とは、コンロッド1によって連結されている。具体的には、コンロッド1の小端部10の貫通孔にピストン122のピストンピン123が挿入されているとともに、大端部20の貫通孔にクランクシャフト111のクランクピン112が挿入されており、そのことによってピストン122とクランクシャフト111とが連結されている。大端部20の貫通孔の内周面とクランクピン112との間には、ローラベアリング(転がり軸受け)114が設けられている。
図15に示すエンジン100は、本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1を有しているので、軽量化、高燃費化および高出力化を実現できる。
図16に、図15に示したエンジン100を備えた自動二輪車を示す。
図16に示す自動二輪車では、本体フレーム301の前端にヘッドパイプ302が設けられている。ヘッドパイプ302には、フロントフォーク303が車両の左右方向に揺動し得るように取り付けられている。フロントフォーク303の下端には、前輪304が回転可能なように支持されている。
本体フレーム301の後端上部から後方に延びるようにシートレール306が取り付けられている。本体フレーム301上に燃料タンク307が設けられており、シートレール306上にメインシート308aおよびタンデムシート308bが設けられている。
また、本体フレーム301の後端に、後方へ延びるリアアーム309が取り付けられている。リアアーム309の後端に後輪310が回転可能なように支持されている。
本体フレーム301の中央部には、図15に示したエンジン100が保持されている。エンジン100には、本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1が用いられている。エンジン100の前方には、ラジエータ311が設けられている。エンジン100の排気ポートには排気管312が接続されており、排気管312の後端にマフラー313が取り付けられている。
エンジン1には変速機315が連結されている。変速機315の出力軸316に駆動スプロケット317が取り付けられている。駆動スプロケット317は、チェーン318を介して後輪310の後輪スプロケット319に連結されている。変速機315およびチェーン318は、エンジン100により発生した動力を駆動輪に伝える伝達機構として機能する。
図16に示した自動二輪車は、本実施形態の製造方法により製造されたコンロッド1が用いられたエンジン100を備えているので、好適な性能が得られる。
本発明によると、連結部の靭性および曲げ強度が好適に設定された一体型のコンロッドを従来よりも低コストで品質のばらつきを小さく製造することができるコンロッドの製造方法が提供される。
本発明によるコンロッドの製造方法によって製造されたコンロッドは、各種自動車両用のエンジンや、各種機械用のエンジン、汎用エンジンに広く用いられる。
本発明によるコンロッドの製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、本発明によるコンロッドの製造方法により製造される一体型のコンロッドを模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中の2B−2B’線に沿った断面図、(c)は(a)中の2C−2C’線に沿った断面図である。 (a)および(b)は、さらなる焼戻しを行う部分を説明するための図である。 素材としてSCM420を用いた場合の連結部の硬さ分布を高周波による焼戻しの前後について示すグラフである。 素材としてSCM435を用いた場合の連結部の硬さ分布を高周波による焼戻しの前後について示すグラフである。 素材としてSCM420を用いた場合およびSCM435を用いた場合の連結部の硬さ分布を高周波による焼戻しの前後について示すグラフである。 炭素の含有率と、高周波による焼戻し前後の内部硬さとの関係を示すグラフである。 素材としてSCM435を用いて本発明の製造方法により製造されたコンロッドの連結部の曲げ強度(0.2%耐力)を示すグラフである。 (a)は、素材としてSCM420を用いた場合の浸炭工程における温度と時間との関係を示す図であり、(b)は、素材としてSCM435を用いた場合の浸炭工程における温度と時間との関係を示す図である。 素材としてSCM435を用いて本発明の製造方法により製造されたコンロッドの連結部の硬さ分布を示すグラフである。 素材としてSCM420を用いて防炭法により製造されたコンロッドの連結部の硬さ分布を示すグラフである。 素材としてSCM420を用いて製造されたコンロッドの連結部の硬さ分布を示すグラフである。 素材としてSCM420を用いて全浸炭法により製造されたコンロッドの連結部の硬さ分布を示すグラフである。 表面層の硬さ・深さ積分値と炭素量との関係を示すグラフである。 本発明の製造方法により製造されたコンロッドを有するエンジンを模式的に示す断面図である。 図15に示すエンジンを備えた自動二輪車を模式的に示す側面図である。 (a)および(b)は、一般的な一体型コンロッドを模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中の17B−17B’線に沿った断面図である。 防炭法を用いたコンロッドの製造方法を示すフローチャートである。 防炭法を用いて製造されたコンロッドの硬さ分布を示すグラフである。 2回浸炭法を用いたコンロッドの製造方法を示すフローチャートである。 全浸炭法を用いたコンロッドの製造方法を示すフローチャートである。 全浸炭法を用いて製造されたコンロッドの連結部の硬さ分布を示すグラフである。
符号の説明
1 コンロッド
10 小端部
12 貫通孔
12a 内周面
20 大端部
22 貫通孔
22a 内周面
30 連結部

Claims (10)

  1. 貫通孔を有する小端部と、前記小端部の貫通孔よりも大径の貫通孔を有する大端部と、前記小端部と前記大端部とを連結する連結部とを有する一体型のコンロッドの製造方法であって、
    前記小端部、前記大端部および前記連結部を有するコンロッドを、0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼から形成する工程(a)と、
    前記コンロッドに対して浸炭工程を含む熱処理を行う工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記小端部および前記連結部のうちの少なくとも前記連結部全体に対して選択的にさらに焼戻しを行う工程(c)と、を包含し、
    前記工程(b)において行われる前記熱処理は、前記コンロッド全体に対する焼戻し工程を含み、
    前記工程(c)において前記大端部に対して焼戻しは行われない、コンロッドの製造方法。
  2. 前記工程(c)における選択的な焼戻しは、高周波誘導加熱により行われる請求項1に記載のコンロッドの製造方法。
  3. 前記工程(c)における選択的な焼戻しは、前記連結部に対してのみ行われる請求項1または2に記載のコンロッドの製造方法。
  4. 前記工程(c)における選択的な焼戻しは、前記小端部に対しても行われる請求項1または2に記載のコンロッドの製造方法。
  5. 前記工程(b)は、前記熱処理を行った後の前記コンロッドの内部硬さが500HVを超えるように行われる、請求項1から4のいずれかに記載のコンロッドの製造方法。
  6. 前記工程(c)は、選択的な焼戻しを行った後の前記連結部が、500HVを超える硬さを有する表面層と、前記表面層によって覆われ、300HV以上500HV以下の硬さを有する内部層とを有するように行われる、請求項1から5のいずれかに記載のコンロッドの製造方法。
  7. 0.3質量%以上0.5質量%以下の炭素を含む鋼から形成され、貫通孔を有する小端部と、前記小端部の貫通孔よりも大径の貫通孔を有する大端部と、前記小端部と前記大端部とを連結する連結部とを有し、浸炭工程およびコンロッド全体に対する焼戻し工程を含む熱処理が行われた一体型のコンロッドであって、
    前記連結部は、500HVを超える硬さを有する表面層と、前記表面層によって覆われ、300HV以上500HV以下の硬さを有する内部層とを有するように選択的なさらなる焼戻しが連結部全体に対して行われた連結部であり
    前記表面層と前記内部層との境界の、前記連結部の表面からの深さをd(mm)としたとき、前記連結部の硬さ(HV)を前記連結部の表面から深さd(mm)まで積分した値から500・dを減じた値が、0HV・mmを超え70HV・mm以下であるコンロッド。
  8. 前記大端部の貫通孔の内周面において、表面から少なくとも0.7mmの深さまで硬さが550HV以上である請求項に記載のコンロッド。
  9. 請求項またはに記載のコンロッドを有するエンジン。
  10. 請求項に記載のエンジンを備えた自動車両。
JP2004336467A 2004-11-19 2004-11-19 コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4870922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336467A JP4870922B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336467A JP4870922B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006144928A JP2006144928A (ja) 2006-06-08
JP4870922B2 true JP4870922B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=36624851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004336467A Expired - Fee Related JP4870922B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4870922B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018061087A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 日産自動車株式会社 鋼材部品の製造方法
JP7049806B2 (ja) * 2017-10-27 2022-04-07 エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ株式会社 遠心機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5934210B2 (ja) * 1980-02-14 1984-08-21 マツダ株式会社 コネクテイングロツドの製造方法
JPH01112014A (ja) * 1987-10-26 1989-04-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd コンロッドの製造方法
JPH09143631A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Yamaha Motor Co Ltd 車両の軸部材
JP3877365B2 (ja) * 1996-12-20 2007-02-07 本田技研工業株式会社 コンロッド及びその製法
JP2000310329A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Yamaha Motor Co Ltd 表面硬化処理したコンロッド
ITBO20020579A1 (it) * 2002-09-13 2004-03-14 Mape Spa Dispositivo e metodo per la lavorazione di bielle e

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006144928A (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3015204A1 (en) Titanium-alloy connecting rod, internal combustion engine, automotive vehicle, and production method for titanium-alloy connecting rod
EP1972694A2 (en) Crankshaft, internal combustion engine, transportation apparatus, and production method for crankshaft
US8479704B2 (en) Sliding component for internal combustion engine, internal combustion engine, transporter, and method for producing the sliding component for internal combustion engine
JP5306795B2 (ja) コンロッド、内燃機関、輸送機器およびコンロッドの製造方法
US7159559B2 (en) Split connecting rod, engine and vehicle
JP2010038021A (ja) スプリング・リテーナ及びスプリング・システム
US20050274437A1 (en) Lever-type cam follower
JP4870922B2 (ja) コンロッド、エンジン、自動車両およびコンロッドの製造方法
JP5342655B2 (ja) コネクティングロッドおよびそれを備えた単気筒内燃機関ならびに鞍乗型車両
JP5603889B2 (ja) 鋼製部品、単気筒内燃機関、鞍乗型車両および鋼製部品の製造方法
JP4301507B2 (ja) サイレントチェーン用焼結スプロケットおよびその製造方法
JP2009228829A (ja) 軸棒の製造方法、軸受の製造方法、軸棒および軸受
JP2010001527A (ja) 歯車部品
JP4518922B2 (ja) 分割型コンロッド、エンジンおよび車両
JP2019157880A (ja) コンロッド、内燃機関およびコンロッドの製造方法
JP2004538423A (ja) 内燃機関用の燃料噴射弁及び該燃料噴射弁の焼入れ法
EP3015723B1 (en) Connecting rod, internal combustion engine, automotive vehicle, and production method for connecting rod
JP5433692B2 (ja) コネクティングロッド、内燃機関、輸送機器およびコネクティングロッドの製造方法
JP2010151218A (ja) コンロッド、内燃機関、輸送機器およびコンロッドの製造方法
JP5744000B2 (ja) 内燃機関用摺動部品、内燃機関、輸送機器および内燃機関用摺動部品の製造方法
JP5207236B2 (ja) 軸棒の製造方法、軸受の製造方法、軸棒および軸受
JP2012255551A (ja) コンロッドの製造方法
JP2018053962A (ja) クランクシャフトの製造方法
JP2004285460A (ja) 転がり、摺動部品およびその製造方法
JPH11107711A (ja) 中空一体型カムシャフトおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20070720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101014

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20101112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4870922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees