JP4870606B2 - 画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバ - Google Patents
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Description
デジタルカメラで撮影された画像は、デジタルの画像データとして扱われるので、通信ネットワークを利用して送信可能であり、これを利用して、様々なサービスが提案/展開されている。
リテーラは、ラボと契約して、化粧品店や薬店等に依頼してプリント注文の受付窓口を設け、顧客からのプリント注文を受け付けて、受け付けたプリント注文をラボに受け渡し、また、必要に応じて、ラボから仕上がったプリントを受け取り、指示された受付窓口などの店舗に送り、また、顧客の自宅に送る。すなわち、この流通システムにおいては、顧客は、ラボを全く意識することなく、リテーラにプリントを注文する感覚となる。また、大規模なリテーラは、複数国に向けてサービスを展開している。
ところが、このようなネットワークサービスを、ヨーロッパのように多言語が公用語として用いられている領域で行なう場合には、常に、顧客が最も利用し易い言語でweb画面を表示することは難しい。また、同様の問題は、日本に在住の米国人等がサービスを利用する場合にも生じる。
このように、表示言語の情報をセンターサーバが有さない顧客からアクセスが有った場合には、やはり、必ずしも顧客にとって最適な言語で画面を表示できない。
また、上記本発明の画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバにおいて、前記表示言語切換制御機能は、前記情報分析機能による分析結果に応じてweb画面の表示言語を切り換えた後、その表示言語が適切でなかったと判断した場合には、前記分析結果による第2候補の表示言語に前記web画面の表示言語を切り換える、または、前記分析結果による第2候補以下の表示言語を選択項目として前記web画面に表示するのが好ましい。
そのため、本発明によれば、特定の顧客のみならず、多くの顧客に対して、センターサーバで情報を管理している顧客と同等のサービスを提供することができる。
図示例の画像ネットワークシステム10(以下、ネットシステム10とする)は、インターネット等の通信ネットワークを利用して顧客からの(写真)プリント等の注文を受け付け、注文に応じた商品を作成して提供する、いわゆるネットプリントサービス(オンラインプリントサービス)を展開すると共に、顧客から転送された画像(画像データ)を保管/管理して、閲覧を可能にする、いわゆる電子アルバムのサービスも展開する。
また、図示例のネットシステム10においては、ネットセンター12、受注チャネル14、ラボシステム16、およびリテーラシステム18は、インターネット等の通信ネットワークによって互いに接続される。なお、本発明の画像ネットワークシステムにおいては、ネットセンター12、受注チャネル14、およびリテーラシステム18は、インターネット等の公開された通信ネットワークによって互いに接続されるが、ラボシステム16のみは、受注チャネル14およびリテーラシステム18には接続されず、ネットセンター12と専用の通信回線で接続されてもよい。
従って、ネットシステム10には、複数のラボシステム16が存在してもよく、また、通常は複数のリテーラシステム18が存在する。
なお、図示例のネットシステム10において、顧客には、このネットシステム10に登録している会員、および、同登録していない非会員とが存在する。また、会員には、ネットセンター12で顧客の会員情報等を管理するセンター会員と、リテーラシステム18で顧客の会員情報等を管理するリテーラ会員とが存在する。さらに、図示例のネットシステム10においては、会員は、センター会員であってもリテーラ会員であっても、必ず、いずれかのリテーラシステム18(リテーラ)に所属している。
また、本発明のネットシステム10において、受注チャネル14には、Webブラウザを利用する受注チャネル14a、汎用のアプリケーション(ソフトウエア)やwebサイトを利用する受注チャネル14b、および、ネットシステム10専用の注文用アプリケーションである注文ソフトを利用する受注チャネル14cの、3種が有る。
この受注チャネル14aは、最初からネットセンター12に接続するのではなく、まず、リテーラシステム18が通信ネットワーク(web上)で公開している遷移用web画面(ネットセンター12にアクセスする入口となるweb画面)にアクセスし、この遷移用web画面から、ネットセンター12(後述するフロントエンド)にアクセスする。
具体的には、マイクロソフト社のWindows XPTMなどが有する「OPW(Online Printing Wizard)」、富士写真フイルム社の「FinePix viewer」、マイクロソフト社の「PictureIt(PictureIt Express)」、富士写真フイルムのドイツ法人が管理/運営する画像関連サイトである「Foto Factory」、マイクロソフトが管理/運営するwebサイトである「MSN(欧州)」等が例示される。
図示例のネットシステム10においては、この形式の受注チャネル14bとして、OPWのみが設定されている。ネットシステム10において、OPWには、複数のリテーラシステム18(リテーラ)が参加しており、このOPWを用いる受注チャネル14bでは、所定の選択画面でプリントを注文するリテーラ(リテーラシステム18が提供するOPW注文サービスサイト)の選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。
この受注チャネル14cでは、プリントを注文するリテーラが一義的に決定されていて、リテーラの選択を行なうことなくネットセンター12にアクセスするようにしてもよく、あるいは、選択画面でプリントを注文するリテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスしてもよい。
以下の説明では、文章を簡易にして説明を明瞭にするために、便宜的に、webブラウザを利用する受注チャネル14aを「webブラウザ14a」、OPWを利用する受注チャネル14bを「OPW14b」、注文ソフトを利用する受注チャネル14cを「注文ソフト14c」とする。
また、欧州では、多くの場合、リテーラと呼ばれる、顧客とラボとを仲介する仲介業者が存在している。リテーラは、化粧品店や薬局などの小売店等に委託してプリント注文の受付窓口を設置し、顧客は、この受付窓口からリテーラにプリントを注文する。ラボは、通常は複数のリテーラと提携しており、リテーラから顧客のプリント注文を受け取り、プリントを作成する。また、ラボが作成したプリントの顧客への提供も、多くの場合、リテーラを介して行なわれる。
すなわち、このプリント注文/作成/受取のシステムでは、ラボは顧客に意識されることが無い黒子的な存在であり、顧客は、リテーラのみと対峙して、プリントを注文し、仕上がったプリントを受け取る。
本発明において、リテーラシステムは、欧州で呼ばれているところのリテーラ、すなわちラボと契約している仲介業者が運営/管理するものには限定されない。本発明においては、リテーラとは、見かけ上、顧客に対して直接的にサービスを提供する、サービス主体と呼べるものであり、リテーラシステムとは、そのサービス主体の役割を果たすもの、すなわちサービス主体の業務を遂行するものである。リテーラ(サービス主体)は、具体的には、顧客から写真プリント等の注文を受け付けること、出来上がった製品をその顧客に渡すこと、および、製品に対する支払いを受けることを行なうものであれば、どのような業務形態を取るものであってもよい。リテーラ(サービス主体)の具体例としては、写真プリント等の受注・受渡の業務を専業とする店や他の業務と兼業する店(個店)、コンビニエンスストアが挙げられる。これらは、写真プリント等の製品の作製を行なうラボと契約し、製品の受注・受渡の業務を自店の業務として行なう。また、自店で写真プリント等の製品を作製するラボやいわゆるミニラボ店が、製品の受注・受渡の業務をも行なって、リテーラ(サービス主体)として機能することもできる。
前述のように、リテーラシステム18は、インターネット等の通信ネットワークによって、ネットセンター12、受注チャネル14、および、ラボシステム16と接続されている。また、リテーラシステム18は、通信ネットワーク(web上)に、webブラウザ14aからネットセンター12にアクセスするための遷移用web画面(センター会員用もしくはリテーラ会員用、および、非会員用)を公開している。この遷移用web画面は、リテーラシステム18の形態に応じて、小売店等のホームページ上に設けられた、またはそこからリンクする、上述の仲介業者のweb画面として、あるいは個店やコンビニエンスストアやラボのホームページ中のweb画面(その店専用の注文web画面)として提供される。
なお、図示例のネットシステム10においては、会員をリテーラ会員とするかセンター会員とするかは、リテーラシステム18毎に選択/設定されている。すなわち、会員は、所属するリテーラシステム18に応じて、センター会員かリテーラ会員かが決定される。
しかしながら、本発明は、これに限定はされず、1つのリテーラシステム18に、センター会員とリテーラ会員が混在して所属してもよい。
リテーラシステム18で管理するリテーラ会員の情報には、特に限定はなく、リテーラユニークIDおよびパスワード以外は、リテーラシステム18が、適宜、任意に設定すればよい。一例として、氏名、住所、E-mailアドレス、生年月日、登録店舗(商品を受け取る店舗)、電話番号、表示言語、配送先等が例示される。なお、表示言語とは、後述する、ネットセンター12のフロントエンドが公開するweb画面(ネットセンター12が通信ネットワーク上に一般に公開するweb画面)の表示において、会員が閲覧する際に表示を希望する言語である。
ネットシステム10において、リテーラ会員に関して、リテーラシステム18で管理する会員情報は、前記リテーラユニークIDおよびパスワード以外は、必須では無い。すなわち、図示例のネットシステム10では、これ以外はリテーラシステム18でリテーラ会員に関する情報を持つことを強制していない。
例えば、図3に示すように、リテーラシステム18の会員情報管理テーブルに、会員に対応する表示言語で表記されたweb画面のULR(後述するリソースのURLでも可)を記述しておき、後述するサインインの際に、リテーラシステム18から、このURLの情報をネットセンター12に送って、表示言語切換制御部が、供給されたURLにwebブラウザ14aを接続させることにより、web画面の表示言語を会員に応じて切り換えてもよい。あるいは、リテーラシステム18が、記述しているULRにwebブラウザ14aを接続させることにより、web画面の表示言語を会員に応じて切り換えてもよい。
他方、リテーラ会員は、リテーラシステム18が公開しているリテーラ会員用の遷移用web画面にアクセスして、この遷移用web画面において、リテーラユニークIDやパスワード等を入力して認証を行い、さらに必要な情報を入力した後、リテーラシステム18が所定の情報(リテーラ会員のアクセスに必須の情報)をネットセンター12に送ることにより、ネットセンター12にアクセス(サインイン)する。
すなわち、ネットセンター12(後述するバックエンドの会員管理)では、リテーラ会員は、リテーラシステム18で付したリテーラユニークIDと、所属するリテーラシステム18のリテーラIDとで管理している。
従って、リテーラ会員に対応するリテーラシステム18(すなわち、自身に所属する会員の情報を管理するリテーラシステム18)は、後述するネットセンター12の「会員登録/認証」と同様の機能を有する。
また、リテーラシステム18では、好ましくは、リテーラ会員の情報として、前述の会員管理テーブルに示すように表示言語の情報を管理して、リテーラ会員のサインイン時の転送情報に付す。あるいは、この表示言語の情報を管理していない場合には、サインインの際に希望する表示言語の入力を促してもよい。
あるいは、ホームページ等を利用せずに、ネットセンター12にアクセスするためだけの専用の遷移用web画面を設けてもよい。
また、OPW14bを用いる場合には、顧客は、基本的に、リテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。さらに、注文ソフト14cを用いる場合には、リテーラが一義的に決定されており、あるいは、同様に、リテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。
従って、本発明のネットシステム10においても、顧客は、ネットセンター12およびラボ(ラボシステム16)を意識することなく、リテーラに注文する感覚で、プリント等の注文を行なうことができる。
兼用ラボの形態は、いわゆるミニラボ装置などを有する小規模なラボがネットシステム10に参加する場合などに有効であると考えられる。通常は、ラボシステム16(ラボ)とリテーラシステム18(リテーラ)は、1つのラボに対して多数のリテーラが所属する形となるが、兼用ラボの場合には、ラボとリテーラとは、基本的に、1対1となる。
この構成でリテーラシステム18とラボシステム16とが1つのシステムで構成される場合には、ラボシステム16の受注ソフトがインストールされるシステムと、リテーラシステム18とが、1つのシステムで構成される。
また、ネットセンター12は、顧客から送られた画像、会員情報、プリントなどの注文情報、ネットシステム10を管理運営するための情報など、画像や各種の情報等を保存/管理するためのデータベース/ファイルサーバ(DB/FS)12aを有する。
フロントエンドは、顧客の注文等を受けるためのサイトであり、受注チャネル14によるアクセスが可能である。すなわち、フロントエンドは、顧客がプリントの注文や画像のアップロード等を行なうための、ユーザインターフェイスのような機能を提供する。
顧客は、webブラウザ14aを用い、前記リテーラシステム18が通信ネットワーク上に公開している遷移用web画面からネットセンター12のフロントエンドにアクセスして、以下の機能を利用することができる。
なお、会員情報は、後述するバックエンドの会員管理が管理している。
他方、リテーラ会員がwebブラウザ14aでネットセンター12にアクセス(サインイン)する際には、前記リテーラシステム18が公開しているリテーラ会員用の遷移用web画面にアクセスして、この遷移用web画面でリテーラユニークIDやパスワード等を入力して認証を行い、さらに、必要に応じて各種の情報を入力した後、リテーラシステム18が所定の情報(サインインに必須の情報)を、この会員登録/認証に転送する。ネットセンター12(フロントエンド)の会員登録/認証では、リテーラシステム18における認証を確認し、必要な情報を受けた時点(所定の情報が転送されたことを確認した時点)で、自身では認証を行なわずに自動的にサインイン状態とする。
なお、リテーラ会員がサインインする際にリテーラシステム18からネットセンター12(会員登録/認証)に送る所定の情報とは、前述のように、リテーラID、リテーラユニークID、ステータス情報(認証に成功したか否か)、氏名、住所、電話番号、E-mailアドレス等が例示される。
項目としては、認証用ユーザID、パスワード(会員が任意のパスワードを設定可)、住所、氏名、E-mailアドレス、生年月日、登録店舗、電話番号、表示言語、同報E-mail送信の許可/不許可、画像の保管期限切れ通知するE-mailの送信の許可/不許可、配送先等が例示される。必要な情報が入力されると、会員登録/認証が確認し、適正であれば、DB/FS12aに情報が保存されて、ネットシステム10のセンター会員として登録される。また、会員登録/認証は、登録完了を知らせるE-mailを、入力されたアドレスに送信する。DB/FS12aに保存したセンター会員の会員情報は、後述するバックエンドの会員管理が管理する。
この際には、最初の注文の受付時に、会員登録/認証が、後述する会員管理で必要な情報が入力されていることを確認して、不足している情報の入力を促し、入力されたら、必要な情報が全て適正に入力されたことを確認する。確認が終了したら、会員管理で管理している、このセンター会員の情報が更新(DB/FS12aに追加)されて、センター会員としての登録が正式に完了する。
受取店舗登録は、会員が新たに受取店舗を登録する機能で、受取店舗更新は、センター会員が登録している受取店舗を変更する機能である。センター会員パスワード変更とは、センター会員がサインインした後に、自身のパスワードを変更できる機能である。センター会員パスワード問い合わせ機能は、センター会員が自身のパスワードを忘れた際等に問い合わせを可能にする機能で、例えば認証用ユーザIDとE-mailアドレスとで認証を行なって、パスワードを参照できるようにする。
自動サインアウトは、会員が一定時間無操作状態となった際に、自動的にサインアウトする機能を提供する。自動サインアウトでは、会員が一定時間無操作状態となった後に、web画面内にアクセスすると、エラーメッセージおよび各リテーラシステム18が指定したweb画面へのリンクを表示した画面を表示する。
図示例のネットシステム10において、ネットセンター12のアルバム機能が提供するアルバムには、システムアルバムとマイアルバムとが有る。システムアルバムとは、会員がアップロードした画像を保管するものである。システムアルバムは、ネットセンター12が初期(会員登録時等)に1会員に1つ、自動的に作成するアルバムで、会員によってアップロードされた画像は、全て、システムアルバムに保管される。他方、マイアルバムとは、会員が任意に作成し、会員が選択した画像を保管するアルバムである。会員は、アップロードした画像から任意に画像を選択して、作成したマイアルバムにまとめて保管することができる。
前述のwebブラウザ14aでは、この注文webにアクセスして、商品(プリント、グッズ、CDなど)の選択、商品を注文する画像の選択、プリントを注文する場合にはプリントサイズや枚数等を入力/指示する。また、商品の受け取り先(受取店)や配送先、支払い方法等の入力/指示も、必要に応じて、この注文webによって行なう。
アルバム方式とは、前述のアルバムに保管された画像から、注文する画像を選択する方式である。他方、メニュー方式とは、webブラウザ14aによって画像をアップロードし、その中から注文する画像を選択する方式である。なお、注文の有無に関わらず、会員がアップロードした画像は、システムアルバムに保管される。すなわち、注文webも、画像のアップロード機能を提供する。
注文webを用いる非会員による注文は、メニュー方式と同様の方式のみであり、アップロードした画像は、前述のようにフォトストレージに保管される。
さらに、ネットシステム10では、webブラウザ14aで、シェアボックスに保管されている画像の中から、画像を選択して、商品を注文することもできる。但し、前述のように、シェアボックスの画像の表示には、前述のようにURLが提供されていることが前提になるため、画像の注文もURLの提供が前提となる。
キャンペーン提供は、例えば、リテーラシステム18が通信ネットワーク上で公開しているホームページでの告知や、注文ソフト14cがアクセスしてきた際にキャンペーンの情報を表示することで、キャンペーンの情報を顧客に告知する。また、キャンペーンの対象とする受注チャネル14の種類を選択(webブラウザ14a、OPW14b、および、注文ソフト14cの1以上)することも可能である。
また、キャンペーン提供は、後述するバックエンドのキャンペーン管理によって、リテーラリ(テーラシステム18)やラボ(ラボシステム16)毎に申請/設定できる。
店検索サイト、会員登録/認証、アルバム機能、シェアボックス機能、注文web、および、キャンペーン提供で表示するweb画面は、各画面毎に、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語などの複数の言語に対応して画面を表示できるようになっており、表示言語切換制御が、会員の情報等に応じて、web画面の表示言語を切り換える。
図4に示すように、表示言語切換制御は、情報分析機能と、表示言語切換機能とを有している。会員のサインインの際にリテーラシステム18から供給された情報(以下、リテーラ提供情報とする)は、まず、情報分析機能によって分析される。
情報分析機能は、会員情報分析機能とリテーラ情報分析機能とからなる。また、それぞれの分析機能は、表示言語情報分析機能と表示言語類推機能とで構成される。
会員情報分析機能の表示言語分析機能は、まず、前記会員登録/認証における認証の有無やリテーラ提供情報から、この顧客がセンター会員かリテーラ会員かを分析し、さらに、リテーラ会員である場合には、リテーラ提供情報の会員に関する情報の中に表示言語の情報があるか否かを確認する。
他方、リテーラ会員の場合には、表示言語情報分析機能は、前述のように、リテーラ提供情報の中に表示言語情報が有るか否かを確認する。先の図2に示す会員管理情報テーブルのように、リテーラシステム18で管理する会員情報に表示言語の情報(あるいは図3に示すURLの情報)が有り、あるいは、サインイン時にリテーラ会員が表示言語を入力して、リテーラシステム18から送られたリテーラ提供情報の中に表示言語情報(URLの情報)が有れば、表示言語情報分析機能は、その情報を抽出して、表示言語切換機能に送り、情報分析は終了する。
会員の所在地情報は、会員の住所データのうち、上記のように都市名の情報を抽出して用いてもよいし、国名や郵便番号の情報を抽出して、単独でまたは組み合わせて用いてもよい。郵便番号の情報は、郵便番号そのものを用いて類推することのほか、郵便番号の桁数や数字と文字の配列などの特徴を用いて、国や都市を類推することもできる。
会員氏名情報分析および会員氏名情報&表示言語類推の各機能ブロックは、会員の名前情報を分析し、その情報から表示言語を類推する。表示言語類推機能は、下記に示すような氏名と使用言語の対応表(氏名vs表示言語DB)を保有しており、会員氏名情報&表示言語類推は、これを参照して表示言語を類推する。
使用決済サイト情報および使用決済サイト&表示言語類推の各機能ブロックは、会員の使用する決済サイト情報を分析し、その情報から表示言語を類推する。表示言語類推機能は、下記に示すような決済サイトと使用言語の対応表(決済サイトvs表示言語DB)を保有しており、使用決済サイト&表示言語類推は、これを参照して表示言語を類推する。なお、表示言語類推機能では、決済サイトや使用通貨以外にも、決済方法から、表示言語を類推してもよい。
さらに、過去注文履歴情報分析および過去注文履歴&表示言語類推の各機能ブロックは、ネットセンター12に記憶されている過去の注文履歴情報を分析して、会員が閲覧するweb画面の表示言語として好ましい言語を類推する機能である。分析する情報は、会員の所在地、氏名、使用通貨、決済サイトなどである。
例えば、会員に関する情報の所在地入力や氏名入力に用いられた文字コードや文字自体の特徴、例えば、漢字やウムラウトのついた文字のように、ある言語に特有の符号や記号や文字などの情報を用いて、その会員のための表示言語を類推してもよい。
また、例えば、受注チャネル14からのパスに含まれる受注チャネル14の所在地を示す国のIDまたは都市やエリアのIDを、その会員の所在地情報として用いてもよい。また、受注チャネル14のタイムゾーンを受注チャネル14の所在地、すなわちその会員の所在地情報として用いてもよい。
なお、受注チャネル14からのパスに含まれる情報や、受注チャネル14のタイムゾーンの情報を用いる方法によれば、ネットサーバ12およびリテーラシステム18が会員情報を何ら有さない非会員に対するweb画面の表示言語の類推を行なうこともできる。
リテーラシステム18(リテーラ)は、ネットセンター12とネットプリントサービスを契約する際に、リテーラの所在地・サービス地域等の情報がネットセンター12(後述するバックエンドの基本情報管理)に登録される。この情報の中に、リテーラシステム18が基本的に表示する言語の情報であるデフォルト表示言語の情報もある。なお、リテーラのサービス地域が複数あれば、表示言語情報も複数登録される。複数登録されている場合には、どの表示言語をデフォルト表示言語にするかの識別が付いている。
表示言語情報分析機能は、これを利用して、リテーラ提供情報のリテーラIDからリテーラシステム18を知見し、バックエンドの基本情報管理から、リテーラシステム18のデフォルト表示言語情報を抽出して、表示言語切換機能に送り、情報分析は終了する。
一方、デフォルト表示言語の情報がない場合には、表示言語分析機能が、リテーラ提供情報を分析し、その分析結果を使って、表示言語類推機能が表示言語の類推を行う。
リテーラ所在地情報分析およびリテーラ所在地情報&表示言語類推の各機能ブロックは、リテーラ提供情報の中のリテーラIDからリテーラをシステム18を知見し、バックエンドの基本情報管理からリテーラの所在地を知見し、リテーラ所在地から表示言語を類推する。
下記表にリテーラ情報の一例を示す。
このリテーラシステム18を運営するリテーラの所在地はプラハで、サービス地域はミュンヘンとウィーンである。リテーラ所在地情報&表示言語類推機能は、この情報をネットセンター12側にある所在地/表示言語対応データベース(図示せず)に問い合せを行い、表示言語がチェコ語であることを引き当てる。リテーラ所在地情報&表示言語類推機能は、引き当てた表示言語の情報を表示言語切換機能に送り、情報分析を終了する。
また、リテーラが所在地別に指定の表示言語を希望する場合には、指定表示言語欄に希望の表示言語を入力することも可能である。
前記プラハに所在するリテーラシステム18(運営するリテーラ)のサービス地域は、ミュンヘンとウィーンである。リテーラサービス地域情報&表示言語類推機能は、この情報をネットセンター12側にあるサービス地域/表示言語対応データベース(図示せず)に問い合せを行い、表示言語がドイツ語であることを引き当てる。リテーラ所在地情報&表示言語類推機能は、引き当てた表示言語の情報を表示言語切換機能に送り、情報分析を終了する。
図11の例では、会員情報分析機能は、図4の例と同様に、表示言語情報分析機能ブロックと表示言語類推機能ブロックとを有しているが、ここでの表示言語分析機能ブロックは、リテーラ提供情報を分析して表示言語の情報の有無を確認し、表示言語の情報が有れば、その情報を抽出して表示言語切換機能に送るに留まり、表示言語の情報が無かった場合の各種の表示言語情報の分析および類推の機能は、表示言語機能類推ブロックに含まれている。また、図11のリテーラ情報分析機能は、デフォルト表示言語分析機能と表示言語類推機能とを有し、デフォルト表示言語分析機能は、デフォルト表示言語情報を取得するに留まり、デフォルト表示言語情報が無かった場合には、表示言語類推機能が各種の表示言語情報の分析および類推を行なう。
図11の構成とした場合にも、具体的な分析および類推の処理内容は、上述の図4の例と同様である。
会員情報分析機能では、図5に示すように、リテーラ提供情報を取得し(ステップS11)、まず、表示言語情報分析機能によって、リテーラ提供情報から、この会員がセンター会員かリテーラ会員かを分析し(ステップS12)、センター会員であれば、分析を終了する。他方、会員がリテーラ会員で有る場合には、表示言語情報分析機能は、まず、リテーラ提供情報の中の会員の情報に表示言語情報が有るか否かを確認する(ステップS13)。リテーラ提供情報の会員の情報の中に表示言語情報が有れば、表示言語情報分析機能は、その情報を抽出して、表示言語切換機能に送り(ステップS14)、情報分析は終了する。
リテーラ提供情報の会員の情報の中に表示言語情報が無かった場合には、会員情報分析機能における表示言語情報分析機能および表示言語類推機能と、リテーラ情報分析機能における表示言語情報分析機能および表示言語類推機能とを同時並行処理させ(ステップS15およびS16)、各機能で最終決定した表示言語を表示言語切換機能に送る(ステップS17)。
会員情報分析機能の表示言語類推機能/リテーラ情報分析機能の表示言語情報分析機能/リテーラ情報分析機能の表示言語類推の機能の各々で決定された表示言語を、情報分析機能で総合的に判断し最終決定させることで、表示言語情報の確証を高めている。
図6は、図5における会員情報からの表示言語類推ステップ(ステップS15)の処理フローを示す。図4において会員情報分析機能の表示言語類推機能の下流に位置する、各表示言語の類推機能(所在地/会員氏名/使用通貨/決済サイト)は、上述のようにして表示言語の類推を実行した後、類推した表示言語の結果を図4における上流の表示言語類推機能に送る。表示言語類推機能では、各類推機能から送られてきた複数の表示言語結果を統計処理する。その一例は、最も多い表示言語の類推結果を最終結果として、表示言語切換機能へ送る方法である。
他の例としては、各類推機能において、「所在地」>「氏名」>「使用通貨」>「決済サイト」と優先順位を決めておき、優先順位が高い表示言語の類推結果を、表示言語切換機能へ送る方法がある。更にその他の例としては、各類推部は所定のルールで重み付けがされており、その集計結果によって決定される表示言語結果を、表示言語切換機能へ送る方法がある。
図7は、上述の表示言語切換制御の処理フローの概要を表している。
図4の例では、表示言語切換制御部が、表示言語情報分析機能として、会員情報分析機能の表示言語情報分析機能として4つ、リテーラ情報分析機能の表示言語情報分析機能として2つの、計6つの分析機能ブロックを有しており、それに対応する計6つの類推機能ブロックを有している。また、図11の例では、会員情報分析機能の表示言語類推機能として4つ、および、リテーラ情報分析機能の表示言語類推機能として2つの類推機能ブロックを有し、各類推機能ブロックにおいて表示言語情報分析および表示言語類推を行っている。
このように複数の情報を分析し、その分析結果から類推し、それらの結果を用いて最終結果を割り出すことにより、表示言語切換制御機能の精度を高められるので好ましい。
このような構成とすることにより、ネットセンター12で会員情報を管理しないリテーラ会員に対しても、ネットセンター12で会員情報を管理するセンター会員と同様に、会員が最適と考える言語でweb画面を表示することができ、会員間で差が無い、均等なサービスを提供することができる。
図8に、この文書変換方式での表示言語の切り換えについて、プリント注文画面を例示して模式的に示す。
この方式では、プリント注文画面(プリント注文用のweb画面)として、図8(A)に模式的に示すように、a.商品名情報(プリント注文)、b.サイズ情報(Lサイズ、2Lサイズ……)、c.単位情報(枚数)、および、d.単位情報(値段)の文章(リソース)を組み込む位置を有する基本画面を有している。他方、表示言語切換は、図8(B)に模式的に示すように、各言語(英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、……)に対して、前記a〜dの各情報に対する文章をリソース化して、言語切換用のテーブルとして有している。
例えば、プリント注文であれば、英語のPrint、ドイツ語のAbzuge、スペイン語のCopia、およびフランス語のTirage、……等、各言語で商品であるプリントを示す言葉を、サイズ情報であれば、英語の〜size、ドイツ語の〜Abmessung、スペイン語のformato〜、およびフランス語のformat〜、……等、各言語でプリントのサイズを示す言葉を、それぞれリソース化して、言語切換用のテーブルとして有している。
表示言語切換機能は、この方式で表示言語を切り換える場合には、情報分析機能から供給された表示言語の情報に応じて、テーブルから各情報のリソースを読み出し、基本画面の所定位置に組み込むことにより、表示言語を切り換える。従って、この形式では、プリント注文画面のURLは1つとなり、webブラウザ14aは、プリント注文時には、このURLにをアクセスする。
図4に示すように、表示言語切換機能は、この表示文字対応表切換方式(この方式による表示言語の切換機能)を実施するために、切換機能に付随して、新たな定型文の作成および対応する表示文字を変換する機能を有している。
すなわち、この方式では、同様の図9にプリント注文画面で模式的に示すように、プリント注文画面について、英語版の注文画面(URL1)、ドイツ語版の注文画面(URL2)、フランス語版の注文画面(URL3)……のように、各言語で表示したweb画面を作成しておく。表記言語切換機能は、この方式で表示言語を切り換える場合には、情報分析手段から供給された表示言語の情報に応じて、この言語で表示しているプリント注文画面に、webブラウザ14aをアクセスさせる。従って、この形式では、プリント注文画面のURLは、ネットシステム10が対応する言語の数となる。
図4に示すように、表示言語切換機能は、この画面切換方式(この方式による表示言語の切換機能)を実施するために、切換機能に付随して、言語別に背景やテンプレート等を作成してweb画面を作成して記憶する機能、および、作成したweb画面毎に、URLを発行する機能を有している。
前者の表示文字対応表切換方式では、web画面そのものは1つでよいので、リソースの量など、必要な情報量が少なくて済むという利点がある。これに対して、後者の画面切換方式では、各言語毎に独立したweb画面を作成するので、画面の表現自由度が高く、国民性や民族性等に対応して、会員にとって、より好ましいweb画面すなわちよりきめの細かいサービスを提供できる(ユーザフレンドリーにできる)。
従って、何れを選択するかは、ネットセンター12に要求されるサービスやネットセンターの能力等に応じて、適宜、決定すればよい。
また、表示言語の変更に加えて、あるいは変えて、情報分析機能が設定した表示言語による音声での説明を行なってもよい。
また、表示言語の切り換えを行なうのは、webブラウザ14aで閲覧可能なweb画面に限定はされず、OPW14bおよび/または注文ソフト14cで閲覧可能な、ネットセンターが公開するweb画面も、表示言語の切換が可能なようにしてもよい。
OPW14bは、このOPW注文にアクセスする。OPW注文は、OPW14bがアクセスしてきたら、利用可能なリテーラ(リテーラシステム18が提供するOPW注文サービスサイト)の一覧、各リテーラの価格等を表示する。また、OPW14bは、このOPW注文によって、リテーラの選択、プリントを注文する画像の選択およびアップロード、プリントを注文する画像の選択、プリントサイズや枚数、商品の受け取り先(受取店)や配送先、支払い方法等の入力/指示を行なう。
なお、図示例において、OPW14bによる注文は、非会員による注文の扱いとなる。従って、OPW14bによってアップロードされた画像は、前述のフォトストレージに保管される。なお、本発明は、これに限定はされず、OPW14bが会員による注文に対応してもよいのは、もちろんである。
前述のOPW14b、および、注文ソフト14cは、共に、顧客のPC等で、このアプリケーションダウンロードにアクセスしてOPW(ネットシステム10に参加するリテーラ(ラボ)のインストーラ等)や注文ソフトウエアのインストーラをダウンロードし、このインストーラでOPWや注文ソフトウエアをインストールすることにより、本発明のネットシステム10の受注チャネル14(OPW14bおよび注文ソフト14c)として機能する。
注文ソフト14cでは、注文ソフト受注サーバを利用して、リテーラの選択、プリントを注文する画像の選択、プリントサイズや枚数、商品の受け取り先や配送先、支払い方法等の入力/指示を行なう。なお、注文ソフト受注サーバを用いる商品の注文において、画像の選択は、一例として、前記メニュー方式と同様に行なう。
また、デザイン確認用サーバは、モディファイおよびカスタマイズによって変更したweb画面を、リテーラシステム18等によって確認するためのものである。言い換えれば、デザイン確認用サーバは、モディファイやカスタマイズで変更したweb画面を、注文webの本番環境に反映させる前に確認するための確認環境を、リテーラシステム18に提供するものである。
モディファイを行なう際には、画面開発システム22は、依頼に応じたweb画面を作成したら、確認環境であるデザイン確認用サーバ22に、作成したweb画面をアップロードする。リテーラシステム18は、デザイン確認用サーバ22に変更したweb画面がアップロードされると、デザイン確認用サーバ22にアクセスして画面を確認し、適正であると判断した場合には、注文webの本番環境への反映および反映の開始日をネットセンター12(後述するワークフロー)に申請する。これに応じて、反映開始日に、変更されたweb画面が本番環境に反映される。
なお、これらの各項目の選択肢や、その色やデザイン等は、適宜、前述の画面開発システム22が作成して、カスタマイズに設定する。すなわち、カスタマイズにおけるweb画面変更の選択肢は、適宜、画面開発システム22によって変更され、これにより、注文web画面に季節感や地域色等を出すことができる。
この設定変更を反映したweb画面は、デザイン確認用サーバ22に送られ、リテーラシステム18で表示可能となる。リテーラシステム18は、この画面を適正であると判断した場合には、先と同様に、注文webの本番環境への反映および反映の開始日をネットセンター12に申請し、申請に応じて変更後のweb画面が本番環境に反映される。
図10(A)に、センター会員を管理するための管理テーブルの一例の示す。この管理テーブルでは、ネットセンターが付した会員ID、および、このセンター会員が所属するリテーラのリテーラIDから始まる各種の情報で、会員(会員情報)を管理している。
図10(B)に、リテーラ会員を管理するための管理テーブルの一例の示す。この管理テーブルでは、ネットセンターが付した会員IDから始まる情報で、リテーラ会員を管理している。
センター会員検索は、リテーラシステム18が、或る任意の条件に合致した自身に所属するセンター会員を検索する機能を提供する。センター会員情報参照は、リテーラシステム18が、前記検索機能で検索した会員の情報を参照できる機能を提供する。センター会員情報変更は、リテーラシステム18が、前記参照機能で参照したセンター会員の情報を変更する機能を提供する。
センター会員退会は、リテーラシステム18が、自身に所属するセンター会員について、オフラインで退会依頼が来た場合や、何らかの不都合を生じた際に、退会状態にできる機能を提供する。さらに、センター会員情報ダウンロードは、リテーラシステム18が、自身に所属するセンター会員について、会員情報をダウンロードする機能を提供する。
画像管理は、リテーラシステム18やラボシステム16からの要求に応じて、リテーラシステム18毎やラボシステム16毎に、会員一人当たりのアルバムの容量、画像の保管期間、画像の表示期間を設定する。すなわち、アルバムの容量、画像表示期間や保管期間は、リテーラシステム18やラボシステム16(すなわち、リテーラやラボ)が設定することができる。なお、表示期間と保管期間は、同じでも異なってもよい。
また、画像管理は、表示期間を過ぎた画像に関しては表示を停止し、保管期間を過ぎた画像は削除し、容量をオーバーしたアルバムなどに関しては、警告等でその旨を会員に知らせる。さらに、表示期間の満了などを電子メール等で会員に通達してもよい。
基本情報管理では、各ラボシステム16(ラボシステム16を有するラボ)と提携しているリテーラシステム18(リテーラシステム18を有するリテーラ)、および、各リテーラシステム18と提携している受取店を、対応付けして登録/管理すると共に、各ラボシステム16、リテーラシステム18、および受取店について、それぞれの基本情報を管理し、また、要求や必要に応じて、基本情報を変更/更新する。
リテーラシステム18の情報としては、リテーラのID(リテーラID)、名称、略称、所在国、所在地、前記デフォルト表示言語、サービスを展開する国、サポートする言語、提携するラボのラボID(所属ラボID)等が例示される。
受取店の情報としては、店のID、名称、電話番号、所在国、郵便番号、提携するリテーラのID(所属リテーラID)、所属するリテーラが所属するラボのID(所属ラボID)、ラボが受取店に付与するユニークな管理コード(ラボ管理用店コード)、リテーラが受取店に付与するユニークな管理コード(リテーラ管理用店コード)等が例示される。
図示例のネットシステム10においては、一例として、会員または非会員から受け取った画像を再生した(写真)プリント、同画像を保存したCD、および、同画像を再生したグッズ(例えば、マグカップやTシャツなど)を、顧客に提供する。商材管理は、各リテーラシステム18やラボシステム16が取り扱う商品(商材)の設定、商品の価格の設定、前記注文web等における商品の表示等の機能を提供する。
また、商材管理は、受注チャネル14を用いた顧客による商品の注文(注文の入力指示)に応じて、注文に関する情報である注文設定情報(画像、商材の種類、プリントサイズ、数など)を生成する機能も提供する。なお、画像は、前述のように、画像情報で管理され、画像情報には、画像を特定する画像コード、会員ID、リテーラID、ファイルフォーマット種別、格納ファイルサイズ、格納ファイル名、アップロード日、最新注文日等の情報が含まれる。
取り扱う商品、および、商品の価格は、商品管理の機能によって、リテーラシステム18毎やラボシステム16毎に、申請/設定できる。すなわち、取り扱い商品や、商品の価格は、リテーラやラボが設定することができる。
具体的には、ネットシステム10においては、リテーラシステム18、ラボシステム16、およびネットセンター12(運用管理用の管理システム24)のそれぞれに対応して、ネットシステム10を運用管理するために、各システムを管理する管理者向けの各種の管理機能が設定されており、サイト管理が、これらの管理機能を提供する。
前述のように、顧客による注文が行なわれると、商材管理によって、注文設定情報が生成される。注文管理では、顧客による注文が確定し、顧客による商品の受取方法や決済方法の選択等が行なわれて、注文が完了(注文確定)すると、注文設定情報等を用いて料金計算等の必要な演算を行なって所定の情報を生成して、注文情報を生成する。なお、決済方法がクレジット決済やデビット決済(キャッシュカードによる決済)の場合には、後述する決済によるオーソリ(与信)の結果も、注文情報に付加する。
さらに、注文管理では、生成した注文情報を、所定の期間、保管/管理して、保管期間を過ぎた注文情報は、削除する。
ワークフローは、テーラシステム18やラボシステム16から、リテーラやラボの情報(基本情報、詳細情報)の変更、料金の変更、受取店の情報に関する変更、実施するキャンペーンの登録や更新、前記web画面の変更が申請されると、この申請が適正で有るか否かを判定して、承認もしくは却下を決定し、承認の場合には、申請された変更を確定して、この変更内容を、ネットシステム10に適用する。
図示例のネットシステム10においては、キャンペーンは、一例として、料金割引と付録プレゼント等が例示され、さらに、料金割引には、直接的な料金の値引きと、値引きを提供するためのユニークなIDであるクーポンの発行とが有る。また、キャンペーンは、対象とする受注チャネル14を選択して行なうことができる。リテーラシステム18(あるいはラボシステム16)は、キャンペーン管理の機能を利用して、キャンペーンを任意に設定、登録し、前記フロントエンドのキャンペーン提供に反映させることができる。
また、リテーラシステム18(あるいはラボシステム16)は、キャンペーン管理を利用して、キャンペーンの検索/表示、実施前のキャンペーンの変更や実施中のキャンペーンの中止(キャンペーンの更新)、キャンペーン情報の削除、クーポンの発行等を行なうことができる。
前述のように、注文情報は、このラボ受注サーバに送られ、また、注文情報に対応する画像データも、ラボ受注サーバに送られる(以下、1件の注文情報と対応する画像データとをまとめて、注文ジョブとする)。ラボ受注サーバは、ラボシステム16からの要求に応じて、注文の一覧情報をラボシステム16に転送し、また、ラボシステム16から要求された注文1件分の注文ジョブを、ラボシステム16に転送する。
なお、決済サイト20とは、通信ネットワークでネットセンター12と接続された、公知のオンライン決済を行なうためのwebサイトである。ネットセンター12では、この決済サイトに対しては、オーソリ取得のみを行なう。
ラボシステム16には、ネットセンター12からの商品注文取り込み用のアプリケーションである受注ソフトがインストールされる。この受注ソフトには、ラボシステム16がネットセンター12(ラボ受注サーバ)から注文ジョブを取得するためのインターフェイスを提供する、受注モジュールが含まれる。
ラボシステム16は、この受注モジュールを用いて、注文情報の一覧を取得し、自身に対応する注文ジョブの転送を要求し、取得する。ラボ(ラボシステム16)では、注文ジョブに応じた商品を作成して、注文情報に応じた配送先や受取店に、商品を配送する。また、ラボシステム16は、注文情報に付加されたオーソリの情報等に応じて、クレジット決済の確定/キャンセル、デビット決済のキャンセルを決定し、その結果を、決済サイト20に送る。
他方、リテーラ会員は、webブラウザ14aでリテーラシステム18のリテーラ会員用の遷移用web画面にアクセスして、此処でリテーラユニークIDやパスワード等を入力して認証を行い(さらに必要な情報を入力した後)、リテーラシステム18が、リテーラユニークID、リテーラID、ステータス(認証の成否)、住所、氏名、E-mailアドレス等の所定の情報をネットセンター12の会員登録/認証に転送する。会員登録/認証では、リテーラシステム18での認証を確認し、必要な情報を受けた時点で、自身では認証を行なわずに自動的にサインイン状態とする。
ここで、センター会員がサインインした場合には、表示言語切換制御が、会員管理が管理している情報から表示言語を読み出し、会員が閲覧するweb画面の言語が、この表示言語の言語となるように、会員が閲覧するweb画面を制御する。他方、リテーラ会員がサインインした場合には、送られた情報に表示言語が有る場合には、この表示言語の言語となるように会員が閲覧するweb画面を制御し、あるいは、表示言語が無い場合には前述のように会員の所在地等から類推して、会員にとって最も好ましい言語となるように、会員が閲覧するweb画面を制御する。
従って、ネットシステム10では、センター会員でもリテーラ会員でも、最適な言語で同様のサービスを提供することができる。
さらに、非会員も、webブラウザ14aで同様にネットセンターにアクセスして、メニュー方式に準じる方法で商品を注文できる。非会員がアップロードした画像は、前述のように、フォトストレージに保管される。
さらに、顧客は、注文ソフト14cを用いて、必要に応じてリテーラ(リテーラシステム18)を選択し、前記メニュー方式と同様にして、注文ソフト受注サーバによって、画像をアップロードして商品の注文を行なうことができる。前述のように、ネットシステム10においては、注文ソフト14cによる注文は、会員限定となるので、アップロードした画像は、システムアルバムに保管される。
ラボシステム16は、受注モジュールを用いてラボ受注サーバ内の注文情報の一覧を閲覧し、自身に関連する注文ジョブの転送を要求し、転送された注文ジョブの注文情報に応じたプリント等の商品を作成して、配送する。
また、インターネット等の通信ネットワークを利用するので、営業時間を気にせず、かつ、何処からでも商品の注文が可能で、さらに、電子アルバムサービスの提供や、第三者への公開アルバムサービスの提供も可能である。
さらに、リテーラやラボで共有化できるものは共有化して、顧客に対するインターフェイス機能や、ネットシステム10の管理機能をネットセンター12に集約しているので、集配業務、顧客管理、および決済処理の簡素化等を図ることができると共に、システム運用の簡素化や運用費の低減も測れる。しかも、多くの場合、トラブルやネットシステム10のバージョンアップも、ネットセンター12で集中的に対応できるので、運用の安定化やトラブル対応の迅速化も図ることができる。
12 ネットセンター
14 受注チャネル
14a webブラウザ
14b OPW
14c 注文ソフト
16 ラボシステム
18 リテーラシステム
20 決済サイト
22 画面開発システム
24 管理システム
Claims (17)
- ネットセンターと、
顧客による画像データおよび注文を受け付けて、前記ネットセンターに送る、前記ネットセンターに通信ネットワークで接続される受注チャネルと、
前記ネットセンターおよび受注チャネルと通信ネットワークで接続され、前記受注チャネルが前記ネットセンターにアクセスするための遷移用web画面を前記通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムとを有し、
前記ネットセンターは、前記通信ネットワーク上に、前記受注チャネルを用いて顧客が閲覧可能なweb画面を公開しており、また、アクセスしてきた顧客に応じて、この顧客が閲覧する前記web画面の表示言語を切り換える表示言語切換制御機能を有し、かつ、この表示言語切換制御機能は、情報分析機能、および、表示言語切換機能を有し、
前記表示言語切換制御機能は、前記遷移用web画面を介して前記閲覧可能なweb画面にアクセスされた場合には、前記情報分析機能によって、前記リテーラシステムから供給された前記顧客または前記リテーラシステムの情報から該顧客または該リテーラシステムに対応する表示言語を分析して、この分析した表示言語に応じて、前記表示言語切換機能によって、このweb画面の表示言語を切り換えることを特徴とする画像ネットワークシステム。 - 前記ネットセンターは、前記画像ネットワークシステムに所属する顧客を会員として会員情報を管理する会員管理機能を有し、
前記情報分析機能は、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報または該顧客の情報に対応する前記会員情報から前記表示言語を分析する会員情報分析機能を有する請求項1に記載の画像ネットワークシステム。 - 前記ネットセンターは、前記リテーラシステムの情報をリテーラ情報として管理するリテーラ情報管理機能を有し、
前記情報分析機能は、前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報に対応する前記リテーラ情報から前記表示言語を分析するリテーラ情報分析機能を有する請求項1または2に記載の画像ネットワークシステム。 - 前記顧客には、前記ネットセンターで前記顧客の会員情報が管理されるセンター会員と、前記リテーラシステムで前記顧客の会員情報が管理されるリテーラ会員とが存在し、
前記会員情報分析機能は、
前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報から、該顧客が前記センター会員か前記リテーラ会員かを分析し、前記センター会員である場合には、前記顧客の会員情報から該顧客に対応する表示言語情報を抽出し、前記リテーラ会員である場合には、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報から該顧客に対応する表示言語情報を抽出する表示言語情報分析機能と、
前記顧客が前記リテーラ会員であって、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報の中に表示言語情報がない場合には、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報または該顧客の情報に対応する前記会員情報から、該顧客に対応する表示言語を類推する表示言語類推機能とを有する請求項2に記載の画像ネットワークシステム。 - 前記顧客には、前記ネットセンターで前記顧客の会員情報が管理されるセンター会員と、前記リテーラシステムで前記顧客の会員情報が管理されるリテーラ会員とが存在し、
前記リテーラ情報分析機能は、
前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報に対応する前記リテーラ情報から、前記顧客に対応する表示言語情報を抽出する表示言語情報分析機能と、
前記リテーラ情報の中に前記表示言語情報がない場合には、前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報から、該リテーラシステムに対応する表示言語を類推する表示言語類推機能とを有する請求項3に記載の画像ネットワークシステム。 - さらに、前記顧客による画像データおよび注文の情報を前記ネットセンターから取得して、前記顧客の注文に応じた製品を作製する、通信ネットワークで前記ネットセンターに接続されるラボシステムを有する請求項1〜5のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
- 前記表示言語切換機能は、1つのweb画面に顧客に応じた言語のリソースを組み込むことにより、前記顧客に応じたweb画面の表示言語の切り換えを行なう請求項1〜6のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
- 前記ネットセンターは、1種のweb画面について、互いに表示言語の異なる複数のweb画面を有し、前記表示言語切換機能は、顧客に応じた表示言語のweb画面に前記受注チャネルをアクセスさせることにより、前記顧客に応じたweb画面の表示言語の切り換えを行なう請求項1〜7のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
- 前記表示言語切換制御機能は、前記情報分析機能による分析結果に応じてweb画面の表示言語を切り換えた後、その表示言語が適切でなかったと判断した場合には、前記分析結果による次候補の表示言語に前記web画面の表示言語を切り換える、または、前記分析結果による次候補以下の表示言語を選択項目として前記web画面に表示する請求項1〜8のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
- 顧客による画像データおよび注文を受け付ける受注チャネル、および、前記受注チャネルがアクセスするための遷移用web画面を通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムと、前記通信ネットワークによって接続されるネットワークサーバであって、
前記通信ネットワーク上に、前記受注チャネルを用いて顧客が閲覧可能なweb画面を公開しており、また、アクセスしてきた顧客に応じて、この顧客が閲覧する前記web画面の表示言語を切り換える表示言語切換制御機能を有し、かつ、この表示言語切換制御機能は、情報分析機能、および、表示言語切換機能を有し、前記表示言語切換制御機能は、前記遷移用web画面を介して前記閲覧可能なweb画面にアクセスされた場合には、前記情報分析機能によって、前記リテーラシステムから供給された前記顧客または前記リテーラシステムの情報から該顧客または該リテーラシステムに対応する表示言語を分析して、この分析した表示言語に応じて、前記表示言語切換機能によって、このweb画面の表示言語を切り換えることを特徴とするネットワークサーバ。 - 自身に所属する顧客を会員として会員情報を管理する会員管理機能を有し、
前記情報分析機能は、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報または該顧客の情報に対応する前記会員情報から前記表示言語を分析する会員情報分析機能を有する請求項10に記載のネットワークサーバ。 - 前記リテーラシステムの情報をリテーラ情報として管理するリテーラ情報管理機能を有し、
前記情報分析機能は、前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報に対応する前記リテーラ情報から前記表示言語を分析するリテーラ情報分析機能を有する請求項10または11に記載のネットワークサーバ。 - 前記顧客には、前記ネットワークサーバで前記顧客の会員情報が管理されるセンター会員と、前記リテーラシステムで前記顧客の会員情報が管理されるリテーラ会員とが存在し、
前記会員情報分析機能は、
前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報から、該顧客が前記センター会員か前記リテーラ会員かを分析し、前記センター会員である場合には、前記顧客の会員情報から該顧客に対応する表示言語情報を抽出し、前記リテーラ会員である場合には、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報から該顧客に対応する表示言語情報を抽出する表示言語情報分析機能と、
前記顧客が前記リテーラ会員であって、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報の中に表示言語情報がない場合には、前記リテーラシステムから供給された前記顧客の情報または該顧客の情報に対応する前記会員情報から、該顧客に対応する表示言語を類推する表示言語類推機能とを有する請求項11に記載のネットワークサーバ。 - 前記顧客には、前記ネットワークサーバで前記顧客の会員情報が管理されるセンター会員と、前記リテーラシステムで前記顧客の会員情報が管理されるリテーラ会員とが存在し、
前記リテーラ情報分析機能は、
前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報に対応する前記リテーラ情報から、前記顧客に対応する表示言語情報を抽出する表示言語情報分析機能と、
前記リテーラ情報の中に前記表示言語情報がない場合には、前記リテーラシステムから供給された前記リテーラシステムの情報から、該リテーラシステムに対応する表示言語を類推する表示言語類推機能とを有する請求項12に記載のネットワークサーバ。 - 前記表示言語切換機能は、1つのweb画面に顧客に応じた言語のリソースを組み込むことにより、前記顧客に応じたweb画面の表示言語の切り換えを行なう請求項10〜14のいずれかに記載のネットワークサーバ。
- 1種のweb画面について、互いに表示言語の異なる複数のweb画面を有し、前記表示言語切換機能は、顧客に応じた表示言語のweb画面に前記受注チャネルをアクセスさせることにより、前記顧客に応じたweb画面の表示言語の切り換えを行なう請求項10〜15のいずれかに記載のネットワークサーバ。
- 前記表示言語切換制御機能は、前記情報分析機能による分析結果に応じてweb画面の表示言語を切り換えた後、その表示言語が適切でなかったと判断した場合には、前記分析結果による次候補の表示言語に前記web画面の表示言語を切り換える、または、前記分析結果による次候補以下の表示言語を選択項目として前記web画面に表示する請求項10〜16のいずれかに記載のネットワークサーバ。
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