JP4865522B2 - ガスセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガス中の特定ガスの濃度を検出するための板状の検出素子を備えたガスセンサの製造方法に関するものである。
従来、自動車などの排気ガス中の特定ガス、例えばNOx(窒素酸化物)や酸素などの濃度に応じ、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化したりする検出素子を備えたガスセンサが知られている。例えばジルコニアを用いた検出素子は、ジルコニアからなる固体電解質体を有底筒状に形成し、内部に導入される大気と外部に満たされる排気ガスとの間での酸素分圧差に基づき酸素濃度の検出を行うものである。このような検出素子は主体金具に保持されて自動車の排気管に取り付けられるが、その取り付けは一般的に排気管の取付孔に螺合させて行われるため、ガスセンサの主体金具は、外周面にねじ山を有する円筒状に形成されている。
近年、ガスセンサの小型化や高性能化等を図るため、有底筒状の検出素子に代わり板状の検出素子が開発されている。このようなガスセンサの製造過程では、この板状の検出素子を上記のような筒状の主体金具内で保持するため、内部にセラミックリング(セラミックホルダ)および第1の滑石リングを収容した金属カップ(素子カップ)が検出素子の径方向周囲に配置され、第1の滑石リングが圧縮変形されることにより検出素子と一体に組み付けられる。その状態で主体金具内に検出素子が挿入され、金属カップが主体金具内周に形成された棚部に係止されると共に、検出素子の後端側より第2の滑石リング(第2充填層)、スリーブ(セラミックスリーブ)および加締めパッキンが素子カップに積層される。そして加締めパッキンを介してスリーブを先端側に押しつけることにより、第2の滑石リングが押し潰されて粉体となり、検出素子の外周と主体金具の内周との間の隙間が埋められて、検出素子と主体金具とが一体化される。その後、主体金具の加締め部(後端部)が加締められ、検出素子が主体金具と一体になって保持される(例えば、特許文献1参照。)。
次に、主体金具の後端側に接合される外筒に、検出素子の電極端子(部)と電気的に接続して外部への検出信号の取り出しを行うための接続端子(リードフレーム)を収容したセパレータ(絶縁コンタクト部材)と、そのセパレータの後端側にて外筒の後端を塞ぐグロメットとが収容される。そして外筒のうち、セパレータの径方向外側に位置する部位が径方向内側に加締められ、セパレータが外筒に固定される。なお、セパレータを外筒に固定させるにあたり、グロメットは、セパレータおよび外筒と密着した状態となっている。
そして、この外筒を主体金具に対して相対的に移動させることにより、セパレータが、検出素子の後端部に嵌められる。このとき外筒は主体金具の径方向外側に配置され、その外筒を径方向内側に加締めることで、外筒が主体金具に加締め固定される。さらに、外筒のうちのグロメットの径方向外側に位置する部位を径方向内側に加締めることで、グロメットが外筒に固定される。その後、外筒の主体金具に対し径方向内側に加締めた部位が全周にわたってレーザ溶接され、主体金具と外筒とが接合されて、ガスセンサが完成する。
特開2005−37372号公報
しかしながら、ガスセンサの製造過程において、主体金具の加締めにより第2の滑石リングが圧縮変形した際に、滑石リングの潰れ具合によっては検出素子が軸線方向とは異なる方向に応力を受け、検出素子の軸線と主体金具の軸線とがずれたまま両者が一体となってしまう場合があった。そのままガスセンサの組み立てを行うと、セパレータの組み付けの際に検出素子の後端部に負荷がかかり検出素子が欠損あるいは折損する虞があった。また、場合によっては検出素子と主体金具および外筒との軸ずれにより検出素子に負荷がかかった状態のまま加締めにより外筒内でセパレータが固定されてしまうこともあり、その状態でガスセンサが使用されると、検出素子の内部応力が高まって検出素子が欠損あるいは折損してしまう虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、主体金具と検出素子とを一体に組み付ける際の両者の軸ずれを抑制し、検出素子の欠損や折損等を防止することができるガスセンサの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサの製造方法は、軸線方向に延びる板状の検出素子と、前記検出素子の周囲を取り囲む形態で一体に組み付けられるフランジ部と、軸線方向に延び前記検出素子を挿通するための貫通孔を有し、且つ該貫通孔の内周面から径方向内向きに突出し、前記フランジ部に係合する段部を有する主体金具とを備えるガスセンサの製造方法であって、前記主体金具の前記貫通孔内に前記検出素子を挿入すると共に、前記フランジ部を前記段部に支持させて、前記検出素子を前記主体金具内に保持する素子保持工程と、前記素子保持工程後に、前記検出素子の後端部の径方向への移動を規制する規制部材を、前記検出素子の後端部に当接または離間させて配置する規制部材配置工程と、前記規制部材配置工程後に、前記フランジ部より後端側における前記主体金具の内周面と前記検出素子の外周面との間に装填された充填部材を軸線方向先端側へ向け押圧し、該充填部材を圧縮する充填部材圧縮工程と、前記充填部材圧縮工程後に、前記主体金具の後端部を外方から押圧して径方向内向きに折り曲げて、少なくとも前記フランジ部と前記充填部材とを該後端部と前記段部との間に挟持させ、前記検出素子を前記主体金具内に固定する素子固定工程とからなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサの製造方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記充填部材は、粉体を環状に押し固めた固形形状をなし、前記充填部材圧縮工程前に、固形形状のまま、前記検出素子の周囲に被せられて前記主体金具の内周に装填され、前記充填部材圧縮工程では、押し潰されて粉体となり、前記主体金具の内周面と前記検出素子の外周面との間の隙間を埋めると共に、押し固められることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスセンサの製造方法は、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記充填部材圧縮工程後で前記素子固定工程前に、前記検出素子の後端部の径方向への移動の規制を解除する規制解除工程を行うことを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガスセンサの製造方法は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記規制部材は、前記検出素子の板厚方向において、該検出素子の後端部の移動を規制する第1規制部材と、前記板厚方向と直交する方向において、前記検出素子の後端部の移動を規制する第2規制部材とから構成され、前記規制部材配置工程は、前記検出素子の後端部の前記板厚方向の両側に前記第1規制部材を当接または離間させて配置する第1規制部材配置工程と、前記第1規制部材配置工程後に、前記検出素子の後端部の前記板厚方向と直交する方向の両側に前記第2規制部材を当接または離間させて配置する第2規制部材配置工程とからなることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のガスセンサの製造方法は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記規制部材は、前記検出素子の後端部を挟んで保持することにより、該検出素子の径方向への移動を規制することを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサの製造方法では、充填部材圧縮工程において、主体金具の内周面と検出素子の外周面との間に装填した充填部材を圧縮し、予め主体金具内で検出素子が保持された状態としてから、素子固定工程において、主体金具の後端部を内側に折り曲げる変形を行って検出素子の固定を行うので、主体金具の変形に伴う主体金具と検出素子との間の位置関係のずれを抑制することができる。充填部材圧縮工程は、その前に行われる規制部材配置工程において検出素子の後端部に配置される規制部材によって径方向への移動が規制されたまま行われるので、主体金具と検出素子との相対的な位置関係を一定に揃えることができる。つまり、主体金具の軸線と検出素子の軸線を揃えて充填部材圧縮工程を行って両者の軸合わせを行った上で、素子固定工程を行って主体金具内への検出素子の固定を行えば、主体金具と検出素子との軸ずれを効果的に抑制することができる。その後の製造過程において、主体金具に組み付けられて検出素子に当接する部品が主体金具の軸線を基準として組み付けられた場合でも、主体金具の軸線と検出素子の軸線とが軸合わせされた状態であれば、完成したガスセンサにおいて上記検出素子に当接する部品に対し検出素子が軸ずれに伴う負荷が生ずることが十分に抑制されるため、素子の折損を防止することができる。
このように、充填部材により予め検出素子を主体金具に保持するためには、検出素子が挿入された主体金具内に充填部材を装填する必要があるが、請求項2に係る発明のように、予め粉体を環状に押し固めた固形形状の充填部材を用い、固形形状のまま検出素子の周囲に被せ、検出素子と共に主体金具内に装填すれば、充填部材の装填を容易に行うことができる。上記のように、充填部材圧縮工程では検出素子の後端部の径方向への移動を規制しつつ充填部材の圧縮を行うが、充填部材を押し潰して粉体とした上で押し固めることで、粉体が均一に主体金具と検出素子との間に隙間に配置されるため、検出素子にかかる応力を分散させることができる。このため、この工程における検出素子の欠損や折損等を防止することができる。また、粉体となった充填部材により主体金具内で検出素子との間の隙間が埋められるため、主体金具の貫通孔を介した気密性の維持を十分に行うことができる。
ところで、素子固定工程において主体金具の後端部の変形を行う際に、その変形を行う治具に対し、主体金具の軸線方向にぶれが生ずる場合がある。このとき、請求項3に係る発明のように、素子固定工程前に規制解除工程を行って検出素子の後端部に行った規制を解除すれば、主体金具の軸線方向がぶれても検出素子には規制による応力がかからないため、この工程における主体金具の軸線と検出素子の軸線との軸ずれを抑制し、検出素子の欠損や折損等を防止することができる。
また、請求項に係る発明のように、規制部材を、検出素子の板厚方向への移動を規制する第1規制部材と、板厚方向と直交する方向への移動を規制する第2規制部材とから構成すれば、まず第1規制部材により検出素子の板厚方向における位置の矯正を行い、次に第2規制部材により検出素子の板厚方向と直交する方向における位置の矯正を行うことができるので、検出素子の後端部の位置決めをより確実に行うことができる。そして検出素子の板厚方向およびそれと直交する方向からそれぞれ第1規制部材および第2規制部材により検出素子の後端部の位置決めを行う構成となるので、検出素子の角部分が規制部材に当接することはなく、検出素子の角部分の欠損を防止することができる。
上記した規制部材は、検出素子の後端部に当接または離間した状態で配置されれば、充填部材圧縮工程において検出素子の後端部の径方向への移動を十分に規制することができるが、請求項5に係る発明のように、規制部材が検出素子の後端部を挟んで保持する構造であれば、主体金具の軸線と検出素子の軸線との軸合わせをより精度良く行うことができる。
以下、本発明を具体化したガスセンサの製造方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明に係るガスセンサの製造方法により製造されるガスセンサの一例として、ガスセンサ1の構造について、図1,図2を参照して説明する。図1は、ガスセンサ1の縦断面図である。図2は、検出素子10の斜視図である。なお、以下の図面において、図1,図2の紙面上下方向を、ガスセンサ1を構成する主体金具50の軸線O方向および検出素子10の軸線P方向とし、下側をガスセンサ1および検出素子10の先端側、上側を後端側として説明するものとする。
図1に示すガスセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、内部に保持する検出素子10の先端部11が排気管内を流通する排気ガス中に晒されて、その排気ガス中の酸素濃度から排気ガスの空燃比を検出する、いわゆる全領域空燃比センサである。検出素子10からは、排気ガスの空燃比がリーンの場合には、理論空燃比に対し余剰となる酸素の量に応じた検出値(電流値)が得られ、リッチの場合には未燃焼ガスを完全燃焼させるのに必要な酸素の量に応じた検出値(電流値)が得られる。これら検出値をもとに、図示しないセンサ制御回路にて排気ガスの空燃比が求められてECU(電子制御ユニット)に対し出力され、空燃比フィードバック制御などに利用される。
まず、検出素子10について説明する。図2に示す検出素子10は、公知にあるような軸線P方向に延びる細幅で板状の素子で、酸素濃度の検出を行うガス検出体3と、そのガス検出体3を早期活性化させるために加熱を行うヒータ体4とを厚み方向に貼り合わせた積層体として一体化されたものである(図1では、紙面左右方向を厚み方向(板厚方向)、紙面表裏方向を幅方向として示している。)。ガス検出体3は、ジルコニアを主体とする固体電解質体と白金を主体とする検出電極と(共に図示しない)から構成され、その検出電極は、検出素子10の先端部11内に配置されている。そして検出電極を排気ガスによる被毒から保護するため、検出素子10の先端部11には、その外周面を包むように保護層15が形成されている。また、検出素子10の後端部12には、ガス検出体3やヒータ体4から電極を取り出すための5つの電極パッド16が形成されている。なお、本実施の形態では、検出素子10を本発明における「検出素子」として説明を行うが、厳密には、検出素子10の構成としてヒータ体4は必ずしも必要ではなく、ガス検出体3が本発明の「検出素子」に相当する場合もある。
次に、フランジ部24について説明する。図1に示すように、検出素子10の中央部13のやや先端側には、自身の内部に検出素子10を挿通させた有底筒状をなす金属製の金属カップ20が配置されている。金属カップ20は主体金具50内に検出素子10を保持するための保持部材であり、筒底の開口25から検出素子10の先端部11が突出されている。また、筒底の縁部分の先端周縁部23は外周面にかけてテーパ状に形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが、それぞれ、自身に検出素子10を挿通させた状態で収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、金属カップ20とセラミックリング21と滑石リング22とが一体となり、フランジ部24として、検出素子10の径方向周囲を取り囲む形態で一体に組み付けられている。
次に、主体金具50について説明する。主体金具50はガスセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付け固定するためのものであり、内部に貫通孔58が形成された筒状をなす。検出素子10はその中央部13を、フランジ部24ごと主体金具50の貫通孔58内に保持され、このとき検出素子10の軸線Pが、主体金具50の軸線Oと略一致するように配置されている。主体金具50はSUS430等の低炭素鋼からなり、外周先端側に排気管への取り付け用の雄ねじ部51が形成されている。この雄ねじ部51よりも先端側には、後述するプロテクタ8が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されており、その工具係合部52の先端面と雄ねじ部51の後端との間には、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止するためのガスケット55が嵌挿されている。さらに、工具係合部52の後端側には、後述する外筒65が係合される後端係合部57と、その後端側に、主体金具50内に検出素子10を加締め保持するための加締め部53とが形成されている。
また、主体金具50の貫通孔58の内周で雄ねじ部51付近には、段状をなす段部54が形成されている。この段部54には、検出素子10と一体となったフランジ部24を構成する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。さらに、主体金具50の内周には滑石リング26が、自身に検出素子10を挿通させた状態で、フランジ部24の後端側から装填されている。そして、滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27の後端側外周には段状をなす肩部28が形成されており、その肩部28には、円環状の加締めパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締め部53が、加締めパッキン29を介してスリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧するように加締められている。滑石リング26は主体金具50内で押し潰されて細部にわたって充填されており、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、フランジ部24および検出素子10が主体金具50内で位置決め保持されている。主体金具50内の気密は加締め部53とスリーブ27の肩部28との間に介在される加締めパッキン29によって維持され、燃焼ガスの流出が防止される。なお、滑石リング26が、本発明における「充填部材」に相当する。
次に、プロテクタ8について説明する。主体金具50の先端(先端係合部56)からは、内部に保持する検出素子10の先端部11が突出されている。この先端係合部56には、検出素子10の先端部11を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのプロテクタ8が嵌められ、スポット溶接やレーザ溶接によって固定されている。プロテクタ8は、有底筒状の内側プロテクタ90と、内側プロテクタ90の外周面との間に空隙を有した状態でその径方向周囲を取り囲む筒状の外側プロテクタ80とから構成される2重構造を有する。
内側プロテクタ90には、周壁92の後端側に複数の内側導入孔95と、周壁92の先端側に複数の水抜き孔96と、底壁93に排出口97とが開口されている。そして開口端側(後端側)の基端部91が先端係合部56の外周に係合され、その状態で外周を一周してレーザ溶接が施されており、内側プロテクタ90が主体金具50に固定されている。
また、外側プロテクタ80には、周壁82の先端側に複数の外側導入孔85が開口されている。そして、開口端側の基端部81が内側プロテクタ90の基端部91の外周に係合され、その状態で外周にスポット溶接が施されており、外側プロテクタ80もまた内側プロテクタ90と共に主体金具50に固定されている。さらに、外側プロテクタ80と内側プロテクタ90との間の空隙を閉じるように、外側プロテクタ80の先端部83が内側プロテクタ90の周壁92に向けて内側に折り曲げられている。
外側プロテクタ80と内側プロテクタ90との間の空隙は、外側導入孔85を介して外部から導入される排気ガスに、内側プロテクタ90の周壁92の外周を取り囲む状態で旋回流を生じさせ、ガス成分と水分とに分離するために設けられている。ガス成分は内側導入孔95から内側プロテクタ90内に導入され、検出素子10に接触し、排出口97から外部に排出される一方で、水分は、水抜き孔96から内側プロテクタ90内に進入し、排出口97から外部に排出されるように構成されている。この構成により、検出素子10の先端部11は、排気ガス中のデポジットによる汚損や、被水に起因する熱衝撃による折損等から保護されている。
次に、ガスセンサ1の主体金具50より後端側の構造について説明する。主体金具50後端(加締め部53)からは、内部に保持する検出素子10の後端部12が突出されている。この後端部12には、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、検出素子10の後端部12に形成された5つの電極パッド16(図2参照)のそれぞれに接触(電気的に接続)させる5つの接続端子61(図1ではそのうちの2つを図示している。)を内部に保持している。また、ガスセンサ1の外部に引き出される5本のリード線64(図1ではそのうちの3本を図示している。)と各接続端子61との各接続部分も収容され保護されている。
上記した外筒65はステンレス(例えばSUS304)製で筒状をなし、主体金具50の後端側に取り付けられ、主体金具50の後端から露出される検出素子10の後端部12やセパレータ60の周囲を覆って保護するものである。外筒65は、自身の先端側の開口端66が主体金具50の後端係合部57の外周に係合され、外周側から加締められると共に、外周を一周して後端係合部57にレーザ溶接され、主体金具50に固定されている。
また、外筒65とセパレータ60との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具70が配設されている。保持金具70は自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部71を有し、自身の内部に挿通されるセパレータ60の後端側外周に鍔状に設けられた鍔部62を支持部71に係止させて、セパレータ60を支持している。この状態で、保持金具70が配置された部分の外筒65の外周面が加締められ、セパレータ60を支持した保持金具70が外筒65に固定されている。
そして外筒65の後端側の開口には、フッ素系ゴム製のグロメット75が嵌合されている。グロメット75は5つの挿通孔76(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔76に、セパレータ60から引き出された5本のリード線64が気密に挿通されている。この状態でグロメット75は、セパレータ60を先端側に押圧しつつ、外筒65の外周から加締められて、外筒65の後端に固定されている。
前述したように、ガスセンサ1では、その製造過程において検出素子10にフランジ部24を組み付けて一体化した素子ユニット210(図3参照)を、プロテクタ8と主体金具50とを一体化した金具組立体250の貫通孔58内に配置し、加締め部53の加締めにより主体金具50内に検出素子10を保持させている。このとき、主体金具50の軸線Oと、検出素子10の軸線Pとの間でずれが生ずることを抑制するために、本実施の形態では検出素子10の軸線Pの方向について矯正が行われる。以下、図3〜図13を参照して、素子ユニット210を金具組立体250に組み付ける過程を中心に、ガスセンサ1の製造過程について説明する。
図3は、素子ユニット210の斜視図である。図4は、素子ユニット210を金具組立体250に組み付ける素子保持工程について説明するための分解斜視図である。図5は、素子ユニット210を金具組立体250に組み付けた中間組立体300を素子台座350に載置する様子を示す縦断面図である。図6は、保持治具420により検出素子10の後端部12を保持する前の状態を示す縦断面図である。図7は、図6の円Aを拡大した図である。図8は、保持治具420の中心軸Rと直交する平面に第1保持爪421,第2保持爪422および検出素子10の後端部12を投影し、それぞれの位置関係を示した図である。図9は、保持治具420の中心軸Rと直交する平面に第1保持爪421,第2保持爪422および検出素子10の後端部12を投影し、それぞれの位置関係を示した図である。図10は、中間組立体300の滑石リング26に荷重を印加する様子を示す縦断面図である。図11は、保持治具420による検出素子10の後端部12の保持を解除した様子を示す縦断面図である。図12は、圧縮治具410および保持治具420を中間組立体300から遠ざける様子を示す縦断面図である。図13は、加締治具450により中間組立体300の加締め部53の加締めを行う様子を示す縦断面図である。
ガスセンサ1の検出素子10は、前述したように、未焼成のガス検出体と未焼成のヒータ体とを厚み方向(板厚方向)に積層し、焼成した焼成体の先端部11に保護層15を形成することにより、図2に示すような細長い板状の素子として作製される。そして図3に示すように、セラミックリング21と滑石リング22を収容した金属カップ20を検出素子10の後端部12側から嵌め込むように取り付けて、検出素子10の中央部13のやや先端側に配置する。その状態で滑石リング22を軸線Pに沿ってセラミックリング21側に押圧し、押し潰して粉体とすることで金属カップ20内の隙間が埋められ、検出素子10と一体となったフランジ部24を形成して素子ユニット210を完成する。
次に図4に示すように、予め主体金具50の先端係合部56にプロテクタ8を接合して組み立てた金具組立体250の貫通孔58内に、後端側(加締め部53側)から素子ユニット210を挿入する。そして、フランジ部24を構成する金属カップ20の先端周縁部23を貫通孔58内の段部54(図1参照)に係止させて、主体金具50内に検出素子10を保持させる(素子保持工程)。さらに検出素子10に、その後端部12側より滑石リング26、スリーブ27および加締めパッキン29を挿通させ、それぞれ主体金具50の貫通孔58内に収容する。
このようにして組み立てた中間組立体300を、図5に示すように、素子台座350に位置決め支持させる。素子台座350には上下方向に延びる支持孔360が設けられており、中間組立体300は、この支持孔360内に先端側より挿入されて、素子台座350に保持される。このとき、中間組立体300を構成する主体金具50の工具係合部52の先端側の面が支持孔360の開口端に当接し、中間組立体300は上下方向に位置決めされる。そして主体金具50の軸線Pは、上下方向に揃えられる。なお、中間組立体300を素子台座350に配置する際に、主体金具50内に保持された検出素子10の厚み方向(板厚方向)が、後述する保持治具420の第1保持爪421の接離方向に揃うように、中間組立体300の径方向における配置向きが調整される。
この素子台座350の上方には、素子台座350に対して予め位置決めされ、上下方向に昇降可能な昇降装置400が設けられている。そして、この昇降装置400には、滑石リング26を圧縮するため上下方向に昇降可能に設けられた圧縮治具410と、検出素子10の後端部12を水平方向(例えば紙面左右方向および表裏方向)に挟んで保持する保持治具420とが固定されている。圧縮治具410は、上下方向に貫通する貫通孔411を有する筒状の押圧部415が、自身の先端側の当接部412を下向きに突出させた状態で、自身を昇降装置400に取り付けるため取付部416に固定された形態をなすものである。保持治具420は、先端側(下側)に、水平方向(例えば左右方向)において自身の中心軸Rへ向けて互いに接離するように設けられた一対の第1保持爪421と、第1保持爪421とは直交する水平方向(例えば紙面表裏方向)において自身の中心軸Rへ向けて互いに接離するように設けられた一対の第2保持爪422(図ではそのうちの一方を図示している。)とを有する。図示しないが、第1保持爪421と第2保持爪422は、それぞれ後端側において昇降装置400に固定されており、第1保持爪421および第2保持爪422それぞれの接離方向の基準となる自身の中心軸Rが、圧縮治具410の貫通孔411の中心軸Qに揃えられている。また、一対の第1保持爪421は、揃って、互いの接離方向と直交する方向へ揺動可能に設けられている。なお、第1保持爪421および第2保持爪422が、それぞれ、本発明における「第1規制部材」および「第2規制部材」に相当する。
中間組立体300が素子台座350に保持されると、図6に示すように、上記昇降装置400が下向きに駆動されて、中間組立体300に圧縮治具410と保持治具420とが近接される。具体的には圧縮治具410の当接部412の先端が、中間組立体300の加締めパッキン29に当接する位置まで圧縮治具410および保持治具420が移動される。このとき、図7に示すように、圧縮治具410の当接部412の外周面が、中間組立体300を構成する主体金具50の加締め部53の内周面に当接する。これにより、主体金具50の軸線Oが、圧縮治具410の貫通孔411の中心軸Qに軸合わせされて、互いの位置決めがなされる。保持治具420の中心軸Rもまた主体金具50の軸線Oに軸合わせされることとなり、第1保持爪421および第2保持爪422は、中間組立体300を構成する検出素子10の後端部12において、その径方向周囲に配置される(規制部材配置工程)。
次に保持治具420の第1保持爪421および第2保持爪422により、検出素子10の後端部12の位置決め保持が行われる(規制部材配置工程中の第1規制部材配置工程)。まず、図8に示すように、一対の第1保持爪421が互いに近づく方向に駆動され、両者間に検出素子10の後端部12において厚み方向と直交する側の面が挟まれ保持される。このとき、一対の第1保持爪421のうち先に当接した第1保持爪421により検出素子10の後端部12が押され、一対の第1保持爪421間の中央に軸線Pが位置するように後端部12の位置が移動される。
そして図9に示すように、一対の第2保持爪422が互いに近づく方向に駆動され、両者間に検出素子10の後端部12において厚み方向に沿う側の面が挟まれ保持される(規制部材配置工程中の第2規制部材配置工程)。ここで、前述したように、第1保持爪421は自身の接離方向と直交する方向に揺動可能に構成されている。このため、第2保持爪422により検出素子10の後端部12が保持される際には、一対の第2保持爪422のうち先に当接した第2保持爪422に押され、第2保持爪422の中央に軸線Pが位置するように、第1保持爪421ごと、検出素子10の後端部12の位置が移動される。こうして検出素子10の軸線Pは保持治具420の中心軸Rに揃えられ、この中心軸Rと一致する圧縮治具410の貫通孔411の中心軸Qにも揃えられる。さらに、圧縮治具410の当接部412の外周面に加締め部53の内周面が当接されたことにより、主体金具50の軸線Oが中心軸Qと軸合わせされているので、検出素子10の軸線Pは主体金具50の軸線Oに揃えられることとなる。
次に、図10に示すように、昇降装置400の駆動により圧縮治具410に下方向の圧力が加えられ、当接部412の先端面により、中間組立体300の加締めパッキン29を介しスリーブ27が下方に向けて押圧される。スリーブ27は滑石リング26を下方に押圧し、これにより滑石リング26が押し潰されて粉体となり、主体金具50の貫通孔58内の隙間が埋められる。このとき、上記したように、検出素子10の後端部12が保持治具420により保持されたままであるため、滑石リング26の圧縮変形は、検出素子10の後端部12の径方向への移動が規制され、主体金具50の軸線Oと検出素子10の軸線Pとが揃えられたままの状態で行われる。このようにして、検出素子10は貫通孔58内で位置決めされ、主体金具50と一体化される(充填部材圧縮工程)。なお、予め金属カップ20内にて圧縮変形されている滑石リング22に対しても押圧力が加わるので、検出素子10の中央部13は滑石リング22によりさらに強固に保持されることとなる。
そして図11に示すように、保持治具420の第1保持爪421および第2保持爪422による検出素子10の後端部12の保持が解除される(規制解除工程)。このまま図12に示すように、昇降装置400が上向きに駆動されて、中間組立体300から圧縮治具410と保持治具420とが離間される。検出素子10は、自身の軸線Pが主体金具50の軸線Oに揃えられたままの状態で維持される。
さらに図13に示すように、中間組立体300の上方に、圧縮治具410および保持治具420に代えて加締治具450が配置され、この加締治具450が下向きに移動される。加締治具450の先端側に凹型曲面状に形成された加工面451(中央に検出素子10の後端部12が挿通される孔を有する。)に主体金具50の加締め部53が当接され、加工面451に沿って内側に曲げられる。加締め部53は内周面が加締めパッキン29に当接し、加締めパッキン29を介し、スリーブ27を下方(先端側)へ向けて押圧するように変形される。その後、加締治具450を中間組立体300より遠ざけても加締め部53の変形は維持される。この加締め部53の変形に伴う応力は検出素子10にも加わるが、検出素子10は上記のように滑石リング22により主体金具50内で強固に位置決め保持された状態であるため、主体金具50の軸線Oと検出素子10の軸線Pとの軸ずれは抑制される。こうして検出素子10は主体金具50内に確実に保持され、主体金具50に対し固定される(素子固定工程)。このようにして完成した中間組立体300に、図1に示した外筒65、セパレータ60、グロメット75等が組み付けられて、ガスセンサ1が完成する。
[実施例1]
このように、主体金具50と検出素子10との間に介在させる滑石リング26を圧縮変形して両者を一体化するにあたって、検出素子10の後端部12を保持治具420で保持しつつ行ったことによる効果を確認するため、評価試験を行った。この評価試験では、本実施の形態において説明した製造方法に従って、保持治具により検出素子の後端部の保持を行いつつ、圧縮治具により滑石リングの圧縮変形を行い組み立てた中間組立体のサンプル(保持有り)を10本作製した。また、比較例として、上記製造方法において、保持治具による検出素子の後端部の保持を行わず、圧縮治具により滑石リングの圧縮変形を行い組み立てた中間組立体のサンプル(保持無し)を10本作製した。次に、作製した中間組立体の各サンプルそれぞれを、主体金具の軸線Oに沿って検出素子の後端側から撮影し、得られた画像それぞれについて、検出素子の軸線Pの位置と、主体金具の軸線Oの位置とを特定した。なお、一例として、軸線Pの位置は、検出素子の後端面の対向する角同士を結んだ線の交点の位置とすればよい。また、軸線Oの位置は、主体金具の貫通孔の内周より導かれる中心の位置とすればよい。
そして、各画像から、各サンプルの検出素子の幅方向における軸線Oの位置と軸線Pの位置との間の距離(偏芯量)をそれぞれ測定した。同様に、各画像から、各サンプルの検出素子の厚み方向における軸線Oの位置と軸線Pの位置との間の距離(偏芯量)についても測定した。測定した結果より、検出素子の幅方向における偏芯量について、保持治具による保持有りの状態で組み立てた中間組立体のサンプルと、保持無しのサンプルとで分類し、グラフに表したものを図14に示す。また、検出素子の厚み方向における偏芯量について、同様に分類し、グラフに表したものを図15に示す。
中間組立体の組み立て時に検出素子の後端部を保持しなかったサンプルでは、検出素子の幅方向における偏芯量が、図14に示すように、約−0.3mm〜約0.2mmの範囲に散らばった。また、検出素子の厚み方向における偏芯量は、図15に示すように、約−0.4mm〜約0.4mmの範囲に散らばった。これと比べ、中間組立体の組み立て時に検出素子の後端部を保持したサンプルでは、検出素子の幅方向における偏芯量が、図14に示すように、約−0.1mm〜約0.1mmの範囲に収まった。また、検出素子の厚み方向における偏芯量は、図15に示すように、約−0.2mm〜約0.2mmの範囲に収まった。この評価試験の結果より明らかに、中間組立体の組み立ての際に検出素子の後端部を保持することで、主体金具の軸線Oと検出素子の軸線Pとの軸ずれを効果的に抑制することができることが確認できた。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。本実施の形態の保持治具420は、第1保持爪421および第2保持爪422を用い検出素子10の後端部12を厚み方向および幅方向の両側から保持する形態であるが、第1保持爪421や第2保持爪422は、必ずしも検出素子10の後端部12に当接しなくともよい。つまり、充填部材圧縮工程において、主体金具50の軸線Oと検出素子10の軸線Pとのずれが予め許容された公差範囲内となるように、検出素子10の後端部12の径方向への位置ずれを抑制(規制)できるものであればよい。
また、第1保持爪421および第2保持爪422により検出素子10の後端部12の厚み方向および幅方向へ移動を規制したが、一方の保持爪により検出素子10の後端部12を掴んで確実に保持することで径方向への移動を規制する構成であってもよい。あるいは検出素子10の後端部12に被せる形態の規制部材を用い、径方向全体への移動を規制できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、主体金具50の軸線Oと検出素子の10の軸線Pとの軸合わせを行う場合について説明したが、軸合わせに限らず、両者の相対的な位置合わせを行う構成であってもよい。
TF(Thick Film)型の素子を用いた酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサなどのガスセンサの製造方法に適用し得る。
ガスセンサ1の縦断面図である。 検出素子10の斜視図である。 素子ユニット210の斜視図である。 素子ユニット210を金具組立体250に組み付ける素子保持工程について説明するための分解斜視図である。 素子ユニット210を金具組立体250に組み付けた中間組立体300を素子台座350に載置する様子を示す縦断面図である。 保持治具420により検出素子10の後端部12を保持する前の状態を示す縦断面図である。 図6の円Aを拡大した図である。 保持治具420の軸線Rと直交する平面に第1保持爪421,第2保持爪422および検出素子10の後端部12を投影し、それぞれの位置関係を示した図である。 保持治具420の軸線Rと直交する平面に第1保持爪421,第2保持爪422および検出素子10の後端部12を投影し、それぞれの位置関係を示した図である。 中間組立体300の滑石リング26に荷重を印加する様子を示す縦断面図である。 保持治具420による検出素子10の後端部12の保持を解除した様子を示す縦断面図である。 圧縮治具410および保持治具420を中間組立体300から遠ざける様子を示す縦断面図である。 加締治具450により中間組立体300の加締め部53の加締めを行う様子を示す縦断面図である。 検出素子の幅方向における偏芯量について、保持治具による保持有りの状態で組み立てた中間組立体のサンプルと、保持無しのサンプルとで分類したグラフである。 検出素子の厚み方向における偏芯量について、保持治具による保持有りの状態で組み立てた中間組立体のサンプルと、保持無しのサンプルとで分類したグラフである。
1 ガスセンサ
10 検出素子
12 後端部
24 フランジ部
26 滑石リング
50 主体金具
53 加締め部
54 段部
58 貫通孔
421 第1保持爪
422 第2保持爪

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びる板状の検出素子と、
    前記検出素子の周囲を取り囲む形態で一体に組み付けられるフランジ部と、
    軸線方向に延び前記検出素子を挿通するための貫通孔を有し、且つ該貫通孔の内周面から径方向内向きに突出し、前記フランジ部に係合する段部を有する主体金具と
    を備えるガスセンサの製造方法であって、
    前記主体金具の前記貫通孔内に前記検出素子を挿入すると共に、前記フランジ部を前記段部に支持させて、前記検出素子を前記主体金具内に保持する素子保持工程と、
    前記素子保持工程後に、前記検出素子の後端部の径方向への移動を規制する規制部材を、前記検出素子の後端部に当接または離間させて配置する規制部材配置工程と、
    前記規制部材配置工程後に、前記フランジ部より後端側における前記主体金具の内周面と前記検出素子の外周面との間に装填された充填部材を軸線方向先端側へ向け押圧し、該充填部材を圧縮する充填部材圧縮工程と、
    前記充填部材圧縮工程後に、前記主体金具の後端部を外方から押圧して径方向内向きに折り曲げて、少なくとも前記フランジ部と前記充填部材とを該後端部と前記段部との間に挟持させ、前記検出素子を前記主体金具内に固定する素子固定工程と
    からなることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  2. 前記充填部材は、粉体を環状に押し固めた固形形状をなし、
    前記充填部材圧縮工程前に、固形形状のまま、前記検出素子の周囲に被せられて前記主体金具の内周に装填され、
    前記充填部材圧縮工程では、押し潰されて粉体となり、前記主体金具の内周面と前記検出素子の外周面との間の隙間を埋めると共に、押し固められることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの製造方法。
  3. 前記充填部材圧縮工程後で前記素子固定工程前に、前記検出素子の後端部の径方向への移動の規制を解除する規制解除工程を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のガスセンサの製造方法。
  4. 前記規制部材は、
    前記検出素子の板厚方向において、該検出素子の後端部の移動を規制する第1規制部材と、
    前記板厚方向と直交する方向において、前記検出素子の後端部の移動を規制する第2規制部材とから構成され、
    前記規制部材配置工程は、
    前記検出素子の後端部の前記板厚方向の両側に前記第1規制部材を当接または離間させて配置する第1規制部材配置工程と、
    前記第1規制部材配置工程後に、前記検出素子の後端部の前記板厚方向と直交する方向の両側に前記第2規制部材を当接または離間させて配置する第2規制部材配置工程と
    からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のガスセンサの製造方法。
  5. 前記規制部材は、前記検出素子の後端部を挟んで保持することにより、該検出素子の径方向への移動を規制することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガスセンサの製造方法。
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