JP4864614B2 - 電気配線端末構造 - Google Patents

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本発明は、電気配線の端末に接続されるターミナルと、このターミナルを覆うターミナルカバーとを含んで構成される電気配線端末構造に関し、特に、ターミナルが自動車等のスタータターミナル、ターミナルカバーがスタータターミナルカバーの場合に好適となる電気配線端末構造に関する。
従来の電気配線端末構造としては、例えば下記特許文献1に開示された技術が知られている。図13において、電気配線(電線)1の端末には、側面視がL字状となるターミナル2が接続されている。一方、電気機器(例えば車両のスタータ)3の接続端子4には、ターミナル2がナット5により螺着されるようになっている。ターミナル2は、ターミナルカバー6によってこの全体が覆われ保護されるようになっている。
ターミナル2は、電気接触部7と電線接続部8と曲げ部9とを有している。電気接触部7は電気機器3側に、電線接続部8は電気配線1側にそれぞれ配置形成されている。また、曲げ部9は、電気接触部7と電線接続部8との間に配置形成されている。電気接触部7には、貫通孔10と当接片11とが形成されている。電線接続部8には、かしめ片12及び13が形成されている。
図13及び図14において、ターミナルカバー6は、カバー本体14と第一カバー15と第二カバー16とを有している。カバー本体14は、電気接触側本体17及び電線接続側本体18を有している。カバー本体14は、電気接触側本体17及び電線接続側本体18をターミナル2の形状に合わせてL字状に連続配置することにより形成されている。
電気接触側本体17及び電線接続側本体18の連成部分には、ターミナル挟持部19が形成されている。ターミナル挟持部19は、側面視が略L字状となる形状に形成されている。ターミナル挟持部19は、ターミナル2の曲げ部9の裏面に対して線又は面接触するように形成されている。電線接続側本体18には、ターミナル2の電線接続部8を受けてこれを配置する受け部20と、コルゲートチューブ21に対する引っ掛け部22とが形成されている。
第一カバー15は、電気接触側本体17の上面を覆いターミナル2の電気接触部7に対向する部分として形成されている。また、第二カバー16は、電線接続側本体18の上面を覆いターミナル2の電線接続部8に対向する部分として形成されている。このような第二カバー16において、図中の引用符号23、24はターミナル2の電線接続部8に対する受け部を示している。第二カバー16には、ターミナル挟持部25が側面視略L字状となる形状に形成されている。
上記構成において、ターミナル2にターミナルカバー6を取り付け、ターミナル挟持部19及び25によりターミナル2を挟み込むと、この挟み込みによってターミナル2が押さえ付けられるような構造になっている。ターミナル挟持部19及び25は、ターミナル2の曲げ部9をこの表裏方向から挟持する構造になっている。従って、ターミナルカバー6は、ターミナル2に対してガタ付きなく取り付けられるようになっている。
ターミナルカバー6をターミナル2に対してガタ付きなく取り付ける、ということは、近年、益々高密度化してきたエンジンルーム内のことを考えると、有用な技術であると言える。
特開2004−253223号公報
特許文献1に開示された技術にあっては、電気配線1の端末のターミナル2が電気接触部7を介して電気機器3に接続されるようになっている。また、電気接触部7を介してターミナル2の固定も同時になされるようになっている。一方、ターミナルカバー6は、ターミナル挟持部19及び25により挟み込む格好でターミナル2に取り付けられるようになっている。ターミナルカバー6は、ターミナル2にのみ取り付けられている。従って、このような端末構造にあっては、電気配線1に外力が例えば図13中の矢印方向に加わると、外力が電気的接続要部となる電気接触部7に直接作用してしまうことになる。すなわち、従来技術にあっては、外力により接続の不具合が発生する可能性を有しており、これが問題点となっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、良好な接続状態を維持することが可能な電気配線端末構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電気配線端末構造は、電気接触部及び電線接続部を有し該電線接続部を介して電気配線の端末に接続されるターミナルと、該ターミナルに対してこの全体を覆うように取り付くターミナルカバーと、を含んで構成され、一方の側にスタッドボルト状の接続端子を備える電気機器に固定する電気配線端末構造において、
前記ターミナルカバーの外側面にカバー側固定部を設け、
前記電気機器の接続端子の他方の側の側面に固定部を設け、
前記電気機器の接続端子に前記ターミナルの電気接触部を固定して第一固定点とし、
前記ターミナルカバーのカバー側固定部を前記電気機器の側面の固定部に固定して第二固定点とし、
前記電気配線に外力が加わっても、前記ターミナルの電気接触部にまで作用が及ばないようにしたことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、ターミナルが電気接触部を介して電気機器の接続端子に接続・固定される。そして、このようなターミナルに対しターミナルカバーがターミナルを完全に覆う状態になると、ターミナルは外部からの例えば水分や埃等の付着が阻止される。本発明におけるターミナルカバーは、ターミナルを単に覆うのではなく、カバー側固定部を有しており、このカバー側固定部を介して電気機器若しくはこの近傍の固定部に固定される。従って、仮に電気配線に外力が加わったとしても、この外力はターミナルカバーに作用する。外力がターミナルカバーに作用しても、ターミナルカバーはカバー側固定部により固定状態にあることから、ターミナルの電気接触部にまで作用が及ばないことになる。本発明によれば、電気的接続要部となる電気接触部に外力が直接作用してしまうことのない構造になっている。
請求項2記載の本発明の電気配線端末構造は、電気接触部及び電線接続部を有し該電線接続部を介して電気配線の端末に接続されるターミナルと、該ターミナルに対してこの全体を覆うように取り付くターミナルカバーと、を含んで構成される電気配線端末構造において、
前記ターミナルカバーを取り付けた前記ターミナル前記電気接触部を介して接続・固定される電気機器の一方の側には、スタッドボルト状の接続端子設けられ、前記電気機器の接続端子の他方の側の側面には、固定部設けられて構成してなり、
前記ターミナルは、導電性を有する平板により形成され前記電気機器の接続端子側となるように配置形成される電気接触部と、前記電気配線側となるように配置形成される電線接続部と、前記電気接触部と前記電線接続部との間に配置され略90°に折り曲げられた部分の曲げ部とを有して側面視L字状に形成してなり、
前記ターミナルカバーは、電気接触側本体及び電線接続側本体をターミナルの形状に合わせてL字状に連続配置してなるカバー本体と、前記電気接触側本体の上面を覆い前記ターミナルの電気接触部に対向する部分として形成される第一カバーと、前記電線接続側本体の開口部を覆い前記ターミナルの電線接続部に対向する部分として形成されカバー側固定部を備える第二カバーとによって前記ターミナル全体を覆うことができるように形成してなり、
前記電気機器の接続端子に前記ターミナルの電気接触部を固定して第一固定点とし、
前記ターミナルカバーのカバー側固定部を前記電気機器の側面の固定部に固定して第二固定点となし、
前記電気配線に外力が加わっても、前記ターミナルの電気接触部にまで作用が及ばないようにしたことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線接続部に近いところにカバー側固定部が形成される。これにより、電気配線に比較的大きな外力が加わったとしても、カバー側固定部のみで対処することが可能になる。すなわち、電気配線に比較的大きな外力が加わったとしても電気接触部にまで作用することが避けられる。
請求項3記載の本発明の電気配線端末構造は、請求項1又は請求項2に記載の電気配線端末構造において、前記ターミナルは、前記電気接触部と前記電線接続部との間に連結中間部を有し、前記ターミナルカバーは、前記連結中間部を保持しつつ該ターミナルカバーをスライドさせることによって前記第一固定点及び前記第二固定点間の距離を可変可能にするスライド保持構造を有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、ターミナルの長さが長く、また、これに伴ってターミナルカバーの長さも長くなるような場合に特に有用となる。すなわち、ターミナルとターミナルカバーの長さが長くなると寸法のズレが生じ易くなるが、この寸法のズレはスライド保持構造によって吸収される。従って、ターミナルの接続固定ができ、ターミナルカバーの固定はできない、と言うような不具合は確実に避けられる。本発明の適用としては、例えば狭いスペースでターミナルの全長を長くしなければならない場合が挙げられる。
請求項1に記載された本発明によれば、良好な接続状態を維持することができるという効果を奏する。また、請求項2に記載された本発明によれば、比較的大きな外力に対処することができるという効果を奏する。また、請求項3に記載された本発明によれば、ターミナルとターミナルカバーの寸法のズレを吸収することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の電気配線端末構造の一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は図1の電気配線端末構造の分解斜視図である。尚、ここでは車両のスタータを一例に挙げて説明をするものとする。
図1及び図2において、電気配線(電線)31の端末には、側面視がL字状となるターミナル(スタータターミナル)32が接続されている。このターミナル32は、ターミナルカバー(スタータターミナルカバー)33に覆われて保護されている。ターミナル32は、ターミナルカバー33に保護された状態で電気機器(スタータ)34の接続端子35に接続されている。
本発明の電気配線端末構造においては、ターミナル32が電気機器34に接続・固定されるとともに、ターミナルカバー33がターミナル32を保護した状態で電気機器34の固定部36に取り付け固定されるようになっている。すなわち、二つの固定点によって接続状態が維持されるようになっている。
ターミナル32は、導電性を有する平板をプレス加工することにより形成されている。ターミナル32は、電気接触部37と電線接続部38と曲げ部39とを有して側面視L字状に形成されている。電気接触部37は、電気機器34の接続端子35側となるように配置形成されている。また、電線接続部38は、電気配線31側となるように配置形成されている。曲げ部39は、電気接触部37と電線接続部38との間に配置される、略90°に折り曲げられた部分として形成されている。
電気接触部37には、スタッドボルト状の接続端子35が挿通される貫通孔40が形成されている。また、電気接触部37には、一対の当接片41、41が形成されている(当接片41、41の形成は任意であるものとする)。貫通孔40と曲げ部39との間には、平坦な部分が形成されている。
電線接続部38には、一対のかしめ片42、42及び43、43が形成されている。電気配線31の端末は、一対のかしめ片42、42及び43、43の加締めにより電気的な接続と固定とが同時になされるようになっている。ここでのターミナル32は、電気配線31の端末の接続部分近傍に曲げ部39が配置形成されるような構造になっている。
電気機器34は、ここでは車両のスタータであって、図中の矢印方向を上下と定義すると、この上面44にスタッドボルト状の接続端子35が設けられている。接続端子35は、台座45を介して上面44に設けられている。台座45には、ターミナル32の当接片41、41が当接してターミナル32の回り止め及び位置決めがなされるようになっている。電気機器34の側面46には、固定部36が設けられている(電気機器34近傍の剛体に固定部36と同様の部分を設けても良いものとする)。固定部36には、スタッドボルト状の部分が含まれている。このスタッドボルト状の部分には、特に図示しないがナットが螺合するようになっている。接続端子35と固定部36の配置は、所定の間隔があくような配置になっている。
ターミナルカバー33は、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いてこれを射出成形することにより形成されている。ターミナルカバー33は、カバー本体47と第一カバー48と第二カバー49とを有している。ターミナルカバー33は、カバー本体47と第一カバー48と第二カバー49とによってターミナル32全体を覆うことができるように形成されている(ターミナル32の全体を覆い、周囲の物体がターミナル32や接続端子35に接触してリークしたり、水分や埃がターミナル32及び接続端子35等に付着したりしないように保護する)。
カバー本体47は、電気接触側本体50及び電線接続側本体51を有している。カバー本体47は、電気接触側本体50及び電線接続側本体51をターミナル32の形状に合わせてL字状に連続配置することにより形成されている。
電気接触側本体50は、ターミナル32の電気接触部37側を配置するための部分として形成されている。電気接触側本体50は、枠状となる形状に形成されている。すなわち、電気接触側本体50は、この上下面が開口するように形成されている。電気接触側本体50の上面は、ナット(図示省略。図13のナット5と同じであるものとする)の締め付けを行うために開口成形されている。電気接触側本体50の下面は、電気機器34の接続端子35を挿通するために開口成形されている。電気接触側本体50には、第一カバー48に対する係止突起52が形成されている。電気接触側本体50は、電線接続側本体51に対して直交するように連成されている。
電線接続側本体51は、ターミナル32の電線接続部38側を配置するための部分として形成されている。電線接続側本体51は、左右に側壁を有するとともに、底壁を有している。また、電線接続側本体51は、ターミナル32の取り付けを行うための開口部を有するとともに、コルゲートチューブ53を用いて電気配線31を引き出すための開口部を有している。一方の側壁には、第二カバー49に対する係止突起54が複数形成されている。また、他方の側壁には、複数のヒンジを介して第二カバー49が連成されている。底壁には、ターミナル32の電線接続部38を受けてこれを配置する受け部と、コルゲートチューブ53に対する引っ掛け部とが形成されている。
電線接続側本体51の一方の側壁には、電気機器34の固定部36に取り付け固定されるカバー側固定部55が形成されている。カバー側固定部55は、電気接触側本体50から一番離れた位置に配置形成されている(一例であるものとする)。カバー側固定部55は、ターミナル32の電線接続部38の位置や、コルゲートチューブ53の位置に合わせて配置形成されている。カバー側固定部55には、電気機器34の固定部36に設けられるスタッドボルト状の部分を挿通するための貫通孔が含まれている。
ターミナル32の電気接触部37を第一固定点と定義すると、カバー側固定部55は第二固定点として機能する部分となっている。尚、特に限定するものではないので、カバー側固定部55を第二カバー49に形成しても良いものとする。カバー側固定部55の形成位置は任意であり、ターミナル32の電気接触部37に対して外力が直接作用しなければ良いものとする(電線接続部38の位置やコルゲートチューブ53の位置に合わせることが好ましい)。
第一カバー48は、電気接触側本体50の上面を覆いターミナル32の電気接触部37に対向する部分として形成されている。このような第一カバー48の周縁部分には、電気接触側本体50の係止突起52に係止されるコ字状の係止部56が形成されている。一方、第二カバー49は、電線接続側本体51の開口部を覆いターミナル32の電線接続部38に対向する部分として形成されている。このような第二カバー49の周縁部分には、電線接続側本体51の複数の係止突起54にそれぞれ係止されるコ字状の係止部57が形成されている。第二カバー49の内部には、ターミナル32の電線接続部38を受けてこれを配置する受け部と、コルゲートチューブ53に対する引っ掛け部とが形成されている。
第一カバー48及び第二カバー49は、ヒンジによって開閉するようになっている。第一カバー48及び第二カバー49は、背景技術の欄の特許文献1のものと基本的に同じ機能を有している。尚、ここでのターミナルカバー33には、特許文献1のターミナル挟持部(図14の引用符号19及び25参照)が設けられているものとする(一例であるものとする。後述の形態ではターミナル挟持部が存在しない)。
上記構成において、ターミナル32が電気接触部37を介して電気機器34の接続端子35に接続・固定され、また、ターミナルカバー33がカバー側固定部55を介して電気機器34の固定部36に固定され、さらに、ターミナル32に対してターミナルカバー33がこのターミナル32を完全に覆った状態になると、ターミナル32は外部からの例えば水分や埃等の付着が阻止される。また、この状態において、仮に電気配線31に外力が加わったとしても、この外力は固定状態にあるターミナルカバー32に作用することから、電気的接続要部となる電気接触部37に外力が直接作用することはない。従って、本発明によれば、接続状態を良好に維持することができる。
次に、図3ないし図12を参照しながら本発明の電気配線端末構造の他の一実施の形態を説明する。図3は他の一実施の形態を示す斜視図、図4は図3の分解斜視図である。また、図5〜図8はターミナルカバーで保護された状態の図、図9は図7のA−A線断面図、図10〜図12はスライド保持構造の説明図である。
図3及び図4において、電気配線(電線)31の端末には、側面視がL字状となるターミナル(スタータターミナル)61が接続されている。このターミナル61は、ターミナルカバー(スタータターミナルカバー)62に覆われて保護されている。ターミナル61は、ターミナルカバー62に保護された状態で電気機器(スタータ)34の接続端子35に接続されている。
本発明の電気配線端末構造においては、前述の形態と同様、ターミナル61が電気機器34に接続・固定されるとともに、ターミナルカバー62がターミナル62を保護した状態で電気機器34の固定部36に取り付け固定されるようになっている。すなわち、二つの固定点によって接続状態が維持されるようになっている。
前述の形態との相違点としては、ターミナル61及びターミナルカバー62の長さ(全長)が長くなった点と、スライド保持構造を有する点とが相違している。また、特許文献1のターミナル挟持部が存在しない点も相違している。以下、これら相違点を含めて説明する。
ターミナル61は、導電性を有する平板をプレス加工することにより形成されている。ターミナル61は、電気接触部63と電線接続部64と連結中間部65とを有して側面視L字状に形成されている。連結中間部65は、曲げ部66と本体部67とを有している。ターミナル61は、連結中間部65を有して長さの長いものに形成されている。電気接触部63は、電気機器34の接続端子35側となるように配置形成されている。また、電線接続部64は、電気配線31側となるように配置形成されている。曲げ部66は、略90°に折り曲げられた部分であって、電気接触部63に連成されている。本体部67は、電線接続部64に連成されている。
電気接触部63には、スタッドボルト状の接続端子35が挿通される貫通孔68が形成されている。また、電気接触部64には、当接片69が形成されている。電気接触部63及び連結中間部65には、高さの低い側壁70、70が形成されている。電気接触部63及び連結中間部65は、側壁70、70によって断面視コ字状で浅底となる形状に形成されている。側壁70、70は、強度を確保する部分として形成されている。また、側壁70、70は、本形態において、スライド保持構造に必要な部分として形成されている。側壁70、70の形成によって底となる部分は、平坦な面を有するようになっている。
電線接続部64には、一対のかしめ片71、71及び72、72が形成されている。電気配線31の端末は、一対のかしめ片71、71及び72、72の加締めにより電気的な接続と固定とが同時になされるようになっている。
ターミナルカバー62は、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いてこれを射出成形することにより形成されている。ターミナルカバー62は、カバー本体73と第一カバー74と第二カバー75とを有している。ターミナルカバー62は、カバー本体73と第一カバー74と第二カバー75とによってターミナル61全体を覆うことができるように形成されている(ターミナル61の全体を覆い、周囲の物体がターミナル61や接続端子35に接触してリークしたり、水分や埃がターミナル61及び接続端子35等に付着したりしないように保護する)。
カバー本体73は、電気接触側本体76、連結中間側本体77、及び電線接続側本体78を有している。カバー本体73は、電気接触側本体76、連結中間側本体77、及び電線接続側本体78をターミナル61の形状に合わせてL字状に連続配置することにより形成されている。
電気接触側本体76は、ターミナル61の電気接触部63側を配置するための部分として形成されている。電気接触側本体76は、枠状となる形状に形成されている。すなわち、電気接触側本体76は、この上下面が開口するように形成されている。電気接触側本体76の上面は、ナット(図示省略。図13のナット5と同じであるものとする)の締め付けを行うために開口成形されている。電気接触側本体76の下面は、電気機器34の接続端子35を挿通するために開口成形されている。電気接触側本体76には、第一カバー74に対する係止突起79が形成されている。電気接触側本体76は、連結中間側本体77に対して直交するように連成されている。
連結中間側本体77は、ターミナル61の連結中間部65の曲げ部66と本体部67とに対応して、この連結中間部65を配置するための部分として形成されている。連結中間側本体77は、左右に側壁を有するとともに、底壁を有している。また、連結中間側本体77は、ターミナル61の取り付けを行うための開口部を有している。連結中間側本体77は、断面視コ字状で浅底となる形状に形成されている。一方の側壁には、第二カバー75に対する係止突起80が複数形成されている。また、他方の側壁には、複数のヒンジを介して第二カバー75が連成されている。底壁には、ターミナル61の連結中間部65を受けてこれを配置する微小な高さの受け部(符号省略)が形成されている。
連結中間側本体77の一方の側壁には、電気機器34の固定部36に取り付け固定されるカバー側固定部81が形成されている。カバー側固定部81は、電線接続側本体78の近傍に形成されている。カバー側固定部81には、電気機器34の固定部36に設けられるスタッドボルト状の部分を挿通するための貫通孔が含まれている。ターミナル61の電気接触部63を第一固定点と定義すると、カバー側固定部81は第二固定点として機能する部分となっている。
電線接続側本体78は、ターミナル61の電線接続部64側を配置するための部分として形成されている。電線接続側本体78は、左右に側壁を有するとともに、底壁を有している。また、電線接続側本体78は、ターミナル61の取り付けを行うための開口部を有するとともに、コルゲートチューブ53を用いて電気配線31を引き出すための開口部を有している。一方の側壁には、第二カバー75に対する係止突起80が複数形成されている。また、他方の側壁には、複数のヒンジを介して第二カバー75が連成されている。底壁には、コルゲートチューブ53に対する引っ掛け部が形成されている。
第一カバー74は、電気接触側本体76の上面を覆いターミナル61の電気接触部63に対向する部分として形成されている。このような第一カバー74の周縁部分には、電気接触側本体76の係止突起79に係止されるコ字状の係止部82が形成されている。一方、第二カバー75は、連結中間側本体77及び電線接続側本体78の各開口部を覆いターミナル61の連結中間部65及び電線接続部64に対向する部分として形成されている。このような第二カバー75の周縁部分には、連結中間側本体77及び電線接続側本体78の複数の係止突起80にそれぞれ係止されるコ字状の係止部83が形成されている。
第二カバー75は、この内部でターミナル61の連結中間部65に対応する部分に複数の受け部84を有している。この受け部84は、略リブ状の形状であって、ターミナル61の連結中間部65の側壁間に差し込まれるように形成されている。受け部84は、連結中間部65の側壁間を横切るように形成されている。受け部84は、この先端と連結中間側本体77の微小な高さの受け部とでターミナル61の連結中間部65を挟み込むように形成されている。また、受け部84は、この側部と連結中間側本体77の側壁とでターミナル61の連結中間部65を挟み込むように形成されている。
尚、ここでの挟み込みとは、ターミナル61の連結中間部65をスライド可能な状態に保持できる程度を言うものとする。受け部84を含むここでの説明の部分は、本発明に係るスライド保持構造を構成するものとする(受け部84を主とする上記のスライド保持構造、若しくは、連結中間側本体77の両側壁でターミナル61の連結中間部65を挟み込み受け部84で支持するスライド保持構造等が挙げられる。スライド保持構造は、ターミナル61の連結中間部65を保持しつつターミナル61の電気接触部63(第一固定点)及びカバー側固定部81(第二固定点)間の距離を可変可能にする構造である)。
第二カバー75は、この内部でターミナル61の電線接続部64に対応する部分にコルゲートチューブ53に対する引っ掛け部を有している。第一カバー74及び第二カバー75は、ヒンジによって開閉するようになっている。第一カバー74は、背景技術の欄の特許文献1のものと基本的に同じ機能を有している。受け部84を含むスライド保持構造を有するものの、第二カバー75も背景技術の欄の特許文献1のものと基本的に同じ機能を有している。
上記構成において、ターミナル61が電気接触部63を介して電気機器34の接続端子35に接続・固定され、また、ターミナルカバー62がカバー側固定部81を介して電気機器34の固定部36に固定され、さらに、ターミナル61に対してターミナルカバー62がこのターミナル61を完全に覆った状態になると、ターミナル61は外部からの例えば水分や埃等の付着が阻止される。また、この状態において、仮に電気配線31に外力が加わったとしても、この外力は固定状態にあるターミナルカバー62に作用することから、電気的接続要部となる電気接触部63に外力が直接作用することはない。従って、本発明によれば、接続状態を良好に維持することができる。
ターミナル61にターミナルカバー62が取り付くと、第二カバー75の複数の受け部84などによってターミナル61の連結中間部65が保持される。これによってターミナルカバー62は、ターミナル61に対してガタ付きなく取り付けられる。
尚、ターミナル61とターミナルカバー62はこの全長が長いことから、ターミナル61の電気接触部63とターミナルカバー62のカバー側固定部81との間隔が電気機器34の接続端子35と固定部36との間隔に合わない場合が考えられる。この場合、本発明では次のように対処されることになる。
図10はターミナル61とターミナルカバー62の位置が基準の位置となる状態を示している。この基準位置の状態は、ターミナルカバー62のカバー本体73に形成される下部ストッパ85と第二カバー75に形成される上部ストッパ86との間の中央位置に、ターミナル61の電気接触部63(及び曲げ部66)が存在するようにターミナルカバー62を取り付けた状態に一致するものとする。
このような状態において、ターミナル61の電気接触部63とターミナルカバー62のカバー側固定部81との間隔が電気機器34の接続端子35と固定部36との間隔に合わない場合、図11に示す如く上部ストッパ86が曲げ部66に当接するようにターミナルカバー62を下方へスライドさせると、このスライド量に応じて電気接触部63とカバー側固定部81との間隔が広がる。逆に、図12に示す如く下部ストッパ85が曲げ部66に当接するようにターミナルカバー62を上方へスライドさせると、このスライド量に応じて電気接触部63とカバー側固定部81との間隔が狭まる。
従って、ターミナル61の接続固定ができ、ターミナルカバー62の固定はできない、と言うような不具合は確実に避けることができる。スライドに関しては、受け部84を含むスライド保持構造によってガタ付きなく行うことができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の電気配線端末構造の一実施の形態を示す斜視図である。 図1の電気配線端末構造の分解斜視図である。 本発明の電気配線端末構造の他の一実施の形態を示す斜視図である。 図3の電気配線端末構造の分解斜視図である。 ターミナルカバーで保護された状態の斜視図である。 ターミナルカバーで保護された状態の正面図である。 ターミナルカバーで保護された状態の側面図である。 ターミナルカバーで保護された状態の平面図である。 図7のA−A線断面図である。 (a)、(b)はスライド保持構造の説明図であり、基準位置の状態を示す断面図である。 (a)、(b)はスライド保持構造の説明図であり、基準位置に対して図面上方へ移動した状態を示す断面図である。 (a)、(b)はスライド保持構造の説明図であり、基準位置に対して図面下方へ移動した状態を示す断面図である。 従来例の電気配線端末構造を示す分解斜視図である。 図13のターミナルカバーの断面図である。
符号の説明
31 電気配線
32 ターミナル
33 ターミナルカバー
34 電気機器
35 接続端子
36 固定部
37 電気接触部
38 電線接続部
39 曲げ部
47 カバー本体
48 第一カバー
49 第二カバー
50 電気接触側本体
51 電線接続側本体
53 コルゲートチューブ
55 カバー側固定部
61 ターミナル
62 ターミナルカバー
63 電気接触部
64 電線接続部
65 連結中間部
66 曲げ部
67 本体部
70 側壁
73 カバー本体
74 第一カバー
75 第二カバー
76 電気接触側本体
77 連結中間側本体
78 電線接続側本体
81 カバー側固定部
84 受け部
85 下部ストッパ
86 上部ストッパ

Claims (3)

  1. 電気接触部及び電線接続部を有し該電線接続部を介して電気配線の端末に接続されるターミナルと、該ターミナルに対してこの全体を覆うように取り付くターミナルカバーと、を含んで構成され、一方の側にスタッドボルト状の接続端子を備える電気機器に固定する電気配線端末構造において、
    前記ターミナルカバーの外側面にカバー側固定部を設け、
    前記電気機器の接続端子の他方の側の側面に固定部を設け、
    前記電気機器の接続端子に前記ターミナルの電気接触部を固定して第一固定点とし、
    前記ターミナルカバーのカバー側固定部を前記電気機器の側面の固定部に固定して第二固定点とし、
    前記電気配線に外力が加わっても、前記ターミナルの電気接触部にまで作用が及ばないようにした
    ことを特徴とする電気配線端末構造。
  2. 電気接触部及び電線接続部を有し該電線接続部を介して電気配線の端末に接続されるターミナルと、該ターミナルに対してこの全体を覆うように取り付くターミナルカバーと、を含んで構成される電気配線端末構造において、
    前記ターミナルカバーを取り付けた前記ターミナル前記電気接触部を介して接続・固定される電気機器の一方の側には、スタッドボルト状の接続端子設けられ、前記電気機器の接続端子の他方の側の側面には、固定部設けられて構成してなり、
    前記ターミナルは、導電性を有する平板により形成され前記電気機器の接続端子側となるように配置形成される電気接触部と、前記電気配線側となるように配置形成される電線接続部と、前記電気接触部と前記電線接続部との間に配置され略90°に折り曲げられた部分の曲げ部とを有して側面視L字状に形成してなり、
    前記ターミナルカバーは、電気接触側本体及び電線接続側本体をターミナルの形状に合わせてL字状に連続配置してなるカバー本体と、前記電気接触側本体の上面を覆い前記ターミナルの電気接触部に対向する部分として形成される第一カバーと、前記電線接続側本体の開口部を覆い前記ターミナルの電線接続部に対向する部分として形成されカバー側固定部を備える第二カバーとによって前記ターミナル全体を覆うことができるように形成してなり、
    前記電気機器の接続端子に前記ターミナルの電気接触部を固定して第一固定点とし、
    前記ターミナルカバーのカバー側固定部を前記電気機器の側面の固定部に固定して第二固定点となし、
    前記電気配線に外力が加わっても、前記ターミナルの電気接触部にまで作用が及ばないようにした
    ことを特徴とする電気配線端末構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気配線端末構造において、
    前記ターミナルは、前記電気接触部と前記電線接続部との間に連結中間部を有し、前記ターミナルカバーは、前記連結中間部を保持しつつ該ターミナルカバーをスライドさせることによって前記第一固定点及び前記第二固定点間の距離を可変可能にするスライド保持構造を有する
    ことを特徴とする電気配線端末構造。
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