JP4863670B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明による遊技機は、第1始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第1可変表示手段と、第2始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第2可変表示手段と、を備え、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第1特定表示結果となったとき、または、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第2特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう)すること等により表示状態を変化可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となるように構成されたものがある。
特定遊技状態とは、所定の遊技価値が付与され、遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、特定遊技状態は、例えば特別可変入賞球装置(「大入賞口」ともいう)の状態を遊技媒体が入賞し易い遊技者にとって有利な状態(大当り遊技状態)、遊技者にとって有利な状態になるための権利が発生した状態、景品遊技媒体払い出しの条件が成立し易くなる状態、等の所定の遊技価値が付与された状態である。
このような遊技機では、識別情報としての図柄を表示する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せ(特定表示結果)になることを、通常、「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、特別可変入賞球装置が所定回数開放して遊技媒体が入賞し易い大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の特別可変入賞球装置への入賞があると特別可変入賞球装置は閉成する。そして、特別可変入賞球装置の開放回数は、所定回数(例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると特別可変入賞球装置は閉成する。また、特別可変入賞球装置が閉成した時点で所定の条件(例えば、特別可変入賞球装置内に設けられている特定領域(「Vゾーン」ともいう)への入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了するものもある。
また、可変表示装置において、最終停止図柄(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、可変表示装置に可変表示される図柄の表示結果が特定表示結果でない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
また、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果のうちの特別な特定表示結果(特別表示結果)となる等の特別の条件が成立すると、以後、大当りが発生する確率が高くなる高確率状態(「確変状態」ともいう)に移行するように構成された遊技機がある。また、遊技者が操作可能な操作手段を設け、遊技者の操作にもとづいて所定の演出表示を実行するように構成された遊技機がある。
このような遊技機において、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器が2つ設けられ、いずれかの特別図柄表示器にて特定表示結果が導出表示されたときに、大当り遊技状態に移行するものがある(例えば特許文献1−2)。また、操作手段の操作に応じて所定の演出を実行して特別表示結果を導出させるか否かを報知するものがある(例えば特許文献3)。
特開2001−62080号公報 特開2001−62081号公報 特開2003−310948号公報
特許文献1−3に記載された遊技機を組み合わせた場合には、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器が2つ設けられ、それぞれにて操作手段の操作に応じた演出を実行する遊技機となるが、2つの特別図柄表示器にて同時期に操作手段の操作に応じた演出が実行された場合に関しては明示されていなかった。本発明は、識別情報を可変表示する表示器を複数設けた遊技機において、操作手段の操作に応じた演出を実行させることを課題とする。
上記課題を達成するために、請求項の発明においては、第1始動条件が成立(例えば、始動入賞口14に遊技球が入賞)したことに基づいて複数種類の識別情報(例えば、可変表示装置9aに表示される飾り図柄)を可変表示する第1可変表示手段(例えば、可変表示装置9a)と、第2始動条件が成立(例えば、始動入賞口13に遊技球が入賞)したことに基づいて複数種類の識別情報(例えば、可変表示装置9bに表示される飾り図柄)を可変表示する第2可変表示手段(例えば、可変表示装置9b)と、を備え、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第1特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったとき、または、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第2特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に制御する遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第1特定表示結果とするか否かと、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第2特定表示結果とするか否かと、を当該識別情報の可変表示の表示結果が導出表示される以前に判定する事前判定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ60の機能であって第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理のステップS67〜ステップS69を実行する部分および第2特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理のステップS67〜ステップS69に相当する処理を実行する部分)と、所定の操作(例えば、押下)に応じて操作信号を出力する操作手段(例えば、操作ボタン122;図31参照)と、前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出(例えば、予告演出;図33参照)を実行するか否か判定する第1演出判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、図32の予告演出判定処理を実行する部分)と、前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出(例えば、予告演出;図33参照)を実行するか否か判定する第2演出判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の図32の予告演出判定処理に相当する処理を実行する部分)と、前記第1演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第1演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第1飾り図柄変動開始処理のステップS832で第1変動パターンおよび予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータにもとづいて可変表示装置9aを表示制御することにより予告演出を実行する部分)と、前記第2演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第2演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第2演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動開始処理のステップS832に対応する処理で第1変動パターンおよび予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータにもとづいて可変表示装置9bを表示制御することにより予告演出を実行する部分)と、前記第1演出判定手段および前記第2演出判定手段の少なくとも一方で前記所定の演出を実行するか否かを判定するときに、他方にて前記所定の演出を実行する旨の判定がなされているか否かを判定する同時発生判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、図32の予告演出判定処理のステップS820hにて第2予告演出実行フラグがセットされているか否か判定する部分、および第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の図32の予告演出判定処理のステップS820hに相当する処理にて第1予告演出実行フラグがセットされているか否か判定する部分)と、を備え、前記第1演出判定手段および前記第2演出判定手段は、前記同時発生判定手段により前記他方にて前記所定の演出を実行する旨の判定がなされているときに自己の前記所定の演出を実行しない旨の判定を行う(例えば、図32の予告演出判定処理のステップS820hにて第2予告演出実行フラグがセットされていれば、予告演出を実行するか否かの判定を行うことなく処理を終了する、および、第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の図32の予告演出判定処理のステップS820hに相当する処理にて第1予告演出実行フラグがセットされていれば予告演出を実行するか否かの判定を行うことなく処理を終了する)ことを特徴とする。
また、請求項の発明においては、第1始動条件が成立(例えば、始動入賞口14に遊技球が入賞)したことに基づいて複数種類の識別情報(例えば、可変表示装置9aに表示される飾り図柄)を可変表示する第1可変表示手段(例えば、可変表示装置9a)と、第2始動条件が成立(例えば、始動入賞口13に遊技球が入賞)したことに基づいて複数種類の識別情報(例えば、可変表示装置9bに表示される飾り図柄)を可変表示する第2可変表示手段(例えば、可変表示装置9b)と、を備え、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第1特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったとき、または、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第2特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に制御する遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第1特定表示結果とするか否かと、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第2特定表示結果とするか否かと、を当該識別情報の可変表示の表示結果が導出表示される以前に判定する事前判定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ60の機能であって第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理のステップS67〜ステップS69を実行する部分および第2特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理のステップS67〜ステップS69に相当する処理を実行する部分)と、所定の操作(例えば、押下)に応じて操作信号を出力する操作手段(例えば、操作ボタン122;図31参照)と、前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出(例えば、予告演出;図37参照)を実行するか否か判定する第1演出判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、予告演出判定処理を実行する部分)と、前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出(例えば、予告演出;図37参照)を実行するか否か判定する第2演出判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の予告演出判定処理に相当する処理を実行する部分)と、前記第1演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第1演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第1飾り図柄変動開始処理のステップS832で第1変動パターンおよび予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータにもとづいて可変表示装置9aを表示制御することにより予告演出を実行する部分)と、前記第2演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第2演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第2演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動開始処理のステップS832に対応する処理で第1変動パターンおよび予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータにもとづいて可変表示装置9bを表示制御することにより予告演出を実行する部分)と、前記第1演出判定手段により前記所定の演出を実行する旨の判定がなされたことにもとづいて前記第1演出実行手段の操作態様を決定する第1操作態様決定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、予告演出判定処理のステップS820cで予告判定テーブルと予告判定用乱数とにもとづいて予告演出の種類を決定する部分)と、前記第2演出判定手段により前記所定の演出を実行する旨の判定がなされたことにもとづいて前記第2演出実行手段の操作態様を決定する第2操作態様決定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の予告演出判定処理のステップS820cに相当する処理で予告判定テーブルと予告判定用乱数とにもとづいて予告演出の種類を決定する部分)と、前記第1演出実行手段および前記第2演出実行手段の一方にて前記所定の演出を実行するときに、他方にて前記所定の演出を実行しているか否かを判定する演出重複判定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847aでYのときに第2予告演出実行フラグがセットされているか否か判定する部分(ステップS847b)、および、第2演出制御プロセス処理における図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847aでYに相当する処理にて第1予告演出実行フラグがセットされているか否か判定する部分)と、該演出重複判定手段により前記他方にて前記所定の演出を実行している旨の判定がなされたとき(例えば、図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847bにてY、または第2演出制御プロセス処理における図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847bに相当する処理にてY)、前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とによって実行される前記所定の演出の操作態様が同一となるように前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とのいずれかの操作態様を選択する操作態様選択手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101の機能であって、図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847bでYのときにステップS847cでNであれば、可変表示装置9bにて実行される予告演出の操作態様と同一の予告演出に変更する部分(ステップS847d)、および、第2演出制御プロセス処理の図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847bに相当する処理でYのときに演出変更フラグがセットされていなければ、可変表示装置9aにて実行される予告演出の操作態様と同一の予告演出に変更する部分)と、を備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、第1可変表示手段および第2可変表示手段を備えた遊技機において、所定の操作に応じて操作信号を出力する操作手段を備え、第1演出判定手段および第2演出判定手段の少なくとも一方で所定の演出を実行するか否かを判定するときに、同時発生判定手段により第1演出実行手段および第2演出実行手段の他方にて所定の演出を実行する旨の判定がなされているときに自己の所定の演出を実行しない旨の判定を行うため、第1演出実行手段による演出と第2演出実行手段による演出とを同時に発生させない。
請求項記載の発明によれば、第1可変表示手段および第2可変表示手段を備えた遊技機において、所定の操作に応じて操作信号を出力する操作手段を備え、前記第1演出実行手段および前記第2演出実行手段の一方にて前記所定の演出を実行するときに、演出重複判定手段により前記第1演出実行手段および前記第2演出実行手段の他方にて前記所定の演出を実行している旨の判定がなされたとき、前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とによって実行される前記所定の演出の操作態様が同一となるように前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とのいずれかの操作態様を選択するため、第1演出実行手段による演出と第2演出実行手段による演出との操作態様が同一となり、2つの可変表示手段にて実行される演出に対して1つの操作態様で対応できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、スロット機やパチロット機(遊技球を用いて遊技が行われるスロット機を意味し、パロット機、スリットスロット機などとも呼ばれる)などの他の遊技機に適用することもできる。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)と、を含む構造体である。なお、図1において、紙面方向手前側を前面、奥側を背面と称して説明する。
図1に示すように、ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面に位置する遊技枠の前面枠の前面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には遊技盤6の表面に立設する打球レールによって囲まれた領域である遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近の左右には、それぞれが識別情報としての飾り図柄を可変表示(変動表示)する複数の可変表示部を含む可変表示装置9aと、それぞれが識別情報としての飾り図柄を可変表示する複数の可変表示部を含む可変表示装置と、が設けられている。可変表示装置9aおよび可変表示装置には、本例では「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。
可変表示装置9aは、液晶表示装置(LCD)によって構成される。この実施の形態では、可変表示装置9aの3つの可変表示部に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。そして、可変表示装置9aの可変表示部各々にて飾り図柄を「0」から順に表示することにより飾り図柄の可変表示を実行する。また、可変表示装置も液晶表示装置(LCD)によって構成され、可変表示装置9bの3つの可変表示部に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。そして、可変表示装置9bの可変表示部各々にて飾り図柄を「0」から順に表示することにより飾り図柄の可変表示を実行する。
可変表示装置9aの上方には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器8aが設けられている。この実施の形態では、特別図柄表示器8aは、「0」〜「9」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で構成されている。なお、可変表示装置9aは特別図柄表示器8aに対応して設けられている。また、可変表示装置の上方には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器8bが設けられている。この実施の形態では、特別図柄表示器8bは、「0」〜「9」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で構成されている。なお、可変表示装置9bは特別図柄表示器8bに対応して設けられている。また、特別図柄表示器8aおよび/特別図柄表示器8bは、遊技者に特定の停止図柄を把握しづらくさせるために、「0」〜「99」などより多種類の数字を可変表示するように構成されていてもよい。
また、可変表示装置9aの下方には、始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15において始動入賞口14は上方から遊技球を受け入れ可能に構成され、ソレノイド16によりさらに遊技球が入賞しやすい開放状態と、通常の閉成状態と、に変化可能である。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。
可変表示装置9bの上方には、始動入賞口14に遊技球が入った有効入賞球数すなわち第1始動入賞記憶数を表示する4つのLEDからなる特別図柄始動記憶表示器18aが設けられている。すなわち、第1始動入賞記憶数のうち入賞順に4個まで表示する。特別図柄始動記憶表示器18aは、始動入賞口14に有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数を1増やし、可変表示装置9aで可変表示が開始される毎に1減らす。なお、この例では、始動入賞口14への入賞による第1始動入賞記憶数に上限数(この例では4個まで)を設けているが、上限数を設けなくてもよい。
ゲート32に遊技球が入賞し、ゲートスイッチ32aで検出されると、可変表示装置9bの下方に配置される普通図柄表示器10にて表示を変化させる可変表示を開始する。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプ(○のランプ)が点灯すれば当りとなり、右側のランプ(×のランプ)が点灯すればはずれとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄:○)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。なお、普通図柄の当り確率は、例えば1/13とされる。普通図柄表示器10の右側方には、ゲート32に入った入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動記憶表示器41が設けられている。ゲート32への入賞がある毎に、普通図柄始動記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
また、可変表示装置9bの下方には、始動入賞口13が設けられている。始動入賞口13は上方から遊技球を受け入れ可能に構成され、始動入賞口13に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ13aによって検出される。
可変表示装置9bの上方には、始動入賞口13に遊技球が入った有効入賞球数すなわち第2始動入賞記憶数を表示する4つのLEDからなる特別図柄始動記憶表示器18bが設けられている。すなわち、第2始動入賞記憶数のうち入賞順に4個まで表示する。特別図柄始動記憶表示器18bは、始動入賞口13に有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数を1増やし、可変表示装置9bで可変表示が開始される毎に1減らす。なお、この例では、始動入賞口13への入賞による第2始動入賞記憶数に上限数(この例では4個まで)を設けているが、上限数を設けなくてもよい。
遊技領域7の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は、内部に大入賞口を備え、開閉することにより大入賞口に遊技球を受け入れ可能な状態と、大入賞口に遊技球を受け入れ不能な状態と、に変化する。大入賞口に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、カウントスイッチ23で検出される。
上記のように、本例では、2つの特別図柄表示器8a,8bに対応して2つの始動入賞口13,14が設けられている。また、本例では、一方の始動入賞口14にのみ開閉動作を行う可変入賞球装置15を設ける構成としているが、両方の始動入賞口13,14にそれぞれ開閉動作を行う可変入賞球装置を設ける構成としてもよい。また、いずれの始動入賞口13,14にも可変入賞球装置を設けない構成としてもよい。また、本例では、2つの始動入賞口13,14を設けているが、始動入賞口を1つだけ設ける構成とし、始動入賞口に入賞した遊技球を2つの始動口スイッチ13a,14aのいずれかで検出する構成としてもよい。
また、2つの始動入賞口13,14にそれぞれ入賞した遊技球を1つの始動口スイッチで検出する構成としてもよい。さらに、1つの始動入賞口と1つの始動口スイッチとを設ける構成としてもよい。これらの場合、特別図柄表示器8aに対応する入賞とする(特別図柄表示器8aにて当該入賞にもとづく可変表示を実行する)か、特別図柄表示器8bに対応する入賞とする(特別図柄表示器8bにて当該入賞にもとづく可変表示を開始する)か、は乱数などによる抽選によって決定するようにしてもよいし、交互に対応させる(例えば、今回の入賞を特別図柄表示器8aに対応させた場合には次回の入賞を特別図柄表示器8bに対応させる)ようにしてもよい。なお、この場合に、一方の特別図柄表示器(例えば特別図柄表示器8a)にて特別図柄の可変表示が終了したときに他方の特別図柄表示器(例えば特別図柄表示器8b)にて特別図柄の可変表示が実行中である場合、有効入賞球数(始動入賞記憶数)が0でなければ、次の始動入賞に対応する特別図柄表示器であるか否かに関わらず一方の特別図柄表示器(例えば特別図柄表示器8a)にて当該始動入賞にもとづく特別図柄の可変表示を実行するようにしてもよい。
また、上記のように、本例では、別図柄表示器8a,8bに対応して特別可変入賞球装置が1つ設けられているが、特別図柄表示器8a,8bに対応して2個設け特別図柄表示器8a,8bに対応して同一形状の特別可変入賞球装置2つ設けるように構成してもよい。また、異なる形状(例えば、一方の特別可変入賞球装置よりも小さい等)の特別可変入賞球装置を2つ備えるように構成してもよい。
遊技領域7の左右周辺には、遊技状態を遊技者に報知するための遊技状態報知ランプ25が設けられている。すなわち、この例では、遊技状態報知ランプ25を用いて、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるのか、時短状態(時短状態および低確率状態)であるのか、確変状態でも時短状態でもない通常状態(低確率状態)であるのかを遊技者に報知する。例えば、確変状態では、遊技領域7の左側部に位置する遊技状態報知ランプ25のみを点灯状態とし、時短状態では、遊技領域7の右側部に位置する遊技状態報知ランプ25のみを点灯状態としてもよい。また、遊技状態報知ランプ25の点灯色を異ならせることによって遊技状態を報知するようにしてもよい。
遊技領域7の下部には、入賞しなかった遊技球が取り込まれるアウト口26がある。遊技領域7を流下し、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、アウト口26からパチンコ遊技機1の外部に排出される。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
また、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右枠ランプ28cの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。上記のように、この実施の形態のパチンコ遊技機1には、発光体としてのランプやLEDが各所に設けられている。さらに、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にする球貸ユニット50(図3に符号のみ記載)が、パチンコ遊技機1に隣接して設置される。
この実施の形態では、図2に示すように、打球供給皿3の上部表面に、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタン120,121が設けられている。この操作ボタン120,121は、後述する報知演出の実行中等に遊技者によって操作される。操作ボタン120,121が遊技者によって押下されると、電極が接触することによりオン状態となり、オン信号(検出信号)が基板上に搭載されているマイクロコンピュータ(この実施の形態では、後述する演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ101;図3参照)に出力される。このように、この実施の形態では打球供給皿3の上部表面に操作ボタン120,121が設けられているが、操作ボタン120,121は遊技者に操作可能な位置に設けられていればよく、例えば、打球操作ハンドル5の上方等の他の箇所に設けられていてもよい。
また、この例では、操作ボタン120は可変表示装置9aの演出に対応して使用され、操作ボタン121は可変表示装置9bの演出に対応して使用される。なお、この実施の形態では、同一形状の操作ボタン120,121を2つ設ける構成であるが、異なる形状の操作ボタン120,121を2つ設けるようにしてもよい。例えば、図2に示すように、4方向を指示可能な一般的な方向ボタンと、押しボタンと、を設けるようにしてもよい。この場合には、1つの可変表示装置の演出に対応してこれら2つの操作ボタンを用いるようにしてもよい。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータ(後述する発射モータ94)の回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示しない)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に立設する打球レールに沿って遊技領域7の上方に放出され、その後、遊技領域7を流下する。
打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技状態が終了している状態、または、前回の可変表示が終了している状態)、特別図柄表示器8aにおいて特別図柄の可変表示(変動)を開始するとともに、可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示(変動)を開始する。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄始動記憶表示器18aの第1始動入賞記憶数を1増やす。
打球が始動入賞口13に入り始動口スイッチ13aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技状態が終了している状態、または、前回の可変表示が終了している状態)、特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示(変動)を開始するとともに、可変表示装置9bにおいて飾り図柄の可変表示(変動)を開始する。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄始動記憶表示器18bの第2始動入賞記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8a,8bにおける特別図柄の可変表示は、それぞれ、所定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄が大当り図柄(第1特定表示結果、第2特定表示結果)であると、特定遊技状態、すなわち大当り遊技状態に移行する。この状態では、一定時間(例えば、29秒)が経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで、特別可変入賞球装置20を開状態にすることにより大入賞口が開放される。なお、特別可変入賞球装置20が開状態となって大入賞口が開放されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで、が大当り遊技状態における1ラウンドである。この実施の形態では、大当り遊技状態を15ラウンド継続させる。なお、継続されるラウンドを異ならせた複数の大当り遊技状態(例えば大当り遊技状態を7ラウンド継続させる「7ラウンド大当り」、大当り遊技状態を15ラウンド継続させる「15ラウンド大当り」等)を設けるようにしてもよい。
特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示と、可変表示装置9aにおける飾り図柄の可変表示と、は同期している。また、特別図柄表示器8bにおける特別図柄の可変表示と、可変表示装置9bにおける飾り図柄の可変表示と、は同期している。ここで、同期とは、可変表示の期間(実行期間:変動時間)が同じであることをいう。
また、特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄(例えば「7」)が停止表示されるときには、可変表示装置9aにおいて左・中・右の可変表示部に表示される飾り図柄が同一の図柄で揃った状態(例えば「222」や「777」等)で停止表示される。以下、可変表示装置9aにおいて左・中・右の飾り図柄が揃った状態で停止表示されることを飾り図柄の大当り図柄(第1特定表示結果)が表示されるというように表現する。
また、特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄(例えば「7」)が停止表示されるときには、可変表示装置9bにおいて左・中・右の可変表示部に表示される飾り図柄が同一の図柄で揃った状態(例えば「222」や「777」等)で停止表示される。以下、可変表示装置9bにおいて左・中・右の飾り図柄が揃った状態で停止表示されることを飾り図柄の大当り図柄(第2特定表示結果)が表示されるというように表現する。
なお、可変表示装置9aに表示制御される飾り図柄が同一図柄で停止表示した状態を第1特定表示結果とし、可変表示装置9bにて表示制御される飾り図柄が同一図柄で停止表示した状態を第2特定表示結果としているが、この実施の形態では、可変表示装置9aに表示制御される飾り図柄と可変表示装置9bに表示制御される飾り図柄は同一の図柄(この例では、アラビア数字)であるため、第1特定表示結果および第2特定表示結果は一致している。可変表示装置9aに表示制御される飾り図柄(例えば、アラビア数字)と可変表示装置9bに表示制御される飾り図柄(例えば、漢数字)とを異なる図柄とした場合には、第1特定表示結果と第2特定表示結果とは一致しない。このように、可変表示装置9aに表示制御される飾り図柄と可変表示装置9bに表示制御される飾り図柄とを異なる図柄(例えば、アラビア数字、漢数字、英字、仮名、絵文字、などのうち任意の組み合わせ)とした場合には、第1特定表示結果と第2特定表示結果とは一致しないが、可変表示装置9aに第1特定表示結果が導出表示された場合および可変表示装置9bに第2特定表示結果が導出表示された場合には大当り遊技状態(特定遊技状態)を発生させる。
本例では、特別図柄表示器8a,8bは、7セグメント表示器によって構成され、セグメント表示を行う。特別図柄の可変表示は、7セグメント表示器にて「0」〜「9」、「−」を順番に変更して表示することによって行われる。特別図柄表示器8a,8bでは、可変表示が終了したときの停止図柄が「0」〜「9」のときは大当りを意味し、「−」のときははずれを意味する。特別図柄表示器8にて可変表示の表示結果が大当りとなる確率は、例えば2/630(=1/315)で同一確率とされる。なお、特別図柄は複数桁であってもよい。
また、本例では、特別図柄始動記憶表示器18a,18bと、普通図柄始動記憶表示器41と、がLEDによって構成されている。また、普通図柄表示器10と遊技状態報知ランプ25とがランプによって構成され、可変表示装置9a,9bがLCDによって構成されている。飾り図柄は、左・中・右の3図柄によって表示され、左・中・右それぞれの図柄には「0」〜「9」の10個の数字が用いられる。そして、飾り図柄は、停止図柄の左・中・右それぞれが同一の図柄である場合には「大当り」を示唆(単に「大当り」ということがある)していることを意味し、それ以外の停止図柄である場合には「はずれ」を示唆(単に「はずれ」ということがある)していることを意味する。なお、可変表示装置9a,9bによる表示演出を、キャラクタなどの識別情報により行うようにしてもよい。例えば、キャラクタにより表示演出を行う場合には、例えば野球選手を登場させてホームランを打った様子を表示することにより、大当りを示唆するようにすることなどが考えられる。
所定の移行条件(第1移行条件ともいう)が成立した場合、具体的には、特別図柄表示器8a,8bにおける停止時の特別図柄が確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄;例えば、奇数図柄)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、確変状態(特別遊技状態:識別情報の可変表示の表示結果を第1特定表示結果および第2特定表示結果とする確率を通常状態であるときに比べて向上させた状態、高確率状態ともいう)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。確変状態では、例えば、次に大当りとなる確率が約630分の10となり、通常状態であるとき(約630分の2)の5倍程度に高められる。
本例では、大当りとなったときに、確変大当りである確率(確変突入率)は2分の1とされる。また、確変状態は、所定の確変終了条件が成立するまで(例えば次に大当りが発生したときまで)継続する。
なお、確変状態は、次に大当りが発生するまで、あるいは、所定回数の特別図柄の可変表示が行われるまで継続するようにしてもよい。さらに、確変状態を終了するか否かの抽選を、乱数を用いて行い、その抽選結果に応じて確変状態を終了するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、所定の移行条件(第1移行条件とは異なる第2移行条件ともいう)が成立した場合、具体的には、特別図柄表示器8a,8bに大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了したときには、時短状態(特別遊技状態:通常状態であるときに比べて所定回数の識別情報の可変表示の可変表示期間を短縮する状態)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。時短状態では、例えば、時短状態でない通常状態である場合に比べて、単位時間あたりに始動入賞が発生する回数が高められるとともに、特別図柄表示器8a,8bにおける特別図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮された状態となる。従って、時短状態では、通常状態と比較して、単位時間あたりに特別図柄表示器8a,8bにて特別図柄の変動表示が実行される回数が高められた状態となり、結果として、単位時間あたりに大当りが発生する確率が高められた状態となる。なお、単位時間あたりに始動入賞が発生する回数を高めるために、時短状態において、例えば、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常状態に比べて高められるようにしたり、普通図柄表示器10における変動時間が短縮されたりするようにすればよい。
特別図柄表示器8a,8bに大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了した後は、本例では、所定の時短終了条件が成立するまで(例えば所定回数(例えば100回)の特別図柄の可変表示が行われるまで)、時短状態が継続する。そして、時短終了条件が成立したときに時短状態を終了し、通常状態の制御を開始する。この実施の形態では、上述した確変状態にて時短状態における制御も実行される。なお、確変状態にて時短状態における制御を実行しないようにしてもよく、この場合には、時短状態における制御を実行する確変状態(確変時短状態)と、時短状態における制御を実行しない確変状態(確変非時短状態)と、の複数種類の確変状態を設けるようにしてもよい。
遊技球がゲート32に入賞すると、普通図柄表示器10において普通図柄が可変表示される状態になる。また、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、確変状態や時短状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
次に、リーチ態様(リーチ)について説明する。この実施の形態におけるリーチ態様とは、停止した飾り図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない飾り図柄については可変表示(変動)が行われていること、および全てまたは一部の飾り図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
例えば、可変表示装置9aにおける左・中・右の可変表示部のうち左・右の表示部には大当り図柄の一部になる飾り図柄(例えば、「7」)が停止表示されている状態で中の可変表示部は未だ可変表示(変動)が行われている状態、および可変表示装置9aにおける左・中・右の可変表示部の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示(変動)している状態(例えば、可変表示装置9aにおける左・中・右の可変表示部の全てに可変表示(変動)が行われ、常に同一の図柄が揃っている状態で可変表示(変動)が行われている状態)がリーチ態様(リーチ)になる。
同様に、可変表示装置9bにおける左・中・右の可変表示部のうち左・右の表示部には大当り図柄の一部になる飾り図柄(例えば、「7」)が停止表示されている状態で中の可変表示部は未だ可変表示(変動)が行われている状態、および可変表示装置9bにおける左・中・右の可変表示部の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示(変動)している状態(例えば、可変表示装置9bにおける左・中・右の可変表示部の全てに可変表示(変動)が行われ、常に同一の図柄が揃っている状態で可変表示(変動)が行われている状態)がリーチ態様(リーチ)になる。
また、リーチ態様(リーチ)の際に、通常と異なる演出がランプや音で行われる。その演出と可変表示装置9a,9bにおけるリーチ態様(リーチ)とをリーチ演出という。また、リーチ態様(リーチ)の際にキャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、可変表示装置9a,9bの背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。
図3は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ60)53と、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ13a,14a、およびカウントスイッチ23からの信号を基本回路53に与える入力ドライバ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、が搭載されている。
なお、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ13a,14a、カウントスイッチ23等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。入賞検出を行う始動口スイッチ13a,14a、カウントスイッチ23の各スイッチは、入賞検出手段でもある。なお、入賞検出手段は、複数の入賞口に別個に入賞したそれぞれの遊技球をまとめて検出するものであってもよい。また、ゲートスイッチ32aのような通過ゲートであっても、賞球の払い出しが行われるものであれば、通過ゲートへ遊技球が進入することが入賞になり、通過ゲートに設けられているスイッチ(例えばゲートスイッチ32a)が入賞検出手段になる。
また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載されている。情報出力回路64は、パチンコ遊技機1の背部に設けられた情報端子盤(図3に符号のみ記載)34を介してホールコンピュータ等の外部装置に対して情報出力信号を出力する。
基本回路53は、遊技制御用マイクロコンピュータ60と、I/Oポート部57とを含む。遊技制御用マイクロコンピュータ60は、ゲーム制御(遊技制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する変動データ記憶手段)としてのRAM55、およびプログラムに従って制御動作を行うCPU56で実現される。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ60に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよい。このため、ROM54は外付けであってもよい。また、I/Oポート部57が遊技制御用マイクロコンピュータ60に内蔵されていてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ60はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ60が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、遊技制御用マイクロコンピュータ60がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御用マイクロコンピュータ60の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ、状態データ等)は、バックアップRAMに保存される。遊技制御用マイクロコンピュータ60の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。
図示しない電源基板は、交流電源(AC24V)を整流、平滑した直流電源(DC30V、DC24V、DC12V、DC5V)を生成するための基板である。また、電源基板は、主基板31、払出制御基板37、および、演出制御基板80の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板31,37,80のRAMの記憶内容をバックアップ(保持)記憶するために各基板31,37,80にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源基板は、直流電源(例えば、DC30V)を監視し、当該直流電源が所定の電圧以下になったことを検出すると電源断信号を出力する。そして、電源基板から電源断信号が出力されることによって主基板31および払出制御基板37は、バックアップをするための処理を行なうようになっている。
なお、本例では、電源の供給が停止した状態(電源断)であるか否かを検出するための電源監視手段として直流電源(この例ではDC30V)を監視し、監視している直流電源が所定の電圧以下になったことを検出すると電源断信号を出力するものを例示したが、これに限らず、交流電流(AC24V)を直流に変換する途中における全波整流波形の有無を監視し、波形が所定期間検出できなかったときに電源断信号を出力するものでもよい。つまり、監視する対象は電圧に限らず、全波整流波形でも半波整流波形でもよく、パチンコ遊技機1への供給電力が低下していることを検出できるものであればよい。
また、本例では、主基板31および払出制御基板37における入力ポートから電源断信号を入力し、電源断信号が出力されていると判定されたときにバックアップするための処理を実行するものを例示したが、これに限らず、電源断信号をNMI端子へ入力し、ノンマスカブル割込処理にてバックアップするための処理を実行するものでもよい。また、電源断信号をNMI端子へ入力し、電源断信号の入力に応じて電断フラグをセットし、タイマ割込処理あるいはメイン処理にて電断フラグの状態を監視して、電断フラグがセットされていればバックアップするための処理を実行するようにしてもよい。
遊技球を打撃して発射させる打球発射装置は、発射モータ94が回転することによって遊技球を遊技領域7に向けて発射する。発射モータ94を発射するための電源信号は、電源基板(図示しない)に搭載されている電源からタッチセンサ基板90を介して発射モータ94に供給される。なお、球貸ユニット50から接続信号(VL信号)がインターフェイス基板66を介してタッチセンサ基板90に入力される。また、遊技者が打球操作ハンドル5に触れていることはタッチセンサ基板90に搭載されているタッチセンサで検出される。そして、タッチセンサからの検出信号と電源からの信号とがタッチセンサ基板90上の一のAND回路に入力され、当該一のAND回路の出力信号と球貸ユニット50からのVL信号とがタッチセンサ基板90上の他のAND回路に入力され、他のAND回路から発射モータ94に信号が出力される。従って、球貸ユニット50からのVL信号がタッチセンサ基板90に出力されていなかったり、遊技者が打球操作ハンドル5に触れていなかったりすることによりタッチセンサから検出信号が出力されていないときには、発射モータ94の駆動が停止される。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載される演出制御用マイクロコンピュータ(演出制御手段ともいう)101が遊技制御用マイクロコンピュータ60からの演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する可変表示装置9a,9bの表示制御を行う。
図4は、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図4に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていない。演出制御基板80は、図示しない演出制御用CPUおよびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ101を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、主基板31からのストローブ信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9aに応じた演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109aにLCDを用いた可変表示装置9aの表示制御を行わせる。また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9bに応じた演出制御コマンドにもとづいて、VDP109bにLCDを用いた可変表示装置9bの表示制御を行わせる。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、主基板31から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか信号を通過させない(演出制御基板80の内部から主基板31への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。なお、主基板31からの演出制御コマンドおよび演出制御INT信号を、中継基板を介して演出制御基板80に入力させるようにしてもよく、この場合には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段として単方向性回路を搭載してもよい。単方向性回路としては、例えば、ダイオードやトランジスタが使用される。また、単方向性回路は信号毎に設けられる。
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ101は、出力ドライバ104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。また、演出制御用マイクロコンピュータ101に入出力するバス(アドレスバス、データバス、および書込/読出信号等の制御信号ラインを含む)はバスドライバ105を介してランプドライバ基板35まで延長されている。
ランプドライバ基板35において、演出制御用マイクロコンピュータ101から入力するバスは、バスレシーバ351を介して出力ポート352に接続される。出力ポート352から出力される各ランプを駆動する信号は、ランプドライバ354で増幅され天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cなどの枠側に設けられている各ランプに供給される。また、出力ポート352から出力される各LEDを駆動する信号は、LED駆動回路355で増幅され賞球LED51、球切れLED52などの枠側に設けられている各LEDに供給される。
この実施の形態では、枠側に設けられているランプ・LEDは、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ101によって制御される。また、可変表示装置9a,9bおよびランプ・LED等を制御するためのデータがROMに格納されている。演出制御用マイクロコンピュータ101は、ROMに格納されているデータにもとづいて可変表示装置9a,9bおよびランプ・LED等を制御する。そして、ランプドライバ基板35に搭載されている出力ポート352および各ドライバまたは駆動回路を介して、ランプ・LEDが駆動される。
なお、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70は独立した基板であるが、それらは、例えば、遊技機裏面において、1つのボックスに収容された状態で設置される。
音声出力基板70において、演出制御基板80からの音番号データは、入力ドライバ702を介して、例えばデジタルシグナルプロセッサによる音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じたデータを音声データROM704から読み出し、読み出したデータに応じた信号(音声や効果音等を表す信号)を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。
なお、この実施の形態では、ランプを駆動する信号および音番号データは、演出制御用マイクロコンピュータ101からランプドライバ基板35および音声出力基板70に向かう方向の単方向通信によって出力されるが、演出制御用マイクロコンピュータ101とランプドライバ基板35および音声出力基板70との間で双方向通信(信号受信側から送信側に応答信号を送信するような通信)によって伝達されるようにしてもよい。
次に遊技機の動作について説明する。図5は、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ(CPU56およびROM54,RAM55等の周辺回路;遊技制御手段ともいう)60が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。なお、割込みモード2は、遊技制御用マイクロコンピュータ60が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込み番地を示すモードである。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(図示せず)の出力信号の状態を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、通常の初期化処理を実行する(ステップS11〜ステップS14)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにRAM55のバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、遊技制御用マイクロコンピュータ60は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。この例では、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。
バックアップありを確認したら、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。ステップS9では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理にて同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
この実施の形態では、電源基板から電源断信号が出力されたことにもとづいてクリアデータ(00)をチェックサムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アドレスをポインタにセットする。また、チェックサムの対象となるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセットする。そして、チェックサムデータエリアの内容とポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストアするとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェックサム算出回数の値が0になったら、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、チェックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、反転後のデータをチェックサムとする。そしてバックアップRAM領域に格納するとともに、バックアップフラグ領域に「55H」を設定する。
なお、本例では、電源基板から電源断信号が出力されたことにもとづいてバックアップするための処理としてチェックサムデータの作成やバックアップフラグをセットし、パチンコ遊技機1への電力供給が開始されたときにこれらを確認するものを例示したが、これに限らずバックアップするための処理にて出力ポートをクリアする処理や、電源状態が復帰したか否かを監視する処理(瞬停時に復帰させる処理)を実行してもよい。また、その処理の順番は本件実施の形態に限定されるものではない。
チェック結果が正常であれば、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、内部状態と演出制御用マイクロコンピュータ101等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存されているか否かを確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
初期化処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄表示器8aに対応する特別図柄バッファ、特別図柄表示器8aに対応する特別図柄プロセスフラグ、特別図柄表示器8bに対応する特別図柄バッファ、特別図柄表示器8bに対応する特別図柄プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS12)。さらに、サブ基板(この実施の形態では払出制御基板37および演出制御基板80)を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS13)。初期化コマンドとして、可変表示装置9a,9bに表示される飾り図柄の初期図柄を示すコマンド(演出制御基板80に対して)や賞球LED51および球切れLED52の消灯を指示するコマンド等がある。
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ60に設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS14)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
初期化処理の実行(ステップS11〜S14)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数とは、特別図柄表示器8a,8bに表示される図柄を決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定するための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用乱数発生カウンタ)等の、カウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理において、大当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、ステップS17やステップS18の処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値や初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS17およびステップS18の処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
タイマ割込が発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図6に示すステップS21〜S34の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、まず、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ13a,14a、カウントスイッチ23等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS22)。遊技制御用マイクロコンピュータ60は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理、表示用乱数更新処理:ステップS23,S24)。
図7は、各乱数を示す説明図である。各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する(大当り判定用)
(3)ランダム3:大当りを発生させる特別図柄を決定する(大当り図柄決定用)
(4)ランダム4:特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(5)ランダム5:大当りを発生させない場合にリーチとするか否か(本例では、飾り図柄でリーチ演出を実行するか否か)を決定する(リーチ判定用)
(6)ランダム6:普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(7)ランダム7:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
(8)ランダム8:ランダム6の初期値を決定する(ランダム6初期値決定用)
(9)ランダム9:確変状態を終了させるか否かを決定する(抽選判定用)
ランダム9は0〜49の範囲の値をとる。遊技制御用マイクロコンピュータ60は、確変状態において、例えば、ランダム9があらかじめ決められている1つの値(確変終了判定値)と一致した場合には、確変状態を終了させる。従って、確変状態は、1/50の確率で終了(確変パンク)する。なお、ランダム9と比較される値が1つ設定されている判定値テーブルと2つ以上設定されている判定値テーブルを用意し、確変状態を終了させるか否かを決定する際に何れの判定値テーブルを用いるか決定し、決定した判定値テーブルに設定されている値とランダム9が一致した場合に確変状態を終了させるようにしてもよい。具体的には、例えばランダム9と比較される値が1つ設定されている判定値テーブルと2つ設定されている判定値テーブルを用意して選択して用いるようにすればよい。この場合、使用される判定値テーブルによって、確変状態は、1/50または1/25の確率で終了(確変パンク)することになる。また、確変図柄によって使用する判定値テーブルを決定し、確変図柄によって確変パンクの確率を異ならせるようにしてもよい。そして、確変パンクの確率の違いによって、可変表示装置9a,9bに表示される背景図柄や背景色、あるいは可変表示装置9a,9bに表示されるキャラクタを異ならせるようにして、確率の状態を遊技者に報知するようにしてもよい。
図6に示された遊技制御処理におけるステップS22では、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、(1)の大当り判定用乱数、(3)の大当り図柄決定用乱数、および(6)の普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。なお、この例では、特別図柄表示器8aにて大当りとするか否かを判定するときおよび特別図柄表示器8bにて大当りとするか否かを判定するときに大当り判定用乱数(ランダム1)を共通して用いるが、これに限らず、各々の特別図柄表示器8a,8bに対応した大当り判定用乱数を更新するカウンタを設ける構成であってもよい。また、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(9)の乱数以外の乱数も用いられている。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1特別図柄プロセス処理を行う(ステップS25)。第1特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための第1特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。また、第1特別図柄プロセス処理では、演出制御基板80に対するコマンド(演出制御コマンド)の設定処理も実行する。第1特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第2特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。第2特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための第2特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。また、第2特別図柄プロセス処理では、演出制御基板80に対するコマンド(演出制御コマンド)の設定処理も実行する。第2特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。普通図柄プロセス処理を実行することにより普通図柄表示器10の表示制御および可変入賞球装置15の開閉制御が実行される。普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、可変表示装置9aおよび可変表示装置9bの表示制御に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(飾り図柄コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、始動口スイッチ13a,14aおよびカウントスイッチ23の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、始動口スイッチ13a,14aおよびカウントスイッチ23のいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS31)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ソレノイド出力処理:ステップS32)。可変入賞球装置15または特別可変入賞球装置20を開状態または閉状態とするために、ソレノイド回路59は、駆動指令に応じてソレノイド16,21を駆動する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、確変状態や時短状態などの遊技状態を報知するための遊技状態表示制御データを遊技状態表示制御データ設定用の出力バッファに設定する状態表示灯制御処理を行う(ステップS33)。なお、ここで出力バッファに設定された表示制御データに応じて駆動信号が出力され、遊技状態を報知するための遊技状態報知ランプ25の表示制御が行われることにより、確変状態である旨の表示や時短状態である旨の表示などが実行される。
その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS34)、割込許可状態に設定する(ステップS35)。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図8は、遊技制御用マイクロコンピュータ60が実行する第1特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図8に示す第1特別図柄プロセス処理は、図6のフローチャートにおけるステップS25の具体的な処理である。上述したように、第1特別図柄プロセス処理では特別図柄表示器8aを制御するための処理が実行される。
遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄プロセス処理を行う際に、遊技盤6に設けられている始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち遊技球が始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、第1始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。
なお、第1始動口スイッチ通過処理(ステップS312)では、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認し、第1始動入賞記憶数が4に達していなければ、第1始動入賞記憶数を1増やす(具体的には、第1始動入賞記憶数を計数する第1始動入賞カウンタのカウント値を1加算する)とともに大当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出し、それらを第1始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。第1始動口スイッチ通過処理では、図7に示された乱数のうち、ランダム1〜ランダム5が抽出される。
第1特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄表示器8aにて特別図柄の可変表示を開始できる状態になるのを待つ。特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、特別図柄についての第1始動入賞記憶数を確認する。第1始動入賞記憶数が0でなければ、特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否か決定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に移行するように更新する。
第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301):特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示後の停止図柄を決定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に移行するように更新する。
第1変動時間設定処理(ステップS302):ランダム4の値に応じて変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果が導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、決定した特別図柄の変動時間を計測する第1変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に移行するように更新する。
第1特別図柄変動処理(ステップS303):特別図柄表示器8aにて特別図柄の変動表示を行う。そして、特別図柄の変動時間が経過すると、具体的には、第1変動時間タイマがタイムアウトすると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。
第1特別図柄停止処理(ステップS304):演出制御基板80に対して、可変表示装置9aにて可変表示される飾り図柄の停止を指示するための第1図柄停止コマンドを送信する。また、特別図柄表示器8aにて可変表示される特別図柄を停止させる。そして、特別図柄表示器8aにおける特別図柄の停止図柄が大当り図柄である場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS300に移行するように更新する。なお、第1図柄停止コマンドを送信しない構成としてもよい。この場合、演出制御基板80は、主基板31からの第1変動パターンコマンドにもとづいて第1変動タイマに変動時間を設定するとともに、その第1変動タイマを更新していくことで可変表示装置9aにおける飾り図柄の変動時間を独自に監視し、その変動時間が経過したと判定したときに可変表示装置9aにて可変表示される飾り図柄を停止する処理を行うようにすればよい。
大入賞口開放前処理(ステップS305):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞球装置20を開状態とすることにより大入賞口を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に移行するように更新する。
大入賞口開放中処理(ステップS306):大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを演出制御基板80に送出する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立したら、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS305に移行するように更新し、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS307に移行するように更新する。
大当り終了処理(ステップS307):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ101に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
図9は、遊技状態が変化する様子の一例を示す説明図である。図9には、確変図柄(例えば奇数図柄の特別図柄)が最終停止表示され、大当り遊技状態が終了したときに確変状態に制御され、確変パンク抽選(確変状態の終了条件が成立したか否かの抽選)により40回の特別図柄の変動が終了したときに確変状態が終了し、時短状態に制御される例が示されている。
なお、図9には、後述する時短回数カウンタの値も示されている。時短回数カウンタは、確変状態に制御されたときから歩進される。図9に示す例では、時短回数カウンタは、1回の可変表示が行われる毎に1減算され、0になったら、時短状態は終了する。
また、図9に示す例では、遊技状態を遊技者が認識可能に報知する処理が実行される。具体的には、遊技状態が通常状態であるか、確変状態であるか、時短状態であるかを、遊技領域7の左右に設置された遊技状態報知ランプ25を用いて報知する。通常状態報知は、例えば、左右の遊技状態報知ランプ25を消灯した状態とすることによって実行される。また、確変状態報知は、例えば、左右の遊技状態報知ランプ25のうちの一方(例えば左側)のみを点灯した状態とすることによって実行される。また、時短状態報知は、例えば、左右の遊技状態報知ランプ25のうちの他の一方(例えば右側)のみを点灯した状態とすることによって実行される。
なお、この実施の形態では、時短回数カウンタの初期値は100であるが、確変状態に制御されたときから歩進される。例えば、5回の変動が終了すると時短回数カウンタの値は95になる。また、可変表示を開始するときには毎回確変パンク抽選を行い、確変パンク抽選によって確変状態の終了条件が成立したときに、未だ時短回数カウンタの値が0になっていなければ、確変状態の終了時に時短状態が開始されることになる。
図10は、この実施の形態で用いられる変動パターンの一例を示す説明図である。図12において、「EXT」とは、2バイト構成の演出制御コマンドにおける2バイト目のEXTデータを示す。また、「時間」は特別図柄の変動時間(識別情報の可変表示期間)を示す。
図10に示されている変動パターンは、特別図柄表示器8aにおける特別図柄の変動パターンおよび特別図柄表示器8bにおける特別図柄の変動パターンとして共通に用いられる。特別図柄表示器8aにおける特別図柄の変動パターンであるか(可変表示装置9aにおける飾り図柄の可変表示に関わる変動パターンであるか)特別図柄表示器8bにおける特別図柄の変動パターンであるか(可変表示装置9bにおける飾り図柄の可変表示に関わる変動パターンであるか)は2バイト構成の演出制御コマンドにおける1バイト目のMODEデータによって区別される。
この例では、特別図柄の各変動パターンは、はずれとするか否か、大当りとするか否か、リーチとするか否か、リーチとする場合のリーチ態様、短縮変動とするか否かなど、各種の演出態様の違いに応じて複数種類用意されている。なお、本例では、リーチ演出は、飾り図柄の変動表示を行う可変表示装置9a,9bを用いて行う。なお、遊技者に大当り図柄が導出表示されることを予告(大当り図柄が導出表示されない場合であってもよい;ガセ予告)する予告演出を行うか否かについて主基板31で決定するようにしてもよい。この場合、さらに、予告演出を行う場合の演出態様を主基板31で決定するようにしてもよい。
なお、「通常変動」とは、リーチ態様を伴わない変動パターンである。「ノーマルリーチ」とは、リーチ態様を伴う変動パターンである。「リーチA」は、「ノーマルリーチ」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。また、リーチ態様が異なるとは、リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。例えば、「ノーマル」では単に1種類の変動態様によってリーチ態様が実現されるのに対して、「リーチA」では、変動速度や変動方向が異なる複数の変動態様を含むリーチ態様が実現される。
また、「リーチB」は、「ノーマルリーチ」および「リーチA」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。なお、「ノーマルリーチ」、「リーチA」および「リーチB」では、大当りとなる場合と大当りとならない場合とがある。なお、図10では、「ノーマルリーチ」については大当りとならない場合のみ明示されている。
さらに、「短縮変動」は、識別情報の変動時間が極めて短い変動パターンである。「短縮リーチ変動」は、表示結果はリーチ状態となるが、リーチ演出を行わず識別情報の変動時間が極めて短い変動パターンである。
なお、図10には示されていないが、リーチ演出以外にも、再変動演出の有無など、他の特定演出の実行の有無を含む変動パターンが含まれていてもよい。また、図10には、変動パターンの一部が例示されているが、実際には、リーチ態様や表示結果などの様々な組み合わせの変動パターンが用意されている。
図11は、本例で用いられる変動パターンテーブル(HT)の例を示す説明図である。図11には、遊技状態が通常状態であるときに使用される変動パターンテーブル(通常状態用HT;通常状態用変動パターンテーブル;通常状態用はずれ時変動パターンテーブル(TH)と通常状態用リーチ時変動パターンテーブル(TR)と通常状態用大当り時変動パターンテーブル(TA))と、遊技状態が確変状態であるときに使用される変動パターンテーブル(確変状態用HT;確変状態用変動パターンテーブル;確変状態用はずれ時変動パターンテーブル(KH)と確変状態用リーチ時変動パターンテーブル(KR)と確変状態用大当り時変動パターンテーブル(KA))と、遊技状態が時短状態であるときに使用される変動パターンテーブル(時短状態用HT;時短状態用変動パターンテーブル;時短状態用はずれ時変動パターンテーブル(JH)と時短状態用リーチ時変動パターンテーブル(JR)と時短状態用大当り時変動パターンテーブル(JA))とが示されている。なお、変動パターンテーブルは、主基板31におけるROM54に格納されている。
通常状態用変動パターンテーブルとして、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるときに使用される通常状態用はずれ時変動パターンテーブル(TH)と、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるがリーチ態様が出現するときに使用される通常状態用リーチ時変動パターンテーブル(TR)と、特別図柄の可変表示結果が大当りとなるときに使用される通常状態用大当り時変動パターンテーブル(TA)の3種類があらかじめ用意されている。
また、確変状態用変動パターンテーブルとして、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるときに使用される確変状態用はずれ時変動パターンテーブル(KH)と、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるがリーチ態様が出現するときに使用される確変状態用リーチ時変動パターンテーブル(KR)と、特別図柄の可変表示結果が大当りとなるときに使用される確変状態用大当り時変動パターンテーブル(KA)の3種類があらかじめ用意されている。
さらに、時短状態用変動パターンテーブルとして、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるときに使用される時短状態用はずれ時変動パターンテーブル(JH)と、特別図柄の可変表示結果がはずれとなるがリーチ態様が出現するときに使用される時短状態用リーチ時変動パターンテーブル(JR)と、特別図柄の可変表示結果が大当りとなるときに使用される時短状態用大当り時変動パターンテーブル(JA)の3種類があらかじめ用意されている。
各変動パターンテーブルでは、それぞれ、図10に示されている変動パターン番号とランダム4の抽出値と比較される比較値とが対応付けされている。図11には、変動パターンの選択確率が示されている。例えば、通常状態用はずれ時変動パターンテーブルでは、変動パターン1に150個全ての比較値が設定されており、変動パターン1が150/150(すなわち100%)の確率で選択される。また、例えば、通常状態用リーチ時変動パターンテーブルでは、変動パターン3に75個の比較値が割り振られており、変動パターン3が75/150の確率で選択される。
なお、図10には明示されていない変動パターンに割り振られた比較値もあるため、図11には一部の比較値の割り振り状態しか表れていないが、実際には、各変動パターンテーブルに割り振られた比較値の合計は150(ランダム4の更新範囲)になる。また、図11に示す比較値の割り振り状態は一例であり、他の状態に割り振るようにしてもよい。各変動パターンテーブルは、ROM54に格納されているものとする。すなわち、9種類の変動パターンテーブルが設けられ、ROM54に格納されている。
変動パターンを決定する際には、遊技状態に応じた変動パターンテーブルが用いられ、ランダム4の抽出値と同一の値の比較値に対応付けされている変動パターン番号が選択され、選択された変動パターン番号の変動パターンに決定される。なお、通常状態用変動パターンテーブルを用いて決定された変動パターン(通常状態変動パターン)であるか、確変状態用変動パターンテーブルを用いて決定された変動パターン(確変状態変動パターン)であるか、時短状態用変動パターンテーブルを用いて決定された変動パターン(時短状態変動パターン)であるかについては、2バイト構成の演出制御コマンドにおける1バイト目のMODEデータによって区別されるようにしてもよい。この場合、演出制御基板80側では、演出制御コマンドの1バイト目のMODEデータによって、受信した演出制御コマンドが通常状態変動パターンを示す変動パターンコマンドであるか、確変状態変動パターンを示す変動パターンコマンドであるか、時短状態変動パターンを示す変動パターンコマンドであるかが認識可能となり、遊技機の制御状態が移行したことを変動パターンコマンドにより認識することが可能となる。
なお、通常状態用はずれ時変動パターンテーブル(TH)においては、通常の変動時間(この例では、10秒)を有する変動パターン1の「通常変動」を必ず選択するように構成されるが、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1変動時間設定処理において第1始動入賞記憶数に応じて(例えば、第1始動入賞記憶数が3個以上)通常の変動時間よりも短縮された短縮変動時間(この例では、1秒)を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更する。同様に、第2特別図柄プロセス処理の第1変動時間設定処理に対応する処理において第2始動入賞記憶数に応じて(例えば、第2始動入賞記憶数が3個以上)通常の変動時間よりも短縮された短縮変動時間(この例では、1秒)を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更する。
図12は、第1特別図柄通常処理(ステップS300)の例を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第2大当り実行中フラグがセットされていなければ(ステップS51)、第1始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS52)。具体的には、第1始動入賞カウンタのカウント値を確認する。
なお、第2大当り実行中フラグは、特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示結果が大当り表示結果(第2特定表示結果)となったことにより発生した大当りにもとづく大当り遊技を開始するときにセットされ、その大当り遊技が終了したときにリセットされるフラグである。この実施の形態では、特別図柄表示器8bに大当り図柄(第2特定表示結果)が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が実行されているときには、特別図柄表示器8aにて特別図柄の可変表示を開始しない。すなわち、ステップS51で第2大当り実行中フラグがセットされていると判定されたとき(ステップS51;Y)、処理を終了する。これにより、同時に大当り遊技状態が発生することを防止できる。
また、ステップS52で第1始動入賞記憶数が「0」であると判定されたときには(ステップS52;Yes)処理を終了する。一方、ステップS52で第1始動入賞記憶数が「0」でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の第1乱数格納バッファに格納する(ステップS53)。そして、第1始動入賞記憶数の値を1減らし、各保存領域の内容をシフトする(ステップS54)。すなわち、第1始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1始動入賞記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各第1始動入賞記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1始動入賞記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が抽出された順番を特定することができる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、遊技状態が確変状態である場合には(ステップS57)、後述するステップS67,S68の大当り判定を実行する前に、確変終了とするか否かの判定を抽選により行う(ステップS58〜S59;確変パンク抽選)。遊技状態が確変状態でない場合には、ステップS67に移行する。なお、この実施の形態では、特別図柄表示器8a,8bにて可変表示を開始する毎に確変状態を終了させるか否かの確変パンク抽選が実行されるが、可変表示が所定回数(例えば5回)実行される毎に確変パンク抽選を実行されるようにしてもよい。すなわち、例えば5回毎に抽選判定を行う場合には、確変状態に移行したあと、確変状態が終了するまで、5回目、10回目、15回目、・・・の可変表示を実行する際に抽選判定(ステップS58〜S59の処理)が実行されるようにしてもよい。
確変状態である場合には(ステップS57;Y)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、抽選判定用乱数(確変終了判定用乱数:ランダム9)を保存領域から読み出して(ステップS58)、読み出したランダム9の値が、確変終了値と一致するか否か判定し(ステップS59)、一致する場合には(ステップS59;Y)、状態データを非確変状態に変更して確変状態(確変時短状態を含む。)を終了させる(ステップS60)とともに、遊技状態報知ランプ25の例えば左側に対する駆動信号を停止し、確変が終了したことを報知するための表示(例えば、確変状態か否かを報知するための遊技状態報知ランプ25(左)を消灯)を行う(ステップS61)。なお、ステップS60で確変状態を終了させた場合であっても、時短回数カウンタの値が0でなければ(時短状態にて特別図柄表示器8a,8bにて予め定められた所定回数の可変表示が実行されていなければ)時短状態に移行する。また、ステップS59で読み出したランダム9の値が確変終了値と一致しない場合には(ステップS59;N)、ステップS67に移行する。
このように、特別図柄表示器8aにて特別図柄の可変表示を開始するときに、ランダム9の値にもとづいて確変状態が終了した場合には、ステップS68の大当り判定において低確率状態にもとづく抽選が実行される。また、ステップS58にて読み出したランダム9の値が、確変終了値と一致しない場合には(ステップS59)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、遊技状態報知ランプ25の例えば左側に対する駆動信号の出力状態を維持し、確変が継続していることを報知するための表示(例えば、確変状態が否かを報知するための遊技状態報知ランプ25(左)の点灯状態を維持)を行う。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1乱数格納バッファから大当り判定用乱数を読み出し(ステップS67)、大当り判定モジュールを実行する(ステップS68)。大当り判定モジュールは、大当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステップS69;YES)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1大当りフラグをセットする(ステップS70)。
なお、「第1大当りフラグ」は、後述するステップS101などにおいて参照される。このように大当りフラグは特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示の結果が大当りとなることを示すフラグである。
また、ステップS67で読み出した大当り判定用乱数と比較される大当り判定値は、特別図柄表示器8aにおける場合と特別図柄表示器8bにおける場合とで異なる。この実施の形態では、1つのカウンタによって更新される大当り判定用乱数を特別図柄表示器8a,8bにて共通して使用している。そのため、大当り判定値を同一としてしまうと、特別図柄表示器8a,8bにて同一条件で遊技が実行されることとなり、不正がなされる可能性がある。大当り判定値を異ならせることにより不正がなされる可能性を低減できる。なお、特別図柄表示器8a,8bそれぞれに対応するカウンタを2つ設けて大当り判定用乱数を更新させた場合には、大当り判定値を同一としてもよい。また、特定の条件が成立した場合(例えば、確変状態に制御されている場合)に同一の大当り判定値を含むようにしてもよい。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止図柄設定処理に対応した値に更新する(ステップS70)。また、ステップS68では、制御状態が確変状態であるか否かを加味して、確変時の大当り確率または非確変時の大当り確率で判定を行う。すなわち、状態データが示す制御状態が確変状態であるか否かを確認し、確変状態であれば遊技状態が非確変状態(通常状態および時短状態)の場合よりも大当りとなる確率が高くなる確変状態時(高確率時)の大当り確率で判定を行い(具体的には、あらかじめ大当り判定値の数が多く設定されている高確率大当り判定テーブルを用いて判定し)、非確変状態であれば遊技状態が確変状態時よりも大当りとなる確率が低くなる非確変状態時(低確率時)の大当り確率で判定を行う(具体的には、大当り判定値の数が高確率大当り判定テーブルよりも少なく設定されている低確率大当り判定テーブルを用いて判定する)。
なお、本例では、確変終了とするか否かの判定を抽選(確変パンク抽選)によって行うようにしていたが、確変終了とするか否かの判定を行わないようにしてもよい。すなわち、パンクによって確変状態が終了することのないようにしてもよい。この場合、上述した第1特別図柄通常処理において、ステップS57〜S61を実行しないようにすればよく、次に大当り遊技状態が実行されるまで継続して確変状態に制御されるようになる。また、確変状態において特別図柄表示器8a,8bにて実行された可変表示回数が所定回数に達したときに確変状態を終了させる旨の判定を行うようにしてもよい。例えば、確変状態において特別図柄表示器8a,8bにて実行された可変表示回数を計数し、50回に達したときに確変状態を終了させるようにしてもよい。
図13は、特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS301)の例を示すフローチャートである。第1特別図柄停止図柄設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、大当りの有無の決定結果に応じて、特別図柄の停止図柄を決定する。具体的には、ステップS68にて大当りとすることに決定されている場合には(ステップS101のY)、第1乱数格納バッファに格納されている大当り図柄決定用乱数(ランダム3)の値に従って大当り図柄を決定する(ステップS104)。大当り図柄を決定することによって、通常大当りか、確変大当りか、時短大当りかが決定される。確変大当りであれば(ステップS105のY)、第1確変大当りフラグをセットし(ステップS106)、演出制御用マイクロコンピュータ101に当該可変表示の判定結果を通知する判定結果コマンドとして第1確変大当り指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS107)。一方、確変大当りでなければ(ステップS105のN)、判定結果コマンドとして第1非確変大当り指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS108)。
また、ステップS56にてはずれとすることに決定されている場合には(ステップS101のN)、リーチ判定モジュールを実行してリーチとするか否かを決定する(ステップS102a)。リーチ判定モジュールは、リーチ判定用乱数(ランダム5)が、予め決められているリーチ判定値と一致したらリーチすることに決定するプログラムである。リーチすることに決定した場合には(ステップS102b;Y)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1リーチフラグをセットする(ステップS102c)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、はずれ図柄として「−」に決定し(ステップS103a)、判定結果コマンドとして第1はずれ指定コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS103b)。
なお、この実施の形態では、ステップS68にてはずれとすることに決定されている場合には、ステップS103aにて予め定められた1つのはずれ図柄に決定されるが、複数のはずれ図柄のうちいずれかに決定するようにしてもよい。例えば、はずれ図柄決定用乱数を用いて予め定められた複数種類のはずれ図柄のうちいずれかに決定するようにしてもよい。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄プロセスフラグの値を第1変動時間設定処理に対応した値に更新する(ステップS109)。
図14は、特別図柄プロセス処理における第1変動時間設定処理(ステップS302)の例を示すフローチャートである。第1変動時間設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、大当りの有無やリーチの有無の決定結果と、遊技状態とに応じて、図11に示した変動パターンテーブルのいずれを使用する変動パターンテーブルとするのかを決定する(ステップS110)。具体的には、第1大当りフラグがセットされているか否か、第1リーチフラグがセットされているか否か、状態データが示す遊技状態、に応じて図11に示す変動パターンテーブルのいずれを使用する変動パターンテーブルとするのかを決定する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、遊技状態が時短状態である場合には(ステップS111)、時短回数カウンタを1減算する(ステップS112)。時短回数カウンタが0になったら(ステップS113;YES)、状態データを非時短状態に更新する(ステップS114)。すなわち、時短状態を終了させるとともに、遊技状態報知ランプ25の例えば右側に対する駆動信号を停止し、時短状態が終了したことを報知するための表示(例えば、時短状態か否かを報知するための遊技状態報知ランプ25(右)を消灯)を行う(ステップS115)。なお、確変状態の場合には、時短状態を終了させても継続して確変状態に制御される。遊技状態が時短状態でない場合およびステップS113で時短回数カウンタが0でない場合には、ステップS116に移行する。なお、遊技状態は、後述する状態データによって判定される。
この例では、状態データが示す遊技状態に応じて変動パターンテーブルを選択する処理(ステップS110参照)と、時短状態の終了条件が成立したか否かの判定結果に応じて状態データを時短状態から非時短状態に変更する処理(ステップS113,S114参照)とが、一連の処理によって行われる。また、特別図柄表示器8aにて特別図柄の可変表示を開始するとき、具体的には、第1変動時間設定処理を実行するときに、時短状態の終了条件が成立した場合(ステップS113;Y)に状態データを非確変状態に変更する(ステップS114)。そのため、状態データが示す遊技状態に応じて変動パターンテーブルが選択されたあと、時短状態の終了条件が成立したか否かの判定結果に応じて状態データが時短状態から非時短状態に変更される前に、第2特別図柄プロセス処理における第1特別図柄プロセス処理の第1変動時間設定処理に相当する処理(ステップS110,S120参照)にて時短状態用変動パターンテーブルにもとづいて変動パターンが決定されてしまうことはない。よって、時短状態の終了条件が成立したあとの複数回の可変表示において、時短状態用変動パターンテーブルが選択され、通常状態よりも時間が短縮された変動表示が実行されてしまうことは防止される。
また、ステップS113で時短回数カウンタが0でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、遊技状態報知ランプ25の例えば右側に対する駆動信号の出力状態を維持し、時短状態が継続していることを報知するための表示(例えば、時短状態が否かを報知するための遊技状態報知ランプ25(右)の点灯状態を維持)を行う。
遊技制御用マイクロコンピュータ60は、確変大当りを発生させる場合(ステップS116にてY)、すなわち、第1大当りフラグおよび第1確変大当りフラグがセットされていれば、状態データを確変状態に変更するとともに時短状態に変更し、さらに時短回数カウンタに初期値をセットする(ステップS117)。このように、本例では、確変大当りを発生させる場合には、表示結果が確変図柄となる変動表示を開始する以前に、状態データを非確変状態から確変状態に変更するとともに非時短状態から時短状態に変更し、さらに時短回数カウンタに初期値(この例では、100回)をセットする。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、非確変大当りを発生させる場合(ステップS118;Y)、すなわち、第1大当りフラグがセットされているが第1確変大当りフラグがセットされていなければ、状態データを非確変状態に変更するとともに時短状態に変更し、さらに時短回数カウンタに初期値(この例では、100回)をセットする(ステップS119)。このように、本例では、非確変大当りを発生させる場合には、表示結果が非確変図柄となる変動表示を開始する以前に、状態データを非確変状態に変更するとともに時短状態に変更し、さらに時短回数カウンタに初期値をセットする。
上記のように、本例では、状態データの更新が変動表示を開始する以前に行われるため、当該変動表示を開始した後に他方の特別図柄表示器において、更新後の状態データにもとづく処理が実行される。例えば、確変状態にて一方の特別図柄表示器にて非確変大当りを発生させる場合には、表示結果が非確変図柄となる変動表示が開始されたあとに他方の特別図柄表示器における大当り判定処理(例えば第2特別図柄プロセス処理におけるステップS68に対応する処理)において確変状態における高確率の大当り判定確率ではなく、時短状態における低確率の大当り判定確率で判定される。また、表示結果が非確変図柄となる変動表示が開始されたあとに他方の特別図柄の変動表示が実行されたときに、時短回数カウンタにセットされた時短回数を減算することで時短状態での変動回数にカウントされる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、ステップS110で選択した変動パターンテーブルと、第1乱数格納バッファに格納されている変動パターン決定用乱数(ランダム4)とにもとづいて、図10に示した変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップS120)。本例では、変動パターンを決定することによって、特別図柄の変動時間が決定される。なお、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
なお、ステップS120にて、ステップS110で選択した変動パターンテーブルが大当り時変動パターンテーブルであった場合には、大当りの種類(非確変大当り、確変大当りのいずれか)に応じて、変動パターンを決定するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、決定した変動パターン指定(第1変動パターンコマンド)のコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS121)、ステップS120で決定した特別図柄の変動時間示す変動時間データを変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステップS122)、特別図柄表示器8aでの特別図柄の変動表示を開始する(ステップS123)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、サブルーチンであるコマンドセット処理を実行し(ステップS124)、特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に対応した値に更新する(ステップS125)。
コマンドセット処理を実行することによって演出制御コマンドが演出制御基板80に送信される。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ101に送信されうる各演出制御コマンドはROM54のコマンド送信テーブルに格納されている。また、コマンドセット処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、ポインタが示すROM54のアドレスに格納されている演出制御コマンドデータを、演出制御コマンドデータを出力するための出力ポートに設定するとともに、コマンドを送信することを示す演出制御INT信号を出力する。
なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ60から演出制御用マイクロコンピュータ101に対する制御コマンドは、演出制御信号D0〜D7の8本の信号線で主基板31から演出制御基板80に送信される。また、主基板31と演出制御基板80との間には、ストローブ信号(演出制御INT信号)を送信するための演出制御INT信号の信号線も配線されている。なお、主基板31から他の電気部品制御基板(この実施の形態では払出制御基板37)への制御コマンドも、8本の信号線と1本のINT信号の信号線によって送信される。
また、この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」とされる。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい。
そして、演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ101は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。従って、演出制御用マイクロコンピュータ101から見ると、演出制御INT信号は、演出制御コマンドデータの取り込みの契機となる取込信号に相当する。
演出制御コマンドは、演出制御用マイクロコンピュータ101が認識可能に1回だけ送出される。認識可能とは、この例では、演出制御INT信号のレベルが変化することであり、認識可能に1回だけ送出されるとは、例えば演出制御コマンドデータの1バイト目および2バイト目のそれぞれに応じて演出制御INT信号が1回だけパルス状(矩形波状)に出力されることである。
なお、この実施の形態では、時短回数カウンタに初期値として100回がセットされるようにしているが、時短回数は他の回数(例えば50回、120回など)とされていてもよい。また、複数種類の回数(例えば、20回、50回、100回)からいずれかの時短回数が選択される構成とされていてもよく、その場合には、抽選によって選択された回数が時短回数カウンタに設定される。ここでの抽選による選択は、例えば、時短回数決定用の乱数を抽出し、その抽出値と回数とが対応付けされた時短回数決定用テーブルを用いて、乱数の抽出値に対応付けされている回数を選択する処理を実行することによって行われるようにしてもよい。
また、図示していないが、第1変動パターンコマンドを送信するときには、遊技制御用マイクロコンピュータ60による事前判定の判定結果を示す判定結果コマンド(例えば、ステップS107でセットした第1確変大当り指定コマンド、ステップS108でセットした第1非確変大当り指定コマンド、ステップS103bでセットした第1はずれ指定コマンド等の判定結果コマンド)も演出制御基板80に送信される。演出制御用マイクロコンピュータ101は、受信した判定結果コマンドにもとづいて可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄を決定する。
なお、この実施の形態では、主基板31から送信する変動パターンコマンドおよび判定結果コマンドによって可変表示装置9a,9bにおける変動態様および変動時間を指示するが、これに限らない。例えば、複数種類の基本時間を示す基本時間指定コマンドと、大当り判定処理の判定結果にもとづいて可変表示装置に停止表示させる図柄を指定するとともに、基本時間からの増減時間を示す図柄指定コマンドと、を演出制御基板80に送信し、基本時間指定コマンドによって指定された基本時間と、図柄指定コマンドによって指定された停止図柄と基本時間からの増減時間にもとづいて可変表示装置にて図柄の変動表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの変動時間を特定するようにしてもよい。具体的には、基本時間として30秒を示す基本時間指定コマンドと、左右図柄が同一の図柄であって中図柄が1つ手前の図柄を指定する図柄指定コマンドを受信した場合には、30秒から1秒を減算して29秒を変動時間として特定するようにしてもよい。また、全ての図柄が異なるはずれ図柄となる場合には、図柄指定コマンドによって最初に停止表示される図柄を指定するとともに当該図柄を基準として、当該図柄からのずれを示すようにしてもよい。
図15は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(ステップS303)の例を示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が実行中であることを示す第2大当り実行中フラグがセットされていれば(ステップS141;Y)、特別図柄の可変表示における経過時間の計測を実行することなく処理を終了する。すなわち、第1変動時間タイマを減算することなく処理を終了する。
一方、第2大当り実行中フラグがセットされていなければ(ステップS141;N)、第1変動時間タイマを1減算し(ステップS142)、第1変動時間タイマがタイムアウトしたら、すなわち、特別図柄表示器8aにて可変表示する特別図柄の変動時間が経過したら(ステップS143;Y)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止処理に対応した値に更新する(ステップS144)。第1変動時間タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS143;N)、第1特別図柄プロセスフラグの値を更新することなく処理を終了する。第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に対応した値から変更することなく処理を終了することにより次に第1特別図柄プロセス処理が実行されたときにも第1特別図柄変動処理が実行されることになる。
また、第2大当り実行中フラグは、特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示されたとき(具体的には、第2特別図柄プロセス処理における第1特別図柄プロセス処理の第1特別図柄停止処理(ステップS304)に相当する処理)にセットされ、特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了したとき(具体的には、第2特別図柄プロセス処理における第1特別図柄プロセス処理の大当り終了処理(ステップS307)に相当する処理)にてリセットされる。そのため、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示されてから特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了するまで特別図柄表示器8aにて可変表示する特別図柄の変動時間の計測を中断する。
このように、この実施の形態では、一方の特別図柄表示器に大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が実行中である場合には、他方の可変表示装置にて可変表示する特別図柄の変動時間の計測を行わない(中断する)。そして、一方の特別図柄表示器に大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了したことにもとづいて他方の可変表示装置にて可変表示する特別図柄の変動時間の計測を実行する(再開する)。そのため、特別図柄表示器8a,8bにて同時期に大当り図柄が導出表示されることを防ぐとともに、特別図柄表示器8aに大当り図柄が導出表示したことにもとづく大当り遊技状態と特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示したことにもとづく大当り遊技状態とが同時期に発生することを防止できる。なお、複数(この例では、2つ)の特別図柄表示器に大当り図柄が導出表示したことにもとづく大当り遊技状態が同時期に発生することにより、短時間で多量の賞球を獲得することができるため、必要以上に遊技者の射幸心を煽る虞があるため望ましくない。上述した例により遊技者の射幸心を必要以上に煽ることを防止できる。
図16は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止処理(ステップS304)の例を示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第2大当り実行中フラグがセットされていなければ(ステップS130;N)、可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄の停止を指示する演出制御コマンド(第1図柄停止コマンド)を送信する処理を行う(ステップS131)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、決定されている停止図柄で特別図柄表示器8aにて可変表示する特別図柄を停止表示する(ステップS132)。
ステップS130で第2大当りフラグがセットされている場合には(ステップS130;Y)、可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄の停止を指示する演出制御コマンドを送信しないとともに、特別図柄表示器8aにて可変表示する特別図柄を停止表示しない。これにより、特別図柄表示器8aに特別図柄の表示結果が導出されず、大当り遊技状態が同時に発生することを防止できる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、停止図柄が大当り図柄であるか否か、具体的には、第1大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS133)。第1大当りフラグがセットされていれば、第1大当りフラグをリセットし、第1大当り実行中フラグをセットする(ステップS134)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値に更新する(ステップS135)。一方、第1大当りフラグがセットされていなければ(ステップS133;N)、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理に対応した値に更新する(ステップS136)。
図17は、大当り遊技が終了したときに実行される大当り終了処理(ステップS308)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、可変表示装置9aにて大当り遊技状態を終了する旨の報知を指示する第1大当り終了表示コマンド(第1特定大当り終了表示コマンド、第1非特定大当り終了表示コマンド)を送信するとともに(ステップS151)、第1大当り実行中フラグをリセットする(ステップS152)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を、第1特別図柄通常処理(ステップS300)に応じた値にする(ステップS153)。
なお、大当り終了表示コマンドは、特別図柄表示器8aに確変図柄が導出表示したことにもとづく確変大当りの場合(第1特定大当り終了表示コマンド)と、特別図柄表示器8aに非確変図柄が導出表示したことにもとづく非確変大当りの場合(第1非特定大当り終了表示コマンド)と、が設けられ、ステップS151では、今回の大当りが確変大当りであったか否かにもとづいていずれか一方を演出制御基板80に送信する。第1大当り終了表示コマンドは、大当り遊技状態の終了表示の実行を指示する演出制御コマンドであり、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1特定大当り終了コマンドを受信したことにもとづいて「もう一回!」等の表示を行うのに対し、第1非特定大当り終了コマンドを受信したことにもとづいて「またねー!」等の表示を行うことにより大当り遊技状態を終了させる旨を報知するだけでなく、以後の遊技状態が確変状態に制御されるか否かをも報知している。なお、上記の表示に加えて時短回数を報知するようにしてもよく、例えば、「時短100回!」等の表示を行うようにしてもよい。
図18は、状態データの例を示す説明図である。図18に示すように、状態データは、2ビットで構成され、ビット0が確変状態であるか否かを示す確変フラグとして用いられ、ビット1が時短状態であるか否かを示す時短フラグとして用いられる。この例では、ビット0(確変フラグ)が「0」であるときは非確変状態であることを意味し、「1」であるときは確変状態であることを意味する。また、ビット1(時短フラグ)が「0」であるときは非時短状態であることを意味し、「1」であるときは時短状態であることを意味する。すなわち、状態データにおけるビット0とビット1とがともに「1」であるときは、確変状態と時短状態との制御が同時に実行されることを意味する。よって、本例では、「状態データが示す遊技状態を変更する」とは、状態データを構成する各ビットの値を変更することを意味する。
なお、上述したように、この実施の形態では、特別図柄表示器8a,8bそれぞれにて特別図柄の可変表示を開始するときに、通常状態用はずれ時変動パターンテーブル(TH)が選択されて変動パターン1の「通常変動」に決定された場合に、それぞれに対応した始動入賞記憶数(特別図柄表示器8aであれば第1始動入賞記憶数、特別図柄表示器8bであれば第2始動入賞記憶数)に応じて通常の変動時間よりも短縮された短縮変動時間(この例では、1秒)を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更する構成としているが、これに限られるものではない。すなわち、第1始動入賞記憶数が所定数(例えば、3個)以上となったときおよび/または第2始動入賞記憶数が所定数(例えば、3個)以上となったときに通常の変動時間よりも短縮された短縮変動時間(この例では、1秒)を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更するようにしてもよい。また、確変状態および/または時短状態にて短縮変動時間を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更する条件(例えば、第1始動入賞記憶数が2個以上および/または第2始動入賞記憶数が2個以上であれば短縮変動時間を選択)と、通常状態にて短縮変動時間を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更する条件(例えば、第1始動入賞記憶数が3個以上および/または第2始動入賞記憶数が3個以上であれば短縮変動時間を選択)と、を異ならせるようにしてもよい。このように構成することにより通常状態と確変状態および/または時短状態とで実行される可変表示に偏りが生じ、遊技に変化をもたらせることができるため、遊技者の興趣を向上させることができる。さらに、第1始動入賞記憶数と第2始動入賞記憶数との総数が所定数以上(例えば、4個以上)であるときに短縮変動時間を有する変動パターン2の「短縮変動」に変更するようにしてもよい。このように構成することにより遊技に変化をもたらせられ、遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、詳細な説明は省略するが、第2特別図柄プロセス処理(ステップS26)では、第2特別図柄プロセスフラグの値に応じて、第1特別図柄プロセス処理と同様の処理が実行される。特別図柄表示器8aを制御する処理(第1特別図柄プロセス処理)において特別図柄表示器8bの表示制御状態にもとづく処理(例えば、第2大当り実行中フラグの状態にもとづく処理)を行う部分については、特別図柄表示器8bを制御する処理(第2特別図柄プロセス処理)に適用した場合、特別図柄表示器8aの表示制御状態にもとづく処理(例えば、第2大当り実行中フラグの状態にもとづく処理)を行うことになる。
図19は、演出制御基板80に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図19に示す例において、1バイト目のMODEが「80」の演出制御コマンドは、特別図柄表示器8aに対応して可変表示装置9aにて可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(第1変動パターンコマンド)であり、1バイト目のMODEが「81」の演出制御コマンドは、特別図柄表示器8bに対応して可変表示装置9bにて可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(第2変動パターンコマンド)である。このように、この実施の形態では、演出制御コマンドにおける1バイト目のMODEを異ならせることにより、演出制御コマンドにおける2バイト目のEXTにより指定される変動パターンコマンドを、可変表示装置9a,9bのいずれか一方に対応した演出制御コマンドとして認識させる。
コマンド82XX(H)は、遊技制御用マイクロコンピュータ60による特別図柄表示器8aにおける事前判定の判定結果を示す判定結果コマンドである。コマンド8200(H)は、特別図柄表示器8aに対応して可変表示装置9aに確変図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第1確変大当り指定コマンド)である。コマンド8201(H)は、特別図柄表示器8aに対応して可変表示装置9aに非確変図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第1非確変大当り指定コマンド)である。コマンド8202(H)は、特別図柄表示器8aに対応して可変表示装置9aにはずれ図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第1はずれ指定コマンド)である。
コマンド83XX(H)は、遊技制御用マイクロコンピュータ60による特別図柄表示器8bにおける事前判定の判定結果を示す判定結果コマンドである。コマンド8300(H)は、特別図柄表示器8bに対応して可変表示装置9bに確変図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第2確変大当り指定コマンド)である。コマンド8301(H)は、特別図柄表示器8bに対応して可変表示装置9bに非確変図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第2非確変大当り指定コマンド)である。コマンド8302(H)は、特別図柄表示器8bに対応して可変表示装置9bにはずれ図柄を導出表示させることを指示する演出制御コマンド(第2はずれ指定コマンド)である。
コマンドA000(H)は、可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄の停止を指示する演出制御コマンドである。コマンドA100(H)は、可変表示装置9bにて可変表示する飾り図柄の停止を指示する演出制御コマンドである。
コマンドBXXX(H)は、大当り遊技開始から大当り遊技終了までの間に送出される演出制御コマンドである。そして、コマンドD000(H)〜EXXX(H)は、飾り図柄の変動および大当り遊技に関わらない可変表示装置9a,9bの表示状態に関する演出制御コマンドである。
コマンドD000(H)は、第1始動入賞記憶数が0になったときに送信され、演出制御基板80にて当該コマンドを受信してから所定期間(例えば、30秒)経過するまでに第1変動パターンコマンドを受信しなかったときに可変表示装置9aにて客待ちデモ演出の開始を指示する演出制御コマンド(第1デモ開始コマンド)である。コマンドD100(H)は、第2始動入賞記憶数が0になったときに送信され、演出制御基板80にて当該コマンドを受信してから所定期間(例えば、30秒)経過するまでに第2変動パターンコマンドを受信しなかったときに可変表示装置9bにて客待ちデモ演出の開始を指示する演出制御コマンド(第2デモ開始コマンド)である。
また、コマンドE400(H)は、高確率状態から低確率状態になったときに送信されるコマンドであり、コマンドE401(H)は、低確率状態から高確率状態になったときに送信されるコマンドである。なお、高確率状態から低確率状態になったときや、低確率状態から高確率状態になったときを、変動パターンコマンドのMODEデータによって認識するようにしてもよく、この場合には、上記のコマンドE400(H)およびコマンドE401(H)を使用しないようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、特に言及していない場合であっても、例えばMODEデータを異ならせることによって、可変表示装置9aでの表示指示用であるのか可変表示装置9bでの表示指示用であるのかが区別可能に構成されている。
演出制御基板80の演出制御用マイクロコンピュータ101は、主基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ60から上述した演出制御コマンドを受信すると図19に示された内容に応じて可変表示装置9a,9bの表示状態を変更するとともに、ランプ・LEDの表示状態を変更し、必要ならば音声出力基板70に対して音番号データを出力する。なお、図19に示された例以外の制御コマンドも遊技制御用マイクロコンピュータ60から演出制御用マイクロコンピュータ101に送信される。例えば、賞球LED51や球切れLED52の表示状態、および大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドも遊技制御用マイクロコンピュータ60から演出制御用マイクロコンピュータ101に送信される。
次に、演出制御用マイクロコンピュータ101の動作を説明する。図20は、演出制御用マイクロコンピュータ101が実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔を決めるための2msタイマの初期設定等を行うための初期化処理が行われる(ステップS701)。その後、演出制御用マイクロコンピュータ101は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ101は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。
この実施の形態では、タイマ割込は2ms毎にかかる。すなわち、演出制御処理は、2ms毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、具体的な演出制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で演出制御処理を実行してもよい。
演出制御処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析実行処理:ステップS704)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。第1演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグともいう))に対応したプロセスを選択して可変表示装置9aの表示制御を実行する。また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第2演出制御プロセス処理を行う(ステップS706)。第2演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(第2演出制御プロセスフラグ)に対応したプロセスを選択して可変表示装置9bの表示制御を実行する。そして、乱数カウンタを更新する処理を実行する(ステップS708)。その後、ステップS702のタイマ割込フラグの確認を行う処理に戻る。
ここで、主基板31からの演出制御コマンド受信処理について説明する。この実施の形態では、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよく、例えば、図柄指定コマンド格納領域を3個(2×3=6バイトのコマンド受信バッファ)、それ以外の変動パターン指定などのコマンド格納領域を1個(2×1=2バイトのコマンド受信バッファ)のようにバッファ構成してもよい。音声制御手段や、ランプ制御手段においても同様に、リングバッファ形式でないバッファ形式としてもよい。
主基板31からの演出制御用のINT信号は演出制御用マイクロコンピュータ101の割込端子に入力されている。例えば、主基板31からのINT信号がオン状態になると、演出制御用マイクロコンピュータ101において割込がかかる。そして、演出制御用マイクロコンピュータ101は、割込処理において演出制御コマンドの受信処理を実行する。演出制御コマンドの受信処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、受信した演出制御コマンドデータを、コマンド受信個数カウンタが示す受信コマンドバッファに格納する。
図21は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。上述したように、主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用マイクロコンピュータ101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS610)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値とコマンド受信バッファに対応した読出ポインタとを比較することによって判定される。読出ポインタは、演出制御用マイクロコンピュータ101によって読み出す演出制御コマンドが格納されているコマンド受信バッファを示すポインタである。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ101は、読出ポインタに対応するコマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS611)。なお、読み出したら読出ポインタの値を1加算しておく(ステップS612)。
受信した演出制御コマンドが第1変動パターン指定の演出制御コマンドであれば(ステップS613;Y)、演出制御用マイクロコンピュータ101は、そのコマンドのEXTデータを第1変動パターンデータ格納領域に格納する(ステップS614)とともに第1変動パターンコマンドを受信した旨を示す第1変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップS615)。
受信した演出制御コマンドが第2変動パターン指定の演出制御コマンドであれば(ステップS616;Y)、演出制御用マイクロコンピュータ101は、そのコマンドのEXTデータを第2変動パターンデータ格納領域に格納する(ステップS617)とともに第2変動パターンコマンドを受信した旨を示す第2変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップS618)。
また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、受信した演出制御コマンドが第1確変大当り指定コマンドであれば(ステップS619;Y)、第1確変大当り指定コマンドを受信した旨を示す第1確変図柄表示フラグをセットする(ステップS620)。また、受信した演出制御コマンドが第1非確変大当り指定コマンドであれば(ステップS621;Y)、第1非確変大当り指定コマンドを受信した旨を示す第1非確変図柄表示フラグをセットする(ステップS622)。また、受信した演出制御コマンドが第1はずれ指定コマンドであれば(ステップS623;Y)、第1はずれ指定コマンドを受信したことを示す第1はずれ図柄表示フラグをセットする(ステップS624)。演出制御用マイクロコンピュータ101は、これらのフラグ(第1確変図柄表示フラグ、第1非確変図柄表示フラグ、第1はずれ図柄表示フラグ)にもとづいて可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄を決定する。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、ステップS611で読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には、受信コマンドに対応するコマンド受信フラグをセットし、必要であれば受信コマンドを保存する(ステップS625)。
なお、図21にはコマンド解析処理における一部の処理しか示していないが、可変表示装置9bに対応して主基板31から送信される演出制御コマンドも同様の処理が実行される。例えば、第2確変大当り指定コマンドを受信したら第2確変図柄表示フラグをセットする処理等も実行される。
図22は、図20に示されたメイン処理における第1演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。第1演出制御プロセス処理では、第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)の値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理が行われる。各処理において、以下のような処理が実行される。
なお、詳細な説明は省略するが、第2演出制御プロセス処理(ステップS706)では、第2演出制御プロセスフラグの値に応じて、第1演出制御プロセス処理と同様の処理が実行される。可変表示装置9aを制御する処理(第1演出制御プロセス処理)において可変表示装置9bの表示制御状態にもとづく処理(例えば第1変動パターンコマンド受信フラグの状態にもとづく処理)を行う部分については、可変表示装置9bを制御する処理(第2演出制御プロセス処理)に適用した場合、可変表示装置9aの表示制御状態にもとづく処理(例えば第2変動パターンコマンド受信フラグの状態にもとづく処理)を行うことになる。
第1飾り図柄通常処理(ステップS800):第1変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。第1変動パターンコマンド受信フラグがセットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ101は、所定の処理を実行した後、第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)の値を第1飾り図柄変動パターン決定処理に対応した値に変更する。
第1飾り図柄変動開始処理(ステップS801):第1変動パターンデータ格納領域の格納情報などにもとづいてプロセスデータを選択する。そして、選択したプロセスデータにもとづいて可変表示装置9aにて左中右の飾り図柄の変動が開始されるように制御する。
第1飾り図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。また、可変表示装置9aにおける左右図柄の停止制御を行う。
第1飾り図柄停止処理(ステップS803):可変表示装置9aにおける飾り図柄の変動時間が終了したことに応じて、飾り図柄の変動を停止し停止図柄を表示する。なお、表示結果が大当り表示結果(大当りを示唆する表示結果)である場合には、変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する演出制御コマンド(第1図柄停止の演出制御コマンド)を受信していたら、飾り図柄の変動を停止し停止図柄を表示する制御を行う。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、確変大当りまたは通常大当りの表示を行う。
ラウンド中処理(ステップS805):大当り遊技におけるラウンド実行中の制御を行う。例えば、大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを受信したら、ラウンド数等の表示制御等を行う。そして、特別可変入賞球装置20を閉状態にするときに、第1演出制御プロセスフラグをラウンド後処理に対応した値に更新する一方、大当り終了表示コマンドを受信したら大当り終了演出処理に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップS806):大当り遊技におけるラウンド終了から次のラウンドを開始するまでの制御を行う。そして、特別可変入賞球装置20を開状態にするときに、第1演出制御プロセスフラグをラウンド中処理に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(ステップS807):大当り遊技状態を終了するときの制御を行う。例えば、第1特定大当り終了表示コマンドにもとづいて確変状態に制御される旨の表示等を行う一方、第1非特定大当り終了表示コマンドにもとづいて時短状態に制御される旨の表示等を行う。そして、第1演出制御プロセスフラグを第1飾り図柄通常処理に対応した値に更新する。
図23は、飾り図柄の変動パターン毎に設定されているプロセスデータの一構成例を示す説明図である。プロセスデータは、プロセスタイマ設定値と演出制御データ(例えば、表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、および音番号データ)の組み合わせが複数集まった演出制御実行データで構成されている。演出制御データは、表示制御実行データとランプ制御実行データと音番号データとを含む。表示制御実行データは、飾り図柄の変動期間中における可変表示装置9a,9bの表示状態を示すデータが設定されている。例えば、表示制御実行データ1には、可変表示開始時の可変表示装置9a,9bの表示状態を示すデータが設定されている。また、ランプ制御実行データは、飾り図柄の変動期間中におけるランプ・LEDの表示状態を示すデータが設定されている。例えば、ランプ制御実行データ1には、可変表示開始時のランプ・LEDの表示状態を示すデータが設定されている。また、音番号データには、飾り図柄の変動期間中におけるスピーカ27の音出力態様を示すデータが設定されている。そして、飾り図柄の変動期間中において、表示状態を切り替えるタイミング(例えば可変表示装置9a,9bにおいて新たなキャラクタが登場するタイミング、ランプ・LEDを点灯状態から消灯状態に切り替えるタイミング)が到来すると、演出制御用マイクロコンピュータ101は、プロセスデータにおける次の演出制御実行データに設定される演出制御データに従って、可変表示装置9a,9b、ランプ・LEDの表示状態およびスピーカ27の音出力状態を制御する。プロセスタイマ設定値には、切替のタイミングに応じた時間が設定されている。
このように、演出制御用マイクロコンピュータ101が、ROMに記憶されているプログラムおよび演出制御実行データにもとづいて演出手段(この実施の形態では可変表示装置9a,9b、ランプ・LEDおよびスピーカ27)を制御し、複数の演出手段の制御に関わるプログラムが、演出制御基板80に搭載されているROMに格納されている。そして、それらのプログラムを格納するROMを1つのROMとして構成することができる。従って、部品点数を減らすことができる。また、ROMに記憶されている演出制御実行データのうち、プロセスタイマ設定値が共通化されている。従って、演出制御基板80のROM容量を節減することができる。なお、演出制御データについても、表示制御実行データとランプ制御実行データと音番号データとを共通化できるのであれば、1つの演出制御データとしてもよい。このように、この実施の形態では、複数の演出手段の制御に関わるデータのうち少なくとも一部のデータを同一ROMに格納することができる。
図23に示すプロセスデータは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、特別図柄の変動パターンそれぞれに応じて飾り図柄の変動パターンが複数種類設けられ、プロセスデータは、飾り図柄の変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。なお、飾り図柄の変動パターンと、特別図柄の変動パターンとは異なるものである。ただし、飾り図柄の変動パターンには、少なくとも、図10に示した各変動パターンに対応する変動パターンが含まれる。具体的には、図10に示した各変動パターンに対応して同一の変動時間にて異なる演出を実行する飾り図柄の変動パターンが複数種類設けられている。
図24は、演出制御プロセス処理における第1飾り図柄通常処理(ステップS800)の一例を示すフローチャートである。図24に示す第1飾り図柄通常処理を開始すると、演出制御用マイクロコンピュータ101は、まず、第1変動パターンコマンド受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS811)。第1変動パターンコマンド受信フラグがセットされていなければ(ステップS811;N)、処理を終了する。一方、第1変動パターンコマンド受信フラグがセットされていたら(ステップS811;Y)、第1変動パターンコマンド受信フラグをリセットし(ステップS812)、主基板31からの判定結果コマンドを確認する。
具体的には、第1はずれ指定コマンドを受信したことを示す第1はずれ図柄表示フラグがセットされていれば(ステップS813;Y)、受信した第1変動パターンがリーチ態様を伴う変動パターンであるか(リーチ変動パターンであるか)を確認する(ステップS817)。受信した第1変動パターンがリーチ変動パターンであれば(ステップS817;Y)、可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄としてリーチはずれ図柄(この実施の形態では、左飾り図柄と右飾り図柄とが同一の図柄であり、中飾り図柄のみが異なる図柄となる組み合わせ)に決定する(ステップS818)。一方、受信した第1変動パターンがリーチ変動パターンでなければ(ステップS817;N)、可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄としてはずれ図柄(この実施の形態では、左飾り図柄と中飾り図柄と右飾り図柄とのそれぞれが異なる図柄となる組み合わせ)に決定する(ステップS819)。
また、第1確変大当り指定コマンドを受信したことを示す第1確変図柄表示フラグがセットされていれば(ステップS814;Y)、可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄として確変図柄(この実施の形態では、左飾り図柄と中飾り図柄と右飾り図柄とが同一の奇数図柄で揃った状態)に決定する。また、第1はずれ指定コマンドおよび第1確変大当り指定コマンドを受信していない場合、すなわち、第1非確変大当り指定コマンドを受信したことを示す第1非確変図柄表示フラグがセットされていれば(ステップS814;N)、可変表示装置9aにおける飾り図柄の停止図柄として非確変図柄(この実施の形態では、左飾り図柄と中飾り図柄と右飾り図柄とが同一の偶数図柄で揃った状態)に決定する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ101は、予告演出判定処理を実行する(ステップS820)。予告演出判定処理では、予告判定用乱数の値にもとづいて予告演出を実行するか否か判定するとともに予告演出を実行する場合には予告演出の種類を決定する。なお、予告判定用乱数は、上述した乱数更新処理(ステップS708)にて更新され、予告演出の判定に用いられる乱数である。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動開始処理に応じた値に更新する(ステップS821)。ステップS821で第1演出制御プロセスフラグの値を第1飾り図柄変動開始処理に応じた値に更新することにより次回の割込処理にて第1飾り図柄変動開始処理が実行される。
図25は、予告演出判定処理(ステップS820)を示すフローチャートである。予告演出判定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9aの停止図柄としてリーチとならない通常のはずれ図柄(この実施の形態では、左飾り図柄と中飾り図柄と右飾り図柄とのそれぞれが異なる図柄となる組み合わせ)に決定されたか確認し、リーチとならない通常のはずれ図柄に決定されていれば(ステップS820a;Y)、予告演出を実行するか否かの判定を行うことなく処理を終了する。
一方、可変表示装置9aの停止図柄としてリーチとならない通常のはずれ図柄に決定されていなければ、すなわち、可変表示装置9aの停止図柄として確変図柄、非確変図柄、およびリーチはずれ図柄のいずれかに決定されていれば(ステップS820a;N)、予告判定用乱数を抽出し(ステップS820b)、判定結果コマンドに対応して設けられた予告判定テーブルとステップS820bで抽出した予告判定用乱数とにもとづいて予告演出を実行するか否かを決定し、予告演出を実行する場合には、予告演出の種類を決定する(ステップS820c)。
この例では、判定結果コマンドに応じて予告判定テーブルが設けられている。具体的には、第1確変図柄表示フラグに応じた確変大当り時予告判定テーブルと、第1非確変図柄表示フラグに応じた非確変大当り時予告判定テーブルと、第1はずれ図柄表示フラグに応じたはずれ時予告判定テーブルと、の3つが設けられ、ステップS820cでは、判定結果コマンドに応じてセットされるフラグ(第1確変図柄表示フラグ、第1非確変図柄表示フラグ、または第1はずれ図柄表示フラグ)を確認し、フラグに応じた予告判定テーブルを参照する。
また、この実施の形態では、各予告判定テーブルには、予告演出を実行しない場合と、予告演出の種類と、のそれぞれに予告判定用乱数と比較される比較値が振り分けられ、予告演出を実行する場合には予告演出の種類も決定される。予告演出の種類としては、例えば、操作ボタン120からの操作信号が1回入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するもの、操作ボタン120からの操作信号が入力されたタイミングに応じて所定の演出を実行するもの、操作ボタン120からの操作信号が所定回数以上入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するもの等がある。ステップS820cにていずれかの予告演出に決定された場合には、予告演出を実行する判定がなされたことを意味する。このように、予告判定用乱数によって予告演出を実行するか否かが判定されるとともに予告演出の種類が決定される。なお、予告演出を実行するか否かの判定に用いる乱数と予告演出の種類の決定に用いる乱数とを別個にしてもよく、この場合には、予告演出を実行する旨の判定がなされたときに、予告演出の種類を決定するようにすればよい。
そして、予告演出を実行しない場合には(ステップS820d;N)、処理を終了する。予告演出を実行する場合には(ステップS820d;Y)、可変表示装置9aにて予告演出を実行することを示す第1予告演出実行フラグをセットし(ステップS820e)、ステップS820cで決定した予告演出の種類に応じた開始時間を第1有効開始タイマにセットする(ステップS820f)。この実施の形態では、予告演出(所定の演出)として操作ボタン120,121の操作を促す操作促進表示を行い、所定の有効期間内に操作ボタン120,121が操作されたときに、操作ボタン120,121の操作に応じた結果導出演出(例えば、大当りとなるか否かを報知する演出等)を実行する。
なお、可変表示装置9aにて実行される予告演出においては操作ボタン120の操作を促す操作促進演出を実行し、所定の有効期間内に操作ボタン120が操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する一方、可変表示装置9bにて実行される予告演出においては操作ボタン121の操作を促す操作促進演出を実行し、所定の有効期間内に操作ボタン121が操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する。すなわち、操作ボタン120は可変表示装置9aに対応して設けられ、操作ボタン121は可変表示装置9bに対応して設けられている。ステップS820fでは、操作ボタン120の有効期間を開始するタイミングを第1有効期間タイマにセットする。これにより、可変表示装置9aにて飾り図柄の可変表示を開始してから所定期間経過したときに操作ボタン120の操作が有効となる(操作ボタン120からの操作信号の入力が検出可能な状態となる)。
また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、予告演出の種類に応じた有効時間を第1有効期間タイマにセットする(ステップS820g)。有効時間とは操作ボタン120の操作が有効となる期間であり、第1有効期間タイマは、有効時間が経過したか否かを計測するタイマである。すなわち、第1有効期間タイマにより有効時間が経過していない場合に、操作ボタン120が操作されたことにもとづいて結果導出演出が実行される。
上述したように、この実施の形態では、停止図柄がリーチとならないはずれ図柄となる場合には、予告演出を実行するか否かの判定を行わない、すなわち、予告演出を実行しない。このように、操作ボタン120,121を操作することにより少なくともリーチとなること(すなわち、リーチ(停止図柄がリーチ態様を伴うはずれ図柄となることおよび大当り図柄となること)となること、または大当りとなること)が報知されるため、操作ボタン120,121の操作に対する期待感を抱かせることができる。なお、停止図柄がリーチとならないはずれ図柄となる場合にも予告演出を実行するか否かの判定を行うようにしてもよく、この場合には、停止図柄がリーチとならないはずれ図柄となる場合に、他の場合(リーチはずれ図柄、非確変図柄、および確変図柄)に比べて予告演出を実行する旨の判定がなされる割合が低くなるように予告判定テーブルを構成してもよい。これにより、停止図柄がリーチとならないはずれ図柄となる場合には予告演出の実行される割合が低下し、遊技者の操作ボタン120,121に対する期待感を極端に低下させない。
また、予告演出として、リーチ演出にて実行される演出の種類を選択する選択演出を実行するようにしてもよい。すなわち、操作ボタン120,121の操作に応じて複数種類のリーチ演出(例えば、後述する図40(a)〜図40(e)、図41(a)〜図41(d)等に示す演出)のうちいずれかを選択し、選択したリーチ演出を実行するようにしてもよいし、操作ボタン120,121の操作に応じて複数種類のリーチ演出のうちいずれかを選択させる演出を実行し、操作ボタン120,121を操作することによって選択したリーチ演出を実行するようにしてもよい。
図26は、図22に示された第1演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動開始処理(ステップS801)を示すフローチャートである。第1飾り図柄変動開始処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1予告演出実行フラグがセットされているか否か、すなわち、可変表示装置9aにて予告演出を実行する旨の判定がなされているか否か確認する(ステップS831)。そして、予告演出を実行する場合には(ステップS831;Y)、第1変動パターンおよび予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択する(ステップS832)。一方、予告演出を実行しない場合には(ステップS831;N)、第1変動パターンに応じたプロセスデータを選択する(ステップS833)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1変動パターンに応じた変動時間を第1演出時間タイマにセットし(ステップS834)、ステップS832,S833で選択したプロセスデータに設定される演出制御実行データ1の内容に従って演出装置(この実施の形態では、可変表示装置9a、ランプ・LED、スピーカ27)を制御する(ステップS835)。例えば、表示制御実行データ1の内容に応じた信号を、LCDによる可変表示装置9aに与える。そして、第1演出時間タイマを1減算するとともに(ステップS836)、選択した演出制御実行データにおける表示制御実行データ1に対応した第1プロセスタイマを1減算する(ステップS837)。その後、演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)の値を第1飾り図柄変動中処理に対応した値にする(ステップS838)。
なお、表示制御実行データにはROMのアドレスが設定され、そのアドレスから始まる領域に、より詳細な制御データを格納しておき、それらの制御データに従ってLCD制御を行うように構成してもよい。また、ステップS835では、演出制御実行データ中のランプ制御実行データ1にもとづいてランプ・LED制御を行う。例えば、ランプ制御実行データ1の内容に応じた信号を各ランプ・LEDに与える。なお、ランプ制御実行データにはROMのアドレスが設定され、そのアドレスから始まる領域に、より詳細な制御データを格納しておき、それらの制御データに従ってランプ・LED制御を行うように構成してもよい。
また、ステップS835では、演出制御実行データ中の音番号データを音声出力基板70に出力する。音声出力基板70において、音声合成用IC703は、音番号データに応じたデータを音声データROM704から読み出し、読み出したデータに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。
また、上述したように、飾り図柄の変動パターンは、特別図柄の変動パターンに応じて複数種類設けられている。この実施の形態では、ステップS832で第1変動パターンコマンドによって指定された特別図柄の変動パターンに応じて複数種類設けられた飾り図柄の変動パターンのうち、予告演出の種類に応じたプロセスデータを選択する。また、ステップS833では、第1変動パターンコマンドによって指定された特別図柄の変動パターンに応じた複数種類設けられた飾り図柄の変動パターンのうち、予告演出を実行しないプロセスデータを選択する。すなわち、この実施の形態では、特別図柄の変動パターンそれぞれに予告演出を実行しない場合および予告演出を実行する場合に予告演出の種類に応じたプロセスデータが設けられている。そのため、予告演出の有無および予告演出の種類に応じて唯1つのプロセスデータが選択される。なお、予告演出の有無および予告演出の種類に応じた複数種類のプロセスデータを設ける構成としてもよく、この場合には、予告演出の有無および予告演出の種類に応じた複数種類のプロセスデータのうち所定の乱数を用いていずれかのプロセスデータに決定するようにしてもよい。このように構成することにより、より多彩な演出を実行でき、遊技者の興趣を向上させることができる。
図27は、第1演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示すフローチャートである。第1飾り図柄変動中処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9bに大当り図柄が導出表示した(具体的には、可変表示装置9bに可変表示する飾り図柄を停止表示したときに判定結果コマンドとして第2確変大当り指定コマンドまたは第2非確変大当り指定コマンドを受信したことを示す第2確変図柄表示フラグまたは第2非確変図柄表示フラグがセットされている)ことにもとづく大当り遊技状態が実行中であることを示す第2大当り中演出フラグがセットされていたら(ステップS840;Y)、第1演出時間タイマおよび第1プロセスタイマを減算することなく、すなわち、可変表示装置9bにて飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間を計測することなく(可変表示装置9bにて飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間の計測を中断して)処理を終了する。これにより、可変表示装置9aでの飾り図柄の可変表示の実行中に可変表示装置9bにて大当り遊技状態の演出が開始されると、可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間の計測が中断し、中断したときの可変表示装置9aにおける飾り図柄の可変表示の状態が見た目上継続する。
なお、可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間の計測が中断しているときに、可変表示装置9aにはずれ図柄を停止表示させておくようにしてもよいし、可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示を継続して実行させるようにしてもよい。また、可変表示装置9aにはずれ図柄を揺れ変動(例えば、上下に小刻みに変動していて完全には停止していない状態)させてもよい。また、可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示を開始してからの経過時間の計測が中断、換言すると、特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示の変動時間の進行(第1変動時間タイマの減算処理)が中断している旨(例えば「変動中断中」等)の表示制御を可変表示装置9aにて実行するよう にしてもよい。
また、可変表示装置9bに大当り図柄が導出表示したことにもとづく大当り遊技状態が終了した(具体的には、第2演出制御プロセス処理における第1演出制御プロセス処理の大当り終了演出処理(ステップS807)に相当する処理)ことにより第2大当り中演出フラグがリセットされると、ステップS840にてNと判定され、演出制御用マイクロコンピュータ101は、プロセスタイマおよび第1演出時間タイマの更新処理を実行する。すなわち、可変表示装置9aでの飾り図柄の可変表示の進行が中断しているときに、可変表示装置9bでの大当り遊技状態の演出が終了すると、可変表示装置9aにおける飾り図柄の可変表示の進行が再開し、中断したときの状態から飾り図柄の変動表示が再開する。
一方、第2大当り中演出フラグがセットされていなければ(ステップS840;N)、演出制御用マイクロコンピュータ101は、前回の割込処理の第1飾り図柄変動中処理にて減算されたことにより第1演出時間タイマがタイムアウトしていたら(ステップS841;Y)、第1演出制御プロセスフラグの値を第1飾り図柄停止処理に対応する値に更新する(ステップS858)。
一方、第1演出時間タイマがタイムアウトするまでは、第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)が更新されず、第1飾り図柄変動中処理が繰り返し実行される。具体的には、第1演出時間タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS841;N)、第1演出時間タイマを1減算し(ステップS842)、第1プロセスタイマがタイムアウトしていれば(ステップS843;Y)、プロセスデータ中の次の演出制御実行データに切り替え(ステップS844)、切り替えた演出制御実行データの内容に従って演出装置を制御する(ステップS845)。ステップS843でプロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップS843;N)、実行中の演出制御実行データにもとづく演出装置の制御を継続して実行すべくステップS846に進む。
そして、第1プロセスタイマを1減算し(ステップS846)、第1予告演出実行フラグがセットされていなければ(ステップS847;N)、処理を終了する。第1予告演出実行フラグがセットされていれば(ステップS847;Y)、操作ボタン120の有効期間を開始するタイミングを計測する第1有効開始タイマを1減算し(ステップS848)、第1有効開始タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS849;N)、処理を終了する。一方、第1有効開始タイマがタイムアウトしていれば(ステップS849;Y)、操作ボタン120からの操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS850)。
上述したように、この実施の形態では、予告演出として、有効期間内に操作ボタン120からの操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出表示(結果導出演出)を実行する。ステップS850で、有効期間内に操作ボタン120からの操作信号が入力されると(ステップS850;Y)、可変表示装置9aにて判定結果コマンドに応じた演出表示、すなわち、第1確変図柄表示フラグ、第1非確変図柄表示フラグ、および第1はずれ図柄表示フラグのそれぞれに応じた演出表示を実行し(ステップS851)、第1予告演出実行フラグをリセットして処理を終了する(ステップS852)。
一方、有効期間にて操作ボタン120からの操作信号が入力されていなければ(ステップS850;N)、第1有効期間タイマを1減算し(ステップS855)、第1有効期間タイマがタイムアウトしたら(ステップS856;Y)、第1予告演出実行フラグをリセットして処理を終了する(ステップS857)。ステップS856で第1有効期間タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS856;N)、処理を終了する。このように、有効期間内に操作ボタン120の操作がなされなければ、結果導出演出を実行しない。
なお、この例では、ステップS850で操作ボタン120からの操作信号が1回入力されたときに操作ボタン120が操作されたと判定して所定の演出(結果導出演出)を実行するが、これにかぎられるものではない。例えば、操作ボタン120が複数回操作されて、操作信号が所定回数以上入力されたときに操作ボタンが操作されたと判定して所定の演出(結果導出演出)を実行するようにしてもよい。また、操作ボタン120からの操作信号が1回入力されたことにもとづいて所定の演出(結果導出演出)を実行する複数種類の予告態様と、操作ボタン120からの操作信号が複数回入力されたことにもとづいて所定の演出(結果導出演出)を実行する複数種類の予告態様と、のうちいずれかの予告態様の予告演出を実行するようにしてもよい。
図28は、第1演出制御プロセス処理における第1飾り図柄停止処理(ステップS803)を示すフローチャートである。第1飾り図柄停止処理において、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄の停止を指示する演出制御コマンド(第1図柄停止コマンド)を受信しているか否か確認する(ステップS861)。第1図柄停止コマンドを受信していなければ(ステップS861;N)、処理を終了する。
一方、第1図柄停止コマンドを受信していれば(ステップS861;Y)、自己が決定した停止図柄(判定結果コマンドおよび変動パターンコマンドにもとづいてステップS815,S816,S818,S819で決定した停止図柄)で飾り図柄を停止させる制御を行う(ステップS862)。なお、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ101が、遊技制御用マイクロコンピュータ60からの第1図柄停止コマンドの受信に応じて可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄を停止表示させる制御を行うが、このような構成に限られず、遊技制御用マイクロコンピュータ60から第1図柄停止コマンドを送信せずに、演出時間タイマがタイムアウトしたことにもとづいて演出制御用マイクロコンピュータ101が可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄を停止表示させる制御を行うようにしてもよい。この場合、演出時間タイマがタイムアウトしたときに、可変表示装置9bにて大当り図柄が停止表示した(特別図柄表示器8bに大当り図柄が導出表示した)ことにもとづく大当り遊技状態が実行されていれば、大当り遊技状態が終了するまで可変表示装置9aにて可変表示を継続して実行し、大当り遊技状態が終了したことにもとづいて可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄を停止表示させるようにしてもよい。
そして、ステップS862で大当り図柄を表示した場合、つまり、第1確変図柄表示フラグまたは第1非確変図柄表示フラグがセットされている場合には(ステップS863;N)、演出制御用マイクロコンピュータ101は、大当り開始演出に応じたプロセスデータを選択するとともに可変表示装置9aにて大当り遊技状態の演出を実行することを示す第1大当り演出中フラグをセットし(ステップS866)、第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)の値を大当り表示処理(ステップS804)に対応した値に設定する(ステップS867)。
なお、大当り開始演出に応じたプロセスデータは、大当り遊技状態を開始するときの演出装置の制御内容を示すプログラムである。また、大当り開始演出に応じたプロセスデータは、確変大当りの場合と非確変大当りの場合とが用意されている。これにより確変大当りおよび非確変大当りそれぞれに対応した大当り遊技状態の演出が実行される。また、大当り遊技状態にて常に同一の演出を実行するようにしてもよく、この場合には、大当り遊技状態を開始するときに常に同一のプロセスデータを選択するようにすればよい。
ステップS862で大当り図柄を表示しない場合(はずれ図柄を表示した場合)、つまり、第1はずれ図柄表示フラグがセットされている場合には(ステップS863;Y)、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第1はずれ図柄表示フラグをリセットし(ステップS864)、第1演出制御プロセスフラグ(プロセスフラグ)の値を第1飾り図柄通常処理(ステップS800)に対応した値に設定する(ステップS865)。
なお、この実施の形態では、可変表示装置9aにて予告演出を実行する場合に用いられる操作ボタン120と、可変表示装置9bにて予告演出を実行する場合に用いられる操作ボタン121と、をそれぞれ別々に設け、可変表示装置9a,9bにて同時期に操作ボタン120,121を用いた予告演出が実行された場合であっても、それぞれの可変表示装置にて異なる操作ボタンを操作することにより所定の演出(結果導出演出)が実行されるため不具合を生じない。以下、可変表示装置9a,9bにて同時期に操作ボタン120,121を用いた予告演出が実行された場合について説明する。図29には、予告演出にて可変表示装置9a,9bにて同時期に操作ボタン120,121を用いた予告演出が実行されたときの態様例が示されている。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9aにて予告演出を実行し、プロセスデータにもとづいて操作ボタン120の操作を促す操作促進表示(この例では、「左ボタンを押してください」)100aを表示制御する操作促進演出を実行する(図29(A1))。この例では、操作ボタン120を操作することにより可変表示装置9aにて可変表示している飾り図柄を停止表示させる予告演出を実行する。
また、操作ボタン120の操作が有効となる有効期間の残り時間を残時間表示(この例では、のこり5秒)100bとして可変表示装置9aにて表示制御する。この実施の形態では、有効期間の残り時間として「10秒」が設定されている。演出制御用マイクロコンピュータ101は、操作促進演出を開始してからの経過時間に応じて残時間表示100bに表示制御する残り時間を変化させて表示制御する。具体的には、残時間表示100bとしてまず「のこり10秒」と表示制御し、経過時間に応じて「のこり9秒」、「のこり8秒」・・・「のこり0秒」と表示制御する。このように、操作促進表示100aおよび残時間表示100bは、残時間表示100bの表示内容が「残り0秒」となるまでに遊技者に操作ボタン120の操作を促すものである。
このとき、演出制御用マイクロコンピュータ101により可変表示装置9bにて予告演出が実行されると、プロセスデータにもとづいて操作ボタン121の操作を促す操作促進表示(この例では「右ボタンをおしてどちらか選んでください」)100aを表示制御する操作促進演出を実行する(図29(A1))。この例では、可変表示装置9bに裏面が視認可能なトランプを2枚表示して交互に点滅表示させ、操作ボタン121を操作されたときに点滅しているトランプの表面を表示して可変表示の結果(大当りか否かおよび/または確変大当りか否か)を報知する予告演出を実行する。また、操作ボタン121の操作が有効となる有効期間の残り時間を残時間表示(この例では、のこり8秒)100bとして可変表示装置9bにて表示制御する。
そして、可変表示装置9aにて有効期間内に操作ボタン120が操作されると(図29(A2))、結果導出演出を実行して飾り図柄を停止表示させる結果導出演出を実行する。すなわち、第1飾り図柄変動中処理のステップS850で操作ボタン120から操作信号が入力されたことにもとづいて操作に応じた演出を実行する。図29(A2)に示す例では、はずれとなる判定結果コマンド(第1はずれ指定コマンド)を受信しているため、リーチはずれ図柄として「767」を停止表示する。
可変表示装置9bにて有効期間内に操作ボタン121が操作されると(図29A2))、結果導出演出を実行して操作ボタン121の操作信号が入力されたときに点滅しているトランプの表面を表示して可変表示の結果(大当りか否かおよび/または確変大当りか否か)を報知する結果導出演出を実行する。図29(A2)に示す例では、大当りとなる判定結果コマンド(第1確変大当り指定コマンドおよび第1非確変大当り指定コマンド)を受信しているため、「大当り」と表示制御することにより可変表示装置9bにおける可変表示の結果、大当りとなったことを報知する。
このように、この実施の形態では、可変表示装置9aにて予告演出を実行する場合に用いられる操作ボタン120と、可変表示装置9bにて予告演出を実行する場合に用いられる操作ボタン121と、を別々に設け、予告演出としてそれぞれ別々に実行するため、可変表示装置9a,9bにて同時期に操作ボタン120,121を用いた予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。すなわち、図29(A1)〜図29(A2)に示すように、可変表示装置9aにて予告演出が実行中に可変表示装置9bにて予告演出が実行された場合であっても、可変表示装置9aにて実行する予告演出においては操作ボタン120の操作を促す操作促進演出を実行して、操作ボタン120が操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する予告演出を実行するのに対し、可変表示装置9bにて実行する予告演出においては操作ボタン121の操作を促す操作促進演出を実行して、操作ボタン121が操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する予告演出を実行するため、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
なお、可変表示装置を2つ備えるとともに、4方向を指示可能な一般的な方向ボタンと、押しボタンとを備えたパチンコ遊技機において、方向ボタンを一方の可変表示装置に対応させるとともに、押しボタンを他方の可変表示装置に対応させるようにすれば、予告演出が同時期に実行された場合であっても不具合を生じない。すなわち、図29(B)に示すように、可変表示装置9aにて予告演出が実行中に可変表示装置9bにて予告演出が実行された場合であっても、可変表示装置9aにて実行する予告演出においては方向ボタンの操作を促す操作促進演出を実行して、方向ボタンが操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する予告演出を実行するのに対し、可変表示装置9bにて実行する予告演出においては押しボタンの操作を促す操作促進演出を実行して、押しボタンが操作されたことにもとづいて結果導出演出を実行する予告演出を実行するため、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
また、可変表示装置を2つ備えるとともに、4方向を指示可能な一般的な方向ボタンと、押しボタンとを備えたパチンコ遊技機において、一方の可変表示装置にて予告演出が実行された場合に方向ボタンと押しボタンとを両方使用するようにしてもよい。この場合、予告演出が同時期に実行されたときに、方向ボタンを一方の可変表示装置に対応させるとともに押しボタンを他方の可変表示装置に対応させるようにすれば、不具合を生じない。
具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ101によって予告演出を実行する旨の判定がなされたことにもとづく飾り図柄の可変表示を開始し(図30(A))、操作促進表示100aとして「十字キーでパックを止めてボタンでシュートしてください」を表示制御する(図30(B))。そして、方向ボタンおよび操作ボタンを操作させてエアホッケーのゲームを実行して表示されるキャラクタと対戦する予告演出を実行する(図30(C))。図30(C)ではエアホッケーのゲームにおける得点が表示され、その結果に応じて大当りであるか、具体的には、残時間表示100bにて表示される有効期間の残り時間が経過したときにエアホッケーのゲームにて対戦したキャラクタに勝利すると大当りであることを報知する。この例では、確変大当りとなる判定結果コマンド(第1確変大当り指定コマンド)を受信しているため、エアホッケーの対戦に勝利した態様を表示した後、「777」を停止表示させることにより大当りとなったことを報知する。
また、可変表示装置を2つ備えるとともに、4方向を指示可能な一般的な方向ボタンと、押しボタンとを備えたパチンコ遊技機において、予告演出が実行された場合に方向ボタンによって一方の可変表示装置にて実行される予告演出を選択し、選択した予告演出にて押しボタンの操作を有効とするようにしてもよい。
例えば、可変表示装置9a,9bの両方にて予告演出が実行されたとき(例えば、図27の第1飾り図柄変動中処理のステップS847でYのときに第2予告演出実行フラグがセットされている場合)に、演出制御用マイクロコンピュータ101によっていずれか一方の可変表示装置(例えば、可変表示装置9a)を点滅させ、方向ボタンが操作されたことにもとづいて当該点滅を移動させる。具体的には、方向ボタンによって左が入力されたときに可変表示装置9aを点滅させる一方方向ボタンによって右が入力されたときに可変表示装置9bを点滅させる。点滅している可変表示装置は、選択されている、すなわち、操作ボタンの操作を受け付け可能な状態であることを意味し、操作ボタンを操作することにより点滅している可変表示装置にて操作ボタンが操作されたと判定し、所定の演出(結果導出演出)を実行する。このように、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたとき(例えば、図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847でYのときに第2予告演出実行フラグがセットされている旨の判定がなされたとき、および、第2演出制御プロセス処理における図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847でYに相当する処理にて第1予告演出実行フラグがセットされている旨の判定がなされたとき)に方向ボタンによって操作ボタンの操作を有効とする可変表示装置を選択させる選択演出(例えば、図34(t3)〜図34(t4)に示す演出と同様の演出)を実行し(例えば、図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847でYのときに第2予告演出実行フラグがセットされていたら可変表示装置9aにて選択演出を実行する、および、第2演出制御プロセス処理における図36の第1飾り図柄変動中処理のステップS847でYに相当する処理にて第1予告演出実行フラグがセットされていたら可変表示装置9bにて選択演出を実行する)、選択した可変表示装置にて操作ボタンが操作されたことにもとづいて所定の演出(結果導出演出)を実行するため、可変表示装置にて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
このように、方向ボタンと操作ボタンとの2つのボタンを用いて予告演出を実行することにより、多彩な演出を実行でき、遊技者の興趣をさらに向上させることが可能となる。なお、この場合に、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたときには、方向ボタンにより一方の可変表示装置を選択させ、選択した可変表示装置にて実行されている予告演出を実行するようにしてもよいし、予め定められた一方の可変表示装置(例えば、先に予告演出を実行した可変表示装置等)にて実行された予告演出を実行するようにしてもよい。また、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたときに、図29(B)に示すように、一方の可変表示装置にて実行される予告演出を方向ボタンのみに対応させた演出に切り替えるとともに、他方の可変表示装置にて実行される予告演出を操作ボタンのみに対応させた演出に切り替えることにより、不具合を防止するようにしてもよい。
なお、上述した例では、それぞれの可変表示装置に対応して操作ボタンを2つ設けたパチンコ遊技機1について説明したが、1つの操作ボタンを共通して使用する場合について以下に説明する。図31は、パチンコ遊技機1の前方斜視図である。図31に示すように、この例では、打球供給皿3の上部表面に、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタン122が設けられている。操作ボタン122が遊技者によって押下されると、電極が接触することによりオン状態となり、オン信号(検出信号)が基板上に搭載されているマイクロコンピュータ(この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ101)に出力される。このように、この実施の形態では打球供給皿3の上部表面に操作ボタン122が設けられているが、操作ボタン122は遊技者に操作可能な位置に設けられていればよく、例えば、打球操作ハンドル5の上方等の他の箇所に設けられていてもよい。
このような操作ボタン122を1つだけ備えた遊技機では、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されると操作ボタン122の操作がいずれの可変表示装置9a,9bに対応してなされたのかを判断することが困難であるため、遊技者の意思を演出に反映し難い。具体的には、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたときに操作ボタン122の操作信号にもとづいて両方の可変表示装置9a,9bにて結果導出演出を実行する構成とした場合には、一方の可変表示装置にて実行される操作促進演出に対応して操作ボタン122を操作したときに他方の可変表示装置にて実行される操作促進演出にて操作ボタン122が操作されたと判定してしまい、一方の可変表示装置にて実行される予告演出においては遊技者の意思を演出に反映可能であるが他方の可変表示装置にて実行される予告演出においては遊技者の意思を演出に反映できないという不具合が生じる。
この場合、不具合を防止するために、一方の可変表示装置にて予告演出を実行するか否かを判定するときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていたときには一方の可変表示装置にて予告演出を実行するか否かの判定を行わない、若しくは、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定を行わないようにすることにより上記した不具合を防止するようにしてもよい。この例における予告演出判定処理(ステップS820)の一例を図32に示す。
図32に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ101は、予告演出判定処理にて可変表示装置9bにて予告演出を実行する旨の判定がなされていることを示す第2予告演出実行フラグがセットされていれば(ステップS820h;Y)、予告演出を実行するか否かの判定(ステップS820a〜ステップS820d)を行うことなく処理を終了する。そのため、予告演出を実行する旨の判定がなされず、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されることが防止される。
なお、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていれば、一方の可変表示装置にて予告演出として操作促進演出を実行せずに、結果導出演出を実行するようにしてもよい。また、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていれば、一方の可変表示装置にて予告演出として操作ボタン122を用いない予告演出を実行するようにしてもよい。例えば、可変表示装置9bにて予告演出を実行しているときに、可変表示装置9aにて予告演出を実行する旨の判定がなされたとき(例えば、予告演出判定処理のステップS820dでYとなったときに第2予告演出実行フラグがセットされているとき)、第1変動パターンと決定した予告演出とに応じたプロセスデータのうち決定した予告演出の結果導出演出のみを実行するプロセスデータを第1飾り図柄変動開始処理のステップS832にて選択するか、または、操作ボタン122を用いない予告演出に変更決定して第1変動パターンと当該予告演出とに応じたプロセスデータを第1飾り図柄変動開始処理のステップS832にて選択し、当該プロセスデータにもとづいて可変表示装置9aにて結果導出演出を実行するようにしてもよい。
図33に示すように、可変表示装置9aにて予告演出を実行しているときに、可変表示装置9bにて予告演出を実行する旨の判定がなされたときには、第2変動パターンと決定した予告演出とに応じたプロセスデータのうち決定した予告演出の結果導出演出のみを実行するプロセスデータを第2演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動開始処理のステップS832に相当する処理にて選択するか、または、操作ボタン122を用いない予告演出に変更決定して第2変動パターンと当該予告演出とに応じたプロセスデータを第2演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動開始処理のステップS832に相当する処理にて選択し、可変表示装置9bの表示制御を実行する。
図33に示す例では、可変表示装置9aにて予告演出として操作ボタン122を操作することにより可変表示装置9aにて可変表示している飾り図柄を停止表示させる演出を実行する。すなわち、操作ボタン122の操作を促す操作促進表示(この例では、「ボタンを押してください」)100aを表示制御するとともに、操作ボタン122の操作が有効となる有効期間の残り時間を示す残時間表示(この例では、のこり10秒)100bを表示制御する(図33(t1)〜図33(t2))。このとき、可変表示装置9bにて操作ボタン122を用いない予告演出を実行する。この例では、抽選器を回転させて抽選器から球を排出させる予告演出を実行する(図33(t1)〜図33(t3))。
そして、可変表示装置9aにて有効期間内に操作ボタン122が操作されると(図33(t3))、すなわち、第1飾り図柄変動中処理のステップS850で操作ボタン122から操作信号が入力されたことにもとづいて操作に応じた演出を実行する。図33に示す例では、可変表示装置9aにてはずれとなる判定結果コマンド(第1はずれ指定コマンド)を受信しているため、リーチはずれ図柄として「767」を停止表示する。また、図33に示す例では、可変表示装置9bにて当りとなる判定結果コマンド(第2確変大当り指定コマンドまたは第2非確変大当り指定コマンド)を受信しているため、抽選器から「当」と書かれた球を排出させることにより可変表示装置9bにて大当りとなったことを報知する。
このように、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに、他方の可変表示装置にて操作ボタン122を用いた予告演出を実行する旨の判定がなされていたら、一方の可変表示装置にて操作ボタン122を用いない予告演出を実行することにより上記した不具合を防止できる。
また、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されるような構成とした場合に、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたことにもとづいて予め定められた一方の可変表示装置においてのみ操作ボタン122の操作信号を受け付け(操作ボタン122の操作を有効とする)、他方の可変表示装置においては操作ボタン122の操作信号を受け付けない(操作ボタン122の操作を無効とする)ようにすることにより上記した不具合を防止するようにしてもよい。この場合には、操作ボタン122の操作が有効となる可変表示装置にて操作ボタン122の操作が有効である旨を報知するようにしてもよい。
例えば、先に予告演出が実行された可変表示装置においてのみ操作ボタン122の操作信号を受け付け、後に予告演出が実行された可変表示装置においては操作ボタン122の操作信号を受け付けないようにしてもよい。また、可変表示装置9aおよび可変表示装置9bにて実行される演出のうち大当りとなる信頼度が高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよいし、大当りとなる可変表示が実行されていれば、大当りとなる可変表示が実行されている演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。また、過去に実行された遊技の履歴(例えば、大当り図柄が導出表示された回数が多い可変表示装置または大当り図柄が導出表示された回数が少ない可変表示装置)により操作を優先的に受け付ける演出を決定するようにしてもよい。また、演出の実行期間が短い方の操作を優先的に受け付けるようにしてもよく、この場合には、当該演出を実行した後に他方の可変表示装置にて実行される予告演出を実行することができる可能性がある。また、演出の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。例えば、操作ボタンを用いた再抽選演出、操作ボタンを用いたリーチ演出の選択演出、予告演出の順に優先度を設定し、優先度の高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。
また、予め定められた一方の可変表示装置(例えば、可変表示装置9aと可変表示装置9bとの一方)においてのみ操作ボタン122の操作信号を受け付けるようにしてもよい。また、これらの場合には、一方の可変表示装置にて実行される予告演出にて操作ボタン122の操作信号を受け付け、操作ボタン122の有効期間が経過したとき、および/または予告演出が終了したとき、に他方の可変表示装置にて実行される予告演出の有効期間が経過していなければ、他方の可変表示装置にて実行される予告演出にて操作ボタン122の操作信号を受け付けるようにしてもよいし、他方の可変表示装置にて実行される予告演出が終了するまで操作ボタン122の操作信号を受け付けないようにしてもよい。
具体的には、予告演出判定処理(ステップS820)にて可変表示装置9aにて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに、可変表示装置9bにて予告演出を実行する旨の判定がなされていることを示す第2予告演出実行フラグがセットされていたら、第1飾り図柄変動中処理(ステップS802)にて第1有効開始タイマがタイムアウトしたときに(ステップS849;Y)、第2予告実行フラグがセットされていればステップS855に移行することにより操作ボタンの操作を受け付けないようにしてもよい。なお、この場合には、可変表示装置9bにて実行される予告演出が終了した場合(若しくは、操作ボタンが操作されて第2予告演出実行フラグがリセットされた場合)には、可変表示装置9aにて操作ボタンの操作が有効になる(操作ボタンの操作を受け付け可能な状態となる)が、ステップS849で第1有効開始タイマがタイムアウトしたときに第2予告実行フラグがセットされていたら第1予告演出実行フラグをリセットすることにより当該予告演出が終了するまで操作ボタンの操作が無効となる(操作ボタンの操作を受け付け不能な状態になる)ようにしてもよい。このように構成することにより、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行された場合に予め定められたいずれか一方の可変表示装置における予告演出にて操作ボタンの操作が有効となるため、不具合を生じない。
また、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されるような構成とした場合に、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたことにもとづいていずれか一方の可変表示装置にて実行される予告演出を選択し、選択した予告演出にて操作ボタンの操作を有効とするようにしてもよい。
例えば、演出制御用マイクロコンピュータ101によって可変表示装置9a,9bの両方にて予告演出が実行されたときに、可変表示装置9a,9bを交互に網掛け表示する。網掛け表示されていない可変表示装置は、選択されている、すなわち、操作ボタンの操作を受け付け可能な状態であることを意味し、操作ボタンを操作したときに網掛け表示されていない可変表示装置において操作ボタンの操作を受け付け、所定の演出(結果導出演出)を実行する。
具体的には、図34および図35に示すように、可変表示装置9aにて予告演出を実行中に可変表示装置9bにて予告演出が実行されたときに(図34(t1)〜図34(t2))、可変表示装置9a,9b両方を網掛け表示するとともに演出選択表示100cとして「画面をどちらか選んでください」を可変表示装置9a,9bに跨って表示する(図34(t3))。そして、可変表示装置9a,9bを交互に網掛け表示する選択演出を実行する(図34(t4))。図34(t4)では、可変表示装置9aが網掛け表示されている一方、可変表示装置9bは網掛け表示されていない態様であり、可変表示装置9bが選択されていることを示している。
そして、図35(t4’)にて可変表示装置9bが選択されているときに操作ボタンが操作されたことにもとづいて所定の演出(結果導出演出)を実行し、この例では、判定結果コマンドとして可変表示装置9bにて確変大当りであることを示す第2確変大当り指定コマンドを受信しているため、可変表示装置9bに確変図柄を停止表示させる(図35(t5))。このとき、可変表示装置9aにおいては、操作ボタンの操作を受け付けていない状態であるため、結果導出演出を行うことなく飾り図柄を停止表示させる。
このように、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたときに操作ボタンの操作を有効とする可変表示装置を選択させる選択演出を実行し、操作ボタンを操作することにより選択された可変表示装置にて所定の演出(結果導出演出)を実行するため、可変表示装置にて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
なお、この例では、可変表示装置9a,9bの一方を網掛け表示することにより選択されている可変表示装置を認識可能にしているが、選択されている可変表示装置が認識可能な態様であれば、これに限られない。例えば、可変表示装置9a,9bの一方を点滅表示し、点滅表示している可変表示装置を選択している状態としてもよい。
また、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されるような構成とした場合に、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたことにもとづいて可変表示装置9a,9bにて実行される予告演出における操作ボタンの操作態様を同一となるように変更し、操作ボタン120からの操作信号にもとづいて可変表示装置9a,9bの両方にて所定の演出(結果導出演出)を実行するようにしてもよい。すなわち、可変表示装置9a,9bの両方にて操作ボタン120の操作を有効とするようにしてもよい。
例えば、図36に示すように、第1飾り図柄変動中処理(ステップS802)にて第1予告演出実行フラグまたは後述する演出変更フラグがセットされていると判定されたときに(ステップS847a;Y)、可変表示装置9bにて予告演出を実行する旨の判定がなされたことを示す第2予告演出実行フラグがセットされていれば(ステップS847b;Y)、後述する演出変更フラグがセットされているか否か判定する(ステップS847c)。そして、演出変更フラグがセットされていなければ(ステップS847c;N)、可変表示装置9bにて実行される予告演出における操作ボタンの操作態様(例えば、操作ボタンを1回操作することにより結果導出演出を実行する態様、操作ボタンを複数回操作することにより結果導出演出を実行する態様、等)と同一の予告演出に変更するとともに、第1予告演出実行フラグをリセットし、予告演出を変更したことを示す演出変更フラグをセットする(ステップS847d)。
ステップS847dで第1予告演出実行フラグをリセットすることにより第2演出制御プロセス処理における第1飾り図柄変動中処理に対応する処理にて予告演出を変更する処理(ステップS847c〜ステップS847d)の実行が防止でき、無駄に演出を変更させない。
図37および図38には、図36に示す第1飾り図柄変動中処理にて予告演出における操作ボタンの操作態様が変更された場合の例が示されている。図37(t1)にて可変表示装置9aにて予告演出を実行中に可変表示装置9bにて予告演出が実行されると、演出制御用マイクロコンピュータ101は、可変表示装置9aにて実行中の予告演出を、可変表示装置9bにて実行する予告演出における操作ボタン120の操作態様と同一の操作態様の予告演出に変更する(図37(t2)〜図37(t2’))。この例では、可変表示装置9aにて操作ボタン120が1回操作されたことにもとづいて結果導出演出として可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄を停止表示させる予告演出を、可変表示装置9aにて操作ボタン120が複数回(所定回数;例えば、5回)操作されたことにもとづいて結果導出演出として可変表示装置9aにて可変表示する飾り図柄を停止表示させる予告演出に変更する。
そして、両方の可変表示装置9a,9bにて操作ボタン120の操作にもとづく演出を実行する。可変表示装置9aにおいては、操作ボタン120が複数回操作されたことにもとづいて可変表示される飾り図柄を停止表示させる(図37(t3))。可変表示装置9bにおいては、操作ボタン120が複数回操作されたことにもとづいてキャラクタによる演出(図37(t2’)〜図37(t3);結果導出演出)を実行し、飾り図柄を停止表示させる(図38(t4))。この例では、判定結果コマンドとして可変表示装置9bにて確変大当りであることを示す第2確変大当り指定コマンドを受信しているため、確変図柄を停止表示させる。
このように、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行されたときに、可変表示装置9a,9bにて実行される予告演出における操作ボタンの操作態様を同一となるように変更し、操作ボタン120からの操作信号にもとづいて可変表示装置9a,9bの両方にて所定の演出(結果導出演出)を実行するため、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
なお、上記した例では、一方の可変表示装置にて予告演出を実行中に他方の可変表示装置にて予告演出が実行されたときに、一方の可変表示装置にて実行している予告演出の予告態様を変更する構成としているが、両方の可変表示装置にて実行される予告演出における操作ボタンの操作態様を同一となるように予告演出を変更する構成であれば予告態様を変更する可変表示装置は問わない。
例えば、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていれば、一方の可変表示装置にて実行する予告演出として他方の可変表示装置にて実行する予告演出における操作ボタンの操作態様と同一の予告演出を選択するようにしてもよい。
具体的には図39に示す予告演出判定処理(ステップS820)にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに(ステップS820d;Y)、可変表示装置9bにて予告演出を実行する旨の判定がなされていることを示す第2予告演出実行フラグがセットされていれば(ステップS820i;Y)、ステップS820cで決定した予告演出を、可変表示装置9bにて実行される予告演出における操作ボタン120の操作態様と同一の予告演出に変更する(ステップS820j)。
このように、一方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされたときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていれば、一方の可変表示装置にて実行する予告演出を、他方の可変表示装置にて実行する予告演出における操作ボタンの操作態様と同一の予告演出に変更し、操作ボタン120からの操作信号にもとづいて可変表示装置9a,9bの両方にて所定の演出(結果導出演出)を実行するため、可変表示装置9a,9bにて同時期に予告演出が実行された場合であっても不具合を生じない。
なお、上記した実施形態では、所定の操作に応じて操作信号を出力する操作ボタンとして上下左右方向を指示可能な方向ボタン、押下されたことにもとづいて操作信号を出力する操作ボタン、を例に説明したが、所定の操作に応じて操作信号を出力する操作ボタンはこれらに限られるものではなく、例えば、所定の操作に応じて操作信号を出力する操作ボタンとして、ボールを転がして可変表示装置9a,9b上での位置や座標を指定し、可変表示装置9a,9b上に表示される画像、カーソル等を移動させることにより所定の演出を実行するトラックボール等であってもよい。
具体的には、図40(a)〜図40(e)に示すように、トラックボールを転がして可変表示装置にて所定の演出を実行するようにしてもよい。なお、図40(a)は、トラックボール123を転がすことにより可変表示装置に表示されるルーレットを回転させ、ルーレットの結果により大当りとなるか否かを予告する予告演出であり、図40(b)は、トラックボール123を転がして大当り図柄となる飾り図柄を所定の位置で停止させることにより大当りとなることを予告する予告演出であり、図40(c)は、大当り図柄となる飾り図柄と所定のキャラクタとを対峙させて表示し、トラックボール123を転がして相撲の勝負を行って(互いに押し合って)キャラクタに勝利したことにもとづいて大当りとなることを予告する予告演出であり、図40(d)は、トラックボール123を転がしてボーリングの球を転がし、ストライク(またはスペア)となったときに大当りとなることを予告する予告演出であり、図40(e)は、所定のキャラクタとエアホッケーの勝負を行い、トラックボール123を転がすことによりスティックを操作してキャラクタに勝利したことにもとづいて大当りとなることを予告する予告演出である。所定の操作に応じて操作信号を出力する操作ボタンの態様を異ならせることにより多彩な予告演出を実行することが可能となる。
また、上述した実施形態では、操作ボタンの操作が(1回または複数回)検出されたことにもとづいて所定の演出(結果導出演出)を実行する構成としているが、これに限らず、例えば、可変表示装置にて実行されるゲーム演出にて操作ボタンを操作し、このゲーム演出にて所定の条件を達成したとき(例えば、ゲームをクリア)に大当りとなることを予告する予告演出を実行してもよい。
具体的には、図41(a)〜図41(d)に示すように、可変表示装置にて実行されるゲーム演出にて所定のタイミングで操作ボタンを操作するようにしてもよい。なお、図41(a)は、操作ボタンを操作してハンマーを振りおろすタイミングを決定するものであり、ハンマーを振り下ろしてキャラクタ(蛙)を飛ばし、飛び出したキャラクタが蓮の葉に乗ったことにより大当りとなることを予告する予告演出であり、図41(b)は、操作ボタンを操作してキャラクタ(ライオン)をジャンプさせ、すべての輪をくぐれたときに大当りとなることを予告する予告演出であり、図41(c)は、操作ボタンを操作してキャラクタ(バイク)の速度を調整し、所定時間以内にゴールに到着したときに大当りとなることを予告する予告演出であり、図41(d)は、操作ボタンを操作することによりキャラクタ(気球)を上下させて(例えば、操作ボタンを押圧しているときに気球を上方に移動させ、操作ボタンを押圧していないときに気球を下方に移動させる)障害物(かもめ)を避けてゴールに到着したときに大当りとなることを予告する予告演出である。このように、ゲーム演出にて操作ボタンを操作し、このゲーム演出にて所定の条件を達成したときに大当りとなることを予告する予告演出を実行することにより多彩な予告演出を実行することが可能となる。
また、本実施形態における予告演出としては、上記したものに限らず一方の特別図柄表示器にて大当りとする旨の判定がなされたことにもとづく特別図柄の可変表示を実行中に他方の特別図柄表示器にて特別図柄の可変表示を実行する場合に、他方の特別図柄に対応する可変表示装置にて一方の特別図柄表示器の特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなることを予告するものであってもよい。図42は、複数の特別図柄と複数の飾り図柄の変動状態の具体例を示すタイミング図である。図43,図44は、この例における可変表示装置9a,9bの表示状態の例を示す説明図である。
この例では、図42に示すように、第1始動入賞記憶および第2始動入賞記憶がなく、かつ特別図柄表示器8bおよび可変表示装置9bにて特別図柄および飾り図柄の可変表示が実行されているときに(図43(a))、始動入賞口14への始動入賞(始動入賞A)が発生し、さらに始動入賞口13に3回の始動入賞(始動入賞a〜c)が発生したものとする。
また、この例では、始動入賞Aにもとづく特別図柄表示器8aにおける特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなり、その他の始動入賞にもとづく特別図柄表示器8bにおける特別図柄の可変表示の表示結果ははずれとなるものとする。
先ず、始動入賞Aが発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8aにおいて始動入賞Aにもとづく可変表示を開始できる状態となっているので、ステップS69にて始動入賞Aにもとづく表示結果が大当りであると判定したことにもとづいて、ステップS120にて複数種類の変動パターンから実行する変動パターンを決定する。
上記のような事前判定(ステップS67〜S69,S110,S120参照)の結果にもとづいて、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、始動入賞Aにもとづく表示結果が大当りとなる変動パターンを示す第1変動パターンコマンドを送信する(ステップS121,S124参照)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8aにおいて始動入賞Aに応じた特別図柄の可変表示(特図変動A)を開始する(ステップS123参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、始動入賞Aにもとづく第1変動パターンコマンドを受信すると、受信した第1変動パターンコマンドにもとづいてプロセスデータを選択し(ステップS833参照)、選択したプロセスデータに従って可変表示装置9aにおいて飾り図柄の可変表示(飾り変動A)を実行する(図43(b))。
始動入賞aが発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、始動入賞aにもとづく可変表示を開始できる状態となったときに、事前判定を行う。この例では、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8aにおける特別図柄の表示結果が大当りとなる可変表示(飾り変動A)の実行中であるときは、ステップS120に相当する処理にて、他方の可変表示装置(可変表示装置9a)で現在実行されている特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなることを予告する予告演出を実行するための変動パターンとすることに決定する。ここでは、例えば、「予告1」の演出態様で予告演出を実行するための変動パターンに決定されたものとする。
なお、この場合に実行される予告演出は、比較的短期間変動(短い変動時間)の変動パターンとされていることが望ましい。すなわち、この場合に実行される予告演出は、予告対象となる特別図柄表示器8b側の可変表示が完了するまでに特別図柄表示器8a側での予告演出が完了されるように、表示結果が大当りとなる可変表示の変動時間よりも、短い変動時間とされていることが望ましい。具体的には、例えば、表示結果が大当りとなる可変表示の変動時間が30秒〜90秒とされ、予告演出を伴う可変表示の変動時間が10秒〜20秒とするようにしておけばよい。なお、図42〜図44に示す例のように、予告演出が、予告対象となる特別図柄表示器8b側の可変表示が完了するまでに特別図柄表示器8a側にて複数回の予告演出が連続して出現されるように、表示結果が大当りとなる可変表示の変動時間よりも、十分短い変動時間とされるようにしてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ60は、事前判定の結果にもとづいて、始動入賞aにもとづく表示結果がはずれであり、かつ「予告1」の予告演出を含む変動パターンを示す第2変動パターンコマンドを送信する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特別図柄表示器8bにおいて始動入賞aに応じた特別図柄の可変表示(特図変動a)を開始する。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、始動入賞aにもとづく第2変動パターンコマンドを受信すると、受信した第2変動パターンコマンドにもとづいて、表示結果がはずれとなり、かつ「予告1」の予告演出を行うためのプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータに従って可変表示装置9bにおいて飾り図柄の可変表示(飾り変動a)を実行する(図43(c))。
この例では、メインキャラクタMCとサブキャラクタSC1との2つのキャラクタを登場させ(図43(c))、ボクシングの試合にてメインキャラクタMCがサブキャラクタSC1に勝利した様子を表示(図43(d))することによって「予告1」の予告演出を実行する。なお、図43(c)等に示すように、予告演出の実行中は、飾り図柄が画面の右下領域に縮小して表示される。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特図変動aの終了タイミングが到来すると、演出制御基板80に対して、第2図柄停止コマンドを送信するとともに、特図変動aを終了する。一方、演出制御用マイクロコンピュータ101は、その図柄停止コマンドを受信すると、飾り変動aを終了する(図43(d))。
特図変動aを終了すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、始動入賞bの発生にもとづく事前判定の結果にもとづいて、始動入賞bにもとづく表示結果がはずれとなり、かつ、「予告2」の予告演出を含む変動パターンとすることに決定する。ここでは、表示結果が大当りとなる特図変動Aが未だ実行されているため予告演出を行うことが決定され、前回の可変表示にて予告1の予告演出を行っているため予告1に関連する予告2を実行することが選択される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、決定した変動パターンを示す第2変動パターンコマンドを送信するとともに、特図変動bを開始する。そして、特図変動bの終了タイミングが到来すると、演出制御基板80に対して、第2図柄停止コマンドを送信するとともに、特図変動bを終了する。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、始動入賞bにもとづく第2変動パターンコマンドを受信すると、受信した第2変動パターンコマンドにもとづいて、表示結果がはずれとなり、かつ「予告2」の予告演出を行うためのプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータに従って可変表示装置9bにおいて飾り図柄の可変表示(飾り変動b)を実行する(図43(e))。その後、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第2図柄停止コマンドを受信すると、飾り変動bを終了する(図44(a))。
この例では、メインキャラクタMCとサブキャラクタSC2との2つのキャラクタを登場させ(図43(e))、ボクシングの試合にてメインキャラクタMCがサブキャラクタSC2に勝利した様子を表示(図44(a))することによって「予告2」の予告演出を実行する。
特図変動bを終了すると、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、始動入賞cの発生にもとづく事前判定の結果にもとづいて、始動入賞cにもとづく表示結果がはずれとなり、かつ、「予告3」の予告演出を含む変動パターンとすることに決定する。ここでは、表示結果が大当りとなる特図変動Aが未だ実行されているため予告演出を行うことが決定され、前回の可変表示にて予告2の予告演出を行っているため予告2関連する予告3を実行することが選択される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、決定した変動パターンを示す第2変動パターンコマンドを送信するとともに、特図変動cを開始する。そして、特図変動cの終了タイミングが到来すると、演出制御基板80に対して、第2図柄停止コマンドを送信するとともに、特図変動cを終了する。
演出制御用マイクロコンピュータ101は、始動入賞cにもとづく第2変動パターンコマンドを受信すると、受信した第2変動パターンコマンドにもとづいて、表示結果がはずれとなり、かつ「予告3」の予告演出を行うためのプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータに従って可変表示装置9bにおいて飾り図柄の可変表示(飾り変動c)を実行する(図44(b))。その後、演出制御用マイクロコンピュータ101は、第2図柄停止コマンドを受信すると、飾り変動cを終了する(図44(c))。
この例では、メインキャラクタMCとサブキャラクタSC3との2つのキャラクタを登場させ(図44(b))、ボクシングの試合にてメインキャラクタMCがサブキャラクタSC3に勝利した様子を表示(図44(c))することによって「予告3」の予告演出を実行する。
なお、この例では、特図変動a〜特図変動cが実行されている期間中は、特別図柄表示器8aにおいて表示結果が大当りとなる特図変動Aは未だ継続しているものとする。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ60は、特図変動cを停止表示したあと、特図変動Aの終了タイミングが到来すると、演出制御基板80に対して、第1図柄停止コマンドを送信するとともに、大当り図柄で停止表示して特図変動Aを終了する。また、演出制御用マイクロコンピュータ101は、飾り変動cを停止表示(図44(c)の右側画面)したあと、第1図柄停止コマンドを受信すると、大当り図柄で停止表示して飾り変動Aを終了する(図44(d)の左側画面)。
その後、特別図柄表示器8aにて大当り遊技演出を開始するとともに、可変表示装置9aにて大当り遊技演出を開始する。なお、特別図柄の可変表示をLCDで行う構成とし、上述した予告演出を特別図柄の可変表示にて行うようにしてもよい。
本例では、可変表示装置9bで予告演出を実行する構成としていたが、特別図柄表示器8bで予告演出を実行するようにしてもよい。例えば、特別図柄の更新間隔を通常の可変表示の際の間隔よりも遅くしたり速くしたりして、通常の可変表示演出と異なる演出を行うことによって予告演出を行うようにすればよい。
また、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとなる可変表示が実行されているときは、他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)にて常に予告演出を行うようにしてもよいし、乱数にもとづく抽選などによって予告演出を行うか否かを決定するようにしてもよい。さらに、上記した例では、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとなる可変表示が実行されているときに、他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)にて予告演出を行うようにしていたが、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとならない可変表示が実行されているときに、例えば乱数にもとづく抽選などによって実行の有無を決定し、他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)にて予告演出(いわゆるガセ予告)を行うようにしてもよい。なお、乱数にもとづく抽選によって予告演出を行うか否かを決定する場合には、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとなる可変表示が実行されているときの方が、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとならない可変表示が実行されているときと比較して、予告演出を行うことに高確率で決定されるようにすることが好ましい。このようにすれば、遊技者の予告に対する期待を過度に減退させてしまうことを防止することができる。
上記のように、特別図柄の一方で表示結果が大当りとなるときに、その大当りとなる特別図柄と飾り図柄の可変表示の実行中に、他方の特別図柄と飾り図柄で予告演出を実行する構成としたので、特別図柄表示器8b側の表示画面で予告演出を実行し、特別図柄表示器8a側にて大当りを発生させるという意外性のある演出を実行することができ、演出のバリエーションを増加させることができる。よって、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上記した例では、一方の特別図柄表示器にて大当りとする旨の判定がなされたことにもとづく特別図柄の可変表示を実行中に他方の特別図柄表示器にて特別図柄の可変表示を実行する場合に、他方の特別図柄に対応する可変表示装置にて一方の特別図柄表示器の特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなることを、操作ボタンを用いない予告演出にて予告する構成としたが、操作ボタンを用いた予告演出を実行することにより一方の特別図柄表示器の特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなることを予告する予告演出を実行するようにしてもよい。
また、図42〜図44に示す例では、遊技制御用マイクロコンピュータ60によって予告演出を実行するか否かを判定する構成としているが、演出制御用マイクロコンピュータ101によって予告演出を実行するか否か判定するようにしてもよい。この場合には、予告演出判定処理にて一方の可変表示装置に対応して大当りとなる判定結果コマンドを受信しているとき(具体的には、第1確変図柄表示フラグおよび第1非確変図柄表示フラグ、または第2確変図柄表示フラグまたは第2非確変図柄表示フラグ、がセッドされているとき)に一方の可変表示装置の表示結果が大当りとなることを予告する予告演出を実行するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、主基板31および演出制御基板80に各々マイクロコンピュータを搭載し、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ60から演出制御用マイクロコンピュータ101に対して制御信号(演出制御コマンド)を送信し、演出制御用マイクロコンピュータ101によって演出装置の制御(例えば、可変表示装置9の表示制御、スピーカ27の音声出力制御、ランプ・LEDの発光制御等)を実行するものについて示したが、これに限らず、以下に示すものであってもよい・
すなわち、可変表示装置9を表示制御する表示制御用マイクロコンピュータと、スピーカ27を音声出力制御する音声制御用マイクロコンピュータと、ランプ・LEDを発光制御するランプ制御用マイクロコンピュータと、をそれぞれ備える構成としてもよいし、スピーカ27およびランプ・LEDを制御する音ランプ制御用マイクロコンピュータのように複数種類の電気部品(例えば、可変表示装置9,スピーカ27,ランプ・LED)の制御をまとめて実行するものであってもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ60からの信号(制御信号、指令信号、コマンド)を受信するサブマイクロコンピュータ(1次サブマイクロコンピュータ)と、さらに1次サブマイクロコンピュータからの信号(制御信号、指令信号、コマンド)を受信するサブマイクロコンピュータ(2次サブマイクロコンピュータ)を設けてもよい。メインマイクロコンピュータからの信号により特定される指令(指示)を新たに生成した信号(データ変換された信号)により2次サブマイクロコンピュータに指令するものでもよい。
また、信号(制御信号、指令信号、コマンド)を送受信するマイクロコンピュータの間には中継基板が介在してもよいし、信号(制御信号、指令信号、コマンド)が途中で所定の演算等により変換されて送信されるようなものであっても、信号(制御信号、指令信号、コマンド)を送る側の指令(指示)を伝える機能をもつものであればよい。
また、図1〜図41に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ101によって予告演出を実行するか否かを判定する構成としているが、遊技制御用マイクロコンピュータ60によって予告演出を実行するか否か(予告演出を実行する変動パターンを選択するか否か)を判定するようにしてもよい。この場合には、変動パターン設定処理のステップS120で変動パターンを決定する前に予告演出を実行するか否かを判定し、予告演出を実行する場合には予告演出に対応した変動パターンに決定し、1つの演出制御コマンド(第1変動パターンコマンドまたは第2変動パターンコマンド)によって予告演出および変動パターンを指示するようにしてもよいし、変動パターンコマンドとは異なる予告コマンドによって予告演出を指示するようにしてもよい。
この場合、変動パターン設定処理のステップS120で変動パターンを決定するときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていた場合には、予告演出を実行するか否かの判定を行わない、若しくは、予告演出を実行する旨の判定を行わないようにしてもよい。例えば、予告演出を実行しない(操作ボタンを用いた演出を実行しない)変動パターンが設定された変動パターンテーブルを用いて変動パターンを決定するようにしてもよい。また、変動パターン設定処理のステップS120で変動パターンを決定するときに他方の可変表示装置にて予告演出を実行する旨の判定がなされていた場合に、予め定められた一方の可変表示装置においてのみ操作ボタンの操作を受け付け、他方の可変表示装置においては操作ボタンの操作を受け付けないようにしてもよい。また、可変表示装置9aおよび可変表示装置9bにて実行される演出のうち大当りとなる信頼度が高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよいし、大当りとなる可変表示が実行されていれば、大当りとなる可変表示が実行されている演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。
また、過去に実行された遊技の履歴(例えば、大当り図柄が導出表示された回数が多い可変表示装置または大当り図柄が導出表示された回数が少ない可変表示装置)により操作を優先的に受け付ける演出を決定するようにしてもよい。また、演出の実行期間が短い方の操作を優先的に受け付けるようにしてもよく、この場合には、当該演出を実行した後に他方の可変表示装置にて実行される予告演出を実行することができる可能性がある。また、演出の種類に応じた優先度を設定し、優先度の高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。例えば、操作ボタンを用いた再抽選演出、操作ボタンを用いたリーチ演出の選択演出、予告演出の順に優先度を設定し、優先度の高い演出の操作を優先的に受け付けるようにしてもよい。なお、これらの場合には、操作ボタンの操作が有効となる可変表示装置にて操作ボタンの操作が有効である旨を報知するようにしてもよい。
以上に説明したように、複数の表示装置(例えば特別図柄表示器8a,8b、あるいは可変表示装置9a,9b)を用いて識別情報の変動表示を行う場合に、一方の表示装置(例えば特別図柄表示器8a、可変表示装置9a)にて大当り遊技演出が実行されているときは、他方の表示装置(例えば特別図柄表示器8b、可変表示装置9b)における変動表示の実行期間の計測を中断する構成としたので、一方の表示装置にて大当りとなる変動表示が実行されていても、他方の表示装置における変動表示を遅延させることなく開始させることができるようになる。よって、一の表示装置にて大当り表示結果が導出表示されることが、他の表示装置の表示態様によって遊技者が予測可能となってしまうことを防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上述したように、状態データが確変状態に設定されているときは確変状態用変動パターンテーブルを用いて変動パターンを決定し、状態データが通常状態に設定されているときは通常状態用変動パターンテーブルを用いて変動パターンを決定するとともに、状態データが確変状態に設定されているときは、事前判定によって通常大当りとすることに判定された可変表示が開始されるときに(ステップS118のY参照)、確変状態が終了したと判定して状態データを非確変状態に設定する(ステップS119参照)構成としたので、識別情報の変動時間の選択によって遊技者に有利不利が発生しないようにすることができる。
すなわち、例えば、一方の識別情報における確変状態が終了する変動で長時間(例えば60秒、90秒)の変動パターンが選択され、その確変状態が終了することとなる一方の識別情報の変動中に、他方の識別情報にて複数回の変動表示が実行されると、他方の識別情報での事前判定が確変状態で行われることとなるため、一方の識別情報の変動中における他方の識別情報の変動回数が多いか少ないかによって、遊技者に有利不利が発生してしまうことになる。これに対して、上述した実施の形態では、確変状態が終了することとなる変動が開始されるときに、内部的に確変状態を終了させて通常状態に変更する構成としているので、確変状態が終了することとなる一方の識別情報の変動中における他方の識別情報での事前判定(ステップS67〜ステップS69参照)および変動パターンの決定(ステップ110,S120参照)を、非確変状態で行うことができ、通常状態用変動パターンテーブルを用いて変動パターンを決定することができるようになる。よって、確変状態が終了する変動における識別情報の変動時間の選択によって、遊技者に有利不利が発生しないようにすることができるのである。
また、上述したように、状態データが確変状態に設定されているときは状態データが通常状態に設定されているときよりも高い割合で大当りとする旨の判定をするとともに、状態データが確変状態に設定されているときは、事前判定によって通常大当りとすることに判定された可変表示が開始されるときに(ステップS118のY参照)、確変状態が終了したと判定して状態データを非確変状態に設定する(ステップS119参照)構成としたので、遊技者に有利不利が発生しないようにすることができる。
なお、状態データが通常状態に設定されているときは、事前判定によって確変大当りとすることに判定された可変表示が開始されるときに(ステップS116のY参照)、確変状態が開始したと判定して状態データを確変状態に設定する。従って、一方の特別図柄にて確変大当りとすることに判定された可変表示が開始されたあとは、他方の特別図柄の事前判定(ステップS67〜ステップS69参照)および変動パターンの決定(ステップ110,S120参照)を確変状態の判定基準で行うことができるようになる。また、一方の特別図柄にて確変大当りとなる変動表示の実行中に、他方の特別図柄にて通常状態での変動パターンが選択されることを防止できるため、遊技者が有利に遊技を行うことができるようになる。なお、上記のような構成とせずに、確変大当りの大当り遊技演出が終了したあとに状態データを確変状態に変更するようにした場合には、他方の特別図柄に関係する変動表示演出(例えば、時短状態における変動パターンが選択されるようになった場合における変動時間の短い変動表示演出)によって、一方の特別図柄にて大当りが発生することが認識されてしまうことを防止することができる。
また、上述した実施の形態では、一方の表示装置(例えば特別図柄表示器8a、可変表示装置9a)にて特定表示結果が導出表示されたことにもとづく特定遊技状態が継続している間、他方の表示装置(例えば特別図柄表示器8b、可変表示装置9b)で特定表示結果以外の表示態様(例えばはずれ図柄)で識別情報を停止表示する構成とした場合には、特定遊技状態が継続している間に他方の表示装置で特定表示結果が停止表示されることを防止することができ、可変表示の整合をとることができるとともに、遊技者に誤解を与えてしまうことを防止することができる。
また、上述した実施の形態では、一方の表示装置(例えば特別図柄表示器8a、可変表示装置9a)にて特定表示結果が導出表示されたことにもとづく特定遊技状態が継続している間、他方の表示装置(例えば特別図柄表示器8b、可変表示装置9b)で識別情報の可変表示を見かけ上継続して実行する構成とした場合には、特定遊技状態が継続している間に他方の表示装置で識別情報の表示結果が導出表示されることを防止することができ、可変表示の整合をとることができる。
なお、上述した実施の形態では、確変状態(確変時短状態、確変状態、時短状態)であるか非確変状態(通常状態)であるかを、遊技状態報知ランプ25を用いて遊技者に報知する構成としていたが、確変状態であるか否かを遊技者に報知しないようにしてもよい。
また、可変表示装置9a,9bの背景色(図柄以外の領域の表示色)を確変状態と非確変状態とで異ならせることにより遊技状態を報知するようにしてもよく、この場合には、大当り遊技状態が発生したことにより遊技状態が変更されたときに、大当り遊技状態終了後の背景色を変更するようにしてもよい。例えば、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて確変大当りとなる変動表示が開始された後、他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)の背景色を変更せずに、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)に確変大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態が終了した後、両方の可変表示装置における背景色を確変状態に応じた背景色に変更するようにしてもよい。このように構成することにより、遊技者に一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)に確変大当り図柄が導出表示されることを予測不可能にすることができる。
また、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとなる変動表示が開始されたときに他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)にて時短回数(例えば100回)の報知を実行せずに、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)に大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態の終了後に、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて時短回数の報知を行うようにしてもよい。この場合、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて大当りとなる変動表示が開始されてから大当り図柄が導出表示されるまでに他方の可変表示装置(例えば可変表示装置9b)にて実行された可変表示の実行回数(例えば2回)を時短回数から減算した回数(例えば98回)を、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)に大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態の終了後に、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)にて報知するように構成してもよい。このように構成することにより、遊技者に不信感を与えることなく遊技状態の変更を行うことができる。
また、一方の可変表示装置(例えば可変表示装置9a)に大当り図柄が導出表示されたことにもとづく大当り遊技状態終了後に、通常の時短回数(例えば100回)を報知し、時短回数を報知してから可変表示装置9a,9bにて実行された可変表示の実行回数が時短回数に達したときに時短状態が終了する旨を報知する(例えば確変状態に対応する背景色を非確変状態に対応する背景色に変更する)ようにしてもよい。なお、状態データは、大当りとなる変動表示を開始してからの可変表示装置9a,9bにて実行された可変表示の実行回数が時短回数に達したときに非時短状態に更新される。つまり、実際には時短状態に制御されていないが時短状態であるかの表示を行うようにしてもよい。このように構成することにより、遊技者に不信感を与えることなく遊技状態の変更を行うことができる。
また、上述したように、確変状態の終了条件を抽選判定により判定するときに、大当り判定処理の前に確変終了条件を成立させるか否か判定するので、確変終了条件を成立させるときには、高確率で大当り判定がなされないようにすることができる。また、確変終了条件が成立した直後に状態データを変更(確変フラグをリセット)するとともに大当り判定処理を実行することによって、抽選判定により判定する確変終了条件が全く使用されないまま長時間放置されるようなことはなく、確変終了条件成立と大当り判定処理との間で、不正行為を受ける可能性やデータ化けの可能性を低減できる。
なお、上述した実施の形態では、確変状態の終了条件を抽選判定により判定する構成としていたが、確変状態の終了条件を可変表示の実行回数が所定回数となったか否かによって判定(回数判定)することが可能な構成とし、抽選判定と回数判定のいずれで確変状態の終了条件を判定するかを抽選によって決定するようにしてもよい。なお、回数判定によって確変状態の終了条件を判定する場合には、大当り終了処理にて確変大当りまたは確変時短大当りであれば確変回数(確変状態が継続され得る可変表示の実行回数の最大値)を設定し、ステップS57にて確変状態と判定されたときに確変回数を減算し、確変回数が0となったら確変状態の終了条件が成立したと判定するようにすればよい。
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、時短回数カウンタに設定されているカウント値を、遊技者に報知する構成としてもよい。すなわち、時短状態が継続する識別情報の可変表示の実行回数(残り回数)を、例えば7セグメント表示器などの表示器を用いて表示するようにしてもよい。逆に、時短回数カウンタに設定されているカウント値を、遊技者に報知しない構成としてもよい。すなわち、時短状態が継続する識別情報の可変表示の実行回数(残り回数)を一切報知しないようにしてもよい。また、時短回数カウンタに設定されているカウント値とは異なる値を、時短回数として遊技者に報知する構成としてもよい。この場合、時短状態が継続する変動回数として「50回かもね」や「100回だといいね」などのような実際の変動回数とは異なる回数で例えば乱数などによりランダムに決定された回数を示すメッセージを、例えば可変表示装置9a,9bなどの表示装置に表示するようにすればよい。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 パチンコ遊技機を前方からみた斜視図である。 主基板の回路構成例を示すブロック図である。 演出制御基板、ランプドライバ基板および音声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。 主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 2msタイマ割込処理を示すフローチャートである。 各乱数を示す説明図である。 第1特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 遊技状態の変化の例を説明するためのタイミング図である。 変動パターンの一例を示す説明図である。 変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートである。 第1変動時間設定処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 状態データと遊技状態の関係の例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 第1演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 プロセスデータの一構成例を示す説明図である。 第1飾り図柄通常処理を示すフローチャートである。 予告演出判定処理を示すフローチャートである。 第1飾り図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第1飾り図柄変動中処理を示すフローチャートである。 第1飾り図柄停止処理を示すフローチャートである。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 他の例におけるパチンコ遊技機を前方から見た斜視図である。 他の例における予告演出判定処理を示すフローチャートである。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 他の例における第1飾り図柄変動中処理を示すフローチャートである。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 他の例における予告演出判定処理を示すフローチャートである。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 複数の特別図柄と複数の飾り図柄の可変表示タイミングの例を示す説明図である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。 可変表示装置にて実行される表示制御の態様例である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
8a,8b 特別図柄表示器
9a,9b 可変表示装置
13 始動入賞口
14 始動入賞口
15 可変入賞球装置
20 特別可変入賞球装置
31 主基板
53 基本回路
56 CPU
60 遊技制御用マイクロコンピュータ
80 演出制御基板
100a 操作促進表示
100b 残時間表示
101 演出制御用マイクロコンピュータ
120 操作ボタン
121 操作ボタン
122 操作ボタン
123 トラックボール

Claims (2)

  1. 第1始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第1可変表示手段と、第2始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第2可変表示手段と、を備え、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第1特定表示結果となったとき、または、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第2特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機であって、
    前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第1特定表示結果とするか否かと、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第2特定表示結果とするか否かと、を当該識別情報の可変表示の表示結果が導出表示される以前に判定する事前判定手段と、
    所定の操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
    前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するか否か判定する第1演出判定手段と、
    前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するか否か判定する第2演出判定手段と、
    前記第1演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第1演出実行手段と、
    前記第2演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第2演出実行手段と、
    前記第1演出判定手段および前記第2演出判定手段の少なくとも一方で前記所定の演出を実行するか否かを判定するときに、他方にて前記所定の演出を実行する旨の判定がなされているか否かを判定する同時発生判定手段と、を備え、
    前記第1演出判定手段および前記第2演出判定手段は、前記同時発生判定手段により前記他方にて前記所定の演出を実行する旨の判定がなされているときに自己の前記所定の演出を実行しない旨の判定を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 第1始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第1可変表示手段と、第2始動条件が成立したことに基づいて複数種類の識別情報を可変表示する第2可変表示手段と、を備え、前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第1特定表示結果となったとき、または、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた第2特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機であって、
    前記第1可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第1特定表示結果とするか否かと、前記第2可変表示手段による識別情報の可変表示の表示結果を前記第2特定表示結果とするか否かと、を当該識別情報の可変表示の表示結果が導出表示される以前に判定する事前判定手段と、
    所定の操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
    前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するか否か判定する第1演出判定手段と、
    前記操作手段から操作信号が入力されたことにもとづいて所定の演出を実行するか否か判定する第2演出判定手段と、
    前記第1演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第1演出実行手段と、
    前記第2演出判定手段の判定にもとづいて前記所定の演出を実行する第2演出実行手段と、
    前記第1演出判定手段により前記所定の演出を実行する旨の判定がなされたことにもとづいて前記第1演出実行手段の操作態様を決定する第1操作態様決定手段と、
    前記第2演出判定手段により前記所定の演出を実行する旨の判定がなされたことにもとづいて前記第2演出実行手段の操作態様を決定する第2操作態様決定手段と、
    前記第1演出実行手段および前記第2演出実行手段の一方にて前記所定の演出を実行するときに、他方にて前記所定の演出を実行しているか否かを判定する演出重複判定手段と、
    該演出重複判定手段により前記他方にて前記所定の演出を実行している旨の判定がなされたとき、前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とによって実行される前記所定の演出の操作態様が同一となるように前記第1演出実行手段と前記第2演出実行手段とのいずれかの操作態様を選択する操作態様選択手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
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