JP4862523B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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本発明は、ステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変可能な伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置に関するものである。
従来、例えば、カーオーディオやカーナビゲーションシステム等といった車載機器の操作スイッチがステアリング又はその近傍に設けられた車両がある。そして、このような配置とすることで、運転者は、ステアリングから手を離すことなく、容易にスイッチ操作を行うことが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記構成では、ステアリングにある程度の大きな舵角が与えられた場合、ステアリングとともに操作スイッチが回転することで、同操作スイッチがステアリングに手を添えた状態では操作困難な位置に移動する、或いは操作スイッチがステアリングに隠れてしまうことになる。このため、こうした状況化においては、その入力操作の困難性から運転者の意識がおのずとスイッチ操作に向いてしまい、その結果、そのステアリング操作に対する注意力が散漫になるおそれがある。
このような問題に対応可能なものとして、従来、操舵角が所定の閾値を超えた場合には、ステアリングに設けられた操作スイッチへの入力操作を無効とする構成がある(例えば、特許文献2参照)。つまり、大舵角発生時にはこうしたスイッチ操作ができないことを予め運転者に認識させることにより、その注意力をステアリング操作に集中させるという効果が期待できる。
実開平5−82745号公報 特開2003−137103号公報
しかしながら、上記従来の構成では、その閾値を適切に設定することが極めて困難である。即ち、通常、運転者がステアリング操作以外の操作を行うのは、そのステアリング操作に余裕がある場合である。しかし、運転者が「スイッチ操作を行う程度の余裕がある」と考える状況には、明らかにばらつきがあり、これを一定の操舵角により規定することは略不可能である。このため、運転者が「スイッチ操作を行う程度の余裕はある」と感じているにも関わらず、そのスイッチ操作が無効とされる可能性があり、特に、操舵角が閾値近傍にある場合にスイッチ操作が開始された場合、僅かなステアリングの切り増しによって、一連のスイッチ操作が途中でキャンセルされてしまうような事態も起こり得る。そして、このような事態の発生は、運転者に不快感を与えるのみならず、そのステアリング操作に対する注意力をも散漫なものとしてしまうおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ステアリングに設けられた操作スイッチのより安全な操作を可能とする車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変可能な伝達比可変装置と、前記伝達比可変装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記ステアリングには、操作スイッチが設けられた車両用操舵装置であって、前記制御手段は、前記操作スイッチの操作中には、前記伝達比が大となるように、前記伝達比可変装置の作動を制御すること、を要旨とする。
上記構成によれば、スイッチ操作中は、そのステアリング特性がクイックになり、より少ないステアリング操作での車両進行方向の変更が可能になる。これにより、ステアリングの回転に伴い操作スイッチの操作性が低下するような状況が起こり難くなり、その結果、より安全に操作スイッチを操作できるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記操作スイッチの操作時間が長いほど前記伝達比を大とすること、を要旨とする。
即ち、スイッチ操作時間が長くなることで、運転者の意識は、おのずとスイッチ操作に向けられることになり、これによりステアリング操作の反応に遅れが生じやすくなる。このとき、上記構成によってクイックなステアリング特性を実現すれば、突発的にステアリング操作を必要とする状況が発生した場合であっても、運転者は余裕をもってそのステアリング操作を行うことができる。その結果、より一層安全に操作スイッチを操作できるようになる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記伝達比を徐々に変化させること、を要旨とする。
上記構成によれば、伝達比の急変に伴う操舵フィーリングの低下を回避することができる。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、所定の操舵速度を超えるステアリング操作があった場合には、前記伝達比を前記操作スイッチが非操作状態である場合の値に戻すこと、を要旨とする。
上記構成によれば、運転者が慌てて急操舵を行った場合であっても、これに伴う過剰操舵(過大な転舵角)の発生を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、前記操作スイッチに入力される圧力を検出可能な圧力検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出される圧力が所定の閾値を超える場合には、前記伝達比を前記操作スイッチが非操作状態である場合の値に戻すこと、を要旨とする。
即ち、運転者には、緊急時(緊急回避操舵を必要とするような状況)、ステアリングを強く握る特性がある。従って、このような構成とすれば、急操舵に伴う過剰操舵の発生を抑制することができる。尚、この構成は、操作スイッチが、ステアリング(ホイール部分)の裏側に配置されているものについて、特に有効である。
本発明によれば、ステアリングに設けられた操作スイッチのより安全な操作を可能とする車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明を伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の車両用操舵装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両進行方向が変更されるようになっている。尚、本実施形態の車両用操舵装置1は、所謂ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置(EPS)であり、ボール螺子機構(図示略)を介して駆動源であるモータ7の発生するアシストトルクをラック5に伝達することにより、操舵系にアシスト力を付与するようになっている。
また、本実施形態の車両用操舵装置1は、ステアリング2の舵角(操舵角)と転舵輪6の舵角(転舵角)との間の伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置8と、該伝達比可変装置8の作動を制御する制御手段としてのIFSECU9とを備えている。
詳述すると、ステアリングシャフト3は、ステアリング2が連結された第1シャフト10とラックアンドピニオン機構4に連結される第2シャフト11とからなり、伝達比可変装置8は、第1シャフト10及び第2シャフト11を連結する差動機構12と、該差動機構12を駆動するモータ13とを備えている。そして、伝達比可変装置8は、ステアリング操作に伴う第1シャフト10の回転に、モータ駆動による回転を上乗せして第2シャフト11に伝達することにより、ラックアンドピニオン機構4に入力されるステアリングシャフト3の回転を増速(又は減速)し、これによりステアリング2に対する転舵輪6の伝達比を可変させる。
つまり、図2(a)(b)に示すように、伝達比可変装置8は、ステアリング操作に基づく転舵輪6の舵角(ステア転舵角θts)にモータ駆動に基づく転舵輪の舵角(ACT角θta)を上乗せすることにより、操舵角θsと転舵角θtとの間の伝達比を可変させる。
尚、この場合における「上乗せ」とは、加算する場合のみならず減算する場合をも含むものと定義し、以下同様とする。また、「伝達比(ギヤ比)」は「転舵角θt/操舵角θs」により表すものとする。従って、図2(a)に示すように、ステア転舵角θtsと同方向のACT角θtaを上乗せすることでギヤ比は大となり(転舵角θt大)、図2(b)に示すように、逆方向のACT角θtaを上乗せすることでギヤ比は小となる(転舵角θt小)。
本実施形態では、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13には、ブラシレスモータが採用されており、同モータ13は、IFSECU9から三相(U,V,W)の駆動電力が供給されることにより回転する。そして、IFSECU9は、この駆動電力の供給を通じてモータ13の回転を制御することにより、伝達比可変装置8の作動、即ちACT角θtaを制御する(伝達比可変制御)。
さらに詳述すると、IFSECU9には、ステアリングセンサ16及び車速センサ17が接続されており、IFSECU9は、これら各センサにより検出された操舵角θs及び車速Vに基づいて、ACT角θtaの目標値であるACT指令角θta*を決定する。また、IFSECU9には、モータ13のモータ回転角θmが入力されるようになっており、IFSECU9は、このモータ回転角θmに基づいて実際のACT角θtaを検出する。そして、IFSECU9は、目標値であるACT指令角θta*に実際のACT角θtaを追従させるべくフィードバック制御演算(F/B制御演算)を実行し、その演算結果に基づいてモータ13に駆動電力を供給する。
即ち、図3のフローチャートに示すように、IFSECU9は、各状態量として、操舵角θs、車速V、及びACT角θta(並びに後述する操作信号S_sw)を取得すると(ステップ101)、先ず目標ギヤ比Rgrを演算し(ステップ102)、続いて後述する目標ギヤ比補正演算を実行する(ステップ103)。尚、本実施形態では、上記ステップ102の目標ギヤ比演算は、車速Vと目標ギヤ比Rgrとが関連付けられたマップを用いることにより行われる。また、ステップ103の目標ギヤ比補正演算は、ステップ102において演算された目標ギヤ比Rgrに補正係数αを乗ずることにより行われる(Rgr´=Rgr×α)。次に、IFSECU9は、上記ステップ103において演算された補正後の目標ギヤ比Rgr´と操舵角θsとに基づいて、ACT指令角θta*を演算する(ACT指令角演算、ステップ104)。そして、このACT指令角θta*と実際のACT角θtaとに基づいてF/B制御演算を実行し(ステップ105)、その演算結果に基づいて、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13に対する駆動電力の供給を実行する(ステップ106)。
(目標ギヤ比補正制御)
次に、本実施形態における目標ギヤ比補正制御の態様について説明する。
図1及び図4に示すように、本実施形態では、ステアリング2には、車両に設けられた車載機器(カーオーディオやカーナビゲーションシステム等)20を操作するための操作スイッチ21が設けられている。そして、本実施形態では、操作スイッチ21は、複数のロータリースイッチ22aを備えた第1操作スイッチ22と、複数の押しボタン式スイッチ23aを備えた第2操作スイッチ23とにより構成されている。
第1操作スイッチ22は、その円柱状に形成された基部22bがステアリングコラム(図示略)から径方向外側に向かって突設されることによりステアリング2の裏面側に配置されている。また、第2操作スイッチ23は、ステアリングパッド2aの背面から径方向に延びるアーム23bと、これに支持された操作パネル23cとを有しており、各押しボタン式スイッチ23aは、この操作パネル23c上に配置されている。つまり、第2操作スイッチ23はステアリング2とともに一体回転するが、第1操作スイッチ22は、回転しない。しかしながら、第1操作スイッチ22もまた、ステアリング2の回転により、その操作性に影響を受ける位置に配置されている。このため、「ステアリングに設けられた操作スイッチ」とは、第2操作スイッチ23のように、直接ステアリングに設けられたものに加え、第1操作スイッチ22のように、ステアリング近傍、ステアリングの回転によりその操作性に影響を受ける範囲に設けられたものを含むものとし、以下同様とする。
図1に示すように、本実施形態では、IFSECU9には、操作スイッチ21に対する入力操作の有無を示す操作信号S_swが入力されるようになっている。そして、IFSECU9は、この操作信号S_swが示す操作スイッチ21の操作状態に基づいて伝達比可変制御を実行する。
詳述すると、IFSECU9は、入力される操作信号S_swに基づいて、操作スイッチ21が操作中であるか否かを判定し、操作中である場合には、伝達比(ギヤ比)が大、即ち少ないステアリング操作で転舵角θtがより大きく変更されるように、目標ギヤ比Rgrを補正する(図3参照、ステップ103)。尚、この場合の「操作中」とは、操作スイッチ21が連続的に操作される状態以外にも、断続的に継続してその操作が繰り返される状態を含む。そして、本実施形態では、IFSECU9は、操作スイッチ21の操作時間に応じて補正係数αを増減することにより、その目標ギヤ比補正演算を実行する。
さらに詳述すると、図5のフローチャートに示すように、IFSECU9は、補正係数αの増減処理において、先ず、操作スイッチ21への操作入力があった旨を示す操作フラグがセットされているかを判定する(ステップ201)。次に、操作フラグがセットされていない場合(ステップ201:NO)、IFSECU9は、入力される操作信号S_swが「オン」、即ち操作スイッチ21への入力操作がある旨を示すものであるか否かを判定する(ステップ202)。そして、操作信号S_swが「オン」である場合(ステップ202:YES)には、補正係数αに所定値A1を加算することにより同補正係数αを増加させ、(α=α+A1、ステップ203)、操作フラグのセット(ステップ204)、及び計時用のタイマのリセットを実行する(t=0、ステップ205)。
一方、上記ステップ201において、既に操作フラグがセットされている場合(ステップ201:YES)には、IFSECU9は、計時用のタイマをインクリメントし(ステップ206)、続いて経過時間tが所定時間t1を超えたか否かを判定する(ステップ207)。そして、経過時間tが所定時間t1を超えた場合(ステップ207:YES)には、操作フラグをリセットし(ステップ208)、タイマをリセットする(ステップ209)。尚、上記ステップ207において、経過時間tが所定時間t1以下である場合(ステップ207:NO)には、上記ステップ208,209の処理を実行しない。
また、上記ステップ202において、操作信号S_swが「オフ」である場合(ステップ202:NO)、IFSECU9は、タイマをインクリメントし(ステップ210)、続いて経過時間tが所定時間t2を超えたか否かを判定する(ステップ211)。そして、経過時間tが所定時間t2を超えた場合(ステップ211:YES)には、補正係数αから所定値A2を減算することにより同補正係数αを減少させる(α=α−A2、ステップ212)。次に、IFSECU9は、補正係数αが「1」よりも小さな値であるか否かを判定する(ステップ213)。そして、補正係数αが「1」よりも小さな値である場合(α<1、ステップ213:YES)には、補正係数αを「1」として(α=1、ステップ214)、タイマをリセットする(ステップ215)。尚、上記ステップ213において、補正係数αが「1」以上である場合(α≧1、ステップ213:NO)には、上記ステップ214の処理は実行しない。また、上記ステップ211において、経過時間tが所定時間t2以下である場合(ステップ211:NO)には、上記ステップ212〜ステップ215の処理を実行しない。
このように、IFSECU9は、操作信号S_swに基づき操作スイッチ21に対する操作入力を検出する毎に、補正係数αを所定値A1ずつ増加させる。これにより、操作スイッチ21の操作時間が長いほど、補正係数αは大きな値となり、その結果、補正後の目標ギヤ比Rgr´が徐々に大、即ち伝達比(ギヤ比)が徐々に大きな値となる。そして、操作信号S_swが操作されていない状態が所定時間t2以上経過する毎に、補正係数αを所定値A2ずつ減少させることで、伝達比(目標ギヤ比Rgr´)は、徐々に通常時、即ち操作スイッチ21が非操作状態である場合の値に復帰するようになっている。尚、操作スイッチ21の非操作状態が継続する通常時には、上記ステップ214の処理によって、補正係数αの値は「1」とされる。つまり、当初に演算された目標ギヤ比Rgrは変更されない。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)IFSECU9は、ステアリング2に設けられた操作スイッチ21の操作中は、伝達比(ギヤ比)が大、即ち少ないステアリング操作で転舵角θtがより大きく変更されるように目標ギヤ比Rgrを補正する。
上記構成によれば、操作スイッチ21の操作中は、そのステアリング特性がクイックになり、より少ないステアリング操作での車両進行方向の変更が可能になる。これにより、ステアリング2の回転に伴い操作スイッチ21の操作性が低下するような状況が起こり難くなり、その結果、より安全に操作スイッチ21を操作できるようになる。
(2)IFSECU9は、操作スイッチ21の操作時間が長いほど伝達比が大となるように制御する。即ち、スイッチ操作時間が長くなることで、運転者の意識は、おのずとスイッチ操作に向けられることになり、これによりステアリング操作の反応に遅れが生じやすくなる。このとき、上記構成によってクイックなステアリング特性を実現すれば、突発的にステアリング操作を必要とする状況が発生した場合であっても、運転者は余裕をもってそのステアリング操作を行うことができる。その結果、より一層安全に操作スイッチ21を操作できるようになる。
(3)IFSECU9は、伝達比を徐々に変化させる。このような構成とすれば、伝達比の急変に伴う操舵フィーリングの低下を回避することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、本発明をステアリング2にカーオーディオやカーナビゲーションシステム等の車載機器20を操作するための操作スイッチ21が設けられた車両(車両用操舵装置1)に具体化した。しかし、これに限らず、ステアリングに設けられる操作スイッチは、例えば、車両用空調設備や変速機等、その他の操作スイッチであってもよい。
・本実施形態では、操作スイッチ21を構成する個々のスイッチ(各ロータリースイッチ22a及び各押しボタン式スイッチ23a)の何れが操作された場合でも同様の制御を行う構成としたが、これら個々のスイッチについて、その目標ギヤ比可変制御の態様を変化させる構成としてもよい。これにより、個別のスイッチ操作に応じた適切な伝達比を設定することが可能になる。尚、このような構成は、例えば、上記図5のフローチャート(ステップ203)において補正係数αに加算する所定値A1を、個別のスイッチ毎に設定することで、容易に具現化することができる。
・また、所定の操舵速度を超えるステアリング操作があった場合には、スイッチ操作の発生により大とした伝達比を操作スイッチ21が非操作状態である場合の値に戻す、即ち補正係数αを「1」とする制御を追加してもよい。このような構成とすることで、運転者が慌てて急操舵を行った場合であっても、これに伴う過剰操舵(過大な転舵角θt)の発生を抑制することができる。
・更に、操作スイッチに圧力センサを設け、検出される圧力が所定の閾値を超える場合には、伝達比を操作スイッチが非操作状態である場合の値に戻す構成を追加してもよい。即ち、運転者には、緊急時(緊急回避操舵を必要とするような状況)、ステアリングを強く握る特性がある。従って、このような構成としても、急操舵に伴う過剰操舵の発生を抑制することができる。尚、この構成は、操作スイッチが、ステアリング(ホイール部分)の裏側に配置されているものについて、特に有効である。
次に、本実施形態から把握することのできる技術的思想をその効果とともに記載する。
(付記1)ステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変可能な伝達比可変装置と、前記伝達比可変装置の作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、車載機器の操作状態を判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記車載機器の操作中であると判定された場合には、前記伝達比が大となるように、前記伝達比可変装置の作動を制御すること、を特徴とする車両用操舵装置。
即ち、車載機器の操作中は、総じて運転者の意識がその操作に向けられやすく、ステアリング操作の反応に遅れが生じやすくなる。このとき、上記構成によってクイックなステアリング特性を実現すれば、突発的にステアリング操作を必要とする状況が発生した場合であっても、運転者は余裕をもってそのステアリング操作を行うことができる。尚、車載機器の操作状態は、車載機器から操作中であること示す信号を制御手段に入力することで、容易に具現化することができる。また、このような構成とすることで、スイッチ操作はもとより、音声や画像認識による操作態様についても適切に判定することができる。そして、伝達比を大とする構成は、本実施形態の構成をそのまま適用することが可能である。
車両用操舵装置の概略構成図。 (a)(b)伝達比可変制御の作用説明図。 IFSECUによる伝達比可変装置の制御態様を示すフローチャート。 ステアリングの概略構成図。 補正係数の増減処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…ステアリング、6…転舵輪、8…伝達比可変装置、9…IFSECU、20…車載機器、21…操作スイッチ、θs…操舵角、θt…転舵角、θta…ACT角、θta*…ACT指令角、Rgr,Rgr´…目標ギヤ比、α…補正係数、S_sw…操作信号。

Claims (5)

  1. ステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変可能な伝達比可変装置と、前記伝達比可変装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記ステアリングには、操作スイッチが設けられた車両用操舵装置であって、
    前記制御手段は、前記操作スイッチの操作中には、前記伝達比が大となるように、前記伝達比可変装置の作動を制御すること、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記操作スイッチの操作時間が長いほど前記伝達比を大とすること、
    を特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記伝達比を徐々に変化させること、
    を特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、所定の操舵速度を超えるステアリング操作があった場合には、前記伝達比を前記操作スイッチが非操作状態である場合の値に戻すこと、
    を特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用操舵装置において、
    前記操作スイッチに入力される圧力を検出可能な圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出される圧力が所定の閾値を超える場合には、前記伝達比を前記操作スイッチが非操作状態である場合の値に戻すこと、
    を特徴とする車両用操舵装置。
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