JP4859963B2 - 基地局及び受信方法 - Google Patents

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本発明は無線通信の技術分野に関し、特に移動局、基地局、通信システム及び通信方法に関連する。
この種の技術分野では高速大容量のデータ通信の要請に応じるため広帯域の無線アクセス方式が益々重要になってきている。現在の第3世代の無線アクセス方式では直接シーケンス符号分割多重接続(DS-CDMA)方式が使用され、1セル周波数繰り返しを利用することで周波数利用効率や伝送効率等を向上させることが意図されている。この主のシステムで使用される基地局は複数のセクタに在圏する複数の移動局と通信する必要があり、いわゆる多重アクセス干渉(MAI: Multiple Access Interference)の問題を克服する必要がある。上りリンク通信における多重アクセス干渉を克服するための従来の手法は例えば非特許文献1に記載されている。
E.Hong,S.Hwang,K.Kim,and K.Whang,"Synchronous transmission technique for the reverse link in DS-CDMA",IEEE Trans.on Commun.,vol.47,no.11,pp.1632-1635,Nov.1999
非特許文献1に記載の手法は、直交コードを利用して、各移動局からの上りリンクチャネルを直交させ、MAIを克服しようとしている。従って様々な移動局からの上りリンクチャネルを基地局での直交を実現するには、全ての上りリンクチャネルがチップレベルで厳密に同期していることを要する。しかも直交関係が成立するのは同期したパス間の信号に限られる。しかしながらそのように厳密にスケジューリングすることはタイミング等の管理負担が大きく、処理が煩雑になってしまう問題が懸念される。
一方、将来的な次世代の無線アクセス方式では広狭様々な周波数帯域が用意され、用途に応じて移動局は様々な帯域を利用できることが要請されるかもしれない。このような場合にも全ての移動局をチップレベルで厳密に同期することを要求することは更に困難を伴う。
本発明は、上記問題点の少なくとも1つに対処するためになされたものであり、その課題は、同一帯域を利用する移動局だけでなく異なる帯域を利用する移動局による多重アクセス干渉を軽減するための移動局、基地局、通信システム及び通信方法を提供することである。
一実施例では基地局が使用される。本基地局は、
所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたパイロットチャネルであって、かつ循環的に所定長だけシフトされるカザック符号より成るパイロットチャネルが含まれた送信信号を移動局から受信する受信部と、
前記受信部において受信した送信信号を処理する処理部とを備え、
前記受信部において受信した送信信号では、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが同じ場合に、送信信号に含まれるパイロットチャネルに対して、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとは同じ符号長で異なったシフト量が使用されおり、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが異なる場合に、前記送信信号に含まれるパイロットチャルと、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルが前記複数の周波数成分へマッピングされていることを特徴とする基地局である。

同一帯域を利用する移動局だけでなく異なる帯域を利用する移動局による多重アクセス干渉を軽減することができる。
本発明の一実施例による通信システムの全体図を示す。 移動局の部分ブロック図を示す。 カザック符号の性質を説明するための図である。 ディストリビュートFDMAによるパイロットチャネルのマッピング例を示す図である。 同一帯域を利用する移動局にカザック符号を割り当てる方法を示す図である。 本発明の一実施例による基地局の部分ブロック図を示す。 同一帯域を利用する移動局にカザック符号を割り当てる方法を示す図である。 ディストリビュートFDMAによるパイロットチャネルのマッピング例を示す図である。
本発明の一形態では、移動局で使用される周波数帯域が異なる移動局同士の間では、ディストリビュートFDMA方式で各上りリンクチャネル(パイロットチャネル)が区別される。使用する周波数帯域が同じ移動局同士の間では、あるカザック符号を循環的にシフトすることにより生成された互に直交する一群のカザック符号を利用して各移動局の上りパイロットチャネルが区別される。移動局同士の間で直交性が確保されることに加えて、個々の移動局からのパイロットチャネルの遅延パス間の直交性も維持される。このため、基地局で観測される符号間干渉量は非常に小さく抑制される。
本発明の一形態では、同一帯域を利用する複数の移動局でパイロットチャネルに使用される符号はカザック符号であるが、ある移動局に使用されるカザック符号と別の移動局に使用されるカザック符号は、互に循環的にシフトさせることで得られる関係になく、それらは互に独立に設定される。このようにすると、基地局で観測される符号間干渉の総量は、カザック符号以外の符号が使用された場合よりも、遅延パス間の干渉量(マルチパス干渉)が著しく低減されるので、少なくともその分だけ少なくて済む。更に、この形態はカザック符号のシフト量の管理を行う必要が無いので、既存のシステムに導入しやすい利点を有する。
図1は本発明の一実施例によるCDMA方式を使用する移動通信システムの全体図を示す。通信システムは1以上の移動局MS1〜5と基地局BSとを含む。個々の移動局は何らかのセクタに属し、移動局が所属するセクタ数は原則として1つであるが、第3の移動局MS3のようにセクタ境界に位置する場合には移動局は複数のセクタに属するかもしれない。各移動局は複数の周波数帯域の1以上を使用できる機能を有する。本実施例では複数の周波数帯域として、20MHzの帯域、20MHzの一部である10MHzの帯域、10MHzの一部である5MHzの帯域、5MHzの帯域の一部である2.5MHzの帯域、2.5MHzの帯域の一部である1.25MHzの帯域が用意されている。別の実施例ではこれより多数の又は少数の帯域が用意されてもよいし、別の広さの帯域幅が用意されてもよい。本実施例では様々な上りリンクチャネル(図中、移動局から基地局へ向う矢印で示される)は基地局である程度同期して受信される。この同期はチップレベルの同期ではないにもかかわらず、本発明では所定の期間の間に受信された同一内容の上りリンクチャネルは互に直交する。
図2は移動局の部分ブロック図を示す。図2にはパイロットチャネル生成部21と、シフト部22と、第1のマッピング部23と、データチャネル生成部24と、符号拡散部25と、第2のマッピング部26と、多重部27と、送信タイミング調整部28とが描かれている。
パイロットチャネル生成部21は、コード割当情報に基づいてカザック符号(CAZAC code)より成るパイロットチャネルを生成する。以下、カザック符号について概説する。
図3に示されるように、ある1つのカザック符号Aの符号長がLであるとする。説明の便宜上、この符号長はLサンプルの期間に相当するものと仮定するが、このような仮定は本発明に必須ではない。このカザック符号Aの末尾のサンプル(L番目のサンプル)を含む一連のΔ個のサンプル(図中、斜線で示される)を、カザック符号Aの先頭に移行することで、図3下側に示されるように別の符号Bが生成される。この場合において、Δ=1〜(L−1)に関してカザック符号A及びBは互に直交する関係を有する。即ち、ある1つのカザック符号とそのカザック符号を循環的に(cyclically)シフトさせた符号は互に直交する。従って符号長Lのカザック符号が1つ用意された場合には、理論上L個の互に直交する符号群を用意することができる。
本実施例では、このような性質を有する一群のカザック符号の中から選択されたカザック符号が、移動局のパイロットチャネルとして使用される。但し、本実施例ではL個の互いに直交する符号群のうち、基本となるカザック符号をn×LΔだけ循環的にシフトさせることで得られるL/LΔ個の符号が、移動局のパイロットチャネルとして実際に使用される(n=1,2,...,L/LΔ)。このようにすることで、移動局から受信された上りリンクチャネルは互に直交する。カザック符号についての詳細は、例えば次の文献に記載されている:D.C.Chu,"Polyphase codes with good periodic correlation properties",IEEE Trans.Inform.Theory,vol.IT-18,pp.531-532,July 1972;3GPP,R1-050822,Texas Instruments,"On allocation of uplink sub-channels in EUTRA SC-FDMA"。
図2のシフト部22はパイロットチャネル生成部21で生成されたパイロットチャネル(カザック符号)を循環的にシフトさせ、出力する。シフト量(n×LΔ)は移動局毎に設定される。
第1のマッピング部23は、カザック符号より成るパイロットチャネルと、移動局が現在使用する帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける。この対応付け(マッピング)は、自局の送信信号と、自局と異なる帯域を利用する移動局の送信信号とが周波数軸上で直交するように、パイロットチャネルを複数の周波数成分へ対応付ける。このようなマッピングはディストリビュート(distributed)FDMA又は分散型FDMA方式と呼ばれてもよい。
図4は上りリンクのパイロットチャネルのマッピング例を示す。上述したように、本実施例では移動局は様々な帯域幅を利用することができる。1.25MHzの帯域を利用するある移動局のパイロットチャネルは、右側の2つの周波数成分を有するようにマッピングされる。5MHzの帯域を利用するある移動局のパイロットチャネルは、右側の8つの等間隔に並んだ周波数成分を有するようにマッピングされる。10MHzの帯域を利用するある移動局のパイロットチャネルは、等間隔に並んだ16個の周波数成分を有するようにマッピングされる。図示されるように帯域の異なる移動局のパイロットチャネルは周波数軸上で互に直交するようにマッピングされる。どのようにマッピングするかについてのマッピング情報は、上りリンクのスケジューリング情報と共に基地局から通知されてもよい。
図4に示されるようなマッピングは様々な手法で実現することができる。実現方法の1つはシングルキャリア方式を利用する。この手法は高速フーリエ変換(FFT)及び逆変換(IFFT)を用いることで、図示のようなマッピングが周波数領域で実現されるようにする。別の実現方法もシングルキャリア方式を採用し、 VSCRF-CDMA(Variable Spreading and Chip Repetition Factors-CDMA)方式を使用する。パイロットチャネルを時間的に圧縮及び反復し、移動局毎に位相回転を加えることで、パイロットチャネルを図示のような櫛歯状の周波数スペクトルを有する信号に変換することができる。更に別の手法はマルチキャリア方式を使用するものである。マルチキャリア伝送に使用されるサブキャリアを個々に指定することで図示のようなマッピングを直接的に実現することができる。但し、上りリンクのピーク対平均電力比を抑制する観点からはシングルキャリア方式を利用することが望ましい。
図2のデータチャネル生成部24はデータチャネルを生成する。一般的には制御データチャネル及びユーザのトラフィック用のデータチャネルがあるが、簡明化のためそれらは区別して描かれてはいない点に留意を要する。
符号拡散部25はデータチャネルにスクランブルコードを乗算し、符号拡散を行う。
第2のマッピング部26は第1のマッピング部23と同様に、送信しようとするデータチャネルと、移動局が現在使用する帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける。この対応付けも、自局の送信信号と、自局と異なる帯域を利用する移動局の送信信号とが周波数軸上で直交するようになされてもよい。
多重部27はマッピング後のパイロットチャネル及びデータチャネルを多重化し、送信信号を作成する。多重化の手法は時分割多重化及び周波数分割多重化の双方又は一方を用いてなされてもよい。但し、符号多重(CDM)は使用されない。カザック符号に何らかの符号を更に乗算すると、カザック符号のもつ優れた自己相関特性(個々の移動局からのパイロットチャネルの遅延パス間の直交性ならびに循環的にシフトさせることで得られた符号同士の直交性)は失われてしまうからである。多重部27でパイロットチャネル及びデータチャネルが多重されることは、本発明で必須ではない。例えばある期間内にパイロットチャネルだけが基地局に送信されてもよい。
送信タイミング調整部28は、基地局で受信される様々な移動局からの信号が互に同期するように基地局からのスケジューリング情報に従って送信するタイミングを調整する。
本実施例では、使用する周波数帯域が異なる移動局同士の間では、図4に示されるようなディストリビュートFDMA方式で各上りリンクチャネル(パイロットチャネル)が区別される。図4に示される例では、1,25MHz、5MHz及び10MHzの帯域を使用する移動局のパイロットチャネルは、ディストリビュートFDMA方式で全て周波数軸上で直交している。
使用する周波数帯域が同じ移動局同士の間では、カザック符号の直交性を利用して各移動局の上りパイロットチャネルが区別される。図5は同一の帯域を利用する移動局を区別するために用意されるカザック符号(群)を示す。上述したようにカザック符号はそれを循環的にシフトさせたものと直交関係を有する。そして遅延量LΔの大きさを適切に設定し、LΔの整数倍だけ循環的にシフトさせることで得られる符号群がパイロットチャネルに使用される。例えばあるカザック符号C#1をLΔの整数倍だけ循環的にシフトさせることで、互に直交するN個のカザック符号を含む符号群Cが得られる。図示の例では、先ずユーザ#1,#2,...の順に符号群Cに含まれる符号が割り当てられる。この方法でNユーザを見分けることができる。N+1番目のユーザが存在する場合には、カザック符号C#1とは別のカザック符号#2に基づいて生成されるM個の直交符号を含む別の符号群Cが用意され、N+1番目以降のユーザには符号群C中の符号が順に割り当てられる。このようにして、N+M番目までのユーザにカザック符号を割り当てることができ、各ユーザを区別することができる。以後同様にして多数のユーザに異なるカザック符号を割り当てることができる。なお、符号群Cと符号群Cとの間では直交関係は成立しないので、若干の符号間干渉が生じる。しかしながら、符号群C中のN個の符号の中では直交性が完全に維持され、符号群C中のM個の符号の中でも直交性が完全に維持されるので、本実施例で生じる程度の符号間干渉量は、カザック符号でない符号がパイロットチャネルに使用された場合に生じる符号間干渉量よりもかなり少なくて済む。説明の便宜上、符号群Cにも符号群Cにも同じシフト量LΔが使用されているが、別々のシフト量が使用されてもよい。但し、パイロットチャネルの符号長は互に等しいので、シフト量がそろっていると、あるカザック符号から同数の符号群が得られる点で符号の管理がしやすいかもしれない。
図6は本発明の一実施例による基地局の部分ブロック図を示す。図示の各要素はある移動局についての処理に関連するものであり、実際には同時に通信する移動局数の分だけ同様な機能要素が用意される。図6には分離部60と、復調部61と、パスサーチャ62(相関検出部63及び受信タイミング検出部64を含む)と、チャネル推定部65と、パイロットレプリカ生成部66(パイロットチャネル生成部67、シフト部68及びマッピング部69を含む)とが描かれている。
分離部60は移動局からの受信信号中に含まれるパイロットチャネル及びデータチャネルを分離する。
復調部61はデータチャネルをチャネル推定結果を利用しながら復調する。
パスサーチャ62はパイロットチャネルを用いてパスサーチを行う。
相関検出部63はパイロットチャネルのレプリカと受信したパイロットチャネルとの相関を計算し、計算結果を出力する。
受信タイミング検出部64は相関結果の示すピークのタイミング及び大きさ等を調べることで受信タイミングを検出する。
チャネル推定部65はパスサーチ結果に基づいてチャネル推定を行う。
パイロットレプリカ生成部66はパイロットチャネルのレプリカを生成する。パイロットチャネルレプリカ生成部66に備わるパイロットチャネル生成部67、シフト部68及びマッピング部69は、移動局の対応する要素21,22,23と同様な機能を有する。
パイロットチャネル生成部67はコード割当情報に基づいてカザック符号より成るパイロットチャネルを生成する。
シフト部68は信号処理対象の移動局に対するシフト量だけカザック符号を循環的にシフトさせる。
マッピング部69はカザック符号より成るパイロットチャネルと、移動局が現在使用する帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける。
上述したように本実施例では、異なる周波数帯域を利用する移動局同士の間では、図4に示されるようなディストリビュートFDMA方式で各上りリンクチャネル(パイロットチャネル)が基地局で区別される。使用する周波数帯域が同じ移動局同士の間では、カザック符号の直交性を利用して各移動局の上りパイロットチャネルが基地局で区別される。
カザック符号はそれをサイクリックにシフトさせたものと直交する。このことは、カザック符号より成るパイロットチャネルについての一群の遅延パス同士も互に直交することを意味する。例えばパイロットチャネルの先頭パスよりτだけ遅延した遅延パスは、先頭パスのパイロットチャネルをτだけ循環的にシフトさせたパイロットチャネルに相当するからである。従って本実施例のように、あるカザック符号から循環シフトで導出されるカザック符号が利用される場合には、移動局同士の間で直交性が確保されることに加えて、個々の移動局からのパイロットチャネルの遅延パス間の直交性も維持される。このため、基地局で観測される符号間干渉量は非常に小さく抑制される。
本発明の第2実施例では、同一帯域を利用する複数の移動局でパイロットチャネルに使用される符号はカザック符号であるが、ある移動局に使用されるカザック符号と別の移動局に使用されるカザック符号は、互に循環的にシフトさせることで得られる関係になく、それらは互に独立に設定される。
図7は同一の帯域を利用する移動局を区別するために本実施例で用意されるカザック符号を示す。カザック符号#1とカザック符号#2は互に循環的にシフトさせることで得られる関係になく、それらは非直交な関係にある。従って移動局間で生じる符号間干渉量は、カザック符号とは異なる例えばランダムシーケンスのような符号を用いた場合に生じる程度に大きくなるかもしれない。しかしながら、パイロットチャネルにカザック符号が使用されているので、そのパイロットチャネルの遅延パス間の直交性は第1実施例の場合と同様に維持できる。従って基地局で観測される符号間干渉の総量は、本実施例では遅延パス間の干渉量が著しく低減されるので、少なくともその分だけ、カザック符号以外の符号が使用された場合より少なくて済む。更に、本実施例の手法はシフト量の管理を行う必要が無いので、第2実施例は第1実施例に比較して既存のシステムに導入しやすいという利点を有する。
第1実施例では同一の帯域幅を利用する移動局はカザック符号を用いるCDMA方式だけで区別されたが、第3実施例ではディストリビュートFDMA方式及びカザック符号を用いるCDMA方式の双方が使用される。先ずディストリビュートFDMA方式で移動局が区別される。移動局数が多く、ディストリビュートFDMA方式だけでは移動局を区別することができない場合に、カザック符号を用いたCDMA方式(実施例1の方式でもよいし、実施例2の方式でもよい)を用いて移動局が区別される。ディストリビュートFDMA方式では個々の周波数成分にマッピングされる信号同士は完全に直交するので、これは干渉を減らす観点から特に好ましい。ディストリビュートFDMA方式で使用される複数の周波数成分同士の間隔(櫛歯状スペクトルの櫛歯の間隔)はある程度調整することができる。例えば図4では5MHzの帯域に等間隔に8つの周波数成分が並んでいるが、間隔を2倍にして4つの周波数成分が並ぶように調整することも可能である。そして、図8に示されるように、残った4つ分の周波数成分の位置に5MHzを利用する別の移動局のパイロットチャネルをマッピングすることも可能である。このように周波数間隔を調整することで、同一帯域の移動局のパイロットチャネルをディストリビュートFDMA方式で区別できる数を増やすことができる。但し、この方式で区別できる数には上限があるので、それを上回る数の移動局が収容される必要がある場合には、実施例1又は2で説明されたCDMA方式で移動局のパイロットチャネルが区別される。
以下、本発明により教示される手段を例示的に列挙する。
(第1項)
カザック符号より成るパイロットチャネルを生成する手段と、
前記パイロットチャネルと、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける第1のマッピング手段と、
前記第1のマッピング手段の出力信号を含む送信信号を、スケジューリング情報に従って送信する手段と、
を有し、前記第1のマッピング手段は、自局の送信信号と、自局と異なる帯域を利用する移動局の送信信号とが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルを前記複数の周波数成分へ対応付ける
ことを特徴とする移動局。
(第2項)
前記パイロットチャネルを生成する手段は、パイロットチャネルに使用されるカザック符号を循環的に所定長だけシフトさせる手段を有する
ことを特徴とする第1項記載の移動局。
(第3項)
前記循環的にシフトさせる手段は、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の末尾のデータを含む所定長の一連のデータを前記カザック符号の先頭に付加する
ことを特徴とする第2項記載の移動局。
(第4項)
前記循環的にシフトさせる手段は、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の先頭のデータを含む所定長の一連のデータを前記カザック符号の末尾に付加する
ことを特徴とする第2項記載の移動局。
(第5項)
データチャネルを符号拡散する拡散手段と、
拡散手段の出力信号と、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける第2のマッピング手段と、
を有し、前記送信する手段は、前記第1及び第2のマッピング手段の出力信号を含む送信信号を送信する
ことを特徴とする第1項記載の移動局。
(第6項)
パイロットチャネルのレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
受信信号とパイロットチャネルのレプリカとの相関を計算する相関手段と、
前記相関手段の出力に基づいてチャネル推定を行う手段と、
チャネル推定結果を利用し、受信信号を復調する手段と、
を有し、前記レプリカ生成手段は、
カザック符号より成るパイロットチャネルを生成する手段と、
前記パイロットチャネルと、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける第1のマッピング手段と、
を有することを特徴とする基地局。
(第7項)
前記パイロットチャネルを生成する手段は、パイロットチャネルに使用されるカザック符号を循環的に所定長だけシフトさせる手段を有する
ことを特徴とする第6項記載の基地局。
(第8項)
複数の移動局と基地局とを有する通信システムであって、
少なくとも1つの移動局は、
カザック符号より成るパイロットチャネルを生成する手段と、
前記パイロットチャネルと、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける第1のマッピング手段と、
前記第1のマッピング手段の出力信号を含む送信信号を、スケジューリング情報に従って送信する手段と、
を有し、前記第1のマッピング手段は、自局の送信信号と、自局と異なる帯域を利用する移動局の送信信号とが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルを前記複数の周波数成分へ対応付け、
前記基地局は、
パイロットチャネルのレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
受信信号とパイロットチャネルのレプリカとの相関を計算する相関手段と、
前記相関手段の出力に基づいてチャネル推定を行う手段と、
チャネル推定結果を利用し、受信信号を復調する手段と、
を有し、前記レプリカ生成手段は、
カザック符号より成るパイロットチャネルを生成する手段と、
前記パイロットチャネルと、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付ける第1のマッピング手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
(第9項)
複数の移動局と基地局とを有する通信システムで使用される通信方法であって、
少なくとも1つの移動局が、
カザック符号より成るパイロットチャネルと、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号とを対応付け、
該信号を含む送信信号をスケジューリング情報に従って送信し、
自局の送信信号と、自局と異なる帯域を利用する移動局の送信信号とが周波数軸上で直交するように、前記の対応付けが行われ、
前記基地局は、
受信信号とパイロットチャネルのレプリカとの相関を計算し、チャネル推定を行い、
チャネル推定結果を利用して受信信号を復調し、
前記パイロットチャネルのレプリカは、カザック符号より成るパイロットチャネルを、所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分を有する信号に対応付けることで生成される
ことを特徴とする通信方法。
MS 移動局
BS 基地局
21 パイロットチャネル生成部
22 シフト部
23 マッピング部
24 データチャネル生成部
25 符号拡散部
26 マッピング部
27 多重部
28 送信タイミング調整部
60 分離部
61 復調部
62 パスサーチャ
63 相関検出部
64 タイミング検出部
65 チャネル推定部
66 パイロットレプリカ生成部
67 パイロットチャネル生成部
68 シフト部
69 マッピング部

Claims (10)

  1. 所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたパイロットチャネルであって、かつ循環的に所定長だけシフトされるカザック符号より成るパイロットチャネルが含まれた送信信号を移動局から受信する受信部と、
    前記受信部において受信した送信信号を処理する処理部とを備え、
    前記受信部において受信した送信信号では、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが同じ場合に、送信信号に含まれるパイロットチャネルに対して、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとは同じ符号長で異なったシフト量が使用されおり、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが異なる場合に、前記送信信号に含まれるパイロットチャルと、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルが前記複数の周波数成分へマッピングされていることを特徴とする基地局。
  2. 所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたパイロットチャネルであって、かつ循環的に所定長だけシフトされるカザック符号より成るパイロットチャネルが含まれた送信信号を移動局から受信する受信部と、
    前記受信部において受信した送信信号を処理する処理部とを備え、
    前記受信部において受信した送信信号では、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが異なる場合に、前記送信信号に含まれるパイロットチャルと、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルが前記複数の周波数成分へマッピングされていることを特徴とする基地局。
  3. 前記受信部において受信した送信信号に含まれたパイロットチャネルでは、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の末尾を含む所定長の一連の部分が前記カザック符号の先頭に付加されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  4. 前記受信部において受信した送信信号に含まれたパイロットチャネルでは、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の先頭を含む所定長の一連の部分が前記カザック符号の末尾に付加されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  5. 前記受信部において受信した送信信号には、符号拡散されたデータチャネルであって、かつ所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたデータチャネルも含まれていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の基地局。
  6. 所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたパイロットチャネルであって、かつ循環的に所定長だけシフトされるカザック符号より成るパイロットチャネルが含まれた送信信号を移動局から受信するステップと、
    受信した送信信号を処理するステップとを備え、
    前記受信するステップにおいて受信した送信信号では、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが同じ場合に、送信信号に含まれるパイロットチャネルに対して、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとは同じ符号長で異なったシフト量が使用されおり、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが異なる場合に、前記送信信号に含まれるパイロットチャルと、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルが前記複数の周波数成分へマッピングされていることを特徴とする受信方法。
  7. 所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたパイロットチャネルであって、かつ循環的に所定長だけシフトされるカザック符号より成るパイロットチャネルが含まれた送信信号を移動局から受信するステップと、
    受信した送信信号を処理するステップとを備え、
    前記受信するステップにおいて受信した送信信号では、当該送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域と、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルの使用帯域とが異なる場合に、前記送信信号に含まれるパイロットチャルと、別の移動局の送信信号に含まれるパイロットチャネルとが周波数軸上で直交するように、前記パイロットチャネルが前記複数の周波数成分へマッピングされていることを特徴とする受信方法。
  8. 前記受信するステップにおいて受信した送信信号に含まれたパイロットチャネルでは、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の末尾を含む所定長の一連の部分が前記カ
    ザック符号の先頭に付加されていることを特徴とする請求項6または7に記載の受信方法。
  9. 前記受信するステップにおいて受信した送信信号に含まれたパイロットチャネルでは、パイロットチャネルに使用されるカザック符号の先頭を含む所定長の一連の部分が前記カザック符号の末尾に付加されていることを特徴とする請求項6または7に記載の受信方法。
  10. 前記受信するステップにおいて受信した送信信号には、符号拡散されたデータチャネルであって、かつ所定の帯域の中で一定間隔に並んだ複数の周波数成分へマッピングされたデータチャネルも含まれていることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の受信方法。
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