JP4858586B2 - 万能おろし機 - Google Patents

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Description

本発明は、自然薯や大和芋のように粘り気の強いものを含め、多種多様な野菜や果物などの材料を摺り下ろすことが可能な万能おろし機に関するものである。
業務用の調理器具の一種として、大根やにんにく等の食材を摺り下ろす電動のおろし機が知られている。このおろし機は、例えば、回転自在に設けられたおろし板の表面に、上記材料を摺り下ろす複数の刃部を備えたおろし刃が設けられたカッターアッセンブリと、当該カッターアッセンブリを回転駆動させるモータ(駆動部)と、上記カッターアッセンブリを覆うとともに、摺り下ろされた上記材料を排出する排出口を備えたハウジングと、当該ハウジングに一体に設けられ、上記カッターアッセンブリに向けて上記材料を投入する投入筒体と、当該投入筒体に投入された上記材料を上記カッターアッセンブリの表面近傍に向けて押圧する押圧部材と、押圧部材の先端を上記刃部の刃先近傍において係止する係合部により概略構成されたものである。
ここで、上記従来のおろし機における上記カッターアッセンブリは、図9に示すように、円板状に形成されたおろし板1の表面に凹部2が形成され、当該凹部2におろし刃3が挿入されることにより構成されている。
そして、当該おろし刃3は、おろし板1より小径の円板状に形成されており、表面に四角錐状の刃部4が複数形成されるとともに、回転するおろし板1上に供給される上記材料を摺り下ろすために、刃部4の刃先がおろし板1の表面より少なくとも1〜2mm高く配置されている。
さらに、おろし板1の表面は、水平方向に対して傾斜して配置され、おろし板1の裏面に上記モータからの出力軸が軸着されているとともに、おろし板1の表面の下方に上記排出口が設けられている。
以上の構成からなる従来のおろし機は、上記モータによって上記おろし板1およびおろし刃3を回転駆動させるとともに、上記投入筒体に上記材料を投入して上記押圧部材によりおろし板1の表面に向けて送り込む。これにより、上記材料が上記カッターアッセンブリの表面に向けて押圧され、おろし刃3の複数の刃部4によって摺り下ろされる。
すると、上記材料を摺り下ろすことにより得られたおろし材料は、おろし板1の遠心力により、おろし板1の表面と上記投入筒体の出口側とのクリアランスから上記ハウジング内へと飛散し、順次上記ハウジングの内壁に沿って下方移動(重力移動)して、最終的に上記排出口から排出される。
ところで、従来の上記おろし機は、おろし刃3の刃部4の刃先がおろし板1の表面より1〜2mm突出していることから、回転時に上記刃先と上記投入筒体の出口側の縁部との干渉を防ぐために、おろし板1の表面と上記投入筒体の出口側の縁部とのクリアランスを、上記刃先の突出量以上にしておく必要があった。
また、同様に、摺り下ろしの最終段階において、上記刃先と押圧部材の先端との干渉を防ぐために、上記押圧部材の先端とおろし板1の表面との間のクリアランスが刃先の突出量以上になるように、上記押圧部材を上記係合部によって係止させる必要があった。
このため、摺り下ろしが終了した時点で、上記刃先と上記係合部に係止された上記押圧部材の先端との間に、当該クリアランスと略同寸法の厚みを有する上記材料(おろし屑)が残留してしまう。そして、このおろし屑は、上記押圧部材が上記係合部によって係止されている結果、上記押圧部材からの押圧力が作用しなくなるために、おろし板1の遠心力により、おろし板1の表面と上記投入筒体の出口側の縁部とのクリアランスから上記ハウジングの内へと飛ばされ、上記おろし材料とともに上記ハウジングの内壁に沿って下方移動し、上記排出口から排出される。このため、従来のおろし機にあっては、おろし屑の厚み分だけ上記材料が無駄になってしまうという問題点があった。
また、上記ハウジングの内壁へと飛散した上記おろし材料は、水分が多く下方移動(重力移動)し易いおろし材料であれば、時間を要することなく上記ハウジングの内壁に沿って上記排出口へと移動するために、上記排出口から円滑に取り出すことが可能である。ところが、水分が少ないおろし材料は、上記ハウジングの内壁へと飛散しても下方移動し難いために、上記排出口から円滑に取り出し難くなることがあった。また、特に粘りの強いおろし材料は、上記ハウジング内壁に付着して下方移動し難いことから、摺り下ろしの経過とともに、上記ハウジングの内壁の上方へと、上記おろし材料の付着量が増加していき、最終的に上記ハウジングの上方に、上記おろし材料の塊ができる。そして、このおろし材料の塊が上記ハウジングの上方からおろし板1の裏面側に回り込んで上記モータからの出力軸に絡みつき、そのまま当該出力軸と一緒に回転してしまう結果、上記排出口から排出させることができないこともあった。さらには、上記おろし材料が、ハウジング内に充満して、おろし板1の表面と投入筒体の出口側の縁部とのクリアランスからハウジング内へと飛散することができなくなり、最終的に上記投入筒体の投入口側に逆流してしまうこともあった。
本発明は、従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、自然薯や大和芋のように粘り気の強い材料を含め、多種多様な野菜や果物等の材料を確実に摺り下ろすことが可能な万能おろし機を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、回転自在に設けられたおろし板の表面に、野菜や果実等の材料を摺り下ろす複数の刃部を備えたおろし刃が設けられたカッターアッセンブリと、当該カッターアッセンブリを回転駆動させる駆動部と、上記カッターアッセンブリを覆うとともに、摺り下ろされた上記材料を排出する排出口を備えたハウジングと、当該ハウジングに一体に設けられ、上記カッターアッセンブリに向けて上記材料を投入する投入筒体と、上記投入筒体に投入された上記材料を上記カッターアッセンブリの表面近傍に向けて押圧する押圧部材と、当該押圧部材の先端を上記カッターアッセンブリの上記表面近傍において係止させる係合部を備えて構成されてなり、上記おろし板の表面には凹部が形成され、当該凹部に上記おろし刃が挿入されるとともに、上記おろし刃の刃部の刃先が、上記おろし板の表面よりも0mm〜1mm低く配置され、且つ上記おろし板の表面と、上記投入筒体の出口側の縁部および上記係合部に係止された上記押圧部材の先端とのクリアランスが、0.2mm以上、0.5mm以下となるように設定されていることを特徴とするものである。
そして、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、上記おろし板の表面を水平方向に対して傾斜させて配置し、上記おろし板の裏面に上記駆動部の出力軸を軸着させるとともに、上記ハウジングの上記おろし板の表面の下方に上記排出口を設け、且つ上記おろし板の上側半分の外周を囲むとともに、上記駆動部の出力軸の上側を覆う半筒状のカバー部材を設けていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、上記押圧部材の先端面には、複数個の金属製のスクリュー体が、尖端を押圧方向に向けて設けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至請求項3に記載のいずれかにおいて、上記おろし板は、凹部の縁部に、面取部またはすり鉢状の傾斜面が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の本発明によれば、駆動部によっておろし板およびおろし刃をそれぞれ回転駆動させるとともに、投入筒体内に投入した材料を上記押圧部材によって回転している上記カッターアッセンブリの表面に向けて送り込む。すると、上記材料は、自身の弾力性によっておろし板の表面から凹部に入り込み、複数の上記刃部によって摺り下ろされる。そして、上記材料が摺り下ろされることにより得られたおろし材料が、上記おろし板の遠心力により、上記おろし板の表面と上記投入筒体の出口側の縁部とのクリアランスから上記ハウジング内へと飛散し、順次上記ハウジングの内壁に沿って上記排出口から排出される。
この際、上記おろし板の表面に凹部を形成して、当該凹部に上記おろし刃を挿入しているとともに、当該おろし刃の刃部の刃先を上記おろし板の表面よりも0mm〜1mm低く配置しているために、回転時に上記刃先と上記投入筒体の出口側の縁部とが干渉することが無くなる。また、摺り下ろしの最終段階において、上記刃先と押圧部材の先端とが干渉することが無くなる。このため、上記おろし板の表面と、上記投入筒体の出口側の縁部および上記係合部に係止された上記押圧部材の先端とのクリアランスを限りなく小さくすることが可能となる。
これにより、上記おろし板の表面と、上記投入筒体の出口側の縁部および上記係合部が係止された際の上記押圧部材の先端とのクリアランスを、0.2mm以上、0.5mm以下となるように設定することが可能となるために、上記おろし屑が残留することなく、全ての上記材料を摺り下ろすことが可能となる。この結果、上記材料の無駄を無くすことが可能となるとともに、上記排出口から排出されたおろし材料におろし屑が混入することが無くなる。
また、請求項2に記載の本発明によれば、上記おろし板の表面を水平方向に対して傾斜させて配置し、上記おろし板の裏面を上記駆動部の出力軸に軸着させるとともに、上記ハウジングの上記おろし板の表面の下方位置に上記排出口を設けているために、上記おろし板の遠心力により上記ハウジング内へと飛散した上記おろし材料が、上記ハウジングの内壁を沿って下方移動(重力移動)し、上記おろし板の表面の下方に設けた上記排出口から排出される。
この際、上記おろし板の上方側半分の外周を囲み、上記駆動部の出力軸の上方側を覆う半筒状のカバー部材を設けているために、上記おろし材料が上記カバー部材に案内され、上記排出口が設けられた上記おろし板の表面の下方位置に送られて行く。この結果、水分の少ないおろし材料であっても、上記排出口から円滑に取り出し易くなる。また、粘りの強いおろし材料も、塊となって裏面の上記出力軸に絡まることが無くなるとともに、上記投入筒体の投入口側へと逆流することが無くなり、確実に上記排出口から排出させることが可能となる。
ところで、従来のおろし機の押圧部材は、先端面を平滑に形成すると、投入筒体の中に投入した上記材料を押圧しても、上記おろし刃の回転に伴い上記材料がおろし刃と供回りしてしまい、効率的に上記材料を摺り下ろすことができなかった。このため、合成樹脂によって上記押圧部材を成形する際、上記押圧部材の先端面に複数個の四角錐状の凸部を一体に成形して、上記材料がおろし刃と供回りすることを抑制していた。しかしながら、合成樹脂からなる上記凸部は、上記材料に食い付く力が弱いために、上記材料がおろし刃と供回りしてしまうことを確実に防止することができなかった。
これに対し、請求項3に記載の本発明によれば、上記押圧部材の先端面に、複数個の金属製のスクリュー体を、尖端が上記押圧方向に向くように均等に配列して設けているために、上記材料の食い付きが非常に強くなる。この結果、上記材料が上記おろし刃と供回りしてしまうことを確実に防止することが可能となり、効率的に上記材料を摺り下ろすことが可能となる。
ところで、上記おろし板の凹部の縁部を直角に形成しても、弾力性のある材料の場合は、その弾性によって凹部に入り込むことができるが、比較的硬質の材料の場合には、上記刃部の刃先程度までしか入り込むことができず、刃部全体で摺り下ろすことができないことがある。
そこで、本発明者は、上記おろし板の表面から刃部の付け根側に向けて傾斜を形成して、上記材料を刃部の付け根側へと移動させることにより、どの材料であっても刃部全体で効率的に摺り下ろすことが可能になるという知見を得るに至った。
請求項4に記載の本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、上記おろし板の凹部の縁部に、面取部またはすり鉢状の傾斜面を形成しているために、上記材料が面取部または傾斜面によって上記おろし刃の刃部の付け根側へと移動する。これにより、どの材料であっても刃部全体に食い込ませて摺り下ろすことが可能となり、この結果、上記材料を効率的に摺り下ろすことが可能となる。
本発明に係る万能おろし機の一実施形態を示す斜視図である。 図1の主要部を示す斜視図である。 図2の主要部を示す図であって、(a)が正面図であり、(b)が底面図であり、(c)が平面図であり、(d)が右側面図であり、(e)が左側面図である。 図1のカッターアッセンブリを示すものであって、(a)が斜視図であり、(b)が正面図である。 図1のガード部材およびカッターアッセンブリを示す斜視図である。 図1の押圧部材を示す斜視図である。 図4のカッターアッセンブリの一実施形態を示すものであり、凹部の縁部に(a)が面取部を形成した状態を示す斜視図であり、(b)がすり鉢状に傾斜面を形成した状態を示す斜視図である。 図1のモータにフライホイールおよび出力軸を設けた状態を示す斜視図である。 従来のおろし機のカッターアッセンブリを示す斜視図である。
本発明に係る万能おろし機の一実施形態について図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態の万能おろし機は、まず、図1に示すように、モータや配線基板およびスイッチを内設した駆動ユニット5が設けられている。ここで、上記モータとしては、図8に示す90Wのモータ6が用いられている。このモータ6は、ロータ軸7の先端部の外周にフライホイール8が固定されている。当該フライホイール8は、合成樹脂によって形成された円板に、軸回りに複数個(図では8個)の貫通孔が形成されるとともに、当該貫通孔に真鍮からなる錘9が埋設されたものである。さらに、このモータ6は、ロータ軸7の先端にステンレス製の出力軸10が接合されている。また、図1に示すように、駆動ユニット5は、側面に脚部11が取り付けられることにより、出力軸10が水平方向に対して傾斜して設けられている。そして、駆動ユニット5の上部には、開口部を塞ぐ取り付け板12が設けられている。
この取り付け板12は、略円板状に形成されているとともに、その中心に貫通孔が形成されている。また、その表面には、図2、図3及び図5に示すように、上記貫通孔の周囲を除いて表面全体を覆うリング状のステンレスからなるカバー13が取り付けられている。さらに、駆動ユニット5の出力軸10の先端部が当該貫通孔に挿通されることにより突出されるとともに、当該出力軸10の先端部に、図3に示す円板状の回転部材14の中心軸が固定されている。そして、当該回転部材14の表面には、図4に示す円板状のおろし板15が自身の中心軸と回転部材14の中心軸とが同軸上に配置されるように装着されている。
これにより、出力軸10が回転すると、当該出力軸10に固定された回転部材14が回転し、それに伴い、当該回転部材14に装着されているおろし板15が一体に回転駆動されるようになっている。
ここで、カバー13の表面には、図2および図5に示すように、おろし板15の上側半分の外周を囲むとともに、出力軸10に軸着された回転部材14の上方を覆う半筒状の合成樹脂からなるカバー部材16が設けられている。
また、おろし板15は、図4に示すように、表面の中心軸に対して偏心した位置に平面視円形状の凹部17が形成されるとともに、当該凹部17の縁部には、図7(a)に示すように面取部18が形成されている。なお、本実施形態においては、面取部18を形成したが、図7(b)に示すように、すり鉢状の傾斜面19を形成しても良い。
一方、図3に示すように、取り付け板12のカバー13で覆われていない上記貫通孔の周囲の表面には、第1歯車20が出力軸10を囲繞するようにしてその中心軸線を出力軸10の軸線と一致させて固定されている。そして、回転部材14の裏面には、凹部が形成されており、当該凹部内に、第1歯車20と歯合するとともに、回転部材14の回転時に第1歯車20に沿って公転する第2歯車が回転自在に設けられている。さらに、回転部材14の表面にも、平面視円形状の凹部が形成されるとともに、当該凹部に円板状の回転体が回転自在に収容されており、当該回転体の中心軸が上記第2歯車の中心軸に固定されている。そして、おろし板15の凹部17には、円板状のおろし刃21が回転自在に収納されることによってカッターアッセンブリ22が構成されており、当該おろし刃21の中心軸に上記回転体の中心軸が固定されている。
これにより、出力軸10が回転して回転部材14が回転すると、第1歯車20の外周に沿って第2歯車が公転し、当該第2歯車に固定された上記回転体が回転して、当該回転体に固定されたおろし刃21が回転駆動されることにより、回転するおろし板15の凹部17内において、おろし刃21がその中心軸回りに回転駆動されるようになっている。
ここで、おろし刃21は、図4に示すように、表面に複数個(図では、68個)の四角錐状の刃部23が均等に配列されて突設されている。そして、おろし刃21は、刃部23の刃先が、おろし板15の表面と面一になるように凹部17内に収納されている。
さらに、図1に示すように、本実施形態の万能おろし機には、カバー13の径より僅かに小径の円筒状に形成された側壁部24と、当外側壁部24の上部開口を塞ぐ天板部25により構成されたハウジング26が備えられており、当該ハウジング26の側壁部24がカバー13の外周に沿って着脱自在に設けられている。また、このハウジング26の側壁部24には、おろし板15の表面の下方位置に、上記材料を摺り下ろすことにより得られたおろし材料を排出する排出口27が設けられている。さらに、天板部25には、図3(a)に示すように、カッターアッセンブリ22を臨む位置に、上記材料を投入する投入筒体28が一体に設けられている。
当該投入筒体28は、図2に示すように、おろし板15の径に比べて小径の円筒状に形成されているとともに、軸線がおろし板15の中心軸と同軸上に配置されるように設けられている。そして、投入筒体28の出口側の縁部とおろし板15の表面との間には、上記おろし材料を排出するための0.2mm〜0.5mmのクリアランスTが設けられている。なお、本実施形態においては、当該クリアランスTが0.3mmに設定されている。
また、図1に示すように、本実施形態の万能おろし機には、この投入筒体28に投入された上記材料を押圧する押圧部材29が備えられている。この押圧部材29は、図6に示すように、合成樹脂によって構成されているとともに、投入筒体28の内径より僅かに小径の有底円筒状に形成されている。そして、先端面30(底部)には、複数個(図では、40個)の合成樹脂からなる四角錐状の凸部31が、尖端を押圧方向に向けて、均等に配列されて一体に突設されている。さらに先端面30には、複数個(図では、12個)の金属製のスクリュー体32が、尖端を押圧方向に向けて、均等に配列されて設けられている。また、押圧部材29の基端部には、凸部31およびスクリュー体32の尖端がおろし板の表面から0.3mmの位置に到達した際に、投入筒体27の投入口の縁部に係止される係合部33が一体に設けられている。
当該係合部33は、内径が押圧部材29の径と同径、外径が押圧部材29の径および投入筒体27の投入口の縁部の径より大径のリング状に形成されている。そして、係合部33の表面には、押圧部材29の把持部34が一体に設けられている。
次に、以上の構成からなる万能おろし機の作用を説明する。
まず、駆動ユニット5のモータ6を起動し、ロータ軸7の外周に固定されたフライホイール8および出力軸10を回転させる。
そして、出力軸10が回転すると、当該出力軸10に固定された回転部材14が回転し、それに伴い、当該回転部材14に装着されたおろし板15が一体に回転駆動される。
また、回転部材14が回転すると、第1歯車20の外周に沿って第2歯車が公転し、当該第2歯車に固定された回転体が回転して、当該回転体に固定されたおろし刃21が回転駆動されることにより、おろし板15の凹部17内において、おろし刃21がその中心軸回りに回転駆動される。
次いで、投入筒体28に上記材料を投入した後に、当該投入筒体28内に供給した上記材料を押圧部材29によっておろし板15の表面に向けて送り込む。これにより、上記材料が自身の弾力によりおろし板15の表面から凹部17へと入り込み、おろし刃21の複数の刃部23によって摺り下ろされる。
次いで、上記材料が摺り下ろされることにより得られたおろし材料が、おろし板15の遠心力により、おろし板15の表面と投入筒体28の出口側の縁部とのクリアランスTから、ハウジング26内へと飛散する。そして、上記おろし材料がカバー部材16に案内されて、おろし板15の表面の下方位置へと送られて行き、順次ハウジング26の下方の側壁部24の内側に沿って下方に設けた排出口27から排出される。
以上の構成からなる万能おろし機によれば、おろし板15の表面に凹部17を形成して、当該凹部17におろし刃21を挿入することにより、おろし刃21の刃部23の刃先をおろし板15の表面と面一に配置しているために、おろし板15の表面と、投入筒体28の出口側の縁部および係合部33に係止された押圧部材29の先端とのクリアランスTを限りなく小さくすることが可能となる。
これにより、おろし板15の表面と、投入筒体28の出口側の縁部および係合部32に係止された押圧部材29の尖端である凸部31およびスクリュー体32の尖端とのクリアランスを、例えば0.3mmに設定することが可能となるために、おろし屑が残留することなく、全ての上記材料を摺り下ろすことが可能となる。この結果、上記材料の無駄を無くすことが可能となるとともに、排出口27から排出されたおろし材料におろし屑が混入することが無くなる。
また、取り付け板12の表面を覆うカバー13の表面に、おろし板15の上方側半分の外周を囲むとともに、出力軸10に軸着された回転部材14の上方を覆う半筒状のカバー部材16を設けているために、上記おろし材料がカバー部材16に案内されて、おろし板15の表面の下方位置へと送られて行く。この結果、水分の少ないおろし材料であっても、排出口27から円滑に取り出し易くなる。また、粘りの強いおろし材料も、塊となって裏面の上記出力軸に絡まることが無くなるとともに、上記投入筒体の投入口側へと逆流することが無くなり、確実に排出口27から排出することが可能となる。
さらに、押圧部材29は、先端面30に、12個の金属製のスクリュー体32を、尖端が押圧方向に向くように均等に配列して設けているために、上記材料に食い付く力が非常に強くなる。これにより、上記材料が上記おろし刃と供回りすることを確実に防止することが可能となり、効率的に上記材料を摺り下ろすことが可能となる。
また、おろし板15の凹部17の縁部に、面取部18またはすり鉢状の傾斜面19を形成しているために、上記材料が面取部18および傾斜面19によって、おろし刃21の刃部23の付け根側へと移動する。これにより、どの材料であっても刃部23全体に食い込ませて摺り下ろすことが可能となり、この結果、上記材料を効率的に摺り下ろすことが可能となる。
ところで、一般的にこの種のおろし機においては、材料をおろし刃によって断続的に摺り下ろす結果、モータの出力軸に作用する回転トルクが変動する。特に、多数のにんにくを同時に摺り下ろす場合や、大和芋などの硬質な材料を摺り下ろす場合には、断続的に上記出力軸に大きな負荷変動が発生し、瞬間的に上記モータの定格以上の負荷が作用すると、モータが停止して摺り下ろすことができなくなる。
このため、通常は、上記モータとして、その回転数を減じて出力軸の回転トルクを高めるギヤードモータが用いられている。
これに対して、本実施形態の万能おろし機においては、モータ6の出力軸10にフライホイール8を設けているために、当該フライホイール8の慣性力によって、上述した負荷変動に起因する出力軸10の回転トルクの変動を吸収することができ、安定的な摺り下ろしを行なうことができる。しかも、瞬間的に出力軸10にモータ6の定格以上の負荷が作用した際にも、上記フライホイール8の慣性力により、回転トルクを高めて当該負荷に抗することにより、瞬時にモータ6が停止することを防ぐことができる。
この結果、駆動部として、高価なギヤードモータや、高出力の大型モータを用いることなく、90W程度の汎用の小型モータ6を用いることができ、経済性にも優れる。
また、おろし刃21をおろし板15の中心に設けると、上記材料がおろし刃21と供回りしてしまうために、上記材料を効率的に摺り下ろすことが困難となるのに対し、本実施形態においては、おろし刃21をおろし板15の中心軸に対し偏心している位置に設けているために、上記材料がおろし刃21と供回りすることなくなる。この結果、上記材料を順次摺り下ろしていくことが可能となり、上記材料を効率的に摺り下ろすことが可能となる。
さらに、おろし刃21を、おろし板15の中心軸に対して偏心している位置、即ちおろし板15の外周側に配置し、且つ投入筒体28をおろし板15の径に比べ小径の円筒状に形成しているとともに、その中心軸をおろし板15の中心軸と同軸上に対向配置となるように設けているために、図3(a)に示すように、おろし刃21の外周の一部が投入筒体28の外周より外方に位置している。これにより、おろし板15を回転させると、おろし刃21の外周の一部が投入筒体28の外周に沿って移動するために、上記おろし材料を投入筒体28に留めることなく、効率的にハウジング26内へと飛散させることが可能となる。この結果、クリアランスTを小さくすることに起因する上記おろし材料の投入筒体28の滞留を防止することが可能となる。
また、取り付け板12の表面に突出している出力軸10をステンレスによって構成しているために、水に対する耐腐食性が強くなっている。これにより、水分を含む材料を摺り下ろしても、出力軸10が錆びることなくなるために、清潔に上記材料を摺り下ろし続けることが可能となる。
加えて、取り付け板12の表面に、ステンレス製のカバー13を設けているために、上記おろし材料の製造後、容易にカバー13を取外し洗浄することが可能である。この結果、おろし材料を常に清潔な状態で製造することが可能となる。また、駆動ユニット5の開口部に設けられた取り付け板12は、おろし材料が殆ど付着することがないため、水を使用せず、布巾などで拭き取ることによって洗浄することが可能となる。
6 モータ(駆動部)
10 出力軸
15 おろし板
16 カバー部材
17 凹部
18 面取部
19 傾斜部
21 おろし刃
22 カッターアッセンブリ
23 刃部
26 ハウジング
27 排出口
28 投入筒体
29 押圧部材
32 スクリュー体
33 係合部

Claims (4)

  1. 回転自在に設けられたおろし板の表面に、野菜や果実等の材料を摺り下ろす複数の刃部を備えたおろし刃が設けられたカッターアッセンブリと、当該カッターアッセンブリを回転駆動させる駆動部と、上記カッターアッセンブリを覆うとともに、摺り下ろされた上記材料を排出する排出口を備えたハウジングと、当該ハウジングに一体に設けられ、上記カッターアッセンブリに向けて上記材料を投入する投入筒体と、上記投入筒体に投入された上記材料を上記カッターアッセンブリの表面近傍に向けて押圧する押圧部材と、当該押圧部材の先端を上記カッターアッセンブリの上記表面近傍において係止させる係合部を備えて構成されてなり、
    上記おろし板の表面には凹部が形成され、当該凹部に上記おろし刃が挿入されるとともに、上記おろし刃の刃部の刃先が、上記おろし板の表面よりも0mm〜1mm低く配置され、且つ上記おろし板の表面と、上記投入筒体の出口側の縁部および上記係合部に係止された上記押圧部材の先端とのクリアランスが、0.2mm以上、0.5mm以下となるように設定されていることを特徴とする万能おろし機。
  2. 上記おろし板の表面を水平方向に対して傾斜させて配置し、上記おろし板の裏面に上記駆動部の出力軸を軸着させるとともに、上記ハウジングの上記おろし板の表面の下方に上記排出口を設け、且つ上記おろし板の上側半分の外周を囲むとともに、上記駆動部の出力軸の上側を覆う半筒状のカバー部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の万能おろし機。
  3. 上記押圧部材の先端面には、複数個の金属製のスクリュー体が、尖端を押圧方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の万能おろし機。
  4. 上記おろし板は、上記凹部の縁部に、面取部またはすり鉢状の傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の万能おろし機。
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